JP2017158155A - 色処理装置、画像形成システム及びプログラム - Google Patents

色処理装置、画像形成システム及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の色変換規則を合成する場合に、逐次処理により色変換規則を合成する構成と比較して、合成に伴って生じる色変換誤差を改善する。【解決手段】色処理装置10は、複数の色成分を含む色空間における複数の色変換規則を逐次処理により合成する単純合成LUT生成部11と、色空間における入力色値と出力色値とを対応させた特定の1次元の対応関係の逆変換を生成する1次元LUT逆変換部12と、合成後の色変換規則に対して特定の1次元の対応関係の逆変換を適用して、合成後の色変換規則を補正し、補正された合成後の色変換規則及び特定の1次元の対応関係を出力する合成変形LUT生成部13とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、色処理装置、画像形成システム及びプログラムに関する。
例えば、特許文献1には、LUT(Look Up table)化が不可能な変換プロファイルを除く、変換プロファイルによる変換を一括して行う合成LUTを作成する画像処理装置が開示されている。この画像処理装置は、最終の変換プロファイルによって得られる中間画像データを、直後に行われる変換プロファイルに入力可能なデータ形式に変換する中間プロファイルも併せて合成LUTに合成することが開示されている。
また、例えば、特許文献2には、複数種類の色変換プロファイルを各種類毎にそれぞれ複数個ずつ準備し、プリンタドライバのインストールの際に、各種類の色変換プロファイルを1つずつ選択し、選択された複数個の色変換プロファイルを合成することによって、特定のプリンタ用の色変換ルックアップテーブルを作成し、インストール時には、特定のプリンタで使用する複数の印刷モードにおいて使用される複数の色変換ルックアップテーブルの全部を合成する技術が開示されている。
特開2008−245024号公報 特開2005−196454号公報
画像形成装置における色変換処理において、例えば画像形成装置のハードウェア処理性能や処理時間短縮の制限などにより、複数ある色変換規則を合成する場合がある。複数の色変換規則を合成するに際し、逐次処理により色変換規則を合成する場合には、色変換の非線形性が考慮されず合成前と合成後とで色変換処理の結果が大きく異なってしまう場合がある。
本発明は、複数の色変換規則を合成する場合に、逐次処理により色変換規則を合成する構成と比較して、合成に伴って生じる色変換誤差を改善することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、複数の色成分を含む色空間における複数の色変換規則を逐次処理により合成する合成手段と、前記合成手段による合成後の色変換規則に対して、前記色空間における入力色値と出力色値とを対応させた特定の1次元の対応関係の逆変換を適用して、当該合成後の色変換規則を補正する補正手段と、補正された前記合成後の色変換規則及び前記特定の1次元の対応関係を出力する出力手段と、を備えた色処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記出力手段は、前記複数の色変換規則の代わりとして、補正された前記合成後の色変換規則及び前記特定の1次元の対応関係を出力することを特徴とする請求項1に記載の色処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記複数の色変換規則は、前記複数の色成分のそれぞれについて色変換を行うための複数の多次元の色変換規則を含み、前記特定の1次元の対応関係は、前記複数の多次元の色変換規則による色変換処理の間に位置する色変換処理で用いられるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の色処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記特定の1次元の対応関係は、前記複数の色成分の色成分毎に存在することを特徴とする請求項3に記載の色処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記特定の1次元の対応関係は、特定の色領域における階調を示す入力色値と当該入力色値を前記複数の色変換規則に入力して出力される出力色値とを対応させたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の色処理装置である。
請求項6に記載の発明は、複数の色成分を含む色空間における複数の色変換規則を逐次処理により合成する合成手段と、前記合成手段による合成後の色変換規則に対して、前記色空間における入力色値と出力色値とを対応させた特定の1次元の対応関係の逆変換を適用して、当該合成後の色変換規則を補正する補正手段と、補正された前記合成後の色変換規則及び前記特定の1次元の対応関係を用いて記録材に画像を形成する画像形成手段と、を備える画像形成システムである。
