JP2017158076A - カラー画像読取装置とカラー画像形成装置及びカラー画像読取装置の制御方法 - Google Patents

カラー画像読取装置とカラー画像形成装置及びカラー画像読取装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】読取対象の全幅に亘るカラー画像を正確に読み取り、センサの校正も精度よく行う。
【解決手段】センサ部20のイメージセンサ26が、カバーガラス25とレンズアレイ24を通して、読取対象のカラー画像又は色基準面37の色情報を読み取る。多角柱の色基準筒32の1つの側面32aだけが他の側面32bより周方向の幅が広く、他の複数の側面32bは同じ幅で、それぞれイメージセンサ26が読み取る主走査方向の範囲より長い色基準面37を形成する。読取対象のカラー画像を読み取らせる場合は、側面32aをセンサ部20のカバーガラス25と正対する位置に設定し、色基準面37の色情報を読み取らせる場合は、他の側面32bがカバーガラス25と正対する位置になるように、色基準筒32を回転させる。イメージセンサ26が色基準面37の色情報を読み取った結果に基づいて、イメージセンサ26の各センサ素子の読み取り特性を校正する。
【選択図】図2

Description

この発明は、カラー画像読取装置とカラー画像形成装置及びカラー画像読取装置の制御方法に関する。
近年、印刷需要はますます多彩なものへと変わってきている。印刷物の多品種、短納期、小ロット化の傾向が強くなっている。
こうした動きに対応して、デジタル商業印刷機(以下「プロダクションプリンティング機」と称す)が注目されるようになってきた。
そのプロダクションプリンティング機の印刷方式も、オフィス用又は家庭用のデジタルプリンタの方式と同様である。しかし、印刷物の品質や安定性への要求は、オフィス用や家庭用のプリンタとはと比較にならないくらい高度になっている。
特に印刷物の色のばらつきについては、印刷数量が比較的少ないオフィス用あるいは家庭用では大きな問題ではないが、印刷数量が格段に多いプロダクションプリンティング機では問題となる。
そのため、プロダクションプリンティング機では、画像の印刷が完了した用紙(「印刷物」と称す)を排出する前に、印刷されたカラー画像を読み取って検査し、色のばらつきの程度などの画像品質を評価することが必要になっている。
また、その評価精度を維持するためには、そのカラー画像を読み取るセンサを定期的に校正(キャリブレーション)する必要がある。
一方、複写装置等に設けられる原稿の画像を読み取る画像読取装置では、一般にイメージセンサによる読み取りデータの主走査方向の明度分布を補正するために、シェーディング補正が行われている。
例えば、特許文献1には、原稿を読み取る密着型イメージセンサ(CIS)に対向して、回転する正六角柱のシェーディング対向板を設け、その側面にシェーディング補正の基準となる白基準面と黒基準面及び通紙面を設けた画像読取装置が開示されている。
その画像読取装置は、シェーディング補正を行う際には、そのシェーディング対向板を、白基準面及び黒基準面が順次CISの読取り面と平行になるように回転させ、その各基準面の白色及び黒色をCISで順次読み取って、シェーディング補正を行う。原稿を読み取る際には、そのシェーディング対向板を、通紙面がCISの読取り面と平行になるように回転させ、その間に原稿を通紙させてCISでその画像情報を読み取る。
しかし、上述した特許文献1に開示されている画像読取装置では、CISによる原稿読取時と基準面読取時とでは、読み取られる面の高さが原稿の厚さ以上異なるため、焦点がずれる恐れがあり、いずれも精度よく読み取ることは困難である。
また、この画像読取装置では、カラー画像が印刷された印刷物を読み取って、その色のばらつき等を検査することは考慮されていない。また、基準面が白色と黒色だけであり、カラー画像を読み取るイメージセンサの校正(キャリブレーション)を行うことはできない。
そこで、一般の色測器を用いて印刷済紙を検査することが考えられるが、印刷済紙の全幅の領域を1台で同時に検査できる簡単な構成のものはない。
この発明はこのような背景に鑑みてなされたものであり、簡単な装置で、印刷物等の読取対象の全幅に亘るカラー画像を同時に正確に読み取れるようにし、そのカラー画像を読み取るセンサの校正も、複数の色基準面を用いて精度よく行えるようにすることを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、主走査方向に沿って複数のセンサ素子を配列したイメージセンサと、シート状の読取対象を接触させる透明板と、その透明板を通して読取対象及び色基準面を照明する照明手段と、結像光学系とを有し、上記透明板と結像光学系を通して上記イメージセンサが上記読取対象上のカラー画像及び上記色基準面の色情報を読み取るセンサ部と、
断面の外接円が中心軸と同心の多角柱であって、外周面を形成する複数の側面のうち1つの側面だけが他の側面より周方向の幅が広く、その他の側面がいずれも周方向の幅が同じ複数の側面であり、該他の複数の側面に、それぞれ上記イメージセンサが読み取る主走査方向の範囲より長い長さを有する異なる色の上記色基準面を形成した色基準筒と、
その色基準筒を上記中心軸の回りに回転させる回転手段と、
上記イメージセンサに上記読取対象上のカラー画像を読み取らせる場合は、上記色基準筒の上記1つの側面が上記センサ部の透明板と正対する位置になるように、上記イメージセンサに上記色基準面の色情報を読み取らせる場合は、上記他の側面のいずれかが上記透明板と正対する位置になるように、上記色基準筒を上記回転手段によって回転させる回転制御手段と、
上記イメージセンサが上記色基準面の色情報を読み取った結果に基づいて、そのイメージセンサの上記各センサ素子の読み取り特性を校正する校正手段と、を備えたカラー画像読取装置を提供する。
この発明によるカラー画像読取装置は、簡単な装置で、印刷物等の読取対象の全幅に亘るカラー画像を同時に正確に読み取ることができ、そのカラー画像を読み取るセンサの校正も、複数の色基準面を用いて精度よく行うことができる。
この発明によるカラー画像読取装置の一実施形態の要部を示す斜視図である。 図1におけるX−X線に沿う横断面図である。 色基準部30の分解斜視図である。 この発明によるカラー画像読取装置を搭載したカラー画像形成装置の一実施形態であるカラープリンタの構成を示す概略図である。 この発明によるカラー画像読取装置の第1の実施形態を示す図13と同様な横断面図である。 図5における色基準筒32の横断面をその各色基準面37の配色例と共に示す図である。 この発明によるカラー画像読取装置の第2の実施形態を示す図5と同様な横断面図に、中心軸の端部にカム機構を追加した図である。 この発明によるカラー画像読取装置の第3の実施形態を示す図5と同様な横断面図に、中心軸の端部にカム機構を追加した図である。 この発明によるカラー画像読取装置の第4の実施形態を示す図5の(a)に対応する横断面図である。 この発明によるカラー画像読取装置の各実施形態における色基準部の色基準筒を一部変更した図6と同様な図である。 この発明によるカラー画像読取装置の第1の実施形態の一部を変更した図2と同様な横断面図である。 この発明によるカラー画像読取装置の各実施形態における信号処理部及び読取制御部の構成例を示すブロック回路図である。 この発明の基礎となるカラー画像読取装置の図2と対応する拡大横断面図である。 図13における色基準筒42に形成した各色基準面47の配色例を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔この発明によるカラー画像読取装置の概要〕
