JP2017147660A - 光変調装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御部30は、I/Q信号発生部10から出力される同相成分信号Iと直交成分信号Qとを同一の第1レベルに設定したときの第1出力光と、同相成分信号Iおよび直交成分信号Qのうち一方を第1レベルとし、他方を第1レベルとは異なる第2レベルとしたときの第2出力光とに基づいて、同相成分寄与および直交成分寄与を求める。同相成分寄与は、出力光の強度のうち同相成分信号が寄与する分を示し、直交成分寄与は、出力光の強度のうち直交成分信号が寄与する分を示す。制御部30は、同相成分寄与および直交成分寄与に基づいて、出力光に対して同相成分信号Iが寄与する程度と、出力光に対して直交成分信号Qが寄与する程度とが異なるといったI/Qバランス不均衡を補償するためのバランス調整値を求める。
【選択図】図1
Description
図1には、本発明の実施形態に係る光変調装置の構成が示されている。光変調装置は、例えば、光通信システムの光送信機に用いられる。光変調装置は、光源10から出力された光に対し時間経過と共に変化する複数桁のディジタル信号によってQAM変調(Quadrature Amplitude Modulation)を施し、QAM変調が施された光を光ファイバ26に出力する。本実施形態ではQAM変調として16QAM変調が採用されている。
図1に戻ってI/Q信号発生部10について説明する。I/Q信号発生部10は、同相成分信号Iおよび直交成分信号Qに対する特性の相違が補償され、さらに、同相ドライバ12I、直交ドライバ12Qおよび変調部16における非線形特性が補償されるような同相成分信号Iおよび直交成分信号Qを出力する。なお、同相成分信号および直交成分信号を併せたものを、以下の説明ではI/Q信号という。
I/Q信号発生部10で用いられるバランス調整値、非対称振れ幅調整値、および対称振れ幅調整値を求めるキャリブレーション処理について説明する。この処理は、I/Q信号発生部10から所定のI/Q信号を出力したときの出力光の強度に基づいて行われる。制御部30およびI/Q信号発生部10は、同相成分信号I0および直交成分信号Q0を調整する調整部として機能する。すなわち、制御部30はパワーモニタによる出力検出値に基づいてI/Q信号発生部10を制御し、各調整値を求めるための処理をI/Q信号発生部10と共に実行する。
バランス調整値を求める処理について説明する。最初にI/Qバランス補償部34は、同相成分信号I0および直交成分信号Q0に処理を施さず、そのまま同相成分信号I1および直交成分信号Q1を出力する。選択スイッチ40Iは端子CIを端子BIに接続し、選択スイッチ40Qは端子CQを端子BQに接続する。これによって、I/Q信号発生部10は、I/Qバランス補償部34から出力されたI/Q信号を出力する。
(数5)BLi=2A(q),BLq=2A(q)
同相成分信号I1および直交成分信号Q1のそれぞれに対する非対称振れ幅調整値を求める処理について説明する。この処理においてI/Qバランス補償部34は、同相成分信号I0にバランス調整値BLiを乗じた同相成分信号I1、および、直交成分信号Q0にバランス調整値BLqを乗じた直交成分信号Q1を出力する。
同相成分信号I2および直交成分信号Q2のそれぞれに対する対称振れ幅調整値を求める処理について説明する。この処理においてI/Qバランス補償部34は、同相成分信号I0にバランス調整値BLiを乗じた同相成分信号I1、および、直交成分信号Q0にバランス調整値BLqを乗じた直交成分信号Q1を出力する。
このような処理によれば、I/Qバランス不均衡を補償するためのバランス調整値、非線形特性を補償するための非対称振れ幅調整値および対称振れ幅調整値が求められる。これらの調整値を用いることで、通常動作におけるI/Q信号発生部10は、I/Qバランス不均衡および非線形特性を補償する同相成分信号Iおよび直交成分信号Qを出力する。変調部16から光ファイバ26に出力される出力光は、I/Qバランス不均衡および非線形特性が補償された光となり、変調精度が良好となる。
Claims (4)
- 同相成分信号によって光を変調する同相成分変調部と、
直交成分信号によって光を変調する直交成分変調部と、
