JP6105807B2 - 移動局、測定制御方法、及びプロセッサ - Google Patents

移動局、測定制御方法、及びプロセッサ Download PDF

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Description

本発明は、移動通信システムにおいて用いられる移動局、測定制御方法、プロセッサ、及び基地局に関する。
移動通信システムでは、基地局の周辺にビルが建設されたり、周辺基地局の設置状況が変化したりすると、当該基地局に係る無線環境が変化する。このため、従来では、オペレータにより、測定機材を搭載した測定用車両を使用し、無線環境及び位置情報を測定して測定ログを収集するドライブテストが行われている。ここで、無線環境とは、基地局から受信する参照信号の受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)等である。
このような測定及び収集は、例えばカバレッジの最適化に貢献できるが、工数が多く、且つ費用が高いという課題がある。そこで、移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、ユーザ端末を利用して、当該測定及び収集を自動化するためのMDT(Minimization of Drive Tests)の仕様が策定されている(非特許文献1参照)。
3GPP技術仕様書 「TS37.320 V11.3.0」 2013年3月
本発明は、適切に測定及び収集を可能とすることを目的とする。
第1の特徴に係る移動局は、記録型MDTによりMBMSの受信状況の測定及び収集を行う記録型MBSFN測定がネットワークにより設定された移動局である。前記移動局は、前記記録型MBSFN測定が未だ継続中である場合を除いて、所定のタイミングにおいて、前記記録型MBSFN測定の可用性を示す可用性インジケータを前記ネットワークに送信する制御部を備える。
第1の特徴において、前記記録型MBSFN測定が未だ継続中である場合には、前記制御部は、前記可用性インジケータを送信しない制御を行う。
第1の特徴において、前記所定のタイミングは、前記ネットワークとの接続確立、前記ネットワークとの接続再確立、前記ネットワークにおけるハンドオーバ、の何れかのタイミングである。
第1の特徴において、前記記録型MBSFN測定が自移動局に設定されている状態において、前記記録型MBSFN測定とは異なる種別のMDTが前記ネットワークから新たに設定された場合、前記制御部は、前記異なる種別のMDTの設定で前記記録型MBSFN測定の設定を上書きする。
第2の特徴に係る測定制御方法は、記録型MDTによりMBMSの受信状況の測定及び収集を行う記録型MBSFN測定がネットワークにより設定された移動局における測定制御方法である。前記測定制御方法は、前記記録型MBSFN測定が未だ継続中である場合を除いて、所定のタイミングにおいて、前記記録型MBSFN測定の可用性を示す可用性インジケータを前記ネットワークに送信するステップを備える。
第3の特徴に係るプロセッサは、記録型MDTによりMBMSの受信状況の測定及び収集を行う記録型MBSFN測定がネットワークにより設定された移動局に備えられるプロセッサである。前記プロセッサは、前記記録型MBSFN測定が未だ継続中である場合を除いて、所定のタイミングにおいて、前記記録型MBSFN測定の可用性を示す可用性インジケータを前記ネットワークに送信する処理を行う。
第4の特徴に係る基地局は、移動局と通信を行う基地局である。前記移動局には、ネットワークにより、記録型MDTによりMBMSの受信状況の測定及び収集を行う記録型MBSFN測定が設定されている。前記基地局は、前記記録型MBSFN測定が未だ継続中である場合を除いて、所定のタイミングにおいて、前記記録型MBSFN測定の可用性を示す可用性インジケータを、前記移動局から受信する受信部を備える。
第1実施形態乃至第6実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 第1実施形態乃至第6実施形態に係るUEのブロック図である。 第1実施形態乃至第6実施形態に係るeNBのブロック図である。 第1実施形態乃至第6実施形態に係る無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 第1実施形態乃至第6実施形態に係るLTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 第1実施形態乃至第6実施形態に係るMBMSエリアの構成図である。 第1実施形態乃至第6実施形態に係るMBMSシステムの構成図である。 第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 第2実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 第3実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 第4実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 第5実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 第1実施形態乃至第6実施形態に係るMBMS MDTのシーケンス図である。
