JP2017150537A - 圧力流体制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力流体制御装置を構成する電磁弁の構成を簡素化する。【解決手段】電磁弁22は、筒状部材74と、該筒状部材74の弁収納孔88に収容される弁体としての第2スプール100を有する。第2スプール100の弁体部102の側壁には、周回方向に沿って第3環状凹部106が形成される。また、筒状部材74には、第2パイロット圧入力ポート90及び第2パイロット圧出力ポート94が形成される。これら第2パイロット圧入力ポート90及び第2パイロット圧出力ポート94は、第2スプール100が変位することに伴い、弁体部102の側壁によって閉塞されるか、又は、前記第3環状凹部106を介して連通する。【選択図】図1

Description

本発明は、スプール弁と電磁弁とが弁本体に設けられて構成される圧力流体制御装置に関する。
入力ポート、出力ポート及び解放ポートが形成されたスプール弁と、電磁弁とを同一のボディに取り付けた圧力流体制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この圧力流体制御装置では、例えば、電磁弁が閉状態から開状態に切り換えられることでスプール弁のパイロット室に圧力流体が供給され、一方、開状態から閉状態に切り換えられることでパイロット室への圧力流体の供給が停止される。
特許文献1記載の圧力流体制御装置において、電磁弁の弁部は、弁体としてのボールを含む。そして、該弁部では、第1弁座が形成された第1弁座部材と、第2弁座が形成された第2弁座部材とを組み合わせてボールを囲繞するとともに、可動コアと一体的に変位する弁棒でボールを押圧するようにしている。例えば、ボールが弁棒から押圧されて第1弁座に着座しているときには電磁弁は閉状態であり、入力ポートから供給された圧力流体のそれ以上の流通を遮断する。従って、パイロット室に圧力流体が供給されることはない。
一方、ボールが弁棒の押圧から解放されるとともに第2弁座に着座しているときには、電磁弁が開状態となる。この場合、入力ポートから供給された圧力流体がパイロット室に供給され、その結果として、スプール弁内のスプールが押圧されて変位する。この状態から電磁弁が閉状態となると、スプールが弾発部材によって弾発付勢されることで元の位置に戻り、パイロット室への圧力流体の供給が停止される。
スプール弁が以上のように動作(変位)することに伴い、出力ポートが入力ポート又は解放ポートのいずれかに選択的に連通する。
特開2015−55353号公報
本発明は上記した従来技術に関連してなされたもので、電磁弁の部品点数を低減することが可能であり、このために誤った組み付け(誤組)を回避し得るとともに、効率よく組み立てることが可能な圧力流体制御装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、弾発部材によってパイロット室に指向して弾発付勢されたスプールを有するスプール弁と、前記スプール弁の入力ポートと前記パイロット室とを連通状態又は連通遮断状態に切り換える電磁弁と、前記スプール弁及び前記電磁弁が設けられた弁本体とを有する圧力流体制御装置において、
前記電磁弁は、前記スプール弁の入力ポートに連通する入力通路と、前記パイロット室に連通する出力通路とが形成された筒状部材と、
前記筒状部材の内部に収容され、側壁に沿って周回する環状凹部が形成されるとともに前記入力通路及び前記出力通路を選択的に開放又は閉塞する弁体部を有する弁体と、
ボビンに巻回されて通電又は通電停止がなされる電磁コイルと、
前記ボビンの中空部に挿入された固定コアと、
前記電磁コイルへの通電及び通電停止に伴って変位する可動コアと、
を備え、
前記可動コアが変位することに追従して前記弁体が変位し、
前記弁体に形成された前記環状凹部が前記入力通路及び前記出力通路に連通することで前記電磁弁が開状態となり、前記入力通路と前記パイロット室とが前記出力通路を介して連通することを特徴とする。
本発明においては、電磁弁を構成する弁体を、弁体部に環状凹部が形成された、いわゆるスプールとしている。この場合、環状凹部の位置を入力通路及び出力通路の位置に合わせることにより、電磁弁を開状態として圧力流体をパイロット室に供給することができる。一方、環状凹部を入力通路及び出力通路から偏倚させてこれら入力通路及び出力通路を弁体部の側壁で閉塞することで、電磁弁を閉状態に切り換えることができる。
すなわち、本発明では、弁体としてスプールのみを用いれば十分である。このため、従来技術に係る圧力流体制御装置のように、複数個の弁座部材やボール形状の弁体、弁棒等を用いる必要がない。従って、部品点数を著しく低減することが可能である。
