JP2017146640A - 電気機器収納盤の設計支援システムおよび設計支援方法 - Google Patents

電気機器収納盤の設計支援システムおよび設計支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電気機器収納盤の設計にあたり、従来よりも自由度の高い流用設計を容易に行える設計支援システムを提供すること。【解決手段】電気機器収納盤の流用設計支援システムは、既存の設計データを格納するデータベース、ユーザの入力操作を受けて流用元の設計データを選択する手段、流用元データから、ユニット特定情報、ユニット配置情報および各ユニットを構成する内部機器に関する機器情報をロードする手段、流用元データのユニット特定情報、ユニット配置情報または機器情報の少なくとも何れかを変更を、ユーザの入力操作に応じて許容する変更手段、変更された設計情報に基づいて、新たな電気機器収納盤の設計データを作成する作図手段などを備える。【選択図】図8

Description

本発明は、CADなどを用いて電気機器収納盤の設計や図面の作図等を行う際に、一部の演算処理を自動で行うことができる電気機器収納盤の設計支援システム、およびそのようなシステムにおいて実行される設計支援方法に関する。更に詳細には、既存の設計データを流用して新たな電気機器収納盤の設計に適した設計支援システム、および設計支援方法に関する。
従来、分電盤や配電盤のような、キャビネットに電気機器を収納した電気機器収納盤(単に「盤」ともいう。)を対象とする自動設計・作図装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。電気機器収納盤は、その用途・機能、目的、容量・能力、設置環境等に応じて、様々な仕様のものがあり、またメーカでは顧客の要求に合わせて一品ごと特注盤として設計する場合も多い。
メーカでは、そのような盤の中で一般的に多用される要素機器の組み合わせを標準盤として規定し、標準盤以外の仕様の盤を設計する際に、既存の図面の一部を変更(典型的には要素機器の追加、除去、型式の変更、配線の変更等)して新たに図面を作成するような設計(以下、「流用設計」という。)を行う場合がある。従来、CADで流用設計を行う際に、標準盤から変更する部品等の情報入力を容易にした自動設計・作図装置が既に提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−22420号公報 特開2006−107017号公報
ところで、電気機器収納盤の流用設計を行う従来の設計システムでは、標準盤などの元データの一部を変更して新たな図面を作成することはできるが、複数の標準盤や既存の回路部分を自由に組み合わせて1つの盤にまとめたり、それらの配置を任意に変更したりするような自由度の高い設計をすることができなかった。
そこで、本発明の目的は、電気機器収納盤の流用設計にあたり、所定の機能を有するユニットの配置変更、また各ユニットを構成する電気機器の追加、除去、型式変更等を可能にすることで、従来よりも自由度の高い設計を容易に行えるようにした設計支援システム、または設計支援方法を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、既存の設計データを流用して新たな電気機器収納盤の設計を支援する設計支援システムであって、既存の電気機器収納盤の設計データを格納するデータベースと、前記データベースにアクセス可能に接続され、利用者の入力操作を受けて、流用する電気機器収納盤の設計データである流用元データを選択する流用元データ選択手段と、選択された流用元データから、少なくとも、当該電気機器収納盤を構成するユニットを特定するユニット特定情報、前記各ユニットの配置に関するユニット配置情報および前記各ユニットを構成する内部機器に関する機器情報をそれぞれロードする流用元データロード手段と、前記流用元データの前記ユニット特定情報、前記ユニット配置情報または前記機器情報の少なくとも何れかを変更を、利用者の入力操作に応じて許容する流用元データ変更手段と、前記流用元データ変更手段により変更された情報に基づいて、新たな電気機器収納盤の設計データを作成する設計データ作成手段とを備える、電気機器収納盤の設計支援システムである。
上記構成において、利用者が入力指定したユニットに搭載予定の内部機器が当該ユニットに搭載可能か否かを判定する搭載可否判定手段を更に備えることが好ましい。
