JP2017151680A - 落石管理システム - Google Patents

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隼揮 藤野
清水 克也
Katsuya Shimizu
克也 清水
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Tadamasa Nakayama
忠雅 中山
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Masatoshi Mukai
雅俊 向井
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Abstract

【課題】落下した岩だけでなく、不安定になっている岩を容易に把握できるようにする。【解決手段】落石管理システム1は、センサ部2と、ロガー部3とを備える。センサ部2は、管理対象の岩に取り付けられる。センサ部2は、3次元の加速度を計測する加速度センサ21と、無線送信部22と、制御部23とを有する。ロガー部3は、無線受信部31と、表示部32と、制御処理部33とを有する。制御部23は、間欠的に、加速度センサ21によって計測された計測値を無線送信部22にデータとして送信させる。制御処理部33は、無線受信部31にデータを受信させ、受信した計測値が判定基準値を超えているとき、表示部32に警報を表示させる。これにより、岩が動いて重力加速度の向きが変化したことが検知される。【選択図】図1

Description

本発明は、落石による被害を未然に防ぐための落石管理システムに関する。
線路や道路等の近くに自然斜面がある場合、落石による被害を未然に防ぐための適切な管理が求められる。例えば、鉄道において、地震や風水害等の自然災害の発生時には、その規模によって速度規制・運転中止等の運転規制がかけられる。その後、保線区(線路を保守している現業機関)が線路の巡回点検を行って異常の有無を確認し、異常が無ければ列車の運転が再開される。その確認は、主に線路上から目視により行われている。このため、巡回点検で、線路まで落下した岩は容易に把握されるが、落下していないが不安定になっている岩を把握することは容易ではない。
従来から、落石が発生したことをリアルタイムに検知する落石検知システムが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。このような落石検知システムを用いて線路を常時監視し、落石が発生したことを通信手段によって指令や列車に通報することが考えられる。しかしながら、落石検知システムは、設置機材が大掛かりになり、設置費用や通信費を含む運用費が大きくなるため、設置対象箇所が限られる。また、落石検知システムは、岩が落下してセンサが衝撃を受けることによって落石を検知しているので、落下していないが不安定になっている岩を検知することはできない。
特開2000−180219号公報 特開2003−232013号公報
本発明は、上記問題を解決するものであり、落下した岩だけでなく、不安定になっている岩を容易に把握できるようにすることを目的とする。
本発明の落石管理システムは、落石による被害を未然に防ぐためのシステムであって、管理対象の岩に取り付けられるセンサ部と、前記センサ部から離れて設けられるロガー部とを備え、前記センサ部は、3次元の加速度を計測する加速度センサと、データを無線送信する無線送信部と、前記加速度センサ及び無線送信部を制御する制御部とを有し、前記ロガー部は、前記無線送信部からデータを受信する無線受信部と、警報を表示するための表示部と、前記無線受信部及び表示部を制御するとともにデータを処理する制御処理部とを有し、前記制御部は、間欠的に、前記加速度センサによって計測された計測値を前記無線送信部にデータとして送信させ、前記制御処理部は、前記無線受信部にデータを受信させ、受信した前記計測値と判定基準値との差が閾値を超過している場合、前記表示部に警報を表示させることを特徴とする。
この落石管理システムにおいて、前記センサ部は、前記加速度センサが計測した計測値が記憶される記憶部をさらに有し、前記制御部は、所定期間に計測されて前記記憶部に記憶された複数の計測値から計算される代表値として前記判定基準値を計算し、最新の計測値とともにデータとして送信させることが好ましい。
この落石管理システムにおいて、携帯端末をさらに備え、前記センサ部は複数あり、前記各々のセンサ部は、センサIDによって互いに識別され、前記センサIDをデータに含めて送信し、前記携帯端末は、前記無線送信部からデータを受信する無線受信部と、受信した前記データを処理する処理部と、表示装置とを有し、前記処理部は、各々の前記センサ部毎に、前記データ中の計測値が判定基準値を超えているか否かを判定し、その判定結果を前記センサIDとともに前記表示装置に表示させることが好ましい。
