JP2011019030A - 変換プロファイル作成方法および印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】階調性を損なうことなく、異なる変換プロファイルを合成する。
【解決手段】第1色空間の任意の第1座標値を、第2色空間の第2座標値に変換する変換規則を規定した第1変換プロファイルを取得し、前記第1色空間における特定第1座標値を前記第2色空間における特定第2座標値に変換する変換規則を規定した第2変換プロファイルを取得し、前記特定第1座標値を前記第1変換プロファイルによって変換した前記第2座標値が、該特定第1座標値を前記第2変換プロファイルによって変換して得られる前記特定第2座標値と等しくなるように前記第1変換プロファイルを修正することにより第3変換プロファイルを作成し、前記特定第1座標値の近傍において変動させた前記第1座標値を前記第3変換プロファイルによって変換したときの前記第2座標値の変動が滑らかとなるように前記第3変換プロファイルを調整する。
【選択図】図8

Description

本発明は、変換プロファイル作成方法および印刷装置に関し、特に複数の変換プロファイルを使用する変換プロファイル作成方法および印刷装置に関する。
特色インクデータに基づいて基本インクデータを変更したLUTを作成するものが提案されている(特許文献1、参照。)。かかる構成によれば、変更したLUTを用いて色変換することにより、基本インクデータの色域のみならず特色インクデータの色域を有効に利用した印刷を行うことができる。
特開2005−153281号公報
しかしながら、基本インクデータの色域と、特色インクデータの色域との境界付近の再現結果の階調性が滑らかでないという問題があった。すなわち、基本インクデータの色域と特色インクデータの色域の境界付近では、似たような色であっても、基本インクデータによる色変換の結果と特色インクデータの色変換の結果とが混在し、印刷結果の特性(粒状性・色恒常性等)が急激に変動するという問題があった。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、階調性を損なうことなく、異なる変換プロファイルを合成することが可能な変換プロファイル作成方法および印刷装置を提供する。
本発明の変換プロファイル作成方法においては、第1色空間の任意の第1座標値を、第2色空間の第2座標値に変換する変換規則を規定した第1変換プロファイルを取得するとともに、前記第1色空間における特定第1座標値を前記第2色空間における特定第2座標値に変換する変換規則を規定した第2変換プロファイルを取得する。次に、前記特定第1座標値を前記第1変換プロファイルによって変換した前記第2座標値が、該特定第1座標値を前記第2変換プロファイルによって変換して得られる前記特定第2座標値と等しくなるように前記第1変換プロファイルを修正することにより第3変換プロファイルを作成する。前記第1変換プロファイルと前記第2変換プロファイルとは、互いに異なるものであり、前記特定第1座標値を前記第1変換プロファイルによって変換した前記第2座標値と、該特定第1座標値を前記第2変換プロファイルによって変換して得られる前記特定第2座標値とが互いに等しくならない。そこで、前記第1変換プロファイルを修正することにより、前記特定第1座標値を前記第1変換プロファイルによって変換した前記第2座標値と、該特定第1座標値を前記第2変換プロファイルによって変換して得られる前記特定第2座標値とが等しくなるように前記第1変換プロファイルを修正する。さらに、前記特定第1座標値の近傍において変動させた前記第1座標値を前記第3変換プロファイルによって変換したときの前記第2座標値の変動が滑らかとなるように前記第3変換プロファイルを調整する。
前記特定第1座標値の近傍の前記第1座標値に関する前記第3変換プロファイルによる変換結果においては、前記第1変換プロファイルに依存する前記第2座標値と、前記第2変換プロファイルに依存する前記第2座標値とが混在することとなる。従って、前記特定第1座標値の近傍のグラデーション等を印刷した場合には、前者の前記第2座標値と後者の前記第2座標値とに基づく印刷結果が隣接することとなり、階調性が損なわれることとなる。これに対して本発明では、前記特定第1座標値の近傍において変動させた前記第1座標値を前記第3変換プロファイルによって変換したときの前記第2座標値の変動が滑らかとなるように前記第3変換プロファイルを調整するため、前者の前記第2座標値から後者の前記第2座標値へ急激に変動したり、反対に後者の前記第2座標値から前者の前記第2座標値へ急激に変動したりすることが防止でき、滑らかな階調性を再現することができる。
