JP2017152112A - ワイヤーハーネスの生産方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製品に搭載する電装品の組み合わせのパターンが多岐に亘る場合であっても、より個別のパターンに対応できる多種のワイヤーハーネスを、発注を受けてから工程管理しやすく生産する。【解決手段】発注者がサプライヤに通知する、ユーザの購入車両1の車種やその車両1に搭載する補機の内訳に応じたワイヤーハーネス35の仕様から、そのワイヤーハーネス35を実装する車両1に搭載される補機のリスト情報を取得する。そして、取得したリスト情報にある補機を車両1に搭載するのに用いる(必要となる)回路を、ベース回路21とオプション回路23〜29との組み合わせで特定する。さらに、特定した回路から、ワイヤーハーネスを構成する複数種類のサブハーネスの回路を特定し、それらのサブハーネスを形成してから結束してワイヤーハーネス35を形成する。【選択図】図6
Description
本発明は、車両等における電気配線に用いられるワイヤーハーネスの生産方法に関する。
例えば、車両において用いられるワイヤーハーネスは、車両の車種だけでなく車両に搭載されるオプションの電装品の内容によってそのパターンが変わる。そこで、従来から、ワイヤーハーネスを全パターン共通の共用回路と各電装品に対応した複数の専用回路とに分け、車両に搭載する電装品に対応する1又は複数の専用回路と共用回路の組み合わせでワイヤーハーネスを生産することが提案されている(例えば、特許文献1)。
上述した生産方法では、オプションの各電装品に対応する専用回路の中から車両に搭載する電装品の専用回路を選び出して共用回路と組み合わせるので、事実上ワイヤーハーネスが各車両毎に専用品として生産されることになる。
このため、オプション電装品の何種類かの搭載パターンに単一種類のワイヤーハーネスを適用してワイヤーハーネスの種類を減らすよりも、車両によって不要となるハーネス部分が発生するのを防ぎ、車両重量やワイヤーハーネスの商品コストの無用な上昇を避けることができる。
但し、オプション電装品の組み合わせパターンの数だけワイヤーハーネスの種類が発生するので、使用する電線やコネクタの組み付け、電線束の結索、被覆等の生産工程のパターンが膨大になり、前もって工程を決めておいて生産時にそれを再現することで生産管理するという運用が困難になる。
また、上述した生産方法は、ワイヤーハーネスの発注を事前に予測し、それに基づいて事前に立てた生産計画に基づいてワイヤーハーネスをロット生産する方法であり、実際にワイヤーハーネスの発注があってから生産計画を立てる場合について何らかの生産方法を示唆するものではない。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、例えば車両におけるオプション電装品の搭載パターン等、製品に搭載する電装品の組み合わせのパターンが多岐に亘る場合であっても、より個別のパターンに対応できる多種のワイヤーハーネスを、発注を受けてから工程管理しやすく生産することができるワイヤーハーネスの生産方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の第1の態様によるワイヤーハーネスの生産方法は、
製品に搭載する電装品の組み合わせパターンに応じて種類が異なるワイヤーハーネスの生産を管理する方法であって、
前記ワイヤーハーネスの発注情報から、前記製品に搭載する電装品のリストを示すリスト情報を取得するリスト情報取得ステップと、
前記リスト情報から、前記リストの各電装品を前記製品に搭載するのに用いる回路を特定する回路特定ステップと、
前記特定した回路から、前記ワイヤーハーネスの回路を構成する複数種類のサブハーネスの回路を特定するサブハーネス回路特定ステップと、
前記特定した各種類のサブハーネスの回路を実現する複数種類のサブハーネスを形成するサブハーネス形成ステップと、
前記形成したサブハーネス同士を結束して、前記ワイヤーハーネスを形成するワイヤーハーネス形成ステップと、
を含む。
製品に搭載する電装品の組み合わせパターンに応じて種類が異なるワイヤーハーネスの生産を管理する方法であって、
前記ワイヤーハーネスの発注情報から、前記製品に搭載する電装品のリストを示すリスト情報を取得するリスト情報取得ステップと、
前記リスト情報から、前記リストの各電装品を前記製品に搭載するのに用いる回路を特定する回路特定ステップと、
前記特定した回路から、前記ワイヤーハーネスの回路を構成する複数種類のサブハーネスの回路を特定するサブハーネス回路特定ステップと、
前記特定した各種類のサブハーネスの回路を実現する複数種類のサブハーネスを形成するサブハーネス形成ステップと、
前記形成したサブハーネス同士を結束して、前記ワイヤーハーネスを形成するワイヤーハーネス形成ステップと、
を含む。
本発明の第1の態様によるワイヤーハーネスの生産方法によれば、ワイヤーハーネスの発注情報から取得した製品に搭載する電装品のリスト情報から、リストの各電装品を製品に搭載するのに用いる回路が特定される。そして、特定した回路から、ワイヤーハーネスの回路を構成する複数種類のサブハーネスの回路が特定される。そして、特定した各種類のサブハーネスの回路を実現する複数種類のサブハーネスを形成し、形成したサブハーネス同士を結束することで、電装品の組み合わせパターンに応じたワイヤーハーネスが形成される。
したがって、電装品の組み合わせパターンに応じたワイヤーハーネスを生産する際には、発注情報から特定した電装品のリストから、リストの電装品を製品に搭載するのに用いる回路を特定し、その回路を用いたワイヤーハーネスの回路を構成する複数種類のサブハーネスの回路を特定して、特定した回路のサブハーネスを形成する段階を必ず経ることになる。