請求項7に記載の発明は、コンピュータに、複数の色成分を含む色空間における複数の色変換規則を逐次処理により合成する機能と、合成後の色変換規則に対して、前記色空間における入力色値と出力色値とを対応させた特定の1次元の対応関係の逆変換を適用して、当該合成後の色変換規則を補正する機能と、補正された前記合成後の色変換規則及び前記特定の1次元の対応関係を出力する機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項1記載の発明によれば、複数の色変換規則を合成する場合に、逐次処理により色変換規則を合成する構成と比較して、合成に伴って生じる色変換誤差を改善することができる。
請求項2記載の発明によれば、複数の色変換規則を出力する構成と比較して、画像形成装置が色変換処理を行う際の負荷が軽減される。
請求項3記載の発明によれば、逐次処理により色変換規則を合成する構成と比較して、1次元の対応関係で設計された単色の非線形性が確保される。
請求項4記載の発明によれば、色空間における各色成分の非線形性が確保される。
請求項5記載の発明によれば、特定の色領域について、合成に伴って生じる色変換誤差を改善することができる。
請求項6記載の発明によれば、複数の色変換規則を合成する場合に、逐次処理により色変換規則を合成する構成と比較して、合成に伴って生じる色変換誤差を改善することができる。
請求項7記載の発明によれば、複数の色変換規則を合成する場合に、逐次処理により色変換規則を合成する構成と比較して、合成に伴って生じる色変換誤差を改善する機能をコンピュータにより実現できる。
本発明の実施の形態に係る色処理システムの構成例を示した図である。 第1の実施形態に係る色処理装置の機能構成例を示したブロック図である。 第1の実施形態に係る色処理装置の処理の一例を説明するための図である。 第1の実施形態に係る色処理装置の処理の他の例を説明するための図である。 第2の実施形態に係る色処理装置の機能構成例を示したブロック図である。 第2の実施形態に係る色処理装置の処理の一例を説明するための図である。 第2の実施形態に係る色処理装置の処理の一例を説明するための図である。 色処理装置のハードウェア構成例を示した図である。 画像形成装置のハードウェア構成例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
プリンタや印刷機などの画像を出力するデバイスでは、色一致、キャリブレーション、色校正等、各種の色変換処理が行われる。このような色変換処理では、一般に、例えば、1次元LUTや多次元LUTが用いられる。
より具体的には、例えば、各デバイスにおいて目標とするデバイスの出力色で出力する場合、色変換プロファイルの処理が行われる。この色変換プロファイルの処理では、例えば、CMYK色空間で定義される自デバイスの出力色を、CMYK色空間で定義される目標デバイスの出力色に変換するための多次元LUTが用いられる。
また、例えば、デバイスの出力色をデバイスの標準状態(又は初期状態)に補正する場合、キャリブレーションの処理が行われる。このキャリブレーションの処理では、例えば、CMYK色空間で定義されるデバイスの出力色を標準状態のものに補正するための多次元LUTが用いられる。
このように色変換プロファイルやキャリブレーションで用いられる多次元LUTは、例えばCMYK色空間で定義されるCMYK値を変換(CMYK→C’M’Y’K’)するためのものである。この場合、CMYK色空間を分割したときの格子点(CMYK)の色値に、変換先の色値(C’M’Y’K’)が対応付けられている。このような多次元LUTでは、格子点と格子点との間にある色値に関しては補間処理がなされるが、線形補間であるため、その意味で色再現は不完全なものになってしまう。
この対策として、例えばトーン再現曲線(TRC(Tone Reproduction Curve))等により階調値を補正する補正処理が行われる場合がある。TRCは、デバイスが有する階調再現性を表し、デバイスに対する入力色とデバイスが出力する出力色との関係を表す曲線である。即ち、TRCは非線形であるので、TRCによる階調補正は非線形処理となる。例えば、非線形処理前の色値と非線形処理後の色値とを対応付けたTRCの1次元LUTを予め作成しておき、階調補正の対象とする色値をこの1次元LUTで色変換することにより、階調補正がなされる。このように、TRCの1次元LUTが適用されることで階調補正が実現され、非線形性が確保される。また、TRCによる非線形処理では、TRCの次の色変換で用いられる多次元LUTに入力されるデータが線形に近づくように補正が行われる。
ここで、複数の色変換処理を合成する場合、合成の結果、多次元LUTが生成されると、格子点と格子点との間にある色値に関しては多次元LUTにて線形補間がなされることになる。このような場合には、上述したように色再現が不完全になることが考えられる。そのため以下にて、TRC等の1次元LUTを含む複数の色変換処理を合成する場合に、TRCによる階調補正が考慮される手順について説明する。
<色処理システムの全体説明>
図1は、本発明の実施の形態に係る色処理システム1の構成例を示した図である。
この色処理システム1は、ネットワーク30によって接続された色処理装置10と画像形成装置20とを備える。
色処理装置10は、詳しくは後述するが、画像形成装置20にて色変換プロファイルやキャリブレーションを行うために使用される複数のLUTを合成する。この複数のLUTは色変換規則の一例であり、複数の色成分を含む色空間(例えばCMYK色空間)における色変換処理を行うためのものである。
