JP2004192486A - クリティカルパス作成装置および作成方法 - Google Patents

クリティカルパス作成装置および作成方法 Download PDF

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利和 田中
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Abstract

【課題】医療計画および記録を行う医師或いは医療担当者が適切な医療計画および記録を容易に迅速に作成することを支援する。
【解決手段】共通処置項目別分類と、特有処置項目分類とに分別された分類毎に患者の初期条件、実施条件、イベントを内容とする医療行為名別のクリティカルパス処置データ群を格納するデータベースと、入力された患者識別データについて、医療行為名別のクリティカルパス処置データ群から患者の医療行為データに合致するクリティカルパス処置データ群を選択して患者用のクリティカルパス処置データ群を作成し、特定患者の初期条件を基準として実施条件、イベントを含む治療第1日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データを作成し、また、実施条件、イベントを基準として治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データを作成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療行為のためのクリティカルパス作成装置および作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1には、シート上に配列されるべき複数の医療項目を夫々規定しかつこれらの入力形式を夫々規定する複数のエレメントデータと、これらのデータの各シート上における貼り付け位置を規定する配置データとを含む複数のシート別データファイルを備え、表示処理手段および表示手段により、エレメント登録用の画面を表示したりし、編集手段により、一のシートを一覧表示シート中から指定或いはこれら中に新規登録を可能とし、一のエレメントを一覧表示エレメント中から指定或いはこれら中に新規登録可能とし、指定或いは新規登録されたデータを編集可能とする医療用テンプレートシステムが記載されている。
【0003】
特許文献2には、医療行為データと実行時期データと状況選定手順手段とを夫々含む複数の第1オブジェクトファイルと、日時位置算出手段情報を含む第2オブジェクトファイルと、第1オブジェクトファイルを用いて医療計画表を状況表示マーク付きで表示するための主表示データ及び状況表示マークを生成し、第2オブジェクトファイルを用いて現在日時マークを医療計画表中に表示するための第2副表示データを生成する処理部と、これらの生成された表示データを表示する表示装置とを備えた医療計画及び記録支援システムが記載されている。
【0004】
特許文献3には、医療行為データと実行時期データとを夫々含む複数の第1オブジェクトファイルを用いて、一部の期間のみに関し且つ一部の種類の医療行為のみに関する医療計画記録表であるレイヤーマップを表示するための第1表示データを生成し、各レイヤーマップを識別するレイヤーマークを複数含む生涯チャートを表示するための第2表示データを生成する処理部を備え、処理部は、生涯チャート上で選択されたレイヤーバーに対応するレイヤーマップを構成するオブジェクトファイルを取り出して、これに格納された医療行為データを用いて第1表示データを生成する医療計画及び記録支援システムが記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−118012号公報
【特許文献2】
特開2001−052073号公報
【特許文献3】
特開2002−123616号公報
【特許文献4】
特開2002−117143号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来は、予め定められた医療行為名別の基本情報の入力に基づいてクリティカルパスが設計され、患者情報や入院日などを入力により入院から退院までの間「いつ、何をするか」という一覧形式の処置スケジュールを作成していたため、処置に基づく検査結果や患者の状態など時間経過毎の結果において、時間経過毎の患者の状態に追従することが困難であり、クリティカルパスの内容は実情と解離することとなって充分に利用されているとは言い難かった。
さらに、医師、看護師等で使用される用語に不統一さがあり、処置に基づく患者の状態や検査結果などの結果を履歴情報として一元管理することが困難であった。
【0007】
従来の技術は、クリティカルパスを作成するためには医師の知識や経験および予め定められた医療行為名別の基本的な情報の入力に基づいて設計されることが通常であったために、それらに患者情報や入院日などを入力し入院から退院まで処置スケジュールの作成でしかなかった。
このため、従来の技術にあっては次のような問題があった。
医師にいたっては、手作業もしくはコンピュータ入力によりクリティカルパスを設計していたために手間がかかった。
【0008】
また、設計されたクリティカルパスを基に作成された処置スケジュールは印刷された紙や表示による全体の一覧形式であったため、情報の入力による蓄積ができなかった。
また、作成された処置スケジュールは、「いつ、何をするか」という静的な一覧形式でしかなかった。
処置にかかわる医療スタッフも作成された処置スケジュールに則って処置を行うため、時間経過毎の患者の状態に追従することが困難であった。
【0009】
入院期間においても予め処置スケジュールによって定められていることが通常であるため、入院期間を短縮する判断が困難であった。個々の患者における時間経過ごとの履歴情報が一元的に共有できないために、その都度医師の判断を仰がなければならない。
医療の大きな流れの中で患者対医師の関係はここ数年間のうちに大きく変わり医療に患者自身の権利、主張が取り入れられるようになり治療により積極的に参加するようになってきている。現在抱えている医療の問題として新聞紙上に医療ミス、医療費抑制に対する経営者側の問題等が報道されている。
【0010】
医療の効率化、標準化あるいは医療内容の改善などを目指し、全国の病院でクリティカルパスが広く導入されるようになってきた。しかしクリティカルパス作成の基礎となった製造業の工程管理と異なり、疾患や個人の個別性があり、標準化を進めてゆく過程でクリティカルパスとの不一致(バリアンス)が生じることになる。バリアンスが生じるとクリティカルパス上に予定していた計画から逸脱し、結局導入しても無駄に終わると思われているが、バリアンス解析を行い、これをはじめからクリティカルパスに載せてしまえばいいのではないかと考えた。
【0011】
本発明は、医療情報が膨大な量になっている状況下、当該医療情報が膨大な量であっても患者個別の状況に対応して参照したい医療情報を容易に参照可能とし、医療計画および記録を行う医師或いは医療担当者(例えば、看護師、リハビリスタッフ)が適切な医療計画および記録を容易に迅速に作成することを支援して所望のクリティカルパスを作成(編集)することのできる医療行為用クリティカルパスの作成装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明は、更に「どんな条件の時、何をするか」という時間経過毎の動的な条件による判断により、最適な処置行為を日々新たにして提供できる特定患者処置用のクリティカルパスの作成装置および方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、疾患名、疾患に対する治療方法、治療方法に対する作業項目を含む医療行為が患者の初期条件に関わらず原則実施する処置項目としての共通の共通処置項目に、および患者の初期条件によって左右される処置項目としての特有処置項目に分類され、患者の初期条件と、並びに課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態と患者の状態に対応する処置の手段を表すイベントを条件として分類された少なくとも2つ(複数であってもよい)の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群を格納するデータベースと、入力された特定患者識別データについて特定患者の初期条件が入力されると少なくとも2つのクリティカルパス処置データ群の内、患者の初期条件で分類された患者用の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群を使用して、治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データを作成する処理手段を有し、治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データに基づいて、特定患者識別データについての医療行為データ毎、共通処置項目および特有処置項目毎に患者についての実施条件およびイベントを画面に表示する画面表示手段を有するクリティカルパス作成装置および方法を提供する。
【0013】
本発明は、また疾患名、疾患に対する治療方法、治療方法に対する作業項目を含む医療行為についての医療行為名別データベースと、患者の初期条件と、並びに課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態と患者の状態に対応する処置の手段を表すイベントを条件として分類された少なくとも2つのクリティカルパス処置データ群を作成して、データベースに格納し、入力された特定患者識別データについて、特定患者の初期条件が入力されると少なくとも2つのクリティカルパス処置データ群のうち、患者の初期条件で分類された患者用のクリティカルパス処置データ群を使用して治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データを作成する処理手段とを有し、治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データを画面に表示する画面表示手段を有するクリティカルパス作成装置および方法を提供する。
以上に述べたクリティカルパス作成装置及び方法は、次のような有用性を備える。
【0014】
1.医療の標準化
どの患者に対しても同じように治療が進められるように考えてある。
また、患者、患者の家族、医師間、看護師、リハビリスタッフ、理学療法士、薬剤師、作業療法士、言語療法士等の職種にも治療計画、今後の治療の進み方、また成果、ゴールがはっきりする。
2.ゴール設定の明確化
成果がはっきりするため、ゴール設定がはっきりし、社会的入院が少なくなる。よって入院期間の短縮、一床あたりの稼働率が上がり、入院収入が上がる。(入院期間が延びると1日当りの診療報酬は大幅に減額されていく)
3.今回のクリティカルパスは日めくり式なので明日のやらなければいけないことが、今日の成果によって決定されてくる。
4.医療の膨大なデータベース化ができ、解析により退院に向けた律速段階の解析、また現在進められているEBM(Evidence Based Medicine:経験に基づいた方法ではなく科学的な統計解析を基にした評価、例えば腰痛は急性期には安静がいいというが、これは経験則で実際は可能な限り動いたほうが直りが早い等)のtoolとして大きな力を発揮すると思われる。
5.1に関係して、衆人の監視下のため医療ミスが減少し、マネジメントがしやすくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例の全体構成を示す。この図において使用される数字は各々次に示す内容を示す(以下、同様にして各図について内容を示すことにする)。
1…CPU、2…医療行為名別知識データベース、3…医療行為名別基本データ群、4…処置項目別基準データ群、5…CPU内のプログラム処理手段、6…共通処置項目別分類、7…特有処置項目別分類、8…処置項目別関連付けおよび選択手段、9…初期条件、10…実施条件、11…イベント、12…医療行為名別のクリティカルパス処置データベース、13…特定患者基本情報、14…特定患者識別データ、15…医療行為名における医療項目データ、16…特定患者の初期条件、17…クリティカルパス処置データ群、18…医療行為名における医療項目データ、特定患者の初期条件による問合せ(聴取)、19…特定患者処置用のクリティカルパス処置データ、20…特定患者処置用のクリティカルパス処置データベース、21…視認、22…処置、23…画面、24実施条件およびイベントである処置結果データ、26…課題達成状況を表す実施条件、検査結果と患者の状態を表すイベントによる問合せ。
【0016】
