JP2017149045A - タイヤ製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアー残りが抑制されたタイヤの製造方法の提供【解決手段】このタイヤの製造方法は、ストリップ16に貫通孔が形成されるホーリング工程と、ストリップ16がフォーマ14の外面14aに巻き重ねられて積層されてゴム部材が形成される成形工程とを備えている。成形工程において、ストリップ16の先端の先に、ストリップ16と外面14aとの間に先端隙間が形成される。ストリップ16が先端隙間の外側を覆う覆い部を形成している。ホーリング工程において、覆い部の位置が特定されている。覆い部に、貫通孔が形成されている。好ましくは、ホーリング工程において、成形工程で積層される前のストリップ16に、貫通孔が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤのゴム部材の製造方法に関する。
タイヤの製造方法は、未加硫の生タイヤが形成される予備成形工程と、この生タイヤが加硫されてタイヤが得られる加硫工程とを備えている。この予備成形工程では、トレッド、サイドウォール、クリンチ等の各部を構成するゴム部材が準備される。これらのゴム部材が貼り合わされて、生タイヤが成形される。
これらのゴム部材の成形方法の一つとして、テープ状のストリップを巻き重ねて、ゴム部材を形成する方法がある。例えば、ドラムの外周面に、ストリップが積層される。このストリップが積層されて、所定の断面形状のゴム部材が形成される。この様にして、ストリップからトレッドやサイドウォール等を構成するゴム部材が成形される。
この方法では、ストリップを用いて種々の断面形状が成形される。この方法は、ゴム部材を種々の断面形状に押し出す必要がない。この方法は、大型のゴム押出機を必要としない。また種々の形状のゴム部材を中間在庫として保管する必要がない。
特開2008−162028号公報のタイヤの製造方法では、ゴム部材に穿孔するホーリング装置が開示されている。ゴム部材には、穿孔によって貫通孔が形成されている。この方法の予備成形工程では、このゴム部材が積層されている。このゴム部材が積層されて、生タイヤが得られている。この方法では、重ね合わされたゴム部材の間の残留エアーは、貫通孔から排出されている。この貫通孔によって、エアー残りが抑制されている。
特開2008−162028号公報
ストリップが巻き重ねられたゴム部材においても、エアー残りが発生しうる。このエアー残りは、タイヤの外観不良の一因となる。エアー残りは、転がり抵抗の低下やユニフォミティの低下を招来しうる。ストリップが巻き重ねられる方法では、ストリップの長手方向に沿って、エアー残りが生じ易い。このストリップでは、長手方向に沿って貫通孔が形成されることで、エアーが排出されうる。
ストリップが巻き重ねられたゴム部材では、ストリップの先端にも隙間が生じる。この隙間は、比較的に小さい。長手方向に沿って形成される貫通孔では、この隙間からエアーを十分に排出し得ない。近年、タイヤには、更なる品質の向上が要求されている。この品質向上の観点から、この様な僅かな隙間からもエアーが排出されることが好ましい。
本発明の目的は、エアー残りが抑制されたタイヤの製造方法の提供にある。
本発明に係るタイヤの製造方法は、ストリップに貫通孔が形成されるホーリング工程と、上記ストリップがフォーマの外面に巻き重ねられ、積層されてゴム部材が形成される成形工程とを備えている。
上記成形工程において、上記ストリップの先端の先に、上記ストリップと上記外面との間に先端隙間が形成されている。上記ストリップは、上記先端隙間の外側を覆う覆い部を形成している。
上記ホーリング工程において、上記覆い部の位置が特定されている。上記覆い部に貫通孔が形成されている。
好ましくは、上記ホーリング工程において、上記成形工程で積層される前の上記ストリップに、上記貫通孔が形成されている。
好ましくは、上記ホーリング工程において、上記貫通孔の直径dは、1mm以上2mm以下にされている。
好ましくは、上記ホーリング工程において、上記覆い部は、上記ストリップが積層された2以上の複数層から形成されている。上記複数層のそれぞれの層に上記貫通孔が複数並べられて形成されている。上記並べられた複数の上記貫通孔の間隔cは、5mm以上10mm以下にされている。
好ましくは、上記ホーリング工程において、上記覆い部は、上記ストリップが積層された2以上の複数層から形成されている。上記複数層のそれぞれの層に上記貫通孔が複数並べられて形成されている。上記貫通孔の直径dに対して上記並べられた複数の上記貫通孔の間隔cの比は、1.0以上にされている。
本発明に係る、タイヤ用ゴム部材の製造設備は、ストリップを搬送する搬送装置と、上記ストリップに貫通孔を形成するホーリング装置と、上記ストリップをその外面に積層されるフォーマと、制御装置とを備えている。
上記搬送装置は、上記ストリップを上記ホーリング装置に供給する機能と、上記ホーリング装置から上記フォーマに供給する機能とを備えている。
上記制御装置は、
