JP2017147650A - 無線通信装置及び電子キーシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】同一周波数の電波を同時に送受する無線通信装置及び電子キーシステムを提供する。【解決手段】無線通信装置10は、受信アンテナ11において受信したリクエスト信号の周波数を基準とする設定周波数で発振するようにVCTCXO18にPLLロックをかけるとともに、そのVCTCXO18が設定周波数で発振するときに印加する制御電圧を保持するCPU17を含むループ回路L1と、VCTCXO18の発振信号を取り込み、設定周波数を基準として、リクエスト信号の周波数で発振するようにVCO20にPLLロックをかけるループ回路L2と、VCO20の発振信号を送信する送信アンテナ21と、受信アンテナ11とVCTCXO18との間に設けられるSW31と、VCO20と送信アンテナ21との間に設けられるSW36とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、無線通信装置及び電子キーシステムに関する。
従来、通信マスタから端末に電波を送信し、その電波を受信した端末から電波を通信マスタに返信させ、通信マスタが受信した電波(受信信号)から伝達時間を演算する伝達時間測定装置が周知である。特許文献1でも示されるように、この種の伝達時間測定装置は、車両と電子キーとの間の無線通信を介してキー照合を行う電子キーシステムへの適用が検討されている。これは、車両と電子キーとの間の無線通信を中継器によって不正に成立させて、正規ユーザの意図しないところでID照合が成立されてしまうことを防止するためである。
ところで、特許文献1の電子キーシステムでは、通信マスタから端末に送信される電波の周波数と端末から通信マスタに送信される電波の周波数とが異なるが、これら両者の間で授受される電波に同一周波数を用いたいというニーズがある。しかしながら、端末における同一周波数の電波の送受は、発振状態に繋がるおそれがあり、ひいては、システムとして成立しないことが懸念されている。
本発明の目的は、同一周波数の電波を同時に送受する無線通信装置及び電子キーシステムを提供することにある。
上記課題を解決するために、無線通信装置は、受信部と接続される第1のループ回路及び送信部と接続される第2のループ回路を有し、前記第1のループ回路は、受信電波を取り込み、当該受信電波の周波数を基準とした第1の設定周波数で発振可能な第1の発振器、前記第1の設定周波数で第1の発振器が発振するように当該第1の発振器に印加される第1の制御電圧を調整する第1の周波数調整器、及び前記第1の制御電圧を保持する保持部を含み位相同期回路として機能するものであり、前記第2のループ回路は、前記第1の発振器の発振信号を取り込み、当該発振信号の周波数である前記第1の設定周波数を基準として、前記受信電波の周波数で前記送信部へ伝達されるように第2の設定周波数で発振可能な第2の発振器、及び前記第2の設定周波数で前記第2の発振器が発振するように当該第2の発振器に印加される第2の制御電圧を調整する第2の周波数調整器を含み位相同期回路として機能するものであって、前記受信部と前記第1のループ回路との間及び前記送信部と前記第2のループ回路との間のうち少なくとも一方に、各構成間における電気的なオンオフを切り替える第1の切替部を備えることを要旨とする。
この構成によれば、受信電波の周波数を基準とする第1の設定周波数で発振するように第1の発振器がPLLロックされる。また、PLLロックされた第1の発振器による発振信号が第2の位相同期回路に取り込まれることにより、第2の設定周波数で発振するように第2の発振器がPLLロックされる。第2の設定周波数で発振する第2の発振器の発振信号は、送信部に伝達される間に受信電波の周波数となるように調整されるので、無線通信装置としては、受信電波と等しい周波数の電波を送信する。
位相同期回路として機能する第1のループ回路には、保持部が設けられているので、第1の発振器がPLLロックされれば、受信部で電波を受信していなくても、保持部が保持する第1の制御電圧により第1の発振器を第1の設定周波数で発振させることができ、ひいては、位相同期回路として機能する第2のループ回路にある第2の発振器を第2の設定周波数で発振させることができる。
また、この構成によれば、第1の切替部によって、受信部が電波を受信中に送信部から電波を送信すること及び送信部が電波を送信中に受信部が電波を受信することのうち少なくとも一方が抑制される。このため、無線通信装置として、発振することも抑制される。したがって、この構成によれば、発振することなく、同一周波数の電波を同時に送受することができる。
上記構成において、前記第1の周波数調整器及び前記保持部により前記第1の制御電圧の調整及び前記第1の制御電圧を保持する動作と、前記第2の周波数調整器により前記受信電波の周波数で第2の発振器が発振するように第2の制御電圧を調整する動作とが、前記受信部が電波を受信している時間よりも短い時間で繰り返されるように、前記第1のループ回路が閉じる状態と前記第2のループ回路が閉じる状態とを切り替える第2の切替部を備えることが好ましい。
