JP2017160001A - エレベータ制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】乗りかごに乗車しきれなかった乗客の待ち時間を減らすこと。
【解決手段】実施形態に係るエレベータ制御システムは、複数台の乗りかごを有し、任意の階で登録された乗場呼びに基づいて各乗りかごの中の1台を乗場呼びの登録階に応答させる。エレベータ制御システムは、乗客検出手段、乗車可否判定手段及び引き戻し呼び生成手段を備えている。乗客検出手段は、乗場呼びの登録階に応答した第1の乗りかごが当該登録階に到着して戸開したときに、当該登録階の乗場で待つ乗客を検出する。乗車可否判定手段は、乗場で待つ乗客が検出された場合に、検出された乗客が第1の乗りかごに乗車可能であるか否かを判定する。引き戻し呼び生成手段は、乗車不可と判定された場合に、第1の乗りかごとは異なる第2の乗りかごを、登録階の乗場呼び釦を消灯状態のまま当該登録階に応答させる引き戻し呼びを生成する。
【選択図】図2
【解決手段】実施形態に係るエレベータ制御システムは、複数台の乗りかごを有し、任意の階で登録された乗場呼びに基づいて各乗りかごの中の1台を乗場呼びの登録階に応答させる。エレベータ制御システムは、乗客検出手段、乗車可否判定手段及び引き戻し呼び生成手段を備えている。乗客検出手段は、乗場呼びの登録階に応答した第1の乗りかごが当該登録階に到着して戸開したときに、当該登録階の乗場で待つ乗客を検出する。乗車可否判定手段は、乗場で待つ乗客が検出された場合に、検出された乗客が第1の乗りかごに乗車可能であるか否かを判定する。引き戻し呼び生成手段は、乗車不可と判定された場合に、第1の乗りかごとは異なる第2の乗りかごを、登録階の乗場呼び釦を消灯状態のまま当該登録階に応答させる引き戻し呼びを生成する。
【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、エレベータ制御システムに関する。
近年、エレベータのかごドアに人や物が挟まれるのを防ぐために、様々な技術が考案されている。例えば、カメラを用いてエレベータに向かって移動している乗客を検出し、当該エレベータのドアの戸開時間を延長する技術が考案されている。また、カメラを用いて乗場にいる乗客を検出し、当該乗客からエレベータまでの距離に基づいて当該エレベータのドアの開閉制御を行う技術も考案されている。
これら技術は、乗客が戸開中のエレベータに乗車できることを前提として考案された技術であるが、エレベータに向かっている全ての乗客や乗場にいる全ての乗客が、戸開中のエレベータに必ずしも乗車できるとは限らない。例えば、戸開中のエレベータに既に多数の乗客が乗車している場合、新規に乗車する乗客の一部が当該エレベータに乗り切れず、別のエレベータをそのまま乗場で待つことも考えられる。
この場合、上記した技術によれば、別のエレベータの到着を待つ乗客がカメラによって検出されてしまうので、例えばエレベータの戸開時間が無駄に延長されてしまうという不都合が生じる。この不都合によれば、エレベータのドアが戸閉し終わらないと新たな乗場呼びを登録することができず、別のエレベータの到着を待つ乗客の待ち時間を増加させてしまうというさらなる不都合を招く。
このため、上記した不都合を解消し得る新たな技術の実現が望まれている。
本発明が解決しようとする課題は、乗りかごに乗車しきれなかった乗客の待ち時間を減らし得るエレベータ制御システムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータ制御システムは、複数台の乗りかごを有し、任意の階で登録された乗場呼びに基づいて前記各乗りかごの中の1台を前記乗場呼びの登録階に応答させる。前記エレベータ制御システムは、乗客検出手段、乗車可否判定手段及び引き戻し呼び生成手段を備えている。前記乗客検出手段は、前記乗場呼びの登録階に応答した第1の乗りかごが当該登録階に到着して戸開したときに、当該登録階の乗場で待つ乗客を検出する。前記乗車可否判定手段は、前記乗客検出手段によって前記乗場で待つ乗客が検出された場合に、前記検出された乗客が前記第1の乗りかごに乗車可能であるか否かを判定する。前記引き戻し呼び生成手段は、前記乗車可否判定手段によって乗車不可と判定された場合に、前記第1の乗りかごとは異なる第2の乗りかごを、前記登録階の乗場呼び釦を消灯状態のまま当該登録階に応答させる引き戻し呼びを生成する。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1は、実施形態に係るエレベータ制御システムの概略構成例を示す。図1の例では、複数台(ここではA〜C号機の3台)のエレベータが群管理された構成を示している。なお、ここで言う「エレベータ」とは、基本的には「乗りかご」のことを示す。
<第1の実施形態>
図1は、実施形態に係るエレベータ制御システムの概略構成例を示す。図1の例では、複数台(ここではA〜C号機の3台)のエレベータが群管理された構成を示している。なお、ここで言う「エレベータ」とは、基本的には「乗りかご」のことを示す。
