JP2017148892A - 加工液集中管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のワイヤ放電加工機の加工液の液質を調整する装置または部材の保守点検を容易にし、低コスト化を図る加工液集中管理システムを提供する。【解決手段】加工液集中管理システム10は、複数のワイヤ放電加工機24の加工液LQの液質を調整する加工液調整手段12と、複数のワイヤ放電加工機24の各々に対応して設けられた、加工液LQを貯留する複数の加工液貯留槽72と、加工液調整手段12との間で、加工液LQの送受を制御する加工液送受制御手段14と、複数のワイヤ放電加工機24から加工液情報を受信して、加工液送受制御手段14、または、加工液送受制御手段14および加工液調整手段12を制御する加工液質制御装置16とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のワイヤ放電加工機の加工液の液質を調整し、管理する加工液集中管理システムに関する。
ワイヤ放電加工機は、加工液を介して、ワイヤ電極と工作物との間に起こる放電により工作物の加工を行う加工機である。このとき、加工により発生した加工屑(以下、スラッジ)によって加工液は汚れてしまうので、汚染液(汚染された加工液)を清浄な加工液にする必要がある。また、加工液は、ワイヤ放電加工によって生じる熱によって温められてしまうため、加工液をワイヤ放電加工に適した温度に調整する必要がある。
下記特許文献1、2には、加工液を制御する放電加工機の加工液制御装置が開示されている。具体的には、放電加工機の加工液制御装置は、放電加工を行うための加工液を貯留する加工槽(加工タンク)、加工槽から排出された汚染液を貯留する汚濁液槽(ダーティタンク)、汚濁液槽の加工液からスラッジを除去するフィルタ、スラッジが除去された清浄な加工液を貯留する清浄液槽(クリーンタンク)、および、加工液の温度を調整する冷却装置(温調機)などを備える。
特許第3034982号公報 特許第3779289号公報
加工液の液質を管理して一定に保つためには、加工液およびフィルタなどの消耗品を定期的に交換しなければならない。これらの加工液およびフィルタなどの各種消耗品の交換時期は、放電加工機毎に異なるため、オペレータは、自分が担当する全ての放電加工機の消耗品の状態を管理しなければならない。つまり、オペレータは、各放電加工機のフィルタおよび加工液などの各種消耗品の状態をチェックし、必要に応じて消耗品の交換を行う。例えば、広い工場に複数の放電加工機が設置されている場合は、状態チェックおよび交換のために、工場の端から端まで移動しなければならない。
また、加工液の液質を管理して一定に保つためには、加工機の温度も調整しなければならない。加工液の温度を調整するために冷却器などの温調機を放電加工機毎に設けると、放電加工機を設置する工場内にこの温調機が一緒に配置されることになる。放電加工機に設けられる温調機は、主に温度を下げるために、これらの各放電加工機の温調機から排出される熱によって工場内の室温が上昇してしまう。高精度な加工を行う場合は、放電加工機周辺の温度は、できる限り一定に保つ必要がある。そのため、工場の温調設備を、より処理能力の高いものにする必要が生じ、設備必要が高くなってしまう。また、放電加工機毎に設けられたフィルタなどの消耗品および温調機を用いて、放電加工機毎に加工液の液質を管理する場合は、放電加工機の価格が高くなるとともに非効率となってしまう。
そこで、本発明は、複数のワイヤ放電加工機の加工液の液質を調整する装置または部材の保守点検を容易にし、低コスト化を図る加工液集中管理システムを提供することを目的とする。
本発明は、加工液集中管理システムであって、複数のワイヤ放電加工機の加工液の液質を調整する加工液調整手段と、前記複数のワイヤ放電加工機の各々に対応して設けられた、前記加工液を貯留する複数の加工液貯留槽と、前記加工液調整手段との間で、前記加工液の送受を制御する加工液送受制御手段と、前記複数のワイヤ放電加工機の各々から加工液情報を受信して、前記加工液送受制御手段、または、前記加工液送受制御手段および前記加工液調整手段を制御する加工液質制御装置と、を備える。
この構成により、複数のワイヤ放電加工機の各々の加工液の液質を一括管理するができる。また、複数のワイヤ放電加工機の加工液の液質を調整する装置または部材の保守点検が容易になるとともに、ワイヤ放電加工機毎に、加工液調整手段を設ける必要がないので、設備費用が低廉になる。
本発明は、前記加工液集中管理システムであって、前記加工液調整手段は、新しい前記加工液を供給する給水装置、前記加工液の電気伝導率を調整する脱イオン装置、放電加工によって前記加工液中に発生したスラッジを除去するスラッジ除去装置、前記加工液を排水する排水装置、および、前記加工液の温度を調整する液温調整装置のうち、少なくとも1つの加工液調整装置を備えてもよい。これにより、加工液をワイヤ放電加工に必要な液質に調整することができる。
本発明は、前記加工液集中管理システムであって、前記加工液送受制御手段は、前記複数の加工液貯留槽と前記加工液調整手段とに接続される共通送液管および共通受液管を有し、前記共通送液管は、前記加工液調整手段から前記複数の加工液貯留槽へ流れる前記加工液用の管であり、前記共通受液管は、前記複数の加工液貯留槽から前記加工液調整手段へ流れる前記加工液用の管であり、前記加工液送受制御手段は、前記加工液貯留槽と前記加工液調整手段の各加工液調整装置との接続を制御してもよい。これにより、配管の数が少なくなるので、配管の設置面積を小さくすることができるとともに、設備費用を抑えることができる。
本発明は、前記加工液集中管理システムであって、前記加工液質制御装置は、前記ワイヤ放電加工機の前記加工液の液量、前記加工液の電気伝導率、前記加工液貯留槽の前記加工液の水位、前記加工液の鮮度、および、前記加工液の液温のうち、少なくとも1つが目標値に近づくまたは許容範囲内となるように、少なくとも前記加工液送受制御手段を制御してもよい。これにより、加工液をワイヤ放電加工に必要な液質に調整することができる。
本発明は、前記加工液集中管理システムであって、外部装置と通信を行う外部通信手段を備え、前記加工液質制御装置は、前記外部通信手段を介して、前記目標値または前記許容範囲を前記外部装置から取得してもよい。これにより、外部装置から加工液の液質を制御することができる。つまり、加工液集中管理システムと離れた場所から加工液の液質を管理することができる。
本発明は、前記加工液集中管理システムであって、前記加工液質制御装置は、前記複数のワイヤ放電加工機の前記加工液が互いに混ざり合わないように、1つの前記ワイヤ放電加工機の前記加工液貯留槽が前記加工液調整手段に接続されるように、前記加工液送受制御手段を制御してもよい。これにより、各ワイヤ放電加工機の加工液の液質の調整、管理が容易になる。
本発明は、前記加工液集中管理システムであって、前記加工液質制御装置は、前記複数のワイヤ放電加工機の各々から受信した前記加工液情報に基づいて、前記複数のワイヤ放電加工機の加工液貯留槽を前記加工液調整手段に接続する必要があると判断した場合は、前記ワイヤ放電加工機毎の前記加工液情報に基づいて、前記加工液調整手段に接続する前記ワイヤ放電加工機の優先順位を決定してもよい。これにより、緊急を要するワイヤ放電加工機から順に加工液の調整が行なわれるので、ワイヤ放電加工機を停止させなくて済み、生産性が向上する。
