JP2017158905A - 加熱調理器 - Google Patents

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卓 桐石
Taku Kiriishi
卓 桐石
新田 浩朗
Hiroo Nitta
浩朗 新田
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Abstract

【課題】串刺しにした被加熱物を加熱調理器内に設置する際、加熱室内で、調理者自身が、支持軸を支持部材に設置し、支持軸を連結部と連結する必要があるため、支持軸の取り付け性の不便さという課題を有していた。
【解決手段】本発明の加熱調理器は、被加熱物を収納可能な加熱室37と、加熱室内に配された被加熱物を加熱する加熱部38と、被加熱物を支持する支持軸39と、支持軸を載置する支持軸アーム40と、支持軸アームが配されている載置台41と、支持軸と連結可能な連結部42と、連結部と接続した移動部43と、支持軸アームに配された支持軸と連結部が連結するように移動部を支持軸の軸方向に移動させる移動手段44と、移動部を支持軸の軸方向を中心に回転させることによって、連結部と支持軸と被加熱物を回転させる回転部45とを備えたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は一般家庭やレストランなどの業務用などで使用する加熱調理器に関するものである。
従来、一般の加熱調理器として、回転調理を行う際、串刺しにした被加熱物を加熱調理器内に直接設置する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された従来の加熱調理器は、被加熱物を加熱するための発熱手段を有する加熱室と、被加熱物を串刺し状態で支持して加熱室内に横架する支持軸と、加熱調理器本体に設けられ、前記支持軸の一端部に設けた被連結部と連結可能な連結部を有する回転駆動手段と、連結部と対向する位置に配備され、支持軸の他端部を回転自在に支持するための支持部材とを有する加熱調理器において、回転駆動手段の連結部を加熱室の一方の側壁の外部に設けると共に、支持部材を加熱室の他方の側壁に着雑可能に突設し、更に支持軸の全長寸法を加熱室の開口の幅寸法より所定寸法短く設定されている。
実開昭64−056197号公報
しかしながら、上記従来の構成では、串刺しにした被加熱物を加熱調理器内に設置する際、加熱室内で、調理者自身が、支持軸の他端部を支持部材に設置し、支持軸の一端部に設けた被連結部を加熱室の一方の側壁の外部に設けた連結部と連結する必要がある。この連結部は加熱室の一方の側壁の外部に設けられているため、支持軸の取り付け性の不便さという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、支持軸と連結部の取り付け性の不便さを改善した加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、
被加熱物を収納可能な加熱室と、
前記加熱室内に配された被加熱物を加熱する加熱部と、
前記被加熱物を支持する支持軸と、
前記支持軸を載置する支持軸アームと、
前記支持軸アームが配されている載置台と、
前記支持軸と連結可能な連結部と、
前記連結部と接続した移動部と、
前記支持軸アームに配された前記支持軸と前記連結部が連結するように前記移動部を前記支持軸の軸方向に移動させる移動手段と、
前記移動部を前記支持軸の軸方向を中心に回転させることによって、前記連結部と支持軸と前記被加熱物を回転させる回転部とを備えたものである。
本発明にかかる加熱調理器によれば、支持軸と連結部の取り付け性の不便さを改善することができる。
本発明の加熱調理器は、支持軸と連結部の取り付け性の不便さを改善することで、調理者が支持軸と連結部とを手動で直接連結させる必要がなくなり、回転調理を容易に調理することを実現することができる。