図中の11a〜11cはかご制御装置、12a〜12cは乗りかごである。かご制御装置11a〜11cは、それぞれに対応した乗りかご12a〜12cの運転制御を行う。具体的には、図示せぬモータ(巻上機)の制御やドアの開閉制御、呼び制御などを行う。これらかご制御装置11a〜11cは、コンピュータによって構成される。かご制御装置11a〜11cは「制御盤」と称されても良い。
乗りかご12a〜12cは、それぞれに図示せぬモータ(巻上機)の駆動により昇降路内を昇降動作する。乗りかご12a〜12cの底部には、それぞれにかご室内の積載荷重を検知するための荷重検知器13a〜13cが設置されている。荷重検知器13a〜13cによって検知された積載荷重を示す荷重データは、それぞれにかご制御装置11a〜11cを介して群管理制御装置10a〜10cに伝送される。
また、A号機の乗りかご12aには、かごドア14a、操作パネル15a、スピーカ16aなどが設置されている。かごドア14aは、乗りかご12aの正面の乗降口に開閉自在に設置されている。
かごドア14aは、各階の乗場に到着したときに図示せぬ乗場ドアに係合して開閉する。操作パネル15aは、例えばかご室内のかごドア14aの近くに設置されている。操作パネル15aには、行先階釦や戸開釦、戸閉釦などを含む多数の操作釦が配設されている。スピーカ16aは、操作パネル15a内に設置されている。なお、図1の例では、便宜的に操作パネル15aとスピーカ16aとを個別に図示しているが、実際には操作パネル15a内にスピーカ16aが設置されている。スピーカ16aは、乗車を促進するための音声アナウンスなどを行う場合に用いられる。
ここで、本実施形態において、乗りかご12a内のかごドア14a付近には監視用のカメラ17aが設置されている。カメラ17aは、例えば車載カメラのように、1秒間に数コマ(例えば30コマ/秒)の画像を連続撮影可能である。カメラ17aは、かごドア14aに向けて設置されており、乗りかご12aが各階に到着して戸開したときに、それぞれの階の乗場の状態を撮影する。
なお、本実施形態においては、カメラ17aが、乗りかご12a内のかごドア14a付近に設置されている場合を例示しているが、カメラ17aの設置場所はこれに限られず、カメラ17aは乗場の状態を撮影可能な場所であれば任意の場所に設置されて構わない。例えば、カメラ17aは乗場の天井に設置されても良い。
カメラ17aによって撮影された各画像(映像)は、画像解析装置18aによってリアルタイムに解析処理される。画像解析装置18aは、例えば各画像の中から人物(ここでは、エレベータの乗客)を抽出し、その人物の動きを追跡するなどの解析処理を行う。なお、ここでは、画像解析装置18aがかご制御装置11aとは独立して設けられている場合を例示しているが、かご制御装置11aの中に画像解析装置18aの機能が搭載されていても良い。また、画像解析装置18aの機能の一部は、カメラ17aに搭載されていても良い。
B号機の乗りかご12b,C号機の乗りかご12cについても同様の構成である。
すなわち、B号機の乗りかご12bには、かごドア14b、操作パネル15b、スピーカ16bなどが設置されている。乗りかご12b内のかごドア14b付近には、監視用のカメラ17bが設置されている。また、このカメラ17bによって撮影された各画像(映像)をリアルタイムで解析処理する画像解析装置18bが設けられている。
同様に、C号機の乗りかご12cには、かごドア14c、操作パネル15c、スピーカ16cなどが設置されている。乗りかご12c内のかごドア14c付近には、監視用のカメラ17cが設置されている。また、このカメラ17cによって撮影された各画像(映像)をリアルタイムで解析処理する画像解析装置18cが設けられている。
一方、各階の乗場(エレベータホール)には、乗場呼びを登録するための乗場呼び釦21a,21b,21c…が設置されている。乗場呼び釦21a,21b,21c…は、かご制御装置11a〜11cに接続されている。乗場呼び釦21a,21b,21c…は、上方向釦と下方向釦から構成され、乗客の行先方向に応じて、上方向釦または下方向釦を押下するように構成されている。なお、最下階では上方向釦、最上階では下方向釦だけで構成される。
「乗場呼び」とは、各階の乗場に設置された乗場呼び釦の操作により登録される呼びの信号のことであり、登録階と行先方向の情報を含む。「かご呼び」とは、かご室内に設けられた行先階釦の操作により登録される呼びの信号のことであり、行先階の情報を含む。
また、各階の乗場には、予報灯(ランタン)22a,22b,22cが設置されている。予報灯22aは、A号機の乗りかご12aが乗場に到着した或いはA号機の乗りかご12aがこれから乗場に到着する予定であることを点灯により通知する。予報灯22bは、B号機の乗りかご12bが乗場に到着した或いはB号機の乗りかご12bがこれから乗場に到着する予定であることを点灯により通知する。予報灯22cは、C号機の乗りかご12cが乗場に到着した或いはC号機の乗りかご12cがこれから乗場に到着する予定であることを点灯により通知する。なお、図1の例では、予報灯22a,22b,22cが1階床分しか図示されていないが、実際には各階の乗場にそれぞれ設置されている。
