JP2017161430A - 他車両の位置検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】他車両から送信される無線信号に基づいて当該他車両の位置を検出する車載装置として、送信する無線信号の内容が規制されないより多くの他車両について位置を検出する。【解決手段】他車両位置検出装置11は、他車両20から送信されたビーコン22を離間する2つの受信機12,13でそれぞれ受信した結果として得た2つの受信結果に基づいて他車両20の位置を検出する。他車両位置検出装置11は、2つの受信結果から算出した各受信時刻の時間差に基づいて他車両20の方向を算出するとともに、2つの受信結果のうち少なくとも一方から算出した受信強度に基づいて他車両20の距離を算出し、それら算出した他車両20の方向、及び他車両20の距離に基づいて他車両20の相対位置を算出する位置算出部と、2つの受信結果から算出したビーコン22のゆらぎ周波数に基づいて他車両20の相対速度を算出する速度算出部とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、他車両の位置を検出するために車載される他車両の位置検出装置に関する。
運転支援のために、自車両に先行する他車両の位置を、カメラ、ミリ波レーダ等を用いて検出する技術が知られている。また、こうした技術の1つとして、車両に搭載される無線通信機が送信する無線信号を受信して他車両の位置を検出する技術も提案されている。例えば、他車両の送信する無線信号を利用して当該他車両の位置を検出する技術の一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の技術は、車両の相対位置を決定するために、他車両の通信機からIEEE802.11の規格で送信されるビーコンとともに提供される位置と速度ベクトルとを受信する。そして、車両の相対位置は、受信した複数のビーコンから得られる絶対位置と、速度と、周波数シフトと、LOS(Line Of Sight)/NLOS(Non Line Of Sight)表示とに基づいて予測される。
特許文献1に記載の装置によれば、他車両から得られた位置、速度ベクトルに基づいて予測される車両の相対位置を、周波数シフト等の追加情報によって、より高い精度で予測することができる。
ところで、運転支援には、自車両と他車両との間の相対位置に関する情報が必須である。したがって、相対位置を検出する技術としても、より多くの場面で相対位置を検出できることが望ましい。しかしながら、特許文献1に記載の技術は、他車両の送信する無線信号に位置と速度ベクトルとを示す情報が含まれている必要があり、それらを含まない無線信号を送信する車両については、その相対位置を検出することができない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、他車両から送信される無線信号に基づいて当該他車両の位置を検出する車載装置として、送信する無線信号の内容が規制されないより多くの他車両について位置を検出することができる他車両の位置検出装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果を記載する。
上記目的を達成するために他車両の位置検出装置は、離間して設けられた2つの受信機で他車両から送信された無線信号をそれぞれ受信し、それぞれの受信機による受信の結果として得た2つの受信結果に基づいて前記他車両の位置を検出する他車両の位置検出装置であって、前記受信機はそれぞれ、前記他車両から送信されたビーコンを無線信号として受信するとともに、この受信した結果を受信結果として出力するものであり、前記2つの受信結果から算出した各受信時刻の時間差に基づいて前記他車両の方向を算出するとともに、前記2つの受信結果のうち少なくとも一方から算出した受信強度に基づいて前記他車両の距離を算出し、それら算出した他車両の方向、及び他車両の距離に基づいて前記他車両の相対位置を算出する位置算出部と、前記2つの受信結果から算出した前記無線信号のゆらぎ周波数に基づいて前記他車両の相対速度を算出する速度算出部とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために他車両の位置検出装置は、離間して設けられた2つの受信機で