JP2017153035A - フィルタ及びそのフィルタの設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送ロスを抑制しつつ、複数のパラメータを用いて外部Q値を調整可能なフィルタを提供する。【解決手段】フィルタ(1)は、第1,第2の共振器(10A,10B)と、第1,第2の共振器(10A,10B)の一方の広壁(12A1,12B1)の表面に誘電体層(20)を介して設けられた第1,第2の帯状導体(30A,30B)と、第1,第2の帯状導体(30A,30B)の一端部(30A1,30B1)に接続された第1,第2の導体ピン(40A,40B)と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロ波に対するバンドパスフィルタとして機能する共振器直結型のフィルタに関する。また、そのようなフィルタの設計方法に関する。
マイクロ波に対して用いるバンドパスフィルタとして、共振器直結型のフィルタが知られている。共振器直結型のフィルタは、複数段の共振器(例えばN段、Nは2以上の整数)を接続することによって構成されており、初段(第1段)の共振器には信号源が接続され、最終段(第N段)の共振器には負荷抵抗が接続される。ここで、初段の共振器と信号源との結合の大きさ、及び、最終段の共振器と負荷抵抗との結合の大きさのことを外部Q値又は外部結合係数と呼ぶ。本明細書では、外部Q値Qeと記載する。
非特許文献1には、複数段の共振器の構成が対称である場合(初段の共振器から見た場合と最終段の共振器から見た場合とで、複数段の共振器の構成が等価である場合)、フィルタが透過する電磁波の振動数の帯域と外部Q値Qeとの関係が式(1)によって与えられている。
Δω3dB=Δω+−Δω−=ω0/(Qe/2) ・・・(1)
ここで、ω0は、伝送を表すSパラメータである|S21|が最大となる中心振動数であり、Δω3dBは、|S21|が|S21(ω0)|と比較して3dB小さくなる帯域(以下、3dB帯域)の帯域幅であり、Δω−及びΔω+の各々は、3dB帯域の下限振動数及び上限振動数である。
式(1)は、式(2)のように変形でき、式(2)は、式(3)のように変形できる。
Qe=2ω0/(Δω+−Δω−) ・・・(2)
Qe=2f0/(f2−f1) ・・・(3)
式(3)において、f0は、上述した中心振動数ω0に対応する周波数、すなわち中心周波数であり、f1及びf2の各々は、それぞれ、Δω−及びΔωに対応する周波数、すなわち、3dB帯域の下限周波数及び上限周波数である。
外部Q値Qeは、フィルタの比帯域幅の逆数に比例することが知られている。したがって、フィルタの外部Q値Qeを所望の値となるように調整することによって、所望の比帯域幅を有するフィルタを実現することができる。
非特許文献2の図1及び図10には、4段の共振器R1〜R4により構成されたフィルタが図示されている。共振器R1〜R4の各々は、ポスト壁導波路の技術を用いて構成されている。ポスト壁導波路は、誘電体基板と、誘電体基板中に柵状に設けられた複数の導体ポストからなるポスト壁と、誘電体基板の上面及び下面の各々に設けられ、ポスト壁と導通する上部広壁及び下部広壁と、を用いて導波路を構成する技術である。なお、ポスト壁導波路は、SIW (Substrate Integrated Waveguide)と呼ばれることもある。
非特許文献2の図10に図示されているように、共振器R1へ電磁波を入力(あるいは共振器R4からの電磁波の出力)する部分は、共振器R1(あるいは共振器R4)の上部広壁を構成する導体板を一方向に延伸させた帯状導体と、この帯状導体と上部広壁との間を離間させるスロットとにより構成されている。この帯状導体は、下部工壁とともにマイクロストリップ線路を構成する。なお、帯状導体の下方には、ポスト壁は、形成されていない。
このように構成された非特許文献2に記載のフィルタは、スロットの長さを変化させることによって外部Q値Qeを変化させることができる(図9参照)。なお、図9の結果は、図10に図示された構造ではなく図8に図示された構造を用いて得られたものである。
また、特許文献1の図1〜図3には、誘電体導波管デュプレクサ11が備えている誘電体導波管入出力構造10が図示されている。誘電体導波管入出力構造10は、低域側の誘電体導波管共振器20aと、広域側の誘電体導波管共振器20bと、同軸コネクタ70とにより構成されている。誘電体導波管共振器20a,20bは、略直方体形状の誘電体の外装を導体膜で被覆することにより構成されている。
誘電体導波管共振器20aの一側面20a1には、誘電体が露出した結合窓40aが設けられている。また、誘電体導波管共振器20bの一側面20b1には、誘電体が露出した結合窓40bが設けられている。誘電体導波管入出力構造10において、結合窓40aと結合窓40bとの位置が一致するように、側面20a1と側面20b1とが対峙して配置されている。
結合窓40a,40bには、導体膜からなる直線形状のプローブ50が設けられている。プローブ50の一端は、給電点60に接続されており、プローブ50の他端は、結合窓40a,40bの外周に設けられた同隊悪に接続されている。同軸コネクタ70は、給電点60の上に配置される。
特許文献1の図5に示すように、誘電体導波管共振器20aの後段には、誘電体共振器21a,22a,23aが直列に接続されている。誘電体共振器20a,21a,22a,23aは、低域側受信用の共振器群11aを構成する。同様に、誘電体導波管共振器20bの後段には、誘電体共振器21b,22b,23bが直列に接続されている。誘電体共振器20b,21b,22b,23bは、高域側送信用の共振器群11bを構成する。共振器群11a,11bは、フィルタとして機能する。
特許文献1には、特許文献1の図3に図示された距離D40a,D40bにより外部Q値(特許文献1に記載の外部Q)を調整する技術が記載されている。距離D40aは、誘電体導波管共振器20aの側面20a1に隣接し且つ直交する側面20a2とプローブ50の中心との距離である。同様に、距離D40bは、誘電体導波管共振器20bの側面20b1に隣接し且つ直交する側面20b2とプローブ50の中心との距離である。
また、特許文献1の図7を参照して、プローブ51の先端部51aの幅W51aをプローブ51の幅W51より広くすることにより、外部Q値を下げる技術が記載されている。
特開2015−56814号公報(2015年3月23日公開)
J.-S. Hong and M. J. Lancaster, "Microstrip Filter for RF/Microwave Applications", Wiley, 2001, ch.8. G.-H. Lee et. al., "SIW (Substrate Integrated Waveguide) quasi-elliptic filter based on LTCC for 60-GHz application", in Proc. 8th EuMIC, PP. 204 - 207, Sep. 2009.