前記第1変換プロファイルが、ルックアップテーブルである場合、前記特定第1座標値と前記特定第2座標値との対応関係を新たな格子点として前記ルックアップテーブルに追加することにより前記第3変換プロファイルを作成することができる。なお、ルックアップテーブルの前記第1変換プロファイルとは、複数の格子点について前記第1色空間の前記第1座標値と前記第2色空間の前記第2座標値との対応関係を規定したものである。少なくとも、前記第3変換プロファイルによって前記特定第1座標値を変換する場合には、追加された対応関係に基づいて前記特定第2座標値へと変換されることとなる。一方、前記第1変換プロファイルにおける既存の前記格子点に対して、以下の調整を行う。すなわち、前記追加した前記格子点の周辺範囲に属する周辺格子点について規定された前記第2座標値を調整する。
前記第2変換プロファイルも、ルックアップテーブルとすることも可能である。すなわち、前記第2変換プロファイルを、複数の格子点について前記第1色空間の前記特定第1座標値と前記第2色空間の前記特定第2座標値との対応関係を規定したルックアップテーブルとすることができる。この場合、ユーザーから対象とする前記特定第1座標値を受け付けるようにしてもよい。すべての前記特定第1座標値を対象とするよりも、印刷時等において必要な前記特定第1座標値が前記第3変換プロファイルによって変換できるようになればよい。
また、前記修正範囲を一定とするものに限られず、前記修正範囲を大小させるようにしてもよい。例えば、前記特定第1座標値を前記第1変換プロファイルによって変換した前記第2座標値と、該特定第1座標値を前記第2変換プロファイルによって変換して得られる前記特定第2座標値との差が大きいほど、前記周辺範囲を大きくするようにしてもよい。このようにすることにより、広い範囲の前記格子点を調整することができ、急激な前記第2階調値の変動も滑らかに調整することができる。また、前記特定第1座標値の近傍において変動させた前記第1座標値を前記第3変換プロファイルによって変換したときの前記第2座標値の変動が非線形曲線によって表されるようにすることにより、滑らかな階調性を再現させることができる。
さらに、本発明の技術的思想は、具体的なハードウェアにて具現化されるのみならず、そのシステムにて行われる方法としても具現化することができる。すなわち、上述した方法が行う各工程に対応する手段を有する装置としても本発明を特定することができる。むろん、上述した方法がプログラムを読み込んで上述した各工程を実現する場合には、当該各工程に対応する機能を実行させるプログラムや当該プログラムを記録した各種記録媒体においても本発明の技術的思想が具現化できることは言うまでもない。さらに、上述した方法によって作成された第3変換プロファイルを利用した印刷においても、本発明を具現化することができる。
コンピューターのハードウェア構成を示すブロック図である。 コンピューターのソフトウェア構成を示すブロック図である。 印刷処理の流れを示すフローチャートである。 UI画像の一例を示す図である。 インデックステーブルを示す図である。 LUT修正処理の流れを示すフローチャートである。 色変換テーブルを修正する様子を示す説明図である。 LUT調整処理の流れを示すフローチャートである。 色変換テーブルを調整する様子を示す説明図である。 変形例において色変換テーブルを調整する様子を示す説明図である。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
1.変換プロファイル作成装置の構成:
2.印刷処理の流れ:
3.変形例:
1.変換プロファイル作成装置の構成:
図1は、本発明にかかる変換プロファイル作成装置を構成するコンピューター10のハードウェア構成の一例を示している。コンピューター10は、CPU11とRAM12とROM13とハードディスクドライブ(HDD)14とビデオインターフェイス(I/F)16と入力機器インターフェイス(I/F)17と汎用インターフェイス(I/F)18とバス19とから構成されている。CPU11は、ROM13とHDD14に記憶されたプログラムデータPDをRAM12に展開し、後述する処理や機能を実行させるための演算を行う。ビデオI/F16は、外部のディスプレー16aに映像を出力するための処理を実行する。入力機器I/F17は、外部のキーボード17aやマウス17bに対する操作を受け付け、当該操作に基づく信号をCPU11に伝達する。汎用I/F18には、プリンター20と接続されている。なお、コンピューター10とプリンター20とを組み合わせることにより本発明の印刷装置が構成される。HDD14には、sRGBプロファイルSPFと、特色テーブルIDTと、色変換テーブルLUTとが記憶されている。
