JP2017150969A - 空気入りタイヤの評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カーカス12の輪郭を簡便にかつ定量的に把握できる評価方法の提供。【解決手段】この評価方法は、カーカス12の輪郭に対して、赤道面と交差する位置B0、輪郭がベルトから離れる位置B1、及び輪郭が軸方向において最大の幅を示す位置B2を特定し、位置B0から位置B1までの部分において、位置B1をスタート地点PT0とし、位置B0をエンド地点PTEとする、複数の地点を設定した後、赤道面上に中心を有し、地点PTEと、地点PT0からn番目の地点PTnとを通る円弧ATnが作成され、この円弧ATnから輪郭までの距離の分散DTnが算出される工程、円弧ATnの作成及び分散DTnの算出が、地点PT0から地点PTnまでの各地点に対して順次行われ、この分散DTnが最小を示す、地点PTi及び円弧ATiが特定される工程を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤの評価方法に関する。
タイヤのカーカスは、両側のビードの間に架け渡されており、トレッド及びサイドウォールに沿っている。カーカスをなすカーカスプライは、ビードのコアの周りにて折り返されている。カーカスは、いわゆる、タイヤの骨格である。カーカスの立体形状は、タイヤの諸性能へ影響する。このため、カーカスの立体形状を把握することは、タイヤの性能向上を図る上で、極めて重要である。
カーカスの立体形状の把握には通常、タイヤの周方向に対して垂直な、このタイヤの断面におけるカーカスの輪郭(二次元プロファイル)が用いられる。このカーカスの輪郭をタイヤの中心軸(回転軸)を中心に回転させれば、カーカスの立体形状(3次元プロファイル又は3次元曲面)を把握できるからである。なお、このカーカスの輪郭は、カーカスラインとも称される。
カーカスの立体形状の把握には、例えば、自然平衡形状理論が適用される。自然平衡形状理論を適用して、カーカスの立体形状について検討された例が、特開平8−142601号公報、特開平8−142602号公報及び特開2015−66953公報に開示されている。
特開平8−142601号公報 特開平8−142602号公報 特開2015−66953公報
前述の自然平衡形状理論では、カーカスに作用する力の釣り合いが積分形式の方程式でモデル化される。このため、この理論に基づいて得られるカーカスラインは、この方程式の解、すなわち、数値で表される。この解をグラフにプロットすることで、カーカスラインの形状を感覚的に把握できる。しかし、この解では、カーカスラインを定量的に把握することは難しい。
自然平衡形状理論に基づいて得たカーカスラインを図で表すことがある。X線を用いたコンピュータ断層撮影法(以下、X線CT法)により撮影された、タイヤの断面画像に示されたカーカスラインを、図で表すこともある。これらの場合、カーカスラインは通常、軸方向に並列された複数の円弧で近似して表される。この近似においては、それぞれの円弧は隣に位置する円弧と接するように描かれる。この近似方法によれば、カーカスラインに略一致するラインを描きやすい。しかしこの近似方法では、円弧の組み合わせは幾何学的に無数にある。このため、同一のカーカスラインであっても、描写に用いた円弧の組み合わせがオペレーターによって異なることが生じてしまう。これでは、カーカスラインを定量的に把握することは難しい。
このように、例えば、自然平衡形状理論に基づいてカーカスラインを得たとしても、このカーカスラインを簡便にかつ定量的に把握するための技術の確立には至っていないのが現状である。
本発明の目的は、カーカスの輪郭を簡便にかつ定量的に把握できるタイヤの評価方法の提供にある。
本発明は、トレッド、一対のサイドウォール、カーカス及びベルトを備えており、それぞれのサイドウォールが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びており、上記カーカスが上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って延在しており、上記ベルトが上記トレッドの半径方向内側において上記カーカスと積層されている、空気入りタイヤを評価するための方法である。この評価方法は、
(1)上記カーカスの輪郭を特定する工程、
(2)上記輪郭がこのタイヤの赤道面と交差する位置B0、上記輪郭が上記ベルトから離れる位置B1、及び上記輪郭が軸方向において最大の幅を示す位置B2を特定する工程、
(3)上記位置B0から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PT0とし、この位置B0をエンド地点PTEとする、複数の地点を設定する工程、
(4)上記赤道面上に中心CTnを有し、上記エンド地点PTEと、上記スタート地点PT0からn番目の地点PTnとを通る円弧ATnを作成する工程、
(5)上記円弧ATnから上記輪郭までの距離の分散DTnを算出する工程、
(6)上記円弧ATnの作成及び上記分散DTnの算出を、上記スタート地点PT0から上記地点PTnまでの各地点に対して順次行い、この分散DTnが最小を示す、上記地点PTi及び上記円弧ATiを特定する工程、
(7)上記位置B2から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PS0とし、この位置B2をエンド地点PSEとする、複数の地点を設定する工程、
(8)上記エンド地点PSEを通り軸方向に延びる基準線上に中心CSmを有し、このエンド地点PSEと、上記スタート地点PS0からm番目の地点PSmとを通る円弧ASmを作成する工程、
(9)上記円弧ASmから上記輪郭までの距離の分散DSmを算出する工程
及び
(10)上記円弧ASmの作成及び上記分散DSmの算出を、上記スタート地点PS0から上記地点PSnまでの各地点に対して順次行い、この分散DSmが最小を示す、上記地点PSi及び上記円弧ASiを特定する工程
を含んでいる。
好ましくは、この空気入りタイヤの評価方法では、上記地点PTiにおいて上記円弧ATiと接し、上記スタート地点PT0を通る円弧ATxを作成する工程をさらに含んでいる。
好ましくは、この空気入りタイヤの評価方法では、上記地点PSiにおいて上記円弧ASiと接し、上記スタート地点PS0を通る円弧ASxを作成する工程をさらに含んでいる。
好ましくは、この空気入りタイヤの評価方法では、上記ベルトの端から上記位置B1までの長さが0mm以上35mm以下である。
他の観点によれば、本発明は、トレッド、一対のサイドウォール、カーカス及びベルトを備えており、それぞれのサイドウォールが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びており、上記カーカスが上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って延在しており、上記ベルトが上記トレッドの半径方向内側において上記カーカスと積層されている、空気入りタイヤを設計するための方法である。この設計方法は、