コンピュータ処理装置であるCPU1において、医療行為名別知識データベース2に格納されている医療行為名における医療項目データである疾患名、治療方法、作業項目名、処置項目が格納されている医療行為名別基本データ群3、および処置項目毎に分類された初期条件、初期条件毎に想定される課題達成状況および想定される課題達成状況に対応した処置の手段を表す実施条件、想定される検査結果および想定される検査結果に対応した処置の手段、想定される患者の状態および想定される患者の状態に対応した処置の手段を表すイベントが格納されている処置項目別基準データ群4を参照し、医療行為名毎に関連付けられている医療行為名における医療項目データである疾患名、疾患に対する治療方法、治療方法に対する作業項目、作業項目に対する処置の手段を分類した共通および特有処置項目をそれぞれ選択されて分類される。前記処置項目にいたっては共通の医療行為として共通処置項目別分類6、および他の医療行為として特有処置項目分類7に分別された分類に分類され、さらに患者の初期条件9と、並びに課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件10および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態と患者の状態に対応する処置の手段を表すイベント11を条件とし、処置項目毎に関連付けおよび選択8を行い、前記患者の初期条件と、並びに前記課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態と患者の状態に対応する処置の手段を表すイベントとを条件とする、すなわち分類された医療行為名別のクリティカルパス処置データ群を作成する。この場合に、患者の初期条件と、並びに課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態の患者の状態に対応する処置の手段を表すイベントを条件として分類され2つの、あるいは複数(本実施例の場合は2つであるので、以下2つの場合について説明する。)医療行為名別のクリティカルパス処置データ群が作成される。これら2つのクリティカル処置データ群は、それぞれ医療行為名別のクリティカルパス処置データ群データベース12に格納をされる。これによって別個に前述のデータベース12から取り出す(参照)ことができる。さらに、患者基本情報13である患者識別データ14、医療行為名における医療項目データ15、特定患者の初期条件16を端末より入力することにより、入力された医療行為名における医療項目データによる問合せ18について、前記医療行為名別のクリティカルパス処置データベース12から前記医療行為名における医療項目データを条件とする特定患者の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群を作成する。すなわち、患者基本情報13の内の特定患者の初期条件16が端末より入力すると、医療行為名別のクリティカルパス処置データベース12から、初期条件による、すなわち初期条件を条件とする特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群17が選択される。クリティカルパス処置データベース20に1例として格納しておく。さらに同時に特定患者の初期条件に対して1つの特定患者処置用のクリティカルパス処置データ19が出力される。このようにして、治療第1日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データ19を出力する。さらに、画面23に画面表示装置(図示せず)によって表示を行う。この場合、CPUを有するコンピュータによって表示するようにしてもよい。
【0017】
すべての経過状況が理想的な治療を想定したとき、それを攪乱する要因が多数存在する。それらを、治療開始時に判っているもの、時間の経過に伴って発生するもの、突発的、偶発的に発生するものとに纏めて考えることができる。
イベントの中には血液内科で主に使う「発熱、白血球、血小板の低下、ヘモグロビンの低下」がある。発熱が認められた場合には血液培養を行い抗生物質の投与を行う。白血球の低下では顆粒球刺激剤の投与、また血小板の低下、ヘモグロビンの低下では輸血などの対応をする。
【0018】
「骨折型、頚部骨折、有症状性膝関節症の有無、痴呆の有無、退院方向」
骨折型では安定型と不安定型があり安定型だと術後1週間より歩行可能、不安定型だと4週間目より歩行となる。膝関節症のある患者は1週間毎に膝に注射、膝関節に対するリハビリを早期から骨折と一緒に始める。また、O脚になっている患者が多いので足底板を作成する。痴呆のある患者は車椅子に乗れたら退院として、入院期間の短縮をする。退院方向は自宅に帰れる患者はそのままとなる。施設に行く患者は早めに介護保険を申請し施設を入院時より探す。他院、老人病院、リハビリ病院に転院する患者も同様に入院時より転院先に連絡をする。
【0019】
これらをそれぞれ、初期条件、実施条件、イベントと呼ぶことにすると、初期条件、実施条件、イベントの3要件で治療方法を律することができるようになる。
実施条件とイベントは治療を開始した後に時間の経過に伴って発生するものであり、同時に取り扱うことが出来る。従って、用語は異なっても実施条件およびイベントの要素からなる条件はここで言う「実施条件」+「イベント」に該当するものとする。
【0020】
視認21、医師あるいは医療担当者の処置22に基づき入力された課題達成状況である実施条件、検査結果、患者の状態であるイベントを含む処置結果データ24(医療行為処置結果データ)を条件として、前記課題達成状況、検査結果、患者の状態を表す前記処置結果データによる問合せ26について、前記特定患者処置用のクリティカル処置データベースに格納されている課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態と患者の状態に対応する処置の手段を表すイベントを条件として分類された特定患者処置用のクリティカルパス処置データ群20から、前記処置結果データである課題達成状況、検査結果、患者の状態(実施条件、イベント)を条件とすることにより、特有の処置項目の追加および関連付けられた想定される課題達成状況および想定される課題達成状況に対応した処置の手段を表す実施条件、想定される検査結果および想定される検査結果に対応した処置の手段、想定される患者の状態および想定される患者の状態に対応した処置の手段を表すイベントをも含んだ、もしくは新たな特有の処置項目を含まない治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データが作成される。そして前述同様にして、出力および画面に表示を行う。
【0021】
以上のように、疾患名、疾患に対する治療方法、治療方法に対する作業項目を含む医療行為についての医療行為名別データベース(医療行為名別知識データベース2)と、参照された該医療行為名別データベースのデータは、患者の初期条件に関わらず原則実施する処置項目としての共通の共通処置項目6に、および患者の初期条件によって左右される処置項目としての特有処置項目に分類され、患者の初期条件9と、並びに課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件10および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態と患者の状態に対応する処置の手段を表すイベント11を条件として分類された2つのクリティカルパス処置データ群69を作成して、データベース(医療行為名別のクリティカルパス処置データベース12)に格納し、入力された特定患者識別データについて、特定患者の初期条件16が入力される2つのクリティカルパス処置データ群69のうち、患者の初期条件で分類された患者用の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群17を使用して治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データ19を作成する処理手段(プログラム処理手段5)とを有し、治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データ19に基づいて、特定患者識別データ14についての医療行為データ毎、共通処置項目および特有処置項目毎に患者についての実施条件およびイベントを画面に表示する画面表示手段を有するクリティカルパス作成装置および方法が構成される。
【0022】
また、疾患名、疾患に対する治療方法、治療方法に対する作業項目を含む医療行為についての医療行為名別のデータベースと、参照された該医療行為名別のデータベースのデータは患者の初期条件に関わらず原則実施する処置項目としての共通の共通処置項目6に、および患者の初期条件によって左右される初期項目としての特有処置項目7に分類され、患者の初期条件9と、並びに課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件10および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態と患者の状態に対応する処置の手段を表すイベント11を条件として分類された2つのクリティカルパス処置データ群69が、データベースに格納されており、入力された特定患者識別データについて、特定患者の初期条件16が入力されると、2つのクリティカルパス処置データ群69から、医療項目データに更に患者の初期条件で分類された、すなわち、置いて選択され作成された患者用の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群17を使用して治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データ19および医療行為処置結果データから特定された実施条件または/およびイベントを条件として、実施条件およびイベントで分類されたクリティカルパス処置データ群を使用して、治療第2日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データを作成する処理手段とを有するクリティカルパス作成装置および方法が構成される。
【0023】
図2は医療行為名別知識データベース2を示す。
30…医療行為名、31…疾患名、32…治療方法、33…作業項目、34…共通処置項目、35…特有処置項目、36…共通初期条件、37…特有初期条件、38…実施条件群、39…想定される課題達成状況項目、40…想定される課題達成状況に対応した処置の手段、41…イベント、42…想定される検査結果、43…想定される検査結果に対応した処置の手段、44…想定される患者の状態、45…想定される患者の状態に対応した処置の手段、2…医療行為名別知識データベース、2a…医療行為名別基本データ群、2b…処置項目別基準データ群。
【0024】
医療行為名別知識データベース2内の医療行為名別基本データ群2a(図1の3に対応)において、医療行為名を基本にして医療行為名30に関連づけられた疾患名31、疾患名31に関連づけられた治療方法32、および処置項目別基準データ群2b(図1の4に対応)における処置の手段を分類した作業項目に関連づけられた治療方法32に関連づけられた作業項目33、共通処置項目34および特有処置項目35、共通処置項目34に関連づけられた共通初期条件36および特有初期条件37、さらに特有初期項目に関連付けられた共通初期条件および特有初期条件、および想定される課題達成状況39および想定される課題達成状況に対応した処置の手段40を表す実施条件38、想定される検査結果42および想定される検査結果に対応した処置の手段43と、想定される患者の状態44および想定される患者の状態に対応した処置の手段45を表すイベント41がデータ群もしくは、それらが一つに体系化し階層を形成して成り立って格納されている。
【0025】
共通項目の性質、性格、更に特有項目の性質、性格、どのような状況の患者にも施すべき処置(共通処置項目)と、患者の状況によっては施さなくてもよい処置、逆に施さなければならない処置(特有処置項目)がある。
前者は、血圧の測定等のルーチンワークおよび患者の初期条件に関わらず実施する処置項目であり、後者は患者の初期条件によって処置するか否かが左右される処置項目である。従って、共通の処置項目に対して特有の処置項目が複数有、かつ共通の初期条件に対して特有の初期項目が複数ある。
【0026】
共通および特有の処置項目に分けた理由
特定の患者の処置スケジュールを考える場合、必要な処置を検討、選択、配置していくわけだが、実際にやってみると患者特有の状態を考慮せずに機械的に入れてしまう項目と、患者はああいう状態だからこうしたほうが良い、これが必要だ、これは不要だという項目が出てくる。これらを予め分けておけば効率的であり、ミスを減らすことにも繋がる。
【0027】
イベントの具体例
血液内科
疾患名:急性非リンパ性白血病
治療法:寛解導入療法
イベント:口内炎出現
対応処置:スペシャル含嗽水処方
治療の途上、口内炎が出現したら、すぐに(翌日を待たず)
スペシャル含嗽水を処方する
【0028】
図3は医療行為名別データの関連づけ手段を示す。
30…医療行為名、51…医療行為名別関連項目の問合せ手段、56…処置項目別関連データの問合せ手段(図1の8に対応)、57…処置分類手段。