このため、この段階を基準に、どのような回路のワイヤーハーネスであっても、複数種類のサブハーネスからワイヤーハーネスを生産する工程を生産前に容易に決めることができる。よって、製品に搭載する電装品の組み合わせのパターンが多岐に亘る場合であっても、より個別のパターンに対応できる多種のワイヤーハーネスを、発注を受けてから工程管理しやすく生産することができる。
また、本発明の第2の態様によるワイヤーハーネスの生産方法は、本発明の第1の態様によるワイヤーハーネスの生産方法において、
前記ワイヤーハーネス形成ステップは、
前記形成したサブハーネスのうち接続対象が共通するサブハーネス同士をコネクタを用いて組み合わせてグループ化して、サブハーネスグループを形成するグループ化ステップと、
前記グループ化した各サブハーネスグループ同士を結束して、又は、前記グループ化した各サブハーネスグループと前記サブハーネスとを結束して、前記ワイヤーハーネスを形成する結束ステップと、
を含んでいる。
前記ワイヤーハーネス形成ステップは、
前記形成したサブハーネスのうち接続対象が共通するサブハーネス同士をコネクタを用いて組み合わせてグループ化して、サブハーネスグループを形成するグループ化ステップと、
前記グループ化した各サブハーネスグループ同士を結束して、又は、前記グループ化した各サブハーネスグループと前記サブハーネスとを結束して、前記ワイヤーハーネスを形成する結束ステップと、
を含んでいる。
本発明の第2の態様によるワイヤーハーネスの生産方法によれば、本発明の第1の態様によるワイヤーハーネスの生産方法において、電装品の組み合わせパターンに応じて回路を特定して形成した複数種類のサブハーネスのうち接続対象が共通するサブハーネスの全て又は一部が、コネクタを用いて組み合わせてサブハーネスグループ化される。
ここで、サブハーネスグループを形成する際のサブハーネス同士のコネクタを用いた組み合わせ方は、例えば、同一のコネクタの端子に複数のサブハーネスを接続することで行ったり、それぞれのサブハーネスに接続したコネクタ同士を接続することで行うことができる。
そして、電装品の組み合わせパターンに応じて回路を特定して形成した複数種類のサブハーネスからワイヤーハーネスを生産する際には、接続対象が共通するサブハーネス同士をグループ化してサブハーネスグループを形成する段階を必ず経ることになる。
このため、この段階を基準に、複数種類のサブハーネスからワイヤーハーネスを生産する工程を生産前に容易に決めることができる。よって、製品に搭載する電装品の組み合わせのパターンが多岐に亘る場合であっても、より個別のパターンに対応できる多種のワイヤーハーネスを、発注を受けてから工程管理しやすく生産することができる。
さらに、本発明の第3の態様によるワイヤーハーネスの生産方法は、本発明の第2の態様によるワイヤーハーネスの生産方法において、前記グループ化ステップにおいて、接続対象が共通する全てのサブハーネスを1つのサブハーネスグループとするようにグループ化する。
本発明の第3の態様によるワイヤーハーネスの生産方法によれば、本発明の第2の態様によるワイヤーハーネスの生産方法において、接続対象が共通する全てのサブハーネスを用いて1つのサブハーネスグループを形成することで、一つの電装品や、ワイヤーハーネスにより電装品が接続される一つの対象物に、各サブハーネスグループがそれぞれ対応しやすくなる。
このため、いくつかのサブハーネスグループの組み合わせでワイヤーハーネスが構成されやすくなるように、各サブハーネスグループを構成することができる。
また、本発明の第4の態様によるワイヤーハーネスの生産方法は、本発明の第2の態様によるワイヤーハーネスの生産方法において、前記グループ化ステップにおいて、各サブハーネスグループの径が一定範囲内に収まるように、接続対象が共通するサブハーネスを1つのサブハーネスグループにグループ化する。
本発明の第4の態様によるワイヤーハーネスの生産方法によれば、本発明の第2の態様によるワイヤーハーネスの生産方法において、各サブハーネスグループの径がそれぞれ一定範囲内に収まるようにすることで、特定のサブハーネスグループが他のサブハーネスグループよりも突出して大きい径にはならなくなる。
このため、どのサブハーネスグループを用いてワイヤーハーネスを形成する際にも、あるサブハーネスグループだけが大径のため可撓性が低く、そのために、全体の可撓性が下がって配策しづらいワイヤーハーネスが形成されてしまうのを防ぐことができる。
さらに、本発明の第5の態様によるワイヤーハーネスの生産方法は、本発明の第2の態様によるワイヤーハーネスの生産方法において、前記グループ化ステップにおいて、各サブハーネスグループの電線数が一定範囲内に収まるように、接続対象が共通するサブハーネスを1つのサブハーネスグループにグループ化する。
本発明の第5の態様によるワイヤーハーネスの生産方法によれば、本発明の第2の態様によるワイヤーハーネスの生産方法において、各サブハーネスグループの電線数がそれぞれ一定範囲内に収まるようにすることで、特定のサブハーネスグループが他のサブハーネスグループよりも突出して多い回路数にはならなくなる。
このため、各サブハーネスグループをそれぞれ形成する際に、あるサブハーネスグループだけが、回路数が多いため他のサブハーネスグループよりも生産に時間がかかってしまうのを防ぐことができる。これにより、全てのサブハーネスグループが揃ってワイヤーハーネスを形成できるタイミングが、特定のサブハーネスグループの生産待ちのために遅れてしまうのを防ぐことができる。