この構成によれば、受信部で受信される受信電波の周波数に変化が生じた場合でも、その変化に合わせて第2の発振器を第2の設定周波数で発振させることができる。第2の設定周波数で発振する第2の発振器の発振信号は、送信部に伝達される間に受信電波の周波数となるように調整されるので、無線通信装置として、同一周波数の電波を同時に送受することができる。
上記構成において、前記受信部と前記第1のループ回路との間に設けられ、前記受信電波から特定の周波数成分をフィルタリングするフィルタと、前記第2の発振器による発振信号が前記フィルタを通り生成元である前記第2の発振器に到達する第3のループ回路と、前記第2の発振器による発振信号が前記フィルタを避けて生成元である前記第2の発振器に到達する第4のループ回路と、前記第2の発振器による発振信号が前記第3のループ回路において伝達される状態と前記第4のループ回路において伝達される状態とを切り替える第3の切替部と、前記第2の発振器による発振信号が前記第3のループ回路において伝達される時間と前記第4のループ回路において伝達される時間とを比較する比較器とを備えることが好ましい。
この構成によれば、フィルタによって受信電波における特定の周波数成分がフィルタリングされるので、第1の発振器及び第2の発振器におけるPLLロックの安定度が高まる。また、フィルタによってフィルタリングされることにより信号の伝達遅延が発生することが周知であるが、この構成によれば、発振信号がフィルタを含む第3のループ回路において伝達される状態とフィルタを含まない第4のループ回路において伝達される状態とが切り替えられる。比較器によって、第3のループ回路における信号の伝達時間と第4のループ回路における信号の伝達時間とを比較して、これらの差分を求めることにより、フィルタにおける伝達遅延時間を推定することができる。
上記構成において、第1の発振器は、水晶発振器であることが好ましい。
他の発振器と比較して水晶を用いた発振器の場合、発振信号の周波数の安定度が高い。このため、第1の制御電圧、さらには第2の制御電圧の安定度も高まり、ひいては、第2の発振器における発振信号の周波数の安定度も高まる。したがって、この構成によれば、より安定して、同一周波数の電波を同時に送受することができる。
他の発振器と比較して水晶を用いた発振器の場合、発振信号の周波数の安定度が高い。このため、第1の制御電圧、さらには第2の制御電圧の安定度も高まり、ひいては、第2の発振器における発振信号の周波数の安定度も高まる。したがって、この構成によれば、より安定して、同一周波数の電波を同時に送受することができる。
上記構成において、前記第2の発振器は、その発振信号が前記受信電波の周波数となるように周波数調整機能を含むことが好ましい。
この構成によれば、第2の発振器と送信部との間に、周波数調整器が不要となる。
この構成によれば、第2の発振器と送信部との間に、周波数調整器が不要となる。
上記課題を解決するために、電子キーシステムは、受信部と接続される第1のループ回路、送信部と接続される第2のループ回路、並びに前記受信部と前記第1のループ回路との間及び前記送信部と前記第2のループ回路との間のうち少なくとも一方に、各構成間における電気的なオンオフを切り替える第1の切替部を有し、前記第1のループ回路は、受信電波を取り込み、当該受信電波の周波数を基準とした第1の設定周波数で発振可能な第1の発振器、前記第1の設定周波数で第1の発振器が発振するように当該第1の発振器に印加される第1の制御電圧を調整する第1の周波数調整器、及び前記第1の制御電圧を保持する保持部を含み位相同期回路として機能するものであり、前記第2のループ回路は、前記第1の発振器の発振信号を取り込み、当該発振信号の周波数である前記第1の設定周波数を基準として、前記受信電波の周波数で前記送信部へ伝達されるように第2の設定周波数で発振可能な第2の発振器、及び前記第2の設定周波数で前記第2の発振器が発振するように当該第2の発振器に印加される第2の制御電圧を調整する第2の周波数調整器を含み位相同期回路として機能するものである電子キーと、前記受信電波を生成してから前記第2の発振器の発振信号である送信電波の受信にかかるまでの時間及び位相差のいずれかに基づき、前記電子キーとの間の距離を推定し、その推定した距離に基づいて各種の制御を実行する通信マスタとを備えることを要旨とする。
この構成によれば、電子キーが同一周波数の電波を送受するので、通信マスタは、同一周波数の電波を用いてユーザに所持される電子キーとの間の距離を推定し、その距離に基づいて各種の制御を実行することができる。
本発明の無線通信装置及び電子キーシステムは、同一周波数の電波を同時に送受することができる。
以下、電子キーシステムの一実施形態について図面に従って説明する。
図1に示すように、電子キーシステム1は、電子キー2と車載機3とを備える。電子キー2は、受信した無線信号と同じ周波数とされた無線信号を送信する無線通信装置10を有する。したがって、電子キー2と車載機3との間では、同一の周波数を有する無線信号が授受される。
図1に示すように、電子キーシステム1は、電子キー2と車載機3とを備える。電子キー2は、受信した無線信号と同じ周波数とされた無線信号を送信する無線通信装置10を有する。したがって、電子キー2と車載機3との間では、同一の周波数を有する無線信号が授受される。
