JP2017158077A - 画像形成装置、画像形成システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置がGPS等の測位手段を有していない場合でも、画像形成装置が自装置の正確な位置を推定する。
【解決手段】本発明に係る画像形成装置の一態様は、携帯端末と通信を行う通信部と、通信部を介して携帯端末からジョブを取得するジョブ取得部62と、ユーザーの操作を受け付ける操作部と、通信部を介してジョブを送信した携帯端末から当該携帯端末の位置を表す位置情報を取得する位置情報取得部62と、操作部によってジョブに対する操作が行われた際に位置情報取得部62により取得した携帯端末の位置情報を、自装置の位置情報に設定する位置情報設定部65と、を備える。
【選択図】図10

Description

本発明は、携帯端末から発行された印刷ジョブを実行する画像形成装置、画像形成システム、及びプログラムに関する。
近年、記録材に画像を形成する画像形成装置に、該画像形成装置の経度、緯度及び高度の情報(以下「位置情報」とも記す)を設定することによって、プリンタドライバ上に画像形成装置の配置マップを表示したり、画像形成装置の設置位置に基づく固有の処理をさせたりなどの利用方法が考えられている。
しかし、実際に、画像形成装置に経度、緯度及び高度の情報を1台1台手動で設定するには、手間がかかる。そこで、画像形成装置に全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)の受信機を搭載することも考えられるが、ほとんど設置場所が変わることのない画像形成装置にGPS受信機を搭載するのはコストの面から非現実的である。そのため、GPS受信機を搭載しない画像形成装置に経度、緯度及び高度の情報を設定することを可能にしても、実際にそれらを設定するには手間の問題が残る。
このような問題を解決する方法として、携帯電話機等の携帯端末の通信サービスにおいて、WiFi(登録商標)等の近距離無線通信を利用して携帯端末の位置を推定する方法が存在する。通信サービスは、アクセスポイントのSSID(Service Set Identifier)と位置情報とを対応付けた位置情報データベースを持っている。そして、位置情報データベースを用いて、アクセスポイントから電波の届く範囲にいる携帯端末のおおよその位置(範囲)を、そのアクセスポイントのSSID名から特定する。さらに、アクセスポイントは携帯端末から出力される電波の強度(受信電波強度)を測定し、複数のアクセスポイントで測定された受信電波強度及び位置情報データベースに基づいて、携帯端末が存在する位置を推定する。
しかし、この方法を画像形成装置の位置情報の推定に用いても、画像形成装置から接続が可能なアクセスポイントの数や位置によっては、かなり大雑把な位置までしか分からず、画像形成装置の位置を特定するための位置情報としては誤差が大きい可能性が高い。上記の方法は、携帯端末とアクセスポイントが直接無線で接続することにより携帯端末がアクセスポイントを中心とした一定の範囲内にいることが分かっているために、携帯端末の位置の推定が可能である。しかし、両者が無線ではなく有線により接続している場合には、上記の方法を適用できない。
画像形成装置と携帯端末は、直接無線で接続することも可能であるが、多くの場合、両者は有線で構築された基幹ネットワークを介して繋がっており、携帯端末が複数のアクセスポイントを用いて自身の位置を推定するような上記の方法を利用できない。ここで、図1〜図3に画像形成装置と携帯端末の接続形態の例を挙げる。
図1は、画像形成装置と携帯端末の第1の接続形態を示す。
図1の画像形成システム1では、画像形成装置2が、携帯端末M1,M2と無線により直接接続している。携帯端末M1,M2は、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、又はノート型PC(Personal Computer)などの、ユーザーが持ち運び可能な通信端末である。画像形成装置2及び携帯端末M1,M2は、近距離無線通信手段を備える。近距離無線通信手段としては、例えばWiFi等のIEEE802.11シリーズの通信規格に準拠した通信手段が用いられる。
図2は、画像形成装置と携帯端末の第2の接続形態を示す。
図2の画像形成システム1Aでは、ネットワークNに画像形成装置2、無線ルーターR1、サーバーSV、及びクライアント端末Pが有線で接続されている。携帯端末M1は、無線ルーターR1を通じてネットワークNに接続することにより、画像形成装置2とデータ通信を行うことが可能ある。
図3は、画像形成装置と携帯端末の第3の接続形態を示す。
画像形成システム1Bでは、ネットワークNに無線ルーターR1,R2、サーバーSV、及びクライアント端末Pが有線で接続されている。携帯端末M1は、無線ルーターR1を通じてネットワークNに接続し、画像形成装置2は、無線ルーターR2を通じてネットワークNに接続する。即ち、携帯端末M1は、無線ルーターR1、ネットワークN、及び無線ルーターR2を介して、画像形成装置2とデータ通信を行うことが可能である。
従来、画像形成装置の位置を推定する技術として、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1には、画像形成装置により認証された利用者のユーザー情報を取得し、ユーザー情報が認証された画像形成装置の装置情報を取得し、取得されたユーザー情報と装置情報とに基づいて、画像形成装置の設置場所を特定する画像形成装置の管理装置について開示されている。この画像形成装置の管理装置は、ユーザー情報に基づいてそのユーザーの所属部署名を特定し、所属部署名と装置情報とに基づいて画像形成装置の設置場所を特定する。
また、特許文献2には、携帯端末が予め取得した複数の画像形成装置のそれぞれの位置情報と、携帯端末の位置情報とを利用して、処理対象の画像形成装置を指定できる技術が開示されている。特許文献2に開示された処理対象の画像形成装置を指定できる設定装置として機能する携帯端末は、ユーザーにより当該携帯端末に対して所定態様の動作が加えられたことを検出した場合に、複数の画像形成装置のそれぞれの位置情報及び携帯端末の位置情報と、所定態様の動作(例えば携帯端末を振り下ろす)の方向に関する情報の検出結果とに基づいて、携帯端末から所定態様の動作の方向に位置する画像形成装置を特定する。
特開2008−186455号公報 特開2014−229164号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、所属部署名という情報から画像形成装置の設置場所を推定するため、画像形成装置の大まかな位置しか分からない。また、特許文献2には、画像形成装置の位置を示す位置データは、ユーザーにより入力されること又はGPSによる測位により生成されることが開示されているだけであり、特許文献2に記載の技術は上述の問題を解決していない。
上記の状況から、画像形成装置が自身の位置を測定する測位手段を有していない場合でも、画像形成装置が自装置の正確な位置を推定する技術が要望されていた。
本発明の一態様の画像形成装置は、携帯端末と通信を行う通信部と、通信部を介して携帯端末からジョブを取得するジョブ取得部と、ユーザーの操作を受け付ける操作部と、通信部を介してジョブを送信した携帯端末から当携帯端末の位置を表す位置情報を取得する位置情報取得部と、操作部によってジョブに対する操作が行われた際に位置情報取得部により取得した携帯端末の位置情報を、自装置の位置情報に設定する位置情報設定部と、を備える。
本発明の一態様の画像形成システムは、携帯端末と、当携帯端末から受信したジョブを実行する画像形成装置とを有する。
携帯端末は、ジョブを生成するジョブ生成部と、位置を測定する位置測定部と、ジョブ及び前記位置測定部で測定された位置を表す位置情報を無線により出力する第1の通信部と、を備える。
画像形成装置は、携帯端末と通信を行う第2の通信部と、当第2の通信部を介して携帯端末から前記ジョブを取得するジョブ取得部と、ユーザーの操作を受け付ける操作部と、第2の通信部を介してジョブを送信した携帯端末から当携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得部と、操作部によってジョブに対する操作が行われた際に位置情報取得部により取得した携帯端末の位置情報を、自装置の位置情報に設定する位置情報設定部と、を備える。
本発明の一態様のプログラムは、画像形成装置が備えるコンピュータに、携帯端末からジョブを受信する手順と、ユーザーの操作を受け付ける操作部によってジョブに対する操作が行われた際に、ジョブを送信した携帯端末から当携帯端末の位置を表す位置情報を取得する手順と、携帯端末の位置情報を自装置の位置情報に設定する手順と、を実行させるプログラムである。