必然的に、電磁弁の製造コストも低減する。しかも、電磁弁の組み付け作業が容易となる。このことと、誤組を回避することが容易となることが相俟って、その作業効率も向上する。
この場合、可動コアに挿通孔を形成するとともに、弁体に、弁体部に比して幅狭な軸部を設け、該軸部を前記挿通孔に挿通することが好ましい。この構成では、可動コアの軸心と弁体の軸心とが精度よく合う。従って、電磁弁が開状態となるときには、環状凹部の位置と、入力通路及び出力通路の位置とが精度よく合う。一方、電磁弁が閉状態となるときには、環状凹部が、入力通路及び出力通路に対して確実に離間する。従って、パイロット室に対する圧力流体の供給ないし供給停止が確実になされる。
また、可動コアが弁体を保持するとともに、変位するときに該弁体を案内するので、弁体を案内するためのガイド部材を別途用いる必要がない。このことも、電磁弁の部品点数を低減して圧力流体制御装置の製造コストを低廉化することに寄与する。
さらに、前記固定コアに弾発部材収納穴を形成し、且つ前記弾発部材収納穴に、前記可動コアを弾発付勢する第2の弾発部材を収容するようにしてもよい。この場合、コイルスプリングを収容する分、コイルスプリングの長手方向に沿う寸法を小さくすることができる。すなわち、電磁弁、ひいては圧力流体制御装置の小型化を図ることができる。
本発明によれば、弁体部に環状凹部が形成されたスプールを、電磁弁を構成する弁体として採用しているので、弁座部材や弁棒等が不要となる。この分、電磁弁の弁部の部品点数を低減することができる。従って、該電磁弁を含む圧力流体制御装置の製造コストの低廉化を図ることが容易となる。さらに、各部品の寸法が公差内であるか否か等の管理項目も低減する。
また、部品点数が低減する分だけ電磁弁の組み付け工数が低減するので、組み付け作業が簡素となる。しかも、電磁弁の組み付けの際、本来取り付けるべき部品とは異なる誤った部品を取り付けてしまう等のいわゆる誤組が回避される。このため、作業効率が向上する。
本発明の実施の形態に係る圧力流体制御装置の通電停止時における概略全体縦断面図である。 前記圧力流体制御装置の通電時の、図1とは別位相における概略全体縦断面図である。
以下、本発明に係る圧力流体制御装置につき、自動車の走行動力源であるエンジンのエンジン本体に取り付けられ、且つ全体が交換可能ないわゆるカートリッジ型を好適な実施の形態として挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明における「下方」、「上方」は、図1及び図2における下方、上方を意味するが、これは理解を容易にするためであり、圧力流体制御装置を実使用する際の姿勢を定義するものではない。
図1は、本実施の形態に係る圧力流体制御装置10の通電停止時における概略全体縦断面図である。この圧力流体制御装置10は、自動車に搭載されるエンジンの動弁装置の作動特性を変更するためのものであり、エンジン本体12に形成された取付孔14に挿入されて用いられる。
圧力流体制御装置10は、スプール弁20と、電磁弁22と、中空且つ長尺な弁本体24とを有する。スプール弁20と電磁弁22の一部は、弁本体24の長手方向に沿って延在する収納孔26内に収容される。収納孔26内の底面には、円盤形状に陥没した円盤状凹部28が形成される。
また、弁本体24の側壁には、下方から、第1出力ポート30、入力ポート32、第2出力ポート34、解放ポート36及び第1パイロット圧解放ポート38が略同位相で形成されるとともに、これらのポート30、32、34、36、38に対して略180°の位相差となる側の側壁に、第1パイロット圧出力ポート40、第1パイロット圧入力ポート42(入力通路)が形成される。これら7個のポート30、32、34、36、38、40、42により、弁本体24の内部(収納孔26)が外部に連通する。
弁本体24の側壁には、第1凹部44及び第2凹部46が互いに略180°の位相差となるように形成されている。これら第1凹部44及び第2凹部46は収納孔26側に向かって陥没しており、このため、第1凹部44及び第2凹部46の陥没方向底面と取付孔14の内壁との間にクリアランスが形成される。このクリアランスが、圧力流体(例えば、作動油)の流路となる。以下、第1凹部44と取付孔14の内壁による流路を「パイロット圧解放流路」、第2凹部46と取付孔14の内壁による流路を「第1パイロット圧供給流路」と表記し、各々の参照符号を48、50とする。
なお、解放ポート36及び第1パイロット圧解放ポート38は第1凹部44の陥没方向底面に形成され、一方、第1パイロット圧出力ポート40及び第1パイロット圧入力ポート42は第2凹部46の陥没方向底面に形成される。
