JP2017149222A - 演出装置、車輌及びコンピュータプログラム - Google Patents

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JP2017149222A
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Kazuya Sugihara
和也 杉原
隆弘 福田
Takahiro Fukuda
隆弘 福田
寧士 下茂
Yasushi Shimoshige
寧士 下茂
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Abstract

【課題】安全性を確保しつつ、自動車の運転の楽しさを思い起こすことができる演出装置、コンピュータプログラム及び車輌を提供する。
【解決手段】車輌に搭載され、車室内に画像を表示させる表示装置を用いた演出装置であって、前記車輌の走行状態を特定する特定部と、該特定部が特定した走行状態に応じて変化する光を含む演出画像を前記表示装置により前記車室内に表示させる表示制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の運転の楽しさを運転者に思い起こさせることができる演出装置、該演出装置が搭載された車輌、及び演出効果を実現するためのコンピュータプログラムに関する。
自動車運転による事故防止を含む安全性を考慮して、車輌の周囲の状況、特に運転者にとって死角となっている状況を表す画像を、運転者が視認できる箇所に表示する表示装置が提案されている。例えば車輌の後方を撮影した画像をインストルメントパネル内に設けられたディスプレイに表示させる表示装置が実用化されている。また特許文献1には、後方のみならずドア下部など窓以外の不可視となる範囲の外部状況を撮影した画像をディスプレイに表示する表示装置が提案されている(特許文献1等)。
ディスプレイ技術の進歩により、小型で薄型、又は可撓性若しくは曲面のディスプレイを利用することができるため、様々な場所に画像を表示させることが可能になっている。特許文献2には、ピラー部分の内側にディスプレイを設け、ピラー部分により不可視となっている外側の景色を撮影した画像をディスプレイに表示させ、ウィンドウから直接的に見える実景色と連続させることで死角を解消することが提案されている。特許文献3には、自動車の安全性ではなくエンターテインメント性に関し、車室内の天井部分に曲面ディスプレイを設け、自車位置に応じて、本来見えるはずの星空を表す天空図を表示させることが提案されている。
特開2010−109684号公報 特開2010−225165号公報 特開2002−328624号公報
特許文献1、2に開示されているように、従来技術にて提案されている車室内画像(映像)は、安全性を考慮して運転者を補助するものであって、自動車のエンターテインメント性の向上は考慮されていない。特許文献3に開示されている画像はエンターテインメント性を向上させるためのものであるが、運転者向けではなく同乗者向けである。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、安全性を確保しつつ、自動車の運転の楽しさを思い起こさせることができる演出装置、該演出装置を搭載した車輌、及び演出効果を実現するコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る演出装置は、車輌に搭載され、車室内に画像を表示させる表示装置を用いた演出装置であって、前記車輌の走行状況を特定する特定部と、該特定部が特定した走行状況に応じて変化する光を含む演出画像を前記表示装置により前記車室内に表示させる表示制御部とを備える。
本発明の一実施形態に係る演出装置は、前記表示制御部は、前記車輌の進行方向に沿った光を含む演出画像を前記表示装置により前記車室内に表示させる。
本発明の一実施形態に係る演出装置は、前記特定部は、車輌の走行速度を特定する速度特定部を有し、前記表示制御部は、前記速度特定部により特定された車輌の走行速度に応じて前記光の表示を変化させる。
本発明の一実施形態に係る演出装置は、前記演出画像は、前記車輌の運転者の注視野の範囲と、該注視野外であり周辺視野に対応する範囲とで色、濃淡、透過度、又は明暗が異なる。
本発明の一実施形態に係る演出装置は、前記演出画像に含まれる光は、前記車輌の運転者の注視野の範囲では透明であり、周辺視野から視野外へ向けて透過度が徐々に低くなる。
本発明の一実施形態に係る演出装置は、前記演出画像は、前記車輌の進行方向に沿って間隔を有して連続する複数の光を含む動画像であり、前記間隔の長さは、前記車輌の進行先から、運転者の側方へ向けて徐々に長くなるようにしてあり、前記速度特定部により特定された走行速度に応じて変化する。
本発明の一実施形態に係る演出装置は、前記演出画像は、前記車輌の窓に対応する範囲に表示される。
本発明の一実施形態に係る演出装置は、前記演出画像は、前記車輌の窓以外のドア内側、ピラー内側、又は床部分に表示される。
本発明の一実施形態に係る演出装置は、前記特定部により特定された走行状況に応じた種類の音を出力する音出力部を更に備える。
本発明の一実施形態に係る車輌は、上述の演出装置の内のいずれか1つが搭載されている。
本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムは、車輌に搭載されたコンピュータに、車室内に画像を表示する表示装置へ画像を出力させるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータに、前記車輌の走行状態を特定するステップ、特定された走行状態に応じて変化する光を含む演出画像を作成させるステップ、及び、作成された演出画像を前記表示装置により前記車室内に表示させるステップを実行させる。
本発明の一実施形態では、車室内に設けられた表示装置に、車輌の走行状態に応じて変化する光を含む演出画像が表示される。
本発明の一実施形態では、車輌の進行方向に沿って変化していく様を表す演出画像が表示される。
本発明の一実施形態では、車輌の走行状態として走行速度が特定され、特定された走行速度に応じた速度で後逸していく光を含む演出画像が表示される。
本発明の一実施形態では、表示装置により表示される演出画像に含まれる光は、運転者の注視野の範囲と、周辺視野に対応する範囲とで色、濃淡、透過度又は明暗が異なる。これにより、運転者の視野が阻害されることなく、自己運動感覚が誘発されて体感速度が上昇する。
本発明の一実施形態では、表示装置により表示される演出画像に含まれる光は、運転者の注視野の範囲から周辺視野、更に視野外へ向けて透過度が徐々に低くなる。これにより、運転者の視野が阻害されることなく、自己運動感覚が誘発されて体感速度が上昇する。
