JP2017152031A - 広告システム - Google Patents

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Abstract

【課題】公共の場所などに設置された交通広告の広告効果を高める広告システムを提供する。
【解決手段】広告システムは、携帯端末からユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部と、ユーザ識別情報と、利用することができない状態の仮ポイントと、利用可能な正式ポイントとを対応付けて記憶するユーザ情報記憶部と、広告掲示媒体またはその近傍に設置された読取装置から取得した情報を用いて携帯端末がアクセスしたことに基づき仮ポイントを付与し、ユーザ情報記憶部のユーザ識別情報に対応付けて記憶させる仮ポイント処理部と、携帯端末に表示する、広告掲示媒体における広告に対応するコンテンツに関する処理を実行するコンテンツ処理部と、携帯端末に表示させたコンテンツに対する所定の処理が実行されたことを示す情報を受け付けたことに基づいて、ユーザ情報記憶部に記憶させた仮ポイントを正式ポイントに変更するポイント変更処理部と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は,公共の場所などに設置された交通広告の広告効果を高める広告システムに関する。
駅などの公共の場所や,電車の車内などに設置された広告掲示媒体に掲示される広告(以下,「交通広告」)は,そこを利用する人に,商品やサービスをアピールするために設置されている。しかし交通広告では,広告掲示媒体のスペースの有限性と,瞬間的にメッセージを伝達しなければならない特殊性とから情報伝達量に限界があり,詳細な情報を伝達することが困難である。
そのため,たとえば下記特許文献1に示すように,看板と携帯電話との間で通信を行うことによって,看板に記載された情報にとどまらずに,情報をユーザの携帯電話に提供することがある。
また,ICチップを搭載した携帯端末(携帯電話,PHS,タブレット型コンピュータなど)の普及に伴い,所定の読取装置に携帯端末をかざす(近接させる,接触させる)ことで,その読取装置が設置された店舗などに来店したことを確認し,それに対してポイントが付与されることがある。
特開2001−306930号公報
特許文献1に記載の発明を用いることによって,看板から携帯電話機に,多様な情報を取り込むことができ,情報伝達量に限界がある交通広告を補うことができる。しかし,看板と携帯電話機とが直接,通信をするためには携帯電話機に専用の機能を備えなければならない。
また,上記来店確認のポイント付与に用いる読取装置を,広告掲示媒体に設置し,ユーザがICチップを搭載した携帯端末をかざすことで,そのユーザにポイントを付与し,ユーザの広告への関心を高める方法もある。しかし,その場合であっても,交通広告を十分に認識せずに,携帯端末だけを機械的に読取装置にかざし,ポイントを取得することもできる。この場合,ユーザには広告が喚起されず,単にポイント取得のツールになってしまうこととなる。従って,交通広告の広告効果をより一層向上させることが求められている。
そこで本発明者は上記課題に鑑み,本発明の広告システムを発明した。
第1の発明は,ユーザが利用する携帯端末からユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部と,ユーザ識別情報と,利用することができない状態のポイントである仮ポイントと,利用可能なポイントである正式ポイントとを対応付けて記憶するユーザ情報記憶部と,前記携帯端末が広告掲示媒体またはその近傍に設置された読取装置から取得したアクセス先となる情報を用いて,前記携帯端末からアクセスがあったことに基づき仮ポイントを付与し,前記ユーザ情報記憶部の前記ユーザ識別情報に対応付けて記憶させる仮ポイント処理部と,前記携帯端末に表示する,前記広告掲示媒体における広告に対応するコンテンツに関する処理を実行するコンテンツ処理部と,前記携帯端末に表示させたコンテンツに対する所定の処理が実行されたことを示す情報を受け付けたことに基づいて,前記ユーザ情報記憶部に記憶させた仮ポイントを正式ポイントに変更するポイント変更処理部と,を有する広告システムである。
本発明では,ユーザが携帯端末をかざしただけでは利用可能な正式ポイントではないので,それを利用可能とするために,コンテンツに対する処理を行わなければならない。そのため,必然的にコンテンツに対し,ユーザは関心を持たざるを得ず,その結果,交通広告の広告効果が向上することとなる。
