JP2017153322A - 電力変換装置 - Google Patents

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朝貴 井川
Tomoki Igawa
朝貴 井川
広幸 鈴浦
Hiroyuki Suzuura
広幸 鈴浦
典尚 榊原
Norihisa Sakakibara
典尚 榊原
三朗 飯島
Saburo Iijima
三朗 飯島
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Abstract

【課題】制御周期をキャリア周期の二倍とした場合でも、デューティの更新をキャリア周期ごとにし、PWM制御の制御性及び応答性を向上させる電力変換装置を提供する。
【解決手段】第一の電力変換回路2aと、第一の電力変換回路2aに並列に接続される第二の電力変換回路2bと、PWM制御をするとき、第一の電力変換回路2aのデューティに対して第二の電力変換回路2bのデューティを半周期ずらして制御する制御回路4と、を備え、制御回路4は、第一の制御周期をキャリア周期の二倍とし、第一の電力変換回路2aのデューティの更新を、第一のキャリア周期及び第二のキャリア周期ごとにし、第二の制御周期をキャリア周期の二倍とし、第二の電力変換回路のデューティの更新を、第三のキャリア周期及び第四のキャリア周期ごとにする電力変換装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
二つの電力変換回路を並列接続して用いる電力変換装置(例えば、DC−DCコンバータなど)では、電力変換回路それぞれをPWM制御する場合、一方の電力変換回路のデューティに対して他方の電力変換回路のデューティを半周期(位相180度)ずらすことで、電力変換回路それぞれに発生する電流リプルを相殺している(インターリーブ動作)。
関連する技術として、半導体スイッチ素子、コイルを有する電力変換回路(ブリッジ回路)及び制御回路を備えるDC−DCコンバータが知られている。例えば、特許文献1を参照。
特開2015−009791号公報
しかしながら、二つの電力変換回路をそれぞれPWM制御する場合、制御回路の処理負荷は、一つの電力変換回路を制御する場合の二倍の処理負荷となる。そのため、通常はキャリア周期と制御周期を同じにしているが、制御回路の処理負荷が増加して処理が追いつかない場合には、制御周期をキャリア周期の二倍にしなければならない。ところが、通常デューティ指令値は制御周期ごとに演算されるため、制御周期をキャリア周期の二倍とした場合、キャリア周期二回分同じデューティ指令値が続くことになる。つまり、キャリア周期と制御周期が同じ場合より、デューティ指令値の更新が遅くなる。従って、デューティが更新されるまでの時間が長くなるため、PWM制御の制御性及び応答性が低下することになる。
本発明の一側面に係る目的は、制御周期をキャリア周期の二倍とした場合でも、デューティの更新をキャリア周期ごとにし、PWM制御の制御性及び応答性を向上させる電力変換装置を提供することである。
本発明に係る一つの形態である電力変換装置は、第一の電力変換回路と、第一の電力変換回路に並列に接続される第二の電力変換回路と、第一の電力変換回路と第二の電力変換回路とをPWM制御をするとき、第一の電力変換回路のデューティに対して第二の電力変換回路のデューティを半周期ずらして制御する制御回路と、を備える。
制御回路は、第一の電力変換回路の第一の制御周期を第一の電力変換回路のキャリア周期の二倍とし、第一の電力変換回路のデューティの更新を、第一の電力変換回路のキャリア周期の前半の第一のキャリア周期及び後半の第二のキャリア周期ごとにする。また、制御回路は、第二の電力変換回路の第二の制御周期を第二の電力変換回路のキャリア周期の二倍とし、第二の電力変換回路のデューティの更新を、第二の電力変換回路のキャリア周期の前半の第三のキャリア周期及び後半の第四のキャリア周期ごとにする。
