JP2017153060A - アンテナ装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送相手側アンテナとの結合状態や磁束のパターン等を安定化させ、特性の安定したアンテナ装置およびそれを備える電子機器を提供する。【解決手段】アンテナ装置101は、結合コイル1、コイルアンテナ2および面状導体(導電性部材)3を備える。コイルアンテナ2はコイル開口APと、コイル開口周りに巻回されたコイルアンテナ導体21を備える。コイルアンテナ導体21は結合コイル1の結合コイル導体と少なくとも磁界を介して結合する。面状導体3は、コイル開口APのうち結合コイル1から最も離れている位置から面状導体3までの最短距離をD2で表し、コイル開口APのうち結合コイル1に最も近い位置から面状導体3までの最短距離をD1で表すとき、D1<D2の関係にある。【選択図】図1

Description

本発明は、近距離無線通信システムやワイヤレス電力伝送システム等に用いられるアンテナ装置、およびそのアンテナ装置を備える電子機器に関するものである。
携帯端末に実装されるNFC(Near Field Communication) などのHF帯のRFIDにおいては、通信相手側アンテナと磁界結合するコイルアンテナが用いられる。
例えば、ループアンテナやキャパシタが設けられたアンテナ基板と、送受信回路やチップ型コイルが設けられたコントロール基板とを備えた移動体通信装置が特許文献1に示されている。
国際公開第2005/017821号
特許文献1に示される移動体通信装置の構造によれば、チップ型コイルとループアンテナとが磁界結合するので、ループアンテナと送受信回路とを通信ケーブルで結線する必要がなくなる。
しかし、このようにチップ型コイルと、このチップ型コイルと結合するループアンテナとを有するアンテナ装置においては、ループアンテナに流れる電流に起因する磁束だけでなく、チップ型コイルに流れる電流に起因する磁束も通信相手側のアンテナ装置と結合する。そのことにより、ループアンテナ、チップ型コイル、および通信相手側アンテナそれぞれの間の結合状態、共振状態および磁束のパターン等が不安定となる。本願の発明者は、上述の課題を見出した。
本発明の目的は、上述の課題を解消して、伝送相手側アンテナとの結合状態や磁束のパターン等を安定化させ、特性の安定したアンテナ装置およびそれを備える電子機器を提供することにある。
(1)本発明のアンテナ装置は、
結合コイル導体を有する結合コイルと、
コイル開口と、前記コイル開口の周りに巻回され、前記結合コイル導体と少なくとも磁界を介して結合するコイルアンテナ導体と、を有するコイルアンテナと、
前記コイル開口の平面視で、前記コイル開口の少なくとも一部と重なる面状の導電性部材と、を備え、
前記導電性部材は、前記コイル開口のうち前記結合コイルから最も離れている位置から前記導電性部材までの最短距離をD2で表し、前記コイル開口のうち前記結合コイルに最も近い位置から前記導電性部材までの最短距離をD1で表すとき、D1<D2の関係にある、ことを特徴とする。
上述の構成により、導電性部材は、コイルアンテナ導体に流れる電流に起因した磁束分布に、結合コイルに流れる電流に起因した磁束分布が重畳されることによる、アンテナ装置の特性の不安定性が抑制される。
(2)前記コイル開口のうち前記結合コイルに最も近い位置から前記導電性部材までの間に間隙を有することが好ましい。これにより、導電性部材とコイルアンテナ導体とは上記間隙を通る磁束を介して結合しやすくなる。
(3)上記(1)または(2)において、前記コイルアンテナは前記コイルアンテナ導体が形成される絶縁性基材を備え、前記導電性部材は前記絶縁性基材に形成されていることが好ましい。これにより、導電性部材を設けるために特別な部材を追加する必要がなく、部品点数が増加しない。
(4)上記(3)において、前記絶縁性基材は、複数の絶縁体層の積層体で構成され、前記導電性部材は、前記コイルアンテナ導体が形成された前記絶縁体層よりも前記結合コイルから遠い前記絶縁体層に形成されることが好ましい。これにより、導電性部材とコイルアンテナ導体との隙間が大きくなるので、結合コイルとコイルアンテナとの結合度が高まる。また、導電性部材とコイルアンテナ導体との隙間も大きくなるので、コイルアンテナと伝送相手側アンテナとの結合度が高まる。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記結合コイルは、平面視で、前記導電性部材の幅は、前記結合コイルの開口端の幅より広いことが好ましい。これにより、結合コイルを透過する磁束のうち、コイルアンテナ導体の近傍を周回する割合が増えて、結合コイルとコイルアンテナとの結合度が強くなる。
(6)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記導電性部材は、平面視で、前記結合コイルを複数方向から囲む形状であってもよい。これにより、結合コイルを透過する磁束のうち、コイルアンテナ導体の近傍を周回する割合が効果的に増えて、結合コイルとコイルアンテナとの結合度が強くなる。
(7)上記(6)において、前記導電性部材は、平面視で、前記結合コイルに近接する方向に延出する延出部を有することが好ましい。これにより、結合コイルを透過する磁束のうち、コイルアンテナ導体の近傍を周回する割合が効果的に増えて、結合コイルとコイルアンテナとの結合度が強くなる。
(8)上記(1)から(7)のいずれかにおいて、前記コイルアンテナ導体の巻回軸方向において、前記コイルアンテナ導体に対して前記結合コイルとは反対側に配置され、前記コイル開口の平面視で、前記導電性部材と前記結合コイルとの間に位置する前記コイルアンテナ導体の一部に重なる第1磁性体を備えることが好ましい。これにより、第1磁性体の磁路としての作用により、結合コイルとコイルアンテナとの結合が高まる。
(9)上記(1)から(8)のいずれかにおいて、前記コイルアンテナ導体の巻回軸方向において、前記コイルアンテナ導体に対して前記結合コイル側に配置され、前記コイル開口の平面視で、前記コイル開口または前記コイルアンテナ導体の少なくとも一部に重なる第2磁性体を備える、ことが好ましい。これにより、コイルアンテナと伝送相手側アンテナとの結合が高まる。また、コイルアンテナ導体と回路基板との間に第2磁性体が配置される場合に、第2磁性体は回路基板とアンテナ装置との間でのノイズ遮蔽材を兼ねることができる。