[第1実施形態]
以下において、本発明をLTEシステムに適用する場合の実施形態を説明する。
(1)システム構成
図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。
図1に示すように、第1実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、セル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。なお、E−UTRAN10及びEPC20は、LTEシステムのネットワークを構成する。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、複数のアンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。また、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセス手順などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式)及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッド状態であり、そうでない場合、UE100はRRCアイドル状態である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される領域である。また、各サブフレームの残りの区間は、主にユーザデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される領域である。各サブフレームにおける他の部分は、主にユーザデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。
(2)MBMS
第1実施形態に係るLTEシステムは、MBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)をサポートする。MBMSでは、UE100は、ネットワークからマルチキャスト又はブロードキャストで配信されるマルチメディアデータ(MBMSデータ)を受信する。UE100は、RRCコネクティッド状態だけでなく、RRCアイドル状態においてもMBMSデータを受信可能である。
図6は、MBMSが提供されるエリアを示す図である。図6に示すように、複数のセルにより1つのMBSFN(Multicast−Broadcast Single−Frequency Network)エリアが構成され、複数のMBSFNエリアによりMBMSサービスエリアが構成される。1つのセルは、複数のMBSFNエリアに属することができる。
図7は、MBMSに関連するネットワーク構成を示す図である。図7に示すように、BMSC(broadcast multicast service Center)310は、MBMSデータを配信する機能を提供する。MBMS−GW(MBMS gateway)320は、MBMSデータを各eNB200にブロードキャストする。MCE(Multi−cell Coordination Entity)330は、同一MBSFNエリア内の各eNB200により使用される無線リソースを制御したり、MBSFNサブフレームを設定したりする。
(3)第1実施形態に係るMBMS測定制御方法
ネットワークは、MBMSデータが良好な受信状態で受信されているか否かを把握することができない。従って、MBMSデータの受信状態を改善するためのネットワーク最適化を行うことが困難である。
一方で、LTEシステムでは、ネットワーク最適化を図るための機能として、MDT(Minimization of Drive Test)が仕様化されている。現在規定されているMDTの方式であるExisting MDTでは、UE100は、eNB200から通知されたMDTに関する測定情報(Existing MDT Configuration)に基づいて、受信品質の測定及び収集を行っている。
MDTにおいて、MBMSに係る測定(MBSFN MDT)をサポートすることが検討されている。具体的には、eNB200が、UE100に、MBSFN MDTの測定情報(MBSFN MDT Configuration)を設定することにより、UE100がMBMSの受信品質を測定することが検討されている。
図13を用いて、MBSFN MDTの測定情報をUE100に設定する場合のシーケンスを説明する。
