JP2017158910A - ゴルフクラブ及びゴルフクラブセット - Google Patents

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Abstract

【課題】アイアンクラブに特有の多様な要求性能を満足しうるゴルフクラブの提供。
【解決手段】ゴルフクラブ4のヘッドhdは、ソール面12を有している。ソール面12は、トウ側からヒール側に向かって延びる稜線RLと、稜線RLのフェース側に位置しフェース側にいくほど上側となるように傾斜するリーディング面S1と、前記稜線RLのバック側に位置しバック側にいくほど上側となるように傾斜するトレーリング面S2とを有する。トレーリング面S2の傾斜角度が、中央位置でθ2cとされ、トウ基準位置でθ2tとされ、ヒール基準位置でθ2hとされる。このとき、ヘッドhdは、下記の(a)及び(b)のうちの少なくとも一方を満たす。
(a)前記傾斜角度θ2tが前記傾斜角度θ2cよりも大きい。
(b)前記傾斜角度θ2hが前記傾斜角度θ2cよりも大きい。
【選択図】図4

Description

本発明は、ゴルフクラブ及びゴルフクラブセットに関する。
アイアン型ゴルフクラブにおいて、ソール形状に関する提案がなされている。特許第4525302号公報に記載のヘッドでは、ソール部に突出部が設けられている。この突出部が地面に接触すると、その接地抵抗により、ヘッドは、鉛直方向に対するロフト角が減少する方向に回転する。この回転に基づくギア効果により、バックスピンが増大しうる。特開2015−47305号公報に記載のヘッドは、トウ−ヒール方向に延びる視認可能な境界線を有するソールを開示する。このソールは、前記境界線を頂部として、フェース側に傾斜するリーディング面と、バック側に傾斜するトレーリング面とを備えている。このヘッドは、前記頂部において集中的に抵抗を受けることができるため、前記ギア効果を一気に生じさせることができ、バックスピン量を増大することができる。
特許第4525302号公報 特開2015−47305号公報
ゴルフクラブは、様々な状況で使用される。例えば、アイアン型ゴルフクラブ(アイアンクラブ)は、芝生の上に直接置かれたボールを打撃する機会が多く、地面の傾斜等が異なる様々な状況で使用される。ハイブリッド型ゴルフクラブでも同様の事情がある。更に、例えば上級者は、様々なスイングによって所望の打球を得る傾向にあり、操作性に優れたクラブが求められている。加えて、クラブセットでは、各番手ごとに異なる役割がある。したがって、各クラブには、様々な性能が要求される。
本発明者が鋭意検討した結果、ゴルフクラブに求められる性能は、これまで考えられていたよりも複雑であることが判明した。
本発明の目的は、多様な要求性能を満足しうるゴルフクラブの提供にある。
本発明に係る好ましいゴルフクラブは、シャフトと、前記シャフトの先端部に取り付けられたヘッドと、前記シャフトの後端部に取り付けられたグリップとを備えている。前記ヘッドは、ソール面と、フェースラインを有するフェース面とを有している。前記ソール面は、トウ側からヒール側に向かって延びる稜線と、前記稜線のフェース側に位置しフェース側にいくほど上側となるように傾斜するリーディング面と、前記稜線のバック側に位置しバック側にいくほど上側となるように傾斜するトレーリング面とを有している。前記トレーリング面の傾斜角度がθ2とされ、前記フェースラインの中央位置における前記傾斜角度θ2がθ2cとされ、トウ基準位置における前記傾斜角度θ2がθ2tとされ、ヒール基準位置における前記傾斜角度θ2がθ2hとされるとき、このゴルフクラブは、下記の(a)及び(b)のうちの少なくとも一方を満たす。好ましくは、このゴルフクラブは、下記の(a)及び(b)の両方を満たす。
(a)前記傾斜角度θ2tが前記傾斜角度θ2cよりも大きい。
(b)前記傾斜角度θ2hが前記傾斜角度θ2cよりも大きい。
好ましくは、前記トレーリング面の後縁であるトレーリングエッジが、フェース側に凸となるように曲がっている。
好ましくは、トウ−ヒール方向のあらゆる位置において、前記トレーリング面の幅が前記リーディング面の幅よりも大きい。
好ましくは、前記ヘッドはアイアン型である。
好ましいゴルフクラブセットは、前記ゴルフクラブによって構成され、ロフト角が異なる2本以上の前記ゴルフクラブを備えている。このクラブセットは、下記の(c)及び(d)のうちの少なくとも一方を満たす。好ましくは、このクラブセットは、下記の(c)及び(d)の両方を満たす。
(c)ロフト角が大きくなるにつれて前記傾斜角度θ2tが大きくなる。
(d)ロフト角が大きくなるにつれて前記傾斜角度θ2hが大きくなる。
好ましい他のゴルフクラブセットは、前記ゴルフクラブによって構成され、ロフト角が異なる2本以上の前記ゴルフクラブを備えている。前記傾斜角度θ2tと前記傾斜角度θ2cとの差(θ2t−θ2c)がトウ角度差とされ、前記傾斜角度θ2hと前記傾斜角度θ2cとの差(θ2h−θ2c)がヒール角度差とされるとき、このクラブセットは、下記の(e)及び(f)のうちの少なくとも一方を満たす。好ましくは、このクラブセットは、下記の(e)及び(f)の両方を満たす。
(e)ロフト角が大きくなるにつれて前記トウ角度差が大きくなる。
(f)ロフト角が大きくなるにつれて前記ヒール角度差が大きくなる。
好ましくは、前記クラブセットにおいて、ロフト角が大きくなるにつれて前記傾斜角度θ2cが大きくなる。
前記リーディング面の傾斜角度がθ1とされ、前記中央位置における前記傾斜角度θ1がθ1cとされ、前記トウ基準位置における前記傾斜角度θ1がθ1tとされ、前記ヒール基準位置における前記傾斜角度θ1がθ1hとされる。好ましくは、前記クラブセットにおいて、ロフト角が大きくなるにつれて前記角度θ1tが大きくなる。好ましくは、前記クラブセットにおいて、ロフト角が大きくなるにつれて前記角度θ1cが大きくなる。好ましくは、前記クラブセットにおいて、ロフト角が大きくなるにつれて前記角度θ1hが大きくなる。
各ゴルフクラブにおいて多様な要求性能が達成されうる。
図1は、本発明の第一実施形態に係るアイアン型ゴルフクラブセットを示す図である。 図2は、図1のセットに含まれているヘッド(4番アイアン)をフェースの正面から見た正面図である。 図3は、図2のヘッドの側面図である。 図4は、図2のヘッドの底面図である。 図5は、図2のF5−F5線に沿った断面図である。 図6は、図2のF6−F6線に沿った断面図である。 図7は、図2のF7−F7線に沿った断面図である。 図8は、図1のセットに含まれているヘッド(7番アイアン)をフェースの正面から見た正面図である。 図9は、図8のヘッドの側面図である。 図10は、図8のヘッドの底面図である。 図11は、図8のF11−F11線に沿った断面図である。 図12は、図8のF12−F12線に沿った断面図である。 図13は、図8のF13−F13線に沿った断面図である。 図14は、図1のセットに含まれているヘッド(ピッチングウエッジ)をフェースの正面から見た正面図である。 図15は、図14のヘッドの側面図である。 図16は、図14のヘッドの底面図である。 図17は、図14のF17−F17線に沿った断面図である。 図18は、図14のF18−F18線に沿った断面図である。 図19は、図14のF19−F19線に沿った断面図である。 図20は、基準状態に係る水平面HP及び基準垂直面VPを示す斜視図である。