図2は、本実施例のコンピューター10が実行するプログラムの構成を示すブロック図である。コンピューター10は、図示しないOS(オペレーティングシステム)を実行し、該OS上でプリンタードライバーP1が実行されている。プリンタードライバーP1は、特色受付部P1aとLUT修正部P1bとLUT調整部P1cとレンダリング部P1dと色変換部P1eとハーフトーン部P1fと印刷データ生成部P1gとUI部P1hを有している。これらの各モジュールP1a〜P1hが実行する処理の詳細は、印刷処理の流れとともに説明する。
2.印刷処理の流れ:
図3は本実施例にかかる印刷処理の流れを示すフローチャートである。印刷処理は、OS上で実行されるいずれかのプログラムによって印刷ジョブを印刷するよう指示された場合に開始される。まず、レンダリング部P1dが印刷ジョブを取得し、該印刷ジョブに含まれる描画コマンド等に基づいて印刷画像データを描画する(ステップS100)。印刷画像データが描画できると、UI部P1hが該印刷画像データをプレビューさせるためのUI画像をディスプレー16aに表示させる(ステップS110)。UI部P1hは、UI画像において、特色パレットPLを表示させる(ステップS120)。
図4は、ディスプレー16aに表示されたUI画像の一例を示す図である。図示するようにUI画像においては印刷画像データに基づくプレビュー領域PVが設けられており、該PVに隣接して特色パレットPLが設けられている。特色パレットPLにおいては、複数の矩形状のカラーサンプルCSが配列されている。各カラーサンプルCSは、本発明の第2変換プロファイルとしての特色テーブルIDTに規定されたL***値に基づいて表示される。
図5は、特色テーブルIDTを示す図である。特色テーブルIDTは、特定第1座標値としてのL***値と、特定第2座標値としてのインク量セットとの対応関係が規定したルックアップテーブルである。本実施例のプリンター20は、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)lc(ライトシアン)lm(ライトマゼンタ)インクを使用するものであり、第2色空間としてのCMYKlclmインクのインク量空間において任意のインク量の組み合わせを意味するインク量セットが特定第2座標値として記述されている。特定第1座標値は、第1色空間としてのCIELAB色空間全体に存在する第1座標値のうち特定の一部に相当し、例えばある塗料メーカーが製造する各塗料が所定光源下で示す色に対応している。本実施例において、ディスプレー16aはsRGB色空間のRGB値に基づいて表示を行うものとする。そのため、特色テーブルIDTに特定第1座標値として規定されたL***値に基づいてカラーサンプルCSを表示するにあたり、sRGBプロファイルSPFを参照してL***値をsRGB色空間のRGB値に変換して、ディスプレー16aに出力する。
特色パレットPLの限られた領域に多くの塗料のカラーサンプルCSを一度に表示させることができないため、スライダーを設けるようにしてもよい。また、特定第1座標値としてのL***値が示す色相や明度や彩度に基づいて表示するカラーサンプルCSを絞り込んでもよい。UI部P1aは単数または複数のカラーサンプルCSに対するクリックを受け付ける(ステップS130)。UI部P1aは、クリックされた単数または複数のカラーサンプルCSに対応するL***値を取得し、該L***値をLUT修正部P1bに出力する。LUT修正部P1bは、UI部P1aから出力されたL***値を追加L***値として取得する(ステップS150)。そして、LUT修正部P1bは、LUT修正処理を実行する(ステップS160)。LUT修正処理とは、特色テーブルIDTに規定された追加L***値とインク量セットとの対応関係を新たな格子点として色変換テーブルLUTに追加する処理である。
