JP2017155634A - 密閉型圧縮機およびそれを用いた冷凍装置 - Google Patents

密閉型圧縮機およびそれを用いた冷凍装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小型軽量で、低速運転においても振動が低い密閉型圧縮機を提供する。【解決手段】ピストン250の圧縮室252の反対側の円筒面250aに少なくともひとつの切欠き部270aを設け、ピストン250が下死点近傍に位置するときに、切欠き部270aの少なくとも一部が回転駆動される偏心軸234のフランジ部236に重なるように近接する構成としてある。これにより、ピストンの質量が小さくなって往復動による加振エネルギーが小さくなり、かつ、切欠き部とフランジ部の鉛直方向重なり寸法分だけ高さを低くでき、全高が低く、軽量、小型で低速運転においても振動の少ない密閉型圧縮機とすることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、密閉型圧縮機およびそれを用いた冷蔵庫やショーケース等の冷凍装置に関するものである。
近年、冷蔵庫やその他の冷凍装置において、省エネ化はもちろん、低振動化の要望が高まっている。
特に、インバータ制御により運転回転数を可変速する方式の往復動式密閉型圧縮機においては、低速運転により消費電力を低減できる反面、低速運転時の振動が大きくなるため、対策が求められている。
このような中にあって、従来、この種の密閉型圧縮機には、R600aを主体とする冷媒を用い、かつ振動を小さくするための改善をしたものが見られる(例えば、特許文献1参照)。
以下、図5を参照しながら、上記従来の密閉型圧縮機について説明する。
図5は従来の密閉型圧縮機の縦断面図である。
図5において、密閉容器102内には、下方に配置された電動要素106と、上方に配置された圧縮要素108とを一体化した電動圧縮要素110が、サスペンションスプリング112により支持されて収容されている。
電動要素106は、永久磁石を内蔵するロータ120と、ステータ122で構成されている。
次に圧縮要素108について説明する。
クランクシャフト130は、ロータ120を圧入固定した主軸132および主軸132に対し偏心して形成された偏心軸134を有しており、偏心軸134はフランジ部136で主軸132と接続されている。フランジ部136の一部は、バランスウェイト136aを形成している。また、偏心軸134の上端にはバランスウエイト136bを備えている。
ブロック140は、略円筒形のシリンダー142を有するとともに主軸132を軸支する軸受部144を有し、電動要素106の上方に形成されている。
ピストン150は、シリンダー142に往復動自在に挿入されることで、シリンダー142との間に圧縮室152を形成している。また、ピストン150は偏心軸134との間を連結手段154によって連結されている。
バルブプレート162は、シリンダー142の端面に、高圧室を形成するシリンダヘッド164、PBTなどの樹脂で成型される吸入マフラー166と共に取り付けられている。
サスペンションスプリング112は、4箇所に設けてあり、一端が密閉容器102に固定され、他端が電動要素106のステータ122に固定されて電動圧縮要素110を弾性
的に支持している。
密閉容器102には、吸入管176、吐出管178が溶接等により固定されている。吸入管176と吐出管178は冷却システム(図示せず)の低圧側と高圧側にそれぞれ接続されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
商用電源から供給される電力はインバータ装置(図示せず)を介して電動要素106に供給され、主軸132に固定されたロータ120を所定の回転数で回転させる。そして、主軸132の回転に伴い、偏心軸134が偏心運動する。この偏心軸134の偏心運動が連結手段154を介してピストン150に伝えられることで、ピストン150はシリンダー142内を往復運動する。
冷媒は、冷却システム(図示せず)から吸入管176を通して密閉容器102内に導かれた後、吸入マフラー166から吸入され、圧縮室152内で連続して圧縮され、吐出管178より冷却システムへ再び吐き出される。
また、この際、ピストン150がシリンダー142内で往復運動することで不平衡な振動エネルギーが発生するが、この振動エネルギーをバランスウェイト136aおよびバランスウェイト136bによって打ち消し、振動を低減している。
特開2005−155438号公報
しかしながら、上記従来の構成では、単気筒の密閉型圧縮機において、ピストンの往復運動による振動を、回転するバランスウェイト136a、136bで完全に打ち消すことは不可能であり、振動の発生が避けられない。
