JP2017156550A - 帯電装置及び画像形成装置 - Google Patents

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佳彦 黒津
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佳彦 黒津
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Abstract

【課題】放電ワイヤーについて、断線を防止しつつ所望の高さで張設すると共に、シールドケースとの導通を防止する。【解決手段】プリンター1の定着装置18は、感光体ドラム11に対向する対向面30aを有するシールドケース30と、シールドケース30の長手方向に沿って対向面30aに近接した側で張設される放電ワイヤー31と、シールドケース30の長手方向の端部に設けられて放電ワイヤー31の端部を支持する端部支持部材34と、端部支持部材34よりも長手方向の中央側で対向面30aに向かって突設された張設部材35と、を備える。張設部材35は、長手方向の端部から中央側へと延びる放電ワイヤー31を保持する保持部48を対向面30aに近接した側に有する。放電ワイヤー31は、保持部48で保持される部分が絶縁体で覆われる。端部支持部材34は、放電ワイヤー31の端部を所定の張力Pで引っ張るばね部材46を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、放電ワイヤーによるコロナ放電で像担持体を帯電させる帯電装置、及びこの帯電装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンター等の電子写真方式の画像形成装置は、画像データに応じた静電潜像が形成される感光体ドラム等の像担持体の表面を帯電するために、帯電装置を備えている。帯電装置には、像担持体に対して非接触で配置されるスコロトロン型の帯電装置がある。スコロトロン型の帯電装置は、例えば、断面略溝状のシールドケースと、シールドケースの両端に配設されたエンドブロックと、シールドケースの内部に張設されると共にコロナ放電を生じさせる放電ワイヤーと、シールドケースの開放部分を覆うと共に放電ワイヤーから生じるコロナイオン流を制御するグリッド電極と、を備える。
例えば、特許文献1では、上記のようなスコロトロン型の帯電装置が開示されている。そして、この帯電装置では、放電ワイヤーの端部の表面を絶縁チューブ等の絶縁体で覆っている。なお、放電ワイヤーは、エンドブロックに設けられたリブと係合していて、その末端からリブとの係合部位までの間で表面が絶縁体で覆われている。
また、特許文献2にも、上記のようなスコロトロン型の帯電装置が開示されている。そして、この帯電装置では、放電ワイヤーの端部に水が付着してリークが生じることを防止するリーク防止部材を設けている。リーク防止部材は、放電ワイヤーの端部に接触しない状態で放電ワイヤーの端部の周囲を覆う覆い部と、エンドブロックに接触して覆い部に付着した水をエンドブロックに流す接触部とを設けている。
特開2005−134648号公報 特開2009−210612号公報
しかし、上記の帯電装置では、放電ワイヤーはエンドブロックのリブに係合して張設されているが、その係合位置で電流リークが生じて放電ワイヤーとシールドケースとが導通してしまうおそれがある。また、放電ワイヤーはエンドブロックのリブとの係合位置で断線してしまうおそれがある。これにより、帯電装置による像担持体の帯電に不具合が生じて、画像形成の質が低下してしまう。
更に、放電ワイヤーを覆う絶縁チューブは、強い弾性を有するので、自由に変形させることが困難である。そのため、放電ワイヤーの張設位置と放電ワイヤーの端部の支持位置との間の高さや、放電ワイヤーの張設位置とグリッド電極や像担持体との間の距離を、所望の長さに設定することが困難になる。
また、放電ワイヤーをリーク防止部材で覆う帯電装置の場合、放電ワイヤーは、リーク防止部材との係合位置で電流リークが生じたり、断線が生じたりするおそれがある。
本発明では、放電ワイヤーの断線を防止しつつ、放電ワイヤーを所望の高さで張設すると共に、放電ワイヤーとシールドケースとの導通を防止することを目的とする。