第2の発明は,ユーザが利用する携帯端末からユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部と,ユーザ識別情報と,そのままの状態では使用できないクーポンである仮クーポンと,使用可能な状態にあるクーポンである正式クーポンとを対応付けて記憶するユーザ情報記憶部と,前記携帯端末が広告掲示媒体またはその近傍に設置された読取装置から取得したアクセス先となる情報を用いて,前記携帯端末からアクセスがあったことに基づき仮クーポンを付与し,前記ユーザ情報記憶部の前記ユーザ識別情報に対応付けて記憶させる仮クーポン処理部と,前記携帯端末に表示する,前記広告掲示媒体における広告に対応するコンテンツに関する処理を実行するコンテンツ処理部と,前記携帯端末に表示させたコンテンツに対する所定の処理が実行されたことを示す情報を受け付けたことに基づいて,前記ユーザ情報記憶部に記憶させた仮クーポンを正式クーポンに変更するクーポン変更処理部と,を有する広告システムである。
上述の発明では,インセンティブの手段としてポイントを用いたが,クーポンをその手段として用いてもよい。この場合でも,ユーザが携帯端末をかざしただけでは利用可能な正式なクーポンではないので,それを利用可能とするために,コンテンツに対する処理を行わなければならない。そのため,必然的にコンテンツに対し,ユーザは関心を持たざるを得ず,その結果,交通広告の広告効果が向上することとなる。
第2の発明の変形例としては,以下のように構成することができる。すなわち,ユーザが利用する携帯端末からユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部と,前記携帯端末に対して表示するコンテンツに関する処理を実行するコンテンツ処理部と,前記携帯端末が広告掲示媒体またはその近傍に設置された読取装置から取得したアクセス先となる情報を用いて,前記携帯端末からアクセスがあったことに基づき,前記携帯端末に対して,そのままの状態では使用できないクーポンである仮クーポンの情報を送る仮クーポン処理部と,前記携帯端末に表示させた,前記広告掲示媒体における広告に対応するコンテンツに対する所定の処理が実行されたことを示す情報を受け付けたことに基づいて,前記携帯端末に記憶させた仮クーポンを,使用可能な状態にあるクーポンである正式クーポンに変更する情報を前記携帯端末に送るクーポン変更処理部と,を有する広告システムのように構成することができる。
クーポンの場合,携帯端末に直接,その情報を記憶させる場合も多い。そこで本発明のように構成することで,携帯端末にクーポンの情報を記憶させる場合を実現できる。また,上述の第2の発明と同様の技術的効果を得ることも出来る。
本発明の広告システムを用いることによって,携帯端末を読取装置にかざしたことで取得した仮ポイントを正式なポイント(正式ポイント)に変更するためには,その後の出題などに解答しなければならず,結果的にその広告に関心を持たざるを得ないこととなる。そのため,ユーザが広告をより積極的に認識するようになり,その広告効果を高めることができる。
本発明の広告システムの全体の概念図の一例を模式的に示す図である。 本発明の広告システムのシステム構成の一例を模式的に示す概念図である。 コンピュータのハードウェア構成の一例を模式的に示す図である。 本発明の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。 本発明の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。 交通広告に対応するウェブサイトのトップページの一例を模式的に示す図である。 付与された仮ポイントを表示するウェブサイトの一例を模式的に示す図である。 正式ポイントを表示するウェブサイトの一例を模式的に示す図である。 ユーザ情報記憶部の一例を模式的に示す図である。 携帯端末で取得したURLの表示の一例を模式的に示す図である。 ユーザ情報記憶部にユーザ識別情報を追加した場合の一例を模式的に示す図である。 ユーザ情報記憶部に仮ポイントが追加された場合の一例を模式的に示す図である。 視聴予約をしたことの仮ポイントがユーザ情報記憶部に追加された場合の一例を模式的に示す図である。 ユーザの属性情報が追加された場合の一例を模式的に示す図である。 コンテンツのウェブサイトの一例を模式的に示す図である。 クイズ問題のウェブサイトの一例を模式的に示す図である。 仮ポイントが正式ポイントに変更された場合の一例を模式的に示す図である。 正解したことの正式ポイントがユーザ情報記憶部に追加された場合の一例を模式的に示す図である。 正式ポイントを表示するウェブサイトの一例を模式的に示す図である。 本発明の広告システムのシステム構成のほかの一例を模式的に示す概念図である。 実施例2の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。
