JP2017160499A - 燃料タンク用表面処理鋼板 - Google Patents
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(1)めっき層中にNiを5〜15質量%含有するZn−Ni合金めっき鋼板の少なくとも片面に、有機樹脂(A)及びアルキレン基、シロキサン結合及び下記一般式〔X〕で表される架橋性官能基を有する有機ケイ素化合物(B)からなる造膜成分と、リン酸化合物(C)、Ti化合物(D)とを含んでなる塗膜(α)を有するクロメートフリー表面処理鋼板であって、
前記めっき層の付着量が2〜50g/m2であり、
前記有機樹脂(A)1に対する前記有機ケイ素化合物(B)の固形分質量比が0.1〜0.6であり、
前記塗膜(α)の付着量が0.2〜1.5g/m2であることを特徴とする、燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
−SiR1R2R3 〔X〕
(式中、R1、R2及びR3は、互いに独立に、アルコキシ基又はヒドロキシ基を表し、R1、R2及びR3のいずれか1つがメチル基で置換されていてもよい)
(2)前記有機樹脂(A)1に対する前記有機ケイ素化合物(B)の固形分質量比が0.1〜0.3であることを特徴とする、(1)に記載の燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
(3)前記有機樹脂(A)がアクリル樹脂またはウレタン樹脂を含有することを特徴とする、(1)または(2)に記載の燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
(4)前記有機ケイ素化合物(B)がシランカップリング剤の加水分解縮合物であることを特徴とする、(1)〜(3)のいずれか1つに記載の燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
(5)前記有機ケイ素化合物(B)がアミノ基を有するシランカップリング剤(B1)とエポキシ基を有するシランカップリング剤(B2)との反応により得られるものであることを特徴とする、(4)に記載の燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
(6)前記塗膜(α)に更にV化合物(E)を含有することを特徴とする、(1)〜(5)のいずれか1つに記載の燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
(7)前記塗膜(α)に更にパーフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレートに基づく重合単位を含む重合体(F)を含有することを特徴とする、(1)〜(6)のいずれか1つに記載の燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
(8)前記塗膜(α)に更に潤滑剤(G)を含有することを特徴とする、(1)〜(7)のいずれか1つに記載の燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
本発明において適用可能な鋼板は特に限定されるものではなく、普通鋼、低炭素鋼、高強度鋼などが挙げられ、任意に適用可能である。ただ、燃料タンクは高度な加工性を要求されるだけに、加工性に優れたIF鋼の適用が望ましく、さらには溶接後の気密性、二次加工性等を確保するためにBを数ppm以上添加した鋼板が望ましい。
本発明において鋼板上の少なくとも片面に施すめっき層は、抵抗溶接性、加工性、耐食性、耐ガソリン性の観点から、Zn−Ni合金めっきに限定される。Zn−Ni合金めっき層中のNi含有率は5〜15質量%である。Ni含有率が5質量%未満では抵抗溶接性や加工性が低下し、Niが15質量%超ではめっき層に大きなクラックが入りやすく剥離しやすくなる。より好ましいNi含有率は8質量%〜13質量%である。前記めっき層の付着量はZnとNiを含めたトータルの付着量で、2g/m2以上50g/m2以下が好ましい。2g/m2未満では耐食性、耐ガソリン性が不十分であるし、50g/m2超では耐食性や耐ガソリン性は向上するものの加工時のめっき密着性、抵抗溶接性が低下する。好ましくは5g/m2〜40g/m2である。
めっき層の上に形成されている塗膜(α)は、有機樹脂(A)とアルキレン基、シロキサン結合及び−SiR1R2R3(式中、R1、R2及びR3は、互いに独立に、アルコキシ基又はヒドロキシ基を表し、R1、R2及びR3のいずれか1つがメチル基で置換されていてもよい)で表される架橋性官能基を有する有機ケイ素化合物(B)を必須の造膜成分とする。前記有機樹脂(A)は腐食因子や劣化ガソリン(ガソリン、水、有機酸などで構成)に対する耐性(膨潤、分解、溶解などが起こりにくい性質)に優れているため、高いバリア性を有し、且つ後述する防錆剤の保持性を高める(過度な溶出を抑制する)効果を有している。一方、前記有機ケイ素化合物(B)は優れた造膜性を有しておりながら、劣化ガソリンと接触することでシロキサン結合部位の分解等によりそれ自身が劣化ガソリン中に少しずつ溶出する。その溶出に引きずられる形で後述する防錆剤の塗膜(α)からの溶出性が高まり、溶出した防錆剤が塗膜(α)欠陥部や疵入り部に作用し、修復(防食)する作用を有している。両者を特定の割合で混合することにより、高い耐食性、耐ガソリン性が発現される。