本発明の帯電装置は、像担持体に対向する対向面を有するシールドケースと、前記シールドケースの長手方向に沿って前記シールドケース内に設けられると共に、前記対向面に近接した側で張設される放電ワイヤーと、前記対向面から離間した側の前記シールドケースの内面において前記シールドケースの前記長手方向の端部に設けられると共に、前記放電ワイヤーの端部を支持する端部支持部材と、前記対向面から離間した側の前記シールドケースの内面において前記端部支持部材よりも前記長手方向の中央側に設けられると共に、前記対向面への近接方向に突設された張設部材と、を備え、前記張設部材は、前記長手方向の端部から中央側へと延びる前記放電ワイヤーを保持する保持部を前記対向面に近接した側に有し、前記放電ワイヤーは、前記保持部で保持される部分が絶縁体で覆われて構成され、前記端部支持部材は、前記放電ワイヤーの端部が締結されると共に前記放電ワイヤーを所定の張力Pで引っ張るばね部材を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、放電ワイヤーは、張設部材によって、シールドケースの対向面に近接した側で張設される。また、張設部材の保持部で保持される放電ワイヤーの部分を絶縁体で覆い保護することにより、放電ワイヤーの張設部材との係合位置で生じる電流リークを防いで、放電ワイヤーとシールドケースとの導通を確実に防止すると共に、放電ワイヤーの断線を防止することができる。また、放電ワイヤーの端部には、ばね部材が設けられているため、絶縁体の弾性に拘らず、ばね部材と放電ワイヤーの端部との締結位置から保持部と放電ワイヤーとの保持位置までの近接方向における高さを微調整することができ、放電ワイヤーとグリッド電極や像担持体との間を所望の距離に設定することが可能となる。従って、放電ワイヤーで発生するコロナ放電を良好にして、像担持体を良好に帯電することができ、更には、像担持体を用いて形成される画像の品質を向上することができる。
前記放電ワイヤーを覆う前記絶縁体は、絶縁チューブで構成されるとよい。
このような構成を採用することで、放電ワイヤーを簡易に絶縁することができ、また、放電ワイヤーを絶縁する長さを容易に調整することができる。
前記張設部材の前記保持部は、断面V字状のリブで構成され、前記放電ワイヤーは、前記保持部の前記リブに係合して保持されるとよい。
このような構成を採用することで、張設部材の形成時に保持部の深さを容易に調整することができ、ばね部材と放電ワイヤーの端部との締結位置から保持部と放電ワイヤーとの保持位置までの近接方向における高さを更に微調整することができる。
前記ばね部材と前記放電ワイヤーの端部との締結位置から前記保持部と前記放電ワイヤーとの保持位置までの前記近接方向における高さhと、前記ばね部材の所定の張力Pとが、h=−0.1923P+0.6436からh=−0.1276P+0.6113までの範囲内の関係を満たすように、前記張設部材及び前記ばね部材が構成されるとよい。
このような構成を採用することで、放電ワイヤーの張設部材との係合位置で生じる電流リークを確実に防いで、放電ワイヤーとシールドケースとの導通をより確実に防止しつつ、放電ワイヤーを適切な張力で張設し、放電ワイヤーで発生するコロナ放電を良好にして、像担持体を良好に帯電することができる。
前記張設部材及び前記ばね部材は、前記放電ワイヤーの高さhと前記ばね部材の所定の張力Pとが、h=−0.1556P+0.6089の関係を満たすように構成されるとよい。
このような構成を採用することで、放電ワイヤーの張設部材との係合位置で生じる電流リークをより確実に防いで、放電ワイヤーとシールドケースとの導通を更に確実に防止しつつ、放電ワイヤーをより適切な張力で張設し、放電ワイヤーで発生するコロナ放電をより良好にして、像担持体をより良好に帯電することができる。
上記した帯電装置は、前記シールドケースにおいて前記対向面に近接した側の面にギャップコロを更に備えるとよい。
このような構成を採用することで、シールドケースを像担持体に接近させても、ギャップコロが像担持体に当接するため、と対向面との間の距離を一定に保つことができる。