群管理制御装置10a〜10cは、A〜C号機の運転を群管理制御するための装置である。群管理制御装置10a〜10cは、かご制御装置11a〜11cと同様にコンピュータによって構成される。群管理制御装置10a〜10cは、新たな乗場呼びが発生したときに、乗りかご12a〜12cの中から最適な乗りかごを選出し、その乗りかごに当該乗場呼びを割り当てる。
詳しくは、群管理制御装置10a〜10cは、かご制御装置11a〜11cから得られる各号機の運転状態(かご位置、運転方向、戸開閉状態など)や、乗場呼び・かご呼びの発生状況、荷重などの情報に基づいて各号機の中から最適な号機を選出して、その号機に対して乗場呼びの割当信号を出力する。この乗場呼びの割当信号は、各号機のかご制御装置11a〜11cの中の該当する号機の制御装置に送られる。例えば、A号機が選出された場合には、A号機のかご制御装置11aに乗場呼びの割当信号が送られる。これにより、かご制御装置11aは、乗りかご12aを当該乗場呼びの登録階に移動させる。
図2は、A号機の乗りかご12aに対応して設けられる画像解析装置18aと、かご制御装置11aと、群管理制御装置10aとの機能構成をそれぞれ説明するための図である。なお、ここでは、A号機を例にして説明するが、他のB号機、C号機についても同様である。
乗りかご12a内には、カメラ17aがかごドア14aに向けて設置されている。乗りかご12aが任意の階に到着して戸開すると、カメラ17aによって乗場20の状態が撮影される。
カメラ17aによって撮影された各画像(映像)は、画像解析装置18aでリアルタイムに解析され、その解析結果はかご制御装置11aに送られる。また、かご制御装置11aには、乗りかご12aの底部に設置された荷重検知器13aから乗りかご12aの積載荷重を示す荷重データも送られている。
ここで、本発明を実現する機能として、画像解析装置18aには、乗客有無判定部31及び乗場情報生成部32が備えられている。また、かご制御装置11aには、乗車可能人数算出部33、乗車可否判定部34、引き戻し呼び生成部35、引き戻し呼び変換部36及び予報灯制御部37が備えられている。さらに、群管理制御装置10aには、引き戻し呼び生成指示部38が備えられている。
乗客有無判定部31は、乗りかご12aが乗場呼びの登録階に到着して戸開したときに、乗場20で乗りかご12aの到着を待つ乗客(利用者)がいるか否かを判定する。詳しくは、乗客有無判定部31は、カメラ17aによって撮影された乗場20の状態を示す各画像(映像)を解析し、当該解析の結果として人物が検出(抽出)されたか否かに基づいて、乗客の有無を判定する。
なお、乗客有無判定部31の機能は、監視用のカメラ17aに搭載されていても良い。
乗場情報生成部32は、乗客有無判定部31によって乗場20で待つ乗客がいると判定された場合に、上記解析の結果に基づいて、乗場20で待つ乗客の人数を検出する。乗場情報生成部32は、検出された乗客の人数と、これら乗客が検出された階床(換言すると、乗りかご12aが現在停止している階床)とが対応づけられた乗場情報を生成する。生成された乗場情報は伝送路を介してかご制御装置11aに伝送される。
乗車可能人数算出部33は、乗りかご12aの底部に設置された荷重検知器13aから送られる荷重データと、乗りかご12aの定格荷重とに基づいて、乗りかご12aにこれから乗車可能な乗客の人数を算出する。
例えば、荷重データによって示される乗りかご12aの積載荷重がM[kg]であり、乗りかご12aの定格荷重がN(N>M)[kg]である場合を想定する。さらに、ここでは、乗客1人あたりの重さがX[kg]であるとかご制御装置11aに予め設定されているものとする。この場合、乗りかご12aにこれから乗車可能な人数(以下、乗車可能人数とも表記する)は、後述する(1)式によって算出される。
乗車可能人数=(N−M)/X …(1)
なお、かご制御装置11aに予め設定される乗客1人あたりの重さXは任意に設定可能な値である。
なお、かご制御装置11aに予め設定される乗客1人あたりの重さXは任意に設定可能な値である。
乗車可否判定部34は、画像解析装置18aから伝送された乗場情報により示される乗場20で待つ乗客の人数と、乗車可能人数算出部33によって算出された乗りかご12aにこれから乗車可能な人数とを比較し、乗場20で待つ全ての乗客が乗りかご12aに乗車可能であるか否かを判定する。乗場20で待つ全ての乗客が乗りかご12aに乗車できるわけではないと判定された場合、つまり、乗車可能人数が乗場20で待つ乗客の人数未満である場合、乗車可否判定部34は、乗車不可情報を伝送路を介して群管理制御装置10aに伝送する。乗車不可情報とは、乗場20で待つ全ての乗客が乗りかご12aに乗車できるわけではないことを通知するための情報である。
引き戻し呼び生成部35は、後述する引き戻し呼び生成指示部38からの呼び生成指示にしたがって、引き戻し呼びを生成する。「引き戻し呼び」とは、呼び生成指示を出力した群管理制御装置10に対応する乗りかご12が現在停止している階床(引き戻し階)の乗場呼び釦を消灯状態のまま、当該階床に乗りかご12aを引き戻す(移動させる)ための呼びの信号であり、引き戻し階の情報を含む。なお、「引き戻し呼び」は「ダミー呼び」と称されても良い。