本発明の一実施形態では、表示装置により表示される演出画像は、間隔を有して連続する複数の光を含み、進行先から運転者の側方に向けて、間隔が徐々に長くなる。また、車輌の走行状態に応じて前記間隔が変更される。これにより、走行速度の違いが表現される。
本発明の一実施形態では、演出画像は車輌の窓に対応する範囲に表示される。窓は前方窓(風防窓)及び側面窓(運転席及び助手席ドアの窓)、又は更に天井窓である。窓の範囲に限定することにより、動きのある画像が表示されても運転者にとって不自然さを感じさせない。
本発明の一実施形態では、前記車輌の窓以外のドア内側、ピラー内側、又は床部分に演出画像が投影されるか、又は、表示面を有する表示部が別途設けられる。これにより、運転者の周辺視野が走行状況に応じて変化する光を含む演出画像に占められ、自己運動感覚がより効果的に誘発される。なお窓以外の部分に表示される演出画像には外の景色の画像を含むとよい。
本発明の一実施形態では、車輌の走行速度に応じた種類の音が更に出力される。出力される音はエンジン音、周辺環境音等であってよい。エンジンの場合は走行速度に応じて回転数が変化するから、その変化を運転者が感じられるように音の種類(回転数の違い)又は音量が変化するとよい。実際の走行中のエンジン(又はモータ)音をリアルタイムに集音したものであってもよいし、実際の周辺環境の音を集音し、走行中の車輌から発生する音をキャンセルする処理を行なったものであってもよい。
本発明のいくつかの実施形態によれば、安全性を確保しつつ、ユーザに自動車の運転の楽しさを思い起こさせることができる。
本発明に係る演出装置による演出効果の概要を示す説明図である。 実施の形態1における走行演出システムの構成を示すブロック図である。 注視野及び周辺視野の範囲の例を示す説明図である。 注視野及び周辺視野の範囲の例を示す説明図である。 設定情報に含まれている周辺視野の例を示す説明図である。 記憶されている画像情報の内容例を示す説明図である。 記憶されている画像情報の内容例を示す説明図である。 記憶されている画像情報の他の態様の例を示す説明図である。 記憶されている画像情報の他の態様の例を示す説明図である。 記憶されている画像情報の他の態様の例を示す説明図である。 記憶されている画像情報の他の態様の例を示す説明図である。 情報端末装置にて選択を受け付ける処理手順の一例を示すフローチャートである。 情報端末装置にて表示される操作画面の例を示す説明図である。 演出装置による演出画像の表示処理の一例を示すフローチャートである。 表示範囲の他の例を示す説明図である。 実施の形態2における走行演出システムの構成を示すブロック図である。 ディスプレイの設置例を示す説明図である。 実施の形態2における演出装置による演出画像の表示処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2における表示例を示す説明図である。 実施の形態3における演出装置の制御部による表示処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。なお、以下に示す実施の形態は例示であって、本発明は以下の構成に限られないことは勿論である。
図1は、本発明に係る演出装置による演出効果の概要を示す説明図である。図1は、高速道路を走行中の車輌の運転者の視界を模式的に示している。図1では、実際に運転者の視界に窓越しに写る光景を網点で示している。演出装置により、実際の運転者の視界に映る光景に対し、同視界に含まれる前方窓(風防窓)、及び側面窓(運転席及び助手席のドアの窓)上に前方から後方へ走り抜ける光の帯が複数重畳されて表示される。光の帯は、運転者の視野を妨げないように注視野ではほぼ透明、周辺視野では半透明で表示される。なおここでほぼ透明とは、道路運送車両の保安基準等を満たす範囲で透明であって可視光線の透過率が100%でなくともよいことを意味する。図1における光の帯は、透過度が側方へ向けて徐々に低下するグラデーションで表示されている(ハッチング密度は透過度の低さに対応している)。なお光の帯は、連続する複数のフレーム画像が順に表示されることで、映像として表現される。
図1に示したような光を含む演出画像の表示により、運転者の視野が阻害されることなく、運転者の自己運動感覚が誘発されて体感速度を上昇させる。その他、光の演出によって車輌という特別な空間で移動することへの高揚感を向上させる効果、又は運転中の車輌のエンジン音を出力するなどして運転の臨場感を向上させる効果が期待される。以下、図1に示した演出を実現するための実施の形態について、複数の例を挙げて説明する。
(実施の形態1)
図2は、実施の形態1における走行演出システムの構成を示すブロック図である。走行演出システムは、演出装置1、車載通信バス2、センサ3、表示装置4、スピーカ5及び情報端末装置8を含む。
演出装置1は、複数の車載ECU(Electronic Controller Unit)の内の1つであり、後述する処理によって表示装置4を制御して演出画像を表示させる。演出装置1の内部構成及びその処理内容については詳細を後述する。
車載通信バス2は、演出装置1を含む複数の車載ECU間で情報を送受信するための通信媒体である。車載通信バス2の規格は、CAN(Controller Area Network )、LIN(Local Interconnect Network)、MOST(Media Oriented Systems Transport)、FlexRay (登録商標)、Ethernet(登録商標)等の車載通信用規格のいずれであってもよい。車載通信バス2は、演出装置1に接続し、演出装置1宛ての情報を伝送する。
センサ3は、車輌の状況を検知して出力するものの総称である。センサ3は例えば、車輪速センサを含む。センサ3は、アクセル開度を検知するセンサを含んでもよい。またセンサ3は、車外の周辺環境の音、又はエンジン音を集音する集音部を含んでもよい。センサ3は演出装置1に接続されており、演出装置1へ検知信号を出力する。
表示装置4は、車室内の運転者の視野内に画像を表示させる装置である。実施の形態1において表示装置4は、前方窓及び側面窓へ夫々画像を投影するHUD(Head Up Display)を用いる。前方窓及び側面窓夫々のガラス面に透明な有機EL(Electroluminescence )ディスプレイを貼り付けるようにして設け、ディスプレイに直接的に画像を表示する構成としてもよい。また表示装置4は、プロジェクタを用いてもよい。表示装置4は演出装置1から画像信号を受け付け、画像を表示させる。