また、本発明の第6の態様によるワイヤーハーネスの生産方法は、本発明の第1又は第2の態様によるワイヤーハーネスの生産方法において、前記回路特定ステップは、前記リスト情報から前記電装品に接続するハーネスの回路を各電装品毎に特定する電装品別回路特定ステップを含んでおり、前記サブハーネス回路特定ステップにおいて、前記特定した各電装品毎の回路から前記複数種類のサブハーネスの回路を特定する。
本発明の第6の態様によるワイヤーハーネスの生産方法によれば、本発明の第1又は第2の態様によるワイヤーハーネスの生産方法において、発注側から受け取るワイヤーハーネスの発注情報に含まれている電装品のリスト情報から電装品に接続するハーネスの回路を電装品毎に特定して、ワイヤーハーネスの回路を構成する複数種類のサブハーネスの回路を特定する。このため、電装品のリスト情報からサブハーネスの回路を特定する際に、電装品に接続する電装品毎のハーネスの回路を参考にしてサブハーネスの回路を容易に特定することができる。
さらに、本発明の第7の態様によるワイヤーハーネスの生産方法は、本発明の第1、第2、第3、第4、第5又は第6の態様によるワイヤーハーネスの生産方法において、前記サブハーネス回路特定ステップで特定した回路は、前記電装品の全ての組み合わせパターンに共通なベースサブハーネスの回路と、前記電装品の組み合わせパターンによって内容が定まる少なくとも1つのオプションサブハーネスの回路とを含んでいることを特徴とする。
本発明の第7の態様によるワイヤーハーネスの生産方法によれば、本発明の第1、第2、第3、第4、第5又は第6の態様によるワイヤーハーネスの生産方法において、電装品の組み合わせパターンから特定されるサブハーネスの回路が、どの組み合わせパターンでも共通する内容のベースサブハーネスの回路と、電装品の組み合わせパターン毎に内容が定まるオプションサブハーネスの回路とを含んだ体系で分類されたものとなる。このため、ワイヤーハーネスを構成する複数種類のサブハーネスを、あらゆる電装品の組み合わせパターンに対応できる体系とすることができる。
また、本発明の第8の態様によるワイヤーハーネスの生産方法は、本発明の第7の態様によるワイヤーハーネスの生産方法において、前記サブハーネス回路特定ステップで特定した回路は前記オプションサブハーネスの回路を複数種類含んでおり、前記ワイヤーハーネス形成ステップは、前記サブハーネス形成ステップで形成した各オプションサブハーネスを1つずつ供給して前記ベースサブハーネスと合流させる順次供給ステップを含んでおり、該順次供給ステップは、前記サブハーネス形成ステップで互いに並行して形成した前記各オプションサブハーネスを完成順に順次供給することを特徴とする。
本発明の第8の態様によるワイヤーハーネスの生産方法によれば、本発明の第7の態様によるワイヤーハーネスの生産方法において、ベースサブハーネスと一緒に結束するオプションサブハーネスが、完成したものから順次供給されることになる。このため、サブハーネスを結束してワイヤーハーネスを形成する際に完成したオプションサブハーネスが順次供給されるようにして、次に供給するサブハーネスの完成待ちのためにそれ以降の完成済のオプションサブハーネスの供給を保留するタイムロスの発生を抑制することができる。
本発明のワイヤーハーネスの生産方法によれば、製品に搭載する電装品の組み合わせのパターンが多岐に亘る場合であっても、より個別のパターンに対応できる多種のワイヤーハーネスを工程管理しやすく生産することができる。
以下、本発明に係るワイヤーハーネスの生産方法の実施形態について、図面を参照して説明する。まず、車両におけるワイヤーハーネスの実装状態例について、図1の説明図を参照して説明する。
図1に示す例の車両1(請求項中の製品に相当)は、ダッシュパネル3によってエンジンルーム5と車室7とに仕切られている。そして、エンジンルーム5にはエンジンワイヤーハーネス9が、車室7にはメインワイヤーハーネス11及びフロアワイヤーハーネス13が、それぞれ実装されている。また、車室7の側面のドア15にはドアワイヤーハーネス17が実装されている。
エンジンワイヤーハーネス9は、例えば、エンジンルーム5内の補機(エンジンECU、ジャンクションボックス、スタータモータ、オルタネータ等、請求項中の電装品に相当)をバッテリや通信相手と接続するのに用いられる。
メインワイヤーハーネス11は、車室7のダッシュパネル3と不図示のインストルメントパネルとの間に配置されたリインフォース(図示せず)内に収容され、その一部はダッシュパネル3を貫通してエンジンルーム5のジャンクションボックス19に接続されている。また、メインワイヤーハーネス11は、フロアワイヤーハーネス13やドアワイヤーハーネス17に接続されている。
メインワイヤーハーネス11は、例えば、不図示のインストルメントパネルの補機(メータECU、コンビネーションメータユニット等、請求項中の電装品に相当)をバッテリや通信相手と接続するのに用いられる。また、メインワイヤーハーネス11は、フロアワイヤーハーネス13やドアワイヤーハーネス17とジャンクションボックス19との間を中継するのに用いられる。
フロアワイヤーハーネス13は、例えば、車室7内の補機(フロアECU、パワーシートモータ、車内照明等、請求項中の電装品に相当)をバッテリや通信相手と接続するのに用いられる。ドアワイヤーハーネス17は、例えば、ドア15内の補機(パワーウィンドモータ、ドアロックソレノイド、カーテシーランプ等、請求項中の電装品に相当)をバッテリや通信相手と接続するのに用いられる。
ところで、例えば上述したエンジンワイヤーハーネス9、メインワイヤーハーネス11、フロアワイヤーハーネス13及びドアワイヤーハーネス17等の仕様は、車両1の車種や車両1に搭載される補機の内訳等によって異なる。また、車両1に搭載される補機は、例えば、車両1のグレード、仕様(寒冷地仕様等)及びオプション装備の内訳(メーカーオプションやディーラーオプション)等によって異なる。
