JP2017153828A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機において、上記遊技の進行に伴って表示演出を実行し、所定の操作部が操作されたことに基づいて、上記表示演出の内容を切り替える。そして、上記操作部が操作されると該操作部が操作されたことを示す操作音を出力するように構成し、遊技機には、上記操作音として複数種類の操作音が出力順序と共に記憶され、上記操作部が操作されるごとに、該複数種類の操作音を、上記出力順序に従って出力する。
【選択図】図21
Description
遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機であって、
前記遊技の進行に伴って表示演出を実行する表示演出実行手段と、
所定の操作部が操作されたことに基づいて、前記表示演出の内容を切り替える表示演出切替手段と、
前記操作部が操作されたことを示す操作音を記憶している操作音記憶手段と、
前記操作部が操作されたことに基づいて、前記操作音を出力する操作音出力手段と
を備え、
前記操作音記憶手段は、複数種類の前記操作音に加えて、該複数種類の操作音を出力する順番を記憶しており、
前記操作音出力手段は、前記複数種類の操作音を、前記記憶されている順番に従って出力する
ことを備えることを特徴とする。
前記操作音出力手段は、前記操作部が操作される毎に前記操作音を出力する
こととしてもよい。
前記表示演出切替手段は、実行中の前記表示演出の内容を、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されたことに基づいて段階的に切り替えることによって、最終的に特定の表示演出に切り替える特定表示演出切替手段を有しており、
前記特定表示演出切替手段は、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されると、所定の切替条件が満足されるか否かを判断して、該切替条件が満足されている場合に、前記表示演出の内容を切り替えており、
前記操作音記憶手段に記憶されている前記順番に従って最後の前記操作音を出力するために要する操作回数は、前記特定表示演出切替手段が前記特定の表示演出に切り替えるまでに要する前記操作部の最低限の操作回数以下に設定されている
こととしてもよい。
前記表示演出切替手段は、実行中の前記表示演出の内容を、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されたことに基づいて段階的に切り替えることによって、最終的に特定の表示演出に切り替える特定表示演出切替手段を有しており、
前記特定表示演出切替手段は、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されると、所定の切替条件が満足されるか否かを判断して、該切替条件が満足されている場合に、前記表示演出の内容を切り替えており、
前記特定の表示演出が実行される1段階前の表示演出の実行中において前記切替条件が満足される確率は、前記操作音記憶手段に記憶されている操作音の種類の数をnとし、mを任意の自然数とすると、n×m回目の操作時では、n×m回目以外の操作時よりも、高い値に設定されている
こととしてもよい。
前記表示演出切替手段は、実行中の前記表示演出の内容を、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されたことに基づいて段階的に切り替えることによって、最終的に特定の表示演出に切り替える特定表示演出切替手段を有しており、
前記特定表示演出切替手段は、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されると、所定の切替条件が満足されるか否かを判断して、該切替条件が満足されている場合に、前記表示演出の内容を切り替えており、
前記操作音出力手段は、前記特定の表示演出に向けて前記表示演出の内容が切り替えられる毎に、前記複数種類の操作音を、前記記憶されている順番に従って出力する
こととしてもよい。
前記操作部を操作するタイミングを遊技者に報知する報知手段を備え、
前記操作音出力手段は、前記報知されたタイミングで前記操作部が操作されると、前記操作音を出力する
こととしてもよい。
A.パチンコ機の装置構成:
A−1.装置前面側の構成:
A−2.遊技盤の構成:
A−3.制御回路の構成:
B.遊技の進行態様:
C.遊技制御処理:
D.演出制御処理:
E.変形例:
E−1.変形例1:
E−2.変形例2:
E−3.変形例3:
E−4.変形例4:
A−1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例のパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の前面部には、前面枠4が設けられている。前面枠4の略中央部には窓部4aが形成されており、この窓部4aには合成樹脂製の透明板4bが嵌め込まれている。遊技者は、窓部4a(透明板4b)を通して奥側に配置される遊技盤20(図2参照)の遊技領域を視認可能である。また、前面枠4における窓部4aの右下方には、小窓部4cが形成されており、この小窓部4cには合成樹脂板等の透明板4dが嵌め込まれている。遊技者は、小窓部4c(透明板4d)を通して奥側に配置された遊技盤20のセグメント表示部50(図2参照)を視認可能である。セグメント表示部50とは、複数のLEDの組合せによって遊技に係る情報を表示する表示部である。セグメント表示部50については、後ほど詳しく説明する。
