JP2017152908A - 音場制御システム、解析装置、音響装置、音場制御システムの制御方法、解析装置の制御方法、音響装置の制御方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents

音場制御システム、解析装置、音響装置、音場制御システムの制御方法、解析装置の制御方法、音響装置の制御方法、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】テスト音の発音指令から発音までの時間が未知の場合でも、正確な音場制御を行うこと。【解決手段】本発明の音場制御システムSYは、複数のスピーカーに、テスト音を発音させる発音部210と、マイクロフォンにより、テスト音を収音する収音部130と、テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音された各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析部150と、算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーに供給する音声信号の遅延処理を行う信号処理部230と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、マルチチャンネルスピーカーを有する音響装置の音場制御を行う音場制御システム、解析装置、音響装置、音場制御システムの制御方法、解析装置の制御方法、音響装置の制御方法、プログラム、記録媒体に関する。
従来、この種の技術として特許文献1が知られている。特許文献1には、音響装置(音響調整装置)と、解析装置(音響解析装置)と、が接続され、音響装置は、テスト信号を発生する手段と、各スピーカーから発音されるテスト信号に応じたテスト音をマイクロフォンにより収音した収音信号を入力する手段と、テスト信号および収音信号を解析装置に提供する手段と、を備え、解析装置は、提供されたテスト信号および収音信号に基づいて音響解析を行い、音響装置に提供する調整情報(各スピーカーからマイクロフォンまでの距離のばらつきによる音の遅延を解消するために、音声信号の遅延処理を行うための情報)を生成する手段と、生成した調整情報を音響装置に提供する手段と、を備えた自動音響調整システムが開示されている。このように特許文献1は、解析装置により調整情報を生成するため、音響装置に制御負荷をかけることなく音場制御(テスト信号の測定および音声信号の遅延処理)を実現できるといった効果を奏する。
特開2004−159037号公報
ところが、特許文献1の構成では、音響装置にマイクロフォンを付属する必要がある。そこで、簡易な構成で音場制御を行うべく、付属のマイクロフォンに代えてスマートフォン(スマートフォンに搭載されたマイクロフォン)を用いることが考えられる。これにより、マイクロフォンの有線ケーブルを取り回す煩雑さを解消し、且つ音響装置の低廉化を図ることができる。しかしながら、スマートフォンを用いてテスト音の発音指令および収音を行う場合、付属のマイクロフォンを用いた従来の音場制御アルゴリズムを採用することができない。
従来の音場制御アルゴリズムでは、音響装置によるテスト音の発音指令から発音までの時間が既知であることが前提で、スピーカーからマイクロフォンまでの距離を測定している。つまり、発音指令から収音までの経過時間Taを測定し、発音指令から発音までの時間Tbを差し引くことで、スピーカーによる発音からマイクロフォンによる収音までの時間(Ta−Tb)を算出する。そして、算出した発音から収音までの時間(Ta−Tb)に音速を乗じることで、スピーカーからマイクロフォンまでの距離を求めている。
一方、スマートフォンから発音指令を行う場合、発音する装置と発音指令を行う装置とが異なる。また、スマートフォンから無線通信によって発音指令を行う場合、発音指令から発音までの時間に通信によるずれが生じてしまうため、発音指令から発音までの時間Tbを正しく測定できない。このため、スマートフォンを用いた場合(テスト音の発音指令から発音までの時間が未知の場合)、正確な音場制御を行うことができないといった問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑み、テスト音の発音指令から発音までの時間が未知の場合でも、正確な音場制御を行うことが可能な音場制御システム、解析装置、音響装置、音場制御システムの制御方法、解析装置の制御方法、音響装置の制御方法、プログラム、記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の音場制御システムは、複数のスピーカーに、テスト音を発音させる発音部と、マイクロフォンにより、テスト音を収音する収音部と、テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音された各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析部と、算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーに供給する音声信号の遅延処理を行う信号処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明の解析装置は、複数のスピーカーに、テスト音を発音させる指令である発音指令を行う発音指令部と、マイクロフォンにより、テスト音を収音する収音部と、テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音された各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析部と、算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーに供給する音声信号の遅延処理に用いる調整情報または各スピーカーからマイクロフォンまでの距離を一致させる命令である音場制御情報を生成する情報生成部と、を備えることを特徴とする。