本発明の実施の形態1における加熱調理器の斜視図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の模式断面図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の要部を示す斜視図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の要部を示す斜視図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の扉の開閉動作を示す模式図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の載置台動作を示す模式図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の支持軸と連結部の連結動作を示す模式図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の支持軸と連結部の他の連結動作を示す模式図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の支持軸と連結部の他の連結動作を示す模式図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の支持軸と連結部の他の連結動作を示す模式図
第1の発明は、
被加熱物を収納可能な加熱室と、
前記加熱室内に配された被加熱物を加熱する加熱部と、
前記被加熱物を支持する支持軸と、
前記支持軸を載置する支持軸アームと、
前記支持軸アームが配されている載置台と、
前記支持軸と連結可能な連結部と、
前記連結部と接続した移動部と、
前記支持軸アームに配された前記支持軸と前記連結部が連結するように前記移動部を前記支持軸の軸方向に移動させる移動手段と、
前記移動部を前記支持軸の軸方向を中心に回転させることによって、前記連結部と支持軸と前記被加熱物を回転させる回転部とを備えた加熱調理器である。
これによれば、支持軸アームに支持軸を載置した際、支持軸を連結部に手動で直接連結させる必要がないため、これまで煩わしかった支持軸の連結部との取り付け性の不便さを改善することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、
前記加熱室の開口面に対向する位置に開閉自在に設けた扉と、
前記扉の開閉と連動して前記載置台を移動させる載置台移動手段とを、さらに有し、
前記載置台移動手段による前記載置台の移動は、水平方向もしくは斜め下方方向のうちの少なくとも一方の方向であるよう構成したものである。
これによれば、扉の開の状態で、載置台に配されている支持軸アームに被加熱物を支持した支持軸を配し、扉を閉の状態にしようとすると、被加熱物は加熱室内部に収納される。さらに、載置台の移動を、水平方向もしくは斜め下方方向のうちの少なくとも一方の方向にすることで、被加熱物が載置面と加熱室入口上部の間に配されている場合は、被加熱物を加熱室内に触れることなく、スムーズに収納することができる。
第3の発明は、特に、第1の発明において、
前記支持軸は前記加熱室外にて、前記支持軸アームに載置し、
前記載置台を手動で前記加熱室内における前記支持軸の軸方向と前記連結部の軸方向が同一である位置に配するものである。
これによれば、支持軸を加熱室内部にて支持軸アームに載置する必要がないため、支持軸の取り付け、取り出しが簡易にでき、これまで煩わしかった支持軸の取り付け性の不便さを改善することができる。
第4の発明は、特に、第1から第3のいずれか1つの発明において、
前記連結部は自動で前記支持軸と連結するよう構成したものである。
これによれば、支持軸アームに支持軸を載置した際、支持軸を連結部に手動で直接連結させる必要がないため、これまで煩わしかった支持軸の連結部との取り付け性の不便さを改善することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の斜視図である。図1において、加熱調理器は、本体31と、本体31には操作手段32と、扉35が設けられており、扉35には取手34が設けられている。取手34を持ち、扉35を開けることで、本体31の内部に被加熱物を収納することができる加熱室37を有している。また、扉35は加熱室37の開口面に対向する位置に開閉自在に設けられたものであり、扉35には、本体31の内部である加熱室37内を目視することができるようにガラス窓33が形成されており、調理段階の本体31内にある被加熱物を観察することができる。操作手段32は、加熱調理器の電源スイッチ、加熱メニュー、タイマー時間の設定、温度設定などの操作を可能とする。
図2は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の模式断面図である。図2において、加熱調理器は、本体31内に被加熱物36を収納し調理する加熱室37を備えている。加熱室37内で被加熱物36は支持軸39で固定され、支持軸39は支持軸アーム40に回転自在に載置される。換言すれば、支持軸39は、被加熱物36を支持するものである。支持軸アーム40は支持軸39を載置するとともに載置台41に配されている。加熱室37内には被加熱物36を加熱する加熱部38を加熱室37内の上下に設けている。支持軸アーム40は、扉35の方向から見て載置台41の左右二箇所に配されている。