(10)上記(8)において、前記コイルアンテナ導体の巻回軸方向において、前記コイルアンテナ導体に対して前記結合コイル側に配置され、前記コイル開口の平面視で、前記コイル開口または前記コイルアンテナ導体の少なくとも一部に重なり、前記第1磁性体と接続される第2磁性体を備える、ことが好ましい。これにより、コイルアンテナと伝送相手側アンテナとの結合が高まる。また、コイルアンテナ導体と回路基板との間に第2磁性体が配置される場合に、第2磁性体は回路基板とアンテナ装置との間でのノイズ遮蔽材を兼ねることができる。
(11)上記(9)または(10)において、前記第2磁性体は、前記導電性部材と前記結合コイルとの間に位置する前記コイルアンテナ導体と重なる領域に抜き部を有することが好ましい。これにより、結合コイルとコイルアンテナとの結合が高まる。
(12)上記(1)から(11)のいずれかにおいて、前記コイルアンテナ導体に、当該コイルアンテナ導体の電流経路の途中に接続されるキャパシタを備えることが好ましい。これにより、コイルアンテナに流れる電流が大きくなり、ブースターとしての機能が高まる。
(13)上記(12)において、前記導電性部材は前記キャパシタを構成する電極であることが好ましい。これにより、導電性部材がキャパシタを兼ねるため、別途部品としてのキャパシタが不要となる。
(14)上記(1)から(13)のいずれかにおいて、前記コイルアンテナは結合相手のコイルアンテナに対しHF帯の交番磁界を介して結合することが好ましい。これにより、比較的ターン数の少ないコイルアンテナ導体を有する、携帯電子機器のサイズに収まるアンテナ装置が得られる。
(15)本発明の電子機器は、アンテナ装置と、当該アンテナ装置に接続されて前記アンテナ装置を通信または電力の少なくとも一方に用いる給電回路と、を備え、
前記アンテナ装置は、
結合コイル導体を有する結合コイルと、
コイル開口と、前記コイル開口の周りに巻回され、前記結合コイル導体と少なくとも磁界を介して結合するコイルアンテナ導体と、を有するコイルアンテナと、
前記コイル開口の平面視で、前記コイル開口の少なくとも一部と重なる導電性部材と、を備え、
前記導電性部材は、前記コイル開口のうち前記結合コイルから最も離れている位置から前記導電性部材までの最短距離をD2で表し、前記コイル開口のうち前記結合コイルに最も近い位置から前記導電性部材までの最短距離をD1で表すとき、D1<D2の関係にある、ことを特徴とする。
上述の構成により、導電性部材は、コイルアンテナに流れる電流に起因した磁束分布に、結合コイルに流れる電流に起因した磁束分布が重畳されることによる、アンテナ装置の特性の不安定性が抑制される。
本発明によれば、結合コイルと伝送相手側アンテナとの不要結合が抑制されて、伝送相手側アンテナとの結合状態や磁束のパターン等が安定化され、特性の安定したアンテナ装置およびそれを備える電子機器が得られる。
図1(A)は第1の実施形態に係るアンテナ装置101を備える電子機器の部分断面図であり、図1(B)はアンテナ装置101の主要部の平面図である。 図2は結合コイル1の分解斜視図である。 図3は結合コイル1の断面図である。 図4はアンテナ装置101の回路構成を示す図である。 図5(A)は第2の実施形態に係るアンテナ装置102を備える電子機器の部分断面図であり、図5(B)はアンテナ装置102の主要部の平面図である。 図6(A)は第3の実施形態に係るアンテナ装置103を備える電子機器の部分断面図であり、図6(B)はアンテナ装置103の主要部の平面図である。 図7はアンテナ装置103の回路構成を示す図である。 図8(A)は第4の実施形態に係るアンテナ装置104を備える電子機器の部分断面図であり、図8(B)はアンテナ装置104の主要部の平面図である。 図9(A)は第5の実施形態に係るアンテナ装置105を備える電子機器の部分断面図であり、図9(B)はアンテナ装置105の主要部の平面図である。 図10は第6の実施形態に係るアンテナ装置に適用されるコイルアンテナ2の平面図である。 図11(A)は基材22の第1面に形成されている導体パターン、図11(B)は基材22の第2面に形成されている導体パターンをそれぞれ示す図である。 図12は、図10に示したコイルアンテナ2を有する、第6の実施形態に係るアンテナ装置106および、それを備える電子機器の部分断面図である。 図13は第6の実施形態に係るコイルアンテナ2の回路図である。 図14(A)は第7の実施形態に係るアンテナ装置が備えるコイルアンテナ2の平面図であり、図14(B)はコイルアンテナ2から磁性体7を取り外した状態での平面図である。 図15(A)は第7の実施形態に係るアンテナ装置107を備える電子機器の部分断面図であり、図15(B)はアンテナ装置107の主要部の平面図である。 図16(A)は第8の実施形態に係るアンテナ装置108を備える電子機器の部分断面図であり、図16(B)はアンテナ装置108の主要部の平面図である。 図17(A)は第9の実施形態に係るアンテナ装置109Aを備える電子機器の部分断面図であり、図17(B)はアンテナ装置109Aの主要部の平面図である。図17(C)は面状導体3の拡大平面図である。 図18(A)は第9の実施形態に係る別のアンテナ装置109Bを備える電子機器の部分断面図であり、図18(B)はアンテナ装置109B主要部の平面図である。 図19(A)は第10の実施形態に係るアンテナ装置110の主要部の平面図である。図19(B)は面状導体3の拡大平面図である。 図20(A)、図20(B)は第11の実施形態に係るアンテナ装置111A,111Bの主要部の平面図である。 図21は第12の実施形態に係るアンテナ装置112を備える電子機器の部分断面図である。 図22は13の実施形態に係る電子機器201の筐体内部の構造を示す平面図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせは可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
各実施形態に示す「アンテナ装置」は、信号(または電力)の送信(送電)側、受信(受電)側のいずれにも適用できる。この「アンテナ装置」を、磁束を放射するアンテナとして説明する場合でも、そのアンテナ装置が磁束の発生源であることに限るものではない。伝送相手側アンテナが発生した磁束を受ける(鎖交する)場合にも、すなわち送受の関係が逆であっても、同様の作用効果を奏する。
以降に示す各実施形態に示す「アンテナ装置」は、交番磁界により、通信相手側アンテナと磁界結合を用いた近傍界通信のために用いられるアンテナ装置、または電力伝送相手側アンテナと磁界結合を用いた近傍界での電力伝送のために用いられるアンテナ装置である。通信の場合には、例えばNFC(Near field communication)等の通信システムに適用される。電力伝送の場合には、例えば電磁誘導方式や磁界共鳴方式等の電力伝送システムに適用される。