また、作成された設計データに基づいて、新たな電気機器収納盤の図面を作図する図面データ作成手段を備えることが好ましい。
また、作成された設計データに基づいて、新たな電気機器収納盤を加工するための加工データを作成する加工データ作成手段を備えるものでもよい。
また、前記データベースには、既存の電気機器収納盤の設計データ毎に、少なくともユニット特定情報、ユニット配置情報および機器情報が、それぞれ相互に対応付けられたデータ構造を有して格納されていることが好ましい。
また、本発明は、利用者の入力操作により、流用する既存の電気機器収納盤の設計データを選択するステップと、選択された流用元データから、少なくとも、当該電気機器収納盤を構成するユニットを特定するユニット特定情報、前記各ユニットの配置に関するユニット配置情報および前記各ユニットを構成する内部機器に関する機器情報をそれぞれロードするステップと、前記流用元データの前記ユニット特定情報、前記ユニット配置情報または前記機器情報の少なくとも何れかを、利用者の入力操作により変更するステップと、変更された情報に基づいて、新たな電気機器収納盤の設計データを作成するステップとを含む、電気機器収納盤の設計支援方法である。
本発明によれば、既存の電気機器収納盤の設計データを流用して、ユニット単位または機器単位で、それらの仕様変更や配置変更などの再設計を可能にする。これにより、従来よりも自由度の高い流用設計を容易に行えるようにした設計支援システム、または設計支援方法を提供することができる。
流用設計システムの機能コンセプトを説明するための図である。 1つのユニットからなる分電盤の一例を示す正面図である。 図2の分電盤を構成する分電盤ユニットの一例を示す正面図である。 複数のユニットからなる標準盤の一例を示す正面図である。 特注盤(ユニット盤)の盤面構成の一例を示す正面図である。 流用設計支援システムのネットワーク構成例を示すブロック図である。 データベースに記憶された既存製品の設計データを説明するための図である。 流用設計支援方法を説明するためのフロー図である。 作図基本データ画面の一例を示す図である。 ユニット名画面の一例を示す図である。 主回路画面の一例を示す図である。 主回路画面および回路画面からの外面機器展開を説明するための図である。 扉機器画面のデフォルト例を示す図である。 図13の扉機器展開情報から演算される外面機器のイメージ図である。 扉機器画面の変更例1を示す図である。 図15の扉機器展開情報から演算される外面機器のイメージ図である。 扉機器画面の変更例2を示す図である。 図17の扉機器展開情報から演算される外面機器のイメージ図である。 扉機器画面の変更例3を示す図である。 図19の扉機器展開情報から演算される外面機器のイメージ図である。
本発明は、電気機器収納盤の既存の設計データを流用して、新たな電気機器収納盤の設計を支援する流用設計支援システムである。図1に、本発明の一実施形態である流用設計システムの機能コンセプトを示す。本流用設計システムは、電気機器収納盤メーカの例えば設計・開発部門のCADシステムなどに追加する態様で導入することができる。
図1に示すように、本流用設計支援システムによれば、例えば電気機器収納盤の標準盤の設計データから、標準盤の一部の電気機器の仕様を変えた標準変形盤の設計を容易にすることができる。また、標準盤の設計データに基づいて、特注盤やその他のユニット盤の設計を容易にすることができる。また、特注盤やそれら以外のユニット盤の設計データから、新たな特注盤やユニット盤の設計も容易にすることができる。
ここで、本明細書において「設計データ」とは、キャビネット外観図、盤面図、3次元CADデータ、計画図、キャビネット加工図、盤面加工図、部品リストなどの、いわゆる設計図面全般を意味し、これらはCADシステムの電子データとして設計データベースにおいて管理される。また、各図面にはそれぞれ図番が割り当てられるが、1つの製品についての設計データに割り当てられる図番を、本明細書では特に「マスター図番」という。つまり、マスター図番が分かれば、その製品のキャビネット外観図、盤面図、三次元CADデータ、加工図等の全ての設計データを検索でき、これらを流用して新たな図面を作成することができる。
また、本明細書において「ユニット」とは、電気機器収納盤において、ある機能を果たす構成単位を意味する。その機能とは、例えば開閉器(主幹ブレーカ、分岐ブレーカ等)、配線、スイッチのように電気的な機能だけに限定されない。例えば、電気機器や配線スペースを確保するための取付用ブラケットや、そのようなスペース自体もユニットとして扱うことができる。また、主幹と分岐とを組合せた分電盤のように、複数の機器を組み合わせて1つの機能を果たすものもユニットとして扱うことができる。