まず、車載機3について説明する。なお、車載機3は、発明の骨子ではなく且つ周知技術であるため、簡易的な説明に留める。
車載機3は、CPU51、信号発生源(Signal Generator:SG)52、局部発振器(Local Oscillator:LO)53、第1のミキサ54、第2のミキサ55、アナログーデジタル変換回路(Analog-to-digital converter:ADC)56、送信アンテナ57、及び受信アンテナ58を備える。
車載機3は、CPU51、信号発生源(Signal Generator:SG)52、局部発振器(Local Oscillator:LO)53、第1のミキサ54、第2のミキサ55、アナログーデジタル変換回路(Analog-to-digital converter:ADC)56、送信アンテナ57、及び受信アンテナ58を備える。
CPU51は、信号発生源52にUHF帯(例えば300〜900MHz)に設定された周波数fの電気信号を発生させる。当該電気信号は、第1のミキサ54によって局部発振器53の発振信号と合成された後、送信アンテナ57から無線送信される。なお、送信アンテナ57から送信される無線信号をリクエスト信号とする。ここでは、リクエスト信号の送信が1s間継続されるものとする。当該リクエスト信号は、受信電波に相当する。
受信アンテナ58を通じて受信された無線信号は、電気信号に変換された後、第2のミキサ55によって局部発振器53の発振信号と合成される。その後、アナログーデジタル変換回路56によってデジタル信号に変換されて、CPU51に入力される。なお、受信アンテナ58には、主にリクエスト信号を受信した電子キー2から送信されるレスポンス信号が受信される。なお、レスポンス信号は、電子キー2から送信される無線信号であって、リクエスト信号と同一の周波数fであるものの、車載機3と電子キー2との間の伝達によって、位相がずれている。当該レスポンス信号は、送信電波に相当する。
CPU51は、リクエスト信号とレスポンス信号との位相差から、電子キー2と車載機3との間の距離を推定する。そして、CPU51は、当該推定した距離に基づき、各種の車載機器を制御する。
次に、電子キー2に設けられる無線通信装置10について説明する。
図2に示すように、無線通信装置10は、受信アンテナ11、SAWフィルタ12、分周器13、フェーズディテクタ14、チャージポンプ15、ローパスフィルタ16、CPU17、電圧制御型温度保償水晶発振器18、分周器19、電圧制御発振器20、送信アンテナ21の各構成を備える。また、無線通信装置10は、スイッチ31,32,33,34,35,36、及びカプラ41,42の各構成も備える。
図2に示すように、無線通信装置10は、受信アンテナ11、SAWフィルタ12、分周器13、フェーズディテクタ14、チャージポンプ15、ローパスフィルタ16、CPU17、電圧制御型温度保償水晶発振器18、分周器19、電圧制御発振器20、送信アンテナ21の各構成を備える。また、無線通信装置10は、スイッチ31,32,33,34,35,36、及びカプラ41,42の各構成も備える。
受信アンテナ11は、所定の周波数帯域(ここでは、周波数f)の電波を受信する。受信アンテナ11は、第1のスイッチ31(SW31)を介してSAWフィルタ12に接続されている。SW31は、2接点スイッチであって、受信アンテナ11からSAWフィルタ12への信号の伝達を許容する状態と、第2のカプラ42からSAWフィルタ12への信号の伝達を許容する状態とを切り替える。なお、受信アンテナ11は受信部に相当する。また、SW31は第1の切替部に相当する。
SAW(Surface Acoustic Wave)フィルタ12は、入力される信号のうち、特定の周波数成分だけをフィルタリングする。フィルタリングされる周波数成分は、システム毎にあらかじめ決められている。なお、SAWフィルタ12を通過することにより、電気信号は遅延する。SAWフィルタ12は、第2のスイッチ32及び第3のスイッチ33を介して分周器13に接続されている。第2のスイッチ32(SW32)は、SAWフィルタ12と第3のスイッチ33との間のオンオフを切り替える。第3のスイッチ33(SW33)は、2接点スイッチであって、SW32から分周器13への電気信号の伝達を許容する状態と、第5のスイッチ35から分周器13への電気信号の伝達を許容する状態とを切り替える。なお、SW32は第1の切替部及び第3の切替部に相当する。また、SW33は第1の切替部、第2の切替部、及び第3の切替部に相当する。また、SW35は第3の切替部に相当する。
分周器13は、入力される信号の周波数をn分の1(nは整数)にする。分周器13は、フェーズディテクタ14に接続されている。なお、分周器13は第2の周波数調整器に相当する。
フェーズディテクタ(位相比較器:Phase Detector:PD)14は、異なる位相を有する2つの信号の位相を比較して、その位相差を出力する。ここでは、分周器13から入力される信号と、分周器19から入力される信号との位相差が出力される。なお、フェーズディテクタ14は、チャージポンプ15に接続されている。
チャージポンプ(Charge Pump:CP)15は、入力される位相差をアナログに変換する回路ブロックであって、電圧Vcpのアナログ信号を出力する。なお、チャージポンプ15は、ローパスフィルタ16に接続されている。