本発明の少なくとも一態様によれば、操作部に対する操作が行われているときに取得した携帯端末の位置情報を画像形成装置の位置情報として利用することにより、測位手段を持たない画像形成装置に正確な位置情報を設定することができる。このとき、ユーザーは特に意識することなく、画像形成装置が携帯端末の位置情報を利用して自動的に自装置の位置情報を設定することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
画像形成装置と携帯端末の第1の接続形態を示す説明図である。 画像形成装置と携帯端末の第2の接続形態を示す説明図である。 画像形成装置と携帯端末の第3の接続形態を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置による印刷ジョブ送信についての説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る携帯端末と画像形成装置との間における位置情報要求及び位置情報通知についての説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の操作パネルをユーザーが操作する場合の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の内部構成例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の制御部の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の制御部による位置情報設定処理を示すフローチャートである。 図11のサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る携帯端末情報管理テーブルの内容の一例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る携帯端末情報管理テーブルに携帯端末の異なる時刻における複数の位置情報が格納されている状態を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る携帯端末情報管理テーブルに操作パネルが操作されたときの携帯端末の位置情報が格納されている状態の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置位置情報テーブルの内容の一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る携帯端末情報管理テーブル(時間差が短い)の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る携帯端末情報管理テーブル(時間差が長い)の説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る携帯端末情報管理テーブル(時間差、移動距離ともに長い)の説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る携帯端末情報管理テーブル(時間差が長いが、移動距離が短い)の説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る携帯端末情報管理テーブル(操作パネルを操作中に携帯端末の移動なし)の説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る携帯端末情報管理テーブル(操作パネルを操作中に携帯端末の移動あり)の説明図である。 本発明の第5の実施形態に係る携帯端末の移動履歴の一例(操作パネルを操作直前に携帯端末が移動開始、操作中は移動停止)を示したグラフの説明図である。 本発明の第5の実施形態に係る携帯端末の移動履歴の他の例(操作パネルを操作するかなり前に携帯端末が移動開始、操作中は移動停止)を示したグラフの説明図である。 本発明の第6の実施形態に係る画像形成装置の制御部の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
[本発明の概要]
第1の実施形態を詳細に説明する前に、まず図4〜図6を参照して本発明の概要を説明する。図4〜図6では、画像形成装置2と携帯端末M1が、図2に示した画像形成システム1AのネットワークNを通じて相互にデータ通信を行うと想定している。なお、ネットワークの構成は、図2の形態に限定されず、図1又は図3あるいは他の形態でもよいことは勿論である。
図4は、画像形成装置2によるジョブ発行を示す。
ユーザーUが携帯端末M1のタッチパネル18(後述する図7参照)を操作し、表示パネル17上に表示された文書ファイルを指定して印刷を指示すると、携帯端末M1は無線ルーターR1を介して画像形成装置2に印刷ジョブを送信(ジョブ発行)する。
図5は、携帯端末M1と画像形成装置2との間における位置情報要求及び位置情報通知を示す。
画像形成装置2はジョブを受信すると、ジョブを送信した携帯端末M1に位置情報要求コマンドを送信し(位置情報要求)、携帯端末M1の現在の位置情報を問い合わせる。携帯端末M1は、GPS受信機等の現在位置を測定する測位手段を有している。携帯端末M1は、画像形成装置2から送信された位置情報要求を受けると、測位手段で現在位置を測定し、この現在位置を携帯端末M1の位置情報として返信する(位置情報通知)。これにより、画像形成装置2は、携帯端末M1から当該携帯端末M1の位置情報を取得する。
図6は、画像形成装置2の操作パネル26(後述する図9参照)をユーザーUが操作する場合を示している。
ジョブ発行時にはユーザーUは、画像形成装置2から離れた場所にいるが(図4参照)、ユーザーUが画像形成装置2を操作するときには携帯端末M1を携帯して画像形成装置2の前まで移動する(図6参照)。ユーザーUが、操作パネル26によって携帯端末M1から発行したジョブに対する操作を行うと、画像形成装置2は携帯端末M1に位置情報要求を行い、携帯端末M1から位置情報を取得する。そして、画像形成装置2は、操作パネル26によってジョブに対する操作が行われた際に、携帯端末M1の位置情報を自装置の位置情報として保存する。
これにより、画像形成装置2は、測位手段を有していなくても、自装置の現在位置を設定することができる。後述するように、画像形成装置2は、携帯端末M1の位置情報を複数の時間帯で取得し、これらの複数の位置情報が所定の条件を満たしている場合に、携帯端末M1の位置情報を自装置の位置情報として設定してもよい。次に、携帯端末M1及び画像形成装置2の構成について説明する。
[携帯端末の構成]
図7は、携帯端末M1のハードウェア構成例を示すブロック図である。
携帯端末M1は、制御部10、不揮発メモリ14、無線通信部15、アンテナ15a、近距離無線通信部16、アンテナ16a、表示パネル17、タッチパネル18、位置測定部19、及び高度計20を備える。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、及びRAM(Random Access Memory)13を備え、携帯端末M1の動作を統括的に制御する。制御部10は、CPU11によって各種の処理を実行する。制御部10は、画像形成装置2に実行させるジョブを生成するジョブ生成部としても機能する。
CPU11は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラム等のプログラムを実行する。CPU11によって実行される各部の処理については後述する。
ROM12には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が処理を実行することで携帯端末M1の各機能が実現される。
RAM13は、CPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリとして使用される。
不揮発メモリ14は例えば半導体メモリが用いられ、不揮発メモリ14に各種の設定が保存される。
無線通信部15は、アンテナ15aを介して携帯電話網等の無線基地局に接続し、無線基地局を介して広域ネットワークと通信を行う。
近距離無線通信部16は、アンテナ16aを介して、携帯端末M1を中心とする一定の範囲内にいる通信機器と通信を行う。近距離無線通信部16は、WiFi等の通信規格に準拠した近距離無線通信により、ネットワークNに接続された無線ルーターR1に接続し、無線ルーターR1を介してネットワークN上の画像形成装置2との間で相互に通信を行う。近距離無線通信部16は、例えば無線LAN(Local Area Network)チップを用いて構成され、ネットワーク上で通信機器を一意に識別するためのMAC(Media Access Control address)アドレスが割り当てられている。MACアドレスは、物理アドレスとも呼ばれ、MACアドレスにより携帯端末M1が識別される。近距離無線通信部16は、外部通信機器にデータ送信するとき、送信データに送信元の情報としてMACアドレスを付加して送信する。