前記有機樹脂(A)としては、特定の種類に限定されず、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、又はこれらの樹脂の変性体等を挙げることができる。ここで「変性体」とは、これらの樹脂の構造中に含まれる反応性官能基に、その官能基と反応し得る官能基を構造中に含む他の化合物(モノマーや架橋剤など)を反応させた樹脂のことを指す。このような有機樹脂(A)としては、1種又は2種以上の有機樹脂(変性していないもの)を混合して用いてもよいし、少なくとも1種の有機樹脂の存在下で、少なくとも1種のその他の有機樹脂を変性することによって得られる有機樹脂を1種又は2種以上混合して用いてもよい。加工性、耐食性、耐ガソリン性の観点からは、アクリル樹脂、ウレタン樹脂であることが好ましい。
前記有機ケイ素化合物(B)としては、アルキレン基、シロキサン結合及び下記一般式〔X〕で表される架橋性官能基を含有していれば、特に制限はない。
−SiR1R2R3 〔X〕
(式中、R1、R2及びR3は互いに独立に、アルコキシ基又はヒドロキシ基を表し、R1、R2及びR3のいずれか1つがメチル基で置換されていてもよい。)
また、アルキレン基、シロキサン結合及び下記一般式〔X〕で表される架橋性官能基を含有し、且つ、水を主成分とする水性媒体中で安定に存在でき得るものであることが好ましい。
アルキレン基としては特に制限はないが、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等を例示することができる。アルコキシ基としては特に制限はないが、メトキシ基、エトキシ基、プロキシ基等を例示することができる。
更に、有機ケイ素化合物(B)としては、アミノ基、エポキシ基、及びヒドロキシ基(前記一般式〔X〕に含まれ得るものとは別個のもの)から選ばれる少なくとも1種の架橋性官能基を含有することが、より架橋密度の高い緻密な皮膜を形成し、耐食性、耐ガソリン性を高める上で好ましい。加えて、これらの架橋性官能基は親水性を示すため、塗膜(α)を形成するための塗料組成物が水系塗料である場合、アミノ基、エポキシ基、及びヒドロキシ基から選ばれる少なくとも1種の架橋性官能基を含有することは、有機ケイ素化合物(B)の水系溶媒中での安定性を高める上でも有利である。なお、本明細書における水系溶媒中での安定性とは、経時により水系溶媒中で凝集物や沈降物を発生しにくいことや、増粘やゲル化の現象が起こりにくいことを示す。
上記塗膜(α)には、防錆剤としてリン酸化合物(C)とTi化合物(D)を必須成分として含有する。めっき層がZn−Ni合金めっきの場合、リン酸化合物(C)とTi化合物(D)を組み合せて適用すると、飛躍的に耐食性、耐ガソリン性が向上する。
リン酸化合物(C)はリン酸イオンを放出する化合物であることが好ましい。リン酸化合物(C)としては、特に限定されないが、例えば、オルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、三リン酸、四リン酸等のリン酸類及びこれらの塩や、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)等のホスホン酸類及びこれらの塩や、フィチン酸等の有機リン酸類及びこれらの塩等を挙げることができる。塩類のカチオン種としては特に制限されず、例えば、Cu、Co、Fe、Mn、Sn、V、Mg、Ba、Al、Ca、Sr、Nb、Y、Ni及びZn等が挙げられる。これらのリン酸化合物(C)は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
Ti化合物(D)としては、特に限定されないが、フルオロ錯化合物由来の化合物であることが好ましい。例えば、ヘキサフルオロチタン酸あるいはその塩、例えばアンモニウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩などを例示することができる。
上記塗膜(α)には防錆剤として更にV化合物(E)を含有してもよい。V化合物(E)としては、特に限定するものではないが、例えば、五酸化バナジウム、メタバナジン酸、メタバナジン酸アンモニウム、メタバナジン酸ナトリウム、オキシ三塩化バナジウム、三酸化バナジウム、二酸化バナジウム、オキシ硫酸バナジウム、バナジウムオキシアセチルアセトネート、バナジウムアセチルアセトネート、三塩化バナジウム、リンバナドモリブデン酸等を使用することができる。また、バナジウム化合物(E)としては、5価のバナジウム化合物を水酸基、カルボニル基、カルボキシル基、1〜3級アミノ基、アミド基、リン酸基及びホスホン酸基よりなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有する有機化合物により、4価〜2価に還元したものも使用可能である。これらのバナジウム化合物(E)は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