本発明は、前記加工液集中管理システムであって、外部機器と通信を行う外部通信手段を備え、前記加工液質制御装置は、少なくとも前記加工液送受制御手段を制御して調整対象となる前記ワイヤ放電加工機の前記加工液貯留槽を前記加工液調整手段に接続した後、調整対象である前記ワイヤ放電加工機から受信した前記加工液情報に基づいて前記加工液の液質が許容加工液質範囲内になったか否かを判定し、所定時間経過しても、調整対象である前記ワイヤ放電加工機の加工液の液質が許容加工液質範囲外であると判定した場合は、前記加工液の液質を調整した前記加工液調整手段の加工液調整装置に異常があると判断し、外部通信手段を介して異常と判断した前記加工液調整装置の異常情報を送信してもよい。これにより、外部にどの加工液調整装置が異常であるかを知らせることが可能となり、迅速にメンテナンスを行うことができ、生産性が向上する。
本発明は、前記加工液集中管理システムであって、前記外部機器は、表示装置であり、前記表示装置は、前記異常情報を受信した場合は、異常と判断された前記加工液調整装置に異常がある旨を表示してもよい。これにより、オペレータは、異常がある加工液調整装置を容易かつ迅速に認識することができる。
本発明は、前記加工液集中管理システムであって、外部装置と通信を行う外部通信手段を備え、前記外部通信手段は、前記加工液質制御装置から得られた前記加工液情報および前記加工液調整手段の各加工液調整装置の稼働情報のうち、少なくとも一方を送信してもよい。これにより、オペレータは、加工液集中管理システムと離れた場所から、加工液調整手段に接続するワイヤ放電加工機の優先順位を決定したり、各消耗品の寿命を判定、予測したりすることができる。
本発明によれば、複数のワイヤ放電加工機の各々の加工液の液質を一括管理するができる。また、複数のワイヤ放電加工機の加工液の液質を調整する装置または部材の保守点検が容易になるとともに、ワイヤ放電加工機毎に、加工液調整手段を設ける必要がないので、設備費用が低廉になる。
本実施の形態の加工液集中管理システムの構成を示す図である。 図1に示すワイヤ放電加工機に設けられた加工槽および加工液貯留槽を示す図である。 変形例の加工液集中管理システムの構成を示す図である。
本発明に係る加工液集中管理システムについて、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の加工液集中管理システム10の構成を示す図である。加工液集中管理システム10は、加工液調整手段12、加工液送受制御手段14、加工液質制御装置16、外部通信手段18、表示装置20、および、外部装置22を備える。加工液集中管理システム10は、複数のワイヤ放電加工機24の各々の加工液LQの液質を一括管理するものである。なお、図1においては、説明をわかり易くするために、加工液集中管理システム10に、2台のワイヤ放電加工機24を接続した例を示しているが、これに限られるものではない。例えば、3台〜数十台のワイヤ放電加工機24を加工液集中管理システム10に接続することで、加工液集中管理システム10は、3台〜数十台のワイヤ放電加工機24の加工液LQの液質を一括管理することもできる。
加工液調整手段12は、複数(本実施の形態では2台)のワイヤ放電加工機24の加工液(例えば、水)LQの液質を調整するために、1または2以上の加工液調整装置30を備える。加工液調整手段12が複数(2以上)の加工液調整装置30を備える場合は、加工液調整手段12は、互いに異なる液質を調整する加工液調整装置30を備える。本実施の形態では、加工液調整手段12は、スラッジ除去装置30a、脱イオン装置30b、液温調整装置30c、排水装置30d、および、給水装置30eの5つの加工液調整装置30を備えるものとする。
スラッジ除去装置30aは、ワイヤ放電加工により発生したスラッジ(加工屑)によって汚染された加工液LQからスラッジを除去して清浄な加工液LQを生成する。スラッジ除去装置30aは、図示しないフィルタを有し、汚染された加工液LQをフィルタに通すことで、汚染された加工液LQからスラッジを除去する。脱イオン装置30bは、加工液LQの電気伝導率を調整する。脱イオン装置30bは、イオン交換樹脂を有し、加工液LQをイオン交換樹脂によって、加工液LQの電気伝導率を小さくさせる。液温調整装置30cは、加工液LQを冷却させて加工液LQの温度を低下させる。一般的に、ワイヤ放電加工などによって加工液LQの温度が上昇してしまうので、加工液LQを冷却させる。排水装置30dは、加工液LQの腐敗を防止するために劣化した加工液(腐食した加工液)LQを排出する。給水装置30e、新しい加工液LQを供給することで、不足した加工液LQを補う。これらの加工液調整装置30(30a〜30e)は、ワイヤ放電加工の加工精度を保つために加工液LQの液質を調整するものである。
なお、液温調整装置30cによる冷却によって発生した熱は、図示しない配管を通ってワイヤ放電加工機24が設置された工場の外へ放出するようにしてもよい。また、加工液集中管理システム10自体をワイヤ放電加工機24が設置された工場の外に設置してもよい。このように、1つの液温調整装置30cによって複数のワイヤ放電加工機24の加工液LQを冷却し、冷却によって発生した熱を工場の外に放出するので、工場内の温度が上昇することはない。したがって、ワイヤ放電加工の精度が低下することを抑えることができるとともに、設備費用を抑えることができる。従来では、ワイヤ放電加工機毎に液温調整装置(温調機)を設けていたので、複数のワイヤ放電加工機が設置される工場内の温度が、この複数の温調機が放出した熱によって上昇していた。高精度な加工を行う場合は、放電加工機周辺の温度は、できる限り一定に保つ必要があるため、工場内の温度を冷却する冷却装置を工場内に別途設けるか、または、熱をあまり発生しない処理能力の高い温調機を各ワイヤ放電加工機に設ける必要があった。また、各ワイヤ放電加工機の温調機が発生した熱を、配管を通して工場の外に放出する方法も考えられるが、配管の本数が多くなり、設置スペースが大きくなる。いずれにしろ、冷却装置、高精度の温調機、または、複数の配管などを設けなければならないので、設備費用が高くなっていた。
2台のワイヤ放電加工機24の各々には、加工液LQを貯留する加工液貯留槽72が設けられている。ここで、2台のワイヤ放電加工機24およびその加工液貯留槽72を互いに区別するために、一方のワイヤ放電加工機24およびその加工液貯留槽72を24a、72aで表し、他方のワイヤ放電加工機24およびその加工液貯留槽72を24b、72bで表す場合がある。
加工液送受制御手段14は、2台のワイヤ放電加工機24の各々に設けられた加工液貯留槽72(72a、72b)と、加工液調整手段12との間で、加工液LQの送受を制御する。加工液送受制御手段14は、2つの加工液貯留槽72(72a、72b)と加工液調整手段12とを接続する共通受液管32および共通送液管34を有する。共通受液管32は、2つの加工液貯留槽72(72a、72b)から加工液調整手段12へ流れる加工液LQ用の管であり、共通送液管34は、加工液調整手段12から2つの加工液貯留槽72(72a、72b)に流れる加工液LQ用の管である。この加工液送受制御手段14は、加工液貯留槽72(72a、72b)と加工液調整手段12の各加工液調整装置30との接続を制御する。