支持軸39は調理時には連結部42と連結する位置にあり、支持軸39の軸方向と連結部42の軸方向が一致している。連結部42には移動部43が接続されており、移動手段44によって、移動部43は支持軸39および連結部42の軸方向に前後移動(図2中、左右方向)し、移動部43が移動することにより連結部42も前後移動することで、連結部42は支持軸39と連結した状態と、連結しない状態とすることができる。つまり、連結部42は自動で支持軸39と連結するよう構成されている。また、回転部45は移動部43と連結している。調理時には連結部42と支持軸39は連結しており、回転部45によって移動部43を回転させることにより、移動部43は支持軸39の軸方向を中心に回転させられ、連結部42と支持軸39と被加熱物36を回転させることができる。
図3は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の支持軸39と支持軸アーム40の
構成を示す模式斜視図である。図3のように、支持軸39は金属棒で形成され、四角柱形状の中央部と、中央部から軸方向48の両端から延びた支持軸受部46を有している。支持軸39の一端部には支持軸受部46から延びたストッパー62を有しており、支持軸39の他端部には支持軸受部46から延びた支持軸連結部47を有している。支持軸受部46を支持軸アーム40に対して上方向から配することで、支持軸受部46は、支持軸アーム40と係合可能に構成されている。ストッパー62は支持軸39の軸方向48移動を規制しており、支持軸39の軸方向48を中心としてスムーズに回転できるように構成されている。支持軸連結部47は、連結部42と連結可能な構成となっている。また、載置台41には、これまでのトーストを焼くための網、グリル調理をするためのプレート、被加熱物36から落ちる油を受けるための受け皿を適時設置することで、加熱室37内で調理することもできる。
図4は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の連結部42の一端を示す斜視図である。支持軸39の他端部に形成された支持軸連結部47が四角錐の形状であるため、連結部42の連結部穴49は図4に示すように四角形と45度ずらせたものを組み合わせた形状とすることで、支持軸39を支持軸アーム40に配する際に、配する向きを意識せずに配したとしても、支持軸連結部47と連結部穴49がスムーズに連結するように構成している。その他の構成としては、連結部42の形状は歯車で、支持軸連結部47の形状も歯車で、支持軸39を加熱室37に設置した際、連結部42と支持軸連結部47が連結し、回転部45によって、移動部43は支持軸39の軸方向を中心に回転させることによって、連結部42と支持軸39と被加熱物36を回転させることができる構成も考えられる。
図5は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の載置台41を加熱室37へ収納する動作を示した模式図である。図5のように、被加熱物36は支持軸39に支持されており、支持軸39は支持軸アーム40に配されている。今回示した模式図は一つの例であるが、図5(A)に示すように、加熱室37の外に扉35を開くと、載置台41が加熱室37の外に出てくるように載置台移動手段51が設けられている。そのため、被加熱物36は、加熱室37の外で、支持軸アーム40に取り付けたり、取り外したりすることができる。載置台移動手段51は扉35の開閉と連動して載置台41を移動させる構成である。
そして、図5(B)に示すように、扉35を閉めると、載置台41は載置台移動手段51により、載置台移動軌跡50を通り、加熱室37内へと移動する。この加熱室37内へ移動した載置台41の位置は、支持軸39の軸方向と連結部42の軸方向とが一致する位置で、支持軸39と連結部42とは離間した位置へ移動する。載置台41が加熱室37内へと移動するとき、被加熱物36と支持軸39と支持軸アーム40と載置台41とが、加熱室37内部の壁面に当接することは無く、連結部42とも当接することはない。