表示パネル17は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等で構成され、各種の操作画面、設定画面等を表示する機能を果たす。
タッチパネル18は、表示パネル17の表示面上に設けられており、タッチペンや指等で押下された座標位置を検出する。また、タッチパネル18は、フリック操作、ドラッグ操作、スクロールバーに対する操作等を検出する。
位置測定部19は、複数のGPS衛星からの電波を受信して、携帯端末M1の現在の経度、緯度及び高度を測定するGPS受信機である。位置測定部19は、GPS衛星が発信する電波に含まれる時刻データから、現在位置を測定したときの時刻(測定日時)を得る。
高度計20は、携帯端末M1が現在いる場所の標高(高度)を測定するための機器であり、一例として気圧高度計が用いられる。高度計20も、位置測定部の一例である。なお、位置測定部19が複数のGPS衛星からの電波を利用して十分な精度の高度を測定できる場合には、高度計20を不要とすることができる。
携帯端末M1の制御部10は、画像形成装置2からの位置情報要求に応じて近距離無線通信部16により、位置情報及び測定日時とともに近距離無線通信部16のMACアドレスを画像形成装置2へ通知する。なお、位置測定部19が現在位置を測定したときの時刻を測定時刻としたが、携帯端末M1が位置情報を送信した時刻を測定時刻として、画像形成装置2へ通知してもよい。以降の説明において、携帯端末M1が位置情報、測定日時、及びMACアドレスを通知することを、単に位置情報を通知すると記載する。
本実施形態では、携帯端末M1は、近距離無線通信部16により無線ルーターR1を介してネットワークNに接続したが、携帯端末M1は、無線通信部15により無線基地局及びネットワークNを介して、画像形成装置2に接続してもよい。この場合、携帯端末M1は、無線通信部15のMACアドレスを、位置情報及び測定日時とともに通知する。また、本実施形態では画像形成システム1Aを想定しているが、システム構成が画像形成システム1の場合には、携帯端末M1は画像形成装置2との間で無線により直接、ジョブ発行、位置情報要求、位置情報通知等を行ってもよい。
[画像形成装置の構成]
次に、画像形成装置2の構成について説明する。
図8は、第1の実施形態に係る画像形成装置の内部構成例を示す。
画像形成装置2は、コピー機能、スキャン機能、印刷機能等を備えた、いわゆる複合機(MFP:Multi-Function Printer)である。コピー機能とは、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を用紙に形成して出力する機能である。スキャン機能とは、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり、ネットワークNを通じて画像データを携帯端末M1又はクライアント端末Pに送信したりする機能である。印刷機能とは、ネットワークN等を通じて外部から受信した印刷ジョブに基づいて用紙に文書や画像を形成して出力する機能である。画像形成装置2は、少なくとも印刷機能を備えていることが望ましい。
画像形成装置2は、静電気を用いて画像の形成を行う電子写真方式を採用しており、例えばY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の4色のトナー画像を重ね合わせたカラー画像を形成する処理が可能である。この画像形成装置2は、自動原稿給送装置(ADF)25と、操作パネル26と、給紙部27と、画像形成部30と、中間転写ベルト31(像担持体)と、2次転写部32と、定着部33とを有する。
自動原稿給送装置25は、原稿の読み取りに際して、原稿を自動給送する。そして、自動原稿給送装置25に設けられたスキャナ55(後述する図9を参照)は、画像形成装置2の上部プラテンガラスに置かれた原稿や、自動原稿給送装置25で自動搬送される原稿の画像を読み取ることができる。
操作パネル26は、例えば画像形成処理等のジョブの開始を指示する操作部としての機能を備えている。操作パネル26には、LCDが設置されている。LCDにはタッチパネルが積層されており、ユーザーUによる操作、及び各種情報の表示が可能になっている。即ち操作パネル26は、後述する図9に示すように操作部51と表示部52を兼用している。
給紙部27は、用紙のサイズや種類に応じて複数の用紙収納部を備える。給紙部7では、画像形成装置2からの指示に基づいて該当する用紙収納部が選択されると、用紙収納部から用紙が取り出され、搬送路Cに用紙が送られる。
画像形成部30は、Y,M,C,Kの各色のトナー画像を形成するために、4つの画像形成ユニット28Y,28M,28C,28Kを備えている。画像形成部30は、画像形成部30の画像形成ユニット28Y,28M,28C,28Kの動作を制御して、Y,M,C,Kのトナー画像を形成する。また、画像形成装置2は、搬送路Cに用紙を搬送するための複数のローラ(搬送ローラ)を備えている。これらのローラは、通常、ローラ対により構成される。
画像形成装置2は、画像形成モードにおいて、画像形成ユニット28Y,28M,28C,28Kが有する感光体を帯電させると共に、電荷を消去して露光し、感光体に静電潜像を形成する。そして、Y,M,C,Kの感光体の静電潜像に対し現像部を用いてトナーを付着させ、各色のトナー画像を形成する。次に、Y,M,C,Kの感光体に形成されたトナー画像を、矢印方向へ回転する中間転写ベルト31の表面に順次、1次転写する。
次に、2次転写部32(2次転写ローラ)により、中間転写ベルト31上に1次転写された各色のトナー画像を、給紙部27から供給されてローラにより搬送される用紙に2次転写する。中間転写ベルト31上の各色のトナー画像が用紙に2次転写されることにより、カラー画像が形成される。2次転写部32は、カラーのトナー画像が形成された用紙を、定着部33へ搬送する。
定着部33は、カラーのトナー画像が形成された用紙に定着処理を行う装置である。定着部33は、搬送された用紙を加圧及び加熱して、転写されたトナー画像を用紙に定着させる。定着部33は、例えば、定着部材である定着上ローラ及び定着下ローラで構成されている。定着上ローラ及び定着下ローラは、互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラと定着下ローラとの圧接部として定着ニップ部が形成される。
定着上ローラの内部には、不図示の加熱部が設けられている。この加熱部からの輻射熱により定着上ローラの外周部にあるローラ部が温められる。用紙は、2次転写部32によりトナー画像が転写された面(定着対象面)が定着上ローラと向き合うように定着ニップ部に搬送される。定着ニップ部を通過する用紙には、定着上ローラと定着下ローラとによる加圧と、定着上ローラのローラ部の熱による加熱が行われる。定着部33により定着処理が行われた用紙は、排紙トレイ34に排出される。
なお、本実施形態において、カラー画像を形成する画像形成装置2を例示したが、モノクロ画像を形成する画像形成装置を用いてもよい。
次に、画像形成装置2の制御系を説明する。
図9は、画像形成装置2のハードウェア構成例を示すブロック図である。
画像形成装置2は、携帯端末M1から発行されたジョブを記憶する。そして、画像形成装置2は、携帯端末M1が画像形成装置2のすぐ近くに存在するとき(所定の条件を満たす場合)の携帯端末M1の位置情報を、自身の位置情報に設定する。
画像形成装置2は、画像形成装置2の動作を統括的に制御する制御部40を備える。制御部40は、CPU41、ROM42、及びRAM43を備え、CPU41によって各種の処理を実行する。
CPU41は、ROM42及びRAM43の他に、不揮発メモリ44、ハードディスク装置45、ネットワークコントローラ46、近距離無線通信部47、操作パネル26、印刷インタフェース53、読み取りインタフェース54等が接続されている。印刷インタフェース53には、画像形成部30が接続されている。読み取りインタフェース54には、スキャナ55が接続されている。
CPU41は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラム等のプログラムを実行する。CPU41によって実行される各部の処理については後述する。
ROM42には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU41が処理を実行することで携帯端末M1の各機能が実現される。
RAM43は、CPU41がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリとして使用される。また、RAM43には、画像形成装置2が取得したジョブが一時的に格納される。
不揮発メモリ44には、例えば半導体メモリが用いられ、各種の設定情報等が保存される。不揮発メモリ44には、一例として後述する携帯端末情報管理テーブル64(図13〜図15参照)、画像形成装置位置情報テーブル66(図16)が格納される。