しかしながら、非特許文献2に記載された技術では、外部Q値を制御するためのパラメータがスロットの長さのみであり、フィルタを設計する場合の自由度が低い。
また、特許文献1に記載された技術では、複数のパラメータを用いて外部Q値を調整可能であるものの、給電点に同軸コネクタを配置する必要がある。したがって、フィルタに対して同軸ケーブルを用いて電磁波を伝送することとなる。
同軸ケーブルを用いて電磁波を伝送する場合は、マイクロストリップ線路を用いて電磁波を伝送する場合と比較して、伝送する電磁波の周波数が高くなればなるほど大きな伝送ロスが生じる。したがって、特許文献1に記載されているような低周波帯域(例えば、中心周波数が2GHz程度である周波数帯域、特許文献1の図4,図6参照)ではなく、高周波帯域(例えば、中心周波数が60GHz程度となる周波数帯域)で用いることを想定する場合、同軸ケーブルを用いて電磁波を伝送する特許文献1に記載の構成は、伝送ロスが大きいという課題を有する。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高周波帯域の電磁波に対して用いる場合でも、伝送に伴い生じる伝送ロスを抑制しつつ、複数のパラメータを用いて外部Q値を調整可能なフィルタを提供することである。また、その目的は、所望の外部Q値を有するフィルタの設計方法を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るフィルタは、各々が狭壁及び一対の広壁により構成され、互いに直接又は他の共振器を介して結合している第1の共振器及び第2の共振器と、前記第1の共振器の一方の広壁の表面に誘電体層を介して設けられた第1の帯状導体と、前記第1の帯状導体の一端部に接続され、前記第1の共振器の内部に挿入された第1の導体ピンと、前記第2の共振器の一方の広壁の表面に誘電体層を介して設けられた第2の帯状導体と、前記第2の帯状導体の一端部に接続され、前記第2の共振器の内部に挿入された第2の導体ピンと、を備えている、ことを特徴とする。
このフィルタにおいて、第1の帯状導体は、第1の共振器の一方の広壁とともにマイクロストリップ線路を構成し、第2の帯状導体は、第2の共振器の一方の広壁とともにマイクロストリップ線路を構成する。したがって、例えば、第1の帯状導体を外部信号源に接続し、第2の帯状導体を外部負荷抵抗に接続した場合、このフィルタは、第1の共振器の前段及び第2の共振器の後段において、高周波帯域の電磁波であっても伝送ロスを抑制して伝送することができる。
また、本願の発明者は、このフィルタにおいて以下のパラメータを変化させることによって外部Q値を調整可能であることを見出した。
第1のパラメータ:第1,第2の導体ピンの、第1,第2の共振器の内部に挿入されている部分の長さ。
第2のパラメータ:第1,第2の共振器を構成する狭壁の一部を構成するショート壁と導体ピンとの間隔。
第3のパラメータ:第1,第2の帯状導体の幅。
以上のように、このフィルタは、複数のパラメータを用いて外部Q値を調整可能であるため、フィルタを設計する場合に高い自由度を有する。
したがって、上記の構成によれば、高周波帯域の電磁波に対して用いる場合でも、伝送に伴い生じる伝送ロスを抑制しつつ、複数のパラメータを用いて外部Q値を調整可能なフィルタを提供することができる。
なお、このフィルタにおいて、第1の共振器と第2の共振器とは、直接結合する構成であってもよいし、互いの間に他の共振器を介在させることによって結合する構成であってもよい。
また、本発明の一態様に係るフィルタにおいて、前記第1の共振器の前記一方の広壁の一部には、第1の開口が形成されており、前記第1の帯状導体の前記一端部は、前記第1の開口上に配置されており、前記第1の導体ピンは、前記第1の開口を貫通し、前記第2の共振器の前記一方の広壁の一部には、第2の開口が形成されており、前記第2の帯状導体の前記一端部は、前記第2の開口上に配置されており、前記第2の導体ピンは、前記第2の開口を貫通している、ことが好ましい。
本願の発明者は、上述した3つのパラメータに加えて、第1,第2の開口の大きさを変化させることによって外部Q値を調整可能であることを見出した。すなわち、第1,第2の開口の大きさは、第4のパラメータである。したがって、上記の構成によれば、フィルタを設計する場合の自由度を更に高めることができる。
また、本発明の一態様に係るフィルタにおいて、前記第1の共振器の、前記第1の帯状導体と前記一方の広壁との間に介在する前記誘電体層、及び、前記第2の共振器の前記第2の帯状導体と前記一方の広壁との間に介在する前記誘電体層の各々の厚さは、何れも10μm以上30μm以下である、ことが好ましい。
第1の共振器の誘電体層及び第2共振器の誘電体層の各々の厚さが10μm以上であることによって、十分な絶縁性を有し、表面が平坦な誘電体層を容易に作製することができる。
また、当該厚さが30μm以下であることによって、第1の帯状導体の幅を狭めた場合であっても、第1の帯状導体と一方の広壁とにより構成されたマイクロストリップ線路の特性インピーダンスを所望の値(例えば50Ω)に整合させることができる。第2の帯状導体と一方の広壁とにより構成されたマイクロストリップ線路についても同様である。第1の帯状導体及び第2の帯状導体の幅を狭められることによって、フィルタを外部信号源や外部負荷抵抗などを含む半導体ICに接続することが容易になる。
これは、半導体ICの接続インターフェースを構成する導体パッド(例えばグランド用、シグナル用、及びグランド用の3つの導体パッド)間のピッチが100μm程度のオーダーであるためである。
また、本発明の一態様に係るフィルタにおいて、前記第1の共振器及び前記第2の共振器の各々は、誘電体基板と、前記誘電体基板の表面及び裏面を覆う一対の導体板とを共通して備えており、前記第1の共振器は、各導体ポストが柵状に配置された第1のポスト壁を更に備えており、前記第2の共振器は、各導体ポストが柵状に配置された第2のポスト壁を更に備えている、ことが好ましい。
上記の構成において、第1の共振器及び第2の共振器の各々は、プリント基板の技術を用いて作製することができる。換言すれば、第1の共振器及び第2の共振器の各々は、ポスト壁導波路の技術を用いて作製することができる。したがって、フィルタの製造コストを抑制することができる。
また、本発明の一態様に係るフィルタにおいて、前記第1の共振器及び前記第2の共振器の間には、1つ又は複数の他の共振器が結合した状態で介在している、ことが好ましい。