【0029】
医療行為名別知識データベース2を参照し、医療行為名における医療項目データである疾患名、疾患名に対する治療方法、治療方法に対する作業項目名、作業項目に対する処置項目が格納されている医療行為名別基本データ群3において、医療行為名30を入力または選択し、該医療行為名に関連する医療項目データについて、医療行為名別関連項目の問合せ51を行い、さらに処置項目にいたっては処置の手段が共通および特有処置項目に分類されている処置項目毎に分類された共通の初期条件および特有の初期条件、想定される課題達成状況および想定される課題達成状況に対応した処置の手段を表す実施条件と、想定される検査結果および想定される検査結果に対応した処置の手段、想定される患者の状態44および想定される患者の状態に対応した処置の手段を表すイベントが格納されている処置項目別基準データ群4において、処置項目別関連データの問合せ56を行い、処置分類手段57により分類された共通の処置項目6および特有の処置項目7と、前記処置項目毎に分類された共通の初期条件36および特有の初期条件37、さらに想定される課題達成状況39および想定される課題達成状況に対応した処置の手段40を表す実施条件38、イベント41についての想定される検査結果42および想定される検査結果に対応した処置の手段43と、想定される患者の状態44および想定される患者の状態に対応した処置の手段45を表すイベントをそれぞれ関連付けて選択し、医療行為名別のクリティカルパス処置データ群を作成し、医療行為名別のクリティカルパス処置データベース12に格納する。
【0030】
図4は患者処置用のクリティカルパス処置データ群の作成手段を示す。
70…患者基本情報、71…特定患者識別データ、72…医療行為名における医療項目データ、73…特定患者の初期条件、74…医療行為名における医療項目データによる問合せ、75…患者の初期条件による問合せ。
【0031】
患者基本情報70である特定患者識別データ71、医療行為名における医療項目データ72、特定患者の初期条件73をそれぞれ端末より入力し、前記入力された医療行為名における医療項目データによる問合せ74について、医療行為名別のクリティカルパス処置データベース12に格納されている医療行為名別のクリティカルパス処置データ群から医療行為名における医療項目データを条件とする該患者の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群69を選択し、さらに前記入力された患者の初期条件による問合せ75について、前記患者の初期条件においてその全てが合致することを条件とし最終的には1つのクリティカルパス処置データ群17を決定してクリティカルパス処置データベース20へ格納し特定患者の初期条件による治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データ19を出力し、また画面23に表示を行う。
【0032】
図5は処置結果データに基づく患者処置用のクリティカルパス処置データ群の作成手段を示す。
94…課題達成状況、95…患者の状態、96…検査結果、97…処置結果データによる問合せ、103…処置項目の追加がある場合の問合せ、103a…処置項目の追加、105…患者処置用のクリティカルパス処置データ。
【0033】
視認21、医師あるいは医療担当者の処置22に基づき実施条件、イベント処置結果データ24の課題達成状況94である実施条件と、および患者の状態95、検査結果96がCPUに入力される。処置結果データを条件として、前記課題達成状況、検査結果、患者の状態を表す前記処置結果データによる問合せ97について、前記クリティカルパス処置データベース20に格納されている前記特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群から、前記処置結果データである課題達成状況、検査結果、患者の状態を条件として入力することにより、処置項目の追加103aが発生した場合の特有の処置項目の追加および関連付けられた想定される課題達成状況および想定される課題達成状況に対応した処置の手段を表す実施条件、想定される検査結果および想定される検査結果に対応した処置の手段、想定される患者の状態および想定される患者の状態に対応した処置の手段を表すイベントをも含んだ、もしくは新たな特有の処置項目を含む治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データ105を作成する。また、出力および画面23に表示を行う。
【0034】
図6は医療行為名別のクリティカルパス処置データ群を示す。
69…医療行為名別のクリティカルパス処置データ群。
医療行為名別のクリティカルパス処置データベース12に格納されている医療行為名別のクリティカルパス処置データ群69においては、医療行為名30における医療項目データである疾患名31、疾患名に対する治療方法32、治療方法に対する作業項目名33、作業項目に対する共通処置項目34および特有処置項目35がデータ群もしくは、それらが一つに体系化し階層を形成して成り立って格納されている医療行為名別基本データ群部と、および前記処置項目について共通の医療行為として共通処置項目別に、および他の医療行為として特有処置項目別に分別された患者の初期条件として共通初期条件36、特有初期条件37と、並びに想定される課題達成状況39および想定される課題達成状況に対応した処置の手段40を表す実施条件とが格納される。また、想定される検査結果42および想定される検査結果に対応した処置の手段43、想定される患者の状態44および想定される患者の状態に対応した処置の手段45を表すイベントを条件として構成されているデータ群もしくは、それらが一つに体系化し階層を形成して成り立って格納されている処置項目別基準データ群部が、データ群もしくは、それらが一つに体系化し階層を形成して成り立って格納されている、または前記医療行為名毎に少なくとも1つ以上の体系化し階層を形成したデータ群として成り立って格納されている。
【0035】
図7は特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群を示す。
111…特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群。
クリティカルパス処置データベース20に格納されている特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群111においては、医療行為における疾患名、疾患名に対する治療方法、治療方法に対する作業項目名、作業項目に対する処置項目にいたっては、共通の医療行為として共通処置項目に、および他の医療行為において特有処置項目に分類されている。特定患者の初期条件73と、並びに初期条件毎に想定される課題達成状況および想定される課題達成状況に対応した処置の手段を表す実施条件38、想定される検査結果および想定される検査結果に対応した処置の手段、想定される患者の状態および想定される患者の状態に対応した処置の手段を表すイベント41を条件として作成された医療行為名別のクリティカルパス処置データ群から、特定患者識別データ71、医療行為名における医療項目データ72、特定患者の初期条件73の入力によって、前記医療行為名における医療項目データを条件とする該患者の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群が選択され、さらに該患者の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群から、前記患者の初期条件を条件とした患者識別データ71、医療行為名における医療項目データ72、患者の初期条件73と、医療行為に対する疾患名30、疾患名に対する治療方法32、治療方法に対する作業項目33が格納されている。作業項目に対する処置項目にいたっては、共通の医療行為として共通処置項目34、および他の医療行為において特有処置項目35と、処置項目毎の患者の初期条件として共通初期条件36および特有初期条件37、並びに想定される課題達成状況39および想定される課題達成状況に対応した処置の手段40を表す実施条件38、また、想定される検査結果42および想定される検査結果に対応した処置の手段43、想定される患者の状態44および想定される患者の状態に対応した処置の手段45を表すイベント41が特定患者の患者処置用のクリティカルパスとしてデータ群もしくは、それらが一つに体系化し階層を形成して成り立って格納されている。
【0036】
図8は特定患者の治療第1日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データを示す。
特定患者の治療第1日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データにおいては、医療行為における疾患名、疾患名に対する治療方法、治療方法に対する作業項目名、作業項目に対する処置項目にいたっては、共通の医療行為として共通処置項目に、および他の医療行為において特有処置項目に分類され、特定患者の初期条件36、37と、並びに初期条件毎に想定される課題達成状況および想定される課題達成状況39に対応した処置の手段40を表す実施条件が格納される。また、想定される検査結果42および想定される検査結果に対応した処置の手段43、想定される患者の状態44および想定される患者の状態に対応した処置の手段45を表すイベント41を条件として作成された医療行為名別のクリティカルパス処置データ群69から、患者識別データ31、医療行為名における医療項目データ、特定患者の初期条件36、37の入力によって、前記医療行為名における医療項目データを条件とする該患者の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群69が作成される。さらに該患者の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群69から、特定患者の初期条件36、37を条件とした患者識別データ71、医療行為名における医療項目データ、患者の初期条件36、37と、医療行為に対する疾患名、疾患名に対する治療方法、治療方法に対する作業項目、作業項目に対する処置項目にいたっては、共通の医療行為として共通処置項目、および他の医療行為において特有処置項目と、処置項目毎の患者の初期条件として共通初期条件および特有初期条件、並びに想定される課題達成状況および想定される課題達成状況に対応した処置の手段を表す実施条件、想定される検査結果および想定される検査結果に対応した処置の手段、想定される患者の状態および想定される患者の状態に対応した処置の手段を表すイベントが含まれる特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群として作成される。特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群111に基づいて、特定患者の患者識別データ71、共通の医療行為として共通処置項目34、および他の医療行為において特有処置項目35と、並びに前記処置項目毎の共通初期条件36、特有初期条件37と、想定される課題達成状況39および想定される課題達成状況に対応した処置の手段40を表す実施条件、想定される検査結果42および想定される検査結果に対応した処置の手段43、想定される患者の状態44および想定される患者の状態に対応した処置の手段45を表すイベントがデータ群もしくは、それらが一つに体系化し階層を形成して成り立って格納されている。
【0037】
図9は特定患者の治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データを示す。
150…特定患者の治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データ、163…想定される課題達成状況、164…想定される課題達成状況に対応する処置の手段、166…想定される検査結果、167…想定される検査結果に対応する処置の手段、168…想定される患者の状態、169…想定される患者の状態に対応する処置の手段。
【0038】