本発明の音響装置は、複数のスピーカーに、テスト音を発音させる発音部と、マイクロフォンを備えた外部装置から、マイクロフォンにより収音した各テスト音の収音タイミングを示す収音情報を受信する収音情報受信部と、テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音情報から得られる各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析部と、算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーに供給する音声信号の遅延処理を行う信号処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明の音場制御システムの制御方法は、複数のスピーカーに、テスト音を発音させる発音ステップと、マイクロフォンにより、テスト音を収音する収音ステップと、テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音された各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析ステップと、算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーに供給する音声信号の遅延処理を行う信号処理ステップと、を実行することを特徴とする。
本発明の解析装置の制御方法は、複数のスピーカーに、テスト音を発音させる指令である発音指令を行う発音指令ステップと、マイクロフォンにより、テスト音を収音する収音ステップと、テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音された各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析ステップと、算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーに供給する音声信号の遅延処理に用いる調整情報または各スピーカーからマイクロフォンまでの距離を一致させる命令である音場制御情報を生成する情報生成ステップと、を実行することを特徴とする。
本発明の音響装置の制御方法は、複数のスピーカーに、テスト音を発音させる発音ステップと、マイクロフォンを備えた外部装置から、マイクロフォンにより収音した各テスト音の収音タイミングを示す収音情報を受信する収音情報受信ステップと、テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音情報から得られる各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析ステップと、算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーに供給する音声信号の遅延処理を行う信号処理ステップと、を実行することを特徴とする。
本発明の構成によれば、テスト信号列の発音タイミングを示す情報と、各テスト音の収音タイミングと、を比較して、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出し、当該時間差に基づいて各スピーカーに供給する音声信号の遅延処理を行うため、テスト音の発音指令から発音までの時間が未知の場合でも、正確な音場制御を行うことができる。つまり、各テスト音の発音指令から収音までの経過時間を計測する必要がないため、一般的なスマートフォンを用いた音場制御を実現できる。
なお、「タイミング」とは、期間設定ではなく時期設定を指す。例えば、「テスト信号列の発音タイミングを示す情報」は、テスト信号列によって規定される各テスト音の発音時期を示す情報を指す。なお、「発音タイミング」は、テスト音間の発音間隔で規定しても良いし、拍子やリズムおよびその時間長などによって規定しても良い。また、「各テスト音の収音タイミング」とは、各テスト音の収音時期を指す。なお、「収音タイミング」は、収音時刻で規定しても良い。
また、「複数のスピーカー」は、2個のスピーカーでも良いが、3個以上であることが好ましい。
上記の音場制御システムにおいて、解析部は、テスト信号列に基づいてn番目(但し、nはn≧1となる整数)に発音されるテスト音とm番目(但し、mはm≧n+1となる整数)に発音されるテスト音との発音間隔と、収音部の収音結果から得られるn番目に発音されたテスト音とm番目に発音されたテスト音との収音間隔と、の時間差を算出することを特徴とする。
本発明の構成によれば、発音間隔と収音間隔との時間差を算出することで、各スピーカーからマイクロフォンまでの距離差を算出することができ、当該距離差に基づいて、正確な音場制御を行うことができる。
上記の音場制御システムにおいて、テスト信号列は、テスト音を一定の間隔で発音させる信号列であることを特徴とする。
本発明の構成によれば、発音間隔が一定であるため、単純な演算処理で正確な音場制御を行うことができる。
上記の音場制御システムにおいて、解析部は、テスト信号列に基づいてn番目(但し、nはn≧1となる整数)に発音されたテスト音の収音タイミングから所定時間遡った時点を基準とし、一定の間隔ごとに分割区間を設定したときの各分割区間の開始点から各テスト音の収音タイミングまでの時間長と、所定時間との時間差を算出することを特徴とする。
本発明は、n番目のテスト音の収音タイミングから所定時間遡った時点を基準とし、各分割区間の中で時間差を算出する。これにより、小さいワークエリアでも支障なく演算処理を行うことができる。また、n番目のテスト音に対応するスピーカー(チャンネル)を基準として時間差を算出するため、他のスピーカーに対する遅延量の算出が容易である。
上記の音場制御システムにおいて、発音部は、テスト音を、発音するスピーカーの特性に応じた発音間隔で発音させることを特徴とする。
本発明の構成によれば、残響の多い音を発音するスピーカーの場合は、次のテスト音の発音タイミングまでの間隔を広くすることで、次のテスト音の収音タイミングを正確に検出することができる。これにより、より正確な音場制御を実現できる。
上記の音場制御システムにおいて、収音部および解析部を有する解析装置と、発音部および信号処理部を有する音響装置と、から成り、解析装置と音響装置は、無線通信を介して接続されることを特徴とする。
本発明の構成によれば、解析装置と音響装置が無線通信を介して接続されるため、有線ケーブルを取り回す煩雑さを解消できる。
上記の音場制御システムにおいて、解析装置は、音響装置の発音部に対して発音指令を行う発音指令部を備え、発音指令部は、1回の無線通信により、テスト信号列の発音指令を行うことを特徴とする。
本発明の構成によれば、1回の無線通信によりテスト信号列の発音指令を行うため、通信環境が安定していない場合でも、正確な音場制御を実現できる。つまり、テスト音(テスト信号)ごとに発音指令を行った場合であって通信環境が不安定な場合、発音指令から発音までの時間が一定とならないため、各スピーカーからマイクロフォンまでの距離差を正確に算出することができないが、1回の無線通信により全テスト音の発音指令を行うことで、そのような不具合を解消できる。
