JP2017151374A - レンズ装置及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、ズーム操作中のフォーカス操作の誤動作防止を可能にし、撮影者の意図に即した操作を実現する撮影装置を提供することである。【解決手段】 押し引き操作により第1の可動光学部材を駆動し、回転操作により第2の可動光学部材を駆動する一軸二操作方式の操作棒を有するレンズ装置において、前記操作棒は、前記操作棒の軸周りでの回転操作による前記第2の可動光学部材の駆動の有効と無効を切替える切替え手段を有する、ことを特徴とする。【選択図】 図3

Description

本発明はレンズ装置に関し、特に、ズーミング及びフォーカシングを一つの操作棒の押し引きと回転の2つの動作で2種類の駆動対象を操作する操作形態を持つレンズ装置、特に動画撮影用のテレビカメラ用ズームレンズ及びそれを有する撮像装置に関するものである。
テレビカメラにおけるズームレンズのズーミングとフォーカシングの操作方式のひとつに、一軸二操作方式がある。一軸二操作方式は、一つの操作棒を操作棒の軸方向へ押引き操作することでズーミングを行い、また、操作棒に具備された操作つまみを操作棒の中心軸周りに回転操作することでフォーカシングを行う方式である。例えば、特許文献1では、操作つまみにレンズまたはカメラ本体の所定の操作を行う操作部材を設けることにより、操作性を向上させるテレビカメラが開示されている。特許文献2では、誤作動防止のために電気的な不感帯を付加したレンズ装置が開示されている。
特開2006−71901号公報 特開2011−90175号公報
上述の特許文献1に開示された従来技術では、ズームとフォーカスを同時に操作ができるため、ズーミング中に操作部材を回転方向に誤操作で回転させてしまい、誤ってフォーカシングをしてしまう恐れがある。また、上述の特許文献2に開示された従来技術では、フォーカス誤動作防止のため、あらかじめ不感帯量を設定するが、その不感帯量によっては撮影者が、フォーカシングに違和感を覚える恐れがある。特に、被写界深度が浅く、フォーカシングが難しい撮影条件において、撮影者が違和感なく撮影できる必要がある。そこで、本発明の目的は、一軸二操作方式の撮影装置において、ズーム操作中のフォーカス操作の誤動作防止を可能にし、撮影者の意図に即した操作を実現する撮影装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、押し引き操作により第1の可動光学部材を駆動し、回転操作により第2の可動光学部材を駆動する一軸二操作方式の操作棒を有するレンズ装置において、前記操作棒は、前記操作棒の軸周りでの回転操作による前記第2の可動光学部材の駆動の有効と無効を切替える切替え手段を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、一軸二操作方式のテレビレンズ装置において、誤動作防止のための不感帯を設定することなくズーミング中のフォーカス誤作動を防止し、フォーカス操作の応答性を高めることができるテレビレンズ装置を提供する。
一軸二操作方式の操作手段を有する撮影装置での撮影形態 第一の実施例の撮影装置のブロック構成図 第一の実施例の断面図 第一の実施例の断面図 第一の実施例の断面図 第二の実施例の撮影装置のブロック構成図 第二の実施例の断面図 第二の実施例の断面図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1から図8は、本発明の実施形態に係る撮影装置である。
以下、図1から図5を参照して、本発明の第1の実施例による撮影装置について説明する。
(一軸二操作方式の撮影装置)
図1は、一軸二操作方式の撮影形態を表したもので、図2は、本実施例の撮影装置のブロック構成図である。撮影者(操作者)104によるレンズ操作について説明する。撮影者104は、レンズ装置103に接続された操作棒100を操作して、撮影を行う。操作棒100は、操作つまみ部101と操作軸102から構成されており、操作つまみ部101を把持して操作する。レンズ装置103には、図示していない可動光学部材である、フォーカスレンズ部、ズームレンズ部を有している。
各可動光学部材は、レンズ移動群とモータを有した駆動部から構成され、レンズ制御部(駆動制御手段)107から制御信号(駆動信号)を受け、モータを回転することで、所望のレンズ間隔になるようにレンズ移動群が移動する。ここで、撮影者104が、操作つまみ部101を操作軸102の軸方向へ押したり、引いたりすると、その移動量は、レンズ装置103内部の直動検出部106により検出される。レンズ制御部107は、検出された移動量に基づいて不図示の駆動部であるズーム駆動手段に駆動信号を出力し、ズームレンズ部を駆動する。また、撮影者104が操作つまみ部101を操作軸102の軸周りに回転すると、その回転量は、レンズ装置103内部の回転検出部105により検出される。レンズ制御部107は、検出された回転量に基づいて不図示の駆動部であるフォーカス駆動手段に駆動信号を出力し、フォーカスレンズ部を駆動する。
(操作つまみ部の構成)