このため、車両1を購入する購入者は、購入する車両1の車種、グレード、仕様及びオプション装備の内訳等を決め、これらの情報を含む車両1の内容を、車両1の販売者であるディーラーに通知する。ディーラーは、購入者から通知された内容の車両1をカーメーカーに発注する。
カーメーカーからディーラーには、発注した車両1の内容に対応する仕様のエンジンワイヤーハーネス9、メインワイヤーハーネス11、フロアワイヤーハーネス13及びドアワイヤーハーネス17等が実装された車両1が引き渡される。そこで、カーメーカーは、引き渡された車両1を購入者に納車する。
カーメーカーからディーラーに引き渡される車両1に実装されたワイヤーハーネス(エンジンワイヤーハーネス9、メインワイヤーハーネス11、フロアワイヤーハーネス13及びドアワイヤーハーネス17)は、ワイヤーハーネスの製造メーカー(ハーネスメーカー)であるサプライヤによって生産される。即ち、ワイヤーハーネスのサプライヤは、車両1の内容によって仕様が異なる様々な仕様のワイヤーハーネスの発注を受けて、これを生産する訳である。
本発明のワイヤーハーネスの生産方法は、このように様々な仕様のワイヤーハーネスの発注を受けるサプライヤがワイヤーハーネスを生産する際に、適用することができる。
次に、本発明の生産方法を適用してワイヤーハーネスを生産する際のサプライヤに対するワイヤーハーネスの発注形態の概要を、図2の説明図を参照して説明する。
本発明の方法を適用したワイヤーハーネスの生産は、例えば図2に示すように、ユーザが購入する車両1(図1参照)の内容に応じて発注者がサプライヤにワイヤーハーネスの仕様を通知して発注することで、行うことができる。
ここで、サプライヤにワイヤーハーネスを発注する発注者は、ユーザが購入する車両1のディーラーから車両1の発注を受けたカーメーカーであってもよく、車両1の発注の一環としてサプライヤに対するワイヤーハーネスの発注を自ら直接行うディーラーであってもよい。
また、ワイヤーハーネスの仕様とは、例えば、ユーザが購入する車両1の車種や、ユーザが購入する車両1に搭載される補機の内訳等の情報を含んでいる。車両1に搭載される補機の内訳の情報は、ユーザが購入する車両1のグレード、仕様及びオプション装備の内訳等の情報に置き換えることもできる。
続いて、例えば図2に示す形態で発注されたワイヤーハーネスを生産する際に実行することができる、本発明の一実施形態に係るワイヤーハーネスの生産方法の手順について、図3(a)のフローチャートを参照して説明する。
図3(a)に示す本実施形態の生産方法の手順は、車両1に搭載する補機の組み合わせパターンに応じて種類が異なるワイヤーハーネスの生産を管理するのに採用することができる。
そして、本実施形態の生産方法は、リスト情報取得ステップ(ステップS1)、回路特定ステップ(ステップS3)、サブハーネス回路特定ステップ(ステップS5)、サブハーネス形成ステップ(ステップS7)、及び、ワイヤーハーネス形成ステップ(ステップS9)を含んでいる。
このうち、ステップS1のリスト情報取得ステップは、発注者がサプライヤに通知するワイヤーハーネスの仕様(請求項中のワイヤーハーネスの発注情報に相当)から、サプライヤがリスト情報を生成し取得するステップである。
なお、ワイヤーハーネスの仕様は、そのワイヤーハーネスを実装するユーザの購入車両1の車種や、その車両1に搭載する補機の内訳に応じて発注者が決定する。また、リスト情報とは、サプライヤに発注されたワイヤーハーネスを実装する車両1に搭載される補機のリストを示す情報である。
次に、ステップS3の回路特定ステップは、サプライヤが、リスト情報にある補機を車両1に搭載するのに用いる(必要となる)回路を特定するステップである。この回路特定ステップでサプライヤは、車両1の車種毎にサプライヤが情報を有しているベース回路とオプション回路とを組み合わせて、リスト情報にある補機を車両1に搭載するのに用いる回路を特定する。
ここで、ベース回路とは、ユーザが購入する車種の車両1において、搭載される補機(車両1のグレード、仕様及びオプション装備の内訳等)の内容に拘わらず必要となる、言わば共通部分の回路である。また、オプション回路とは、ユーザが購入する車種の車両1に搭載される補機(車両1のグレード、仕様及びオプション装備の内訳等)の内容に応じて選択的に必要となる、言わば選択部分の回路を意味する。
図4は、リスト情報にある補機を車両1に搭載するのに用いる(必要となる)回路を回路特定ステップにおいて特定するためにサプライヤが有している、ベース回路やオプション回路の情報一覧の一例を示す説明図である。
図4に示す例では、ベース回路のパターンは1つであるが、オプション回路については、搭載する補機(例えば、オーディオ、エアコン、照明等)毎に、車両1のグレードに応じて複数のパターンがある。サプライヤは、これらの各パターンの回路に関する情報をサプライヤは全て有している。そして、リスト情報にある補機に対応するパターンのオプション回路の情報と、車両1のグレードに関係なく共通のベース回路の情報とを用いて、リスト情報にある補機を車両1に搭載するのに用いる(必要となる)回路を特定する。
なお、サプライヤは、ベース回路やオプション回路の情報を、車両1の車種毎にそれぞれ有している。例えば、図5の説明図に示す車種では、ベース回路に2つのパターンが存在する。例えば、寒冷地仕様等、同じグレードでも仕様が異なると、車両1に搭載する補機の内容が異なりベース回路の内容も異なる場合がある。このような場合には、図5に示すように、サプライヤが有する回路に関する情報に複数パターンのベース回路の情報が存在することになる。