本発明の音場制御システムは、スピーカーに、テスト音を発音させる発音部と、マイクロフォンにより、テスト音を収音する収音部と、テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音された各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析部と、算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーからマイクロフォンまでの距離を一致させる命令である音場制御情報を生成する音場制御情報生成部と、音場制御情報を出力する音場制御情報出力部と、を備えることを特徴とする。
本発明の音場制御システムの制御方法は、複数のスピーカーに、テスト音を発音させる発音ステップと、マイクロフォンにより、テスト音を収音する収音ステップと、テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音された各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析ステップと、算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーからマイクロフォンまでの距離を一致させるための音場制御情報を生成する音場制御情報生成ステップと、音場制御情報を出力する音場制御情報出力ステップと、を実行することを特徴とする。
本発明の構成によれば、テスト音の発音指令から発音までの時間が未知の場合でも、正確な音場制御を行うことができる。
なお、「音場制御情報」とは、スピーカーや人などに対する命令であり、制御対象となるスピーカー名、並びにその移動量や移動方向などの情報を指す。
また、「音場制御情報出力部」とは、表示、音声ガイダンス、通信などの手段を指す。
本発明のプログラムは、コンピューターに、上記の音場制御システムの制御方法における収音ステップおよび解析ステップを実行させることを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピューターに、上記の音場制御システムの制御方法における収音ステップ、解析ステップ、音場制御情報生成ステップおよび音場制御情報出力ステップを実行させることを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピューターに、上記の解析装置の制御方法における各ステップを実行させることを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピューターに、上記の音響装置の制御方法における各ステップを実行させることを特徴とする。
本発明の記録媒体は、上記のプログラムを記録し、コンピューター読み取り可能であることを特徴とする。
本発明のプログラムまたは記録媒体を用いることにより、テスト音の発音指令から発音までの時間が未知の場合でも、正確な音場制御を行うことができる。
音場制御システムのシステム構成図である。 音場制御システムのハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 第1実施形態に係るスマートフォンおよびAVアンプ装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係るテスト信号列の一例を示す図である。 テスト音列を録音した録音波形の一例を示す図である。 テスト音の発音間隔と収音間隔との時間差を示す説明図である。 スマートフォンの処理の流れを示すフローチャートである。 変形例1に係るテスト信号列の一例を示す図である。 変形例6に係るテスト音の収音タイミングを示す説明図である。 第2実施形態に係るスマートフォンおよびAVアンプ装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態に係る音場制御システム、解析装置、音響装置、音場制御システムの制御方法、解析装置の制御方法、音響装置の制御方法、プログラム、記録媒体について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、音場制御システムSYのシステム構成図である。音場制御システムSYは、スマートフォン1(解析装置,外部装置)と、AVアンプ装置2と、スピーカー群3(3a〜3f)を備える。請求項における「音響装置」は、AVアンプ装置2およびスピーカー群3を指す。
なお、スマートフォン1とAVアンプ装置2は、Bluetooth(登録商標)や無線LAN(Local Area Network)等の無線通信5を介して接続される。また、AVアンプ装置2と各スピーカー3a〜3fは、専用ケーブル等の有線通信4を介して接続される。
また、本実施形態のスピーカー群3は、5.1チャンネルに対応し、フロントレフトスピーカー3a(L)、フロントセンタースピーカー3b(C)、フロントライトスピーカー3c(R)、サラウンドライトスピーカー3d(SR)、サラウンドレフトスピーカー3e(SL)およびサブウーファー3f(SW)を含む。
なお、図1に示した例に限らず、スピーカー群3を構成するスピーカー数およびスピーカー種類は任意である。また、AVアンプ装置2と各スピーカー3a〜3fを、無線通信を介して接続しても良い。さらに、スマートフォン1に代えて、他のタブレット端末、携帯電話、ノート型PC等の情報処理端末を用いても良い。この場合、情報処理端末の通信規格に応じて、AVアンプ装置2と有線通信を介して接続しても良い。
次に、図2を参照し、音場制御システムSYのハードウェア構成について説明する。スマートフォン1は、タッチパネル11、マイクロフォン12、通信部13、記憶部14および制御部15を備える。タッチパネル11は、操作手段および表示手段として機能する。マイクロフォン12は、音を収音(音声信号を入力)する。通信部13は、AVアンプ装置2と情報の送受信を行う。記憶部14は、OS(Operating System)をはじめ、各種スマートフォン用アプリケーションを不揮発に記憶する。スマートフォン用アプリケーションとしては、AVアンプ装置2の音場制御を行うための音場制御アプリケーションを含む。なお、「音場制御」とは、各スピーカー3a〜3fから聴取位置(スマートフォン1の位置)までの距離のばらつきによる音の遅延を解消するために、各スピーカー3a〜3fからテスト音を発音してこれを測定し、当該測定結果に基づいて各スピーカー3a〜3fに供給する音声信号の遅延処理を行うことを指す。制御部15は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)等により構成され、音場制御など各種演算処理を行う。