まず、この発明によるカラー画像読取装置の概要を図1〜図3によって説明する。
図1は、この発明によるカラー画像読取装置の一実施形態の要部を示す斜視図である。
このカラー画像読取装置10は、シート状の読取対象である刷物や原稿の全域の画像を読み取るため、読取対象の幅以上の長さを有する。例えば、A3サイズの原稿であれば短辺が約300mmなので、カラー画像読取装置10は300mm+数10mmの長さを有する。
そして、図1に示すカラー画像読取装置10は、上部のセンサ部20と下部の色基準部30とによって構成されている。
図2及び図3を参照して、このカラー画像読取装置10の内部構造を説明する。図2は図1におけるX−X線に沿う横断面図であり、図3は色基準板部30の分解斜視図である。
図2に示す断面構造は、このカラー画像読取装置10における読取区間の全長に亘ってほぼ同じであるから、この断面構造を理解することによって、カラー画像読取装置10の大部分を理解することができる。
図2において、太い破線で示す矢印Aが、読取対象である印刷物や原稿が通過する経路である。読取対象は読み取られるカラー画像を有する面を上側にして、この矢印A方向に搬送される。
センサ部20には、一対の保持ブロック21A,21Bに、プリント基板22、一対の導光体23A,23B、レンズアレイ24、および透明板であるカバーガラス25が保持されている。プリント基板22の内面における幅方向の中央部に、複数のセンサ素子が長手方向(主走査方向)に沿って配列されたイメージセンサ(ラインセンサともいう)26が設けられている。これらは、いずれも読取対象の最大読取幅の全長に亘る長さを有している。
イメージセンサは、カラー画像を読み取り可能なカラーイメージセンサで、一般には、赤(R),緑(G),青(B)の各フイルタと組み合わせた3ラインのイメージセンサによって構成されている。しかし、センサ部20の構成によっては、それに限るものではない。イメージセンサの他の例については後述する。
この例のセンサ部20の構成は、従来の画像読取装置に用いられている密着型イメージセンサ(Contact Image Sensor:CISと略称されている)と同様である。
透明板であるカバーガラス25は、センサ部20内への塵埃の進入を防ぐと共に、読取対象を接触させてガイドする。
レンズアレイ24は、複数のロッドレンズをイメージセンサ26の各センサ素子に対向させてアレイ状に配列した結像光学系であり、この場合は等倍光学系を構成している。
一対の導光体23A,23Bは円柱状の透明体であり、レンズアレイ24の両側に配置されている。そして、その各導光体23A,23Bは、図示していないLED又はランプ等の光源からの照明光を端面から導入してガイド及び放射させ、カバーガラス25に沿って搬送される読取対象及び後述する色基準面を照明する。これらによって、照明手段を構成している。
それによって、読取対象上のカラー画像又は色基準面の色情報に応じた光が反射され、カバーガラス25を透過した反射光がレンズアレイ24によって結像される。イメージセンサ26の各センサ素子は、そのレンズアレイ24の各ロッドレンズの結像面上に配置されている。
プリント基板22には、イメージセンサ26を動作させて、レンズアレイ24によって結像されるカラー画像又は色情報を電気信号に変換して読取るための回路が設けられている。
色基準部30は、上面に開口31aを設けたチャンネル状の筐体(ケーシング)31内に、色基準筒32が収納されている。その色基準筒32は、中心軸33が貫通するコア部34の回りに、色基準筒部35が同心状に固着されており、全体として中心軸を中心に回転する多角柱に形成されている。
この色基準筒32は、センサ部20のカバーガラス25と平行に、中心軸33の軸心とカバーガラス25との最短距離が、色基準筒32の外接円の半径よりごく僅かに長い位置に、中心軸33の回りに回転可能に支持されている。そして、読取対象がない場合は、色基準筒32の外周のいずれかの側面が、センサ部20のカバーガラス25に正対する。
色基準筒32の外周面を形成する複数の側面のうち1つの側面32aは他の側面32bより周方向の幅が広く面積も大きい。この側面32aは、読取対象を読み取る際の背景面36となる。
他の側面32bは、全て周方向の幅が同じで面積も同じ複数の側面であり、その各側面32bに、それぞれイメージセンサ26が読み取る主走査方向の範囲より長い長さを有する異なる色の色基準面37を形成している。その各色の色基準面37は、色基準筒部35の各側面(基準筒32の各側面32bと同じ)に各基準色の塗膜を直接形成してもよい。
あるいは、表面を各基準色にした色基準板を、各側面32bに貼り付けなどで固着して形成してもよい。この基準色は、読み取り画像の色の基準となるサンプルである。
この基準色を定期的に読み取って、イメージセンサ26の各センサ素子の読取精度を調整する基準とする。
この色基準筒32の構成については、さらに詳細に後述する。
図3は、図2に示した色基準部30の構造を、理解しやすいように分解して示した斜視図である。図3における太線矢印は、各部の組み付け関係を示している。
色基準筒32を格納する筐体31の両端にはそれぞれ端板38A,38Bが装着される。各端板38A,38Bは筐体31の両端に固定され、色基準筒32の両端の中心軸33を回転可能に支持する。一方の端板38Bには、ステップモータ等の色基準筒回転用モータ39を備え、その駆動力で中心軸33と共に色基準筒32を回転駆動する。
色基準筒回転用モータ39の駆動回路は、図2に示したセンサ部20のプリント基板22に設けられており、色基準筒回転用モータ39とその駆動回路が電気的に結線される。この色基準筒回転用モータ39及びその駆動回路と、必要に応じてクラッチやギヤ等の伝動機構も含めて、色基準筒32を中心軸33の回りに回転させる回転手段を構成している。
〔カラー画像形成装置の実施形態〕
図4は、この発明によるカラー画像読取装置を搭載したカラー画像形成装置の一実施形態であるカラープリンタの構成を示す概略である。
この図4に示すカラープリンタ100は、電子写真方式のカラープリンタであり、筐体100a内に、2段の給紙カセット101A,101B、給紙ローラ102、コントローラ103、走査光学系104、作像部105を有する。筐体100a内にはさらに、中間転写ベルト106、複数の搬送ローラ107、二次転写ローラ108、定着装置109、および排紙ローラ110を有する。
これらのうち、給紙カセット101A,101Bから定着装置109までが、カラー画像形成部を構成している。
そして、定着装置109と排紙ローラ110との間の印刷物搬送経路中に、上述したこの発明によるカラー画像読取装置10を備えている。5は、排紙ローラ110によって機外に排出された印刷物である。
作像部105は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),およびブラック(K)の4色用の作像ユニットからなる。各作像ユニットは同じ構成で、それぞれドラム状の感光体115と、その周囲に帯電器125、現像器135、および図示していない転写ローラ等を備えている。
このカラープリンタ100では、コントローラ103によって印刷動作が制御され、印刷開始により給紙カセット101A又は101Bから、印刷サイズに適した用紙が給紙ローラ102によって給紙され、搬送ローラ107によって上方へ搬送される。
一方、作像部105の各作像ユニットの感光体115は図4で時計方向に回転し、その外周面を各帯電器125によって一様に帯電させる。
そして、パーソナルコンピュータ等の外部装置から送られた画像データに基づいて、走査光学系104が各作像ユニットの帯電された感光体115の表面を順次露光して、静電潜像を形成する。その各静電潜像を、各現像器135によってそれぞれ上記各色のトナーで現像し、Y,M,C,K各色のトナー画像を形成する。