また、密閉容器102内に固定されたサスペンションスプリング112およびこれらによって支持される電動圧縮要素110の振動系は、通常、固有振動数が概ね10Hz前後である。そのため、密閉型圧縮機の低回転化による省エネ効果を狙いとして20r/sec未満といった極端に低い運転周波数で運転すると、電動圧縮要素110の振動系の固有振動数に近づくために、振動がサスペンションスプリング112を介して密閉容器102に伝わりやすくなり、密閉型圧縮機の振動が急激に増加してしまう課題を有していた。
また、冷蔵庫の庫内容積を増やして使い勝手を向上させる手段のひとつとして、密閉型圧縮機の全高を低くして機械室の容積を減らすことで庫内容積を増加させる手法がある。ここで、密閉型圧縮機の全高を低くするためには、電動圧縮要素110の高さを低くする必要があり、それにより、往復運動するピストン150と支持するサスペンションスプリング112の距離が近くなり密閉容器102に振動が伝わりやすくなると共に、電動圧縮要素110の重量が軽くなることによって振動系の振幅が増大するので密閉型圧縮機の振動が増大してしまうという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、小型軽量で、低速運転においても振動が低い密閉型圧縮機およびそれを用いた冷凍装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型圧縮機は、ピストンの圧縮室の反対側の円筒面に少なくともひとつの切欠き部を設け、前記ピストンが下死点近傍に位置するときに、前記切欠き部の少なくとも一部が前記電動要素により回転駆動される偏心軸のフランジ部に重なるように近接する構成としてある。
これにより、ピストンが円筒面に切欠き部を有することでピストンの体積が低減され軽量化されるため、ピストンの往復動による加振エネルギーが小さくなる。すなわち、低速運転においても振動を低く抑制することができる。
さらに、ピストンの往復動による加振エネルギーが低減できるため、フランジ部のバランスウェイトの肉厚を薄くして軽量化する設計が可能となる。同時に切欠き部の一部が前記フランジ部に重なるように近接する構成であることから、切欠き部の空間内へ回転するフランジ部を配置することが可能となり、切欠き部の空間内へのフランジ部の重なり寸法分だけシリンダーをより鉛直下方に下げ高さを低くすることができる。よって、低速運転においても密閉型圧縮機の振動を低減でき、かつ全高を低くすることができる。
本発明は、全高が低く、軽量、小型で低速運転においても振動の少ない密閉型圧縮機を提供することができる。また、この密閉型圧縮機を用いた冷凍装置は、冷凍装置の貯蔵空間を拡大でき、使い勝手の向上が図れるとともに、低振動化することができる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態の下死点におけるピストンおよびフランジ部の要部上面図 同実施の形態の要部側面図 本発明の実施の形態2における冷凍装置としての冷蔵庫を示す概略図 従来の密閉型圧縮機の縦断面図
第1の発明は、密閉容器内に電動要素と圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は、圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記圧縮室の内部に往復動可能に挿設された略円筒形のピストンと、前記電動要素により回転駆動されるクランクシャフトとを備え、前記クランクシャフトは主軸部と前記ピストンに連結される偏心軸部と前記主軸部と前記偏心軸部を連結するフランジ部とを有するとともに、前前記ピストンは前記圧縮室の反対側の円筒面に少なくともひとつの切欠き部を備え、前記ピストンが下死点近傍に位置するときに、前記切欠き部の少なくとも一部が前記フランジ部に重なるように近接する構成としてある。
これにより、ピストンが円筒面に切欠き部を有することでピストンの体積が低減され軽量化されるため、ピストンの往復動による加振エネルギーが小さくなる。すなわち、低速運転においても振動を低く抑制することができる。
さらに、ピストンの往復動による加振エネルギーが低減できるため、フランジ部のバランスウェイトの肉厚を薄くして軽量化することが可能となる。同時に切欠き部の一部が前記フランジ部に重なるように近接する構成であることから、切欠き部の空間内へ回転するフランジ部を配置することが可能となり、切欠き部の空間内へのフランジ部の重なり寸法分だけシリンダーをより鉛直下方に下げ高さを低くすることができる。
従って、密閉型圧縮機の振動を低減し、かつ全高を低くすることができる。
第2の発明は、第1の発明において、ピストンはその軸心に対して鉛直方向のブランジ部側に重心が位置するように切欠き部を設けた構成としてある。
