JP2017153100A - Mbmsシステムにおける物理レイヤ測定のための方法および装置 - Google Patents

Mbmsシステムにおける物理レイヤ測定のための方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】1つまたは複数のマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)物理レイヤパラメータについての報告要件を受信する、ユーザ機器(UE)における、ワイヤレス通信のための方法、装置、およびコンピュータプログラム製品を提供する。【解決手段】UEは、MBSFN物理レイヤパラメータついての報告要件を受信し910、基準信号に対応する少なくとも1つのパラメータを含む1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得し920、取得された1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに基づいて報告を作成する930。UEは、ユーザプレーンベース機構または制御プレーンベース機構を使用して1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得する。【選択図】図9

Description

関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2011年11月17日に出願された「METHOD AND APPARATUS FOR PHYSICAL LAYER MEASUREMENTS IN MULTICAST BROADCAST MULTIMEDIA SERVICE SYSTEMS」と題する米国仮出願第61/561,201号、および2012年11月14日に出願された「METHOD AND APPARATUS FOR PHYSICAL LAYER MEASUREMENTS IN MULTICAST BROADCAST MULTIMEDIA SERVICE SYSTEMS」と題する米国特許出願第13/677,156号の利益を主張する。
[0002] 本開示は、一般に通信システムに関し、より詳細には、マルチキャストブロードキャストマルチメディアサービスシステムにおける物理レイヤ測定のための方法および装置に関する。
[0003] ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなどの様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例としては、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)システムがある。
[0004] これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを与えるために様々な電気通信規格において採用されている。新生の電気通信規格の一例はロングタームエボリューション(LTE(登録商標):Long Term Evolution)である。LTEは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):Third Generation Partnership Project)によって公表されたユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)モバイル規格の拡張のセットである。LTEは、スペクトル効率を改善することによってモバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートし、コストを下げ、サービスを改善し、新しいスペクトルを利用し、また、ダウンリンク(DL)上ではOFDMAを使用し、アップリンク(UL)上ではSC−FDMAを使用し、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用して他のオープン規格とより良く統合するように設計されている。しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増大し続けるにつれて、LTE技術のさらなる改善が必要である。好ましくは、これらの改善は、他の多元接続技術と、これらの技術を採用する電気通信規格とに適用可能であるべきである。
[0005] マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)は、既存および次の3GPPセルラーネットワークのためのポイントツーマルチポイントインターフェース仕様である。MBMSは、セルならびにコアネットワークの両方内で、ブロードキャストサービスとマルチキャストサービスとの効率的な配信を行うように設計されている。複数のセルにわたるブロードキャスト送信のために、MBMSは単一周波数ネットワーク構成を介した送信を定義している。目標とする適用例は、モバイルTVおよび無線ブロードキャスティング、ならびにファイル配信および緊急警報を含む。
[0006] LTEは、同様のコンテンツ情報をセル中のすべてのユーザに送る(ブロードキャスト)かまたはセル中のユーザの所与のセット(加入者)に送る(マルチキャスト)ためのトランスポート機能を提供する、拡張マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(eMBMS:enhanced Multimedia Broadcast Multicast Service)を提供する。eMBMSは、無線アクセスレベルでのリソースの共有を与えないIPレベルブロードキャストまたはマルチキャストとは区別される。eMBMSでは、複数のUEへの送信のために単一のeノードBまたは複数のeノードBのいずれかを使用することが可能である。マルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN:Multicast-Broadcast Single Frequency Network)は後者のための定義である。
[0007] MBSFNは、同期された単一周波数ネットワーク(SFN:single-frequency network)上のマルチセル送信としてマルチキャストデータまたはブロードキャストデータを送るためにLTEのOFDM無線インターフェースを活用する送信モードである。複数のセルからの送信は、シンボル間干渉(ISI:Inter-Symbol Interference)を回避するように、それらの送信がOFDMサイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)内でUEに届くように同期される。事実上、これは、MBSFN送信を単一の大きいセルからの送信のようにUEに見えさせ、セル間干渉の不在により信号対干渉比(SIR)を劇的に増加させる。
[0008] eMBMSは、MBSFNのサービスレベルパフォーマンスに関係するいくつかの品質パラメータを提供する。しかしながら、これらのサービスレベルパフォーマンスパラメータはeMBMS信号品質に直接関係しない。ストリーミングおよびファイル転送動作などのデータ転送動作のパフォーマンスを改善するために、eMBMS信号品質に直接関係するパラメータを利用可能にすることが有用であろう。たとえば、ネットワークパラメータを判断するために、eMBMS信号のための物理レイヤ測定を行うことが有用である。
[0009] 1つまたは複数のマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)物理レイヤパラメータについての報告要件がUEによって受信される、ワイヤレス通信のための方法、装置、およびコンピュータプログラム製品が提供される。UEは、1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得することと、取得された1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに基づいて報告を作成することとを行い得る。UEは、ユーザプレーンベース機構または制御プレーンベース機構を使用して1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得し得る。ユーザプレーンベース機構は、エクスペリエンス品質(QoE:Quality of Experience)メトリックのための報告機構の変更バージョンの使用を伴う。制御プレーンベース機構は、ドライブテスト最小化(MDT:Minimization of Drive Tests)メトリックのための報告機構の変更バージョンの使用を伴う。
[0010] ネットワークアーキテクチャの一例を示す図。 [0011] アクセスネットワークの一例を示す図。 [0012] LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す図。 [0013] LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す図。 [0014] ユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す図。 [0015] アクセスネットワーク中の発展型ノードBおよびユーザ機器の一例を示す図。 [0016] マルチメディアブロードキャストオーバー単一周波数ネットワーク(MBSFN:Multimedia Broadcast over a Single Frequency Network)中の発展型マルチキャストブロードキャストマルチメディアサービス(eMBMS:evolved Multicast Broadcast Multimedia Service)を示す図。 [0017] ワイヤレスネットワーク上のeMBMSのためのより詳細なアーキテクチャを示す図。 [0018] MBSFNの物理レイヤパラメータを報告するためのユーザプレーンベース手法を示す流れ図。 [0019] MBSFNの物理レイヤパラメータを報告するための制御プレーンベース手法を示す流れ図。 [0020] ドライブテスト最小化(MDT)アーキテクチャを示すネットワーク図。 [0021] 例示的な装置中の異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図。 [0022] 処理システムを採用する装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
[0023] 添付の図面に関して以下に示す発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明する概念が実施され得る唯一の構成を表すものではない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造および構成要素をブロック図の形式で示す。
[0024] 次に、様々な装置および方法に関して電気通信システムのいくつかの態様を提示する。これらの装置および方法について、以下の発明を実施するための形態において説明し、(「要素(elements)」と総称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示す。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。
[0025] 例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム(processing system)」を用いて実装され得る。プロセッサの例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明する様々な機能を実行するように構成された他の好適なハードウェアがある。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
[0026] したがって、1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明する機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0027] 図1は、LTEネットワークアーキテクチャ100を示す図である。LTEネットワークアーキテクチャ100は発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)100と呼ばれることがある。EPS100は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)102と、発展型UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)104と、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)110と、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)120と、事業者のIPサービス122とを含み得る。EPSは他のアクセスネットワークと相互接続することができるが、簡単のために、それらのエンティティ/インターフェースは図示していない。図示のように、EPSはパケット交換サービスを提供するが、当業者なら容易に諒解するように、本開示全体にわたって提示する様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
[0028] E−UTRANは、発展型ノードB(eNB)106と他のeNB108とを含む。eNB106は、UE102に対してユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与える。eNB106は、X2インターフェース(たとえば、バックホール)を介して他のeNB108に接続され得る。eNB106はまた、基地局、ノードB、アクセスポイント、トランシーバ基地局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることがある。eNB106は、UE102にEPC110へのアクセスポイントを与える。UE102の例としては、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP:session initiation protocol)フォン、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、または任意の他の同様の機能デバイスがある。UE102は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
[0029] eNB106はS1インターフェースによってEPC110に接続される。EPC110は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)112と、他のMME114と、サービングゲートウェイ116と、パケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)ゲートウェイ118とを含む。MME112は、UE102とEPC110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME112はベアラおよび接続管理を行う。すべてのユーザIPパケットはサービングゲートウェイ116を通して転送され、サービングゲートウェイ116自体はPDNゲートウェイ118に接続される。PDNゲートウェイ118はUEのIPアドレスアロケーションならびに他の機能を与える。PDNゲートウェイ118は事業者のIPサービス122に接続される。事業者のIPサービス122は、インターネットと、イントラネットと、IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)と、PSストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)とを含み得る。