そして、回路特定ステップにおいて、サプライヤは、発注されたワイヤーハーネスの仕様から取得したリスト情報にある補機に対応するオプション回路を、補機毎に必要となる回路として特定し(請求項中の電装品別回路特定ステップに相当)、これとベース回路とを、リスト情報にある補機を車両1に搭載するのに用いる回路を構成する各部分の回路として特定する。
図6(a)はベース回路21(請求項中のベースサブハーネスの回路に相当)の一例を示す説明図、図6(b)〜(e)は、リスト情報に示された補機がオーディオ、エアコン、照明、スイッチ類である場合の、それぞれに対応する補機別のオプション回路23〜29(請求項中のオプションサブハーネスの回路に相当)の一例を示す説明図である。
なお、図6(a)〜(e)では、ハーネスと区別するために、ベース回路21やオプション回路23を破線で示している。また、図6(a)〜(e)中の四角はコネクタ31を示しており、先端の黒丸は、後にいずれかのコネクタ31に挿入される雄又は雌の端子33を示している。
さらに、図6(f)は、ベース回路21とオプション回路23〜29とを組み合わせて構成される、リスト情報にある補機を車両1に搭載するのに用いる回路、即ち、発注されたワイヤーハーネス35の回路の一例を示す説明図である。
図6(a)に示すベース回路21や、図6(b)〜(e)に示すオプション回路23〜29は、図4や図5を参照して説明したように、複数パターン存在する(場合がある)。しかし、以下の説明では、説明を容易にするために、ベース回路21やオプション回路23〜29をそれぞれ図6(a)〜(e)に示す単一パターンの回路に簡略化する。
続いて、図3(a)に示すステップS5のサブハーネス回路特定ステップは、リスト情報にある補機を車両1に搭載するのに用いる回路を実現するワイヤーハーネスを構成する、複数のサブハーネスの回路を、サプライヤが特定するステップである。サブハーネスの回路は、ステップS3で特定したベース回路21とオプション回路23〜29とを組み合わせた回路、又は、組み合わせた回路を分割した回路とすることができる。
ここで特定するサブハーネスの回路が、例えば、コネクタ31同士を接続して互いのサブハーネスを連結したり、サブハーネス(のケーブル)同士をテープ等で結束するものであれば、そのサブハーネスはどちらかというと、結束作業を自動化するのに向いたものであると言える。
また、特定するサブハーネスの回路が、例えば、一方のサブハーネスの端子33を他方のサブハーネスのコネクタ31に挿入して互いを連結するものであれば、そのサブハーネスはどちらかというと、手作業により結束作業を行うのに向いたものであると言える。
したがって、ステップS5のサブハーネス回路特定ステップでは、例えば、ワイヤーハーネスの生産拠点における事情に合わせて、人件費の高い拠点では結束作業の自動化に向いたサブハーネスの回路を特定し、人件費の安い拠点では手作業の結束作業に向いたサブハーネスの回路を特定することができる。
図7(a),(b)の説明図は、リスト情報にある補機を車両1に搭載するのに用いる回路を、ベース回路21とオプション回路23〜29とで構成する場合の、サブハーネスの回路を特定する手順の一例を示している。なお、以下の説明では、サブハーネスの結束の際に端子33のコネクタ31に対する挿入作業を極力少なくし、テープ等によるケーブル同士の結束でサブハーネスの結束作業をおおよそ終えることができる、結束作業の自動化に向いたサブハーネスの回路を特定する場合を例に挙げて説明する。
オーディオに対応するオプション回路23の端子33は、照明に対応するオプション回路27のコネクタ31の一つに挿入するものである。また、スイッチ類に対応するオプション回路29の一端の端子33は、エアコンに対応するオプション回路25のコネクタ31に挿入するものであり、他端の端子33は、ベース回路21のコネクタ31の一つに挿入するものである。
このため、図7(a)に示すように、オプション回路23と、オプション回路23の端子33がコネクタ31の一つに挿入されるオプション回路27とで、一つのサブハーネスの回路を構成するのが合理的である。また、図7(b)に示すように、オプション回路25と、オプション回路25のコネクタ31に端子33の一つが挿入されるオプション回路29とで、一つのサブハーネスの回路を構成するのが合理的である。
そこで、図7(a),(b)に示す例では、ステップS5のサブハーネス回路特定ステップにおいて、図7(a)に示すように、オプション回路23,27で一つのサブハーネスの回路を構成し、図7(b)に示すように、オプション回路25,29で一つのサブハーネスの回路を構成すると共に、ベース回路21で一つのサブハーネスの回路を構成するように、サブハーネスの回路を特定する。
なお、オプション回路23〜29を必要に応じて複数の回路に分割し、他のオプション回路23〜29やそれらを分割した回路と組み合わせて、一つのサブハーネスの回路を構成してもよい。
例えば、図8(a),(b)の説明図に示す例では、図8(a)に示すように、オーディオに対応するオプション回路23を、両端にコネクタ31を有する回路23aと、回路23aのコネクタ31の一つに挿入される端子33を一端に有しオプション回路27のコネクタ31の一つに挿入される端子33を他端に有する回路23bとに分割する。
また、図8(b)に示すように、エアコンに対応するオプション回路25を、コネクタ31を一端に有しオプション回路27のコネクタ31の一つに挿入される端子33を他端に有する回路25aと、回路25aのコネクタ31に挿入される端子33を一端に有し、ベース回路21のコネクタ31の一つに挿入される端子33を他端に有する回路25bとに分割する。