本発明の広告システム1の全体の概念図の一例を図1に示す。また,広告システム1のシステム構成の一例の概念図を図2に示す。
広告システム1は,企業等が利用するメインサーバ2と,ポイントサーバ3と,交通広告それ自体またはその近傍に設置された読取装置5と,ユーザが利用する携帯端末4とを用いる。
メインサーバ2,ポイントサーバ3は,サーバやパーソナルコンピュータなどの各種のコンピュータにより,適宜実現される。図3にコンピュータのハードウェア構成の一例を示す。コンピュータには,プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置70と,情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置71と,ディスプレイなどの表示装置72と,キーボードやポインティングデバイス(マウスやテンキーなど)などの入力装置73と,演算装置70の処理結果や記憶装置71に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置74とを有している。
なお,図1,図2ではメインサーバ2,ポイントサーバ3がそれぞれ一台のコンピュータで実現される場合を示したが,複数台のコンピュータにその機能が分散配置され,実現されても良い。また,メインサーバ2とポイントサーバ3とが一台で構成されていても良い。
本発明における各手段は,その機能が論理的に区別されているのみであって,物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
メインサーバ2は,携帯端末4に対してウェブサイトの表示を行うなどウェブサーバとしての機能を果たす。またポイントサーバ3は,ユーザまたはその携帯端末4に対して仮ポイントの付与,仮ポイントから正式ポイントへの変更処理など,ポイントに関する処理を行う機能を果たす。
携帯端末4は,ユーザが利用する可搬型の通信端末であって,携帯電話,PHS,PDA,タブレット型コンピュータなどがその一例としてあげられる。携帯端末4にはICチップを内蔵し,携帯端末4を後述する読取装置5にかざすことによって,携帯端末4と読取装置5との間で無線通信を行うことが好ましいが,それに限定されない。
読取装置5は,接触または非接触によって携帯端末4と通信が可能な装置である。読取装置5と携帯端末4との間の通信にはさまざまな通信方式があるが,たとえばNFC方式(Near Field Communication)などのRFIDが一例としてあるが,これに限定されない。読取装置5は,その内部の記憶メモリに所定のウェブサイトのURLの情報が記憶されている。携帯端末4と通信を行った際に,そのURLの情報を携帯端末4に渡す。
携帯端末4にICチップを備えないなどの理由により,無線通信を行わない場合には,読取装置5の記憶メモリには,上記ウェブサイトのURLの情報が音声データとして符号化されている。そして携帯端末4がかざされた際に,その音声データを再生し,携帯端末4でそれを集音し,集音した音声データを所定の方法で復号化することで,ウェブサイトのURLを取得する。
さらに交通広告に二次元コードを表示する場合には,読取装置5は不要となる。この場合,交通広告の所定箇所にウェブサイトのURLが二次元コード化されて表示されていれば足りる。そして,二次元コードを携帯端末4の撮像装置で読み取り,それに基づいてURLに復号化することで,ウェブサイトのURLを取得する。
メインサーバ2は,ユーザ識別情報取得部20とポイントサーバ処理部21とコンテンツ処理部22と解答受付処理部23と正誤判定処理部24とを有する。
ユーザ識別情報取得部20は,携帯端末4からアクセスを受け付けた際に,その携帯端末4またはユーザを識別する情報(ユーザ識別情報)を取得する。ユーザ識別情報としては当該携帯端末4またはユーザを一意に識別できる情報であれば如何なる情報であってもよいが,たとえば携帯端末4の認識番号,MACアドレスと携帯端末4の型番などがある。なおユーザ識別情報は一つの情報から構成されていても良いし,複数の情報から構成されていても良い。
ポイントサーバ処理部21は,メインサーバ2で取得した情報をポイントサーバ3に渡す,あるいはポイントサーバ3における情報を抽出してメインサーバ2で取得するなど,メインサーバ2とポイントサーバ3との間の処理を行う。たとえばユーザ識別情報取得部20で取得したユーザ識別情報をポイントサーバ3に渡す,後述するポイントサーバ3のユーザ情報記憶部30から仮ポイント,正式ポイントの情報を取得するなどがある。