スピーカ5は、車載音響システムに含まれるスピーカを用いる。スピーカ5は演出装置1からの音信号を受け付け、音を出力させる。
演出装置1は、制御部10、記憶部11、入力部12、出力部13、通信部14及び車外通信部15を備える。
制御部10は、マイクロコントローラを用いる。制御部10は、CPU(Central Processing Unit )、内部メモリ、クロック、及び通信コントローラ等を含み、外部メモリである記憶部11に記憶される演出プログラム1Pに基づき演出装置1の各構成部を制御する。
記憶部11はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用いる。記憶部11は、制御部10が処理中に参照する各種設定情報、表示する演出画像の元となる画像情報110及び延出プログラム1Pを記憶している。そして制御部10は記憶部11を参照して各種情報及びプログラムの読み出しが可能である。また記憶部11には、画像情報110が記憶されると共に、表示させる範囲、表示形態を規定する設定情報が予め記憶されている。なお記憶部11は予め録音された音、又は録音に加工を加えた音等の演出音情報を記憶してもよい。演出音情報は、複数の速度範囲別に異なる音(エンジンの回転数の違い、タイヤの摩擦音等)の情報が記憶されているとよい。
入力部12は、センサ3と接続するインタフェースである。入力部12はA/D変換機能を内蔵してもよく、制御部10は入力部12によりセンサ3からの信号を入力し、入力信号から検知結果を取得する。
出力部13は、表示装置4及びスピーカ5と接続するインタフェースである。出力部13はD/A変換機能を内蔵してもよく、制御部10からの制御に基づいて画像信号を表示装置4へ出力し、音信号をスピーカ5へ出力する。
通信部14は、車載通信バス2への情報の送信、及び情報の受信を実現する。例えば車載通信バス2にCANバスを用いる場合にはCANトランシーバを含む。
車外通信部15は、WiFi(Wireless Fidelity )、Bluetooth(登録商標)等の無線通信を実現する。制御部10は、車外通信部15により情報端末装置8との間で情報を送受信することが出来る。なお車外通信部15は無線に限らず、USB(Universal Serial Bus)ケーブル、充電ケーブル等の有線により通信を実現するものであってもよい。
情報端末装置8は、所謂スマートフォンと呼ばれる表示部、電話通信及び無線通信機能を備えるコンピュータである。タブレット型PC(Personal Computer )であってもよい。情報端末装置8は、制御部80、記憶部81、一時記憶部82、表示部83、操作部84、通信部85及びGPS受信部86を備える。
制御部80は、CPUを用い、記憶部81に記憶されている走行演出システム対応のアプリプログラム8Pを読み出して実行することにより、情報端末装置8を走行演出システムの端末装置として機能させる。
記憶部81は、フラッシュメモリを用いる。記憶部81は、制御部80が読み出すアプリプログラム8Pを含むコンピュータプログラムを記憶している。なお、記憶部81は、フラッシュメモリ以外の記憶装置を用いてもよい。一時記憶部82は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等のRAMを用い、制御部80の処理によって生成される情報を一時的に記憶する。
表示部83は、タッチパネル内蔵型液晶ディスプレイを用いる。制御部80は、表示部83へテキスト及びアイコン等の画像を含む各種操作画面を表示させる。操作部84は、表示部83に内蔵されるタッチパネル及び情報端末装置8の筐体に設けられるボタン群を用いる。操作部84は、タッチパネルにてユーザによる接触及び接触箇所の位置情報を制御部80へ通知する。また、操作部84は、ボタンの押下及び押下時間等の情報を制御部80へ通知する。なお表示部83はタッチパネル内蔵型でなくともよく、ボタン等からなる操作部84と共にユーザへ操作画面を表示し、操作を受け付けるようにしてもよい。
通信部85は、WiFi、又はBluetooth(登録商標)等の無線通信を実現する。制御部80は通信部85により、演出装置1と通信が可能である。
GPS受信部86は、GPSと通信を行なって情報端末装置8の位置情報及び時刻情報を取得する。
演出装置1の記憶部11に記憶されている設定情報について説明する。図1に示したような光の演出は、運転に支障をきたさないよう、注視野を除外するように設定してある。図3及び図4は、注視野及び周辺視野の範囲の例を示す説明図である。図3は運転者が運転席に座っている状態における模式上方透視図を示し、図4は模式側方透視図を示している。図3に示すように、注視野は水平方向では視野180〜200°の内大きくとも90°程度であり、図4に示すように垂直方向では大きくとも70°程度であると言われている。即ち人間の注視野は16:9の横長のワイド画面状である。そして、運転者の目に映るも動きによって誘発される自己運動感覚は、水平方向に20°から起こり始め110°で飽和すると言われている。したがって、水平方向に90°〜110°の間の範囲、垂直方向に70°〜110°の間の範囲を、自己運動感覚を誘発させる周辺視野とする。
記憶部11に記憶されている設定情報には、上述した周辺視野の情報が含まれている。図5は、設定情報に含まれている周辺視野の例を示す説明図である。周辺視野の情報は図5に示すように、水平方向に90°〜110°の間の範囲、且つ垂直方向に70°〜110°の間の範囲を前方窓及び側面窓に投影した場合の境界線の情報として記憶されている。図5中では境界線を破線で示している。図5では、湾曲し且つ傾斜している前方窓及び側面窓にて投影された周辺視野の範囲を、運転者の視点から見える様子により示している。窓面上における注視野及び周辺視野の境界線は、湾曲及び傾斜を考慮して歪曲されている。なお周辺視野の情報は、車種、座席のオプション、座席位置(高さ)及び身長別に記憶され、納車時にディーラ等によって選択され、座席位置及び運転者の身長について選択可能にしてあるとよい。
また図5に示すように、設定情報には視野を妨害しないようにドアミラーに対応する部分は除外するように演出画像の表示と非表示との境界線の情報が含まれている。ドアミラーに対応する範囲は、光の演出が表示されないように設定される。
記憶部11に記憶されている画像情報110について説明する。図6及び図7は、記憶されている画像情報110の内容例の1つを示す説明図である。図6及び図7では、実線により画像に含まれる光の形状を表し、ハッチングにより透明背景を示す。なお図6及び図7はいずれも、前方窓及び側面窓に投影する画像の一例を、運転者の視点から見える様子により示している。表示装置4から投影される画像は、放射状の直線状の光が図6及び図7に示すように見えるようにするため、前方窓及び側面窓の湾曲及び傾斜、更にはピラー部分に投影されても自然に見えるように車室内空間の立体的形状を考慮してある。
