JP2017158293A - 電力変換装置、電力変換装置の制御方法および電力変換装置の制御プログラム - Google Patents

電力変換装置、電力変換装置の制御方法および電力変換装置の制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017158293A
JP2017158293A JP2016039082A JP2016039082A JP2017158293A JP 2017158293 A JP2017158293 A JP 2017158293A JP 2016039082 A JP2016039082 A JP 2016039082A JP 2016039082 A JP2016039082 A JP 2016039082A JP 2017158293 A JP2017158293 A JP 2017158293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection
phase
voltage
ground potential
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016039082A
Other languages
English (en)
Inventor
田邊 勝隆
Katsutaka Tanabe
勝隆 田邊
馬渕 雅夫
Masao Mabuchi
雅夫 馬渕
悟 池本
Satoru Ikemoto
悟 池本
和由 今村
Kazuyoshi Imamura
和由 今村
知己 山下
Tomomi Yamashita
知己 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2016039082A priority Critical patent/JP2017158293A/ja
Publication of JP2017158293A publication Critical patent/JP2017158293A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】安価で施工性の良好な電力変換装置、電力変換装置の制御方法および電力変換装置の制御プログラムを実現する。【解決手段】電力変換装置を、直流電源から出力される直流電圧を交流電圧に変換する変換部と、変換された交流電圧を出力する出力部と、接地電位に対する変換部の各相の電位に基づいて、出力部に接続される系統との結線がV結線であるか異容量V結線であるかを判別する判別部と、判別部による判別の結果に基づいて変換部の動作を制御する制御部とを有する構成とする。【選択図】図3

Description

本発明は、安価で施工性のよい電力変換装置、電力変換装置の制御方法および電力変換装置の制御プログラムに関する。
従来は、いわゆる異容量V結線にV結線用のパワーコンディショナを接続する場合、装置外に絶縁トランスを接続することで対地間電圧差の発生による漏洩電流の増大を防止する発電システムが採用されている(特許文献1)。
特開2016−005406号公報
図1に、従来のパワーコンディショナ3を用いる例を示す。パワーコンディショナ3には太陽電池アレイ2および商用系統4が接続される。パワーコンディショナ3内には高周波絶縁トランス5が設けられている。また、図2に、パワーコンディショナ6に絶縁トランスを設けない従来例を示す。パワーコンディショナ6には太陽電池アレイ2および商用系統4が接続される。この場合も、パワーコンディショナ6と商用系統4との間に絶縁トランス7を設ける必要がある。しかしながら、絶縁トランスは、高価かつ重量があるため、発電システム全体ではコストが高くなる、規模が大型化する、施工性が悪いといった無視できない問題が生じる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、安価で施工性の良好な電力変換装置、電力変換装置の制御方法および電力変換装置の制御プログラムを実現することである。
本件開示の電力変換装置は、直流電源から出力される直流電圧を交流電圧に変換する変換部と、変換された交流電圧を出力する出力部と、接地電位に対する変換部の各相の電位に基づいて、出力部に接続される系統との結線がV結線であるか異容量V結線であるかを判別する判別部と、判別部による判別の結果に基づいて変換部の動作を制御する制御部とを有する。これにより、電力変換装置にV結線と異容量V結線のいずれの結線の系統が接続された場合でも、接続された系統との結線に合わせて変換部の動作が制御されるため、従来のように装置外に絶縁トランスを接続する必要もない。