本願は、ゴルフクラブヘッドの発明、ゴルフクラブの発明、及び、ゴルフクラブセットの発明を含む。以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。以下では、ゴルフクラブの一実施形態として、アイアン型ゴルフクラブについて説明する。
〔用語の定義〕
本願における用語の定義は、次の通りである。
[基準状態]
基準状態とは、フェースラインgvと水平面HPとが平行とされた状態で、ヘッドが水平面HP上に載置された状態である。この基準状態では、ヘッドのシャフト孔の中心軸線Z(シャフト軸線Z)が基準垂直面VP内に配されている(図20参照)。基準垂直面VPは、水平面HPに対して垂直な平面である。この基準状態において、フェースラインgvは、水平面HPに平行であり、且つ、基準垂直面VPに平行である。
[トウ−ヒール方向]
前記基準状態のヘッドにおいて、前記基準垂直面VPと前記水平面HPとの交線の方向が、トウ−ヒール方向である。このトウ−ヒール方向は、フェースラインgvに平行である。
[フェース−バック方向]
前記トウ−ヒール方向に対して垂直であり且つ前記水平面HPに平行な方向が、フェース−バック方向である。フェース−バック方向は、前後方向でもある。フェース側は前側とも称される。
[上下方向]
前記トウ−ヒール方向に対して垂直であり且つ前記フェース−バック方向に対して垂直な方向が、上下方向である。
[フェースラインの中央位置]
最長フェースラインgv1のトウ−ヒール方向における中心位置が、フェースラインの中央位置Pcである(後述の図2参照)。中央位置Pcは、トウ−ヒール方向の位置である。なお、複数の最長フェースラインgv1が存在する場合、最も下側の最長フェースラインgv1に基づいて中央位置Pcが決定される。
[トウ基準位置]
最長フェースラインgv1のトウ側における端の位置が、トウ基準位置Ptである(後述の図2参照)。トウ基準位置Ptは、トウ−ヒール方向の位置である。なお、複数の最長フェースラインgv1が存在する場合、最も下側の最長フェースラインgv1に基づいてトウ基準位置Ptが決定される。
[ヒール基準位置]
最長フェースラインgv1のヒール側における端の位置が、ヒール基準位置Phである(後述の図2参照)。ヒール基準位置Phは、トウ−ヒール方向の位置である。なお、なお、複数の最長フェースラインgv1が存在する場合、最も下側の最長フェースラインgv1に基づいてヒール基準位置Phが決定される。
[リーディングエッジ]
フェース−バック方向に沿ったヘッドの断面において最も前方(フェース側)に位置する点が、リーディングエッジである。
[トレーリングエッジ]
トレーリングエッジは、ソール面のバック側の縁(後縁)である。丸み等に起因してソール面のバック側の縁が確認できない場合、トレーリングエッジは次のように決定されうる。フェース−バック方向に沿った断面において、トレーリング面の曲率半径を後方に向かって順次算出したとき、当該曲率半径が最初に5mm以下となった点がトレーリングエッジとされる。
[ソール幅]
リーディングエッジとトレーリングエッジとの間の距離が、ソール幅である。このソール幅は、フェース−バック方向の距離である。
〔セット〕
図1は、本発明の一実施形態に係るアイアン型ゴルフクラブセット2を示す図である。本願では、アイアン型ゴルフクラブセットが、ゴルフクラブセット、クラブセットまたはセットとも称される。アイアン型ゴルフクラブのロフト角は、通常、15度以上70度以下である。なお、特に説明しない限り、本願においてロフト角とは、リアルロフト角を意味する。リアルロフト角とは、シャフト軸線Zに対するロフト角である。
セット2は、ロフト角が互いに相違する2本以上のアイアン型ゴルフクラブ4を含む。セット2は、クラブ長さが互いに相違する2本以上のアイアン型ゴルフクラブ4を含む。セット2は、クラブ長さ及びロフト角が互いに相違する2本以上のアイアン型ゴルフクラブ4を含む。セット2では、クラブ長さが短くなるにつれて、ロフト角が大きくなっている。
セット2では、クラブ本数が7である。セット2のクラブ本数は、2本以上である。2本以上である限り、セット2の本数は限定されない。セットに係る本発明の効果を顕在化させる観点から、セット2のクラブ本数は、3以上が好ましく、4以上がより好ましく、5以上がより好ましく、6以上がより好ましい。ゴルフルールでは、プレー中に使用可能なクラブ本数が制限されている。この観点から、セット2のクラブ本数は、11以下が好ましく、10以下がより好ましく、9以下がより好ましい。
ゴルフクラブ4のそれぞれは、シャフトsf、ヘッドhd及びグリップgpを有する。シャフトsfの先端部に、ヘッドhdが取り付けられている。シャフトsfの後端部に、グリップgpが取り付けられている。
セット2は、ゴルフクラブc1〜c7を含む。ゴルフクラブc1は、シャフトsf1、ヘッドhd1及びグリップgpを有する。ゴルフクラブc2は、シャフトsf2、ヘッドhd2及びグリップgpを有する。ゴルフクラブc3は、シャフトsf3、ヘッドhd3及びグリップgpを有する。ゴルフクラブc4は、シャフトsf4、ヘッドhd4及びグリップgpを有する。ゴルフクラブc5は、シャフトsf5、ヘッドhd5及びグリップgpを有する。ゴルフクラブc6は、シャフトsf6、ヘッドhd6及びグリップgpを有する。ゴルフクラブc7は、シャフトsf7、ヘッドhd7及びグリップgpを有する。ロフト角が大きくなるにつれて、シャフトsfの長さが短くなっている。
セット2では、クラブ長さの長い順に、ゴルフクラブc1、ゴルフクラブc2、ゴルフクラブc3、ゴルフクラブc4、ゴルフクラブc5、ゴルフクラブc6及びゴルフクラブc7である。クラブ長さが短くなるにつれて、ロフト角が大きくなっている。なお、一部の番手間(例えば、ウエッジ同士)において、ロフト角が相違し且つクラブ長さが同一であってもよい。
図示されないが、セット2では、クラブ長さが短くなるにつれて、ライ角が大きくなっている。