図6はLUT修正処理を示すフローチャートであり、図7は色変換テーブルLUTの一部および該色変換テーブルLUTに格子点が追加される様子を示す図である。図7Aに示すように色変換テーブルLUTは、第1座標値としてのL***値と、第2座標値としてのインク量セットとの対応関係を複数記述したルックアップテーブルである。色変換テーブルLUTにおいて第1座標値として記述されるL***値は、入力色空間としてのCIELAB空間の全体において均等に分布する格子点に相当する。CIELAB空間において分布する格子点は、L***値軸にそれぞれ平行な格子が直交する点上に分布している。従って、CIELAB空間における任意のL***値に最も近い8個の格子点によって直方体が形成される。このような格子点の配置とすることにより、色変換テーブルLUTを用いて4面体補間や6面体補間等の補間演算を行うことができ、格子点上以外の任意のL***値もインク量セットに変換することができる。なお、色変換テーブルLUTと補間演算を組み合わせが本発明の第1変換プロファイルに相当する。これに対して、特色テーブルIDTは、特定第1座標値としてのL***値のみを、特定第2座標値としてのインク量セットに変換するものである。
以上のような色変換テーブルLUTに対して、まず追加L***値を有する追加格子点を追加する(ステップS161)。図示するように、追加L***値は色変換テーブルLUTとは無関係に用意された特色テーブルIDTにて規定されるL***値であるため、追加格子点(○でプロット。)は色変換テーブルLUTにおける既存の格子点と一致しない。次に、色変換テーブルLUTに規定された格子点のうちL*値が追加格子点のL*値に最も近い格子点(◎でプロット。)を抽出し、該格子点のa**値は維持したままL*値を追加格子点のL*値に修正する(ステップS162)。図7Bは、L**平面を示しており、追加格子点のL*値よりわずかに明るい格子(L*値一定平面)上の各格子点のL*値を追加格子点のL*値に下方修正する様子を例示している。ここでは、各格子点のL*値のみを修正するため、格子点がL*軸方向に移動することとなる。次に、L*値を修正した格子点(▲でプロット。)に対応付けられているインク量セットを修正する。修正後のインク量セットは、修正前の格子点(◎でプロット。)のインク量セットと、L*軸方向において修正前の格子点(◎でプロット。)とともに修正後の格子点(▲でプロット。)を挟む格子点(△でプロット。)のインク量セットを、L*軸方向の距離(L*値の差)に基づいて直線補間することによって求められる。
さらに、色変換テーブルLUTに規定された格子点のうちa*値が追加格子点のa*値に最も近い格子点を抽出し、該格子点のL**値は維持したままa*値を追加格子点のa*値に修正し、a*値を修正した格子点に対応付けられているインク量セットを修正する(ステップS163)。ステップS163は、ステップS162と同様の処理をa*軸に関して行えばよい。引き続き、色変換テーブルLUTの格子点のうちb*値が追加格子点のb*値に最も近い格子点のb*値を追加格子点のb*値に修正し、b*値を修正した格子点に対応付けられているインク量セットをステップS162〜S165と同様の処理によって修正する(ステップS164)。
なお、追加格子点に対してCIELAB空間のユークリッド距離が小さかった最近接格子点は、ステップS162〜S164による修正によって追加格子点と位置が一致することとなる。しかしながら、追加格子点のインク量セットは、色変換テーブルLUTに規定されたインク量セットとは無関係に設定されたものであるため、修正後の最近接格子点のインク量セット(以下、修正インク量セットと表記する。)は追加格子点のインク量セットと一致しない。追加格子点のインク量セットは、修正後の最近接格子点の修正インク量セットではなく、特色テーブルIDTに由来するインク量セットとする。以上の処理を実行することにより、図8Cに示すように、追加格子点が色変換テーブルLUTの直交格子点上に位置することとなり、追加格子点を1頂点とした4面体補間や6面体補間等を行うことが可能となる。修正後の色変換テーブルLUTは本発明の第3変換プロファイルに相当する。なお、複数のカラーサンプルCSが選択された場合には、選択された各カラーサンプルCSに対応する追加格子点についてのLUT修正処理を実行する。本発明の第3変換プロファイルとしての修正後の色変換テーブルLUTは、LUT調整部P1cに出力され(ステップS165)、該LUT調整部P1cがLUT調整処理を実行する(ステップS170)。
図8は、LUT調整処理を示すフローチャートである。LUT調整部P1cは、修正後の色変換テーブルLUTを取得し(ステップS171)、追加格子点の周辺範囲を設定する(ステップS172)。本実施例では、追加格子点に対してL***軸方向のそれぞれに関して隣接する格子点を周辺格子点とし、該周辺格子点によって囲まれた範囲を周辺範囲とする。