また、判別部は、接地電位が各相の電位のいずれかと等しい場合に、系統との結線がV結線であると判別し、接地電位が各相の電位のいずれとも等しくない場合に、系統との結線が異容量V結線であると判別するように構成してもよい。あるいは、判別部は、接地電位に対して各相の電位のいずれか2つの電位のみが変動する場合に、系統との結線がV結線であると判別し、接地電位に対して各相の電位のいずれもが変動する場合に、系統との結線が異容量V結線であると判別する構成としてもよい。さらに、電力変換装置は、さらに接地電位から決定される零相電流を検出する零相変流部を有し、判別部は、制御部が系統との結線がV結線および異容量V結線の一方の結線であるとみなして変換部の動作を制御したときに、検出された零相電流の電流値が所定の閾値以上である場合に、系統との結
線がV結線および異容量V結線の他方であると判別する構成としてもよい。さらに、直流電源は太陽電池あるいは蓄電池を含んでもよく、変換部は非絶縁方式により直流電圧を交流電圧に変換する構成としてもよい。
また、本件開示の電力変換装置の制御方法は、直流電源から出力される直流電圧を交流電圧に変換する変換部と、変換された交流電圧を出力する出力部と、を有する電力変換装置の制御方法であって、接地電位に対する変換部の各相の電位に基づいて、出力部に接続される系統との結線がV結線であるか異容量V結線であるかを判別し、判別の結果に基づいて変換部の動作を制御する。
また、接地電位が各相の電位のいずれかと等しい場合に、系統との結線がV結線であると判別し、接地電位が各相の電位のいずれとも等しくない場合に、系統との結線が異容量V結線であると判別する構成としてもよい。あるいは、接地電位に対して各相の電位のいずれか2つの電位のみが変動する場合に、系統との結線がV結線であると判別し、接地電位に対して各相の電位のいずれもが変動する場合に、系統との結線が異容量V結線であると判別する構成としてもよい。さらに、電力変換装置は、さらに接地電位から決定される零相電流を検出する零相変流部を有し、系統との結線がV結線および異容量V結線の一方の結線であるとみなして変換部の動作を制御したときに、検出された零相電流の電流値が所定の閾値以上である場合に、系統との結線がV結線および異容量V結線の他方であると判別する構成としてもよい。
また、本件開示の電力変換装置の制御プログラムは、直流電源から出力される直流電圧を交流電圧に変換する変換部と、変換された交流電圧を出力する出力部と、を有する電力変換装置の制御プログラムであって、コンピュータに、接地電位に対する変換部の各相の電位に基づいて、出力部に接続される系統との結線がV結線であるか異容量V結線であるかを判別する処理と、判別の結果に基づいて変換部の動作を制御する処理を実行させる。
また、コンピュータに、接地電位が各相の電位のいずれかと等しい場合に、系統との結線がV結線であると判別し、接地電位が前記各相の電位のいずれとも等しくない場合に、系統との結線が異容量V結線であると判別する処理を実行させる構成としてもよい。あるいは、コンピュータに、接地電位に対して各相の電位のいずれか2つの電位のみが変動する場合に、系統との結線がV結線であると判別し、接地電位に対して各相の電位のいずれもが変動する場合に、系統との結線が異容量V結線であると判別する処理を実行させる構成としてもよい。さらに、電力変換装置は、さらに接地電位から決定される零相電流を検出する零相変流部を有し、コンピュータに、系統との結線がV結線および異容量V結線の一方の結線であるとみなして変換部の動作を制御したときに、検出された零相電流の電流値が所定の閾値以上である場合に、系統との結線がV結線および異容量V結線の他方であると判別する処理を実行させる構成としてもよい。
本件開示の技術によれば、安価で施工性の良好な電力変換装置、電力変換装置の制御方法および電力変換装置の制御プログラムを実現することができる。
図1は、従来例に係る発電システムの概略構成を示す図である。 図2は、従来例に係る発電システムの概略構成を示す図である。 図3は、一実施形態に係る発電システムの概略構成を示す図である。 図4(a)、(c)は、一実施形態に係る電力変換装置の各相の電位の関係を示すベクトル図であり、図4(b)、(d)は、一実施形態に係る電力変換装置の各相の電位の変化を示すグラフである。 図5は、一実施形態に係る電力変換装置が実行する処理のフローチャートである。 図6は、一実施形態に係る電力変換装置が実行する処理のサブルーチンである。
以下、本発明の実施形態に係る電力変換装置について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、電力変換装置の一例を示すものであって、以下に説明する構成に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図3は、本実施形態に係る発電システム1の概略構成を示す図である。発電システム1は、パワーコンディショナ100および太陽電池アレイ200を有する。パワーコンディショナ100が、電力変換装置の一例に相当する。また、太陽電池アレイ200は、直流電源の一例である。太陽電池アレイ200の他に、太陽電池を複数接続して構成された太陽電池モジュール、燃料電池、風力発電装置、蓄電システム、ガスタービンなどを用いてもよい。