セット2において、各クラブの番手は次の通りである。ゴルフクラブc1は4番アイアンであり、ゴルフクラブc2は5番アイアンであり、ゴルフクラブc3は6番アイアンであり、ゴルフクラブc4は7番アイアンであり、ゴルフクラブc5は8番アイアンであり、ゴルフクラブc6は9番アイアンであり、ゴルフクラブc7はピッチングウエッジ(PW)である。本発明では、セット2に含まれるゴルフクラブ4の番手は限定されない。
セット2では、番手が大きくなるにつれて、クラブ長さが短い。番手が大きくなるにつれて、ロフト角が大きい。なお、隣接する番手間のロフト角の差は、通常、2°以上6°以下である。
セットに係る本発明の効果(後述)を考慮すると、セット2は、以下の第1クラブ、第2クラブ及び第3クラブからなる群から選択される少なくとも2本を含むのが好ましい。より好ましくは、セット2は、以下の第1クラブ、第2クラブ及び第3クラブを含む。
・[第1クラブ]:ロフト角が22°以上28.5°未満であり、且つ、クラブ長さが37.25インチ以上38.5インチ以下のクラブ。
・[第2クラブ]:ロフト角が28.5°以上36.5°未満であり、且つ、クラブ長さが36.25インチ以上37.25インチ未満のクラブ。
・[第3クラブ]:ロフト角が36.5°以上47°以下であり、且つ、クラブ長さが35インチ以上36.25インチ未満のクラブ。
セット2は、以下の第4クラブを含んでいても良い。
・[第4クラブ]:ロフト角が47°より大きく70°以下であり、且つ、クラブ長さが35インチ以上36インチ以下のクラブ。
〔ヘッド〕
次に、ヘッドhdについて説明する。以下では、4番アイアン、7番アイアン及びピッチングウエッジを例示的に図示する。これらの3つの番手を取り上げるのは、あくまでも例示に過ぎない。
図2は、4番アイアン(前述の第1クラブ)のヘッドhd1をフェース面に対して垂直な方向から見た正面図である。図3は、ヘッドhd1の側面図である。図4は、ヘッドhd1をソール側から見た底面図である。図5は、図2のF5−F5線に沿った断面図である。図6は、図2のF6−F6線に沿った断面図である。図7は、図2のF7−F7線に沿った断面図である。
図8は、7番アイアン(前述の第2クラブ)のヘッドhd4をフェース面に対して垂直な方向から見た正面図である。図9は、ヘッドhd4の側面図である。図10は、ヘッドhd4をソール側から見た底面図である。図11は、図8のF11−F11線に沿った断面図である。図12は、図8のF12−F12線に沿った断面図である。図13は、図8のF13−F13線に沿った断面図である。
図14は、ピッチングウエッジ(前述の第3クラブ)のヘッドhd7をフェース面に対して垂直な方向から見た正面図である。図15は、ヘッドhd7の側面図である。図16は、ヘッドhd7をソール側から見た底面図である。図17は、図14のF17−F17線に沿った断面図である。図18は、図14のF18−F18線に沿った断面図である。図19は、図14のF19−F19線に沿った断面図である。
以下において、ヘッドhdとして説明されている部分は、全ての番手に共通する事項である。
図2から図19が示すように、ヘッドhdは、トップ面10と、ソール面12と、フェース面14と、ホーゼル16とを有している。フェース面14は、ボールを打撃する面である。ソール面12は、ヘッドhdの下面を形成している。ソール面12は、全体として、下方に向かって凸の面を形成している。ホーゼル16は、ヘッドhdのヒール側に位置している。ホーゼル16は、シャフト孔18を有する(図2、図8及び図14参照)。シャフト孔18の中心軸線Zは、シャフトの軸線に一致している。
更にヘッドhdは、バック面20を有する。バック面20は、フェース面14の反対側の面である。バック面20には、キャビティ(凹部)が形成されている。即ち、ヘッドhdはいわゆるキャビティバックアイアンである。
なお、ヘッドhdの材質は限定されない。ヘッドhdは、金属であってもよいし、非金属であってもよい。この金属の例として、鉄、ステンレス鋼、マルエージング鋼、純チタン及びチタン合金が挙げられる。鉄の例として、軟鉄(炭素含有率が0.3wt%未満の低炭素鋼)が挙げられる。非金属の例として、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)挙げられる。フェース部分と他の部分との間で材質が相違していてもよい。
フェース面14は、フェースラインgvを有している。フェースラインgvは、スコアライン又はフェース溝とも称される。ヘッドhd1は、複数のフェースラインgvを有する。フェースラインgvの形成方法として、鍛造、プレス加工、鋳造及び切削加工(彫刻)が例示される。複数のフェースラインgvは、最長フェースラインgv1を含む。なお、図2を除き、フェースラインgvの記載は省略されている。
フェース面14の一部には、表面粗さを調整する処理が施されている(図2、図8及び図14参照)。この処理の典型例は、ショットブラスト処理である。本実施形態では、ショットブラスト処理が採用されている。図2が示すように、ショットブラスト処理がなされているエリアと、ショットブラスト処理がなされていないエリアとの境界には、境界線k1が視認される。この境界線k1は、トウ側の境界線k1t及びヒール側の境界線k1hである。境界線k1tと境界線k1hとの間のエリアに、ショットブラスト処理が施されている。ショットブラスト処理がなされたエリアに、全てのフェースラインgvが設けられている。トウ側の境界線k1tよりもトウ側のエリアには、ショットブラスト処理が施されていない。ヒール側の境界線k1hよりもヒール側のエリアには、ショットブラスト処理が施されていない。このショットブラスト処理の有無によって、トウ側の境界線k1t及びヒール側の境界線k1hが視認される。このショットブラスト処理により、表面粗さが大きくされている。この大きな表面粗さにより、バックスピン量が増加しうる。
フェース面14は、ランドエリアLAを有する。ランドエリアLAとは、フェース面14のうち、フェースラインgvが形成されていない部分を指す。このランドエリアLAは、ショットブラスト処理等による細かい凹凸を無視すれば、実質的に平面である。よって本願では、フェース面14を平面として扱う。アイアンヘッドhdでは、通常、フェース面14は平面である。
図4、図10及び図16が示すように、ソール面12は、トウ側からヒール側に向かって延びる稜線RLと、稜線RLのフェース側に位置するリーディング面S1と、稜線RLのバック側に位置するトレーリング面S2とを有する。稜線RLは、リーディング面S1とトレーリング面S2との境界線である。リーディング面S1は、稜線RLとリーディングエッジE1との間に延びている。トレーリング面S2は、稜線RLとトレーリングエッジE2との間に延びている。
リーディング面S1は、全体として、滑らかに連続する凸曲面である。トレーリング面S2は、全体として、滑らかに連続する凸曲面である。三次元的には、稜線RLは下側に凸となるように曲がっている。