特定患者の治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データ150においては、医療行為における疾患名、疾患名に対する治療方法、治療方法に対する作業項目名、作業項目に対する処置項目にいたっては、共通の医療行為として共通処置項目別分類に、および他の医療行為において特有処置項目別分類に分別された分類に分類され、患者の初期条件と、並びに想定される課題達成状況および想定される課題達成状況に対応した処置の手段を表す実施条件、想定される検査結果および想定される検査結果に対応した処置の手段、想定される患者の状態および想定される患者の状態に対応した処置の手段を表すイベントを条件として作成された医療行為名別のクリティカルパス処置データ群から、患者識別データ、医療行為名における医療項目データ、患者の初期条件の入力によって、前記医療行為名における医療項目データを条件とする該患者の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群が作成される。さらに該患者の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群から、前記患者の初期条件を条件とした患者識別データ、医療行為名における医療項目データ、患者の初期条件と、医療行為に対する疾患名、疾患名に対する治療方法、治療方法に対する作業項目、作業項目に対する処置項目にいたっては、共通の医療行為として共通処置項目、および他の医療行為において特有処置項目と、処置項目毎の患者の初期条件として共通初期条件および特有初期条件、並びに初期条件毎に想定される課題達成状況および想定される課題達成状況に対応した処置の手段を表す実施条件、想定される検査結果および想定される検査結果に対応した処置の手段、想定される患者の状態および想定される患者の状態に対応した処置の手段を表すイベントが含まれる特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群として作成される。特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群に基づいて、視認、医師あるいは医療担当者の処置に基づき入力された課題達成状況である実施条件と、および検査結果、患者の状態であるイベントを含む処置結果データを条件として、前記課題達成状況、検査結果、患者の状態を表す前記処置結果データによる問合せについて、前記患者処置用のクリティカルパス処置データベースに格納されている前記特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群から、前記処置結果データである課題達成状況、検査結果、患者の状態を条件とすることにより、特定患者識別データ31と、共通処置項目34および処置項目の追加が発生した場合も含んだ特有処置項目35と、および関連付けられた想定される課題達成状況163および想定される課題達成状況に対応した処置の手段164を表す実施条件、想定される検査結果166および想定される検査結果に対応した処置の手段167、想定される患者の状態168および想定される患者の状態に対応した処置の手段169を表すイベントがデータ群もしくは、それらが一つに体系化し階層を形成して成り立って格納されている。
【0039】
図10は視認、医師あるいは医療担当者の処置に基づいた特定患者における処置結果状況の入力画面を示す。
180…特定患者における処置結果状況の入力画面、181…患者名、182…患者ID、183…特定患者に対する検査結果を表す項目、184…特定患者に対する患者の状態を表す項目、185…特定患者対する課題達成状況を表す項目、186…処置に基づいて入力された特定患者の処置結果データによる問合せ手段、187…入力された課題達成状況による問合せ、188…入力された患者の状態による問合せ、189…入力された検査結果による問合せ、191…問合せに状況に対する処置項目追加の有無の判断、192…特定患者の治療第n日目以降のクリティカルパス処置データの出力、195…チェックマーク入力ボックス。
【0040】
視認、医師あるいは医療担当者の処置に基づいた特定患者における処置結果状況の入力画面180において、特定患者を確認する患者名181、患者ID182、および特定患者に対して予め特定患者の条件を元に選択された特定患者に対する検査結果を表す項目183、特定患者に対する患者の状態を表す項目184と、特定患者に対する課題達成状況を表す項目185と、前記項目毎に含まれる状況および確認項目を表示する。視認、医師あるいは医療担当者の処置に基づいた処置結果として、前記特定患者に対する検査結果を表す項目における状況および確認項目をチェックマーク入力ボックス195にてチェックし、また前記特定患者に対する患者の状態を表す項目における状況および確認項目を前記チェックマーク入力ボックスにてチェックし、さらに前記特定患者に対する課題達成状況を表す項目における状況および確認項目をチェックマーク入力ボックスにてチェック入力により、処置に基づいて入力された特定患者の処置結果データによる問合せ手段として、実施条件である入力された課題達成状況による問合せ187、さらにイベントである入力された入力された検査結果による問合せ189と、および入力された患者の状態による問合せ188を特定患者処置用のクリティカルパス処置データベースに格納されている特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群へ行い、入力された前記課題達成状況、検査結果および患者の状態により処置項目追記の有無を判断191し、前記処置項目の追加状況をも含んだ特定患者の治療第n日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データの出力192を行い、次回治療日に前記特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データを画面表示23する。
【0041】
図11は医療行為名別のクリティカルパス処置データ群を作成するための医療行為名毎の関連付けおよび選択手段を示す。
201…医療行為名に関連付けた選択手段、207…処置項目毎に関連付けた選択手段。
医療行為名別知識データベース52を参照し、医療行為名50を医療行為名別基本データ群55において、医療行為名30より選択し医療行為名に関連付けた選択手段201によって、選択された前記医療行為名に関連付けられた疾患名31、疾患名に関連づけられた治療方法32、治療方法に関連付けられた作業項目名33を選択し、処置項目別基準データ群において、作業項目に関連付けられた処置の手段を分類した共通処置項目34および特有処置項目35を処置項目毎に関連付けた選択手段207によって選択し、処置項目毎に分類された共通初期条件36および特有初期条件37を選択し、さらに想定される課題達成状況39および想定される課題達成に対応した処置の手段40を表す実施条件、想定される検査結果42および想定される検査結果に対応した処置の手段43と、想定される患者の状態44および想定される患者の状態に対応した処置の手段45を表すイベント41を選択する。
【0042】
図12は医療行為名に関連付けた項目の選択手段を示す。
221…関連項目の問合せ手段。
医療行為名30の選択によって関連項目の問合せ221を行い、医療行為名別知識データベース52に格納されている医療行為名別基本データ群55を参照し、医療行為名に関連付けられた疾患名31、疾患名に関連付けられた治療方法32、治療方法に関連付けられた作業項目名33を選択する。
【0043】
図13は処置項目別の関連付け項目の選択手段を示す。
230…処置手段の問合せ手段、231…共通処置項目、232…特有処置項目、233…初期条件の問合せ手段、234…共通初期条件、235…特有初期条件、236…実施条件、イベントの問合せ手段、239…想定される課題達成状況、241…想定される検査結果、242…想定される患者の状態、243…想定される処置の手段の問合せ手段、245…想定される課題達成状況に対応する処置の手段、246…想定される検査結果に対応する処置の手段、247…想定される患者の状態に対応する処置の手段。
【0044】
図13において、選択された作業項目名に関連付けて処置手段の問合せ230によって医療行為名別知識データベース52に格納されている処置項目別基準データ群を参照し、処置の手段が分類された共通処置項目231および特有処置項目232を関連付けて選択し、処置項目毎に初期条件の問合せ233によって、共通初期条件234および特有初期条件235を関連付けて選択し、実施条件、イベントの問合せ236によって、想定される課題達成状況239、想定される検査結果241、想定される患者の状態242および対応する処置の手段245、想定される検査結果に対応した処置の手段246と、想定される患者の状態に対応した処置の手段247を関連付けて選択する。
【0045】
図14は特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群を作成するための患者基本情報である医療行為名における医療項目データおよび患者の初期条件を条件とした医療行為名別のクリティカルパス処置データ群の選択手段を示す。
患者基本情報70である患者識別データ71、医療行為名における医療項目データ72、患者の初期条件73をそれぞれ入力し、前記入力された医療行為名における医療項目データによる問合せ254によって、医療行為名別のクリティカルパス処置データベース12に格納されている医療行為名別のクリティカルパス処置データ群69の医療行為名における医療項目データおよび医療行為における処置が分類された各処置項目を参照し、前記医療行為名における医療項目データに合致する医療行為名別のクリティカルパス処置データ群を選択し、さらに医療行為名における医療項目データによる問合せにより選択された前記医療行為名別のクリティカルパス処置データ群から、前記入力された患者の初期条件による問合せ254によって、前記選択された医療行為名別のクリティカルパス処置データ群の処置項目毎の初期条件および関連付けられる実施条件とイベントを参照し、前記患者の初期条件に合致する医療行為名別のクリティカルパス処置データ群が選択され、以って前記医療行為名における医療項目データおよび前記患者の初期条件の合致による選択260によって2つの問合せによる条件を満たした特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群が作成される。
【0046】
図15は医療行為名における医療項目データおよび患者の初期条件を条件とする選択手段を示す。
患者識別データの入力280をし、医療行為名における医療項目データの入力281をし、このとき医療項目データによる問合せ282を医療行為名別のクリティカルパス処置データベース12に格納されている医療行為名別のクリティカルパス処置データ群69を参照し、医療行為名別項目データ群52において医療項目データが合致した医療行為名別のクリティカルパス処置データ群の選択283をし、更に患者の初期条件の入力284をし、合致データへ患者の初期条件による問合せ285を前記医療行為名別のクリティカルパス処置データ群69に行うことによって、患者の初期条件と合致した前記医療行為名別のクリティカルパス処置データ群の選択286がされる。
【0047】
図16は視認、医師あるいは医療担当者の処置に基づいた処置結果データによる特定患者の治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データの作成手段を示す。
視認21、処置22に基づく結果データである課題達成状況94、検査結果95、患者の状態96を処置結果データ入力手段24によって画面23より入力し、特定患者処置用のクリティカルパス処置データベース20に格納されている特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群111において、前記入力した課題達成状況による問合せ297、前記入力した検査結果による問合せ298、前記入力した患者の状態による問合せ299をそれぞれ行い、問合せ状況に対して処置項目の追加判断322による処置項目の追加も含んだ特定患者の治療第2回目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データを作成し、さらに前記処置結果データである課題達成状況、検査結果、患者の状態およびそれらの問合せ状況と特定患者処置用のクリティカルパス処置データベース20に格納されている特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群による内容分析状況に応じて新たな症例データとして医療行為名別知識データベース52へ格納する。
【0048】
図17は特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データと時間の経過の関係を示す。
330…特定患者の治療第1日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データ、331、332…特定患者の治療毎の患者処置用のクリティカルパス処置データ、331a、332a…処置結果に基づいた増減を含む処置項目および実施条件、イベント。
【0049】