また、制御回路は、第一の制御周期の一つ前の第三の制御周期において、第一の電力変換回路の第三の制御周期を第一の電力変換回路のキャリア周期の二倍とし、第一の電力変換回路のデューティの更新を、第一の電力変換回路のキャリア周期の前半の第五のキャリア周期及び後半の第六のキャリア周期ごとにし、第二の制御周期の一つ前の第四の制御周期において、第二の電力変換回路の第四の制御周期を第二の電力変換回路のキャリア周期の二倍とし、第二の電力変換回路のデューティの更新を、第二の電力変換回路のキャリア周期の前半の第七のキャリア周期及び後半の第八のキャリア周期ごとにする。
そして、制御回路は、第六のキャリア周期になると、第八のデューティ指令値を第八のキャリア周期で反映させるための設定をする処理と、第一のキャリア周期で反映させる第一のデューティ指令値と、第二のキャリア周期で反映させる第二のデューティ指令値とを算出する処理と、第一のデューティ指令値を、第一のキャリア周期で反映させるための設定をする処理と、第八のキャリア周期になると、第三のキャリア周期で反映させる第三のデューティ指令値と、第四のキャリア周期で反映させる第四のデューティ指令値とを算出する処理と、第三のデューティ指令値を、第三のキャリア周期で反映させるための設定をする処理と、第一のキャリア周期になると、第二のデューティ指令値を第二のキャリア周期で反映させるための設定をする処理と、を実行する。
また、電力変換装置の第一の端子とバッテリとが接続され、電力変換装置の第二の端子とストレージとが接続される。
制御周期をキャリア周期の二倍とした場合でも、デューティの更新をキャリア周期ごとにし、PWM制御の制御性及び応答性を向上させることができる。
二つの電力変換回路を有する電力変換装置の一実施例を示す図である。 制御回路の処理と、第一の電力変換回路のデューティ指令値及び第二の電力変換回路のデューティ指令値との関係を示す図である。 電力変換回路を並列接続して用いる電力変換装置の動作の一実施例を示すフロー図である。
以下図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
電力変換装置1の構成について説明する。
図1は、二つの電力変換回路2a、2bを有する電力変換装置1の一実施例を示す図である。電力変換装置1は、電力変換回路2a(第一の電力変換回路)、2b(第二の電力変換回路)、増幅回路3a、3b、シャント抵抗Ra、Rb、制御回路4を備える、例えば、DC−DCコンバータなどである。また、電力変換装置1は二つの電力変換回路2a、2bは、互いに並列接続されている。
電力変換回路2a(双方向昇降圧型)は、スイッチ素子S1aのドレインと入出力端子5(第一の端子)とが接続され、スイッチ素子S1aのソースとスイッチ素子S2aのドレインとコイルLaの一方の端子とが接続され、スイッチ素子S3aのドレインと入出力端子6(第二の端子)とが接続され、スイッチ素子S3aのソースとスイッチ素子S4aのドレインとコイルLaの他方の端子とが接続される。電力変換回路2b(双方向昇降圧型)は、スイッチ素子S1bのドレインと入出力端子5とが接続され、スイッチ素子S1bのソースとスイッチ素子S2bのドレインとコイルLbの一方の端子とが接続され、スイッチ素子S3bのドレインと入出力端子6とが接続され、スイッチ素子S3bのソースとスイッチ素子S4bのドレインとコイルLbの他方の端子とが接続される。なお、スイッチ素子S1a、S2a、S3a、S4a、S1b、S2b、S3b、S4bは、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などである。
増幅回路3aはシャント抵抗Raの両端の電圧を増幅する。また、増幅回路3bはシャント抵抗Rbの両端の電圧を増幅する。増幅回路3a及び増幅回路3bは、例えば、オペアンプなどを備えた回路である。
シャント抵抗Raは、一方の端子がスイッチ素子S2aのソースとスイッチ素子S4aのソースとに接続され、他方の端子がグランド端子7、8に接続される。また、シャント抵抗Rbは、一方の端子がスイッチ素子S2bのソースとスイッチ素子S4bのソースとに接続され、他方の端子がグランド端子7、8に接続される。
なお、本例では、増幅回路3aとシャント抵抗Ra、増幅回路3bとシャント抵抗Rbを用いて電流検出をしているが、電流センサを用いてもよい。