各実施形態に示す「アンテナ装置」は、例えばHF帯、特に13.56MHz、6.78MHzまたはそれらの近傍の周波数帯が利用される。アンテナ装置の大きさは使用する周波数における波長λに比べて十分に小さく、使用周波数帯においては電磁波の放射効率は低い。アンテナ装置の大きさはλ/10以下である。なお、ここでいう波長とは、コイルアンテナ導体が形成される基材の誘電性や透磁性による波長短縮効果を考慮した実効的な波長である。
各実施形態において、「電子機器」とは、スマートフォンやフィーチャーフォン等の携帯電話端末、スマートウォッチやスマートグラス等のウェアラブル端末、ノートPCやタブレットPC等の携帯PC、カメラ、ゲーム機、玩具等の情報機器、ICタグ、SDカード、SIMカード、ICカード等の情報媒体等、様々な電子機器を指す。
《第1の実施形態》
図1(A)は第1の実施形態に係るアンテナ装置101を備える電子機器の部分断面図であり、図1(B)はアンテナ装置101の主要部の平面図である。図1(A)は図1(B)におけるA−A部分の断面図である。
本実施形態のアンテナ装置101は、携帯電話端末等の電子機器に構成されている。アンテナ装置101は、結合コイル1、コイルアンテナ2、面状導体3を備える。図1(A)においては、電子機器の筐体4の一部、この筐体4内に収容される回路基板5なども図示している。
結合コイル1は、後述するように、矩形ヘリカル状に形成された結合コイル導体を有し、その巻回軸を図1(A)(B)におけるX軸方向に向けて、回路基板5に実装されている。コイルアンテナ2は、コイル開口APと、このコイル開口AP周りに巻回されたコイルアンテナ導体21を備える。コイルアンテナ導体21は、絶縁性の基材22に形成されている。コイルアンテナ導体21は結合コイル1の結合コイル導体と少なくとも磁界を介して結合する。
コイルアンテナ導体21は、複数ターンの矩形スパイラル状に形成され、その両端が互いに接続されている。基材22には、導体パターンである面状導体3が形成されている。この面状導体3は、コイル開口APの平面視で、コイル開口APに重なっている。面状導体3は、コイル開口APの平面視で、コイル開口APの面積よりも小さい。また、面状導体3は、コイル開口APのうち結合コイル1から最も離れている位置から面状導体3までの最短距離をD2で表し、コイル開口APのうち結合コイル1に最も近い位置から面状導体3までの最短距離をD1で表すとき、D1<D2の関係にある。換言すると、面状導体3はコイルアンテナ2のコイル開口APの中央より、結合コイル1側に偏位している。面状導体3は本発明に係る「導電性部材」の一例である。上記距離D1は、「面状導体3と結合コイル1との間に位置するコイルアンテナ導体21の一部と面状導体3との間隔」ということもできる。
コイル開口APのうち結合コイル1に最も近い位置から面状導体3までの最短距離D1で示す部分は、結合コイル1と面状導体3との間隙である。
コイルアンテナ導体21および面状導体3は、例えば、基材22にラミネートされたCu箔のパターンニングにより形成される。面状導体3はコイルアンテナ導体21とは異なる面に配置されていてもよい。本実施形態では面状導体3の全体がコイル開口APに重なっているが、上記D1<D2の関係を満たせば、平面視で、面状導体3の一部がコイル開口APに重なっている構成であってもよい。
コイルアンテナ導体21および面状導体3が形成された基材22は、接着材層6を介して筐体4の下面に接着または粘着されている。筐体4は、例えば樹脂製筐体であり、磁束が通過する。筐体4が導電性を有する場合は、少なくともコイルアンテナ2のコイル開口APと鎖交する磁束が通過する開口部を備え、且つ、その開口部の内縁だけを周回する渦電流が流れないように構成されていればよい。
結合コイル1を通過する磁束の大部分はコイルアンテナ2のコイル開口APを通過(鎖交)する。図1(A)の磁束φ1は、結合コイル1とコイルアンテナ2との結合に寄与する磁束を表している。このように、結合コイル1の結合コイル導体はコイルアンテナ2のコイルアンテナ導体21と磁界結合する。
図1(A)には、通信相手側アンテナ300も図示している。この通信相手側アンテナ300は、例えば所定ターンのスパイラル状に形成された通信相手側アンテナ導体321を備える。図1(A)において、磁束φ2は、例えばHF帯の交番磁界による磁束であり、通信相手側アンテナ300のコイル開口およびコイルアンテナ2のコイル開口APを通過する(鎖交する)。したがって、コイルアンテナ2は通信相手側アンテナ300と交番磁界を介して磁界結合する。この通信相手側アンテナ300は本発明に係る「伝送相手側アンテナ」の一例である。通信相手側アンテナ300には例えばリーダ・ライター回路が接続される。上記通信相手側アンテナ300は本発明に係る「結合相手側アンテナ」の一例である。
図2は結合コイル1の分解斜視図であり、図3は結合コイル1の断面図である。結合コイル1は、複数のシート10a〜10iが積層された多層基板10と、この多層基板10に形成された結合コイル導体とを備えている。図2では上下の非磁性体シート10a,10iの図示を省略している。磁性体シート10bの下面には複数の第1線条部11が形成されている。磁性体シート10hの上面には複数の第2線条部12が形成されている。磁性体シート10b〜10hには複数のビア導体(層間接続導体)が形成されている。第1線条部11、第2線条部12およびビア導体が上記結合コイル導体である。このようにして、横置きの扁平角筒に沿ったヘリカル状の結合コイル導体を備えた結合コイル1が構成されている。
本実施形態において、コイルアンテナ2のコイルアンテナ導体21と、結合コイル1の結合コイル導体との位置関係は、次のとおりである。
(a)結合コイル1は、コイルアンテナ導体21の巻回軸(Z軸)方向において、コイルアンテナ2に対し、通信相手側アンテナ300とは反対側に位置する。
(b)結合コイル1の結合コイル導体の巻回軸はX軸方向を向き、コイルアンテナ2のコイルアンテナ導体21の巻回軸はZ軸方向を向く。
(c)コイルアンテナ2のコイルアンテナ導体21は筐体4の面に対し、実質的に平行に巻回されている。
(d)回路基板5の面は筐体の面に対して実質的に平行であり、結合コイル1はこの回路基板5に表面実装されている。
(e)コイルアンテナ2の平面視で(Z軸方向から視て)、結合コイル1はコイルアンテナ2に重なる領域に比べ、コイルアンテナ2より外側にある領域が大きい。