上記の構成によれば、隣接する各共振器間の結合係数を調整することによって、フィルタの中心周波数や|S21|の周波数依存性の形状を調整することができる。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るフィルタの設計方法は、各々が狭壁及び一対の広壁により構成され、互いに直接又は他の共振器を介して結合している第1の共振器及び第2の共振器と、前記第1の共振器の一方の広壁の表面に誘電体層を介して設けられた第1の帯状導体と、前記第1の帯状導体の一端部に接続され、前記第1の共振器の内部に挿入された第1の導体ピンと、前記第2の共振器の一方の広壁の表面に誘電体層を介して設けられた第2の帯状導体と、前記第2の帯状導体の一端部に接続され、前記第2の共振器の内部に挿入された第2の導体ピンと、を備えているフィルタの設計方法であって、以下の3つのパラメータのうち少なくとも1つを変化させた場合における、当該パラメータと外部Q値との相関関係を取得する工程と、前記相関関係を取得する工程の結果に基づき、所望の外部Q値に対応するパラメータの値を決定する工程と、を含んでいる、ことを特徴とする。
第1のパラメータ:前記第1及び前記第2の導体ピンの、前記第1及び前記第2の共振器の内部に挿入されている部分の長さ。
第2のパラメータ:前記第1及び前記第2の共振器を構成する狭壁の一部を構成するショート壁と前記第1及び前記第2の導体ピンとの間隔。
第3のパラメータ:前記第1及び前記第2の帯状導体の幅。
この設計方法によれば、上述したフィルタと同様に、高周波帯域の電磁波に対して用いる場合でも、伝送に伴い生じる伝送ロスを抑制しつつ、複数のパラメータを用いて外部Q値を調整可能なフィルタを提供することができ、且つ、所望の外部Q値を有するフィルタを提供することができる。
本発明は、高周波帯域の電磁波に対して用いる場合でも、伝送に伴い生じる伝送ロスを抑制しつつ、複数のパラメータを用いて外部Q値を調整可能なフィルタを提供することができる。また、本発明は、所望の外部Q値を有するフィルタの設計方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るフィルタの斜視図である。 (a)は、図1に示したフィルタの構成例の平面図である。(b)は、(a)に示したフィルタの拡大断面図である。 図2に示したフィルタの第1の変形例の拡大断面図である。 (a)は、図2に示したフィルタの第2の変形例の結合トポロジーを示すブロック図である。(b)は、図2に示したフィルタの第3の変形例の結合トポロジーを示すブロック図である。 (a)は、本発明の第1の実施例群のフィルタの|S21|の周波数依存性を示すグラフである。(b)は、第1の実施例群のフィルタの外部Q値Qeとブラインドビアの長さBviaとの相関関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施例群のフィルタの|S21|の周波数依存性を示すグラフである。 本発明の第3の実施例群のフィルタの|S21|の周波数依存性を示すグラフである。 本発明の第4の実施例群のフィルタの|S21|の周波数依存性を示すグラフである。 本発明の第5の実施例群のフィルタの|S21|の周波数依存性を示すグラフである。 (a)は、本発明の第6の実施例のフィルタの拡大平面図である。(b)は、本発明の第7の実施例のフィルタの拡大平面図である。(c)は、第6及び第7の実施例のフィルタの反射特性を示すグラフである。(d)は、第6及び第7の実施例のフィルタの透過特性を示すグラフである。
本発明の実施形態のフィルタについて、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態のフィルタ1の構成を示す斜視図である。
(フィルタ1の構成)
図1に示すように、フィルタ1は、共振器10A,10Bと、誘電体層20と、帯状導体30A,30Bと、ブラインドビア40A,40Bとを備えている。共振器10A,10Bの各々は、それぞれ、請求の範囲に記載の第1の共振器及び第2の共振器に対応する。帯状導体30A,30Bの各々は、それぞれ、請求の範囲に記載の第1の帯状導体及び第2の帯状導体に対応する。ブラインドビア40A,40Bの各々は、それぞれ、請求の範囲に記載の第1の導体ピン及び第2の導体ピンに対応する。
(共振器10A)
共振器10Aは、狭壁11A、広壁12A1、及び広壁12A2により構成されている矩形共振器である。狭壁11A、広壁12A1、及び広壁12A2の各々は、何れも電磁波を反射する壁である。このように電磁波を反射する壁として、導体板を採用してもよいし、複数の導体ポストを柵状に配置してなるポスト壁を採用してもよい。図1において、狭壁11A、広壁12A1、及び広壁12A2の各々は、厚さを無視した模式的な壁として図示されている。
狭壁11Aは、共振器10Aの内側となる領域を四方から取り囲む壁である。広壁12A1及び広壁12A2は、互いに対向する一対の広壁をなす。広壁12A1は、狭壁11Aが有する一方の開口(図1においては上側の開口)を覆う壁である。広壁12A2は、狭壁11Aが有する他方の開口(図1においては下側の開口)を覆う壁である。
このように、狭壁11Aが四方を取り囲み、一対の広壁12A1,12A2が残りの2方向を覆うことによって、共振器10Aの内部となるキャビティーは、形成されている。このキャビティーの形状は、直方体である。このキャビティーは、空洞であってもよいし、誘電体が充填されていてもよい。本実施形態では、このキャビティーには誘電体であるシリカが充填されている。
広壁12A1の表面(共振器10Aのキャビティーと反対側の表面、図1においては上側の表面)には、誘電体層20を介して帯状導体30Aが設けられている。
共振器10Aを平面視した場合に、広壁12A1の一部の領域であって、帯状導体30Aの一方の端部30A1と重畳する領域には、開口であるアンチパッド13A(請求の範囲に記載の第1の開口)が形成されている。換言すれば、端部30A1は、アンチパッド13A上に配置されている。
端部30A1には、導体からなり、アンチパッド13Aを貫通してキャビティーに挿入されたブラインドビア40A(請求の範囲に記載の第1のブラインドビア)が接続されている。すなわち、帯状導体30Aとブラインドビア40Aとは、互いに導通しており、帯状導体30A及びブラインドビア40Aと広壁12A1とは、間に介在する誘電体層20によって絶縁されている。