制御回路4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)など)などを用いて構成される回路である。制御回路4の端子は、制御線により、スイッチ素子S1a、S2a、S3a、S4a、S1b、S2b、S3b、S4bのそれぞれのゲート(制御端子)と接続され、制御回路4の他の端子は増幅回路3a、3bの出力端子と信号線により接続されている。
制御回路4について説明する。
制御回路4は、二つの電力変換回路2a、2bそれぞれをPWM制御し、インターリーブ動作させるために、電力変換回路2aのデューティに対して電力変換回路2bのデューティを半周期(位相180度)ずらして制御する。
また、制御回路4は、電力変換回路2a、2bそれぞれの制御周期をキャリア周期の二倍にしてPWM制御をする。すなわち、制御回路4は、電力変換回路2aの制御周期を、電力変換回路2aのキャリア周期の二倍とする。例えば、第一の制御周期の前半のキャリア周期を第一のキャリア周期と呼び、後半のキャリア周期を第二のキャリア周期と呼ぶ。また、制御回路4は、電力変換回路2bの制御周期を、電力変換回路2bのキャリア周期の二倍とする。例えば、第二の制御周期の前半のキャリア周期を第三のキャリア周期と呼び、後半のキャリア周期を第四のキャリア周期と呼ぶ。
また、制御回路4は、電力変換回路2aのデューティ指令値の更新を、電力変換回路2aの第一のキャリア周期及び第二のキャリア周期ごとにする。すなわち、制御回路4は、第一のキャリア周期では第一のデューティ指令値に基づくデューティを反映させ、第二のキャリア周期では第二のデューティ指令値に基づくデューティを反映させる。なお、第一のデューティ指令値と第二のデューティ指令値とは異なる値にする。また、制御回路4は、電力変換回路2bのデューティ指令値の更新を、電力変換回路2bの第三のキャリア周期及び第四のキャリア周期ごとにする。すなわち、制御回路4は、第三のキャリア周期では第三のデューティ指令値に基づくデューティを反映させ、第四のキャリア周期では第四のデューティ指令値に基づくデューティを反映させる。なお、第三のデューティ指令値と第四のデューティ指令値とは異なる値にする。
ここで、第一のデューティ指令値と第二のデューティ指令値を異なる値にする理由、及び、第三のデューティ指令値と第四のデューティ指令値を異なる値にする理由は、第一のデューティ指令値と第二のデューティ指令値を同じ値にし、第三のデューティ指令値と第四のデューティ指令値を同じ値にすると、同じデューティが連続するため、次の(A)(B)(C)(D)に示すような不具合が生じるためである。
(A)キャリア周期二回分同じデューティ指令値が続くと、デューティが更新されるまでの時間が長くなるため、PWM制御の制御性及び応答性が低下する。
(B)デューティ指令値が1[%]に近づくにつれて、ハードウェアの制約により、実際に算出したデューティ指令値をキャリア周期に反映できなくなるため、PWM制御の制御性及び応答性が低下する。例えば、PWM制御において電流推定を行うためには、シャント抵抗Ra、Rbの両端電圧を増幅回路3a、3bが増幅する必要がある。その場合に、増幅回路3a、3bが増幅を正しく行うためには、増幅回路3a、3bが安定するまでの時間(追従時間)を待たなければならない。そうすると追従時間と、制御回路4に増幅回路3a、3bが増幅した電圧を取り込む時間(サンプリング時間)とが必要となるため、この時間よりデューティを短くすることができない。すなわち、デューティ指令値が小さくなると、このハードウェアの制限により、PWM制御の制御性及び応答性が低下する。
(C)スイッチ素子S1a、S2a、S3a、S4a、S1b、S2b、S3b、S4bの駆動と停止を切り替える際にスイッチングノイズが発生するが、ノイズを除去又は分散させることが難しい。
(D)スイッチ素子S1a、S2a、S3a、S4a、S1b、S2b、S3b、S4bの駆動と停止を切り替える際に、コイルLa、Lbや電力変換装置1の周辺回路として設けられるコンデンサなどに流れる電流により、コイルLa、Lb、コンデンサなどが音鳴きを発生するが、この音鳴きを除去又は分散させることが難しい。