他車両から送信された無線信号をそれぞれ受信し、それぞれの受信機による受信の結果として得た2つの受信結果に基づいて前記他車両の位置を検出する他車両の位置検出装置であって、前記受信機はそれぞれ、前記他車両から送信されたビーコンを無線信号として受信するとともに、この受信した結果を受信結果として出力するものであり、前記2つの受信結果から算出した各受信時刻の時間差に基づいて前記他車両の方向を算出するとともに、前記2つの受信結果のうち少なくとも一方から算出した受信強度に基づいて前記他車両の距離を算出し、それら算出した他車両の方向、及び他車両の距離に基づいて前記他車両の相対位置を算出する位置算出部と、前記2つの受信結果から算出した前記無線信号のゆらぎ周波数に基づいて前記他車両の相対速度を算出する速度算出部とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、自車両の2つの受信機によって他車両の送信機のビーコンを受信することで、他車両の相対位置と相対速度とを算出することができる。すなわち、無線通信の規則として予め規定された情報だけを含んでいる無線信号であるビーコンを用いて他車両の相対位置と相対速度とを算出することができるため、無線信号に基づく相対位置と相対速度との算出がどの送信機に対しても行うことができ、いわば汎用性が増すようになる。なお、車両には、車載のデータ通信装置、運転者が携帯する携帯電話やデータ通信装置等、無線通信機能を有する機器が搭載されていることが多いことから、より多くの車両に対して相対位置と相対速度との算出が可能である蓋然性が高い。これにより、他車両から送信される無線信号に基づいて当該他車両の位置を検出する車載装置として、送信する無線信号の内容が規制されないより多くの他車両について位置を検出することができるようになる。
なお、無線信号から、無線信号に一般的に含まれる情報を取得し、それを算出に用いてもよい。一般的に含まれる情報であれば、汎用性が高く維持される。
図1〜図4を参照して、自車両10に搭載され、他車両20の位置を検出する他車両の位置検出装置を具体化した一実施形態について説明する。
図1に示す自車両10及び他車両20はそれぞれ乗用車であり、自車両10には他車両位置検出装置11が搭載されている。なお、本実施形態では、他車両20は自車両10の前方を略同方向に走行する先行車である場合について説明するが、この他車両位置検出装置11は、後方車両や対向車両、交差車両等に対しても適用可能である。
図1に示す自車両10及び他車両20はそれぞれ乗用車であり、自車両10には他車両位置検出装置11が搭載されている。なお、本実施形態では、他車両20は自車両10の前方を略同方向に走行する先行車である場合について説明するが、この他車両位置検出装置11は、後方車両や対向車両、交差車両等に対しても適用可能である。
他車両20は、進行方向を前方とする。他車両20は、無線通信を行う送信機21を搭載している。送信機21は、例えば、車両に取り付けられているカーナビゲーション装置等の無線通信機能を有する車載機器でもよいが、運転者や搭乗者が所持する携帯電話やスマートフォン、無線通信機能を有するデータ通信機器、車両に積み込まれた機器の有する無線通信機器等でもよい。送信機21は、無線LANのアクセスポイントの機能を有しており、例えば100ミリ秒毎等で定期的に規定された通信信号、ここではビーコン22を送信する。
ビーコン22は、アクセスポイントを探す機器にアクセスポイントの存在を知らせるための信号であって、当該アクセスポイントへ接続を試みる際に必要な情報を含んでいる。例えば、無線LANのビーコン22は、IEEE802.11の管理フレームのうちのビーコンフレームを含んでいる通信信号である。このビーコン22は、接続に必要な情報であるSSID(Service Set Identifier)、及びチャンネル(周波数)を含んでいる。またビーコン22には、BSSID(Basic Service Set Identifier)、ビーコンの送信間隔、及びデータレート等の情報が含まれていてもよい。
自車両10は、進行方向を前方とする。自車両10は、他車両位置検出装置11と、他車両20から送信されるビーコンを受信する第1受信機12及び第2受信機13を備えている。