引き戻し呼び変換部36は、引き戻し呼び生成部35によって生成された引き戻し呼びを乗場呼びに変換する。詳しくは、引き戻し階に停止している乗りかご12のかごドア14が戸閉し終わったときに、引き戻し呼び変換部36は、引き戻し階の情報を含む引き戻し呼びを、登録階(この場合引き戻し階)と行先方向の情報を含む乗場呼びに変換する。引き戻し呼びが乗場呼びに変換されると、引き戻し階の乗場呼び釦は消灯状態から点灯状態に遷移する。
予報灯制御部37は、引き戻し呼び変換部36によって引き戻し呼びが乗場呼びに変換されると、当該乗場呼びにより示される登録階(引き戻し階)に移動中の乗りかご12に対応する予報灯22を点灯させるように制御する。
引き戻し呼び生成指示部38は、かご制御装置11aから伝送された乗車不可情報の入力を受け付けると、他のかご制御装置11b,11cから得られる他の号機(この場合、B,C号機)の運転状態や、乗場呼び・かご呼びの発生状況、荷重などの情報に基づいて、各号機の中から最適な号機(この場合、乗場で待つ乗客の待ち時間が最も少ない号機)を選出して、その号機に対して引き戻し呼びの生成を要求する呼び生成指示を出力する。
次に、図3のフローチャートと図4のブロック図とを参照して、本システムの動作について説明する。ここでは、例えば、1階の乗場20で上方向の乗場呼びが登録され、その乗場呼びがA号機の乗りかご12aに割り当てられた場合を想定する。なお、図4では、説明の便宜上、A号機に対応する各機能部の末尾には符号として「a」を付し、B号機に対応する各機能部の末尾には符号として「b」を付している。
乗りかご12aが1階(乗場呼びの登録階)に到着すると、かご制御装置11aはかごドア14aを戸開する(ステップS1)。かごドア14aが乗場20で戸開すると、かごドア14a付近に設置された監視用のカメラ17aは乗場20の状態を撮影する(ステップS2)。なお、監視用のカメラ17aによって撮影された各画像(映像)はリアルタイムで画像解析装置18aに伝送される。このとき、乗りかご12aの底部に設置された荷重検知器13aによって乗りかご12aの積載荷重が検出され、その積載荷重を示す荷重データがかご制御装置11aに伝送される。なお、荷重検知器13aによって乗りかご12aの積載荷重が検出されるタイミングは、乗りかご12aから降りる人を考慮して、かごドア14aが戸開してから数秒後(具体的には、乗りかご12aから人が降り終わったタイミング)であっても良い。
画像解析装置18a内の乗客有無判定部31aは、監視用のカメラ17aから伝送された各画像(映像)の入力を受け付けると、当該各画像をリアルタイムで解析し、当該解析の結果に基づいて、乗場20で乗りかご12aを待つ乗客の有無を判定する(ステップS3)。具体的には、上記解析の結果、上記各画像から人物が検出(抽出)されれば、乗場20で乗りかご12aを待つ乗客がいると判定する。なお、乗場20で乗りかご12aを待つ乗客がいないと判定された場合(ステップS3のNO)、ここでの処理は終了する。なお、乗場呼びが登録されたにも関わらず、乗場20で乗りかご12aを待つ乗客がいない場合としては、乗客によって乗場呼び釦が押下されはしたものの、乗客が別の移動手段により既に移動してしまっていた場合や、悪戯によって乗場呼び釦が押下された場合などが考えられる。
一方、乗場20で乗りかご12aを待つ乗客がいると判定された場合(ステップS3のYES)、乗場情報生成部32aは、上記解析の結果に基づいて、乗場20で待つ乗客の人数を検出する。そして、乗場情報生成部32aは、検出された乗客の人数と、これら乗客が検出された階床(乗客検出階とも称され、この場合1階)とが対応づけられた乗場情報を生成する(ステップS4)。なお、乗場情報生成部32aによって生成された乗場情報はかご制御装置11aに伝送される。
かご制御装置11a内の乗車可能人数算出部33aは、乗場情報生成部32aから伝送された乗場情報の入力を受け付けると、乗りかご12aに関し、乗車可能人数を算出する(ステップS5)。乗車可能人数は、上記(1)式を用いて求められる。詳しくは、乗車可能人数は、乗りかご12aの定格荷重及び積載荷重と、かご制御装置11aに予め設定された乗客1人あたりの重さとに基づいて求められる。
乗車可否判定部34aは、乗場情報生成部32aから伝送された乗場情報によって示される乗客の人数と、乗車可能人数算出部33aによって算出された乗車可能人数とを比較して、乗場20で乗りかご12aを待つ全ての乗客が乗りかご12aに乗車可能であるか否かを判定する(ステップS6)。具体的には、乗車可能人数が、乗場20で待つ乗客の人数以上であるか否かを判定する。
乗場20で待つ全ての乗客が乗りかご12aに乗車可能であると判定された場合、すなわち、乗車可能人数が乗場20で待つ乗客の人数以上であると判定された場合(ステップS6のYES)、ここでの処理は終了する。