縦軸に対しては処置の手段を表し、横軸においては時間の経過を表し、処置の前について、特定患者の治療第1日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データ330を示し、第1回目の処置について、視認、医師あるいは医療担当者の処置に基づいた特定患者における処置結果状況の入力および処置結果データによる問合せに対する処置結果に基づいた共通処置項目および問合せにより追加を含めた特有処置項目と、実施条件、イベント331aを特定患者の治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データ331を示し、第2回目の処置については、第1回目同様に視認、医師あるいは医療担当者の処置に基づいた特定患者における処置結果状況の入力および処置結果データによる問合せに対する処置結果に基づいた共通処置項目および問合せにより追加を含めた特有処置項目と、実施条件、イベント332aを特定患者の治療第3日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データ331として示す。
【0050】
図18は特定患者の手術2日目までの状態と手術1日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の手術2日目までの状態のクリティカルパスを構成する処置項目の例を示す。
400…特定患者の手術2日目までの状態のクリティカルパスを構成する処置項目、402…手術1日目のアウトカム状況判断、402a…課題達成状況による問合せ、403…特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群、404…手術1日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の特定患者の術後2日目のクリティカルパスを構成する処置項目。
【0051】
疾患名として大腿骨頚部骨折、大腿骨頚部骨折に対する治療方法として人工骨頭置換術、人工骨頭置換術に対する作業項目名として活動、活動に対する処置項目として床上臥床および他動体位交換、前記床上臥床に対する共通初期条件および、他動体位交換に対する特有初期条件として自立&(痴呆無|痴呆有(活動性有))および実施条件において、特定患者の手術2日目までの状態のクリティカルパス400を作成し、視認、医師あるいは医療担当者の処置に基づいて特定患者における処置結果に基づいて手術1日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合402とする問合せ402aを患者処置用のクリティカルパス処置データベースに格納されている特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群403へ行い、前記処置項目の床上臥床は、予め術後2日目の設定とされていたため無くなり、また同処置項目の他動体位交換についてもアウトカム(座位保持ができる)が達成されたため無くなり、また、前記問合せにより術後2日目なので処置項目として床上安静および共通処置項目が追加され、さらにアウトカム(座位保持ができる)が達成されたため処置項目としてBed端坐位が追加された手術1日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の特定患者の術後2日目のクリティカルパスを構成する処置項目404として示す。
【0052】
図19は特定患者の手術2日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の手術3日目までの状態のクリティカルパスを構成する処置項目の例を示す。
402b…手術2日目のアウトカム状況判断、402c…課題達成状況による問合せ、403c…特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群、404c…手術2日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の特定患者の術後2日目のクリティカルパスを構成する処置項目、404d…手術2日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の特定患者の術後3日目のクリティカルパスを構成する処置項目。
【0053】
疾患名として大腿骨頚部骨折、大腿骨頚部骨折に対する治療方法として人工骨頭置換術、人工骨頭置換術に対する作業項目名として活動、活動に対する処置項目として床上臥床および他動体位交換、前記床上臥床に対する共通初期条件および、他動体位交換に対する特有初期条件として自立&(痴呆無|痴呆有(活動性有))、および実施条件において、手術2日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合402bとする問合せ402cを患者処置用のクリティカルパス処置データベースに格納されている特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群403へ行い、前記処置項目の床上臥床は、予め術後2日目の設定とされていたため無くなった手術2日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の特定患者の術後2日目のクリティカルパスが作成され、さらに術後3日目においては前記術後2日目における前記処置項目の床上安静は、術後3日目になったためなくなり、また同処置項目の他動体位交換についてもアウトカム(座位保持ができる)が達成されたため無くなり、また、前記問合せによりアウトカム(座位保持ができる)が達成されたため処置項目としてBed端坐位が追加された手術2日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の特定患者の術後3日目のクリティカルパスを構成する処置項目404dが作成される。
【0054】
図20は特定患者の手術2日目までの状態と手術1日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の手術2日目までの状態および手術2日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の手術3日目までの状態を処置スケジュールを示す。
410a…手術2日目までの状態を表すスケジュール、410b…手術1日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の手術2日目までの状態を表すスケジュール、410c…手術2日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の手術3日目までの状態、411a、411b、411c…処置項目、412a、412b、412c…伸縮する実施条件内容、413a、413b…アウトカム(課題達成状況)。
【0055】
疾患名として大腿骨頚部骨折、大腿骨頚部骨折に対する治療方法として人工骨頭置換術、人工骨頭置換術に対する作業項目名として活動、活動に対する処置項目として床上臥床および他動体位交換、前記床上臥床に対する共通初期条件および、他動体位交換に対する特有初期条件として自立&(痴呆無|痴呆有(活動性有))および実施条件において、処置項目411aとおよびそれぞれの伸縮する実施条件内容を412a横軸に表し特定患者の手術2日目までの状態を手術2日目までの状態を表すスケジュール410aとして示し、視認、医師あるいは医療担当者の処置に基づいて特定患者における処置結果に基づいて手術1日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合とする問合せを患者処置用のクリティカルパス処置データベースに格納されている特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群へ行った結果を、処置項目411bとおよびそれぞれの伸縮する実施条件内容を412b横軸に、さらに手術1日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合とする項目413aを表し、特定患者の手術1日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の手術2日目までの状態を表すスケジュールル410bとして示す。また視認、医師あるいは医療担当者の処置に基づいて特定患者における処置結果に基づいて手術2日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合とする問合せを患者処置用のクリティカルパス処置データベースに格納されている特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群へ行った結果を、処置項目411cとおよびそれぞれの伸縮する実施条件内容を412c横軸に、さらに手術2日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合とする項目413bを表し、特定患者の手術2日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の手術3日目までの状態を表すスケジュールル410cとして示す。
【0056】
図21は医療行為名別のクリティカルパス処置データ群と患者入力情報の対応関係を示す。
420…医療行為名別のクリティカルパス処置データ群、421…医療行為名別医療項目データ、422…処置手段の分類および関連付け手段、423…共通処置項目、424、427…関連付け手段、425、428…初期条件群、426…特有処置項目、429…患者入力データ、430…医療行為名別医療項目データ、431…患者の状態。
【0057】
医療行為名として整形外科、疾患名として大腿骨頚部骨折、大腿骨頚部骨折に対する治療方法として人工骨頭置換術、人工骨頭置換術に対する作業項目として活動を表す医療行為名別医療項目データ421、および活動に対する処置項目として処置手段の分類および関連付け手段422に基づく床上臥床、床上安静、他動体位交換などの共通処置項目423と、前記共通処置項目における関連付け手段424によって分類された共通初期条件、自立&(痴呆無|痴呆有(活動性有))、準寝たきり/痴呆有(活動性無)などの特有初期条件を含む共通処置項目における初期条件群425と、および内転内旋位禁止、半介助体位交換、自動体位交換などの特有処置項目426と、前記特有処置項目における関連付け手段427によって分類された共通初期条件、自立&(痴呆無|痴呆有(活動性有))、準寝たきりなどの特有初期条件を含む特有処置項目における初期条件群428を含む医療行為名別のクリティカルパス処置データ群において、患者基本情報の入力データ429である患者識別データ、また医療行為名別医療項目データ430である医療行為名の整形外科、疾患名として大腿骨頚部骨折、大腿骨頚部骨折に対する治療方法として人工骨頭置換術、人工骨頭置換術に対する作業項目として活動によって前記医療行為名別のクリティカルパス処置データ群の対応する前記医療行為名別医療項目データに問合せを行い、さらに患者の状態を示す受傷前ADLとして自立&(公共交通施設を利用できる)、その他、痴呆として有、無、その他、膝痛として有、無、その他、セメントの使用の有無として使用、未使用その他、両側、片側として両側、片側、その他、骨折の安定性として安定型、その他などによって前記医療行為名別のクリティカルパス処置データ群の対応する前記共通処置項目における共通および特有の前記初期条件群および前記特有処置項目における共通および特有の前記初期条件群に問合せを行う。
【0058】
図22は医療行為名別知識データベース、医療行為名別のクリティカルパスおよび特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群の作成手段における関連付けおよび格納手段と作成された関連付けデータの参照および選択手段の関係を示す。
440…医療行為名別知識データベースの作成手段、441…医療行為名別のクリティカルパス処置データ群の作成手段、442…患者処置用のクリティカルパス処置データ群の作成手段、443…患者識別データ入力手段、444…医療行為名別医療項目データの入力手段、445…患者の初期条件の入力手段、446…医療項目名別分類手段、447、448…処置項目、449、450…初期条件、451…実施条件、452…イベント、453…関連付け格納手段、454…関連付け読出し手段、455…選択手段、456…入力および選択、関連付け分類手段。
【0059】
医療行為名別知識データベースの作成手段440、医療行為名別のクリティカルパス処置データ群の作成手段441においては、それぞれ医療行為名別分類手段446により、共通処置項目別447と特有処置項目別448とに分類し、さらに処置項目別に共通初期条件分類449および特有初期条件分類450をし、それらに関連付けて実施条件、イベントをそれぞれ入力および選択手段によって関連付けて格納453し、特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群の作成手段442である患者識別データ443の入力を基準に、医療行為名別医療項目データ444の入力と患者の初期条件445の入力を条件として、前記作成された医療行為名別のクリティカルパス処置データ群へ問合せを行い、合致した医療行為名別医療項目データ444、さらに前記患者の初期条件445に関連付けて読み出し454を行い、関連付け処置データの参照をし、関連付け処置データの選択455を行う。