図6及び図7に示す例は、光の帯が放射状に拡がるように表される態様の1つを示している。画像情報110は、複数のフレーム画像を含む。図6及び図7は夫々、1つの態様の内の異なるフレーム画像に対応している。図7は図6の例から数フレーム分後のフレーム画像に対応し、放射状に拡がる光の帯が側方及び上方を通り抜けて後逸し、進行方向の先から新たな光の帯が生まれ、同様にして後逸していく様が表されている。そして図6及び図7に示す例では、前方から側方及び上方へ向けて、徐々に透過度が低くなるようにしてある。透過度は、図5に示した周辺視野の情報に基づいて、注視野に含まれる範囲はほぼ透明、周辺視野(〜110°)に対応する範囲は半透明、周辺視野外(110°〜200°)に対応する範囲は、更に低くなるように設定してある。透過度の高低(光の明暗)によって、遠近感を生じさせ、体感速度を上昇させるためである。また、運転者の正面前方から水平方向の範囲に、運転者に向かって動くもの、又は光の点灯が表示された場合、運転者は視角吸引作用により、動くもの又は光を注視してしまうため、注視野においてはほぼ透明となるようにしてある。なお記憶される画像情報110は、不透明な光の帯で表現し、図5の周辺視野、及び表示と非表示との境界線を示す情報に基づいて透過度(α値)のグラデーション(階調)を示すマスク画像を作成しておき、画像情報110に含まれる複数のフレーム画像とマスク画像とを合成するとよい。
なお図6及び図7に示す例の場合、走行速度に応じて光の帯の長短が変更されるとよい。例えば走行速度が速くなるほど、光の帯は短縮される。これにより臨場感及び体感速度の上昇が効果的になる。複数の速度範囲別に異なる長さの光の帯が表現されたフレーム画像が記憶されていてもよいし、後述の表示処理中に各光の帯の長短を変更する画像処理を行なうようにしてもよい。また走行速度が速くなるほど注視野の範囲が狭くなる。したがって走行速度の速さに応じて、透明で表示される領域を拡縮するようにしてもよい。
更に画像情報110は、複数の表示態様別に、上述したような対応するフレーム画像を記憶している。図8から図11は、記憶されている画像情報110の他の態様の例を示す説明図である。図8から図11ではいずれも、実線により画像に含まれる光の形状を表し、ハッチングにより透明背景を示す。また図8から図11はいずれも、前方窓及び側面窓に投影する画像の一例を、運転者の視点から見える様子により示している。即ち、表示装置4から投影される画像は、放射状の直線上の光が図8から図11に示すように見えるようにするため、前方窓及び側面窓の湾曲及び傾斜、更にはピラー部分に投影されても自然に見えるように車室内空間の立体的形状を考慮してある。
図8に示す例は、図6及び図7同様に、光の帯が放射状に拡がるように表される態様を示しているが、前方から側方へ向けて透過度が変化するのではなく、各光の帯が分断されていて、前方から側方に向けて帯の長さが長く表されている。つまり進行方向に近い程短く、側方に対応する帯程長く、更に後方に向けて徐々に収縮され、遠近感を生じさせるように表されている。また分断された光の帯の間隔も、前方から側方に向けてその間隔が長く表されている。なお図8に示す例においても、光の帯は映像として表現され、分断された光の帯が夫々伸びるようにして前方から側方へ走り抜け、更に後逸していき、進行方向から新たな短い帯が生まれていく様が表される。また、図8に示す例においても図6及び図7同様に、注視野内には光の帯が出現しないようにしてある。図8の例においては、光の帯の透過度は半透明で一定であるが、更に、周辺視野から視野外に向けて透過度を低く、又は、色を濃く、又は明るくしてあってもよい。
図9に示す例は、図8同様に、光が放射状に拡がるように、且つ前方から側方に向けて光の長さが長く表されているが、帯状の光ではなく、細い線状に表される態様を示している。つまり、前方から側方に向けて長さが長く表された複数の光の線分により表現されている。図9に示す例においても、線状の光は映像として表現され、複数の光の線分が夫々伸びるようにして前方から側方へ走り抜け、更に後逸していき、進行方向から新たな光の線分が生まれ、更に側方及び上方を通過して後逸していく様が表される。
図10及び図11は、車輌の進行方向の先から放射状に拡がる光の点及びその光跡が表されている。図10及び図11は夫々、1つの態様の内の異なるフレーム画像に対応している。図11は図10の例から数フレーム分後のフレーム画像に対応し、放射状に拡がる光が側方及び上方を通り抜けて後逸し、進行方向の先から新たな光の点が生まれ、同様にして光跡を残しながら後逸していく様が表されている。なおこのとき、光跡については省略し、光の点の移動のみ表現される態様であってもよい。図10及び図11に示す例においても図6及び図7同様に、注視野内には移動する光が出現しないようにしてある。図10及び図11の例においては、光跡の透過度は半透明で一定であるが、更に、周辺視野から視野外に向けて透過度を低く、又は、色を濃く、又は明るくし、近づくほどに光が明るく見える様子を表すようにしてもよい。
また図6〜11に示した態様の演出画像では、車両の進行方向に沿った帯状又は光跡の等の線状の光が含まれているが、これに限らない。線状の光ではなく車輌の進行方向に沿うように線状に配列された複数の光の粒(ドット)が夫々、進行方向から後方に順に点灯し、更に順に消灯することでドット状の光が前方から後方へ後逸していく様が表される態様であってもよい。勿論、複数の光の粒の列は、放射状に複数列分だけ配されるとよい。また光の粒が後逸していく様は、各時点で点灯している光の粒を結んだ場合に円形、楕円形、多角形又は星形を描くように、進行方向の中心から外側へ各列で同期して拡がっていく態様としてもよい。
これらの情報を元に、図1に示したような演出画像の表示を行なう処理についてフローチャートを参照して説明する。まず、演出画像は図6から図11に示したように、複数の表示態様が存在するので、情報端末装置8にて、演出画像の表示/非表示の選択、表示が選択される場合の演出の態様の選択を受け付ける。また情報端末装置8のGPS受信部86経由で取得する時刻情報に基づいて、演出装置1は演出画像に含まれる光の色、濃淡、透過度又は明暗を設定する。
図12は、情報端末装置8にて選択を受け付ける処理手順の一例を示すフローチャートである。図12に示す処理手順は、制御部80が操作部84での操作を受け付けて走行演出システム対応のアプリプログラム8Pの実行を開始すると以下の処理を開始する。
