JP2017145250A - 爪用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】好適な成分でもって自爪をより美しく又はより健康にできる組成物を提供すること。【解決手段】水、アミノ酸系成分および香料成分を少なくとも含んで成り、香料成分が爪美容化・爪健康化促進成分として含有されて成る爪用組成物。【選択図】図1

Description

本発明は、爪用組成物に関する。より詳細には、本発明は、例えば化粧品分野または医療分野などで用いられる美爪用組成物に関する。
年代・性別を問わず、近年の美意識への高まりは増しており、減る傾向にはない。例えばネイルケアとして、ネイルカラー、付け爪およびネイルアートなどがあり、使用者の好みや用途に合わせて様々なものが行われている。
その一方で爪のトラブルも少なくなく、爪が傷んだり、割れたり、あるいは、爪が薄くなったりすることもある。また、細菌やバクテリアなどによって爪がもろくなったりすることもある。
このような事情もあって最近では自爪を健康に保つ意識も向上しており、自爪の美容または健康の点から補強・強化に資するアイテムの必要性が高まっている。
藤村莉菜、"ネイル産業の生成・発展について"、[2016年1月14日検索]、インターネット〈URL:www.kochi-tech.ac.jp/library/ron/2013/2013man/a1140474.pdf〉
自爪の補強・強化のために、爪に対して液体剤を塗布することが考えられる。例えば、種々の成分を含有した液体剤を爪に塗布することが考えられる。ここで、本願発明者らは、特に液体剤の含有成分に関する問題点に気付き、そのための対策を取る必要性を見出した。
具体的には、保湿成分や香り成分など常套的に使用されるコスメ品等の成分につき、成分数を増やせば当初意図する効果は期待できるものの、成分が増える分だけコストが高くなったり、あるいは、他の成分に影響を与えたりと不都合なことも考えられる。
本発明はかかる事情に鑑みて為されたものである。即ち、本発明の主たる目的は、好適な成分でもって自爪をより美しく又はより健康にできる爪用組成物を提供することである。
本願発明者は、従来技術の延長線上で対応するのではなく、新たな方向で対処することによって上記目的の達成を試みた。その結果、かかる目的が達成された爪用組成物(特に美爪用組成物)の発明に至った。
本発明は、自爪に用いることができる爪用組成物を提供する。具体的には、本発明の爪用組成物は、
水、
アミノ酸系成分、および
香料成分
を少なくとも含んで成り、
香料成分が爪美容化・爪健康化促進成分になっている。
本発明の特徴の1つは、着香剤として通常用いられる成分が“着香作用”以外の他の有用な作用のための成分となっていることである。つまり、本発明では、着香剤として通常用いられる成分が着香のみを目的とせず(あるいは着香を主に目的とせずにまたは実質的に目的とせずに)、その着香とは異なる爪効果のために爪用組成物に含まれている。
特に、本発明の爪用組成物では、着香剤として一般に用いられる成分が爪美容化成分あるいは爪健康化成分となっている(図1参照)。換言すれば、本発明の爪用組成物は、常套的・通常では香料成分の範疇に入るものの(例えば、化粧品業界で化粧品原料のフレグランスと一般認識されているものの)、そのような成分を爪美容化または爪健康化の促進成分として含有している。あくまでも例示にすぎないが、例えば『コスメティックサイエンス 化粧品の世界を知る(編著者:宮澤三雄、発行者:南條光章、発行所:共立出版株式会社、2015年3月1日 初版2刷発行)』の第9章化粧品原料−香料(第113頁〜126頁)に記載されているような化粧品業界で香料と一般認識されている成分が、本発明の爪用組成物では爪美容化または爪健康化の促進成分として含有されている。
本明細書で用いる『爪用組成物』といった表現は、ヘルスケア関連分野および美容・化粧品分野のみならず、医療分野または介護分野などにおいて“爪”に用いられる組成物のことを指している。つまり、人などの爪をケア、美容化または治療などするために使用される組成物のことを意味している。本発明の組成物では、好ましくは自爪をより美しく補強・強化できるので、「爪用組成物」を「美爪用組成物」と称すこともできる。
本明細書で用いる『爪美容化・爪健康化促進成分』といった表現は、広義には、爪自体をより健康的な状態またはより自然に美しい状態(人工的に装飾する美しさではなく爪本来が有する健康的に美しい状態)にするための成分を意味しており、狭義には、爪の“つや”、“硬さ”および/または“厚さ”を向上させる成分であることを意味している。なお、爪用組成物の使用者の感覚からすると、このような爪つやの向上、爪硬さの増加および/または爪厚さの増加などは、爪成長が促進されているように感じるので、爪美容化・爪健康化促進成分は「爪成長促進成分」と捉えることもできる。
ある好適な態様では、香料成分が天然香料となっている。つまり、爪美容化・爪健康化促進成分でもある香料成分が天然産となっている。好ましくは、天然香料が植物性香料である。これは、爪美容化・爪健康化促進成分でもある香料成分が植物性香料となっていることを意味している。