eNB200は、MBSFN MDTの測定情報、Trace ID、及びその他の設定情報を保持している(S1301)。Trace IDは、測定情報を一意に区別するために用いる識別子である。UE100は、Trace IDから、測定情報が設定された時期及び新旧の測定情報を区別することができる。
eNB200は、MBMSの設定(MBMS Configuration)をeNB200のエリア内にブロードキャストする(S1302)。より具体的には、MBSFN MDTの測定情報を送信する。
MBMSをサポートしているUE100−4のみが、MBSFN MDTの測定情報を設定し、MBMS受信品質の測定と収集を開始する。なお、MBMSをサポートしていないUE100−5は、MBMSのMDTを実施しない。
UE100−4は、MBMSデータを受信し、受信品質の測定と収集を行う(S1305、S1306)。
UE100−4は、測定と収集をストップする(S1304、S1305)。測定と収集をストップする理由としては、MBMS期間の満了、MDT用のリソースに余裕がなくなった等の理由が考えられる。
UE100−4は、MDTによる測定と収集の結果を利用可能である旨を示すAvailable Indication(可用性インジケータ)をeNB200に送信する(S1307)。
UE100−4は、eNB200からの指示を受けて(S1308 Log retrieve)、受信品質の収集結果を報告する。このメッセージにはTrace IDを含む(Log reporting w/ Trace ID)。
ここで、Existing MDTとMBSFN MDTが併存する場合において、UE100が2つのMDTの情報要素を設定し、指定された受信品質の測定及び収集を同時に行うのは、UE100の負荷等の観点から現実的でない。このため、UE100が同時に設定するMDTは1つという前提で、複数のMDT機能を規定する必要がある。
その一方で、MBMSでもMDTをサポートするために、eNB200は、Existing MDTの指示とMBSFN MDTの指示を、個別シグナリング、マルチキャスト、又はブロードキャストでUE100に送信する。
このため、eNB200は、Existing MDTとMBSFN MDTのUE100における設定を、適切に認識する必要がある。特にハンドオーバ時には、ハンドオーバ先eNB200−2は、UE100のMDTの設定を取得し、適切に制御する必要がある。
図8を用いて、第1の実施形態に係るハンドオーバ時の動作を説明する。
UE100は、Existing MDT又はMBMS MDTの測定情報を設定した状態でハンドオーバ元eNB200−1と通信をしている(不図示)。
UE100は、eNB200‐1と通信中の状態から、eNB200‐2にハンドオーバを行い、通信経路を接続Aから接続Bに切り替える(S801)。
ハンドオーバの際に、eNB200−1は、eNB200‐2に、UE100のMDTの設定に関する情報を通知し、eNB200‐2は、UE100のMDTの設定に関する情報を取得する(S802)。UE100のMDTの設定に関する情報とは、Existing MDTの測定情報と、MBSFN MDTの測定情報との何れかをUE100が設定しているかを示す識別情報である。
また、ハンドオーバの際には、UE100は、eNB200−2と接続Bに関する処理、例えば、RRCの設定を行う(S803)。
S802ではなく、S803の手順において、UEが、eNB200‐2に、識別情報を通知してもよい。
eNB200−2は、識別情報により、既にUE100にExisting MDT若しくはMBSFN MDTが設定されていることを、認識することができる。このため、eNB200−2は、新たにMDTの指示をする必要がない場合に、MDTの指示を行わないように制御することができる。例えば、eNB200−2は、既にExisting MDTの測定情報又はMBSFN MDTの測定情報がUE100に設定されている場合に、MBMS MDTの設定をUE100に再度指示するのを避けることができる。
[第2実施形態]
図9を用いて、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分については説明を省略する。
Existing MDTについては、EPC20等のネットワーク機能が、契約を基にUE100を選択し、eNB200が、個別シグナリングでUE100にExisting MDTの測定情報の設定を指示している。例えば、eNB200は、ネットワーク機能により選択されたUE100−1に、個別シグナリングでExisting MDTの測定情報を設定するように指示をする(S901)。
これに対して、MBMS MDTは、eNB200が、エリア内のMBMS MDTをサポートするUEに対して、ブロードキャスト又はマルチキャストにて、MBSFN MDTの測定情報の設定を指示している。例えば、eNB200は、MBSFN MDTの測定情報の設定指示を、ブロードキャスト又はマルチキャストにてeNB200のエリア内に送信する。エリア内でMBMS MDTをサポートするUE100−1乃至100−3は、MBSFN MDTを受信する(S902)。