上記フォーマの外面に上記ストリップが巻き重ねられて複数層が積層された状態における、上記ストリップの先端の先であって上記ストリップと上記外面との間に形成される先端隙間の位置と、上記先端隙間の外側を覆う覆い部を形成する上記ストリップの位置とを特定する機能と、
上記ホーリング装置によって、上記覆い部を形成するストリップの位置に、貫通孔を形成させる機能とを備えている。
好ましくは、上記搬送装置は、第一貯留装置と第二貯留装置とを備えている。上記第一貯留装置は、上記ストリップを貯留する機能と、上記ストリップを上記ホーリング装置に供給する機能とを備えている。上記第二貯留装置は、上記ストリップを貯留する機能と、上記ストリップを上記ホーリング装置から上記フォーマに供給する機能とを備えている。上記制御装置は、上記第一貯留装置と上記第二貯留装置とを制御して、上記ホーリング装置でストリップの送りを停止する機能を備えている。
好ましくは、上記ホーリング装置は、その外周面が上記ストリップに接して回転するストリップローラと、上記ストリップローラに対して回動可能にされたホーリングローラと、上記ホーリングローラに支持されて、上記ストリップローラの半径方向に進退可能にされた錐とを備えている。
本発明に係るタイヤの製造方法は、ストリップの覆い部に貫通孔が形成されている。ストリップがフォーマの外面に積層されて、ストリップの先端の先に先端隙間が形成される。貫通孔は、この先端隙間の外側に位置する。この貫通孔により、この先端隙間からエアーが容易に排出できる。この製造方法によれば、エアー残りの発生が抑制される。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤの製造方法のための製造設備が示された概念図である。 図2は、図1の製造設備によって加工されたストリップが示された説明図である。 図3は、図1の製造設備のフォーマとフォーマに巻き付けられるストリップとが示された説明図である。 図4は、本発明の他の実施形態に係るタイヤの製造方法のための製造設備が示された概念図である。 図5は、図4の製造設備の巻き付け装置が示された概念図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に示された製造設備2は、供給装置4、第一貯留装置6、ホーリング装置8、第二貯留装置10、巻き付け装置12及びフォーマ14を備えている。この製造設備2では、第一貯留装置6と第二貯留装置10と図示されないガイドローラと駆動装置とが搬送装置15を構成している。この図1には、製造設備2と共に、ストリップ16が示されている。搬送装置15は、供給装置4からフォーマ14まで、ストリップ16を搬送する機能を備えている。この製造設備2は、図示されないが、更に制御装置を備えている。図1において、左右方向が製造設備2の前後方向であり、紙面に対して垂直方向が左右方向である。
このストリップ16は、長いリボン状の形状を備えている。その長手方向に垂直な断面形状は、略長方形である。ストリップ16の幅及び厚さは特に限定されないが、一般的な幅は15mmから30mmであり、厚さは0.5mmから2.0mmである。このストリップ16は、例えば、未加硫のゴムからなっている。このストリップ16は、コードと未加硫のトッピングゴムとからなってもよい。
供給装置4は、例えばゴム押出機である。図1において、この供給装置4は、製造設備2の最も前方に配置されている。供給装置4は、この製造設備2において、最も上流に位置している。この供給装置4は、例えば、周知のローラヘッドゴム押出機である。この供給装置4は、押出機本体4a及びローラヘッド4bを備えている。押出機本体4aは、吐出口からゴムを予備成形しながら連続的に吐出しうる。ローラヘッド4bは、押し出されるゴムを圧延成形しうる。ローラヘッド4bは、上下のカレンダロールを備えている。上下のカレンダロールは、所定の断面形状にストリップ16を成形しうる。この供給装置4は、ストリップ16を連続的に押し出しうる。
第一貯留装置6は、供給装置4の後方の下流に配置されている。第一貯留装置6は、複数の上ローラ6a、上ローラ支持体6b、複数の下ローラ6c及び下ローラ支持体6dを備えている。複数の上ローラ6aは、上ローラ支持体6bに支持されている。上ローラ6aは、それぞれの軸線を回転軸に回転可能にされている。上ローラ6aは、前後方向に一列に並べられている。複数の下ローラ6cは、下ローラ支持体6dに支持されている。下ローラ6cは、それぞれ軸線を回転軸に回転可能にされている。下ローラ6cは、前後方向に一列に並べられている。上ローラ支持体6bと下ローラ支持体6dとの上下方向の間隔は変更可能にされている。これにより、上ローラ6aと下ローラ6cとの上下方向の間隔は変更可能にされている。