図4は、本実施形態のアンテナ装置101の回路構成を示す図である。図4においては、アンテナ装置101に接続される電子機器側の回路および通信相手側アンテナについても表している。図4において、インダクタL1は結合コイル1によるインダクタンスを集中定数回路として表した素子である。インダクタL21A,L21Bはコイルアンテナ導体21を集中定数回路として表した素子である。インダクタL321は通信相手側アンテナ導体321を集中定数回路として表した素子である。
結合コイル1にはキャパシタC1A,C1Bの直列回路が並列に接続されていて、LC共振回路が構成されている。RFIC110は結合コイル1に対する給電回路であり、キャパシタC2A,C2Bを介して上記LC共振回路にHF帯の通信信号を給電する。インダクタL1とインダクタL21Aとの結合で、結合コイル1とコイルアンテナ2との磁界結合を表している。同様に、インダクタL21BとインダクタL321との結合で、コイルアンテナ2と通信相手側アンテナ300との磁界結合を表している。通信相手側アンテナ300には例えばリーダ・ライター回路が接続されている。
図1(A)(B)において、仮に、面状導体3が無いとすると、結合コイル1を通過する磁束のうち、通信相手側アンテナ300のコイル開口を通過する不要な磁束が多くなる。図1(A)において磁束φ12はこの不要な磁束を示している。
本実施形態によれば、面状導体3は、結合コイル1を通過する磁束のうち、通信相手側アンテナ300のコイル開口を通過する不要な磁束φ12を遮蔽するので、結合コイル1と通信相手側アンテナ300との不要結合が抑制される。そのため、例えばコイルアンテナ2および結合コイル1に流れる電流のバランスが変化しても、通信相手側アンテナ300と結合する磁束には結合コイル1起因の磁束が重畳され難い。その結果、周波数(共振状態)や通信相手との結合状態等に依存せず、アンテナ装置101の特性の不安定性が抑制される。
なお、結合コイル1の結合コイル導体の巻回軸は、コイルアンテナ2のコイルアンテナ導体21の巻回軸に対する垂直方向であるX軸方向には限らない。例えば、結合コイル1の結合コイル導体の巻回軸の方向とコイルアンテナ導体21の巻回軸の方向とは、平行またはその他の角度を有する関係にあってもよい。
なお、図1(A)においては、通信相手側アンテナ300が電子機器の筐体4の上方に位置するように図示しているが、実際の使用形態では、通信相手側アンテナ300を備える機器(リーダ・ライター)に対して電子機器を載置またはかざす場合が多い。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、面状導体3の位置が第1の実施形態とは異なる例を示す。
図5(A)は第2の実施形態に係るアンテナ装置102を備える電子機器の部分断面図であり、図5(B)はアンテナ装置102の主要部の平面図である。図5(A)は図5(B)におけるA−A部分の断面図である。面状導体3は、コイルアンテナ2が形成された層よりも結合コイル1から遠い層に形成されている。本実施形態では、基材22の第1面にコイルアンテナ導体21が形成され、基材22の第2面に面状導体3が形成されている。その他の構成は第1の実施形態で示したアンテナ装置101と同じである。
本実施形態によれば、面状導体3がコイルアンテナ導体21と同一面に形成されている場合に比べて、コイル開口APのうち結合コイル1に最も近い位置から面状導体3までの最短距離D1が大きくなるので、結合コイル1とコイルアンテナ2との結合に寄与する磁束φ1が通る実質的な幅が拡がり、結合コイル1とコイルアンテナ2との結合を高めることができる。また、コイル開口APのうち結合コイル1から最も離れている位置から面状導体3までの最短距離D2が大きくなるので、コイルアンテナ2の実質的なコイル開口が拡がり、コイルアンテナ2と通信相手側アンテナ300との結合を高めることができる。
なお、絶縁性基材22は絶縁体層の積層体で構成されていてもよい。その場合に、面状導体3は、コイルアンテナ導体21が形成された絶縁体層よりも結合コイル1から遠い絶縁体層に形成されていてもよい。また、面状導体(導電性部材)3は、コイルアンテナ導体21が形成されている絶縁性基材22とは異なる部材に形成されていてもよい。例えば、面状導体(導電性部材)3は、筐体4の内面または外面に形成されていてもよい。
《第3の実施形態》
第3の実施形態では、コイルアンテナの構成が第1・第2の実施形態とは異なる例を示す。
図6(A)は第3の実施形態に係るアンテナ装置103を備える電子機器の部分断面図であり、図6(B)はアンテナ装置103の主要部の平面図である。図6(A)は図6(B)におけるA−A部分の断面図である。
本実施形態では、基材22の第1面にコイルアンテナ導体21aおよび面状導体3aが形成されていて、基材22の第2面にコイルアンテナ導体21bおよび面状導体3bが形成されている。面状導体3aと面状導体3bとは、基材22を介して互いに対向してキャパシタを構成している。すなわち、面状導体3a,3bはキャパシタを構成する電極でもある。図6(B)に表れているように、コイルアンテナ導体21aの第1端とコイルアンテナ導体21bの第1端とは層間接続導体を介して接続されている。コイルアンテナ導体21aの第2端は面状導体3aに接続されていて、コイルアンテナ導体21bの第2端は面状導体3bに接続されている。このように、コイルアンテナ導体21a,21bに、当該コイルアンテナ導体21a,21bの電流経路の途中に接続される、面状導体3a,3bによるキャパシタを備える。その他の構成は第1の実施形態で示したアンテナ装置101と同じである。
図7は本実施形態のアンテナ装置103の回路構成を示す図である。図7においては、アンテナ装置103に接続される電子機器側の回路および通信相手側アンテナについても表している。図7において、インダクタL1は結合コイル1に相当する。インダクタL21A,L21Bはコイルアンテナ導体21を集中定数回路として表した素子である。キャパシタC3は面状導体3a,3bにより形成される素子である。インダクタL321は通信相手側アンテナ導体321を集中定数回路として表した素子である。
コイルアンテナ2はインダクタL21A,L21BおよびキャパシタC3によるLC共振回路を構成している。この共振回路の共振周波数帯は、通信に利用される周波数帯である。例えばNFCの場合、13.56MHzまたはその近傍の周波数である。
