JP2017157134A - 医療情報管理装置及びクリニカルパス作成プログラム - Google Patents

医療情報管理装置及びクリニカルパス作成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】クリニカルパスを従来技術よりも効率的に作成可能な医療情報管理装置及びクリニカルパス作成プログラムを提供する。
【解決手段】一実施形態の医療情報管理装置は、複数の医療イベントが夫々相対的な実施予定日として規定されているクリニカルパステンプレートの前記複数の医療イベントのうち、指定された任意の1つの医療イベントの実施予定日に基づいて他の医療イベントの実施予定日が自動的に割り当てられたクリニカルパスを生成するクリニカルパス生成部と、他の医療イベントの実施予定日を算出する演算部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、医療情報管理装置及びクリニカルパス作成プログラムに関する。
近年、医療におけるリスク管理や治療の標準化のためにクリニカルパスが利用されている。クリニカルパスとは、広義には検査、治療、リハビリなどの医療の実施スケジュールを記録するためのデータであり、例えば表形式のファイルとして保存される。広義のクリニカルパスには、各医療に対してそれぞれ実施予定日が割り当てられたデータと、実施予定日が割り当てられる前のひな形データとがある。以下の説明では一例として、実施予定日が割り当てられる前のひな形データをクリニカルパステンプレートと称し、各医療に対してそれぞれ実施予定日時が割り当てられたデータをクリニカルパスと称することで、両者を区別する。
例えば、3日間の治療期間で構成されるクリニカルパスの場合、1日目、2日目、3日目のそれぞれの実施日において実施される複数の医療の予定が含まれる。手術の種類や病気の種類に応じて医療の内容は異なるため、手術の種類や病気の種類ごとに複数の異なる種類のクリニカルパスが存在する。
特開2014−85731号公報
本発明が解決しようとする課題は、クリニカルパスを従来技術よりも効率的に作成可能な医療情報管理装置及びクリニカルパス作成プログラムを提供することである。
一実施形態の医療情報管理装置は、複数の医療イベントが夫々相対的な実施予定日として規定されているクリニカルパステンプレートの前記複数の医療イベントのうち、指定された任意の1つの医療イベントの実施予定日に基づいて他の医療イベントの実施予定日が自動的に割り当てられたクリニカルパスを生成するクリニカルパス生成部と、他の医療イベントの実施予定日を算出する演算部とを備える。
本実施形態に係る医療情報管理装置の構成例を示すブロック図。 本実施形態に係る医療情報管理装置の動作のメインフローの一例を示すフローチャート。 クリニカルパステンプレートを選択する画面の一例を説明する模式図。 クリニカルパステンプレートの一例を説明する表。 医療イベント一覧の第1の表示例を説明する模式図。 医療イベント一覧の第2の表示例を説明する模式図。 医療イベント一覧の第3の表示例を説明する模式図。 選択した医療イベントの実施予定日を選択する画面の一例を説明する模式図。 図2のステップST113の日付算出処理のサブフローの一例を示すフローチャート。 治療期間の確認画面の一例を説明する模式図。 生成されたクリニカルパスの表示の一例を説明する表。
以下、本発明者の着眼点を先に説明後、本発明の実施形態について説明する。
従来技術では、クリニカルパステンプレートに規定された開始日、すなわち、1日目を基準日として、治療期間内の各医療イベントの実施予定日が割り当てられることで、クリニカルパスが作成されていた。しかし、開始日以外の日に実施される医療イベントに基づいて、クリニカルパステンプレートに規定された治療期間内の任意の日に各医療イベントの実施予定日を割り当てたい場合がある。例えば、手術に関連する検査や手術の準備のための医療を実施する日付を基準として、クリニカルパスを作成したい場合などである。
従来技術では、クリニカルパステンプレートに規定された治療期間内の任意の日に対して、開始日以外の日を基準として、ある医療イベントの実施予定日を割り当てたい場合、ユーザは、開始日を手動で算出することになる。その場合、ユーザは例えば、任意の日を開始日としてクリニカルパスを一旦作成後、作成したクリニカルパスに基づいて手動で逆算した開始日に基づいて、クリニカルパスを再作成しなければならなかった。
即ち、従来技術では、クリニカルパスの生成の自由度が低いという問題がある。
そこで、本発明者は、クリニカルパステンプレートに規定された治療期間内の所望の日を基準として、治療期間に含まれる複数の医療イベントのそれぞれの実施予定日を算出可能な構成を捻出した。
以下、上記画期的な構成を備えた医療情報管理装置及びクリニカルパス作成プログラムの各実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において同一の要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(1)構成
図1は、本実施形態に係る医療情報管理装置の一例を示す概念的な構成図である。図1に示すように、医療情報管理装置100は、コンピュータをベースとして構成されており、LAN(Local Area Network)などのネットワークを介して外部装置と相互通信可能である。医療情報管理装置100は、処理回路20、記憶回路30、入力回路40、及び、ディスプレイ50などのハードウェアから構成される。
医療情報管理装置100は不図示の通信制御装置を備え、通信制御装置は、ネットワーク形態に応じた種々の通信プロトコルを実装する。ここで、電子ネットワークとは、電気通信技術を利用した情報通信網全体を意味し、病院基幹LAN、無線/有線LANやインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバー通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワーク及び衛星通信ネットワークなどを含む。医療情報管理装置100は、クリニカルパスデータベース200及び患者情報データベース300などの外部の記憶装置に電子ネットワーク経由で接続されている。