ここで、UE100−1は、個別にExisting MDTの設定指示を受けているため、不特定多数のUE向けの指示であるブロードキャスト又はマルチキャストで受信したMBSFN MDTの設定を優先するのは好ましくない。UE100は、同時に1つのMDTの設定しかできないため、UE100−1は、Existing MDTの測定情報の設定を維持し、測定と収集を継続する。UE100−1は、受信したMBSFN MDTに関する指示については無視する。
一方、Existing MDTの設定がされてないUE100−2とUE100−3は、MBMS MDTの測定情報の設定指示を受けると、MBMS MDTの測定情報を設定する(S902)。
ただし、この場合でも、UE100−2又はUE100−3が、個別シグナリングでExisting MDTの設定指示を受けた場合、Existing MDTの測定情報を設定し、Existing MDTで指示された受信品質の測定と収集を行う。UE100−2又はUE100−3は、MBSFN MDTの測定情報を用いた受信品質の測定と収集は停止する。
なお、UE100−2又はUE100−3は、収集途中のMBMS MDTのログを破棄してもよいし、何らかのタイミングでeNB200に報告してもよい。
また、UE100−2又はUE100−3は、Existing MDTの測定情報を受信した際に、MBSFN MDTの測定情報を、破棄してもよいし、Existing MDTの測定情報による測定後に、所定状況を満たす場合は、MBMS MDTの測定情報による受信状況の測定と収集を再開してもよい。
[第3実施形態]
図10を用いて、第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態及び第2実施形態と同一の部分については説明を省略する。
MDTの種類ではなく、先に設定したMDTの測定情報を用いて受信状況の測定と収集を最後まで実施した方が、効率的にMDTによる受信状況の測定と収集を行うという観点からは好ましいケースもある。
eNB200−3は、UE100に、MDT設定通知#1を送信する(S1001)。ここで、MDT設定通知#1には、MBSFN MDTの測定情報が含まれていてもよいし、Existing MDTの測定情報が含まれていてもよい。
また、eNB200−3は、MDT設定通知#1を、個別シグナリング、ブロードキャスト、マルチキャストのいずれを用いて送信してもよい。
UE100は、MDTの測定情報を設定していない場合は、通知されたMDT設定通知#1に含まれる測定情報を設定し、受信品質の測定と収集を行う。
UE100が、eNB200−4のエリアに移動し、eNB200−4からMDT通知#2を受信する(S1003)。MDT通知#2も、MDT#1と同様にExisting MDTでも、MBSFN MDTでもよい。
また、eNB200−4は、MDT設定通知#1と同様にMDT設定通知#2を、個別シグナリング、ブロードキャスト、マルチキャストのいずれを用いて送信してもよい。
本実施形態では、UE100は、MDT#2の通知を受けても、MDT#1で通知された測定情報による設定を維持する。UE100は、受信したMDT#2を無視してもよい。
なお、UE100が接続状態(RRCコネクティッド状態)の場合には、UE100は、MDT#2を設定しない旨の通知(Reject Message)をeNB200−4に送信してもよい。あるいは、UE100は、MDT#1を設定している旨をeNB200−4に応答してもよい。
また、別の動作方法としては、UE100が常に最新のMDTの測定情報を設定して動作するという方法も考えられる。最新のMDTが、ネットワークが測定と収集を希望している設定である可能性が高いためである。
この場合、UE100がMDTの設定をしている場合に、個別シグナリング、ブロードキャスト、又はマルチキャストによりMDTの設定通知を受けた場合、UE100は、後から通知されたMDTの測定情報を設定する。
あるいは、UE100は、個別シグナリング、ブロードキャスト、又はマルチキャストによりMDTの設定通知を受けた場合、UE100は、既に設定しているMDTの測定情報がネットワークにより設定された時期と、新たに通知されたMDTの測定情報がネットワークにより設定された時期とを、MDTの測定情報から特定する。特定後、UE100は、設定時期が新しいMDTの測定情報を特定する。
[第4実施形態]
図11を用いて、第4実施形態について説明する。なお、第1実施形態乃至第3実施形態と同一の部分については説明を省略する。
Existing MDTとMBSFN MDTの優先度を通知した方が、UE100の受信時の競合制御を容易に実現するという観点等から好ましい場合がある。