共通受液管32は、各加工液貯留槽72(72a、72b)と、スラッジ除去装置30a、脱イオン装置30b、液温調整装置30c、および、排水装置30dとを接続するためのものである。この共通受液管32は、第1共通管32aと第2共通管32bとを有する。第1共通管32aは、各加工液貯留槽72(72a、72b)の汚染槽74からの加工液LQをスラッジ除去装置30aに流すために、各加工液貯留槽72(72a、72b)の汚染槽74とスラッジ除去装置30aとを接続する。第2共通管32bは、各加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76からの加工液LQを脱イオン装置30b、液温調整装置30c、および、排水装置30dの各々に流すために、各加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76と、脱イオン装置30b、液温調整装置30c、および、排水装置30dとを接続する。共通送液管34は、各加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76と、スラッジ除去装置30a、脱イオン装置30b、液温調整装置30c、および、給水装置30eとを接続するためのものである。共通送液管34は、スラッジ除去装置30a、脱イオン装置30b、液温調整装置30c、および、給水装置30eからの加工液LQを、各加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76に流す。
以下、加工液貯留槽72(72a、72b)と加工液調整手段12とを接続する配管(接続管)についてさらに詳しく説明する。加工液送受制御手段14は、第1共通管32aと2つの加工液貯留槽72(72a、72b)の汚染槽74とを接続する2つの接続管36(36a、36b)を有する。汚染槽74は、スラッジによって汚染された加工液LQを貯留している。各接続管36(36a、36b)には、バルブ38(38a、38b)が設けられている。この2つのバルブ38(38a、38b)の開閉を各々制御することで、2つの加工液貯留槽72(72a、72b)の汚染槽74の各々に貯留されている加工液LQを第1共通管32aに供給するか否かを切り換えることができる。なお、バルブ38(38a、38b)の開閉度合いを制御することで、第1共通管32aに供給する加工液LQの流量を制御してもよい。
また、加工液送受制御手段14は、第1共通管32aとスラッジ除去装置30aとを接続する配管40を有する。配管40には、バルブ42が設けられている。このバルブ42の開閉を制御することで、第1共通管32a内にある加工液LQをスラッジ除去装置30aに供給するか否かを切り換えることができる。スラッジ除去装置30aは、供給された加工液LQに含まれるスラッジを前記したフィルタを用いて除去する。なお、バルブ42の開閉度合いを制御することで、スラッジ除去装置30aに供給する加工液LQの流量を制御してもよい。2つの加工液貯留槽72(72a、72b)の汚染槽74からスラッジ除去装置30aへの加工液LQの流れは、加工液送受制御手段14に設けられた図示しないポンプによって制御される。
加工液送受制御手段14は、第2共通管32bと2つの加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76とを接続する2つの接続管44(44a、44b)を有する。清浄槽76は、スラッジが除去された加工液(清浄な加工液)LQを貯留している。各接続管44(44a、44b)には、バルブ46(46a、46b)が設けられている。この2つのバルブ46(46a、46b)の開閉を各々制御することで、2つの加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76の各々に貯留されている加工液LQを第2共通管32bに供給するか否かを切り換えることができる。なお、バルブ46(46a、46b)の開閉度合いを制御することで、第2共通管32bに供給する加工液LQの流量を制御してもよい。
また、加工液送受制御手段14は、第2共通管32bと、脱イオン装置30b、液温調整装置30c、および、排水装置30dとを接続する3つの配管48(48a、48b、48c)を有する。この各配管48(48a、48b、48c)には、バルブ50(50a、50b、50c)が設けられている。この3つのバルブ50(50a、50b、50c)の開閉を各々制御することで、脱イオン装置30b、液温調整装置30c、および、排水装置30dの各々に第2共通管32b内にある加工液LQを供給するか否かを切り換えることができる。脱イオン装置30bは供給された加工液LQの電気伝導率を調整し(例えば、小さくし)、液温調整装置30cは供給された加工液LQの温度を調整(例えば、冷却)し、排水装置30dは供給された加工液LQを排水する。なお、バルブ50(50a、50b、50c)の開閉度合いを制御することで、脱イオン装置30b、液温調整装置30c、および、排水装置30dの各々に供給する加工液LQの流量を制御してもよい。2つの加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76から脱イオン装置30b、液温調整装置30c、および、排水装置30dへの加工液LQの流れは、加工液送受制御手段14に設けられた図示しないポンプによって制御される。
加工液送受制御手段14は、共通送液管34と、スラッジ除去装置30a、脱イオン装置30b、液温調整装置30c、および、給水装置30eとを接続する4つの配管52(52a、52b、52c、52d)を有する。各配管52(52a、52b、52c、52d)には、バルブ54(54a、54b、54c、54d)が設けられている。この4つのバルブ54(54a、54b、54c、54d)の開閉を各々制御することで、スラッジ除去装置30a、脱イオン装置30b、液温調整装置30c、および、給水装置30eの各々から加工液LQを共通送液管34に供給するか否かを切り換えることができる。スラッジ除去装置30aから共通送液管34に供給される加工液LQは、スラッジが除去された清浄な加工液LQとなり、脱イオン装置30bから共通送液管34に供給される加工液LQは電気伝導率が調整された加工液LQとなる。また、液温調整装置30cから共通送液管34に供給される加工液LQは、温度が調整(例えば、冷却)された加工液LQとなり、給水装置30eからは新しい加工液LQが共通送液管34に供給される。なお、バルブ54(54a、54b、54c、54d)の開閉度合いを制御することで、スラッジ除去装置30a、脱イオン装置30b、液温調整装置30c、および、給水装置30eの各々から共通送液管34に供給される加工液LQの流量を制御してもよい。
加工液送受制御手段14は、共通送液管34と2つの加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76とを接続する2つの接続管56(56a、56b)を有する。各接続管56(56a、56b)には、バルブ58(58a、58b)が設けられている。この2つのバルブ58(58a、58b)の開閉を各々制御することで、共通送液管34内にある加工液LQを2つの加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76の各々に供給するか否かを切り換えることができる。なお、バルブ58(58a、58b)の開閉度合いを制御することで、2つの加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76の各々に供給する加工液LQの流量を制御してもよい。スラッジ除去装置30a、脱イオン装置30b、液温調整装置30c、および、給水装置30eから、2つの加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76への加工液LQの流れは、加工液送受制御手段14に設けられたポンプ(図示略)、または、ワイヤ放電加工機24に組み込まれ、ワイヤ放電加工機24内において加工液LQを循環させるために設けられたポンプ(図示略)のうちの少なくともいずれか1つによって制御される。