本実施形態によれば、コイルアンテナ導体21a,21bに流れる電流(共振電流)が大きくなり、コイルアンテナ2のブースターとしての機能が高まる。また、面状導体3a,3bが共振キャパシタを兼ねるため、部品としてのキャパシタを別途設ける必要がない。
《第4の実施形態》
第4の実施形態では、磁性体を備える点で第3の実施形態とは異なる例を示す。
図8(A)は第4の実施形態に係るアンテナ装置104を備える電子機器の部分断面図であり、図8(B)はアンテナ装置104の主要部の平面図である。図8(A)は図8(B)におけるA−A部分の断面図である。
本実施形態のアンテナ装置104は第1磁性体71を備える。第1磁性体71は、コイルアンテナ導体21a,21bの巻回軸方向(Z軸方向)において、コイルアンテナ導体21a,21bに対して結合コイル1とは反対側で、且つコイル開口APの平面視で、面状導体3a,3bと結合コイル1との間に配置されている。第1磁性体71は、コイル開口APの平面視で、面状導体3a,3bと結合コイル1との間に位置するコイルアンテナ導体21a,21bの一部に重なる。第1磁性体71は例えば焼結磁性体フェライトシートまたは樹脂中に磁性体フェライト粉が混練されたシートである。基材22の第1面にコイルアンテナ導体21a、容量形成用導体21acおよび面状導体3aが形成されていて、基材22の第2面にコイルアンテナ導体21b、容量形成用導体21bcおよび面状導体3bが形成されている。容量形成用導体21acと容量形成用導体21bcとは、基材22を介して互いに対向してキャパシタを構成している。面状導体3aと面状導体3bとは、基材22を介して互いに対向してキャパシタを構成している。面状導体3a,3bは本発明に係る「導電性部材」の一例である。このように、コイルアンテナ2は、コイルアンテナ導体21a,21bの電流経路の途中に接続された、容量形成用導体21ac,21bcによるキャパシタと、面状導体3a,3bによるキャパシタとを備える。その他の構成は第3の実施形態と同様である。
本実施形態によれば、第1磁性体71は結合コイル1と鎖交する磁束φ1の磁路の一部を構成する。そのことにより、結合コイル1とコイルアンテナ2との結合が高まる。
《第5の実施形態》
第5の実施形態では第2磁性体を備える点で第4の実施形態とは異なる例を示す。
図9(A)は第5の実施形態に係るアンテナ装置105を備える電子機器の部分断面図であり、図9(B)はアンテナ装置105の主要部の平面図である。図9(A)は図9(B)におけるA−A部分の断面図である。
本実施形態のアンテナ装置105は第1磁性体71および第2磁性体72を備える。第2磁性体72は、コイルアンテナ導体21a,21bの巻回軸方向(Z軸方向)において、コイルアンテナ導体21a,21bに対して結合コイル1側に配置される。第2磁性体72は例えば焼結磁性体フェライトシートまたは樹脂中に磁性体フェライト粉が混練されたシートである。第2磁性体72は、面状導体3a,3bと結合コイル1との間に位置するコイルアンテナ導体21a,21bには重ならない(延伸していない)。すなわち、第2磁性体72は、面状導体3a,3bと結合コイル1との間に位置するコイルアンテナ導体21a,21bと重なる領域に抜き部(磁性体の無い領域)Vを有する。
また、第2磁性体72には、面状導体3a,3bに重なる部分に切欠部が形成されている。その他の構成は第4の実施形態と同様である。
本実施形態によれば、第2磁性体72はコイルアンテナ2と鎖交する磁束φ2の磁路の一部を構成する。そのことにより、コイルアンテナ2と通信相手側アンテナ300との結合が高まる。また、面状導体3a,3bと結合コイル1との間に位置するコイルアンテナ導体21a,21bと重なる領域に抜き部(磁性体の無い領域)Vを有するので、第1磁性体71が磁路の一部として有効に作用し、結合コイル1とコイルアンテナ2との結合を高めることができる。また、面状導体3a,3bによる容量形成領域に磁性体が近接しないことにより、磁性体損が抑制される。また、コイルアンテナ導体21a,21bと回路基板5との間に第2磁性体72が配置されることにより、第2磁性体72は回路基板5とアンテナ装置105との間でのノイズ遮蔽材を兼ねる。したがって、回路基板5に設けられている回路とアンテナ装置105との間の不要結合が抑制される。同様に、コイルアンテナ導体21a,21bとバッテリーパックやシールド部材との間に第2磁性体72が配置されると、第2磁性体72はバッテリーパックやシールド部材とアンテナ装置105との間での磁気的遮蔽材として作用し、バッテリーパックやシールド部材に渦電流が流れることが抑制される。
《第6の実施形態》
第6の実施形態では、コイルアンテナの構成がこれまでに示した実施形態とは異なる例を示す。
図10は第6の実施形態に係るアンテナ装置に適用されるコイルアンテナ2の平面図である。コイルアンテナ2は絶縁性基材22の第1面、第2面にそれぞれ所定の導体パターンが形成されることにより構成されている。図11(A)は基材22の第1面に形成されている導体パターン、図11(B)は基材22の第2面に形成されている導体パターンをそれぞれ示している。但し、図11(A)は、基材の第2面側から透過的に視た図である。図12は、図10に示したコイルアンテナ2を有する、第6の実施形態に係るアンテナ装置106、およびそれを備える電子機器の部分断面図である。図10の一点鎖線A−Aは、図12の断面位置を示す。なお、図12には、通信相手側アンテナ300も図示している。コイルアンテナ2以外の構成はこれまでに示した実施形態と同じである。
基材22の第1面には、コイルアンテナ導体21a、容量形成用導体21acおよび面状導体3aが形成されている。コイルアンテナ導体21aの第1端は面状導体3aに導通し、第2端は容量形成用導体21acに導通する。
基材22に第2面には、容量形成用導体21bcおよび面状導体3b1,3b2,3b3が形成されている。面状導体3b1,3b2,3b3は容量形成用導体21bcに導通している。面状導体3b1,3b2,3b3は基材22を介して第1面の面状導体3aに対向している。また、容量形成用導体21bcは基材22を介して第1面の容量形成用導体21acと対向している。
図13は本実施形態のコイルアンテナ2の回路図である。図13において、インダクタL2はコイルアンテナ導体21aによるインダクタンスを集中定数回路として表した素子である。キャパシタC21は容量形成用導体21ac,21bcにより形成される素子である。キャパシタC31,C32,C33は面状導体3aと面状導体3b1,3b2,3b3とで形成される素子である。
コイルアンテナ2はインダクタL2およびキャパシタC21,C31,C32,C33によるLC共振回路を構成している。この共振回路の共振周波数帯は、通信に利用される周波数帯である。例えばNFCの場合、13.56MHzまたはその近傍の周波数である。