本発明の画像形成装置は、上記した何れかの帯電装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、放電ワイヤーの断線を防止しつつ、放電ワイヤーを所望の高さで張設すると共に、放電ワイヤーとシールドケースとの導通を防止することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る帯電装置の前部においてシールドケースのカバー部を取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る帯電装置の前部においてシールドケースのカバー部を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る帯電装置の前部を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に係る帯電装置の後部においてシールドケースのカバー部を取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る帯電装置の後部においてシールドケースのカバー部を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る帯電装置の後部を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に係る帯電装置において、ばね部材と放電ワイヤーの端部との締結位置から保持部と放電ワイヤーとの保持位置までの高さhと、ばね部材の張力Pとの関係を示す表である。 本発明の一実施形態に係る帯電装置において、ばね部材と放電ワイヤーの端部との締結位置から保持部と放電ワイヤーとの保持位置までの高さhと、ばね部材の張力Pとの関係を示すグラフである。
先ず、本発明の第1の実施形態に係るカラープリンター1(画像形成装置)の全体の構成について図1を参照しながら説明する。以下、説明の便宜上、図1における紙面手前側をカラープリンター1の前側とする。
カラープリンター1は、略箱型状のプリンター本体2を備え、プリンター本体2の下部には用紙(記録媒体)を収納した給紙カセット3が設けられ、プリンター本体2の上部には排紙トレイ4が設けられる。
プリンター本体2の中央部には、中間転写ベルト5(像担持体)が複数のローラー間に架設され、中間転写ベルト5の下方には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光装置6が配置される。中間転写ベルト5の下側には、4個の画像形成部7がトナーの色(例えば、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色)毎に設けられる。中間転写ベルト5の右端には、二次転写部8が設けられ、中間転写ベルト5の左端には、中間転写ベルト5を清掃するためのクリーニング装置10が設けられる。二次転写部8は、中間転写ベルト5の右端側の一部と二次転写ローラー8aとで構成される。
各画像形成部7には、感光体ドラム11(像担持体)が回転可能に設けられる。感光体ドラム11は、例えば、前後方向に長い円柱状に形成され、前後方向が感光体ドラム11の軸方向となる。感光体ドラム11の周囲には、帯電装置12と、現像器13と、一次転写部14と、感光体ドラム11を清掃するためのクリーニング部15と、除電器16とが、一次転写のプロセス順に配置されている。現像器13の上方には、各画像形成部7と対応するトナーコンテナ17が、トナーの色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色)毎に設けられている。一次転写部14は、中間転写ベルト5の各画像形成部7側の一部と一次転写ローラー14aとで構成される。帯電装置12の詳細は後述する。
プリンター本体2の一側(図面上右側)には、用紙の搬送経路20が上下方向に設けられている。搬送経路20の上流端には給紙部21が設けられ、搬送経路20の中流部には上記の二次転写部8が設けられ、搬送経路20の下流部には定着装置22が設けられ、搬送経路20の下流端には排紙口23が設けられる。
次に、このような構成を備えたカラープリンター1の画像形成動作について説明する。カラープリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置22の温度設定等の初期設定が実行される。そして、カラープリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