ホーリング装置8は、第一貯留装置6の後方の下流に配置されている。ホーリング装置8は、支持板8a、シリンダー8b、ホルダー8c、錐8d及びガイド板8eを備えている。固定された支持板8aに、シリンダー8bが取り付けられている。シリンダー8bにホルダー8cが取り付けられている。シリンダー8bは、支持板8aに対して、ホルダー8cを上下方向に移動可能に支持している。錐8dは、ホルダー8cに取り付けられている。ガイド板8eは、錐8dの上方に固定されている。シリンダー8bによって、錐8dは、上下方向に進退可能にされている。シリンダー8bは、錐8dを進退させる駆動部として機能する。錐8dは、このガイド板8eに近付く前進向きと遠ざかる後退向きとに移動可能にされている。図示されないが、このホーリング装置8では、製造設備2の左右方向に、5本の錐8dが並べれている。5本の錐8dがホルダー8cに取り付けられている。この錐8dの本数は5本に限られない。この本数は1本以上であれば何本でもよい。
第二貯留装置10は、ホーリング装置8の後方の下流に配置されている。第二貯留装置10は、複数の上ローラ10a、上ローラ支持体10b、複数の下ローラ10c及び下ローラ支持体10dを備えている。この第二貯留装置10は、第一貯留装置6と同様に構成されている。この上ローラ10a、上ローラ支持体10b、下ローラ10c及び下ローラ支持体10dは、前述の上ローラ6a、上ローラ支持体6b、下ローラ6c及び下ローラ支持体6dと同様に構成されている。
巻き付け装置12は、第二貯留装置10の後方の下流に配置されている。巻き付け装置12は、本体12a及び送り出しローラ12bを備えている。送り出しローラ12bは、本体12aに、回転可能に支持されている。送り出しローラ12bは、ストリップ16をフォーマ14に供給する機能を備えている。図示されないが、この巻き付け装置12は、更に移動装置を備えている。この移動装置は、本体12aを左右方向に移動可能に支持している。この移動装置によって、本体12aは、フォーマ14の軸線方向に移動可能にされている。
フォーマ14は、巻き付け装置12の後方の下流に配置されている。フォーマ14は、円筒状の形状を備えている。フォーマ14は、外面としての外周面14aを備えている。フォーマ14の軸線は、左右方向に延びている。フォーマ14は、その軸線を回転軸にして回転可能にされている。
図示されないが、この製造設備2は、更に制御装置を備えている。制御装置は、供給装置4と、第一貯留装置6及び第二貯留装置8を含む搬送装置15と、ホーリング装置10と、巻き付け装置12と、フォーマ14とを制御する機能を備えている。
この制御装置は、ストリップ16の長手方向において、先端16eからの位置を計測する機能を備えている。例えば、制御装置は、図示されない位置センサーを備えている。この位置センサーは、ストリップ16の位置を検知しうる。制御装置は、位置センサーの信号を受信しうる。
図2には、ストリップ16の一部が示されている。このストリップ16には、貫通孔18が形成されている。図2の両矢印Wは、ストリップ16の幅を表している。図2の紙面に垂直な方向は、ストリップ16の厚さ方向である。このストリップ16は、厚さtで形成されている。ストリップ16の長手方向に垂直な断面は、略長方形にされている。
図2の両矢印D1及びD2は、ストリップ16の長手方向において、貫通孔18が形成されるピッチを表している。両矢印D1は、先端16eから1番目の貫通孔18aの位置までの距離を表している。両矢印D2は、1番目の貫通孔18aの位置から2番目の貫通孔18bの位置までの距離を表している。この貫通孔18のピッチは、それぞれの貫通孔18の中心位置の間の距離を表している。図示されないが、更に、2番目の貫通孔18bから距離D3の位置に3番目の貫通孔18cが形成されている。
貫通孔18は、ストリップ16の厚さt方向に貫通している。この例では、このストリップ16には、幅Wの方向に複数の貫通孔18aが一列に形成されている。ここでは、5つの貫通孔18aが一列に形成されている。両矢印cは、貫通孔18aの縁間の間隔を表している。厚さt方向に垂直な断面において、貫通孔18aの輪郭は、直径dの円形である。貫通孔18bも間隔cで、且つ直径dの円形で形成されている。図示されない貫通孔18cも、間隔cで、且つ直径dの円形で形成されている。
本発明に係るタイヤの製造方法が説明される。この製造方法は、予備成形工程及び加硫工程を備えている。この予備成形工程は、サイドウォール部材成形工程を備えている。サイドウォール部材成形工程では、サイドウォール部材が成形される。この予備成形工程では、このサイドウォール部材の他に、トレッド、クリンチ、ビード、カーカス等、タイヤの各部を構成する部材が成形又は準備される。これらの部材が組み合わされて、未架橋のローカバー(生タイヤ)が得られる。加硫工程では、このローカバーが金型に投入される。ローカバーが、所定の圧力及び温度で加硫成形される。このローカバーからタイヤが得られる。
このサイドウォール部材成形工程では、ストリップ16からサイドウォール部材が成形される。このサイドウォール部材成形工程において、製造設備2が用いられる。このサイドウォール部材成形工程は、押出工程、第一貯留工程、ホーリング工程、第二貯留工程及び巻き付け工程を備えている。
押出工程では、サイドウォール部材の配合ゴムが加熱されながら練られる。練られた配合ゴムは、供給装置4に投入される。供給装置4は、ストリップ16を連続的に押し出す。押し出されたストリップ16は、第一貯留工程に送られる。