稜線RLは、ソール面12の頂点によって形成されている。稜線RLは、視認されうる線である。フェース−バック方向に沿った断面において、稜線RLはソール面12の頂点を構成する。この頂点が丸みを有していてもよいが、その丸みの曲率半径は、7mm以下であるのが好ましい。
トウ−ヒール方向の全ての位置において、フェース−バック方向に沿った断面が定義されうるが、これらの断面の全てにおいて、稜線RLが最下点を構成する。
稜線RLの突出高さは、トウ基準位置Ptからヒール基準位置Phにいくに従って低くなっている。突出高さとは、リーディングエッジE1とトレーリングエッジE2とを結ぶ直線と稜線RLとの距離(最短距離)である。
リーディング面S1は、稜線RLからフェース側に向かって延在している。リーディング面S1のフェース側の端は、リーディングエッジE1である(図4、図10及び図16参照)。リーディング面S1は、フェース側にいくほど上側となるように傾斜している。リーディング面S1は、外側に凸の曲面であるが、平面に近い。後述される観点から、リーディング面S1は平面又は平面に近いのが好ましい。よって、フェース−バック方向に沿った断面において、リーディング面S1の曲率半径は、20mm以上であるのが好ましい。リーディング面S1は、平面であってもよい。フェース−バック方向に沿った断面において、リーディング面S1は、直線であってもよい。
トレーリング面S2は、稜線RLからバック側に向かって延在している。トレーリング面S2の後縁は、トレーリングエッジE2である(図4、図10及び図16参照)。トレーリング面S2は、バック側にいくほど上側となるように傾斜している。トレーリング面S2は、外側に凸の曲面であるが、平面に近い。後述される観点から、トレーリング面S2は平面又は平面に近いのが好ましい。よって、フェース−バック方向に沿った断面において、トレーリング面S2の曲率半径は、30mm以上であるのが好ましい。トレーリング面S2は、平面であってもよい。フェース−バック方向に沿った断面において、トレーリング面S2は、直線であってもよい。
このように、フェース−バック方向に沿った断面におけるソール面12の断面形状は、稜線RLを頂点とする山形である。上記基準状態において水平面HPに接しているのは、稜線RLのみである。また、図2等から理解できるように、トウ−ヒール方向に沿った断面におけるソール面12の断面形状は、下方に向かって凸となるように曲がっている。上記基準状態において水平面HPに接している部分(接触部分)は、稜線RL上の1箇所である。基準状態において、この稜線RLと水平面HPとの隙間は、前記接触部分からトウ側にいくにつれて大きくなる。基準状態において、この稜線RLと水平面HPとの隙間は、前記接触部分からヒール側にいくにつれて大きくなる。
〔稜線ソールの効果〕
このような稜線RLを境界としてリーディング面S1及びトレーリング面S2を有する構造は、以下のような効果を奏する。
インパクト近傍において、稜線RLが地面を通過する前に、リーディング面S1が地面に対向する。しかし、リーディング面S1は地面へ大きく突出していないため、地面から受ける抵抗が低減される。その結果、接地抵抗に伴うヘッドスピードの低下を抑制することができる。
更にスイングが進行すると、稜線RLが接地する。ソール面12は稜線RLにおいて突出しているため、ソール面12は、稜線RLにおいて集中的に地面からの抵抗を受ける。このため、稜線RLの接地に伴いヘッドhdが一気に回転する。ヘッドhdは、稜線RLを中心として前方に倒れるように回転する。このヘッドhdの回転は、ヘッドhdのロフト角(鉛直線に対するロフト角)が小さくなる方向の回転である。このヘッドhdの回転により、ギア効果が生ずる。稜線RLで集中的に地面からの抵抗を受けるため、一気にギア効果が生ずる。このギア効果に起因して、バックスピン量が増大する。なお、ソール面が単なる凸面である場合、稜線RLよりもフェース側において凸面が既に抵抗を受けているため、ソール面12が受ける抵抗が分散する。このため、上述のような急激なヘッドhdの回転は生じず、ギア効果は少ない。よって、バックスピン量の増大効果も少ない。
また、稜線RLが地面を通過した後は、トレーリング面S2が地面に対向する。しかし、リーディング面S1と同様に、トレーリング面S2は地面へ大きく突出していないため、地面から受ける抵抗(接地抵抗)が低減される。その結果、接地抵抗に伴うヘッドスピードの低下を抑制することができ、抜け性能を向上することができる。
〔リーディング面の傾斜角度θ1、θ1t、θ1c、θ1h〕
図5、図6、図7等において両矢印θ1で示されるのは、リーディング面S1の傾斜角度である。前記基準状態において、フェース−バック方向に沿った断面が考察される。当該断面において、リーディング面S1に沿った直線L1が定義される。リーディング面S1の断面線が曲線である場合、この断面線の中点の接線が、直線L1と定義される。直線L1と水平面HPとの成す角度が、リーディング面S1の傾斜角度θ1である。前記中点とは、リーディング面S1の断面線のフェース−バック方向幅を2等分する点を意味する。
トウ基準位置Ptにおける傾斜角度θ1が、角度θ1tである(図5、図11及び図17参照)。中央位置Pcにおける傾斜角度θ1が、角度θ1cである(図6、図12及び図18参照)。ヒール基準位置Phにおける傾斜角度θ1が、角度θ1hである(図7、図13及び図19参照)。
セット2では、ロフト角が大きくなるにつれて、傾斜角度θ1が大きい。より詳細には、ロフト角が大きくなるにつれて、傾斜角度θ1tが大きい。また、ロフト角が大きくなるにつれて、傾斜角度θ1cが大きい。また、ロフト角が大きくなるにつれて、傾斜角度θ1hが大きい。
比較的短いクラブ4(例えば、前述の第3クラブ)では、グリーン等の比較的狭いエリアを狙うショットが多い。このため、短いクラブ4では、バックスピン量の増大が求められる。セット2では、短いクラブ4において傾斜角度θ1が大きいので、稜線RLへの接地抵抗の集中を更に高めることができる。よって、前述のヘッド回転が更に促進され、前記ギア効果が更に高まる。この結果、バックスピン量が一層増大する。一方、比較的長いクラブ4(例えば、前述の第1クラブ)では、傾斜角度θ1が小さいので、過度のヘッド回転が抑制される。この結果、ショットの初期条件(例えば、打出角、スピン量)が安定する。加えて、過剰なバックスピンに起因するふけ上がりが防止される。
なお、セット2の各番手において、傾斜角度θ1t、傾斜角度θ1c及び傾斜角度θ1hの間の相違は比較的小さい。この構成により、接地位置がトウ−ヒール方向で変動した場合であっても、稜線RLへの接地抵抗の集中が安定的に得られる。このため、前述のギア効果の変動が少なく、バックスピン量が安定する。この観点から、各ヘッドhdにおいて、傾斜角度θ1tと傾斜角度θ1cとの差は3°以下、更には2°以下であるのが好ましい。同様に、各ヘッドhdにおいて、傾斜角度θ1hと傾斜角度θ1cとの差は3°以下、更には2°以下であるのが好ましい。