制御部80は、操作画面を表示部83に表示させ(ステップS801)、演出画像の表示及び非表示のいずれかの選択を受け付ける(ステップS802)。制御部80は、操作部84により、表示の選択を受け付けたか否かを判断し(ステップS803)、表示の選択を受け付けたと判断した場合(S803:YES)、演出装置1の記憶部11に記憶されている表示態様の種類の選択を受け付ける(ステップS804)。なお表示態様の種類は、表示態様のイメージを表現するタイトルが対応付けられており、選択できるようにしてもよい。
図13は、情報端末装置8にて表示される操作画面の例を示す説明図である。図13には、演出ON/OFFボタン831と、モード選択ボタン832とが示されている。演出ON/OFFボタン831は、演出画像の表示及び非表示の選択に対応する。図13における演出ON/OFFボタン831はオルタネートスイッチタイプであり、選択する度に演出ONと演出OFFとが切り替わる。図13では演出ONが選択されている状態を示している。演出ONが選択されている状態では、図13に示すようにモード選択ボタン832が有効化される。モード選択ボタン832は表示態様の種類を選択するボタンであり、複数の種類の内いずれか1つのみの選択が有効である。なお図13の例では、表示態様のイメージを表現するタイトル「ラグジュアリーカー」「サウンドカー」「AI(自動)」が対応付けられている。なおモード選択ボタン832では、夜間のみ表示、又は高速道路のみ表示等の演出画像の表示条件を選択することができるようにしてもよい。
図12のフローチャートに戻り説明を続ける。制御部80は、通信部85により演出装置1との通信接続を開始する(ステップS805)。このとき制御部80は、その後アプリプログラム8Pの終了、又は、車輌側で運転が終了しエンジンが停止されるなどするまで、通信部85により演出装置1の車外通信部15との間でペアリングされた状態としておくとよい。
制御部80は、演出装置1へ向けてステップS804で選択された表示態様の種類を示す情報を通信部85から送信する(ステップS806)。
次に制御部80は、GPS受信部86から時刻情報を受信し(ステップS807)、時刻情報が示す時刻を演出装置1へ向けて通信部85から送信する(ステップS808)。制御部80は、表示及び非表示、又は表示態様の再選択操作があったか否かを判断し(ステップS809)、再選択操作がないと判断された場合(S809:NO)、処理をステップS807へ戻し、一定の時間待機してステップS807及びS808の処理を定期的に実行する。ステップS809にて再選択操作があったと判断された場合(S809:YES)、制御部80は処理をステップS802へ処理を戻す。
ステップS803にて非表示の選択を受け付けたと判断された場合(S803:NO)、それまで演出装置1との間で通信接続が開始されていたときには、制御部80は演出装置1へ向けて演出画像の非表示を示す情報を通信部85から送信する(ステップS810)。そして制御部80は、通信部85による通信接続を終了させ(ステップS811)、処理をステップS801へ戻す。なおステップS803において演出装置1との間で通信接続が開始されていないとき、即ち演出装置1において演出画像の表示がなされていない場合には、ステップS810及びステップS811の処理は省略される。
制御部80は、アプリプログラム8Pが起動している間は図12のフローチャートに示した処理手順を継続し、終了操作がされた場合に処理を終了させる。
次に演出装置1における処理について説明する。図14は、演出装置1による演出画像の表示処理の一例を示すフローチャートである。なお演出装置1は以下に示す処理手順を、上述の情報端末装置8の操作画面により受け付けられた演出画像の表示/非表示、又は表示(演出オン)の場合の表示態様の種類の情報を受信した場合に開始する。
制御部10は、センサ3に含まれる車輪速センサからの検知信号を入力部12により入力し、検知信号が示す車輪速の検知結果から車輌の走行速度を特定する(ステップS1)。なおステップS1における車輌の走行速度の特定については、制御部10は他装置から車載通信バス2経由で走行速度を直接的に取得するようにしてもよい。
制御部10は、情報端末装置8から受信する時刻に基づき、現時刻を特定する(ステップS2)。制御部10は、記憶部11に記憶されている画像情報110から、選択されている表示態様に対応するフレーム画像を読み出す(ステップS3)。制御部10は、読み出したフレーム画像(透明処理後)を用い、特定された走行速度及び時刻に応じて表示させる映像データを作成する(ステップS4)。制御部10は、作成した映像データに対応する映像信号を出力部13から表示装置4へ出力する(ステップS5)。ステップS4における速度に応じた表示の方法は、例えば予め複数の速度範囲別にフレーム画像(映像データ)を作成しておき、走行速度に応じていずれかを選択する方法でもよいし、走行速度に応じてフレームレートを変更させる方法でもよい。またステップS4における時刻に応じた表示の方法は、例えば、昼間であれば表示させる画像の明度(輝度)を高くし、夜間であれば表示させる画像の明度を低くする方法である。
なお、ステップS4において図8又は図9に示したような表示態様が選択されている場合制御部10は、特定された走行速度に応じて表示させる映像データを作成するに際し、以下のように画像処理を行なうとよい。制御部10は、走行速度が速くなるほど、光の帯(線分)が後逸していく速度を上昇させる。又は、制御部10は、走行速度が速くなるほどに、分断された光の帯(線分)の長さを夫々短縮させ、更に光の帯(線分)間の間隔も短縮させる。予め複数の速度範囲別に異なるフレーム画像を記憶するようにしてもよいし、表示処理中に各分断された光の長短を変更する画像処理を行なうようにしてもよい。
また、図10及び図11に示す態様の画像情報110を用いる場合、制御部10は、上述のステップS4における特定された走行速度に応じて表示させる映像データを作成するに際し、光の点の速度を変更し、光跡の長短を変更するとよい。例えば走行速度が速くなるほど、光の点の速度は速くなり、光跡は伸長される。
更に制御部10はステップS5における処理と共に、選択されている表示態様に対応する種類の音信号を出力部13からスピーカ5へ出力する(ステップS6)。音信号は、センサ3に集音部が含まれる場合には集音された周辺環境の音若しくはエンジン音、又は両方であってもよく、制御部10は音量を速度又はセンサ3に含まれるアクセル開度センサから検知した開度に応じて変更するようにしてもよい。更に、複数の表示態様に対応付けて記憶部11には音の種類(集音されるエンジン音のみ、集音される周辺環境の音のみ、録音された音等)を識別する情報が予め記憶されていて、制御部10はこれに基づいて音信号を出力するようにするとよい。例えば図13の例に示されている「ラグジュアリーカー」が選択されている場合には、周辺環境の音のみを出力するようにし、「サウンドカー」が選択されている場合には、集音されるエンジン音、又は予め録音されているエンジン音を出力するようにする。また音信号に対してはノイズキャンセル処理が行なわれるようにし、制御部10は処理後の音信号を出力するようにしてもよい。更に音信号は、記憶部11において走行速度別に演出音情報が記憶してある場合、制御部10は走行速度に応じた演出音情報から音信号を作成して出力するとよい。