このように、バルブ38、42、46、50、54、58の開閉を制御することで、加工液LQが流れる流路を変えることができる。したがって、加工液貯留槽72(72a、72b)と加工液調整手段12の各加工液調整装置30との接続を切り換える(制御)することができる。なお、バルブ38、42、46、50、54、58は、電磁弁であってもよく、電動弁であってもよく、エアー駆動弁であってもよい。
各加工液貯留槽72(72a、72b)の汚染槽74に貯留されている加工液(スラッジによって汚染された加工液)LQは、接続管36(36a、36b)、第1共通管32a、および、配管40を通ってスラッジ除去装置30aに供給される。そして、スラッジ除去装置30aでスラッジが除去された清浄な加工液LQが、配管52a、共通送液管34、および、接続管56(56a、56b)を通って各加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76に供給される。したがって、各加工液貯留槽72(72a、72b)の汚染槽74に貯留されている加工液LQからスラッジを除去した清浄な加工液LQが、各加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76に供給される。
また、各加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76に貯留されている加工液(清浄な加工液)LQは、接続管44(44a、44b)、第2共通管32b、および、配管48a、48b、48cを通って、脱イオン装置30b、液温調整装置30c、および、排水装置30dに供給される。そして、脱イオン装置30bおよび液温調整装置30cで電気伝導率および温度が調整された加工液LQと、給水装置30eから供給された新しい加工液LQとが、配管52b、52c、52d、共通送液管34、および、接続管56(56a、56b)を通って各加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76に供給される。なお、排水装置30dに供給された加工液LQは外部に排出される。したがって、各加工液貯留槽72(72a、72b)の清浄槽76に貯留されている加工液LQの腐敗を防止することができるとともに、加工液LQの電気伝導率および温度をワイヤ放電加工に適した状態にしておくことができる。
加工液質制御装置16は、各ワイヤ放電加工機24(24a、24b)から送られてきた加工液情報に基づいて、加工液送受制御手段14(各バルブ38、42、46、50、54、58および前記したポンプ)、または、加工液送受制御手段14および加工液調整手段12を制御することで、各ワイヤ放電加工機24の加工液LQの液質を調整する。ここで、加工液質制御装置16の制御を説明する前に、ワイヤ放電加工機24(24a、24b)について説明する。なお、各ワイヤ放電加工機24(24a、24b)は、互いに同一の構成を有するものとする。
図2は、ワイヤ放電加工機24に設けられた加工槽70および加工液貯留槽72を示す図である。なお、図2においては、ワイヤ放電加工機24のワイヤ電極、ワイヤ電極を張架する構造、および、工作物などの図示を省略している。加工槽70は、ワイヤ放電加工を行うための槽である。通常、ワイヤ放電加工は、加工槽70に加工液LQを溜め、工作物を加工液LQに浸した状態で行われる。そのため、ポンプ78を用いて清浄槽76から清浄な加工液LQをポンプ78によって汲み上げて加工槽70に供給して、加工槽70を加工液LQで満たす。
上述したように、ワイヤ放電加工を行うと、加工によって発生したスラッジにより加工槽70内の加工液LQは汚染される。そのため、図示しないポンプを用いて清浄槽76の清浄な加工液LQを、図示しない噴射ノズルから噴射し続けることで、ワイヤ電極と工作物との間をワイヤ放電加工に適した清浄な加工液LQで満たし続ける。スラッジによって汚れた加工液LQは、配管(図示略)を介して加工槽70から汚染槽74に送られる。汚染槽74に溜まった加工液LQは、汚染槽74に設けられた接続管36を介して、上述したように加工液調整手段12のスラッジ除去装置30aに供給される。このスラッジ除去装置30aでスラッジが除去された清浄な加工液LQは、接続管56を介して加工液貯留槽72の清浄槽76に送られる。また、清浄槽76に溜まった加工液LQは、接続管44を介して、加工液調整手段12の脱イオン装置30b、液温調整装置30c、および、排水装置30dに供給される。脱イオン装置30bおよび液温調整装置30cによって電気伝導率および温度が調整された加工液LQと給水装置30eから供給された新しい加工液LQとが、接続管56を介して加工液貯留槽72の清浄槽76に送られる。なお、排水装置30dに供給された加工液LQは、外部に排出される。
清浄槽76には、清浄槽76に貯留されている加工液LQの性質、状態などを検出する伝導率センサ80、温度センサ82、バクテリアセンサ(鮮度センサ)84、スラッジ濃度センサ86、および、水位センサ88が設けられている。伝導率センサ80は、加工液LQの電気伝導率を検出し、温度センサ82は、加工液LQの温度を検出する。バクテリアセンサ84は、加工液LQ中に含まれる腐敗の要因となるバクテリア量(つまり、加工液LQの鮮度)を検出し、スラッジ濃度センサ86は、加工液LQ中のスラッジの濃度を検出する。水位センサ88は、清浄槽76に貯留されている加工液LQの水位を検出する。また、汚染槽74には、汚染槽74に貯留されている加工液LQの水位を検出する水位センサ90が設けられている。なお、水位センサ88、90は、フロートスイッチや水圧計であってもよい。
伝導率センサ80、温度センサ82、バクテリアセンサ(微生物センサ)84、スラッジ濃度センサ86、および、水位センサ88、90が検出した検出信号は、加工液情報としてワイヤ放電加工機24の制御装置92に送られる。制御装置92は、この取得した加工液情報を、加工液集中管理システム10の加工液質制御装置16に送信する。
図1の説明に戻り、加工液質制御装置16は、水位センサ90が検出した汚染槽74の加工液LQの水位が目標値より高いまたは許容範囲内にない場合、若しくは、水位センサ88が検出した清浄槽76の加工液LQの水位が目標値より低いまたは許容範囲内にない場合は、バルブ38(38a、38b)、42、54a、58(58a、58b)を制御して開く。これにより、汚染槽74の加工液LQがスラッジ除去装置30aに供給され、スラッジ除去装置30aによってスラッジが除去された清浄な加工液LQが清浄槽76に供給される。つまり、汚染槽74に貯留された加工液LQの水量が多い場合、または、清浄槽76の貯留された加工液LQの水量が少ない場合は、汚染槽74にある加工液LQが清浄槽76に供給される。したがって、汚染槽74の加工液LQの液量(水位)が目標値に近づくまたは許容範囲内となるように、若しくは、清浄槽76の加工液LQの液量(水位)が目標値に近づくまたは許容範囲内となるように加工液LQの液量(水位)を制御することができる。このとき、加工液質制御装置16は、水位センサ88、90が検出した加工液LQの水位に基づいて、汚染槽74から清浄槽76の供給する加工液LQの液量を決定し、決定した液量の加工液LQを清浄槽76に供給する。