好ましくは、香料成分がミモザまたはミモザオイルとなっている。つまり、本発明の爪用組成物は、爪美容化・爪健康化促進成分でもある香料成分としてミモザまたはミモザオイルを少なくとも含んで成る。かかるミモザまたはミモザオイルは、通常は香水などの成分又は一般化粧品のフレグランスとして用いられ、それゆえ、少なくとも当業者の認識(例えば化粧品業界の通常認識)として着香剤成分の範疇に入るものの、本発明は、それを爪美容化・爪健康化促進成分として積極的に使用している。
ある好適な態様では、香料成分が爪用組成物の全体基準(全重量基準)で5重量%以下含有されている。つまり、本発明の爪用組成物では香料成分が0重量%(0重量%を含まず)〜5重量%含まれている。これは、香料成分が組成物全体基準(全重量基準)の“重量%”に基づく含有値が1桁以下と少ない値であることを意味している。例えば、香料成分が爪用組成物の全体基準(全重量基準)で0.005〜5重量%含有されている。
さらに好適な態様では、香料成分が爪用組成物の全体基準(全重量基準)で1.5重量%以下含有されている。つまり、本発明の爪用組成物では香料成分が0重量%(0重量%を含まず)〜1.5重量%含まれている。例えば、香料成分は爪用組成物の全体基準(全重量基準)で1.0重量%以下、0.9重量%以下、0.5重量%以下、0.1重量%以下、0.09重量%以下、0.05重量%以下、0.03重量%以下、または、0.02重量%以下含有されていてよく、それゆえ、香料成分が爪用組成物の全体基準(全重量基準)で0.005〜1.5重量%、0.005〜1.0重量%、0.005〜0.9重量%、0.005〜0.5重量%、0.005〜0.1重量%、0.005〜0.09重量%、0.005〜0.05重量%、0.005〜0.03重量%、0.005〜0.02重量%含有されていてよい。
ある好適な態様では、アミノ酸系成分が「必須アミノ酸組成と非必須アミノ酸組成とを含んで成る混成アミノ酸成分」となっている。かかる混成アミノ酸成分は、脂肪酸分子組成を有していることが好ましい。換言すれば、混成アミノ酸成分は、親水基として混成アミノ酸組成を有するだけでなく、疎水基として脂肪酸分子組成を有しており、両親媒性の成分となっていることが好ましい。爪用組成物に含まれるアミノ酸系成分としてはケラチンを更に含んでいてもよい。つまり、ケラチン成分が有用成分として爪用組成物に含まれていてよい。
本発明の爪用組成物に含まれるアミノ酸系成分としては、上記混成アミノ酸成分と上記ケラチンとの2種を含んで成っていてもよい。例えば、アミノ酸系成分として「生ケラチンを少なくとも含んだ第1アミノ酸系成分」と「脂肪酸分子組成を有する両親媒性の混成アミノ酸成分の第2アミノ酸系成分」との2種を含んでいてよい。
爪用組成物に含まれるケラチンとして、生ケラチンが含まれていることが好ましい。生ケラチンは、いわゆる加水分解していない“生”のケラチンであり、それが爪用組成物に含まれていることが好ましい。より好ましくは、生ケラチンが加水分解ケラチンと共に含まれている。つまり、本発明の爪用組成物に含まれるアミノ酸系成分としてのケラチンは、生ケラチンと加水分解ケラチンとの組合せを含んで成ることがより好ましい。
ある好適な態様において、水が爪用組成物の全体基準で50重量%以上含有されている。これは、本発明の爪用組成物は、好ましくは水性組成物、つまり、水性爪用組成物であることを意味している。ある1つの好適な態様では、爪用組成物における水の含有量(全重量基準)は80重量%〜90重量%となっている。これにより、他の含有成分と共に、“爪美容化・爪健康化促進”、“塗布特性”、“使用感”および/または“外観特性”などの観点でより好適な爪用組成物がもたらされ得る。
ある好適な態様において、アミノ酸系成分が爪用組成物の全体基準で1重量%〜9重量%含有されていている(例えば、1〜5重量%含有されている)。これは、本発明の爪用組成物では、アミノ酸系成分は、水よりも少ない含量であるものの、好ましくは香料成分よりも多いことを意味している。このようなアミノ酸系成分の含有量は、他の含有成分と共に、爪用組成物における“爪美容化・爪健康化促進”、“塗布特性”、“使用感”および/または“外観特性”などにより好適に寄与し得る。
ある好適な態様において、本発明の爪用組成物は増粘剤を更に有して成る。つまり、爪用組成物の粘度を高めて使用感および安定性などを向上させる成分が爪用組成物に含まれている。好ましくは、爪用組成物に含まれる増粘剤は水溶性である。
ある好適な態様において、香料成分の含有量はアミノ酸系成分の含有量よりも少なくなっている。つまり、爪用組成物に含まれる香料成分は、爪用組成物の全体基準で、アミノ酸系成分よりも少ない含有割合となっている。例えば、香料成分の含有量(例えば重量%)がアミノ酸系成分の含有量の1/2以下、1/10以下、1/50以下または1/100以下などであってよい。このような含有量となっていると、香料成分が、アミノ酸系成分と相俟って、既に生えて傷んだ爪表面の剥離や乾燥による爪変形などのケアに対して効果を奏し得、あるいは、それと共にこれから生えてくる新しい爪の成長を促す効果をより好適に奏し得ることになる。
ある好適な態様において、本発明の爪用組成物は透明な組成物となっている。つまり、爪用組成物が可視光領域で透明となっている。透明な組成物であれば、爪に塗布した際に爪本来の自然な色を実質的に保持し易くなる。