一方、乗場20で待つ全ての乗客が乗りかご12aに乗車できるわけではないと判定された場合、すなわち、乗車可能人数が乗場20で待つ乗客の人数未満であると判定された場合(ステップS6のNO)、乗車可否判定部34aは、乗車不可情報を生成し、これを群管理制御装置10aに伝送する(ステップS7)。
群管理制御装置10a内の引き戻し呼び生成指示部38aは、乗車可否判定部34aから伝送された乗車不可情報の入力を受け付けると、他のかご制御装置11b,11cから得られる他の号機(この場合、B,C号機)の運転状態や、乗場呼び・かご呼びの発生状況、荷重などの情報に基づいて、各号機の中から最適な号機を選出する(ステップS8)。以下では、説明の便宜上、最適な号機としてB号機が選出されたものとして説明する。
引き戻し呼び生成指示部38aは、引き戻し呼びの生成を要求する呼び生成指示を、選出されたB号機に対応するかご制御装置11bに出力する(ステップS9)。呼び生成指示は、引き戻し呼びの生成を要求すると共に、引き戻し階(換言すると、乗客検出階、この場合1階)の情報を含む。なお、A号機の乗りかご12aのかごドア14aが戸閉し終わると、群管理制御装置10aはかごドア14aが戸閉し終わったことを示す開閉情報をB号機の群管理制御装置10bに伝送する。
B号機のかご制御装置11b内の引き戻し呼び生成部35bは、群管理制御装置10bを介して、引き戻し呼び生成指示部38aから出力された呼び生成指示を受けると、当該呼び生成指示により示される引き戻し階(この場合1階)に乗りかご12bを移動させるための引き戻し呼びを生成する(ステップS10)。これにより、B号機の乗りかご12bは引き戻し階である1階へ移動し始める。
引き戻し呼び変換部36bは、A号機の群管理制御装置10aから伝送されたA号機の乗りかご12aのかごドア14aが戸閉し終わったことを示す開閉情報の入力を群管理制御装置10bを介して受け付けると、引き戻し呼び生成部35bによって生成された引き戻し呼びを乗場呼びに変換する(ステップS11)。
しかる後、かご制御装置11b内の予報灯制御部37bは、引き戻し呼び変換部36bによって引き戻し呼びが乗場呼びに変換されると、すなわち、乗場呼びが発生すると、予報灯22bを点灯させるように制御し(ステップS12)、ここでの処理は終了する。
なお、本実施形態では、乗車可否判定部34が、乗場情報によって示される乗客の人数と、乗車可能人数算出部33によって算出される乗車可能人数とを比較することで、乗場20で待つ全ての乗客が乗りかご12に乗車可能であるか否かを判定するとした。しかしながら、乗りかご12への乗車可否を判定する方法としては、別の方法が用いられても良い。
上記と同様に、かご制御装置11において乗客1人あたりの重さをX[kg]とみなす旨の設定がなされていた場合、乗車可否判定部34は、乗りかご12の定格荷重から乗りかご12の積載荷重を減算した値と、乗客1人あたりの重さX[kg]に対して乗場情報によって示される乗客の人数を乗算した値とを比較することで、乗りかご12への乗車可否を判定しても良い。この場合、上記した減算値が上記した乗算値以上の場合、乗車可否判定部34は乗車可能であると判定し、上記した減算値が上記した乗算値未満の場合、乗車不可であると判定する。このようにすることで、かご制御装置11から乗車可能人数算出部33の機能を省略することができるので、かご制御装置11にかかる処理負荷を減らすことができる。
以上説明した第1の実施形態によれば、エレベータ制御システムは、乗場呼びの登録階に応答した乗りかご12に対応した監視用のカメラ17により乗場20で待つ乗客を検出する構成を備えている。さらに、上記検出された乗客が上記登録階に応答した乗りかご12に乗車可能であるか否かを判定し、乗車できないと判定された場合には、他の乗りかご12を当該登録階に自動的に引き戻す(移動させる)構成を備えている。この構成によれば、始めに上記登録階に応答した乗りかご12に乗車しきれなかった乗客が乗場呼び釦を再度押下しなくても、他の乗りかご12が当該登録階に移動してくるので、始めの乗りかご12に乗車しきれなかった乗客の待ち時間を減らすことができる。
<第2の実施形態>
次に、図5を参照して、第2の実施形態について説明する。図5では、A号機を例にしているが、他のB号機、C号機についても同様である。本実施形態においては、図5に示すように、かご制御装置11aが乗車可能人数算出部33に代えて属性情報格納部39を備えている場合を説明する。なお、上記した第1の実施形態と同様な機能構成については同一の符号を付して、その詳しい説明を省略するものとする。以下では、主に、第1の実施形態と異なる部分を説明する。
次に、図5を参照して、第2の実施形態について説明する。図5では、A号機を例にしているが、他のB号機、C号機についても同様である。本実施形態においては、図5に示すように、かご制御装置11aが乗車可能人数算出部33に代えて属性情報格納部39を備えている場合を説明する。なお、上記した第1の実施形態と同様な機能構成については同一の符号を付して、その詳しい説明を省略するものとする。以下では、主に、第1の実施形態と異なる部分を説明する。