[0030] 図2は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の一例を示す図である。この例では、アクセスネットワーク200は、いくつかのセルラー領域(セル)202に分割される。1つまたは複数のより低い電力クラスのeNB208は、セル202のうちの1つまたは複数と重複するセルラー領域210を有し得る。より低い電力クラスのeNB208は、リモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)と呼ばれることがある。より低い電力クラスのeNB208は、フェムトセル(たとえば、ホームeNB(HeNB))、ピコセル、またはマイクロセルであり得る。マクロeNB204は各々、それぞれのセル202に割り当て(assign)られ、セル202中のすべてのUE206にEPC110へのアクセスポイントを与えるように構成される。アクセスネットワーク200のこの例では集中コントローラはないが、代替構成では集中コントローラが使用され得る。eNB204は、無線ベアラ制御、承認制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービングゲートウェイ116への接続性を含む、すべての無線関係機能を担当する。
[0031] アクセスネットワーク200によって採用される変調および多元接続方式は、展開されている特定の電気通信規格に応じて異なり得る。LTE適用例では、周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。当業者なら以下の詳細な説明から容易に諒解するように、本明細書で提示する様々な概念は、LTE適用例に好適である。ただし、これらの概念は、他の変調および多元接続技法を採用する他の電気通信規格に容易に拡張され得る。例として、これらの概念は、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO:Evolution-Data Optimized)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)に拡張され得る。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、CDMAを採用して移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供する。これらの概念はまた、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))、ならびにTD−SCDMA、TDMAを採用するモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)、発展型UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、およびOFDMAを採用するFlash−OFDMなど、CDMAの他の変形態を採用するユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)に拡張され得る。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、3GPP団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体からの文書に記載されている。採用される実際のワイヤレス通信規格および多元接続技術は、特定の適用例およびシステムに課された全体的な設計制約に依存することになる。
[0032] eNB204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用により、eNB204は、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートするために空間領域を活用することが可能になる。空間多重化は、データの異なるストリームを同じ周波数上で同時的に送信するために使用され得る。データストリームは、データレートを増加させるために単一のUE206に送信されるか、または全体的なシステム容量を増加させるために複数のUE206に送信され得る。これは、各データストリームを空間的にプリコードし(すなわち、振幅および位相のスケーリングを適用し)、次いでDL上で複数の送信アンテナを通して空間的にプリコードされた各ストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグナチャとともに(1つまたは複数の)UE206に到着し、これにより、(1つまたは複数の)UE206の各々はそのUE206に宛てられた1つまたは複数のデータストリームを復元することが可能になる。UL上で、各UE206は、空間的にプリコードされたデータストリームを送信し、これにより、eNB204は、空間的にプリコードされた各データストリームのソースを識別することが可能になる。
[0033] 空間多重化は、概して、チャネル状態が良好であるときに使用される。チャネル状態があまり良好でないときは、送信エネルギーを1つまたは複数の方向に集中させるためにビームフォーミングが使用され得る。これは、複数のアンテナを通して送信するためのデータを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルのエッジにおいて良好なカバレージを達成するために、送信ダイバーシティと組み合わせてシングルストリームビームフォーミング送信が使用され得る。
[0034] 以下の詳細な説明では、DL上でOFDMをサポートするMIMOシステムを参照しながらアクセスネットワークの様々な態様について説明する。OFDMは、OFDMシンボル内のいくつかのサブキャリアを介してデータを変調するスペクトル拡散技法である。サブキャリアは正確な周波数で離間する。離間は、受信機がサブキャリアからデータを復元することを可能にする「直交性」を与える。時間領域では、OFDMシンボル間干渉をなくすために、ガードインターバル(たとえば、サイクリックプレフィックス)が各OFDMシンボルに追加され得る。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR:peak-to-average power ratio)を補償するために、SC−FDMAをDFT拡散OFDM信号の形態で使用し得る。
[0035] 図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す図300である。フレーム(10ms)は、等しいサイズの10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含み得る。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットはリソースブロックを含む。リソースグリッドは複数のリソース要素に分割される。LTEでは、リソースブロックは、周波数領域中に12個の連続サブキャリアを含んでおり、各OFDMシンボル中のノーマルサイクリックプレフィックスについて、時間領域中に7個の連続OFDMシンボル、または84個のリソース要素を含んでいる。拡張サイクリックプレフィックスについて、リソースブロックは、時間領域中に6個の連続OFDMシンボルを含んでおり、72個のリソース要素を有する。R302、304として示されるリソース要素のいくつかはDL基準信号(DL−RS:DL reference signal)を含む。DL−RSは、(共通RSと呼ばれることもある)セル固有RS(CRS:Cell-specific RS)302と、UE固有RS(UE−RS:UE-specific RS)304とを含む。UE−RS304は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH:physical DL shared channel)がマッピングされるリソースブロック上のみで送信される。各リソース要素によって搬送されるビット数は変調方式に依存する。したがって、UEが受信するリソースブロックが多いほど、また変調方式が高いほど、UEのデータレートは高くなる。
[0036] 図4は、LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す図400である。ULのための利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、構成可能なサイズを有し得る。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報を送信するためにUEに割り当て(assign)られ得る。データセクションは、制御セクション中に含まれないすべてのリソースブロックを含み得る。ULフレーム構造は、データセクション中の連続するサブキャリアのすべてを単一のUEに割り当てることを可能にし得る連続サブキャリアを含むデータセクションを生じる。
[0037] UEには、eNBに制御情報を送信するために、制御セクション中のリソースブロック410a、410bが割り当てられ得る。UEには、eNBにデータを送信するために、データセクション中のリソースブロック420a、420bも割り当てられ得る。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL制御チャネル(PUCCH:physical UL control channel)中で制御情報を送信し得る。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL共有チャネル(PUSCH:physical UL shared channel)中でデータのみまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり得、周波数上でホッピングし得る。
[0038] 初期システムアクセスを実行し、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)430中でUL同期を達成するために、リソースブロックのセットが使用され得る。PRACH430は、ランダムシーケンスを搬送し、いかなるULデータ/シグナリングも搬送することができない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6つの連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数はネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある時間リソースおよび周波数リソースに制限される。周波数ホッピングはPRACHにはない。PRACHの試みは単一のサブフレーム(1ms)中でまたは少数の連続サブフレームのシーケンス中で搬送され、UEは、フレーム(10ms)ごとに単一のPRACHの試みだけを行うことができる。
[0039] 図5は、LTEにおけるユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す図500である。UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、レイヤ1と、レイヤ2と、レイヤ3との3つのレイヤとともに示されている。レイヤ1(L1レイヤ)は最下位レイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実装する。L1レイヤを本明細書では物理レイヤ506と呼ぶ。レイヤ2(L2レイヤ)508は、物理レイヤ506の上にあり、物理レイヤ506を介したUEとeNBとの間のリンクを担当する。
[0040] ユーザプレーンでは、L2レイヤ508は、ネットワーク側のeNBにおいて終端される、媒体アクセス制御(MAC:media access control)サブレイヤ510と、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)サブレイヤ512と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)514サブレイヤとを含む。図示されていないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイ118において終端されるネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)と、接続の他端(たとえば、ファーエンドUE、サーバなど)において終端されるアプリケーションレイヤとを含むL2レイヤ508の上にいくつかの上位レイヤを有し得る。
[0041] PDCPサブレイヤ514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間で多重化を行う。PDCPサブレイヤ514はまた、無線送信オーバーヘッドを低減するための上位レイヤデータパケットのヘッダ圧縮と、データパケットを暗号化することによるセキュリティと、UEに対するeNB間のハンドオーバサポートとを与える。RLCサブレイヤ512は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)による、上位レイヤデータパケットのセグメンテーションおよび再統合と、消失データパケットの再送信と、順序が狂った受信を補正するデータパケットの並べ替えとを行う。MACサブレイヤ510は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ510はまた、UEの間で1つのセル中の様々な無線リソース(たとえば、リソースブロック)を割り振ること(allocating)を担当する。MACサブレイヤ510はまたHARQ動作を担当する。
[0042] 制御プレーンでは、UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、制御プレーンのためのヘッダ圧縮機能がないことを除いて、物理レイヤ506およびL2レイヤ508について実質的に同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)中に無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)サブレイヤ516を含む。RRCサブレイヤ516は、無線リソース(すなわち、無線ベアラ)を取得することと、eNBとUEとの間のRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することとを担当する。
[0043] 図6は、アクセスネットワーク中でUE650と通信しているeNB610のブロック図である。DLでは、コアネットワークからの上位レイヤパケットが、コントローラ/プロセッサ675に与えられる。コントローラ/プロセッサ675は、L2レイヤの機能を実装する。DLでは、コントローラ/プロセッサ675は、様々な優先度メトリックに基づいて、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメント化および並べ替えと、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化と、UE650への無線リソース割り振り(allocation)とを行う。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作と、紛失パケットの再送信と、UE650へのシグナリングとを担当する。
[0044] 送信(TX)プロセッサ616は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能を実装する。信号処理機能は、UE650における前方誤り訂正(FEC)と、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M−PSK)、多値直交振幅変調(M−QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングとを可能にするために、コーディングとインターリービングとを含む。次いで、符号化され変調されたシンボルは並列ストリームに分割される。各ストリームは、次いでOFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成されて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルが生成される。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコードされる。チャネル推定器674からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を判断するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE650によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。次いで、各空間ストリームは、別個の送信機(TX)618を介して異なるアンテナ620に与えられる。各送信機(TX)618は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調する。