この載置台移動軌跡50は、図5(A)のように水平方向もしくは斜め下方方向の少なくとも一方の方向にすることで、被加熱物36が加熱室37外に配されており、載置台41と加熱室37入口上部の高さ方向の間に配されている場合は、被加熱物36を加熱室37内面に触れることなく、スムーズに収納することができる。このように、扉35の開閉と連動し、載置台41が移動することで、被加熱物36を加熱室37内で支持軸アーム40に取り付けたり、取り外したりする必要がないため、使用者の手間を軽減することができる。
図6は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の載置台41を加熱室37へ収納する図5とは異なる動作を示した模式図である。図6のように、被加熱物36は支持軸39に支持されており、支持軸39は支持軸アーム40に配されている。今回示した模式図は一つの例であるが、図6(A)に示すように、加熱室37の外で、被加熱物36を支持軸
39に支持させ、支持軸39を支持軸アーム40に配する。加熱室37には載置台41を保持するとともに、載置台41を所定の場所に導くレール(図示せず)が設けられている。使用者は図6(B)に示すように、載置台41を加熱室37内のレール上に載置して加熱室37内へと配置する。この載置台41の配置した位置は、支持軸39の軸と連結部42の軸が一致する位置である。つまり、図6の構成は、載置台41を手動で加熱室37内へ導く構成である。このように、被加熱物36を加熱室37内で付け外しする必要がないため、お客様の手間を軽減することができる。
図7は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の支持軸39と連結部42の連結動作を模式図として示した。図7のように、移動手段44によって、移動部43が支持軸39の軸方向48に移動することで、連結部42も支持軸39の軸方向48に移動し、連結部42を支持軸39と連結させたり(図7(B))、連結させなかったり(図7(A))することができる。また、連結部42を支持軸39と連結させた状態(図7(B))で、回転部45により移動部43を支持軸39の軸方向48を中心に回転させることによって、連結部42と支持軸39と被加熱物36を回転させることができる。そのため、被加熱物36は回転しながら、加熱部38で加熱されることで、均一に加熱されることができ、調理性能を向上させることができる。また、被加熱物36を回転させながら加熱することで、被加熱物36から出た油が、回転しながら被加熱物36の表面をコーティングしながら加熱することとなり、表面を油による揚げ焼きをすることができるため、被加熱物36表面がパリッとした食感で表面を焼き固め、内部に肉汁を閉じ込めながら焼くことができる。そのため、回転調理は通常のグリル調理と比べ、美味しく調理ができ、昔から外国では取り入れられてきた。特に今回、連結部42と支持軸39が自動で連結するように構成したため、従来の構成とは違い、支持軸アーム40に支持軸39を載置した際、使用者が支持軸39を連結部42に直接連結させる必要がないため、これまで煩わしかった支持軸39の連結部42との取り付け性の不便さを改善することができる。
図8は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の支持軸39と連結部42の他の連結動作を示した模式図である。図8のように、移動部43は、ドライブギア52と移動軸57で構成され、移動軸57を中心にドライブギア52が回転可能に配されている。ドライブギア52には連結部42が一体的に接続されている。移動手段44は、ばね53とソレノイド54で構成され、ばね53はソレノイド54とドライブギア52の間に配され、ソレノイド54は移動軸57を軸方向48に移動可能としている。回転部45は、モータ56とモータギア55で構成されており、モータギア55はドライブギア52と歯合している。支持軸39の軸方向と連結部42の軸方向は一致する位置に配されている。図8(A)の状態では、連結部42の連結部穴49と支持軸39の支持軸連結部47とは離間している。すなわち、この図8(A)の状態で、図5(A)に示すように加熱室37の外で、被加熱物36は支持軸アーム40に取り付け、図5(B)に示すように、被加熱物36を加熱室37内へと移動させる際に、連結部42と支持軸39の支持軸連結部47とは当接することがなく、被加熱物36を加熱室37内へ移動することができる。