なお、加工液質制御装置16は、水位センサ88が検出した清浄槽76の加工液LQの水位が目標値より低いまたは許容範囲内にない場合は、バルブ54d、58(58a、58b)を制御して開くとともに、給水装置30eを制御することで、給水装置30eからの新しい加工液LQを清浄槽76に供給してもよい。したがって、清浄槽76の加工液LQの液量が目標値に近づくまたは許容範囲内となるように加工液LQの液量(水位)を制御することができる。このときも、加工液質制御装置16は、水位センサ88が検出した加工液LQの水位に基づいて、給水装置30eが供給する加工液LQの液量を決定し、給水装置30eは、決定した液量の加工液LQを供給する。
加工液質制御装置16は、水位センサ90が検出した汚染槽74の加工液LQの水位と、水位センサ88が検出した清浄槽76の加工液LQの水位とからワイヤ放電加工機24(24a、24b)の加工液LQの液量を求める。そして、加工液質制御装置16は、求めた液量が目標値より低いまたは許容範囲内にない場合は、バルブ54d、58(58a、58b)を制御して開くとともに、給水装置30eを制御することで、新しい加工液LQを清浄槽76に供給する。したがって、ワイヤ放電加工機24(24a、24b)の加工液LQの液量が目標値に近づくまたは許容範囲内となるように加工液LQの液量を制御することができる。このとき、加工液質制御装置16は、求めたワイヤ放電加工機24(24a、24b)の加工液LQの液量に基づいて、給水装置30eが供給する加工液LQの液量を決定し、給水装置30eは、決定した液量の加工液LQを供給する。
なお、加工槽70が保持する加工液LQの液量は一定に保たれているため、汚染槽74の加工液LQの水位と、清浄槽76の加工液LQの水位とから、ワイヤ放電加工機24(24a、24b)の加工液LQの液量を求めることができる。しかしながら、加工槽70が保持する加工液LQの液量が変動する場合は、加工槽70にも水位センサ94(図2では破線で示す)を設け、該水位センサ94が検出した水位も考慮して、ワイヤ放電加工機24(24a、24b)の加工液LQの液量を求めてもよい。
加工液質制御装置16は、伝導率センサ80が検出した電気伝導率が目標値より高いまたは許容範囲内にない場合は、バルブ46(46a、46b)、50a、54b、58(58a、58b)を制御して開く。これにより、清浄槽76の加工液LQが脱イオン装置30bに供給され、脱イオン装置30bのイオン交換樹脂によって電気伝導率が下げられた加工液LQが清浄槽76に供給される。したがって、清浄槽76の加工液LQの電気伝導率が目標値に近づくまたは許容範囲内となるように加工液LQの電気伝導率を制御することができる。このとき、加工液質制御装置16は、伝導率センサ80が検出した電気伝導率に基づいて、脱イオン装置30bに流す加工液LQの液量を決定し、決定した液量の加工液LQを脱イオン装置30bに供給する。
加工液質制御装置16は、温度センサ82が検出した温度が目標値より高いまたは許容範囲内にない場合は、バルブ46(46a、46b)、50b、54c、58(58a、58b)を制御して開く。これにより、清浄槽76の加工液LQが液温調整装置30cに供給され、液温調整装置30cによって温度が下げられた加工液LQが清浄槽76に供給される。したがって、清浄槽76の加工液LQの温度が目標値に近づくまたは許容範囲内となるように加工液LQの温度を制御することができる。このとき、加工液質制御装置16は、温度センサ82が検出した温度に基づいて、液温調整装置30cに流す加工液LQの液量を決定し、決定した液量の加工液LQを液温調整装置30cに供給する。なお、液温調整装置30cは、加工液質制御装置16によって制御されている。
加工液LQ中に含まれるバクテリアは、加工液LQの腐敗の要因(加工液LQの鮮度が劣化する要因)となる。そのため、加工液質制御装置16は、バクテリアセンサ84が検出した加工液LQ中のバクテリア量が目標値より多いまたは許容範囲内にない場合は、バルブ46(46a、46b)、50cを制御して開くとともに、排水装置30dを制御することで、清浄槽76の加工液LQを排水する。このとき、加工液質制御装置16は、バクテリアセンサ84が検出したバクテリア量に基づいて、排水装置30dが排水する加工液LQの排水量(液量)を決定し、排水装置30dは、決定した排水量の加工液LQを排水する。また、加工液質制御装置16は、排水装置30dが加工液LQを排水した場合は、バルブ54d、58(58a、58b)を制御して開くとともに、給水装置30eを制御することで、新しい加工液LQを清浄槽76に供給する。このとき、給水装置30eは、排水装置30dが排水した排水量(液量)に応じた液量の加工液LQを清浄槽76に供給する。これにより、清浄槽76内にある古い加工液LQの少なくとも一部が排出されるとともに、新しい加工液LQが清浄槽76に供給されるので、清浄槽76の加工液LQの鮮度が目標値に近づくまたは許容範囲内となるように加工液LQの鮮度を制御することができる。なお、バクテリアセンサ84を設けずに、日時が一定期間経過する毎に、一定期間加工時間が経過する毎に、または、一定期間ワイヤ放電加工機24の通電時間が経過する毎に、加工液LQを排水するようにして、定期的に一部の加工液LQを入れ替えて、加工液LQの腐食を防止するようにしてもよい。
加工液質制御装置16は、これらのワイヤ放電加工機24の目標値または許容範囲(汚染槽74の水位/液量の目標値または許容範囲、清浄槽76の水位/液量の目標値または許容範囲、ワイヤ放電加工機24の加工液LQの液量の目標値または許容範囲、電気伝導率の目標値または許容範囲、温度の目標値または許容範囲、および、バクテリア量/鮮度の目標値または許容範囲)を、外部通信手段18を介して外部装置22から取得してもよい。外部通信手段18は、有線または無線で外部機器である表示装置20および外部装置22と通信するものであり、例えば、イーサネット(登録商標)、USBケーブル、RS−232C、WiFi、Bluetooth(登録商標)、または、赤外線通信などを用いて通信を行う。また、加工液質制御装置16は、ワイヤ放電加工機24(24a、24b)の各々から取得した加工液情報、または、加工液調整手段12の各加工液調整装置30の稼働状態を示す稼働情報を外部装置(例えば、コンピュータなどの制御装置)22に送信してもよい。
加工液集中管理システム10は、複数(本実施の形態では2台)のワイヤ放電加工機24に接続されているため、複数のワイヤ放電加工機24の加工液LQが互いに混ざり合わってしまう。加工液LQが互いに混ざり合ってしまうと、各ワイヤ放電加工機24(24a、24b)の加工液LQの液質調整が難しくなる。また、ワイヤ放電加工機24毎に、加工条件に適した電気伝導度を個別に設定し、不必要に電気伝導度を高くしないようにすることで、脱イオン装置30b内のイオン交換樹脂の寿命を延ばすように設定する場合がある。したがって、加工液質制御装置16は、複数のワイヤ放電加工機24の加工液LQが互いに混ざり合わないように、1つのワイヤ放電加工機24の加工液貯留槽72のみが加工液調整手段12に接続されるように、加工液送受制御手段14(各バルブ38、42、46、50、54、58および前記したポンプ)を制御する。