第一貯留工程では、第一貯留装置6が、ストリップ16を貯留する。ストリップ16が上ローラ6aと下ローラ6cとに交互に折り返されて送られる。ストリップ16は、上ローラ支持体6bと下ローラ支持体6dとの間を蛇行している。上ローラ支持体6bと下ローラ支持体6dとの間隔を広げることで、ストリップ16が貯留される。上ローラ支持体6bと下ローラ支持体6dとの間隔を狭めることで、ストリップ16がホーリング工程に供給される。この第一貯留工程は、押出工程でのストリップ16の送り速度とホーリング工程での送り速度との差を、調整している。
ホーリング工程では、ホーリング装置8が、ストリップ16に貫通孔18を形成する。制御装置は、距離D1の位置を特定する。言い換えると、制御装置は、貫通孔18aを形成するストリップ16の貫通孔位置を特定する。制御装置は、後端部22aの位置を特定する。この製造方法では、フォーマ14に、ストリップ16がどのように積層されるか予め決められている。このストリップ16がどのように積層されるかによって、制御装置は、貫通孔18aを形成する距離D1を決定する。この特定は、制御装置に、予め、この距離D1が入力されて記憶されることで、されてもよい。後述する距離D2及び距離D3も、距離D1と同様にして特定される。
制御装置は、ストリップ16の先端16eから距離D1の位置がホーリング装置8に達したときに、ストリップ16の送りを停止させる。制御装置は、例えば、ホーリング装置8にストリップ16の先端16eが達したことを検知する。制御装置は、ホーリング装置8でのストリップ16の送り速度を制御している。この送り速度を制御して、先端16eから距離D1の位置がホーリング装置8に達したときに、ストリップ16の送りを停止させる。後述する距離D2の位置と距離D3の位置とでも、同様にして、制御装置はストリップ16の送りを停止させる。
ホーリング装置8のシリンダー8bは、ホルダ8c及び錐8dを上向きに前進させる。ストリップ16は、ガイド板8eに支持される。錐8dは、ストリップ16の貫通孔位置に、貫通孔18aを形成する。シリンダー8bは、ホルダ8c及び錐8dを下向きに後退させる。この様にして、制御装置は、ホーリング装置8を用いて、後端部22aに貫通孔18aを形成する。ホルダ8c及び錐8dを下向きに後退させた後に、ストリップ16は、ホーリング工程から第二貯留工程に送られる。
更に、制御装置は、貫通孔18bを形成する距離D2を特定する。制御装置は、貫通孔18aから距離D2の位置がホーリング装置8に達したときに、ストリップ16の送りを停止させる。この貫通孔位置に、錐8dによって、貫通孔18bが形成される。同様にして、貫通孔18bから距離D3の位置に、貫通孔18cが形成される。この制御装置は、ストリップ16の先端16eの位置を基準にして、貫通孔18aを形成している。この制御装置は、貫通孔18aの位置を基準にして貫通孔18bを形成し、貫通孔18bの位置を基準にして貫通孔18cを形成している。言い換えると、この制御装置は、ストリップ16の先端16eの位置を基準にして、貫通孔18aから18cを形成している。
第二貯留工程では、第二貯留装置10が、第一貯留装置6と同様に、ストリップ16を貯留する。この第二貯留工程では、ホーリング工程から送られるストリップ16が貯留される。貯留されたストリップ16が、巻き付け工程に送られる。この第二貯留工程は、ホーリング工程でのストリップ16の送り速度と巻き付け工程での送り速度との差を、調整している。制御装置は、第一貯留装置6と第二貯留装置10とを制御して、ホーリング装置8でのストリップ16の送り速度を制御している。
図3に示される様に、巻き付け工程では、巻き付け装置12によって、ストリップ16が、フォーマ14の外周面14aに巻き付けられる。ストリップ16が外周面14aに巻き付けられて第一層16aが形成される。更に、ストリップ16が、この第一層16aの外周面に巻き付けられて第二層16bが形成される。更に、ストリップ16が、この第二層16bの外周面に巻き付けられて第三層16cが形成される。この様にして、ストリップ16が半径方向内側から外側に向かって積層される。
図3の二点鎖線L1は、ストリップ16の先端16eを通って半径方向に延びる直線を表している。第一層16aは、先端16eから外周面14aを一周して直線L1に至る部分である。第二層16bは、第一層16aに積層されて、直線L1から第一層16aの外周面を一周して直線L1に至る部分である。第三層16cは、第二層16bに積層されて、直線L1から第二層16bの外周面を一周して直線L1に至る部分である。更に、第一層16aから第三層16cまでと同様にして、第四層、第五層、第六層が、半径方向外側に積層されてもよい。
図3に示される様に、第一層16aの先端部20aの外側に、第二層16bの先端部20bが積層されている。第二層16bの先端部20bの外側に、第三層16cの先端部20cが積層されている。第一層16aの後端部22aは、フォーマ14の外周面14aから第二層16bの先端部20bまで延びている。第一層16aの後端部22aの外側に、第二層16bの後端部22bが積層されている。第二層16bの後端部22bの外側に、第三層16cの後端部22cが積層されている。更に、第一層16aから第三層16cまでと同様にして、第四層、第五層、第六層の先端部及び後端部が半径方向に積層されてもよい。言い換えると、第一層16aから第N層(Nは2以上の自然数)の先端部及び後端部が半径方向に積層されてもよい。