画像形成装置20は、例えば、電子写真方式やインクジェット方式により画像を形成するプリンタであり、予め定められた色成分(例えばCMYK)に基づいて画像を形成する機能を有する。そして、画像形成装置20は、ネットワーク30を介して色処理装置10からLUTを受信し、受信したLUTに基づいて色変換プロファイルやキャリブレーションを行い、画像を形成する。
ネットワーク30は、色処理装置10と画像形成装置20との間の情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、LAN(Local Area Network)である。
[第1の実施形態]
<色処理装置の機能構成>
まずは、第1の実施形態について説明を行う。図2は、第1の実施形態に係る色処理装置10の機能構成例を示したブロック図である。本実施の形態に係る色処理装置10は、単純合成LUT生成部11と、1次元LUT逆変換部12と、合成変形LUT生成部13とを備える。
合成手段の一例としての単純合成LUT生成部11は、各種の色変換処理に用いられるLUTを格納するLUT格納部(不図示)や画像形成装置20等から、合成する対象である多次元LUT及び1次元LUTを取得する。この多次元LUT及び1次元LUTは、複数の色成分を含む色空間(例えばCMYK色空間)における色変換処理を行うためのものである。そして、単純合成LUT生成部11は、取得した多次元LUT及び1次元LUTを、逐次処理により合成する。以下では、単純合成LUT生成部11による合成で生成されるLUTを、単純合成LUTと称することとする。
さらに説明すると、単純合成LUT生成部11は、合成する対象のLUTとして、第1多次元LUT、1次元LUT、及び第2多次元LUTを取得する。これらのLUTは、色変換処理において、第1多次元LUT、1次元LUT、第2多次元LUTの順番に適用される。言い換えると、1次元LUTは、第1多次元LUTによる色変換処理と第2多次元LUTによる色変換処理との間に位置する色変換処理で用いられるものである。そして、単純合成LUT生成部11の合成処理により、第1多次元LUT、1次元LUT、及び第2多次元LUTによる色変換処理は、単純合成LUTによる色変換処理に変換される。
なお、第1次多次元LUTは、例えば、色変換プロファイルの処理で用いられる多次元LUTである。この第1次多次元LUTは、例えばCMYK色空間で定義されるCMYK値を変換(CMYK→C’M’Y’K’)するために用いられる。また、1次元LUTは、例えばTRCであり、第1多次元LUTによる出力色に対して非線形性を確保し、階調値を補正するためのものである。この1次元LUTは、例えばCMYK色空間の色成分毎に存在し、色成分毎にCMYK値を変換(C→C’、M→M’、Y→Y’K→K’)するために用いられる。さらに、第2多次元LUTは、例えば、キャリブレーションの処理で用いられる多次元LUTである。この第2次多次元LUTは、第1多次元LUTと同様に、例えばCMYK色空間で定義されるCMYK値を変換(CMYK→C’M’Y’K’)するために用いられる。
本実施の形態において、第1多次元LUT及び第2多次元LUTは、複数の多次元の色変換規則の一例として用いられる。また、1次元LUTは、特定の1次元の対応関係の一例として用いられる。
1次元LUT逆変換部12は、1次元LUT(即ち、単純合成LUT生成部11により合成される前の1次元LUT)の逆変換である1次元LUT(以下、逆変換LUTと称する)を生成する。そして、1次元LUT逆変換部12は、第1多次元LUTと第2多次元LUTとの間にある1次元LUTを外側に出し、単純合成LUTの後に、逆変換LUT及び1次元LUTをセットで配置する。即ち、1次元LUT逆変換部12は、単純合成LUTの色変換処理の後に、逆変換LUT及び1次元LUTで色変換処理が行われるようにする。1次元LUT逆変換部12により、単純合成LUTによる色変換処理は、単純合成LUT、逆変換LUT、及び1次元LUTによる色変換処理に変換される。
補正手段、出力手段の一例としての合成変形LUT生成部13は、単純合成LUTによる色変換処理に対して逆変換LUTを適用する。言い換えると、合成変形LUT生成部13は、単純合成LUTと逆変換LUTとを逐次処理により合成する。ここでの合成処理は、単純合成LUT生成部11による合成と同様の処理である。以下では、合成変形LUT生成部による合成で生成されるLUTを、合成変形LUTと称することとする。即ち、合成変形LUT生成部13の処理により、単純合成LUT、逆変換LUT、1次元LUTの順番に適用される色変換処理は、合成変形LUT及び1次元LUTによる色変換処理に変換される。なお、本実施の形態において、合成変形LUTは、補正された合成後の色変換規則の一例として用いられる。
そして、合成変形LUT生成部13は、第1多次元LUT、1次元LUT、及び第2多次元LUTを合成した結果として、合成変形LUT及び1次元LUTを出力する。言い換えると、合成変形LUT生成部13は、合成する対象である第1多次元LUT、1次元LUT、及び第2多次元LUTの代わりとして、合成変形LUT及び1次元LUTを出力する。出力された合成変形LUT及び1次元LUTは、画像形成装置20に送信される。
<色処理装置の処理の説明>