なお、オプション回路27,29は分割せず、図6(d),(e)に示す回路のままとする。
この場合は、図9(a)の説明図に示すように、オプション回路23の一つの回路23bと、回路23bの他端の端子33がコネクタ31の一つに挿入されるオプション回路27と、オプション回路27のもう一つのコネクタ31に他端の端子33が挿入される回路25aとで、一つのサブハーネスの回路を構成するのが合理的である。
また、図9(b)の説明図に示すように、両端の端子33の挿入先(回路25aのコネクタ31、ベース回路21のコネクタ31の一つ)が同じである回路25bとオプション回路29とで、一つのサブハーネスの回路を構成するのが合理的である。なお、残るオプション回路23の回路23aは、図9(c)の説明図に示すように、単独で一つのサブハーネスの回路を構成する。
そこで、図9(a)〜(c)に示す例では、ステップS5のサブハーネス回路特定ステップにおいて、図9(a)に示すように、オプション回路23の回路23aで一つのサブハーネスの回路を構成し、図9(b)に示すように、オプション回路23の回路23b、オプション回路25の回路25a及びオプション回路27で一つのサブハーネスの回路を構成し、図9(b)に示すように、オプション回路25の回路25b及びオプション回路29で一つのサブハーネスの回路を構成すると共に、図6(a)のベース回路21で一つのサブハーネスの回路を構成するように、サブハーネスの回路を特定する。
なお、オプション回路23〜29ではなくベース回路21を必要に応じて複数の回路に分割し、分割した回路21a〜21cをオプション回路23〜29と組み合わせて、一つのサブハーネスの回路を構成してもよい。
例えば、図10(a)〜(c)の説明図に示す例では、ベース回路21を、図10(a)に示すように、基幹部分となり3つの端部にそれぞれコネクタ31を有する回路21aと、図10(b)に示すように、両端にコネクタ31を有し回路21aに結束される回路21bと、図10(c)に示すように、回路21aのコネクタの一つに挿入される端子33を一端に有し他端側の二股に分かれた各端部にコネクタ31をそれぞれ有する回路21cとに分割する。
この場合は、図7に示す場合のように、オプション回路23〜29をオプション回路23,27の組とオプション回路25,29の組とに分け、図11(a)の説明図に示すように、オプション回路25,29の組と、オプション回路25,29の端子33がコネクタ31の一つにそれぞれ挿入される回路21aとで、一つのサブハーネスの回路を構成するのが合理的である。
また、図11(b)の説明図に示すように、オプション回路23,27の組と、ベース回路21のうち端部に端子33を有していない回路21bとで、一つのサブハーネスの回路を構成するのが合理的である。なお、端部に端子33を有する回路21cは、図11(c)の説明図に示すように、単独で一つのサブハーネスの回路を構成する。
そこで、図11(a)〜(c)に示す例では、ステップS5のサブハーネス回路特定ステップにおいて、図11(a)に示すように、ベース回路21の回路21a及びオプション回路25,29で一つのサブハーネスの回路を構成し、図11(b)に示すように、ベース回路21の回路21b及びオプション回路23,27で一つのサブハーネスの回路を構成すると共に、図11(c)に示すように、ベース回路21の回路21cで一つのサブハーネスの回路を構成するように、サブハーネスの回路を特定する。
なお、ベース回路21とオプション回路23〜29とを両方とも、必要に応じて複数の回路に分割し、分割した回路21a〜21cをオプション回路23〜29やそれらを分割した回路と組み合わせて、一つのサブハーネスの回路を構成してもよい。
この例では、例えば、図10(a)〜(c)に示すように、ベース回路21を回路21a〜21cに分割し、かつ、図8(a),(b)に示すように、オプション回路23を回路23a,23bに、オプション回路25を回路25a,25bに、それぞれ分割する。
この場合は、図12(a)の説明図に示すように、オプション回路23の一つの回路23bと、回路23bの他端の端子33がコネクタ31の一つに挿入されるオプション回路27と、オプション回路27のもう一つのコネクタ31に他端の端子33が挿入される回路25aとに、これらが結束されるベース回路21の回路21aを加えて、一つのサブハーネスの回路を構成するのが合理的である。
また、図12(b)の説明図に示すように、端部に端子33を有していないベース回路21の回路21bとオプション回路23のもう一つの回路23aとで、一つのサブハーネスの回路を構成するのが合理的である。さらに、図12(c)の説明図に示すように、両端の端子33の挿入先(回路25aのコネクタ、回路21aのコネクタ31の一つ)が同じである回路25b及びオプション回路29と、回路21aのコネクタ31の一つが端子33の挿入先として共通するベース回路21の回路21cとで、一つのサブハーネスの回路を構成するのが合理的である。
そこで、図12(a)〜(c)に示す例では、ステップS5のサブハーネス回路特定ステップにおいて、図12(a)に示すように、ベース回路21の回路21a、オプション回路23の回路23b、オプション回路25の回路25a及びオプション回路27で一つのサブハーネスの回路を構成し、図12(b)に示すように、ベース回路21の回路21b及びオプション回路23の回路23aで一つのサブハーネスの回路を構成すると共に、図12(c)に示すように、ベース回路21の回路21c、オプション回路25の回路25b及びオプション回路29で一つのサブハーネスの回路を構成するように、サブハーネスの回路を特定する。
