JP2017148756A - 水処理装置 - Google Patents

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彩加 永田
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和大 齋藤
あゆみ 酒井
Ayumi Sakai
あゆみ 酒井
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Abstract

【課題】電力制御を必要としない簡単な構成で必要に応じた薬剤供給を可能とする水処理装置を提供することを目的とする。【解決手段】水に含まれる濁質成分を除去するための水処理装置1であって、水処理装置1は、ろ材を内部に収納して水の出し入れを行うケーシング7と、ケーシング7の開口8を閉塞し、複数の水路を切替可能なバルブ9と、被処理水に薬剤14を供給するための薬剤供給手段10とを有し、バルブ9は、ろ過処理、逆洗浄処理、すすぎ処理に対応して水路を選択的に切替可能な水路切替手段11を有し、薬剤供給手段10は、薬剤保持部12と、ケーシング7の内側空間内に薬剤14を供給するための薬剤出口13とを有し、薬剤供給手段10からの薬剤供給が、水路切替手段11の操作に機構的に連動して行われるようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、井戸の水または貯水槽へ蓄えた水等に含まれる濁質成分の除去などにより水の浄化を行う水処理装置に関するものである。
従来、この種の水処理装置は、ろ過処理時や逆洗浄処理時にろ材表面に凝集剤を付着する凝集剤付着工程を有する水処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その水処理装置について図4を参照しながら説明する。
水処理装置101は、ろ過器104と、処理水タンク105と、第一凝集剤ポンプ106と、第二凝集剤ポンプ107と、第一制御手段108と、第二制御手段109からなる。ろ過処理の際に、配管102を吸い込み側に接続する電動式ポンプ103により汲み上げられた原水に、まず、第一制御手段108で駆動制御された第一凝集剤ポンプ106により凝集剤が添加され、次に、ろ過器104に収納されたろ材110の上側から下側に流れる下向流の通水により原水の浄化が行われる。
また、逆洗浄処理の際に、処理水タンク105の水に、まず、第二制御手段109で駆動制御された第二凝集剤ポンプ107により凝集剤が添加され、次に、ろ過器104に収納されたろ材110の下側から上側に流れる上向流の通水によりろ材110の逆洗浄が行われて排水される。逆洗浄に用いられる処理水タンク105の水には凝集剤が添加されているので、逆洗浄処理時にはろ材表面に凝集剤が付着する。
特許第4800462号公報
このような従来の水処理装置においては、凝集剤などの薬剤の添加が制御手段を用いて行われる構成となっており、電気的な制御機構や設置のための電気配線を必要とするので、水処理装置の構造が複雑になるという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、電力制御を必要としない簡単な構成で薬剤供給を可能にした水処理装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、水に含まれる濁質成分を除去するための水処理装置であって、前記水処理装置は、上部を開口し、ろ材を内部に収納して水の出し入れを行うケーシングと、前記開口を閉塞し、複数の水路を切替可能なバルブと、被処理水に薬剤を供給するための薬剤供給手段と、を有し、前記バルブは、ろ過処理、逆洗浄処理、すすぎ処理に対応して水路を選択的に切替可能な水路切替手段を有し、前記薬剤供給手段は、薬剤保持部と、前記ケーシングの内側空間内に薬剤を供