第1受信機12及び第2受信機13は、無線信号を受信できる機器であり、少なくとも他車両20から送信されるビーコンを受信することができる。つまり、第1受信機12及び第2受信機13は、IEEE802.11の管理フレームのうちのビーコンフレームを受信することができる。第1受信機12及び第2受信機13はそれぞれ、受信したビーコンフレームを受信結果として他車両位置検出装置11に出力する。
第1受信機12及び第2受信機13は、自車両10の前側であって略左右対称となる位置に配置されている。例えば、第1受信機12は左側、第2受信機13は右側に配置されている。よって、第1受信機12と第2受信機13との間には進行方向に対して直交する方向に所定の間隔D1が確保されている。
他車両位置検出装置11は、第1受信機12及び第2受信機13に接続され、それぞれからビーコン22の受信結果を取得する。他車両位置検出装置11は、例えば電子制御装置であって、演算装置や記憶装置を有する小型コンピュータを含んで構成されている。他車両位置検出装置11は、記憶装置に記憶されたプログラムやパラメータを演算装置により演算することによって各種制御を行う。本実施形態では、他車両の位置を検出するプログラムの実行により、他車両位置の検出処理が行われる。また、他車両位置検出装置11は、車内LAN等を介して車両の速度等の車両情報を取得することができる。
図2に示すように、他車両位置検出装置11は、第1ビーコン受信部31と、第2ビーコン受信部32と、相対速度判定部33と、相対位置推定部34と、他車両方向・距離判定部35と、危険度判定部36と、通知部37とを備える。
第1ビーコン受信部31は、ビーコンを受信した第1タイミングを検出し、受信したビーコンの周波数を検出し、第1受信機12の受信したビーコンフレームを取得する。第2ビーコン受信部32は、ビーコンを受信した第2タイミングを検出し、受信したビーコンの周波数を検出し、第2受信機13の受信したビーコンフレームを取得する。また、第1及び第2ビーコン受信部31,32の少なくとも一方は、受信したビーコンからビーコンの受信強度を算出し、受信したビーコンフレームからSSID及びチャンネルを取得する。
相対速度判定部33は、ビーコンの周波数に生じるドップラー効果(周波数ゆらぎ)に基づいて自車両10に対する他車両20の相対速度を算出する。なお、ドップラー効果を用いた相対速度の測定方法は既知の技術を利用することができる。本実施形態では、相対速度とともに、自車両10の進行方向に対する他車両20からのビーコン22のなす角である角度θ1,θ2も算出する。
相対位置推定部34は、相対速度判定部33の算出した角度θ1,θ2と、第1タイミングと第2タイミングとの時間差に基づいて他車両20の方向を特定する。また、相対位置推定部34は、2つの受信強度のうち少なくとも一方の受信強度に基づいて他車両20までの相対距離を算出する。そして相対位置推定部34は、上記算出した角度θ1,θ2とその方向、及び相対距離に基づいて自車両10に対する他車両20の相対位置を算出する。
他車両方向・距離判定部35は、自車両10に対する他車両20の方向及び距離の時間的変化を判定する。他車両方向・距離判定部35は、複数のタイミングにおける他車両20の相対速度と相対位置についてそれらの時間変化を見ることで他車両20の動きを判定する。
危険度判定部36は、自車両10に対する他車両20の衝突の危険度を判定する。例えば、危険度判定部36は、自車両10に対する他車両20の相対距離の時間変化から接近することを検出し、かつ、相対距離があらかじめ設定した限界接近距離Nよりも近づいたことを条件に危険度が高いと判定する。
通知部37は、危険度判定部36により危険度が高いと判定されたことに応じて運転者に他車両20との衝突の危険性を通知する。通知部37は、運転者に衝突の危険性を音声で通知させるもよいし、画像で通知させてもいし、それらの組み合わせでもよい。
次に、図3を参照して、他車両位置検出装置11の動作について説明する。
図3は、他車両位置検出装置11で行われる他車両位置検出処理の手順を示す。自車両10は、周囲に存在する複数の他車両20についてそれぞれ、受信したビーコンに基づいて相対速度及び相対位置を検出することができるが、ここでは、説明の便宜上、1つの他車両20から送信されるビーコンに基づいて当該他車両20に対して相対速度及び相対位置を検出する場合について説明する。