ある好適な態様において、本発明の爪用組成物は白金粒子を更に含んで成る。つまり、白金から成る粒子が更なる有用成分として爪用組成物に含まれている。好ましくは、かかる白金粒子は非コロイドのナノ粒子となっている。つまり、白金粒子がコロイド化していない小さいナノサイズを有することが好ましい。
本発明の爪用組成物は、着香剤成分として通常用いられる成分が爪美容化・爪健康化の促進成分となっている。よって、かかる成分によって、より美しい又はより健康的な自爪に資することができる。
これは、組成物として臭いの点で満足のいくものとさせつつも(又は例えば使用者にとって不快な臭い与えず)、そのための成分によって自爪を美容化又は健康化できることを意味している。換言すれば、本発明の爪用組成物では問題のない臭い・香りなどと爪成長促進とをより少ない成分で実現できるといえる。
また、別の観点でいえば、本発明の香料成分は、組成物として香りを大きく発揮しない場合であってもよい。更には、本発明の香料成分は、組成物として有意な香りを発揮しなくても、他の成分の臭いを相殺する効果を奏し得る。例えば、ケラチン成分などは使用者にとって独特な匂いを感じさせるものであるが、そのような非所望の匂いを打ち消しつつも、かかる打ち消すための成分で自爪をより美しく又は健康的に補強・強化できる。このように、爪用組成物について実質的に非所望の臭いの低減(使用者にとって不快な臭いがしないこと)と爪美容化・爪健康化促進とをより少ない成分で実現できたり、防臭と爪美容化・爪健康化促進とをより少ない成分で実現できたりする。
本発明を概念的に表した模式図 非コロイドの白金ナノ粒子を概念的に表した説明図 実施例および比較例で使用した試験試料 試験試料の爪への塗布を示した写真図 爪用組成物の外観特性の評価試験を示した写真図
以下では、本発明の爪用組成物を詳細に説明する。図面を参照して説明している箇所があるが、図面に示す内容は、本発明の理解のために概念的または模式的に示したにすぎず、実際と異なり得ることに留意されたい。
本発明の爪用組成物は、特に爪に対して用いられるものであり、例えば塗布などによって自爪に使用される。
本発明の爪用組成物は、少なくとも、水、アミノ酸系成分および香料成分を含んで成る。かかる構成物質のうち、含有量として水が最も多く、それゆえ、水媒体中にアミノ酸系成分および香料成分が含まれていてよい。これは、爪用組成物がいわゆる“水系”または“水性”の組成物であることを意味している。
水の含有量は、爪用組成物の全重量を基準にして、例えば50重量%以上、好ましくは60重量%〜95重量%、より好ましくは70重量%〜95重量%、更に好ましくは80重量%〜90重量%(1つ例示すると、85重量%〜90重量%)であってよい。このような水の含有量では、他の含有成分と相俟って“爪美容化・爪健康化促進”、“塗布特性”、“使用感”および/または“外観特性”などの観点でより好適な爪用組成物がもたらされ得る。特には、水の含有量は、他の成分の含有量と相俟って、“塗布特性”、“使用感”および/または“外観特性”などに影響を与え得るので、その点で望ましい爪用組成物がもたらされる。
爪用組成物に含まれる水は、特に制限されるわけではないが、純水、超純水もしくは脱イオン水等の精製水または水道水等であってよい。
本発明の爪用組成物では、水の他、アミノ酸系成分および香料成分が少なくとも含まれている。好ましくは、アミノ酸系成分および香料成分は水と相溶性を有していてよいし、あるいは、相溶性を有していなくてもよい。
本発明の爪用組成物において、アミノ酸系成分および香料成分は、自爪をより美しくまたは健康的に補強・強化するのに資する成分である。特に香料成分は、“既に生えている爪”および/または“これから生えてくる爪”(“これから生える爪”)に対して効果を奏する。より好適な態様では、本発明の爪用組成物に含まれる香料成分は、アミノ酸系成分と相俟って、既に生えている爪に対して効果を奏し得ると共に、これから生えてくる新しい爪の成長を促す効果をも奏し得る。
このように、本発明の爪用組成物は、香料成分という着香剤でありながらも、それを爪美容化促進成分または爪健康化促進成分として含有することを少なくとも特徴としている。
ある好適な態様の爪用組成物では、着香剤成分として通常用いられる成分は、着香のみを目的とせずに(着香を特に主目的とせずに若しくは着香を本質的な目的とせず)又はフレグランスとしては有意とならない含有量でありながらも、爪美容化または爪健康化の促進に好適に寄与し得る。
以下、爪用組成物に含まれる「アミノ酸系成分」および「香料成分」などの含有成分について詳述する。
アミノ酸系成分は、その名称から示唆される如く、いわゆるアミノ酸と少なくとも当業者に認識され得る組成・分子構造を含んだ成分である。アミノ酸系成分は、例えば、植物由来または動物由来の成分である。
アミノ酸系成分として、例えば、ケラチンを挙げることができる。ケラチンは、タンパク質(例えばシスチン、セリンおよび/またはトレオニンなどのアミノ酸組成を含んだタンパク質)から成るところ、そのようなタンパク質をアミノ酸系成分として含んでいてよい。ケラチンは、爪の主成分であるところ、そのような成分がアミノ酸系成分として含まれることによって、着香剤成分による爪美容化または爪健康化の促進に寄与し得る(例えば、傷んだ爪表面の剥離や乾燥による変形などを好適に修復する作用を助力し得る)。