前記同相成分変調部および前記直交成分変調部のそれぞれから出力された光を合成する合成部と、を備える光変調装置において、
前記同相成分信号および前記直交成分信号の少なくとも一方を調整する調整部を備え、
前記調整部は、
前記同相成分信号と前記直交成分信号とを、同一の第1レベルに設定したときに前記合成部から出力される第1出力光と、
前記同相成分信号および前記直交成分信号のうち一方を前記第1レベルとし、他方を前記第1レベルとは異なる第2レベルとしたときに前記合成部から出力される第2出力光と、に基づいて、
前記同相成分信号と前記合成部の出力光との関係、および、前記直交成分信号と前記合成部の出力光との関係を求め、
これらの関係に基づいて、前記同相成分信号または前記直交成分信号に対するレベル調整値を決定することを特徴とする光変調装置。 - 請求項1に記載の光変調装置において、
前記調整部は、
前記同相成分信号または直交成分信号を、正の振れ幅と負の振れ幅とが異なる第1非対称信号に設定したときに前記合成部から出力される非対称第1出力光と、
前記同相成分信号または直交成分信号を、第2非対称信号であって、正の振れ幅と負の振れ幅とを前記第1非対称信号と逆にした第2非対称信号に設定したときに前記合成部から出力される非対称第2出力光と、に基づいて、
前記同相成分信号の正若しくは負の振れ幅に対する振れ幅調整値、または、前記直交成分信号の正若しくは負の振れ幅に対する振れ幅調整値を決定することを特徴とする光変調装置。 - 同相成分信号によって光を変調する同相成分変調部と、
直交成分信号によって光を変調する直交成分変調部と、
前記同相成分変調部および前記直交成分変調部のそれぞれから出力された光を合成する合成部と、を備える光変調装置において、
前記同相成分信号および前記直交成分信号の少なくとも一方を調整する調整部を備え、
前記調整部は、
前記同相成分信号または直交成分信号を、正の振れ幅と負の振れ幅とが異なる第1非対称信号に設定したときに前記合成部から出力される非対称第1出力光と、
前記同相成分信号または直交成分信号を、第2非対称信号であって、正の振れ幅と負の振れ幅とを前記第1非対称信号と逆にした第2非対称信号に設定したときに前記合成部から出力される非対称第2出力光と、に基づいて、
前記同相成分信号の正若しくは負の振れ幅に対する振れ幅調整値、または、前記直交成分信号の正若しくは負の振れ幅に対する振れ幅調整値を決定することを特徴とする光変調装置。 - 請求項2または請求項3に記載の光変調装置において、
前記調整部は、
前記同相成分信号または前記直交成分信号を、正の振れ幅と負の振れ幅とが等しい対称信号に設定したときに前記合成部から出力される基準出力光と、
前記同相成分信号または前記直交成分信号を、増大対称信号であって、振れ幅を前記対称信号よりも大きくした増大対称信号に設定したときに前記合成部から出力される増大対称出力光と、に基づいて、
前記同相成分信号の振れ幅、または前記直交成分信号の振れ幅を正負均等に調整するための対称振れ幅調整値を決定することを特徴とする光変調装置。
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---|---|---|---|---|
JPH08213846A (ja) * | 1995-02-02 | 1996-08-20 | Oki Electric Ind Co Ltd | 変調波の歪み補正方法及び送信装置 |
JP2014146915A (ja) * | 2013-01-28 | 2014-08-14 | Nec Corp | デジタル光送信機、光通信システム及びデジタル光送信方法 |
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- 2016-02-18 JP JP2016029170A patent/JP6484187B2/ja active Active
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JP2014146915A (ja) * | 2013-01-28 | 2014-08-14 | Nec Corp | デジタル光送信機、光通信システム及びデジタル光送信方法 |
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