パワーコンディショナ100は、太陽電池アレイ200からの直流電圧を昇圧するとともに交流電圧に変換し、三相電源である商用系統300と連系する。図3に示すように、パワーコンディショナ100は、Electromagnetic Interference(EMI)フィルタ10、60、昇圧部20、直流リンク部30、インバータ部40、出力フィルタ部50、開閉部70、80、電圧検出部110、120、制御部130、表示部140、制御電源部150を有する。
EMIフィルタ10は、太陽電池アレイ200から出力される直流電圧に含まれるノイズおよびパワーコンディショナ100内部から発生するノイズを低減する。EMIフィルタ10から出力される直流電圧は、地絡電流センサ90を経由して昇圧部20に入力される。地絡電流センサ90は、地絡事故などの障害時に流れる地絡電流を検出する。地絡電流センサ90により検出される電流値は、制御部130に入力される。なお、地絡電流センサ90は、開閉部70と出力端子R、S、Tとの間(交流側)に設けてもよい。また、地絡電流センサ90が零相変流部の一例に相当する。昇圧部20は、EMIフィルタ10によりノイズが低減された直流電圧を昇圧して出力する。
昇圧部20は、ダイオード20a、コイル20b、コンデンサ20c、半導体スイッチング素子20dを有する。コンデンサ20cによって、太陽電池アレイ200から出力される直流電圧が平滑化される。平滑化された直流電圧は、半導体スイッチング素子20dのオンオフ制御に従ってコイル20bの充放電が行われ、コイル20bに蓄えられた磁界エネルギーが電気エネルギーとして出力される。この結果、昇圧部20によって昇圧されて出力される直流電圧は、直流リンク部30のコンデンサ30a、30bによって平滑化され、インバータ部40に入力される。
インバータ部40は、半導体スイッチング素子のオンオフにより、昇圧部20から出力される直流電圧を交流電圧に変換し、商用系統300側に出力する。なお、インバータ部40が、変換部の一例に相当する。本実施形態においては、インバータ部40はいわゆるNeutral-Point-Clamped(NPC)方式の3レベルインバータである。インバータ部40
において、半導体スイッチング素子40a〜40dとクランプダイオード40e、40fの組、半導体スイッチング素子40g〜40jとクランプダイオード40k、40mの組、半導体スイッチング素子40n〜40rとクランプダイオード40s、40tの組が各相を構成する。また、各相において構成される回路をレッグ(レグあるいはアームとも呼
ばれる)と称する。例えば半導体スイッチング素子40a〜40dとクランプダイオード40e、40fの相において、半導体スイッチング素子40a、40bの導通、半導体スイッチング素子40b、40cの導通、半導体スイッチング素子40c、40dの導通がそれぞれ制御されることで、出力電圧として3値の相電圧が得られる。
クランプダイオード40e、40fの接続点a’、クランプダイオード40k、40mの接続点b’、クランプダイオード40s、40tの接続点c’は、それぞれ直流リンク部30のコンデンサ30a、30bの接続点a、b、cに接続されている。これにより、コンデンサ30aとコンデンサ30bとの接続点a、b、cは、昇圧部20から出力される直流電圧を2分割する電位点である中性点となり、インバータ部40の各相の上アームを構成する2つの半導体スイッチング素子(例えば半導体スイッチング素子40a、40b)と下アームを構成する2つの半導体スイッチング素子(例えば半導体スイッチング素子40c、40d)の接続点が中性点電位にクランプされる。
また、各相のレッグの中性点d、e、fは、出力フィルタ部50のコイル50d、50e、50fにそれぞれ接続されている。これにより、3相のインバータ部40の出力電圧が出力フィルタ部50に出力される。出力フィルタ部50において、コイル50dとコイル50eの出力側、コイル50eとコイル50fの出力側、コイル50dとコイル50fの出力側は、それぞれコンデンサ50a、50b、50cと接続されている。したがって、出力フィルタ部50により、インバータ部40の出力電圧が平滑化される。出力フィルタ部50からの出力電圧は、EMIフィルタ60によってノイズが低減され、開閉部70、80に入力される。
開閉部70、80は、パワーコンディショナ100に接続される系統電源との間を電気的に遮断するか否かを切り替える。図3の例では、商用系統300がパワーコンディショナ100の出力端子R、S、Tと接続されている。なお、出力端子R、S、Tが、出力部の一例に相当する。したがって、パワーコンディショナ100において、開閉部70のスイッチ70a、70b、70cが、それぞれオンオフ制御されることで、パワーコンディショナ100と商用系統300との電気的な連系および遮断が行われる。なお、開閉部80においては、スイッチ80a、80b、80cが、パワーコンディショナ100の自立運転用の出力端子U、O、Wとそれぞれ接続されている。