弁本体24の上端部には、第1シール部材52が装着される。この第1シール部材52により、弁本体24と取付孔14の内壁との間がシールされる。
弁本体24の下部に設けられるスプール弁20は、収納孔26内に収容された第1スプール60を有する。第1スプール60は、その内部にスプリング室62及び圧力流体流路64が一体的に連なって形成された略円筒形状をなす中空体からなり、スプリング室62の内径は、圧力流体流路64の内径に比して大きく設定されている。従って、スプリング室62と圧力流体流路64の間に段部が形成される。
第1スプール60の側壁には、第1環状凹部66と第2環状凹部68が下方からこの順序で形成される。さらに、第1スプール60には、その側壁を貫通するようにして、スプリング室62に連通する複数個の第1横孔70、圧力流体流路64に連通する複数個の第2横孔72がそれぞれ形成されている。
また、第1スプール60の上端面には、略円柱形状をなす凸部が突出形成される。この凸部は、電磁弁22を構成する筒状部材74の下端面に当接する。第1スプール60の上端面と筒状部材74の下端面との間には、パイロット室76が形成される。
以上の構成の第1スプール60において、スプリング室62には、下端が円盤状凹部28の底面に着座し、且つ上端が段部に着座する第1コイルスプリング78が収容される。従って、第1スプール60は、第1コイルスプリング78によって電磁弁22側に弾発付勢される。
図1に示すように、第1スプール60は、入力ポート32とパイロット室76が連通遮断状態であるとき、入力ポート32と第2出力ポート34を連通させ、且つ入力ポート32と第1出力ポート30の連通を遮断する位置となる。一方、入力ポート32とパイロット室76が連通状態であるときには、後述するように、入力ポート32と第1出力ポート30を連通させ、且つ入力ポート32と第2出力ポート34の連通を遮断する位置となる(図2参照)。
電磁弁22は、前記筒状部材74を含んで構成される。該筒状部材74は磁性体からなり、収納孔26から露呈したソレノイド部80(後述)のヨークとして機能する。
この筒状部材74は、収納孔26に挿入される有底筒状の筒部82と、該筒部82の上端部に設けられた大径のフランジ部84とからなり、フランジ部84が弁本体24の上端面に当接する。フランジ部84と弁本体24の間には環状の第2シール部材86が介装され、これにより収納孔26が封止される。
筒状部材74は、筒部82の内部に、該筒部82の長手方向に沿って延在する弁収納孔88が形成された中空体からなる。該筒部82には、第1パイロット圧入力ポート42に連通する第2パイロット圧入力ポート90(入力通路)が形成される。
また、図1から略90°回転した位相での概略全体縦断面図である図2に示すように、筒状部材74は、下端面から側壁にかけて平取り加工されている。これにより形成された平取り部92には、弁収納孔88に連通する第2パイロット圧出力ポート94(出力通路)が形成される。
筒部82の側壁は、平取り部92以外の部位では収納孔26の内壁に沿った曲面である。これに対し、平取り部92は上記したように平面である。このため、筒部82が収納孔26に挿入された状態において、平取り部92と収納孔26の内壁とが接触することはない。
すなわち、平取り部92と収納孔26の内壁との間には所定の間隙が形成される。この間隙は、第2パイロット圧出力ポート94と前記パイロット室76を連通する第2パイロット圧供給流路96(出力通路)として機能する。そして、平取り部92には、図1に示すように、弁収納孔88と前記第1パイロット圧解放ポート38を連通する第2パイロット圧解放ポート98が形成される。
弁収納孔88には、弁体としての第2スプール100が収納される。この第2スプール100は、大径な弁体部102と、該弁体部102の上端面からソレノイド部80側に指向して突出した小径(幅狭)な軸部104とを有する。
第2スプール100の側壁には、周回方向に沿って第3環状凹部106が形成される。図1に示すように、電磁弁22に対して通電がなされていないときには第2スプール100は最下方に位置し、弁体部102の下端面が弁収納孔88の底面に当接する。このとき、第2パイロット圧入力ポート90は、弁体部102の側壁によって閉塞されている。すなわち、この際、第3環状凹部106の位置は、第2パイロット圧入力ポート90の位置に対応していない。
これに対し、電磁弁22に対して通電がなされたときには、第2スプール100は最上方に変位する。このとき、弁体部102の下端面が弁収納孔88の底面から離間するとともに、第3環状凹部106の位置が、第2パイロット圧入力ポート90及び第2パイロット圧出力ポート94の位置に対応する(図2参照)。