一方、AVアンプ装置2は、通信部21、DSP22(Digital Signal Processor)、アンプ群23および制御部24を備える。通信部21は、スマートフォン1と情報の送受信を行う。DSP22は、音声信号の遅延処理など各種デジタル信号処理を行う。アンプ群23は、各チャンネルに対応した複数のアンプを含む(図示省略)。各アンプは、各チャンネルの音声信号をそれぞれ増幅し、対応する各スピーカー3a〜3fに供給する。制御部24は、CPUやRAM等により構成され、再生制御など各種演算処理を行う。一方、スピーカー群3は、音を発音(音声信号を出力)する。
次に、図3を参照し、スマートフォン1およびAVアンプ装置2の機能構成について説明する。スマートフォン1は、機能構成として、テスト信号記憶部110、発音指令部120、収音部130、録音部140、解析部150、調整情報生成部160(情報生成部)および調整情報送信部170を備える。また、AVアンプ装置2は、機能構成として、発音部210、調整情報受信部220および信号処理部230を備える。なお、スマートフォン1の各部110〜170は、主に上記の音場制御アプリケーションによって実現される。
スマートフォン1のテスト信号記憶部110は、音場制御を行う際に用いるテスト信号列を記憶する。本実施形態のテスト信号列は、テスト音を各スピーカー3a〜3fから予め定められたタイミングで(予め定められた時期設定で)順次発音させるものである。AVアンプ装置2の発音部210は、当該テスト信号列に基づいて、接続されたスピーカー数に対応した数のテスト音を、予め定められた発音間隔且つ予め定められた順序でスピーカー群3に発音させる(発音ステップ)。発音部210は、DSP22および制御部24を主要部とする。
図4は、テスト信号列の一例を示す図である。同図に示すように、本実施形態では、フロントレフト(L)、フロントセンター(C)、フロントライト(R)、サラウンドライト(SR)、サラウンドレフト(SL)、サブウーファー3f(SW)の順に、各スピーカー3a〜3fからテスト信号を発音させる。また、本実施形態では、テスト音の発音間隔を一定時間T(等間隔)とする。また、発音部210は、テスト信号列に基づくテスト音列を予め定められた繰り返し数だけ繰り返して発音させる。なお、テスト音としては、インパルス信号など、信号レベルが急変する信号を用いることが好ましい。
一方、テスト信号記憶部110は、AVアンプ装置2の機種別またはスピーカー構成(チャンネル数)別にテスト信号列を記憶する。後述する発音指令部120は、接続先となるAVアンプ装置2に適したテスト信号列を用いて発音指令を行う(発音指令ステップ)。つまり、AVアンプ装置2との接続確立時に機種またはスピーカー構成を判定し、当該判定結果に応じて使用するテスト信号列を決定する。なお、使用するテスト信号列は、ユーザーにより機種またはスピーカー構成が選択されることにより決定する構成でも良い。
スマートフォン1の発音指令部120は、AVアンプ装置2に対しテスト信号の発音指令を行う。本実施形態では、テスト信号(テスト音)ごとに発音指令を行うのではなく、1回の無線通信によりテスト信号列(テスト音列)の発音指令を行う。AVアンプ装置2の発音部210は、当該発音指令部120による発音指令にしたがって、スピーカー群3にテスト音列を発音させる。
スマートフォン1の収音部130は、マイクロフォン12によりテスト音列を収音する(収音ステップ)。収音部130は、記憶部14(音場制御アプリケーション)および制御部24を主要部とする。また、スマートフォン1の録音部140は、収音部130により収音されたテスト音列を録音する。図5は、録音部140により録音された録音波形の一例を示す図である。同図は、図4に示したテスト信号列に基づくテスト音列を録音した波形を示している。
スマートフォン1の解析部150は、発音指令部120により発音指令されたテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音部130により収音された各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングとの時間差を算出する(解析ステップ)。具体的には、テスト信号列に基づいてn番目(但し、nはn≧1となる整数)に発音されるテスト音とn+1番目に発音されるテスト音との発音間隔(T)と、収音部130の収音結果から得られるn番目に発音されたテスト音とn+1番目に発音されたテスト音との収音間隔(T+ΔTn)と、の時間差(ΔTn)を算出する。
なお、「テスト信号列の発音タイミングを示す情報」とは、テスト信号列の発音時期を規定する情報であり、本実施形態では、テスト信号列の発音間隔によって規定される。また、「収音タイミング」とは、音圧(録音波形の振幅)が、所定の閾値を超えた時点を指す。この収音タイミングを正確に検出するため、収音信号を二乗する信号二乗回路と、当該信号二乗回路の出力が入力される平滑回路と、当該平滑回路の出力が入力される微分処理部とを設け(いずれも図示省略)、当該微分処理部により微分した値が最大値または最小値となる時刻を収音タイミングとして検出しても良い。
図6は、テスト音の発音間隔と収音間隔との時間差を示す説明図である。同図は、フロントレフトスピーカー3a(L)から発音されたテスト音(1番目のテスト音)の収音タイミングがt1、フロントセンタースピーカー3b(C)から発音されたテスト音(2番目のテスト音)の収音タイミングがt2であること、また、t1からt2の経過時間は、テスト音の発音間隔TにΔT1を加えた時間に相当することを示している。したがって、同図の例における1番目のテスト音と2番目のテスト音の収音間隔はT+ΔT1である。ここで、ΔT1は、発音間隔と収音間隔との時間差であり、スマートフォン1からフロントレフトスピーカー3a(L)までの距離L1(直線距離)より、スマートフォン1からフロントセンタースピーカー3b(C)までの距離L2(直線距離)が長いことを意味する(図1参照)。つまり、例えばΔT1が2msecの場合、2msec×1/1000×340m/sec(音速)=0.68m=68cmだけ、距離L1より距離L2が長いと算出できる。なお、図1では、スマートフォン1の中心からスピーカー3a,3bの前面中央までの距離をL1,L2として示しているが、スマートフォン1については、マイクロフォン12の搭載位置を基準としても良いし、スマートフォン1を所持した場合のユーザーの頭部推定位置を基準としても良い。また、スピーカー3a,3bの前面中央ではなく、スピーカー3a,3bの他の位置を基準としても良い。