(1)上記カーカスの輪郭を検討する工程、
(2)上記カーカスの輪郭を複数の円弧で近似して表す工程、
(3)上記カーカスを含む上記タイヤの性能を評価する工程
及び
(4)上記タイヤの評価結果に基づいてこのタイヤの妥当性を判定する工程
を含んでいる。
この設計方法では、上記カーカスの輪郭を複数の円弧で近似して表す工程(2)は、
(a)上記カーカスの輪郭を特定する工程、
(b)上記輪郭がこのタイヤの赤道面と交差する位置B0、上記輪郭が上記ベルトから離れる位置B1、及び上記輪郭が軸方向において最大の幅を示す位置B2を特定する工程、
(c)上記位置B0から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PT0とし、この位置B0をエンド地点PTEとする、複数の地点を設定する工程、
(d)上記赤道面上に中心CTnを有し、上記エンド地点PTEと、上記スタート地点PT0からn番目の地点PTnとを通る円弧ATnを作成する工程、
(e)上記円弧ATnから上記輪郭までの距離の分散DTnを算出する工程、
(f)上記円弧ATnの作成及び上記分散DTnの算出を、上記スタート地点PT0から上記地点PTnまでの各地点に対して順次行い、この分散DTnが最小を示す、上記地点PTi及び上記円弧ATiを特定する工程、
(g)上記位置B2から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PS0とし、この位置B2をエンド地点PSEとする、複数の地点を設定する工程、
(h)上記エンド地点PSEを通り軸方向に延びる基準線上に中心CSmを有し、このエンド地点PSEと、上記スタート地点PS0からm番目の地点PSmとを通る円弧ASmを作成する工程、
(i)上記円弧ASmから上記輪郭までの距離の分散DSmを算出する工程
及び
(j)上記円弧ASmの作成及び上記分散DSmの算出を、上記スタート地点PS0から上記地点PSnまでの各地点に対して順次行い、この分散DSmが最小を示す、上記地点PSi及び上記円弧ASiを特定する工程
を含んでいる。
さらに他の観点によれば、本発明は、トレッド、一対のサイドウォール、カーカス及びベルトを備えており、それぞれのサイドウォールが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びており、上記カーカスが上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って延在しており、上記ベルトが上記トレッドの半径方向内側において上記カーカスと積層されている、空気入りタイヤにおける、上記カーカスの輪郭を、複数の円弧で近似して表すための方法である。この近似方法は、
(1)上記カーカスの輪郭を特定する工程、
(2)上記輪郭がこのタイヤの赤道面と交差する位置B0、上記輪郭が上記ベルトから離れる位置B1、及び上記輪郭が軸方向において最大の幅を示す位置B2を特定する工程、
(3)上記位置B0から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PT0とし、この位置B0をエンド地点PTEとする、複数の地点を設定する工程、
(4)上記赤道面上に中心CTnを有し、上記エンド地点PTEと、上記スタート地点PT0からn番目の地点PTnとを通る円弧ATnを作成する工程、
(5)上記円弧ATnから上記輪郭までの距離の分散DTnを算出する工程、
(6)上記円弧ATnの作成及び上記分散DTnの算出を、上記スタート地点PT0から上記地点PTnまでの各地点に対して順次行い、この分散DTnが最小を示す、上記地点PTi及び上記円弧ATiを特定する工程、
(7)上記位置B2から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PS0とし、この位置B2をエンド地点PSEとする、複数の地点を設定する工程、
(8)上記エンド地点PSEを通り軸方向に延びる基準線上に中心CSmを有し、このエンド地点PSEと、上記スタート地点PS0からm番目の地点PSmとを通る円弧ASmを作成する工程、
(9)上記円弧ASmから上記輪郭までの距離の分散DSmを算出する工程
及び
(10)上記円弧ASmの作成及び上記分散DSmの算出を、上記スタート地点PS0から上記地点PSnまでの各地点に対して順次行い、この分散DSmが最小を示す、上記地点PSi及び上記円弧ASiを特定する工程
を含んでいる。
本発明に係る空気入りタイヤの評価方法では、カーカスの輪郭のうち、赤道面の部分は、赤道面上に中心を有し、位置B0を通る円弧ATiで表される。この円弧ATiの中心位置は、この円弧ATiが最大の弧の長さを有するように、特定される。さらにこのカーカスの輪郭のうち、最大幅を示す部分は、位置B2を通り軸方向に延びる基準線上に中心を有し、この位置B2を通る円弧ASiで表される。この円弧ASiの中心位置は、この円弧ASiが最大の弧の長さを有するように、特定される。
この評価方法では、円弧ATnと輪郭までの分散DTnを考慮して、円弧ATiが特定される。円弧ASmと輪郭までの分散DSmを考慮して、円弧ASiが特定される。この円弧ATi及び円弧ASiの特定は容易であり、しかもオペレーターが変わっても、この円弧ATi及び円弧ASiに違いは生じにくい。
この評価方法では、簡便に、カーカスの輪郭を複数の円弧で近似して表すことができる。しかも特定される円弧にオペレーターによる違いが生じにくいので、この円弧によってカーカスの輪郭を定量的に把握することもできる。この評価方法では、カーカスの輪郭を簡便にかつ定量的に把握することができる。本発明によれば、カーカスの輪郭を簡便にかつ定量的に把握できるタイヤの評価方法が得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る評価方法で用いられる空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤにおけるカーカス及びベルトの輪郭が示された図である。 図3は、カーカスの輪郭を円弧で近似する要領を説明するための図である。 図4は、カーカスの輪郭を円弧で近似する要領を説明するための図である。 図5は、カーカスの輪郭を円弧で近似する要領を説明するための図である。 図6は、カーカスの輪郭を円弧で近似する要領を説明するための図である。 図7は、カーカスの輪郭を円弧で近似する要領を説明するための図である。 図8は、カーカスの輪郭を円弧で近似する要領を説明するための図である。 図9は、カーカスの輪郭を円弧で近似する要領を説明するための図である。 図10は、カーカスの輪郭を円弧で近似する要領を説明するための図である。 図11は、カーカスの輪郭を円弧で近似する要領を説明するための図である。 図12は、カーカスの輪郭を円弧で近似する要領を説明するための図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