例えば、加工液調整手段12とワイヤ放電加工機24aとを接続する場合は、バルブ38b、46b、58bを制御して閉じた状態にしておけばよい。逆に、加工液調整手段12とワイヤ放電加工機24bとを接続する場合は、バルブ38a、46a、58aを制御して閉じた状態にしておけばよい。これにより、ワイヤ放電加工機24aの加工液LQとワイヤ放電加工機24bの加工液LQとが混ざり合うことを防ぐことができる。
また、加工液質制御装置16は、複数のワイヤ放電加工機24の各々から取得した加工液情報に基づいて、加工液調整手段12と接続する必要があるワイヤ放電加工機24(加工液貯留槽72)があるか否かを判断する。加工液質制御装置16は、加工液調整手段12とを接続する必要があると判断したワイヤ放電加工機24(加工液貯留槽72)が複数あると判断した場合は、ワイヤ放電加工機24毎の加工液情報に基づいて、加工液調整手段12に接続するワイヤ放電加工機24の優先順位を決定する。そして、優先順位の高いワイヤ放電加工機24から順番に、加工液調整手段12と接続する。この優先順位の決定の仕方としては、例えば、加工液LQの電気伝導率または温度が高くなったワイヤ放電加工機24が複数ある場合は、加工液LQの電気伝導率または温度が高い順に優先順位を付けていけばよい。つまり、同種の液質を調整したいワイヤ放電加工機24が複数ある場合は、最も目標値または許容範囲から離れているワイヤ放電加工機24から順に優先順位を付けていけばよい。また、加工液調整手段12と接続する必要があるワイヤ放電加工機24が複数あると判断した場合であって、ワイヤ放電加工機24毎に異なる種類の液質調整をするものである場合は、液質調整の種類によって予め決められた優先順位にしたがえばよい。例えば、加工液LQの腐敗を防止する液質調整の優先順位を1位とし、その次に、電気伝導率、温度、液量・・・といった具合に液質調整の種類によって予め優先順位が付けられている。また、加工液質制御装置16は、外部通信手段18を介して外部装置(例えば、コンピュータなどの制御装置)22からこの優先順位を取得してもよい。
なお、複数のワイヤ放電加工機24の加工液LQの液質を一括に同時に調整しても、加工液LQの液質を容易に調整することができ、その方が効率的な場合などは、複数のワイヤ放電加工機24の加工液LQを互いに混ぜ合せてもよい。例えば、ワイヤ放電加工機24の現在の加工液LQの液質の状態が近似している場合や、ワイヤ放電加工機24の目標値や許容範囲が近似している場合などは、近似しているワイヤ放電加工機24の加工液LQを混ぜ合わせる。
ここで、加工液質制御装置16が少なくとも加工液送受制御手段14を制御して調整対象となるワイヤ放電加工機24の加工液貯留槽72を加工液調整手段12に接続すると、調整対象であるワイヤ放電加工機24の加工液LQの液質が調整されることは既に述べた通りである。このとき、加工液質制御装置16は、調整対象であるワイヤ放電加工機24から受信した加工液情報に基づいて加工液LQの液質が許容加工液質範囲内になったか否かを判定する。この許容加工液質範囲とは、ワイヤ放電加工の精度を低下させることがない、許容することができる加工液LQの液質の範囲である。そして、加工液質制御装置16が加工液送受制御手段14を少なくとも制御してから所定時間経過しても、調整対象であるワイヤ放電加工機24の加工液LQの液質が許容加工液質範囲外であると判定した場合は、加工液LQの液質を調整した加工液調整装置30に異常があると判断する。加工液質制御装置16は、外部通信手段18を介して異常と判断した加工液調整装置30の異常情報を、外部機器である表示装置20に送信する。表示装置20は、受信した加工液調整装置30の異常情報を表示する。
例えば、加工液質制御装置16は、加工液送受制御手段14を制御してワイヤ放電加工機24aの加工液調整槽72aを加工液調整手段12の脱イオン装置30bに接続すると、ワイヤ放電加工機24aの加工液LQの液質(電気伝導率)が調整される。したがって、脱イオン装置30bによって加工液LQの電気伝導率が下げられるので、清浄槽76の加工液LQの電気伝導率は低下することが予測される。しかしながら、所定時間が経過してもなお、伝導率センサ80で検出された清浄槽76の電気伝導率が一向に低下しておらず、許容加工液質範囲外である場合には、脱イオン装置30bのイオン交換樹脂が劣化(消耗)していると考えられる。したがって、加工液質制御装置16は、脱イオン装置30bの異常情報を表示装置20に送信する。オペレータは、この表示装置20の表示を見ることで、脱イオン装置30bのイオン交換樹脂が交換時期であることを認識し、イオン交換樹脂を交換することで脱イオン装置30bを正常状態に戻すことができる。また、液温調整装置30c、排水装置30d、または、給水装置30eに異常があると判断し、異常情報を表示装置20に送信した場合は、オペレータは、液温調整装置30c、排水装置30d、または、給水装置30eの点検、部品交換などを行う。なお、この許容加工液質範囲を狭めることで、消耗品であるイオン交換樹脂、フィルタ、部位品などの交換を早めに知らせることができる。また、許容加工液質範囲と、許容加工液質範囲より狭い警告範囲とを設けることで、消耗品などの早期交換や交換準備を促すこともできる。
清浄槽76は、スラッジ除去装置30aによってスラッジが除去された清浄な加工液LQが貯留されているため、スラッジ濃度センサ86で検出されるスラッジ濃度は所定値以下のはずである。しかしながら、スラッジ濃度が所定値よりも高いと判断された場合は、スラッジ除去装置30aのフィルタが劣化(消耗)していると考えられる。またフィルタの劣化を検出する別の手段として、スラッジ濃度センサ86を設けずに、スラッジ除去装置30aに加工液LQを送り込む配管の途中に、図示しないフィルタの寿命検出用の圧力センサを設置し、この圧力値が上昇することを検出することによって、フィルタが目詰まりして劣化(消耗)したと判断してもよい。したがって、加工液質制御装置16は、スラッジ濃度が所定値以下となった場合、またはフィルタの寿命検出用の圧力センサの値が所定値以上となった場合は、直ちに、スラッジ除去装置30aの異常情報を表示装置20に送信する。これにより、オペレータがフィルタを交換することでスラッジ除去装置30aを正常状態に戻すことができる。なお、この所定値を上下することで、消耗品であるフィルタの交換を早めに知らせることができる。また、所定値と、所定値より低い警告値とを設けることで、フィルタなどの早期交換や交換準備を促すこともできる。加工液質制御装置16は、外部通信手段18を介して、加工液調整装置30の異常情報を、外部装置22に送信してもよく、他の外部機器に送信してもよい。
このように、本実施の形態の加工液集中管理システム10は、複数のワイヤ放電加工機24の加工液LQの液質を調整する加工液調整手段12と、複数のワイヤ放電加工機24の各々に対応して設けられた、加工液LQを貯留する複数の加工液貯留槽72と、加工液調整手段12との間で、加工液LQの送受を制御する加工液送受制御手段14と、複数のワイヤ放電加工機24の各々から加工液情報を受信して、加工液送受制御手段14、または、加工液送受制御手段14および加工液調整手段12を制御する加工液質制御装置16とを備える。これにより、複数のワイヤ放電加工機24の各々の加工液LQの液質を一括管理するができる。また、複数のワイヤ放電加工機24の加工液LQの液質を調整する装置または部材の保守点検が容易になるとともに、各ワイヤ放電加工機24毎に、加工液調整手段12を設ける必要がないので、コストが低廉になる。