図3に示すように、本実施形態においては、電圧検出部110が、直流リンク部30のコンデンサ30a、30bの接続点a、b、cにおける電圧値を検出する。また、電圧検出部120が、フレームグラウンド(FG)と接続されており、出力端子R、S、Tにおける電圧値を検出する。電圧検出部110、120が検出した電圧値は、それぞれ制御部130に入力される。表示部140は、後述する制御部130の処理の結果を表示する。また、制御電源部150は、制御部130に電力を供給する。
次に、本実施形態における、V結線による結線方式における相電圧のベクトル図と異容量V結線による結線方式における相電圧のベクトル図について図4(a)、(c)を参照しながら説明する。なお、図4(a)〜(d)において、接続点a、b、cの電圧はインバータ40によりFGの電圧に制御され、グラウンド(V_GND≒0)とする。また、接続点aに対する中性点dの出力電圧、すなわちR端子の出力電圧をVu、接続点bに対する中性点eの出力電圧、すなわちS端子の出力電圧をVv、接続点cに対する中性点fの出力電圧、すなわちT端子の出力電圧をVwとする。
V結線(S相接地ともいう)による結線方式では、インバータ部40の半導体スイッチング素子40g、40h、40i、40jが、それぞれオフ、オン、オン、オフにされている。このため出力電圧Vvはゼロである。なお、一例として、ここでVu、Vwの電圧
値の実効値(振幅)をそれぞれ202Vで、位相差を60°とする。このとき、各相の出力電圧のベクトルの関係は、図4(a)に示すようにV相(S端子)のベクトルがV_GNDと一致し、U相(R端子)のベクトルとW相(T端子)のベクトルが、V相を起点として互いのなす角度が60°で長さの等しいベクトルとして表すことができる。また、Vu、Vv、Vwの位相の変化は、横軸を時間(ms)、縦軸を電圧値(V)として図4(b)に示すグラフで表される。
一方、異容量V結線(O相接地)による結線方式では、Vu、Vv、Vwの電圧値の実効値がそれぞれゼロでない値を取る。なお、一例として、Vu、Vv、Vwの電圧値の実効値が、それぞれ101V、175V、101Vであり、Vvの位相のVu、Vwの各位相に対する位相差がそれぞれ90°であり、VuとVwの位相差が180°であるとする。このとき、各相の出力電圧のベクトルの関係は、図4(c)に示すように、U相のベクトルとW相のベクトルが、V_GNDを起点として互いのなす角度が180°となるベクトルであり、V相のベクトルが、V_GNDを起点としてU相とW相の各ベクトルとのなす角度が90°となるベクトルとして表すことができる。また、Vu、Vv、Vwの位相は、横軸を時間(ms)、縦軸を電圧値(V)として図4(d)に示すグラフで表される。
そこで、本実施形態では、制御部130が、各相の電位に基づいてパワーコンディショナ100に接続される商用系統300の結線方式がV結線であるか異容量V結線であるかを判定し、判定した結線方式に合わせて、インバータ部40の各半導体スイッチング素子の動作を制御して、いずれの方式の結線方式に対しても適切な連系運転を行う。以下に、制御部130によって実行される処理の詳細について説明する。なお、制御部130が、判別部の一例にも相当する。
図5、6に、制御部130によって実行される処理のフローチャートを示す。一例として、パワーコンディショナ100の電源が投入されると、制御部130が図5、6に示すフローチャートの処理を開始する。
S101において、制御部130は、パワーコンディショナ100に異常が発生しているか否かを判定する。例えば、制御部130は、地絡電流センサ90や電圧検出部110、120などから入力される電流値あるいは電圧値が閾値以上である場合に異常が発生していると判定する。一例として、太陽電池アレイ200から出力される直流電圧の電圧値が規定値以下に低下した場合などが挙げられる。制御部130は、パワーコンディショナ100に異常が発生していないと判定した場合は(S101:No)、処理をS102に進める。一方、制御部130は、パワーコンディショナ100に異常が発生していると判定した場合は(S101:Yes)、処理をS106に進める。S106では、制御部130は、装置の異常を通知するメッセージなどを表示部140に表示し、パワーコンディショナ100の動作を待機状態にし、本フローチャートの処理を終了する。