ローパスフィルタ(Low Pass Filter)16は、入力される信号から予め設定される遮断周波数より高い周波数成分を逓減させて低周波成分のみ取り出す。なお、ローパスフィルタ16は、第4のスイッチ34を介してCPU17及び電圧制御発振器20に接続されている。第4のスイッチ34(SW34)は、2接点スイッチであって、ローパスフィルタ16からCPU17への信号の伝達を許容する状態と、ローパスフィルタ16から電圧制御発振器20への信号の伝達を許容する状態とを切り替える。
CPU17は、入力される信号の電圧を検出し、当該電圧を保持するいわゆるサンプルアンドホールド(Sample & Hold)機能を有する。ここでは、CPU17は、ローパスフィルタ16から入力される電圧を保持し、当該保持した電圧を任意のタイミングで出力する。なお、CPU17は、電圧制御型温度保償水晶発振器18に接続されている。また、CPU17は、スイッチ31〜36のそれぞれを切り替える機能も有する。なお、CPU17は保持部に相当する。
電圧制御型温度保償水晶発振器(Voltage controlled Temperature compensated Crystal Oscillator:VCTCXO)18は、印加される電圧に基づく周波数で発振する。ここでは、CPU17から印加される電圧により発振する。VCTCXO18は、分周器19に接続されている。なお、VCTCXO18は、第1の発振器に相当し、水晶を使用した発振器であるため、後述するVCO20を含む他の発振器よりも発振の安定度が高い。
分周器19は、入力される信号の周波数をR分の1(Rは整数)にする。分周器19は、フェーズディテクタ14に接続されている。なお、分周器19は第1の周波数調整器に相当する。
電圧制御発振器(Voltage-controlled oscillator:VCO)20は、印加される電圧に基づく周波数で発振する。ここでは、VCO20は、チャージポンプ15から出力されるアナログ信号の電圧Vcpのうち、ローパスフィルタ16を通過した成分電圧により発振する。VCO20は、第1のカプラ41、第2のカプラ42及び第6のスイッチ36を介して送信アンテナ21に接続されている。スイッチ36(SW36)は、VCO20と送信アンテナ21との間のオンオフを切り替える。なお、VCO20は第2の発振器に相当する。また、SW36は第1の切替部に相当する。
送信アンテナ21は、VCO20の発振信号を無線信号に変換し、この変換した無線信号を所定のエリアに向けて送信する。なお、送信アンテナ21は送信部に相当する。
第1のカプラ41は、VCO20と送信アンテナ21との間に設けられ、第5のスイッチ35及び第3のスイッチ33を介して分周器13に接続されている。第5のスイッチ35は、第1のカプラ41と第3のスイッチ33との間のオンオフを切り替える。VCO20の発振信号は、第1のカプラ41、第5のスイッチ35、及び第3のスイッチ33を介して、分周器13へ伝達される場合がある。
第1のカプラ41は、VCO20と送信アンテナ21との間に設けられ、第5のスイッチ35及び第3のスイッチ33を介して分周器13に接続されている。第5のスイッチ35は、第1のカプラ41と第3のスイッチ33との間のオンオフを切り替える。VCO20の発振信号は、第1のカプラ41、第5のスイッチ35、及び第3のスイッチ33を介して、分周器13へ伝達される場合がある。
第2のカプラ42は、VCO20と送信アンテナ21との間、より正確には、第1のカプラ41と送信アンテナ21との間に設けられ、第1のスイッチ31を介してSAWフィルタ12に接続されている。VCO20の発振信号は、第1のスイッチ31を介して、SAWフィルタ12へ伝達される場合がある。
次に、無線通信装置10の作用及び効果について説明する。
なお、図2に示すように、第1のスイッチ31は、受信アンテナ11からSAWフィルタ12への信号の伝達を許容する状態、第2のスイッチ32はオン状態、第3のスイッチ33は、第2のスイッチ32から分周器13への信号の伝達を許容する状態とされているものとする。また、第4のスイッチ34は、ローパスフィルタ16からCPU17への信号の伝達を許容する状態、第5のスイッチ35はオフ状態とされているものとする。
なお、図2に示すように、第1のスイッチ31は、受信アンテナ11からSAWフィルタ12への信号の伝達を許容する状態、第2のスイッチ32はオン状態、第3のスイッチ33は、第2のスイッチ32から分周器13への信号の伝達を許容する状態とされているものとする。また、第4のスイッチ34は、ローパスフィルタ16からCPU17への信号の伝達を許容する状態、第5のスイッチ35はオフ状態とされているものとする。
受信アンテナ11において受信された周波数fのリクエスト信号は、SAWフィルタ12によって特定の周波数成分だけがフィルタリングされた後、分周器13によって周波数がn分の1にされて、フェーズディテクタ14に伝達される。
フェーズディテクタ14は、分周器13から入力される信号と、分周器19から入力される信号との位相差を出力する。当該出力は、チャージポンプ15によってアナログ信号(電圧Vcp)に変換された後、ローパスフィルタ16によって低周波成分が取り出され、CPU17に伝達される。