〔トレーリング面の傾斜角度θ2、θ2t、θ2c、θ2h〕
図5、図6、図7等において両矢印θ2で示されるのは、トレーリング面S2の傾斜角度である。前記基準状態において、フェース−バック方向に沿った断面が考察される。当該断面において、トレーリング面S2に沿った直線L2が定義される。トレーリング面S2の断面線が曲線である場合、当該断面線の中点の接線が、直線L2と定義される。直線L2と水平面HPとの成す角度が、トレーリング面S2の傾斜角度θ2である。前記中点とは、トレーリング面S2の断面線のフェース−バック方向幅を2等分する点を意味する。
トウ基準位置Ptにおける傾斜角度θ2が、角度θ2tである(図5、図11及び図17参照)。中央位置Pcにおける傾斜角度θ2が、角度θ2cである(図6、図12及び図18参照)。ヒール基準位置Phにおける傾斜角度θ2が、角度θ2hである(図7、図13及び図19参照)。
好ましくは、ヘッドhdは、下記の(a)及び(b)のうちの少なくとも一方を満たす。より好ましくは、ヘッドhdは、下記の(a)及び(b)の両方を満たす。
(a)傾斜角度θ2tが傾斜角度θ2cよりも大きい(θ2t>θ2c)。
(b)傾斜角度θ2hが傾斜角度θ2cよりも大きい(θ2h>θ2c)。
本実施形態のヘッドhd1(前記第1クラブ)は、上記(a)を満たす。即ち、ヘッドhd1において、θ2t>θ2cである。本実施形態のヘッドhd4(前記第2クラブ)は、上記(a)を満たす。即ち、ヘッドhd4において、θ2t>θ2cである。本実施形態のヘッドhd7(前記第3クラブ)は、上記(a)を満たす。即ち、ヘッドhd7において、θ2t>θ2cである。セット2の全ての番手において、θ2t>θ2cである。
本実施形態のヘッドhd1(前記第1クラブ)は、上記(b)を満たす。即ち、ヘッドhd1において、θ2h>θ2cである。本実施形態のヘッドhd4(前記第2クラブ)は、上記(b)を満たす。即ち、ヘッドhd4において、θ2h>θ2cである。本実施形態のヘッドhd7(前記第3クラブ)は、上記(b)を満たす。即ち、ヘッドhd7において、θ2h>θ2cである。セット2の全ての番手において、θ2h>θ2cである。
中央位置Pcからトウ基準位置Ptに向かうにつれて、傾斜角度θ2は徐々又は断続的に変化している。中央位置Pcからヒール基準位置Phに向かうにつれて、傾斜角度θ2は徐々に又は断続的に変化している。なお、「断続的に」とは、傾斜角度θ2が一定である部分が含まれていても良いことを意味する。
中央位置Pcからトウ基準位置Ptに向かうにつれて、傾斜角度θ2は徐々又は断続的に増加している。中央位置Pcからヒール基準位置Phに向かうにつれて、傾斜角度θ2は徐々に又は断続的に増加している。
図4において両矢印W1で示されるのは、リーディング面S1の幅である。幅W1は、フェース−バック方向に沿って測定される。図4において両矢印W2で示されるのは、トレーリング面S2の幅である。幅W2は、フェース−バック方向に沿って測定される。図4において両矢印WSで示されるのは、ソール面12の幅である。ソール幅WSは、リーディングエッジE1とトレーリングエッジE2との間の距離である。幅WSは、フェース−バック方向に沿って測定される。ソール幅WSは、幅W1と幅W2との和である。
図5が示すように、トウ基準位置Ptにおける幅W1が、W1tである。図6が示すように、中央位置Pcにおける幅W1が、W1cである。図7が示すように、ヒール基準位置Phにおける幅W1が、W1hである。図5が示すように、トウ基準位置Ptにおける幅W2が、W2tである。図6が示すように、中央位置Pcにおける幅W2が、W2cである。図7が示すように、ヒール基準位置Phにおける幅W2が、W2hである。図5が示すように、トウ基準位置Ptにおける幅WSが、WStである。図6が示すように、中央位置Pcにおける幅WSが、WScである。図7が示すように、ヒール基準位置Phにおける幅WSが、WShである。ソール幅WStは、幅W1tと幅W2tとの和である。ソール幅WScは、幅W1cと幅W2cとの和である。ソール幅WShは、幅W1hと幅W2hとの和である。
ヘッドhdでは、トウ基準位置Ptにおいて、幅W2tが幅W1tより大きい。ヘッドhdでは、中央位置Pcにおいて、幅W2cが幅W1cより大きい。ヘッドhdでは、ヒール基準位置Phにおいて、幅W2hが幅W1hより大きい。
トウ−ヒール方向のあらゆる位置で、幅W2が幅W1よりも大きい。トレーリング面S2の機能を高める観点から、トウ−ヒール方向のあらゆる位置で、幅W2が幅W1よりも大きいのが好ましい。トレーリング面S2の機能を高めつつ、リーディング面S1による機能も確保する観点から、トウ−ヒール方向のあらゆる位置で、W2/WSは、0.5より大きく0.75以下であるのが好ましい。
図4、図10及び図16において、点Gtは、トレーリングエッジE2上の点であって、前記トウ基準位置Ptにある点である。点Gcは、トレーリングエッジE2上の点であって、前記中央位置Pcにある点である。点Ghは、トレーリングエッジE2上の点であって、ヒール基準位置Phにある点である。本願では、トレーリングエッジE2の曲率半径が定義される。図4のような平面視において、点Gt、点Gc及び点Ghの3点を通る円の曲率半径が、トレーリングエッジE2の曲率半径と定義される。また、この平面視において、点Gt、点Gc及び点Ghの3点を通る円が、曲率確定円と定義される。
なお、ソール幅WSが急激に変化すると、ヘッドhdが芝から受ける抵抗が不安定となりやすい。よって、ソール幅WSは徐々に変化しているのが好ましい。この観点から、トレーリングエッジE2は前記曲率確定円に略沿っているのが好ましい。換言すれば、トレーリングエッジE2と前記曲率確定円とのズレは少ないのが好ましい。この点を考慮すると、点Gtから点GhまでのトレーリングエッジE2において、前記曲率確定円とトレーリングエッジE2との間の距離(ズレ距離)は、4mm以下が好ましく、2mm以下がより好ましい。このズレ距離は、フェース−バック方向に沿って測定される。
図4のヘッドhd1(前記第1クラブ)において、トレーリングエッジE2は、ほぼ直線に近い。図10のヘッドhd4(前記第2クラブ)において、トレーリングエッジE2は、フェース側に凸となるように曲がっている。図16のヘッドhd7(前記第3クラブ)において、トレーリングエッジE2は、フェース側に凸となるように曲がっている。セット2では、全てのクラブ(番手)において、トレーリングエッジE2がフェース側に凸となるように曲がっていてもよい。セット2は、トレーリングエッジE2がバック側に凸であるクラブ(番手)を有していてもよい。