ケラチンは、生ケラチンであることが好ましい。つまり、加水分解(次段落の説明参照)が施されていないケラチンであることが好ましい。かかる生ケラチンは、ゾル状態またはゲル状のいわゆる“どろどろした原料”であり、爪(特に爪の角質層)に浸透し易い。かかる生ケラチンが含まれていると、保湿性が向上するので、着香剤成分による爪美容化または爪健康化の促進に寄与し得る(例えば、爪にうるおいをより好適に与えることができたり、乾燥による爪の損傷を修復する効果なども助力し得る)。
生ケラチンは、好ましくは加水分解ケラチンと共に用いられる。ここでいう「加水分解ケラチン」とは、ケラチンタンパク質のシスチン結合を切断し、さらに、酸、アルカリ、酵素等によって加水分解することによって得られるケラチン成分である。生ケラチンが加水分解ケラチンと共に用いられると、着香剤成分による爪美容化または爪健康化の促進により好適となる(例えば、傷んだ爪表面の剥離や乾燥による変形をケアする効果がより好適に助力され得る)。
生ケラチンおよび加水分解ケラチンは、公知のいかなるものも用いることができ、動植物由来のケラチンであってよい。あくまでも例示にすぎないが、生ケラチンおよび加水分解ケラチンは、例えば、羊毛もしくは羽毛由来または毛髪もしくは爪・ひづめ由来のケラチンまたはその分解物(加水分解ケラチン液、加水分解ケラチン末)などを用いることができる。
アミノ酸系成分としては、ケラチンに代えて又はケラチンに加えて別の成分を含んでいてよい。
例えば、アミノ酸系成分は、必須アミノ酸組成と非必須アミノ酸組成とを含んで成る混成アミノ酸成分となっていてよい。かかる場合、アミノ酸系成分としては、ケラチンを特に含まずに「必須アミノ酸組成と非必須アミノ酸組成とを含んで成る混成アミノ酸成分」が含まれているものであってよく、あるいは、ケラチンが含まれると共に「必須アミノ酸組成と非必須アミノ酸組成とを含んで成る混成アミノ酸成分」が更に含まれているものであってもよい。
爪用組成物のアミノ酸系成分として用いる混成アミノ酸成分も、ケラチンと同様、着香剤成分による爪美容化または爪健康化の促進に寄与し得る。混成アミノ酸成分は、例えば、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、トレオニン(スレオニン)、トリプトファン、フェニルアラニン、リジンおよびヒスチジンから成る群から選択される必須アミノ酸組成と、グリシン、セリン、グルタミン、グルタミン酸、プロリン、チロシン、システイン、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸およびアルギニンから成る群から選択される非必須アミノ酸組成とを含んで成るものであってよい。なお、アミノ酸系成分がペプチド構造を有する場合、必須アミノ酸組成と非必須アミノ酸組成との間がペプチド結合するものであってよい。
混成アミノ酸成分は、好ましくは両親媒性の成分となっている。つまり、混成アミノ酸成分が、好ましくは親水基と疎水基との双方を含む成分となっている。例えば、混成アミノ酸成分は、親水基としてアミノ酸分子構造を有するだけでなく、疎水基として脂肪酸分子構造を有している。このような混成アミノ酸成分は、他の成分の含有量と相俟って、“爪美容化・爪健康化促進”に寄与し得たり、あるいは、“塗布特性”および/または“使用感”などにも好適に作用を及ぼし得たりする。また、混成アミノ酸成分では、より好適な保湿性が奏され得、爪の表面の保湿力の向上持続と補強感などが向上し得るともいえる。より具体的には、混成アミノ酸成分は、香料成分を相俟って、爪の表面の保湿力の向上持続と補強感などにも寄与し得る。
あくまでも例示にすぎないが、混成アミノ酸成分において、必須アミノ酸組成としてリジンおよび非必須アミノ酸組成としてグルタミン酸を含んでいてよい。同様にあくまでも例示の1つにすぎないが、アミノ酸系成分としてジラウロイルグルタミン酸リシンNaが含まれていてよい。
特に好ましくは、爪用組成物に含まれるアミノ酸系成分として、ケラチンと混成アミノ酸成分との2種を含んで成っていてもよい。例えば、アミノ酸系成分として「生ケラチンを含んだ第1アミノ酸系成分」と「脂肪酸分子構造を有する混成アミノ酸成分の第2アミノ酸系成分」との2種を含んでいてよい。このような2種の含有は、着香剤成分による爪美容化または爪健康化の促進により効果的に寄与し得る(例えば、“既に生えた爪”に対する効果などがより好適に奏され得る)。
アミノ酸系成分の含有量は、爪用組成物の全重量を基準にして、好ましくは10重量%以下であり、より好ましくは9重量%以下である。例えば、アミノ酸系成分の含有量は0.01重量%〜9重量%あるいは1重量%〜9重量%であってよい。このようなアミノ酸系成分の含有量では、他の含有成分ととも“爪美容化・爪健康化促進”、“塗布特性”、“使用感”および/または“外観特性”などの点でより好適な爪用組成物がもたらされ得る。特には、アミノ酸系成分の含有量は、他の成分の含有量と相俟って、“爪美容化・爪健康化促進”、“塗布特性”および/または“使用感”に影響を与え得る。より顕著には“爪美容化・爪健康化促進”に影響を与え得るので、その点で望ましい爪用組成物が得られることになる。なお、アミノ酸系成分の含有量は、爪用組成物の全重量を基準にして、7重量%以下(例えば0.1重量%〜7重量%、1重量%〜7重量%または1.6重量%〜7重量%)であってよく、あるいは、6重量%以下(例えば、0.1重量%〜6重量%、1重量%〜6重量%または1.6重量%〜6重量%)であってよく、更には、5重量%以下(例えば、0.1重量%〜5重量%、1重量%〜5重量%、1.6重量%〜5重量%、1重量%〜3重量%または0.5重量%〜4.5重量%)などであってもよい。