[0045] UE650において、各受信機(RX)654は、それのそれぞれのアンテナ652を通して信号を受信する。各受信機(RX)654は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を受信機(RX)プロセッサ656に与える。RXプロセッサ656は、L1レイヤの様々な信号処理機能を実装する。RXプロセッサ656は、UE650に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行する。複数の空間ストリームがUE650に宛てられた場合、それらはRXプロセッサ656によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ656は、次いで高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別々のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと基準信号とは、eNB610によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを判断することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器658によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上でeNB610によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号され、デインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いで、コントローラ/プロセッサ659に与えられる。
[0046] コントローラ/プロセッサ659はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ660に関連し得る。メモリ660は、コンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ659は、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケット再統合と、復号と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。上位レイヤパケットは、次いで、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表すデータシンク662に与えられる。また、様々な制御信号がL3処理のためにデータシンク662に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作をサポートするために肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用した誤り検出を担当する。
[0047] ULでは、データソース667は、コントローラ/プロセッサ659に上位レイヤパケットを与えるために使用される。データソース667は、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表す。eNB610によるDL送信に関して説明した機能と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメント化および並べ替えと、eNB610による無線リソース割り振りに基づく論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化とを行うことによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作、紛失パケットの再送信、およびeNB610へのシグナリングを担当する。
[0048] eNB610によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器658によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、TXプロセッサ668によって使用され得る。TXプロセッサ668によって生成される空間ストリームは、別個の送信機(TX)654を介して異なるアンテナ652に与えられる。各送信機(TX)654は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調する。
[0049] UL送信は、UE650における受信機機能に関して説明した方法と同様の方法でeNB610において処理される。各受信機(RX)618は、それのそれぞれのアンテナ620を通して信号を受信する。各受信機(RX)618は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報をRXプロセッサ670に与える。RXプロセッサ670はL1レイヤを実装し得る。
[0050] コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ675は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ676に関連し得る。メモリ676は、コンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ675は、UE650からの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケット再統合と、復号と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。コントローラ/プロセッサ675からの上位レイヤパケットはコアネットワークに与えられ得る。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用した誤り検出を担当する。
[0051] 図7は、マルチメディアブロードキャストオーバー単一周波数ネットワーク(MBSFN)中の発展型マルチキャストブロードキャストマルチメディアサービス(eMBMS)を示す図750である。セル752’中のeNB752は第1のMBSFNエリアを形成し得、セル754’中のeNB754は第2のMBSFNエリアを形成し得る。eNB752、754は、他のMBSFNエリア、たとえば、最高合計8つのMBSFNエリアに関連し得る。MBSFNエリア内のセルが予約済みセルに指定され得る。予約済みセルは、マルチキャスト/ブロードキャストコンテンツを与えないが、セル752’、754’に時間同期させられ、MBSFNエリアへの干渉を制限するために、MBSFNリソース上で制限電力を有する。MBSFNエリア中の各eNBは、同期方式で同じeMBMS制御情報およびデータを同期的に送信する。各エリアは、ブロードキャストサービス、マルチキャストサービス、およびユニキャストサービスをサポートし得る。ユニキャストサービスは、特定のユーザを対象とするサービス、たとえば、ボイス呼である。マルチキャストサービスは、ユーザのグループによって受信され得るサービス、たとえば、サブスクリプションビデオサービスである。ブロードキャストサービスは、すべてのユーザによって受信され得るサービス、たとえば、ニュースブロードキャストである。図7を参照すると、第1のMBSFNエリアは、特定のニュースブロードキャストをUE770に与えることなどによって、第1のeMBMSブロードキャストサービスをサポートし得る。第2のMBSFNエリアは、異なるニュースブロードキャストをUE760に与えることなどによって、第2のeMBMSブロードキャストサービスをサポートし得る。各MBSFNエリアは、複数の物理マルチキャストチャネル(PMCH:Physical Multicast CHannel)(たとえば、15個のPMCH)をサポートする。各PMCHはマルチキャストチャネル(MCH:Multicast CHannel)に対応する。各MCHは、複数(たとえば、29個)のマルチキャスト論理チャネルを多重化することができる。各MBSFNエリアは、1つのマルチキャスト制御チャネル(MCCH:multicast control channel)を有し得る。したがって、1つのMCHは、1つのMCCHと複数のマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH:multicast traffic channel)とを多重化し得、残りのMCHは複数のMTCHを多重化し得る。
[0052] 3GPPは現在、データ収集および報告のためのユーザプレーンベース機構および制御プレーンベース機構を規定している。受信報告プロシージャとも呼ばれる、ユーザプレーンベース機構は、ファイルダウンロードおよびストリーミングのエクスペリエンス品質(QoE)メトリックのための3GPP TS 26.346に規定されている。測定値が構成され、サービスレイヤシグナリングを介して事業者指定のサーバに報告される。ドライブテスト最小化(MDT)機能を含む、制御プレーンベース機構は、無線パフォーマンス測定のための3GPP TS 37.320に規定されている。これらの測定値が構成され、制御プレーンシグナリングを介して事業者指定のサーバに報告される。
[0053] MBMSのダウンロード配信方法について、受信報告プロシージャは、1つまたは複数のファイルの完全な受信を報告すること、またはストリームに関する統計値を報告すること、またはそれらの両方を行うことのいずれかのために使用され得る。MBMSのストリーミング配信方法について、受信報告プロシージャは、ストリームに関する統計値を報告するために使用される。受信報告中に含まれる現在のタイプのメトリックはQoEメトリックを含む。QoEは、ストリーミングブロードキャストなどのサービスのユーザのエクスペリエンスの主観的測度であり、ユーザが品質パラメータとして直接知覚することになるメトリックを測定する。他のタイプのメトリックが受信報告中に含まれ得る。
[0054] 3GPP TS 26.346では、統計のための4つの現在の報告タイプが以下のように定義されている。
[0055] RAck(受信肯定応答(Reception Acknowledgement))
[0056] StaR(成功した受信の統計的報告(Statistical Reporting for successful reception))
[0057] StaR−all(すべてのコンテンツ受信の統計的報告(Statistical Reporting for all content reception))、および
[0058] StaR−only(受信肯定応答なしの統計的報告(Statistical Reporting without Reception Acknowledgement))
[0059] QoEメトリックは、StaR/StaR−all/StaR−only報告タイプには存在するが、RAckにはない。
[0060] 3GPP TS 26.346はまた、UEのランダムサブセットが報告期間ごとに報告をサブミットし得る、受信報告のための例示的なUE選択プロセスを定義している。報告を送るべきUEの割合を判断するために、samplePercentage属性が使用され得る。特に、各UEは、0〜100の範囲内で一様に分布した乱数を生成する。UEは、生成された乱数がsamplePercentageよりも低い値であるときに受信報告を送る。さらに、必要とされる受信報告をUEがどのように判断するかを規定することに加えて、3GPP TS 26.346は、UEがそのような報告をいつ送るべきかについても記述している。たとえば、MBMSクライアントは、関連配信プロシージャフラグメントのpostFileRepair要素において指定されたリストからサービスURIのうちの1つをランダムに選択し得る。
[0061] 現在のMBSFN受信報告は通信リンクに関して一定の情報を与えるが、新しい物理レイヤパラメータを測定し、報告することが望ましいであろう。たとえば、いくつかの理由により、ファイル配信の持続時間中に、またはファイル配信セッションにわたって搬送されるストリーミングセッション中にブロードキャスト信号の信号強度および信号対雑音比(SNR)をロギングすることが可能であることが有用であり得る。たとえば、信号強度の変動は、コンテンツにアクセスする際のユーザビヘイビアに直接影響を及ぼし得る。受信信号強度インジケータ(RSSI:Received Signal Strength Indicator)レベルが、ユーザによるリアルタイムストリームの閲覧セッションの終了に向かって減少したと判断することは、ユーザがコンテンツを閲覧するのを止めた理由が無線状態の劣化によることを示し得る。さらに、セッションの終了はアプリオリに予測され得ないので、UEは信号強度測定値をも収集しなければならないことがある。
[0062] 信号強度情報を有する別の理由は、媒体レベルメトリックの弱いパフォーマンスが無線レベルパフォーマンスと相関することも、相関しないこともあるからである。媒体レベルと無線レベルの両方においてパフォーマンス情報を収集することにより、パフォーマンス劣化の原因の判断が可能になり得る。
[0063] 信号強度情報を収集するさらに別の理由は、特定のブロードキャスト無線環境を特徴づけることが望ましいことがあるからである。ファイル配信中のSNR変動のモデルはあまり理解されていない。ランダムな受信時間に達する間に(たとえば、ファイル配信が、ユーザの無線状態とは無関係にサーバにおいて決定され得る)ランダムユーザの信号強度測定値を収集することは、ファイル配信ユーザ集団に適用されるべき無線モデルを理解するのを助け、コードレート、FEC、MCS選択、および帯域利用を最適化するのを助け得る。さらに、予想されるファイル配信時間において信号強度測定値を収集することにより、そのようなファクタを日時変動として考慮に入れるようなチャネルモデルの改良が可能になり得る。
[0064] eMBMSのためのMBSFN物理レイヤ測定が、本明細書で開示する手法に従って既存の測定に追加され得る。一態様では、MBSFN物理レイヤ測定は既存のQoEメトリックと相関し得る。たとえば、あるUEによって報告される物理レイヤパラメータは、同じUEによって報告されるQoEメトリックに関連し得る。これにより、ネットワーク事業者はエラーをより容易にデバッグすることが可能になる。別の態様では、MBSFN物理レイヤ測定を実行するために、UEは、当該のサービスのためにUEに割り振られたPMCHサブフレームのみを測定する必要があり得る。UEは、PMCHについて他のMBMSサブフレームを監視することを要求されない。これはUEの実装形態を簡略化し得る。さらに別の態様では、UEは、第三者への既存のQoEメトリックの報告を可能にしながら、ネットワーク事業者の制御下にあるネットワークエンティティにMBSFN物理レイヤ測定パラメータと他の事業者機密パラメータ(operator sensitive parameters)とを報告し得る。さらにまた別の態様では、特定の所定のUEは、いくつかの使用のために(たとえば、デバッギング目的で)MBSFN物理レイヤ測定パラメータを報告することを可能にされる。
[0065] 図8に、UE812aがMBMS物理レイヤパラメータを監視し、ノードB822aを通してMBMS物理レイヤパラメータを報告するためのアーキテクチャ800を示し、eノードB822aは、UE812aと通信することを担当し得る。アーキテクチャ800は、一般にページングサービスを協調させるモビリティ管理エンティティ(MME)832を含む。
[0066] アーキテクチャ800はまた、エンドユーザにeMBMSサービスを提供することを担当する機能エンティティであり得るブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC:Broadcast Multicast Service Center)834を含む。その目的のために、BM−SC834は、コンテンツプロバイダ892などのコンテンツプロバイダ、またはネットワークの外部にあり得る他のブロードキャスト/マルチキャストソースのための入口ポイントとして働く。BM−SC834は、本明細書でさらに説明するように、受信報告機能を提供する受信報告サーバ(RRS:Reception Report Server)862を含んでいることがある。BM−SC834は、一般に、MBMSゲートウェイ(MBMS−GW:MBMS Gateway)836に送られるブロードキャストフローを協調させる。