図3は、操作つまみ部101の操作軸を含む断面での断面図を示す。図4は、操作つまみ部101を操作軸に垂直な断面で撮影者104側から見た断面図を示したものである。操作つまみ部101は、つまみカバー1、切替え手段としての押圧部2a、2b、2c、2d、押圧部止め輪3a、3b、3c、3d、つまみ本体4、復帰手段としてのバネ5a、5b、5c、5d、ベアリング6a、6b、つまみ止め輪7a、7b、伝達手段としての弾性部材8a、8b、8c、8dから構成されている。
つまみ本体4は、ベアリング6a、6bを介して操作軸102に対して回転可能に取付けられており、つまみ止め輪7a、7bによりスラスト方向への移動を制限されて取付けられている。つまみ本体4の内部には、押圧部2a、2b、2c、2dが操作軸102を取り囲むように配置され、押圧部止め輪3a、3b、3c、3dによりつまみ本体4から抜けて外れないように止められている。押圧部2a、2b、2c、2dは、バネ5a、5b、5c、5dによりつまみ本体4の中心から外周方向に寄せられている。なお、バネ5a、5b、5c、5dの弾性力は、少なくとも、押圧部2a、2b、2c、2dを外周方向に寄せることができればよい。さらに、バネ5a、5b、5c、5dの弾性力は、つまみ部101を意図せず手で触れても、外周方向に寄せている状態を維持できる程度の弾性力を有しているほうがより好ましい。押圧部2a、2b、2c、2dの操作軸102側の先端には、弾性部材8a、8b、8c、8dが備えられており、操作軸102に接触しない位置を初期状態として配置されている。つまみ本体4及び押圧部2a、2b、2c、2dは、つまみカバー1によって覆われており、操作つまみ部101の内部構造を保護している。つまみカバー1は、外周方向から押された力が押圧部2a、2b、2c、2dに伝達できるよう、少なくとも押圧部2a、2b、2c、2dと接した面は弾性部材などの変形可能な材質で形成されているとよい。
(フォーカス操作)
フォーカス操作時の操作つまみ部101とレンズ装置103の動作について、図5を用いて説明する。フォーカス操作時は、操作つまみ部101を外周方向から内周方向に向けて押しながら回転操作を行う。操作つまみ部101を外周方向から押すと、つまみカバー1を介して押圧部2a、2b、2c、2dの少なくとも一つが押される。押圧部2a、2b、2c、2dが押されると、弾性部材8a、8b、8c、8dが操作軸102を押圧して摩擦力が発生するため、押引き操作つまみ部101の回転を操作軸102に伝達できる。押圧部2a、2b、2c、2dは、押引き操作つまみ部101の外周部に配置されているため、フォーカスの回転位相によらず操作することができる。フォーカス操作をしたいときのみ、操作つまみ部101を押すことで回転操作を行うことができるので、撮影者の意図に即した操作を実現できる。
(ズーム操作)
ズーム操作時の操作つまみ部101とレンズ装置103の動作について、図4を用いて説明する。ズーム操作時、押圧部2a、2b、2c、2dは一定の弾性力で外周方向に寄せられているため、弾性部材8a、8b、8c、8dと操作軸102は接触することはない。操作軸102はベアリング6a、6bを介し、押引き操作つまみ部101に対して自由に回転する状態であるため、押引き操作つまみ部101の回転操作は操作軸102に伝わらない。したがって、ズーム操作のため、押し引き操作をした際に、誤って回転操作を行っても、フォーカスの誤動作が発生することはない。本実施例によれば、ズーム操作時のフォーカス誤操作をなくすことができるため、回転検出部105やレンズ制御部107に、電気的あるいは機械的な不感帯を設ける必要がなくなる。その結果、フォーカス操作の検出遅れをなくし、フォーカス操作の追従性を向上することもできる。
なお、伝達手段として、押圧部2a、2b、2c、2dの先端に設けられた弾性部材8a、8b、8c、8dを、操作軸102に押圧する構造のかわりに、クラッチ構造などを用いてもよい。また、弾性部材8a、8b、8c、8dが操作軸102に接触しない構造を初期状態とした構造のかわりに、弾性部材8a、8b、8c、8dが操作軸102に接触する構造を初期状態とした構造でもよい。さらに、押引き操作つまみ部101を外周から押している間に押圧できる構造のかわりに、一回押すとロックがかかり押圧状態が維持できる構造でもよく、フォーカシングの有効化と無効化を任意に切り替えることができる形態であれば構わない。
以下、図6から図8を参照して、本発明の第2の実施例による、撮影装置について説明する。本実施例の形態では、押引き操作つまみ部101と異なる押引き操作つまみ部201、操作軸102と異なる操作軸202、レンズ制御部107と異なるレンズ制御部207について述べる。
(一軸二操作方式の撮影装置)
図6は、本実施例の撮影装置のブロック構成図を示したものである。押引き操作つまみ部201は、切替え検出手段としてのスイッチ12を有している。スイッチ12は、レンズ制御部207と接続しており、スイッチ12が押されている間、レンズ制御部207における切替え制御手段108によりフォーカスレンズ部の駆動を一時的に無効とすることができる。
(操作つまみ部の構成)
図7は操作つまみ部201の拡大断面図を示したものである。
押引き操作つまみ部201は、つまみ本体9、切替え手段としての押圧部10、復帰手段としてのバネ11、スイッチ12から構成されている。
つまみ本体9の内部には、押圧部10が抜け止めされた状態で配置されており、バネ11でスラスト方向に寄せられている。なお、バネ11の弾性力は少なくとも押圧部10を寄せることができればよい。さらに、バネ11の弾性力は、押圧部10を意図せず手で触れても、スラスト方向に寄せている状態を維持できる程度の弾性力を有しているほうが好ましい。つまみ本体9内部には、スイッチ12が備えられており、押圧部10に接触しない位置を初期状態として配置されている。