図2は、遊技盤20の盤面構成を示す説明図である。図2に示すように、遊技盤20の中央には略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技領域21の周囲には、発射装置ユニット261(図3参照)から発射された遊技球を遊技領域21へ案内する遊技球通路が、外レール22と内レール23とによって形成されている。発射装置ユニット261から発射された遊技球は、この遊技球通路を通過して遊技領域21に放出される。
図3は、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているようにパチンコ機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されている。詳しくは、遊技の基本的な進行に係る制御を司る主制御基板200と、遊技の演出に係る制御を司るサブ制御基板220と、サブ制御基板220の制御下で画像の表示や音声の出力に係る制御を司る画像音声制御基板230と、サブ制御基板220の制御下でランプの発光に係る制御を司るランプ制御基板226と、遊技球の貸し出しや払い出しに係る制御を司る払出制御基板240と、遊技球の発射に係る制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPU(図3におけるCPU201、221、231等)や、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM(図3におけるROM202、222、232等)、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM(図3における203、223、233等)、入出力用回路など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。
本実施例のパチンコ機1では、次のようにして遊技が進行する。上皿部7に遊技球が貯留された状態で発射ハンドル9が回転されると、上皿部7に貯留された遊技球が1球ずつ発射装置ユニット261に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域21に発射される。遊技球を打ち出す強さは発射ハンドル9の回転角度に対応するので、遊技者は発射ハンドル9の回転角度を変化させることによって、遊技者は所望する領域に遊技球を流下させることができる。例えば、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射させる左打ちを行ったり、中央装置40(演出表示装置41)の右方の領域を流下するように遊技球を発射させる右打ちを行ったりすることができる。
上述した第1始動口24には左打ちされた遊技球が入球可能となっている。左打ちされた遊技球が第1始動口24に入球し、その入球した遊技球が第1始動口センサー24sによって検知されると、所定の判定乱数(後述する大当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて大当りであるか外れであるかを判定する大当り判定を行う。そして、この大当り判定の結果に基づいて、第1の特別図柄(以下「第1特図」という)を変動表示させた後に停止表示させる。また、上述した第2始動口25には右打ちされた遊技球が入球可能となっている。右打ちされた遊技球が第2始動口25に入球し、その入球した遊技球が第2始動口センサー25sによって検知されると、所定の判定乱数(後述する大当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて大当りであるか外れであるかを判定する大当り判定を行う。そして、この大当り判定の結果に基づいて、第2の特別図柄(以下「第2特図」という)を変動表示させた後に停止表示させる。ここで、第1特図、第2特図について説明する。
遊技球が第1始動口24に入球すると、上述したように第1特図についての大当り判定や変動表示が行われるものの、これらの大当り判定や変動表示は、遊技球が第1始動口24に入球後に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を第1特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第1特図保留に基づいて大当り判定や第1特図の変動表示を行う。このような第1特図保留は4個を上限として記憶される。第1特図保留の記憶数(第1特図保留数)は、セグメント表示部50の第1特図保留表示部53に表示される。すなわち、図4に示すように、第1特図保留表示部53には2個のLEDが配置されており、この第1特図保留表示部53では、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで第1特図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第1特図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで第1特図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで第1特図保留数が4個であることを示す。