これにより、ピストンはその往復軸に対し鉛直方向のフランジ部側に重心が位置することになってピストン250の上下重量配分にアンバランスが発生する。このアンバランスにより、ピストンが往復運動するときの上死点における圧縮荷重でピストンの傾きが抑制されるように挙動が変化する。そのためピストンのこじり力が抑制され、摺動損失を低減することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、切欠き部の少なくとも一部が重なるように近接するフランジ部にバランスウエイトを設けた構成としてある。
これにより、往復動するピストンに接触することなく回転するフランジ部のバランスウエイトの最大外径および質量を大きくすることができる。最大外径および質量を大きくするとバランスウエイトの慣性エネルギーを大幅に増大することができ、振動の原因となるピストンの往復動によって生じる不平衡な振動エネルギーをさらに低減することができる。よって、低速運転においても振動を低減することができる。
また、フランジ部のバランスウエイトの慣性エネルギーを大幅に増大させることで、従来、偏心軸の上端に設けていたバランスウエイトを廃止してフランジ部に設けたバランスウエイトに一本化することができる。そのため偏心軸用バランスウエイトを固定するための偏心軸の延長が不要となり、偏心軸を短縮することができる。さらに、従来、偏心軸上端で回転していたバランスウエイトの占めていた占有空間と合わせて圧縮要素の上部の空間を大幅に縮小することができるので、密閉型圧縮機の全高を下げることが可能となる。
さらに、偏心軸が短縮されて偏心軸の質量が小さくなることで、不平衡な振動エネルギーがさらに減少するため、バランスウエイトを小型軽量化できる。
したがって、より全高が低く、軽量、小型で低速運転においても振動が低い密閉型圧縮機を提供することができる。
第4の発明は、複数の運転周波数でインバータ駆動される第1から第3のいずれかの発明に記載の密閉型圧縮機としてある。
これにより、軽量、小型で全高を低くした低背の圧縮機構が省エネ効果を狙いとして20r/sec未満といった極端に低い運転周波数で運転する条件下においても、振動を低減することができる。
第5の発明は、密閉型圧縮機、放熱器、減圧装置、吸熱器を配管によって環状に連結した冷媒回路を有し、前記密閉型圧縮機を第1から第4の発明のいずれかに記載の密閉型圧縮機とした冷凍装置である。
これにより、密閉型圧縮機が小型で全高が低く低振動であるので、冷凍装置の貯蔵空間を拡大でき使い勝手の向上が図れるとともに、低振動化することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図、図2は同実施の形態の
下死点におけるピストンおよびフランジ部の要部上面図、図3は同実施の形態の要部側面図である。
図1から図3において、密閉容器202内には、下方に配置された電動要素206と、上方に配置された圧縮要素208とを一体化した電動圧縮要素210がサスペンションスプリング212により支持されて収容されている。
クランクシャフト230は、ロータ220を圧入固定した主軸232、および主軸232に対し偏心して形成された偏心軸234を有しており、偏心軸234はフランジ部236で主軸232と接続されている。フランジ部236の一部は、図2に示すような形でバランスウエイト236aを形成している。ブロック240は、鋳鉄で形成され、シリンダー242と軸受部244を備えている。
ピストン250はシリンダー242に往復動自在に挿入され、シリンダー242とピストン250によって圧縮室252が形成されている。ピストン250と偏心軸234はコネクティングロッド方式の連結手段254にて連結されている。
ピストン250は、その略円筒形状の円筒面250aの圧縮室252と反対側に、下切欠部(Dカット)270aと上切欠き部(Dカット)270bを備えている。このピストン250は下死点近傍に位置するときに、下方切欠き部(Dカット)270aがフランジ部236と重なるように近接する構成となっている。
また、ピストン250はその軸心に対して鉛直方向のフランジ部236側に重心が位置するように下切欠き部(Dカット)270aと上切欠き部(Dカット)270bを設けている。すなわち、図3に示すように略円筒形状のピストン250の円筒面250aに対して、下切欠き部(Dカット)270aの切欠き容積より上切欠き部(Dカット)270bの容積が大きい形状となっている。
また、下切欠き部(Dカット)270aと対向する位置に一部が重なるように近接して設けられたフランジ部236の回転の外周側にはバランスウエイト236aが設けられている。
電動要素206は、インバータ装置(図示せず)により、最低回転数が15r/secで、最高回転数を80r/secとし、運転周波数比を4倍以上とした広範囲な運転を行う。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