前記塗膜(α)は、更にパーフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレートに基づく重合単位を含む重合体(F)を含有することが好ましい。パーフルオロアルキル基は、ガソリンに対する耐性を高める効果があり、(メタ)アクリレートに基づく重合単位を含む重合体は、塗膜(α)中における上記重合体(F)の保持性を高める効果を有している。すなわち、パーフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレートに基づく重合単位を含む重合体(F)を含有することで、高度で耐久力のある耐ガソリン性を付与することができる。
CH2=C(R4)COO(CH2)nR5 〔Y〕
(式〔Y〕中、R4はH又はCH3を示し、R5はパーフルオロアルキル基を示し、nは0〜4の整数を表す。)
上記塗膜(α)は、更に潤滑剤(G)を含有することが、耐食性、耐ガソリン性、加工性を向上させる上で好ましい。潤滑剤(G)を含有することにより、上記塗膜(α)の潤滑性が高まり、言い換えると、プレス金型等との接触の際に受ける摩擦抵抗を低減する効果が高まり、加工部における塗膜(α)の損傷や取り扱い時の傷入りを防止することができる。
塗膜(α)の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、水系溶媒又は有機溶剤系溶媒中に塗膜(α)の構成成分を含有する塗料組成物をめっき鋼材上に塗布し、加熱乾燥することで形成することができる。水系溶媒を用いた塗料組成物(以後、「水系塗料」と略す。)を用いると、有機溶剤系溶媒を用いた塗料組成物(以後、「有機溶剤系塗料」と略す。)を使用するための塗装専用ラインを余分に通板する必要がなくなるため、製造コストを大幅に削減することが可能である上に、揮発性有機化合物(VOC)の排出も大幅に抑制できる等の環境面におけるメリットもあるため、水系塗料を用いることが好ましい。ここで、水系塗料において用いられる水系溶媒とは、水が溶媒の主成分である溶媒であることを意味する。溶媒中に占める水の量は50質量%以上であることが好ましい。水以外の溶媒は有機溶剤系溶媒でもよいが、労働安全衛生法の有機溶剤中毒予防規則で定義される有機溶剤含有物(労働安全衛生法施行令の別表第六の二に掲げられた有機溶剤を重量の5%を超えて含有するもの)には該当しないものであることがより好ましい。また、有機溶剤系溶媒とは、有機溶剤が溶媒の主成分である溶媒であることを意味する。
(実施例I)
表1に示す成分の鋼を通常の転炉−真空脱ガス処理により溶製し、鋼片とした後、通常の条件で熱間圧延、冷延を行い、冷延鋼板1(板厚0.8mm)を得た。また、一部1240℃に加熱保持した後、熱延仕上げ温度860℃、巻き取り温度650℃の条件で熱間圧延し、その後酸洗した後冷間圧延を行い、冷延鋼板a2(板厚0.8mm)を得た。これらを材料として、脱脂、酸洗の後、両面に電気Zn−Niめっき(Ni含有率:11質量%、付着量:20g/m2)を行った。こうして製造しためっき鋼板に、表7に示す組成のクロメートフリー処理液をロールコーターにより所定の付着量塗布し、150℃の温風にて焼付乾燥を行うことで塗膜を形成した。クロメートフリー処理液は、表2に示す有機樹脂(A)と表3に示す有機ケイ素化合物(B)と、表4に示すリン酸化合物(C)と、表5に示すTi化合物(D)と、表6に示すV化合物(E)と、表7及び下記製造例1に示すパーフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレートに基づく重合単位を含む重合体(F)と、表8に示す潤滑剤(G)を、表9に示す配合量(固形分の質量%)で配合し、塗料用分散機を用いて攪拌することで調製した。こうして製造した各種表面処理鋼板の燃料タンクとしての適性を、下記に示す方法により評価した。
各単量体(C6FMA:75質量%、DEAEMA:15質量%、MAEO9:10質量%)、重合開始剤AIP、及び有機溶剤MIBKを混合し、窒素置換した後、65℃で16時間攪拌しながら重合反応を行い、固形分濃度20質量%の重合体溶液を得た。得られた重合体溶液に水及び酢酸を添加し、15分間攪拌し、乳化分散させた。次いで、減圧条件下にて65℃で有機溶剤を留去した後、固形分濃度20質量%になるよう水を加え、パーフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレートに基づく重合単位を含む重合体の水分散液を得た。上記略号は以下の意味を示す。
C6FMA:CH2=C(CH3)COOC2H4C6F13
DEAEMA:N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート
MAEO9:CH2=C(CH3)COO(C2H4O)nCH3(nの平均値は9)
AIP:2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]
MIBK:メチルイソブチルケトン
ガソリンに対する耐食性を評価した。方法は油圧成型試験機によりフランジ幅20mm、直径50mm、深さ25mmの平底円筒深絞りした試料に、試験液を入れて、シリコンゴム製リングを介してガラスで蓋をした。この試験後の腐食状況を目視観察した。
(試験条件)
試験液:ガソリン+蒸留水10%+ギ酸100ppm
試験期間:40℃で3ヶ月放置
(評価基準)
4:変化無し
3:白錆発生0.1%以下