本発明は、空気入りタイヤを評価するための方法に関する。本明細書では、図1に示されたタイヤ2を用いて、この評価方法が説明される。なお、この評価方法が対象とするのは、この図1のタイヤ2に限られない。この評価方法は、様々なタイプのタイヤにも適用することができる。
図1には、タイヤ2の周方向に対して垂直な、このタイヤ2の断面の一部が示されている。この図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。この図1において、一点鎖線ELはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
タイヤ2は、リム4に組み込まれている。リム4は、正規リムである。このタイヤ2の内部には、このタイヤ2が内圧Pを有するように空気が充填されている。この内圧Pは、正規内圧である。図1に示されたタイヤ2は、このタイヤ2をリム4に組み込み、このタイヤ2が内圧Pを有するようにこのタイヤ2の内部に空気を充填した状態にある。
本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
本発明では、特に言及のない限り、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。なお、乗用車用タイヤ2の場合には、内圧が180kPaの状態で寸法及び角度を測定することがある。
本明細書において正規荷重とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最高負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
このタイヤ2は、トレッド6、一対のサイドウォール8、一対のビード10、カーカス12、ベルト14、バンド16及びインナーライナー18を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
トレッド6は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド6は、トレッド面20を備えている。タイヤ2は、トレッド面20において路面と触れる。トレッド6には、溝22が刻まれている。この溝22により、トレッドパターンが形成されている。
トレッド6は、キャップ層24とベース層26とを有している。キャップ層24は、ベース層26に積層されている。キャップ層24は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層26は、キャップ層24の半径方向内側に位置している。ベース層26は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層26の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。
それぞれのサイドウォール8は、トレッド6の端から半径方向略内向きに延びている。サイドウォール8は、カーカス12の軸方向外側に位置している。サイドウォール8は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。サイドウォール8は、カーカス12の損傷を防止する。
それぞれのビード10は、サイドウォール8よりも半径方向内側に位置している。ビード10は、コア30と、エイペックス32とを備えている。コア30は、ビード10の半径方向内側部分を構成している。コア30はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス32は、コア30から半径方向外向きに延在している。エイペックス32は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス32は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス12は、カーカスプライ36を備えている。このタイヤ2のカーカス12は、1枚のカーカスプライ36からなる。このカーカス12が2枚以上のカーカスプライ36から形成されてもよい。
このタイヤ2では、カーカスプライ36は、両側のビード10の間に架け渡されている。このカーカスプライ36は、トレッド6及びサイドウォール8の内側に沿って延在している。
カーカスプライ36は、それぞれのビード10のコア30の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、このカーカスプライ36には、主部38と一対の折り返し部40とが形成されている。主部38は、一方のビード10のコア30と他方のビード10のコア30との間を架け渡している。それぞれの折り返し部40は、コア30から半径方向外向きに延在している。
図示されていないが、カーカスプライ36は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス12はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト14は、トレッド6の半径方向内側に位置している。ベルト14は、カーカス12と積層されている。ベルト14は、カーカス12を補強する。ベルト14は、内側層46及び外側層48の2層からなる。図1から明らかなように、軸方向において、内側層46の幅は外側層48の幅よりも若干大きい。このベルト14が、3以上の層を備えてもよい。
図示されていないが、内側層46及び外側層48のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層46のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層48のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト14の軸方向幅は通常、タイヤ2の最大幅の0.5倍以上0.9倍以下の範囲で設定される。
バンド16は、ベルト14の半径方向外側に位置している。軸方向において、バンド16の幅はベルト14の幅よりも大きい。このバンド16は、ベルト14の全体を覆っている。このバンド16は、フルバンドとも称される。
図示されていないが、バンド16は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド16は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト14が拘束されるので、ベルト14のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー18は、カーカス12の内側に位置している。インナーライナー18は、カーカス12の内面に接合されている。インナーライナー18は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー18の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー18は、タイヤ2の内圧を保持する。