要するに、弁体部102が最下方に位置するとき、第2パイロット圧入力ポート90と第2パイロット圧出力ポート94は連通遮断状態となる(図1参照)。一方、弁体部102が最上方に位置するときには、第2パイロット圧入力ポート90と第2パイロット圧出力ポート94が第3環状凹部106を介して連通状態となる(図2参照)。
電磁弁22を構成するソレノイド部80は、中空部110が形成されて略円筒形状をなすボビン112と、ボビン112に巻回される電磁コイル114と、いずれも磁性体からなり、ボビン112の中空部110に収納される可動コア116及び固定コア118とを有する。
可動コア116は、長手方向に沿って挿通孔120が形成された厚肉の円筒形状体である。挿通孔120には、第2スプール100を構成する軸部104が挿通される。これにより、第2スプール100が可動コア116に保持される。従って、第2スプール100は、可動コア116が変位することに追従して該可動コア116と一体的に変位する。可動コア116は、長手方向中腹部よりも下部が弁収納孔88に収容されている。
ボビン112の下端面は、第3シール部材122を介して筒状部材74のフランジ部84に当接する。第3シール部材122により、ボビン112と筒状部材74の間のシールがなされて弁収納孔88が封止される。
ボビン112は樹脂からなり、電磁コイル114を巻回した状態でハウジング124内に収容される。具体的には、ハウジング124の下端は弁本体24の上端部に加締められ、これにより、該ハウジング124が弁本体24に支持されるとともに、ボビン112がフランジ部84及び弁本体24の上端部とともにハウジング124で覆われる。
ボビン112の上端面はハウジング124の天井面に当接するとともに、両者の間に環状の第4シール部材126が設けられる。該第4シール部材126により、ボビン112とハウジング124の間のシールがなされる。
ハウジング124の側面の一部には図示しない導出口が形成され、この導出口から、ボビン112と一体化された図示しないカプラが突出する。該カプラ内には、電磁コイル114に対して電気的に接続された給電端子が設けられる。この構成は、例えば、特開2003−156173号公報に開示されるように公知であることから、その詳細な説明は省略する。
ボビン112の中空部110には、可動コア116の長手方向中腹部よりも上部と固定コア118が挿入される。軸部104の小径な上端部は、中空部110内で挿通孔120の上方開口から若干突出している。
固定コア118には有底のスプリング収納穴128(弾発部材収納穴)が形成され、該スプリング収納穴128には、第2コイルスプリング130が収容される。すなわち、第2コイルスプリング130の下端面は、可動コア116の上端面に着座し、その内部には、軸部104の前記上端部が挿入される。一方、第2コイルスプリング130の上端面はスプリング収納穴128の天井面に着座する。従って、第2コイルスプリング130は、可動コア116を筒状部材74側に指向して弾発付勢する。
本実施の形態に係る圧力流体制御装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果につき説明する。
上記から諒解されるように、本実施の形態において、電磁弁22の弁部は、第2スプール100(弁体)と筒状部材74(弁本体)のみで構成される。すなわち、この場合、特許文献1に示されているような2個の弁座部材やボール形状の弁体、弁棒等を個別に用意する必要がない。しかも、可動コア116が第2スプール100を保持するとともに案内するので、第2スプール100を案内するためのガイド部材を別途用いる必要もない。このような理由から、電磁弁22の部品点数を著しく低減することができる。従って、電磁弁22、ひいては圧力流体制御装置10の製造コストの低廉化を図ることが容易である。
この圧力流体制御装置10を作製する際、電磁弁22を組み立てるときには、弁収納孔88に対し、軸部104を可動コア116の挿通孔120に挿通した状態の第2スプール100を、弁体部102が弁収納孔88の底面に臨むようにして挿入すればよい。このように、部品点数が少ないので電磁弁22の組み付け作業が簡素となる。この分、作業効率が向上する。しかも、部品点数が少ないことから、誤組を回避することが容易である。
このように、電磁弁22の弁体をスプールとしたことにより、電磁弁22を構成する部品の点数を低減することが可能となり、その結果、誤組を回避しながら効率よく電磁弁22を組み立てることができるようになる。また、製造コストの低廉化を図り得る。