[0067] MBMS−GW836は、BM−SC834から着信ブロードキャスト/マルチキャストトラフィックを受信し、サービスエリア内のeノードB822a、822bなどのすべてのeノードBにパケットをブロードキャストする役割、ならびにセッション管理(たとえば、セッションの開始および停止)を行う。MBMS−GW836はまた、アクティブeMBMSセッションを有する各UEのための配信されたeMBMSトラフィックに関する情報を収集することを担当し得る。
[0068] 図8に示すアーキテクチャ800はまた、さらなる背景のために本明細書で説明する他のサポート機能モジュールを含み得る。前に説明したモジュール、ならびに後述するモジュールの機能の背後にあるさらなる詳細は、3GPPのために公表された技術仕様において見つけられ得、説明を不必要に複雑にしないようにここではいくつかの詳細について説明しないことに留意されたい。
[0069] アーキテクチャ800はサービングゲートウェイ(SGW:Serving Gateway)844を含む。SGW844は、eNodeB間ハンドオーバ中のユーザプレーンのためのモビリティアンカー、およびLTEと他の3GPP技術との間のモビリティのためのアンカーとしても働きながら、ユーザデータパケットをルーティングし、転送する。アイドル状態のUEに対して、SGW844は、ダウンリンクデータ経路を終端し、UEのためのダウンリンクデータが到着したときページングをトリガする。SGW844は、UEコンテキスト(たとえばIPベアラサービスのパラメータ、ネットワーク内部ルーティング情報)を管理し、記憶する。
[0070] さらに、eMBMSシグナリングをサポートし、UEのトラフィックの出口および入口のポイントであることによってUEから外部パケットデータネットワークへの接続性を与えるためのパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P−GW)846がアーキテクチャ800中に含まれ得る。UEは、複数のPDNにアクセスするために2つ以上のP−GW846との同時接続性を有し得る。P−GW846は、ポリシー実施、各ユーザのためのパケットフィルタリング、課金サポート、合法的傍受およびパケットスクリーニングを実行する。P−GW846の別の役割は、LTEなどの3GPP技術と、WiMAXおよび3GPP2(CDMA 1XおよびEvDO)などの非3GPP技術との間のモビリティのためのアンカーとして働くことであり得る。
[0071] アーキテクチャ800は、また、無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)882を含み、RNC882は、UTRANにおける管理要素であり、RNC882に接続されたノードB(たとえば、ノードB822b)を制御することを担当し得る。RNC882は、無線リソース管理、モビリティ管理機能のうちのいくつかを行い、UE(たとえば、UE812b)との間でユーザデータが送られる前に暗号化が行われるポイントであり得る。RNC882は、サービングGPRSサポートノード(SGSN:Serving GPRS Support Node)884を通してパケット交換コアネットワークに接続する。
[0072] SGSN884は、それの地理的サービスエリア内のUEとの間のデータパケットの配信を担当し得る。SGSNのタスクは、パケットルーティングおよび転送、モビリティ管理(接続/切断およびロケーション管理)、論理リンク管理、ならびに認証および課金機能を含み得る。SGSN884のロケーションレジスタは、このSGSNに登録されたすべてのGPRSユーザのロケーション情報(たとえば、現在のセル、現在のVLR)とユーザプロファイル(たとえば、IMSI、パケットデータネットワーク中で使用される(1つまたは複数の)アドレス)とを記憶する。
[0073] MBMS協調エンティティ(MCE:MBMS Coordination Entity)842は、所与のマルチメディアブロードキャストサービスマルチキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)エリアのすべてのeノードBにわたる所与のサービスのためのリソースの割当てを保証し得る。eノードBがMBSFN動作のために適切に構成されることを保証することが、MCE842のタスクであり得、これについて本明細書でさらに説明する。
[0074] MBSFN物理レイヤ測定パラメータを収集し、報告するために、ユーザプレーンベース機構と制御プレーンベース機構とを含む2つの潜在的手法が使用され得る。以下で説明するように、ユーザプレーンベース手法は、MBSFN物理レイヤ測定パラメータと既存のQoEメトリックとの間の相関を提供する。ただし、どのUEが結果を測定し、報告すべきであるかを指定することが可能であることに加えて、対処される必要があるセキュリティ問題があり得る。さらに、ユーザプレーンベース手法ではロケーション情報などの詳細情報もサポートされ得る。対照的に、制御プレーンベース手法は、MBSFN物理レイヤ測定パラメータと、UEによって報告されるサービスレイヤ情報とを相関させるための機構を必要とし得る。また、制御プレーンベース手法は、どのUEがどのサービスをリッスンしているかに関する情報を判断するための能力を与えないことがある。しかしながら、制御プレーンベース手法は、概して、ユーザプレーンベース手法に関連する潜在的セキュリティ問題という欠点がない。
[0075] 図9に、開示する報告機構の一態様に基づく、MBSFN物理レイヤパラメータを報告するためのユーザプレーンベース手法900を示す。新しい物理レイヤパラメータは、サービスレイヤにおいて受信報告プロシージャを介して報告され得る。手法900におけるいくつかの動作では、説明する動作を達成するためにいくつかのオプションが利用可能であり得る。これらのオプションの各々は、破線によって表され、動作がそれによって達成され得る排他的方法ではなく一例として理解されるべきものである。
[0076] 910において、UEは、UEが最近の報告要件に基づいてMBSFN物理レイヤパラメータを報告する必要があるかどうかを判断する。開示する手法では、報告するための特定のUEの選択が可能になるが、既存の手法では、報告するためのいくつかのデバイスのマクロレベル選択のみが可能になる。たとえば、UEは、MBMSサーバがセッション記述プロトコル(SDP:Session Description Protocol)を通して各セッションの測定構成を指定することができることを公表する3GPP TS 26.346の機構を使用して構成され得る。
[0077] UE選択のために、一態様では、サービス告知および発見中に通知を受信することを含むいくつかのオプションが利用可能である。サービス告知および発見は、910aによって示されるように、すべてのUEにブロードキャストされるか、あるいはユニキャストチャネルを通して各UEに送られ得る。サービス告知は、報告する必要があるUEのリストを指定する関連配信プロシージャフラグメントをユーザサービス記述(USD: User Service Description)中に含み得る。別の態様では、910bによって示されるように、UEは、UEがサービス登録プロシージャ中に報告する必要があると判断し得る。この態様では、UEは、報告するために特に選定され得る。さらに別の態様では、910cによって示されるように、UEは、UEがMBMSセッション確立プロシージャ中に報告する必要があると判断し得る。たとえば、UEは、BM−SCからのインジケータに基づいてMMEから指示を受信し得る。UEは、ブロードキャスト(たとえば、MCCHまたはSIB)を介してあるいはユニキャストを介してMMEから通知を受信することになる。UEがどのMMEから通知を受信することになるかをBM−SCが知り得ないと、BM−SCは通知を複数のMMEに送信し得る。さらにまた別の態様では、910dによって示されるように、UEは、オープンモバイルアライアンス(OMA:Open Mobile Alliance)デバイス管理(DM:Device Management)(OMA−DM)プロトコルを使用して報告するように構成され得る。たとえば、3GPP TS 26.346では、OMA−DMは現在、デフォルト測定構成を指定するために使用され得る。デフォルト送信の一部としてパラメータを報告するためにUEに通知するための指示が追加され得る。したがって、いくつかのUEの仕様によりMBSFN物理レイヤ測定を報告することが可能となるように、OMA−DMは、報告すべき特定のUEを構成するために使用され得る。それらの特定のUEは、現在の報告ルールをバイパスし、セッションの最後に新しいMBSFN物理レイヤ測定値と既存のQoEメトリックとを報告し得る。
[0078] 920において、UEはMBSFN物理レイヤパラメータを取得する。一態様では、これらのパラメータは、MBSFN基準信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)、MBSFN基準信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)などのパラメータを含み得、測定されたSNRを含み得る。これらのパラメータを取得するために、一態様では、UEは、当該のサービスのためにUEに割り振られたPMCHサブフレームを測定し得る。これらのパラメータにより、ネットワーク問題対UE問題の診断が可能になり得る。たとえば、これらのパラメータにより、UEがハードウェア問題を有するという判断が可能になり得る。
[0079] 考慮される測定周波数帯域幅内でMBSFN基準信号を搬送するリソース要素の電力寄与にわたる線形平均としてMBSFN RSRPが定義され得る。開示する手法の一態様では、MBSFN基準信号(RS:Reference Signal)は特定のアンテナポート上で送られる。たとえば、アンテナポート4が使用され得る。考慮される測定帯域幅は、ダウンロード帯域幅であるか、あるいはシステム情報ブロック(SIB:System Information Block)(たとえば、SIB13)中でシグナリングされる何らかの構成数であり得る。好ましくは、MBSFN RSRPは、サイクリックプレフィックス内の有用な信号情報を獲得する。さらに、過大な遅延スプレッド(delay spread)、さらに非MBSFNセル、および他のMBSFNエリアからのMBSFNセルから生じる干渉が最小限に抑えられ得る。MBSFN信号のMIMO送信の存在下で、UEはまた、MBSFN RSRPを判断するために他のPMCHアンテナから送られた基準信号を使用し得る。
[0080] 開示する手法の一態様では、MBSFN RSRQは以下の比として定義され得る。
[0081]
Figure 2017153100
[0082] ただし、MBSFN_RSSIはE−UTRAキャリアMBSFN受信信号強度インジケータ(RSSI)であり、NはE−UTRAキャリアMBSFN_RSSI測定帯域幅のリソースブロックの数である。さらに、分子および分母中の測定値は、リソースブロックの同じセットに対して生成され得る。また、MBSFN RSSIは、すべてのソースからUEによるN個のリソースブロックにわたる、基準シンボルを測定帯域幅内に含んでいるOFDMシンボル中でのみ観測される総受信電力の線形平均を含む。たとえば、受信電力のソースとしては、同一チャネルMBSFNセル、非MBSFNセル、および他のMBSFNエリアからのMBSFNセル、隣接チャネル干渉、サイクリックプレフィックス長を超える過大な遅延スプレッドによる干渉、熱雑音、ならびに他のソースがあり得る。
[0083] さらに、MBSFN RSRQは、高いSNR値で十分なグラニュラリティ(granularity)を与えるためにユニキャストRSRQよりも良い量子化グラニュラリティを必要とし得る。ユニキャストRSRQの信号レベルは比較的低い範囲内にあるので、ユニキャストRSRQのより低いSNR値は許容できることがある。たとえば、ユニキャストRSRQの報告範囲は、0.5dB解像度で−19.5dBから−3dBに定義され得る。対照的に、MBSFN RSRQでは、MBSFN送信の性質により、SNR値はより高くなり得る。したがって、より高い信号レベル範囲ではより良いグラニュラリティが好適であり得る。報告されるMBSFN RSRQは、複数の受信アンテナにわたって合成されるか、または個々の受信アンテナのいずれのMBSFN RSRQよりも低くなくなり得る。後者の手法では、報告されるMBSFN RSRQは、少なくともシングルアンテナシナリオから報告される結果に等しいと見なされ得る。
[0084] 開示する手法の一態様では、MBSFN SNRは、MBSFN SNRが受信アンテナ合成を用いて復調されたSNRである場合にも報告され得る。
[0085] 関係する送信に基づいてeMBMSサブフレームの測定を行うことを可能にするために、MBSFN物理レイヤ関連のパラメータはPMCH送信に基づき得る。たとえば、測定はPMCH RSおよび/またはPMCHデータ送信に依拠し得る。1つの手法では、eNBは、MCCH/MCHスケジューリング情報(MSI:MCH scheduling information)中に割り振られたeMBMSサブフレーム中でユニキャスト送信をスケジュールし得る。たとえば、eNBは、すべてのPMCHにeMBMSサブフレームを割り振るためにMCCHを使用し得る。MSIは、さらに、PMCH内の各MTCHにeMBMSサブフレームを割り振り得る。MCCHは512または1024個の無線フレームごとに1回変更され得るが、MSIは8/16/32/64/128/256/512/1024個の無線フレームごとに1回変更され得る。
[0086] eMBMSの静的スケジューリングにより、いくつかの割り振られたeMBMSサブフレームが空のままにされ得、eNBはそれらのサブフレームを使用してUEへのユニキャスト送信をスケジュールし得る可能性がある。eMBMS送信についてそれらのサブフレームを監視しているUEは、ユニキャストスケジューリングについて検査せず、したがって、PMCH RSまたはPMCHデータ送信の不在に気づいていないことがある。得られたMBSFN測定値は、ユニキャスト送信により破損していることがある。
[0087] ユニキャストトラフィック送信がスケジュールされる、MBSFN物理レイヤ測定のためにeMBMSサブフレームの使用を回避するための1つのオプションでは、UEは、MSIによってスケジュールされた監視PMCHサブフレーム中でMBSFN物理レイヤ測定を実行し得る。各監視PMCHサブフレームによる測定では、UEは、測定値を使用すべきかどうかを判断するためにしきい値処理を実行し得る。したがって、シグナリング変更は必要とされない。ただし、このオプションは、信号レベルが低い(測定値が捕捉されるべき)場合と、PMCHがまったくない(測定値が無視されるべき)場合との間を区別するのに十分ロバスト(robust)でないことがある。
[0088] 別のオプションでは、eNBは、割り振られたPMCHサブフレームのサブセットがMBSFN送信を保証していること、すなわち、残りのサブフレームがユニキャスト送信のために使用され得る間、eNBが常にPMCHサブフレームのサブセット中でMBSFN信号を送信することをUEにシグナリングし得る。MBSFN送信を保証しているPMCHサブフレームのシグナリングをサポートするために使用され得る好適なメッセージはMSI MAC制御要素である。別の態様では、PMCHサブフレームをシグナリングするための新しいMAC制御要素が使用され得る。たとえば、MTCHにMBMSサブフレームを割り振ることに加えて、残りのサブフレームがユニキャストのために使用され得る間、スケジュールされたサブフレームのサブセットがMBSFN送信を保証していることをUEに通知するためのMSIまたは新しいMAC制御要素も使用され得る。したがって、UEは、割り振られたPMCHサブフレームのシグナリングされたサブセットに対してMBSFN測定を実行し得る。残りの割り振られたPMCHサブフレームについて、UEは、MBSFN測定を実行しないか、あるいは測定値にしきい値処理を適用し、対応するしきい値を測定値が超えたときに報告し得る。