CPU17は、Sample & Hold機能により、入力される電圧を保持するとともに、当該電圧をVCTCXO18に印加する。VCTCXO18は、印加される電圧に基づき発振する。発振信号は、分周器19によって周波数がR分の1にされて、フェーズディテクタ14に伝達される。
以上、フェーズディテクタ14、チャージポンプ15、ローパスフィルタ16、CPU17、VCTCXO18、及び分周器19で構成されるループ回路L1によって、VCTCXO18の発振周波数が受信アンテナ11において受信された周波数fを基準とした任意の設定周波数frefにロックされる(Phase Locked Loop:PLLのロック状態)。なお、設定周波数frefは第1の設定周波数に相当する。PLLロックにより、ローパスフィルタ16を通過する成分の信号が電圧Vtune1を有する直流となる。なお、フェーズディテクタ14、チャージポンプ15、ローパスフィルタ16、CPU17、VCTCXO18、及び分周器19は第1のループ回路L1を構成し、当該第1のループ回路L1は位相同期回路として機能する。
ここで、ループ回路L1においてロックされる設定周波数frefは、VCTCXO18の発振信号の周波数と比較されたものであるから、当該ループ回路L1における周波数の安定度もVCTCXO18と同じである。したがって、電圧Vtune1も安定したものとなる(図6(a)参照)。なお、ループ回路L1においてロックされる発振信号は、無線通信装置10(受信アンテナ11)が受信した無線信号(リクエスト信号)に対して位相がずれている。これは、無線通信装置10が受信した無線信号(リクエスト信号)がSAWフィルタ12を通過するためである。
CPU17は、電圧Vtune1が安定するのに十分な時間に設定される設定時間(例えば0.1s)を迎えると、図3に示すように、SW34をローパスフィルタ16からVCO20への信号の伝達を許容する状態に切り替える。また、同図3に示すように、CPU17は、SW33をSW35から分周器13への信号の伝達を許容する状態に、SW35をオフからオンに、それぞれ切り替える。これにより、VCO20に電圧が印加され、当該VCO20が発振する。VCO20の発振信号は、カプラ41、SW35、SW33を介して分周器13に伝達され、分周器13によって周波数がn分の1にされて、フェーズディテクタ14に伝達される。
フェーズディテクタ14は、分周器13から入力される信号と、分周器19から入力される信号との位相差を出力する。当該出力は、チャージポンプ15によってアナログ信号(電圧Vcp)に変換された後、ローパスフィルタ16によって低周波成分が取り出され、VCO20に伝達される。
以上、分周器13、フェーズディテクタ14、チャージポンプ15、ローパスフィルタ16、及びVCO20で構成されるループ回路L2によって、VCO20の発振周波数がVCTCXO18の発振信号の周波数である設定周波数frefを基準として受信アンテナ11で受信されたリクエスト信号の周波数fにロックされる(Phase Locked Loop:PLLのロック状態)。PLLロックにより、ローパスフィルタ16を通過する成分の信号が電圧Vtune2を有する直流となる。なお、分周器13、フェーズディテクタ14、チャージポンプ15、ローパスフィルタ16、及びVCO20は、第2のループ回路L2を構成し、当該第2のループ回路L2は位相同期回路として機能する。
ここで、当該ループ回路L2においてロックされる周波数fは、VCTCXO18の発振信号の周波数と比較されたものであるから、当該ループ回路L2における周波数の安定度もVCTCXO18と同じである。したがって、電圧Vtune2も安定したものとなり、ひいては、VCO20の発振信号(レスポンス信号)も安定したものとなる。
CPU17は、電圧Vtune2が安定するのに十分な時間に設定される設定時間(例えば0.1s)を迎えると、SW36をオフからオンに切り替える。これにより、VCO20の発振信号(レスポンス信号)は、送信アンテナ21により無線送信される。したがって、車載機3は、リクエスト信号に対して周波数が同じであるものの位相がずれているレスポンス信号を受信することになる。
なお、送信アンテナ21から無線送信された信号が受信アンテナ11において受信されても、SAWフィルタ12と分周器13との間はSW33によって切り替えているため、無線通信装置10として発振することはない。
このように、無線通信装置10を電子キー2に採用することにより、車載機3のCPU51は、一つの帯域の電波を用いて電子キー2との間の距離を推定し、その距離に基づいて各種の制御を実行することができる。
なお、CPU17は、VCTCXO18をロックさせる動作と、VCO20をロックさせる動作とを0.1s間隔で繰り返す。これは、車載機3からリクエスト信号の送信が継続されている時間よりも短い。これにより、リクエスト信号の周波数fが変化しても、その変化にVCO20の発振信号(レスポンス信号)の周波数を対応させることができる。
次に、SAWフィルタ12における信号伝達の遅延時間の推定について説明する。なお、SAWフィルタ12における信号伝達の遅延時間は、温度によって変化することが周知である。