コンテンツ処理部22は,携帯端末4に対してコンテンツ(たとえばウェブサイト)を表示させる。たとえば図6に示すように,交通広告に対応するウェブサイトであったり,図7のようにユーザまたは携帯端末4に対して付与された仮ポイントを表示するウェブサイトであったり,図8のようにユーザまたは携帯端末4に対して付与された正式ポイントを表示するウェブサイトなどがある。なお,コンテンツとしては,ウェブサイトに限らず,携帯端末4で起動するアプリケーションプログラムで表示する画面であってもよい。
解答受付処理部23は,コンテンツ処理部22で携帯端末4に表示させたクイズ問題のコンテンツ(クイズを出題するウェブサイト)に対する解答の入力を受け付ける。解答の入力を受け付けると,仮ポイントを正式ポイントに変更する指示情報をポイントサーバ処理部21に渡し,ポイントサーバ処理部21がポイントサーバ3に対して,上記指示情報に基づく処理を行うように制御指示を渡す。この制御指示にはユーザ識別情報が含まれていることが好ましい。
正誤判定処理部24は,解答受付処理部23で受け付けた解答が正解であるかを判定する。正解と判定した場合,そのユーザ識別情報と正解であったことを示す指示情報をポイントサーバ処理部21に渡し,ポイントサーバ処理部21がポイントサーバ3に対して,正解したことに対する正式ポイントの加算処理を行うように制御指示を渡す。この制御指示にはユーザ識別情報が含まれていることが好ましい。
ポイントサーバ3は,ユーザ情報記憶部30と仮ポイント処理部31とユーザ登録処理部32とポイント変更処理部33とポイント処理部34とを有する。
ユーザ情報記憶部30は,ユーザ識別情報に対応付けて仮ポイント,正式ポイントを少なくとも記憶する。正式ポイントとは正式に確定したポイントであり,各種のポイントサービスで利用可能なポイントである。仮ポイントとは正式に確定する前のポイントであり,各種のポイントサービスを利用することができない状態のポイントである。ユーザ情報記憶部30には,ほかにユーザ識別情報に対応付けてユーザの各種情報,たとえば氏名,電子メールアドレス,年代,性別などの属性情報が記憶されていてもよい。図9にユーザ情報記憶部30の一例を模式的に示す。
仮ポイント処理部31は,ユーザが携帯端末4において所定の操作を行った際にそのユーザ識別情報に対応付けて仮ポイントを発行し,ユーザ情報記憶部30に記憶させる。
ユーザ登録処理部32は,ユーザ識別情報に対応付けて記憶させるユーザの各種の属性情報をユーザ情報記憶部30に記憶させる。
ポイント変更処理部33は,メインサーバ2から仮ポイントを正式ポイントに変更する制御指示を受け取ると,当該制御指示におけるユーザ識別情報に基づいて,ユーザ情報記憶部30に記憶する仮ポイントを抽出し,その仮ポイントを正式ポイントとして,加算する。また抽出した仮ポイントはゼロに戻して記憶させる。これによって,仮ポイントを正式ポイントに変更することができる。
ポイント処理部34は,メインサーバ2から正解したことに対する正式ポイントの加算処理を行う制御指示を受け取ると,当該制御指示におけるユーザ識別情報に基づいて,ユーザ情報記憶部30に記憶する正式ポイントに,所定の正式ポイント(正解したことに対して付与される正式ポイント)を加算して記憶させる。これによって,正解したことに対するインセンティブが付与される。
またポイント処理部34は,いわゆるポイントサービスにおいて,ポイント(正式ポイント)を消費する場合,あるいはポイント(正式ポイント)を蓄積する場合に,それぞれ対応する処理を実行する。すなわち正式ポイントを消費する場合には,消費した正式ポイントをユーザ情報記憶部30における正式ポイントから減算して更新し,正式ポイントを蓄積する場合には,蓄積した正式ポイントをユーザ情報記憶部30における正式ポイントに加算して更新する。
次に本実施例の処理プロセスの一例を図4および図5のフローチャートを用いて説明する。なお,あらかじめ交通広告を掲載する広告掲示媒体またはその近傍には,所定のURLが記憶された読取装置5を設置しておく。なお,広告掲示媒体としては,駅やホーム,ホームドアなどに設置した看板のほか,車内のつり革に設けられた広告掲示部材などがある。
交通広告が掲載された広告掲示媒体にユーザが近づき,携帯端末4を,広告掲示媒体またはその近傍に設置された読取装置5にかざすと(S100),携帯端末4と読取装置5との間で通信を行い,読取装置5に記憶したURLの情報を携帯端末4で取得する(S110)。
携帯端末4で取得したURLは,たとえば図10に示すように携帯端末4の表示装置72に表示される。そしてユーザがこのURLを選択(クリック等)すると,携帯端末4からメインサーバ2に対して,ユーザ識別情報を渡し,それとともに,当該URLに対応するコンテンツの取得要求を行う。ユーザ識別情報は,ユーザ識別情報取得部20で取得する(S120)。