各作像ユニットの感光体115の表面に形成された各色のトナー画像は、図4の矢示方向に周回移動する中間転写ベルト106表面にY,M,C,Kの順に重ねて転写され、フルカラーのトナー画像を形成する。その中間転写ベルト106の表面に形成されたフルカラーのトナー画像を、搬送ローラ107によって上方へ搬送される用紙上に、二次転写ローラ108とのニップ部で一括して二次転写する。
そのフルカラーのトナー画像が転写された用紙は、定着装置109を通過する間に熱と圧力を加えられてトナーが定着され、カラー画像が形成された印刷物5となる。
その印刷物5を読取対象として、定着装置109の下流側に配置されたカラー画像読取装置10のセンサ部20と色基準部30との間の隙間を通過させて搬送する。そのカラー画像読取装置10を通過した印刷物5を、排紙ローラ110によって機外の受け部に排出する。
カラー画像読取装置10は、印刷物5の通過中に、センサ部20によってその印刷物5の搬送に同期して全面のカラー画像を読み取る。その読み取った結果に基づいて、印刷物5の全面の各画素ごとあるいは各領域ごとの測色情報を得ることができる。その測色情報を、その印刷におけるマスタ画像の色情報と比較することによって、印刷物5に形成されたカラー画像の色ムラや色相変化等の色再現品質を評価することが可能である。
その評価結果をコントローラ103へ通知してディスプレイに表示させたり、色むら等の品質低下が検知された場合には、走査光学系104の光源出力の制御や印刷前のガンマ補正等の画像形成条件を調整して、以後の印刷物の品質を改善することもできる。所定基準以上の品質劣化を判定した場合には、それをコントローラ103へ通知して、表示や警報音などによってオペレータに報知させたり、印刷動作を停止させることもできる。
この実施形態は電子写真方式のカラープリンタであるが、他の画像形成方式、例えばインクジェット方式で画像を形成するカラープリンタにも、この発明によるカラー画像読取装置を内蔵させ、その印刷物のカラー画像の色再現品質を評価することができる。
その場合には、その評価結果によって、インクヘッドと用紙との相対位置により各色のインクの吐出量を補正制御することにより、用紙に形成されるカラー画像の色むらや色相変化を低減することができる。
このようなカラープリンタでは、カラー画像読取装置10による評価精度を維持するために、そのカラー画像を読み取るセンサ部20の図2に示したイメージセンサ26の各センサ素子の読み取り特性を定期的に校正(キャリブレーション)する必要がある。
そのため、カラープリンタ100が印刷動作を開始する前や、印刷ジョブ間、あるいは累積印刷枚数が所定枚数に達するごとや、累積印刷時間が所定時間に達するごとに校正処理を実行する。その際、カラー画像読取装置10は、色基準部30の図2に示した色基準筒32を、各色の色基準面37が順次、センサ部20による読み取り位置に来るように回転させ、その各基準色の色情報をセンサ部20のイメージセンサ26が読み取る。そして、その各色情報を読み取った結果に基づいて、イメージセンサ26の各センサ素子の色毎の読み取り特性を校正する。その詳細については後述する。
なお、この実施形態は内部構成を解り易くするために、一般的な電子写真方式のカラープリンタの例で説明した。しかし、大型のプロダクションプリンティング機にも同様に、機内にカラー画像読取装置10を内蔵させ、そのカラー画像形成部によって作成された印刷物の色再現品質の評価等を行うことができる。
その場合は、カラー画像形成部を有するプリンタ本体ユニットと、印刷物のソートやパンチ、ステイプル止め、製本、裁断等を行う各種後処理ユニットとの間の印刷物搬送経路中に、カラー画像読取装置10を設置すればよい。
また、カラープリンタに限らず、カラー画像を形成可能なデジタル複写機やデジタル複合機、ファクシミリ装置等の画像形成装置にも、この発明によるカラー画像読取装置10を内蔵させることができる。それによって、カラー画像形成部が形成した印刷物を読取対象として、カラー画像読取装置10が印刷物のカラー画像を読み取って、その色再現品質を評価することができる。その評価結果をカラー画像形成部の画像形成条件の調整に反映させれば、以後の印刷物の色再現品質を改善することができる。
これらの各種カラー画像形成装置は、読取原稿のカラー画像を読み取るスキャナ部を備えており、そこで読み取った原稿のカラー画像による画像データに基づいて、用紙に画像を形成(コピー)したり、外部へ送信したりすることもできる。また、カラースキャナ装置は、読取原稿のカラー画像を読み取った画像データを一時保存した後、外部へ送信することができる。
これらの装置の原稿読取部として、この発明によるカラー画像読取装置を使用することもできる。
その場合は、原稿自動給送装置(ADF)が読取原稿を一枚ずつ給送して、カラー画像読取装置10のセンサ部20と色基準部30との間の隙間を通過させて搬送する。カラー画像読取装置10はその読取原稿を読取対象として、センサ部20のイメージセンサ26が読取原稿上のカラー画像を順次読み取る。その読み取った結果による画像データに基づいて、カラー画像形成部が用紙にカラー画像を形成する。あるいは、送信部がその画像データを外部へ送信する。
この場合にも、カラー画像形成装置のスキャナ部又はカラースキャナ装置における、読取原稿上のカラー画像の読取精度を維持するために、センサ部20のイメージセンサ26の校正(キャリブレーション)を定期的に行う必要がある。この発明によるカラー画像読取装置10を使用すれば、その場合のイメージセンサ26の校正も、容易に且つ精度よく実施することができる。
〔この発明の基礎となるカラー画像読取装置の例〕
図13は、この発明の基礎となるカラー画像読取装置の図2と同様な拡大横断面図である。但し、色基準部は色基準筒42だけを示しており、それを収納する筐体(ケーシング)は図示を省略している。
このカラー画像読取装置15のセンサ部20の構成は、図2に示したこの発明によるカラー画像読取装置10のセンサ部20と同じであるから、その説明を省略する。
色基準部の色基準筒42は、正16角柱に形成され、その外周を構成する16面の各側面42cの幅及び面積は全て同じである。各側面42cは、中心軸43が延びる方向に沿った細長い平面であり、そこに各色基準面47を設けた場合、最大16色の色基準が可能である。この色基準筒42に形成した各色基準面47の配色例を図14に示す。各色基準面47が色基準筒42の周方向に占める角度はそれぞれ22.5°である。
ここで、センサ部20が最も高精細に情報を読み取れる位置、すなわちレンズアレイ24の焦点が正確に合う位置は、カバーガラス25の下面ぎりぎりのところである。そのため、色基準を正確に読み取るためには、図13に示すように、色基準筒42の色基準面47をカバーガラス25の下面に近接させることになる。
色基準筒42が回転することを考慮すると、横断面の多角形の外接円がカバーガラス25に接触する寸前が近接させる限界であることが分かる。
一方、読取対象読取時にはカバーガラス25と色基準筒42の間にシート状の読取対象が存在するので、少なくとも読取対象の厚さ分の間隔が必要である。
図13では、色基準筒42の横断面の多角形の外接円がカバーガラス25に接触するぎりぎりの位置にあるため、読取対象の厚さのために残される余地は、多角形における色基準面47の辺と外接円の円弧との間の最大距離だけである。読取対象の厚さのための距離を確保するために色基準筒42の中心軸43とカバーガラス25との距離Bを大きくすれば、レンズアレイ24の焦点位置と色基準面47との距離も離れる。