この様に、第一層16aから第三層16cは半径方向に重ねられているので、距離D1、D2及びD3は、それぞれ異なっている。この距離D1は距離D2より短い。距離D2は距離D3より短い。
この第一層16aの後端部22aは、フォーマ14の外周面14aから離れて第二層16bの先端部20bまで延びている。これにより、この後端部22aの半径方向内側に、先端隙間24が形成されている。先端隙間24は、ストリップ16の先端の先に形成されている。先端隙間24は、第一層16aの先端部20aと、第一層16aの後端部22aと、フォーマ14の外周面14aとで囲まれている。この先端隙間24は、その半径方向外側を、第一層16aの後端部22a、第二層16bの後端部22b及び第三層の後端部22cで覆われている。この後端部22a、後端部22b及び後端部22cは、先端隙間24の覆い部26を構成している。
この様にして、ストリップ16が、フォーマ14の外周面14aに巻かれる。巻かれたストリップ16の外側に、図示されないステッチャーが押し付けられる。このステッチャーによって、積層されたストリップ16が圧着される。この様にして、所定の断面形状のサイドウォール部材が成形される。
このストリップ16は、フォーマ14の外周面14aに螺旋巻きにされてもよい。サイドウォール部材は、螺旋巻きにされたストリップ16から形成されてもよい。この場合でも、第一層16aの先端部20aの外周面に積層される部分が、第二層16bの先端部20bである。先端部20bの外周面に積層される部分が、第三層16cである。先端隙間24の半径方向外側に位置して先端部20bまで延在する部分が第一層16aの後端部22aである。この後端部22aの外周面に積層される部分が第二層16bの後端部22bである。この後端部22bの外周面に積層される部分が第三層16cの後端部22cである。先端隙間24の半径方向外側に位置する、後端部22a、後端部22b及び後端部22cは、覆い部26を形成する。
この製造方法では、ホーリング工程において、ストリップ16の先端16eを原点にして、第一層16aの後端部22a、第二層16bの後端部22b及び第三層16cの後端部22cのそれぞれの位置が特定されている。この後端部22aから後端部22cに、貫通孔18(18aから18c)が形成されている。言い換えると、覆い部26の位置が特定されている。この覆い部26に、貫通孔18が形成されている。この貫通孔18によって、先端隙間24のエアーが排出される。これにより、サイドウォール部材のエアー残りが抑制されている。エアー残りが抑制されているので、外観不良の発生が抑制されている。この方法で製造されたタイヤは、転がり抵抗が低減されている。このタイヤは、ユニフォミティにも優れている。
この貫通孔18(18a、18b及び18c)の断面形状は、円形にされている。円形にされているので、貫通孔18a、18b及び18cに生じる応力集中が抑制されている。このストリップ16は、貫通孔18を起点とする破断や変形が抑制されている。
貫通孔18a、18b及び18cの直径dを大きくすることで、先端隙間24のエアーの排出が容易にされる。この観点から、この直径dは、好ましくは1mm以上である。一方で、この直径dが大き過ぎると、ゴムストリップが破断や変形を生じる可能性がある。この観点から、この直径dは、好ましくは2mm以下である。
貫通孔18aは、ストリップ16の幅方向に、間隔cで並べられている。貫通孔18b及び貫通孔18cも、同様に、間隔cで並べられている。この間隔cが小さいストリップ16は、テンションが作用したときに、変形や亀裂を生じやすい。この変形や亀裂は、タイヤの外観不良を招来する。この変形や亀裂の発生を抑制する観点から、この間隔cは、好ましくは2mm以上であり、更に好ましくは5mm以上である。
図3に示される様に、後端部22a、22b及び22cの内側に、先端隙間24が位置している。このため、後端部22aに後端部22bが積層されたときに、密着性に劣り易い。同様に、後端部22bに後端部22cが積層されたときに、密着性に劣り易い。この間隔cが大きすぎると、後端部22aと後端部22bとの間にもエアー残りが生じ易い。同様に、後端部22bと後端部22cとの間でも、エアー残りが生じ易い。このエアー残りを抑制する観点から、間隔cは、好ましくは10mm以下である。
貫通孔18a、18b及び18cの直径dに対する間隔cの比(c/d)が小さいストリップ16では、テンションが作用したときに、変形や亀裂を生じやすい。この変形や亀裂は、タイヤの外観不良を招来する。この変形や亀裂の発生を抑制する観点から、この比(c/d)は、好ましくは2.5以上であり、更に好ましくは5.0以上である。一方で、この比(c/d)が小さいストリップ16は、エアーの排出性に優れている。この観点から、この比(c/d)は、好ましくは10.0以下であり、更に好ましくは5.0以下である。