アミノ酸系成分がケラチンと混成アミノ酸成分との2種を含んで成る場合、混成アミノ酸成分の方がケラチンよりも含有量が多くてよい。例えば、ケラチンの含有量が混成アミノ酸成分の含有量の1/2以下または1/10以下などであってよい。あくまでも例示にすぎないが、混成アミノ酸成分の含有量が、爪用組成物の全重量を基準に0.1重量%〜9重量%となっている一方、ケラチンの含有量が、爪用組成物の全重量を基準に0.01重量%〜0.05重量%となっていてよい。また、ケラチンとして生ケラチンおよび加水分解ケラチンを含む場合、それらは実質的に等しい含有量で含まれていてよい。
本発明の爪用組成物では、上記の如くのアミノ酸系成分の他に、香料成分が含まれている。本発明では香料成分として通常用いられる成分が爪美容化または爪健康化の促進成分となっている(図1参照)。あくまでも例示にすぎないが、爪美容化・爪健康化促進に起因して、爪の“つや”、“硬さ”および“厚さ”のうちの少なくとも1つが向上し得る。つまり、着香剤として通常用いられる成分自体が爪成長を促進するかの如く機能する。特定の理論に拘束されるわけではないが、これは、香料成分が爪(例えば爪細胞)および/または爪母などに直接的に働きかけることに起因するものと考えられる。より具体的には、香料成分が爪(例えば爪細胞)および/または爪母細胞などに対して直接的に作用し、爪の補強・強化や爪成長を促進するので、爪の“つや”、“硬さ”および“厚さ”のうちの少なくとも1つが向上し得ると推測される。好ましくは爪の“つや”、“硬さ”および“厚さ”のうちの少なくとも2つが向上し、より好ましくは爪の“つや”、“硬さ”および“厚さ”の全てが向上する。このような相乗的な向上は、爪(例えば爪細胞)および/または爪母細胞への香料成分の直接的作用の好適な結果と推測され得る。以上の如く、本発明では香料成分として通常用いられる成分が爪美容化・爪健康化の促進成分となり、より自然に美しい・健康的な爪がもたらされ得る。
なお、本明細書でいう「つや」とは、爪全体を外側から目視した際にみられる爪が呈する自然な光沢感のことを指している。本明細書でいう「硬さ」とは、広義には、爪自体の硬さを意味しており、狭義には、爪先端を指で押さ付けた際に爪が折れたりせず、また、爪先端を指で押さ付けた際に極端に柔いことなどに起因して爪が容易に曲がったりするといったことのない爪特性を意味している。そして、本明細書でいう「厚さ」とは、広義には、爪自体の厚み寸法を意味しており、狭義には、爪先などから目視確認できる爪先端部における厚み寸法を意味している。
本発明の爪用組成物では、爪成長促進成分としての香料成分が含まれることによって、爪用組成物の使用感が向上する効果も奏され得る。例えば、自爪に塗布する際に爪用組成物が爪全体に容易に行き渡り易くなり、使用者にとって使い易くなる(即ち、“塗り易さ”が向上する)。また、例えば塗布した際に爪用組成物が爪に浸透していく事象/感覚を使用者が実感できる効果も奏され得る(即ち、“浸透感”が向上し得る)。
ここで、本明細書における「香料成分」とは、いわゆる着香剤(即ち、フレグランス)として常套的に用いられている成分を意味している。それゆえ、香料成分の例示説明の観点でいえば、一般的に化粧品、医薬部外品、医薬品において“香料”などと成分表示することになるものが本明細書における「香料成分」に相当する。
本発明における香料成分は、好ましくは天然香料である。つまり、合成香料(特に石油系原料香料)ではなく、あくまでも天然に採取または抽出されたこと等に起因する香料であることが好ましい。なお、香料成分として天然香料が含まれていればよく、付加的に合成香料が含まれていてもよい。
更にいえば、本発明の爪用組成物において天然香料は植物性香料であることが好ましい。つまり、本発明における香料成分は、天然植物性香料であることが好ましい。それゆえ、香料成分は、植物の花、つぼみ、果実、枝葉、樹幹、樹皮、種子および根茎から成る群から選択される少なくとも1種の植物部位から得られたものであってよく、あるいは、植物全体から得られたものであってもよい(以下では、“植物部位”および“植物全体”を総称的に「植物体」とも称する)。
植物体から天然植物性香料を得るには、特に限定されるわけではないが、抽出法、圧搾法、蒸留法および/または酵素処理法などの各種処理法を行ってよい。
抽出法は、いわゆる抽出剤で植物体を溶解して香料成分を取り出す処理法である。抽出剤の違いなどによって、油脂吸着法、溶剤抽出法および液化ガス抽出法などがある。圧搾法は、例えば熱などに弱い植物体を搾るように押圧することによって香料成分を取り出す処理法である。蒸留法は、植物体を水蒸気蒸留釜などに仕込み、水蒸気を吹き込み加熱することによって熱水および香料成分を留出させた後で冷却に付して香料成分を分離する処理法である。また、酵素処理法は、植物体(特にそれに含まれる香料成分前駆体)に対してその分解を促す酵素を使用することによって香料成分を得る処理法である。いずれの処理法を採用するかは、対象となる植物体および香料成分に応じて適宜決めてよい。