なお、本実施形態では、スピーカー数が「6」であるため、ΔT1以外に、2番目のテスト音(C用)と3番目のテスト音(R用)の発音間隔と収音間隔との時間差ΔT2、3番目のテスト音(R用)と4番目のテスト音(SR用)の発音間隔と収音間隔との時間差ΔT3、4番目のテスト音(SR用)と5番目のテスト音(SL用)の発音間隔と収音間隔との時間差ΔT4、5番目のテスト音(SL用)と6番目のテスト音(SW用)の発音間隔と収音間隔との時間差ΔT5、6番目のテスト音(SW用)と7番目のテスト音(L用)の発音間隔と収音間隔との時間差ΔT6、を算出する。また、テスト音列を複数回繰り返し発音しているため、その複数回分の計測結果に基づいて(例えば、複数回の計測結果の平均値に基づいて)、ΔT1〜ΔT6を算出する。なお、時間差ΔTnはマイナスとなる場合もある。
スマートフォン1の調整情報生成部160は、解析部150の解析結果に基づいて、各スピーカー3a〜3fに供給する音声信号の遅延処理に用いる調整情報を生成する(情報生成ステップ)。具体的には、スマートフォン1からの距離Lnが最も長いスピーカーを特定し、そのスピーカーに対応するチャンネルを基準とした場合の他の5つのチャンネルについてそれぞれ音声信号の遅延量を算出し、その算出結果を調整情報として生成する。例えば、6個のスピーカー3a〜3fのうち、スマートフォン1からの距離Lnが最も長いスピーカー3が、Lチャンネル用のフロントレフトスピーカー3aの場合、Cチャンネルに「ΔT1」だけ遅延させ、Rチャンネルに「ΔT1+ΔT2」だけ遅延させ、SRチャンネルに「ΔT1+ΔT2+ΔT3」だけ遅延させ、SLチャンネルに「ΔT1+ΔT2+ΔT3+ΔT4」だけ遅延させ、SWチャンネルに「ΔT1+ΔT2+ΔT3+ΔT4+ΔT5」だけ遅延させるための調整情報を生成する。調整情報送信部170は、調整情報生成部160により生成された調整情報を、AVアンプ装置2に送信する。なお、6個のスピーカー3a〜3fのうち、スマートフォン1からの距離Lnが最も長いスピーカー3は、算出したΔT1〜ΔT6を利用して演算することで特定し得る。
AVアンプ装置2の調整情報受信部220は、送信された調整情報を受信する。また、信号処理部230は、受信した調整情報に基づいて、各スピーカー3a〜3fに供給する音声信号の遅延処理を行う(信号処理ステップ)。例えば、上記のように、スピーカー3a(L用)がスマートフォン1から最も離れている場合、他のスピーカー3b,3c,3d,3e,3fに対応するチャンネルに対して遅延処理を行う。
次に、図7のフローチャートを参照し、音場制御を行う際のスマートフォン1の処理の流れを説明する。スマートフォン1は、タッチパネル11に対する自動測定開始操作に基づき、録音を開始する(S01)。その後、テスト信号列の発音指令(テスト信号列+制御信号)をAVアンプ装置2に送信し(S02)、AVアンプ装置2からテスト信号列の発音開始信号を受信する(S03)。スマートフォン1は、当該発音開始信号の受信から所定時間経過後、録音を停止する(S04)。なお、S01で録音を開始するのではなく、発音開始信号を受信した後、録音を開始する構成としても良い。また、S01の自動測定開始操作を、AVアンプ装置2に対して行い、その操作信号をAVアンプ装置2からスマートフォン1に送信する構成でも良い。
スマートフォン1は、録音終了後、バックグラウンド(背景雑音)を測定し(S05)、テスト音検出の閾値を決定する(S06)。この閾値に基づいて、各テスト音の収音タイミングを検出し、全スピーカーを対象として発音間隔と収音間隔の時間差を算出する(S07)。その後スマートフォン1は、当該時間差に基づいて調整情報を生成し(S08)、当該調整情報をAVアンプ装置2に送信する(S09)。なお、図示は省略するが、この後AVアンプ装置2は、調整情報に基づいて音声信号の遅延処理(DSP22による各チャンネルの遅延量設定)を行い、当該遅延処理の終了後、スマートフォン1に対し処理終了を示す信号を送信する。スマートフォン1は、当該信号の受信により、音場制御に係る一連の処理を終了する。
以上説明したとおり、本実施形態の音場制御システムSYは、テスト信号列の発音タイミングを示す情報と、各テスト音の収音タイミングと、を比較して、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出し、当該時間差に基づいて各スピーカー3a〜3fに供給する音声信号の遅延処理を行うため、テスト音の発音指令から発音までの時間が未知の場合でも、正確な音場制御を行うことができる。言い換えれば、AVアンプ装置2にマイクロフォンを付属せずとも、手軽なスマートフォン1を用いて、正確な音場制御を実現することができる。
また、スマートフォン1からAVアンプ装置2への発音指令は、1回の無線通信でテスト信号列(全テスト音)の発音指令を行うため、無線通信5の通信環境が安定していない場合でも、正確な音場制御を実現できる。つまり、テスト信号ごとに発音指令を行った場合であって通信環境が不安定な場合、発音指令から発音までの時間が一定とならず、各スピーカー3a〜3fからスマートフォン1(マイクロフォン12)までの距離差を正確に測定することができないが、本実施形態では1回の無線通信により全テスト音の発音指令を行うため、そのような不具合がない。
なお、上記の実施形態によらず、以下の変形例を採用可能である。
[変形例1]
上記の実施形態では、発音部210によりテスト音を一定の間隔で発音させたが、発音するスピーカーの特性に応じた発音間隔で発音させても良い。図8は、変形例1に係るテスト信号列の一例を示す図である。同図の例では、サブウーファー3f(SW)とフロントレフトスピーカー3a(L)の間の発音間隔(T6)を、他の発音間隔(T1〜T5)よりも広く設定している。このように、残響の多い音を発音するサブウーファー3f(SW)については、次のテスト音の発音タイミングまでの間隔を広く設定することで、次のテスト音の収音タイミングを正確に検出することができ、ひいては、より正確な音場制御を実現できる。
なお、さらなる変形例として、同図に示すT1〜T5の発音間隔につても、一定の間隔ではなく、異なる間隔としても良い。また、拍子(三拍子や四拍子など)や所定のリズム(「○○曲の1小節目のリズム」など)に合わせた発音タイミングでテスト音を発音させることで、音場制御中であることをユーザーに知らせることができ、且つユーザーを退屈させることがない。なお、「発音タイミング」を拍子やリズムで規定する場合は、その全体または一部(1小節分など)の時間長についても規定しておく必要がある。つまり、テスト音の発音間隔を特定可能な情報を付加しておく必要がある。
[変形例2]