本実施例のパチンコ機1では、上述したような遊技の進行に合わせて、演出表示装置41に種々の画像を表示する演出を行う。例えば、演出表示装置41では、第1特図または第2特図の変動表示(図柄変動遊技)に合わせた各種の演出(以下「図柄変動演出」という)が行われる。すなわち、第1特図表示部51または第2特図表示部52にて特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示(図柄変動遊技)の開始タイミングと同期して、演出表示装置41においても3つの識別図柄41a,41b,41cの変動表示を一斉に開始し、その後、特別図柄の変動時間が経過するまで種々の態様で変動表示を行う。そして、特別図柄の変動表示の終了タイミング(特別図柄の停止表示)と同期して3つの識別図柄41a,41b,41cの変動表示を終了する。本実施例のパチンコ機1では、識別図柄として「1」〜「9」までの9つの数字を意匠化した図柄を表示可能である。
上述した普通図柄作動ゲート27は右打ちされた遊技球が通過可能となっている。右打ちされた遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過し、その遊技球がゲートセンサー27sによって検知されると、所定の判定乱数(後述する普図当り判定乱数)を取得し、該判定乱数に基づいて普図当りであるか外れであるかを判定する普図当り判定を行う。そして、この普図当り判定の結果に基づいて、普通図柄を変動表示させた後に停止表示させる。図4に示すように、セグメント表示部50には、普通図柄を表示する普図表示部56が設けられており、普図表示部56には2個のLEDが配置されている。普通図柄は、普図表示部56において、2個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示され、2個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで停止表示される。本実施例のパチンコ機1では、普通図柄として、2個のLEDのうち左のLEDを点灯させた普図当り図柄と、右のLEDを点灯させた普図外れ図柄の2種類の図柄を停止表示可能である。普図当り判定の結果が普図当りである場合は普通図柄が普図当り図柄で停止表示され、普図当り判定の結果が普図外れである場合は普通図柄が普図外れ図柄で停止表示される。こうして普通図柄を当り図柄または外れ図柄で停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(確定表示)を行う。そして、普通図柄が普図当り図柄で停止表示された場合は、第2始動口25が開放状態となった後に閉鎖状態となる普図当り遊技が行われる。
遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過すると、普図当り判定や普通図柄の変動表示が行われるものの、これらの普図当り判定や変動表示は、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過後に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を普図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した普図保留に基づいて普図当り判定や普通図柄の変動表示を行う。このような普図保留も4個を上限として記憶される。普図保留の記憶数(普図保留数)は、セグメント表示部50の普図保留表示部57に表示される。すなわち、図4に示すように、普図保留表示部57には2個のLEDが配置されており、この普図保留表示部57では、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで普図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで普図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで普図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで普図保留数が4個であることを示す。尚、本実施例のパチンコ機1では、普図保留が記憶されている場合において、普通図柄の変動表示中、普通図柄の確定表示中、普図当り遊技中の何れでもなければ、最先に記憶された普図保留に係る普図当り判定および普通図柄の変動表示を行う。
第1特図または第2特図が何れかの大当り図柄で停止表示されると、大入賞口28が開放状態となるラウンド遊技が複数回行われる大当り遊技を開始する。図2を用いて前述したように、大入賞口28には右打ちされた遊技球が入球可能であるので、大当り遊技中は右打ちが行われることとなる。