ポイントサーバ処理部21は,ユーザ識別情報取得部20で携帯端末4から取得したユーザ識別情報をポイントサーバ3に送り,ポイントサーバ3のユーザ情報記憶部30に当該ユーザ識別情報が登録されているか(記憶されているか)を判定する(S130)。ポイントサーバ3のユーザ登録処理部32は,もしユーザ識別情報が登録されていない場合には,そのユーザ識別情報をユーザ情報記憶部30に追加する(S140)。たとえば取得したユーザ識別情報が「STU901VWX234」であり,その時点におけるユーザ情報記憶部30が図9に示す状態であった場合,上記ユーザ識別情報はユーザ情報記憶部30に登録されていないので,図11に示すように当該ユーザ識別情報をユーザ情報記憶部30に追加して登録する。
またコンテンツの取得要求は,メインサーバ2のコンテンツ処理部22で受け付ける。そしてコンテンツ処理部22は,対応するコンテンツを携帯端末4に送ることで,たとえば図6に示すようなウェブサイトを携帯端末4で表示させる(S150)。
そしてポイントサーバ3の仮ポイント処理部31は,ユーザ識別情報がすでに登録された場合にはそのユーザ識別情報に対応付けて,あらたにユーザ識別情報を追加登録した場合には追加したユーザ識別情報に対応付けて,あらかじめ設定されている所定の仮ポイントを加算する(S160)。たとえば仮ポイントが100であるとすると,ユーザ情報記憶部30は図12に示すようになる。
図6では,たとえばテレビ番組のコンテンツが表示される場合を示す。この場合,携帯端末4でワンセグ放送の受信が可能であれば,図6におけるワンセグ放送の視聴予約を受け付けてもよい(S170)。
もしワンセグの視聴予約の選択が行われた場合,その情報を携帯端末4のワンセグ機能で予約登録するとともに,視聴予約されたことを示す情報がユーザ識別情報とともに,携帯端末4からメインサーバ2に送られる。そしてメインサーバ2のコンテンツ処理部22でその情報を受け付けると,ポイントサーバ処理部21が,視聴予約されたことを示す情報とユーザ識別情報とをポイントサーバ3に渡す。ポイントサーバ3の仮ポイント処理部31は,当該ユーザ識別情報に対応付けて視聴予約をしたことに対する仮ポイントを加算する(S180)。たとえば視聴予約したことに対する仮ポイントが50であるとすると,ユーザ情報記憶部30は図13に示すようになる。
そして携帯端末4でユーザが所定の操作,たとえば付与された仮ポイントを表示する操作を行うことで,仮ポイントを表示するウェブサイトの表示要求とユーザ識別情報が携帯端末4からメインサーバ2に送られる。そして,その表示要求とユーザ識別情報をメインサーバ2のコンテンツ処理部22で受け付けると,ポイントサーバ処理部21は,ポイントサーバ3のユーザ情報記憶部30から当該ユーザ識別情報に対応付けられた仮ポイントを抽出し,コンテンツ処理部22がその仮ポイントを含むウェブサイトを携帯端末4の表示装置72で表示させる(S190)。この表示の一例が図7である。
そして,当該ユーザが会員登録(ユーザ登録)をしていない場合には(S200),図7に示す表示の新規会員登録などを選択することで,携帯端末4からメインサーバ2にユーザ情報の登録のウェブサイトの表示要求がユーザ識別情報とともに送られる。そしてそれを受け付けたコンテンツ処理部22は,ユーザ情報を登録するウェブサイトを携帯端末4の表示装置72で表示させ,氏名,電子メールアドレス,年代,性別などのユーザの属性情報の入力を受け付ける。コンテンツ処理部22でそれらの情報とユーザ識別情報とを携帯端末4から受け付けると,ポイントサーバ処理部21は,それらの情報とユーザ識別情報とをポイントサーバ3に渡し,ポイントサーバ3のユーザ登録処理部32で当該ユーザ識別情報に対応付けて記憶させる(S210)。この状態を示すのが図14である。
以上のような処理を実行することで,事前の処理が完了する。
次に当該コンテンツであらかじめ設定されているタイミング,たとえばコンテンツがテレビ番組であればその放送開始時刻が到来すると,S170で視聴予約をしていた場合には,携帯端末4におけるワンセグ機能が起動し,ワンセグ放送を受信,表示する。
また,所定のタイミングでユーザ自らが携帯端末4を操作することで,当該コンテンツのウェブサイトの表示要求をメインサーバ2に行うことで,それを受け付けたメインサーバ2のコンテンツ処理部22は,たとえば図15に示すようなウェブサイトを携帯端末4の表示装置72で表示させる。