(A)から(D)の対処方法について説明する。
(A)に対処するため、第一のデューティ指令値と第二のデューティ指令値をそれぞれ求め、第一のキャリア周期と第二のキャリア周期に反映できるように設定する。また、第三のデューティ指令値と第四のデューティ指令値をそれぞれ求め、第三のキャリア周期と第四のキャリア周期に反映できるように設定する。その結果、同じデューティ指令値をキャリア周期二回分用いる場合より、デューティが更新されるまでの時間が短くなるため、PWM制御の制御性及び応答性が向上する。
(B)に対処するため、第一のデューティ指令値と第二のデューティ指令値を、ハードウェアの制約に基づいて異なる値に設定できるようにする。また、第三のデューティ指令値と第四のデューティ指令値を、ハードウェアの制約に基づいて異なる値に設定できるようにする。
例えば、ハードウェアの制約として、予め設定されたデューティ指令値の下限値が5[%]以下である場合に、算出したデューティ指令値が5[%]であると、通常はデューティ指令値を制御周期ごとに演算されるため、適切なPWM制御ができなくなる。更に、キャリア周期が二倍になると、適切にPWM制御ができない時間が二倍になり、通常よりPWM制御の制御性及び応答性が低下する。
そこで、本実施例ではデューティ指令値が5[%]の場合、第一のデューティ指令値を10[%](=5[%]+5[%])とし、第二のデューティ指令値を0[%]とすれば、第一の制御周期において、第一のデューティ指令値と第二のデューティ指令値はそれぞれが5[%]のときと等価となる。その結果、第一の制御周期において正しくPWM制御ができるようになり、デューティの分解能をあげることができる。すなわち、スムーズにデューティを変更可能にできるため、PWM制御の制御性及び応答性が向上させることができる。このことは第三のデューティ指令値と第四のデューティ指令値についても同じことがいえる。
(C)に対処するために、第一のデューティ指令値と第二のデューティ指令値に、ノイズが発生し難い異なるデューティ指令値を設定することで、スイッチングタイミングをずらしスイッチング周波数を変化させることで、スイッチングにより発生するノイズを除去又は分散させることができる。また、第三のデューティ指令値と第四のデューティ指令値に、ノイズが発生し難い異なるデューティ指令値を設定することで、スイッチングタイミングをずらしスイッチング周波数を変化させることで、スイッチングにより発生するノイズを除去又は分散させることができる。
例えば、算出したデューティ指令値がA[%]の場合、第一のデューティ指令値に(2×A)+α[%]を設定し、第二のデューティ指令値に(2×A)−α[%]を設定する。ここで、α[%]はスイッチングタイミングをずらすための値である。このことは第三のデューティ指令値と第四のデューティ指令値についても同じことがいえる。
(D)に対処するために、第一のデューティ指令値と第二のデューティ指令値に、スイッチングにより発生するコイルLa、Lb、コンデンサなどで発生する音鳴りを、発生し難くする異なるデューティ指令値を設定することで、コイルLa、Lb、コンデンサなどから発生する音鳴りを除去又は分散することができる。また、第三のデューティ指令値と第四のデューティ指令値に、スイッチングにより発生するコイルLa、Lb、コンデンサなどにより発生する音鳴りを、発生し難くする異なるデューティ指令値を設定することで、コイルLa、Lb、コンデンサなどから発生する音鳴りを除去又は分散することができる。
例えば、算出したデューティ指令値がA[%]の場合、第一のデューティ指令値に(2×A)+β[%]を設定し、第二のデューティ指令値に(2×A)−β[%]を設定する。ここで、β[%]はコイルLa、Lb、コンデンサなどから発生する音鳴りを除去又は分散するための値である。このことは第三のデューティ指令値と第四のデューティ指令値についても同じことがいえる。
なお、(A)(B)(C)(D)の対処方法を組み合わせて用いてもよい。
制御回路4の動作について説明する。