ここで、本実施例のパチンコ機1では、大当り判定において大当りと判定される確率に係る遊技状態と、第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態とが適宜設定される。これらのうち大当り判定において大当りと判定される確率に係る遊技状態は、「大当り判定において大当りと判定される確率が低い(299.9分の1の確率である)低確率状態」または「大当り判定において大当りと判定される確率が高い(69.9分の1の確率である)高確率状態」に設定される。また、第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態は、「第2始動口25への遊技球の入球頻度が低い非電サポ状態」または「第2始動口25への遊技球の入球頻度が高い電サポ状態」に設定される。
図7は、主制御基板200のCPU201が、遊技の進行に係る制御として行う遊技制御処理の大まかな流れを示したフローチャートである。遊技制御処理は、主制御基板200のCPU201によって、所定周期毎(例えば4msec毎)に発生するタイマ割り込みに基づき行われる。以下、フローチャートに従って、主制御基板200のCPU201が行う遊技進行制御処理について説明する。尚、以下の説明では、CPU201の初期化処理や、割り込み禁止処理、割り込み許可処理などの周知の処理については、その説明を省略している。
図7に示すように、主制御基板200のCPU201は遊技制御処理を開始すると先ず、出力処理(S100)を行う。本実施例のパチンコ機1では、各種処理において、サブ制御基板220を初めとする各種制御基板に向けて送信する各種コマンドをRAM203に確保された出力バッファに記憶する。出力処理(S100)では、このように出力バッファに記憶された各種コマンドを各種制御基板に向けて送信する。こうすることにより、例えば、サブ制御基板220では、遊技の進行に合わせた演出の制御が行われることになり、払出制御基板240では、払出モーター243を駆動して遊技球の払い出しが行われることとなる。
主制御基板200のCPU201は、続いて、入力処理(S200)を行う。本実施例のパチンコ機1では上述したように、第1始動口24、第2始動口25、一般入球口の何れかに遊技球が入球した場合は3個の遊技球が払い出され、大入賞口28に遊技球が入球した場合は13個の遊技球が払い出される。そこで、入力処理(S200)の処理では、これらの入球を検知するセンサー類(第1始動口センサー24sや、第2始動口センサー25s、大入賞口センサー28s等)について、遊技球を検知したか否かを判断する。その結果、遊技球を検知している場合は、払い出す遊技球の数を示す払出コマンドを上述した出力バッファに記憶する。こうして出力バッファに記憶された払出コマンドは次回の出力処理(S100)で払出制御基板240に向けて送信される。
主制御基板200のCPU201は、続いて、乱数更新処理(S300)を行う。本実施例のパチンコ機1では上述したように、大当り判定や普図当り判定は所定の判定乱数に基づいて行われる。詳しくは、大当り判定は「大当り判定乱数」に基づいて行われ、普図当り判定は「普図当り判定乱数」に基づいて行われる。また、本実施例のパチンコ機1における特別図柄の変動表示は変動パターンに基づいて行われるが、この変動パターンは「変動パターン選択乱数」に基づいて選択される。また、本実施例のパチンコ機1では、大当り判定結果が大当りである場合は、100種類の大当り図柄のうち何れかの大当り図柄が停止表示され、大当り判定結果が小当りである場合は、100種類の小当り図柄のうち何れかの小当り図柄が停止表示されるが、この大当り図柄または小当り図柄の種類は「図柄選択乱数」に基づいて選択される。乱数更新処理(S300)では、これらの乱数を更新する。尚、これらの乱数の更新は、乱数更新処理(S300)においてだけでなく、遊技制御処理を終了してから次の遊技制御処理を開始する(次のタイマ割り込み)までの期間にも行うこととしてもよい。また、乱数更新の専用回路を設けて、この専用回路で乱数を更新することとしてもよい。
主制御基板200のCPU201は、続いて、ゲートセンサー検出処理(S400)を行う。このゲートセンサー検出処理(S400)では、普図保留を記憶する処理が行われる。すなわち、主制御基板200のCPU201は先ず、ゲートセンサー27sの検知結果に基づいて、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過したか否かを判断する。その結果、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した場合は、普図保留数が上限値である4個に達しているか否かを判断する。そして、普図保留数が4個に達していなければ、普図当り判定乱数を取得すると共に該普図当り判定乱数を普図保留として記憶する。普図保留は、記憶した順序を識別できるように、RAM203に確保された普図保留記憶領域に記憶される。尚、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過していなかった場合や、普図保留数が既に4個に達していた場合は、新たな普図保留は記憶しない。
主制御基板200のCPU201は、続いて、始動口等センサー検出処理(S450)を行う。この始動口等センサー検出処理(S450)では、第1特図保留、第2特図保留を記憶する処理が行われる。始動口等センサー検出処理(S450)については、後ほど詳しく説明する。