クリニカルパスデータベース200は、クリニカルパステンプレート及びクリニカルパスを記憶するデータベースである。手術や病気の症例ごとに医療内容が異なるため、クリニカルパステンプレートは、手術や病気の症例ごとに複数の種類が存在する。また、病院や診療科ごとにも医療内容が異なるため、クリニカルパステンプレートは、病院や診療科ごとに複数の種類が存在する。クリニカルパステンプレートについては後述する。
患者情報データベース300は、患者の氏名、性別、年齢、受診科などの患者個人情報や、患者の入院予定日、退院予定日、外泊日、転院日、及び、転科日を含む患者スケジュール情報などの患者情報を記憶するデータベースである。
なお、クリニカルパスデータベース200、患者情報データベース300及び医療情報管理装置100は、クラウド上のシステムとして構成されていてもよい。
ここでは一例として、入力回路40は、ポインティングデバイスなどの入力デバイスを含む。入力回路40は、入力デバイスを介して操作者により入力された医療情報や指令などの入力情報を処理回路20に出力する。なお、医療情報管理装置100は、入力デバイスがディスプレイ50と一体的に構成されたタッチパネルを備えてもよい。
ディスプレイ50は、液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル、及び、有機EL(Electro Luminescence)パネル等の表示デバイスである。ディスプレイ50は、処理回路20の制御に従って画像や医療情報を表示する。
処理回路20は、専用のハードウェアで構成してもよいし、内蔵のプロセッサによるソフトウェア処理で各種機能を実現するように構成してもよい。ここでは一例として、プロセッサによるソフトウェア処理によって処理回路20が各種機能を実現する場合について説明する。処理回路20は、記憶回路30に記憶されたプログラム、または、処理回路20内に直接組み込まれたプログラムを読み出して実行することで、後述の各クリニカルパス生成機能21及び演算機能23を実現する。
クリニカルパス生成機能21は、クリニカルパスを生成するために、医療イベント一覧や日付選択画面の表示制御を行う。また、クリニカルパステンプレートに規定された相対的な実施予定日に暦上の日付が割り当てられたクリニカルパスを生成する。クリニカルパステンプレートには、様々な医療に関する医療イベントが複数規定されており、クリニカルパス生成機能21は、指定された任意の医療イベントについて選択された日付に基づいて、他の医療イベントの日付が割り当てられたクリニカルパスを生成する。クリニカルパス生成機能21によるクリニカルパスの生成方法については後述する。
演算機能23は、クリニカルパステンプレートに規定された医療イベントのうち、指定された任意の医療イベントと、選択された基準となる医療イベントの実施予定日とに基づいて、クリニカルパステンプレートに規定された治療期間の各実施予定日の暦上の日付を算出する。演算機能23による治療期間の日付算出処理については後述する。
記憶回路30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスクなどによって構成される。記憶回路30は、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びDVD(Digital Video Disk)などの可搬型メディアによって構成されてもよい。記憶回路30は、処理回路20において実行されるアプリケーションプログラムやOS(Operating System)等の各種プログラムの実行に必要なデータ、及び、画像データを記憶する。また、記憶回路30は、OSを制御するための各種コマンドや、入力回路20からの入力を支援するGUI(Graphical User Interface)プログラムを記憶してもよい。
さらに記憶回路30は、暦に基づいた日付の順序に関する情報を含むカレンダー情報を記憶する。カレンダー情報は、病院ごとに異なる休診日の情報などを含んでもよい。
(2)動作
図2は、本実施形態に係る医療情報管理装置100の動作のメインフローの一例を示すフローチャートである。以下、図3から図9を適宜参照しつつ、図2のフローチャートのステップ番号に従って、実施形態に係る医療情報管理装置100の動作を説明する。
ステップST101において、ユーザは、入力回路40を介してクリニカルパスの作成対象となる患者を選択する。患者は、例えば、ディスプレイ50に表示された患者名の一覧から選択される。選択された患者の患者情報は、患者情報データベース300から医療情報管理装置100に入力される。
ステップST103において、ユーザは、クリニカルパステンプレートを選択する。クリニカルパステンプレートの選択情報は入力回路40を介して医療情報管理装置100に入力され、選択されたクリニカルパステンプレートは、クリニカルパスデータベース200から医療情報管理装置100に入力される。
図3は、クリニカルパステンプレートを選択する画面の一例を説明する模式図である。図3はクリニカルパステンプレート選択画面D1の表示例を示している。クリニカルパステンプレート選択画面D1の上部には、患者情報が表示され、左から順に患者氏名、性別、診療科が表示されている。図3では例として、患者氏名が「患者1」、性別が「女」、診療科が「婦人科」である場合を示している。患者情報としては、例えば、患者識別データ(ID:Identification Data)などの患者を一意に特定できるような情報や、患者が現在治療中の病名などの情報を表示してもよい。
このような患者情報に基づいて、ユーザは、その患者に適用すべきクリニカルパステンプレートを選択する。図3の下部は、クリニカルパステンプレートを選択するための表示を示している。クリニカルパステンプレートは症例ごとにそれぞれ予め保存されており、クリニカルパステンプレートを選択するための表示は、例えば、診療科や病名などにより絞り込まれて表示されてもよい。上記「予め保存されている」とは、ユーザが上記クリニカルパステンプレートを選択する以前から保存されていることであり、例えば、医療情報管理装置100の据え付け時にクリニカルパスデータベース200に保存されていてもよいし、ユーザが患者に適用すべきクリニカルパスを作成する直前にクリニカルパステンプレートが作成され、クリニカルパスデータベース200に保存されていてもよい。