S102では、制御部130は、商用系統300が出力端子R、S、Tに接続されている場合に接続系統が三相であると判定して処理をS200に進める。一方、制御部130は、商用系統300が出力端子U、O、Wに接続されているか出力端子R、S、Tに商用系統が接続されていない場合は、接続系統が三相でないと判定して、処理をS107に進める。S107では、制御部130は、商用系統300の系統が期待する三相電圧に適応していないことを通知するメッセージなどを表示部140に表示し、パワーコンディショナ100の動作を待機状態にし、本フローチャートの処理を終了する。
図6にS200において制御部130が実行するサブルーチンの処理を示す。S201において、制御部130は、電圧検出部110、120から入力される電圧値に基づいて
FG、R、S、T各端子の電位、具体的には電圧値の実効値(それぞれVFG、V、V、V)を確認する。次いで、制御部130は、処理をS202に進める。S202では、制御部130は、VFGがV、V、Vのいずれかの値と等しいか否かを判定する。なお、VFGがV、V、Vのいずれかの値と「等しい」とは、値が一致する場合のみならず、VFGの値が、V、V、Vのいずれかの値を含む所定範囲内に収まっている場合も含むものとする。制御部130は、VFGがV、V、Vのいずれかの値と等しい場合は(S202:Yes)、処理をS203に進める。一方、VFGがV、V、Vのいずれとも等しくない場合は(S202:No)、処理をS204に進める。
S203では、VFGがV、V、Vのいずれかの値と等しくなることから、図4(a)に例示するようなベクトルの関係が成立しているとみなせる。すなわち、パワーコンディショナ100と商用系統300との接続結線の方式はV結線であるとみなせる。また、接地相は、V、V、VのうちFGの電圧値と等しくなる値に対応する端子の相とみなせる。例えば、S202において、VがVFGと等しいと判定された場合は、接地相はS相となる。制御部130は、S203において結線方式および接地相を決定した後、本サブルーチンの処理を終了して、処理をS103に進める。
S202においてVFGがV、V、Vのいずれとも等しくないと判定された場合は、図4(c)に例示するようなベクトルの関係が成立しているとみなせる。すなわち、パワーコンディショナ100と商用系統300との接続結線の方式は異容量V結線であるとみなせる。そこで、以下のS204、S206の処理においては、制御部130は接地相の判定を行う。
S204において、制御部130は、VFGがVとVの1/2であるか否かを判定する。すなわち、VとVとの変動(波形)がVFGに対して対称であるか否かを判定する。VFGがVとVの1/2である場合は(S204:Yes)、制御部130は処理をS205に進める。一方、VFGがVとVの1/2でない場合は(S204:No)、制御部130は処理をS206に進める。制御部130は、S205において結線方式は異容量V結線であり接地相はRとSの中間点であると決定した後、本サブルーチンの処理を終了して、処理をS103に進める。
S206において、制御部130は、VFGがVとVの1/2であるか否かを判定する。すなわち、VとVとの変動(波形)がVFGに対して対称であるか否かを判定する。VFGがVとVの1/2である場合は(S206:Yes)、制御部130は処理をS207に進める。一方、VFGがVとVの1/2でない場合は(S206:No)、制御部130は処理をS208に進める。制御部130は、S207において結線方式は異容量V結線であり接地相はSとTの中間点であると決定した後、本サブルーチンの処理を終了して、処理をS103に進める。また、制御部130は、S207において結線方式は異容量V結線であり接地相はTとRの中間点であると決定した後、本サブルーチンの処理を終了して、処理をS103に進める。また、制御部130は、S208において結線方式は異容量V結線であり接地相はTとRの中間点であると決定した後、本サブルーチンの処理を終了して、処理をS103に進める。
S103では、制御部130は、S200のサブルーチンの処理によって決定した結線方式および接地相に基づいてパワーコンディショナ100の制御方式を選択し、S104において、選択した制御方式によるパワーコンディショナ100の連系運転の準備を行う。具体的には、S105において、制御部130は、パワーコンディショナの各部の動作を制御して、太陽電池アレイ200から出力された電力を変換して商用系統300に出力する連系運転を開始した後、本フローチャートの処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、インバータ部40の各相の電位に基づいてパワーコンディショナ100に接続される三相の商用系統300の結線方式を適切に判定することができる。したがって、例えば従来は、異容量V結線の結線方式を採用する商用系統にV結線用トランスレスパワーコンディショナを接続する場合は、対地間電圧差発生による漏洩電流の増大を防止するためパワーコンディショナの外部に絶縁トランスが必要であったが、本実施形態によるパワーコンディショナによれば、商用系統がV結線と異容量V結線のいずれの結線方式を採用する場合でも、外部に絶縁トランスを設けることなく、パワーコンディショナと商用系統とを接続して適切な連系運転を行うことができる。