図2を用いて、制御回路4が各デューティ指令値を算出し反映するタイミングについて説明する。図2は、制御回路4の処理と、電力変換回路2aのデューティ指令値及び電力変換回路2bのデューティ指令値との関係を示す図である。縦軸に、制御回路4の処理、電力変換回路2aのデューティ指令値、電力変換回路2bのデューティ指令値が示され、横軸に、時間が示されている。
なお、図2においては、電力変換回路2aの第一の制御周期の一つ前を第三の制御周期と定義する。そして第一の制御周期の前半のキャリア周期を第一のキャリア周期とし、後半のキャリア周期を第二のキャリア周期とし、第三の制御周期の前半のキャリア周期を第五のキャリア周期とし、後半のキャリア周期を第六のキャリア周期と定義する。また、図2においては、電力変換回路2bの第二の制御周期の一つ前を第四の制御周期と定義する。そして第二の制御周期の前半のキャリア周期を第三のキャリア周期とし、後半のキャリア周期を第四のキャリア周期とし、第四の制御周期の前半のキャリア周期を第七のキャリア周期とし、後半のキャリア周期を第八のキャリア周期と定義する。
図2のAには、制御回路4が、処理203より前に算出した第四のデューティ指令値を第四のキャリア周期に反映させる設定をする処理201と、第一の制御周期で用いる第一のデューティ指令値と第二のデューティ指令値を算出する処理202と、第二の制御周期で用いる第三のデューティ指令値と第四のデューティ指令値を算出する処理203と、第一の制御周期で算出した第二のデューティ指令値を第二のキャリア周期に反映させる設定をする処理204と、が示されている。
図2のBには、処理202より前に算出した第一のデューティ指令値が反映された処理205と、処理202より前に算出した第二のデューティ指令値が反映された処理206と、処理202で算出した第一のデューティ指令値が反映された処理207と、処理202で算出した第二のデューティ指令値が反映された処理208と、が示されている。
図2のCには、処理203より前に算出した第三のデューティ指令値が反映された処理209と、処理203より前に算出した第四のデューティ指令値が反映された処理210と、処理203で算出した第三のデューティ指令値が反映された処理211と、処理203で算出した第四のデューティ指令値が反映された処理212と、が示されている。
図2において、第六のキャリア周期になると、時間t0からt1のタイミングにおいて、処理201を実行し、第四の制御周期の第八のキャリア周期のために算出した第四のデューティ指令値を、処理210に対応する第四のキャリア周期で反映させるため、制御回路4は記憶部に設定をする。
続いて、時間t1から、第一の制御周期の第一のキャリア周期で実行する処理207で用いる第一のデューティ指令値と第二のキャリア周期で実行する処理208で用いる第二のデューティ指令値とを算出する処理202を、制御回路4が開始する。
時間t2において、処理202で算出した第一のデューティ指令値を、処理207に対応する第一のキャリア周期で反映させるため、制御回路4は記憶部に設定をする。時間t2は、処理202において第一のデューティ指令値を算出したのちの時間である。
続いて、時間t3になると、時間t0からt1のタイミングにおいて設定した第四のデューティ指令値を反映させた処理210を、制御回路4が開始する。
続いて、時間t4から、第二の制御周期の第三のキャリア周期で実行する処理211で用いる第三のデューティ指令値と第四のキャリア周期で実行する処理212で用いる第四のデューティ指令値とを算出する処理203を、制御回路4が開始する。
時間t5になると、処理203で算出した第三のデューティ指令値を、処理211に対応する第三のキャリア周期で反映させるため、制御回路4は記憶部に設定をする。時間t5は、処理203において第三のデューティ指令値を算出したのちの時間である。
続いて、時間t6からt7のタイミングにおいて、処理204を実行し、第一の制御周期の第二のキャリア周期のために算出した第二のデューティ指令値を、処理208に対応する第二のキャリア周期で反映させるため、制御回路4は記憶部に設定をする。
制御回路4の動作について説明する。
図3は、電力変換回路2a、2bを並列接続して用いる電力変換装置1の動作の一実施例を示すフロー図である。