色基準面の数が少ない場合は色基準筒の多角形の辺数も少なくて済む。例えば、色基準筒が正6角柱の場合は、その各側面に形成する色基準面の辺と色基準筒の外接円の円弧との最大距離も大きくなるので、問題が顕在化しにくい。しかし、レンズアレイの焦点位置と色基準面との距離が離れるため、基準色の読み取り精度が低下することには変わりない。
また、色基準筒の直径を大きくできれば、読取対象の厚さのための距離の確保もしやすい。しかし、色基準部の大きさが増大し、装置が大型化するとともにコスト高になる。
このように、基準色を10色程度以上に多色化するという要望を実現するとともに、その各基準色の読み取り精度を維持しながら、多色の色基準筒をカラー画像読取装置に内蔵することは困難であった。
この発明は、色基準部における色基準筒の形状を変更することによって、このような問題を解決したものである。
〔第1の実施形態〕
図5はこの発明によるカラー画像読取装置の第1の実施形態を示す図13と同様な横断面図である。すなわち、図2に示した横断面図における色基準部30の筐体31の図示を省略して、拡大した図に相当する。図5の(a)は読取対象読取時の状態、(b)は色基準面読取時の状態を示す。その色基準筒32に形成した各色基準面37の配色例を図6に示す。
この図5に示すカラー画像読取装置10は、色基準筒32のみが図13及び図14に示した色基準筒42と異なる。図13及び図14に示した色基準筒42の断面は正16角形であるが、図5に示す色基準筒32の断面は、正16角形の16辺のうちの4辺分、中心角度にして90°分(図6参照)が1つの辺になっている。その他の12辺の周方向の長さは同じであり、多角形の外接円も変わらない。そのため、色基準筒32の断面は、周方向の長さが長い1辺と短い12辺で構成された13角形になる。周方向の長さが短い12辺の各辺は全て同じであり、中心角度にして22.5°(図6参照)である。
したがって、図2によって前述したように、色基準筒32の外周面を形成する複数の側面のうち、上記4辺分が1つの辺になっている1つの側面32aは、他の12辺の各側面32bより周方向の幅が広く面積も大きい。これらの各側面32a,32bは、いずれも中心軸33が延びる方向に延びる細長い平面になっている。そして、幅の広い1つの側面32aは、読取対象を読み取る際の背景面36となり、他の側面32bは全て周方向の幅が同じで面積も同じであり、それぞれ異なる各基準色の色基準面37を形成している。
各基準色の色基準面37は、それぞれセンサ部20のイメージセンサ26が読み取る主走査方向の範囲より長い長さを有する。
この実施形態では、色基準筒32の外周面を構成する幅の狭い各側面32bにおける各色基準面37の基準色を、図6に示すように配色している。すなわち、無彩色の黒、濃灰、中濃灰、灰、薄灰、淡灰、白の7色、有彩色の赤、青、緑、黄、紫の5色である。しかし、基準色はこれらに限るものではない。
読取対象読取時には、図5の(a)に示すように周方向の幅が広い背景面36をセンサ部20に正対させる。色基準面読取時には、色基準筒32を回転させて、図5の(b)に示すように周方向の幅が狭い各基準色の色基準面37をセンサ部20に順次正対させる。
色基準筒32の横断面の多角形の外接円は変わらないため、背景面36の辺に対応する円弧はその辺からの最大距離が、色基準面37の辺に対応する円弧のその辺からの最大距離より大きい。すなわち、背景面36がセンサ部20に正対したときには、色基準面37がセンサ部20に正対したときより、透明板であるカバーガラス25からの距離が大きくなる。したがって、読取対象読取時には、カバーガラス25と色基準筒32との間に搬送されるシート状の読取対象の厚さのために残される余地が大きくなる。
一方、色基準面読取時にも、色基準筒32の中心軸33とカバーガラス25との距離Bは、図13に示した例と変わらない。そして、色基準面37がカバーガラス25の下面に接触する直前まで接近するので、焦点ずれによる読取精度の低下は発生しない。
そのため、この実施形態のカラー画像読取装置10は、基準色を10色程度以上に多色化するという要望を実現できる。しかも、色基準面の読み取り精度を維持しながら、装置を大型化することなく、多色の色基準筒32を内蔵することがきる。
図6に示す色基準筒32は、色基準面37の数が12となっており、図14に示した色基準筒42の色基準面47の数16よりは少なくなっている。
しかし、読取対象読取時にセンサ部に正対する色基準筒の側面32aは汚れが付着するなどの懸念があるため、色基準面として使用ない。そのため、この発明に使用する色基準筒32では、幅の広い側面32を背景面36として、読取対象のガイド及び支持面として使用している。それでも10色以上の12色の色基準面を有しており、充分に多色のキャリブレーションを実現することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、この発明によるカラー画像読取装置の第2の実施形態を図7によって説明する。
図7は、そのカラー画像読取装置の図5と同様な横断面図であるが、中心軸とカム機構は軸端側から見た図である。(a)は読取対象読取時の状態を、(b)は色基準面読取時の状態を示す。
この図7に示すカラー画像読取装置11において、センサ部20の構成は図5及び図6によって説明した第1の実施形態と同じである。また、色基準部の色基準筒32の構成も第1の実施形態と同じである。
この第2の実施形態のカラー画像読取装置11が第1の実施形態のカラー画像読取装置10と異なるのは、色基準筒32の両端部にカム機構50を設けた点である。
そのカム機構50は、中心軸33の両端部にそれぞれ固着したカム板51と、図2に示した筐体31に固定されたカム受け部材52とからなる。カム板51は、中心軸33と同心の円板の一部が径方向に突出し、外周に径が均一な円周状カム面51aと、頂部51bに向かって径が増加する突出カム面とを形成している。そして、突出カム面の頂部51bが色基準筒32の幅の広い側面32aである背景面36の正反対側になるように、そのカム板51が中心軸33に固着されている。
カム受け部材52は、中心軸33に対してセンサ部20と反対側に、接触面52aをカバーガラス25と対向させて固定されている。そのカム受け部材52の接触面52aにカム板51の外周のカム面が、色基準筒32の自重あるいはそれに加えてバネ等の弾性引っ張り力によって、常に接触している。
また、中心軸33は、カバーガラス25に垂直な方向に所定範囲移動可能に支持されている。
この第2の実施形態のカラー画像読取装置11によれば、読取対象読取時には、図7の(a)に示すように色基準筒32が回転され、背景面36をセンサ部20のカバーガラス25に正対させる。このとき、色基準筒32と共にカム板51が回転し、その突出カム面の頂部51bがカム受け部材52の接触面52aに接触した状態になる。
そのため、カム受け部材52の接触面52aと色基準筒32の中心軸33の中心との距離が最大値Cになる。それによって、カバーガラス25の下面と背景面36との間隔(距離)が、図5の(a)に示した第1の実施形態による読取対象読取時より狭くなる。この間隔を読取対象の厚さに適したものにするように、カム板51の突出カム面の頂部51bの突出量を変えることによって変更することができる。
色基準面読取時には、図7の(b)に示すように色基準筒32が回転され、幅の狭い側面32bに形成された色基準面37のいずれかをカバーガラス25に正対させる。このときには、カム板51の円周状カム面51aがカム受け部材52の接触面52aに接触した状態になる。そのため、カム受け部材52の接触面52aと色基準筒32の中心軸33の中心との距離が最小値Dになる。この状態における色基準筒32の中心軸33とカバーガラス25との距離は、図5に示したBと同じである。そして、色基準面37がカバーガラス25の下面に極めて接近した位置になることも、第1の実施形態の場合と同じである。