主制御基板200のCPU201は、続いて、普通動作処理(S500)を行う。この普通動作処理(S500)では、普通図柄を変動表示させたり、普図当り遊技を実行したりする処理が行われる。すなわち、主制御基板200のCPU201は先ず、普図当り遊技中、普通図柄の変動表示中、普通図柄の確定表示中の何れかであるか否かを判断する。その結果、普図当り遊技中、普通図柄の変動表示中、普通図柄の確定表示中の何れでもない場合は、上述の普図保留記憶領域に普図保留が記憶されているか否かを判断する。その結果、普図保留記憶領域に普図保留が記憶されている場合は、記憶されている普図保留のうち最先に記憶された普図保留を読み出す。そして、読み出した普図保留、すなわち、普図当り判定乱数に基づいて普図当り判定を行う。
主制御基板200のCPU201は、続いて、特別動作処理(S600)を行う。この特別動作処理(S600)では、特別図柄(第1特図または第2特図)を変動表示させたり、大当り遊技を実行したりする処理が行われる。特別動作処理(S600)については、後ほど詳しく説明する。
主制御基板200のCPU201は、続いて、保留数処理(S1100)を行う。この保留数処理(S1100)では、第1特図保留記憶領域に記憶されている第1特図保留の数、および、第2特図保留記憶領域に記憶されている第2特図保留の数を読み出して、これらの数を示す保留数伝達コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。こうして出力バッファに記憶された保留数伝達コマンドも次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。こうすることによって、サブ制御基板220は、第1特図保留の数や第2特図保留の数に対応する保留図柄を演出表示装置41に表示する等、これらの数に基づいて種々の演出を実行することが可能となる。
始動口等センサー検出処理(S450)では、上述したように第1特図保留、第2特図保留を記憶する処理が行われる。図8には、始動口等センサー検出処理(S450)のフローチャートが示されている。上述したように、第1始動口24へ遊技球が入球すると第1特図保留が記憶される。そこで、図8に示すように、始動口等センサー検出処理(S450)では、先ず第1始動口センサー24sの検知結果に基づいて、第1始動口24に遊技球が入球したか否かを判断する(S451)。第1始動口24に遊技球が入球した場合には(S451:yes)、第1特図保留数が上限値である4個に達しているか否かを判断する(S452)。第1特図保留数が4個に達していなければ(S452:no)、第1特図保留を記憶することができるため、大当り判定乱数、変動パターン選択乱数、図柄選択乱数を取得する(S453)。そして、取得した乱数を第1特図保留として記憶する(S454)。第1特図保留は、記憶した順序を識別できるように、RAM203に確保された第1特図保留記憶領域に記憶される。
特別動作処理(S600)では、図7を用いて上述したように特別図柄(第1特図または第2特図)を変動表示させたり、大当り遊技を実行したりする処理が行われる。図9は、特別動作処理(S600)のフローチャートである。特別動作処理(S600)では、特別図柄の状態を示す特別動作ステータスによって異なる処理が行われるため、先ず特別動作ステータスがいくつであるかが判断される(S601)。特別動作ステータスの初期値は1となっており、この場合には(S601:1)、特別図柄の変動表示を開始させる特別図柄待機処理(S700)が行われ、その後、本特別動作処理(S600)が終了される。
特別図柄待機処理(S700)では、図9を用いて上述したように特別図柄の変動表示を開始させる処理が行われる。図10は、特別図柄待機処理(S700)のフローチャートである。上述したように、本実施例のパチンコ機1では、第1特図保留よりも第2特図保留が優先的に消化される。このため、図10に示すように、特別図柄待機処理(S700)では、先ず第2特図保留があるか否かを判定する(S701)。第2特図保留がある場合には(S701:yes)、第2特図大当り判定処理(S702)が行われる。第2特図大当り判定処理(S702)では、最先に記憶された第2特図保留の大当り判定乱数(大当り判定乱数、図柄選択乱数、変動パターン選択乱数)を読み出す。そして、読み出した第2特図保留に含まれる大当り判定乱数に基づいて大当り判定を行う。
特別図柄の変動表示が開始されると、図9を用いて上述した変動中処理(S800)が行われる。図13は変動中処理(S800)のフローチャートである。変動中処理(S800)では、変動時間が経過したか否かを判断する(S801)。すなわち、特別図柄の変動表示が開始されてからの時間が、変動パターン選択処理(図10のS706)で選択された変動時間に達したか否かを判断する。変動時間が経過していない場合には(S801:no)、特別図柄の変動表示を継続させるため、そのまま本変動中処理(S800)を終了する。一方、変動時間が経過した場合には(S801:yes)、上記図柄選択処理(図10のS705)で選択された図柄が停止表示される(S802)。例えば、大当り判定の結果が大当りであった場合には上記図柄選択処理(図10のS705)で選択された大当り図柄を停止表示し、大当り判定の結果が外れであった場合には上記図柄選択処理(図10のS705)で選択された外れ図柄を停止表示する。そして、図柄を確定表示させる確定表示開始処理(S803)が行われる。確定表示開始処理(S803)では、特別図柄を確定表示させるとともに、特別図柄を確定表示させる確定表示時間を設定する。その後、特別図柄が停止表示されたことを示す変動停止コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する(S804)。出力バッファに記憶された変動停止コマンドは、次回の出力処理(図7のS100)でサブ制御基板220に送信される。サブ制御基板220では、変動停止コマンドを受信すると、図柄変動演出を終了させるための処理が実行される。主制御基板200は、変動停止コマンドが記憶(S804)されると、次回の特別動作処理(図9のS600)で特別図柄確定処理(図9のS900)が行われるように、特別動作ステータスを3に更新してから(S805)、本変動中処理(S800)を終了する。