【0060】
図23は医療行為名別のクリティカルパス処置データ群の構造を示す。
30a…医療行為名、31a…疾患名、32a…治療方法、33a…作業項目、34a…共通処置項目、35a…特有処置項目、36a…共通初期条件、37a…特有初期条件、38a…実施条件群、39a…想定される課題達成状況項目、40a…想定される課題達成状況に対応した処置の手段、41a…イベント群、42a…想定される検査結果、43a…想定される検査結果に対応した処置の手段、44a…想定される患者の状態、45a…想定される患者の状態に対応した処置の手段、46a…医療行為名別のクリティカルパス処置データ。
【0061】
医療行為名別のクリティカルパス処置データ群46aにおいて、医療行為名別知識データベースを参照し、医療行為名30aに基づいて疾患名31a、疾患名に対する治療方法32a、治療方法に対する作業項目33a、作業項目に対する処置の手段を共通の医療行為として共通処置項目34a別分類に、および他の医療行為として特有処置項目35a別分類に分別された分類に分類された共通初期条件36aおよび特有初期条件37aと、並びに想定される課題達成状況39aおよび想定される課題達成状況に対応した処置の手段40aを表す実施条件38a、想定される検査結果42aおよび想定される検査結果に対応した処置の手段43aと、想定される患者の状態44aおよび想定される患者の状態に対応した処置の手45aを表すイベント41aを含んでそれらがデータ群もしくは、それらが一つに体系化し階層を形成して成り立って格納されている。
【0062】
図24は特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群の構造を示す。
27…患者識別データ、28…医療行為名における医療項目データ、29…患者の初期条件、30b…医療行為名、31b…疾患名、32b…治療方法、33b…作業項目、34b…共通処置項目、35b…特有処置項目、36b…共通初期条件、37b…特有初期条件、38b…実施条件群、39b…想定される課題達成状況項目、40b…想定される課題達成状況に対応した処置の手段、41b…イベント群、42b…想定される検査結果、43b…想定される検査結果に対応した処置の手段、44b…想定される患者の状態、45b…想定される患者の状態に対応した処置の手段、46b…特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ。
【0063】
特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群46bにおいて、医療行為名別知識データベースを参照し、医療行為名に基づいて疾患名、疾患名に対する治療方法、治療方法に対する作業項目、作業項目に対する処置の手段を共通の医療行為として共通処置項目別分類に、および他の医療行為として特有処置項目別分類に分別された分類に分類された共通初期条件および特有初期条件と、並びに想定される課題達成状況および想定される課題達成状況に対応した処置の手段を表す実施条件、想定される検査結果および想定される検査結果に対応した処置の手段と、想定される患者の状態および想定される患者の状態に対応した処置の手段を表すイベントが含まれる医療行為名別のクリティカルパス処置データ群に基づいて、患者基本情報である患者識別データ27、医療行為名別医療項目データ28、患者の初期条件29を端末より入力し、前記入力した医療行為名における医療項目データを条件として、前記医療行為名別のクリティカルパス処置データ群から特定患者用の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群を作成し、さらに該患者の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群から前記入力された患者の初期条件を条件とした、医療行為名30bと、医療行為名に対する医療行為名に対する疾患名31b、疾患名に対する治療方法32b、治療方法に対する作業項目33b、作業項目に対する処置項目にたっては、共通の医療行為として共通処置項目34b別分類に、および他の医療行為として特有処置項目35b別分類に分別された分類に分類された共通初期条件および特有初期条件と、並びに想定される課題達成状況39bおよび想定される課題達成状況に対応した処置の手段40bを表す実施条件38b、想定される検査結果42bおよび想定される検査結果に対応した処置の手段43bと、想定される患者の状態44bおよび想定される患者の状態に対応した処置の手45bを表すイベント41bを含んでそれらがデータ群もしくは、それらが一つに体系化し階層を形成して成り立って格納されている。
【0064】
図25は治療第1日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データの構造を示す。
27d…患者識別データ、34d…共通処置項目、35d…特有処置項目、36d…共通初期条件、37d…特有処置項目、39d…想定される課題達成状況、40d…想定される課題達成状況に対応する処置の手段、42d…想定される課題達成状況、43d…想定される課題達成状況に対応する処置の手段、44d…想定される課題達成状況、45d…想定される課題達成状況に対応する処置の手段、46b…治療第1日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データ。
【0065】
特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ46bにおいて、医療行為名別知識データベースを参照し、医療行為名に基づいて疾患名、疾患名に対する治療方法、治療方法に対する作業項目、作業項目に対する処置の手段を共通の医療行為として共通処置項目別分類に、および他の医療行為として特有処置項目別分類に分別された分類に分類された共通初期条件および特有初期条件と、並びに想定される課題達成状況および想定される課題達成状況に対応した処置の手段を表す実施条件、想定される検査結果および想定される検査結果に対応した処置の手段と、想定される患者の状態および想定される患者の状態に対応した処置の手段を表すイベントが含まれる医療行為名別のクリティカルパス処置データ群に基づいて、患者基本情報である患者識別データ、医療行為名別医療項目データ、患者の初期条件を端末より入力し、前記入力した医療行為名における医療項目データを条件として、前記医療行為名別のクリティカルパス処置データ群から特定患者用の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群を作成し、さらに該患者の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群から前記入力された患者の初期条件を条件とした、医療行為名と、医療行為名に対する医療行為名に対する疾患名、疾患名に対する治療方法、治療方法に対する作業項目、作業項目に対する処置項目にたっては、共通の医療行為として共通処置項目別分類に、および他の医療行為として特有処置項目別分類に分別された分類に分類された共通初期条件および特有初期条件と、並びに想定される課題達成状況および想定される課題達成状況に対応した処置の手段を表す実施条件、想定される検査結果および想定される検査結果に対応した処置の手段と、想定される患者の状態および想定される患者の状態に対応した処置の手を表すイベントを含む特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群に基づいて、出力された治療第1日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データにおいて患者識別データ27d、共通処置項目34d、特有処置項目35dおよび前記処置項目毎の共通初期条件36dおよび特有初期条件37dと、並びに想定される課題達成状況39dおよび想定される課題達成状況に対応した処置の手段40dを表す実施条件38d、想定される検査結果42dおよび想定される検査結果に対応した処置の手段43d、想定される患者の状態44dおよび想定される患者の状態に対応した処置の手段45dを表すイベント41dを含んだそれらがデータ群もしくは、それらが一つに体系化し階層を形成して成り立って格納されている。
【0066】
図26は治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データの構造を示す。
27a…患者識別データ、34c…共通処置項目、35c…特有処置項目、38c…実施条件、39c…想定される課題達成状況、40c…想定される課題達成状況に対応する処置の手段、41c…イベント、42c…想定される課題達成状況、43c…想定される課題達成状況に対応する処置の手段、44c…想定される課題達成状況、45c…想定される課題達成状況に対応する処置の手段、46c…治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データ。
【0067】
特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ46cにおいて、医療行為名別知識データベースを参照し、医療行為名に基づいて疾患名、疾患名に対する治療方法、治療方法に対する作業項目、作業項目に対する処置の手段を共通の医療行為として共通処置項目別分類に、および他の医療行為として特有処置項目別分類に分別された分類に分類された共通初期条件および特有初期条件と、並びに想定される課題達成状況および想定される課題達成状況に対応した処置の手段を表す実施条件、想定される検査結果および想定される検査結果に対応した処置の手段と、想定される患者の状態および想定される患者の状態に対応した処置の手段を表すイベントが含まれる医療行為名別のクリティカルパス処置データ群に基づいて、患者基本情報である患者識別データ、医療行為名別医療項目データ、患者の初期条件を端末より入力し、前記入力した医療行為名における医療項目データを条件として、前記医療行為名別のクリティカルパス処置データ群から特定患者用の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群を作成し、さらに該患者の医療行為名別のクリティカルパス処置データ群から前記入力された患者の初期条件を条件とした、医療行為名と、医療行為名に対する医療行為名に対する疾患名、疾患名に対する治療方法、治療方法に対する作業項目、作業項目に対する処置項目にたっては、共通の医療行為として共通処置項目別分類に、および他の医療行為として特有処置項目別分類に分別された分類に分類された共通初期条件および特有初期条件と、並びに想定される課題達成状況および想定される課題達成状況に対応した処置の手段を表す実施条件、想定される検査結果および想定される検査結果に対応した処置の手段と、想定される患者の状態および想定される患者の状態に対応した処置の手を表すイベントを含む特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群に基づいて、出力された治療第1日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データをもって、視認、医師あるいは医療担当者の処置に基づき入力された課題達成状況である実施条件、検査結果、患者の状態であるイベントを含む処置結果データを条件として、前記課題達成状況、検査結果、患者の状態を表す前記処置結果データによる問合せを行い、前記患者処置用のクリティカルパス処置データベースに格納されている前記特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群から、前記処置結果データである課題達成状況、検査結果、患者の状態を条件とし処置項目の追加も含まれて作成された治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データにおいて患者識別データ27a、共通処置項目34cおよび特有処置項目35cと、並びに想定される課題達成状況39cおよび想定される課題達成状況に対応した処置の手段40cを表す実施条件38c、想定される検査結果42cおよび想定される検査結果に対応した処置の手段43c、想定される患者の状態44cおよび想定される患者の状態に対応した処置の手段45cを表すイベント41cを含んだそれらがデータ群もしくは、それらが一つに体系化し階層を形成して成り立って格納されている。
【0068】
図27は全体のフローチャートを示す。