eNB200は、eNB200のエリアで、ブロードキャスト又はマルチキャストでMBMS MDTの測定情報を送信する際に、優先度情報を通知する(S1101)。例えば、MBSFN measurement configuration messageに優先度情報を含めて通知してもよい。
ここで、優先度情報は、Existing MDTとMBSFN MDTとの間の優先度を識別する情報である。
優先度情報と共に、当該優先度情報を適用するUE100を特定する情報を併せて送信することが好ましい。これにより任意のUEやUEグループに対してのみ優先度に従ったMDTによる受信状況の測定と収集を行うことができる。
なお、優先度通知を受信して現在設定しているMDTの測定情報と異なる測定情報を設定するUE100は、収集途中のMBMS MDTのログを破棄してもよいし、何らかのタイミングでeNB200に報告してもよい。
また、UE100は、現在設定しているMDTの測定情報を、破棄してもよいし、所定状況を満たす場合に収集を再開してもよい。
[第5実施形態]
図12を用いて、第5の実施形態について説明する。なお第1実施形態乃至第4実施形態と同一の部分について説明は省略する。
eNB200は、MBSFN MDTの測定情報を、個別シグナリング、ブロードキャスト又はマルチキャストでUE100に通知する。
MBSFN MDTの測定情報が、異なる信号を用いてUE100に通知されるため、MBSFN MDT間の競合が起きてしまう可能性がある。
このため、eNB200は、接続状態にあるUE100−1に個別シグナリングを用いてMBSFN MDT測定情報を通知する。UE100−1は、個別シグナリングで受信した測定情報を設定する。一方、UE100−1は、ブロードキャスト又はマルチキャストで受信したMBSFN MDTの測定情報については無視する。
これに対して、アイドル状態のUE100−2及びUE100−3は、ブロードキャスト又はマルチキャストで受信したMBSFN MDTの測定情報を設定する。
UE100−1は、アイドル状態に遷移した後も、個別シグナリングで通知されたMBSFN MDTの測定情報を用いてMBMS受信状況の測定と報告を行う。UE100−1は、アイドル状態に遷移した後に、ブロードキャスト又はマルチキャストで受信したMBSFN MDTの測定情報については無視する。
MBSFN MDT間の競合回避は他の方法によっても可能である。例えば、Trace IDを用いて競合を回避することも可能である。この場合は、UE100は、Trace IDを確認し、最新の測定情報を適用することによりMBSFN MDT間の競合を回避できる。
なお、ブロードキャスト又はマルチキャストでMBSFN MDTの測定情報を通知している際には、MBSFN MDTの競合を回避するため、eNB200が、一定期間、個別シグナリングを用いてのMBSFN MDTの送信を行わないといった方法を用いることも可能である。
UE100が、個別シグナリングで送信されたMBSFN MDTの測定情報を優先することで競合を回避することも考えられる。
UE100は、マルチキャスト若しくはブロードキャストで受信したMBSFN MDTの測定情報が設定されている状態で、個別シグナリングでMBSFN MDTの測定情報を受信した場合は、個別シグナリングで受信したMBSFN MDTの測定情報に設定を更新する。
また、UE100が、個別シグナリングで受信したMBSFN MDTの測定情報が設定されている状態で、マルチキャスト若しくはブロードキャストで前記測定情報を受信した場合には、前記個別シグナリングで受信した前記測定情報の設定を維持する。
[第6実施形態]
第6の実施形態について説明する。なお、第1実施形態乃至第5実施形態と同一の部分について説明は省略する。
MBSFN MDTの測定情報がブロードキャスト又はマルチキャストで送信されることが検討されている。
UE100が、ブロードキャスト又はマルチキャストでMBSFN MDTの測定情報を受信した場合、測定情報に含まれる受信情報が正確な値でない可能性がある。ブロードキャスト又はマルチキャストで送信する場合には、メッセージは繰り返し送信されるためである。
UE100は、ブロードキャスト又はマルチキャストでMBSFN MDTの測定情報を受信した時点の正確な時間(timeInfoUTC)をabsoluteTimeInfoとして設定する。なお、UE100は、timeInfoUTCを、GPS等から取得することができる。
もしくは、UE100は、既存のabsoluteTimeInfoをリユースするが、absoluteTimeInfoの内容を、システム情報更新通知なしで変更することを許容する。
また、マルチプルロギング(multiple logging)、つまり測定情報が、複数のログ収集を同時に行うように設定されている場合、各ログの収集時間を正確に特定し、同時刻で比較する必要がある。
UEは、各ログについて、測定情報を受信した時のabsoluteTimeInfoを基にしたtime stampを設定することができる。あるいは、UEは、最初の受信したabsoluteTimeInfoを全てのログに適用するといった方法により時間を特定し、ログの比較をすることができる。