図10に示すトリミングポイントTP1,TP2,TP3は、面状導体3b1,3b2,3b3と容量形成用導体21bcとの間をつなぐ導体パターンのトリミングポイントである。これらトリミングポイントTP1,TP2,TP3における導体パターンのトリミングの個数や位置によって、上記キャパシタC31,C32,C33の接続パターンが選択される。これにより、コイルアンテナ2の共振周波数を所定の周波数に調整可能となる。
《第7の実施形態》
第7の実施形態では、第5の実施形態とは磁性体の形状が異なる例を示す。
図14(A)は第7の実施形態に係るアンテナ装置が備えるコイルアンテナ2の平面図であり、図14(B)はコイルアンテナ2から磁性体7を取り外した状態での平面図である。図15(A)は第7の実施形態に係るアンテナ装置107を備える電子機器の部分断面図であり、図15(B)はアンテナ装置107の主要部の平面図である。図15(A)は図15(B)におけるA−A部分の断面図である。
本実施形態のアンテナ装置107は、第1磁性体71および第2磁性体72が連続する構造の一つの磁性体7を備える。図14(A)(B)に表れているように、基材22にはスリットSL1が形成されていて、磁性体7の一部がスリットSL1に差し込まれ、第1磁性体71と第2磁性体72とはスリットSL1を介して接続されている。また、磁性体7にはスリットSL2が形成されている。このスリットSL2を介してトリミング用のレーザー光を照射することで基材22に形成されている導体パターンをトリミングする。基材22に形成された導体パターンは第6の実施形態で示したものと同じである。コイルアンテナ2以外の構成は第5の実施形態と同様である。
本実施形態によれば、単一の磁性体を用いながらも、基材22の第1面と第2面の所定位置に磁性体を配置できるので、部品点数が削減され、材料コストおよび製造コストが低減される。また、第1磁性体71に、結合コイル1とコイルアンテナ2との結合に寄与する磁束が通りやすくなって、結合コイル1とコイルアンテナ2との結合度が高まる。
《第8の実施形態》
第8の実施形態では、コイルアンテナおよび面状導体の形成箇所が、これまでに示した実施形態とは異なる例を示す。
図16(A)は第8の実施形態に係るアンテナ装置108を備える電子機器の部分断面図であり、図16(B)はアンテナ装置108の主要部の平面図である。図16(A)は図16(B)におけるA−A部分の断面図である。
本実施形態のアンテナ装置108は、携帯電話端末等の電子機器に構成されている。アンテナ装置108は、結合コイル1、電子機器の筐体4に形成されたコイルアンテナ導体21および面状導体3を備える。筐体4は例えばABS樹脂等のカバーケースである。コイルアンテナ導体21および面状導体3は、LDS(Laser Direct Structuring)により、筐体4に形成される。その他の構成は第1の実施形態で示したアンテナ装置101と同様である。
本実施形態によれば、コイルアンテナ導体21および面状導体3を設けるための絶縁性基材が不要であり、部品点数が削減され、低コスト化が図れる。
《第9の実施形態》
第9の実施形態では、コイルアンテナおよび面状導体の形状が、これまでに示した実施形態とは異なる例を示す。
図17(A)は第9の実施形態に係るアンテナ装置109Aを備える電子機器の部分断面図であり、図17(B)はアンテナ装置109Aの主要部の平面図である。図17(C)は面状導体3の拡大平面図である。本実施形態では、面状導体3は、コイルアンテナ導体21が形成された絶縁性基材22の面のうち、結合コイル1から遠い面に形成されている。コイルアンテナ導体21a,21b、容量形成用導体21ac,21bcの形状は第6の実施形態で示したアンテナ装置とは異なるが基本的な構造は同じである。
図17(B)に表れているように、コイルアンテナ2のコイル開口APの平面視で、結合コイル1は2つの開口端を有し、コイルアンテナ2のコイル開口APに近接する側の結合コイル1の開口端1Fは、面状導体3に対向する。この開口端1Fが対向する面状導体3の結合コイル1のコイル軸方向(X軸方向)と垂直な方向(Y軸方向)における幅は結合コイル1の開口端1Fの幅より広い。これにより、図17(A)に磁束φ1で示すように、結合コイル1を通過し且つコイルアンテナ2のコイル開口APを通過する磁束のうち、対向距離D0で示す部分を通過する磁束の割合が増える。すなわち、コイルアンテナ導体21の近傍を周回する割合が増えて、結合コイル1とコイルアンテナ2との結合度が強くなる。
また、本実施形態では、面状導体3は、コイルアンテナ2のコイル開口APの平面視で、結合コイル1のコイル軸方向(X軸方向)に対向する対向部3C(図17(C)参照)、対向部3Cから結合コイル1のコイル軸方向(X軸方向)に結合コイル1に近接する側に延びて、結合コイル1のコイル軸方向(X軸方向)と垂直な方向(Y軸方向)に対向する延出部3E(図17(C)参照)とを有する。延出部3Eは、結合コイル1のコイル軸方向(X軸方向)に、結合コイル1の開口端1Fの位置より更に距離Lcだけ延出している。結合コイル1と延出部3Eとの間隔(側方間隔)は上記対向距離D0と同程度である。つまり、コイルアンテナ2のコイル開口APの平面視で、面状導体3は結合コイル1を二方向から囲むように形成されている。この構造により、結合コイル1を通過し且つコイルアンテナ2のコイル開口APを通過する磁束のうち、対向距離D0部分および上記側方間隔部分を通過する磁束の割合が増える。そのため、結合コイル1とコイルアンテナ2との結合度がより強くなる。なお、対向部3Cと延出部3Eとは互いに接続されている必要は無く、互いに分離されていてもよい。また、面状導体3は、コイルアンテナ導体21と分離されている必要は無く、接続されていてもよい。
図18(A)は第9の実施形態に係る別のアンテナ装置109Bを備える電子機器の部分断面図であり、図18(B)はアンテナ装置109B主要部の平面図である。アンテナ装置109Bは、コイルアンテナ2の下面(回路基板5側の面)に磁性体70を備える。その他の構造は、図17(A)、図17(B)に示したアンテナ装置109Aと同じである。磁性体70は、例えば焼結磁性体フェライトシートまたは樹脂中に磁性体フェライト粉が混練されたシートである。磁性体70は、面状導体3と結合コイル1との対向部分(対向距離D0で示す部分)を覆わない領域に配置されている。この構造により、磁性体70は、結合コイル1とコイルアンテナ2との結合を遮ることなく(磁束φ1で示すとおり、結合コイル1とコイルアンテナ2とは結合し)、回路基板5に形成された導体とコイルアンテナ2との不要結合を抑制する。