乗場情報生成部32は、乗客有無判定部31によって乗場20で待つ乗客がいると判定された場合、乗客有無判定部31での解析の結果に基づいて、当該乗客の人数と当該乗客の属性とを検出(特定)する。乗客の属性は、当該乗客が身に着けている(所持している)ものの形状や大きさに基づいて検出(特定)される。
乗客の属性とは、当該乗客がどのような乗客であるかを示す。乗客の属性の一例としては、例えば一般、車椅子、大型荷物所持、ペット牽引、などがある。一般とは、手ぶら或いは小さな荷物(例えばハンドバッグなど)を所持している乗客を指す。車椅子とは、車椅子に乗車している乗客を指す。大型荷物所持とは、大きな荷物(例えばキャリーケースなど)を所持している乗客を指す。ペット牽引とは、ペットを連れている乗客を指す。なお、上記乗客の属性は一例であり、上記した一般、車椅子、大型荷物所持、ペット牽引以外の属性がさらに含まれていても良い。
なお、小さな荷物とは、画像上での当該荷物の占有面積が所定値未満である荷物を指し、大きな荷物とは、画像上での当該荷物の占有面積が所定値以上である荷物を指す。
乗場情報生成部32は、図6に示すように、検出された乗客の属性毎の乗客の人数と、これら乗客が検出された階床(乗客検出階)とが対応づけられた乗場情報を生成する。図6の乗場情報I1によれば、1階において、属性が一般の乗客2人と属性が車椅子の乗客1人とが検出されたことが示されている。生成された乗場情報は伝送路を介してかご制御装置11aに伝送される。
属性情報格納部39は、図7に示すように、乗場20で待つ乗客の属性と、かご制御装置11aに任意に設定される乗客1人あたりの重さXに乗算する値(係数)とが対応づけられた属性情報を格納している。図7の属性情報I2によれば、乗場20で待つ乗客の属性が一般である場合、乗客1人あたりの重さXに乗算する値は1であることが示されている。同様に、図7の属性情報I3によれば、乗場20で待つ乗客の属性が車椅子である場合、乗客1人あたりの重さXに乗算する値はYであることが示されている。また、図7の属性情報I4によれば、乗場20で待つ乗客の属性が大型荷物所持である場合、乗客1人あたりの重さXに乗算する値はZであることが示されている。さらに、図7の属性情報I5によれば、乗場20で待つ乗客の属性がペット牽引である場合、乗客1人あたりの重さXに乗算する値はWであることが示されている。
乗車可否判定部34は、乗りかご12aの空き容量(積載可能荷重)と、乗場20で待つ乗客の総重量とを比較して、乗りかご12aへの乗車可否を判定する。乗りかご12aの空き容量は、乗りかご12aの定格荷重から乗りかご12aの積載荷重を減算することで求められる。乗場20で待つ乗客の総重量は、後述する(2)式にしたがって算出される。
乗場20で待つ乗客の総重量=(一般乗客数*X)+(車椅子乗客数*X*Y)+(大型荷物所持者数*X*Z)+(ペット牽引者数*X*W) …(2)
なお、上記(2)式の一般乗客数、車椅子乗客数、大型荷物所持者数及びペット牽引者数は、画像解析装置18aから伝送される乗場情報から得られる。また、上記(2)式のXは、第1の実施形態と同様に、乗客1人あたりの重さを示し、かご制御装置11aに予め設定されているものとする。さらに、上記(2)式のY,Z,Wは、乗客1人あたりの重さに乗算する値であり、属性情報格納部39に格納された属性情報から得られる。
なお、上記(2)式の一般乗客数、車椅子乗客数、大型荷物所持者数及びペット牽引者数は、画像解析装置18aから伝送される乗場情報から得られる。また、上記(2)式のXは、第1の実施形態と同様に、乗客1人あたりの重さを示し、かご制御装置11aに予め設定されているものとする。さらに、上記(2)式のY,Z,Wは、乗客1人あたりの重さに乗算する値であり、属性情報格納部39に格納された属性情報から得られる。
乗車可否判定部34は、乗場20で待つ全ての乗客が乗りかご12aに乗車できるわけではないと判定された場合、つまり、乗りかご12aの空き容量が乗場20で待つ乗客の総重量未満である場合、乗車不可情報を伝送路を介して群管理制御装置10aに伝送する。
ここで、図8のフローチャートと図9のブロック図とを参照して、第2の実施形態に係るエレベータ制御システムの動作の一例について説明する。ここでは、例えば、1階の乗場20で上方向の乗場呼びが登録され、その乗場呼びがA号機の乗りかご12aに割り当てられた場合を想定する。なお、図9では、説明の便宜上、A号機に対応する各機能部の末尾には符号として「a」を付し、B号機に対応する各機能部の末尾には符号として「b」を付している。また、上述した図5と同様な動作については同一の符号を付し、ここではその詳しい説明は省略するものとする。
上記第1の実施形態と同様に、乗りかご12aが1階(乗場呼びの登録階)に到着すると、監視用のカメラ17aからの各画像(映像)がリアルタイムで解析され、乗場20で乗りかご12aを待つ乗客の有無が判定される(ステップS1〜S3)。