340a…医療行為名の入力、340…医療行為名別知識データベースの参照手段、341…医療行為名に関連付けて疾患名、治療方法、作業項目、処置項目の選択、342…処置項目別分類、342a…処置項目毎に関連付けて共通および特有初期条件毎に実施条件、イベントの選択、343…医療行為名別のクリティカルパス処置データ群の作成、343a…医療行為名別のクリティカルパス処置データベースへ格納、344…患者識別データの入力、345…医療行為名にける医療項目データの入力、346…患者の初期条件の入力、346a…医療項目データによる問合せ、347…医療項目データの合致した医療行為名別のクリティカルパス処置データ群へ患者の初期条件による問合せ、349…患者処置用のクリティカルパス処置データ群の作成、350…治療第1日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データの出力、352…画面表示、353…視認、354…処置、355…検査結果の入力、356…患者の状態の入力、357…課題達成状況の入力、359…処置結果データによる問合せ、360…処置項目の追加判断、361…治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データの出力、362…追加する処置項目による問合せ手段、362a…患者処置用のクリティカルパス処置データベースへ格納。
【0069】
医療行為名の入力340aにより、医療行為名別知識データベース340を参照し、医療行為名に関連付けて疾患名、疾患名に対する治療方法、治療方法に対する作業項目、作業項目に対する処置項目の選択341において、処置項目別分類342により処置項目毎に関連付けて共通および特有初期条件毎に実施条件、イベントの選択342aにより、医療行為名別のクリティカルパス処置データ群の作成343され、医療行為名別のクリティカルパス処置データベースに格納343aし、患者識別データの入力344、医療行為名における処置項目データの入力345、患者の初期条件の入力346を行い、前記入力された医療項目データによる問合せ346aにより、前記医療行為名別のクリティカルパス処置データベースに格納されている前記医療行為名別のクリティカルパス処置データ群から前記医療項目データに合致する前記医療行為名別のクリティカルパス処置データ群を作成し、さらに、前記医療項目データの合致した前記医療行為名別のクリティカルパス処置データ群へ患者の初期条件による問合せ347を行い、患者処置用のクリティカルパス処置データ群の作成349をし、治療第1日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データの出力350をし、画面表示352をする。
【0070】
また、視認353、医師あるいは医療担当者の処置354に基づいた結果である検査結果の入力355、患者状態の入力356、課題達成状況の入力357により、処置結果データによる問合せ359を患者処置用のクリティカルパス処置データベース362aにし、問合せ状況に応じた処置項目の追加処理360により、追加する処置項目による問合せ362を行い、治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データの出力361し、画面表示352を行う。
【0071】
図28は全体の構成を示す。
370、378…記憶装置、371、379…中央演算処理装置、372、380…表示装置、373、381…入力装置、374、382…プリンタ、375…通信装置、376…ネットワーク、377…外部通信装置。
【0072】
記憶装置370、378、中央演算処理装置(CPU)371、379、表示装置372、380、入力装置373、381、プリンタ374、382、通信装置375、通信ネットワーク376、さらに外部通信装置377を示す。
以下、対象例、方法例および結果例について示す。
【0073】
対象例について:
1998年10月より2000年9月までの2年間手術治療を行った60才以上の大腿骨頚部骨折、転子部骨折患者38例中クリティカルパスを使用した32例(初期にバリアンス以外の原因で使用できなかった症例6例を除く)であった。
【0074】
方法例について:
クリティカルパスは安静度、検査・計測、バイタルサイン、治療(点滴・内服)、処置、食事、リハビリ、活動度、排泄、清潔、教育指導、アウトカム、バリアンスの13項目からなっており、これを時系列で並べ医師、看護師、リハビリスタッフでチェックを行うようにしている。
バリアンスコードを使用し、一週間毎に発生したバリアンスを抽出した。アウトカムは4週間入院5週目に退院が可能ということにした。これを元にバリアンスを初期条件に設定したパスを作成し1977年3月から2000年9月までの頚部骨折、転子部骨折の内クリティカルパスを使用しなかった18例を追加した50例に当てはめクリティカルパスの使用頻度について検討した。
【0075】
結果例について:
1〜2週の初期には痴呆による指示動作に与えず思うようにリハビリが進まない、移動ができないということがバリアンスになっていた。3〜4週と歩行が必要な時期になると移動に伴う膝痛や退院に向けた問題が大きなバリアンスになった。これを元に骨折型(転子部骨折(安定型、不安定型)、頚部骨折(人口骨頭(セメントの有無)、観血的整復内固定術、保存的)、有症状性膝関節症の有無、痴呆の有無、退院方向(自宅、老健、他院、老人病院、リハビリ病院)、受傷前活動度(自宅外、自宅内、車椅子レベル、ベッド上))に分類しコンピュータを使用し対話形式でクリティカルパスが発行できるようにした。製作クリティカルパス数は大腿骨頚部骨折で320通り、転子部骨折で160通り合計480通り作成した。実際これを1997年より50例に当てはめてみると25通り(5%)のクリティカルパスを使用した。事前に検討可能なバリアンスはクリティカルパスに掲載されている各項目に対して様々に関連している。変形性膝関節症の場合、高齢者である患者全員が罹患しているが臥床とともに有症状者となり易くなっている。その場合注射を1週間に1回行いリハビリのプログラムも膝関節の物療、筋力訓練を中心に行う。また、早期に足底装具を作成するなどをクリティカルパスに掲載しスタッフ全員がそれを認識する必要がある。しかし症例毎にクリティカルパスを作り変えることは難しく、480通りのパスを作成することなど考えられない。そこで基本となっているパスに検討した5項目のバリアンスに対応できる初期条件を条件、すなわち内容を前述のように流し込めるようにした。これはコンピュータの画面上で有る無しのアルゴリズムが現れ該当項目をチェックすれば患者1人に一枚のクリティカルパスが印刷されてくるようになる。例えば、変形性膝関節症の有無の画面をチェックすればリハビリの項目に保温や物療、筋力訓練の項目が入り、荷重時期の項目に装具の発注が入り、注射の項目にヒアルロン酸の週1回の項目が入るようなパスが作成されて出てくるようになる。
【0076】
更に、従来の静的なクリティカルパスに基づいた医療行為スケジュールでは解決できなかった、
・処置行為毎に与えられる課題達成条件による過誤のない医療行為の提供。
・最適な処置行為の提供に基づく入院期間の短縮。
・従来の医師のノウハウをデータ化することによる時間経過に伴った処置行為における適切な判断が行える。
・検査結果、患者の状態および処置行為における課題達成状況などの結果を患者の履歴データとして管理、運用ができる。
・実際の処置行為に基づいて患者毎の結果データを分析することで奨励データとして新規患者に適応できる。
【0077】
【発明の効果】
従って、これまでのクリティカルパスは紙に記載または印刷されたものであったので、患者の個別の初期条件に対応した至適な医療計画を個々に作成するためには、一つ一つクリティカルパスを手作業で書き換えて作成する必要があり、高々2、3種類を作成し用意することは可能であっても、一つの疾患についても多様な範疇についての多種の条件を有する各々の症例に対応した、数十、数百種類ものクリティカルパスを作成し、使用することは事実上不可能であった。このため、条件の異なった症例についても個別性をある程度は無視して既存の固定化したクリティカルパスに無理に当てはめて医療計画を進行させるか、もしくはそれがため経過がクリティカルパス通りに進行しないために結局はクリティカルパスを放棄せざるを得なくなり、患者にとって有益な医療計画を提供することができないおそれがあり、医療者にとってもクリティカルパスが有用性に乏しいシステムになることを余儀なくされていた。
【0078】
今回発明したシステムは、個々の患者から得られ入力された初期条件に応じて、予めプログラムされた算定法に基づきコンピュータが自動的に医療内容や日程を設計することにより、初期条件としてのm種類の範疇についてn種類の条件から選択できるように設定しておくことにより、nのm乗の種類の症例に対応が可能であり、想定しうるすべての初期条件に合致した至適の医療計画をクリティカルパスとして作成、利用できるようにしたものである。このことにより、すべての患者に最も適した医療計画がクリティカルパスとして作成され、医療が計画どおりに進行し、患者にとって有益であり、医療者にとっても有用なシステムとしたものである。
【0079】
また、これまでのクリティカルパスは紙に記載または印刷されたものであったので、個々の患者の診療において、計画どおりに経過が進行しなかった場合、その各々に対応してその時点以降の至適な医療計画を作成するためには、その後のクリティカルパスを手作業で書き換えて作成し直す必要があり、もしくは予め2、3種類の予定外の状況について選択肢を設けておくことは可能であっても、多種多様な経過をたどる各々の症例に対応した無数の選択肢を用意することは事実上不可能であった。このため、予定通りの経過をとらない症例についても個別性を無視して既存の固定化したクリティカルパスに無理に当てはめて医療計画進行させるか、もしくはそれがため経過がクリティカルパス通りに進行しないために結局はクリティカルパスを放棄せざるを得なくなり、患者にとって有益な医療計画を提供することができないおそれがあり、医療者にとってもクリティカルパスが有用性に乏しいシステムになることを余儀なくされていた。
【0080】
今回発明したシステムは、個々の患者からの経過に応じて、入力された医療介入の実施/不実施や、課題の達成状況、アウトカムの状況、患者の病態のデータに応じて、予めプログラムされた算定法に基づきコンピュータが当初設計されたクリティカルパスについて自動的に翌日以降の医療内容や日程を確定もしくは変更することにより、想定しうる全ての経過に合致した至適の事後の遂次の医療計画をクリティカルパスとして自動的に作成、利用できるようにしたものである。このことにより、全ての患者の経過に最も適した医療計画がクリティカルパスとして作成され、医療が計画通りに進行し、患者にとって有益であり、医療者にとっても有用なシステムとしたものである。
【0081】
これまでもコンピュータもしくはパソコン上において、クリティカルパスを作成し、及びまたは運用するシステムが存在しもしくは提案されてきたが、それらは医療内容や日程を医療者が手作業で決定し、もしくは入力することによりクリティカルパスが作成されるものであり、条件の異なる症例に対し、医療内容や日程が異なる場合、どのような医療内容や日程にするかは、医療者自らが手作業でコンピュータもしくはパソコンに入力する必要があり、多種多様の条件について、予め作成することは事実上不可能であり、または随時作成することも極めて困難であった。
【0082】
また、コンピュータもしくはパソコン上でのクリティカルパスの運用に当ってもこれまでのシステムは、医療行為の予定が示され、実施/不実施を手作業でもしくは自動的に入力され、または経過や課題達成状況やアウトカムや患者のデータを手作業でもしくは自動的に入力され及びまたは表示されることがあっても、それにより事後または翌日以降の医療内容や日程がコンピュータもしくはパソコンにより自動的に変更されることはなく、当初医療者自身により設計されたままの計画が示されるだけであり、医療行為の実施/不実施や経過や課題達成状況やアウトカムや患者のデータにより事後または翌日以降の医療内容や日程を変更する必要がある場合であっても、医療者自らが手作業で以降の変更すべき計画を入力するかもしくは状況に対応しないまま放置され、患者にとって有益でなく、医療者にとっても有用性の乏しいものであった。
【0083】
本発明は、条件が入力されるとプログラムされた算定法に基づき自動的に結果を提示するコンピュータ能力を応用し、予めいくつかの条件に対応した算定法をプログラムしておけば、多種多様の組合せの個々の患者の初期条件に対応して至適のクリティカルパスが設計され、またクリティカルパスを適用した診療が開始された後にあっては、患者の経過や医療内容の実施/不実施や課題達成状況やアウトカムや患者のデータに応じて、自動的に翌日以降の計画が確定されまたは改変されて、遂次至適の医療計画がクリティカルパスとして作成され、運用されるようにしたものであり、患者にとって有益で、医療者にとっても有用なシステムとしたものである。
【0084】
本発明によれば、医療情報が膨大な量になっている状況下、当該医療情報が膨大な量であっても患者個別の状況に対応して参照したい医療情報を容易に参照可能とし、医療計画および記録を行う医師或いは医療担当者が適切な医療計画および記録を容易に迅速に作成することを支援して所望のクリティカルパスを作成(編集)することのできる医療行為用クリティカルパスの作成装置及び方法が提供される。