ブラインドビア40Aのキャビティーに挿入されている部分の長さは、一対の広壁12A1,12A2同士の間隔よりも短い。すなわち、ブラインドビア40Aの先端は、広壁12A2に到達せずにキャビティーの中途に留まる。したがって、ブラインドビア40Aと広壁12A2とは、絶縁されている。
誘電体層20によって隔てられた帯状導体30A及び広壁12A1は、マイクロストリップ線路(MSL)を構成する。
このように構成されたブラインドビア40Aは、帯状導体30Aを伝搬する電磁波のモードと共振器10Aのキャビティーに定在する電磁波のモードとを変換する変換部として機能する。
(共振器10B)
共振器10Bは、共振器10Aと同様に構成されている。すなわち、共振器10Bは、狭壁11B、広壁12B1、及び広壁12B2により構成されている矩形共振器である。狭壁11B、広壁12B1、及び広壁12B2の各々は、それぞれ、共振器10Aの狭壁11A、広壁12A1、及び広壁12A2に対応する。
広壁12B1の表面(共振器10Bのキャビティーと反対側の表面、図1においては上側の表面)には、誘電体層20を介して帯状導体30Bが設けられている。
共振器10Bを平面視した場合に、広壁12B1の一部の領域であって、帯状導体30Bの一方の端部30B1と重畳する領域には、開口であるアンチパッド13B(請求の範囲に記載の第2の開口)が形成されている。
端部30B1には、導体からなり、アンチパッド13Bを貫通してキャビティーに挿入されたブラインドビア40B(請求の範囲に記載の第2のブラインドビア)が接続されている。
帯状導体30B、アンチパッド13B、及びブラインドビア40Bの各々は、それぞれ、共振器10Aの帯状導体30A、アンチパッド13A、及びブラインドビア40Aに対応する。
(共振器10A,10b間の結合)
共振器10A及び共振器10Bは、隔壁114を介して隣接するように配置されている。隔壁114は、狭壁11Aの一部を構成する壁であり、狭壁11Bの一部を構成する壁でもある。隔壁114には、開口114aが形成されている。本実施形態において、開口114aの形状は、長方形である。
なお、狭壁11Aを構成する壁のうち隔壁114に対向する部分をショート壁11A2と称する。また、狭壁11Aを構成する壁のうち隔壁114及びショート壁11A2に直交する部分を側壁11A3と称する。
狭壁11Bについても同様に、狭壁11Aを構成する壁のうち、隔壁114に対向する部分をショート壁11B2と称し、隔壁114及びショート壁11B2に直交する部分を側壁11B3と称する。
共振器10A及び共振器10Bの各々は、開口114aを介して互いに電磁気的に結合する。開口114aの面積を大きくすればするほど、共振器10Aと共振器10Bとの結合は強まる。
なお、本実施形態において、共振器10Aと共振器10Bとは、間に介在する他の共振器がなく、直接結合している。しかし、図4を参照して後述するように、共振器10Aと共振器10Bとの間に他の1つ又は複数の共振器が結合した状態で介在していてもよい。
(フィルタ1の機能)
このように構成されたフィルタ1は、共振器直結型のフィルタである。フィルタ1は、帯状導体30Aを入力ポートとする場合(すなわち、帯状導体30Bを出力ポートとする場合)であっても、帯状導体30Bを入力ポートとする場合(すなわち、帯状導体30Aを出力ポートとする場合)であっても、同様に動作する。ここでは、帯状導体30Aを入力ポートとする場合を用いて説明する。
帯状導体30Aの他方の端部(端部30A1と逆側の端部)には、外部信号源(図1には図示せず)を接続し、帯状導体30Bの他方の端部(端部30B1と逆側の端部)には、外部負荷抵抗(図1には図示せず)を接続する。
外部信号源から帯状導体30Aの他方の端部に入力された電磁波は、帯状導体30Aを伝搬する。ブラインドビア40Aは、帯状導体30Aを伝搬する電磁波のモードを、共振器10A,10Bのキャビティーに定在する電磁波のモードに変換する。ブラインドビア40Bは、共振器10A,10Bのキャビティーに定在する電磁波のモードを、帯状導体30Bを伝搬する電磁波のモードに変換する。帯状導体30Bを伝搬する電磁波は、帯状導体30Bの他方の端部から外部負荷抵抗に出力される。
フィルタ1は、共振器10A,10Bの形状、共振器10Aと共振器10Bとの結合の強さ(結合係数k12)、共振器10Aと外部信号源との結合の強さ(外部Q値QeS)、及び、共振器10Bと外部負荷抵抗との結合の強さ(外部Q値QeL)に応じて、所定の周波数帯域の電磁波のみを透過させ、それ以外の周波数帯域の電磁波を反射する。
このように、フィルタ1は、電磁波(例えば、マイクロ波)に対して用いるバンドパスフィルタとして機能する。
(フィルタ1の奏する効果)
フィルタ1において、帯状導体30Aは、共振器10Aの広壁12A1とともにMSLを構成し、帯状導体30Bは、共振器の広壁12B1とともにMSLを構成する。したがって、例えば、帯状導体30Aを外部信号源に接続し、帯状導体30Bを外部負荷抵抗に接続した場合、フィルタ1は、共振器10Aの前段及び共振器10Bの後段において、高周波帯域(例えば60GHz帯)の電磁波であっても伝送ロスを抑制して伝送することができる。
また、本願の発明者は、フィルタ1において以下のパラメータを変化させることによって外部Q値を調整可能であることを見出した。なお、第1〜第4のパラメータについては、後述する。
第1のパラメータ:ブラインドビア40A,40Bの、共振器10A,10Bの内部に挿入されている部分の長さ。
第2のパラメータ:共振器10A,10Bを構成する狭壁11A,11Bの一部を構成するショート壁11A2,11B2とブラインドビアとの間隔。
第3のパラメータ:帯状導体30A,30Bの幅。
第4のパラメータ:アンチパッド13A,13Bの半径。
以上のように、フィルタ1は、複数のパラメータを用いて外部Q値を調整可能であるため、フィルタを設計する場合の自由度を高めることができる。
したがって、フィルタ1、高周波帯域の電磁波に対して用いる場合でも、伝送に伴い生じる伝送ロスを抑制しつつ、複数のパラメータを用いて外部Q値を調整可能なフィルタを提供することである。
〔フィルタ1の構成例〕
フィルタ1の構成例について、図2を参照して説明する。図2の(a)は、本構成例のフィルタ1の平面図である。図2の(b)は、本構成例のフィルタ1の拡大断面図であり、図2の(a)に示したA−A’線に沿う断面の拡大断面図である。なお、上述したように共振器10Aと共振器10Bとは同様に構成されているため、本構成例では、共振器10Aについてのみ説明し、共振器10Bについての説明を省略する。