[0089] 930において、UEは、920において取得された(1つまたは複数の)パラメータを含む報告を生成する。一態様では、QoEメトリックを含んでいる報告は新しい物理レイヤ測定パラメータを含み得る。したがって、UEは、既存のQoEメトリックとともにこれらの新しい物理レイヤ測定パラメータを同じ報告において報告し得る。別の態様では、QoEメトリックおよび新しい物理レイヤ測定パラメータは、異なる時間に、異なる報告において報告され得る。
[0090] 開示する手法の一態様では、UEは、セルIDに加えて位置情報を与え得る。たとえば、UEは、報告中にロケーション座標を含み得る。ロケーション情報は、米国のNAVSTAR全地球測位システム(GPS(登録商標))またはGLObal’naya NAvigatsionnaya Sputnikovaya Sistema(GLONASS)など、スタンドアロングローバルナビゲーション衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)に基づいてUEによって取得され得る。さらに、GNSSベースタイムスタンプがロケーション情報の一部になり得る。ロケーション報告は、前に説明したように、USDを通してBM−SCによって要求され得る。UEにおいてロケーション情報が入手可能でない場合、UEはロケーション情報を報告する必要がないことがある。
[0091] 940において、新しい物理レイヤ測定パラメータを含むことに関係するセキュリティ問題に対処するために報告をフィルタ処理する。たとえば、QoEメトリックを含んでいる既存の報告が、BM−SCから第三者に送信されるか、またはコンテンツプロバイダなどの第三者に直接送信され得る。これらのサービスレイヤ報告は、したがって、公開され得る。ただし、ネットワーク事業者は、新しい物理レイヤ測定パラメータが他の情報とともに既存の報告中に含まれるとき、新しい物理レイヤ測定パラメータが第三者に利用可能になることを希望しないことがある。
[0092] 第三者に他の既存のQoEメトリックを報告することを可能にしながら、ネットワーク事業者の制御下にあるネットワークエンティティにMBSFN物理レイヤ測定パラメータと他の事業者機密(operator-sensitive)パラメータとを報告することを可能にするために、提案する手法の別の態様では、関連配信プロシージャフラグメント中の1つまたは複数の新しいサービスURIが利用され得る。これらの(1つまたは複数の)URIは、3GPP TS 26.346に規定されているように構成され得る。UEは既存の規格に基づいて既存のQoEメトリックを送信し得るが、新しいMBSFN物理レイヤ測定パラメータ(または他の事業者機密パラメータ)が、BM−SCなどのエンティティによって指定された(1つまたは複数の)新しいサービスURIに報告され得る。
[0093] 一態様では、940aに示されているように、第三者に転送する前に受信報告をフィルタ処理するために、RRS862などのRRSがBM−SC中に実装され得る。この手法では、BM−SCは、事業者によって制御されるエンティティを指定するように(1つまたは複数の)RRS URIを構成することになる。RRSは、新しい物理レイヤ測定パラメータまたは事業者機密パラメータの伝播を制御するために、そのような情報をネットワーク内に保持するために使用され得る。
[0094] 別の手法では、940bに示されているように、UEにおいてメッセージフィルタ処理を実行し得る。この手法では、UEは、(1つまたは複数の)異なるURIを用いて事前構成され得、UEは、現在のプロシージャに基づいて既存の受信報告を既存のURIに送り得るが、新しい物理レイヤ測定パラメータは、構成された(1つまたは複数の)URIに別の報告において送られる。新しい物理レイヤ測定パラメータを受信したRRSは、新しい物理レイヤパラメータをネットワーク内に保持し得る。
[0095] さらに別の態様では、940cに示されているように、報告を受信し、フィルタ処理するためにネットワーク事業者によって新しいRRSが指定され得る。この態様では、関連配信プロシージャフラグメントに(1つまたは複数の)新しいサービスURIが追加され得る。UEは、次いで、現在のルールに基づいて既存のQoE情報とともに受信報告を送り得るが、新しい物理レイヤパラメータおよび/または事業者機密パラメータは、(1つまたは複数の)新しいサービスURIに別の報告において送られる。
[0096] 図10に、MBSFN物理レイヤパラメータを報告するためにドライブテスト最小化(MDT)アーキテクチャを利用する制御プレーンベース手法1000を示す。概して、即時MDT動作モードおよびロギング(logged)MDT動作モードという、MDTのための2つの動作モードがある。即時MDT動作モードでは、MDT機能は、接続状態のUEによって測定値が収集されることを伴う。したがって、即時MDT動作モードは、UEがネットワークに接続されることを要求し得る。ロギングMDT動作モードでは、eNBからオンデマンド機構によってトリガされて、UEが接続状態になった後の時点においてeNBに報告するために、測定値はアイドルモードのUEによってロギングされる。
[0097] 図11に、MDTセッションが、ネットワークオペレーション、アドミニストレーション、およびメンテナンス(OAM:Operations, Administration, and Maintenance)エンティティ1112において構成され、制御プレーンを通ってUE1132に伝搬される、MDTアーキテクチャ1100を示す。MDTセッションはUE固有またはエリア固有であり得、UE固有構成は、エリアベースMDT構成とは異なる方法でUEに送信され得る。
[0098] UE固有構成の場合、OAMエンティティ1112は、加入者プロファイルと加入者の物理的ロケーションに関する情報とを含んでいる加入者データベースであるホーム加入者サーバ(HSS)1122にUE固有MDT構成を送信し得る。HHS1122はまた、他のネットワーク要素に認証データを転送することを行い得る。HHS1122は、次いで、MME1124を通してUE固有MDT構成をeNB1126に転送し得る。対照的に、エリアベースMDT構成の場合、OAMエンティティ1112は、エリアベース構成をeNB1126に直接送信し得る。
[0099] UE固有MDT構成シナリオまたはエリア固有MDT構成シナリオのいずれかの下で、eNB1126は、次いで、MDT構成をUE1132に転送し得る。一態様では、MDT構成は、UEとUTRANとの間でレイヤ3の制御プレーンシグナリングを処理するRRCプロトコルなどのプロトコルを使用して送信される。MDT構成は以下を含み得る。
[00100] MDTセッションID、
[00101] MDTモード{即時、ロギング}、
[00102] セッション持続時間、
[00103] エリア(たとえばMBSFNエリアID)、
[00104] トリガリングイベント、および
[00105] ロギング間隔
[00106] UE1132が構成されると、UE1132はログをeNB1126に与え、eNB1126は、次いで、それらのログをトレース収集エンティティ(TCE:Trace Collection Entity)1128に転送する。TCE1128は、ログを記憶するためのファイルサーバとして実装され得る。
[00107] 再び図10を参照すると、1010において、UEは、UEが最近の報告要件に基づいてMBSFN物理レイヤパラメータを報告する必要があるかどうかを判断する。
[00108] 1020において、UEはMBSFN物理レイヤ測定パラメータを取得し得る。ユーザプレーンベース手法900と同様に、これらのパラメータは、MBSFN RSRP、MBSFN RSRQ、および測定されたSNRを含み得る。測定されたMBSFN物理レイヤパラメータは、PMCHサブフレームに基づき得、以下でさらに説明するように、MBSFN物理レイヤパラメータ測定とサービスレベル受信報告との間の相関の量に基づいて変化し得る。たとえば、UEは、割り振られたサブフレームと割り振られていないサブフレームの両方を含むPMCHサブフレームのMBSFN測定値を取得することを要求され得る。UEはまた、割り振られたサブフレームを含むPMCHサブフレームのみのMBSFN測定値を取得することを要求され得る。
[00109] 1030において、新しい物理レイヤパラメータを現在のMDT報告に追加して、変更されたMDT報告を作成する。変更されたMDT報告は無線レイヤによって制御され得る。ユーザプレーンベース手法とは対照的に、測定結果がTCE1128などのTCEに直接送られるので、RRSまたはBM−SCが受信報告を第三者に転送するときにセキュリティ問題が起こらないことがある。ただし、物理レイヤ測定は、物理レイヤ測定パラメータとUEによって報告されるQoEメトリックとが互いに関連し得るように、既存のサービスレイヤ受信報告と相関させられる必要があり得る。
[00110] 1040において、異なるオプションは、物理レイヤパラメータとサービスレイヤQoEメトリックとの間の相関の異なるレベルに変換される。相関のレベルは、物理レイヤ測定パラメータとQoEメトリックとがどのように互いに関連するかの指示である。要約すれば、UEが、割り振られたPMCHサブフレームと割り振られていないPMCHサブフレームの両方を監視し、UEがサービスレイヤ報告を送ることも送らないこともあるとき、相関なし1040aが生じ、ここで、割り振られたPMCHサブフレームは、UEに関係のあるMBMSサービス/セッションを搬送するサブフレームを表す。UEがサービスレイヤ報告を送る場合でも、ネットワークには、物理レイヤ測定をサービスレイヤ報告に関連付ける知識がないことがある。UEが、UEに関係のあるMBMSサービス/セッションについて割り当てられたPMCHサブフレームのみを監視し、UEがサービスレイヤ報告を送ることも送らないこともあるとき、限られた相関1040bが生じる。同様に、UEがサービスレイヤ報告を送る場合でも、ネットワークには、物理レイヤ測定をサービスレイヤ報告に関連付ける知識がないことがある。UEが、UEに関係のあるMBMSサービス/セッションについて割り振られたPMCHサブフレームのみを監視し、UEがサービスレイヤ報告を送り、ネットワークが、物理レイヤ測定をサービスレイヤ中のQoEメトリックに関連付ける知識を有するとき、完全な相関1040cが生じる。
[00111] UEが、UEに関係のあるMBMSサービスについて割り振られたPMCHサブフレームと割り振られていないPMCHサブフレームの両方を監視するように構成され、UEがサービスレイヤ報告を送ることも送らないこともあるとき、相関なし1040aが生じる。特定のUEがMDT構成によってMBSFNデータをロギングするように構成されたので、相関演算は実行されないことがある。この手法では、UEはMBMS対応でなければならないことがある。LTEのリリース11では、eNBは、MBMSInterestIndicationメッセージの使用によってUEがMBMSをサポートするかどうかの知識を収集し得、またはネットワークが構成情報を通してそのような知識を有し得る。上述したように、相関なしの場合、すべての指定された報告UEは、割り振られたサブフレームと割り振られていないサブフレームの両方を含み得るPMCHサブフレームのMBSFN測定値を収集し得る。この手法では、MDT構成は、物理レイヤ測定が行われるべきである特定のMBSFNエリアを識別するためにMBSFNエリアIDを指定する必要があり得る。UEは複数のMBSFNエリアのすべてによって提供されるすべてのMBMSサービスに関心があるとは限らないが、UEはこれらのMBSFNエリアを監視するように構成され得る。物理レイヤ測定が行われると、UEは、MBSFN測定を報告するためにMDTプロシージャに従い得る。サービスレイヤ報告はUEによって送られないことがあり、その場合、MBSFN測定に関連付けるべきQoEメトリックがなく、相関はない。UEがサービスレイヤ報告を偶然送った場合でも、ネットワークは、どのUEがサービスレイヤ報告を送ったかに気づいていないであろう。したがって、ネットワークはQoEメトリックをMBSFN測定に関連付けることができない。したがって、相関はない。
[00112] UEが、UEに関係のあるMBMSサービスについて割り振られたPMCHサブフレームのみを監視するように構成され、UEが、サービスレイヤ報告によってQoEメトリックを報告するように構成されることも構成されないこともあるとき、限られた相関1040bが生じる。たとえば、特定のUEは、MDT構成によってMBSFN情報をロギングするように構成され得る。この手法では、UEはMBMS対応でなければならず、ネットワークは、UEに関係のあるサービスに気づいていなければならない。相関なし1040aと同様に、限られた相関では、eNBは、MBMSInterestIndicationメッセージを用いてUEがMBMSをサポートするかどうかの知識を有し得、またはネットワークが構成情報を通してそのような知識を有し得る。上述したように、限られた相関1040bでは、すべての指定された報告UEは、割り振られたサブフレームを含むPMCHサブフレームのMBSFN測定値のみを取る。これらの測定値は、MBMSサービスをリッスンしたとき、UEに関係のあるセッションのために割り振られたMBSFNサブフレームのサブセットまたはすべてに基づく。MBSFN物理レイヤ測定はまた、受信されたMDT構成に従い得る。UEの残りは、MBSFN測定を報告するためにMDTの現在のルールに従い得る。UEはまた、既存のサービスレイヤにおいて定義されている選択ルールをバイパスすることによってQoEメトリックを受信報告サーバに報告し得る。
[00113] UEが、UEに関係のあるMBMSサービスのために割り振られたPMCHサブフレームを測定するように構成され、UEが、サービスレイヤ報告によってQoEメトリックを報告するように構成されたとき、完全な相関1040cは生じる。この手法では、UE固有MBMS MDTセッション確立および報告機構を実装することが必要であり得る。1つのオプションは、BM−SCなどのエンティティがセッションの開始および終了中にMME/eNBに報告すべきであるUEを識別することであり得、UEは各UEのMBMSサービス登録に基づいて指定される。別のオプションとして、OAMは、事前構成に基づいてセッション開始および終了時にMME/eNBに指示し得、MBMSのためのMDT構成がSIBまたはMCCHを介してUEにブロードキャストされる。さらに、MBMS MDTセッションがユニキャストMDTセッションとは異なるものとして選択されるか、またはMDTセッションがMBMSとユニキャストの両方のために使用され得る。一態様では、測定は、MBMSセッション時間に基づいて、RANからの要求に応じてUEによって報告される。
[00114] さらに、完全な相関1040cでは、MBMS MDTセッションは既存のQoEメトリック報告と相関させられ得る。ネットワークは、(たとえば、3GPP TS 26.346によって規定された)ランダムサンプリング手法を実装するためにUEによって使用されるランダムシードを追跡することによって報告UEを相関させ得る。この手法では、UEは、報告UEを選択し、物理レイヤ報告をトリガするために同じルールを実装する必要があり得る。同じルールを実装するための1つのオプションとして、MDTセッション構成が、ユニキャストまたはブロードキャストいずれかを通してすべてのMBMS対応UEのために必要とされ得る。UEはサービスレイヤによって指定されたルールに従った後、UEは、測定を実行するためのUEの利用可能性をRANに示す。RANは、UEに測定報告を要求するために使用され得る。別のオプションでは、UEにおいてデフォルト構成が事前構成される。UEは、測定が実行されるべきであるかどうかを決定するためにサービスレイヤによって指定されたルールに従い、UEが測定をロギングした場合、UEは測定報告をRANおよびサービスレイヤに送り得る。このオプションは、事業者機密パラメータを報告するために異なる報告アドレスを使用するオプションと同様である。別のオプションでは、UEが報告を与える必要があり得るとき、UEは、トリガリングのための1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータのしきい値をネットワークから受信し得る。MBSFN RSRP/RSRP/SNRパラメータのいずれかが対応する指定のしきい値を超えたとき、UEはMBSFN測定値を自律的に報告し得る。これらのパラメータがしきい値を超えない場合、UEはMBSFN測定値を報告しない。