図9Aは、追加格子点(○でプロット。)と、追加格子点に対して隣接する4点の周辺格子点(◆でプロット。)をCIELAB空間(L**平面)にて示している。周辺格子点が特定できると、周辺格子点に対応付けられたインク量セットを調整する(ステップS173)。ここでは、追加格子点と、周辺格子点と、該周辺格子点のさらに外側に隣接する4点の準周辺格子点(◇でプロット。)のインク量セットが線形的に推移するように周辺格子点のインク量セットを調整する。
図9Bは、a*軸に関して隣接し合う追加格子点と周辺格子点と準周辺格子点のKインク量をプロットしたグラフである。周辺格子点と準周辺格子点のKインク量は色変換テーブルLUTに由来しているため、周辺格子点と準周辺格子点のKインク量は破線で示すように滑らかな曲線(破線で図示。)で連結することができる。通常、色変換テーブルLUTは、各インクの階調性を確保するように作成されているからである。ところが、追加格子点のKインク量は特色テーブルIDTに由来しているため、前記曲線上には存在しない。すなわち、修正後の色変換テーブルLUTにおいて、追加格子点のKインク量は、周辺の格子点のKインク量に対して突出した値となる場合がある。従って、追加格子点を1頂点として補間演算が行われる領域について求められるKインク量は、図9Bにて実線で示すように急激に変動することとなる。すなわち、追加格子点の近傍範囲(図9Bにて矢印で示した領域)にて第1座標値(a*値)を変動させたときに、修正後の色変換テーブルLUTによって変換される第2座標値の変動は急激なものとなる。
そこで、変換後の第2座標値の変動が急激とならないように周辺格子点のKインク量を調整する。準周辺格子点のKインク量と追加格子点のKインク量を、周辺格子点と準周辺格子点のa*軸方向の距離と、周辺格子点と追加格子点のa*軸方向の距離とに基づいて直線補間することにより、周辺格子点の調整後のKインク量を算出する。図9Bにおいて、準周辺格子点と追加格子点のKインク量を直線(一点鎖線)と、周辺格子点を通過し、L*軸と平行な直線との交点が示す値が調整後のKインク量を表す。
このようにすることにより、追加格子点の近傍範囲(図9Bにてハッチングした領域)にて第1座標値(a*値)を変動させたときに、修正後の色変換テーブルLUTによって変換される第2座標値(Kインク量)の変動の傾きを緩やかとすることができる。すなわち、近傍範囲における第2座標値の変動を滑らかなものとすることができる。特に、追加格子点おけるKインク量の変動の屈曲角を鈍角化することができ、良好な階調性を得ることができる。以上においては、a*軸方向の位置関係に基づいて周辺格子点のKインク量を調整する処理を説明したが、a*軸方向の周辺格子点のCMYlclmインク量についても同様に調整する。さらに、L**軸方向の周辺格子点のインク量セットについても同様に調整をする。以上の調整が完了すると、調整後の色変換テーブルLUTを合成テーブルCLUTとしてHDD14に記憶させる(ステップS174)。図3の印刷処理へと戻る。
合成テーブルCLUTが作成できると、色変換部P1eが合成テーブルCLUTを参照して色変換処理を実行する(ステップS180)。色変換処理は、印刷画像データの各画素を順に選択し、sRGBプロファイルSPFを使用して該選択した画素のRGB値をL***値に変換する。さらに、該変換したL***値を、合成テーブルCLUTによってインク量セットへと変換する。このとき、合成テーブルCLUTに記述された各格子点の対応関係を利用して、上述した補間演算を実行する。従って、追加格子点の近傍のL***値については特色テーブルIDTに大きく依存したインク量セットへと変換されることとなる。それ以外のL***値については色変換テーブルLUTに大きく依存したインク量セットへと変換されることとなる。選択した画素のRGB値をインク量セットへと変換すると、次の画素を選択し、同様の処理を繰り返す。これにより、各画素がRGB値を有する印刷画像データを、各画素がインク量セットを有する色変換画像データに色変換することができる。色変換画像データへの色変換が完了すると、合成テーブルCLUTを削除する(ステップS185)。これにより、次回の印刷においては、もとの色変換テーブルLUTに基づいて合成テーブルCLUTを作成することができる。