次に、本発明の評価方法が説明される。この評価方法では、カーカス12の輪郭、すなわち、カーカスラインが1又は2以上の円弧で近似して表される。つまり、この評価方法では、カーカスラインを円弧で近似して表した近似ラインが用いられる。以下に、この近似ラインを得るための方法、すなわち、カーカスラインの近似方法が詳述される。
この評価方法では、まず、カーカスラインが特定される。言い換えれば、この評価方法は、カーカスラインを特定する工程(STEP1)を含んでいる。
この工程(STEP1)では、例えば、カーカスラインが自然平衡形状(自然断面形状)理論に基づいて特定される。この自然平衡形状理論に基づくカーカスラインとは、正規内圧が充填されたとき、カーカス12の張力が、タイヤ2の内圧及びベルト14からの反力以外の力を受けない場合、これらの力と釣り合って形成されるカーカス12の平衡形状のことである。この自然平衡形状理論に基づくカーカスラインは、カーカス12に作用する力の釣り合いを積分形式の方程式でモデル化し、この方程式の解をグラフにプロットすることで得られる。このカーカスラインが、X線を用いたコンピュータ断層撮影法(以下、X線CT法)により撮影された、タイヤ2の断面画像をCAD(Computer−aided design)に取り込み、このCAD上で特定されてもよい。この場合、カーカスラインは、カーカス12、より詳細には、カーカスプライ36の主部38の外面38o又は内面38iに沿って線を描いて、特定される。図示されていないが、この主部38に含まれるコードに沿って線を描き、カーカスラインが特定されてもよい。
図2には、図1のタイヤ2におけるカーカス12の輪郭(カーカスラインCL)がベルト14の輪郭とともに示されている。図2において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。このカーカスラインCLは、図1に示されたタイヤ2におけるカーカスプライ36の主部38の外面38oに対応する。このベルト4の輪郭は、図1に示されたタイヤ2におけるベルト14の内側層46の内面46iに対応する。
この評価方法では、カーカスラインCLを特定すると、次に、位置B0、位置B1及び位置B2が特定される。位置B0、位置B1及び位置B2は、カーカスラインCLを円弧で近似して表すために基準となる、位置B0は、カーカスラインCLが赤道面と交差する位置である。位置B1は、カーカスラインCLがベルト14から離れる位置B1である。タイヤ2において、ベルト14はカーカス12と接合されている。この位置B1は、この接合面の軸方向外側端である。位置B2は、この図2に示されたカーカスラインCLが軸方向において最大の幅を示す位置である。つまり、この評価方法は、カーカスラインCLがタイヤ2の赤道面と交差する位置B0、このカーカスラインCLがベルト14から離れる位置B1、及びこのカーカスラインCLが軸方向において最大の幅を示す位置B2を特定する工程(STEP2)をさらに含んでいる。
この評価方法では、位置B0、位置B1及び位置B2を特定すると、この位置B0から位置B1までのカーカスラインCL上に、位置B1をスタート地点PT0とし、位置B0をエンド地点PTEとする、複数の地点(PT1、PT2、PT3・・・PTn)が設定される。言い換えれば、この評価方法は、位置B0から位置B1までのカーカスラインCL上に、位置B1をスタート地点PT0とし、位置B0をエンド地点PTEとする、複数の地点を設定する工程(STEP3)をさらに含んでいる。この評価方法では、これら地点の設定方法に特に制限はない。各地点を等間隔で設定してもよいし、間隔を変えながら、これらの地点が設定されてもよい。この評価方法で得られる近似ラインの精度、及び、この評価方法の生産性等が考慮され、各地点の設定箇所、間隔等が適宜決められる。なお、地点PTnにおける「n」は、0以上の整数を表している。
この評価方法では、位置B0から位置B1までのカーカスラインCL上に、複数の地点を設定すると、図3に示されているように、エンド地点PTEと、スタート地点PT0とを通り、赤道面上に中心CT0を有する円弧AT0が作成される。この図3において、矢印RT0は、この円弧AT0の半径を表している。この評価方法では、円弧AT0を作成すると、この円弧AT0がカーカスラインCLにどの程度一致しているかが検討される。この検討の様子が、図4に示されている。
図4において、符号AT0kは円弧AT0上の位置を表している。符号TT0kは、ケースライン上の位置を表している。この位置TT0kは、この円弧AT0の中心CT0と位置AT0kとを通る直線(位置AT0kを通り、半径RT0を含む直線)とケースラインとの交点である。両矢印LT0kは、位置AT0kから位置TT0kまでの距離を表している。この距離LT0kは、中心CT0から位置TT0kまでの長さと、この中心CT0から位置AT0kまでの長さ、すなわち半径RT0との差に等しい。この距離LT0kは、位置AT0kにおける、円弧AT0からカーカスラインCLまでの距離である。この評価方法では、円弧AT0を作成すると、地点PT0から地点PTEまでの区間について、この距離LT0kの二乗平均、すなわち、分散DT0が算出される。この評価方法では、この分散DT0は、近似ラインとカーカスラインCLとの一致性を確認するための指標である。なお、位置AT0k、位置TT0k及び距離LT0kにおける「k」は、自然数を表している。
この評価方法では、円弧AT0を作成すると、図5に示されているように、エンド地点PTEと、前述の、スタート地点PT0の軸方向内側に設定された地点PT1とを通り、赤道面上に中心CT1を有する円弧AT1が作成される。前述の円弧AT0と同様、地点PT1から地点PTEまでの区間について、円弧AT1からカーカスラインCLまでの距離LT1k(図示されず)の二乗平均、すなわち、分散DT1が算出される。
この評価方法では、前述の、円弧の作成と、分散の算出とが、地点PT0から地点PTnまでの各地点において行われる。つまり、この評価方法は、カーカスラインCL上の、スタート地点PT0からn番目の地点PTnにおいて、赤道面上に中心CTnを有し、エンド地点PTEと、この地点PTnとを通る半径RTnの円弧ATnを作成する工程(STEP4)と、この円弧ATnからカーカスラインCLまでの距離の分散DTnを算出する工程(STEP5)とをさらに含んでいる。なお、中心CTn、半径RTn、円弧ATn、及び分散DTnおける「n」は、前述の地点PTnにおける「n」と同義である。
この評価方法では、STEP3からSTEP5までのフローについては、前述された通りのフローに限定されない。最終的に、各地点PTnに対して分散DTnが得られればよく、例えば、1つの地点を設定し、この地点における円弧を作成し、この円弧からカーカスラインCLまでの距離の分散を算出した後に、この地点の軸方向内側に次の地点を設定し、この地点における円弧を作成し、この円弧からカーカスラインCLまでの距離の分散を算出するという要領で、各地点PTnに対して分散DTnが得られてもよい。