この製造方法では、ストリップ16にステッチャーが押し付けられて、先端隙間24のエアーが貫通孔18a、18b及び18cを通って排出される。このエアーは、貫通孔18aから後端部22aと後端部22bとの間に排出される。このエアーは、後端部22aと後端部22bとの間を通って、貫通孔18bに排出される。更に、このエアーは、貫通孔18bから後端部22bと後端部22cとの間へ排出され、後端部22bと後端部22cとの間を通って、貫通孔18cに排出される。先端隙間24のエアーが排出される際に、後端部22a、後端部22b及び後端部22cの間に僅かに残留するエアーが共に排出される。後端部22a、後端部22b及び後端部22cの間のエアー残りを低減する観点から、貫通孔18aと貫通孔18bとは、直接に連結されないことが好ましい。貫通孔18aと貫通孔18bと間に、後端部22aと後端部22bと介在することが好ましい。貫通孔18aと貫通孔18bとの位置が、ストリップ16の長手方向及び幅方向の少なくともいずれかの方向にずれていることが好ましい。同様に、貫通孔18bと貫通孔18cとの位置がずれていることが好ましい。
ここでは、サイドウォール部材の製造方法を例に説明がされたが、トレッド、クリンチ、ベルトクッション層等、タイヤの各部を構成する他のゴム部材が成形されてもよい。また、円筒形のフォーマ14を例に説明がされたが、フォーマ14の形状はこれに限定されない。フォーマ14は、例えば、タイヤの形状に近似した形状の中子が用いられてもよい。この中子に、ストリップ16が巻かれて、サイドウォール部材等のゴム部材が成形されてもよい。中子においても、フォーマ14と同様に、ストリップ16の先端16eの位置を基準にして、貫通孔18を形成しうる。
この製造設備2では、制御装置がストリップ16の第一層16aから第三層16cまでの後端部22aから22cを特定している。この制御装置が、ホーリング装置8によって、後端部22aに貫通孔18aを形成し、後端部22bに貫通孔18bを形成し、後端部22cに貫通孔18cを形成する。制御装置が、覆い部26を形成するストリップ16の位置を特定している。制御装置は、ホーリング装置8によって、この特定した位置に貫通孔18を形成する。この製造設備2では、先端隙間24からのエアーの排出が容易にされている。
この製造設備2では、制御装置が第一貯留装置6と第二貯留装置10とを制御している。第一貯留装置6と第二貯留装置10とが、ホーリング装置8で、ストリップ16の送り速度を調整する。この制御装置は、後端部22aから22cまでを、ホーリング装置8の所定の位置に停止させうる。これにより、後端部22aから22cに、高精度に貫通孔18aから18cを形成しうる。
図4には、本発明に係る他の製造設備28が示されている。ここでは、製造設備28について、製造設備2と異なる構成が説明される。製造設備28について、製造設備2と同様の構成の説明が省略され、製造設備2と同様の構成には同じ符号を付して説明がされる。図4において、左右方向が製造設備28の前後方向であり、紙面に対して垂直方向が左右方向である。
製造設備28は、供給装置4、フォーマ14、搬送装置30、ホーリング装置32及び巻き付け装置34を備えている。この搬送装置30は、第一貯留装置36、第二貯留装置38、第三貯留装置40、第一駆動装置42、第二駆動装置44、多数のガイドローラ46及び搬送ベルト48を備えている。
この搬送ベルト48は、規格の所定テンションに対して非伸長性を備えている。搬送ベルト48は、第一駆動装置42、第一貯留装置36、ホーリング装置32、第二貯留装置38、巻き付け装置34、第二駆動装置44、第三貯留装置40の間を、この順に巡回走行する。
第一駆動装置42は、供給装置4の後方の下流に配置されている。第一駆動装置42は、例えば電動機と駆動ローラとからなる。電動機が駆動ローラを回転させて、搬送ベルト48を駆動する。
第一貯留装置36は、第一駆動装置42の後方の下流に配置されている。第一貯留装置36は、第一貯留装置6と同様の構成を備えている。第一貯留装置36は、複数の上ローラ36a、上ローラ支持体36b、複数の下ローラ36c及び下ローラ支持体36dを備えている。第一貯留装置36の後方の下流には、ホーリング装置32が配置されている。
図5に示される様に、ホーリング装置32は、ストリップローラ50、ホーリングローラ52、ホルダー54、弾性体としてのコイルバネ56、錐58、カム60、第一ローラ62及び第二ローラ64を備えている。第一ローラ62及び第二ローラ64の間に、ストリップローラ50が位置している。
ストリップローラ50は、一対の筒体からなっている。一対の筒体が軸方向に間隔を空けて配置されている。一対の筒体の軸線は一致している。ストリップローラ50は、この軸線を回転軸に回転可能に支持されている。この一対の筒体の外周面がストリップローラ50の外周面50aを構成している。この一対の筒体の内側に、ホーリングローラ52が回転可能に支持されている。ホーリングローラ52の回転軸は、ストリップローラ50の回転軸に一致している。