制御部10は、ステップS1からS6における処理を、演出画像の非表示が選択されるまで繰り返し実行する。
これにより、図1に示したように走行中に前方窓及び側面窓から目に映る実際の景色に、放射状に拡がっていく光が重畳されて表示される。放射状の光に誘発される自己運動感覚により、実際の景色から感じられる走行速度よりも体感速度が上昇する。光の演出によって車輌という空間で移動することへの高揚感を向上させ、車輌への訴求力を向上させることも可能である。更にエンジン音又は周辺環境の音が速度に応じて変更されて出力されるため体感速度が上昇し、更に臨場感が増す。そして体感速度が上昇するため、過度に実際の走行速度を上昇せずとも運転の楽しさを感じることができるという効果も期待される。勿論、演出画像は運転者の注視野を阻害しないように表示されるため、安全性を不要に低下させない。
このように実施の形態1では、運転者(又は同乗者)が所有する情報端末装置8と連携して処理が行なわれる。情報端末装置8を連携することによって演出画像の表示/非表示及び表示とする場合の表示態様の選択を受け付ける構成とし、更にこの情報端末装置8の既存のGPS受信部86の時刻情報を取得する機能を用い、演出画像を適切に変更する例を開示した。なお時刻情報の利用は必須ではない。演出装置1にGPS受信部を設けてもよいが、情報端末装置8の情報端末装置8にて取得できる種々の情報を演出装置1で用いることにより、より適切な表示が可能になる。つまり位置情報、渋滞情報、天気の情報等を用いることも可能である。そして情報端末装置8との連携を行なう場合には、情報端末装置8側で演出画像の設定情報を記憶しておくことにより、演出装置1側では運転者の嗜好に合わせた演出を行なうことも可能である。
また実施の形態1では、演出装置1の記憶部11に記憶されている画像情報110は、複数の表示態様別とし、情報端末装置8にて表示態様を選択する構成とした。しかしながら画像情報110は、情報端末装置8の記憶部81に記憶してあり、表示態様が選択された時点で、選択された表示態様に対応するフレーム画像が情報端末装置8から演出装置1へ送信されて演出に使用される構成としてもよい。
なお、表示態様のみならず演出画像が表示される範囲も、前方窓及び側面窓の範囲に限らない。側面窓には、後方座席のドアの窓及び三角窓が含まれてもよく、更に表示範囲には後方窓が含まれてもよい。後方座席の周辺にも演出画像が表示されることで、同乗者も速度を感じ、また車室内を特別な空間として楽しむことができる。後方窓はバックミラーに映るため、運転者がバックミラーを覗いたときに違和感を生じさせないよう、後方窓にも演出画像が表示されるとよい。また、表示装置4にHUD又はプロジェクタを用いる場合、窓以外を投影部分から除外せず、ピラー部分、天井部分に演出画像が投影されたとしてもよい。図15は、表示範囲の他の例を示す説明図である。図15に示すように、天井窓が存在する場合、天井窓の範囲へも演出画像が投影されるようにしてもよい。
(実施の形態2)
図16は、実施の形態2における走行演出システムの構成を示すブロック図である。実施の形態2における走行演出システムは、演出装置1、車載通信バス2、センサ3、表示装置4、スピーカ5、カメラ6及びディスプレイ71,72を含む。実施の形態2における走行演出システムの構成の内、実施の形態1における構成と共通するものについては同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
カメラ6は、可視光撮像素子又は赤外線用撮像素子を含むカメラを用いる。各カメラは、撮像素子で捉えた光の信号を映像信号としてリアルタイムに出力する。カメラ6は、複数台のカメラを用い、車輌の左斜め前方及び右斜め前方を夫々撮影するカメラと、左側方及び右側方を夫々撮影するカメラとを含む。左斜め前方を撮影するカメラは、左側部のドアミラーカバー部分又は前照灯の付近等の左側部に設けられ、右斜め前方を撮影するカメラは、右側部のドアミラーカバー部分又は前照灯の付近等の右側部に設けられる。左側方を撮影するカメラは、左側部のドアミラーカバー部分、又はドア等の左側部側に設けられ、左側座席の窓から見える範囲よりも下方の路面部分をも撮影範囲に含むように設けられる。右側方を撮影するカメラも同様に、右側部のドアミラーカバー部分、又はドア等の右側部側に設けられ、右側座席の窓から見える範囲よりも下方の路面部分をも撮影範囲に含むように設けられる。
ディスプレイ71は、例えば有機ELディスプレイを用いた曲面ディスプレイであり、ピラー部分の車室内側に設けられている。ディスプレイ72は、例えば有機ELディスプレイを用いた曲面ディスプレイであり、ドア内側に設けられている。
図17は、ディスプレイ71,72の設置例を示す説明図である。図17では、実際に運転者の視界に窓越しに写る光景とディスプレイ71,72にて表示される画像の範囲との両方を網点で示している。図17に示すように、ディスプレイ71は前方窓及び側面窓と連続するように窓及びピラー部分の寸法に合わせた大きさを有している。左前方のピラー部分のディスプレイ71には、左斜め前方を撮影するカメラにて撮影された映像の一部が表示され、右前方のピラー部分のディスプレイ71には右斜め前方を撮影するカメラにて撮影された映像の一部が表示される。ディスプレイ71に表示される映像の一部は、ピラー部分が存在しない場合に見えるはずの範囲をトリミングした範囲であり、運転者の視野において前方窓及び側面窓と景色が連続するように設定されている。ディスプレイ72は、ドア内側部分の凹凸と合わせて設計された形状を有している。右側座席のドア内側に設けられているディスプレイ72には右側方を撮影するカメラにて撮影された映像の一部が表示され、左側座席のドア内側に設けられているディスプレイ72には左側方を撮影するカメラにて撮影された映像の一部が表示される。ディスプレイ72に表示される映像の一部は、ドアの向こう側に見えるはずの範囲であり、運転者に違和感を生じさせないように設定されている。なおディスプレイ72は、運転席及び助手席のみならず、図示しない範囲(後方座席ドア内側)にも設けられていてもよい。更にディスプレイ72は、車室内の床面に設けられてもよい。