乗場20で乗りかご12aを待つ乗客がいると判定された場合(ステップS3のYES)、乗場情報生成部32aは、上記解析の結果に基づいて、乗場20で待つ乗客の人数と乗客の属性とを検出する。その後、乗場情報生成部32aは、検出された乗客の属性毎の乗客の人数と、これら乗客が検出された階床(乗客検出階とも称され、この場合1階)とが対応づけられた乗場情報を生成する(ステップS21)。なお、乗場情報生成部32aによって生成された乗場情報はかご制御装置11aに伝送される。
かご制御装置11a内の乗車可否判定部34aは、乗場情報生成部32aから伝送された乗場情報の入力を受け付けると、乗りかご12aの空き容量を算出する(ステップS22)。詳しくは、乗りかご12aの空き容量は、乗りかご12aの定格荷重から、荷重検知器13aから送られる荷重データによって示される乗りかご12aの積載荷重を減算することで求められる。
また、乗車可否判定部34aは、入力を受け付けた乗場情報によって示される乗客の属性毎の乗客の人数と、属性情報格納部39aに格納された属性情報とに基づいて、乗場20で待つ乗客の総重量を算出する(ステップS23)。乗場20で待つ乗客の総重量は、上記(2)式を用いて求められる。詳しくは、かご制御装置11aに予め設定された乗客1人あたりの重さXと、乗客1人あたりの重さに対して乗客の属性毎に設定された係数と、乗客の属性毎の乗客の人数とに基づいて求められる。
乗車可否判定部34aは、算出された乗りかご12aの空き容量と、算出された乗場20で待つ乗客の総重量とを比較して、乗場20で乗りかご12aを待つ全ての乗客が乗りかご12aに乗車可能であるか否かを判定する(ステップS24)。詳しくは、上記した空き容量が上記した総重量以上であるか否かが判定される。
乗場20で待つ全ての乗客が乗りかご12aに乗車可能であると判定された場合、すなわち、乗りかご12aの空き容量が乗客の総重量以上であると判定された場合(ステップS24のYES)、ここでの処理は終了する。
一方、乗場20で待つ全ての乗客が乗りかご12aに乗車できるわけではないと判定された場合、すなわち、乗りかご12aの空き容量が乗客の総重量未満であると判定された場合(ステップS24のNO)、乗車可否判定部34aは、乗車不可情報を生成し、これを群管理制御装置10aに伝送する(ステップS7)。
以降の処理は、上記第1の実施形態と同様に、最適な号機(この場合B号機)に対して呼び生成指示が出力され、B号機に対応するかご制御装置11bによって乗りかご12bが引き戻し階(この場合1階)に引き戻される。この際、乗りかご12bに対応した予報灯22bは予報灯制御部37bによって点灯する(ステップS8〜S12)。
なお、本実施形態では、乗車可否判定部34が、乗りかご12aの空き容量と、乗場20で待つ乗客の総重量とを比較することで、乗場20で待つ全ての乗客が乗りかご12に乗車可能であるか否かを判定するとした。しかしながら、乗りかご12への乗車可否を判定する方法としては、別の方法が用いられても良い。
具体的には、乗車可否判定部34は、乗りかご12にこれから乗車可能な乗客の人数(乗車可能人数)を算出し、この乗車可能人数と乗場20で待つ乗客の人数とを比較することで、乗りかご12への乗車可否を判定しても良い。乗車可能人数は、以下のように求められても良い。
例えば、かご制御装置11において乗客1人あたりの重さをX[kg]とみなす旨の設定がなされ、乗りかご12の積載荷重がM[kg]であって、乗りかご12の定格荷重がN(N>M)[kg]である場合を想定する。さらに、乗場情報生成部32によって図6に示す乗場情報I1が生成され、属性情報格納部39には図7に示す属性情報I2〜I5が格納されている場合を想定する。
この場合、乗車可否判定部34は、乗場情報I1によって示される乗客の属性が一般と車椅子であり、対応する属性情報I2,I3によって示される係数が1とY(Y>1)であることから、後述する(3)式にしたがって乗車可能人数を算出する。
乗車可能人数=(N−M)/X*Y …(3)
なお、上記(3)式のYには、乗場情報によって示される乗客の属性(換言すると、乗場20で待つ乗客の属性)に対応する属性情報によって示される複数の係数の中の最も大きな値の係数が適用される。例えば、乗場20で待つ乗客の属性が車椅子と大型荷物所持であり、対応する属性情報I3,I4によって示される係数がYとW(W>Y)である場合、上記(3)式のYの部分にはWが適用される。
なお、上記(3)式のYには、乗場情報によって示される乗客の属性(換言すると、乗場20で待つ乗客の属性)に対応する属性情報によって示される複数の係数の中の最も大きな値の係数が適用される。例えば、乗場20で待つ乗客の属性が車椅子と大型荷物所持であり、対応する属性情報I3,I4によって示される係数がYとW(W>Y)である場合、上記(3)式のYの部分にはWが適用される。