[その他の実施形態]
上述した実施形態はMBMSのMDTと、Exsiting MDTに関して記載したが、他のMDTとの間でも適用可能である。
上述した各実施形態は、別個独立に実施する場合に限らず、2以上の実施形態を組み合わせて実施してもよい。
また、上述した各実施形態では、移動通信システムとしてLTEシステムを例示したが、LTEシステムに限らず、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
[付記]
以下において、上述した実施形態の補足事項について付記する。
付記に係る移動局(UE)は、記録型MDTによりMBMSの受信状況の測定及び収集を行う記録型MBSFN測定がネットワークにより設定された移動局である。前記移動局は、前記記録型MBSFN測定が未だ継続中である場合を除いて、所定のタイミングにおいて、前記記録型MBSFN測定の可用性を示す可用性インジケータを前記ネットワークに送信する制御部を備える。
前記記録型MBSFN測定が未だ継続中である場合には、前記制御部は、前記可用性インジケータを送信しない制御を行う。
前記所定のタイミングは、前記ネットワークとの接続確立、前記ネットワークとの接続再確立、前記ネットワークにおけるハンドオーバ、の何れかのタイミングである。
前記記録型MBSFN測定が自移動局に設定されている状態において、前記記録型MBSFN測定とは異なる種別のMDTが前記ネットワークから新たに設定された場合、前記制御部は、前記異なる種別のMDTの設定で前記記録型MBSFN測定の設定を上書きする。
付記に係る測定制御方法は、記録型MDTによりMBMSの受信状況の測定及び収集を行う記録型MBSFN測定がネットワークにより設定された移動局における測定制御方法である。前記測定制御方法は、前記記録型MBSFN測定が未だ継続中である場合を除いて、所定のタイミングにおいて、前記記録型MBSFN測定の可用性を示す可用性インジケータを前記ネットワークに送信するステップを備える。
付記に係るプロセッサは、記録型MDTによりMBMSの受信状況の測定及び収集を行う記録型MBSFN測定がネットワークにより設定された移動局に備えられるプロセッサである。前記プロセッサは、前記記録型MBSFN測定が未だ継続中である場合を除いて、所定のタイミングにおいて、前記記録型MBSFN測定の可用性を示す可用性インジケータを前記ネットワークに送信する処理を行う。
1.はじめに
既存のMDTとMBSFN MDTの両方を同時にサポートする必要性はまだ明らかではない。本付記において、UE及び既存の仕様への影響を最小限にするための提案と共に、この問題について検討する。
2.同時MDT
既存のMDTでMBSFN MDTを組み込むための議論の一環として、以前の議論の多くは、既存のMDTに影響を与えることなく、MBSFN MDTをサポートすることを対象としている。既存のMDTへの影響は、仕様への影響だけでなくUEへの影響の両方から検討すべきである。しかし、場合によっては、仕様に小さな影響を与えることが必ずしもUEに小さな影響を与えるものではない(その逆も同様)。以前は、既存のMDTのサポートの議論の一部として、UEが1つのMDTログのみをサポートする必要があることが決定されていた。複数のRATをサポートするための複数のログのサポートが除外され、「logged MDT in Connected」のサポートも除外された。これらの選択肢を除外した理由の一部は、複雑さ及び必要なメモリの両方からUEへの負担を軽減することであった。MBSFN MDTをサポートすることを可能にするためだけに同時MDTに特別な規定があってはならない。これは、UEのための既存のMDTの振る舞いから大きく逸脱するだろう。
提案1:UEは同時MDTのサポートが要求されるべきではない。
2.1.単一MDTのサポート
DCCHベースの設定(configuration)がベースラインと考えられている。したがって、MBSFN MDT設定が直接的にUE単位で制御される。
合意事項
2.リリース12においてMBSFNのための即時MDT(Immediate MDT)はサポートされない。
1.RRC_CONNECTEDにおけるMBSFN測定用の記録MDT(logged MDT)がサポートされる予定である。
3.ベースラインとして、DCCHベースの設定が使用される。
3(a).時間が許せば、同様にMCCHベースの設定をサポートしようとすることができる。
上記の前提下で、進行中のMDTセッションがもはや適用されない(例えば、UEがもはやMBMSに興味が無い)場合を除いて、進行中のMDTセッションをUEが有する場合、ネットワークが別のMDT種別の設定を防止することを可能とするべきである。シグナリングベーストレースの場合、コアネットワークが既存のMDT又はMBSFN MDTのいずれかを実行するようにUEを選択するので、コアネットワークは、優先MDT種別を設定するための適切な調整をUEに提供可能であるべきである。既存のMDTとMBSFN MDTとが調整されないかもしれないので、特定のUEのための同時MDTを防止することができない場合があり得る。