この第2の実施形態によれば、カム板51の設計次第で読取対象読取時におけるカバーガラス25の下面と背景面36との間隔(距離)を自由に調整できる。したがって、読取対象の厚さへの対応と色基準の多色化への対応との自由度を、設計範囲内ではあるが増加することができる。
カム機構を複数種備えておき、それを選択的に使用することによって、厚さが異なる複数の読取対象に対応することも可能である。
〔第3の実施形態〕
次に、この発明によるカラー画像読取装置の第3の実施形態を図8によって説明する。
図8は、そのカラー画像読取装置の図5と同様な横断面図であるが、中心軸とカム機構は軸端側から見た図である。(a)は紙厚が小さい読取対象読取時の状態を、(b)は紙厚が大きい読取対象読取時の状態を、(c)は色基準面読取時の状態を示す。
この図7に示すカラー画像読取装置12において、センサ部20の構成は図5及び図6によって説明した第1の実施形態と同じである。また、色基準部の色基準筒32の構成も第1の実施形態と同じである。
この第3の実施形態のカラー画像読取装置12が第1の実施形態のカラー画像読取装置10と異なるのは、図7に示した第2の実施形態と同様に、色基準筒32の両端部にカム機構56を設けた点である。
そのカム機構56は、中心軸33の両端部にそれぞれ固着したカム板51と、図2に示した筐体31に固定した固定部材53及び可動のカム受け部材54と、その間に挟んで設けた圧縮バネ55とからなる。
カム板51は、図7に示した第2の実施形態におけるカム機構50のカム板51と同じである。中心軸33が、カバーガラス25に垂直な方向に所定範囲移動可能に支持されている点も、第2の実施形態と同じである。
このカム機構56では、カム受け部材54をカバーガラス25に垂直な方向に可動にした点が、図7のカム機構50と相違する。
この実施形態では、色基準筒32の自重によって、カム板51のカム面を可動のカム受け部材54に常に接触させる。そのカム受け部材54に、色基準筒32の自重以外の負荷がかかっていない状態(無負荷と称す)の時には、圧縮バネ55が図8にMLで示す長さになっている。このときのカム受け部材54の接触面(上面)の位置が、図7に示したカム受け部材52の接触面52aの位置と同じになる。
図8の(a)と(c)の場合は無負荷状態で、圧縮バネ55の長さがMLの状態であり、(b)の場合は負荷がかかっていて、圧縮バネは55がある程度圧縮されている。したがって、(b)の場合にのみ色基準筒32をカバーガラス25の方向へ押す力が圧縮バネ55によって発生し、(a)と(c)の場合はその押す力が発生しない。
(b)の場合に圧縮バネ55を圧縮方向に動かす負荷は、読取対象の紙厚(図8にEで示す)の作用による。それによって、色基準筒32及びカム受け部材54が図8にFで示す距離だけ、カバーガラス25から離れる方向へ移動する。圧縮バネ55はそれに応じて圧縮して反発力を生じるので、紙厚が大きい読取対象の読取時には、その読取対象の画像面は常にカバーガラス25に押し付けられることになる。
紙厚が薄い読取対象の読取時や読取対象がない場合、あるいは色基準面読取時には、圧縮バネ55を圧縮方向に動かす負荷がかからないので、色基準筒32をカバーガラス25に押付ける力は発生しないが、その必要もない。
この実施形態によれば、第2の実施形態の効果に加えて、紙厚が大きい読取対象読取時には、紙厚に応じてカバーガラス25と色基準筒32の背景面36との間隔が自動的に変化し、しかもその画像面が常にカバーガラス25に押し付けられる。したがって、紙厚が大きい読取対象のカラー画像を高精度で読取ることができる。
この第3の実施形態においても、読取対象読取時及び色基準面読取時における色基準筒32及びカム板51の回転位置と、カム機構56による色基準筒32の上下移動に関しては、前述した第2の実施形態の場合と同様である。
〔第4の実施形態〕
上述した各実施形態では、画像読取部が密着型イメージセンサと同様な構成のセンサ部20であるカラー画像読取装置の例を説明してきた。しかし、この発明によるカラー画像読取装置は、このような画像読取部を備えたものに限らない。
その一例として、この発明によるカラー画像読取装置の第4の実施形態を図9によって説明する。
図9は、そのカラー画像読取装置の図5の(a)に対応する横断面図であり、図2に示した色基準部30の筐体31は図示を省略している。
この図9に示すカラー画像読取装置13は、画像読取部であるセンサ部60と、色基準部30とによって構成されている。色基準部30の構成は、図5及び図6によって説明した第1の実施形態と同じであるから説明を省略する。しかし、この色基準部30においても、色基準筒32の両端部に、図7に示したカム機構50又は図8に示したカム機構56のようなカム機構を設けてもよい。
このカラー画像読取装置13のセンサ部60は、これまでの実施形態のセンサ部20の結像光学系におけるレンズアレイ24による等倍光学系に代えて、複数のミラーを含む縮小光学系を使用したものである。
このセンサ部60は、読取対象の最大読取幅以上の長さ(色基準筒32の中心軸33に平行な方向の長さ)を有する筐体61を備えている。その筐体61の色基準筒32と正対する開口をカバーするように、透明板であるコンタクトガラス62を固着している。
その筐体61の内部に、コンタクトガラス62に近接してその長手方向に沿って、一対の導光体63A,63Bを図9に示すように所定の間隔で平行に配置している。導光体63A,63Bは、前述した各実施形態における導光体23A,23Bと同様に、図示していないLED又はランプ等の光源からの照明光を端面から導入して、その照明光をガイド及び放射させる。これらによって照明手段を構成している。
そして、コンタクトガラス62と色基準筒32の背景面36との間を矢示G方向に搬送される読取対象の画像面を(図9では上側の面)を、この導光体63A,63Bによってコンタクトガラス62を通して照明する。
そして、一対の導光体63A,63Bの中間の上部に、読取対象の画像面からの反射光を受けて、図9で左方に90°偏向させて反射する第1のミラー64を設けている。さらに、その反射光を上方へ90°偏向させて反射する第2のミラー65と、その反射光を右方へ90°偏向させて反射する第3のミラー66とを設けている。
第3のミラー66によって図9で水平方向に反射された光束を、結像レンズ67によってその結像面に縮小して結像させる。これらによって、結像光学系として縮小光学系を構成している。
一方、筐体61内に固定されたプリント基板68上にイメージセンサ69が搭載されており、その複数のセンサ素子が、結像レンズ67の結像面上に主走査方向に沿って配列されている。すなわち、結像レンズ67によって縮小して結像される読取対象上のカラー画像を、このイメージセンサ69によって1ライン又は複数ラインずつ順次読み取って、電気信号に変換する。このイメージセンサ69も、前述した各実施形態におけるセンサ部20のイメージセンサ26と同様に、カラー画像の読み取りが可能なイメージセンサである。
プリント基板68には、イメージセンサ69を動作させて、結像レンズ67によって縮小して結像される読取対象のカラー画像を、電気信号に変換して読取るための回路が設けられている。
このイメージセンサ69の主走査方向の有効長は、読取対象の最大読取幅の全長に亘る長さにする必要はなく、結像レンズ67を含む縮小光学系の縮小倍率に応じて短くすることができる。例えば、縮小倍率が1/10であれば、イメージセンサ69の有効長を読取対象の最大読取幅の1/10にすることができる。この場合のイメージセンサ69としては、CCD等の小型で高密度の読み取りが可能なイメージセンサを使用するとよい。