本発明の爪用組成物に用いられる具体的な植物性香料(すなわち、天然香料の植物性香料)は、ジャスミン、ローズ、アビエス、アンブレットシード、アニス、アルモアーズ、ペルーバルサム、バジル、ベンゾイン、ベルガモット、ボアドローズ、カラムス、カナンガ、キャラウェー、カルダモン、カシア、セダーウッド、ラブダナム、ラバンジン、ラベンダー、レモン、レモングラス、ライム、リセアキューベバ、ロベージ、マンダリン、マージョラム、ミモザ、ミント、ミルラ、ミルトルおよびナルシスから成る群から選択される少なくとも1種であってよい。
ある好適な態様では、天然植物性香料はミモザである。つまり、本発明の爪用組成物では、爪美容化・爪健康化促進成分、すなわち、爪成長促進成分でもある香料成分としてミモザオイルが少なくとも含まれている。ミモザオイルは、いわゆる“フローラル系”の香りを発するものであるところ、爪用組成物は、そのようなフレグランスを好ましくは爪美容化・爪健康化促進成分といった他の有用成分として含んでいる。なお、ミモザオイルは、従前においていわゆる高級調合香料として一般認識されている。
このようなミモザオイルは、いわゆるミモザ(Mimosa)から得られる植物精油である。ある典型例でいえば、マメ科の「Acacia dealbata」あるいは「Acacia decurrens var. dealbata」と学名される植物から得られる植物精油である。あくまでも例示にすぎないが、ミモザの花、つぼみ、果実、枝葉、幹、樹皮、種子および根茎から成る群から選択される少なくとも1種の植物部位から採取または抽出したものであってよく、あるいは、そのような植物全体から抽出したものであってもよい。好ましくは、ミモザの花および/または枝から抽出したものである。同様にあくまでも例示にすぎないが、ミモザの花および/または枝から溶剤抽出法に得られたミモザオイルが天然植物性香料として本発明の爪用組成物に含まれている。本発明の爪用組成物において、ミモザオイルは市販のものをそのまま利用してもよい。
本発明の爪用組成物において、香料成分は、他の含有成分と比べて相対的に少ない含有量であってよい。つまり、香料成分が水および/またはアミノ酸系成分よりも少ない含有量であってよい。例えば、香料成分が爪用組成物の全体基準(全重量基準)で10重量%以下含まれており、例えば9重量%以下、8重量%以下、7重量%以下、6重量%以下などであってよい。つまり、香料成分は、その含有量が、0重量%(0重量%を含まず)〜10重量%となっており、例えば、0重量%(0重量%を含まず)〜9重量%、0重量%(0重量%を含まず)〜8重量%、0重量%(0重量%を含まず)〜7重量%、0重量%(0重量%を含まず)〜6重量%であってよい。
爪用組成物のある好適な態様では、香料成分が爪用組成物の全体基準(全重量基準)で5重量%以下含まれており、それゆえ、香料成分の含有量が0重量%(0重量%を含まず)〜5重量%、例えば0.005〜5重量%となっている。また、好ましくは、香料成分が爪用組成物の全体基準(全重量基準)で1.5重量%以下含まれており、それゆえ、香料成分の含有量が0重量%(0重量%を含まず)〜1.5重量%、例えば0.005〜1.5重量%となっている。
更にいえば、香料成分は含有量として微量であってよく、香料成分の含有量が爪用組成物の全体基準(全重量基準)で1.0重量%以下、0.9重量%以下、0.5重量%以下、0.1重量%以下、0.09重量%以下、0.05重量%以下、0.03重量%以下、または、0.02重量%以下であってよく、それゆえ、香料成分が爪用組成物の全体基準(全重量基準)で0.005〜1.0重量%、0.005〜0.9重量%、0.005〜0.5重量%、0.005〜0.1重量%、0.005〜0.09重量%、0.005〜0.05重量%、0.005〜0.03重量%、または、0.005〜0.02重量%含有されていてよい。
本発明の爪用組成物では、香料成分が5重量%よりも多くなると、上記の“塗り易さ”および/または“浸透感”といった「塗布特性」の効果が減じられ得る。従って、そのような「塗布特性」の観点をも特に重視するならば、香料成分の含有量は、5重量%以下であることが好ましく、より好ましくは1.5重量%以下であるといえる。つまり、「爪美容化・爪健康化促進」と共に、それと同程度に「塗布特性」の点をも重視するならば、香料成分の含有量が、好ましくは0重量%(0重量%を含まず)〜5重量%、例えば0.005〜5重量%などとなっていたり、あるいは、好ましくは0重量%(0重量%を含まず)〜1.5重量%、例えば0.005〜1.5重量%または0.005〜1.0重量%などとなっていたりする。