ホーリングローラ52は、ホルダー54をホーリングローラの半径方向に移動可能に支持している。錐58はホルダー54に支持されている。錐58の先端は、半径方向外向きにされている。錐58は、ホーリングローラ52の孔52aを貫通している。コイルバネ56は、ホルダー54を半径方向内向きに付勢している。錐58は、コイルバネ56によって、半径方向内向きに付勢されている。カム60は凸部60aを備えている。カム60が回転することで、凸部60aがホルダー54に当接する。この当接によって、ホルダー54及び錐58は、コイルバネ56の付勢力に抗して、半径方向外向きに突出させうる。錐58は、ストリップローラ50の一対の筒体の間の間隔から半径方向外向きに突出させうる。
図4の第二貯留装置38は、ホーリング装置32の後方の下流に配置されている。第二貯留装置38は、第二貯留装置10と同様の構成を備えている。第二貯留装置38は、複数の上ローラ38a、上ローラ支持体38b、複数の下ローラ38c及び下ローラ支持体38dを備えている。
巻き付け装置34は、第二貯留装置38の後方の下流に配置されている。巻き付け装置34は、本体34a及び送り出しローラ34bを備えている。送り出しローラ34bは、本体34aに、回転可能に支持されている。送り出しローラ34bは、ストリップ16をフォーマ14に供給する機能を備えている。図示されないが、この巻き付け装置34は、更に移動装置を備えている。この移動装置は、本体34aを左右方向に移動可能に支持している。この移動装置によって、本体34aは、フォーマ14の軸線方向に移動可能にされている。
第二駆動装置44は、例えば電動機と駆動ローラとからなる。この第二駆動装置44によって、搬送ベルト48は、巻き付け装置34から第二駆動装置44に向かって走行する。更に搬送ベルト48は、第二駆動装置44から第三貯留部40に向かって走行する。第三貯留装置40は、第一貯留装置36及び第二貯留装置38と同様に構成されている。第三貯留装置40は、搬送ベルト48を貯留可能にされている。搬送ベルト48は、第三貯留装置40から供給装置4の近傍を通って、第一駆動装置42に向かって走行する。
この製造設備28を用いた製造方法でも、前述のサイドウォール部材成形工程と同様にして、ストリップ16からサイドウォール部材が成形される。ここでは、前述のサイドウォール部材成形工程と異なる構成について、説明がされる。また、同様の構成については、その説明が省略される。
この製造方法では、押出工程で押し出されたストリップ16は、搬送ベルト48に貼り付けられる。ストリップ16は、搬送ベルト48と共に、第一駆動装置42、第一貯留装置36を経て、ホーリング装置32に送られる。
図5に示される様に、このホーリング工程では、第一ローラ62で搬送ベルト48からストリップ16が剥がされる。剥がされたストリップ16はストリップローラ50に案内されて、第二ローラ64に向かって送られる。このとき、ストリップ16は、外周面50aに接している。第二ローラ64で、再び、ストリップ16は、搬送ベルト48に貼り付けられる。
このホーリング工程では、ホーリング装置32が、ストリップ16に貫通孔を形成する。制御装置は、貫通孔18aを形成するストリップ16の貫通孔位置を特定する。制御装置は、ストリップ16の先端16eから距離D1の位置がストリップローラ50に案内されているときに、ホーリングローラ52を回転させて錐58の位置を距離D1の位置に合わせる。カム60を回転させて、錐58によって、ストリップ16に貫通孔18aを形成する。同様にして、制御装置は、貫通孔18bを距離D2の位置に形成し、貫通孔18cを距離D3の位置に形成する。
このホーリング工程では、搬送されているストリップ16に貫通孔18が形成されている。貫通孔18を形成するために、ストリップ16の送りを停止させる必要がない。
この製造設備28では、ストリップ16は、搬送ベルト48に貼り付けられて搬送される。この搬送ベルト48は、非伸長性なので、ストリップ16の貫通孔位置を高精度に特定しうる。長手方向において、この貫通孔位置は、ストリップ16に代えて、搬送ベルト48で測定されてもよい。前述の製造設備2が、この搬送ベルト48を備えていてもよい。また、この製造設備28は、前述の製造設備2と同様に、この搬送ベルト48を備えていなくてもよい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1の製造設備を用いて、サイドウォール部材が製造された。予備成形工程において、このサイドウォール部材と他の部材とから生タイヤが成形された。加硫工程において、この生タイヤが加硫成形されて、タイヤが得られた。このサイドウォール部材のホーリング工程の貫通孔の直径dは1(mm)であり、幅方向に隣合う貫通孔の間隔cは5(mm)であり、比(c/d)は5.0であった。
[比較例1]
サイドウォール部材のホーリング工程で、巻き重ねられる各層の後端部に貫通孔が形成されなかった他は、実施例1と同様にしてタイヤが得られた。
[実施例2−9]
貫通孔の直径d及び間隔cを表1及び表2に示す様にした他は、実施例1と同様にしてタイヤが得られた。
[外観評価]
これらのタイヤの外観検査がされた。外観検査では、サイドウォールの表面のベアの発生の有無が評価された。いずれのタイヤも、実用上問題のないレベルであった。この評価では、比較評価のため、実用上問題のない僅かなベアも不良としてカウントして評価した。その結果が、外観不良率として表1及び表2に示されている。