図3は、他車両位置検出装置11で行われる他車両位置検出処理の手順を示す。自車両10は、周囲に存在する複数の他車両20についてそれぞれ、受信したビーコンに基づいて相対速度及び相対位置を検出することができるが、ここでは、説明の便宜上、1つの他車両20から送信されるビーコンに基づいて当該他車両20に対して相対速度及び相対位置を検出する場合について説明する。
なお、他車両位置検出処理のプログラムは他車両位置検出装置11で実行され、プログラムに設定された条件に応じて当該プログラムに含まれる各種処理が随時選択的に実行される。また、他車両位置検出処理のプログラムは、例えば自車両10のイグニッションスイッチがオンすると実行が開始され、同イグニッションスイッチがオフされることで実行が終了されるが、その他の条件によって実行が開始され、又は実行が終了されてもよい。
他車両位置検出処理が開始されると、他車両位置検出装置11は、無線LANのビーコンを取得する(ステップS10)。すなわち、第1受信機12で受信した無線LANのビーコンを第1ビーコン受信部31で取得し、第2受信機13で受信した無線LANのビーコンを第2ビーコン受信部32で取得する。他車両位置検出装置11は、取得した他車両20のビーコンについて、そのSSIDに対応付けて周波数等の情報を記憶する。そして、他車両位置検出装置11は、取得したビーコンに含まれるSSIDが他車両20の送信するビーコンのSSIDと同じか否かを判定する(ステップS11)。ビーコンのSSIDが他車両20のSSIDと同じではないと判定した場合(ステップS11でNO)、他車両位置検出装置11は、ステップS10に戻り、次の無線LANのビーコンを取得する。
一方、ビーコンに含まれるSSIDが他車両20のSSIDと同じであると判定した場合(ステップS11でYES)、他車両位置検出装置11は、相対速度判定部33で、周波数ゆらぎ計算をする(ステップS12)。周波数ゆらぎ計算では、ビーコンの周波数に発生する周波数ゆらぎ(ドップラー効果)に基づいて自車両10に対する他車両20の相対速度、及び、相対位置の検出に用いられる自車両10の進行方向に対する他車両20からのビーコン22のなす角である角度θ1,θ2(図1参照)の候補値も算出される。
第1ビーコン受信部31で受信するゆらぎ周波数f1と、第2ビーコン受信部32で受信するゆらぎ周波数f2とは、それぞれ下記式(1),(2)で示すことができる。但し、「f0」は送信機21が送信した周波数、「V」は電波の速度、「v0」は自車両10の速度、「vs」は他車両20の速度、「θ1」,「θ2」は上記自車両10の進行方向に対する他車両20からのビーコン22のなす角である。
f1=f0×(V±v0・cosθ1)/(V±vs・cosθ1)…(1)
f2=f0×(V±v0・cosθ2)/(V±vs・cosθ2)…(2)
このとき、周波数f0は、送信機21が送信したビーコンに格納されるチャンネルの情報から特定され、電波の速度Vは既知の値であり、自車両10の速度v0は車両情報として取得できる値である。ここで、速度vs、角度θ1,θ2は明らかではないが、2つの角度θ1,θ2の組み合わせを1又は複数用い、上記式(1)及び(2)を解くことで、適切な速度vs、cosθ1、cosθ2を推定することができる。なお、cosθ1やcosθ2の値は、角度θ1,θ2が正でも、負でも同じ値であるから、ここでは、角度θ1,θ2が自車両10の進行方向に対して左右のどちら向きであるのか推定することはできない。
f2=f0×(V±v0・cosθ2)/(V±vs・cosθ2)…(2)
このとき、周波数f0は、送信機21が送信したビーコンに格納されるチャンネルの情報から特定され、電波の速度Vは既知の値であり、自車両10の速度v0は車両情報として取得できる値である。ここで、速度vs、角度θ1,θ2は明らかではないが、2つの角度θ1,θ2の組み合わせを1又は複数用い、上記式(1)及び(2)を解くことで、適切な速度vs、cosθ1、cosθ2を推定することができる。なお、cosθ1やcosθ2の値は、角度θ1,θ2が正でも、負でも同じ値であるから、ここでは、角度θ1,θ2が自車両10の進行方向に対して左右のどちら向きであるのか推定することはできない。