図2に、1つのユニットからなる分電盤の一例を示す。また、図3に、図2の分電盤を構成する分電盤ユニットの例を示す。この例において、分電盤ユニットは、規格で定められた幅寸法で平行に配置される取付レール11、12に、主幹ブレーカ13aを搭載する主幹ブラケット13や、分電回路数の分岐ブレーカ14a、14a、・・・を搭載する分岐ブラケット14が取り付けられる。例えば図3に示すように、分電盤ユニットには、主幹ブラケット13と分岐ブラケット14との間に、三相用のブスバー15R、15S、15Tが予め取り付けられている。このように、既定の取付レール11、12にユニットを取り付けて構成される電気機器収納盤を、本明細書では特に「ユニット盤」と称している。
このようなユニット盤のうち、汎用性が高く、製品として多用されているものを、本明細書では特に「標準盤」と称している。具体的には、例えばメーカのカタログなどに製品型番として登録された製品が標準盤に該当する。標準盤(ユニット盤)は、図2の分電盤のように1つのユニットからなるものに限らず、例えば図4に示すように複数のユニットから構成されてもよい。
例えば図4の標準盤は、上から配線スペースのユニット(AAA)、主幹ブレーカと分岐ブレーカを搭載可能なユニット(BBB)、協約形機器を搭載可能なユニット(CCC)、端子台取付用のユニット(DDD)、電磁開閉器を搭載可能なユニット(EEE)および配線スペースのユニット(FFF)から構成される。
このような標準盤は、例えば分電盤ユニットの主幹ブラケット13の空いたスペース20に、新たな機器を追加したり、機器ブラケット16などに任意の協約形機器を取り付けたりすることができる。このように、標準盤を構成するユニットの形態を崩さない範囲で、その一部の電気機器の仕様を変えたものを、本明細書では「標準変形盤」と称している。標準盤から標準変形盤への変更例としては、あるユニットを構成するブレーカなどの一部の電気機器の仕様変更や、電気機器の個数の増減。ここで、電気機器の仕様変更には、例えば主幹ブレーカの場合、定格容量アンペアの変更、サーキットブレーカから漏電ブレーカへの型式変更等が該当する。
また、本流用設計支援システムによれば、顧客の要求する仕様に応じて複数のユニットを組み合わせ、これらのユニットを盤の適宜の位置に配置した「特注盤」の設計も容易にすることができる。ここで、図5に、特注盤(ユニット盤)の盤面構成の一例を示す。
図5の特注盤は、複数のユニットを左右2列に配置したユニット盤の例である。例えば、左のA列には、上から、配線スペースのユニットU1、主幹ブレーカと分岐ブレーカを有するユニットU2、協約形機器ユニットU3、配線スペースのユニットU4、端子台取付用ユニットU5および配線スペースのユニットU6が搭載されている。また、右のB列には、上から、配線スペースのユニットU7、主幹ブレーカを有するユニットU8、電磁開閉器を搭載可能なユニットU9、端子台取付用ユニットU10および配線スペースのユニットU6が搭載されている。
以上のような標準盤、標準変形盤、特注盤その他のユニット盤の流用設計を取り扱うことができる流用設計支援システムの具体的な実施形態を、以下図面を参照して説明する。ここで、図6は、本発明の一実施形態による流用設計支援システム1のネットワーク構成図である。流用設計支援システム1は、電気機器収納盤メーカの例えば設計・開発部門が利用するCADシステムなどに導入される。流用設計支援システム1は、CADシステムのホストコンピュータ2と、設計データベース3と、複数のCAD端末(以下、単に「端末」という。)4と、プリンターなどの出力装置5とが、メーカ内のLAN(イントラネット)介して相互にデータ通信可能に接続されて構成されている。
図7は、設計データベース3に記憶されている既存製品(電気機器収納盤)ごとの設計データの階層構造を説明するための図である。図7(a)に示すように、設計データベース3には、既存の電気機器収納盤の作図基本データリストとして、マスター図番ごとに、図面の作成・更新日時や設計者の氏名等の基本情報とともに作図データ情報が記憶されている。作図データ情報は、盤の品名の他、当該盤を収納するキャビネットの品名または型番、盤構成、ユニット構成などの詳細な仕様が、マスター図番ごとに対応付けられた階層的な配列データ構造を有して、設計データベース3に記憶されている。