先ず、帯電装置12によって感光体ドラム11の表面が帯電された後、露光装置6からのレーザー光(矢印L参照)により感光体ドラム11の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を、トナーコンテナ17から供給されるトナーによって現像器13が対応する色のトナー像に現像する。このトナー像は、一次転写部14において中間転写ベルト5の表面に一次転写される。以上の動作を各画像形成部7が順次繰り返すことによって、中間転写ベルト5上にフルカラーのトナー像が形成される。なお、感光体ドラム11上に残留したトナー及び電荷は、クリーニング部15及び除電器16によって除去される。
一方、給紙部21によって給紙カセット3又は手指しトレイ(図示せず)から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて二次転写部8へと搬送され、二次転写部8において、中間転写ベルト5上のフルカラーのトナー像が用紙に二次転写される。トナー像を二次転写された用紙は、搬送経路20を下流側へと搬送されて定着装置22に進入し、この定着装置22において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙口23から排紙トレイ4上に排出される。
次に、帯電装置12について、図2〜図9を用いて説明する。以下では、感光体ドラム11の下方に設けられる帯電装置12の例を説明するが、帯電装置12は、後述するシールドケース30の対向面30aを感光体ドラム11の周面に対向させれば、感光体ドラム11に対して何れの位置に設けられてもよい。
図2〜図7に示すように、帯電装置12は、シールドケース30と、放電ワイヤー31と、グリッド電極32と、ギャップコロ33と、端部支持部材34と、張設部材35と、清掃部駆動軸36と、清掃部37と、を備える。
シールドケース30は、感光体ドラム11の軸方向(前後方向)に長い略箱型状に形成され、感光体ドラム11の周面に対向する対向面30aを上側に有する。シールドケース30は、ベースとなる基部38と、基部38において放電ワイヤー31が設けられる側(上方)を覆うカバー部39とを有する。基部38の上面には、上記の端部支持部材34及び張設部材35に加えて、ギャップコロ33を支持するコロ軸受40がシールドケース30の長手方向の両端側にそれぞれ設けられる。カバー部39は、例えば、基部38に対して着脱可能に構成される。カバー部39の上面には、グリッド電極32を取り付けるグリッド取付部41がシールドケース30の長手方向の両端側にそれぞれ設けられ、ギャップコロ33を露出させるためのコロ開口42が長手方向において各グリッド電極32よりも外側にそれぞれ設けられる。グリッド取付部41は、例えば、前後方向において感光体ドラム11の画像形成領域よりも広い間隔を空けて配置される。
放電ワイヤー31は、一端が高圧電源(図示せず)に接続されて、所定の電圧(数十KV)を印加することでコロナ放電を発生するものである。放電ワイヤー31は、シールドケース30の長手方向に沿ってシールドケース30内に設けられる。また、放電ワイヤー31は、シールドケース30内で感光体ドラム11との対向面30aに近接した側(上側)で、感光体ドラム11の軸方向に亘って、例えば、感光体ドラム11の画像形成領域よりも長い距離に亘って、張設される。放電ワイヤー31は、その両端の表面が絶縁チューブ43等の絶縁体で覆われて構成される。放電ワイヤー31を覆う絶縁チューブ43は、例えば、所定の弾性を有するポリイミド、フッ素系樹脂、シリコーンゴム等で形成される。
グリッド電極32は、放電ワイヤー31と感光体ドラム11の周面との間に設けられ、放電ワイヤー31で発生するコロナ放電による感光体ドラム11の帯電電位を一定値に収束させる。グリッド電極32は、前後方向の両端がシールドケース30のカバー部39のグリッド取付部41に取り付けられ、感光体ドラム11の周面に対向するシールドケース30の対向面30aを構成する。例えば、グリッド電極32は、感光体ドラム11の軸方向に亘る数本のグリッドワイヤで構成される。
ギャップコロ33は、シールドケース30の基部38のコロ軸受40に回転可能に支持される。ギャップコロ33は、シールドケース30において対向面30aに近接した側の面、即ち、上面に設けられる。ギャップコロ33は、帯電装置12が装着された際に感光体ドラム11に当接することで、感光体ドラム11の周面とシールドケース30の対向面30aとの間の距離を一定に保つ。