香料成分の含有量は、それが増すほど“爪美容化・爪健康化促進”の観点からは望ましいものの、一方で使用者が知覚し得る「におい・香り」が過度にきつくなったり、あるいは、爪塗布後に使用者が知覚し得る「刺激感」が強くなったりする。例えば、かかる「におい・香り」および/または「刺激感」は、香料成分の含有量が1.5重量%以上多くなると過度になる傾向を有し、特に香料成分の含有量が5重量%よりも多くなるとそれがより顕著となり得る。それゆえ、「爪美容化・爪健康化促進」と共に、それと同程度に「におい・香り」および/または「刺激感」といった“使用感”の点をも重視するならば、香料成分の含有量が、好ましくは5重量%以下、すなわち、0重量%(0重量%を含まず)〜5重量%、例えば0.005〜5重量%などであり、より好ましくは1.5重量%未満、すなわち、0重量%(0重量%を含まず)〜1.5重量%(1.5重量%を含まず)、例えば0.005〜1.5重量%(1.5重量%を含まず)などであり、更に好ましくは1.0重量%以下、すなわち、0重量%(0重量%を含まず)〜1.0重量%、例えば0.005〜1.0重量%などである。
なお、使用者にとって刺激感および/または臭い・香りの点で特に満足のいくものとなる爪用組成物を供する観点でいえば、香料成分の含有量は1.0重量以下、0.9重量%以下、0.5重量%以下、0.1重量%以下、0.09重量%以下、0.05重量%以下、0.03重量%以下、または、0.02重量%以下であってよい。それゆえ、刺激感および/または臭い・香りの点で特に満足のいく爪用組成物においては、香料成分が爪用組成物の全体基準(全重量基準)で0.005〜1.0重量%、0.005〜0.9重量%、0.005〜0.5重量%、0.005〜0.1重量%、0.005〜0.09重量%、0.005〜0.05重量%、0.005〜0.03重量%、または、0.005〜0.02重量%含有されていてよい。ここでいう「刺激感の点で満足のいく爪用組成物」とは、広義には、使用者が爪用組成物の使用時に知覚し得る刺激感として問題のない爪用組成物のことを意味しており、狭義には、爪用組成物を爪全体に塗布した直後に使用者が“ひりひり”又は“じーん”とする等が知覚されない(より具体的には、塗布された爪用組成物が爪からはみ出て皮膚に触れた際に“ひりひり”又は“じーん”とする等が知覚されない)爪用組成物のことを意味している。また、ここでいう「臭い・香りの点で満足のいく爪用組成物」とは、広義には、香料の着香作用が過度でない又は使用者が臭い・香りの点で実質的に不快に感じない爪用組成物のことを意味しており、狭義には、爪用組成物を爪全体に塗布した直後に使用者が臭い・香りの点で不快に感じない爪用組成物(より具体的には爪と鼻との離隔距離を1cm以上かつ5cm以内にした場合に使用者が不快に感じない臭い・香りを呈する)爪用組成物のことを意味している。
また、香料成分の含有量は、それが増すほど“爪美容化・爪健康化促進”の観点からは望ましいものの、爪用組成物の透明性は低下し得る。つまり、香料成分の含有量が増えるほど、組成物の白濁化がより強まる。例えば、そのような「白濁化」は、1.5重量%以上多くなると顕著に表れてくる傾向があり得る。それゆえ、「爪美容化・爪健康化促進」と共に、それと同程度に「透明性」の点をも重視するならば、香料成分の含有量は、好ましくは1.5重量%未満、すなわち、0重量%(0重量%を含まず)〜1.5重量%(1.5重量%を含まず)、例えば0.005〜1.5重量%(1.5重量%を含まず)などであり、より好ましくは1.0重量%以下、すなわち、0重量%(0重量%を含まず)〜1.0重量%、例えば0.005〜1.0重量%、0.005〜0.9重量%、0.005〜0.5重量%、0.005〜0.3重量%または0.005〜0.2重量%となっていたり、あるいは、それよりも更に少なく、0.005〜0.09重量%、0.005〜0.05重量%、0.005〜0.03重量%または0.005〜0.02重量%などとなっていてもよい。
なお、上記の如くの微量な香料含有量を有する爪用組成物は透明な組成物となっている。ここでいう「透明」とは、広義には、可視光領域において透明であることをいい、狭義には、光透過性を有する可視光(例えば波長400nm〜800nmの光)の透過率が60%以上であり、例えば70%以上(1つ例示すると80%以上、さらにいえば90%以上)であることを意味している。なお、透過率は、簡易的には、JIS K 7361−1:1997(透明材料の全光線透過率の試験方法)に準じた手法で測定した可視光波長領域における全光線透過率であってもよい。
微量な香料成分についていえば、本発明の爪用組成物は、例えば、香料成分の含有量がアミノ酸系成分の含有量の1/2以下、特に1/10以下、より限定すれば1/50以下または1/100以下などとなっていよい。例えば、アミノ酸系成分の含有量が1重量%〜7重量%の場合、香料成分の含有量が0.005〜1.5重量%(1.5重量%を含まず)、0.005〜0.5重量%、0.005〜0.1重量%、0.005〜0.05重量%(更には0.005〜0.02重量%)などとなっていよい。