以上が本実施形態に関する説明であるが、上記の電力供給補助装置などの構成や処理は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想と同一性を失わない範囲内において種々の変更が可能である。例えば、上記の制御部130の処理では、結線判定(S202)を行った後に接地相判定(S204、S206)を行っているが、制御部130が接地相判定を行わない構成としてもよい。
また、上記の説明では、S202において、制御部130は、FGの電位がR、S、T各端子の電位のいずれと等しいか否かに基づいて結線判定を行っている。しかし、制御部130を、R、S、T各端子の電位がFGの電位に対して変動している場合は異容量V結線と判定し、R、S、T各端子の電位のいずれか2つの電位のみがFGの電位に対して変動している場合はV結線と判定するように構成してもよい。R、S、T各端子の電位のいずれか2つの電位のみがFGの電位に対して変動している場合は、図4(b)に例示するV結線の場合のグラフの関係が成立しているとみなすことができる。また、R、S、T各端子の電位がFGの電位に対して変動している場合は、図4(d)に例示する異容量V結線の場合のグラフの関係が成立しているとみなすことができる。
あるいは、S200において、制御部130が、パワーコンディショナ100に接続される商用系統300がV結線であるとみなして、パワーコンディショナ100の動作を一旦開始するように構成してもよい。この構成においては、さらに、制御部130は、S200において、地絡電流センサ90から入力される電流値が所定の閾値以上か否かを判定する。そして、地絡電流センサ90から入力される電流値が所定の閾値以上であれば、制御部130は、パワーコンディショナ100内に漏洩電流が発生していると判定し、パワーコンディショナ100の動作を一時停止する。そして、制御部130は、商用系統300が異容量V結線であるとみなして、S103において制御方式を選択後、パワーコンディショナ100の動作を再開する。
なお、S200においては、制御部130が、商用系統300が異容量V結線であるとみなして、パワーコンディショナ100の動作を開始し、地絡電流センサ90から入力される電流値が所定の閾値以上となる場合に、パワーコンディショナ100の動作を一時停止して、制御部130は、商用系統300がV結線であるとみなして、S103において制御方式を選択後、パワーコンディショナ100の動作を再開するように構成してもよい。また、制御部130が、パワーコンディショナ100内に漏洩電流が発生していると判定したときに、パワーコンディショナ100の使用者に異常を通知するメッセージを表示部140に表示するように構成してもよい。また、上記のフローチャートに他の連系運転開始フローを組み込んだ構成にしてもよい。
40 インバータ部
90 地絡電流センサ
100 パワーコンディショナ
110、120 電圧検出部
130 制御部
200 太陽電池アレイ
300 商用系統

Claims (15)

  1. 直流電源から出力される直流電圧を交流電圧に変換する変換部と、
    前記変換された交流電圧を出力する出力部と、
    接地電位に対する前記変換部の各相の電位に基づいて、前記出力部に接続される系統との結線がV結線であるか異容量V結線であるかを判別する判別部と、
    前記判別部による判別の結果に基づいて前記変換部の動作を制御する制御部と
    を有する電力変換装置。
  2. 前記判別部は、前記接地電位が前記各相の電位のいずれかと等しい場合に、前記系統との結線がV結線であると判別し、前記接地電位が前記各相の電位のいずれとも等しくない場合に、前記系統との結線が異容量V結線であると判別する、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記判別部は、前記接地電位に対して前記各相の電位のいずれか2つの電位のみが変動する場合に、前記系統との結線がV結線であると判別し、前記接地電位に対して前記各相の電位のいずれもが変動する場合に、前記系統との結線が異容量V結線であると判別する、請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記電力変換装置は、さらに前記接地電位から決定される零相電流を検出する零相変流部を有し、
    前記判別部は、前記制御部が前記系統との結線がV結線および異容量V結線の一方の結線であるとみなして前記変換部の動作を制御したときに、前記検出された零相電流の電流値が所定の閾値以上である場合に、前記系統との結線がV結線および異容量V結線の他方であると判別する
    請求項1に記載の電力変換装置。