端部支持部材34は、シールドケース30の基部38の上面(対向面30aから離間した側のシールドケース30の内面)においてシールドケース30の長手方向の両端側で、コロ軸受40よりも外側に設けられると共に、放電ワイヤー31の両端部を支持する。例えば、端部支持部材34は、放電ワイヤー31の前端を支持する支持ピン44が締結される前端支持孔45をシールドケース30の前端側に備える。また、端部支持部材34は、放電ワイヤー31の後端が一端に締結されるばね部材46と、ばね部材46の他端が固定される後端支持片47とを、シールドケース30の後端側に備え、ばね部材46によって、放電ワイヤー31を所定の張力Pで引っ張るように構成される。
張設部材35は、シールドケース30の基部38の上面(対向面30aから離間した側のシールドケース30の内面)において両端側の端部支持部材34よりも長手方向の中央側にそれぞれ設けられる。張設部材35は、シールドケース30の対向面30aへの近接方向に突設され、放電ワイヤー31は、張設部材35によって、対向面30aに近接した側(上側)に張設される。また、各張設部材35は、シールドケース30の長手方向の各端部から中央側へと延びる放電ワイヤーを保持する保持部48を、シールドケース30の対向面30aに近接した側(上部)に有する。各張設部材35の保持部48は、例えば、断面V字状のリブで構成され、放電ワイヤー31の絶縁体の部分(絶縁チューブ43)が保持部48のリブに係合して放電ワイヤー31が保持される。保持部48のリブは、例えば、放電ワイヤー31を覆う絶縁チューブ43の直径よりも大きい深さを有して形成されるとよい。
清掃部駆動軸36は、シールドケース30の基部38の上面(対向面30aから離間した側のシールドケース30の内面)においてシールドケース30の長手方向に沿う軸方向を有して設けられる。清掃部駆動軸36は、少なくとも、シールドケース30の両端の張設部材35の間に亘って設けられる。清掃部駆動軸36は、モーター等の駆動部(図示せず)に接続されていて、この駆動部によって回転する。清掃部駆動軸36の周面には、雄ねじが形成されている。
清掃部37は、前後方向に移動するように清掃部駆動軸36に取り付けられる。清掃部37は、例えば、移動部49と、ワイヤー清掃部50と、ケース清掃部51とを備える。移動部49は、略中央に雌ねじが形成されていて清掃部駆動軸36に螺合されると共にシールドケース30の基部38に設けられるガイド(図示せず)にガイドされ、清掃部駆動軸36の回転に応じて前後方向に移動する。ワイヤー清掃部50及びケース清掃部51は、移動部49の上面においてシールドケース30の対向面30aへの近接方向に突設される。ワイヤー清掃部50は、上端が放電ワイヤー31に接触していて、移動部49の移動に応じて放電ワイヤー31を清掃する。ケース清掃部51は、シールドケース30の内面に接触していて、移動部49の移動に応じてシールドケース30の内面を清掃する。
上記したような構成において、端部支持部材34のばね部材46と放電ワイヤー31の端部との締結位置A1から張設部材35の保持部48と放電ワイヤー31との保持位置A2までの近接方向における高さh(mm)と、ばね部材46の所定の張力P(N)との関係について、図8及び図9を参照して説明する。
上記した高さhが大きすぎる場合、即ち、放電ワイヤー31がグリッド電極32や感光体ドラム11に対して近すぎる場合には、感光体ドラム11の帯電量が過度に増加して画像不良が生じるおそれがある。また、高さhが小さすぎる場合、即ち、放電ワイヤー31がグリッド電極32や感光体ドラム11に対して遠すぎる場合には、感光体ドラム11を十分に帯電することができずに画像不良が生じるおそれがある。更に、張力Pが小さすぎる場合、放電ワイヤー31に緩みが生じて、放電ワイヤー31による感光体ドラム11の帯電が不均一になるおそれがある。また、張力Pが大きすぎる場合、放電ワイヤー31に過度のテンションが掛かり、断線し易い状態になってしまう。