特別動作ステータスが3に更新されると、図9を用いて上述したように特別図柄の確定表示を行う特別図柄確定処理(S900)が行われる。図14は、特別図柄確定処理のフローチャートである。特別図柄確定処理(S900)では、確定表示開始処理(図13のS803)で設定された確定表示時間が経過したか否かを判定する(S901)。その結果、確定表示時間が経過していない場合には(S901:no)、確定表示を継続させるためにそのまま本特別図柄確定処理(S900)を終了する。確定表示時間が経過すると(S901:yes)、停止表示(確定表示)された図柄が大当り図柄であるか否かが判断され(S902)、大当り図柄である場合には(S902:yes)、大当り遊技開始に向けた処理が行われる。すなわち、大当り遊技における大入賞口28の開放パターン(開放回数、開放時間、閉鎖時間など)を設定する開放パターン設定処理(S903)が行われ、非電サポ状態が設定される(S904)。その後、大当り遊技が開始されたことを示す大当り遊技開始コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する(S905)。出力バッファに記憶された大当り遊技開始コマンドは、次回の出力処理(図7のS100)でサブ制御基板220に送信される。サブ制御基板220では、大当り遊技開始コマンドを受信すると、大当り遊技演出を開始させるための処理が行われる。主制御基板200は、大当り遊技開始コマンドを記憶した後、次回の特別動作処理(図9のS600)で特別電動役物処理(S1000)が行われるように、特別動作ステータスを4に更新して(S906)、本特別図柄確定処理(S900)を終了する。
特別動作ステータスが4に更新されると、図9を用いて上述したように大当り遊技に伴って大入賞口28の開閉動作を行う特別電動役物処理(S1000)が行われる。図15は特別電動役物処理(S1000)のフローチャートである。特別電動役物処理(S1000)では、先ず上述したラウンド遊技の開始条件(以下、「ラウンド開始条件」ともいう)が成立したか否かを判定する(S1001)。本実施例では、1回目のラウンド遊技については、大当り遊技が開始されたことがラウンド開始条件となっており、2回目以降のラウンド遊技については、直前のラウンド遊技が終了してから所定のインターバル時間が経過したことがラウンド開始条件となっている。このラウンド開始条件が成立した場合には(S1001:yes)、ラウンド遊技が開始となるため、大入賞口28を開放した後(S1002)、ラウンド遊技が開始されたことを示すラウンド遊技開始コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する(S1003)。出力バッファに記憶されたラウンド遊技開始コマンドは、次回の出力処理(図7のS100)でサブ制御基板220に送信される。サブ制御基板220では、ラウンド遊技開始コマンドを受信すると、ラウンド遊技演出を開始させるための処理が行われる。
図16は、サブ制御基板220のCPU221が、演出に係る制御として行う演出制御処理の大まかな流れを示したフローチャートである。演出制御処理は、サブ制御基板220のCPU221によって、所定周期毎(例えば10msec毎)に発生するタイマ割り込みに基づき行われる。以下、フローチャートに従って、サブ制御基板220のCPU221が行う演出制御処理について説明する。尚、以下の説明では、CPU221の初期化処理や、割り込み禁止処理、割り込み許可処理などの周知の処理については、その説明を省略している。
図18および図19はコマンド解析処理(S1200)のフローチャートである。コマンド解析処理(S1200)では、上述した図柄変動演出の開始や終了が行われる。そのため、図18に示すように、先ず図柄変動演出が実行中であるか否かを判定し(S1201)、図柄変動演出が実行中でない場合には(S1201:no)、図柄変動演出の開始条件となる変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する(S1202)。変動パターン指定コマンドを受信していない場合には(S1202:no)、そのまま本コマンド解析処理(S1200)を終了する。一方、変動パターン指定コマンドを受信した場合には(S1202:yes)、図柄変動演出を開始させるための処理が行われる。