次に、図3を参照しながら、第1の実施形態に係る色処理装置10の処理について詳細に説明する。図3は、第1の実施形態に係る色処理装置10の処理の一例を説明するための図である。図3に示す例では、多次元LUT111、1次元LUT112、及び多次元LUT113が、合成する対象のLUTである。これらのLUTは、合成前の色変換処理において、多次元LUT111、1次元LUT112、多次元LUT113の順番に適用される。なお、ここでは、CMYK色空間における色変換処理が行われるものとして説明する。
本実施の形態では、まず、符号1Aで示す処理が実行される。
符号1Aで示す処理では、単純合成LUT生成部11が、多次元LUT111、1次元LUT112(図3に示す「関数f」)、及び多次元LUT113を取得する。そして、単純合成LUT生成部11は、取得したこれらのLUTを逐次処理を行うことによって合成して、単純合成LUT114を生成する。この段階で、多次元LUT111、1次元LUT112、及び多次元LUT113による色変換処理は、単純合成LUT114による色変換処理に変換される。
より具体的には、単純合成LUT生成部11は、単純合成LUT114を生成するにあたり、単純合成LUT114の各入力格子点に相当するCMYK色空間の色値(C値、M値、Y値、K値)を、多次元LUT111への入力色値とする。例えば、単純合成LUT114をCMYK色空間における9格子点の多次元LUTにする場合、単純合成LUT114は、色値0〜255の中から9個の色値を格子点(この場合の格子点数は、9の4乗=6561個となる)の色値として選択する。そして、この格子点の色値を入力色値として多次元LUT111に入力することにより、CMYK色空間の出力色値が出力される。次に、単純合成LUT生成部11は、多次元LUT111から出力されたCMYK色空間の出力色値を、1次元LUT112への入力色値とする。即ち、多次元LUT111の出力色値(C値、M値、Y値、K値)を、それぞれの色成分(CMYK)に対応する1次元LUT112に入力する。そして、各色成分の1次元LUT112から出力色値が出力される。次に、単純合成LUT生成部11は、各色成分の1次元LUT112から出力されたCMYK色空間の出力色値を、多次元LUT113への入力色値とする。そして、多次元LUT113からCMYK色空間の出力色値が出力される。
このような逐次処理により、単純合成LUT114の各入力格子点に相当する色値に対して、多次元LUT113から出力色値が出力される。そして、単純合成LUT生成部11は、単純合成LUT114の入力格子点の色値と多次元LUT113の出力色値との対応関係をLUTとして構成することにより、単純合成LUT114を生成する。
次に、本実施の形態では、符号1Bで示す処理が実行される。
符号1Bで示す処理では、1次元LUT112が外側に出されており、1次元LUT逆変換部12は、1次元LUT112の逆変換である逆変換LUT115(図3に示す「関数f−1」)を生成する。ここでは、それぞれの色成分(CMYK)に対応する1次元LUT112に対して、それぞれの色成分(CMYK)に対応する逆変換LUT115が生成される。そして、1次元LUT逆変換部12は、単純合成LUT114の後に、逆変換LUT115及び1次元LUT112をセットで配置する。この段階で、単純合成LUT114による色変換処理は、単純合成LUT114、逆変換LUT115、及び1次元LUT112による色変換処理に変換される。
次に、本実施の形態では、符号1Cで示す処理が実行される。
符号1Cで示す処理では、合成変形LUT生成部13が、単純合成LUT114と逆変換LUT115とを合成して、合成変形LUT116を生成する。この段階で、単純合成LUT114、逆変換LUT115、及び1次元LUT112による色変換処理は、合成変形LUT116及び1次元LUT112による色変換処理に変換される。
以上の合成処理により、合成する対象の色変換処理、即ち、多次元LUT111、1次元LUT112、及び多次元LUT113による色変換処理は、最終的に、合成変形LUT116及び1次元LUT112による色変換処理に変換される。即ち、LUT合成前の色変換処理では、多次元LUTによる色変換処理が2回(ここでは、多次元LUT111及び多次元LUT113)存在している。一方、LUT合成後の色変換処理では、多次元LUTによる色変換処理が1回(ここでは、合成変形LUT116)に削減される。
ここで、多次元LUT111、1次元LUT112、及び多次元LUT113による色変換処理を、逐次処理により単純合成LUT114による色変換処理に変換した場合も、多次元LUTによる色変換処理は2回から1回に削減される。しかし、単純合成LUT114の場合には、格子点と格子点との間の色に関しては線形補間により補間処理がなされるため、出力特性の非線形性が担保されない。これに対して、本実施の形態では、多次元LUT111、1次元LUT112、及び多次元LUT113による色変換処理を、合成変形LUT116及び1次元LUT112による色変換処理に変換する。そのため、合成変形LUT116が適用された後に、1次元LUT112による非線形処理が行われることになる。言い換えると、本実施の形態では、合成変形LUT116の格子点と格子点との間の色に関して1次元LUT112による非線形処理がなされ、1次元LUT112で設計された単色(C色、M色、Y色、K色)の非線形性が確保される。