図3の下部に例示したクリニカルパステンプレートを選択するための表示は、患者1の診療科である婦人科に関連する治療部位によりクリニカルパステンプレートの絞り込みが可能な例を示している。図3下部の左側には、治療部位を選択するためのドロップダウンメニューm1が表示され、治療部位の一覧として、「乳房」、「子宮」、「卵巣」などが表示されている。図3では、「卵巣」が選択された場合を例示しており、一例として、選択された治療部位がグレースケールで強調的にまたは識別的に表示される。
このように治療部位が選択されると、図3の下部の右側に示す選択可能なクリニカルパステンプレートのドロップダウンメニューm2に表示されるクリニカルパステンプレートが卵巣の症例に対応するものに絞り込まれて表示される。図3の下部の右側のドロップダウンメニューm2には、クリニカルパステンプレートA、クリニカルパステンプレートB、クリニカルパステンプレートC、クリニカルパステンプレートDが順に表示されている。このうち、図3では、クリニカルパステンプレートBが選択された場合を例示している。図3の例では、一例として、選択されたクリニカルパステンプレートがグレースケールで強調的にまたは識別的に表示される。
なお、図3では一例として治療部位を選択し、選択された治療部位に対応するクリニカルパステンプレートの中から、所望のクリニカルパステンプレートを選択する場合を説明したが、図3に示した態様には限定されない。患者情報に含まれる診療科に関連するクリニカルパステンプレートが一覧で表示されてもよいし、患者情報に依らず、クリニカルパスデータベースのすべてのクリニカルパステンプレートが一覧で表示されてもよい。
図3のクリニカルパステンプレート選択画面D1の右下にはクリニカルパス作成ボタンbt1が表示され、クリニカルパス作成ボタンbt1を押下すると、選択したクリニカルパステンプレートに基づいてクリニカルパスの生成処理が開始される。図3の例ではクリニカルパステンプレートBが選択されているため、クリニカルパステンプレートBに基づいてクリニカルパスの生成処理が開始される。
図4は、クリニカルパステンプレートの一例を説明する表である。図4では一例として、図3で選択されたクリニカルパステンプレートBを示す。クリニカルパステンプレートは、手術の種類や病気の種類ごとに異なる複数の医療の内容を、相対的な実施予定日ごとに一覧化されたものである。クリニカルパステンプレートは手術や病気の症例ごとに複数存在し、複数のクリニカルパステンプレートがクリニカルパスデータベース200に格納されている。なお、クリニカルパステンプレートは、手術や病気の症例に応じて作成することができ、病院ごと、あるいは診療科ごとに作成されたクリニカルパステンプレートがクリニカルパスデータベース200に格納されている。
図4のクリニカルパステンプレートは、治療期間が4日間である例を示している。図4に例示したクリニカルパステンプレートの一番左の列は、クリニカルパステンプレートを構成する項目を示しており、上から順に、フェーズ、アウトカム、実施日、カラム、オーダが示されている。以下、クリニカルパステンプレートを構成するそれぞれの項目のことを、パス項目と呼ぶこととする。
フェーズは、アウトカムに対応する期間を示すパス項目である。アウトカムとは、治療における達成目標を示すパス項目である。手術前のフェーズに対応するアウトカムとしては、手術の説明を理解し、同意できることが挙げられている。手術後のフェーズに対応するアウトカムとしては、合併症がなく、日常生活に支障がないことが挙げられている。実施日は治療期間における相対的な実施予定日を示すパス項目である。
カラムは、治療期間における経過を示すパス項目で、例えば、手術や検査など治療の中心となる医療を基準として、経過に基づいて治療期間を分割した際の各経過の名称を示すパス項目である。カラムは、図4の例では1日単位で設定されているが、1日を手術前および手術後のように2分割した単位などで設定される場合もある。また、カラムは経過に基づいて治療期間を分割するものであるため、分割する間隔は等間隔でなくてもよい。
オーダは、カラムごとに実施する食事制限や治療、手術の準備などに関する医療を示すパス項目である。オーダには、例えば、絶飲食や、流動食といった食事制限に関する処置や、血液検査や超音波検査といった検査の種類に関する処置が含まれる。以下、フェーズ、実施日、カラム、オーダのそれぞれの行に示された各項目のことを全て医療イベントと呼ぶこととする。
図4に例示したクリニカルパステンプレートにおいて、フェーズは「手術前」と「手術後」の2つの医療イベントで構成されている。実施日は、「1日目」、「2日目」、「3日目」、「4日目」の医療イベントで構成されている。カラムは、「手術1日前」、「手術当日及び術前」、「手術当日及び術後」、「手術1日後」、「手術2日後」の医療イベントで構成されている。
手術1日前のオーダは、「22時以降絶食」、「血液検査」、「超音波検査」、「抗菌剤投与」、「点滴」、「除毛」の医療イベントで構成されている。手術当日及び術前のオーダは、「絶飲食」、「点滴」、「導尿」の医療イベントで構成されている。手術当日及び術後のオーダは、「水分可」、「点滴」、「鎮痛剤投与」の医療イベントで構成されている。手術1日後のオーダは、「流動食」、「血液検査」、「点滴」の医療イベントで構成されている。手術2日後のオーダは、「常食」の医療イベントで構成されている。
図2のフローチャートに戻って、クリニカルパスの生成動作の説明を続ける。
ステップST105において、クリニカルパス生成機能21は、医療イベント一覧をディスプレイ50に表示する。医療イベント一覧には、クリニカルパステンプレートに含まれる複数の医療イベントが一覧で表示される。
ステップST107において、ユーザは表示された医療イベント一覧から任意の1つの医療イベントを選択する。選択された医療イベントは、入力回路40を介して演算機能23に入力される。
以下、図5から図7を参照しつつ、医療イベント一覧が表示された画面に基づいて任意の1つの医療イベントを選択する方法を説明する。
図5は、医療イベント一覧の第1の表示例を説明する模式図である。図5には、クリニカルパス生成機能21によってディスプレイ50に表示される医療イベント選択画面D2aの例が示されている。図5の医療イベント選択画面D2aは医療イベント一覧がディレクトリ表示された例を示している。