なおディスプレイ71,72にカメラ6にて撮影された実際の映像を表示させる場合、運転者の視野において自然に見えるように撮影角度及び範囲が設定されているため、同乗者からはその映像が不自然に見える可能性がある。したがって、同乗者からは実際の景色は見えないようにディスプレイ71,72の視野角が狭められていてもよい。又は、視角に応じて演出画像の内容が変わるようにするなど、助手席からも演出画像が自然に写るように適宜設計されているとよい。
実施の形態2における演出装置1において制御部10は、カメラ6に含まれる各所のカメラから入力した映像信号を対応するディスプレイ71,72へ夫々出力するに際し、それらの映像信号に基づく画像に、演出画像が重畳されるように映像信号を作成する処理を行なう。このときディスプレイ71,72にて表示される外の風景を含む演出画像と、表示装置4から前方窓及び側面窓へ投影される演出画像との間が同期するように処理されることが望ましい。
図18は、実施の形態2における演出装置1による演出画像の表示処理の一例を示すフローチャートである。図18のフローチャートに示す処理手順の内、図14のフローチャートに示した処理手順と共通する手順には同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
制御部10は、車輌の走行速度を特定し(S1)、現時刻を特定し(S2)、画像情報110を読み出した後(S3)、読み出した画像情報110に含まれる透明処理後のフレーム画像を、特定された走行速度及び時刻に応じて投影表示させる表示装置4向けの映像データを作成する(ステップS41)。更に制御部10は、読み出した画像情報110に含まれる透明処理後のフレーム画像を特定された走行速度に応じて、カメラ6から入力した映像信号に基づく映像に重畳表示させるディスプレイ71,72向けの映像データを作成する(ステップS42)。
図19は、実施の形態2における表示例を示す説明図である。図19に示すように、実施の形態2においては、前方窓及び側面窓に加え、ピラー部分及びドア部分から視認できる実際の景色に、放射状に拡がっていく光が重畳されて表示される。図19に示すように、窓部分以外にも自己運動感覚を誘発させる演出画像の表示範囲が拡がるので、更に体感速度を上昇させる。
なお実施の形態2では、前方窓及び側面窓以外の範囲に別途ディスプレイ71,72を設け、ディスプレイ71,72には車輌外の実際に見えるべき景色が表示される構成とした。しかしながらこれに限らず、ディスプレイ71,72にはカメラ6にて撮影される映像を表示することなく、後逸していく光を含む演出画像のみを表示させる構成としてもよい。
実施の形態2では、走行演出システムにカメラ6が含まれる。したがって、カメラ6から入力される映像信号を用いて以下に示すような処理を行なうようにしてもよい。演出装置1の制御部10は、走行中にカメラ6に含まれる斜め前方を撮影するカメラから入力する映像信号に基づく各フレーム画像から、実際に走行中の道路上の区画線の内、破線又は点線状の区画線(白い破線、ボッツドッツ等)を認識する。そして制御部10は、認識した区間線に含まれる複数の線分の長さ、破線又は点線の間隔を特定し、特定した長さ及び間隔に基づいて、上述の図8及び図9に示したような分断された光の帯の長さ及び間隔を設定する。これにより、実際に窓から視認できる景色との間で違和感を生じさせない演出画像を表示させることが可能になる。
(実施の形態3)
実施の形態3における演出装置1は、情報端末装置8及び車載通信バス2経由で取得できる車輌の走行状況を示す走行情報に基づき、演出画像の前記演出画像に含まれる光の移動速度、前記光の色、濃淡、透過度、又は明暗を自動的に設定する。実施の形態3における走行演出システムのハードウェア構成は、実施の形態1における構成と同様であるから、共通する構成には同一の符号を付して詳細な説明を省略し、以下、詳細な処理手順についてフローチャートを参照して説明する。
実施の形態1の図13に示した操作画面中のAIモードをモード選択ボタン832で選択された場合に、制御部80からAIモードでの演出が選択されたことが演出装置1へ送信され、演出装置1の制御部10は、走行情報に基づき以下に示すような処理を行なう。図20は、実施の形態3における演出装置1の制御部10による表示処理手順の一例を示すフローチャートである。
制御部10は、車輌の走行速度を特定する(ステップS101)。ステップS101の走行速度の特定は、センタ3に含まれる車輪速センサから求める特定方法でもよいし、通信部15により他装置から速度の情報を取得するようにしてもよい。
制御部10は更に、情報端末装置8経由で受信する時刻に基づき、現時刻を特定し(ステップS102)、情報端末装置8のGPS受信部86により受信できる位置情報に基づき、車輌の位置を特定する(ステップS103)。
制御部10は更に、車載通信バス2経由で照度センサからの信号に基づき、走行中の道路周辺における照度を取得する(ステップS104)。ステップS104においては、センサ3が照度センサを含む構成とし、直接的に取得するようにしてもよい。なお照度以外に、降雨センサから降雨の有無の情報を取得してもよい。
制御部10は、ステップ103で特定した位置に基づき、車載通信バス2経由でナビゲーションシステムのECUから地図情報等を取得することにより走行中道路の種別(市街地道路、自動車専用道路、道路の幅、事故多発道路等)を特定する(ステップS105)。
次に制御部10は、特定された時刻に基づいて昼間か否かを判断する(ステップS106)。昼間であると判断された場合(S106:YES)、制御部10は、演出画像の光の色、明度を明るめに設定し、透過度を低め、濃度を低めに設定する(ステップS107)。なお昼間用の色、濃淡、透過度、明暗について予め記憶部11に設定情報として参照できるように記憶しておくとよい。透過度、濃度の高低、色、明暗についてはこの限りではなく、安全を考慮して実測に基づき設定されるとよく、また運転者の嗜好に応じて設定するようにしてもよい。
制御部10は、画像情報110から、走行中道路の種別に応じた表示態様のフレーム画像を読み出す(ステップS108)。例えば自動車専用道路であれば光の帯が多数表示され、より体感スピードを上昇させるような色の演出画像とし、道路の幅が狭い場合には演出画像は非表示とするなど、安全を考慮した設定がされるとよい。
制御部10は、読み出したフレーム画像の色、濃淡、透過度、及び明暗を、ステップS106で設定された光の色、濃淡、透過度、及び明暗を基準としてステップS104で取得した照度に応じて再設定する(ステップS109)。制御部10は、設定後のフレーム画像を、ステップS101で特定された速度に応じて表示させる映像データを作成し(ステップS110)、映像データに対応する映像信号を出力部13から出力する(ステップS111)。
