JP2017155380A - 皮革の染色方法 - Google Patents
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Abstract
Description
もちろん、例えば、皮革の染色が完了した後に、種々の処理を施してもよい。例えば、種々の処理とは、皮革に対して施される処理(例えば、塗装処理(カラーコート処理)、トップコート処理等)である。例えば、塗装処理とは、皮革に塗装層を形成させ、皮革の発色を良好にするために行われる処理である。例えば、トップコート処理とは、塗装処理によって形成された塗装層が剥がれ落ちることを抑制するために、皮革の最表面にコーティング層を形成する処理である。
染料塗布工程(印刷基体の作製工程)について説明する。なお、本実施形態においては、染料塗布工程は、昇華性染料を基体上に色濃度が変化するように塗布させる場合を例に挙げて説明する。より詳細には、例えば、本実施形態においては、デザインデータの一例として、濃度勾配を有したグラデーション模様のグラフィックデザインの染色を皮革10に行う方法を挙げて説明する。この場合、第二工程は、基体を加熱することにより昇華性染料を昇華させ、皮革の染色予定面に濃度勾配を有した状態にて昇華性染料を付着させる。
次いで、皮革処理工程について説明する。例えば、皮革処理工程は、染料保持層を皮革に塗布させる工程である。図4は、本実施形態における皮革10について説明する図である。例えば、本実施形態において、皮革10には、染色保持層11、塗装層12、等が形成されている。例えば、皮革10の上面に塗装層12が形成されている。例えば、塗装層12の上面には染料保持層11が形成されている。もちろん、皮革10に形成される層としては、これに限定されない。例えば、皮革10としては、少なくとも染料保持層11が形成されていればよい。
次いで、第一工程について説明する。例えば、第一工程として、昇華性染料が塗布された印刷基体3の塗布面を、染料保持層11が塗布された皮革10に対して対向させる。図5は本実施形態の染色システムで用いる真空気相転写機(気相転写機)20の内部の様子を概略的に示した構成図である。
このように、例えば、昇華性染料が塗布された印刷基体3の塗布面を、染料保持層11が塗布された皮革10に対して、非接触に対向させることによって、昇華性染料を昇華させるために印刷基体3を加熱した際の熱が皮革10に伝導されてしまうことを抑制することができる。これによって、皮革10が熱によって、変色、収縮等をしてしまうことを抑制することができる。また、例えば、昇華性染料が塗布された印刷基体3の塗布面を、染料保持層11が塗布された皮革10に対して、非接触に対向させることによって、印刷基体3と皮革10との間の距離が生じるため、皮革10に対して染料を十分に分散させて付着させることができる。これによって、特に、印刷基体3にグラデーション状の模様が塗布されている場合には、グラデーション状の模様を皮革10に好適に再現することができる。
例えば、第一工程が完了すると、第二工程が行われる。以下、第二工程について説明する。例えば、第二工程では、印刷基体3を加熱することにより昇華性染料を昇華させ、皮革10の染色予定面に昇華性染料を付着させる。
例えば、第二工程が完了すると、第三工程が行われる。以下、第三工程について説明する。例えば、第三工程では、第二工程にて昇華性染料が付着した皮革10を加熱して昇華性染料を定着させる。
また、例えば、本実施形態のように、非接触に対向させた状態で、皮革の染色予定面に濃度勾配を有した状態にて昇華性染料を付着させて染色を行うことよって、皮革に対して染料を十分に分散させて付着させることができ、皮革に対してグラデーション状の模様を好適に再現することができる。
この実験例では、厚さの平均が1.5mmの皮革を使用した。濃度勾配を有するグラデーション模様の染色を皮革に行うために、基体(上質PPC用紙)にPCのドローソフトを用いて、濃淡の2種類の同色層からなる着色層を印刷し、印刷基体とした。印刷に使用した昇華性インキはウペポ社製の分散染料(水性)を使用し、色相は濃い黒色(配合比赤:青:黄=450:500:670)と薄い黒色(配合比赤:青:黄=225:250:335)に決定した。着色層の全領域内、上半分程度の領域が濃い黒色、下半分程度が薄い黒色となるように印刷を行った。着色層は、インクジェットプリンタを用いて印刷し、これを印刷基体とした。
皮革において、染料保持層を形成しなかったこと以外は、全て実験例1と同様な条件として染色を行った。定着後の皮革を目視にて評価し、染色の可否を行った。その結果を表2に示す。なお、染色の評価は実験例1と同様の評価基準とした。
2 着色層
3 印刷基体
10 皮革
11 染料保持層
15 加熱ユニット
17 ロータリーポンプ
18 バルブ
20 真空気相転写機
30 パーソナルコンピュータ
42 インクジェットプリンタ
50 オーブン
Claims (6)
- 昇華性染料が塗布された基体の塗布面を、染料保持層が塗布された皮革に対して対向させる第一工程と、
前記基体を加熱することにより前記昇華性染料を昇華させ、前記皮革の染色予定面に前記昇華性染料を付着させる第二工程と、
前記第二工程にて前記昇華性染料が付着した皮革を加熱して前記昇華性染料を定着させる第三工程と、
を有することを特徴とする皮革の染色方法。 - 請求項1の皮革の染色方法において、
前記第一工程の前に実施される皮革処理工程であって、前記染料保持層を前記皮革に塗布させる皮革処理工程を、有することを特徴とする皮革の染色方法。 - 請求項1又は2のいずれかの皮革の染色方法において、
前記染料保持層は、前記皮革の最上面に塗布されていることを特徴とする皮革の染色方法。 - 請求項1〜3のいずれかの皮革の染色方法において、
前記染料保持層は、ポリウレタン樹脂、ポリメタアクリル酸エステル樹脂、及びニトロセルロース、の少なくともいずれかであることを特徴とする皮革の染色方法。 - 請求項1〜4のいずれかの皮革の染色方法において、
前記第一工程は、前記昇華性染料が塗布された前記基体の塗布面を、前記染料保持層が塗布された前記皮革に対して、非接触に対向させることを特徴とする皮革の染色方法。 - 請求項5の皮革の染色方法において、
前記第一工程の前に実施される染料塗布工程であって、前記昇華性染料を前記基体上に塗布させる染料塗布工程を有し、
前記染料塗布工程は、前記昇華性染料を前記基体上に色濃度が変化するように塗布させ、
前記第二工程は、前記基体を加熱することにより前記昇華性染料を昇華させ、前記皮革の染色予定面に濃度勾配を有した状態にて前記昇華性染料を付着させることを特徴とする皮革の染色方法。
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