ハードディスク装置45は、大容量の記憶装置であり、ハードディスク装置45には、ネットワークコントローラ46が受信したジョブの出力設定及び画像データ等が保存される。画像形成装置位置情報テーブル66は、ハードディスク装置45に格納されてもよい。
ネットワークコントローラ46は、制御部40(ジョブ取得部61:図10参照)の制御により、ネットワークNを通じて、携帯端末M1又はクライアント端末Pからジョブを受信する。
近距離無線通信部47は、アンテナ47aを介して、WiFi等を用いた近距離無線通信により、無線ルーターR1を通じて携帯端末M1との間で相互に通信を行う。
操作パネル26は、操作部51と表示部52を備える。
操作部51は、スタートボタン等の各種操作スイッチ、表示部52の表示面上に設けられたタッチパネル等で構成される。ユーザーUは、操作部51を用いて、画像形成装置2に対する指示(印刷指示等)を行う。タッチパネルは、タッチペンや指等で押下された座標位置を検出する。操作部51として、タッチパネルの他に、操作キーを用いてもよい。
表示部52は、液晶ディスプレイ(LCD)等で構成され、各種の操作画面、設定画面等を表示する機能を果たす。
印刷インタフェース53には、画像形成部30が接続されており、制御部40で作成されたジョブの画像データが画像形成部30に送信される。
画像形成部30は、制御部40の制御により、受信したジョブに基づいて画像を用紙に形成する画像形成処理を行う。画像形成部30が実行するジョブは、携帯端末M1から送信されて画像形成装置2(例えばハードディスク装置45)に蓄積されたものでもよいし、サーバーSVに蓄積されたものでもよい。
読み取りインタフェース54には、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たすスキャナ55が接続されている。
スキャナ55は、例えば、ラインイメージセンサと、移動ユニットと、光学経路と、データ変換部等を備えて構成される。ラインイメージセンサは、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取る。移動ユニットは、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる。光学経路は、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラー等からなる。データ変換部は、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する。
次に、画像形成装置2の制御部40の機能を説明する。
図10は、画像形成装置2の制御部40の機能ブロック図である。制御部40のCPU41が、ROM42に格納されたプログラムを実行することにより、図10に示す制御部40の各部の機能が実現される。
制御部40は、ジョブ取得部61、位置情報取得部62、時計部63、携帯端末情報管理テーブル64、位置情報設定部65及び画像形成装置位置情報テーブル66を有する。携帯端末情報管理テーブル64及び画像形成装置位置情報テーブル66は、制御部40を構成するRAM43上に一時的に展開される。
ジョブ取得部61は、ネットワークコントローラ46を制御して、携帯端末M1、クライアント端末P等から送信されたジョブを、ネットワークコントローラ46を通じて取得する。ジョブ取得部61は、取得したジョブにID(Identification)を付与し、ジョブに付加されたMACアドレスとともにジョブIDを位置情報取得部62へ通知する。
位置情報取得部62は、携帯端末M1に位置情報要求コマンドを出力して位置情報を問い合わせ、携帯端末M1から位置情報と測定日時を受信する。位置情報取得部62による位置情報の問い合わせは、画像形成装置2に所定のイベントが発生したときに行われる。所定のイベントとは、ジョブの受信、位置情報の定期計測、操作パネル26から任意の操作信号を受信したこと等である。
時計部63は、日時を計時するものである。時計部63には、例えばRTC(Real Time Clock)が用いられる。本実施形態では、携帯端末M1が位置情報と測定日時を送信することを想定しているが、画像形成装置2が携帯端末M1から位置情報を受信した日時(受信日時)を時計部63で計測し、受信日時を測定日時としてもよい。時計部63は、この受信日時を位置情報取得部62へ通知する。この場合、携帯端末M1は、位置情報に加えて少なくともジョブ発行元を識別する情報(一例としてMACアドレス)を送信すればよい。
携帯端末情報管理テーブル64は、位置情報取得部62が携帯端末M1から取得した位置情報のデータ(後述する図13〜図15等を参照)を蓄積する。携帯端末情報管理テーブル64は、不揮発メモリ44又はハードディスク装置45に構築される。携帯端末情報管理テーブル64の詳細については、後述する。
位置情報設定部65は、携帯端末情報管理テーブル64に格納された複数の位置情報が所定の条件を満たす場合に、携帯端末情報管理テーブル64に蓄積された携帯端末M1の位置情報を、画像形成装置2の位置情報に設定する処理を行う。
画像形成装置位置情報テーブル66は、位置情報設定部65により設定された画像形成装置2の位置情報(後述する図16を参照)を格納する。画像形成装置位置情報テーブル66は、不揮発メモリ44又はハードディスク装置45に構築される。
[画像形成装置(制御部)の動作]
次に、画像形成装置2の制御部40の動作について図11及び図12を参照して説明する。
図11は、画像形成装置2の制御部40による位置情報設定処理を示すフローチャートである。
制御部40のCPU41が、ROM42に格納されたプログラムを実行することにより、図11及び図12に示す処理が実現される。後述する図25についても同様である。
まず制御部40のジョブ取得部61は、画像形成装置2にジョブが発行されたか否か、即ちジョブを受信したか否かを判定し(S1)、ジョブが発行されていない場合には(S1のNO)、ジョブの監視を継続する。
ジョブが発行された場合には(S1のYES)、ジョブ取得部61は、受信したジョブをハードディスク装置45に格納するとともに、ジョブが発行されたことを位置情報取得部62に通知する。そして、位置情報取得部62は、ジョブを発行した携帯端末M1の位置情報を取得し、不揮発メモリ14の携帯端末情報管理テーブル64に保存する(S2)。
ここで、ステップS2(S4)の処理について詳細に説明する。
図12は、ステップS2(S4)のサブルーチンを示すフローチャートである。
ステップS1の処理が終了した後、位置情報取得部62は、ジョブを発行した携帯端末M1に位置情報要求コマンドを送信し、携帯端末M1の現在の位置情報を問い合わせる(S11)。携帯端末M1は画像形成装置2から位置情報取得要求を受信すると、制御部10が、位置測定部19(及び高度計20)を制御して現在位置を測定し、近距離無線通信部16により携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2へ通知する。このとき携帯端末M1の制御部10は、位置情報とともに、測定日時とMACアドレスを通知する。
次に、位置情報取得部62は、携帯端末M1から位置情報を取得した否かを判定し(S12)、位置情報を取得していない場合には、位置情報を取得するまで位置情報の監視を継続する(S12のNO)。
次に、位置情報取得部62は、携帯端末M1から位置情報を取得した場合には(S12のYES)、受信した位置情報を携帯端末情報管理テーブル64に保存する。このとき、位置情報取得部62は、携帯端末M1の位置情報と紐付けて、携帯端末M1のMACアドレス、測定日時、状態、ジョブIDの各情報を携帯端末情報管理テーブル64に格納する(S13)。
(携帯端末情報管理テーブル)
図13は、携帯端末情報管理テーブル64の内容の一例を示す。
携帯端末情報管理テーブル64は、MACアドレス、測定日時、携帯端末位置情報、状態、ジョブIDの各フィールドを有する。
MACアドレスフィールドには、携帯端末M1の近距離無線通信部16のMACアドレスが格納される。識別情報は、ジョブを発行した携帯端末M1をネットワークN上で一意に識別できればよいから、MACアドレスに代えて、IP(Internet Protocol)ネットワークのIPアドレス、電話番号、電子メールアドレスなどの識別情報でもよい。
測定日時フィールドには、画像形成装置2が携帯端末M1から位置情報を取得したときの日付と時刻が格納される。測定日時は、携帯端末M1が現在位置を測定したときの日時に限らず、携帯端末M1が位置情報を送信した日時、あるいは画像形成装置2が位置情報を受信した日時でもよい。
携帯端末位置情報フィールドには、ジョブを発行した携帯端末M1の位置情報が格納される。携帯端末位置情報フィールドは、経度、緯度及び高度のサブフィールドを備える。
状態フィールドには、画像形成装置2が携帯端末M1から位置情報を取得したときの当該画像形成装置2又は携帯端末M1の状態を示す情報が格納される。
ジョブIDには、ジョブを識別するための情報としてジョブIDが格納される。