[00115] 開示する手法の一態様では、測定値、すなわち、QoEメトリックとMBSFN物理レイヤ関連のパラメータとの間の相関のための後処理が実行され得る。1つの手法では、eNBまたはMCEのいずれかが、そのような測定値をRRSまたはBM−SCなどのエンティティに転送し得る。このエンティティは、次いで、物理レイヤとサービスレイヤとの測定を相関させ得る。別の手法では、MDTと、RRSまたはBM−SCなどのエンティティは、両方とも報告を別のネットワークエンティティに転送し得る。たとえば、報告はTCEに転送され得、この第3のネットワークエンティティは、そのような情報をタイムスタンプおよびデバイス/クライアントIDとして使用することによって物理レイヤ報告中のパラメータをサービスレイヤ報告中のメトリックと相関させ得る。
[00116] 現在のMDTフレームワークでは、ネットワークは、報告する必要がある特定のUEを識別する。報告は、3GPP規格団体によって定義されるトレース収集エンティティ(TCE)に送られる。したがって、開示する手法の態様では、新しいMBSFN物理測定パラメータがMDTに追加される場合、他の既存のQoEメトリックを第三者に報告することを可能にしながら、MBSFN物理レイヤ測定パラメータおよび他の事業者機密パラメータは、それらが事業者による制御下にあるネットワークエンティティに報告されるように変更され得る。
[00117] 特定のUEはMBSFN物理レイヤ測定を報告するように指定され得るが、報告するように特定のUEを構成するネットワークエンティティ(たとえば、OAMエンティティ)は、UEのMBMS能力に気づいていないことがある。したがって、指定されたUEがMBMSをサポートしない場合、それらのUEは、MBSFNデータをロギングすることが可能でないことがある。さらに、ネットワークは、UEが関係するMBMSサービスに気づいていないので、MBMSを受信することが可能であるすべての指定された報告UEは、割り振られたサブフレームと割り振られていないサブフレームの両方を含むPMCHサブフレームのMBSFN測定を行うことになる。MDT構成はまた、MBSFN測定のためのMBSFNエリアIDを指定する必要があり得、それは、UEが、複数のMBSFNエリアのすべてにおいて提供されるすべてのMBMSサービスに関心があるとは限らないにもかかわらず、UEがこれらのMBSFNエリアを監視するように依頼され得ることを意味する。これは、UEの実装にさらなる複雑さを加え得る。
[00118] 概して、サービスレイヤベース手法は、UEとネットワークの両方の実装がより単純なので、好適であり得る。また、UEは、UEに関係のあるMBMSサービスのために割り振られたMBSFNサブフレームを監視する必要のみがあり得る。さらに、本明細書で説明する様々な手法のうちの1つまたは複数を実装するために、既存のサービスレイヤベース手法の上に単純な変更がオーバーレイされ得る。MBSFN物理レイヤ測定と既存のQoEメトリックとの間の相関が必要とされない場合、MDTベースソリューションが実質的な実装複雑さなしに実装され得る。言い換えれば、MDTは、PMCHサブフレームのセットを監視し、そのような測定を報告するようにUEを構成するだけでよい。ただし、UEに関係のないMBSFNサブフレームおよび/またはMBSFNエリアを監視するようにUEが依頼された場合、相関が必要とされない場合でもUEのさらなる実装複雑さが生じ得る。
[00119] 図12は、例示的な装置100中の異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図1200である。装置100は、1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータの報告要件ならびにeMBMSデータおよび制御信号1292を受信する受信モジュール1202を含む。装置100はまた、受信モジュール1202からのeMBMSデータおよび制御信号1202aの処理されたセットから1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得するMBSFNパラメータ判断モジュール1204を含む。測定パラメータ1204aは報告生成モジュール1206に与えられ、報告生成モジュール1206は、取得された1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに基づいて報告1206aを作成する。報告1206aは報告変更/フィルタモジュール1208に与えられ、報告変更/フィルタモジュール1208は、機密情報(sensitive information)を分離するために報告1206aをフィルタ処理し、報告1206aからのフィルタ処理された情報1208aならびに他の情報を与え得、それらの情報は、測定されたMBSFN物理レイヤ/QoE/MDTパラメータを含む送信信号1294中で送信モジュール1210によって送信される。上記で説明したように、様々なパラメータが様々なエンティティに送信され得る。たとえば、MBSFNパラメータはRRCに送信され得、MDTパラメータはTCEに送信され得る。
[00120] 本装置は、上述のフローチャート中のアルゴリズムのステップの各々を実行する追加のモジュールを含み得る。したがって、上述のフローチャート中の各ステップは、1つのモジュールによって実行され得、本装置は、それらのモジュールのうちの1つまたは複数を含み得る。それらのモジュールは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
[00121] 図13は、処理システム1314を採用する装置100のためのハードウェア実装形態の一例を示す図である。処理システム1314は、バス1324によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1324は、処理システム1314の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1324は、プロセッサ1304によって表される1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールと、モジュール1202、1204、1206、1208、および1210と、コンピュータ可読媒体1306とを含む様々な回路を互いにリンクする。バス1324はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明しない。
[00122] 処理システム1314はトランシーバ1310に結合され得る。トランシーバ1310は、1つまたは複数のアンテナ1320に結合される。トランシーバ1310は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。処理システム1314は、コンピュータ可読媒体1306に結合されたプロセッサ1304を含む。プロセッサ1304は、コンピュータ可読媒体1306に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1304によって実行されたとき、処理システム1314に、任意の特定の装置のための上記で説明した様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体1306はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1304によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムは、モジュール1202、1204、1206、1208、および1210をさらに含む。それらのモジュールは、プロセッサ1304中で動作するか、コンピュータ可読媒体1306中に常駐する/記憶されたソフトウェアモジュールであるか、プロセッサ1304に結合された1つまたは複数のハードウェアモジュールであるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム1314は、UE650の構成要素であり得、メモリ660、および/またはTXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とのうちの少なくとも1つを含み得る。
[00123] 一構成では、ワイヤレス通信のための装置100は、1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータのための報告要件を受信するための手段を含む。さらに、本装置は、1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得するための手段を含む。さらに、本装置は、取得された1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに基づいて報告を作成するための手段をさらに含む。本装置は、機密情報を分離するために報告をフィルタ処理するための手段をさらに含み得る。上述の手段は、上述の手段によって具陳される機能を実行するように構成された、装置100の上述のモジュールおよび/または装置100の処理システム1314のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明したように、処理システム1314は、TXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳される機能を実行するように構成されたTXプロセッサ668、RXプロセッサ656、およびコントローラ/プロセッサ659であり得る。
[00124] 開示する手法の様々な態様は、UMTS上のMBMSとLTE上のeMBMSの両方に適用され得ることを理解されたい。また、本明細書で開示する手法の様々な態様は3GPP2 BCMCSにも適用され得る。したがって、どんなマルチメディアブロードキャストシステムへの開示する手法の様々な態様の適用可能性に対する限定も存在すべきでない。
[00125] 開示するプロセスにおけるステップの特定の順序または階層は例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、プロセス中のステップの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのステップは組み合わせられるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
[00126] 以上の説明は、本明細書で説明した様々な態様を、当業者が実施できるようにするために提供される。これらの態様に対する様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義した一般的原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、特許請求の言い回しに矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の(one and only one)」を意味するものではなく、「1つまたは複数の(one or more)」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつかの(some)」という語は「1つまたは複数の」を表す。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明した様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。さらに、本明細書に開示するいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「のための手段(means for)」という語句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
[00126] 以上の説明は、本明細書で説明した様々な態様を、当業者が実施できるようにするために提供される。これらの態様に対する様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義した一般的原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、特許請求の言い回しに矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の(one and only one)」を意味するものではなく、「1つまたは複数の(one or more)」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつかの(some)」という語は「1つまたは複数の」を表す。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明した様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。さらに、本明細書に開示するいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「のための手段(means for)」という語句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
基準信号に対応する少なくとも1つのパラメータを含む、1つまたは複数のマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)物理レイヤパラメータについての報告要件を受信することと、
基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータを含む前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得することと、
前記取得された1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに基づいて報告を作成することと
を備える、ワイヤレス通信の方法。
[C2]
基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータが、基準信号強度インジケータ(RSSI)、基準信号受信電力(RSRP)および基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つを備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得することが、1つまたは複数の物理マルチキャストチャネル(PMCH)サブフレームを測定することを備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、MCCH/MCHスケジューリング情報によってスケジュールされる監視PMCHサブフレームに対応する、C3に記載の方法。
[C5]
前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、保証されたMBSFN送信を有する割り振られたPMCHサブフレームのサブセットに対応する、C3に記載の方法。
[C6]
前記報告が前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、そして、機密情報を分離するために前記報告をフィルタ処理することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記報告をフィルタ処理することが、前記報告を受信報告サーバエンティティに転送することを備える、C6に記載の方法。
[C8]
受信報告サーバエンティティがブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC)エンティティを備える、C7に記載の方法。
[C9]
前記報告をフィルタ処理することが、前記QoEパラメータから前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを分離することを備える、C6に記載の方法。
[C10]
前記報告が前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、そして、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させることをさらに備える、C1に記載の方法。