この評価方法では、地点PT0から地点PTEまでの区間に設定された複数の地点のそれぞれについて、円弧ATnを作成し、分散DTnを算出すると、図6に示されるように、この分散DTnが最小を示す地点PTi及び円弧ATiが特定される。言い換えれば、この評価方法は、円弧ATnの作成及び分散DTnの算出を、スタート地点PT0から地点PTnまでの各地点に対して順次行い、この分散DTnが最小を示す、地点PTi及び円弧ATiを特定する工程(STEP6)をさらに含んでいる。なお、この評価方法では、分散DTnが最小を示す地点が複数地点確認された場合は、最も軸方向外側の地点が、この分散DTnが最小を示す地点PTiとされ、この地点PTiに対して得られる円弧が円弧ATiとされる。
この評価方法では、位置B0、位置B1及び位置B2を特定すると、図2に示されるように、この位置B2から位置B1までのカーカスラインCL上に、位置B1をスタート地点PS0とし、位置B2をエンド地点PSEとする、複数の地点(PS1、PS2、PS3・・・PSm)がさらに設定される。言い換えれば、この評価方法は、位置B2から位置B1までのカーカスラインCL上に、位置B1をスタート地点PS0とし、位置B2をエンド地点PSEとする、複数の地点を設定する工程(STEP7)をさらに含んでいる。この評価方法では、これら地点の設定方法に特に制限はない。各地点を等間隔で設定してもよいし、間隔を変えながら、これらの地点が設定されてもよい。この評価方法で得られる近似ラインの精度、及び、この評価方法の生産性等が考慮され、各地点の設定箇所、間隔等が適宜決められる。なお、地点PSmにおける「m」は、0以上の整数を表している。
この評価方法では、位置B2から位置B1までのカーカスラインCL上に、複数の地点を設定すると、図7に示されているように、エンド地点PSEと、スタート地点PS0とを通り、このエンド地点PSEを通り軸方向に延びる基準線(図7の点線で示された直線AL)上に中心CS0を有する円弧AS0が作成される。この図7において、矢印RS0は、この円弧AS0の半径を表している。この評価方法では、円弧AS0を作成すると、この円弧AS0がカーカスラインCLにどの程度一致しているかが検討される。この検討の様子が、図8に示されている。
図8において、符号AS0kは円弧AS0上の位置を表している。符号TS0kは、ケースライン上の位置を表している。この位置TS0kは、この円弧AS0の中心CS0と位置AS0kとを通る直線(位置AS0kを通り、半径RS0を含む直線)とケースラインとの交点である。両矢印LS0kは、位置AS0kから位置TS0kまでの距離を表している。この距離LS0kは、中心CS0から位置AS0kまでの長さ、すなわち半径RS0と、この中心CS0から位置TS0kまでの長さとの差に等しい。この距離LS0kは、位置AS0kにおける、円弧AS0からカーカスラインCLまでの距離である。この評価方法では、円弧AS0を作成すると、地点PS0から地点PSEまでの区間について、この距離LS0kの二乗平均、すなわち、分散DS0が算出される。この評価方法では、この分散DS0は、近似ラインとカーカスラインCLとの一致性を確認するための指標である。なお、位置AS0k、位置TS0k及び距離LS0kにおける「k」は、自然数を表している。
この評価方法では、円弧AS0を作成すると、図9に示されているように、エンド地点PSEと、前述の、スタート地点PS0の軸方向外側に設定された地点PS1とを通り、基準線AL上に中心CS1を有する円弧AS1が作成される。前述の円弧AS0と同様、地点PS1から地点PSEまでの区間について、円弧AS1からカーカスラインCLまでの距離LS1k(図示されず)の二乗平均、すなわち、分散DS1が算出される。
この評価方法では、前述の、円弧の作成と、分散の算出とが、地点PS0から地点PSmまでの各地点において行われる。つまり、この評価方法は、カーカスラインCL上の、スタート地点PS0からm番目の地点PSmにおいて、基準線ALに中心CSmを有し、エンド地点PSEと、この地点PSmとを通る半径RSmの円弧ASmを作成する工程(STEP8)と、この円弧ASmからカーカスラインCLまでの距離の分散DSmを算出する工程(STEP9)とをさらに含んでいる。なお、中心CSm、半径RSm、円弧ASm、及び分散DSmおける「m」は、前述の地点PSmにおける「m」と同義である。
この評価方法では、STEP7からSTEP9までのフローについては、前述された通りのフローに限定されない。最終的に、各地点PSmに対して分散DSmが得られればよく、例えば、1つの地点を設定し、この地点における円弧を作成し、この円弧からカーカスラインCLまでの距離の分散を算出した後に、この地点の軸方向外側に次の地点を設定し、この地点における円弧を作成し、この円弧からカーカスラインCLまでの距離の分散を算出するという要領で、各地点PSmに対して分散DSmが得られてもよい。
この評価方法では、地点PS0から地点PSEまでの区間に設定された複数の地点のそれぞれについて、円弧ASmを作成し、分散DSmを算出すると、図10に示されるように、この分散DSmが最小を示す地点PSi及び円弧ASiが特定される。言い換えれば、この評価方法は、円弧ASmの作成及び分散DSmの算出を、スタート地点PS0から地点PSmまでの各地点に対して順次行い、この分散DSmが最小を示す、地点PSi及び円弧ASiを特定する工程(STEP10)をさらに含んでいる。なお、この評価方法では、分散DSmが最小を示す地点が複数地点確認された場合は、最も軸方向内側の地点が、この分散DSmが最小を示す地点PSiとされ、この地点PSiに対して得られる円弧が円弧ASiとされる。
このように、この評価方法では、カーカス12の輪郭のうち、位置B0から位置B1までの部分において、この位置B1をスタート地点PT0とし、この位置B0をエンド地点PTEとする、複数の地点が設定される。赤道面上に中心CTnを有し、エンド地点PTEと、スタート地点PT0からn番目の地点PTnとを通る半径RTnの円弧ATnが作成され、この円弧ATnから輪郭までの距離の分散DTnが算出される。この円弧ATnの作成及び分散DTnの算出が、スタート地点PT0から地点PTnまでの各地点に対して順次行われ、この分散DTnが最小を示す、地点PTi及び円弧ATiが特定される。さらにこの評価方法では、カーカス12の輪郭のうち、位置B2から位置B1までの部分において、この位置B1をスタート地点PS0とし、この位置B2をエンド地点PSEとする、複数の地点が設定される。エンド地点PSEを通り軸方向に延びる基準線上に中心CSmを有し、このエンド地点PSEと、スタート地点PS0からm番目の地点PSmとを通る半径RSmの円弧ASmが作成され、この円弧ASmから輪郭までの距離の分散DSmが算出される。この円弧ASmの作成及び分散DSmの算出が、スタート地点PS0から地点PSmまでの各地点に対して順次行われ、この分散DSmが最小を示す、地点PSi及び円弧ASiが特定される。