図13のレコード番号‘1’のレコードには、MACアドレスとして‘01−01−01−01−01−01’、測定日時として‘2015/12/24 13:30:15’、携帯端末位置情報として‘東経139度44分28秒8869、北緯35度39分29秒1572、高度11,000m’、状態として‘携帯端末からジョブ送信’、ジョブIDとして‘5’が格納されている。
図14は、携帯端末情報管理テーブル64に携帯端末M1の異なる時刻における複数の位置情報が格納されている状態を示す。
画像形成装置2は、携帯端末M1からジョブを受信すると、ジョブを送信した携帯端末M1に対し定期的に位置情報要求を送信し、位置情報を取得する。図14では、携帯端末M1からジョブID‘5’のジョブが送信されてから、1秒ごとに取得した携帯端末M1の位置情報が格納されている。このように定期的に位置情報を取得した場合、その位置情報が含まれるレコードの状態フィールドには、‘定期計測’と記録される。定期計測に関して、画像形成装置2は、携帯端末M1からジョブが送信された後、携帯端末M1の位置情報を1秒おきに取得しているが、他の時間間隔でもよい。なお、この定期計測は、後述する実施形態によっては省略可能である。
図11の説明に戻る。ステップS2の処理が終了した後、位置情報取得部62は、操作パネル26から出力される操作信号に基づいて、操作パネル26上で携帯端末M1から発行されたジョブに対する操作が行われたか否かを判定する(S3)。携帯端末M1から発行されたジョブに対する操作が行われない場合には(S3のNO)、位置情報取得部62は、ジョブに対する操作が行われるまで操作の監視を継続する。
ジョブに対する操作が行われた場合(S3のYES)、位置情報取得部62は、該当するジョブを発行した携帯端末M1に位置情報要求を送信して携帯端末M1の現在の位置情報を取得し、携帯端末情報管理テーブル64に保存する(S4)。ここで、位置情報取得部62は、図12の処理を行う。
このステップS4において、操作パネル26上での操作がジョブに対する操作ではない場合、例えば操作パネル26に対する操作開始のような場合には、画像形成装置2は、ジョブ発行元のMACアドレス(携帯端末)を特定することができず、位置情報要求を送信できない。しかし、後述する図15のように携帯端末情報管理テーブル64の各レコードに記録されたMACアドレスが一種類の場合には、例外として画像形成装置2は、操作パネルの操作開始時に他のレコードと同じMACアドレスを持つ携帯端末へ位置情報要求を送信し、位置情報を取得するようにしてもよい。このように操作パネル26上での操作がジョブに対する操作ではなくジョブIDが不明であっても、MACアドレスを推定して対応する携帯端末の位置情報を取得することで、画像形成装置2の位置情報を設定する際に参照可能な携帯端末の位置情報のデータ数を増やすことができる。
次に、位置情報設定部65は、携帯端末M1から発行されたジョブに対する操作が行われたときの携帯端末M1の位置情報を自装置の位置情報に設定し、画像形成装置位置情報テーブル66に記録(既に記録されている場合には更新)する(S5)。この処理が終了した後、制御部40は、一連の処理を終了する。
図15は、携帯端末情報管理テーブル64に操作パネル26が操作されたときの携帯端末の位置情報が蓄積されている状態を示す。
携帯端末情報管理テーブル64のレコード番号‘5’のレコードには、状態フィールドが‘操作パネルの操作開始’であるときの、ジョブを送信した携帯端末M1の位置情報が格納されている。制御部40は、例えばユーザーUが操作パネル26の操作部51に触れたり(タッチパネルにタッチ、操作キーを押下など)、ユーザーUが近接無線通信機能を備えるIDカードを不図示の読取部にかざしたりすることを、操作パネルの操作が開始されたとして検知する。ユーザーUが操作パネル26の操作等を開始した時点では、どのユーザーがどのジョブIDに対して操作を行ったのかは不明である。
レコード番号‘6’のレコードには、ユーザーUが‘操作パネル上でジョブID5を選択’したときの、ジョブを送信した携帯端末M1の位置情報が格納されている。
レコード番号‘7’のレコードには、ユーザーUが‘操作パネル上からジョブID5の印刷ジョブの実行’を指示したときの、ジョブを送信した携帯端末M1の位置情報が格納されている。
画像形成装置2の制御部40は、ユーザーUが操作パネル上から印刷ジョブの実行を指示したときに携帯端末M1から通知された位置情報を、画像形成装置2の位置情報に設定する。図15の例では、斜線で示した‘操作パネル上からジョブID5の印刷ジョブの実行’を指示したときのレコード番号‘7’のレコードの位置情報が、画像形成装置2の位置情報として、画像形成装置位置情報テーブル66(図16参照)に記録される。
なお、携帯端末情報管理テーブル64のレコード番号‘5’のレコードでは、ジョブIDが不明であるものの、MACアドレスとして‘01−01−01−01−01−01’が記録されている。このMACアドレスは、図11のステップS4の例外処理として説明したように、携帯端末情報管理テーブル64の他のレコードに記録されたMACアドレスが一種類の場合に、他のレコードのMACアドレスと同じであると推定してもよい。
あるいは他の方法として、画像形成装置2が、携帯端末(例えばMACアドレス)とユーザーの対応関係情報を保持している場合には、この対応関係情報を利用して対象レコードにおけるMACアドレスを特定する方法がある。画像形成装置2は、IDカードのユーザーID情報を読み取ることでIDカードをかざしたユーザーUを特定し、対応関係情報からユーザーUがどの携帯端末(MACアドレス)を利用しているかを読み出す。そして、読み出した携帯端末のMACアドレスを不明なジョブIDと紐つける処理を行う。
図13〜図15に示した例では、ジョブIDが一つであったが、画像形成装置2が複数のジョブを受信した場合でも、位置情報をジョブID及びMACアドレスと紐付けておくことにより、登録された位置情報がどのジョブを発行したどの携帯端末のものであるかを判別できる。
例えば、異なる携帯端末(異なるMACアドレス)からジョブが発行されると、それぞれのジョブにIDが付与される。各ジョブは、MACアドレスに基づいて発行元の携帯端末が異なるジョブとして管理される。画像形成装置2は位置情報取得の際に、ジョブごとに、MACアドレスに基づき的確な携帯端末に位置情報要求を行う。また、同じ携帯端末から複数のジョブが発行された場合にも、それぞれのジョブにIDが付与される。各ジョブは、MACアドレスに基づいて発行元の携帯端末が同じジョブとして管理される。画像形成装置2は位置情報取得の際に、ジョブごとに、MACアドレスに基づき同じ携帯端末に位置情報要求を行う。
なお、画像形成装置2は、携帯端末M1からジョブが発行された後、携帯端末M1の位置情報を定期的に取得するのではなく、ジョブ発行、操作パネル26の操作開始、操作パネル26のジョブ選択などの何らかのイベント検知した時にのみ携帯端末M1の位置情報を取得するようにしてもよい。なお、図15では、ユーザーUが操作パネル26の操作を開始した後、画像形成装置2は、定期的な位置情報の取得を停止している。
(画像形成装置位置情報テーブル)
図16は、画像形成装置位置情報テーブル66の内容の一例を示す説明図である。
画像形成装置位置情報テーブル66は、測定日時、画像形成装置位置情報のフィールドを有する。画像形成装置位置情報フィールドには、ユーザーUが操作パネル26上でジョブに対する操作を行ったときの携帯端末M1の位置情報が、画像形成装置2の位置情報として格納される。この画像形成装置位置情報フィールドは、経度、緯度及び高度のサブフィールドを備える。
図16の例では、図15のレコード番号‘7’のレコードにおける測定日時‘2015/12/24 13:30:25’のときの携帯端末位置情報が、画像形成装置2の位置情報として画像形成装置位置情報テーブル66に格納されている。
[第1の実施形態の効果]
上述した第1の実施形態では、操作パネル26上でジョブに対する操作が行われた際に、画像形成装置2の制御部40が、ジョブを発行した携帯端末M1から携帯端末M1の位置情報を取得し、その携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2(自装置)の位置情報に設定する。操作パネル26が操作されているときは、ユーザーUは画像形成装置2の前にいるから、ユーザーUが所持する携帯端末M1と画像形成装置2の距離が極めて近く、両者の位置はほぼ一致する。したがって、操作パネル26に対する操作が行われているときに取得した携帯端末M1の位置情報を、画像形成装置2の位置情報として利用することにより、測位手段を持たない画像形成装置2に正確な位置情報が設定される。このとき、ユーザーは特に意識することなく、画像形成装置2が携帯端末の位置情報を利用して自動的に自装置の位置情報を設定することができる。