《第10の実施形態》
第10の実施形態では、面状導体3の形状が、これまでに示した実施形態とは異なる例を示す。
図19(A)は第10の実施形態に係るアンテナ装置110の主要部の平面図である。図19(B)は面状導体3の拡大平面図である。本実施形態では、面状導体3は、コイルアンテナ2のコイル開口APの平面視で、2つの延出部3E1,3E2(図19(B)参照)を有する。これら延出部3E1,3E2は、対向部3C(図19(B)参照)から結合コイル1のコイル軸方向(X軸方向)に結合コイル1に近接する側に延びて、結合コイル1のコイル軸方向(X軸方向)と垂直な方向(Y軸方向)に対向する。さらに、結合コイル1のコイル軸方向(X軸方向)に、結合コイル1の開口端1Fの位置より更に距離Lcだけ延出する。コイルアンテナ2のコイル開口APの平面視で、延出部3E1,3E2は結合コイル1を挟んで対向する。結合コイル1と延出部3E1,3E2との間隔(側方間隔)は対向距離D0と同程度である。その他の構成は第9の実施形態で示したものと同じである。
本実施形態によれば、結合コイル1を通過し且つコイルアンテナ2のコイル開口APを通過する磁束のうち、対向距離D0部分および上記側方間隔部分を通過する磁束の割合がより効果的に増える。そのため、結合コイル1とコイルアンテナ2との結合度がより強くなる。
《第11の実施形態》
第11の実施形態では、面状導体の形状がこれまでに示したものとは異なる例を示す。
図20(A)は第11の実施形態に係るアンテナ装置111Aの主要部の平面図である。図20(B)は第11の実施形態に係るアンテナ装置111Bの主要部の平面図である。本実施形態では、面状導体3は、コイルアンテナ2のコイル開口APの平面視で、2つの延出部3Eを有する。この延出部3Eは、面状導体3の対向部から結合コイル1のコイル軸方向(X軸方向)に結合コイル1に近接する側に延びている。
本実施形態のアンテナ装置111A,111Bは、図17(A)(B)に示したアンテナ装置109Aとは異なり、延出部3Eは、結合コイル1のコイル軸方向(X軸方向)に対する垂直方向(Y軸方向)に視て、結合コイル1と重ならない(結合コイル1の開口端1Fに達していない)。
また、アンテナ装置111Bは、延出部3Eの一部が結合コイル1の開口端1Fに対向するように延出している。
本実施形態で示す構造のアンテナ装置においても、結合コイル1とコイルアンテナ2との結合度を高める効果がある。
《第12の実施形態》
第12の実施形態では、コイルアンテナ導体および面状導体の形状が曲面を形成する例を示す。
図21は第12の実施形態に係るアンテナ装置112を備える電子機器の部分断面図である。本実施形態のアンテナ装置112のコイルアンテナ導体21および面状導体3は電子機器の筐体4に、例えば上記LDSにより形成される。第8の実施形態で示した例と異なり、コイルアンテナ導体21および面状導体3は筐体4の曲面に沿って形成されている。コイル開口APのうち結合コイル1に最も近い位置から面状導体3までの最短距離D1で示す部分は、コイルアンテナ導体21のうち面状導体3に隣接する部分と面状導体3との間の立体的な間隙である。その他の構成は第1・第8の実施形態で示したアンテナ装置と同様である。
本実施形態によれば、コイルアンテナ2のコイルアンテナ導体21の巻回軸AXを筐体4の主面に対して傾けることができ、また、磁束φ2を広角度に拡げることで、通信可能な角度範囲を拡げることができる。
《第13の実施形態》
第13の実施形態では、電子機器の構成について示す。
図22は第13の実施形態に係る電子機器201の筐体内部の構造を示す平面図である。電子機器201は例えばいわゆるスマートフォンであり、ディスプレイ/操作パネル側の筐体42と背面側の筐体41を備える。筐体42の内部には回路基板5,81、バッテリーパック83等が収められている。回路基板5には結合コイル1が実装されている。また、回路基板5には、RFICおよび共振用キャパシタ等も実装されている。
回路基板5にはカメラモジュール85やUHF帯アンテナ86,87等も搭載されている。基板81にはUHF帯アンテナ82等が搭載されている。回路基板5と基板81とはケーブル84を介して接続されている。
回路基板5の内部には、面状に広がるグランド導体パターンGNDが形成されている。
筐体41は樹脂製の筐体であり、この筐体41の内面には、例えば粘着シートを介してコイルアンテナ2が貼付されている。このコイルアンテナ2の構成は、第7の実施形態で図14(A)に示したものと同じである。
筐体42に筐体41を被せて組み合わせることにより、結合コイル1は磁性体7のうち第1磁性体71の突出位置に近接する。これにより、結合コイル1はコイルアンテナ2のコイルアンテナ導体と磁界結合する。コイルアンテナ2の磁性体7は、コイルアンテナ導体と回路基板のグランド導体パターンGNDやバッテリーパック83との間に介在するので、コイルアンテナ導体と回路基板のグランド導体パターンGNDやバッテリーパック83との不要結合は抑制される。
なお、本発明に係る「電子機器」は図22に示したような筐体を備えるものに限らない。例えばカード等においては、例えばモールド樹脂を構造体として備える。
以上に示した各実施形態では、結合コイル1のコイル導体の巻回軸はX軸方向を向き、コイルアンテナ導体の巻回軸はZ軸方向を向く、すなわち結合コイル1のコイル導体の巻回軸とコイルアンテナ導体の巻回軸とが直交する例を示したが、本発明はこれに限らない。例えば、結合コイル1のコイル導体の巻回軸はコイルアンテナ導体の巻回軸と同方向であってもよい。
以上に示した各実施形態では、コイルアンテナ導体21および面状導体3を単一の絶縁性基材22に形成したが、コイルアンテナ導体21と面状導体3とは別体の基材に形成されてもよい。また、コイルアンテナ導体21および面状導体3の一方または両方が基材の内層に形成されてもよい。
以上に示した各実施形態では、本発明に係る「導電性部材」の例として面状導体3を挙げたが、「導電性部材」は面状に限らない。例えばシールド部材やバッテリーパックなどが「導電性部材」を兼ねてもよい。