<色処理装置の処理の他の例>
次に、第1の実施形態に係る色処理装置10の処理の他の例について説明する。図4は、第1の実施形態に係る色処理装置10の処理の他の例を説明するための図である。図4に示す例では、色変換プロファイルの処理の後にキャリブレーションの処理が行われる。より具体的には、符号2Aで示す処理は、LUT合成前の色変換プロファイル及びキャリブレーションの処理を示す。色変換プロファイルの処理では、1次元LUT121、多次元LUT122、及び1次元LUT123が適用される。また、キャリブレーションの処理では、多次元LUT124及び1次元LUT125が適用される。
なお、1次元LUT121、1次元LUT123、1次元LUT125は、例えばTRCであり、階調補正を実現するものである。付言すると、1次元LUT121は、色変換プロファイルの処理の前段で階調補正を行うためのものである。1次元LUT123は、色変換プロファイルの処理の後段で、キャリブレーションの処理の前に階調補正を行うためのものである。1次元LUT125は、キャリブレーションの処理の後段で階調補正を行うためのものである。
本実施の形態では、まず、符号2Bで示す処理が実行される。
符号2Bで示す処理では、符号2Aで示す多次元LUT122、1次元LUT123、及び多次元LUT124が合成の対象である。単純合成LUT生成部11、1次元LUT逆変換部12、及び合成変形LUT生成部13の処理により、多次元LUT122、1次元LUT123、及び多次元LUT124による色変換処理は、合成変形LUT126及び1次元LUT123による色変換処理に変換される。
次に、本実施の形態では、符号2Cで示す処理が実行される。
符号2Cで示す処理では、符号2Bで示す1次元LUT123及び1次元LUT125が合成の対象である。単純合成LUT生成部11は、1次元LUT123及び1次元LUT125を合成し、新たな1次元LUT127を生成する。本実施の形態においては、このように連続して適用される複数の1次元LUTを合成しても良い。
以上の合成処理により、色変換プロファイル及びキャリブレーションの処理は、最終的に、1次元LUT121、合成変形LUT126、及び1次元LUT127による色変換処理に変換される。その結果、多次元LUTによる色変換処理が2回から1回に削減される。そして、1次元LUT127による非線形処理がなされ、1次元LUT127で設計された単色の非線形性が確保される。又は、色変換プロファイルの後段の1次元LUT123で設計された単色の非線形性が確保されると捉えることもできる。さらに、単色の非線形性が確保されるため、色変換プロファイル前段の1次元LUT121で設計されるハイライト部分の階調性も確保される。
以上説明したように、本実施の形態に係る色処理装置10は、1次元LUTの逆変換を用いてLUTの合成を行う。この合成処理により、多次元LUTによる色変換処理の回数が削減されるため、例えば削減前と比較して、画像形成装置20による色変換処理の負荷が軽減される。そして、TRC等の1次元LUTによる非線形処理がなされるため、階調補正が実現される。即ち、本実施の形態に係る色処理装置10により、例えば、逐次処理により多次元LUT及び1次元LUTを単純に合成する構成と比較して、1次元LUTによる単色の非線形性が確保される。
また、上述した例では、LUTの合成を行うことにより、多次元LUTによる色変換処理が2回から1回に削減されたが、同様の合成を繰り返しても良い。合成処理を繰り返し実行することにより、繰り返す回数に応じて多次元LUTによる色変換処理の回数が削減される。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明を行う。
第1の実施形態において、色処理装置10は、多次元LUTによる色変換処理に挟まれる1次元LUTを逆変換して合成することにより、この1次元LUTの色成分の非線形性を確保する。一方、本実施の形態において、色処理装置10は、予め定められた特定の色領域に関して1次元LUTを生成し、生成した1次元LUTを逆変換して合成することにより、特定の色領域に関する非線形性を確保する。なお、本実施の形態において、第1の実施形態と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図5は、第2の実施形態に係る色処理装置10の機能構成例を示したブロック図である。本実施の形態に係る色処理装置10は、単純合成LUT生成部11と、1次元LUT逆変換部12と、合成変形LUT生成部13と、特定色1次元LUT生成部14とを備える。
特定色1次元LUT生成部14は、特定の色領域における色(以下、特定色と称する)に関して、1次元LUT(以下、特定色1次元LUTと称する)を生成する。
より具体的には、特定色1次元LUT生成部14は、例えばグレイなどの特定色に着目する。そして、特定色1次元LUT生成部14は、特定色における階調を示すデータ(以下、特定色データと称する)を生成する。特定色がグレイの場合、特定色1次元LUT生成部14は、特定色データとして、例えばCMYの各色成分が等量含まれるプロセスブラックのデータと単色K(ブラック)のデータとを生成する。