給するための薬剤出口と、を有し、前記薬剤供給手段からの薬剤供給が、前記水路切替手段の操作に機構的に連動して行われることを特徴としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、上部を開口し、ろ材を内部に収納して水の出し入れを行うケーシングと、前記開口を閉塞し、複数の水路を切替可能なバルブと、被処理水に薬剤を供給するための薬剤供給手段と、を有し、前記バルブは、ろ過処理、逆洗浄処理、すすぎ処理に対応して水路を選択的に切替可能な水路切替手段を有し、前記薬剤供給手段は、薬剤保持部と、前記ケーシングの内側空間内に薬剤を供給するための薬剤出口と、を有し、前記薬剤供給手段からの薬剤供給が、前記水路切替手段の操作に機構的に連動して行われる構成にしたことにより、ろ過処理、逆洗浄処理、すすぎ処理の水路のうち、薬剤の供給が必要となる水路に切り替える際の前記水路切替手段の操作に機構的に連動して薬剤が供給されるので、電力制御を必要としない簡単な構成で薬剤供給が可能になるという効果を得ることができる。
本発明の水処理装置の構成を示す模式図 (a)本発明のろ過処理の際のバルブ内の水路を示す模式図、(b)本発明の逆洗浄処理の際のバルブ内の水路を示す模式図、(c)本発明のすすぎ処理の際のバルブ内の水路を示す模式図 (a)本発明のろ過処理の際のバルブの機構を示す模式図、(b)本発明の逆洗浄処理の際のバルブの機構を示す模式図、(c)本発明のすすぎ処理の際に薬剤が供給される場合のバルブの機構を示す模式図、(d)本発明のすすぎ処理の際に薬剤が供給されない場合のバルブの機構を示す模式図 従来の水処理装置の構成を示す模式図
本発明の請求項1記載の水処理装置は、水に含まれる濁質成分を除去するための水処理装置であって、前記水処理装置は、上部を開口し、ろ材を内部に収納して水の出し入れを行うケーシングと、前記開口を閉塞し、複数の水路を切替可能なバルブと、被処理水に薬剤を供給するための薬剤供給手段と、を有し、前記バルブは、ろ過処理、逆洗浄処理、すすぎ処理に対応して水路を選択的に切替可能な水路切替手段を有し、前記薬剤供給手段は、薬剤保持部と、前記ケーシングの内側空間内に薬剤を供給するための薬剤出口と、を有し、前記薬剤供給手段からの薬剤供給が、前記水路切替手段の操作に機構的に連動して行われることを特徴としたものである。これにより、ろ過処理、逆洗浄処理、すすぎ処理の水路のうち、薬剤の供給が必要となる水路に切り替える際の前記水路切替手段の操作に機構的に連動して薬剤が供給されるので、電力制御を必要としない簡単な構成で薬剤供給が可能になるという効果を奏する。
また、前記薬剤供給手段からの薬剤供給が、逆洗浄処理またはすすぎ処理の際に行われるようにしてもよい。これにより、薬剤の供給が必要となる逆洗浄処理またはすすぎ処理に合わせて薬剤を供給することができるので、電力制御を必要としない簡単な構成で、必要な処理に対応して薬剤供給が可能になるという効果を奏する。
また、前記薬剤供給手段からの薬剤供給が、逆洗浄処理またはすすぎ処理が複数回実施されるごとに行われるようにしてもよい。これにより、逆洗浄処理、または、すすぎ処理に水路に切り替える際で、かつ、薬剤の供給が必要なタイミングで薬剤を供給することができるので、電力制御を必要としない簡単な構成で、必要な処理に対応して必要なタイミングで薬剤供給が可能になるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の水処理装置の構成を側面視で示す模式図である。
図1に示すように、水処理装置1は、貯水である井戸の水または貯水槽へ蓄えた水を水源として浄化するものであって、前記水源に接続された配管2に繋がる電動式ポンプ3により汲み上げられた原水に含まれる濁質成分を除去するものである。