なお、上述の実施形態では、主にNFC等の磁界結合を利用した通信システムにおけるアンテナ装置及び電子機器を説明したが、上述の実施形態におけるアンテナ装置及び電子機器は、磁界結合を利用した非接触電力伝送システム(電磁誘導方式、磁界共鳴方式等)でも同様に用いることができる。例えば、上述の実施形態におけるアンテナ装置は、HF帯、特に6.78MHzまたは6.78MHz近傍の周波数で使用される磁界共鳴方式の非接触電力伝送システムの受電装置に受電アンテナ装置として適用できる。この場合でも、アンテナ装置は受電アンテナ装置として機能する。非接触電力伝送システムにおいては、上述の実施形態で示した「給電回路」は受電回路または送電回路に相当する。受電回路である場合は、受電アンテナ装置に接続され、負荷(例えば、二次電池)に電力を給電する。また、送電回路である場合は、送電アンテナ装置に接続され、送電アンテナ装置に電力を給電する。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
AP…コイル開口
AX…巻回軸
C1A,C1B…キャパシタ
C21,C31,C32,C33…キャパシタ
C2A,C2B…キャパシタ
C3…キャパシタ
GND…グランド導体パターン
L1,L2…インダクタ
L21A,L21B…インダクタ
L321A,L321B…インダクタ
SL1,SL2…スリット
TP1,TP2,TP3…トリミングポイント
1…結合コイル
1F…開口端
2…コイルアンテナ
3,3a,3b…面状導体(導電性部材)
3C…対向部
3E,3E1,3E2…延出部
3b1,3b2,3b3…面状導体
4…筐体
5,81…回路基板
6…接着材層
7…磁性体
10…多層基板
10a…シート
10b〜10h…磁性体シート
11…第1線条部
12…第2線条部
21,21a,21b…コイルアンテナ導体
21ac,21bc…容量形成用導体
22…絶縁性基材
41,42…筐体
70…磁性体
71…第1磁性体
72…第2磁性体
81…基板
82…UHF帯アンテナ
83…バッテリーパック
84…ケーブル
85…カメラモジュール
86,87…UHF帯アンテナ
101〜109…アンテナ装置
110…RFIC
201…電子機器
300…通信相手側アンテナ(伝送相手側アンテナ)
321…通信相手側アンテナ導体

Claims (15)

  1. 結合コイル導体を有する結合コイルと、
    コイル開口と、前記コイル開口の周りに巻回され、前記結合コイル導体と少なくとも磁界を介して結合するコイルアンテナ導体と、を有するコイルアンテナと、
    前記コイル開口の平面視で、前記コイル開口の少なくとも一部と重なる面状の導電性部材と、を備え、
    前記導電性部材は、前記コイル開口のうち前記結合コイルから最も離れている位置から前記導電性部材までの最短距離をD2で表し、前記コイル開口のうち前記結合コイルに最も近い位置から前記導電性部材までの最短距離をD1で表すとき、D1<D2の関係にある、アンテナ装置。
  2. 前記コイル開口のうち前記結合コイルに最も近い位置から前記導電性部材までの間に間隙を有する、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記コイルアンテナは前記コイルアンテナ導体が形成される絶縁性基材を備え、
    前記導電性部材は前記絶縁性基材に形成されている、請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記絶縁性基材は、複数の絶縁体層の積層体で構成され、
    前記導電性部材は、前記コイルアンテナ導体が形成された前記絶縁体層よりも前記結合コイルから遠い前記絶縁体層に形成された、請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 平面視で、前記導電性部材の幅は、前記結合コイルの開口端の幅より広い、請求項1から4のいずれかに記載のアンテナ装置。
  6. 前記導電性部材は、平面視で、前記結合コイルを複数方向から囲む、請求項1から5のいずれかに記載のアンテナ装置。
  7. 前記導電性部材は、平面視で、前記結合コイルに近接する方向に延出する延出部を有する、請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. 前記コイルアンテナ導体の巻回軸方向において、前記コイルアンテナ導体に対して前記結合コイルとは反対側に配置され、前記コイル開口の平面視で、前記導電性部材と前記結合コイルとの間に位置する前記コイルアンテナ導体の一部に重なる第1磁性体を備える、請求項1から7のいずれかに記載のアンテナ装置。
  9. 前記コイルアンテナ導体の巻回軸方向において、前記コイルアンテナ導体に対して前記結合コイル側に配置され、前記コイル開口の平面視で、前記コイル開口または前記コイルアンテナ導体の少なくとも一部に重なる第2磁性体を備える、請求項1から8のいずれかに記載のアンテナ装置。
  10. 前記コイルアンテナ導体の巻回軸方向において、前記コイルアンテナ導体に対して前記結合コイル側に配置され、前記コイル開口の平面視で、前記コイル開口または前記コイルアンテナ導体の少なくとも一部に重なり、前記第1磁性体と接続される第2磁性体を備える、請求項8に記載のアンテナ装置。
  11. 前記第2磁性体は、前記導電性部材と前記結合コイルとの間に位置する前記コイルアンテナ導体と重なる領域に抜き部を有する、請求項9または10に記載のアンテナ装置。
  12. 前記コイルアンテナ導体に、当該コイルアンテナ導体の電流経路の途中に接続されるキャパシタを備えた、請求項1から11のいずれかに記載のアンテナ装置。
  13. 前記導電性部材は前記キャパシタを構成する電極である、請求項12に記載のアンテナ装置。
  14. 前記コイルアンテナは結合相手のコイルアンテナに対しHF帯の交番磁界を介して結合する、請求項1から13のいずれかに記載のアンテナ装置。
  15. アンテナ装置と、当該アンテナ装置に接続されて前記アンテナ装置を通信または電力の伝送の少なくとも一方に用いる給電回路と、を備える電子機器において、
    前記アンテナ装置は、
    結合コイル導体を有する結合コイルと、
    コイル開口と、前記コイル開口の周りに巻回され、前記結合コイル導体と少なくとも磁界を介して結合するコイルアンテナ導体と、を有するコイルアンテナと、
    前記コイル開口の平面視で、前記コイル開口の少なくとも一部と重なる面状の導電性部材と、を備え、
    前記導電性部材は、前記コイル開口のうち前記結合コイルから最も離れている位置から前記導電性部材までの最短距離をD2で表し、前記コイル開口のうち前記結合コイルに最も近い位置から前記導電性部材までの最短距離をD1で表すとき、D1<D2の関係にある、ことを特徴とする電子機器。
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