次に、特定色1次元LUT生成部14は、単純合成LUT生成部11が単純合成LUTを生成するのと同様に逐次処理を行い、特定色1次元LUTを生成する。即ち、特定色1次元LUT生成部14は、生成した特定色データの色値を、合成する対象のLUTへの入力色値とする。そして、合成する対象のLUTから最終的に出力される出力色値が得られる。特定色1次元LUT生成部14は、入力色値とした特定色データの色値と合成する対象のLUTから最終的に出力された出力色値との対応関係をLUTとして構成することにより、特定色1次元LUTを生成する。特定色がグレイの場合、例えば、プロセスブラックの特定色1次元LUTと単色K(ブラック)の特定色1次元LUTとが生成される。本実施の形態において、特定色1次元LUTは、特定の1次元の対応関係の一例として用いられる。
特定色1次元LUT生成部14により特定色1次元LUTが生成されると、1次元LUT逆変換部12は、生成された特定色1次元LUTの逆変換である逆変換LUTを生成する。この逆変換LUTと単純合成LUTとが合成されることにより、合成変形LUTが生成される。特定色がグレイの場合、例えば、プロセスブラックの逆変換LUTと単色K(ブラック)の逆変換LUTとが生成され、それぞれの逆変換LUTが単純合成LUTに適用されて合成変形LUTが生成される。
次に、図6及び図7を参照しながら、第2の実施形態に係る色処理装置10の処理について説明する。図6及び図7は、第2の実施形態に係る色処理装置10の処理の一例を説明するための図である。図6及び図7に示す例では、図4に示す例と同様に、色変換プロファイルの処理の後にキャリブレーションの処理が行われるものとする。また、特定色がグレイであるものとして説明する。
符号3Aで示す処理は、LUT合成前の色変換プロファイル及びキャリブレーションの処理を示す。色変換プロファイルの処理では、1次元LUT131、多次元LUT132、及び1次元LUT133が適用される。また、キャリブレーションの処理では、多次元LUT134及び1次元LUT135が適用される。
なお、1次元LUT131、1次元LUT133、1次元LUT135は、例えばTRCであり、階調補正を実現するものである。付言すると、1次元LUT131は、色変換プロファイルの処理の前段で階調補正を行うためのものである。1次元LUT133は、色変換プロファイルの処理の後段で、キャリブレーションの処理の前に階調補正を行うためのものである。1次元LUT135は、キャリブレーションの処理の後段で階調補正を行うためのものである。
本実施の形態では、まず、符号3Bで示す処理が実行される。
符号3Bで示す処理では、符号3Aで示す多次元LUT132、1次元LUT133、及び多次元LUT134が合成の対象である。単純合成LUT生成部11は、これらのLUTを対象に逐次処理により合成を行い、単純合成LUT136を生成する。
次に、本実施の形態では、符号3Cで示す処理が実行される。
符号3Cで示す処理では、特定色1次元LUT生成部14が、符号3Aで示す多次元LUT132、1次元LUT133、及び多次元LUT134について逐次処理を行うことにより、特定色(グレイ)の特定色1次元LUTを生成する。具体的には、特定色1次元LUT生成部14は、プロセスブラック及び単色K(ブラック)の特定色データ137の色値を、多次元LUT132の入力色値とする。次に、多次元LUT132から出力された出力色値を、1次元LUT133の入力色値とする。次に、1次元LUT133から出力された出力色値を、多次元LUT134の入力色値とする。そして、多次元LUT134から出力される出力色値が得られる。特定色1次元LUT生成部14は、入力色値とした特定色データ137の色値と多次元LUT134から出力された出力色値との対応関係を、特定色1次元LUT138(図6に示す「関数f」)とする。ここでは、特定色1次元LUT138として、プロセスブラックの1次元LUT及び単色ブラック(K)の1次元LUTが生成される。
次に、本実施の形態では、符号3Dで示す処理が実行される。
符号3Dで示す処理では、1次元LUT逆変換部12が、特定色1次元LUT生成部14により生成された特定色1次元LUT138の逆変換である逆変換LUT139(図7に示す「関数f−1」)を生成する。また、1次元LUT逆変換部12は、単純合成LUT136の後に、逆変換LUT139及び特定色1次元LUT138をセットで配置する。即ち、1次元LUT逆変換部12は、単純合成LUT136の色変換処理の後に、逆変換LUT139及び特定色1次元LUT138で色変換処理が行われるようにする。
次に、本実施の形態では、符号3Eで示す処理が実行される。
符号3Eで示す処理では、合成変形LUT生成部13が、単純合成LUT136と逆変換LUT139とを合成して、合成変形LUT140を生成する。
以上の合成処理により、色変換プロファイル及びキャリブレーションの処理は、最終的に、1次元LUT131、合成変形LUT140、特定色1次元LUT138、及び1次元LUT135による色変換処理に変換される。その結果、多次元LUTによる色変換処理が2回から1回に削減される。そして、特定色1次元LUT138による非線形処理がなされ、特定色の非線形性が確保される。