電動式ポンプ3は、井戸の水または貯水槽へ蓄えた水を吸い上げ、吐出する電動機で駆動するポンプであって、例えば、渦巻きポンプ、タービンポンプなどの遠心ポンプや、渦流ポンプ(カスケードポンプ)、ジェットポンプ、軸流ポンプ、斜流ポンプなどがある。一般家庭で用いる場合、井戸の深さは、浅井戸であれば5メートルから10メートル程度、深井戸であれば10メートルから30メートル以上吸い上げる必要があり、後段の配管や水処理装置の損失水頭を考慮すると、20メートル以上の揚程があるものがよく、渦流ポンプやジェットポンプなどがより好ましい。電動式ポンプ3で吐出する流量は、例えば5リットルから50リットル毎分程度であるが、一般家庭用であれば5リットルから20リットル毎分程度の流量特性をもつものがより好ましい。
原水通路4、浄水通路5、および、排水通路6に用いられる配管は、電動式ポンプ3の水圧に耐えられる材質、構造であればよいが、耐久性、加工のしやすさから、例えば、塩化ビニル樹脂や鋼管、あるいは、これらの複合材料を用いた直管や配管継手が使用できる。なお、呼び径は損失水頭が低くなるよう大きい方が好ましく、例えば15から50ミリメートルのもので、厚みは1から5ミリメートル程度のものが好ましい。
水処理装置1は、電動式ポンプ3からの原水を水処理装置1に導く原水通路4と、水処理装置1により浄化された浄水を供給する浄水通路5と、水処理装置1を逆洗浄した排水を排出する排水通路6と、上部に開口8を有し、粒子状ろ材15を内部に収納して水の出し入れを行うケーシング7と、開口8を閉塞し、複数の水路を切替可能なバルブ9と、被処理水に薬剤14を供給するための薬剤供給手段10とを備えている。
ケーシング7は、粒子状ろ材15を内部に収納するとともに、バルブ9の中央部からケーシング7の底部へ向けて伸びた導出管21と、導出管21の上部および導出管21の下部に上部ストレーナー22と下部ストレーナー23とを収納する。
導出管21は、ろ過処理の際に浄水を下方から上方に排出するためのものであり、水頭損失が少なく、閉塞しにくいような管であればよい。例えば直径が20ミリメートル以上の直管などが使用できる。材質は腐食しにくいものがよく、例えば樹脂、金属などが好ましい。
上部ストレーナー22と下部ストレーナー23は、ケーシング7内の粒子状ろ材15が導出管21から外部へ流出することを防止するためにそれぞれ配置したものである。すなわち、上部ストレーナー22は、導出管21の上端部に設置して逆洗浄処理の際に粒子状ろ材15がケーシング7から流出しないようにするものであり、下部ストレーナー23は、導出管21の下端部に設置してろ過処理の際に粒子状ろ材15がケーシング7から流出しないようにするためのものである。上部ストレーナー22と下部ストレーナー23は、メッシュ状、スリット状などの形状で、粒子状ろ材15よりも開口幅が小さく0.3から1ミリメートルの細孔か隙間を持つものが使用できる。材質は、導出管21と同様に腐食しにくいものがよく、例えば樹脂、金属などが好ましい。
バルブ9は、ろ過処理、逆洗浄処理、すすぎ処理に対応して水路を選択的に切替可能な水路切替手段11を備えている。また、バルブ9は、原水接続口16と、浄水接続口17と、排水接続口18と、バルブ外側接続口19と、バルブ内側接続口20とを備えている。
バルブ外側回転体24は回転可能な状態でバルブ下側ふた25に固定されている。バルブ下側ふた25はケーシング7の開口8に固定されている。
薬剤供給手段10は、薬剤保持部12と、ケーシング7の内側空間内に薬剤14を供給するための薬剤出口13とを備えている。
ケーシング7、バルブ9、および、薬剤保持部12は、電動式ポンプ3の出口側近くに設置することが一般的であるため、耐圧は使用する電動式ポンプ3の最高出力揚程以上の能力があることが好ましい。素材としては、金属、樹脂、あるいはガラス繊維で強化した樹脂などが好適であり、水に接するだけでなく、井戸がある屋外に設置して使用する場合があるため、十分な耐水性、耐候性を有し、また、使用する薬剤14によって腐食しない耐腐食性を有することが要求される。