上記の実施形態では、スマートフォン1にテスト信号記憶部110を備えたが、AVアンプ装置2に備えても良い。この場合、スマートフォン1の発音指令部120は、発音指令のみを行い、AVアンプ装置2の発音部210は、予め記憶されているテスト信号列に基づいてスピーカー群3にテスト音を発音させる。また、スマートフォン1は、接続確立時または発音指令時にAVアンプ装置2からテスト信号列を取得し、解析部150により、取得したテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音部130により収音された各テスト音の収音タイミングと、を比較する。
なお、さらなる変形例として、スマートフォン1とAVアンプ装置2の両方にテスト信号記憶部110を備えても良い。この場合、スマートフォン1は、AVアンプ装置2からのテスト信号列の取得は不要であり、接続されたAVアンプ装置2の機種やスピーカー数を判定し、その判定結果に基づいて接続されたAVアンプ装置2用のテスト信号列をテスト信号記憶部110から読み出して、解析部150による解析を行えば良い。
[変形例3]
上記の実施形態では、調整情報生成部160をスマートフォン1内に備えたが(図3参照)、これをAVアンプ装置2内に備えても良い。この場合、スマートフォン1は、解析部150の解析結果(時間差ΔT1〜ΔT6)をAVアンプ装置2に送信すれば良い。また、さらなる変形例として、AVアンプ装置2において調整情報を生成するのではなく、解析部150の解析結果から、直接信号処理部230による遅延処理を行っても良い。
[変形例4]
また、解析部150および調整情報生成部160をAVアンプ装置2内に備えても良い。この場合、スマートフォン1は、収音部130による各テスト音の収音タイミングを示す収音情報をAVアンプ装置2に送信する。また、AVアンプ装置2は、当該収音情報を受信し(収音情報受信部、収音情報受信ステップ)、解析部150により、テスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音情報から得られる各テスト音の収音タイミングと、を比較して、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する。なお、スマートフォン1は、収音情報として、録音部140により録音された録音波形を送信しても良い。
[変形例5]
上記の実施形態では、解析部150により、n番目に発音されるテスト音とn+1番目に発音されるテスト音との発音間隔と、n番目に発音されたテスト音とn+1番目に発音されたテスト音との収音間隔との時間差を、スピーカーの数だけ算出したが(ΔT1〜ΔT6)、n番目に発音されるテスト音とm番目(但し、mはm>n+1となる整数)番目に発音されるテスト音との発音間隔と、n番目に発音されたテスト音とm番目に発音されたテスト音との収音間隔との時間差を算出しても良い(m≠n+1でも良い)。また、さらなる変形例として、発音間隔および収音間隔を求めるのではなく、単にテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、各テスト音の収音タイミングと、を比較し、所定のアルゴリズムに基づいて、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出しても良い。
[変形例6]
上記の実施形態では、n番目に発音されたテスト音とn+1番目に発音されたテスト音との収音間隔(T+ΔTn)から時間差ΔTnを求め、当該時間差ΔTnから各チャンネルの遅延量を算出したが(図6参照)、図9に示すように、最初に発音されたテスト音の収音タイミング(同図の例では、Lチャンネルの収音タイミング)から所定時間遡った時点を基準として、任意のテスト音に対応する基準チャンネルからの遅延量を算出しても良い。本例は、テスト音を一定の間隔Tで発音することを前提としている。また、同図では、任意のテスト音の収音タイミングからT/2だけ遡った時点(ta)を基準とし、一定の間隔Tごとに分割区間を設定したときの各分割区間の開始点を、ta〜tfとして示している。この場合、tbから2番目のテスト音(C用)の収音タイミングまでの時間長Tbは、「Tb=T/2+ΔTb」と表すことができる。同様に、tcから3番目のテスト音(R用)の収音タイミングまでの時間長Tcは、「Tc=T/2+ΔTc」、tdから4番目のテスト音(SR用)の収音タイミングまでの時間長Tdは、「Td=T/2+ΔTd」、teから5番目のテスト音(SL用)の収音タイミングまでの時間長Teは、「Te=T/2+ΔTe」、tfから6番目のテスト音(SW用)の収音タイミングまでの時間長Tfは「Tf=T/2+ΔTf」と表すことができる。なお、ΔTb〜ΔTfはマイナスとなる場合もある。この場合、調整情報生成部160は、各分割区間の開始点から各テスト音の収音タイミングまでの時間長と所定時間(T/2)との時間差に基づいて、調整情報を生成する。つまり、Lチャンネルに対し、Cチャンネルを−ΔTbだけ遅延させ(ΔTbだけ早め)、Rチャンネルを−ΔTcだけ遅延させ、SRチャンネルを−ΔTdだけ遅延させ、SLチャンネルを−ΔTeだけ遅延させ、SWチャンネルを−ΔTfだけ遅延させるための調整情報を生成する。但し、スマートフォン1からの距離Lnが最も長いスピーカーがLチャンネル用のスピーカー3aではない場合は、スマートフォン1からの距離Lnが最も長いスピーカーを特定し、そのスピーカーに対応するチャンネルを基準とした場合の他の5つのチャンネルについてそれぞれ遅延量を算出し、その算出結果を調整情報として生成する。
このように、任意のテスト音の収音タイミング(t1)から所定時間遡った時点を基準とし、任意のテスト音に対応する基準チャンネルから、他チャンネルの遅延量を算出することで、間隔Tの中で時間差を算出することができる。つまり、ta〜tb、tb〜tcと、分割区間ごとに収音タイミングt1、t2を探していけば良いため、小さいワークエリアでも時間差を算出することができる。また、テスト音の収音間隔(T+ΔTn)から時間差ΔTnを求めてチャンネル間の遅延量を算出するのではなく、基準チャンネル(本例では、Lチャンネル)からの遅延量を算出するため、調整情報の生成が容易である。
なお、所定時間は、必ずしもT/2ではなく、T/3、T/4など、発音間隔Tに所定値を乗算した値でも良いし、発音間隔Tに関係なく、予め定められた規定値であっても良い。また、最初に発音されたテスト音の収音タイミングから所定時間遡った時点を基準とするのではなく、2番目以降に発音されたテスト音の収音タイミングから所定時間遡った時点を基準としても良い。
[第2実施形態]