本構成例のフィルタ1を構成する共振器10A,10Bは、プリント基板技術を用いて作製されている。共振器10A,10Bは、誘電体であるシリカ(SiO)製のシリカ基板14(請求の範囲に記載の誘電体基板)と、シリカ基板14の表面(図2の(b)における上側の面)を覆う導体板12A1と、シリカ基板14の裏面(図2の(b)における下側の面)を覆う導体板12A2とを共通して備えている。導体板12A1,12A2は、互いに対向する一対の導体板であり、図1に示したフィルタ1における一対の広壁に対応する。
図2の(a)に示すように、シリカ基板14には、その表面から裏面に貫通する複数の貫通ビアが柵状に形成されている。複数の貫通ビア内壁には、導体板12A1と導体板12A2とを導通させる導体膜が形成されている。これら複数の導体膜の各々は、それぞれ、導体ポスト11A1を構成する。柵状に配置された、これら複数の導体ポスト11A1は、図1に示したフィルタ1における狭壁11Aに対応するポスト壁11A(請求の範囲に記載の第1のポスト壁)に対応する。
隔壁114を構成する導体ポスト11A1のうち、一部の導体ポストを省略することによって開口114aを形成することができる。
広壁12A1の表面には、誘電体層20を介して設けられた帯状導体30Aが形成されている。帯状導体30Aの一方の端部30A1は、円形に成型されている。この円形に成型された部分をランド30A1と呼ぶ。ランド30A1があることによって、帯状導体30Aを製造するときの位置合わせが容易になる。
また、帯状導体30Aの他方の端部30A2は、正方形に成型されている。この正方形に成形されている部分を信号用パッド30A2と呼ぶ。信号用パッド30A2には、図示しない外部信号源の信号用電極が接続される。
なお、信号用パッド30A2の両脇には、帯状導体30Aと絶縁されており、且つ、広壁12A1と導通しているグランド用パッド30A3が形成されている。グランド用パッド30A3は、誘電体層20にもうけされたスルーホール(不図示)を介して広壁12A1と導通するように構成されている。グランド用パッド30A3には、外部信号源のグランド用電極が接続される。
共振器10Aを平面視した場合に、導体板12A1の一部の領域であって、ランド30A1を包含する領域には、開口であるアンチパッド13Aが形成されている。
共振器10Aを平面視した場合に、シリカ基板14の一部の領域であって、ランド30A1に包含される領域には、シリカ基板14の表面から裏面へ向かって、ビアが形成されている。このビアの深さは、シリカ基板14の厚さより薄い。このビアの内壁には、導体膜が形成されている。図2の(b)に示すように、この導体膜は、アンチパッド13A及び誘電体層20を貫通し、ランド30A1と導通している。この導体膜は、ブラインドビア40Aを構成する。
なお、導体板12A1,12A2、導体ポスト11A1、ブラインドビア40A、及び帯状導体30Aの各々を構成する導電体としては、高い導電率を有する金属(例えば銅)を好適に用いることがでる。誘電体層20を構成する誘電体としては、例えばポリイミドを好適に採用することができる。なお、これら導電体及び誘電体は、例示した銅及びポリイミドに限定されるものではない。また、シリカ基板14に代えて他の誘電体製の基板、例えばフッ素樹脂製の基板、セラミックス製の基板を採用してもよい。
また、共振器10A及び共振器10Bにおいて共通する誘電体層20の厚さは、10μm以上30μm以下である、ことが好ましい。
上記厚さが10μm以上であることによって、十分な絶縁性を有し、表面が平坦な誘電体層を容易に作製することができる。
上記厚さが30μm以下であることによって、帯状導体30A,30Bの幅を例えば25μm程度まで狭めた場合であっても、帯状導体30A,30Bと一方の広壁12A1,12B1とにより構成されたMSLの特性インピーダンスを所望の値(例えば50Ω)に整合させることができる。帯状導体30A,30Bの幅を例えば25μm程度まで狭められることによって、フィルタ1を外部信号源や外部負荷抵抗などを含む半導体ICに接続することが容易になる。
これは、半導体ICの接続インターフェースを構成する導体パッド(例えばグランド−シグナル−グランドの3つの導体パッド)間のピッチが100μm程度のオーダーであるためである。
〔共振器10Aのパラメータ〕
フィルタ1の構成を決めるパラメータを以下のように定める(図2参照)。
ブラインドビア40Aの共振器10Aのキャビティーに挿入されている部分の長さを長さBviaとする。また、ブラインドビア40Aの直径を直径Dviaとする。
ショート壁11A2とブラインドビア40Aとの間隔を間隔BSとする。本明細書においては、ショート壁11A2を構成する導体ポスト11A1の中心とブラインドビア40Aの中心との間隔を間隔BSとする。
アンチパッド13A及びランド30A1の各々の半径を、それぞれ、半径Dout及び半径Dlandとする。
帯状導体30Aの幅を、幅wとする。本明細書においては、帯状導体30Aのうちランド30A1及び信号用パッド30A2を除いた部分、すなわち帯状導体30Aの中央部における幅を、幅wとする。
帯状導体30Aの長さを、長さLとする。本明細書においては、ランド30A1の中心から他方の端部(電極パッド)30A2の末端までの長さを、長さLとする。
なお、上述したように共振器10Bは、共振器10Aと同様に構成されていることが好ましい。すなわち、長さBvia、直径Dvia、間隔BS、半径Dout、半径Dland、及び幅wの各々は、共振器10Aと共振器10Bとにおいて共通である。
(第1の変形例)
図2に示したフィルタ1の第1の変形例について、図3を参照して説明する。図3は、本変形例のフィルタ1の拡大断面図である。本変形例のフィルタ1の共振器10Aは、図2に示したフィルタ1の共振器10Aと比較して、中間ランド41を更に備えている。
中間ランド41は、導体板12A1と同じ層に形成されたドーナツ状の導体板であり、ブラインドビア40A及びランド30A1と導通している。中間ランド41は、アンチパッド13Aと同心円状に形成されており、アンチパッド13Aと離間している。すなわち、中間ランド41は、アンチパッド13Aと絶縁されている。
共振器10Aを平面視した場合に、中間ランド41は、ランド30A1を過不足なく覆う領域、すなわち、ランド30A1と同一の領域に形成されている。