なお、図16の例では、ユーザーUが操作パネル26上からジョブの実行操作をしたときの携帯端末M1の位置情報を、画像形成装置2の位置情報に設定するようにしているが、これに限らない。ユーザーUが操作パネル26を操作中は、ユーザーUが保持している携帯端末M1の位置情報はほとんど変わらないと考えられるため、ジョブを選択したときなど、他の操作時に取得した携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として設定してもよい。ただし、信頼性の観点から見れば、位置情報は少しでも新しい方がよいとも言える。ユーザーUがジョブの実行を操作した時の携帯端末M1の位置情報は、他のどの操作時の位置情報よりも新しいため、ジョブ実行操作時の携帯端末M1の位置情報を採用することには技術的な意義がある。
<2.第2の実施形態>
第2の実施形態は、図11のステップS5において、携帯端末M1から取得した複数の位置情報が所定の条件を満たす場合に、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用する。具体的には、画像形成装置2の位置情報設定部65は、携帯端末M1がジョブを送信したときの時刻(ジョブ送信時刻)から操作パネル26(操作部51)によってジョブに対する操作が行われたときの時刻(操作時刻)までの時間が、所定の時間内である場合には、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用する。本実施形態では、ジョブ送信時刻及び操作時刻はいずれも、携帯端末M1の位置測定部19が現在位置を測定した時刻である測定日時で代用する。ただし、それぞれ実際にジョブが送信された時刻(携帯端末M1で計時)、ジョブに対する操作が行われたときの時刻(画像形成装置2で計時)を用いてもよい。以下の説明では、第2の実施形態に係る画像形成システムのネットワーク構成は、第1の実施形態と同様に、画像形成システム1Aであると想定する。
図17は、第2の実施形態に係る携帯端末情報管理テーブル(時間差が短い)の説明図である。ここでは時間の閾値を2分とし、不揮発メモリ44に記憶しておく。
携帯端末情報管理テーブル64Aにおいて、レコード番号‘1’のレコードの状態フィールドは‘携帯端末からジョブ送信’であり、レコード番号‘2’のレコードの状態フィールドは‘操作パネル上からジョブID5の印刷ジョブの実行’である。
レコード番号‘1’の測定日時(ジョブ送信時刻の例)とレコード番号‘2’の測定日時(操作時刻の例)との時間差(10秒)は、閾値(2分)よりも短い。この場合、ユーザーUが画像形成装置2の前又は近い場所で携帯端末M1からジョブを送信したと推測される。よって、携帯端末情報管理テーブル64Aに格納された携帯端末M1の位置情報は、信頼性が高い。位置情報設定部65は、レコード番号‘2’の‘操作パネル上からジョブID5の印刷ジョブの実行’を指示したときの携帯端末M1の位置情報を、画像形成装置2の位置情報として採用し、画像形成装置位置情報テーブル66に記録(更新)する。
図18は、第2の実施形態に係る携帯端末情報管理テーブル(時間差が長い)の説明図である。
携帯端末情報管理テーブル64A´において、レコード番号‘1’の‘携帯端末からジョブ送信’を行った際の時刻と、レコード番号‘2’の‘操作パネル上からジョブ実行’を行った際の時刻との時間差が長い(30分)。そのため、位置情報設定部65は、携帯端末M1が画像形成装置2から遠くにあると判断し、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用しない。
上述した第2の実施形態は、ジョブ送信時刻から操作時刻までの時間が、所定の時間(閾値)内である場合に、携帯端末M1が画像形成装置2の近くにあると判断し、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報に設定する。それゆえ、画像形成装置2に設定される位置情報の信頼性が向上する。
上記ジョブ送信時刻と操作時刻との時間差が短いほど、画像形成装置2に設定する位置情報としては信頼性が高まるが、時間差の閾値は、実験や経験などから適宜適切な値を設定することが望ましい。
なお、操作時刻として、ユーザーUが‘操作パネル上からジョブ実行’を行った際の時刻を説明したが、操作パネルを操作した際の時刻であれば、この例に限らない。
<3.第3の実施形態>
上述の第2の実施形態では、ジョブ送信時刻から操作時刻までの時間が、所定の時間(閾値)内である場合に、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用した。これに対し、第3の実施形態では、画像形成装置2の位置情報設定部65は、ジョブ送信時刻から操作時刻までの時間が所定の時間より長い場合でも、ジョブ送信時刻と操作時刻との間における携帯端末M1(ユーザーU)の移動距離が、所定の条件を満たす(例えば長い)ときには、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用する。
図19は、第3の実施形態に係る携帯端末情報管理テーブル(時間差、移動距離ともに長い)の説明図である。ここでは時間の閾値を2分とし、移動距離の閾値については適切な値が設定され、不揮発メモリ44に記録されているものとする。
携帯端末情報管理テーブル64Bにおいて、レコード番号‘1’のレコードの状態フィールドは‘携帯端末からジョブ送信’であり、レコード番号‘2’のレコードの状態フィールドは‘操作パネル上からジョブID5の印刷ジョブの実行’である。また、レコード番号‘1’の経度とレコード番号‘2’の経度とが、大きく異なる。
レコード番号‘1’の測定日時とレコード番号‘2’の測定日時との時間差(5分)は、閾値(2分)よりも長い。ここで、レコード番号‘1’とレコード番号‘2’の携帯端末位置情報から計算される携帯端末M1の移動距離が、所定の閾値よりも長い場合には、ユーザーUは携帯端末M1を持って歩いていたと推測される。よって、携帯端末情報管理テーブル64Aに格納された携帯端末M1の位置情報は、一定の信頼性を有していると言える。位置情報設定部65は、レコード番号‘2’の‘操作パネル上からジョブID5の印刷ジョブの実行’を指示したときの携帯端末M1の位置情報を、画像形成装置2の位置情報として採用し、画像形成装置位置情報テーブル66に記録(更新)する。
図20は、第3の実施形態に係る携帯端末情報管理テーブル(時間差が長いが、移動距離が短い)の説明図である。
携帯端末情報管理テーブル64B´において、レコード番号‘1’の‘携帯端末からジョブ送信’を行った際の日時(ジョブ送信時刻)と、レコード番号‘2’の‘操作パネル上からジョブ実行’を行った際の時刻(操作時刻)との時間差(5分)が、閾値(2分)よりも長い。それに加えて、レコード番号‘1’の経度とレコード番号‘2’の経度との差異が小さく、これらの経度の情報から計算される携帯端末M1の移動距離が短いことから、ジョブ実行操作時にユーザーUは携帯端末M1を持っていないと推測される。例えばユーザーUは携帯端末M1を持っていない例として、携帯端末M1を作業机に置きっぱなしなどが考えられる。そのため、位置情報設定部65は、携帯端末M1の位置情報の信頼性が低いと判断し、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用しない。
上述した第3の実施形態は、ジョブ送信時刻から操作時刻までの時間が、所定の時間よりも長い場合であっても、ジョブ送信時刻と操作時刻との間における携帯端末M1(ユーザーU)の移動距離が、所定の距離(閾値)よりも長いときには、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用する。即ち、第3の実施形態は、携帯端末M1から取得した複数の位置情報が、時間の条件を満たさない場合でも、距離の条件を満たした場合には画像形成装置2の位置情報を設定する。ジョブ送信時刻から操作時刻までの時間が長い場合であっても、その間の移動距離に基づき時間が長い理由を判定することにより、携帯端末M1の位置情報を無駄なく利用し、画像形成装置2の位置情報の更新の機会を確保することができる。
ここでも、時間差の閾値及び距離の閾値は、実験や経験などから適宜適切な値を設定することが望ましい。
<4.第4の実施形態>
第4の実施形態は、ユーザーUが操作パネル26を操作している間に携帯端末M1が移動し続けていた場合には、画像形成装置2の位置情報設定部65は、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用しない例である。
図21は、第4の実施形態に係る携帯端末情報管理テーブル(操作パネルを操作中に携帯端末の移動なし)の説明図である。
位置情報取得部62は、携帯端末M1がジョブを送信したときから携帯端末M1の位置情報を定期的(例えば1秒おき)に取得する。図21の携帯端末情報管理テーブル64Cには、レコード番号‘4’(携帯端末からジョブ送信)とレコード番号‘6’(操作パネル上からジョブ実行)のレコードの間に、レコード番号‘5’の‘定期計測’のときのレコードが記録されている。なお、説明の都合上、ジョブID選択時のレコード(図15のレコード番号‘6’を参照)の記載は省略している。