CPU17は、各スイッチの切り替え並びに電圧Vtune1を変動させたときの電圧Vcpの監視を通じて、SAWフィルタ12における信号伝達にかかる遅延時間を推定する。
具体的には、CPU17は、各スイッチの切り替えを通じて、図4に示すSW31−SAWフィルタ12−SW32−SW33−SW34−VCO20からなるループ回路L3が構成される場合と、図5に示すSW35−SW33−SW34−VCO20からなるループ回路L2が構成される場合とを切り替える。そして、CPU17は、これら2つのループ回路L2,L3のそれぞれが構成される場合において、電圧Vtune1を変動させて、それに伴って変化する電圧Vcpの監視を通じて、SAWフィルタ12における信号伝達にかかる遅延時間を推定する。なお、ループ回路L2が第2のループ回路に、ループ回路L3が第1のループ回路に、それぞれ相当する。
詳述すると、VCO20がPLLロック状態(電圧Vtune2が一定状態)にあるとき、チャージポンプ15から出力される電圧Vcpには、図6(b)及び図7(b)に示すように、一定の周期Tで時間的に非常に短いスパイクが入る。なお、スパイクが入る周期Tは分周器13の分周比nと分周器19の分周比Rによって決定される。
次に、図6(a)及び図7(a)に示すように、CPU17は、任意のタイミングT−Aで電圧Vtune1を変動させてVCO20に印加される電圧を変動させる。したがって、VCO20の発振周波数が変動する。これにより、フェーズディテクタ14によって比較されるVCO20の発振信号とVCTCXO18の発振信号との差分が大きくなるので、図6(b)及び図7(b)に示すように、電圧Vcpに入るスパイクの時間が電圧Vtune2を変動させる前と比較して長くなる。しかしながら、フェーズディテクタ14においてVCTCXO18の発振信号と比較される信号は、VCO20自身の発振信号であるから、徐々にこれら両者のずれが小さくなり、やがて一致する。すなわち、VCO20の発振周波数を決定する当該VCO20に印加される電圧は、電圧を変動させる前の電圧Vtune2に戻る。
さて、図5に示すように、SW35−SW33−SW34−VCO20による第2のループ回路L2が構成されるときに電圧Vtune1を変動させた場合、信号はSAWフィルタ12を通過しない。したがって、図7(a)及び図7(b)に示すように、電圧Vtune1を変動させたタイミングT−Aの直後に電圧Vcpに入るスパイクの幅(時間的長さ)が変化する。なお、第2のループ回路L2は、請求項における第4のループ回路に相当する。
一方、図4に示すSW31−SAWフィルタ12−SW32−SW33−SW34−VCO20により第3のループ回路L3が構成されるときに電圧Vtune1を変動させた場合、信号はSAWフィルタ12を通過する。したがって、図6(a)及び図6(b)に示すように、電圧Vtuneを変動させたタイミングT−Aから幾分時間が経過した後のタイミングT−Bで電圧Vcpに入るスパイクの幅が変化する。
図6(b)と図7(b)とを比較すればわかるように、信号がSAWフィルタ12を通過する場合と通過しない場合とで、タイミングT−Aから電圧Vcpに入るスパイクの幅が変化するまでの間にスパイクの本数が異なる。CPU17は、当該スパイクの本数をカウントすることにより、SAWフィルタ12における信号伝達の遅延時間を推定する。
なお、PLLのカウンタ値(分周比n,R)とチャージポンプ15から出力される電圧Vcpは密接な関係にある。またカウンタ値は、PLLのロックアップタイムにも影響する。したがって、SAWフィルタ12の遅延時間を測定する場合に、チャージポンプ15から出力される電圧Vcpのスパイクの周器が短くなるようにカウンタ値を調整し、通常(車両1と電子キー2との間)の通信を行う場合とは別のカウンタ値とすることにより、SAWフィルタ12の信号伝達にかかる遅延時間の測定精度を向上させることができる。
推定したSAWフィルタ12の遅延時間は、適宜電子キー2から車載機3へ無線送信したり、予め登録したりすることにより、車載機3のCPU51に記憶される。CPU51は、SAWフィルタ12の遅延時間を把握することにより、リクエスト信号を送信してからレスポンス信号を受信するまでに要した時間からSAWフィルタ12の遅延時間を差し引いて演算することが可能となる。すなわち、CPU51は、SAWフィルタ12の遅延時間を含まない、電子キー2との間でリクエスト信号の送受及びレスポンス信号の送受にかかる時間を演算することができる。ひいては、CPU51は、リクエスト信号及びレスポンス信号の送受にかかる時間と光速との関係から電子キー2と車載機3との間の距離をより正確に演算することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、水晶を使用した発振器であるVCTCXO18を採用したが、必ずしも水晶を使用するものに限定されない。すなわち、電圧が印加されることにより発振する電圧制御発振器であれば適宜変更してもよい。
・上記実施形態において、水晶を使用した発振器であるVCTCXO18を採用したが、必ずしも水晶を使用するものに限定されない。すなわち、電圧が印加されることにより発振する電圧制御発振器であれば適宜変更してもよい。