管理ベースのトレースの場合については、IDLEにおけるLogged MDTのためのeNB間MDTコンテキスト(測定及び報告についての関連する設定情報)を転送する必要がないことが決定された。また、UEがIDLEである場合、MDTコンテキストは、RANノードにより解放されると想定される。MBSFN MDTがConnectedにおけるLogged MDTをサポートしているので、MBSFN MDTの場合とは状況が異なる。管理ベースのトレースによって設定されたMDTの設定がハンドオーバ中に転送されないという合意に従う場合、ターゲットeNBは、2つのMDTのいずれで既にUEが設定されているかを知らない。新しいMDTがUEに設定される可能性があり、同時MDTが発生することがあり得る。
同時MDTを防止する方法の一つは、UEが、他の種別のMDT設定を受信した場合にMDTの一つ捨てることを可能にすることである。次のように2つの選択肢がある:
・選択肢A−1:新しいMDT種別が、常に以前にUEに設定されたMDTを上書きする。
・選択肢A−2:UEが既に設定MDTを持っている場合、新しいMDT種別の設定は破棄される。
これらの二つの選択肢は、eNBがUEに新しいMDT設定を開始する前にUEのMDT設定のステータスを知る必要がない利点を有する。ネットワークが新しいLogged MDT設定を設定するときは常に、すでに設定されているLogged MDT設定を置き換えるという、既存のMDTの合意の一部として合意されているので、選択肢A−1がより好ましい。
また、eNBは、UEの以前のMDTはもはや必要とされない可能性があるので、場合によっては意図的に、UEに新しいMDTを設定するための具体的な理由を有することができる。
提案2:同時MDTを防止するために、UEは、以前にUEに設定されているMDTを新しいMDT種別で上書きする。
2.2.MBSFN MDTのための可用性インジケータ
既存のMDTでは、UEは、ロギング期間が終了していなくても、RRCアイドルモードからRRCコネクティッドモードに遷移する度に可用性インジケータを含める。これは多くの場合、ネットワークが部分的な記録データ(logged data)を取得する必要性を引き起こし、複数のログ取得からのデータをネットワークが結合することを必要とする。UEがMBSFN MDTのログも持っている場合、複数のMDTの複数のログをネットワークが整理するために追加の複雑さがあり得る。
MBSFN MDTをサポートするために、MBSFN MDTをサポートするための別個の可用性インジケータを使用することが提案されている。ネットワークがどのMDTログを取得すべきか把握できるように、独立したインジケータをサポートし得る。しかし、単に既存のMDTの場合のように1ビットのインジケータと同じルールを適用することは問題になり得る。既存のMDTの場合には、Logged MDTがアイドルモードにのみ適用されるので、可用性インジケータは、接続の確立/再確立、ハンドオーバの際にのみトリガされる。MBSFN MDTは、RRCコネクティッド及びアイドルモードの両方についてMDTログ機能をサポートしているので、可用性インジケータをいつトリガするかを明確化する必要がある。既存のMDTは、UEがアイドルである間においてのみロギングを行う場合、管理可能であり得る部分的なデータ取得を想定する。MBSFN MDT用の新しい可用性インジケータは、UEがRRC接続モードにある間に繰り返し送信されるならば、実質的に増加したシグナリング負荷と共に部分的なデータの検索回数を増加させ得る。可用性インジケータがいつトリガされるかを決定する前に、可用性インジケータについての以下の選択肢を検討する必要がある。
・選択肢B−1:既存のMDTの場合のようにMBSFN MDTのログの可用性を示すために1ビットが使用される。RRC_CONNECTEDの間にロギングを行う際にいつUEが可用性インジケータをトリガするかは更なる検討が必要である。
表1に、選択肢B−1でのUE/eNBの取り扱い(Handling)を示す。
Figure 0006105807
・選択肢B−2:利用可能な記録データをUEが有し、かつ、MBSFN MDTが完了(すなわち、継続期間が満了)した場合、eNBに示すために1ビットが使用される。
表2に、選択肢B−2でのUE/eNBの取り扱い(Handling)を示す。
Figure 0006105807
・選択肢B−3:2ビットのインジケータがeNBに送信される。最初のビットは、UEが使用可能な任意のデータを記録しているか否かを通知し、2番目のビットは、UEが以前の設定に基づいてMDT測定を実行している(すなわち、ログ期間が満了していない)か否かをeNBに通知する。