次に、図3(a)に示すステップS7のサブハーネス形成ステップは、ステップS5で特定したサブハーネスの回路を実現するサブハーネスを形成するステップである。このステップでは、ケーブルやコネクタ31、端子33等の部品の段階からサブハーネスを形成してもよい。また、例えば、サプライヤにおいて、ベース回路21やオプション回路23〜29、あるいは、ベース回路21やオプション回路23,25の分割した回路21a〜21c,23a,23b,25a,25bを実現するハーネス(図示せず)が予め形成されている場合は、それらを適宜接続する等して、各サブハーネスを形成してもよい。
続いて、ステップS9のワイヤーハーネス形成ステップは、ステップS7で形成したサブハーネス同士を結束してワイヤーハーネスを形成するステップである。ここでは、上述した図7(a),(b)、図9(a)〜(c)、図11(a)〜(c)及び図12(a)〜(c)の各例のように形成されたサブハーネス同士を結束して、ワイヤーハーネスを形成、完成させる。
その際、例えば図13の説明図に示すように、ベース回路21を実現するサブハーネス37(請求項中のベースサブハーネスに相当)に対して、完成したサブハーネス39,41を完成順に結束作業に順次供給して(請求項中の順次供給ステップに相当)、結束済みのサブハーネスの束に、新たに完成したサブハーネスを追加して結束するようにしてもよい。
なお、図13では、オプション回路25,29を実現するサブハーネス39(請求項中のオプションサブハーネスに相当)が先に完成し、オプション回路23,27を実現するサブハーネス41(請求項中のオプションサブハーネスに相当)が後から完成して、順次結束作業に供給される場合を示している。
また、ステップS9のワイヤーハーネス形成ステップにおいて、図3(b)に示すように、グループ化ステップ(ステップS9a)と結束ステップ(ステップS9b)とを行うようにしてもよい。
このうち、ステップS9aのグループ化ステップは、例えば図14の説明図に示すように、ステップS7のサブハーネス形成ステップで形成した複数種類のサブハーネスのうち接続する対象の補機が共通するサブハーネス(オプション回路23b,25aを実現するサブハーネス43とオプション回路25b,29を実現するサブハーネス45)を、共通のコネクタ31(サブハーネス43の図中左上のコネクタ31)を用いて組み合わせてグループ化し、サブハーネスグループ47を形成するステップである。
また、ステップS9bの結束ステップは、ステップS9aのグループ化ステップにおいてグループ化した各サブハーネスグループ47や、他のグループ化していないサブハーネス(オプション回路23aを実現するサブハーネス49とベース回路21を実現するサブハーネス37)を結束して、ワイヤーハーネス35を形成するステップである。
なお、ステップS9aのグループ化ステップでは、サブハーネスグループ47の外径が一定範囲内に収まるように、あるいは、各サブハーネスグループ47の電線数がそれぞれ一定範囲内に収まるように、グループ化するサブハーネスを選択してもよい。
これにより、サブハーネスのグループ化作業が一定の時間内に収まり、あるいは、サブハーネスグループ47が一定の重量に収まって、次の結束ステップの結束作業の開始の遅れや開始後の作業負担の増大を防ぐことができる。また、各サブハーネスグループ47を一定範囲内の径とすることで、各サブハーネスグループ47に一定以上の可撓性を確保し、ワイヤーハーネス35を車両1に配策する際の作業性を確保することができる。
このように、本実施形態のワイヤーハーネス35の生産方法によれば、発注者がサプライヤに通知する、ユーザの購入車両1の車種やその車両1に搭載する補機の内訳に応じたワイヤーハーネス35の仕様から、そのワイヤーハーネス35を実装する車両1に搭載される補機のリスト情報を取得するようにした。
そして、取得したリスト情報にある補機を車両1に搭載するのに用いる(必要となる)回路を、ベース回路21とオプション回路23〜29との組み合わせで特定するようにした。さらに、特定した回路から、ワイヤーハーネス35を構成する複数種類のサブハーネス37,39,41,43,45,49の回路を特定し、それらのサブハーネス37,39,41,43,45,49を形成し結束してワイヤーハーネス35を形成するようにした。
このため、ユーザの購入車両1に実装するワイヤーハーネス35がどのような補機に対応する回路のものであっても、発注者からのワイヤーハーネス35の仕様の情報を受け取ってから、ワイヤーハーネス35を構成する複数種類のサブハーネス37,39,41,43,45,49の回路を特定し、サブハーネス37,39,41,43,45,49を結束してワイヤーハーネス35を形成する工程を容易に決めることができる。
よって、車両1に搭載する補機の組み合わせのパターンが多岐に亘る場合であっても、より個別のパターンに対応できる多種のワイヤーハーネス35を、発注を受けてから工程管理しやすく生産することができる。
なお、図3(a)に示すステップS9のワイヤーハーネス形成ステップにおいて、図3(b)に示すグループ化ステップ(ステップS9a)と結束ステップ(ステップS9b)とを行うか否かは任意である。また、グループ化するサブハーネスは、必ずしも接続先が同じサブハーネス同士でなくてもよい。
本発明は、製品に搭載する電装品の組み合わせパターンに応じて種類が異なるワイヤーハーネスの生産を管理する際に用いて極めて有用である。
1 車両(製品)
3 ダッシュパネル
5 エンジンルーム
7 車室
9 エンジンワイヤーハーネス
11 メインワイヤーハーネス
13 フロアワイヤーハーネス
15 ドア
17 ドアワイヤーハーネス
19 ジャンクションボックス
21 ベース回路(ベースサブハーネスの回路)