商用電源から供給される電力はインバータ装置(図示せず)を介して電動要素206に供給され、ロータ220を所定の回転数で回転させる。ロータ220はクランクシャフト230を回転させ、偏心軸234の偏心運動が連結手段254を介してピストン250に伝えられることで、ピストン250はシリンダー242内を往復運動する。
冷媒は、冷却システム(図示せず)から吸入管276を通して密閉容器202内に導かれた後、吸入マフラー266から吸入され、圧縮室252内で連続して圧縮され、吐出管278より冷却システムへ再び吐き出される。
またこの際、ピストン250がシリンダー242内で往復運動することでその反作用として、電動圧縮要素210には加振力が加わり、不平衡な振動エネルギーが発生する。この加振力の大きさはピストン250の加速度と質量の積と等しい。この不平衡な振動エネ
ルギーをバランスウエイト236aによって打ち消している。
このとき、ピストン250が円筒面250aに下切欠き部(Dカット)270aと上切欠き部(Dカット)270bを有することで、ピストン250の質量は下切欠き部(Dカット)270aの切欠き容積と上切欠き部(Dカット)270bの体積の分だけ軽量化されるため、ピストンの往復動による加振力が小さくなる。すなわち、不平衡な振動エネルギーを発生させる加振エネルギーを低減することができる。これにより電動圧縮要素210の振動を低減できる。
また、ピストン250の下切欠き部(Dカット)270aがピストン250の往復動の可動領域内でフランジ部236のバランスウエイト236aと対向する位置に一部が重なるように近接して設けられているから、下切欠き部(Dカット)270aの空間内へ回転するフランジ部236を配置することが可能となり、シリンダー242をより鉛直下方に下げることができる。
よって、密閉型圧縮機の振動を低減し、かつ全高を低くすることができる。
したがって、小型軽量で低速運転においても振動を低減できる密閉型圧縮機を提供することができる。
また、ピストン250はその軸心251に対して鉛直方向のフランジ部236のバランスウエイト236a側に重心250bが位置するように下切欠き部(Dカット)270aと上切欠き部(Dカット)270bを設けてあるから、ピストン250の摺動損失を低減することができる。
すなわち、ピストン250の重心250bが往復軸251より下方に位置することにより、ピストン250の上下重量配分にアンバランスが生じ、このアンバランスによりピストン250が往復運動するとき上死点における圧縮荷重でクランクシャフト230に生じるわずかな撓み変形に伴うピストン250の傾きが抑制されるように挙動を変化させて、こじり力を抑制し、摺動損失を低減することができるのである。
また、ピストン250はその円筒面250aに下切欠き部(Dカット)270aと上切欠き部(Dカット)270bを有することで、高温・高圧の悪条件で圧縮荷重が大きくなった場合でもピストン250の円筒面250aの下切欠き部(Dカット)270aと上切欠き部(Dカット)270bの非摺動部が逃げとなることでこじり力が抑制され、摺動損失が低減される。
さらに、ピストン250の円筒面250aに下切欠き部(Dカット)270aと上切欠き部(Dカット)270bを有することで摺動面積が低減し、摺動損失が低減できる。
したがって、ピストン250の摺動損失の低い高効率な密閉型圧縮機を提供することができる。
また、ピストン250の下切欠き部(Dカット)270aと対向する位置に一部が重なるように近接して設けられたフランジ部236にバランスウエイト236aが設けてあるから、下死点においてピストン250の下切欠き部(Dカット)270aの空間内にバランスウエイト236aを位置させることが可能となる。これにより、フランジ部236に設けたバランスウエイト236aの体積を増やすことが可能となってバランスウエイト236aの質量を増大できる。さらに回転の最大径282(図2参照)を大きくすることができる
ため相乗効果でバランスウエイト236aの慣性エネルギーを大幅に大きくでき、ピストン250の往復動による不平衡な振動エネルギーを強力に低減できる。よって、低速運転においても振動を低減することができる。
また、フランジ部236のバランスウエイト236aの慣性エネルギーを大幅に増大できることで、従来、偏心軸234の上端に設けていた偏心軸用バランスウエイト(図示せず)を不要としフランジ部236に一本化することができる。そのため偏心軸用バランスウエイト(図示せず)を固定するための偏心軸234の鉛直上方向への延長が不要となる。よって、偏心軸234を短縮することができる。さらに、従来、偏心軸234上端で回転していた偏心軸用バランスウエイトの占めていた占有空間と合わせて圧縮要素208の上部の空間を大幅に縮小することができる。したがって、密閉型圧縮機の全高を下げることが可能となる。