図5が示すディレクトリ表示では、医療イベント一覧は、フェーズ、実施日、カラム、及び、オーダの順に医療イベントが階層化されて表示される。例えば、医療イベント選択画面D2aの医療イベント選択に表示される各医療イベントは、「+」または「−」が示されたボタンを有する。+ボタンbt2が押下されると、押下されたボタンに対応する医療イベントが属するパス項目の下位の階層のパス項目に属する医療イベントが表示される。一方「−」が示された−ボタンbt3が押下されると、押下されたボタンに対応するパス項目の下位の階層のパス項目に属する医療イベントは非表示となる。
図5に示すディレクトリ表示により、ユーザは、任意の医療イベントを選択することができる。例えば、図5の例では、「手術前」はフェーズに属する医療イベントであり、フェーズの下位の階層のパス項目は実施日である。したがって、「手術前」の医療イベントの下位の階層を開くと「1日目」及び「2日目」の2つの医療イベントが表示される。さらに、実施日の下位の階層のパス項目はカラムである。「2日目」の医療イベントの下位の階層を開くと「手術当日及び術前」の医療イベントが表示される。
図5では、「手術当日及び術前」の医療イベントが選択される例を示している。図5では、一例として、選択された医療イベントがグレースケールで強調的にまたは識別的に表示される。
図5はさらに、「手術当日及び術前」の医療イベントの下位の階層の医療イベントとして「絶飲食」、「点滴」、「導尿」が表示されている。医療イベントとして、「絶飲食」、「点滴」、「導尿」のいずれか1つが任意の医療イベントとして選択されてもよい。このように、フェーズ、実施日、カラム、及び、オーダのいずれかのパス項目に属する医療イベントが選択される。
図6は、医療イベント一覧の第2の表示例を説明する模式図である。図6も図5と同様にカラムに属する「手術当日及び術前」の医療イベントを選択する例を示している。図6は図5とは異なり、パス項目を選択して、そのパス項目に属する医療イベントから所望の医療イベントを選択する方法を例示している。
図6の医療イベント選択画面D2bは、画面上部の項目選択のための表示領域と、画面下部の選択候補の医療イベントが一覧で表示される表示領域とから構成される。選択候補として表示される医療イベントの一覧は、項目選択により選択された項目に属する医療イベントの一覧である。
図6の例において、画面上部の項目選択の表示領域にはドロップダウンメニューm3が表示され、選択項目として「フェーズ」、「実施日」、「カラム」、「オーダ」の4つのパス項目が表示されている。ドロップダウンメニューm3に表示されたパス項目の中から任意の1つのパス項目を選択すると、画面下部の選択候補の表示領域に該当のパス項目に属する医療イベントが一覧で表示される。図6の例では、項目選択においてカラムが選択され、カラムに属する医療イベントとして、「手術1日前」、「手術当日及び術前」、「手術当日及び術後」、「手術1日後」、「手術2日後」が一覧で表示されている。図6では図5と同様に、「手術当日及び術前」が選択された例が示されている。なお、図6では、一例として、選択された項目及び医療イベントをグレースケールで強調的にまたは識別的に示している。
図6では、パス項目としてカラムが選択される場合を例示したが、他のパス項目を選択した場合も同様に、選択候補の表示領域にそのパス項目に属する医療イベントが一覧で表示される。
図7は、医療イベント一覧の第3の表示例を説明する模式図である。図7は、図6とは異なり、選択候補の表示領域に、項目選択で選択されたパス項目に属する医療イベントだけではなく、その医療イベントに関連する他のパス項目の医療イベントも同時に表示する例を示している。
図6と同様に、図7が示す医療イベント選択画面D2cは、画面上部の項目選択のための表示領域と、画面下部の、項目選択により選択された項目に属する医療イベントの一覧が選択候補として一覧で表示される表示領域とから構成される。
図7の例では、医療イベント選択画面D2cの画面上部の項目選択に表示されたドロップダウンメニューm3において、オーダが選択された場合を示している。図7では一例として、選択されたパス項目がグレースケールで強調的にまたは識別的に表示される。図7に示すように、医療イベント選択画面D2cの画面下部には、オーダに属する医療イベントの一覧が表示される。
図7の医療イベント選択画面D2cの画面下部には、オーダに属する医療イベントとして、「22時以降絶食」、「絶飲食」、「水分可」、「流動食」、「常食」、「血液検査」、「超音波検査」、「血液検査」、「抗菌剤投与」などが一覧で表示されている。
図7では、オーダに属する医療イベントに加えて、他のパス項目であるカラムの医療イベントが表示されている場合を示している。図7では、オーダに属する医療イベントを含むカラムの医療イベントが表示される。図5を参照すると、オーダの医療イベント「22時以降絶食」は、カラムの医療イベント「手術1日前」に含まれる。同様に、オーダの医療イベント「絶飲食」はカラムの医療イベント「手術当日及び術前」に含まれる。
このように、医療イベント一覧は、オーダ及びカラムの2つのパス項目に属する医療イベントの組み合わせにより表示することもできる。2つのパス項目を組み合わせた医療イベント一覧により、クリニカルパステンプレート内に同じ名称のオーダがある場合であってもユーザは一意に医療イベントを特定できる。
例えば、医療イベント選択画面D2cの画面下部の医療イベント一覧では、「血液検査」は2つ表示されている。それぞれの「血液検査」の医療イベントは、別のカラムに含まれる医療イベントである。例えば、上段の「血液検査」はカラムの医療イベントが「手術1日前」であり、下段の「血液検査」はカラムの医療イベントが「手術1日後」である。このように、オーダに加えて、他のパス項目の医療イベントが表示されることで、オーダを一意に特定できる。
また、図7では、医療イベント一覧に表示される各医療イベントの優先度が合わせて表示される例を示している。優先度は、例えば、クリニカルパステンプレートを新たに作成するときに、各医療イベントについて設定される。医療イベント一覧は優先度に応じて、例えば、医療情報管理装置100は優先度が「高」の医療イベントのみ表示するように予め設定されていてもよい。ここで、「予め」とは、例えば、医療情報管理装置100の工場出荷時、販売時、または、据え付け時を含む、クリニカルパステンプレートに基づいて医療イベント一覧を表示する以前のことである。