次に、図10を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。上記の第1実施形態では、音声信号の遅延処理を行うための調整情報を生成したが、本実施形態では、ユーザーに対し各スピーカー3a〜3fの位置を調整させるための音場制御情報を生成する。以下、第1実施形態と異なる点のみ説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と同様の構成部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第1実施形態と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施形態についても同様に適用される。
図10は、第2実施形態に係るスマートフォン1およびAVアンプ装置2の機能構成を示す機能ブロック図である。スマートフォン1は、第1実施形態の機能構成(図3参照)と比較して、調整情報生成部160および調整情報送信部170を省略し、音場制御情報生成部180(情報生成部)および音場制御情報出力部190を追加した構成である。なお、スマートフォン1の各部110〜150,160,170は、第1実施形態と同様に、スマートフォン用アプリケーションである音場制御アプリケーションによって実現される。一方、AVアンプ装置2は、第1実施形態の機能構成と比較して、調整情報受信部220および信号処理部230を省略した構成である。
音場制御情報生成部180は、解析部150により算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングとの時間差(時間差ΔT1〜ΔT6)に基づいて、各スピーカー3a〜3fからスマートフォン1(マイクロフォン12)までの距離を一致させる命令である音場制御情報を生成する(音場制御情報生成ステップ,情報生成ステップ)。本実施形態では、音場制御情報として、ユーザーに対し、各スピーカー3a〜3fの位置を調整させるためのメッセージを生成する。例えば、「フロントレフトスピーカーをスマートフォン側に50cm、フロントセンタースピーカー側に30cm近づけてください」など、移動対象となるスピーカーと、移動量と、移動方向と、を示す情報を生成する。なお、ユーザーへのメッセージは、「フロントレフトスピーカーを少し(ユーザーに)近づけてください」などの抽象的なものでも良い。
音場制御情報出力部190は、音場制御情報生成部180により生成された音場制御情報を出力する(音場制御情報出力ステップ)。本実施形態では、出力方法として、上記のメッセージをタッチパネル11に表示する。なお、表示に代えて、音声案内や、電子メール等の通信手段によりメッセージを出力しても良い。
以上説明したとおり、第2実施形態によれば、ユーザーに対してスピーカー位置を調整させる構成であるため、AVアンプ装置2による音声信号の遅延処理を省略でき、AVアンプ装置2の制御負荷の軽減および低廉化を図ることができる。
第2実施形態では、以下の変形例を採用可能である。
[変形例1]
スピーカーが自走可能な場合、「音場制御情報」として、各スピーカー3a〜3fに対する制御信号を出力しても良い。この場合、音場制御情報生成部180は、「音場制御情報」として、移動対象となるスピーカーと、移動量と、移動方向と、を示す制御信号を生成する。また、音場制御情報出力部190は、各スピーカー3a〜3fに対して音場制御情報を出力する。各スピーカー3a〜3fは、取得した音場制御情報に基づいて、不図示の自走手段により移動する。この構成によれば、ユーザーの手を煩わせることなく、各スピーカー3a〜3fからスマートフォン1(マイクロフォン12)までの距離を一致させることができる。
以上、2つの実施形態および各種変形例を示したが、これらに示した音場制御システムSY(スマートフォン1、AVアンプ装置2)の各構成要素をプログラムとして提供しても良い。また、そのプログラムを各種記録媒体(CD−ROM、フラッシュメモリー等)に格納して提供しても良い。すなわち、コンピューターをスマートフォン1またはAVアンプ装置2の各構成要素として機能させるためのプログラム(実施形態中における、音場制御アプリケーションを含む)、およびそれを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
1:スマートフォン 2:AVアンプ装置 3:スピーカー群 12:マイクロフォン 110:テスト信号記憶部 120:発音指令部 130:収音部 140:録音部 150:解析部 160:調整情報生成部 170:調整情報送信部 180:音場制御情報生成部 190:音場制御情報出力部 210:発音部 220:調整情報受信部 230:信号処理部 SY:音場制御システム T:発音間隔 ΔTn:時間差

Claims (19)

  1. 複数のスピーカーに、テスト音を発音させる発音部と、
    マイクロフォンにより、前記テスト音を収音する収音部と、
    前記テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音された各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析部と、
    算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーに供給する音声信号の遅延処理を行う信号処理部と、を備えることを特徴とする音場制御システム。
  2. 前記解析部は、前記テスト信号列に基づいてn番目(但し、nはn≧1となる整数)に発音されるテスト音とm番目(但し、mはm≧n+1となる整数)に発音されるテスト音との発音間隔と、前記収音部の収音結果から得られる前記n番目に発音されたテスト音と前記m番目に発音されたテスト音との収音間隔と、の時間差を算出することを特徴とする請求項1に記載の音場制御システム。
  3. 前記テスト信号列は、前記テスト音を一定の間隔で発音させる信号列であることを特徴とする請求項1に記載の音場制御システム。
  4. 前記解析部は、前記テスト信号列に基づいてn番目(但し、nはn≧1となる整数)に発音されたテスト音の収音タイミングから所定時間遡った時点を基準とし、前記一定の間隔ごとに分割区間を設定したときの各分割区間の開始点から各テスト音の収音タイミングまでの時間長と、前記所定時間との時間差を算出することを特徴とする請求項3に記載の音場制御システム。
  5. 前記発音部は、前記テスト音を、発音するスピーカーの特性に応じた発音間隔で発音させることを特徴とする請求項1または2に記載の音場制御システム。
  6. 前記収音部および前記解析部を有する解析装置と、
    前記発音部および前記信号処理部を有する音響装置と、から成り、
    前記解析装置と前記音響装置は、無線通信を介して接続されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の音場制御システム。
  7. 前記解析装置は、前記音響装置の前記発音部に対して発音指令を行う発音指令部を備え、