さらに、偏心軸234が短縮されることで偏心軸234の質量が小さくなり、アンバランス量が減少するため、バランスウエイト236aをさらに小型軽量化できる。
したがって、より全高が低く、軽量、小型で低速運転においても振動が低い密閉型圧縮機を提供することができる。
また、電動要素206は複数の運転周波数でインバータ駆動されるようになっており、軽量、小型で全高を低くした低背の圧縮機を、20r/sec未満といった極端に低い運転周波数で運転する省エネ効果狙いの条件下においても、振動を低減することができる。
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2における冷凍装置の構成を示す模式図である。この冷凍装置は、その冷媒回路に、実施の形態1で説明した密閉型圧縮機300を搭載した構成としてあり、冷凍装置の基本構成の概略について説明する。
図4において、冷凍装置は、扉付の開口を有した断熱性の箱体からなる本体351と、本体351の内部を、物品の貯蔵空間352と機械室353に区画する区画壁354と、貯蔵空間352内を冷却する冷媒回路355を具備している。
冷媒回路355は、圧縮機として、実施の形態1で説明した密閉型圧縮機300と、放熱器357と、減圧装置358と、吸熱器359とを環状に配管接続した構成となっている。そして、吸熱器359は、送風機(図示せず)を具備した貯蔵空間352内に配置されている。吸熱器359の冷却熱は、矢印で示すように、送風機によって貯蔵空間352内を循環するように撹拌され、貯蔵空間352内が冷却される。
以上説明した冷凍装置は、実施の形態1の小型で振動の低い密閉型圧縮機300を搭載していることにより、冷凍装置の貯蔵空間が拡大でき、使い勝手の向上を図ることができるとともに、低騒音化を実現することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、上記実施の形態で説明した構成は、本発明を実施する一例として示したものであり、本発明の目的を達成する範囲で種々変更可能なことは言うまでもなく、本発明の技術的思想に基づく構成が適用された各種の密閉型圧縮機を含むものである。
以上のように本発明は、小型軽量で、低速運転においても振動が低い密閉型圧縮機及び
この密閉型圧縮機を用いた冷凍装置を提供することができ、電気冷蔵庫、あるいはエアーコンディショナー等の家庭用に限らず、業務用ショーケース、自動販売機等の各種冷凍装置に広く適用することができる。
202 密閉容器
206 電動要素
208 圧縮要素
230 クランクシャフト
232 主軸
236 フランジ部
236a バランスウエイト
240 ブロック(シリンダーブロック)
250 ピストン
250a 円筒面
251 往復軸(軸心)
252 圧縮室
254 連結手段
270a,270b 切欠き部
300 密閉型圧縮機
355 冷媒回路
357 放熱器
358 減圧装置
359 吸熱器

Claims (5)

  1. 密閉容器内に電動要素と圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は、圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記圧縮室の内部に往復動可能に挿設された略円筒形のピストンと、前記電動要素により回転駆動されるクランクシャフトとを備え、前記クランクシャフトは主軸部と前記ピストンに連結される偏心軸部と前記主軸部と前記偏心軸部を連結するフランジ部とを有するとともに、前記ピストンは前記圧縮室の反対側の円筒面に少なくともひとつの切欠き部を備え、前記ピストンが下死点近傍に位置するときに、前記切欠き部の少なくとも一部が前記フランジ部に重なるように近接する構成とした密閉型圧縮機。
  2. ピストンはその軸心に対して鉛直方向のブランジ部側に重心が位置するように切欠き部を設けたことを特徴とする請求項1記載の密閉型圧縮機。
  3. 切欠き部の少なくとも一部が重なるように近接するフランジ部にバランスウエイトを備えた請求項1または2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 複数の運転周波数でインバータ駆動される請求項1から3のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  5. 密閉型圧縮機、放熱器、減圧装置、吸熱器を配管によって環状に連結した冷媒回路を有し、前記密閉型圧縮機を、請求項1から4のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機とした冷凍装置。
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