図7の例では、優先度の欄に示した三角形で示したボタンbt4を押下すると、医療イベント一覧が優先度の高い順に並び替えて表示される。また、優先度の欄に示した逆三角形で示したボタンbt5を押下すると、医療イベント一覧が優先度の低い順に並び替えて表示される。なお、並び替えのためのボタンはカラムの欄に設けられてもよく、優先度と同様にそれぞれのボタンを押下することで昇順、降順に医療イベントを並び替えることができてもよい。
図5から図7では、カラムまたはオーダに属する医療イベントを選択する例を示したが、他のパス項目に属する医療イベントも図5から図7で例示した方法で同様に選択できる。例えば、フェーズに属する医療イベントのように、複数の実施日をまたぐ医療イベントの場合は、図7で示すように他のパス項目の医療イベントを併せて表示してもよい。例えば、フェーズが選択された場合、フェーズ及び実施日の医療イベントの一覧、または、フェーズ及びカラムの医療イベントの一覧が選択候補の表示領域に表示されてもよい。
また、フェーズに属する医療イベントのうち、例えば、「手術前」が選択された場合、「手術前」に含まれる複数の実施日のうち、一番早い実施日が選択されるように予め設定されていてもよい。ここで、「予め」とは、上述の場合と同様である。
このように、図2のステップST107において、ディスプレイ50に表示された医療イベント一覧から任意の1つの医療イベントが選択され、演算機能23に入力される。
図2のフローチャートに戻って、クリニカルパスの生成動作の説明を続ける。
ステップST109において、クリニカルパス生成機能21は、カレンダーをディスプレイ50に表示する。
ステップST111において、ユーザは選択した医療イベントの実施予定日を、表示されたカレンダーから選択する。選択された実施予定日は、入力回路40を介して演算機能23に入力される。
図8は、選択した医療イベントの実施予定日を選択する画面の一例を説明する模式図である。図8の日付選択画面D3は、画面上部の患者スケジュール情報の表示領域と、画面下部の日付選択のためのカレンダーの表示領域とから構成される。
日付選択画面D3の画面上部の患者スケジュール情報には、患者の入院予定日、外泊予定日、転科日、または、転院日などが表示される。クリニカルパスは患者スケジュール情報に合わせて作成されることが好ましく、患者スケジュール情報は実施予定日の選択を支援する情報として日付選択画面D3に表示される。
図8の日付選択画面D3の下部には、日付選択のためのカレンダーが表示される。図8の例では、2011年5月、2011年6月及び2011年7月の3ヶ月分のカレンダーが表示されている。各月のカレンダーには曜日ごとに日付が表示されている。2011年5月のカレンダーの下には、今日の日付「2011/05/04」と、破線で囲った日付が休診日であることを示すテキスト情報が表示されている。2011年5月のカレンダー上で、今日の日付「2011/05/04」に対応する日付は、実線の枠で囲まれ、識別的に表示されている。また、図8の例では、各月のカレンダーにおいて水曜日が休診日として破線の枠で囲まれ、識別的に表示されている。
今日の日付は、例えば、医療情報管理装置100内のリアルタイムクロック(RTC:real-time clock)や、システムクロックの日付に基づいて表示される。日付選択画面D3のカレンダーの最も左側に表示するカレンダーの月は、今日の日付に基づいて判定されてもよいし、患者スケジュール情報の日付に基づいて判定されてもよい。
カレンダーの右上に表示した「>」が表示されたボタンbt6及び「>>」が表示されたボタンbt7を押下すると、カレンダーの表示が月単位で進む。例えば、「>」が表示されたボタンbt6を押下した場合は1ヶ月単位で進み、「>>」が表示されたボタンbt7を押下した場合は3ヶ月単位で進むように表示制御されてもよい。なお、カレンダーの左上に表示されたボタンを押下するとカレンダーの表示は月単位で戻るように表示制御される。
図8では、選択された医療イベントの実施予定日として「2011年5月26日」が選択された例を示し、一例として選択された実施予定日がグレースケールで強調的にまたは識別的に表示される。
図8では、日付選択のためにカレンダーを表示する例を示したが、日付選択のための表示は、図8に示した態様には限定されない。例えば、ユーザが日付を直接入力できるように、医療情報管理装置100の各部を構成してもよい。
なお、上述の説明では医療イベントを選択した後、その医療イベントを実施する日付をカレンダーから選択する順序で説明したが、先に日付を選択し、その後で医療イベントを選択する順序であってもよい。また、医療イベント一覧を表示する画面とカレンダーを表示する画面とは同時に表示されてもよいし、別々に表示されてもよい。
図2のフローチャートに戻って、クリニカルパスの生成動作の説明を続ける。
ステップST113において、演算機能23は、選択された医療イベントと、その実施予定日とに基づいて、クリニカルパステンプレートに規定された治療期間の開始日から最終日までのそれぞれに対応する暦上の日付を算出する。以下、治療期間の開始日から最終日までの日付算出処理について、図9に基づき説明する。
図9は、図2のステップST113の日付算出処理のサブフローの一例を示すフローチャートである。ここでは一例として、医療イベントとして「手術1日後」が選択され、「手術1日後」に対応する日付として「2011年5月26日」が選択された場合について説明する。
ステップST151において、演算機能23は、クリニカルパステンプレートの中から、選択された医療イベントに対応する実施日を基準日として抽出する。選択された医療イベントが「手術1日後」である場合、クリニカルパステンプレートを参照すると、「手術1日後」に対応する実施日は「3日目」である。
ステップST153において、演算機能23は、基準日と、クリニカルパステンプレートに規定された治療期間の各実施日との日数の差を算出する。ステップST151の処理により基準日として「3日目」が抽出されている。図5のクリニカルパステンプレートを参照すると、クリニカルパステンプレートに規定された治療期間の各医療イベントの実施日には、「1日目」、「2日目」、「3日目」、「4日目」がある。したがって、各実施日との日数の差はそれぞれ「−2」、「−1」、「0」、「1」となる。