この落石管理システムにおいて、前記制御部は、一定の周期で発生する所定の送信可能時間帯の中で送信する時点を変動させて前記無線送信部にデータを送信させることが好ましい。
この落石管理システムにおいて、前記ロガー部の制御処理部は、所定の周期で、前記無線受信部にデータを受信させることが好ましい。
本発明の落石管理システムによれば、岩における加速度の計測値と判定基準値との差が閾値を超過している場合、警報を表示するので、落下した岩だけでなく、不安定になっている岩を容易に把握することができる。
本発明の一実施形態に係る落石管理システムのブロック構成図。 同システムにおけるセンサ部の動作を示すフローチャート。 同システムにおけるロガー部の動作を示すフローチャート。 同システムのセンサ部がデータを送信するタイミングを説明する図。 同システムのロガー部がデータを受信するタイミングを説明する図。
本発明の一実施形態に係る落石管理システムを図1乃至図5を参照して説明する。落石管理システムは、落石による被害を未然に防ぐためのシステムである。図1に示すように、落石管理システム1は、センサ部2と、ロガー部3と、携帯端末4とを備える。センサ部2は、管理対象の岩に取り付けられる。ロガー部3は、センサ部2から離れて設けられる。センサ部2は、加速度センサ21と、無線送信部22と、制御部23とを有する。加速度センサ21は、3次元の加速度を計測する。無線送信部22は、データを無線送信する。制御部23は、加速度センサ21及び無線送信部22を制御する。ロガー部3は、無線受信部31と、表示部32と、制御処理部33とを有する。無線受信部31は、無線送信部22からデータを受信する。表示部32は、警報を表示するためのものである。制御処理部33は、無線受信部31及び表示部32を制御するとともにデータを処理する。
制御部23は、間欠的に、加速度センサ21によって計測された計測値を無線送信部22にデータとして送信させる。制御処理部33は、無線受信部31にデータを受信させ、受信した計測値が判定基準値を超えているとき、表示部32に警報を表示させる。
センサ部2は、記憶部24をさらに有する。記憶部24は、加速度センサ21が計測した計測値が記憶される。制御部23は、所定期間に計測されて記憶部24に記憶された複数の計測値から計算される代表値として判定基準値を計算し、最新の計測値とともにデータとして送信させる。
落石管理システム1の構成例をさらに詳述する。センサ部2は、筐体を有し、前述した加速度センサ21、無線送信部22、制御部23、記憶部24、それ以外に電源としての電池25が筐体に収容されている。その筐体を接着剤で岩に接着することによって、センサ部2が管理対象の岩に取り付けられる。
管理対象の岩は、異常の有無を巡回点検時に把握することになっている岩であり、具体的には、斜面上にあり、直径が約50cmを超える岩である。斜面上の岩は、正常な状態では、安定していて動いていない。異常な状態は、例えば自然災害等によって生じ、岩が動いたのであれば、その岩は、落下していなくても、不安定になっていると考えられる。
本実施形態では、加速度センサ21は、3軸加速度センサ(3D加速度センサ)であり、互いに直交する3軸方向の加速度、すなわち、3次元(3D)の加速度を計測する。この加速度センサ21は、重力加速度を検知可能な感度を有する。
無線送信部22は、特定小電力無線モジュールであり、通信可能な距離は100m程度である。無線通信規格における電気的な仕様は、IEEE 802.15.4である。
制御部23は、ハードウェアとしてCPU等を有し、ソフトウェアを実行することによって機能する。
記憶部24は、読み書き可能な半導体メモリであり、制御部23のCPUの内蔵メモリであっても外付けメモリであってもよい。
ロガー部3は、筐体を有し、前述した無線受信部31、表示部32、制御処理部33、それ以外に電源としての電池34が筐体に収容されている。筐体の一部は透明であり、その透明部分を透過して、表示部32による警報の表示が視認可能となっている。ロガー部3は、地面から約1m程度の高さに支持することが好ましい。ロガー部3を低い位置に設置すると、降水時に、地面近くの草木に付着した水によって電波が反射され、通信不良が発生することがある。例えば、ロガー部3の設置箇所に支持柱としての単管等が打ち込まれ、その単管にロガー部3の筐体が取り付けられる。
無線受信部31は、特定小電力無線モジュールである。無線通信規格における電気的な仕様は、IEEE 802.15.4である。