粒子状ろ材15は、水処理装置1の性能を発揮するための最も基本となる部材である。粒子状ろ材15は、約1マイクロメートル以上の粗大粒子や凝集物を捕捉して除去し、水に含まれる濁質成分を除去することを目的としている。粒子状ろ材15は、例えば、砂、アンスラサイト、ガーネット、セラミックス、粒状活性炭、オキシ水酸化鉄、マンガン砂など、水中で沈降し、圧力で変形しにくい硬度をもつものであればよい。粒子径は、例えば、0.3ミリメートルから5.0ミリメートル、均等係数1.2から2.0などのものを用いるとよい。また、粒子状ろ材15は、材質によって比重が異なり、例えば、砂であればおよそ2.5から2.7グラム毎立方センチメートル、アンスラサイトであれば、1.4から1.8グラム毎立方センチメートル、ガーネットであれば3.8から4.1グラム毎立方センチメートルである。
薬剤14として、凝集剤、酸化剤が使用される。凝集剤は、水に含まれる濁質成分の粒子状ろ材15への吸着を容易にさせるために添加され、凝集剤としては、ポリ塩化アルミニウム(PAC)、硫酸バンド、ポリシリカ鉄(PSI)などが使用されるが、前記効果を発揮するものであればこれらに限らない。酸化剤は、粒子状ろ材15の表面に堆積した濁質成分を粒子状ろ材15から剥離させるために添加され、酸化剤としては、次亜塩素酸ナトリウム、塩素、オゾンなどが使用されるが、前記効果を発揮するものであればこれらに限らない。逆洗浄処理の際は、薬剤14として、粒子状ろ材15の表面に堆積した濁質成分の剥離による洗浄効果を高めることができる酸化剤を使用することが好ましい。また、すすぎ処理の際は、薬剤14として、粒子状ろ材15の表面を、水に含まれる濁質成分の吸着効果を高めることができる凝集剤を使用することが好ましい。凝集剤を使用することで吸着効果が高まる理由は、水に含まれる濁質成分の表面電荷が、通常、負に帯電しており、凝集剤の添加により、粒子状ろ材15の表面電荷を電気的な吸着効果が高い状態(ゼータ電位で、0〜−10mV程度)にすることができるためである。
図2は、図1の水処理装置1におけるバルブ9を水処理装置1の上方から見た模式図でありバルブ9内の水路の接続状態を示している。図2(a)ろ過処理の際の模式図、図2(b)逆洗浄処理の際の模式図、図2(c)すすぎ処理の際の模式図である。図2において、図1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
操作レバーとしての水路切替手段11を備え、バルブ下側ふた25に回転可能な状態で固定されたバルブ外側回転体24は内部に水路を有している。バルブ下側ふた25には原水通路4と浄水通路5および排水通路6の各通路をそれぞれ別の部位に固定している。水路切替手段11を回転させるとバルブ外側回転体24が回転するのでバルブ外側回転体24の水路と各通路の接続状態を切り替えることができる。
水路切替手段11の回転操作により、ろ過処理位置、逆洗浄処理位置、すすぎ処理位置に切り替えた際の水路と水の流れについて、図1および図2を用いて説明する。
(1)ろ過処理
上記構成において、ろ過処理は、水路切替手段11をろ過処理位置に切り替えることで行われる。
ろ過処理の際、原水は、原水通路4を介して原水接続口16からバルブ外側接続口19に流れ、上部ストレーナー22を通過した後に、ケーシング7の内側空間に供給される。次に、粒子状ろ材15の上側から下側に通過し、この際に濁質成分が粒子状ろ材15のろ過作用により除去される。さらに、下部ストレーナー23を通過した後に、導出管21の内側に流入する。最後に、バルブ内側接続口20から浄水接続口17に流れる。
図2(a)に示すように、原水通路4はバルブ外側回転体24の外周部分の水路に原水接続口16で接続され、原水通路4から供給された原水は、図示しないバルブ外側接続口19に流入している。