・上記実施形態において、VCO20は、電圧が印加されることにより発振する電圧制御発振器であれば適宜変更してもよい。また、VCO20は、逓倍器内蔵タイプであってもよい。なお、VCO20は、必ずしもリクエスト信号の周波数で発振しなくてもよい。VCO20から送信アンテナ21に伝達されるまでの間に、VCO20の発振信号(任意の値に設定される第2の設定周波数を有する)が分周器や逓倍器、あるいはミキサ等を通過することによりリクエスト信号の周波数となるように調整され、当該調整された周波数を有する信号がレスポンス信号として送信されればよい。
・上記実施形態において、分周器13,19は、逓倍器と読み替えても構わない。また、分周器13,19は、次数の異なる分周器(例えば分周比3)と逓倍器(例えば逓倍次数5)との組み合わせであっても構わない。なお、無線通信装置における分周器及び逓倍器の個数は、2個に限定されるものではなく2以上の複数の分周器及び逓倍器を経由して所望の倍率を実現させてもよい。
・上記実施形態は、図8に示す無線通信装置を発想の基準としている。
すなわち、図8に示すように、無線通信装置80は、ローパスフィルタ16は、CPU17及び第7のスイッチ37を介してVCO20に接続されている。第7のスイッチ37(SW37)は、2接点スイッチであって、図8に示すように、ローパスフィルタ16からVCO20に電気信号の伝達を許容する状態と、図9に示すように、CPU17からVCO20への電気信号の伝達を許容する状態とを切り替える。なお、VCO20とSW36との間には、カプラが介在され、当該カプラを介してVCO20の発振信号がPLL81に入力される。ここで、PLL81は、上記実施形態におけるフェーズディテクタ14及びチャージポンプ15を合わせた構成である。
すなわち、図8に示すように、無線通信装置80は、ローパスフィルタ16は、CPU17及び第7のスイッチ37を介してVCO20に接続されている。第7のスイッチ37(SW37)は、2接点スイッチであって、図8に示すように、ローパスフィルタ16からVCO20に電気信号の伝達を許容する状態と、図9に示すように、CPU17からVCO20への電気信号の伝達を許容する状態とを切り替える。なお、VCO20とSW36との間には、カプラが介在され、当該カプラを介してVCO20の発振信号がPLL81に入力される。ここで、PLL81は、上記実施形態におけるフェーズディテクタ14及びチャージポンプ15を合わせた構成である。
このように構成を採用した場合、図8に示す回路状態によって、VCO20がPLLロックされる。このとき、VCO20の発振信号は、自身と比較されたものであるから安定する。また、CPU17は、このときのローパスフィルタ16を通過する電圧Vtuneを保持する。次に、図9に示す回路状態のとき、VCO20は、CPU17に保持された電圧Vtuneにより発振する。しかし、VCO20は、周波数可変幅が大きいため、この回路状態ではVCO20の発振信号の周波数が安定しにくい。すなわち、レスポンス信号の周波数が安定しにくいため、システム全体として成立しにくかった。
・上記実施形態において、SAWフィルタ12の遅延時間は、必ずしも推定しなくてもよい。
・上記実施形態において、SAWフィルタ12を省略してもよい。
・上記実施形態において、SAWフィルタ12を省略してもよい。
・上記実施形態において、SW31及びSW36のいずれか一方を省略してもよい。
・上記実施形態において、PLLのカウンタ値(分周比n,R)は適宜変更してもよい。
・上記実施形態において、PLLのカウンタ値(分周比n,R)は適宜変更してもよい。
・上記実施形態において、無線通信装置10は、車両用の電子キー2に適用されたが、同一周波数の無線信号を送受するものであれば、適宜適用できる。
L1…第1のループ回路(位相同期回路)、L2…第2のループ回路(位相同期回路、第4のループ回路)、L3…第3のループ回路、1…電子キーシステム、2…電子キー、3…車載機、10,80…無線通信装置、11,58…受信アンテナ、12…SAWフィルタ、13,19…分周器、14…フェーズディテクタ、15…チャージポンプ、16…ローパスフィルタ、17,51…CPU、18…電圧制御型温度保償水晶発振器(VCTCXO)、20…電圧制御発振器(VCO)、21,57…送信アンテナ、31〜37…スイッチ、41,42…カプラ52…信号発生源(SG)、53…局部発振器、54,55…ミキサ、56…アナログーデジタル変換回路、81…PLL。
Claims (6)
- 受信部と接続される第1のループ回路及び送信部と接続される第2のループ回路を有し、
前記第1のループ回路は、受信電波を取り込み、当該受信電波の周波数を基準とした第1の設定周波数で発振可能な第1の発振器、前記第1の設定周波数で第1の発振器が発振するように当該第1の発振器に印加される第1の制御電圧を調整する第1の周波数調整器、及び前記第1の制御電圧を保持する保持部を含み位相同期回路として機能するものであり、
前記第2のループ回路は、前記第1の発振器の発振信号を取り込み、当該発振信号の周波数である前記第1の設定周波数を基準として、前記受信電波の周波数で前記送信部へ伝達されるように第2の設定周波数で発振可能な第2の発振器、及び前記第2の設定周波数で前記第2の発振器が発振するように当該第2の発振器に印加される第2の制御電圧を調整する第2の周波数調整器を含み位相同期回路として機能するものであって、