表示部32は、LEDのランプを有し、そのランプが点灯することにより、警報を表示する。詳しくは、表示部32は、複数のランプを有し、それらのランプの点灯・滅灯・点滅の組み合わせによって、複数種類の警報や状態を表示する。表示部32のランプの点灯等は、巡回点検時に目視により確認される。なお、表示部32は、離れた位置から表示内容が視認できればよく、LEDのランプに限定されず、例えば、LED数字表示器等であってもよい。
制御処理部33は、ハードウェアとしてCPU等を有し、ソフトウェアを実行することによって機能する。
携帯端末4は、無線受信部41と、処理部42と、表示装置43とを有する。無線受信部41は、センサ部2の無線送信部22からデータを受信する。処理部42は、受信したデータを処理する。
携帯端末4は、小型軽量の携帯できる端末であり、例えば、タブレット端末やスマートフォンである。無線受信部41は、特定小電力無線モジュールであり、タブレット端末等に取り付けられる。処理部42は、携帯端末4に内蔵されたCPU等である。表示装置43は、タブレット端末等のディスプレイであり、文字や図形の表示が可能である。
上記のように構成された落石管理システム1の動作をさらに詳述する。図2に示すように、センサ部2の動作は、タイマで起動される(ステップS201)。タイマは、制御部23のCPUに内蔵されている。なお、タイマをCPUとは別に設けてもよい。タイマによる起動は、間欠的で、例えば、1分毎である。
制御部23は、加速度センサ21の計測値を取得する(ステップS202)。計測値は、3次元の加速度であるので、3次元ベクトルを成す。
本実施形態では、加速度センサ21が計測した生データとしての計測値に対して、ノイズを低減するための処理を行い、判定用の計測値としている。詳しくは、加速度センサ21は、所定のサンプリングレートで生データを複数回取得する。サンプリングレートは、例えば100Hzである。制御部23は、この生データから、次のように判定用の計測値を計算する(ステップS203)。制御部23は、複数個の生データ(3次元ベクトル)のうち、ベクトルの大きさが最大のものから2個、最小のものから2個をそれぞれ省き、残りの生データの平均値を計算し、判定用の計測値とする。なお、ノイズが問題とならない使用環境においては、このようなノイズを低減する計算を省略しても構わない。
制御部23は、計算した判定用の計測値を記憶部24に記憶する(ステップS204)。
制御部23は、所定期間に計測されて記憶部24に記憶された複数の計測値から計算される代表値として判定基準値を計算する。詳しくは、例えば、その所定期間は、計測開始後24時間以内の場合、計測開始から最新の計測時点までであり(ステップS205)、計測開始後24時間を超えて48時間以内の場合、最新の計測時点の24時間前から最新の計測時点までであり(ステップS206)、計測開始後48時間を超えている場合、最新の計測時点の48時間前から最新の計測時点の24時間前までである(ステップS207)。代表値は、例えば、所定期間の計測値の分布における中央の80%の値の平均値である。このように判定基準値を計算するのは、地震動を判定基準値から除外するためである。なお、代表値は、単純な平均値、中央値であってもよい。
なお、制御部23は、計測開始後48時間を超えている場合、定期的、例えば、1日に1回、午前0時に(ステップS208でYes)、電池25の電圧値を取得する(ステップS209)。
制御部23は、最新の計測値を無線送信部22にデータとして送信させる(ステップS210)。このとき、制御部23は、計算した判定基準値を最新の計測値とともにデータとして送信させる。
なお、制御部23が電池25の電圧値を取得した場合、その電圧値もデータとして送信させる(ステップS210)。
また、計測値の大きさが著大な値である場合、制御部23は、衝撃が検知されたことを示す衝撃検知フラグもデータとして送信させる(ステップS210)。この著大な値とは、例えば2000ガル(20m/s)以上である。
データの送信が終了した後、タイマの完了により、センサ部2は、動作を停止する(ステップS211)。
図3に示すように、ロガー部3の動作は、タイマで起動される(ステップS301)。タイマは、制御処理部33のCPUに内蔵されている。なお、タイマをCPUとは別に設けてもよい。タイマによる起動は、間欠的で、例えば、30分毎である。
制御処理部33は、受信機能を起動し(ステップS302)、無線受信部31にデータを受信させる(ステップS303)。データを受信できない場合(ステップS304でNo)、規定時間内であれば(ステップS305でNo)、無線受信部31に受信を続けさせ(ステップS303)、規定時間を経過すれば(ステップS305でYes)、受信失敗として、表示部32に警報を表示させる(ステップS306)。