作図データ情報の「主回路」配列要素には、当該盤で使用している主回路の情報リスト(CONT1、CONT2、・・・)のリンク先アドレス情報(@CONT1、@CONT2、・・・)が格納されている。例えば@CONT1は、設計データベース3(つまり記憶装置)におけるアドレスラベルCONT1が、当該盤で使用している主回路を特定するための主回路情報リストの先頭アドレスであることを意味する。
図7(b)は、主回路情報リスト(例えばCONT1)のデータ構造を例示する図である。主回路情報リストは、少なくとも、電気機器を特定する情報(種別や機器記号)、当該盤における電気機器の配置情報、および電気機器の個数情報などが、それぞれ相互に対応付けられている。
また、作図データ情報の「ユニット」配列要素には、当該盤で使用しているユニットの情報リスト(UNIT1、UNIT2、・・・)のリンク先アドレス情報(@UNIT1、@UNIT2、・・・)が格納されている。図7(c)は、ユニット情報リスト(例えばUNIT1)のデータ構造を例示する図である。ユニットリストは、少なくとも、当該盤におけるユニットの配置情報とともに、その配置位置に配置されるユニットのユニット名が対応付けられている。
このように、設計データベース3には、既存の電気機器収納盤の設計データ毎に、少なくともユニット特定情報、ユニット配置情報および機器情報が、それぞれ配列データの態様で相互に対応付けられた階層的なデータ構造を有して記憶されている。このように、設計データベース3内の設計データを階層化することで、主回路情報リストやユニット情報リストを共通化することができる。これにより、共通の情報リストを流用して新たな製品の設計を容易にするとともに、設計データベース3のデータ容量を減らしたり、流量元データを検索する速度や効率を上げたりすることができる。
本実施形態による流用設計支援システム1は、ホストコンピュータ2が所定のプログラムに従って演算処理を実行することにより、次に説明する電気機器収納盤の流用設計を支援するための各制御処理手段が実現される。以下、図8のフロー図に従って、電気機器収納盤の流用設計支援方法の具体例を説明する。
(流用元データ選択手段)
先ず、新たな電気機器収納盤を流用設計しようとする設計者(以下、本システムの「ユーザ」という。)は、何れかの端末4からホストコンピュータ2にログインして、システムを起動させる。このとき、ホストコンピュータ2は、アクセスした端末4のディスプレイに、例えば図9に示すような作図基本データ画面101を表示させる。ユーザは、流用設計元の設計データを示すマスター図番を、入力兼用表示項目欄(以下、単に「ボックス」という。)101aに入力する(ステップS11)。
なお、ユーザは、流量元の図番が分からなくても、例えばカタログに登録されている電気機器収納盤の品名や型番をボックス101bに入力して、流量元の設計データをワーキングエリアや端末4にロードすることができる。また、ログイン時のユーザアカウント情報に基づいて、ホストコンピュータ2が、当該ユーザが現在設計中のデータ、または最後に更新した設計データをワーキングエリアに自動的にロードしたり、既にワーキングエリアに保存されている設計データをそのまま作図基本データ画面101に表示させてもよい。
(流用元データロード手段)
ホストコンピュータ2は、入力された図番に対応する流量元の設計データを設計データベース3の作図基本データリスト(図7(a)参照)から検索して、記憶装置のワーキングエリアにロードする。ワーキングエリアにロードされる流用元データは、少なくとも、流用元の当該電気機器収納盤を構成するユニットを特定するユニット特定情報、各ユニットの配置に関するユニット配置情報および前記各ユニットを構成する内部機器に関する機器情報が含まれる。
ワーキングエリアは、ホストコンピュータ2の記憶装置に形成してもよいし、ネットワーク上の所定の記憶装置に形成してもよいし、ユーザがアクセスした端末4の記憶装置に形成してもよい。ホストコンピュータ2は、ワーキングエリアにロードした作図基本データのうち、所定の項目(例えば盤の品名や型番など)を、作図基本データ画面101の所定のボックス101b、101c、・・・に表示させる(ステップS12)。
(流用元データ変更手段)
<キャビネットの変更>
このように、流用元の電気機器収納盤が特定されると、作図基本データ画面101のボックス10b、101c等には、流用元の盤の品名や、その盤に使用されているキャビネットの品名または型番等が表示される。ユーザは、その品名または型番を確認し、もしキャビネットを変更する場合には、ボックス101cに新たなキャビネットの品名または型番を入力して指定することができる(ステップS13)。そして、流用元データ変更手段は、ユーザによる入力指定に応じて、バックグラウンド処理により、ワーキングエリアのキャビネット情報を直ちに変更する。