加えて、可動コア116に形成された挿通孔120に第2スプール100の軸部104を挿通するので、可動コア116の軸心と第2スプール100の軸心とが合致し易い。すなわち、可動コア116と第2スプール100の軸心合わせも容易である。
このように構成される圧力流体制御装置10は、弁本体24がエンジン本体12の取付孔14に挿入され、且つハウジング124が前記エンジン本体12に位置決め固定されることで、該エンジン本体12に取り付けられる。この際、第1シール部材52によって取付孔14が封止される。
前記給電端子から素電磁コイル114に対して通電がなされていないとき、該電磁コイル114には磁気が発生していない。このため、可動コア116に対し、磁力に基づく吸引力が作用することはない。その一方で、可動コア116には、第2コイルスプリング130による弾発付勢力が作用している。この弾発付勢により、可動コア116が弁収納孔88の底面側に押し下げられる。従って、第2スプール100が押し下げられ、その結果、第2スプール100の弁体部102の下端面が弁収納孔88の底面に当接する(図1参照)。
上記したように、このときの第3環状凹部106の位置は、第2パイロット圧入力ポート90の位置に対応していない。すなわち、第2パイロット圧入力ポート90は弁体部102の側壁で閉塞されている。従って、入力ポート32から導入された圧力流体は、第1パイロット圧出力ポート40から第1パイロット圧供給流路50を通過し、さらに、第1パイロット圧入力ポート42を経て第2パイロット圧入力ポート90に到達すると、弁体部102の側壁で堰止される。
なお、この状態では、第2パイロット圧出力ポート94も弁体部102の側壁で閉塞されている。以上から諒解されるように、電磁コイル114に対して通電がなされていないときには電磁弁22は閉状態であり、第2パイロット圧入力ポート90から第2パイロット圧出力ポート94に向かって圧力流体が流通することが阻止される。
また、このとき、第1コイルスプリング78の第1スプール60に対する弾発付勢力は、パイロット室76内の圧力流体による第1スプール60に対する押圧力を上回っている。従って、第1スプール60は、凸部の上端面が筒状部材74の下端面に当接する最上方位置となる。従って、入力ポート32が、第1環状凹部66と収納孔26の間で形成される流路を介して第2出力ポート34と連通する。
同時に、入力ポート32と第1出力ポート30は、第1スプール60の側壁によって連通が遮断される。従って、電磁コイル114に通電しない場合、図示しない圧力流体供給源から供給される圧力流体は、入力ポート32から弁本体24内に導入されて第2出力ポート34から出力される。
これに対し、前記給電端子を介して電磁コイル114に通電がなされると、電磁コイル114及び固定コア118に磁気が発生する。この磁気による吸引力が第2コイルスプリング130の弾発付勢力を上回るので、可動コア116が吸引されて固定コア118側、すなわち、上方に変位する。
可動コア116の変位に追従し、第2スプール100も一体的に変位する。すなわち、図2に示すように、弁体部102の下端面が弁収納孔88の底面から離間するとともに、第3環状凹部106の位置が第2パイロット圧入力ポート90、第2パイロット圧出力ポート94の各位置に対応する。軸部104、ひいては第2スプール100と可動コア116の軸心同士が精度よく位置合わせされているので、第3環状凹部106の位置と第2パイロット圧入力ポート90、第2パイロット圧出力ポート94の各位置とが精度よく合う。
以上のようにして、第2パイロット圧入力ポート90と第2パイロット圧出力ポート94が、第3環状凹部106を介して連通する。このため、第2パイロット圧入力ポート90(図1参照)内の圧力流体が、第3環状凹部106を経由して第2パイロット圧出力ポート94から導出される。すなわち、電磁弁22が開状態となる。
結局、このとき、入力ポート32は、第1パイロット圧出力ポート40、第1パイロット圧供給流路50、第1パイロット圧入力ポート42、第2パイロット圧入力ポート90、第3環状凹部106、第2パイロット圧出力ポート94及び第2パイロット圧供給流路96を介してパイロット室76に連通する。従って、入力ポート32からパイロット室76に圧力流体が供給される。
パイロット室76に供給された圧力流体の押圧力が、第1コイルスプリング78による第1スプール60への弾発付勢力を上回ると、第1スプール60が押圧されて下方に変位し、下端面が収納孔26の底面に当接する。すなわち、第1スプール60が最下方位置となる。
このとき、スプール弁20においては、入力ポート32と第2出力ポート34との連通が遮断されるとともに、第1環状凹部66と収納孔26の間で形成される流路を介して入力ポート32と第1出力ポート30が連通する。同時に、第2環状凹部68と収納孔26とで構成される流路を介して第2出力ポート34と解放ポート36とが連通する。