携帯端末情報管理テーブル64Cでは、ユーザーUが操作パネル26を操作している間(レコード番号‘4’〜‘6’)、携帯端末位置情報フィールドの位置情報に変化がなく、携帯端末M1が移動していない。このとき、ユーザーUは、携帯端末M1を携帯した状態で操作パネル26を操作していると考えられる。よって、位置情報設定部65は、このときの携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用し、画像形成装置位置情報テーブル66に記録(更新)する。
図22は、第4の実施形態に係る携帯端末情報管理テーブル(操作パネルを操作中に携帯端末の移動あり)の説明図である。
図22の携帯端末情報管理テーブル64C´では、図21と同様に、レコード番号‘4’(携帯端末からジョブ送信)とレコード番号‘6’(操作パネル上からジョブ実行)のレコードの間に、レコード番号‘5’の‘定期計測’のときのレコードが記録されている。
携帯端末情報管理テーブル64C´では、ユーザーUが操作パネル26を操作している間(レコード番号‘4’〜‘6’)、携帯端末M1が移動し続けている。このとき、ユーザーUが携帯端末M1を持った状態で操作パネル26を操作していないと考えられる。即ち、携帯端末M1を携帯しているユーザーと、操作パネル26を操作しているユーザーは別人である。よって、位置情報設定部65は、このときの携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用しない。
ところで、画像形成装置2が携帯端末M1の位置情報を定期的に取得すると説明したが、必ずしも位置情報を定期的に取得しなくてもよい。例えば、ユーザーUが操作パネル26を操作している間、携帯端末M1が移動しているかどうかを判断するためには、少なくとも操作中の2つの時点における携帯端末M1の位置情報があればよい。したがって、位置情報取得部62は、例えば操作パネル26の操作を開始したときに1つ目の位置情報を取得し、それから少し時間をおいて(操作パネル26を操作中に)2つ目の位置情報を取得してもよい。あるいは、操作パネル26の操作を開始した時とジョブ実行を操作した時に位置情報を取得し、それらが一致すれば携帯端末M1が停止していたと判断してもよい。
上述した第4の実施形態は、ユーザーUが操作パネル26を操作中に携帯端末M1が移動し続けていた場合には、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用しない。それゆえ、画像形成装置2に設定される位置情報の信頼性の低下を防止できる。
なお、操作パネル26を操作したユーザーが操作中に移動することが考えられる。例えば、操作中にユーザーが移動する例としては、印刷に使う用紙が不足していたために保管場所まで用紙を取りに行った場合や、画像形成装置2の周囲で何らかの用事を済ませていた場合などが挙げられる。このような場合を考慮して、位置情報に幅を持たせるとよい。即ち、位置情報設定部65は、操作パネル26を操作している間の位置情報の変化(携帯端末M1の移動距離)が所定の範囲内であれば、携帯端末M1を実質的に移動していないと見なす。これにより、実体に則した運用が可能となる。
<5.第5の実施形態>
第5の実施形態は、図11のステップS5において、携帯端末M1がジョブを送信したときから携帯端末M1の位置情報を定期的に取得し、取得した複数の位置情報が所定の条件を満たす場合に、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用する。具体的には、画像形成装置2の位置情報設定部65は、ユーザーUが操作パネル26の操作を開始する直前に携帯端末M1が移動を開始し、かつ、ユーザーUが操作パネル26を操作している間に携帯端末M1が移動を停止している場合には、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用する。
図23は、第5の実施形態に係る携帯端末M1の移動履歴の一例(操作パネルを操作直前に携帯端末が移動開始、操作中は移動停止)を示したグラフの説明図である。図23の横軸は携帯端末M1がジョブを送信してからの経過時間[秒]、縦軸は携帯端末M1がジョブを送信したとき(経過時間0秒)の位置からの移動距離の累積値をそれぞれ表している。移動距離は、携帯端末の2つの位置情報の差分から求められる。ここでは時間の閾値を10秒とする。
図23においては、経過時間0秒のときに携帯端末M1がジョブを送信し(a点)、経過時間9秒のときにユーザーUが操作パネル26の操作を開始し(b点)、経過時間11秒のときにユーザーUが操作パネル26からジョブの実行操作を行っている(c点)。
携帯端末M1は、ユーザーUが操作パネル26を操作する直前(操作パネル26の操作開始の3秒前)に移動を開始し、2秒間移動した後に操作パネル26の操作開始の1秒前に停止している。このため、ユーザーUは、画像形成装置2の比較的近い位置から、携帯端末M1を持って画像形成装置2の前に移動してきたと考えられる。このように、ユーザーUが操作パネル26を操作する直前に携帯端末M1が移動を開始し、ユーザーUが操作パネル26を操作時に停止している場合、位置情報設定部65は、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用する。
図24は、本発明の第5の実施形態に係る携帯端末M1の移動履歴の他の例(操作パネルを操作するかなり前に携帯端末が移動開始、操作中は移動停止)を示したグラフの説明図である。
図24においては、経過時間0秒のときに携帯端末M1がジョブを送信し(a点)、経過時間13秒のときにユーザーUが操作パネル26の操作を開始し(b点)、経過時間15秒のときにユーザーUが操作パネル26からジョブの実行操作を行っている(c点)。
携帯端末M1が移動を開始したのは、ユーザーUによる操作パネル26の操作開始時よりもかなり前(閾値である10秒よりも前の11秒前)であり、かつ、操作開始の少し前(5秒前)には携帯端末M1が移動を停止している。このため、携帯端末M1は画像形成装置2とは別の位置にある可能性が高いと考えられる。このような場合、ユーザーUが操作パネル26を操作時に携帯端末M1が停止していたとしても、位置情報設定部65は、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用しない。
上述した第5の実施形態は、携帯端末M1の移動履歴が所定の条件(操作パネル26の操作開始直前に携帯端末M1が移動を開始し、かつ、操作パネル26の操作中に携帯端末M1が移動を停止)を満たす場合に、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報に設定する。それゆえ、画像形成装置2に設定される位置情報の信頼性が向上する。
<6.第6の実施形態>
次に、第6の実施形態として、図11のステップS5の処理の他の例を説明する。
図25は、第6の実施形態に係る画像形成装置2の制御部40の動作を示すフローチャートである。この図25のフローチャートは、第2,第4,第5の実施形態を組み合わせて一つのフローチャートにまとめたものである。図25のステップS21は第2の実施形態、ステップS23は第4の実施形態、ステップS23及びS24は第5の実施形態に関わる。ステップS25及びS26は、携帯端末M1の移動距離の信頼性の判定に関わる処理である。ただし、第2,第4,第5の実施形態及び信頼性判定の組み合わせや処理の流れ(順番)は一例である。
ステップS4(図11)の処理が終了した後、制御部40の位置情報設定部65は、携帯端末情報管理テーブル64を参照し、携帯端末M1がジョブを送信した時刻(ジョブ送信時刻)から操作パネル26に対してジョブの実行操作が行われた時刻(操作時刻)までの時間が短いか否かを判定する(S21)。なお、操作時刻は、操作パネル26に対してジョブの実行操作が行われた時刻に限らず、ユーザーUが操作パネル26の操作を開始した時の時刻、ジョブを選択した時の時刻などでもよい。
ジョブ送信時刻から操作時刻までの時間が所定の閾値と比較して短い場合には(S21のYES)、位置情報設定部65は、操作時刻の携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報に設定し、画像形成装置位置情報テーブル66に記録する(S22)。
一方、ジョブ送信時刻から操作時刻までの時間が所定の閾値と比較して長い場合には(S21のNO)、位置情報設定部65はステップS23の処理に進む。
次に、位置情報設定部65は、携帯端末情報管理テーブル64を参照し、ユーザーが操作パネル26を操作している間に携帯端末M1が移動し続けているか否かを判定する(S23)。携帯端末M1が移動し続けている場合には(S23のYES)、位置情報設定部65は、画像形成装置2の位置情報を設定せずに一連の処理を終了する。