このように、共振器10Aが中間ランド41を更に備えていることによって、帯状導体30Aを製造するときの位置合わせが容易になる。
(第2〜第3の変形例)
図2に示したフィルタ1の第2〜第3の変形例について、図4を参照して説明する。
図4の(a)は、第2の変形例であるフィルタ1の結合トポロジーを示すブロック図である。図4の(b)は、第3の変形例であるフィルタ1の結合トポロジーを示すブロック図である。
図2に示したフィルタ1と比較して、第2〜第3の変形例のフィルタ1は、共振器10Aと共振器10Bとの間に介在する共振器を更に備えている点が異なる。図2に示したフィルタ1は、2段の共振器(共振器10A,10B)によって構成されていた。それに対して、第2の変形例のフィルタ1は、直列に結合されたN段の共振器(共振器10A,10B,10C,〜,10x)によって構成されている。ここで、Nは、3以上の整数である。第2の変形例のフィルタ1は、直列の共振器直結型のフィルタを一般化した場合の構成である。
初段である共振器10Aの前段には、外部信号源100Sが接続されている。また、最終段である共振器10Bの後段には、外部負荷抵抗100Lが接続されている。
共振器10Aと外部信号源100Sとの間には、外部Q値QeSで表される結合が生じる。共振器10Bと外部負荷抵抗100Lとの間には、外部Q値QeLで表される結合が生じる。共振器10A及び共振器10Bの各々が同じパラメータで設計されており、外部Q値QeSと外部Q値QeLとが等しい場合には、両者を区別せず単に外部Q値Qeとする。
また、初段の共振器10Aと2段目の共振器10Cとの間には、結合係数k12で表される結合が生じ、2段目の共振器10Cと3段目の共振器(不図示)との間には、結合係数k23で表される結合が生じ、N−1段目の共振器10Xと最終段(N段目)の共振器10Bとの間には、kN−1Nで表される結合が生じる。
外部Q値Qeで表される結合と、k12,k23,・・・,kN−1Nで表される結合を調整することによって、フィルタ1の透過特性を調整することができる。
第3の変形例のフィルタ1(図4の(b)参照)は、6段の共振器(共振器10A〜10F)によって構成されている。ここで、Nは、3以上の整数である。第2の変形例のフィルタ1は、直列の共振器直結型のフィルタを一般化した場合の構成である。
第2の変形例のフィルタ1の場合と同様に、第3の変形例のフィルタ1においても、共振器10Aと外部信号源100Sとの間には外部Q値QeSで表される結合が生じ、共振器10Bと外部負荷抵抗100Lとの間には外部Q値QeLで表される結合が生じ、共振器10Aと共振器10Cとの間には結合係数k12で表される結合が生じ、共振器10Cと共振器10Dとの間には結合係数k23で表される結合が生じ、共振器10Dと共振器10Eとの間には結合係数k34で表される結合が生じ、共振器10Eと共振器10Fとの間には結合係数k45で表される結合が生じ、共振器10Fと共振器10Bとの間には結合係数k56で表される結合が生じる。
第3の変形例のフィルタ1においては、更に、共振器10Cと共振器10Fとの間に結合係数k25で表される結合が生じる。このような結合を生じさせるためには、例えば、共振器10Cと共振器10Fとを隔てる側壁を跨ぐように広壁に開口を設けておけばよい。
なお、結合係数k12,k23,k34,k45,k56の各々は、正の値を有し、結合係数k25は、負の値を有することが好ましい。このように各結合係数を定めることによって、有極型のフィルタを実現することができる。
(第1の実施例群)
図2に示したフィルタ1の第1の実施例群として、ブラインドビア40A,40Bの各々の長さBviaを100μm以上500μm以下の範囲で変化させた。なお、共振器10Aの構成と共振器10Bの構成とは、共通とした。
第1の実施例群のフィルタ1を用いて算出されたSパラメータ|S21|の周波数依存性を図5の(a)に示す。また、図5の(a)で得られた比帯域から、式(3)を用いて算出された外部Q値Qeと、長さBviaとの相関関係を図5の(b)に示す。
本実施例群のシミュレーションにおいて、シリカ基板14の厚さとして520μmを採用し、長さBvia以外のパラメータとして図5の(a)に記載の各値を用いた。また、共振器10A,10Bの透過特性を定めるパラメータのうちこれら以外のパラメータは、Sパラメータ|S21|の中心周波数が60GHz近傍となるように定めた。なお、シリカ基板14の厚さが520μmであることと、中心周波数が60GHz近傍となるように設計していることとは、第2〜第5の実施例群においても同じである。
図5の(a)によれば、長さBviaを上記範囲内において長くするにしたがって、フィルタ1の比帯域は、有意に広くなることが分かった。また、図5の(b)によれば、長さBを上記範囲内において長くするにしたがって、外部Q値Qeは、有意に小さくなることが分かった。以上のことから、長さBを調整することによって、外部Q値Qeを任意の値に制御できることが分かった。
図5の(b)に示した破線は、本実施例群のフィルタ1の各々によって得られた外部Q値Qeをフィッティングした結果を示す。この破線を用いることによって、所望の外部Q値Qe、すなわち、所望の比帯域を有するフィルタ1を得るために、好適な長さBviaを定めることができる。
(第2の実施例群)
図2に示したフィルタ1の第2の実施例群として、アンチパッド13A,13Bの各々の半径Doutを220μm以上350μm以下の範囲で変化させた。なお、共振器10Aの構成と共振器10Bの構成とは、共通とした。
第2の実施例群のフィルタ1を用いて算出されたSパラメータ|S21|の周波数依存性を図6に示す。半径Dout以外のパラメータとして図6に記載の各値を用いた。
図6によれば、半径Doutを上記範囲内において大きくするにしたがって、フィルタ1の比帯域は、有意に狭くなることが分かった。したがって、半径Doutを上記範囲内において大きくするにしたがって、外部Q値Qeは、有意に大きくなることが分かった。すなわち、半径Doutを調整することによって、外部Q値Qeを任意の値に制御できることが分かった。
(第3の実施例群)
図2に示したフィルタ1の第3の実施例群として、ショート壁11A2,11B2とブラインドビア40A,40Bとの間隔BSを370μm以上570μm以下の範囲で変化させた。なお、共振器10Aの構成と共振器10Bの構成とは、共通とした。