図8や図9は、上記のような不具合を回避可能な高さhと張力Pとの組み合わせの例を示す。これらの高さhと張力Pとの組み合わせは、図9に示すように、h=−0.1923P+0.6436の直線B1と、h=−0.1276P+0.6113の直線B2との間にある。そのため、帯電装置12は、望ましくは、高さhと張力Pとが図9に示す直線B1(h=−0.1923P+0.6436)から直線B2(h=−0.1276P+0.6113)までの範囲内の関係を満たすように、張設部材35及びばね部材46が構成される。また、図8や図9に示す高さhと張力Pとの組み合わせの例に基づく線形近似は、h=−0.1556P+0.6089の直線B3で示される。そのため、帯電装置12は、より望ましくは、高さhと張力Pとが図9に示す直線B3(h=−0.1556P+0.6089)の関係を満たすように、張設部材35及びばね部材46が構成される。
本実施形態によれば、上述のように、プリンター1(画像形成装置)の定着装置18は、感光体ドラム11(像担持体)に対向する対向面30aを有するシールドケース30と、シールドケース30の長手方向に沿ってシールドケース30内に設けられると共に、対向面30aに近接した側で張設される放電ワイヤー31と、シールドケース30の基部38の上面(対向面30aから離間した側のシールドケース30の内面)においてシールドケース30の長手方向の端部に設けられると共に、放電ワイヤー31の端部を支持する端部支持部材34と、シールドケース30の基部38の上面(対向面30aから離間した側のシールドケース30の内面)において端部支持部材34よりも長手方向の中央側に設けられると共に、対向面30aへの近接方向に突設された張設部材35と、を備える。張設部材35は、長手方向の端部から中央側へと延びる放電ワイヤー31を保持する保持部48を対向面30aに近接した側に有する。放電ワイヤー31は、保持部48で保持される部分が絶縁体で覆われて構成される。端部支持部材34は、放電ワイヤー31の端部が締結されると共に放電ワイヤー31を所定の張力Pで引っ張るばね部材46を備える。
これにより、放電ワイヤー31は、張設部材35によって、シールドケース30の対向面30aに近接した側で張設される。また、張設部材35の保持部48で保持される放電ワイヤー31の部分を絶縁体で覆い保護することにより、放電ワイヤー31の張設部材35との係合位置で生じる電流リークを防いで、放電ワイヤー31とシールドケース30との導通を確実に防止すると共に、放電ワイヤー31の断線を防止することができる。また、放電ワイヤー31の端部には、ばね部材46が設けられているため、絶縁体の弾性に拘らず、ばね部材46と放電ワイヤー31の端部との締結位置A1から保持部48と放電ワイヤー31との保持位置A2までの近接方向における高さhを微調整することができ、放電ワイヤー31とグリッド電極32や感光体ドラム11との間を所望の距離に設定することが可能となる。従って、放電ワイヤー31で発生するコロナ放電を良好にして、感光体ドラム11を良好に帯電することができ、更には、感光体ドラム11を用いて形成される画像の品質を向上することができる。
また、本実施形態によれば、放電ワイヤー31を覆う絶縁体は、絶縁チューブ43で構成される。
これにより、放電ワイヤー31を簡易に絶縁することができ、また、放電ワイヤー31を絶縁する長さを容易に調整することができる。
また、本実施形態によれば、張設部材35の保持部48は、断面V字状のリブで構成され、放電ワイヤー31は、保持部48のリブに係合して保持される。
これにより、張設部材35の形成時に保持部48の深さを容易に調整することができ、ばね部材46と放電ワイヤー31の端部との締結位置A1から保持部48と放電ワイヤー31との保持位置A2までの近接方向における高さhを更に微調整することができる。
また、本実施形態によれば、ばね部材46と放電ワイヤー31の端部との締結位置A1から保持部48と放電ワイヤー31との保持位置A2までの近接方向における高さhと、ばね部材46の所定の張力Pとが、h=−0.1923P+0.6436からh=−0.1276P+0.6113までの範囲内の関係を満たすように、張設部材35及びばね部材46が構成される。
これにより、放電ワイヤー31の張設部材35との係合位置で生じる電流リークを確実に防いで、放電ワイヤー31とシールドケース30との導通をより確実に防止しつつ、放電ワイヤー31を適切な張力で張設し、放電ワイヤー31で発生するコロナ放電を良好にして、感光体ドラム11を良好に帯電することができる。
また、本実施形態によれば、張設部材35及びばね部材46は、放電ワイヤー31の高さhとばね部材46の所定の張力Pとが、h=−0.1556P+0.6089の関係を満たすように構成される。