[C11]
前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させることが、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのUE固有指示を受信することを備える、C10に記載の方法。
[C12]
前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させることが、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのブロードキャスト指示を受信することを備える、C10に記載の方法。
[C13]
前記報告要件を受信することが、サービス告知および発見プロセス中に通知を受信することと、サービス登録プロセス中に通知を受信することと、マルチキャストブロードキャストマルチメディアサービス(MBMS)セッション確立プロセス中に通知を受信することと、オープンモバイルアライアンスデバイス管理(OMA−DM)メッセージから通知を受信することとのうちの1つまたは複数を備える、C1に記載の方法。
[C14]
基準信号に対応する少なくとも1つのパラメータを含む、1つまたは複数のマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)物理レイヤパラメータについての報告要件を受信するための手段と、
基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータを含む前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得するための手段と、
前記取得された1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに基づいて報告を作成するための手段と
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
[C15]
基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータが、基準信号強度インジケータ(RSSI)、基準信号受信電力(RSRP)および基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つを備える、C14に記載の装置。
[C16]
前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得するための前記手段が、1つまたは複数の物理マルチキャストチャネル(PMCH)サブフレームを測定するように構成された、C14に記載の装置。
[C17]
前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、MCCH/MCHスケジューリング情報によってスケジュールされる監視PMCHサブフレームに対応する、C16に記載の装置。
[C18]
前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、保証されたMBSFN送信を有する割り振られたPMCHサブフレームのサブセットに対応する、C16に記載の装置。
[C19]
前記報告が前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、そして、機密情報を分離するために前記報告をフィルタ処理するための手段をさらに備える、C14に記載の装置。
[C20]
前記報告をフィルタ処理するための前記手段が、前記報告を受信報告サーバエンティティに転送するように構成された、C19に記載の装置。
[C21]
受信報告サーバエンティティがブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC)エンティティを備える、C20に記載の装置。
[C22]
前記報告をフィルタ処理するための前記手段が、前記QoEパラメータから前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを分離するように構成された、C19に記載の装置。
[C23]
前記報告が前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、そして、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるための手段をさらに備える、C14に記載の装置。
[C24]
前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるための前記手段が、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのUE固有指示を受信するように構成された、C23に記載の装置。
[C25]
前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるための前記手段が、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのブロードキャスト指示を受信するように構成された、C23に記載の装置。
[C26]
前記報告要件を受信するための前記手段が、サービス告知および発見プロセス中に通知を受信することと、サービス登録プロセス中に通知を受信することと、マルチキャストブロードキャストマルチメディアサービス(MBMS)セッション確立プロセス中に通知を受信することと、オープンモバイルアライアンスデバイス管理(OMA−DM)メッセージから通知を受信することとのうちの1つまたは複数を行うように構成された、C14に記載の装置。
[C27]
基準信号に対応する少なくとも1つのパラメータを含む、1つまたは複数のマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)物理レイヤパラメータについての報告要件を受信することと、
基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータを含む前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得することと、
前記取得された1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに基づいて報告を作成することと
を行うように構成された処理システム
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
[C28]
基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータが、基準信号強度インジケータ(RSSI)、基準信号受信電力(RSRP)および基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つを備える、C27に記載の装置。
[C29]
前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得するために、前記処理システムが、1つまたは複数の物理マルチキャストチャネル(PMCH)サブフレームを測定するように構成された、C27に記載の装置。
[C30]
前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、MCCH/MCHスケジューリング情報によってスケジュールされる監視PMCHサブフレームに対応する、C29に記載の装置。
[C31]
前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、保証されたMBSFN送信を有する割り振られたPMCHサブフレームのサブセットに対応する、C29に記載の装置。
[C32]
前記報告が、前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、前記処理システムが、機密情報を分離するために前記報告をフィルタ処理するようにさらに構成された、C27に記載の装置。
[C33]
前記プロセッサが、前記報告を受信報告サーバエンティティに転送するようにさらに構成された、C32に記載の装置。
[C34]
受信報告サーバエンティティがブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC)エンティティを備える、C33に記載の装置。
[C35]
前記プロセッサが、前記QoEパラメータから前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを分離するようにさらに構成された、C32に記載の装置。
[C36]
前記報告が、前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、前記処理システムが、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるようにさらに構成された、C27に記載の装置。
[C37]
前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるために、前記処理システムが、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのUE固有指示を受信するように構成された、C36に記載の装置。
[C38]
前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるために、前記処理システムが、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのブロードキャスト指示を受信するように構成された、C36に記載の装置。
[C39]
前記報告要件を受信するために、前記処理システムが、サービス告知および発見プロセス中に通知を受信することと、サービス登録プロセス中に通知を受信することと、マルチキャストブロードキャストマルチメディアサービス(MBMS)セッション確立プロセス中に通知を受信することと、オープンモバイルアライアンスデバイス管理(OMA−DM)メッセージから通知を受信することとのうちの1つまたは複数を行うように構成された、C27に記載の装置。
[C40]
基準信号に対応する少なくとも1つのパラメータを含む、1つまたは複数のマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)物理レイヤパラメータについての報告要件を受信するためのコードと、
基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータを含む前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得するためのコードと、
前記取得された1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに基づいて報告を作成するためのコードと
を備えるコンピュータ可読媒体
を備える、コンピュータプログラム製品。
[C41]
基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータが、基準信号強度インジケータ(RSSI)、基準信号受信電力(RSRP)および基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つを備える、C40に記載の製品。
[C42]
前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得するためのコードが、1つまたは複数の物理マルチキャストチャネル(PMCH)サブフレームを測定するためのコードを備える、C40に記載の製品。
[C43]
前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、MCCH/MCHスケジューリング情報によってスケジュールされる監視PMCHサブフレームに対応する、C42に記載の製品。
[C44]
前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、保証されたMBSFN送信を有する割り振られたPMCHサブフレームのサブセットに対応する、C42に記載の製品。
[C45]
前記報告が前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、そして、機密情報を分離するために前記報告をフィルタ処理するためのコードをさらに備える、C40に記載の製品。
[C46]
前記報告をフィルタ処理するための前記コードが、前記報告をフィルタ処理するために前記報告を受信報告サーバエンティティに転送するためのコードを備える、C45に記載の製品。
[C47]
受信報告サーバエンティティがブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC)エンティティを備える、C46に記載の製品。
[C48]
前記報告をフィルタ処理するための前記コードが、前記QoEパラメータから前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを分離するためのコードを備える、C45に記載の製品。
[C49]
前記報告が前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、そして、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのコードをさらに備える、C40に記載の製品。
[C50]
前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるための前記コードが、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのUE固有指示を受信するためのコードを備える、C49に記載の製品。
[C51]
前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるための前記コードが、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのブロードキャスト指示を受信するためのコードを備える、C49に記載の製品。
[C52]
前記報告要件を受信するための前記コードが、サービス告知および発見プロセス中に通知を受信するためのコードと、サービス登録プロセス中に通知を受信するためのコードと、マルチキャストブロードキャストマルチメディアサービス(MBMS)セッション確立プロセス中に通知を受信するためのコードと、オープンモバイルアライアンスデバイス管理(OMA−DM)メッセージから通知を受信するためのコードとのうちの1つまたは複数を備える、C40に記載の製品。

Claims (52)

  1. 基準信号に対応する少なくとも1つのパラメータを含む、1つまたは複数のマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)物理レイヤパラメータについての報告要件を受信することと、
    基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータを含む前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得することと、
    前記取得された1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに基づいて報告を作成することと
    を備える、ワイヤレス通信の方法。
  2. 基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータが、基準信号強度インジケータ(RSSI)、基準信号受信電力(RSRP)および基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つを備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得することが、1つまたは複数の物理マルチキャストチャネル(PMCH)サブフレームを測定することを備える、請求項1に記載の方法。
  4. 前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、MCCH/MCHスケジューリング情報によってスケジュールされる監視PMCHサブフレームに対応する、請求項3に記載の方法。