そして携帯端末4からクイズ問題の表示要求とユーザ識別情報とをメインサーバ2のコンテンツ処理部22で受け付けると(S300,S310),図16に示すようなクイズ問題のウェブサイトを携帯端末4に送り,携帯端末4の表示装置72ではその表示を行う(S320)。クイズ問題のウェブサイトを表示するのは,たとえばテレビ番組であればその放送中であることが好ましいが,放送終了後,放送開始前など,任意に設定することができる。
ここで携帯端末4のユーザは,図16に示すウェブサイトに解答を入力し,携帯端末4からメインサーバ2に,ユーザ識別情報とともに送る。そして解答とユーザ識別情報とを解答受付処理部23で受け付けると(S330),解答受付処理部23は,仮ポイントを正式ポイントに変更する指示情報をポイントサーバ処理部21に渡し,ポイントサーバ処理部21がポイントサーバ3に対して,上記指示情報に基づく処理を行うように制御指示を渡す。この制御指示にはユーザ識別情報が含まれているとよい。なお,ここでは,コンテンツ処理部22が携帯端末4に対してクイズ問題を表示させ,それに対する解答の入力がされたことを解答受付処理部23で受け付けたことによって,解答受付処理部23は,仮ポイントを正式ポイントに変更する指示情報をポイントサーバ処理部21に渡す構成としたが,仮ポイントを正式ポイントに変更するには,クイズ問題以外にも,所定の操作を携帯端末4のウェブサイトで行い,その結果を受け付けることで,上記指示情報をポイントサーバ処理部21に渡す構成としてもよい。すなわち,コンテンツ処理部22が提供したウェブサイトに対する所定の条件を充足した操作が行われたことで,上記指示情報をポイントサーバ処理部21に渡せばよい。
この制御指示を受け付けたポイント変更処理部33は,当該指示情報におけるユーザ識別情報に基づいて,ユーザ情報記憶部30における当該ユーザ(たとえば「STU901VWX234」)の仮ポイントを正式ポイントに変更し,正式ポイントに加算する(S340)。この場合のユーザ情報記憶部30の一例を図17に示す。
さらに解答受付処理部23で受け付けた当該ユーザの解答に基づいて,正誤判定処理部24が正誤を判定する(S350)。そしてその解答が正解であれば,正誤判定処理部24は,そのユーザ識別情報と,正解であったことを示す情報をポイントサーバ処理部21に渡し,ポイントサーバ処理部21がポイントサーバ3に対して,正解したことに対する正式ポイントの加算処理を行うように制御指示を渡す。この制御指示にはユーザ識別情報が含まれていることが好ましい。
そして,ポイント処理部34が,上記制御指示をメインサーバ2から受け付けると,当該制御指示におけるユーザ識別情報に基づいて,ユーザ情報記憶部30における当該ユーザの正式ポイントに,さらに正解したことによるポイント,たとえば80ポイントを加算して更新する(S360)。この場合のユーザ情報記憶部30の一例を図18に示す。
このように,正誤にかかわらず,解答をしただけで仮ポイントを正式ポイントに変更して更新し,正解した場合にはさらに正式ポイントを加算することによって,ユーザの当該広告に対する関心を惹起することが出来る。すなわち広告掲示媒体における広告効果の向上に役立つ。
そしてユーザが携帯端末4で所定の操作を行うことで,正式ポイントのウェブサイトの表示要求を行った場合には,それをメインサーバ2のコンテンツ処理部22で受け付け,ポイントサーバ処理部21は,ポイントサーバ3のユーザ情報記憶部30から当該ユーザ識別情報に対応付けられた正式ポイントを抽出し,コンテンツ処理部22がその正式ポイントを含むウェブサイトを携帯端末4の表示装置72で表示させる(S370)。このウェブサイトの一例が図19である。
このようにして蓄積した正式ポイントは,さまざまなポイントサービスで利用することが可能となる。たとえば,ポイントサーバ3のポイント処理部34は,正式ポイントを消費する場合には,消費した正式ポイントをユーザ情報記憶部30における正式ポイントから減算して更新し,正式ポイントを蓄積する場合には,蓄積した正式ポイントをユーザ情報記憶部30における正式ポイントに加算して更新する。
なお本発明では,ポイントサーバ3によるポイントサービスの場合を説明したが,クーポンサーバ6によるクーポンサービスの場合であっても同様に実現できる。この場合,ポイントサーバ3の代わりにクーポンサーバ6,仮ポイント処理部31の代わりに仮クーポン処理部61,ポイント変更処理部33の代わりにクーポン変更処理部63,ポイント処理部34の代わりにクーポン処理部64を設ける。なお,ユーザ情報記憶部60,ユーザ情報登録処理部62はユーザ情報記憶部30,ユーザ情報登録処理部32と基本的に同様に機能する。またメインサーバ2とクーポンサーバ6の通信は,ポイントサーバ処理部21の代わりに,クーポンサーバ処理部21’を用いるが,通信対象が異なるだけで,その処理内容は同様である。図20にこの場合のシステム構成の一例を模式的に示す。