前記受信部と前記第1のループ回路との間及び前記送信部と前記第2のループ回路との間のうち少なくとも一方に、各構成間における電気的なオンオフを切り替える第1の切替部を備える無線通信装置。 - 請求項1に記載の無線通信装置において、
前記第1の周波数調整器及び前記保持部により前記第1の制御電圧の調整及び前記第1の制御電圧を保持する動作と、前記第2の周波数調整器により前記受信電波の周波数で第2の発振器が発振するように第2の制御電圧を調整する動作とが、前記受信部が電波を受信している時間よりも短い時間で繰り返されるように、前記第1のループ回路が閉じる状態と前記第2のループ回路が閉じる状態とを切り替える第2の切替部を備える無線通信装置。 - 請求項1又は2に記載の無線通信装置において、
前記受信部と前記第1のループ回路との間に設けられ、前記受信電波から特定の周波数成分をフィルタリングするフィルタと、
前記第2の発振器による発振信号が前記フィルタを通り生成元である前記第2の発振器に到達する第3のループ回路と、
前記第2の発振器による発振信号が前記フィルタを避けて生成元である前記第2の発振器に到達する第4のループ回路と、
前記第2の発振器による発振信号が前記第3のループ回路において伝達される状態と前記第4のループ回路において伝達される状態とを切り替える第3の切替部と、
前記第2の発振器による発振信号が前記第3のループ回路において伝達される時間と前記第4のループ回路において伝達される時間とを比較する比較器とを備える無線通信装置。 - 請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の無線通信装置において、
前記第1の発振器は、水晶発振器である無線通信装置。 - 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の無線通信装置において、
前記第2の発振器は、その発振信号が前記受信電波の周波数となるように周波数調整機能を含む無線通信装置。 - 受信部と接続される第1のループ回路、送信部と接続される第2のループ回路、並びに前記受信部と前記第1のループ回路との間及び前記送信部と前記第2のループ回路との間のうち少なくとも一方に、各構成間における電気的なオンオフを切り替える第1の切替部を有し、前記第1のループ回路は、受信電波を取り込み、当該受信電波の周波数を基準とした第1の設定周波数で発振可能な第1の発振器、前記第1の設定周波数で第1の発振器が発振するように当該第1の発振器に印加される第1の制御電圧を調整する第1の周波数調整器、及び前記第1の制御電圧を保持する保持部を含み位相同期回路として機能するものであり、前記第2のループ回路は、前記第1の発振器の発振信号を取り込み、当該発振信号の周波数である前記第1の設定周波数を基準として、前記受信電波の周波数で前記送信部へ伝達されるように第2の設定周波数で発振可能な第2の発振器、及び前記第2の設定周波数で前記第2の発振器が発振するように当該第2の発振器に印加される第2の制御電圧を調整する第2の周波数調整器を含み位相同期回路として機能するものである電子キーと、
前記受信電波を生成してから前記第2の発振器の発振信号である送信電波の受信にかかるまでの時間及び位相差のいずれかに基づき、前記電子キーとの間の距離を推定し、その推定した距離に基づいて各種の制御を実行する通信マスタとを備える電子キーシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016029023A JP2017147650A (ja) | 2016-02-18 | 2016-02-18 | 無線通信装置及び電子キーシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016029023A JP2017147650A (ja) | 2016-02-18 | 2016-02-18 | 無線通信装置及び電子キーシステム |
Publications (1)
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JP2017147650A true JP2017147650A (ja) | 2017-08-24 |
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ID=59682546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016029023A Pending JP2017147650A (ja) | 2016-02-18 | 2016-02-18 | 無線通信装置及び電子キーシステム |
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-
2016
- 2016-02-18 JP JP2016029023A patent/JP2017147650A/ja active Pending
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