〔一部変更例〕
ここで、前述した各実施形態を一部変更した例を、図10及び図11によって説明する。
図10は、この発明によるカラー画像読取装置の前述した各実施形態における色基準部の色基準筒を一部変更した図6と同様な図である。
この図10に示す色基準筒32は、図6に示した色基準筒32と同じではないが、説明の便宜上対応する各部に同一の符号を付している。
この色基準筒32は、円周方向の幅及び面積が他の側面32b(色基準面37)より大きい側面32a(背景面36)を、完全な平面ではなく、周方向において、破線で示す外接円より内側で径方向の外方に湾曲した凸曲面に形成している。その側面32aの突出量は、読み取る読取対象の厚さを考慮して任意に設計できる。
この色基準筒32の幅が広い側面32aは、読取対象読取時にセンサ部20又は60と正対し、透明板であるカバーガラス25又はコンタクトガラス62との間に読取対象が搬送される背景面36となる。したがって、この背景面36を読取対象が搬送される方向に幾分凸曲面に形成することによって、読取対象の進入を容易にし、その搬送がスムースに行われる。
色基準筒32をこのように変更した場合も、図7又は図8に示した実施形態のように、中心軸の両端部にカム機構を設けてもよい。
図11は、この発明によるカラー画像読取装置の第1の実施形態の一部を変更した図2と同様な横断面図である。この図11に示すカラー画像読取装置10の構成は、図2に示したカラー画像読取装置10の構成とは一部異なっているが、説明の便宜上対応する各部に同一の符号を付している。また、この例においても、図7又は図8に示した実施形態のように、中心軸の両端部にカム機構を設けてもよい。
この図11に示す変更例で特筆すべき箇所を破線の円で囲んで示している。
Pで示す箇所は、読取対象の入口付近のセンサ部20の保持ブロック21Aと、色基準部30の筐体31の形状である。すなわち、色基準部30の筐体31の入口部31aを水平にせずに僅かな仰角を与えている。また、センサ部20の保持ブロック21Aの下面に段部21Aaを設けて、そこでカバーガラス25を保持させている。その保持ブロック21Aの下部の入口側に、読取対象の搬送方向(太い破線の矢印Aで示す)にカバーガラス25の厚さ分程度下り傾斜の斜面21Abを形成している。
筐体31及び保持ブロック21Aの入口部付近をこのように形成することにより、両者の間隔が入口に向かって広くなるので、矢印A方向に搬送される読取対象が、色基準部30とセンサ部20との間にスムースに入っていく。
Qで示す箇所は、筐体31の読取対象の出口部31cの形状である。筐体31の出口部31cを、色基準筒32の背景面36よりも低い位置にして、その開口縁部を背景面36の後端縁から少し離し、入口部31bと逆の傾斜を付けている。それによって、色基準筒32の背景面36を越えた読取対象が、色基準筒32と筐体31の出口部31cとの間の隙間に入り込みにくくしている。それは、搬送された読取対象は、面積の広い背景面36の仮想延長線付近を通りやすいので、色基準筒32と筐体31の出口部31cとの隙間を跳び越す可能性が高くなるからである。
Rで示す箇所は、色基準筒32と筐体31の出口部31cとの隙間にブラシ状部材70を設けている。これによって隙間への読取対象の入り込みを阻止することに加え、埃などの異物の侵入を抑えることもできる。また、色基準面47の表面に付着した異物を除去することも期待できる。図11では、ブラシ状部材70を一箇所にのみ設けているが、複数個所に設けてもよい。
〔読取制御部及び信号処理部〕
最後に、この発明によるカラー画像読取装置の各実施形態における読取制御部及び信号処理部の例について図12によって説明する。図12は、その読取制御部及び信号処理部の構成例を示すブロック回路図である。
読取制御部80は、カラー画像読取装置の各部を駆動制御して、読取対象のカラー画像を電気信号に変換するための制御部である。そのため、この読取制御部80は、画像読取制御部81と、色基準筒回転用モータ駆動回路82、光源点灯回路83、およびセンサ制御回路84等を有する。
画像読取制御部81は、図示していないメインコントローラからの読取開始等の各種指示信号(ユーザ入力を含む)及び装置内の状態検知用の各センサの出力を入力して、上記各部を含む装置全体を制御する。
色基準筒回転用モータ駆動回路82は、前述した色基準部30の色基準筒32を回転させる色基準筒回転用モータ39(図3参照)を駆動制御する。
上述した色基準筒回転用モータ39と、その回転力を色基準筒32に伝達するクラッチやギヤ等の伝動機構が、色基準筒32を中心軸33の回りに回転させる回転手段を構成している。また、色基準筒回転用モータ駆動回路82と、それを制御する画像読取制御部81とによって、回転制御手段を構成している。
この回転制御手段は、センサ部20又は60のイメージセンサ26又は69に読取対象のカラー画像を読み取らせる場合は、色基準筒32を幅の広い側面32bがセンサ部20又は60の透明板と正対する位置に、上記回転手段によって回転させる。
この回転制御手段はまた、センサ部20又は60のイメージセンサ26又は69に色基準面37の基準色を読み取らせる場合は、色基準筒32を色基準面37のいずれかがセンサ部20又は60の透明板と正対する位置に、上記回転手段によって回転させる。
センサ部20又は60の透明板は、カバーガラス25又はコンタクトガラス62である。
光源点灯回路83は、前述したセンサ部20又は60の導光体23A,23B又は63A,63Bに光を投入するLEDやランプ等の光源を、画像読取制御部81によって指示されたタイミングで点灯させる回路である。
センサ制御回路84は、画像読取制御部81からの指示に従って、前述したセンサ部20又は60のイメージセンサ26又は69を動作させる。そして、レンズアレイ24又は結像レンズ67によって結像される読取対象のカラー画像を、各センサ素子によって電気信号に変換して出力させる。これを読み取りという。その読み取り動作開始信号を、信号処理部90のアナログ処理部91に送る。
信号処理部90のアナログ処理部91は、イメージセンサ26又は69の各センサ素子から出力されるカラー画像の各色成分(R,G,B)の明るさに応じた電気信号を順次入力して、増幅やゲイン調整等のアナログ処理を行う。
A/D変換回路92は、そのアナログ処理部91から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。
デジタル処理部93は、そのデジタル画像信号に対して、シェーディング補正やガンマ補正、オフセット補正等の各種処理を施す。
読取原稿を読取対象としてそのカラー画像を読み取った場合は、デジタル処理部93で処理したデジタル画像信号(RGB)をメインコントローラへ送出する。
印刷物を読取対象としてそのカラー画像を読み取る場合には、メインコントローラからデジタル処理部93へ予めマスタ画像のデジタル画像データ(RGB)を送って記憶させておく。そして、デジタル処理部93は、印刷物のカラー画像を読み取ったときのデジタル画像信号を、マスタ画像のデジタル画像データと各主走査ラインの各画素ごとに比較して、その差によって色再現品質を評価する。その評価結果をメインコントローラへ通知する。
したがって、デジタル処理部93は、読取対象のカラー画像の色再現品質を評価す評価手段の機能を有する。
CCDイメージセンサ等のセンサ素子は色別の感度特性を持っていない。そのため、カラー画像を読み取る場合には、結像光をそれぞれR,G,B各色のフィルタを通して各センサ素子が受光する3ラインのイメージセンサ(ラインセンサ)からなるカラーイメージセンサを使用する場合が多い。