色変換処理が完了すると、色変換画像データに対してハーフトーン部P1fがハーフトーン処理を実行する(ステップS190)。ハーフトーン処理は、例えばディザ法や誤差拡散法によって行うことができ、インク量セットに応じた確率で各画素におけるインク吐出可否が決定される。印刷データ生成部P1gは、ハーフトーン処理後のデータに基づいてプリンター20に出力するための印刷データを生成する(ステップS200)。具体的には、プリンター20が備える印刷ヘッドの各ノズルにハーフトーンデータの各画素を割り当てたり、印刷ヘッドの走査順にハーフトーンデータの各画素を並べ替えたりする。最後に、印刷データを印刷手段としてのプリンター20へ出力することにより(ステップS210)、プリンター20が印刷画像データに応じた印刷画像を印刷用紙上に形成する。
以上のようして印刷された印刷画像においては、ユーザーが選択したカラーサンプルCSと同一または近い色の画素についてのみ特色テーブルIDTに規定されたインク量セットに基づいて画像が形成されることとなる。従って、ユーザーが再現性をこだわる特色についてのインク量セットを特色テーブルIDTに登録しておき、当該特定色に対応するカラーサンプルCSを選択することにより、登録したとおりのインク量セットで印刷を行わせることができる。例えば、塗料の分光反射率特性を再現するインク量セットを登録しておけば、塗料と同様の印刷結果を得ることができる。この場合、特色パレットPLによってカラーサンプルCSを選択するのではなく、塗料を直接選択するようにしてもよい。
特色テーブルIDTに由来する特色格子点のインク量セットは、色変換テーブルLUTに由来する周囲の格子点のインク量セットに対して突出する場合がある。これに対して、周辺格子点のインク量を特色格子点のインク量セットに近づくように調整しているため、特色格子点の近傍におけるインク量セットの変動が滑らかとなる。従って、印刷画像データにおいて、ユーザーが選択したカラーサンプルCSと近い色のRGB値の画素がグラデーション等をなしている場合にも、階調性のよいグラデーション等を再現することができる。基本的に特色テーブルIDTと色変換テーブルLUTは、ともに機器非依存空間のL***値を入力空間としているため、特色テーブルIDTに由来する特色格子点のインク量セットと色変換テーブルLUTに由来する周囲の格子点のインク量セットに基づく再現色はマッチングするはずである。従って、上述した調整を行わなくても、再現色の階調性は確保できる。しかしながら、例えば特色テーブルIDTは粒状感を度外視したインク量セットを規定し、一方の色変換テーブルLUTは粒状感を抑えるインク量セットを規定している場合には、再現色の階調性は良好でも粒状感の変動が急激となる。このような場合でも、上述した調整を行っておけば、粒状感についても滑らかな階調性を得ることができる。また、合成テーブルCLUTを参照して色変換を行うことにより、特色テーブルIDTに基づく色変換と、色変換テーブルLUTに基づく色変換とを一括して行うことができ、効率的な印刷処理を実現させることができる。
3.変形例:
図10A,図10Bは、変形例において修正後の色変換テーブルLUTを調整(ステップS170)する様子を示す模式図である。本変形例では、ステップS172にて設定する周辺範囲を可変とする。ステップS172においては、追加格子点のインク量セットと、最近接格子点の修正インク量セットとのCMYKlclmインク量空間におけるユークリッド距離を算出する。このユークリッド距離は、追加格子点において、色変換テーブルLUTが規定するインク量セット(修正インク量セット)と、特色テーブルIDTが規定するインク量セットの差分に相当する。本実施例では、当該ユークリッド距離に応じて周辺範囲を設定する。本実施例では、ユークリッド距離が大きければ大きいほど周辺格子点とする格子点の個数を増加させる。すなわち、ユークリッド距離と周辺格子点との対応関係は、ユークリッド距離の単調増加関数によって表される。
図10A,図10Bでは、あるユークリッド距離が算出されたときに、追加格子点に直接隣接する格子点のみならず、さらにその外側に隣接する格子点も周辺格子点とするものを例示している。すなわち、図10A,図10Bは図9A,図9Bよりも周辺範囲が広いこととなる。本実施例では、ユークリッド距離が閾値を超える場合には図10A,図10Bに示す周辺範囲を設定し、ユークリッド距離が閾値以下の場合には図9A,図9Bに示す周辺範囲を設定する。図10A,図10Bのように周辺範囲を設定した場合も、前実施例と同様に周辺格子点の1個外側の格子点を準周辺格子点とする。本実施例では、以上のようにして周辺範囲を設定した上で、各周辺格子点のインク量セット(Kインク量)の調整を行う(ステップS173)。