データを受信できれば(ステップS304でYes)、制御処理部33は、受信したデータが監視対象のセンサ部2、すなわち、管理対象の岩に取り付けられらセンサ部2からのデータであるか否かを判定する(ステップS307)。その判定は、例えば、後述するセンサ部2のセンサIDを用いて行われる。制御処理部33は、受信したデータが監視対象のセンサ部2からのデータでないと判定すれば(ステップS307でNo)、受信を続けさせる(ステップS303)。
制御処理部33は、受信したデータが監視対象のセンサ部2からのデータであると判定すれば(ステップS307でYes)、異常を検知したか否かを判定する(ステップS308)。詳しくは、計測値と判定基準値との差が閾値を超過している場合、異常が検知されたと判定される。この閾値は、計測誤差による誤判定を防ぐために設定される。
制御処理部33は、計測値と判定基準値との差が閾値を超過している場合、表示部32に警報を表示させる(ステップS309)。表示部32は、ランプの点灯によって警報を表示する。表示部32による警報の表示は、例えば、巡回点検を行う係員により視認される。
斜面上の岩が静止状態から動いて、再び静止状態となったとき、動く前後で岩の向きが変化すると、岩に取り付けられたセンサ部2の向きも変化する。このため、センサ部2の加速度センサ21が受ける重力加速度の向きが変化し、加速度の計測値(3次元)が変化する。岩が動く前に計測された重力加速度(3次元)を判定基準値とすれば、最新の計測値と判定基準値とを比較することによって岩が動いたか否かが分かる。本実施形態では、所定期間に計測された複数の計測値から判定基準値を計算している。加速度の計測値と判定基準値との差が閾値を超過している場合、加速度センサ21が受ける重力加速度の向きが変化しいるので、岩が動いことになり、岩が落下したか、落下していなくても不安定になっていることを意味する。
また、制御処理部33は、衝撃が検知されたことを示す衝撃検知フラグがデータに含まれる場合にも、表示部32に警報を表示させる(ステップS309)。このとき、衝撃検知フラグは、リセットされるまで保持されることが望ましい。衝撃検知フラグがデータに含まれる場合、センサ部2が取り付けられた岩が衝撃を受けたことになり、落下した可能性が高い。
また、制御処理部33は、受信したデータにセンサ部2の電池25の電圧値が含まれる場合、その電圧値が正常値か否かを判定し、異常値である場合、表示部32に警報を表示させる(ステップS309)。このため、電池25の放電に伴って出力電圧が所定値以下に低下すると、警報が表示される。
制御処理部33は、受信したデータと判定結果を記録する(S310)。その記録は、例えば、SDカードのような不揮発性メモリに行われる。
監視対象のセンサ部2が複数ある場合、各センサ部2について上記の処理を行い、その処理が完了した後(S311でYes)、タイマの完了により、ロガー部3は、動作を停止する(ステップS312)。
このように、落石管理システム1は、岩における加速度の計測値と判定基準値との差が閾値を超過している場合、警報を表示するので、落下した岩だけでなく、不安定になっている岩を容易に把握することができる。
このため、例えば、鉄道においてこの落石管理システム1を用いることにより、巡回点検で行う異常の有無を確認を、より確実に、かつ、より迅速に行うことができ、列車の運転の安全性が向上するとともに、自然災害発生後の運転の再開を早めることができる。
また、落石管理システム1は、所定期間に計測された複数の計測値から判定基準値を計算するので、予め岩ごとに判定基準値を決める必要がない。
センサ部2が複数ある場合、ロガー部3は、いずれかのセンサ部2の異常を検知すると、表示部32に警報を表示する(図1参照)。どのセンサ部2の異常が検知されたかは、携帯端末4の表示装置43に表示される。
各々のセンサ部2は、センサIDによって互いに識別され、センサIDをデータに含めて送信する。携帯端末4の処理部42は、各々のセンサ部2毎に、データ中の計測値が判定基準値を超えているか否かを判定する。そして、処理部42は、その判定結果をセンサIDとともに表示装置43に表示させる。また、処理部42は、電池25の電圧値の異常も表示装置43に表示させる。
巡回点検を行う係員は、携帯端末4を携行し、ロガー部3の警報を視認すると、携帯端末4によってさらに詳しい情報を把握する。
センサ部2は、斜面上の岩に取り付けられるので、電池25の交換は容易ではない。このため、センサ部2は、消費電力を抑える工夫がされている。センサ部2は、データを間欠的に送信するので、データを休みなく送信するよりも電力消費が抑えられる。このような間欠的なデータの送信についてさらに詳述する。