すなわち、電磁弁22の開状態においては、入力ポート32から供給された圧力流体が第1出力ポート30から導出される。また、第2環状凹部68と収納孔26とで構成される流路に残留していた圧力流体は、解放ポート36から排出される。
電磁コイル114への通電が停止されると、磁気が消失するとともに可動コア116に対する吸引力が消失する。このため、第2コイルスプリング130によって可動コア116が弾発付勢され、その結果、該可動コア116が第2スプール100と一体的に押し下げられて図1に示す状態に戻る。第2スプール100と可動コア116の軸心同士が精度よく位置合わせされているので、第3環状凹部106の位置が第2パイロット圧入力ポート90、第2パイロット圧出力ポート94の各位置から確実に離間する。
この際、パイロット室76内の圧力流体は、上昇する第1スプール60によって押圧され、第2パイロット圧供給流路96、第2パイロット圧出力ポート94、第2パイロット圧解放ポート98及び第1パイロット圧解放ポート38を経由して、パイロット圧解放流路48に排出される。
スプール弁20が以上のように動作して圧力流体が出力されるポートを切り換えることにより、圧力流体の出力が制御される。その結果として、前記エンジンを構成する動弁装置を所望の動力特性に変更することができる。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、可動コア116を中実のものとし、該可動コア116の下端面に、第2スプール100の軸部104の先端部を当接させるようにしてもよい。
また、上記した実施の形態では、第3環状凹部106と第2パイロット圧入力ポート90との連通を遮断するとき、第3環状凹部106と第2パイロット圧出力ポート94との連通を同時に遮断するようにしているが、第3環状凹部106は、第2パイロット圧出力ポート94に常時連通する位置であっても差し支えない。
さらに、電磁弁22を含んだ圧力流体制御装置10を二方弁として構成するようにしてもよい。
10…圧力流体制御装置 20…スプール弁
22…電磁弁 24…弁本体
26…収納孔 40…第1パイロット圧出力ポート
42…第1パイロット圧入力ポート 60…第1スプール
76…パイロット室 78…第1コイルスプリング
80…ソレノイド部 88…弁収納孔
90…第2パイロット圧入力ポート 94…第2パイロット圧出力ポート
96…第2パイロット圧供給流路 98…第2パイロット圧解放ポート
100…第2スプール 102…弁体部
104…軸部 106…第3環状凹部
112…ボビン 114…電磁コイル
116…可動コア 118…固定コア
120…挿通孔 124…ハウジング
128…スプリング収納穴 130…第2コイルスプリング

Claims (3)

  1. 弾発部材によってパイロット室に指向して弾発付勢されたスプールを有するスプール弁と、前記スプール弁の入力ポートと前記パイロット室とを連通状態又は連通遮断状態に切り換える電磁弁と、前記スプール弁及び前記電磁弁が設けられた弁本体とを有する圧力流体制御装置において、
    前記電磁弁は、前記スプール弁の入力ポートに連通する入力通路と、前記パイロット室に連通する出力通路とが形成された筒状部材と、
    前記筒状部材の内部に収容され、側壁に沿って周回する環状凹部が形成されるとともに前記入力通路及び前記出力通路を選択的に開放又は閉塞する弁体部を有する弁体と、
    ボビンに巻回されて通電又は通電停止がなされる電磁コイルと、
    前記ボビンの中空部に挿入された固定コアと、
    前記電磁コイルへの通電及び通電停止に伴って変位する可動コアと、
    を備え、
    前記可動コアが変位することに追従して前記弁体が変位し、
    前記弁体に形成された前記環状凹部が前記入力通路及び前記出力通路に連通することで前記電磁弁が開状態となり、前記入力通路と前記パイロット室とが前記出力通路を介して連通することを特徴とする圧力流体制御装置。
  2. 請求項1記載の圧力流体制御装置において、前記可動コアに挿通孔が形成されるとともに、前記弁体が前記弁体部に比して幅狭な軸部を有し、
    前記軸部が前記挿通孔に挿通されていることを特徴とする圧力流体制御装置。
  3. 請求項1又は2記載の圧力流体制御装置において、前記固定コアに弾発部材収納穴が形成され、且つ前記弾発部材収納穴に、前記可動コアを弾発付勢する第2の弾発部材が収容されることを特徴とする圧力流体制御装置。
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