後述の通り、本実施形態では、トレーリング面S2のヒール側及びトウ側が効果的に作用する。よって、トレーリング面S2の幅W2は、トウ側及びヒール側において大きくされるのが好ましい。この観点から、トレーリングエッジE2は、フェース側に凸となるように曲がっているのが好ましい。
フェース側に凸に曲がったトレーリングエッジE2により、トウ側及びヒール側のソール幅WSが大きくなるため、これらの部位により多くの重量が配分される。よって、ヘッドの左右慣性モーメントが大きくなる。この結果、インパクト時におけるヘッドhdの左右へのブレ(上下方向に沿った軸回りの回転に伴うブレ)が小さくなり、打球の方向が安定する。この観点からも、トレーリングエッジE2は、フェース側に凸となるように曲がっているのが好ましい。
なお、上下方向に沿い且つヘッドの重心を通る軸を上下方向軸と定義するとき、左右慣性モーメントとは、前記上下方向軸回りの慣性モーメントである。
長いクラブ4では、ヘッドhdの回転半径(ヘッド軌道の半径)が大きいため、芝に接触している間のヘッドhdの移動距離が長い。よって、長いクラブ4では、芝と接触している間のヘッド軌道が打球の方向性及び飛距離に大きく影響する。上述のように曲がったトレーリングエッジE2により、トウ側及びヒール側のソール幅WSが大きい。このため、トウ側及びヒール側において、芝との接触面積が大きくなる。この大きな接触面積が、ヘッドhdが芝面を滑る際のガイドとして機能し、ヘッド軌道が安定する。この結果、方向性及び飛距離が安定する。長いクラブ4は飛距離が大きいので、方向性及び飛距離の安定性は特に重要である。これらを考慮すると、フェース側に凸となるように曲がったトレーリングエッジE2は、長いクラブ4において特に有効である。この観点から、上記第1クラブにおいて、トレーリングエッジE2は、フェース側に凸となるように曲がっているのが好ましい。
〔傾斜角度θ2cの効果〕
このヘッドhdでは、傾斜角度θ2cが比較的小さい。このため、トレーリング面S2のセンター部分が芝に接触しやすい。このセンター部分が、ヘッドhdが芝の上を滑る際にガイドとして機能し、ヘッドhdの上下方向におけるブレが少なくなる。このため、ヘッド軌道が安定する。
〔傾斜角度θ2hの効果〕
このヘッドhdでは、傾斜角度θ2hが比較的大きい。この傾斜角度θ2hは、つま先上がりのライにおけるソール面12の抜けに寄与する。つま先上がりのライでは、スイング軌道がフラットになりやすく、右利きゴルファーの場合、打球は左方向に飛びやすい。これを修正するため、フェースを少し開いた状態でスイングすることが有効である。この場合、ソール面12のヒール側が芝に潜り込みやすいため、ソール面12のヒール側において大きな抵抗が生じうる。しかし、大きな傾斜角度θ2hにより、このヒール側での抵抗が抑制され、抜け性能が向上する。
つま先下がりのライでは、必然的に、ソール面12のヒール側が優先的に接地する。よって、トレーリング面S2のヒール側において大きな抵抗が生じやすい。しかし、大きな傾斜角度θ2hにより、トレーリング面S2のヒール側での抵抗が抑制され、抜け性能が向上する。
〔傾斜角度θ2tの効果〕
プロゴルファーを含む上級者は、意図的にバックスピンを強くかける場合に、特殊なスイングを行うことがある。このスイングは、インパクトにおいてヘッドhdをトウダウン姿勢とし、ボールの下側にフェース面14のトウ側を滑り込ませるようなスイングである。上級者は、このスイングにより、ボールを捕まえながらバックスピンを強くかけることができる。なお、トウダウン姿勢とは、ヘッドのトウ側がヒール側に比べて下がった状態を意味する。
このスイングでは、ヘッドhdがトウダウン姿勢となるため、ソール面12のトウ側が芝に深く潜り込みやすい。よって、トレーリング面S2のトウ側において大きな抵抗が生じうる。しかし、大きな傾斜角度θ2hにより、トレーリング面S2のトウ側での抵抗が抑制され、抜け性能が向上する。
なお、意図的にバックスピンを強くかけたいとき、リーディング面S1及び稜線RLが効果的に作用する。バックスピンを増やす場合、ヘッドを上から打ち込む(アタックアングルが大きい)スイングが有利であるが、この場合、ソールの前方部が芝につっかかりやすい。しかし、ヘッドhdでは、リーディング面S1が設けられているため、当該つっかかりが抑制される。また、稜線RLを含む頂部において集中的に抵抗を受けるため、上述の通り効率的且つ安定的にギア効果を得ることができる。
〔傾斜角度θ2t及び傾斜角度θ2hのフロー〕
好ましいセット2は、下記の(c)及び(d)のうちの少なくとも一方を満たす。より好ましいセット2は、下記の(c)及び(d)の両方を満たす。本実施形態のセット2は、下記の(c)及び(d)の両方を満たす。
(c)ロフト角が大きくなるにつれて前記傾斜角度θ2tが大きくなる。
(d)ロフト角が大きくなるにつれて前記傾斜角度θ2hが大きくなる。
前記(c)は、次のように言い換えることができる。
(c)クラブ長が短くなるにつれて前記傾斜角度θ2tが大きくなる。
前記(d)は、次のように言い換えることができる。
(d)クラブ長が短くなるにつれて前記傾斜角度θ2hが大きくなる。
したがって、ヘッドhd7(前記第3クラブ)の傾斜角度θ2tは、ヘッドhd4(前記第2クラブ)の傾斜角度θ2tよりも大きい。また、ヘッドhd4(前記第2クラブ)の傾斜角度θ2tは、ヘッドhd1(前記第1クラブ)の傾斜角度θ2tよりも大きい。
ヘッドhd7(前記第3クラブ)の傾斜角度θ2hは、ヘッドhd4(前記第2クラブ)の傾斜角度θ2hよりも大きい。また、ヘッドhd4(前記第2クラブ)の傾斜角度θ2hは、ヘッドhd1(前記第1クラブ)の傾斜角度θ2hよりも大きい。
〔θ2t及びθ2hのフローの効果(比較的長いクラブ)〕
長いクラブ4では、ヘッドhdの回転半径(ヘッド軌道の半径)が大きいため、芝に接触している間のヘッドhdの移動距離が長い。また、長いクラブ4は、飛距離の大きなショットに用いられるため、バックスピンを意図的に強くかける機会は少ない。したがって、長いクラブ4では、ヘッドhdを芝面上で安定的に滑らせ、ヘッド軌道を安定させるのが好ましい。傾斜角度θ2t及び傾斜角度θ2hを小さくすることで、トレーリング面S2が芝面に接触しやすくなる。よって、トレーリング面S2は、芝面を滑る際のガイドの役割を効果的に果たす。結果として、ヘッド軌道が安定し、飛距離と方向安定性が向上する。
〔θ2tのフローの効果(比較的短いクラブ)〕
短いクラブ4では、グリーンなどの狭いエリアを狙ったショットをする場合が多い。よって、バックスピンを意図的に強くかけるショットが必要とされることが多い。この場合、上述の通り、トウダウン姿勢を伴う特殊なスイングにより、バックスピンを強くかけることができる。傾斜角度θ2tを大きくすることで、トウダウン姿勢でインパクトしたとしても、トウ側における接地抵抗が少ない。よって、抜け性能が向上する。