図4は、横軸が時間軸であり、センサ部2a〜2eの5つのセンサ部2がデータを送信するタイミングを縦線で示す。これらセンサ部2a〜2eが送信するデータは、同じロガー部3によって受信される。センサ部2(2a〜2e)の制御部23は、一定の周期Tで発生する所定の送信可能時間帯T±ΔTの中で送信する時点(タイミング)を変動させて無線送信部22にデータを送信させる。例えば、周期Tは60秒であり、変動幅ΔTは5秒であり、送信可能時間帯は、60±5秒である。図4に示す例では、センサ部2aにおけるある送信間隔Taは、59.7秒であり、送信時間は0.3秒であり、送信可能時間帯の中でデータが送信される。センサ部2a〜2eの送信タイミングが完全同期しないように、このような送信間隔を送信可能時間帯の中で変動させている。その変動は、ランダムに行われる。
ロガー部3も、電池34の交換周期を長くするため、消費電力を抑える工夫がされている。この工夫について説明する。
図5は、横軸が時間軸であり、ロガー部3がデータを受信するタイミングを縦線で示す。ロガー部3の制御処理部33は、所定の周期τで、無線受信部31にデータを受信させる。所定の周期τは、例えば、30分である。センサ部2が約60秒の周期でデータを送信している場合、受信時間は、通常2分以内である。制御処理部33は、無線受信部31が2分以内に監視対象の全てのセンサ部2からのデータを受信できなければ、最大6分待ち、それでも受信できなければ、異常と判定する。その異常は、表示部32によって表示される。
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限られず、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、各センサ部2ごとに予め判定基準値を設定することによって、判定基準値を計算してデータとして送信する機能を落石管理システム1から省略してもよい。
1 落石管理システム
2 センサ部
21 加速度センサ
22 無線送信部
23 制御部
3 ロガー部
31 無線受信部
32 表示部
33 制御処理部
4 携帯端末
41 無線受信部
42 処理部
43 表示装置

Claims (5)

  1. 落石による被害を未然に防ぐための落石管理システムであって、
    管理対象の岩に取り付けられるセンサ部と、
    前記センサ部から離れて設けられるロガー部とを備え、
    前記センサ部は、3次元の加速度を計測する加速度センサと、データを無線送信する無線送信部と、前記加速度センサ及び無線送信部を制御する制御部とを有し、
    前記ロガー部は、前記無線送信部からデータを受信する無線受信部と、警報を表示するための表示部と、前記無線受信部及び表示部を制御するとともにデータを処理する制御処理部とを有し、
    前記制御部は、間欠的に、前記加速度センサによって計測された計測値を前記無線送信部にデータとして送信させ、
    前記制御処理部は、前記無線受信部にデータを受信させ、受信した前記計測値と判定基準値との差が閾値を超過している場合、前記表示部に警報を表示させることを特徴とする落石管理システム。
  2. 前記センサ部は、前記加速度センサが計測した計測値が記憶される記憶部をさらに有し、
    前記制御部は、所定期間に計測されて前記記憶部に記憶された複数の計測値から計算される代表値として前記判定基準値を計算し、最新の計測値とともにデータとして送信させることを特徴とする請求項1に記載の落石管理システム。
  3. 携帯端末をさらに備え、
    前記センサ部は複数あり、
    前記各々のセンサ部は、センサIDによって互いに識別され、前記センサIDをデータに含めて送信し、
    前記携帯端末は、前記無線送信部からデータを受信する無線受信部と、受信した前記データを処理する処理部と、表示装置とを有し、
    前記処理部は、各々の前記センサ部毎に、前記データ中の計測値が判定基準値を超えているか否かを判定し、その判定結果を前記センサIDとともに前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の落石管理システム。
  4. 前記制御部は、一定の周期で発生する所定の送信可能時間帯の中で送信する時点を変動させて前記無線送信部にデータを送信させることを特徴とする請求項3に記載の落石管理システム。
  5. 前記ロガー部の制御処理部は、所定の周期で、前記無線受信部にデータを受信させることを特徴とする請求項4に記載の落石管理システム。

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