<ユニットの変更>
また、ユーザは、流用元の電気機器収納盤で使用されているユニットの仕様変更や、追加、除去、搭載位置等の変更も容易に行うことができる。すなわち、作図基本データ画面101のユニット名ボタン101gをクリックすると、端末4のディスプレイには、例えば図10に示すような、当該流用元の電気機器収納盤に使用されているユニットの一覧を示すユニット名画面102が表示される(ユニット特定情報)。
この処理は、ワーキングエリアにロードされた作図基本データから参照されるユニット情報リスト(図7(c)参照)に基づいて、その情報をホストコンピュータ2が端末4に表示させることにより行われる。
ユニット名画面102には、ユニットの一覧とともに、当該ユニットの搭載位置(盤面の列および段)が表示されている(ユニット配置情報)。そのため、ユーザは、ユニット名画面102を見ながらそれらを確認し、必要であればユニットの追加、除去、搭載位置の変更をユニット名画面102上で行うことができる(ステップS14)。例えば、新たなユニットを追加する場合には、ユニット名画面102の搭載したい位置の空欄に、新たなユニット名を入力するだけでよい。また、ユニットを除去する場合には、ユニット名画面102上の除去したい項目欄のユニット名を削除すればよい。更にユニットの搭載位置を変更する場合には、ユニット名画面102上の対応する欄の間でユニット名を移動(例えばコピー・アンド・ペースト、またはドラッッグ)させるだけでよい。
なお、ユニット名画面102上でユニットの搭載位置等が変更されると、ワーキングエリアの対応するユニット情報も直ちに更新される。
<機器の変更>
また、ユーザは、流用元の電気機器収納盤で使用されている内部機器(単に「機器」、「電気機器」ともいう)の仕様変更や、追加、除去、配置等の変更も容易に行うことができる。ここで、ユーザが、作図基本データ画面101の主回路ボタン101jまたはユニット名画面102の主回路ボタン102jをクリックすると、端末4のディスプレイには、例えば図11に示すような主回路画面103が表示される(機器情報)。この処理は、ワーキングエリアにロードされた作図基本データから参照される主回路情報リスト(図7(b)参照)に基づいて、その情報をホストコンピュータ2が端末4に表示させることにより行われる。
主回路画面103には、流用元の電気機器収納盤で使用されている内部機器(電気機器、配線用機器などを含む)、またはステップS14のユニット仕様変更指定により自動的に更新された機器を含む一覧が、機能区分(主幹、送り、分岐等)ごとに表示される。また、主回路画面103には、盤面における各機器の配置情報も表示される。
ユーザは、主回路画面103を見ながら機器を確認し、必要であれば機器の個数変更、仕様変更、配置変更等を、主回路画面103上で行うことができる(ステップS16)。例えば、機器の個数を変更する場合、主回路画面103の対応する項目欄に変更後の個数を入力すればよく、機器の仕様を変更する場合には、変更後の機器記号や型番を対応する項目欄に入力すればよい。機器の追加や除去についても、同様に対応する項目欄の段の記載を変更することで容易に行うことができる。
なお、主回路画面103上で内部機器の情報が変更されると、ワーキングエリアの対応する機器情報も直ちに更新される。
(内部機器配置演算手段)
<搭載可否判定手段>
ホストコンピュータ2は、ユーザが端末4に入力した情報に基づいて内部機器が変更されると、指定された機器の仕様データを、設計データベース3や電子化データブックから検索し、ワーキングエリアにロードする。機器の仕様データには、その機器の外形寸法、取付タイプ(ネジ穴付き、プラグイン)などの仕様が記載されている。内部機器配置演算手段は、これらの仕様データを参照して、流用するキャビネットまたは変更指定されたキャビネット内のユニットへの配置、具体的には取付位置、占有スペース、配線スペースなどを演算する。そして、搭載可否判定手段は、変更指定した内部機器(設置個数が増える場合もある)が、対応するユニットに搭載可能か否かを判定する(ステップS17)。
搭載可否判定手段は、変更指定した内部機器とユニットとの適合性が得られない場合や、内部機器がキャビネットに収納されないと判定したときには、端末4のディスプレイに「搭載不可」などのエラーを表示し、ユーザに設計変更を促すようにしてもよい。