Figure 2017149045
Figure 2017149045
表1及び表2に示されるように、実施例の製造方法では、比較例の製造方法に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、サイドウォール部材、トレッド部材の他、タイヤの各部を構成するゴムを含む部材の製造に広く適用されうる。
2、28・・・製造設備
4・・・供給装置
6、36・・・第一貯留装置
6a、10a・・・上ローラ
6b、10b・・・上ローラ支持体
6c、10c・・・下ローラ
6d、10d・・・下ローラ支持体
8、32・・・ホーリング装置
8d・・・錐
10、38・・・第二貯留装置
12、34・・・巻き付け装置
14・・・フォーマ
14a・・・外周面
15、30・・・搬送装置
16・・・ストリップ
16a・・・第一層
16b・・・第二層
16c・・・第三層
16e・・・先端
18a、18b、18c・・・貫通孔
20a、20b、20c・・・先端部
22a、22b、22c・・・後端部
24・・・先端隙間
26・・・覆い部
40・・・第三貯留装置
48・・・搬送ベルト
50・・・ストリップローラ
52・・・ホーリングローラ
54・・・ホルダー
56・・・コイルバネ
58・・・錐
60・・・カム

Claims (8)

  1. ストリップに貫通孔が形成されるホーリング工程と
    上記ストリップがフォーマの外面に巻き重ねられて積層されてゴム部材が形成される成形工程と
    を備えており、
    上記成形工程において、
    上記ストリップの先端の先に、上記ストリップと上記外面との間に先端隙間が形成されており、
    上記ストリップが上記先端隙間の外側を覆う覆い部を形成しており、
    上記ホーリング工程において、
    上記覆い部の位置が特定されており、上記覆い部に貫通孔が形成されているタイヤの製造方法。
  2. 上記ホーリング工程において、
    上記成形工程で積層される前の上記ストリップに、上記貫通孔が形成されている請求項1に記載の製造方法。
  3. 上記ホーリング工程において、上記貫通孔の直径dが1mm以上2mm以下にされている請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 上記ホーリング工程において、
    上記覆い部が上記ストリップが積層された2以上の複数層から形成されており、上記複数層のそれぞれの層に上記貫通孔が複数並べられて形成されており、
    上記並べられた複数の上記貫通孔の間隔cが5mm以上10mm以下にされている請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 上記ホーリング工程において、
    上記覆い部が上記ストリップが積層された2以上の複数層から形成されており、上記複数層のそれぞれの層に上記貫通孔が複数並べられて形成されており、
    上記貫通孔の直径dに対して上記並べられた複数の上記貫通孔の間隔cの比が1.0以上にされている請求項1から4のいずれかに記載の製造方法。
  6. ストリップを搬送する搬送装置と、
    上記ストリップに貫通孔を形成するホーリング装置と、
    上記ストリップをその外面に積層されるフォーマと、
    制御装置と
    を備えており、
    上記搬送装置が上記ストリップを上記ホーリング装置に供給する機能と、上記ホーリング装置から上記フォーマに供給する機能とを備えており、
    上記制御装置が、
    上記フォーマの外面に上記ストリップが巻き重ねられて複数層が積層された状態における、上記ストリップの先端の先であって上記ストリップと上記外面との間に形成される先端隙間の位置と、上記先端隙間の外側を覆う覆い部を形成する上記ストリップの位置とを特定する機能と、
    上記ホーリング装置によって、上記覆い部を形成するストリップの位置に、貫通孔を形成させる機能と
    を備えている、
    タイヤ用ゴム部材の製造設備。
  7. 上記搬送装置が第一貯留装置と第二貯留装置とを備えており、
    上記第一貯留装置が上記ストリップを貯留する機能と、上記ストリップを上記ホーリング装置に供給する機能とを備えており、
    上記第二貯留装置が上記ストリップを貯留する機能と、上記ストリップを上記ホーリング装置から上記フォーマに供給する機能とを備えており、
    上記制御装置が、上記第一貯留装置と上記第二貯留装置とを制御して、上記ホーリング装置でストリップの送りを停止する機能を備えている請求項6に記載の製造設備。
  8. 上記ホーリング装置が、
    その外周面が上記ストリップに接して回転するストリップローラと、
    上記ストリップローラに対して回動可能にされたホーリングローラと、
    上記ホーリングローラに支持されて、上記ストリップローラの半径方向に進退可能にされた錐とを備えている請求項6又は7に記載の製造設備。
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