〔θ2hのフローの効果(比較的短いクラブ)〕
ロフト角が大きいクラブ4では、つま先上がりのライにおいて、打球が左方向に飛びやすい(右利きゴルファーの場合)。これを修正するため、フェースを少し開いた状態でスイングすることが有効である。この場合、ソール面12のヒール側が芝に潜り込みやすいため、当該ヒール側において大きな抵抗が生じうる。しかし、傾斜角度θ2hを大きくすることで、このヒール側での抵抗が抑制され、抜け性能が向上する。
ゴルフでは、意図的に弾道を曲げたい場合がある。意図的に打球をスライスさせる場合、アウトサイドインのヘッド軌道でスイングがなされる。また、意図的に打球をフックさせる場合、インサイドアウトのヘッド軌道でスイングがなされる。短いクラブ4において意図的に打球を曲げる場合、より極端なヘッド軌道とする必要がある。なぜなら、短い飛距離においてショットを曲げる必要があるからである。アウトサイドインの度合いが大きい場合、ソール面12のヒール側がトウ側よりも先行するため、当該ヒール側が芝に深く潜り込む。よってソール面12のヒール側が大きな抵抗を受ける。また、インサイドアウトの度合いが大きい場合、インパクトにおいて、シャフトが寝た(シャフトが水平に近い)状態となる傾向にある。シャフトが寝た状態では、ヘッドhdがトウアップ姿勢となりやすい。このトウアップ姿勢では、ソール面12のヒール側が芝に深く潜り込み、大きな抵抗を受ける。なお、トウアップ姿勢とは、ヘッドのトウ側がヒール側に比べて上がった状態を意味する。
このように、短いクラブ4で意図的に打球を曲げるスイングでは、ソール面12のヒール側が大きな抵抗を受ける。しかし、傾斜角度θ2hが大きくされることで、当該ヒール側の抵抗が抑制され、抜け性能が向上する。
〔トウ角度差及びヒール角度差のフロー〕
前記傾斜角度θ2tと前記傾斜角度θ2cとの差(θ2t−θ2c)がトウ角度差と定義される。前記傾斜角度θ2hと前記傾斜角度θ2cとの差(θ2h−θ2c)がヒール角度差と定義される。
好ましいセット2は、下記の(e)及び(f)のうちの少なくとも一方を満たす。より好ましいセット2は、下記の(e)及び(f)の両方を満たす。本実施形態のセット2は、下記の(e)及び(f)の両方を満たす。
(e)ロフト角が大きくなるにつれて前記トウ角度差が大きくなる。
(f)ロフト角が大きくなるにつれて前記ヒール角度差が大きくなる。
前記(e)は、次のように言い換えることができる。
(e)クラブ長が短くなるにつれて前記トウ角度差が大きくなる。
前記(f)は、次のように言い換えることができる。
(f)クラブ長が短くなるにつれて前記ヒール角度差が大きくなる。
したがって、ヘッドhd7(前記第3クラブ)のトウ角度差は、ヘッドhd4(前記第2クラブ)のトウ角度差よりも大きい。また、ヘッドhd4(前記第2クラブ)のトウ角度差は、ヘッドhd1(前記第1クラブ)のトウ角度差よりも大きい。
また、ヘッドhd7(前記第3クラブ)のヒール角度差は、ヘッドhd4(前記第2クラブ)のヒール角度差よりも大きい。また、ヘッドhd4(前記第2クラブ)のヒール角度差は、ヘッドhd1(前記第1クラブ)のヒール角度差よりも大きい。
〔トウ角度差及びヒール角度差のフローの効果(比較的長いクラブ)〕
長いクラブ4では、ヘッドhdの回転半径(ヘッド軌道の半径)が大きいため、芝に接触している間のヘッドhdの移動距離が長い。また、長いクラブ4は、飛距離の大きなショットに用いられるため、バックスピンを意図的に強くかける機会は少ない。したがって、長いクラブ4では、ヘッドhdを芝面上で安定的に滑らせ、ヘッド軌道を安定させるのが好ましい。トウ角度差及びヒール角度差を小さくすることで、トレーリング面S2のトウ側及びヒール側が芝面に近くなる。よって、ソール面12の接地面積が増大し、トレーリング面S2が芝面を滑る際のガイドの役割を果たす。この結果、ヘッド軌道が安定し、飛距離と方向安定性が向上する。
〔トウ角度差のフローの効果(比較的短いクラブ)〕
短いクラブ4では、グリーンなどの狭いエリアを狙ったショットをする場合が多い。よって、バックスピンを意図的に強くかけるショットをする場合が多い。この場合、上述の通り、トウダウン姿勢を伴う特殊なスイングにより、バックスピンを強くかけることができる。トウ角度差を大きくすることで、トウダウン姿勢でインパクトしたとしても、トウ側における接地抵抗が少ない。よって、抜け性能が向上する。
〔ヒール角度差のフローの効果(比較的短いクラブ)〕
ロフト角が大きいクラブ4では、つま先上がりのライにおいて、打球が左方向に飛びやすい(右利きゴルファーの場合)。これを修正するため、フェースを少し開いた状態でスイングすることが有効である。この場合、ソール面12のヒール側が芝に潜り込みやすいため、当該ヒール側において大きな抵抗が生じうる。しかし、ヒール角度差を大きくすることで、このヒール側での抵抗が抑制され、抜け性能が向上する。
意図的に打球をスライスさせる場合、アウトサイドインのヘッド軌道でスイングがなされる。また、意図的に打球をフックさせる場合、インサイドアウトのヘッド軌道でスイングがなされる。短いクラブ4において意図的に打球を曲げる場合、より極端なヘッド軌道とする必要がある。これは、短い飛距離においてショットを曲げる必要があるからである。アウトサイドインの度合いが大きい場合、ソール面12のヒール側がトウ側よりも先行するため、当該ヒール側が芝に深く潜り込む。よってソール面12のヒール側が大きな抵抗を受ける。また、インサイドアウトの度合いが大きい場合、シャフトが寝た(シャフトが水平に近い)状態でインパクトされやすいため、ヘッドhdがトウアップ姿勢となる傾向にある。よってこの場合も、当該ヒール側が芝に深く潜り込み、大きな抵抗を受ける。
このように、短いクラブ4で意図的に打球を曲げる場合、ソール面12のヒール側が大きな抵抗を受ける。しかし、ヒール角度差が大きくされることで、当該ヒール側に抵抗が抑制され、抜け性能が向上する。
以上に記載の通り、セット2は、以下の構成(c)、(d)、(e)及び(f)を有している。
(c)ロフト角が大きくなるにつれて前記傾斜角度θ2tが大きくなる。
(d)ロフト角が大きくなるにつれて前記傾斜角度θ2hが大きくなる。
(e)ロフト角が大きくなるにつれて前記トウ角度差が大きくなる。
(f)ロフト角が大きくなるにつれて前記ヒール角度差が大きくなる。
セット2において、前記(c)、(d)、(e)及び(f)は、ぞれぞれ独立した効果を奏しうる。よって、セット2は、(c)、(d)、(e)及び(f)からなる群から選択される少なくとも1つを有しているのが好ましい。より好ましくは、セット2は、(c)、(d)、(e)及び(f)からなる群から選択される少なくとも2つを有しているのがよい。より好ましくは、セット2は、(c)、(d)、(e)及び(f)からなる群から選択される少なくとも3つを有しているのがよい。より好ましくは、セット2は、(c)、(d)、(e)及び(f)を有しているのがよい。