ステップS1では、第四の制御周期の第八のキャリア周期のために算出した第四のデューティ指令値を、第八のキャリア周期で反映させるため、制御回路4が記憶部に設定する。ステップS1の処理は図2の時間t0からt1で実行する処理201に相当する。
ステップS2では、第一の制御周期の第一のキャリア周期で用いる第一のデューティ指令値と第二のキャリア周期で用いる第二のデューティ指令値とを、制御回路4で算出する。図2の時間t1からt4で実行する処理202に相当する。
ステップS3では、ステップS2で算出した第一のデューティ指令値を、第一のキャリア周期で反映させるため、制御回路4はステップS2で算出した第一のデューティ指令値を記憶部に設定する。ステップS3の処理は図2の時間t2から実行する。ただし、ステップS3の処理は必ずしも時間t2から始めなくてもよく、第一のデューティ指令値を算出したのち、時間t2からt5までの間で実行してもよい。例えば、第一のデューティ指令値と第二のデューティ指令値を算出したのち、時間t4からt5までの間で実行してもよい。
ステップS4では、第八のキャリア周期で第四のデューティ指令値が反映された処理が開始されたか否かを制御回路4が判定し、開始されている場合(Yes)にはステップS5に移行し、開始されていない場合(No)にはステップS4に移行して待機する。例えば、図2の時間t3を経過していればステップS5に移行する。
ステップS5では、第二の制御周期の第三のキャリア周期で用いる第三のデューティ指令値と第四のキャリア周期で用いる第四のデューティ指令値とを、制御回路4が算出する。図2の時間t4からt6で実行する処理203に相当する。
ステップS6では、ステップS5で算出した第三のデューティ指令値を、第三のキャリア周期で反映させるため、制御回路4がステップS5で算出した第三のデューティ指令値を記憶部に設定する。ステップS6の処理は図2の時間t5から実行する。ただし、ステップS6の処理は必ずしも時間t5から始めなくてもよく、第三のデューティ指令値を算出したのち、時間t5からt7までの間で実行してもよい。例えば、第三のデューティ指令値と第四のデューティ指令値を算出したのち、時間t6からt7までの間で実行してもよい。
ステップS7では、電力変換回路2aが第一のキャリア周期で第一のデューティ指令値が反映された処理が開始されたか否かを制御回路4が判定し、開始されている場合(Yes)にはステップS8に移行し、まだ開始されていない場合(No)にはステップS7に移行して待機する。例えば、図2の時間t5を経過していればステップS8に移行する。
ステップS8では、ステップS2で算出した第二のデューティ指令値を、第二のキャリア周期で反映させるため、制御回路4が記憶部に設定する。ステップS8の処理は図2の時間t6からt7で実行する処理204に相当する。
なお、PWM制御をする際、図3に示すステップS1からS8の処理を、制御回路4が繰り返し実行する。
このように、制御周期をキャリア周期の二倍とした場合でも、デューティの更新をキャリア周期ごとにすることで、PWM制御の制御性及び応答性を向上させることができる。
すなわち、第一の制御周期が第一のキャリア周期あるいは第二のキャリア周期の二倍で、第二の制御周期が第三のキャリア周期あるいは第四のキャリア周期の二倍の場合でも、第一のデューティ指令値から第四のデューティ指令値の更新を、それぞれが対応する第一のキャリア周期から第四のキャリア周期においてできるため、デューティ指令値の更新が早くなる。従って、デューティが更新されるまでの時間が短くなるので、PWM制御の制御性及び応答性が向上する。
なお、上記では図1を用いて双方向昇降圧型電力変換装置について説明したが、昇圧型電力変換装置あるいは降圧型電力変換装置にも適用することができる。
また、例えば、電力変換装置1を車両に設ける場合に、入出力端子5には、補機、オルタネータ、スタータモーター、バッテリが接続され、入出力端子6には、充放電可能なストレージ、負荷が接続されるシステムが考えられる。そのようなシステムにおいも、適切なデューティを用いることができるので、デューティ指令値の更新が早くできるため、デューティが更新されるまでの時間を短くできる。従って、PWM制御の制御性及び応答性が向上する。