同様に、図2(a)に示すように、浄水通路5はバルブ外側回転体24の水路に浄水接続口17で接続されている。ケーシング7の内側で粒子状ろ材15のろ過作用により得られた浄水は、バルブ外側回転体24の中央部分と外周部を接続する水路から浄水接続口17を経由して浄水通路5へ流出する。
(2)逆洗浄処理
逆洗浄処理は、粒子状ろ材15が目詰りしたときに、水路切替手段11をろ過処理位置から逆洗浄処理位置に切り替えることで行われる。逆洗浄処理の際、原水は、まず、原水接続口16からバルブ内側接続口20に流れ、導出管21の内側に流入する。次に、下部ストレーナー23を通過した後に、粒子状ろ材15の下側から上側に抜け、その際に粒子状ろ材15の表面に堆積した濁質成分が剥離される。最後に、上部ストレーナー22を通過した後に、バルブ外側接続口19から排水接続口18に流れ、排水通路6を介して装置系外に排水される。
図2(a)で示したろ過処理の状態から、水路切替手段11を矢印で示す方向に反時計回りに90度回転させることで図2(b)に示す逆洗処理の状態に水路を切り替えることができる。
図2(b)に示すように、原水通路4はバルブ外側回転体24の中央部分と外周部を接続する水路に原水接続口16で接続され、原水通路4から供給された原水は、図示しない導出管に流入している。
同様に、図2(b)に示すように、排水通路6はバルブ外側回転体24の外周部分の水路に排水接続口18で接続されている。ケーシング7の内側で粒子状ろ材15を洗浄した排水は、バルブ外側回転体24の外周部分の水路から排水接続口18を経由して排水通路6へ流出する。
(3)すすぎ処理
すすぎ処理は、逆洗浄処理が終了した後にケーシング7内の汚れた水を装置系外に排水するために行われ、水路切替手段11を逆洗浄処理位置からすすぎ処理位置に切り替えることで行われる。すすぎ処理の際、原水は、まず、原水接続口16からバルブ外側接続口19に流れ、上部ストレーナー22を通過した後に、ケーシング7の内側空間に供給される。次に、粒子状ろ材15の上側から下側に抜ける。さらに、下部ストレーナー23を通過した後に、導出管21の内側に流入する。最後に、バルブ内側接続口20から排水接続口18に流れ、排水通路6を介して装置系外に排水される。
図2(b)で示した逆洗処理の状態から、水路切替手段11を矢印で示す方向に反時計回りに90度回転させることで図2(c)に示すすすぎ処理の状態に水路を切り替えることができる。
図2(c)に示すように、原水通路4はバルブ外側回転体24の中央部分と外周部を接続する水路に接続され、原水通路4から供給された原水は、図示しない上部ストレーナーに流入している。
同様に、図2(c)に示すように、排水通路6はバルブ外側回転体24の中央部分と外周部を接続する水路に排水接続口18で接続されている。ケーシング7の内側で粒子状ろ材15をすすぎ処理した排水は、バルブ外側回転体24の水路から排水接続口18を経由して排水通路6へ流出する。
図2(b)で示したすすぎ処理の状態から、水路切替手段11を矢印で示す方向に反時計回りに180度回転させることで図2(a)に示すろ過処理の状態に水路を切り替えることができる。
水路切替手段11の回転操作は、水処理装置1における水に含まれる濁質成分の除去効果が所定のレベル以上を維持するように、一定期間ごとに行われるのが好ましい。一定期間ごとに行う際の操作手順としては、まず、水路切替手段11をろ過処理位置から逆洗浄処理位置に切り替えて逆洗浄処理を行い、次に、水路切替手段11を逆洗浄処理位置からすすぎ処理位置に切り替えてすすぎ処理を行い、最後に、水路切替手段11をすすぎ処理位置からろ過処理位置に切り替えて元のろ過処理の状態に戻す。