イメージセンサ26又は69としてこのようなカラーイメージセンサを使用した場合には、3ラインの各イメージセンサから同時に出力されるR,G,Bのアナログ信号は、読取対象の副走査方向に1ライン分ずつの位置ずれがある。
そのため、A/D変換回路92でデジタル化したR,G,Bの各ラインの画像データを、デジタル処理部93で一時記憶し、同じラインに相当するR,G,Bの画像データを同時に読み出して、以後の処理を行う。これは公知の技術なので、詳細な説明は省略する。
カラー画像を読み取るイメージセンサを、結像光学系による結像光をダイクロックプリズムでR,G,Bの3色に分光して、その各色の光をそれぞれ受光して電気信号に変換する3本のイメージセンサ(ラインセンサ)によって構成することもできる。その場合は、読取対象の副走査方向に位置ずれがないR,G,Bのアナログ信号を出力することができる。しかし、センサ部が大型化する難点がある。
また、上述したカラーイメージセンサを使用する場合は、読取対象を照明する照明光に、波長分布に偏りがない白色光を使用する。しかし、読取対象を照明する照明光を赤色光、緑色光、青色光に周期的に切り替えて、読取対象からの反射光の結像光を1本のイメージセンサで受光して、R,G,Bのアナログ信号を順次出力させることもできる。
この場合も、R,G,Bのアナログ信号には、読取対象の副走査方向に照明光の切替間隔分ずつの位置ずれが生じるため、それを合わせる処理が必要になる。
画像形成装置で印刷した印刷物あるいは複写用等の読取原稿を読取対象として、そのカラー画像を読み取る場合には、色基準筒回転用モータ駆動回路83が色基準筒回転用モータ39を駆動して、色基準筒32を図5の(a)に示すような位置に回転させる。すなわち、色基準筒32の背景面36がセンサ部20の透明板と正対する位置に回転させる。
そして、光源点灯回路83が光源28を点灯させ、色基準筒32の背景面36とセンサ部20の透明板との間を通過して搬送される読取対象の画像面を照明する。
それと共に、センサ制御回路84がイメージセンサ26又は69を動作させて、読取対象上のカラー画像を順次読み取らせ、上述したようにR,G,Bのアナログ信号を出力させる。
そのR,G,Bのアナログ信号を、信号処理部90によって上述したように処理して、読み取ったカラー画像の色再現品質の評価や、デジタル画像データ(RGB)の出力力等を行う。
イメージセンサ26又は69の各センサ素子の読み取り特性を校正する場合には、色基準筒回転用モータ駆動回路82が色基準筒回転用モータ39を駆動して、色基準筒32を図5の(b)に示すような位置に回転させる。すなわち、色基準筒32を、読み取りたい基準色の色基準面37がセンサ部20の透明板と正対する位置になるように、順次回転させる。
その他の各部は、上述した読取対象のカラー画像を読み取る場合と同様に動作させ、色基準筒32の色基準面37の色情報をイメージセンサ26又は69に読取らせる。
色基準面37の基準色は主走査方向の全長に亘って均一な色相と明度及び彩度を有するように形成されている。したがって、イメージセンサ26又は69によって読み取られる色情報は主走査方向の全長に亘って均一であるが、各センサ素子の感度のばらつきや、各色フィルタの濃度ムラ、照明光の光量ムラなどにより、センサ素子ごとのその検出信号にはばらつきが発生する。
それを修正するために、読取対象の読み取り時にデジタル処理部93において、読み取った画像データに対してシェディング補正や色補正等を行う。そのための基準となる1ライン又は複数ライン分の基準色の情報を読み取って、基準色データを更新することによって、イメージセンサ26又は69の各センサ素子の読み取り特性を校正する。
すなわち、色基準筒32の各色基準面37の図6に示したように異なる基準色の色情報を、全長に亘ってイメージセンサ26又は69に順次読み取らせ、その各基準色の読み取り情報を記憶し直す。
したがって、デジタル処理部93は、イメージセンサの各センサ素子の読み取り特性を校正する校正手段としても機能する。
図12に示した読取制御部80及び信号処理部90は、センサ部20又は60のプリント基板22又は68に設けることができる。デジタル処理部93における色再現品質の評価などは、プリント基板22又は68にマイクロコンピュータを搭載して行うようにしてもよい。あるいは、プリント基板22又は68とは別にマイクロコンピュータを搭載した基板等を設けて行うか、メインコントローラ側で行うようにしてもよい。
メインコントローラは、カラー画像読取装置に設けてもよいが、図4に示した例のように画像形成装置内に搭載して使用する場合には、画像形成装置のコントローラ(図4の例ではコントローラ103)を兼用することができる。
〔プロダクションプリンティング機の測色器として使用する場合〕
プロダクションプリンティング機における印刷物上のカラー画像の状態を検査するために、測色器が使用されている。その測色器のセンサ部がラインスキャンカメラ方式、あるいはCIS方式のいずれの方式を採用するにしても、測色器としての色検出精度を維持する必要がある。そのためには、色の基準となるサンプルである基準色を定期的に読み取り、センサの読み取り精度を調整するキャリブレーション(校正)が必要である。
プロダクションプリンティング機に搭載する測色器のキャリブレーションで求められているのは、より多色の基準色を読み取って、高度な調整を行うことと、キャリブレーション動作の独立性である。
前者は、高い印刷品質を求められる印刷装置が対象であるため、測色器に求められる精度も厳しくなるためである。後者は、オフィス用のデジタル複写機やスキャナ装置に比べてはるかに大型で複雑なプロダクションプリンティング機を、測色器のキャリブレーションのために連動させることなく、測色器自体の単体動作としてキャリブレーションを実施したいためである。
印刷物の全域を検査する測色器で、この両者を同時に実現する技術が望まれていた。
上述した各実施形態のカラー画像読取装置は、それ自体が印刷物等の読取対象の全幅のカラー画像を読み取れるセンサ部を備え、そのセンサ部の読取精度を維持するため、色基準部に、外周側面に多数の異なる基準色の色基準面を形成した色基準筒を備えている。そして、その各基準色の読み取り動作を印刷動作と独立して実施できることができる。
したがって、そのカラー画像読取装置を、プロダクションプリンティング機における印刷物のカラー画像の状態を検査する測色器として搭載して使用することができる。
それによって、カラー画像が印刷された印刷物の全幅に対する測色が可能になり、センサ部の精度を維持するためのキャリブレーションを効率よく行うことができる。
また、キャリブレーション時には外部と連動を必要としない自己完結での動作が可能なので、プロダクションプリンティング機の制御部側からは、コマンドを送出するだけでキャリブレーションが可能になる。
そして、印刷物の全幅を読取対象とする測色器でありながら、センサ部の全センサ素子が複数の色基準面の基準色を読み取ることが可能なため、全センサ素子の精度の調整を実施可能になる。
すべての色基準面はカラー画像読取装置に内蔵されており、その動作もカラー画像読取装置内での独立した動作が可能であるので、それを搭載するプロダクションプリンティング機の動作機構とキャリブレーション時に連動させる必要がない。したがって、プロダクションプリンティング機側の構造が簡素化する。
以上、この発明の実施形態について説明してきたが、その各実施形態の各部の具体的な構成や処理の内容等は、そこに記載したものに限るものではない。
また、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された技術的特徴を有する以外は、何ら限定されないことは言うまでもない。