  5. 前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、保証されたMBSFN送信を有する割り振られたPMCHサブフレームのサブセットに対応する、請求項3に記載の方法。
  6. 前記報告が前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、そして、機密情報を分離するために前記報告をフィルタ処理することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  7. 前記報告をフィルタ処理することが、前記報告を受信報告サーバエンティティに転送することを備える、請求項6に記載の方法。
  8. 受信報告サーバエンティティがブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC)エンティティを備える、請求項7に記載の方法。
  9. 前記報告をフィルタ処理することが、前記QoEパラメータから前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを分離することを備える、請求項6に記載の方法。
  10. 前記報告が前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、そして、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  11. 前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させることが、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのUE固有指示を受信することを備える、請求項10に記載の方法。
  12. 前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させることが、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのブロードキャスト指示を受信することを備える、請求項10に記載の方法。
  13. 前記報告要件を受信することが、サービス告知および発見プロセス中に通知を受信することと、サービス登録プロセス中に通知を受信することと、マルチキャストブロードキャストマルチメディアサービス(MBMS)セッション確立プロセス中に通知を受信することと、オープンモバイルアライアンスデバイス管理(OMA−DM)メッセージから通知を受信することとのうちの1つまたは複数を備える、請求項1に記載の方法。
  14. 基準信号に対応する少なくとも1つのパラメータを含む、1つまたは複数のマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)物理レイヤパラメータについての報告要件を受信するための手段と、
    基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータを含む前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得するための手段と、
    前記取得された1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに基づいて報告を作成するための手段と
    を備える、ワイヤレス通信のための装置。
  15. 基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータが、基準信号強度インジケータ(RSSI)、基準信号受信電力(RSRP)および基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つを備える、請求項14に記載の装置。
  16. 前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得するための前記手段が、1つまたは複数の物理マルチキャストチャネル(PMCH)サブフレームを測定するように構成された、請求項14に記載の装置。
  17. 前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、MCCH/MCHスケジューリング情報によってスケジュールされる監視PMCHサブフレームに対応する、請求項16に記載の装置。
  18. 前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、保証されたMBSFN送信を有する割り振られたPMCHサブフレームのサブセットに対応する、請求項16に記載の装置。
  19. 前記報告が前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、そして、機密情報を分離するために前記報告をフィルタ処理するための手段をさらに備える、請求項14に記載の装置。
  20. 前記報告をフィルタ処理するための前記手段が、前記報告を受信報告サーバエンティティに転送するように構成された、請求項19に記載の装置。
  21. 受信報告サーバエンティティがブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC)エンティティを備える、請求項20に記載の装置。
  22. 前記報告をフィルタ処理するための前記手段が、前記QoEパラメータから前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを分離するように構成された、請求項19に記載の装置。
  23. 前記報告が前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、そして、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるための手段をさらに備える、請求項14に記載の装置。
  24. 前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるための前記手段が、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのUE固有指示を受信するように構成された、請求項23に記載の装置。
  25. 前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるための前記手段が、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのブロードキャスト指示を受信するように構成された、請求項23に記載の装置。
  26. 前記報告要件を受信するための前記手段が、サービス告知および発見プロセス中に通知を受信することと、サービス登録プロセス中に通知を受信することと、マルチキャストブロードキャストマルチメディアサービス(MBMS)セッション確立プロセス中に通知を受信することと、オープンモバイルアライアンスデバイス管理(OMA−DM)メッセージから通知を受信することとのうちの1つまたは複数を行うように構成された、請求項14に記載の装置。
  27. 基準信号に対応する少なくとも1つのパラメータを含む、1つまたは複数のマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)物理レイヤパラメータについての報告要件を受信することと、
    基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータを含む前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得することと、
    前記取得された1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに基づいて報告を作成することと
    を行うように構成された処理システム
    を備える、ワイヤレス通信のための装置。
  28. 基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータが、基準信号強度インジケータ(RSSI)、基準信号受信電力(RSRP)および基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つを備える、請求項27に記載の装置。
  29. 前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得するために、前記処理システムが、1つまたは複数の物理マルチキャストチャネル(PMCH)サブフレームを測定するように構成された、請求項27に記載の装置。
  30. 前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、MCCH/MCHスケジューリング情報によってスケジュールされる監視PMCHサブフレームに対応する、請求項29に記載の装置。
  31. 前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、保証されたMBSFN送信を有する割り振られたPMCHサブフレームのサブセットに対応する、請求項29に記載の装置。
  32. 前記報告が、前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、前記処理システムが、機密情報を分離するために前記報告をフィルタ処理するようにさらに構成された、請求項27に記載の装置。
  33. 前記プロセッサが、前記報告を受信報告サーバエンティティに転送するようにさらに構成された、請求項32に記載の装置。
  34. 受信報告サーバエンティティがブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC)エンティティを備える、請求項33に記載の装置。
  35. 前記プロセッサが、前記QoEパラメータから前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを分離するようにさらに構成された、請求項32に記載の装置。
  36. 前記報告が、前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、前記処理システムが、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるようにさらに構成された、請求項27に記載の装置。
  37. 前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるために、前記処理システムが、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのUE固有指示を受信するように構成された、請求項36に記載の装置。
  38. 前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるために、前記処理システムが、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのブロードキャスト指示を受信するように構成された、請求項36に記載の装置。
  39. 前記報告要件を受信するために、前記処理システムが、サービス告知および発見プロセス中に通知を受信することと、サービス登録プロセス中に通知を受信することと、マルチキャストブロードキャストマルチメディアサービス(MBMS)セッション確立プロセス中に通知を受信することと、オープンモバイルアライアンスデバイス管理(OMA−DM)メッセージから通知を受信することとのうちの1つまたは複数を行うように構成された、請求項27に記載の装置。
  40. 基準信号に対応する少なくとも1つのパラメータを含む、1つまたは複数のマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)物理レイヤパラメータについての報告要件を受信するためのコードと、
    基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータを含む前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得するためのコードと、
    前記取得された1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに基づいて報告を作成するためのコードと
    を備えるコンピュータ可読媒体
    を備える、コンピュータプログラム製品。
  41. 基準信号に対応する前記少なくとも1つのパラメータが、基準信号強度インジケータ(RSSI)、基準信号受信電力(RSRP)および基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つを備える、請求項40に記載の製品。
  42. 前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを取得するためのコードが、1つまたは複数の物理マルチキャストチャネル(PMCH)サブフレームを測定するためのコードを備える、請求項40に記載の製品。
  43. 前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、MCCH/MCHスケジューリング情報によってスケジュールされる監視PMCHサブフレームに対応する、請求項42に記載の製品。
  44. 前記1つまたは複数のPMCHサブフレームが、保証されたMBSFN送信を有する割り振られたPMCHサブフレームのサブセットに対応する、請求項42に記載の製品。
  45. 前記報告が前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、そして、機密情報を分離するために前記報告をフィルタ処理するためのコードをさらに備える、請求項40に記載の製品。
  46. 前記報告をフィルタ処理するための前記コードが、前記報告をフィルタ処理するために前記報告を受信報告サーバエンティティに転送するためのコードを備える、請求項45に記載の製品。
  47. 受信報告サーバエンティティがブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC)エンティティを備える、請求項46に記載の製品。
  48. 前記報告をフィルタ処理するための前記コードが、前記QoEパラメータから前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータを分離するためのコードを備える、請求項45に記載の製品。
  49. 前記報告が前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータに加えてエクスペリエンス品質(QoE)パラメータを備え、そして、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのコードをさらに備える、請求項40に記載の製品。
  50. 前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるための前記コードが、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのUE固有指示を受信するためのコードを備える、請求項49に記載の製品。
  51. 前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるための前記コードが、前記QoEパラメータを前記1つまたは複数のMBSFN物理レイヤパラメータと相関させるためのブロードキャスト指示を受信するためのコードを備える、請求項49に記載の製品。
  52. 前記報告要件を受信するための前記コードが、サービス告知および発見プロセス中に通知を受信するためのコードと、サービス登録プロセス中に通知を受信するためのコードと、マルチキャストブロードキャストマルチメディアサービス(MBMS)セッション確立プロセス中に通知を受信するためのコードと、オープンモバイルアライアンスデバイス管理(OMA−DM)メッセージから通知を受信するためのコードとのうちの1つまたは複数を備える、請求項40に記載の製品。
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