図3は、図1の水処理装置1における薬剤供給にかかわるバルブ9の機構について、水処理装置1の上方から図示した概略図を示し、(a)ろ過処理の際の模式図、(b)逆洗浄処理の際の模式図、(c)すすぎ処理の際に薬剤が供給される場合、(d)すすぎ処理の際に薬剤が供給されない場合の模式図である。図3において、図1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3に示すように、バルブ9は、水路切替手段11の回転操作により同時に回転するバルブ外側回転体24、および、バルブ内側回転体32と、バルブ内側回転体32の突起部34との噛み合わせにより回転する薬剤供給回転体35とを備えている。
バルブ外側回転体24とバルブ内側回転体32は、略円形であり円の中心を回転中心として回転する。薬剤供給回転体35は、円形の歯車形状で円の中心を回転中心とするが、図示しない接合部材を介して図示しないバルブ下側ふたに回転可能な状態で固定されている。
バルブ外側回転体24は、ろ過処理(図3(a))の際に薬剤出口13から薬剤14を取り入れるための薬剤収納孔33を備えている。
薬剤供給回転体35は、薬剤14をケーシング7内に供給するための薬剤供給孔36を備えており、薬剤供給孔36は薬剤供給回転体を貫通しており、開口の一方がバルブ外側回転体24に面しており、他方がケーシング7に面している。
水路切替手段11の回転操作により、突起部34を有するバルブ内側回転体32が回転し、突起部34と薬剤供給回転体35が噛み合うことで、バルブ内側回転体32と機構的に連動して薬剤供給回転体35が回転する。バルブ内側回転体32と薬剤供給回転体35の回転により、薬剤収納孔33と薬剤供給孔36の位置が一致する場合に、薬剤収納孔33に収納された薬剤14が、薬剤供給孔36を介して、ケーシング7内に供給される。
本実施の形態では、突起部34と薬剤供給回転体35が8回噛み合い、薬剤供給回転体35が一回転することで、薬剤収納孔33と薬剤供給孔36が再び一致し、ケーシング7内に薬剤14が供給される。
水路切替手段11の一定期間ごとに行う際の操作手順にしたがって、薬剤供給にかかわるバルブ9の機構について説明する。
図3(a)は、水路切替手段11を操作する前の、ろ過処理の際のバルブ9の機構を示す模式図である。この際、薬剤供給手段10の底部に配置する薬剤出口13と、薬剤収納孔33の位置が一致し、薬剤14が薬剤収納孔33に収納される。薬剤収納孔33はバルブ外側回転体24を貫通しているが、バルブ外側回転体24とケーシング7の間には図示しない遮蔽部材があるので、薬剤14は薬剤収納孔33にとどまっている。
図3(b)は、水路切替手段11を図3(a)の状態から矢印の方向に90°回転させることで、ろ過処理位置から逆洗浄処理位置に切り替えた後の、逆洗処理の際のバルブ9の機構を示す模式図である。この際、薬剤14が薬剤収納孔33に収納されたまま移動している。
図3(c)は、水路切替手段11を図3(b)の状態から矢印の方向に90°回転させることで、逆洗浄処理位置からすすぎ処理位置に切り替えた後の、すすぎ処理の際のバルブ9の機構を示す模式図である。この際、突起部34と薬剤供給回転体35は噛み合い、破線矢印の方向に薬剤供給回転体35が回転する。薬剤供給回転体35の回転により、薬剤収納孔33と薬剤供給孔36の位置が重なると、薬剤収納孔33に収納された薬剤14が、薬剤供給孔36を介して、ケーシング7内に供給される。本実施の形態では、突起部34と薬剤供給回転体35が8回噛み合うごとに、薬剤収納孔33と薬剤供給孔36の位置が一致し、薬剤14がケーシング7内に供給される。
図3(d)は図3(c)と同様にすすぎ処理の際のバルブ9の機構を示す模式図であるが、薬剤供給回転体35の薬剤供給孔36と薬剤収納孔33が一致しておらず、薬剤14がケーシング7に供給されない状態を示している。