ステップST155において、演算機能23は、ディスプレイ50に表示されたカレンダーに従って入力された日付を、選択された医療イベントの基準日の日付として取得する。ここでは一例として、図8に示されるように、選択された日付として「2011年5月26日」が基準日の日付として演算機能23に入力される。
ステップST157において、演算機能23は、基準日の日付にステップST153で算出した日数の差を加算し、治療期間の開始日から最終日までの各日付を算出する。ステップST153で算出された日数の差はそれぞれ「−2」、「−1」、「0」、「1」である。ステップST155で入力された基準日の日付は「2011年5月26日」である。したがって、クリニカルパステンプレートに規定された治療期間の各実施日、「1日目」、「2日目」、「3日目」、「4日目」に対応する日付は、それぞれ、「2011年5月24日」、「2011年5月25日」、「2011年5月26日」、「2011年5月27日」である。
なお、上述では入力された基準日の日付に基づいて、他の実施日の日付をそれぞれ算出する例を示したが、演算機能23は、入力された基準日の日付に基づいて開始日を逆算することで、従来技術の日付算出処理を利用した日付の算出処理を実行してもよい。
ステップST159において、演算機能23は、治療期間の日付算出処理において休診日を除外するか否かを判定する。休診日を除外するか否かは、予め医療情報管理装置100に設定されていてもよいし、クリニカルパステンプレートを選択する際や日付を選択する際に設定できてもよい。ここで、「予め」とは、例えば、医療情報管理装置100の工場出荷時、販売時、または、据え付け時から設定されている場合を含み、治療期間の日付算出処理において休診日を除外するか否かを判定する以前のことである。
休診日を除外せずに治療期間内の開始日から最終日までの日付を算出する場合は、ステップST159のNOに分岐する。この場合、ステップST159において既に治療期間内の開始日から最終日までの全ての日付が算出されているため、治療期間の日付算出処理、すなわち、図2のステップST113の処理を終了し、図2のステップST115に処理を進める。この例では、クリニカルパステンプレートに規定された治療期間の開始日から最終日までの全てにそれぞれ対応する日付は、「2011年5月24日」、「2011年5月25日」、「2011年5月26日」、「2011年5月27日」となる。
一方、休診日を除外して治療期間内の開始日から最終日までの日付を算出する場合は、ステップST159のYESに分岐し、ステップST161の処理が実行される。
ステップST161において、演算機能23は、治療期間内に休診日が含まれるか否かを判定する。治療期間内に休診日が含まれない場合は、ステップST161のNOに分岐し、治療期間の日付算出処理を終了し、図2のステップST115に処理を進める。一方、算出された治療期間内に、カレンダー情報の休診日に一致する日付が含まれる場合は、ステップST161のYESに分岐し、ステップST163の処理が実行される。
ステップ158で算出された「2011年5月24日」、「2011年5月25日」、「2011年5月26日」、「2011年5月27日」の日付のうち、図8で説明したカレンダーを参照すると、「2011年5月24日」は休診日に該当する。したがって、ステップST161のYESに分岐し、ステップST163の処理が実行される。
ステップST163において、演算機能23は、休診日に該当する日付を診療日に移動させるための日数を算出する。図9のカレンダーを参照すると休診日は1日であり、日付を1日ずらせば診療日に移動することができる。したがって、「2011年5月24日」を1日ずらして「2011年5月23日」または「2011年5月25日」に移動すればよい。
ステップST165において、演算機能23は、休診日に該当する日付を診療日に移動させるための日数に基づいて治療期間内の他の日付を算出する。例えば、「2011年5月24日」は治療期間の開始日であるため、この日付を1日前にずらし「2011年5月23日」に設定すれば、他の日付は変更しなくてもよい。一方、「2011年5月24日」を1日後の日付にずらした「2011年5月25日」に設定する場合は、他の実施日の日付にも1日追加した日付が割り当てられる。
なお日付のずらし方は、上述の方法には限定されない。また、日付のずらし方は医療情報管理装置100に予め設定されてもよい。また、休診日に該当する日付があった場合、再度カレンダーを表示後、休診日に該当する日付をどの日付にずらすかをユーザが選択するように、医療情報管理装置100の各部を構成してもよい。ここでの「予め」とは、前述同様である。
休診日を除外する処理を実行した場合、再度ステップST161に戻って演算機能23は、新たに算出された日付に休診日が含まれるか否かを判定し、休診日が含まれなくなるまで休診日の除外処理が繰り返される。
このように演算機能23は、治療期間の各実施日について実施予定日を算出し、クリニカルパス生成機能21に算出した結果を出力する。
図2のフローチャートに戻って、クリニカルパスの生成動作の説明を続ける。
ステップST115において、クリニカルパス生成機能21は、演算機能23で算出された治療期間内の開始日から最終日までのそれぞれの暦上の日付をディスプレイ50に表示する。
ステップST117において、ユーザは、ディスプレイ50に表示された治療期間内の日付に基づいてクリニカルパスを生成するか否かを判定する。表示された治療期間内の日付に基づいてクリニカルパスを生成しないと判定された場合、ステップST117のNOに分岐する。ディスプレイ50に表示された治療期間内の日付に基づいてクリニカルパスを生成しないと判定された結果は、入力回路40を介してクリニカルパス生成機能21に入力される。その場合、ステップST107に戻って、再度医療イベント一覧の画面が表示され、基準となる医療イベントが選択される。
一方、ディスプレイ50に表示された治療期間内の開始日から最終日までの日付に基づいてクリニカルパスを生成すると判定された場合、ステップ117のYESに分岐する。ディスプレイ50に表示された治療期間内の日付に基づいてクリニカルパスを生成すると判定された結果が入力回路40を介してクリニカルパス生成機能21に入力されると、ステップST119が実行される。
図10は、治療期間の確認画面の一例を説明する模式図である。図10では、演算機能23で「2011年5月23日」、「2011年5月25日」、「2011年5月26日」、「2011年5月27日」の日付が治療期間として算出された場合を例として示している。図10では、治療期間として算出された日付は一例としてグレースケールで強調的にまたは識別的に表示される。