操作軸202は、つまみ本体9に直接取付けられており、つまみ本体9の回転は操作軸202に直接的に伝わる。操作軸202の先端には、電気接点13a、13bが設けられており、スイッチ12と電気的な接続が保たれている。電気接点13a、13bを介して、スイッチ12の信号をレンズ装置103とやりとりすることができる。
(フォーカス操作)
フォーカス操作時の押引き操作つまみ部201とレンズ装置103の動作について、図7を用いて説明する。フォーカス操作時は、つまみ本体9の外周部を握って回転操作を行う。押圧部10が押されない限りは、フォーカスレンズ部の駆動は無効処理されることはない。押引き操作つまみ部201は、フォーカス操作をしたいときのみ、回転操作を行うことができるので、撮影者の意図に即した操作を実現できる。
(ズーム操作)
ズーム操作時の操作つまみ部201とレンズ装置103の動作について、図8を用いて説明する。ズーム操作時、押圧部10を押しながらズーム操作を行う。押圧部10を押すことで、スイッチ12が押され、レンズ制御部207にフォーカスレンズ部の駆動を一時的に無効にする処理が伝達される。したがって、ズーム操作のため、押し引き操作をした際に、誤って回転操作を行ってもフォーカスの誤動作が発生することはない。本実施例によれば、ズーム操作時のフォーカス誤操作をなくすことができるため、回転検出部105やレンズ制御部207に、電気的あるいは機械的な不感帯を設ける必要がなくなる。その結果、フォーカス操作の検出遅れをなくし、フォーカス操作の追従性を向上することもできる。
本実施例において、押圧部10を押している間、フォーカスレンズ部の駆動を一時的に無効にする処理する例を挙げた。この処理は、押した後に一時的に無効とする処理や、複数回連続して押すことで無効にする処理や、押すことでフォーカスレンズ部の駆動を一時的に有効とする処理など、フォーカシングの有効化と無効化を任意に切り替えることができる形態であれば構わない。押圧部10の配置は、撮影者104に対向する面に配置する例を挙げたが、操作つまみ201上であれば構わない。さらに押圧部10の配置は、操作つまみの回転位相により位置が変わらない構造が好ましい。スイッチ12とレンズ制御部207との接続は、電気接点13a、13bを介する例を挙げたが、有線や無線などの公知の技術を用いて構わない。
また、上記の実施例のレンズ装置と、該レンズ装置によって形成された光学像を受光する撮像素子とを有する撮影装置を構成することにより、本発明の作用効果を享受する撮影装置を実現できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100:操作棒
101、201:操作つまみ部
102、202:操作軸
103:レンズ装置
107:レンズ制御部
108:切替制御手段(切替え手段)
2a、2b、2c、2d:押圧部(切替え手段)
8a、8b、8c、8d:弾性部材(切替え手段)
9:つまみ本体
10:押圧部(切替え手段)
12:スイッチ(切替え手段)

Claims (7)

  1. 押し引き操作により第1の可動光学部材を駆動し、回転操作により第2の可動光学部材を駆動する一軸二操作方式の操作棒を有するレンズ装置において、
    前記操作棒は、前記操作棒の軸周りでの回転操作による前記第2の可動光学部材の駆動の有効と無効を切替える切替え手段を有する、
    ことを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記操作棒は、操作者が把持して操作するための操作部と該操作部が接続される操作軸を有し、
    前記切替え手段は、前記操作部の回転を前記操作軸の軸周りの回転として伝達するか否かを切替える切替え手段である、ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記切替え手段は、操作者が前記操作部を把持する力によって、前記操作部の回転を前記操作軸の軸周りの回転として伝達するか否かを切り替える手段である、ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ装置。
  4. 前記操作棒の回転を検出して、検出した回転量に応じて前記第2の可動光学部材を駆動するための駆動信号を出力する駆動制御手段を有し、
    前記切替え手段は、検出された前記操作棒の回転量に応じた前記第2の可動光学部材を駆動するための駆動信号を駆動制御手段が出力するか否かを切り替える切替え手段である、ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  5. 前記切替え手段は、前記操作部に備えられることを特徴とする請求項4に記載のレンズ装置。
  6. 前記第1の可動光学部材はズームレンズであり、前記第2の可動光学部材はフォーカスレンズであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のレンズ装置と、該レンズ装置によって形成された光学像を受光する撮像素子とを有する撮影装置。
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