さらに、以上説明してきた実施形態の構成例、動作例及び変形例等は、適宜変更又は追加したり一部を削除してもよく、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施することも可能である。
5:印刷物(読取対象)
10,11,12,13,15:カラー画像読取装置 20,60:センサ部
21A,21B:保持ブロック 21Aa:段部 21Ab:斜面
22,68:プリント基板 23A,23B,63A,63B:導光体
24:レンズアレイ 25:カバーガラス
26,69:イメージセンサ(ラインセンサ) 28:光源 30:色基準部
31:色基準部の筐体(ケーシング) 31a:開口 31b:入口部
31c:出口部 32,42:色基準筒 32a:側面(1つの側面)
32b:側面(他の側面) 33,43:中心軸 34:コア部
35:色基準筒部 36:背景面 37,47:色基準面 38A,38B:端板
39:色基準筒回転用モータ 50,56:カム機構 51:カム板
51a:円周状カム面 51b:突出カム面の頂部 52:カム受け部材
52a:接触面 53:固定部材 54:可動カム受け部材 55:圧縮バネ
61:センサ部の筐体 62:コンタクトガラス 64:第1のミラー
65:第2のミラー 66:第3のミラー 67:結像レンズ(縮小光学系)
70:ブラシ状部材 80:読取制御部 81:画像読取制御回路
82:色基準筒回転用モータ駆動回路 83:光源点灯回路
84:センサ制御回路 90:信号処理部 91:アナログ処理部
92:A/D変換回路 93:デジタル処理部
100:カラープリンタ(カラー画像形成装置) 100a:筐体
101A,101B:給紙カセット 102:給紙ローラ
103:コントローラ 104:走査光学系 105:作像部
106:中間転写ベルト 107:搬送ローラ 108:二次転写ローラ
109:定着装置 110:排紙ローラ 115:感光体
125:帯電器 135:現像器
特開2009−147546号公報

Claims (10)

  1. 主走査方向に沿って複数のセンサ素子を配列したイメージセンサと、シート状の読取対象を接触させる透明板と、該透明板を通して前記読取対象及び色基準面を照明する照明手段と、結像光学系とを有し、前記透明板と前記結像光学系を通して前記イメージセンサが前記読取対象上のカラー画像及び前記色基準面の色情報を読み取るセンサ部と、
    断面の外接円が中心軸と同心の多角柱であって、外周面を形成する複数の側面のうち1つの側面だけが他の側面より周方向の幅が広く、前記他の側面がいずれも周方向の幅が同じ複数の側面であり、該他の複数の側面に、それぞれ前記イメージセンサが読み取る主走査方向の範囲より長い長さを有する異なる色の前記色基準面を形成した色基準筒と、
    該色基準筒を前記中心軸の回りに回転させる回転手段と、
    前記イメージセンサに前記読取対象上のカラー画像を読み取らせる場合は、前記色基準筒の前記1つの側面が前記センサ部の透明板と正対する位置になるように、前記イメージセンサに前記色基準面の色情報を読み取らせる場合は、前記他の側面のいずれかが前記透明板と正対する位置になるように、前記色基準筒を前記回転手段によって回転させる回転制御手段と、
    前記イメージセンサが前記色基準面の色情報を読み取った結果に基づいて、該イメージセンサの前記各センサ素子の読み取り特性を校正する校正手段と、
    を備えたことを特徴とするカラー画像読取装置。
  2. 請求項1に記載のカラー画像読取装置において、
    前記イメージセンサが前記読取対象上のカラー画像を読み取った結果に基づいて、該カラー画像の色再現品質を評価する評価手段を設けたことを特徴とするカラー画像読取装置。
  3. 前記色基準筒の前記1つの側面の表面が、前記周方向において前記外接円より内側で径方向の外方に湾曲した凸曲面に形成されていることを特徴とする請求項1記載のカラー画像読取装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のカラー画像読取装置において、
    前記色基準筒の両端部に該色基準筒の回転に連動するカム機構を設け、
    前記色基準筒の回転位置によって、前記センサ部の前記透明板と前記色基準筒の中心軸との距離が変化することを特徴とするカラー画像読取装置。
  5. 前記カム機構を、前記色基準筒が、前記1つの側面が前記透明板と正対する位置に回転したときに、前記他の側面のいずれかが前記透明板と正対する位置に回転したときよりも、前記透明板と前記色基準筒の中心軸との距離が小さくなるように構成したことを特徴とする請求項4記載のカラー画像読取装置。
  6. 前記カム機構を、前記色基準筒が、前記1つの側面が前記透明板と正対する位置に回転した状態で、前記透明板と前記色基準筒の前記1つの側面との間を搬送される前記読取対象の厚さに応じて、前記透明板と前記1つの側面との間隔が変化するように構成したことを特徴とする請求項5に記載のカラー画像読取装置。
  7. 前記センサ部の結像光学系が等倍光学系であることを特徴とする請求項1から6に記載のカラー画像読取装置。
  8. カラー画像形成部と、請求項1から7のいずれか一項に記載のカラー画像読取装置とを備え、前記カラー画像形成部でカラー画像が形成された印刷物を前記読取対象として前記カラー画像読取装置へ搬送し、前記イメージセンサが前記印刷物上のカラー画像を読み取った結果に基づいて、該カラー画像の色再現品質を評価するようにしたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  9. カラー画像形成部と、請求項1から7のいずれか一項に記載のカラー画像読取装置とを備え、読取原稿を前記読取対象として前記カラー画像読取装置によって読み取らせ、
    前記イメージセンサが前記読取原稿上のカラー画像を読み取った結果による画像データに基づいて、前記カラー画像形成部が用紙にカラー画像を形成するようにしたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  10. 主走査方向に沿って複数のセンサ素子を配列したイメージセンサと、シート状の読取対象を接触させる透明板と、該透明板を通して前記読取対象及び色基準面を照明する照明手段と、結像光学系とを有し、前記透明板と前記結像光学系を通して前記イメージセンサが前記読取対象上のカラー画像及び前記色基準面の色情報を読み取るセンサ部と、
    断面の外接円が中心軸と同心の多角柱であって、外周面を形成する複数の側面のうち1つの側面だけが他の側面より周方向の幅が広く、前記他の側面がいずれも周方向の幅が同じ複数の側面であり、該他の複数の側面に、それぞれ前記イメージセンサが読み取る主走査方向の範囲より長い長さを有する異なる色の前記色基準面を形成した色基準筒と、
    該色基準筒を前記中心軸の回りに回転させる回転手段と、を備えたカラー画像読取装置の制御方法であって、
    前記イメージセンサに前記読取対象上のカラー画像を読み取らせる場合は、前記色基準筒の前記1つの側面が前記センサ部の透明板と正対する位置になるように、前記イメージセンサに前記色基準面の色情報を読み取らせる場合は、前記他の側面のいずれかが前記透明板と正対する位置になるように、前記色基準筒を前記中心軸の回りに回転させ、
    前記イメージセンサが前記色基準面の色情報を読み取った結果に基づいて、該イメージセンサの前記各センサ素子の読み取り特性を校正する
    ことを特徴とするカラー画像読取装置の制御方法。
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