セット2は、下記の(g)又は(h)を満たしていてもよい。
(g)ロフト角が大きくなるにつれて前記傾斜角度θ2cが大きくなる。
(h)ロフト角に関わらず前記傾斜角度θ2cが略一定である。なお、略一定とは、セット2において、傾斜角度θ2cの最大値と最小値との差が2.5°以内であることを意味する。
上記(g)を満たす場合、次の効果が生じる。長いクラブ4では、ヘッドhdの回転半径(ヘッド軌道の半径)が大きいため、芝に接触している間のヘッドhdの移動距離が長い。また、長いクラブ4は、飛距離の大きなショットに用いられるため、バックスピンを意図的に強くかける機会は少ない。したがって、長いクラブ4では、ヘッドhdを芝面上で安定的に滑らせ、ヘッド軌道を安定させるのが好ましい。長いクラブ4において傾斜角度θ2cを小さくすることで、ソール面12の接地面積が増大し、トレーリング面S2が芝面を滑る際のガイドの役割を果たす。この結果、ヘッド軌道が安定し、飛距離と方向安定性が向上する。一方、短いクラブ4では、ヘッドhdの回転半径(ヘッド軌道の半径)が小さいため、ヘッドhdが芝面に対して鋭角に(大きなアタックアングルで)侵入し、インパクト後、ヘッドhdが芝面に対して鋭角に芝面から離れていく。したがって、インパクト後、短いクラブ4は長いクラブ4に比べて、トレーリング面S2が芝面に強く接触しやすい。そのため、短いクラブ4において傾斜角度θ2cを大きくすることで、トレーリング面S2が芝面から受ける抵抗(接地抵抗)が低減される。その結果、接地抵抗に伴うヘッドスピードの低下を抑制することができ、抜け性能を向上することができる。
クラブに係る本発明は、ウッド型、ハイブリッド型、アイアン型など、あらゆるゴルフクラブに適用されうる。好ましいゴルフクラブはアイアン型及びハイブリッド型であり、より好ましくはアイアン型である。なお、フェース面が平面であるアイアン型ハイブリッド(アイアン型ユーティリティ)は、本願におけるアイアン型に含まれる。セットに係る本発明は、あらゆるゴルフクラブセットに適用されうる。
2・・・アイアン型ゴルフクラブセット
4・・・クラブ
10・・・トップ面
12・・・ソール面
14・・・フェース面
16・・・ホーゼル
S1・・・リーディング面
E1・・・リーディングエッジ
S2・・・トレーリング面
E2・・・トレーリングエッジ
RL・・・稜線
gv・・・フェースライン

Claims (11)

  1. シャフトと、前記シャフトの先端部に取り付けられたヘッドと、前記シャフトの後端部に取り付けられたグリップとを備えており、
    前記ヘッドが、ソール面と、フェースラインを有するフェース面とを有しており、
    前記ソール面が、トウ側からヒール側に向かって延びる稜線と、前記稜線のフェース側に位置しフェース側にいくほど上側となるように傾斜するリーディング面と、前記稜線のバック側に位置しバック側にいくほど上側となるように傾斜するトレーリング面とを有し、
    前記トレーリング面の傾斜角度がθ2とされ、前記フェースラインの中央位置における前記傾斜角度θ2がθ2cとされ、トウ基準位置における前記傾斜角度θ2がθ2tとされ、ヒール基準位置における前記傾斜角度θ2がθ2hとされるとき、下記の(a)及び(b)のうちの少なくとも一方を満たすゴルフクラブ。
    (a)前記傾斜角度θ2tが前記傾斜角度θ2cよりも大きい。
    (b)前記傾斜角度θ2hが前記傾斜角度θ2cよりも大きい。
  2. 下記の(a)及び(b)の両方を満たす請求項1に記載のゴルフクラブ。
    (a)前記傾斜角度θ2tが前記傾斜角度θ2cよりも大きい。
    (b)前記傾斜角度θ2hが前記傾斜角度θ2cよりも大きい。
  3. 前記トレーリング面の後縁であるトレーリングエッジが、フェース側に凸となるように曲がっている請求項1又は2に記載のゴルフクラブ。
  4. トウ−ヒール方向のあらゆる位置において、前記トレーリング面の幅が前記リーディング面の幅よりも大きい請求項1から3のいずれかに記載のゴルフクラブ。
  5. 前記ヘッドがアイアン型である請求項1から4のいずれかに記載のゴルフクラブ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の前記ゴルフクラブによって構成され、ロフト角が異なる2本以上の前記ゴルフクラブを備え、
    下記の(c)及び(d)のうちの少なくとも一方を満たすゴルフクラブセット。
    (c)ロフト角が大きくなるにつれて前記傾斜角度θ2tが大きくなる。
    (d)ロフト角が大きくなるにつれて前記傾斜角度θ2hが大きくなる。
  7. 下記の(c)及び(d)の両方を満たす請求項6に記載のゴルフクラブセット。
    (c)ロフト角が大きくなるにつれて前記傾斜角度θ2tが大きくなる。
    (d)ロフト角が大きくなるにつれて前記傾斜角度θ2hが大きくなる。
  8. 請求項1から5のいずれかに記載の前記ゴルフクラブによって構成され、ロフト角が異なる2本以上の前記ゴルフクラブを備え、
    前記傾斜角度θ2tと前記傾斜角度θ2cとの差(θ2t−θ2c)がトウ角度差とされ、前記傾斜角度θ2hと前記傾斜角度θ2cとの差(θ2h−θ2c)がヒール角度差とされるとき、下記の(e)及び(f)のうちの少なくとも一方を満たすゴルフクラブセット。
    (e)ロフト角が大きくなるにつれて前記トウ角度差が大きくなる。
    (f)ロフト角が大きくなるにつれて前記ヒール角度差が大きくなる。
  9. 下記の(e)及び(f)の両方を満たす請求項7に記載のゴルフクラブセット。
    (e)ロフト角が大きくなるにつれて前記トウ角度差が大きくなる。
    (f)ロフト角が大きくなるにつれて前記ヒール角度差が大きくなる。
  10. ロフト角が大きくなるにつれて前記傾斜角度θ2cが大きくなる請求項6から9のいずれかに記載のゴルフクラブセット。
  11. 前記リーディング面の傾斜角度がθ1とされ、前記中央位置における前記傾斜角度θ1がθ1cとされ、前記トウ基準位置における前記傾斜角度θ1がθ1tとされ、前記ヒール基準位置における前記傾斜角度θ1がθ1hとされるとき、
    ロフト角が大きくなるにつれて前記角度θ1tが大きくなり、
    ロフト角が大きくなるにつれて前記角度θ1cが大きくなり、
    ロフト角が大きくなるにつれて前記角度θ1hが大きくなる請求項6から10のいずれかに記載のゴルフクラブセット。
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