制御部10は、ステップS111における処理と共に、走行中道路の種別に応じた音信号を出力部13からスピーカ5へ出力する(ステップS112)。ステップS112において制御部10は例えば、市街地道路でもなく自動車専用道路でもなく、森林間、山間等の道路であれば、集音される音に対してノイズキャンセル処理を行なった上で周辺環境の音のみ出力する。ここで周辺環境の音とは周辺の木々の葉擦れの音、鳥の声等であり、ノイズキャンセル処理によって、走行中の車輌から発生する音などは抑制される。またステップS112において制御部10は、走行中道路が自動車専用道路であれば集音されるエンジン音、又は録音された演出音(予め録音されたエンジン音)を出力する。そして更に、音量を走行速度又はセンサ3に含まれるアクセル開度センサから検知した開度に応じて変更する。
ステップS106にて夜間であると判断された場合(S106:NO)、制御部10は、演出画像の光の色、明度を暗めに設定し、透過度を高め、濃度を高めに設定し(ステップS113)、処理をステップS108へ進める。なおステップS113における透過度、濃度の高低、光及び明暗は、ステップS107同様に、安全を考慮して実測に基づき設定されるとよく、また運転者の嗜好に応じて設定するようにしてもよい。
制御部10は、ステップS101からS113における処理を、演出画像の非表示が選択されるまで繰り返し実行する。
このように実施の形態3におけるAIモードでは、演出装置1は走行速度のみならず、時刻、位置、天候などの情報に応じて演出画像を調整する。これにより周辺環境における天候の良し悪し、走行中の道路の種別等に応じて異なる視界を阻害しないようにすると共に、周辺環境に応じて適切な演出を実現することができる。また、上述の処理手順鵜の内、設定される色、濃度、透過度、及び明暗については、運転者の嗜好に応じて選択設定された場合、制御部10は選択設定された内容を周辺環境の条件と対応付けて記憶部11に記憶し、学習データとして保持するとよい。学習データは運転者に対応付けられるように情報端末装置8の記憶部81にて保持されるようにしてもよい。これらの学習データを元に、運転者の嗜好の学習機能が追加されることで、利便性、ラグジュアリー感が向上する。
なお実施の形態1から3にて示した情報端末装置8はナビゲーションシステムのECUであってもよい。この場合、演出装置1は車外通信部15を備えることなしに、通信部14から車載通信バス2を介して情報端末装置8から各情報を受信する。そして演出装置1の制御部10は、ナビゲーションシステムにおけるディスプレイ及び操作部を用いて操作を受け付け、ナビゲーションシステムのECUから操作内容を、車載通信バス2を介して通信部14により受信して用いればよい。また、実施の形態1から3では、表示形態を情報端末装置8から選択可能な構成としたがこれに限らない。例えば情報端末装置8を不要とし、演出装置1のみの処理により、予め設定された1つの表示形態にて演出画像が出力表示される構成としてもよい。この場合演出装置1は車外通信部15を不要とする。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 演出装置
10 制御部(特定部、速度特定部、表示制御部)
11 記憶部
110 画像情報(演出画像)
1P 演出プログラム
12 入力部
13 出力部(音出力部)
4 表示装置
5 スピーカ
71,72 ディスプレイ(表示部)

Claims (11)

  1. 車輌に搭載され、車室内に画像を表示させる表示装置を用いた演出装置であって、
    前記車輌の走行状況を特定する特定部と、
    該特定部が特定した走行状況に応じて変化する光を含む演出画像を前記表示装置により前記車室内に表示させる表示制御部と
    を備えることを特徴とする演出装置。
  2. 前記表示制御部は、前記車輌の進行方向に沿った光を含む演出画像を前記表示装置により前記車室内に表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の演出装置。
  3. 前記特定部は、車輌の走行速度を特定する速度特定部を有し、
    前記表示制御部は、前記速度特定部により特定された車輌の走行速度に応じて前記光の表示を変化させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の演出装置。
  4. 前記演出画像は、前記車輌の運転者の注視野の範囲と、該注視野外であり周辺視野に対応する範囲とで色、濃淡、透過度、又は明暗が異なる
    ことを特徴とする請求項1から3の内のいずれか1つに記載の演出装置。
  5. 前記演出画像に含まれる光は、前記車輌の運転者の注視野の範囲では透明であり、周辺視野から視野外へ向けて透過度が徐々に低くなる
    ことを特徴とする請求項1から3の内のいずれか1つに記載の演出装置。
  6. 前記演出画像は、前記車輌の進行方向に沿って間隔を有して連続する複数の光を含む動画像であり、
    前記間隔の長さは、前記車輌の進行先から、運転者の側方へ向けて徐々に長くなるようにしてあり、前記速度特定部により特定された走行速度に応じて変化する
    ことを特徴とする請求項3に記載の演出装置。
  7. 前記演出画像は、前記車輌の窓に対応する範囲に表示される
    ことを特徴とする請求項1から6の内のいずれか1つに記載の演出装置。
  8. 前記演出画像は、前記車輌の窓以外のドア内側、ピラー内側、又は床部分に表示される
    ことを特徴とする請求項1から6の内のいずれか1つに記載の演出装置。
  9. 前記特定部により特定された走行状況に応じた種類の音を出力する音出力部
    を更に備えることを特徴とする請求項1から7の内のいずれか1つに記載の演出装置。
  10. 請求項1から9の内のいずれか1つに記載の演出装置が搭載されていることを特徴とする車輌。
  11. 車輌に搭載されたコンピュータに、車室内に画像を表示する表示装置へ画像を出力させるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記車輌の走行状態を特定するステップ、
    特定された走行状態に応じて変化する光を含む演出画像を作成させるステップ、及び、
    作成された演出画像を前記表示装置により前記車室内に表示させるステップ
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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