そして携帯端末4を読取装置5にかざすことで取得したURLの情報に基づいて,携帯端末4からアクセスを受け付けた情報をメインサーバ2から受け取ると,仮クーポン処理部61は,その携帯端末4から取得したユーザ識別情報に対応付けて仮クーポン(クーポンの情報は取得しているが,そのままの状態では使用できない)の情報をユーザ情報記憶部60に記憶させる。
また,クーポン変更処理部63は,携帯端末4からクイズ問題等の解答の入力を受け付けた情報をメインサーバ2から受け取ると,ユーザ情報記憶部60に記憶した仮クーポンの情報を正式クーポン(使用可能状態のクーポン)に変更して記憶させる。
この場合,正誤判定処理部24で解答が正解であったことを判定すると,その情報をメインサーバ2から受け取ることで,クーポン処理部64は,特別な正式クーポンをユーザ情報記憶部60に記憶させるようにしてもよい。
また仮クーポン,正式クーポンの情報は携帯端末4に記憶させてもよい。この場合,携帯端末4を読取装置5にかざすことで取得したURLの情報に基づいて,携帯端末4からアクセスを受け付けた情報をメインサーバ2から受け取ると,仮クーポン処理部61は,その携帯端末4に対して仮クーポンの情報を送り,記憶させる。また,クーポン変更処理部63は,携帯端末4からクイズ問題等の解答の入力を受け付けた情報をメインサーバ2から受け取ると,その携帯端末4に対して仮クーポンの情報を正式クーポンに変更する情報を送り,それを受け取った携帯端末4では仮クーポンを正式クーポンに変更して記憶する。
上述の実施例1においては,ユーザが携帯端末4を読取装置5にかざして,仮ポイントを取得する回数を制限していなかったが,それを一定の日時あるいはキャンペーン期間などに応じて,仮ポイントを取得する回数を制限するように構成しても良い。
この場合の広告システムにおける処理は,たとえば,図21のフローチャートに示すように行える。なお,図21ではポイントサーバ3に組み合わせた場合を示すが,クーポンサーバ6と組み合わせてもよい。
交通広告が掲載された広告掲示媒体にユーザが近づき,携帯端末4を,広告掲示媒体またはその近傍に設置された読取装置5にかざすと(S400),携帯端末4と読取装置5との間で通信を行い,読取装置5に記憶したURLの情報を携帯端末4で取得する(S410)。
携帯端末4で取得したURLは,たとえば図10に示すように携帯端末4の表示装置72に表示される。そしてユーザがこのURLを選択(クリック等)すると,携帯端末4からメインサーバ2に対して,ユーザ識別情報を渡し,それとともに,当該URLに対応するコンテンツの取得要求を行う。
ユーザ識別情報は,ユーザ識別情報取得部20で取得する(S420)。
ユーザ識別情報取得部20は,所定期間ごとのユーザ識別情報の取得回数を記録しておき,それが所定回数を超過しているかを判定する(S430)。ここでの所定期間としては,たとえば1時間,1日,1週間といった日時に基づく期間,あるいは広告キャンペーン期間といった任意に設定する期間(たとえば2013年6月1日〜2013年6月10日)といったように,管理者が任意に設定することが可能である。なお,所定期間が経過するごとに取得回数はリセットされる。
そしてユーザ識別情報の取得回数が所定期間内において,所定回数を超過している場合には,携帯端末4に対して,ユーザ識別情報取得部20は,所定の超過メッセージを表示させる(S440)。たとえば所定期間が1日であり,所定回数が1回である場合,2回目にタッチされたことでアクセスがあった場合,ユーザ識別情報取得部20は,ユーザ識別情報を2回取得することとなるので,「タッチ回数オーバーとなります。明日また改めてタッチして下さい。」といった超過メッセージのコンテンツを表示させる。
ユーザ識別情報の取得回数が所定期間内において,所定回数を超過していない場合には,ポイントサーバ処理部21は,ユーザ識別情報取得部20で携帯端末4から取得したユーザ識別情報をポイントサーバ3に送り,ポイントサーバ3のユーザ情報記憶部30に当該ユーザ識別情報が登録されているか(記憶されているか)を判定する(S450)。ポイントサーバ3のユーザ登録処理部32は,もしユーザ識別情報が登録されていない場合には,そのユーザ識別情報をユーザ情報記憶部30に追加する(S460)。たとえば取得したユーザ識別情報が「STU901VWX234」であり,その時点におけるユーザ情報記憶部30が図9に示す状態であった場合,上記ユーザ識別情報はユーザ情報記憶部30に登録されていないので,図11に示すように当該ユーザ識別情報をユーザ情報記憶部30に追加して登録する。