表3に、選択肢B−3でのUE/eNBの取り扱い(Handling)を示す。
Figure 0006105807
表4に、前述の問題を取り扱う能力と共に3つの選択肢の概要を示す。
Figure 0006105807
※ビット#1でUEがLoggedデータの可用性を示しても、ビット#2でUEがMBSFN MDTが終了していないことを示す場合には、eNBは、MBSFN MDTが完了するまでログを取得しないことを選択し得る。
表4の結果によれば、MBSFN MDTが完了しているか否かをeNBに示す可能性を選択肢B−2及び選択肢B−3の両方が有するため、頻繁な記録データ取得をeNBが防止することを補助するために選択肢B−2又は選択肢B−3を提案する。MDT設定の適切な協調をサポートすることについて、選択肢B−3は、MBSFN MDTが既に設定されていることの通知をeNBに提供する。しかしながら、ビット#1が示されているかにかかわらず、MDT設定が存在する場合にビット#2を常に送信するか否かをさらに検討するべきである。同時MDTを防止するために提案2を使用し得るが、既に設定されたMDTは依然としてネットワークに望ましいものであり得るため、eNBは、既に設定されたMDTをUEに破棄させるためだけにUEに新たなMDTを設定することは好ましくない。代わりに、eNBは、既に設定されたMDTを有しない他のUEを選択し得る。シグナリング負荷に関して、UEはMBSFN MDTが完了した場合にログ可用性を示すだけであるため、選択肢B−2が好ましい。これに対し、選択肢B−3は、選択肢B−1に比べて、ログ可用性通知を削減しないので、シグナリング負荷に最も大きい影響を与えるが、MBSFN MDTが完了したか否かを示す新たなビットも追加される。結局、選択肢B−1の主な利点は、既存のMDTと一貫性のある動作を持つ利点がある。しかし、既存のMDTがアイドルにおけるロギングのみをサポートするのに対し、MBSFN MDTは、アイドル及びコネクティッドの両方におけるロギングをサポートする。上記の選択肢の何れを選択するかに応じて、インジケータがいつトリガされるか(特に、UEがコネクティッドモードのである間)を検討すべきである。
提案3:MBSFN MDTのための可用性インジケータとして何れかの選択肢が考慮されるべきである。
[相互参照]
米国仮出願第61/968004号(2014年3月20日出願)及び米国仮出願第61/991057号(2014年5月9日出願)の全内容が、参照により本願明細書に組み込まれている。
本発明は、移動通信等の無線通信分野において有用である。

Claims (5)

  1. 記録型MDTによりMBMSの受信状況の測定及び収集を行う記録型MBSFN測定がネットワークにより設定された移動局であって、
    前記記録型MBSFN測定が未だ継続中である場合を除いて、所定のタイミングにおいて、前記記録型MBSFN測定の可用性を示す可用性インジケータを前記ネットワークに送信する制御部を備え
    前記記録型MBSFN測定が未だ継続中である場合には、前記制御部は、前記可用性インジケータを送信しない制御を行うことを特徴とする移動局。
  2. 前記所定のタイミングは、前記ネットワークとの接続確立、前記ネットワークとの接続再確立、前記ネットワークにおけるハンドオーバ、の何れかのタイミングであることを特徴とする請求項1に記載の移動局。
  3. 前記記録型MBSFN測定が自移動局に設定されている状態において、前記記録型MBSFN測定とは異なる種別のMDTが前記ネットワークから新たに設定された場合、前記制御部は、前記異なる種別のMDTの設定で前記記録型MBSFN測定の設定を上書きすることを特徴とする請求項1に記載の移動局。
  4. 記録型MDTによりMBMSの受信状況の測定及び収集を行う記録型MBSFN測定がネットワークにより設定された移動局における測定制御方法であって、
    前記記録型MBSFN測定が未だ継続中である場合を除いて、所定のタイミングにおいて、前記記録型MBSFN測定の可用性を示す可用性インジケータを前記ネットワークに送信するステップと、
    前記記録型MBSFN測定が未だ継続中である場合には、前記可用性インジケータを送信しない制御を行うステップと、
    を備えることを特徴とする測定制御方法。
  5. 記録型MDTによりMBMSの受信状況の測定及び収集を行う記録型MBSFN測定がネットワークにより設定された移動局に備えられるプロセッサであって、
    前記記録型MBSFN測定が未だ継続中である場合を除いて、所定のタイミングにおいて、前記記録型MBSFN測定の可用性を示す可用性インジケータを前記ネットワークに送信する処理を行い、
    前記記録型MBSFN測定が未だ継続中である場合には、前記可用性インジケータを送信しない制御を行うことを特徴とするプロセッサ。
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