(外面機器配置演算手段)
内部機器とユニットとの適合性およびキャビネット内への収納性が認められると、外面機器配置演算手段が、演算された内部機器の配置情報に基づいて、キャビネット外面に現れる外面機器のデフォルトの配置を演算する(ステップS18)。
このような、外面機器配置演算処理は、上述したワーキングエリアで、ユーザによる機器に関する情報の指定入力に応じてリアルタイムに行われる。
ここで、図12の主回路画面の「C」ボタンをクリックすることにより表示される回路画面ならびに図13の扉機器画面を例に、外面機器配置演算手段の動作を更に説明する。なお、主回路画面は、作図基本データ画面101の主回路ボタン101jをクリックすることで端末4に表示され、扉機器画面は、作図基本データ画面101の扉機器ボタン101iをクリックすることで端末4に表示される。
本流用設計システムでは、外面機器の配置展開処理が、ホストコンピュータ2のバックグラウンド処理により自動的に演算される。例えば、図12に示す主回路画面の「送り」に係る外面機器の配置は、図13に示す扉機器画面110の(1)幹線部の項目欄に展開される。また、回路画面の共通部に係るスイッチなどの外面(扉)機器の配置は、図13に示す扉機器画面110の(3)共通部の項目欄に展開される。また、同じく回路画面の個別部に係るランプなどの外面機器の配置は、図13に示す扉機器画面110の(2)分岐/警報部の項目欄に展開される。
なお、扉機器画面の<扉1>、<扉2>は、キャビネットに2枚ある左扉、右扉にそれぞれ対応している。
表示手段は、図14に例示するようなキャビネットの外面に現れる外面機器のイメージを、端末4のディスプレイに表示させる(ステップS19)。なお、図14は、図13の扉機器画面で示されるデフォルトの展開情報に基づいて作成されたキャビネット外観図210である。
(外面機器配置変更手段)
ユーザは、このデフォルトで表示された外面機器(扉機器)の変更や配置変更を望む場合(ステップS20:YES)、扉機器画面110上で外面機器を指定して容易にその配置変更を行うことができる(ステップS21、S22)。
<扉機器変更例1>
第一の例として、デフォルトの初期情報に基づいて例えば左扉に配置された一部または全部の外面機器を右扉に移動させる設計変更をする場合には、扉機器画面110の<扉1>の移動させる機器項目欄の情報を、<扉2>の移動先の機器項目欄にコピー・アンド・ペースト、またはドラッッグさせることで指定することができる(ステップS21)。
例えば図15には、変更後の扉機器画面111が示される。扉機器画面111には、<扉1>の(2)分岐/警報部の3段目にあった回路No.3が、<扉2>の(2)分岐/警報部の1段目に移されている。この操作により、回路No.3のメータ、ランプおよびスイッチを右扉に移動させることができ、例えば図16に示すキャビネット外観図211が端末4のディスプレイに表示される(ステップS22)。
<扉機器変更例2>
また第二の例として、図17には、左扉に配置された外面機器の配列順を設計変更した扉機器画面112が例示される。この扉機器画面112には、<扉1>の(2)分岐/警報部の項目欄の1段目にあった回路No.1が3段目に移され、3段目にあった回路No.3が1段目に移されている。この操作により、回路No.1およびNo.3の配置を入れ替えることができ、例えば図18に示すようなメータおよびランプ類が入れ替えられたキャビネット外観図212が、端末4のディスプレイに表示される。
<扉機器変更例3>
また第三の例として、図19には、左扉に配置された1回路の外面機器を除去した扉機器画面113が例示される。この扉機器画面113には、<扉1>の(2)分岐/警報部の項目欄の回路No.2が削除されている。この操作により、回路No.2の外面機器を除去することができ、例えば図20に示すような、1回路のメータおよびランプ類が除去されたキャビネット外観図213が、端末4のディスプレイに表示される。
このようにして、ユーザは、作図実行前に、キャビネット外面に現れる機器の誤りを迅速に発見でき、画面上でその誤りを容易に修正することができる。したがって、再度、設計フローを繰り返さなくてもよい。
(図面データ作成手段)