また、図6及び図7に示す例では、特定色1次元LUT生成部14は、特定色1次元LUT138を生成する際、多次元LUT132を最初のLUTとして選択しているが、その前段のLUT、例えば1次元LUT131を最初のLUTとして選択しても良い。例えば1次元LUT131を最初のLUTとして選択した場合、色変換処理に関わる全体の処理における特定色に対する階調補正が実現される。
このように、本実施の形態に係る色処理装置10は、予め定められた特定の色領域に関して特定色1次元LUTを生成し、生成した特定色1次元LUTを逆変換した逆変換LUTを用いてLUTの合成を行う。この合成処理により、多次元LUTによる色変換処理の回数が削減されるため、例えば削減前と比較して、画像形成装置20による色変換処理の負荷が軽減される。そして、本実施の形態では、特定色1次元LUTによる非線形処理がなされるため、例えば、逐次処理により多次元LUT及び1次元LUTを単純に合成する構成と比較して、1次元LUTによる特定色の非線形性が確保される。
また、上述した例では、LUTの合成を行うことにより、多次元LUTによる色変換処理が2回から1回に削減されたが、第1の実施形態と同様に、合成処理を繰り返し実行しても良い。合成処理を繰り返し実行することにより、繰り返す回数に応じて多次元LUTによる色変換処理の回数が削減される。
なお、予め定められた特定の色領域はグレイ階調に限られるものではなく、例えばCMYKの単色階調であっても良い。また、画像情報から特定される重要色に対する階調やユーザが指定する画像内の階調を、予め定められた特定の色領域としても良い。
さらに、本実施の形態において、色処理装置10は、特定色1次元LUTとして、色空間全体の色域を考慮した1次元LUTを生成しても良い。この場合、特定色1次元LUT生成部14は、例えばCMYK色空間上の全格子点(例えば256階調の色値0〜255)のデータを入力色値として、合成する対象のLUT(図6及び図7に示す例では、多次元LUT132、1次元LUT133、及び多次元LUT134)に入力する。そして、最終的に出力される出力色値が得られると、特定色1次元LUT生成部14は、入力色値とした全格子点のデータと最終的に出力された出力色値との対応関係をLUTとして構成し、色成分毎に特定色1次元LUTを生成する。この特定色1次元LUTを用いて合成処理を行うことにより、色空間全体の色域を考慮した非線形処理がなされ、階調補正が実現される。
また、第1の実施形態及び第2の実施形態では、色変換プロファイル及びキャリブレーションの処理で用いられるLUTを合成することとしたが、合成する対象のLUTとしては、色変換プロファイルやキャリブレーションの処理で用いられるLUTに限られない。
さらに、合成する対象の色変換処理は、LUTによる色変換処理に限られるものではない。例えば、色変換マトリクス、色変換モデル式など、色値を入力することにより出力される色値が得られるものであれば、どのようなものでも良い。
<色処理装置のハードウェア構成例>
次に、色処理装置10のハードウェア構成について説明する。図8は、色処理装置10のハードウェア構成例を示した図である。色処理装置10は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータ(PC)等により実現される。そして図示するように、色処理装置10は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)101と、記憶手段であるメインメモリ102及び磁気ディスク装置103とを備える。
ここで、CPU101は、OS(Operating System)やアプリケーションソフトウェア等の各種プログラムを実行する。また、メインメモリ102は、各種プログラムやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置103は、各種プログラムに対する入力データや各種プログラムからの出力データ等を記憶する記憶領域である。さらに、色処理装置10は、外部との通信を行うための通信インターフェース(以下、「通信I/F」と表記する)104と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構105と、タッチパネルやキーボード、マウス等の入力デバイス106とを備える。
なお、図2及び図5に示す色処理装置10を構成する各機能部は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、CPU101が、単純合成LUT生成部11、1次元LUT逆変換部12、合成変形LUT生成部13、特定色1次元LUT生成部14等を実現するプログラムを、例えば磁気ディスク装置103からメインメモリ102に読み込んで実行することにより、これらの機能部が実現される。
<画像形成装置のハードウェア構成例>
次に、画像形成装置20のハードウェア構成について説明する。図9は、画像形成装置20のハードウェア構成例を示した図である。
図示するように、画像形成装置20は、CPU201と、RAM(Random Access Memory)202と、ROM(Read Only Memory)203と、HDD(Hard Disk Drive)204と、操作パネル205と、画像読取部206と、画像形成部207と、通信I/F208とを備える。