図8(A)の状態からソレノイド54の駆動によりばね53は伸縮を行い、移動軸57を支持軸39の軸方向48に移動させる。移動軸57の移動につれて、ドライブギア52はモータギア55をスライドし、連結部42も移動し、図8(B)に示す連結部42の連結部穴49が支持軸39の支持軸連結部47に連結する。次に、図8(B)に示す状態でモータ56が駆動することでモータギア55が回転し、モータギア55と歯合するドライブギア52が連動して支持軸39の軸方向48を中心に回転する。ドライブギア52が回転することにより、連結部42も支持軸39の軸方向48を中心に回転し、支持軸39、被加熱物36も回転する。図8(B)に示す状態で被加熱物36は回転しながら、加熱部38で加熱されることとなる。加熱部での加熱動作が完了後には、図8(B)の状態から図8(A)の状態に移動部43は移動する。
このように、連結部42と支持軸39が自動で連結するように構成したため、従来の構成とは違い、支持軸アーム40に支持軸39を載置した際、使用者が支持軸39を連結部42に直接連結させる必要がないため、これまで煩わしかった支持軸39の連結部42との取り付け性の不便さを改善することができる。
図9は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の支持軸39と連結部42の他の連結動作を示した模式図である。図9のように、移動部43は、ドライブギア52と移動軸57とウォームギア60で構成され、移動軸57を中心にドライブギア52とウォームギア60が回転可能に配されている。移動軸57の先端には連結部42が配されている。移動手段44は、ばね53と爪59とばね保持部58で構成され、爪59とばね保持部58の距離は常に一定に保持されている。爪59とウォームギア60とは、扉35の開閉と連動して係合する構成であり、扉35の開時には爪59とウォームギア60とは、非係合状態となり、扉35の閉時には爪59とウォームギア60とは、係合状態となる。ばね53は、ドライブギア52とばね保持部58の間に伸縮自在に配されている。回転部45は、モータ56とモータギア55で構成されており、モータギア55はドライブギア52と歯合している。
扉35の開閉と連動して、爪59は移動し、扉35が閉まる際、図9(A)に示すように爪59はウォームギア60と接する。次に、モータ56が駆動することで、モータギア55は支持軸39の軸方向48を中心に回転し、モータギア55の回転は、ドライブギア52に連動し、移動軸57、ウォームギア60も支持軸39の軸方向48を中心に回転するにつれ、爪59によりウォームギア60を支持軸39の軸方向48に移動させることで、移動軸57、連結部42も支持軸39の軸方向48に移動し、図9(B)に示すように連結部42は支持軸39と連結する。この際、ばね53はドライブギア52とばね保持部58で圧縮される。
そして、モータ56が駆動を止め、扉35が開けられる際、爪59がウォームギア60から外れると共に、ばね53の圧縮が解放され、もとのばね長に戻るように、支持軸の軸方向48に移動することで、移動軸57、連結部42は移動し、図9(A)に示すように支持軸39との連結は解かれる。このように、連結部42と支持軸39が自動で連結するように構成したため、従来の構成とは違い、支持軸アーム40に支持軸39を載置した際、支持軸39を連結部42に手動で直接連結させる必要がないため、これまで煩わしかった支持軸39の連結部42との取り付け性の不便さを改善することができる。
図10は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の支持軸39と連結部42の他の連結動作を示した模式図である。図10のように、回転部45はモータ56と操作軸61で構成されている。モータ56が駆動することで、図10(A)に示すように、操作軸61は支持軸39の軸方向48を中心に回転し、操作軸61の回転は、移動部43、連結部42に連動し、回転させる。移動部43の内周側と操作軸61の外周側には各々ねじ部が形成されている。次に、図10(B)に示すように、移動手段44が作動すると、移動手段44と移動部43は接し、移動手段44は移動部43の回転を禁止する。移動部43の内部はネジ山が切られているため、操作軸61のねじ山をスライドしていくことで、図10(C)のように、移動部43と移動手段44は支持軸39の軸方向48に移動していき、連結部42と支持軸39が接するところまで移動し、連結部42が支持軸39の軸方向48を中心に回転しているため、その回転は支持軸39を回転させ、被加熱物36も回転させることができる。また、連結部42と支持軸39の連結をとくためには、モータ56を逆回転することで、支持軸39の軸方向48の先程とは逆方向に移動させる必要がある。このように、連結部42と支持軸39が自動で連結するように構成したため、従来の構成とは違い、支持軸アーム40に支持軸39を載置した際、支持軸39を連結部42に手