21a〜21c,23a,23b,25a,25b 分割回路
23,25,27,29 オプション回路(オプションサブハーネスの回路)
31 コネクタ
33 端子
35 ワイヤーハーネス
37 サブハーネス(ベースサブハーネス)
39,41 サブハーネス(オプションサブハーネス)
43,45,49 サブハーネス
47 サブハーネスグループ
3 ダッシュパネル
5 エンジンルーム
7 車室
9 エンジンワイヤーハーネス
11 メインワイヤーハーネス
13 フロアワイヤーハーネス
15 ドア
17 ドアワイヤーハーネス
19 ジャンクションボックス
21 ベース回路(ベースサブハーネスの回路)
21a〜21c,23a,23b,25a,25b 分割回路
23,25,27,29 オプション回路(オプションサブハーネスの回路)
31 コネクタ
33 端子
35 ワイヤーハーネス
37 サブハーネス(ベースサブハーネス)
39,41 サブハーネス(オプションサブハーネス)
43,45,49 サブハーネス
47 サブハーネスグループ
Claims (8)
- 製品に搭載する電装品の組み合わせパターンに応じて種類が異なるワイヤーハーネスの生産を管理する方法であって、
前記ワイヤーハーネスの発注情報から、前記製品に搭載する電装品のリストを示すリスト情報を取得するリスト情報取得ステップと、
前記リスト情報から、前記リストの各電装品を前記製品に搭載するのに用いる回路を特定する回路特定ステップと、
前記特定した回路から、前記ワイヤーハーネスの回路を構成する複数種類のサブハーネスの回路を特定するサブハーネス回路特定ステップと、
前記特定した各種類のサブハーネスの回路を実現する複数種類のサブハーネスを形成するサブハーネス形成ステップと、
前記形成したサブハーネス同士を結束して、前記ワイヤーハーネスを形成するワイヤーハーネス形成ステップと、
を含むワイヤーハーネスの生産方法。 - 前記ワイヤーハーネス形成ステップは、
前記形成したサブハーネスのうち接続対象が共通するサブハーネス同士をコネクタを用いて組み合わせてグループ化して、サブハーネスグループを形成するグループ化ステップと、
前記グループ化した各サブハーネスグループ同士を結束して、又は、前記グループ化した各サブハーネスグループと前記サブハーネスとを結束して、前記ワイヤーハーネスを形成する結束ステップと、
を含んでいる、
請求項1記載のワイヤーハーネスの生産方法。 - 前記グループ化ステップにおいて、接続対象が共通する全てのサブハーネスを1つのサブハーネスグループとするようにグループ化する請求項2記載のワイヤーハーネスの生産方法。
- 前記グループ化ステップにおいて、各サブハーネスグループの径が一定範囲内に収まるように、接続対象が共通するサブハーネスを1つのサブハーネスグループにグループ化する請求項2記載のワイヤーハーネスの生産方法。
- 前記グループ化ステップにおいて、各サブハーネスグループの電線数が一定範囲内に収まるように、接続対象が共通するサブハーネスを1つのサブハーネスグループにグループ化する請求項2記載のワイヤーハーネスの生産方法。
- 前記回路特定ステップにおいて、前記リスト情報から前記電装品に接続するハーネスの回路を各電装品毎に特定し、前記サブハーネス回路特定ステップにおいて、前記特定した各電装品毎の回路から前記複数種類のサブハーネスの回路を特定する請求項1又は2記載のワイヤーハーネスの生産方法。
- 前記サブハーネス回路特定ステップで特定した回路は、前記電装品の全ての組み合わせパターンに共通なベースサブハーネスの回路と、前記電装品の組み合わせパターンによって内容が定まる少なくとも1つのオプションサブハーネスの回路とを含んでいる請求項1、2、3、4、5又は6記載のワイヤーハーネスの生産方法。
- 前記サブハーネス回路特定ステップで特定した回路は前記オプションサブハーネスの回路を複数種類含んでおり、前記ワイヤーハーネス形成ステップは、前記サブハーネス形成ステップで形成した各オプションサブハーネスを1つずつ供給して前記ベースサブハーネスと合流させる順次供給ステップを含んでおり、該順次供給ステップは、前記サブハーネス形成ステップで互いに並行して形成した前記各オプションサブハーネスを完成順に順次供給する請求項7記載のワイヤーハーネスの生産方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016031629A JP2017152112A (ja) | 2016-02-23 | 2016-02-23 | ワイヤーハーネスの生産方法 |
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JP (1) | JP2017152112A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112132699A (zh) * | 2020-09-23 | 2020-12-25 | 安徽工业大学 | 一种汽车部件的智能选装系统及方法 |
CN114435264A (zh) * | 2020-11-04 | 2022-05-06 | 矢崎总业株式会社 | 线束设计方法和设计支持装置 |
JP2023054862A (ja) * | 2021-10-05 | 2023-04-17 | 矢崎総業株式会社 | ワイヤハーネス製造方法、及び、ワイヤハーネス |
-
2016
- 2016-02-23 JP JP2016031629A patent/JP2017152112A/ja active Pending
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