この評価方法では、カーカス12の輪郭のうち、赤道面の部分は、赤道面上に中心を有し、位置B0を通る円弧ATiで表される。この円弧ATiの中心CTiの位置は、この円弧ATiが最大の弧の長さを有するように、特定される。さらにこのカーカス12の輪郭のうち、最大幅を示す部分は、位置B2を通り軸方向に延びる基準線AL上に中心CSiを有し、この位置B2を通る円弧ASiで表される。この円弧ASiの中心CSiの位置は、この円弧ASiが最大の弧の長さを有するように、特定される。
この評価方法では、円弧ATnと輪郭までの分散DTnを考慮して、円弧ATiが特定される。円弧ASmと輪郭までの分散DSmを考慮して、円弧ASiが特定される。この円弧ATi及び円弧ASiの特定は容易であり、しかもオペレーターが変わっても、この円弧ATi及び円弧ASiに違いは生じにくい。
この評価方法では、簡便に、カーカス12の輪郭を複数の円弧で近似して表すことができる。しかも特定される円弧にオペレーターによる違いが生じにくいので、この円弧によってカーカスの輪郭を定量的に把握することもできる。この評価方法では、カーカス12の輪郭を簡便にかつ定量的に把握することができる。本発明によれば、カーカスの輪郭を簡便にかつ定量的に把握できるタイヤの評価方法が得られる。
この評価方法では、地点PTi及び円弧ATiが特定されると、この地点PTiから地点PT0までのカーカスラインCLについて、この地点PTi及び円弧ATiの特定と同様のフローが実行されてもよい。または、図11に示されているように、地点PTiにおいて円弧ATiと接し、地点PT0を通る円弧ATxを作成してもよい。カーカスラインCLの簡便な近似の観点から、この評価方法は、地点PTiにおいて円弧ATiと接し、スタート地点PT0を通る円弧ATxを作成する工程をさらに含んでいるのが好ましい。
この評価方法では、地点PSi及び円弧ASiが特定されると、この地点PSiから地点PS0までのカーカスラインCLについて、この地点PSi及び円弧ASiの特定と同様のフローが実行されてもよい。または、図12に示されているように、地点PSiにおいて円弧ASiと接し、地点PS0を通る円弧ASxを作成してもよい。カーカスラインCLの簡便な近似の観点から、この評価方法は、地点PSiにおいて円弧ASiと接し、スタート地点PS0を通る円弧ASxを作成する工程をさらに含んでいるのが好ましい。
図2において、両矢印DBはベルト14の端から位置B1までの長さを表している。この長さDBは、図1に示されたタイヤ2においては、ベルト14とカーカス12とに挟まれているサイドウォールの長さに対応する。この長さDBは、タイヤ2のバットレスの部分の剛性に影響する。このバットレスの部分が適度な剛性を有するとの観点から、好ましくは、この長さDBは35mm以下に設定される。タイヤ2では、ベルト14、詳細には、内側層46の全体が、カーカス12と積層されることがあるので、この長さDBの下限は0mmである。この評価方法においては、カーカスラインCLが忠実に反映された近似ラインが得られるとの観点から、この長さDBは0mm以上35mm以下の範囲で設定されるのが好ましい。
この評価方法では、カーカスラインCLの近似ラインが複数の円弧を含んでいる場合には、平衡形状理論の適用の観点から、これらの円弧はそれぞれが隣に位置する円弧と接するように構成されているのが好ましい。言い換えれば、近似ラインが、円弧ATi及び円弧ATx、並びに円弧ASx及び円弧ASiで構成される場合には、円弧ATxと円弧ASxとは位置B1において接するように、この近似ラインは構成されるのが好ましい。
ところでこの評価方法では、作成された円弧ATx及び円弧ASxによっては、位置B1において、円弧ATxと円弧ASxとが接するように構成できない場合も想定される。この場合には、平衡形状理論の適用の観点から、この円弧ATxと円弧ASxとの間に、この円弧ATx及び円弧ASxのそれぞれと接する別の円弧Az(図示されず)がさらに設けられてもよい。この場合、カーカスラインCLの定量的な把握の観点から、円弧ATxの長さを調整して、このAzは、位置B1の軸方向内側でこの円弧ATxと接し、この位置B1において、円弧ASiと接するように構成される、又は、円弧ASxの長さを調整して、このAzが、位置B1の軸方向外側でこの円弧ASxと接し、この位置B1において、円弧ATiと接するように構成されるのがより好ましい。なお、このように円弧Azが設けられる場合には、円弧ATxの長さ又は円弧ASxの長さは、評価すべき性能に応じて適宜調整される。
カーカスラインCLの近似ラインに含まれる円弧の数は、この評価方法の精度及び生産性に影響する。この評価方法では、精度及び生産性がバランス良く整えられるとの観点から、近似ラインに含まれる円弧の数は、5個以下が好ましく、4個以下がより好ましく、3個以下がさらに好ましく、2個以下が特に好ましい。この円弧の数が5個の場合とは、近似ラインが、円弧ATi、円弧ATx、円弧Az、円弧ASx及び円弧ASiで構成されている場合である。この円弧の数が4個の場合とは、例えば、近似ラインが、円弧ATx及び円弧円弧ASxが位置B1において接しており、円弧ATi、円弧ATx、円弧ASx及び円弧ASiで構成されている場合である。この円弧の数が3個の場合は、多数の組み合わせが考えられるが、例えば、円弧ATi、円弧ATx、円弧ASx及び円弧ASiのうち、円弧ATx及び円弧ASxが同じ円弧で表される場合である。この円弧の数が2個の場合も、多数の組み合わせが考えられるが、例えば、近似ラインが、円弧ATi及び円弧ASiで表される場合である。つまり本発明の評価方法は、ケースラインを可能な限り少ない円弧で表すことができ、その結果、カーカスラインCLを定量的に把握しやすいという点において、従来の方法と対比して顕著な効果を奏する。
以上説明された、STEP1からSTEP10までの工程は、カーカスの輪郭を、複数の円弧で近似して表すためのものである。つまり、STEP1からSTEP10までの工程によって、タイヤにおける、カーカスの輪郭を、複数の円弧で近似して表すための方法、すなわち、カーカスの輪郭の近似方法が構成される。言い換えれば、このタイヤにおけるカーカスの、輪郭の近似方法は、
(1)上記カーカスの輪郭を特定する工程、
(2)上記輪郭がこのタイヤの赤道面と交差する位置B0、上記輪郭が上記ベルトから離れる位置B1、及び上記輪郭が軸方向において最大の幅を示す位置B2を特定する工程、
(3)上記位置B0から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PT0とし、この位置B0をエンド地点PTEとする、複数の地点を設定する工程、
(4)上記赤道面上に中心CTnを有し、上記エンド地点PTEと、上記スタート地点PT0からn番目の地点PTnとを通る円弧ATnを作成する工程、
(5)上記円弧ATnから上記輪郭までの距離の分散DTnを算出する工程、
(6)上記円弧ATnの作成及び上記分散DTnの算出を、上記スタート地点PT0から上記地点PTnまでの各地点に対して順次行い、この分散DTnが最小を示す、上記地点PTi及び上記円弧ATiを特定する工程、