更に本発明によれば、「どんな条件の時、何をするか」という時間経過毎の動的な条件による判断により、最適な処置行為を日々新たにして提供できる患者個人用クリティカルパスの作成装置および方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体のブロック図。
【図2】医療行為名別知識データベースを示す図。
【図3】医療行為名別データの関連付け処理手段を示す図。
【図4】患者処置用のクリティカルパス処置データ群の作成手段を示す図。
【図5】処置結果データに基づく患者処置用のクリティカルパス処置データの作成手段を示す図。
【図6】医療行為名別のクリティカルパス処置データ群を示す図。
【図7】特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群を示す図。
【図8】特定患者の治療第1日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データを示す図。
【図9】特定患者の治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データを示す図。
【図10】視認、医師あるいは医療担当者の処置に基づいた特定患者における処置結果状況の入力画面を示す図。
【図11】医療行為名別のクリティカルパス処置データ群を作成するための医療行為名毎の関連付けおよび選択手段を示す図。
【図12】医療行為名に関連付けた項目の選択手段を示す図。
【図13】処置項目別に関連付け項目の選択手段を示す図。
【図14】特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群を作成するための患者基本情報である医療行為名における医療項目データおよび患者の初期条件を条件とした医療行為名別のクリティカルパス処置データ群の選択手段を示す図。
【図15】医療行為名における医療項目データおよび患者の初期条件を条件とする選択手段を示す図。
【図16】視認、医師あるいは医療担当者の処置に基づいた処置結果データによる特定患者の治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データの作成手段を示す図。
【図17】特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データと時間の経過の関係を示す図。
【図18】特定患者の手術2日目までの状態と手術1日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の手術2日目までの状態のクリティカルパスを構成する処置項目を示す図。
【図19】特定患者の手術2日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の手術3日目までの状態のクリティカルパスを構成する処置項目を示す図。
【図20】特定患者の手術2日目までの状態と手術1日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の手術2日目までの状態および手術2日目にアウトカム(座位保持ができる)が達成された場合の手術3日目までの状態を処置スケジュールを示す図。
【図21】医療行為名別のクリティカルパス処置データ群と患者入力情報の対応関係を示す図。
【図22】医療行為名別知識データベース、医療行為名別のクリティカルパスおよび特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群の作成手段における関連付けおよび格納手段と作成された関連付けデータの参照および選択手段の関係を示す図。
【図23】医療行為名別のクリティカルパス処置データ群の構造を示す図。
【図24】特定患者の患者処置用のクリティカルパス処置データ群の構造を示す図。
【図25】治療第1日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データの構造を示す図。
【図26】治療第2日目以降の患者処置用のクリティカルパス処置データの構造を示す図。
【図27】全体のフローチャートを示す図。
【図28】全体の構成を示す図。
【符号の説明】
1…CPU、2…医療行為名別知識データベース、6…共通処置項目分類手段、7…特有処置項目分類手段、8…処置項目別関連付けおよび選択手段、9…初期条件、10…実施条件、11…イベント、12…医療行為名別のクリティカルパス処置データベース、13…患者基本情報、14…特定患者識別データ、15…医療行為における医療項目データ、16…患者の初期条件、17…特定患者用のクリティカルパス処置データ群、18…医療項目データと患者の初期条件とによる問合せ手段、19…特定患者処置用のクリティカルパス処置データ、20…特定患者処置用のクリティカルパス処置データベース、21…視認、22…処置、23…画面、24…処置結果データ、26…実施条件、イベントによる問合せ手段。

Claims (8)

  1. 患者の初期条件と、並びに課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態と患者の状態に対応する処置の手段を表すイベントを条件として分類された少なくとも2つのクリティカルパス処置データ群を格納するデータベースと、入力された特定患者識別データについて特定患者の初期条件が入力されると少なくとも2つのクリティカルパス処置データ群の内、患者の初期条件で分類された患者用のクリティカルパス処置データ群を使用して、治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データを作成する処理手段を有し、
    治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データを画面に表示する画面表示手段を有すること
    を特徴とするクリティカルパス作成装置。
  2. 患者の初期条件と、並びに課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態と患者の状態に対応する処置の手段を表すイベントを条件として分類されたクリティカルパス処置データ群を格納するデータベースと、入力された患者識別データについて、特定患者の初期条件が入力されるとクリティカルパス処置データ群の内、患者の初期条件で分類された患者用のクリティカルパス処置データ群を使用して、治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データを作成し、治療第1日目以降の医療行為処置結果データから特定された実施条件または/およびイベントが入力されると、治療第2日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データを作成する処理手段を有すること
    を特徴とするクリティカルパス作成装置。
  3. 疾患名、疾患に対する治療方法、治療方法に対する作業項目を含む医療行為についての医療行為名別データベースと、患者の初期条件と、並びに課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態と患者の状態に対応する処置の手段を表すイベントを条件として分類された少なくとも2つのクリティカルパス処置データ群を作成して、データベースに格納し、入力された特定患者識別データについて、特定患者の初期条件が入力されると少なくとも2つのクリティカルパス処置データ群のうち、患者の初期条件で分類された患者用のクリティカルパス処置データ群を使用して治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データを作成する処理手段とを有し、
    治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データを画面に表示する画面表示手段を有すること
    を特徴とするクリティカルパス作成装置。
  4. 疾患名、疾患に対する治療方法、治療方法に対する作業項目を含む医療行為についての医療行為名別データベースと、患者の初期条件と、並びに課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態と患者の状態に対応する処置の手段を表すイベントを条件として分類された少なくとも2つのクリティカルパス処置データ群が、データベースに格納されており、入力された特定患者識別データについて、特定患者の初期条件が入力されると、少なくとも2つのクリティカルパス処置データ群のうち、患者の初期条件で分類された患者用のクリティカルパス処置データ群を使用して治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データおよび医療行為処置結果データから特定された実施条件または/およびイベントを条件として、治療第2日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データを作成する処理手段とを有すること
    を特徴とするクリティカルパス作成装置。
  5. 患者の初期条件と、並びに課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態と患者の状態に対応する処置の手段を表すイベントを条件とする分類された少なくとも2つのクリティカルパス処置データ群がデータベースに格納されており、入力された特定患者識別データについて、特定患者の初期条件が入力されると少なくとも2つのクリティカルパス処置データ群のうち、患者の初期条件で分類された患者用のクリティカルパス処置データ群を使用して治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データが処理手段によって作成されること
    を特徴とするクリティカルパス作成方法。
  6. 患者の初期条件と、並びに課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態と患者の状態に対応する処置の手段を表すイベントを条件として分類されたクリティカルパス処置データ群がデータベースに格納されており、入力された特定患者識別データについて、特定患者の初期条件が入力されると、少なくとも2つのクリティカルパス処置データ群のうち、患者の初期条件で分類された患者用のクリティカルパス処置データ群を使用して治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データが作成され、そして医療行為処置結果データから特定された実施条件または/およびイベントを条件が入力されると、治療第2日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データがコンピュータの処理手段によって作成されること
    を特徴とするクリティカルパス作成方法。
  7. 疾患名、疾患に対する治療方法、治療方法に対する作業項目を含む医療行為が入力されて医療行為名別データベースが構築され、患者の初期条件と、並びに課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態と患者の状態に対応する処置の手段を表すイベントを条件として分類された少なくとも2つのクリティカルパス処置データ群が作成されて、データベースに格納され、入力された特定患者識別データについて、特定患者の初期条件が入力されると少なくとも2つのクリティカルパス処置データ群のうち、患者の初期条件で分類された患者用のクリティカルパス処置データ群を使用して治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データがコンピュータの処理手段によって作成されること
    を特徴とするクリティカルパス作成方法。
  8. 疾患名、疾患に対する治療方法、治療方法に対する作業項目を含む医療行為が入力されて医療行為名別データベースが構築され、患者の初期条件と、並びに課題達成状況と課題達成状況に対応する処置の手段を表す実施条件および検査結果と検査結果に対応する処置の手段および患者の状態と患者の状態に対応する処置の手段を表すイベントを条件として分類されたクリティカルパス処置データ群が作成されて、データベースに格納され、入力された特定患者識別データについて、特定患者の初期条件が入力されると、少なくとも2つのクリティカルパス処置データ群のうち、患者の初期条件で分類された患者用のクリティカルパス処置データ群を使用して治療第1日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データが作成され、および医療行為処置結果データから特定された実施条件または/およびイベントが入力されると、治療第2日目以降の特定患者処置用のクリティカルパス処置データがコンピュータの処理手段によって作成されること
    を特徴とするクリティカルパス作成方法。
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