CPU201は、ROM203等に記憶された各種プログラムをRAM202にロードして実行することにより、画像形成装置20の各機能を実現する。RAM202は、CPU201の作業用メモリ等として用いられるメモリである。ROM203は、CPU201が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。HDD204は、色処理装置1から受信したLUT等を記憶する。操作パネル205は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行う例えばタッチパネルである。
画像読取部206は、紙等の記録媒体に記録された画像を読み取る。ここで、画像読取部206は、例えばスキャナであり、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものを用いるとよい。
画像形成手段の一例としての画像形成部207は、記録材に画像を形成する。ここで、画像形成部207は、色処理装置10から送信されたLUTを用いて色変換処理を行い、記録材に画像を形成する。この画像形成部207は、感光体に付着させたトナーを記録材に転写して画像を形成する電子写真方式や、インクを記録媒体上に吐出して画像を形成するインクジェット方式のものを用いるとよい。通信I/F208は、ネットワーク30を介して色処理装置10との間で各種情報の送受信を行う。
なお、本発明の実施の形態に係る色処理装置10が行うLUTの合成処理を、画像形成装置20が行うこととしても良い。
<プログラムの説明>
なお、本発明の実施の形態に係る色処理装置10又は画像形成装置20が行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。
よって、本発明の実施の形態において、色処理装置10が行う処理は、コンピュータに、複数の色成分を含む色空間における複数の色変換規則を逐次処理により合成する機能と、合成後の色変換規則に対して、色空間における入力色値と出力色値とを対応させた特定の1次元の対応関係の逆変換を適用して、合成後の色変換規則を補正する機能と、補正された合成後の色変換規則及び特定の1次元の対応関係を出力する機能と、を実現させるためのプログラムとして捉えることもできる。
また、本発明の実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1…色処理システム、10…色処理装置、11…単純合成LUT生成部、12…1次元LUT逆変換部、13…合成変形LUT生成部、14…特定色1次元LUT生成部、20…画像形成装置

Claims (7)

  1. 複数の色成分を含む色空間における複数の色変換規則を逐次処理により合成する合成手段と、
    前記合成手段による合成後の色変換規則に対して、前記色空間における入力色値と出力色値とを対応させた特定の1次元の対応関係の逆変換を適用して、当該合成後の色変換規則を補正する補正手段と、
    補正された前記合成後の色変換規則及び前記特定の1次元の対応関係を出力する出力手段と、
    を備えた色処理装置。
  2. 前記出力手段は、前記複数の色変換規則の代わりとして、補正された前記合成後の色変換規則及び前記特定の1次元の対応関係を出力すること
    を特徴とする請求項1に記載の色処理装置。
  3. 前記複数の色変換規則は、前記複数の色成分のそれぞれについて色変換を行うための複数の多次元の色変換規則を含み、
    前記特定の1次元の対応関係は、前記複数の多次元の色変換規則による色変換処理の間に位置する色変換処理で用いられるものであること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の色処理装置。
  4. 前記特定の1次元の対応関係は、前記複数の色成分の色成分毎に存在すること
    を特徴とする請求項3に記載の色処理装置。
  5. 前記特定の1次元の対応関係は、特定の色領域における階調を示す入力色値と当該入力色値を前記複数の色変換規則に入力して出力される出力色値とを対応させたものであること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の色処理装置。
  6. 複数の色成分を含む色空間における複数の色変換規則を逐次処理により合成する合成手段と、
    前記合成手段による合成後の色変換規則に対して、前記色空間における入力色値と出力色値とを対応させた特定の1次元の対応関係の逆変換を適用して、当該合成後の色変換規則を補正する補正手段と、
    補正された前記合成後の色変換規則及び前記特定の1次元の対応関係を用いて記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    を備える画像形成システム。
  7. コンピュータに、
    複数の色成分を含む色空間における複数の色変換規則を逐次処理により合成する機能と、
    合成後の色変換規則に対して、前記色空間における入力色値と出力色値とを対応させた特定の1次元の対応関係の逆変換を適用して、当該合成後の色変換規則を補正する機能と、
    補正された前記合成後の色変換規則及び前記特定の1次元の対応関係を出力する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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