なお、バッテリは、例えば、鉛バッテリなどで、ストレージは、例えば、リチウムイオン電池及びリチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタなどのキャパシタが考えられる。また、上記システムは、不図示のエンジンの始動時又はエンジンの再始動時には、バッテリからスタータモーターに電力が供給され、ストレージから負荷に電力が供給される。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
1 電力変換装置
2a、2b 電力変換回路
3a、3b 増幅回路
4 制御回路
5、6 入出力端子
7、8 グランド端子
La、Lb コイル
S1a、S2a、S3a、S4a、S1b、S2b、S3b、S4b スイッチ素子
Ra、Rb シャント抵抗

Claims (3)

  1. 第一の電力変換回路と、
    前記第一の電力変換回路に並列に接続される第二の電力変換回路と、
    前記第一の電力変換回路と前記第二の電力変換回路とをPWM制御をするとき、前記第一の電力変換回路のデューティに対して前記第二の電力変換回路のデューティを半周期ずらして制御する制御回路と、を備える電力変換装置であって、
    前記制御回路は、
    前記第一の電力変換回路の第一の制御周期を前記第一の電力変換回路のキャリア周期の二倍とし、前記第一の電力変換回路のデューティの更新を、前記第一の電力変換回路のキャリア周期の前半の第一のキャリア周期及び後半の第二のキャリア周期ごとにし、
    前記第二の電力変換回路の第二の制御周期を前記第二の電力変換回路のキャリア周期の二倍とし、前記第二の電力変換回路のデューティの更新を、前記第二の電力変換回路のキャリア周期の前半の第三のキャリア周期及び後半の第四のキャリア周期ごとにする、
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記制御回路は、
    前記第一の制御周期の一つ前の第三の制御周期において、前記第一の電力変換回路の前記第三の制御周期を前記第一の電力変換回路のキャリア周期の二倍とし、前記第一の電力変換回路のデューティの更新を、前記第一の電力変換回路のキャリア周期の前半の第五のキャリア周期及び後半の第六のキャリア周期ごとにし、
    前記第二の制御周期の一つ前の第四の制御周期において、前記第二の電力変換回路の前記第四の制御周期を前記第二の電力変換回路のキャリア周期の二倍とし、前記第二の電力変換回路のデューティの更新を、前記第二の電力変換回路のキャリア周期の前半の第七のキャリア周期及び後半の第八のキャリア周期ごとにし、
    前記第六のキャリア周期になると、前記第八のデューティ指令値を前記第八のキャリア周期で反映させるための設定をする処理と、
    前記第一のキャリア周期で反映させる前記第一のデューティ指令値と、前記第二のキャリア周期で反映させる前記第二のデューティ指令値とを算出する処理と、
    前記第一のデューティ指令値を、前記第一のキャリア周期で反映させるための設定をする処理と、
    前記第八のキャリア周期になると、前記第三のキャリア周期で反映させる前記第三のデューティ指令値と、前記第四のキャリア周期で反映させる前記第四のデューティ指令値とを算出する処理と、
    前記第三のデューティ指令値を、前記第三のキャリア周期で反映させるための設定をする処理と、
    前記第一のキャリア周期になると、前記第二のデューティ指令値を前記第二のキャリア周期で反映させるための設定をする処理と、
    を実行することを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電力変換装置であって、
    前記電力変換装置の第一の端子とバッテリとが接続され、前記電力変換装置の第二の端子とストレージとが接続される、
    ことを特徴とする電力変換装置。
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