以上のステップにより、ワーキングエリア上では、流量元の設計データに基づいて新たな設計データが作成される。図面データ作成手段は、作成された設計データに基づいて、新たな電気機器収納盤のキャビネット外観図、盤面図、キャビネット加工図、盤面加工図などの電子データ図面を作成する作図処理を実行し、プリンターなどの出力装置5に出力する(ステップS23)。例えば、キャビネット加工図は、上述した外面機器配置演算手段や外面機器配置変更手段により決定された外面機器の配置に基づいて作成される。
(加工データ作成手段)
加工データ作成手段は、作成されたキャビネット加工図、盤面加工図などの設計データに基づいて、新たな電気機器収納盤のキャビネットや盤面を加工するための、例えばNCデータなどの加工データを作成することができる。
(設計データ更新手段)
設計データ更新手段は、作成した新たな電気機器収納盤の設計データに新規図番(マスター図番および各図面の図番)を、上述したルールに従って自動的に割り当てる。そして、図番と対応させた態様で、新たな設計データを設計データベース3に保存し登録する(ステップS24)。これにより、新たに作成された設計データが、更に他の電気機器収納盤の設計に流用可能となる。
1 流用設計支援システム
2 ホストコンピュータ
3 設計データベース
4 端末
5 出力装置
11、12 取付レール
13 主幹ブラケット
13a 主幹ブレーカ
14 分岐ブラケット
14a 分岐ブレーカ
15R、15S、15T ブスバー
16 機器ブラケット
17 端子台ブラケット
18 電磁開閉器ブラケット
20 追加機器用空きスペース
101 作図基本データ画面
102 ユニット名画面
103 主回路画面
110、111、112,113 扉機器画面
210、211、212、213 キャビネット外観図

Claims (6)

  1. 既存の設計データを流用して新たな電気機器収納盤の設計を支援する設計支援システムであって、
    既存の電気機器収納盤の設計データを格納するデータベースと、
    前記データベースにアクセス可能に接続され、利用者の入力操作を受けて、流用する電気機器収納盤の設計データである流用元データを選択する流用元データ選択手段と、
    選択された流用元データから、少なくとも、当該電気機器収納盤を構成するユニットを特定するユニット特定情報、前記各ユニットの配置に関するユニット配置情報および前記各ユニットを構成する内部機器に関する機器情報をそれぞれロードする流用元データロード手段と、
    前記流用元データの前記ユニット特定情報、前記ユニット配置情報または前記機器情報の少なくとも何れかを変更を、利用者の入力操作に応じて許容する流用元データ変更手段と、
    前記流用元データ変更手段により変更された情報に基づいて、新たな電気機器収納盤の設計データを作成する設計データ作成手段と
    を備える、電気機器収納盤の設計支援システム。
  2. 利用者が入力指定したユニットに搭載予定の内部機器が当該ユニットに搭載可能か否かを判定する搭載可否判定手段を更に備える、請求項1に記載の電気機器収納盤の設計支援システム。
  3. 作成された設計データに基づいて、新たな電気機器収納盤の図面を作図する図面データ作成手段を備える、請求項1または2に記載の電気機器収納盤の設計支援システム。
  4. 作成された設計データに基づいて、新たな電気機器収納盤を加工するための加工データを作成する加工データ作成手段を備える、請求項1または2に記載の電気機器収納盤の設計支援システム。
  5. 前記データベースには、既存の電気機器収納盤の設計データ毎に、少なくともユニット特定情報、ユニット配置情報および機器情報が、それぞれ相互に対応付けられたデータ構造を有して格納されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の電気機器収納盤の設計支援システム。
  6. 利用者の入力操作により、流用する既存の電気機器収納盤の設計データを選択するステップと、
    選択された流用元データから、少なくとも、当該電気機器収納盤を構成するユニットを特定するユニット特定情報、前記各ユニットの配置に関するユニット配置情報および前記各ユニットを構成する内部機器に関する機器情報をそれぞれロードするステップと、
    前記流用元データの前記ユニット特定情報、前記ユニット配置情報または前記機器情報の少なくとも何れかを、利用者の入力操作により変更するステップと、
    変更された情報に基づいて、新たな電気機器収納盤の設計データを作成するステップと
    を含む、電気機器収納盤の設計支援方法。
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