  5. 前記直流電源は太陽電池を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記直流電源は蓄電池を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  7. 前記変換部は非絶縁方式により直流電圧を交流電圧に変換する、請求項1から6のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  8. 直流電源から出力される直流電圧を交流電圧に変換する変換部と、前記変換された交流電圧を出力する出力部と、を有する電力変換装置の制御方法であって、
    接地電位に対する前記変換部の各相の電位に基づいて、前記出力部に接続される系統との結線がV結線であるか異容量V結線であるかを判別し、
    前記判別の結果に基づいて前記変換部の動作を制御する
    電力変換装置の制御方法。
  9. 前記接地電位が前記各相の電位のいずれかと等しい場合に、前記系統との結線がV結線であると判別し、前記接地電位が前記各相の電位のいずれとも等しくない場合に、前記系統との結線が異容量V結線であると判別する、請求項8に記載の電力変換装置の制御方法。
  10. 前記接地電位に対して前記各相の電位のいずれか2つの電位のみが変動する場合に、前記系統との結線がV結線であると判別し、前記接地電位に対して前記各相の電位のいずれもが変動する場合に、前記系統との結線が異容量V結線であると判別する、請求項8に記
    載の電力変換装置の制御方法。
  11. 前記電力変換装置は、さらに前記接地電位から決定される零相電流を検出する零相変流部を有し、
    前記系統との結線がV結線および異容量V結線の一方の結線であるとみなして前記変換部の動作を制御したときに、前記検出された零相電流の電流値が所定の閾値以上である場合に、前記系統との結線がV結線および異容量V結線の他方であると判別する
    請求項8に記載の電力変換装置の制御方法。
  12. 直流電源から出力される直流電圧を交流電圧に変換する変換部と、前記変換された交流電圧を出力する出力部と、を有する電力変換装置の制御プログラムであって、
    コンピュータに、
    接地電位に対する前記変換部の各相の電位に基づいて、前記出力部に接続される系統との結線がV結線であるか異容量V結線であるかを判別する処理と、
    前記判別の結果に基づいて前記変換部の動作を制御する処理
    を実行させる電力変換装置の制御プログラム。
  13. 前記コンピュータに、前記接地電位が前記各相の電位のいずれかと等しい場合に、前記系統との結線がV結線であると判別し、前記接地電位が前記各相の電位のいずれとも等しくない場合に、前記系統との結線が異容量V結線であると判別する処理を実行させる、請求項12に記載の電力変換装置の制御プログラム。
  14. 前記コンピュータに、前記接地電位に対して前記各相の電位のいずれか2つの電位のみが変動する場合に、前記系統との結線がV結線であると判別し、前記接地電位に対して前記各相の電位のいずれもが変動する場合に、前記系統との結線が異容量V結線であると判別する処理を実行させる、請求項12に記載の電力変換装置の制御プログラム。
  15. 前記電力変換装置は、さらに前記接地電位から決定される零相電流を検出する零相変流部を有し、
    前記コンピュータに、前記系統との結線がV結線および異容量V結線の一方の結線であるとみなして前記変換部の動作を制御したときに、前記検出された零相電流の電流値が所定の閾値以上である場合に、前記系統との結線がV結線および異容量V結線の他方であると判別する処理を実行させる
    請求項12に記載の電力変換装置の制御プログラム。
JP2016039082A 2016-03-01 2016-03-01 電力変換装置、電力変換装置の制御方法および電力変換装置の制御プログラム Pending JP2017158293A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016039082A JP2017158293A (ja) 2016-03-01 2016-03-01 電力変換装置、電力変換装置の制御方法および電力変換装置の制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016039082A JP2017158293A (ja) 2016-03-01 2016-03-01 電力変換装置、電力変換装置の制御方法および電力変換装置の制御プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017158293A true JP2017158293A (ja) 2017-09-07

Family