図10のカレンダーには、図9のサブフローで説明した休診日の除外処理により「2011年5月24日」が除外された、「2011年5月23日」、「2011年5月25日」、「2011年5月26日」、「2011年5月27日」の日付が治療期間として表示されている。
図10に表示されたカレンダーの上部には「2011年5月23日〜2011年5月27日」の期間でクリニカルパスを作成してもよいか、ユーザに確認を促すテキスト情報が表示される。ユーザによりカレンダーの右下の決定ボタンbt9が押下されると「2011年5月23日〜2011年5月27日」の期間でクリニカルパスが作成される。
一方、ユーザによりカレンダーの左下の再選択ボタンbt8が押下されると、図2のステップ107の処理に戻って、医療イベントと、実施予定日とが再度選択される。
なお、治療期間の確認画面は、図10の表示態様には限定されない。治療期間として算出された暦上の日付のみが文字情報的に画面に表示されてもよいし、週単位のカレンダーにより治療期間の開始日から最終日までのそれぞれの日付が識別的に表示されてもよい。また、例えば、治療期間の開始日または終了日の日付のみをディスプレイ50に表示してもよい。さらに、治療期間として算出された日付とそれ以外の日付とを異なる有彩色で表示する、あるいは、異なる輝度で表示することで、治療期間として算出された日付をそれ以外の日付と識別可能に表示してもよい。
本実施形態に係る医療情報管理装置100は、開始日以外の日を基準日としてクリニカルパスを生成するため、図10に例示したように、クリニカルパスを生成する前に治療期間の実施予定日を表示することで、ユーザは容易に治療期間を把握できる。
図2のフローチャートに戻って、クリニカルパスの生成動作の説明を続ける。
ステップST119において、クリニカルパス生成機能21は、演算機能23で算出された日付に基づいてクリニカルパスを生成する。例えば、図9の治療期間の日付算出処理で算出された治療期間「2011年5月23日」、「2011年5月25日」、「2011年5月26日」、「2011年5月27日」の日付に基づいて、クリニカルパスが生成される。
ステップST121において、ディスプレイ50は、クリニカルパス生成機能21で生成されたクリニカルパスを表示する。
以上が図2のフローチャートの説明である。
図11は、生成されたクリニカルパスの表示の一例を説明する模式図である。図11の例では、クリニカルパス表示画面D5において、患者1に対して作成されたクリニカルパスが表示されている。なお、図11は、図9の治療期間の日付算出処理により算出された治療期間「2011年5月23日」、「2011年5月25日」、「2011年5月26日」、「2011年5月27日」の日付に基づいて生成されたクリニカルパスを例示している。
演算機能23で算出される日付は、クリニカルパステンプレートの治療期間の開始日から最終日にそれぞれ対応する日付である。図4で説明したクリニカルパステンプレートを参照すると、治療期間の「1日目」、「2日目」、「3日目」、最終日の「4日目」に対応する日付は、それぞれ、「2011年5月23日」、「2011年5月25日」、「2011年5月26日」、「2011年5月27日」である。
なお、図11では、クリニカルパスの実施日に、演算機能23で算出された実施予定日が表示される例を示しているが、この態様には限定されない。たとえば、治療期間の1日目である「2011年5月23日」と2日目である「2011年5月25日」の間に、休診日に該当する「2011年5月24日」の列が挿入されたクリニカルパスを生成してもよい。このように、休診日の列を表示することで、連続した日付でクリニカルパスを生成することができる。また、図11に示すように、休診日に該当する列を非表示とすることで、一覧性に優れたクリニカルパスを生成することができる。
図11のクリニカルパス表示画面D4に表示されたクリニカルパスは、基準の医療イベントとして「手術1日後」が選択され、該当の医療イベントを実施する日付として「2011年5月26日」が選択されることで生成されたクリニカルパスクリニカルパスである。
このように、本実施形態に係る医療情報管理装置100では、任意の医療イベントが選択され、その医療イベントの実施予定日が選択されることで、クリニカルパステンプレートにおける治療期間の開始日以外の日を基準日として、治療期間に含まれる他の日付を算出することができる。
クリニカルパステンプレートの開始日以外を基準日とすることで、例えば、いつまでに治療を終了したいといった患者や医師の要望に応じた治療期間でクリニカルパスを作成できる。
また、病院ごとに手術を実施する曜日が指定されている場合がある。その場合、例えば、パス項目のカラムから「手術当日」の医療イベントを選択し、あるいは、手術において重要なオーダに属する医療イベント選択してクリニカルパスを生成することができる。
さらに、病院の運用として、検査を外注している場合や、診療科ごとに検査機器が使用できる曜日が限られている場合がある。そのような場合においても、本実施形態の医療情報管理装置100では、クリニカルパステンプレートに規定された治療期間の所望の日を基準日として選択可能なので、病院の運用に合わせて柔軟にクリニカルパスを作成できる。
なお、本実施形態では、4日間の比較的短い治療期間のクリニカルパステンプレートを例として説明したが、これは一例に過ぎない。医療情報管理装置100のクリニカルデータベース200には、例えば、10日間や1ヶ月といった長期の治療期間に対応するクリニカルパステンプレート、日帰り手術に対応した1日間のクリニカルパステンプレートや、1日入院に対応した2日間の短い期間のクリニカルパステンプレートも保存されている。
また、通院に対応したクリニカルパステンプレートもクリニカルパスデータベース200に保存されている。特に、通院に対応したクリニカルパステンプレートでは、患者や医師の都合に応じて、検査や治療を行う来院日に基づいてクリニカルパスが設定できることが望ましい。本実施形態に係る医療情報管理装置100は、選択された所望の医療イベントの実施予定日を選択してクリニカルパスを作成することができるため、通院に対応するクリニカルパスを容易に作成できる。