次に、携帯端末M1が移動し続けていない場合には(S23のNO)、位置情報設定部65は、操作パネル26に対する操作開始の直前まで携帯端末M1が移動し続けていたか否かを判定する(S24)。操作パネル26に対する操作開始の直前まで携帯端末M1が移動し続けていなかった場合、即ち操作開始の直前のかなり前に携帯端末M1が移動を停止していた場合には(S24のNO)、位置情報設定部65は、画像形成装置2の位置情報を設定せずに一連の処理を終了する。
次に、操作パネル26に対する操作開始の直前まで携帯端末M1が移動し続けていた場合には(S24のYES)、位置情報設定部65は、ジョブ送信時刻から操作時刻までの時間と、予め設定された一般的な歩行速度(例えば4km/h)との積から、携帯端末M1が移動した距離(推定移動距離)を算出する(S25)。
次に、位置情報設定部65は、ジョブ送信時刻の携帯端末M1の位置情報と操作時刻の携帯端末M1の位置情報との差分から携帯端末M1の実際の移動距離(実移動距離)を算出する。そして、位置情報設定部65は、ジョブ送信時刻から操作時刻までの携帯端末M1の推定移動距離と、携帯端末M1の実移動距離とを比較し、両者が同程度であるか否かを判定する(S26)。即ち、位置情報設定部65は、携帯端末M1の推定移動距離と実移動距離の差異が所定の範囲内に収まるかどうかを判定する。例えば、両者の差異が20%以内であれば同程度であると判定する。
携帯端末M1の推定移動距離と実移動距離が同程度である場合には(S26のYES)、位置情報設定部65はステップS22に進み、操作時刻の携帯端末M1の位置情報を、画像形成装置2の位置情報に設定する。
一方、携帯端末M1の推定移動距離と実移動距離の差異が大きい場合には(S26のNO)、位置情報設定部65は、画像形成装置2の位置情報を設定することなく一連の処理を終了する。
上述した第3の実施形態では、ジョブ送信時刻と操作時刻との間における携帯端末M1(ユーザーU)の移動距離が所定の距離よりも長い場合には、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用していた。第3の実施形態において上記ステップS25及びS26の処理を実施し、携帯端末M1の移動距離の信頼性(ジョブを送信した携帯端末M1が画像形成装置2まで移動してきたかどうか)を判定することにより、画像形成装置2の位置情報の信頼性が向上する。
また、上述した第5の実施形態では、携帯端末の移動履歴が所定の条件を満たす場合に、携帯端末M1の位置情報を画像形成装置2の位置情報として採用していた。この第5の実施形態においても第3の実施形態と同様に、上記ステップS25及びS26の処理を実施し、携帯端末M1の移動距離の信頼性を判定することにより、画像形成装置2の位置情報の信頼性が向上する。
なお、上述した第1〜第6の実施形態において、携帯端末からジョブが発行される度に画像形成装置2の携帯端末情報管理テーブルにジョブごとのレコードが蓄積され、ジョブごとに携帯端末の位置情報を画像形成装置の位置情報として設定するか否かが判断される。よって、携帯端末情報管理テーブルに記録された各ジョブのレコードは、ジョブの実行が終了した後にジョブ単位で削除してもよい。それにより、不揮発メモリ44の資源を有効に活用できる。
なお、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
1,1A,1B…画像形成システム、 2…画像形成装置、 10…制御部、 11…CPU、 15…無線通信部、 16…近距離無線通信部、 19…位置測定部、 20…高度計、 26…操作パネル、 30…画像形成部、 40…制御部、 41…CPU、 46…ネットワークコントローラ、 47…近距離無線通信部、 61…ジョブ取得部、 62…位置情報取得部、 63…時計部、 64,64A,64A’,64B,64C,64C’…携帯端末情報管理テーブル、 65…位置情報設定部、 66…画像形成装置位置情報テーブル、 N…ネットワーク、 M1,M2…携帯端末、 R1,R2…無線ルーター

Claims (8)

  1. 携帯端末と通信を行う通信部と、
    前記通信部を介して前記携帯端末からジョブを取得するジョブ取得部と、
    ユーザーの操作を受け付ける操作部と、
    前記通信部を介して前記ジョブを送信した前記携帯端末から該携帯端末の位置を表す位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記操作部によって前記ジョブに対する操作が行われた際に前記位置情報取得部により取得した前記携帯端末の前記位置情報を、自装置の位置情報に設定する位置情報設定部と、を備える
    画像形成装置。
  2. 前記位置情報設定部は、前記携帯端末が前記ジョブを送信したときの時刻であるジョブ送信時刻から前記操作部によって前記ジョブに対する操作が行われたときの時刻である操作時刻までの時間が、所定の時間内である場合には、前記携帯端末の前記位置情報を前記自装置の位置情報に設定する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記位置情報設定部は、前記携帯端末が前記ジョブを送信したときの時刻であるジョブ送信時刻から前記操作部によって前記ジョブに対する操作が行われたときの時刻である操作時刻までの時間が、前記所定の時間内ではない場合であっても、前記ジョブ送信時刻と前記操作時刻との間における前記携帯端末の移動距離が、所定の距離よりも長いときには、前記携帯端末の前記位置情報を前記自装置の位置情報に設定する
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記位置情報設定部は、前記操作部の操作中に前記携帯端末が移動した場合には、前記携帯端末の前記位置情報を前記自装置の位置情報に設定しない
    請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記位置情報取得部は、前記携帯端末が前記ジョブを送信したときから前記携帯端末の位置情報を定期的に取得し、
    前記位置情報設定部は、前記位置情報取得部が取得した複数の前記位置情報を元に、前記操作部の操作開始直前に前記携帯端末が移動を開始し、かつ、前記操作部の操作中に前記携帯端末が移動していないと判断した場合には、前記携帯端末の前記位置情報を前記自装置の位置情報に設定する
    請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記位置情報設定部は、前記携帯端末が前記ジョブを送信したときの時刻であるジョブ送信時刻から前記操作部によって前記ジョブに対する操作が行われたときの時刻である操作時刻までの時間と、予め設定された歩行速度との積から前記携帯端末の推定移動距離を算出し、前記ジョブ送信時刻における前記携帯端末の位置情報と前記操作時刻における前記携帯端末の位置情報との差分から前記携帯端末の実移動距離を算出し、前記推定移動距離と前記実移動距離とを比較し、前記推定移動距離と前記実移動距離との差が所定値以内である場合には、前記携帯端末の前記位置情報を前記自装置の位置情報に設定する
    請求項3乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 携帯端末と、該携帯端末から受信したジョブを実行する画像形成装置とを有し、
    前記携帯端末は、
    前記ジョブを生成するジョブ生成部と、
    位置を測定する位置測定部と、
    前記ジョブ及び前記位置測定部で測定された位置を表す位置情報を無線により出力する第1の通信部と、を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記携帯端末と通信を行う第2の通信部と、
    前記第2の通信部を介して前記携帯端末から前記ジョブを取得するジョブ取得部と、
    ユーザーの操作を受け付ける操作部と、
    前記第2の通信部を介して前記ジョブを送信した前記携帯端末から該携帯端末の前記位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記操作部によって前記ジョブに対する操作が行われた際に前記位置情報取得部により取得した前記携帯端末の前記位置情報を、自装置の位置情報に設定する位置情報設定部と、を備える
    画像形成システム。
  8. 画像形成装置が備えるコンピュータに、
    携帯端末からジョブを受信する手順と、
    ユーザーの操作を受け付ける操作部によって前記ジョブに対する操作が行われた際に、前記ジョブを送信した前記携帯端末から該携帯端末の位置を表す位置情報を取得する手順と、
    前記携帯端末の前記位置情報を自装置の位置情報に設定する手順と、
    を実行させるプログラム。
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