続いて、他車両位置検出装置11は、受信信号(ビーコン)の差分を計算する(ステップS13)。他車両位置検出装置11は、相対位置推定部34で第1タイミングと第2タイミングと時間差を計算する、つまりどちらの受信タイミングが早いのかを計算する。これによって、ビーコンが自車両10の左右のどちら側から送信されたものであるかを特定する。これにより、角度θ1,θ2の左右方向が判定される。
なお、一般に、時間差に基づく位置の推定方法としては、2本のマイクロホンを用いた既知の音源位置推定方法が公知の技術として知られている。これと同様の手法で、ビーコンの送信機の位置を2つの受信機を用いて推定することもできる。この推定では、第1受信機12と第2受信機13との間の間隔D1が、他車両20と自車両10との間の距離D2に比べて十分小さいものとし、「θ1≒θ2」とみなすことができる。例えば、図4に示すように、第1受信機12と第2受信機13とへのビーコン22の到達時間差の相互相関から、ビーコン22を送信した他車両20の送信機21の相対位置の候補を双曲線H1,H2として特定し、左右どちらの受信タイミングが早いかによって候補を双曲線H1,H2のうち一方に絞ることができる。こうした算出結果を、上記推定した角度θ1,θ2の検証に用いることもできる。
他車両位置検出装置11は、相対位置推定部34で自車両10と他車両20との間の距離判定を行う(ステップS14)。ここまで他車両20の相対位置として、角度θ1,θ2及びその左右方向が判定できたが、他車両20までの距離D2が不明である。よってここでは、他車両20までの距離をビーコン22の電波強度(RSSI)のデータに基づいて算出する。RSSIを利用して距離を求める理論式は下記式(3)になる。但し、「r」が距離D2、「A」は送信機から1m離れた付近で計測されるRSSI値、「B」は電波の減衰定数(理論的には「2」)、logは底が10の常用対数である。なお、「A」や「B」の値は、実験値や経験値を採用してもよい。
RSSI(r)=A−10・B・log(r)…(3)
そして、他車両位置検出装置11は、相対位置推定部34で、算出された距離D2と、角度θ1,θ2に基づいて、自車両10に対する他車両20の相対位置を検出する。また、検出された相対位置や相対速度は、受信タイミング及びSSIDに関連付けられて記憶される。
そして、他車両位置検出装置11は、相対位置推定部34で、算出された距離D2と、角度θ1,θ2に基づいて、自車両10に対する他車両20の相対位置を検出する。また、検出された相対位置や相対速度は、受信タイミング及びSSIDに関連付けられて記憶される。
他車両位置検出装置11は、他車両方向・距離判定部35で、相対距離(距離D2)の時間変化を判定する(ステップS15)。他車両位置検出装置11は、他車両20について保持している複数のタイミングにおける相対距離に基づいて、相対距離の時間変化を算出し、これを記憶する。また、時間変化に基づく自車両10と他車両20との接近状況が、距離が離れる状況、距離が変わらない状況、及び、距離が近くなる状況のいずれであるかを判定してもよい。
他車両位置検出装置11は、危険度判定部36で、衝突に関する危険度を判定する(ステップS16)。衝突に関する危険度は、予めの設定されている閾値を超えて相対距離が近づいたときに危険であると判定する。例えば、閾値を限界接近距離Nとした場合、他車両20との距離D2が限界接近距離Nよりも近くなったこと、つまり、D2<Nの条件が成立することに基づいて危険であると判定する。危険でないと判定した場合(ステップS16でNO)、他車両位置検出装置11は、ステップS10に戻り、次の無線LANのビーコンを取得する。
一方、危険であると判定した場合(ステップS16でYES)、他車両位置検出装置11は、通知部37で、危険である旨を運転者に通知する(ステップS17)。そして、ステップS10に戻り、次の無線LANのビーコンを取得する。
以上説明したように、本実施形態に係る他車両の位置検出装置によれば、以下に示すような効果が得られるようになる。
(1)自車両10の2つの受信機によって他車両20の送信機21のビーコン22を受信することで、他車両20の相対位置と相対速度とを算出することができる。すなわち、無線通信の規則として予め規定された情報だけを含んでいる無線信号であるビーコンを用いて他車両20の相対位置と相対速度とを算出することができるから、無線信号に基づく相対位置と相対速度との算出がどの送信機21に対しても行うことができるようになる。そして一般に、車両には、車載のデータ通信装置、運転者が携帯する携帯電話やデータ通信装置等、無線通信機能を有する機器が搭載されていることが多いことから、より多くの車両に対して相対位置と相対速度との算出が可能である蓋然性が高い。これにより、他車両20から送信されるビーコンに基づいて当該他車両20の位置を検出する車載装置として、送信する無線信号の内容が規制されないより多くの他車両20について位置を検出することができるようになる。