    前記発音指令部は、1回の無線通信により、前記テスト信号列の発音指令を行うことを特徴とする請求項6に記載の音場制御システム。
  8. 複数のスピーカーに、テスト音を発音させる発音部と、
    マイクロフォンにより、前記テスト音を収音する収音部と、
    前記テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音された各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析部と、
    算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーから前記マイクロフォンまでの距離を一致させる命令である音場制御情報を生成する音場制御情報生成部と、
    前記音場制御情報を出力する音場制御情報出力部と、を備えることを特徴とする音場制御システム。
  9. 複数のスピーカーに、テスト音を発音させる指令である発音指令を行う発音指令部と、
    マイクロフォンにより、前記テスト音を収音する収音部と、
    前記テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音された各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析部と、
    算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーに供給する音声信号の遅延処理に用いる調整情報または各スピーカーから前記マイクロフォンまでの距離を一致させる命令である音場制御情報を生成する情報生成部と、を備えることを特徴とする解析装置。
  10. 複数のスピーカーに、テスト音を発音させる発音部と、
    マイクロフォンを備えた外部装置から、前記マイクロフォンにより収音した各テスト音の収音タイミングを示す収音情報を受信する収音情報受信部と、
    前記テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、前記収音情報から得られる各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析部と、
    算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーに供給する音声信号の遅延処理を行う信号処理部と、を備えることを特徴とする音響装置。
  11. 複数のスピーカーに、テスト音を発音させる発音ステップと、
    マイクロフォンにより、前記テスト音を収音する収音ステップと、
    前記テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音された各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析ステップと、
    算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーに供給する音声信号の遅延処理を行う信号処理ステップと、を実行することを特徴とする音場制御システムの制御方法。
  12. 複数のスピーカーに、テスト音を発音させる発音ステップと、
    マイクロフォンにより、前記テスト音を収音する収音ステップと、
    前記テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音された各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析ステップと、
    算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーから前記マイクロフォンまでの距離を一致させる命令である音場制御情報を生成する音場制御情報生成ステップと、
    前記音場制御情報を出力する音場制御情報出力ステップと、を実行することを特徴とする音場制御システムの制御方法。
  13. 複数のスピーカーに、テスト音を発音させる指令である発音指令を行う発音指令ステップと、
    マイクロフォンにより、前記テスト音を収音する収音ステップと、
    前記テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、収音された各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析ステップと、
    算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーに供給する音声信号の遅延処理に用いる調整情報または各スピーカーから前記マイクロフォンまでの距離を一致させる命令である音場制御情報を生成する情報生成ステップと、を実行することを特徴とする解析装置の制御方法。
  14. 複数のスピーカーに、テスト音を発音させる発音ステップと、
    マイクロフォンを備えた外部装置から、前記マイクロフォンにより収音した各テスト音の収音タイミングを示す収音情報を受信する収音情報受信ステップと、
    前記テスト音を予め定められたタイミングで順次各スピーカーから発音させるテスト信号列の発音タイミングを示す情報と、前記収音情報から得られる各テスト音の収音タイミングと、を比較し、各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差を算出する解析ステップと、
    算出された各テスト音の発音タイミングと収音タイミングの時間差に基づいて、各スピーカーに供給する音声信号の遅延処理を行う信号処理ステップと、を実行することを特徴とする音響装置の制御方法。
  15. コンピューターに、請求項11に記載の音場制御システムの制御方法における前記収音ステップおよび前記解析ステップを実行させるプログラム。
  16. コンピューターに、請求項12に記載の音場制御システムの制御方法における前記収音ステップ、前記解析ステップ、前記音場制御情報生成ステップおよび前記音場制御情報出力ステップを実行させるプログラム。
  17. コンピューターに、請求項13に記載の解析装置の制御方法における各ステップを実行させるプログラム。
  18. コンピューターに、請求項14に記載の音響装置の制御方法における各ステップを実行させるプログラム。
  19. 請求項15ないし18のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
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