図21は、図19を用いて上述したボタン演出中処理(S1250)のフローチャートである。ボタン演出中処理(S1250)では、先ず図柄変動演出の切り替え契機となる演出ボタン10aの操作がされたか否かが判断される(S1251)。そして、演出ボタン10aが操作された場合には(S1251:yes)、ボタン演出におけるインジケータのメーター表示を加算するか否かの抽選が行われる(S1252)。その後、抽選の結果、当選したか否かが判断され(S1253)、当選した場合にはインジケータにメーター表示が1加算される(S1254)。
E−1.変形例1 :
上述した実施例では、ボタン演出においてスーパーリーチ演出に発展するまでの最低の操作回数と、操作音の種類の数とが同一であるため、最低の操作回数でスーパーリーチ演出に発展する場合には、ちょうど一回の楽曲が流れる。このように、ちょうど一回の楽曲が流れたタイミングでスーパーリーチ演出に発展すると、遊技者に爽快感を与えることができるため、このような状況が発生しやすくすることで遊技の興趣を一層高めることができる。しかし、単純に1〜8個目のメーター表示加算の当選確率を高めた場合には、スーパーリーチ演出に発展する場合には8個のメーター表示が溜まりやすく、スーパーリーチ演出に発展しない場合には8個のメーターが溜まらないため、スーパーリーチ演出に発展するか否かが遊技者に把握されやすくなり、ボタン演出の興趣が削がれるおそれがある。そこで、このような問題を解決しつつ、ちょうど一回の楽曲が流れたタイミングでスーパーリーチ演出に発展する頻度を高める構成について説明する。尚、基本的な構成については上記実施例と共通するため、共通する部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
上述した変形例1では、所定の楽曲がちょうど一回流れたタイミングでスーパーリーチ演出に発展する頻度を高める構成について説明したが、所定の楽曲がちょうど一回流れたタイミングでスーパーリーチ演出に発展しなかった場合には、2回目以降の楽曲がちょうど流れ終わったタイミングでスーパーリーチ演出に発展することが好ましい。そこで、変形例2では、その具体例について説明する。尚、基本的な構成については上記実施例と共通するため、共通する部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
上述した変形例1および変形例2では、所定の楽曲がちょうど流れ終わったタイミングでスーパーリーチ演出に発展しやすい構成について説明したが、所定の楽曲がちょうど一回流れ終わったタイミングで確実にスーパーリーチ演出に発展するようにしてもよい。変形例3では、その具体例について説明する。尚、基本的な構成については上記実施例と共通するため、共通する部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
上述した実施例では、演出ボタン10aの操作タイミングに関わらず操作音が出力されるようにしたが、所定のタイミングで操作された場合にのみ操作音が出力されるようにしてもよい。本変形例4では、所定のタイミングで操作された場合にのみ操作音が出力される構成について説明する。尚、基本的な構成については上記実施例と共通するため、共通する部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機であって、
前記遊技の進行に伴って表示演出を実行する表示演出実行手段と、
所定の操作部が操作されたことに基づいて、前記表示演出の内容を切り替える表示演出切替手段と、
前記操作部が操作されたことを示す操作音を記憶している操作音記憶手段と、
前記操作部が操作されたことに基づいて、前記操作音を出力する操作音出力手段と
を備え、
前記操作音記憶手段は、複数種類の前記操作音に加えて、該複数種類の操作音を出力する順番を記憶しており、
前記操作音出力手段は、前記複数種類の操作音を、前記記憶されている順番に従って出力するように構成されており、
さらに、
前記表示演出切替手段は、実行中の前記表示演出の内容を、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されたことに基づいて段階的に切り替えることによって、最終的に特定の表示演出に切り替える特定表示演出切替手段を有しており、
前記特定表示演出切替手段は、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されると、所定の切替条件が満足されるか否かを判断して、該切替条件が満足されている場合に、前記表示演出の内容を切り替えており、
前記操作音記憶手段に記憶されている前記順番に従って最後の前記操作音を出力するために要する操作回数は、前記特定表示演出切替手段が前記特定の表示演出に切り替えるまでに要する前記操作部の最低限の操作回数以下に設定されている
ことを特徴とする。
または、
遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機であって、
前記遊技の進行に伴って表示演出を実行する表示演出実行手段と、
所定の操作部が操作されたことに基づいて、前記表示演出の内容を切り替える表示演出切替手段と、
前記操作部が操作されたことを示す操作音を記憶している操作音記憶手段と、
前記操作部が操作されたことに基づいて、前記操作音を出力する操作音出力手段と
を備え、
前記操作音記憶手段は、複数種類の前記操作音に加えて、該複数種類の操作音を出力する順番を記憶しており、
前記操作音出力手段は、前記複数種類の操作音を、前記記憶されている順番に従って出力するように構成されており、