2:赤錆発生5%以下、または白錆発生0.1%超、50%以下
1:赤錆発生5%超または白錆顕著
外面側を模擬した促進試験として、塩水噴霧に対する耐食性を評価した。70×150mmの試験片をJIS Z 2274に準じる試験機で評価し、5%塩水を120h噴霧した後の錆発生率で評価した。
(評価基準)
4:錆発生3%未満
3:錆発生3%以上10%未満
2:錆発生10%以上30%未満
1:錆発生30%以上
油圧成形試験機により、直径50mmの円筒ポンチを用いて、絞り比2.3で成形試験を行った。このときのしわ抑え圧は500kgで行い、成形性の評価は次の指標によった。
(評価基準)
4:成形可能で、めっき層の欠陥なし。
3:成形可能で、めっき層にわずかに疵発生。
2:成形可能で、めっき層に剥離発生。
1:成形不可。
溶接性はスポット溶接連続打点性、シーム溶接性により評価した。
(スポット溶接)
径6mmの電極を用い、溶接電流10kA、加圧力200kg、溶接時間12サイクルでスポット溶接を行い、ナゲット径が4√tを切った時点までの連続打点数を評価した。
(評価基準)
4:連続打点1000点以上
3:連続打点500〜1000点未満
2:連続打点250〜500点未満
1:連続打点250点未満
(シーム溶接)
R6mm−φ250mmの電極輪を用い、溶接電流13kA、加圧力400kg、通電2on−2offで10mのシーム溶接を行った後、JIS Z 3141に示す試験片を作製し、漏れ試験を実施した。
(評価基準)
評点4:漏れ無し
評点3:漏れ無いが、溶接部表面がやや荒れているもの
評点2:漏れ無いが、溶接部表面に割れなどの欠陥が発生しているもの
評点1:漏れ発生
メラミンアルキッド系塗料を焼付け乾燥後の膜厚が25μmとなるようにバーコートで塗布し、120℃で20分焼付けた後、1mm碁盤目にカットし、密着性の評価を残個数割合(残個数/カット数:100個)にて行った。
(評価基準)
4=100%
3=95%以上
2=90%以上95%未満
1=90%未満
表10に示す実施例1〜25について、めっきを片面とし、他は実施例Iと同様に処理して性能評価を実施した。試験はめっき面側を内面側として評価した耐ガソリン性)、耐食性、塗装性を評価した結果、表10に示す性能と同様の結果が得られた。また、めっき面の向きによらず、加工性は表10と同等の結果であった。また、スポット溶接性、シーム溶接性については、板の組合せをめっき面を内面側と仮定して溶接試験を行った結果、いずれも評点4の良好な結果が得られた。
Claims (8)
- めっき層中にNiを5〜15質量%含有するZn−Ni合金めっき鋼板の少なくとも片面に、有機樹脂(A)及びアルキレン基、シロキサン結合及び下記一般式〔X〕で表される架橋性官能基を有する有機ケイ素化合物(B)からなる造膜成分と、リン酸化合物(C)と、Ti化合物(D)とを含んでなる塗膜(α)を有するクロメートフリー表面処理鋼板であって、
前記めっき層の付着量が2〜50g/m2であり、
前記有機樹脂(A)1に対する前記有機ケイ素化合物(B)の固形分質量比が0.1〜0.6であり、
前記塗膜(α)の付着量が0.2〜1.5g/m2であることを特徴とする、燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
−SiR1R2R3 〔X〕
(式中、R1、R2及びR3は、互いに独立に、アルコキシ基又はヒドロキシ基を表し、R1、R2及びR3のいずれか1つがメチル基で置換されていてもよい) - 前記有機樹脂(A)1に対する前記有機ケイ素化合物(B)の固形分質量比が0.1〜0.3であることを特徴とする、請求項1に記載の燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
- 前記有機樹脂(A)がアクリル樹脂またはウレタン樹脂を含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
- 前記有機ケイ素化合物(B)がシランカップリング剤の加水分解縮合物であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
- 前記有機ケイ素化合物(B)がアミノ基を有するシランカップリング剤(B1)とエポキシ基を有するシランカップリング剤(B2)との反応により得られるものであることを特徴とする、請求項4に記載の燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
- 前記塗膜(α)に更にV化合物(E)を含有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
- 前記塗膜(α)に更にパーフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレートに基づく重合単位を含む重合体(F)を含有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
- 前記塗膜(α)に更に潤滑剤(G)を含有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料タンク用クロメートフリー表面処理鋼板。
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