またコンテンツの取得要求は,メインサーバ2のコンテンツ処理部22で受け付ける。そしてコンテンツ処理部22は,対応するコンテンツを携帯端末4に送ることで,たとえば図6に示すようなウェブサイトを携帯端末4で表示させる(S470)。
以上のようにしてウェブサイトを携帯端末4で表示させると,S480の仮ポイントの加算処理以降の処理を,実施例1のS160以降の処理と同様に実行する。
本発明の広告システム1を用いることによって,携帯端末4を読取装置5にかざしたことで取得した仮ポイントを正式なポイント(正式ポイント)に変更するためには,その後の出題などに解答しなければならず,結果的にその広告に関心を持たざるを得ないこととなる。そのため,ユーザが広告をより積極的に認識するようになり,その広告効果を高めることができる。
1:広告システム
2:メインサーバ
3:ポイントサーバ
4:携帯端末
5:読取装置
6:クーポンサーバ
20:ユーザ識別情報取得部
21:ポイントサーバ処理部
21’:クーポンサーバ処理部
22:コンテンツ処理部
23:解答受付処理部
24:正誤判定処理部
30,60:ユーザ情報記憶部
31:仮ポイント処理部
32,62:ユーザ登録処理部
33:ポイント変更処理部
34:ポイント処理部
61:仮クーポン処理部
63:クーポン変更処理部
64:クーポン処理部
70:演算装置
71:記憶装置
72:表示装置
73:入力装置
74:通信装置

Claims (3)

  1. ユーザが利用する携帯端末からユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部と,
    ユーザ識別情報と,利用することができない状態のポイントである仮ポイントと,利用可能なポイントである正式ポイントとを対応付けて記憶するユーザ情報記憶部と,
    前記携帯端末が広告掲示媒体またはその近傍に設置された読取装置から取得したアクセス先となる情報を用いて,前記携帯端末からアクセスがあったことに基づき仮ポイントを付与し,前記ユーザ情報記憶部の前記ユーザ識別情報に対応付けて記憶させる仮ポイント処理部と,
    前記携帯端末に表示する,前記広告掲示媒体における広告に対応するコンテンツに関する処理を実行するコンテンツ処理部と,
    前記携帯端末に表示させたコンテンツに対する所定の処理が実行されたことを示す情報を受け付けたことに基づいて,前記ユーザ情報記憶部に記憶させた仮ポイントを正式ポイントに変更するポイント変更処理部と,
    を有することを特徴とする広告システム。
  2. ユーザが利用する携帯端末からユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部と,
    ユーザ識別情報と,そのままの状態では使用できないクーポンである仮クーポンと,使用可能な状態にあるクーポンである正式クーポンとを対応付けて記憶するユーザ情報記憶部と,
    前記携帯端末が広告掲示媒体またはその近傍に設置された読取装置から取得したアクセス先となる情報を用いて,前記携帯端末からアクセスがあったことに基づき仮クーポンを付与し,前記ユーザ情報記憶部の前記ユーザ識別情報に対応付けて記憶させる仮クーポン処理部と,
    前記携帯端末に表示する,前記広告掲示媒体における広告に対応するコンテンツに関する処理を実行するコンテンツ処理部と,
    前記携帯端末に表示させたコンテンツに対する所定の処理が実行されたことを示す情報を受け付けたことに基づいて,前記ユーザ情報記憶部に記憶させた仮クーポンを正式クーポンに変更するクーポン変更処理部と,
    を有することを特徴とする広告システム。
  3. ユーザが利用する携帯端末からユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部と,
    前記携帯端末に対して表示するコンテンツに関する処理を実行するコンテンツ処理部と,
    前記携帯端末が広告掲示媒体またはその近傍に設置された読取装置から取得したアクセス先となる情報を用いて,前記携帯端末からアクセスがあったことに基づき,前記携帯端末に対して,そのままの状態では使用できないクーポンである仮クーポンの情報を送る仮クーポン処理部と,
    前記携帯端末に表示させた,前記広告掲示媒体における広告に対応するコンテンツに対する所定の処理が実行されたことを示す情報を受け付けたことに基づいて,前記携帯端末に記憶させた仮クーポンを,使用可能な状態にあるクーポンである正式クーポンに変更する情報を前記携帯端末に送るクーポン変更処理部と,
    を有することを特徴とする広告システム。
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