(7)上記位置B2から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PS0とし、この位置B2をエンド地点PSEとする、複数の地点を設定する工程、
(8)上記エンド地点PSEを通り軸方向に延びる基準線上に中心CSmを有し、このエンド地点PSEと、上記スタート地点PS0からm番目の地点PSmとを通る円弧ASmを作成する工程、
(9)上記円弧ASmから上記輪郭までの距離の分散DSmを算出する工程
及び
(10)上記円弧ASmの作成及び上記分散DSmの算出を、上記スタート地点PS0から上記地点PSnまでの各地点に対して順次行い、この分散DSmが最小を示す、上記地点PSi及び上記円弧ASiを特定する工程
を含んでいる。
この近似方法では、簡便に、カーカス12の輪郭が複数の円弧で近似して表される。特定される円弧にオペレーターによる違いが生じにくいので、この円弧によってカーカスの輪郭を定量的に把握することができる。この近似方法は、カーカス12の輪郭の、簡便でかつ定量的な把握に寄与する。
さらに、前述のSTEP1からSTEP10までの工程によって、カーカスの輪郭を複数の円弧で近似して表すことは、タイヤの設計、詳細には、カーカスの輪郭を設計するための方法にも適用できる。つまり、本発明の別の観点による、タイヤの設計方法では、例えば、平衡形状理論に基づいて、カーカスの輪郭が設定される。試作したタイヤの断面画像をX線CT法によって撮影し、この断面画像に基づいて、カーカスの輪郭が設定されることもある。このようにして設定された、カーカスの輪郭が、このSTEP1からSTEP10までの工程によって、複数の円弧で近似して表される。このカーカスを含むタイヤについて、操縦安定性、乗り心地等の性能の評価が実施される。この評価で得た結果に基づいて、このタイヤの妥当性、詳細には、設定したカーカスの輪郭の妥当性が判定される。この判定において、タイヤの性能が目標に到達せず、さらなる検討が必要と判定されれば、カーカスの輪郭が再設定される。この再設定では、カーカスの輪郭が、平衡形状理論に基づいて、改めて検討される。又は、タイヤの仕様を微調整しながら、カーカスの輪郭が改めて検討される。この再検討において、カーカスの輪郭が設定されると、この設定されたカーカスの輪郭について、前述の、STEP1からSTEP10までの工程が実施される。つまり、このタイヤの設計方法は、
(1)上記カーカスの輪郭を設定する工程、
(2)上記カーカスの輪郭を複数の円弧で近似して表す工程、
(3)上記カーカスを含む上記タイヤの性能を評価する工程
及び
(4)上記タイヤの評価結果に基づいてこのカーカスの輪郭の妥当性を判定する工程
を含んでいる。
この設計方法では、上記カーカスの輪郭を複数の円弧で近似して表す工程(2)は、
(a)上記カーカスの輪郭を特定する工程、
(b)上記輪郭がこのタイヤの赤道面と交差する位置B0、上記輪郭が上記ベルトから離れる位置B1、及び上記輪郭が軸方向において最大の幅を示す位置B2を特定する工程、
(c)上記位置B0から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PT0とし、この位置B0をエンド地点PTEとする、複数の地点を設定する工程、
(d)上記赤道面上に中心CTnを有し、上記エンド地点PTEと、上記スタート地点PT0からn番目の地点PTnとを通る円弧ATnを作成する工程、
(e)上記円弧ATnから上記輪郭までの距離の分散DTnを算出する工程、
(f)上記円弧ATnの作成及び上記分散DTnの算出を、上記スタート地点PT0から上記地点PTnまでの各地点に対して順次行い、この分散DTnが最小を示す、上記地点PTi及び上記円弧ATiを特定する工程、
(g)上記位置B2から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PS0とし、この位置B2をエンド地点PSEとする、複数の地点を設定する工程、
(h)上記エンド地点PSEを通り軸方向に延びる基準線上に中心CSmを有し、このエンド地点PSEと、上記スタート地点PS0からm番目の地点PSmとを通る円弧ASmを作成する工程、
(i)上記円弧ASmから上記輪郭までの距離の分散DSmを算出する工程
及び
(j)上記円弧ASmの作成及び上記分散DSmの算出を、上記スタート地点PS0から上記地点PSnまでの各地点に対して順次行い、この分散DSmが最小を示す、上記地点PSi及び上記円弧ASiを特定する工程
を含んでいる。この(a)から(j)で示された工程が、前述の、STEP1からSTEP10までの工程に対応する。
この設計方法では、(a)から(j)で示された工程、すなわち、カーカスの輪郭を複数の円弧で近似して表す工程によって得られる、カーカスの輪郭を表す近似ラインは、前述の通り、カーカスの輪郭の定量的な把握に寄与する。このため、カーカスの輪郭の判定において、タイヤの性能が目標に到達せず、さらなる検討が必要との判断が出された場合、このカーカスの輪郭に関する情報(例えば、近似した円弧の大きさ、この円弧の中心位置等)を、次の検討に反映させやすい。この設計方法によれば、最適なタイヤを効率良く設計することができる。この設計方法は、タイヤの生産性に寄与する。
以上説明された方法は、種々のタイプのタイヤにおけるカーカスの輪郭の把握にも適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・リム
6・・・トレッド
8・・・サイドウォール
10・・・ビード
12・・・カーカス
14・・・ベルト
20・・・トレッド面
36・・・カーカスプライ
38・・・主部
40・・・折り返し部
46・・・内側層
48・・・外側層

Claims (6)

  1. トレッド、一対のサイドウォール、カーカス及びベルトを備えており、それぞれのサイドウォールが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びており、上記カーカスが上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って延在しており、上記ベルトが上記トレッドの半径方向内側において上記カーカスと積層されている、空気入りタイヤを評価するための方法であって、
    上記カーカスの輪郭を特定する工程と、
    上記輪郭がこのタイヤの赤道面と交差する位置B0、上記輪郭が上記ベルトから離れる位置B1、及び上記輪郭が軸方向において最大の幅を示す位置B2を特定する工程と、
    上記位置B0から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PT0とし、この位置B0をエンド地点PTEとする、複数の地点を設定する工程と、
    上記赤道面上に中心CTnを有し、上記エンド地点PTEと、上記スタート地点PT0からn番目の地点PTnとを通る円弧ATnを作成する工程と、