これにより、放電ワイヤー31の張設部材35との係合位置で生じる電流リークをより確実に防いで、放電ワイヤー31とシールドケース30との導通を更に確実に防止しつつ、放電ワイヤー31をより適切な張力で張設し、放電ワイヤー31で発生するコロナ放電をより良好にして、感光体ドラム11をより良好に帯電することができる。
また、本実施形態によれば、帯電装置12は、シールドケース30において対向面30aに近接した側の面にギャップコロ33を更に備える。
これにより、シールドケース30を感光体ドラム11に接近させても、ギャップコロ33が感光体ドラム11に当接するため、感光体ドラム11と対向面30aとの間の距離を一定に保つことができる。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
1 プリンター(画像形成装置)
7 画像形成部
11 感光体ドラム(像担持体)
12 帯電装置
30 シールドケース
30a 対向面
31 放電ワイヤー
32 グリッド電極
33 ギャップコロ
34 端部支持部材
35 張設部材
36 清掃部駆動軸
37 清掃部
38 基部
39 カバー部
40 コロ軸受
41 グリッド取付部
42 コロ開口
43 絶縁チューブ
44 支持ピン
45 前端支持孔
46 ばね部材
47 後端支持片
48 保持部
49 移動部
50 ワイヤー清掃部
51 ケース清掃部

Claims (7)

  1. 像担持体に対向する対向面を有するシールドケースと、
    前記シールドケースの長手方向に沿って前記シールドケース内に設けられると共に、前記対向面に近接した側で張設される放電ワイヤーと、
    前記対向面から離間した側の前記シールドケースの内面において前記シールドケースの前記長手方向の端部に設けられると共に、前記放電ワイヤーの端部を支持する端部支持部材と、
    前記対向面から離間した側の前記シールドケースの内面において前記端部支持部材よりも前記長手方向の中央側に設けられると共に、前記対向面への近接方向に突設された張設部材と、
    を備え、
    前記張設部材は、前記長手方向の端部から中央側へと延びる前記放電ワイヤーを保持する保持部を前記対向面に近接した側に有し、
    前記放電ワイヤーは、前記保持部で保持される部分が絶縁体で覆われて構成され、
    前記端部支持部材は、前記放電ワイヤーの端部が締結されると共に前記放電ワイヤーを所定の張力Pで引っ張るばね部材を備えることを特徴とする帯電装置。
  2. 前記放電ワイヤーを覆う前記絶縁体は、絶縁チューブで構成されることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  3. 前記張設部材の前記保持部は、断面V字状のリブで構成され、
    前記放電ワイヤーは、前記保持部の前記リブに係合して保持されることを特徴とする請求項1又は2に記載の帯電装置。
  4. 前記ばね部材と前記放電ワイヤーの端部との締結位置から前記保持部と前記放電ワイヤーとの保持位置までの前記近接方向における高さhと、前記ばね部材の所定の張力Pとが、h=−0.1923P+0.6436からh=−0.1276P+0.6113までの範囲内の関係を満たすように、前記張設部材及び前記ばね部材が構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の帯電装置。
  5. 前記張設部材及び前記ばね部材は、前記放電ワイヤーの高さhと前記ばね部材の所定の張力Pとが、h=−0.1556P+0.6089の関係を満たすように構成されることを特徴とする請求項4に記載の帯電装置。
  6. 前記シールドケースにおいて前記対向面に近接した側の面にギャップコロを更に備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の帯電装置。
  7. 請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の帯電装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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