第3の実施例群のフィルタ1を用いて算出されたSパラメータ|S21|の周波数依存性を図7に示す。間隔BS以外のパラメータとして図7に記載の各値を用いた。
図7によれば、間隔BSを上記範囲内において広くするにしたがって、フィルタ1の比帯域は、有意に広くなることが分かった。したがって、間隔BSを上記範囲内において広くするにしたがって、外部Q値Qeは、有意に小さくなることが分かった。すなわち、距離BSを調整することによって、外部Q値Qeを任意の値に制御できることが分かった。
(第4の実施例群)
図2に示したフィルタ1の第4の実施例群として、帯状導体30A,30Bの幅wを25μm以上65μm以下の範囲で変化させた。なお、共振器10Aの構成と共振器10Bの構成とは、共通とした。
第4の実施例群のフィルタ1を用いて算出されたSパラメータ|S21|の周波数依存性を図8に示す。幅w以外のパラメータとして図8に記載の各値を用いた。
図8によれば、幅wを上記範囲内において広くするにしたがって、フィルタ1の比帯域は、有意に広くなることが分かった。したがって、幅wを上記範囲内において広くするにしたがって、外部Q値Qeは、有意に小さくなることが分かった。すなわち、幅wを調整することによって、外部Q値Qeを任意の値に制御できることが分かった。
なお、幅wを調整した場合に得られる比帯域の変化幅は、長さBvia、半径Dout、及び距離BSの各々を変化させた場合に得られる比帯域の変化幅と比較して狭かった。したがって、複数のパラメータを用いて比帯域を調整する場合に、長さBvia、半径Dout、及び距離BSの各々は、粗調整用のパラメータとして好適に用いることができる。一方、幅wは、微調整用のパラメータとして好適に用いることができる。
(第5の実施例群)
図2の示したフィルタ1の第5の実施例群として、帯状導体30A,30Bの長さLを275μm以上475μm以下の範囲で変化させた。なお、共振器10Aの構成と共振器10Bの構成とは、共通とした。
第5の実施例群のフィルタ1を用いて算出されたSパラメータ|S21|の周波数依存性を図9に示す。長さL以外のパラメータとして図9に記載の各値を用いた。
図9によれば、長さLを上記範囲内において長くするにしたがって、フィルタ1の比帯域は、わずかに広くなるものの有意には変化しないことが分かった。換言すれば、フィルタ1の比帯域、すなわち、外部Q値Qeは、長さLに有意に依存しないことが分かった。したがって、長さLは、上述した長さBvia、半径Dout、距離BS、及び幅wとは独立に、比帯域を考慮に入れずに定めることができる。例えば、外部信号源100S及び外部負荷抵抗100Lを配置する位置に応じて、帯状導体30A,30Bを引き回すために好適な長さに定めることができる。
〔フィルタ1の設計方法〕
フィルタ1の設計方法は、以下の4つのパラメータのうち少なくとも1つを変化させた場合における、当該パラメータと外部Q値との相関関係を取得する取得工程と、上記取得工程により取得された相関関係に基づき、所望の外部Q値に対応する当該パラメータの値を決定する決定工程と、を含んでいる。
第1のパラメータ:長さBvia
第2のパラメータ:距離BS
第3のパラメータ:幅w
第4のパラメータ:半径Dout
この設計方法によれば、所望の外部Q値Qeを有するフィルタ1を容易に設計することができる。
また、本設計方法において、上記取得工程は、上記4つのパラメータのうち少なくとも2つを変化させた場合にける、上記少なくとも2つのパラメータの各々と外部Q値との相関関係をそれぞれ取得する工程であり、上記決定工程は、上記取得工程により取得された少なくとも2つの相関関係に基づき、所望の外部Q値に対応する上記少なくとも2つのパラメータを決定する工程である、ことが好ましい。
この設計方法によれば、上記4つのパラメータのうち調整が容易な少なくとも2つのパラメータを組み合わせて調整することによって、所望の外部Q値を有するフィルタ1を設計することができる。したがって、フィルタ1を設計する場合の自由度を高めることができ、フィルタ1の設計を容易にすることができる。
図5〜図8を参照して説明したように、長さBvia、半径Dout、距離BS、及び幅wの各々を調整することによって、外部Q値Qeあるいは比帯域を任意に制御可能なことが分かった。したがって、長さBvia、半径Dout、距離BS、及び幅wの中から調整しやすい複数のパラメータを選択し、それら複数のパラメータを組み合わせて調整することによって、所望の比帯域を有するフィルタ1を高い自由度で設計することができる。
図5の(b)には、外部Q値Qeと長さBviaとの相関関係を図示した。しかし図6〜図8の結果に基づいて、半径Dout、距離BS、及び幅wの各々と外部Q値Qeとの相関関係を取得することができる。これらの相関関係を取得しておくことによって、所望の外部Q値Qe、すなわち、所望の比帯域を有するフィルタ1を得るために、好適なパラメータの値を高い自由度で定めることができる。
したがって、長さBvia、半径Dout、距離BS、及び幅wの各々の中に外部Q値Qe以外の要件により変化させないことが好ましいパラメータがある場合であっても、他のパラメータを組み合わせて外部Q値Qeを所望の値に制御することができる。
(第6〜第7の実施例)
図2の示したフィルタ1の第6〜第7の実施例として、図4の(b)に示した結合トポロジーを有するフィルタ1を設計した。すなわち、第6〜第7の実施例のフィルタ1の各々は、共振器10Aと共振器10Bとの間に介在する共振器10C〜10Fを更に備えた6段の共振器直結型のフィルタである。外部信号源100S側に設けられた共振器群(共振器10A,10C,10D)と、外部負荷抵抗100L側に設けられた共振器群(共振器10B,10F,10E)とは、同様に(対称となるように)構成されている。
第6〜第7の実施例のフィルタ1の各々は、中心周波数が60GHz近傍となるように設計されており、外部Q値Qe及び各結合係数は、以下の通り定めた。結合係数k25のみが負の値を有する。
Qe=14.43
k12=k56=0.058
k23=k45=0.040
k34=0.0496
k25=−0.0113
図10の(a)は、第6の実施例のフィルタ1を構成する共振器10Aが備えている帯状導体30Aの拡大平面図である。図10の(b)は、第7の実施例のフィルタ1を構成する共振器10Aが備えている帯状導体30Aの拡大平面図である。