動で直接連結させる必要がないため、これまで煩わしかった支持軸39の連結部42との取り付け性の不便さを改善することができる。
以上のように本実施の形態の加熱調理器によれば、被加熱物36を収納可能な加熱室37と、加熱室37内に配された被加熱物36を加熱する加熱部38と、被加熱物36を支持する支持軸39と、支持軸39を載置する支持軸アーム40と、支持軸アーム40が配されている載置台41と、支持軸39と連結可能な連結部42と、連結部42と接続した移動部43と、支持軸アーム40に配された支持軸39と連結部42が連結するように移動部43を支持軸39の軸方向48に移動させる移動手段44と、移動部43を支持軸39の軸方向48を中心に回転させることによって、連結部42と支持軸39と被加熱物36を回転させる回転部45とを備えることにより、支持軸アーム40に支持軸39を載置した際、支持軸39を連結部42に手動で直接連結させる必要がないため、これまで煩わしかった支持軸39の連結部42との取り付け性の不便さを改善することができる。
また、扉35の開の状態で、載置台41に配されている支持軸アーム40に被加熱物36を支持した支持軸39を配し、扉35を閉の状態にしようとすると、被加熱物36は加熱室37内部に収納され、調理開始と共に移動手段44が作動し、回転部45が駆動し、連結部42と支持軸39が連結するように移動部43を支持軸39の軸方向48に移動させ、連結部42と支持軸39が連結し、連結部42と支持軸39と被加熱物36を回転させることで、これまで調理者が自身で支持軸39と連結部42の取り付けを行っていた取り付け性の不便さを改善することで、調理者が支持軸39と連結部42とを手動で直接連結させる必要がなくなり、回転調理を実現することができる。
以上のように、本発明の加熱調理器は、支持軸と連結部の取り付けを行っていた取り付け性の不便さを改善することで、調理者が支持軸と連結部とを手動で直接連結させる必要がなくなり、回転調理を実現することができるため、家庭用または業務用の加熱調理器として有用である。
31 本体
32 操作手段
33 ガラス窓
34 取手
35 扉
36 被加熱物
37 加熱室
38 加熱部
39 支持軸
40 支持軸アーム
41 載置台
42 連結部
43 移動部
44 移動手段
45 回転部
46 支持軸受部
47 支持軸連結部
48 軸方向
49 連結部穴
50 載置台移動軌跡
51 載置台移動手段
52 ドライブギア
53 ばね
54 ソレノイド
55 モータギア
56 モータ
57 移動軸
58 ばね保持部
59 爪
60 ウォームギア
61 操作軸

Claims (4)

  1. 被加熱物を収納可能な加熱室と、
    前記加熱室内に配された被加熱物を加熱する加熱部と、
    前記被加熱物を支持する支持軸と、
    前記支持軸を載置する支持軸アームと、
    前記支持軸アームが配されている載置台と、
    前記支持軸と連結可能な連結部と、
    前記連結部と接続した移動部と、
    前記支持軸アームに配された前記支持軸と前記連結部が連結するように前記移動部を前記支持軸の軸方向に移動させる移動手段と、
    前記移動部を前記支持軸の軸方向を中心に回転させることによって、前記連結部と支持軸と前記被加熱物を回転させる回転部とを備えた加熱調理器。
  2. 前記加熱室の開口面に対向する位置に開閉自在に設けた扉と、
    前記扉の開閉と連動して前記載置台を移動させる載置台移動手段とを、さらに有し、
    前記載置台移動手段による前記載置台の移動は、水平方向もしくは斜め下方方向のうちの少なくとも一方の方向である請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記支持軸は前記加熱室外において前記支持軸アームに載置し、
    前記載置台を手動で前記加熱室内における前記支持軸の軸方向と前記連結部の軸方向が同一である位置に配する請求項1に記載の加熱調理器。
  4. 前記連結部は自動で前記支持軸と連結するよう構成した請求項1から3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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