ID=59810544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016039082A Pending JP2017158293A (ja) 2016-03-01 2016-03-01 電力変換装置、電力変換装置の制御方法および電力変換装置の制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017158293A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002238268A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Toshiba It & Control Systems Corp 電力変換器の制御装置
JP2012110094A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Fuji Electric Co Ltd ノイズ低減装置およびこれを備えた電力変換装置
WO2014027422A1 (ja) * 2012-08-17 2014-02-20 富士通株式会社 交流電力測定装置及び交流電力測定方法
JP2017069996A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 田淵電機株式会社 非絶縁電力変換装置及び非絶縁電力変換システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002238268A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Toshiba It & Control Systems Corp 電力変換器の制御装置
JP2012110094A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Fuji Electric Co Ltd ノイズ低減装置およびこれを備えた電力変換装置
WO2014027422A1 (ja) * 2012-08-17 2014-02-20 富士通株式会社 交流電力測定装置及び交流電力測定方法
JP2017069996A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 田淵電機株式会社 非絶縁電力変換装置及び非絶縁電力変換システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6227041B2 (ja) マルチレベルインバータ
US7177168B2 (en) Power converting apparatus and power generating apparatus
US8994216B2 (en) Power conversion apparatus
EP2352223B1 (en) System interconnection inverter
JP5468816B2 (ja) 系統連系インバータシステム
CN107636949B (zh) 逆变器控制装置
JPWO2008102552A1 (ja) 電力変換装置
JP6087531B2 (ja) 電力変換装置
JP5254922B2 (ja) 電力変換装置
JP5349688B2 (ja) 系統連系形インバータ
JP5894827B2 (ja) 地絡検出装置および系統連系インバータシステム
JP4825034B2 (ja) 電力変換装置
JP5864241B2 (ja) 電力変換装置
JP2001103768A (ja) 太陽光発電用電力変換装置
JP5919483B2 (ja) 系統連系装置
JP2011147233A (ja) Zソース昇圧回路
JP2017069996A (ja) 非絶縁電力変換装置及び非絶縁電力変換システム
JP3805953B2 (ja) パワーコンディショナおよびこれを用いた太陽光発電システム
JP6316152B2 (ja) パワーコンディショナ
JP2013247737A (ja) 系統連系電力変換装置
US9806632B2 (en) Photovoltaic inverter
KR20190008386A (ko) 쌍방향 절연형 dc/dc 컨버터 및 스마트 네트워크
JP6036254B2 (ja) 系統連系インバータ装置
Oh et al. Three phase three-level PWM switched voltage source inverter with zero neutral point potential
CN107852109B (zh) 用于运行逆变器的方法、逆变器以及光伏设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190326

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191001