第6の実施例のフィルタ1は、ブラインドビア40A,40Bの長さBviaとして400μmを採用し、帯状導体30A,30Bの幅wとして50μmを採用した。それ以外のパラメータについては、図10の(a)に示す通りに定めた。
第7の実施例のフィルタ1は、ブラインドビア40A,40Bの長さBviaとして450μmを採用し、帯状導体30A,30Bの幅wとして45μmを採用した。それ以外のパラメータについては、図10の(b)に示す通りに定めた。
図10の(c)に、第6〜第7の実施例のフィルタ1の各々の反射特性を示す。図10の(d)に、第6〜第7の実施例のフィルタ1の各々の透過特性を示す。
図10の(c)によれば、第6〜第7の実施例のフィルタ1の各々は、反射損失が−15dBを下回り、非常によく似た反射特性を示すことが分かった。図10の(d)によれば、第6〜第7の実施例のフィルタ1の各々は、ほぼ一致した周波数帯域において比帯域7%を有することが分かった。この比帯域7%という値は、設計時に定めたQe=14.43と整合している。したがって、第6〜第7の実施例のフィルタ1の各々は、設計時に意図した通りの反射特性及び透過特性を有していることが分かった。
このように、フィルタ1の各パラメータのうち少なくとも2つ(第6〜第7の実施例においては2つ)のパラメータを組み合わせて調整することによって、よく一致した比帯域を有するフィルタ1を、異なるパラメータの組み合わせを用いて実現可能なことが分かった。
製造の容易性という観点からみた場合、長さBviaは短い方が好ましい、すなわち、第6の実施例の方が第7の実施例より好ましい。長さBviaが短いブラインドビア40A,40Bは、長さBviaが長い場合と比較して、容易に形成できるためである。
フィルタ1の複数のパラメータのうち、少なくとも2つのパラメータを組み合わせ得て調整することによって、所望の比帯域以外の要請(例えば、長さBviaを短くしたいなど)にも柔軟に応えることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 フィルタ
10A,10B 共振器(第1,第2の共振器)
11A,11B 狭壁(ポスト壁)
11A1,11B1 導体ポスト
11A2,11B2 ショート壁
11A3,11B3 側壁
114 隔壁
114a 開口
12A1,12B1 一方の広壁(一方の導体板)
12A2,12B2 他方の広壁(他方の導体板)
13A,13B アンチパッド(開口)
14 シリカ基板(誘電体基板)
20 誘電体層
30A,30B 帯状導体(第1,第2の帯状導体)
30A1,30B1 ランド(帯状導体の一端部)
40A,40B ブラインドビア(第1,第2の導体ピン)

Claims (6)

  1. 互いに直接又は他の共振器を介して結合している第1の共振器及び第2の共振器と、
    前記第1の共振器の一方の広壁の表面に誘電体層を介して設けられた第1の帯状導体と、
    前記第1の帯状導体の一端部に接続され、前記第1の共振器の内部に挿入された第1の導体ピンと、
    前記第2の共振器の一方の広壁の表面に誘電体層を介して設けられた第2の帯状導体と、
    前記第2の帯状導体の一端部に接続され、前記第2の共振器の内部に挿入された第2の導体ピンと、を備えている、
    ことを特徴とするフィルタ。
  2. 前記第1の共振器の前記一方の広壁の一部には、第1の開口が形成されており、
    前記第1の帯状導体の前記一端部は、前記第1の開口上に配置されており、
    前記第1の導体ピンは、前記第1の開口を貫通し、
    前記第2の共振器の前記一方の広壁の一部には、第2の開口が形成されており、
    前記第2の帯状導体の前記一端部は、前記第2の開口上に配置されており、
    前記第2の導体ピンは、前記第2の開口を貫通している、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ。
  3. 前記第1の共振器の、前記第1の帯状導体と前記一方の広壁との間に介在する前記誘電体層、及び、前記第2の共振器の前記第2の帯状導体と前記一方の広壁との間に介在する前記誘電体層の各々の厚さは、何れも10μm以上30μm以下である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタ。
  4. 前記第1の共振器及び前記第2の共振器の各々は、誘電体基板と、前記誘電体基板の表面及び裏面を覆う一対の導体板とを共通して備えており、
    前記第1の共振器は、各導体ポストが柵状に配置された第1のポスト壁を更に備えており、
    前記第2の共振器は、各導体ポストが柵状に配置された第2のポスト壁を更に備えている、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のフィルタ。
  5. 前記第1の共振器及び前記第2の共振器の間には、1つ又は複数の他の共振器が結合した状態で介在している、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のフィルタ。
  6. 各々が狭壁及び一対の広壁により構成され、互いに直接又は他の共振器を介して結合している第1の共振器及び第2の共振器と、
    前記第1の共振器の一方の広壁の表面に誘電体層を介して設けられた第1の帯状導体と、
    前記第1の帯状導体の一端部に接続され、前記第1の共振器の内部に挿入された第1の導体ピンと、
    前記第2の共振器の一方の広壁の表面に誘電体層を介して設けられた第2の帯状導体と、
    前記第2の帯状導体の一端部に接続され、前記第2の共振器の内部に挿入された第2の導体ピンと、を備えているフィルタの設計方法であって、
    以下の3つのパラメータのうち少なくとも1つを変化させた場合における、当該パラメータと外部Q値との相関関係を取得する工程と、
    前記相関関係を取得する工程の結果に基づき、所望の外部Q値に対応するパラメータの値を決定する工程と、を含んでいる、
    ことを特徴とするフィルタの設計方法。
    第1のパラメータ:前記第1及び前記第2の導体ピンの、前記第1及び前記第2の共振器の内部に挿入されている部分の長さ。
    第2のパラメータ:前記第1及び前記第2の共振器を構成する狭壁の一部を構成するショート壁と前記第1及び前記第2の導体ピンとの間隔。
    第3のパラメータ:前記第1及び前記第2の帯状導体の幅。
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