さらに、
前記表示演出切替手段は、実行中の前記表示演出の内容を、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されたことに基づいて段階的に切り替えることによって、最終的に特定の表示演出に切り替える特定表示演出切替手段を有しており、
前記特定表示演出切替手段は、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されると、所定の切替条件が満足されるか否かを判断して、該切替条件が満足されている場合に、前記表示演出の内容を切り替えており、
前記特定の表示演出が実行される1段階前の表示演出の実行中において前記切替条件が満足される確率は、前記操作音記憶手段に記憶されている操作音の種類の数をnとし、mを任意の自然数とすると、n×m回目の操作時では、n×m回目以外の操作時よりも、高い値に設定されている
ことを特徴とする。
Claims (6)
- 遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機であって、
前記遊技の進行に伴って表示演出を実行する表示演出実行手段と、
所定の操作部が操作されたことに基づいて、前記表示演出の内容を切り替える表示演出切替手段と、
前記操作部が操作されたことを示す操作音を記憶している操作音記憶手段と、
前記操作部が操作されたことに基づいて、前記操作音を出力する操作音出力手段と
を備え、
前記操作音記憶手段は、複数種類の前記操作音に加えて、該複数種類の操作音を出力する順番を記憶しており、
前記操作音出力手段は、前記複数種類の操作音を、前記記憶されている順番に従って出力する
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機であって、
前記操作音出力手段は、前記操作部が操作される毎に前記操作音を出力する
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1または請求項2に記載の遊技機であって、
前記表示演出切替手段は、実行中の前記表示演出の内容を、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されたことに基づいて段階的に切り替えることによって、最終的に特定の表示演出に切り替える特定表示演出切替手段を有しており、
前記特定表示演出切替手段は、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されると、所定の切替条件が満足されるか否かを判断して、該切替条件が満足されている場合に、前記表示演出の内容を切り替えており、
前記操作音記憶手段に記憶されている前記順番に従って最後の前記操作音を出力するために要する操作回数は、前記特定表示演出切替手段が前記特定の表示演出に切り替えるまでに要する前記操作部の最低限の操作回数以下に設定されている
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1または請求項2に記載の遊技機であって、
前記表示演出切替手段は、実行中の前記表示演出の内容を、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されたことに基づいて段階的に切り替えることによって、最終的に特定の表示演出に切り替える特定表示演出切替手段を有しており、
前記特定表示演出切替手段は、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されると、所定の切替条件が満足されるか否かを判断して、該切替条件が満足されている場合に、前記表示演出の内容を切り替えており、
前記特定の表示演出が実行される1段階前の表示演出の実行中において前記切替条件が満足される確率は、前記操作音記憶手段に記憶されている操作音の種類の数をnとし、mを任意の自然数とすると、n×m回目の操作時では、n×m回目以外の操作時よりも、高い値に設定されている
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機であって、
前記表示演出切替手段は、実行中の前記表示演出の内容を、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されたことに基づいて段階的に切り替えることによって、最終的に特定の表示演出に切り替える特定表示演出切替手段を有しており、
前記特定表示演出切替手段は、前記表示演出の実行中に前記操作部が操作されると、所定の切替条件が満足されるか否かを判断して、該切替条件が満足されている場合に、前記表示演出の内容を切り替えており、
前記操作音出力手段は、前記特定の表示演出に向けて前記表示演出の内容が切り替えられる毎に、前記複数種類の操作音を、前記記憶されている順番に従って出力する
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載の遊技機であって、
前記操作部を操作するタイミングを遊技者に報知する報知手段を備え、
前記操作音出力手段は、前記報知されたタイミングで前記操作部が操作されると、前記操作音を出力する
ことを特徴とする遊技機。
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