加工液調整手段12は、新しい加工液LQを供給する給水装置30e、加工液LQの電気伝導率を調整する脱イオン装置30b、放電加工によって加工液LQ中に発生したスラッジを除去するスラッジ除去装置30a、加工液LQを排水する排水装置30d、および、加工液LQの温度を調整する液温調整装置30cのうち、少なくとも1つの加工液調整装置30を備える。これにより、加工液LQをワイヤ放電加工に必要な液質に調整することができる。
加工液送受制御手段14は、複数の加工液貯留槽72と加工液調整手段12とに接続される共通送液管34および共通受液管32を有する。共通送液管34は、加工液調整手段12から複数の加工液貯留槽72へ流れる加工液LQ用の管であり、共通受液管32は、複数の加工液貯留槽72から加工液調整手段12へ流れる加工液LQ用の管である。加工液送受制御手段14は、加工液貯留槽72と加工液調整手段12の各加工液調整装置30との接続を制御する。これにより、配管の数が少なくなるので、配管の設置面積を小さくすることができるとともに、設備費用を抑えることができる。つまり、加工液調整装置30毎に送液管と受液管とを設けると、送液管と受液管の本数が多くなってしまう。特に、加工液調整装置30の種類が多いと尚更である。したがって、加工液調整装置30毎に複数の送液管および受液管を設けると、送液管および受液管の設置スペースが大きくなり、設備費用も高くなってしまうが、本実施の形態の加工液集中管理システム10は、そのような問題を抑制することができる。
加工液質制御装置16は、ワイヤ放電加工機24の加工液LQの液量、加工液LQの電気伝導率、加工液貯留槽72の加工液LQの水位、加工液LQの鮮度、および、加工液LQの液温のうち、少なくとも1つが目標値に近づくまたは許容範囲内となるように、少なくとも加工液送受制御手段14を制御する。これにより、加工液LQをワイヤ放電加工に必要な液質に調整することができる。
加工液集中管理システム10は、外部装置22と通信を行う外部通信手段18を備える。加工液質制御装置16は、外部通信手段18を介して、目標値または許容範囲を外部装置22から取得する。これにより、外部装置22から加工液LQの液質を制御することができる。つまり、加工液集中管理システム10と離れた場所から加工液LQの液質を管理することができる。
加工液質制御装置16は、複数のワイヤ放電加工機24の加工液LQが互いに混ざり合わないように、1つのワイヤ放電加工機24の加工液貯留槽72が加工液調整手段12に接続されるように、加工液送受制御手段14を制御してもよい。これにより、各ワイヤ放電加工機24の加工液LQの液質の調整、管理が容易になる。
加工液質制御装置16は、複数のワイヤ放電加工機24から受信した加工液情報に基づいて、複数のワイヤ放電加工機24の加工液貯留槽72を加工液調整手段12に接続する必要があるか否かを判断する。そして、必要があると判断した場合は、加工液質制御装置16は、ワイヤ放電加工機24毎の加工液情報に基づいて、加工液調整手段12に接続するワイヤ放電加工機24の優先順位を決定するようにしてもよい。これにより、緊急を要するワイヤ放電加工機24から順に加工液LQの調整が行なわれるので、ワイヤ放電加工機24を停止させなくて済み、生産性が向上する。
加工液質制御装置16は、少なくとも加工液送受制御手段14を制御して、調整対象となるワイヤ放電加工機24の加工液貯留槽72を加工液調整手段12に接続した後、調整対象であるワイヤ放電加工機24から受信した加工液情報に基づいて加工液LQの液質が許容加工液質範囲内になったか否かを判定する。加工液質制御装置16は、所定時間経過しても、調整対象であるワイヤ放電加工機24の加工液LQが許容加工液質範囲外であると判定した場合は、加工液LQの液質を調整した加工液調整装置30に異常があると判断する。そして、加工液質制御装置16は、外部通信手段18を介して異常と判断した加工液調整装置30の異常情報を送信する。これにより、外部にどの加工液調整装置30が異常であるかを知らせることが可能となり、迅速にメンテナンスを行うことができ、生産性が向上する。また、表示装置20は、異常情報を受信すると、異常と判断された加工液調整装置30に異常がある旨を表示する。これにより、オペレータは、異常のある加工液調整装置30を容易かつ迅速に認識することができる。
外部通信手段18は、加工液質制御装置16から得られた加工液情報および加工液調整手段12の各加工液調整装置30の稼働情報のうち、少なくとも一方を送信してもよい。これにより、オペレータは、加工液集中管理システム10と離れた場所から、加工液調整手段12に接続するワイヤ放電加工機24の優先順位を決定したり、各消耗品の寿命を判定、予測したりすることができる。
なお、加工液調整手段12は、少なくとも1つの加工液調整装置30を備えていればよい。例えば、加工液調整手段12は、スラッジ除去装置30aを備えなくてもよい。この場合は、加工液送受制御手段14の第1共通管32a、接続管36(36a、36b)、および、配管40は不要となる。この場合は、第2共通管32bがそのまま一本の共通受液管32となる。
〔変形例〕
上記実施の形態の加工液集中管理システム10は、以下のように変形してもよい。
図3は、変形例の加工液集中管理システム10の構成を示す図である。なお、上記実施の形態と同様の構成、部材については同一の符号を付し、異なる部分のみ説明する。上記実施の形態では、脱イオン装置30bおよび液温調整装置30cから送出された加工液LQは、共通送液管34および配管を56(56a、56b)を介して、ワイヤ放電加工機24(24a、24b)の清浄槽76に送るようにした。しかしながら、本変形例では、脱イオン装置30bおよび液温調整装置30cから送出された加工液LQをワイヤ放電加工機24(24a、24b)の汚染槽74に送る。
本変形例では、共通送液管34Aは、第3共通管34aと第4共通管34bとを有し、第3共通管34aは、スラッジ除去装置30aおよび給水装置30eと、ワイヤ放電加工機24の清浄槽76とを接続するものである。したがって、スラッジ除去装置30aに接続されている配管52a、給水装置30eに接続されている配管52d、および、清浄槽76に接続されている接続管56a、56bは、第3共通管34aと連結(接続)されている。これにより、上記実施の形態と同様に、各ワイヤ放電加工機24(24a、24b)の汚染槽74から供給された加工液LQがスラッジ除去装置30aを通って各ワイヤ放電加工機24(24a、24b)の清浄槽76に送られる。また、給水装置30eから供給された新しい加工液LQが各ワイヤ放電加工機24(24a、24b)の清浄槽76に送られる。
第4共通管34bは、脱イオン装置30bおよび液温調整装置30cと、ワイヤ放電加工機24(24a、24b)の汚染槽74とを接続するものである。そのため、脱イオン装置30bに接続されている配管52bおよび液温調整装置30cに接続されている配管52cは、第4共通管34bに連結(接続)されている。また、加工液送受制御手段14は、さらに、第4共通管34bと各ワイヤ放電加工機24(24a、24b)の汚染槽74とを接続する接続管100(100a、100b)を有する。これにより、各ワイヤ放電加工機24(24a、24b)の清浄槽76から供給された加工液LQが脱イオン装置30bまたは液温調整装置30cを通って各ワイヤ放電加工機24(24a、24b)の汚染槽74に送られる。加工液質制御装置16は、水位センサ90が検出した汚染槽74の水位または水位センサ88が検出した清浄槽76の水位に基づいて加工液送受制御手段14を制御して、清浄槽76に貯留されている加工液LQを脱イオン装置30bまたは液温調整装置30cを介して汚染槽74に送る。なお、各接続管100(100a、100b)には、加工液LQの流路を切り換えるためのバルブ102(102a、102b)が設けられている。