(1)自車両10の2つの受信機によって他車両20の送信機21のビーコン22を受信することで、他車両20の相対位置と相対速度とを算出することができる。すなわち、無線通信の規則として予め規定された情報だけを含んでいる無線信号であるビーコンを用いて他車両20の相対位置と相対速度とを算出することができるから、無線信号に基づく相対位置と相対速度との算出がどの送信機21に対しても行うことができるようになる。そして一般に、車両には、車載のデータ通信装置、運転者が携帯する携帯電話やデータ通信装置等、無線通信機能を有する機器が搭載されていることが多いことから、より多くの車両に対して相対位置と相対速度との算出が可能である蓋然性が高い。これにより、他車両20から送信されるビーコンに基づいて当該他車両20の位置を検出する車載装置として、送信する無線信号の内容が規制されないより多くの他車両20について位置を検出することができるようになる。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態は、以下の態様で実施することもできる。
・上記実施形態では、自車両10と他車両20の前方の向きが同じであったが、前方の向きが違う、つまり進行方向が違ったとしても、相対速度及び相対位置を検出することができる。
なお、上記実施形態は、以下の態様で実施することもできる。
・上記実施形態では、自車両10と他車両20の前方の向きが同じであったが、前方の向きが違う、つまり進行方向が違ったとしても、相対速度及び相対位置を検出することができる。
・上記実施形態では、ビーコン22からSSID及びチャンネルを取得する場合について例示したが、これに限らず、他の通信信号からSSID及びチャンネルを取得してもよいし、無線信号から、SSID及びチャンネルに代えて一般的に含まれる情報を取得し、それを用いてもよい。いずれにせよ、一般的に含まれる情報であれば、汎用性が高く維持される。
・上記実施形態では、ビーコン22はIEEE802.11の管理フレームのうちのビーコンフレームである場合について例示した。しかしこれに限らず、ビーコンは、送信機を特定することができる情報を含んでいるとともに、自動的に送信される情報であれば、異なるフレームの信号であってもよいし、IEEE802.11以外の規格のビーコンであってもよいし、用途が異なっていてもよい。これにより、他車両の位置検出装置の適用可能性が高められる。
・上記実施形態で例示した自車両10及び他車両20は乗用車に限らず、農工業用の車両、工事や土木作業用の車両等であってもよい。
10…自車両、11…他車両位置検出装置、12…第1受信機、13…第2受信機、20…他車両、21…送信機、22…ビーコン、31…第1ビーコン受信部、32…第2ビーコン受信部、33…相対速度判定部、34…相対位置推定部、35…他車両方向・距離判定部、36…危険度判定部、37…通知部。
Claims (1)
- 離間して設けられた2つの受信機で他車両から送信された無線信号をそれぞれ受信し、それぞれの受信機による受信の結果として得た2つの受信結果に基づいて前記他車両の位置を検出する他車両の位置検出装置であって、
前記受信機はそれぞれ、前記他車両から送信されたビーコンを無線信号として受信するとともに、この受信した結果を受信結果として出力するものであり、
前記2つの受信結果から算出した各受信時刻の時間差に基づいて前記他車両の方向を算出するとともに、前記2つの受信結果のうち少なくとも一方から算出した受信強度に基づいて前記他車両の距離を算出し、それら算出した他車両の方向、及び他車両の距離に基づいて前記他車両の相対位置を算出する位置算出部と、
前記2つの受信結果から算出した前記無線信号のゆらぎ周波数に基づいて前記他車両の相対速度を算出する速度算出部とを備える
ことを特徴とする他車両の位置検出装置。
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