以上説明した第2の実施形態によれば、エレベータ制御システムは、乗場呼びの登録階に応答した乗りかご12への乗客の乗車可否の判定に、当該登録階の乗場20で待つ乗客の属性を反映させる構成を備えている。この構成によれば、乗場20で待つ乗客の属性が多種多様にわたったとしても、上記乗りかご12への乗車可否を精度良く判定することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、乗りかごに乗車しきれなかった乗客の待ち時間を減らすことができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…群管理制御装置、11…かご制御装置、12…乗りかご、13…荷重検知器、14…かごドア、17…カメラ、18…画像解析装置、20…乗場、21…乗場呼び釦、22…予報灯、31…乗客有無判定部、32…乗場情報生成部、33…乗車可能人数算出部、34…乗車可否判定部、35…引き戻し呼び生成部、36…引き戻し呼び変換部、37…予報灯制御部、38…引き戻し呼び生成指示部、39…属性情報格納部。
一実施形態に係るエレベータ制御システムは、複数台の乗りかごを有し、任意の階で登録された乗場呼びに基づいて前記各乗りかごの中の1台を前記乗場呼びの登録階に応答させる。前記エレベータ制御システムは、乗客検出手段、乗車可否判定手段、引き戻し呼び生成手段及び引き戻し呼び変換手段を備えている。前記乗客検出手段は、前記乗場呼びの登録階に応答した第1の乗りかごが当該登録階に到着して戸開したときに、当該登録階の乗場で待つ乗客を検出する。前記乗車可否判定手段は、前記乗客検出手段によって前記乗場で待つ乗客が検出された場合に、前記検出された乗客が前記第1の乗りかごに乗車可能であるか否かを判定する。前記引き戻し呼び生成手段は、前記乗車可否判定手段によって乗車不可と判定された場合に、前記第1の乗りかごとは異なる第2の乗りかごを、前記登録階の乗場呼び釦を消灯状態のまま当該登録階に応答させる引き戻し呼びを生成する。前記引き戻し呼び変換手段は、前記第1の乗りかごが戸閉し終わったときに、前記引き戻し呼び生成手段によって生成された引き戻し呼びを、前記登録階で登録された乗場呼びに変換する。前記エレベータ制御システムにおいては、前記引き戻し呼びが前記乗場呼びに変換されると、前記登録階の乗場呼び釦が消灯状態から点灯状態に遷移する。
Claims (6)
- 複数台の乗りかごを有し、任意の階で登録された乗場呼びに基づいて前記各乗りかごの中の1台を前記乗場呼びの登録階に応答させるエレベータ制御システムであって、
前記乗場呼びの登録階に応答した第1の乗りかごが当該登録階に到着して戸開したときに、当該登録階の乗場で待つ乗客を検出する乗客検出手段と、
前記乗客検出手段によって前記乗場で待つ乗客が検出された場合に、前記検出された乗客が前記第1の乗りかごに乗車可能であるか否かを判定する乗車可否判定手段と、
前記乗車可否判定手段によって乗車不可と判定された場合に、前記第1の乗りかごとは異なる第2の乗りかごを、前記登録階の乗場呼び釦を消灯状態のまま当該登録階に応答させる引き戻し呼びを生成する引き戻し呼び生成手段と
を具備することを特徴とするエレベータ制御システム。 - 前記第1の乗りかごが戸閉し終わったときに、前記引き戻し呼び生成手段によって生成された引き戻し呼びを、前記登録階で登録された乗場呼びに変換する引き戻し呼び変換手段をさらに具備し、
前記引き戻し呼びが前記乗場呼びに変換されると、前記登録階の乗場呼び釦が消灯状態から点灯状態に遷移することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御システム。 - 前記引き戻し呼び変換手段によって前記引き戻し呼びが前記乗場呼びに変換されたときに、前記登録階の乗場に設置されている前記第2の乗りかごに対応した予報灯を点灯させる予報灯制御手段をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載のエレベータ制御システム。
- 前記乗車可否判定手段は、
前記第1の乗りかごの空き容量と、前記乗客検出手段によって検出された乗客の総重量との関係から、前記検出された乗客が前記第1の乗りかごに乗車可能であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御システム。 - 乗客の属性と、任意に設定される乗客1人あたりの重さに乗算する係数とが対応づけられた属性情報を格納する属性情報格納手段をさらに具備し、
前記乗客検出手段は、
前記検出された乗客の属性をさらに検出し、
前記乗車可否判定手段は、
前記検出された乗客の属性に対応した属性情報に基づいて、前記乗客の総重量を求めることを特徴とする請求項4に記載のエレベータ制御システム。 - 前記乗客の属性は、乗客が車椅子に乗車していることを示す第1の属性と、乗客が大型の荷物を所持していることを示す第2の属性と、乗客がペットを連れていることを示す第3の属性とを含むことを特徴とする請求項5に記載のエレベータ制御システム。
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JP2002302348A (ja) * | 2001-04-04 | 2002-10-18 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータの制御装置 |
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