なお、給水装置30eからの新しい加工液LQを汚染槽74に供給するようにしてもよい。この場合は、給水装置30eに接続されている配管52dを第4共通管34bに接続すればよい。また、給水装置30eからの新しい加工液LQを汚染槽74および清浄槽76のうち、どちらか一方に選択的に供給してもよい。この場合は、図3に示した構成に、さらに給水装置30eと第4共通管34bとを接続するための配管を設けるとともに、この配管にバルブを設ければよい。したがって、加工液質制御装置16は、水位センサ90が検出した汚染槽74の加工液LQの水位、または/および、水位センサ88が検出した清浄槽76の水位に基づいて加工液送受制御手段14を制御して、汚染槽74または清浄槽76に加工液LQを供給してもよい。さらに、加工液質制御装置16は、水位センサ90が検出した汚染槽74の加工液LQの水位および水位センサ88が検出した清浄槽76の水位に基づいて加工液送受制御手段14を制御して、汚染槽74および清浄槽76に加工液LQを同時に供給してもよい。
10…加工液集中管理システム 12…加工液調整手段
14…加工液送受制御手段 16…加工液質制御装置
18…外部通信手段 20…表示装置
22…外部装置 24、24a、24b…ワイヤ放電加工機
30…加工液調整装置 30a…スラッジ除去装置
32…共通受液管 32a…第1共通管
32b…第2共通管 34、34A…共通送液管
34a…第3共通管 34b…第4共通管
38、38a、38b、42、46、46a、46b、50、50a〜50c、54、54a〜54d、58、58a、58b、102、102a、102b…バルブ
70…加工槽 72…加工液貯留槽
74…汚染槽 76…清浄槽
80…伝導率センサ 82…温度センサ
84…バクテリアセンサ 86…スラッジ濃度センサ
88、90、94…水位センサ 92…制御装置
LQ…加工液

Claims (10)

  1. 複数のワイヤ放電加工機の加工液の液質を調整する加工液調整手段と、
    前記複数のワイヤ放電加工機の各々に対応して設けられた、前記加工液を貯留する複数の加工液貯留槽と、前記加工液調整手段との間で、前記加工液の送受を制御する加工液送受制御手段と、
    前記複数のワイヤ放電加工機の各々から加工液情報を受信して、前記加工液送受制御手段、または、前記加工液送受制御手段および前記加工液調整手段を制御する加工液質制御装置と、
    を備えることを特徴とする加工液集中管理システム。
  2. 請求項1に記載の加工液集中管理システムであって、
    前記加工液調整手段は、新しい前記加工液を供給する給水装置、前記加工液の電気伝導率を調整する脱イオン装置、放電加工によって前記加工液中に発生したスラッジを除去するスラッジ除去装置、前記加工液を排水する排水装置、および、前記加工液の温度を調整する液温調整装置のうち、少なくとも1つの加工液調整装置を備える
    ことを特徴とする加工液集中管理システム。
  3. 請求項1または2に記載の加工液集中管理システムであって、
    前記加工液送受制御手段は、前記複数の加工液貯留槽と前記加工液調整手段とに接続される共通送液管および共通受液管を有し、
    前記共通送液管は、前記加工液調整手段から前記複数の加工液貯留槽へ流れる前記加工液用の管であり、前記共通受液管は、前記複数の加工液貯留槽から前記加工液調整手段へ流れる前記加工液用の管であり、
    前記加工液送受制御手段は、前記加工液貯留槽と前記加工液調整手段の各加工液調整装置との接続を制御する
    ことを特徴とする加工液集中管理システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の加工液集中管理システムであって、
    前記加工液質制御装置は、前記ワイヤ放電加工機の前記加工液の液量、前記加工液の電気伝導率、前記加工液貯留槽の前記加工液の水位、前記加工液の鮮度、および、前記加工液の液温のうち、少なくとも1つが目標値に近づくまたは許容範囲内となるように、少なくとも前記加工液送受制御手段を制御する
    ことを特徴とする加工液集中管理システム。
  5. 請求項4に記載の加工液集中管理システムであって、
    外部装置と通信を行う外部通信手段を備え、
    前記加工液質制御装置は、前記外部通信手段を介して、前記目標値または前記許容範囲を前記外部装置から取得する
    ことを特徴とする加工液集中管理システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の加工液集中管理システムであって、
    前記加工液質制御装置は、前記複数のワイヤ放電加工機の前記加工液が互いに混ざり合わないように、1つの前記ワイヤ放電加工機の前記加工液貯留槽が前記加工液調整手段に接続されるように、前記加工液送受制御手段を制御する
    ことを特徴とする加工液集中管理システム。
  7. 請求項6に記載の加工液集中管理システムであって、
    前記加工液質制御装置は、前記複数のワイヤ放電加工機の各々から受信した前記加工液情報に基づいて、前記複数のワイヤ放電加工機の加工液貯留槽を前記加工液調整手段に接続する必要があると判断した場合は、前記ワイヤ放電加工機毎の前記加工液情報に基づいて、前記加工液調整手段に接続する前記ワイヤ放電加工機の優先順位を決定する
    ことを特徴とする加工液集中管理システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の加工液集中管理システムであって、
    外部機器と通信を行う外部通信手段を備え、
    前記加工液質制御装置は、少なくとも前記加工液送受制御手段を制御して調整対象となる前記ワイヤ放電加工機の前記加工液貯留槽を前記加工液調整手段に接続した後、調整対象である前記ワイヤ放電加工機から受信した前記加工液情報に基づいて前記加工液の液質が許容加工液質範囲内になったか否かを判定し、所定時間経過しても、調整対象である前記ワイヤ放電加工機の加工液の液質が許容加工液質範囲外であると判定した場合は、前記加工液の液質を調整した前記加工液調整手段の加工液調整装置に異常があると判断し、外部通信手段を介して異常と判断した前記加工液調整装置の異常情報を送信する
    ことを特徴とする加工液集中管理システム。
  9. 請求項8に記載の加工液集中管理システムであって、
    前記外部機器は、表示装置であり、
    前記表示装置は、前記異常情報を受信した場合は、異常と判断された前記加工液調整装置に異常がある旨を表示する
    ことを特徴とする加工液集中管理システム。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の加工液集中管理システムであって、
    外部装置と通信を行う外部通信手段を備え、
    前記外部通信手段は、前記加工液質制御装置から得られた前記加工液情報および前記加工液調整手段の各加工液調整装置の稼働情報のうち、少なくとも一方を送信する
    ことを特徴とする加工液集中管理システム。
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