このような構成によれば、上部を開口し、ろ材を内部に収納して水の出し入れを行うケーシング7と、開口8を閉塞し、複数の水路を切替可能なバルブ9と、被処理水に薬剤14を供給するための薬剤供給手段10とを有し、バルブ9は、ろ過処理、逆洗浄処理、すすぎ処理に対応して水路を選択的に切替可能な水路切替手段11を有し、薬剤供給手段10は、薬剤保持部12と、ケーシング7の内側空間内に薬剤14を供給するための薬剤出口13とを有し、薬剤供給手段10からの薬剤供給が、水路切替手段11の操作に機構的に連動して行われる構成にしたことにより、ろ過処理、逆洗浄処理、すすぎ処理の水路のうち、薬剤14の供給が必要となる水路に切り替える際の水路切替手段11の操作に機構的に連動して薬剤14が供給される。このため、電力制御を必要としない簡単な構成で必要に応じた薬剤供給を可能とすることができる。
また、薬剤供給が、逆洗浄処理、または、すすぎ処理の際に行われるようにすることで、薬剤の供給が必要となる逆洗浄処理またはすすぎ処理の際に薬剤を供給することができるので、電力制御を必要としない簡単な構成で、必要に応じた薬剤供給を可能とすることができる。
さらに、薬剤供給手段10からの薬剤供給が、逆洗浄処理、または、すすぎ処理の複数回ごとに行われるようにすることで、逆洗浄処理、または、すすぎ処理に水路に切り替える際で、かつ、薬剤14の供給が必要なタイミングで薬剤を供給することができるので、電力制御を必要としない簡単な構成で、必要に応じた薬剤供給を可能とすることができる。
なお、本実施の形態において、突起部34と薬剤供給回転体35が8回噛み合うごとに、薬剤14がケーシング7内に1回供給されるように、歯車形状の歯が8個の薬剤供給回転体35と、1個の薬剤供給孔36を備える構成としたが、原水の水質に応じて薬剤の最適な供給タイミングや頻度は異なるので、歯車形状の歯の数や薬剤供給孔の数を変えて構成してもよい。一例として、歯車の歯を10個にして、2つの薬剤供給孔36を備える構成とすれば、10回のすすぎ処理のうち2回で薬剤が供給されることとなる。
本発明にかかる水処理装置は、電力制御を必要としない簡単な構成で必要に応じた薬剤供給を可能とするものであるので、井戸の水または貯水槽へ蓄えた水等に含まれる濁質成分の除去などにより水の浄化を行う水処理装置として有用である。
1 水処理装置
2 配管
3 電動式ポンプ
4 原水通路
5 浄水通路
6 排水通路
7 ケーシング
8 開口
9 バルブ
10 薬剤供給手段
11 水路切替手段
12 薬剤保持部
13 薬剤出口
14 薬剤
15 粒子状ろ材
16 原水接続口
17 浄水接続口
18 排水接続口
19 バルブ外側接続口
20 バルブ内側接続口
21 導出管
22 上部ストレーナー
23 下部ストレーナー
24 バルブ外側回転体
25 バルブ下側ふた
32 バルブ内側回転体
33 薬剤収納孔
34 突起部
35 薬剤供給回転体
36 薬剤供給孔

Claims (3)

  1. 水に含まれる濁質成分を除去するための水処理装置であって、
    前記水処理装置は、
    ろ材を内部に収納して水の出し入れを行うケーシングと、
    前記ケーシングの開口を閉塞し複数の水路を切替可能なバルブと、
    被処理水に薬剤を供給するための薬剤供給手段と、を有し、
    前記バルブは、ろ過処理、逆洗浄処理、すすぎ処理に対応して水路を選択的に切替可能な水路切替手段を有し、
    前記薬剤供給手段は、薬剤保持部と、前記ケーシングの内側空間内に薬剤を供給するための薬剤出口と、を有し、
    前記薬剤供給手段からの薬剤供給が、前記水路切替手段の操作に連動して行われることを特徴とする水処理装置。
  2. 前記薬剤供給手段からの薬剤供給は、逆洗浄処理またはすすぎ処理の際に行われる請求項1に記載の水処理装置。
  3. 前記薬剤供給手段からの薬剤供給は、逆洗浄処理またはすすぎ処理が複数回実施されるごとに行われる請求項2に記載の水処理装置。
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