    上記円弧ATnから上記輪郭までの距離の分散DTnを算出する工程と、
    上記円弧ATnの作成及び上記分散DTnの算出を、上記スタート地点PT0から上記地点PTnまでの各地点に対して順次行い、この分散DTnが最小を示す、上記地点PTi及び上記円弧ATiを特定する工程と、
    上記位置B2から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PS0とし、この位置B2をエンド地点PSEとする、複数の地点を設定する工程と、
    上記エンド地点PSEを通り軸方向に延びる基準線上に中心CSmを有し、このエンド地点PSEと、上記スタート地点PS0からm番目の地点PSmとを通る円弧ASmを作成する工程と、
    上記円弧ASmから上記輪郭までの距離の分散DSmを算出する工程と、
    上記円弧ASmの作成及び上記分散DSmの算出を、上記スタート地点PS0から上記地点PSnまでの各地点に対して順次行い、この分散DSmが最小を示す、上記地点PSi及び上記円弧ASiを特定する工程と
    を含んでいる、空気入りタイヤの評価方法。
  2. 上記地点PTiにおいて上記円弧ATiと接し、上記スタート地点PT0を通る円弧ATxを作成する工程をさらに含んでいる、請求項1に記載の空気入りタイヤの評価方法。
  3. 上記地点PSiにおいて上記円弧ASiと接し、上記スタート地点PS0を通る円弧ASxを作成する工程をさらに含んでいる、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤの評価方法。
  4. 上記ベルトの端から上記位置B1までの長さが0mm以上35mm以下である、請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤの評価方法。
  5. トレッド、一対のサイドウォール、カーカス及びベルトを備えており、それぞれのサイドウォールが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びており、上記カーカスが上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って延在しており、上記ベルトが上記トレッドの半径方向内側において上記カーカスと積層されている、空気入りタイヤを設計するための方法であって、
    上記カーカスの輪郭を設定する工程と、
    上記カーカスの輪郭を複数の円弧で近似して表す工程と、
    上記カーカスを含む上記タイヤの性能を評価する工程と、
    上記タイヤの評価結果に基づいて上記カーカスの輪郭の妥当性を判定する工程と
    を含んでおり、
    上記カーカスの輪郭を複数の円弧で近似して表す工程が、
    上記カーカスの輪郭を特定する工程と、
    上記輪郭がこのタイヤの赤道面と交差する位置B0、上記輪郭が上記ベルトから離れる位置B1、及び上記輪郭が軸方向において最大の幅を示す位置B2を特定する工程と、
    上記位置B0から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PT0とし、この位置B0をエンド地点PTEとする、複数の地点を設定する工程と、
    上記赤道面上に中心CTnを有し、上記エンド地点PTEと、上記スタート地点PT0からn番目の地点PTnとを通る円弧ATnを作成する工程と、
    上記円弧ATnから上記輪郭までの距離の分散DTnを算出する工程と、
    上記円弧ATnの作成及び上記分散DTnの算出を、上記スタート地点PT0から上記地点PTnまでの各地点に対して順次行い、この分散DTnが最小を示す、上記地点PTi及び上記円弧ATiを特定する工程と、
    上記位置B2から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PS0とし、この位置B2をエンド地点PSEとする、複数の地点を設定する工程と、
    上記エンド地点PSEを通り軸方向に延びる基準線上に中心CSmを有し、このエンド地点PSEと、上記スタート地点PS0からm番目の地点PSmとを通る円弧ASmを作成する工程と、
    上記円弧ASmから上記輪郭までの距離の分散DSmを算出する工程と、
    上記円弧ASmの作成及び上記分散DSmの算出を、上記スタート地点PS0から上記地点PSnまでの各地点に対して順次行い、この分散DSmが最小を示す、上記地点PSi及び上記円弧ASiを特定する工程と
    を含んでいる、空気入りタイヤの設計方法。
  6. トレッド、一対のサイドウォール、カーカス及びベルトを備えており、それぞれのサイドウォールが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びており、上記カーカスが上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って延在しており、上記ベルトが上記トレッドの半径方向内側において上記カーカスと積層されている、空気入りタイヤにおける、上記カーカスの輪郭を、複数の円弧で近似して表すための方法であって、
    上記カーカスの輪郭を特定する工程と、
    上記輪郭がこのタイヤの赤道面と交差する位置B0、上記輪郭が上記ベルトから離れる位置B1、及び上記輪郭が軸方向において最大の幅を示す位置B2を特定する工程と、
    上記位置B0から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PT0とし、この位置B0をエンド地点PTEとする、複数の地点を設定する工程と、
    上記赤道面上に中心CTnを有し、上記エンド地点PTEと、上記スタート地点PT0からn番目の地点PTnとを通る円弧ATnを作成する工程と、
    上記円弧ATnから上記輪郭までの距離の分散DTnを算出する工程と、
    上記円弧ATnの作成及び上記分散DTnの算出を、上記スタート地点PT0から上記地点PTnまでの各地点に対して順次行い、この分散DTnが最小を示す、上記地点PTi及び上記円弧ATiを特定する工程と、
    上記位置B2から上記位置B1までの上記輪郭上に、この位置B1をスタート地点PS0とし、この位置B2をエンド地点PSEとする、複数の地点を設定する工程と、
    上記エンド地点PSEを通り軸方向に延びる基準線上に中心CSmを有し、このエンド地点PSEと、上記スタート地点PS0からm番目の地点PSmとを通る円弧ASmを作成する工程と、
    上記円弧ASmから上記輪郭までの距離の分散DSmを算出する工程と、
    上記円弧ASmの作成及び上記分散DSmの算出を、上記スタート地点PS0から上記地点PSnまでの各地点に対して順次行い、この分散DSmが最小を示す、上記地点PSi及び上記円弧ASiを特定する工程と
    を含んでいる、空気入りタイヤにおけるカーカスの、輪郭の近似方法。
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