図10Bに示すように、本実施例では追加格子点のKインク量を頂点とし、両端の準周辺格子点を通過する非線形曲線(例えば高次曲線等。)上に周辺格子点のKインク量を調整する。図10Bのように、周辺格子点の数を増加させた場合には、非線形的にインク量セットを調整することも可能となる。非線形的にインク量セットを調整することにより、追加格子点におけるインク量変動の屈曲を解消することができ、追加格子点の極近傍の階調性を滑らかにすることができる。なお、以上においては、印刷装置の各手段をコンピューター10とプリンター20に分散して具備させるものを例示したが、印刷装置の全手段をプリンター20が備えていてもよい。
10…コンピューター、11…CPU、12…RAM、13…ROM、14…HDD、16…ビデオI/F、17…入力機器I/F、18…汎用I/F、19…バス、16a…ディスプレー、17a…キーボード、17b…マウス、P1…プリンタードライバー、P1a…特色受付部、P1b…LUT修正部、P1c…LUT調整部、P1d…レンダリング部、P1e…色変換部、P1f…ハーフトーン部、P1g…印刷データ生成部、P1h…UI部、SPF…sRGBプロファイル、IDT…特色テーブル、LUT…色変換テーブル。

Claims (6)

  1. 第1色空間の任意の第1座標値を、第2色空間の第2座標値に変換する変換規則を規定した第1変換プロファイルを取得し、
    前記第1色空間における特定第1座標値を前記第2色空間における特定第2座標値に変換する変換規則を規定した第2変換プロファイルを取得し、
    前記特定第1座標値を前記第1変換プロファイルによって変換した前記第2座標値が、該特定第1座標値を前記第2変換プロファイルによって変換して得られる前記特定第2座標値と等しくなるように前記第1変換プロファイルを修正することにより第3変換プロファイルを作成し、
    前記特定第1座標値の近傍において変動させた前記第1座標値を前記第3変換プロファイルによって変換したときの前記第2座標値の変動が滑らかとなるように前記第3変換プロファイルを調整することを特徴とする変換プロファイル作成方法。
  2. 前記第1変換プロファイルは、複数の格子点について前記第1色空間の前記第1座標値と前記第2色空間の前記第2座標値との対応関係を規定したルックアップテーブルであり、
    前記特定第1座標値と前記特定第2座標値との対応関係を新たな格子点として前記ルックアップテーブルに追加することにより、前記第3変換プロファイルを作成し、
    前記追加した前記格子点の周辺範囲に属する周辺格子点について規定された前記第2座標値を調整することを特徴とする請求項1に記載の変換プロファイル作成方法。
  3. 前記第2変換プロファイルは、複数の格子点について前記第1色空間の前記特定第1座標値と前記第2色空間の前記特定第2座標値との対応関係を規定したルックアップテーブルであり、
    前記第2変換プロファイルに規定された前記特定第1座標値のいずれかを選択する操作を受け付け、
    該選択された前記特定第1座標値を前記第1変換プロファイルによって変換した前記第2座標値が、該特定第1座標値を前記第2変換プロファイルによって変換して得られる前記特定第2座標値と等しくなるように前記第1変換プロファイルを修正することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の変換プロファイル作成方法。
  4. 前記特定第1座標値を前記第1変換プロファイルによって変換した前記第2座標値と、該特定第1座標値を前記第2変換プロファイルによって変換して得られる前記特定第2座標値との差が大きいほど、前記周辺範囲を大きくすることを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の変換プロファイル作成方法。
  5. 前記特定第1座標値の近傍において変動させた前記第1座標値を前記第3変換プロファイルによって変換したときの前記第2座標値の変動が非線形曲線によって表されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の変換プロファイル作成方法。
  6. 各画素が前記第1色空間の前記第1座標値を有する画像データを、請求項1に記載の前記第3変換プロファイルによって変換することにより、各画素が前記第2色空間においてインク量を意味する前記第2座標値を有する色変換画像データに色変換する色変換する色変換手段と、
    前記色変換画像データに基づいて印刷を実行する印刷手段とを具備することを特徴とする印刷装置。
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