このように、本実施形態の医療情報処理装置100によれば、クリニカルパスを生成する際の自由度を高めることができる。
また、医療情報管理装置100の動作として本実施形態の技術思想を説明したが、本実施形態に係るクリニカルパス作成プログラムは、コンピュータに上述の動作を実行させるためのプログラムである。クリニカルパス作成プログラムは、実施予定日が割り当てられたクリニカルパスが生成され、ディスプレイ等に表示されるまでのクリニカルパス生成処理をコーディングしたものである。すなわち、クリニカルパス作成プログラムは、医療情報管理装置100に基づいて説明した上述の図2及び図9のフローチャートの各ステップの処理をプログラミング言語によりコード化したものである。
クリニカルパス作成プログラムは、例えば、コンピュータの記憶回路に記憶され、コンピュータが備えるプロセッサに読み出されることによって実行される。クリニカルパス作成プログラムが実行されることで、指定された任意の医療イベントの日付に基づいて他の医療イベントの日付が自動的に割り当てられたクリニカルパスが生成される。
また、医療情報管理装置100は、クリニカルパス作成プログラムがインストールされたコンピュータとして捉えてもよい。
以上説明した少なくとも1つの本実施形態に係る医療情報管理装置100及びクリニカルパス作成プログラムによれば、クリニカルパスを従来技術よりも効率的に作成可能となる。
なお、上記説明におけるプロセッサとは、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、プログラマブル論理デバイス、及び、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)などの回路を意味する。上記プログラマブル論理デバイスとしては、例えば、単純プログラマブル論理デバイス(SPLD:Simple Programmable Logic Device)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)などが挙げられる。処理回路20は、記憶回路30に記憶されたプログラム、または、処理回路20のプロセッサ内に直接組み込まれたプログラムを読み出し実行することで、各機能を実現する。
また、処理回路20は、単一のプロセッサによって構成されてもよいし、複数の独立したプロセッサの組み合わせによって構成されてもよい。後者の場合、複数のプロセッサにそれぞれ対応する複数の記憶回路30が設けられると共に、各プロセッサにより実行されるプログラムが当該プロセッサに対応する記憶回路に記憶される構成でもよい。別の例としては、1個の記憶回路30が複数のプロセッサの各機能に対応するプログラムを一括的に記憶する構成でもよい。
請求項の用語と実施形態との対応関係は、例えば以下の通りである。
処理回路20のクリニカルパス作成機能21は、請求項記載のクリニカルパス生成部の一例である。
また、処理回路20の演算機能23は、請求項記載の演算部の一例である。
また、記憶回路30は、請求項記載の記憶部の一例である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100…医療情報管理装置
200…クリニカルパスデータベース
300…患者情報データベース
20…処理回路
30…記憶回路
40…入力回路
50…ディスプレイ
21…クリニカルパス生成機能
23…演算機能
31…カレンダー記憶回路

Claims (9)

  1. 複数の医療イベントが夫々相対的な実施予定日として規定されているクリニカルパステンプレートの前記複数の医療イベントのうち、指定された任意の1つの医療イベントの実施予定日に基づいて他の医療イベントの実施予定日が自動的に割り当てられたクリニカルパスを生成するクリニカルパス生成部と、
    前記他の医療イベントの実施予定日を算出する演算部と
    を備える
    医療情報管理装置。
  2. 前記演算部は、前記指定された任意の1つの医療イベントの前後に実施される前記他の医療イベントの実施予定日を算出する
    請求項1に記載の医療情報管理装置。
  3. 前記演算部は、前記指定された任意の1つの医療イベントの実施予定日に基づいて、前記クリニカルパステンプレートに規定されている治療期間の開始日の日付を逆算し、前記開始日に基づいて、他の医療イベントの実施予定日を算出する
    請求項1または請求項2に記載の医療情報管理装置。
  4. 前記演算部は、前記指定された任意の1つの医療イベントの実施予定日に基づいて、前記クリニカルパステンプレートに規定されている治療期間の開始日から最終日までのそれぞれに対応する日付を算出する
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の医療情報管理装置。
  5. カレンダー情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記カレンダー情報に基づいて任意の日付を選択可能に表示し、前記複数の医療イベントを選択可能に表示する表示部をさらに備える
    請求項4に記載の医療情報管理装置。
  6. 前記記憶部は、休診日が設定されたカレンダー情報をさらに記憶し、
    前記演算部は、前記カレンダー情報に基づいて前記休診日を除外するように、前記他の医療イベントの実施予定日を算出する
    請求項5に記載の医療情報管理装置。
  7. 前記表示部は、開始日または終了日を含む治療期間の実施予定日を表示する
    請求項5または請求項6に記載の医療情報管理装置。
  8. 前記表示部は、患者の入院予定日、退院予定日、外泊日、転院日、及び転科日を含む患者スケジュール情報をさらに表示する
    請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の医療情報管理装置。
  9. コンピュータに
    複数の医療イベントが夫々相対的な実施予定日として規定されているクリニカルパステンプレートの前記複数の医療イベントのうち、指定された任意の1つの医療イベントの実施予定日に基づいて他の医療イベントの実施予定日が自動的に割り当てられたクリニカルパスを生成するステップを
    実行させるためのクリニカルパス作成プログラム。
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