本発明の爪用組成物において、香料成分の含有(存在)および/またはその含有量は、組成物の調製から原則的に把握でき、特に原料の仕込み比から把握できる。また、本発明の爪用組成物を機器分析にかけることで原料成分の定性分析および/または定量分析を行い、それによっても香料成分の含有(存在)および/またはその含有量を把握することができる。具体的には、クロマトグラフィー、電気泳動法、ゲル濾過法などの「分離分析」、可視吸光分析、紫外吸光分析、赤外吸光分析、ラマンスペクトル分析、発光分析、原子吸光分析、けい光分析などの「光分析」、核磁気共鳴分析、電子スピン共鳴分析などの「電磁気分析」、電位差測定法、イオン電極法、ポーラログラフィーなどの「電気化学分析」、あるいは、熱分析などの「他の分析法」を利用することによって香料成分に関する爪用組成物の定性分析および/または定量分析を行ってよい。あくまでも例示であるが、例えば、核磁気共鳴分析、すなわち、NMR分析を行い(必要に応じて前処理として液体クロマトグラフィーで分離精製を行ってからNMR分析を行い)、これによって、香料成分の含有(存在)および/または香料成分の含有量を特定することができる。なお、簡易的には、後述の[使用感の評価試験]および[外観特性の評価試験]に記載した如く、爪用組成物から呈される香料独特の臭い・香りおよび/または透明性・白濁度などから、香料の含有および/または含有量を間接的に把握することもできる。
本発明の爪用組成物は白金粒子を更に含んで成るものであってもよい。つまり、白金から成る粒子が更なる有用成分として爪用組成物に含まれていてよい。かかる白金粒子も、自爪をより美しく補強・強化するのに資する成分である。白金粒子は、特に制限するわけではないが、白金粒子は、爪に対して殺菌効果および/または美白効果を奏し得る。特に前者の効果についていえば、爪のグリーネイル治療やその予防に好適となり得る。更にある態様では、白金粒子が爪に対してより潤いを与える効果を奏し得る。別の観点でいえば、白金粒子は、抗酸化作用、除菌作用または抗癌活性作用を有し得るので、その点でも爪用組成物にとって好適であるといえる。
好ましくは、かかる白金粒子は非コロイドのナノ粒子となっている。つまり、白金粒子がコロイド化されていない小さいナノサイズを有することが好ましい。換言すれば、本発明の爪用組成物に用いられる白金粒子は、プラチナ・ナノコロイドではなく、“プラチナ・ナノ”となっている(図2参照)。プラチナ・ナノは、爪の角質になじみやすく、爪内部にまで浸透し、より効果的な作用が発揮され得る。
なお、粒子の形状は、必ずしも球状に限らず、楕円状または米粒状などあってもよい。また、“非コロイドのナノ粒子”の白金粒子につき、その粒子サイズ(多数の粒子が想定される場合には「平均粒子サイズ」)は、好ましくは5nm〜100nm程度、より好ましくは30nm〜50nm程度である。かかる粒子サイズであると、上記効果(特に殺菌効果および/または美白効果)が特に奏され易い。ここで、「粒子サイズ」とは、粒子のあらゆる方向における長さのうち最大となる長さを実質的に意味している。そして、本明細書でいう「平均粒子サイズ」とは、粒子の透過型電子顕微鏡写真または光学顕微鏡写真に基づいて例えば10個の粒子のサイズを測定し、その数平均として算出した粒子サイズを実質的に意味している。
より具体的にいえば、白金粒子は、爪用組成物において、例えば水分子と会合コロイドを形成しておらず(図2参照)、それゆえ、白金粒子がナノサイズの粒子として好適にふる舞うことができる。それゆえ、爪用組成物が爪に塗布された際に白金粒子が爪表層のみならず、爪深部にまでより効果的に浸透し得る。
本発明の爪用組成物に含まれ得る白金粒子の含有量は数重量%程度またはそれ未満であってよい。例えば、白金粒子の含有量は、爪用組成物の全重量を基準にして、好ましくは0.5重量%以下であり、より好ましくは0.1重量%以下である、例えば、白金成分が爪用組成物の全体基準で好ましくは0.001〜0.5重量%、より好ましくは0.003〜0.1重量%であってよい。そのような僅かな含有量であっても上記の如くの殺菌効果および/または美白効果などが奏され得る。
本発明で用いる白金粒子は、白金ナノ粒子水溶液の形態として用いてよく又はかかる水溶液から得た粒子であってもよい。白金ナノ粒子水溶液の調製法を例示しておく。まず、溶媒中(例えば水中)に担体と白金ナノコロイド溶液を混合させ、担体と白金ナノコロイドとの混合液を作製して、混合液を瞬間乾燥し、白金ナノ粒子を担持した担持担体(例えばセラミックスなどの耐熱材)を作製するとともにコロイド液を燃焼させ、白金ナノ粒子を担持した担持担体を非イオン界面活性剤を含む水溶液中に分散させ、次いで、白金ナノ粒子を担持した担持担体から白金ナノ粒子と担体とを分離する。これによって、白金ナノ粒子水溶液を得ることができる。
本発明の爪用組成物は増粘剤を更に含んで成るものであってよい。増粘剤は、爪用組成物の粘度を高めることができるので、爪用組成物の使用感および安定性の向上につながる。例えば、爪用組成物は爪に対して塗布して使用されるが、その際に滑らかにのびて爪全体に行き渡るような粘度となっていることが好ましく、そのために増粘剤が含まれていてよい。つまり、増粘剤の含有は、香料成分と相俟って、“塗り易さ”といった「使用感」に寄与し得る。
増粘剤は、例えば水溶性高分子であってよい。あくまでも例示にすぎないが、増粘剤は、グリコール類(例えばブチレングリコール、ペンチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなど)、カルボキシビニルポリマー(例えばカルボマーなど)および多糖類(例えばキサンタンガム)から成る群から選択される少なくとも1種であってよい。なお、例えばグリコール類などは保湿効果を供し得るので、その点でも好適な爪用組成物となり得る。ある1つの好適な態様では、増粘剤はブチレングリコールである。
本発明の爪用組成物は、必要に応じて、防腐剤やpH調整剤などを含んでいてよい。あくまでも例示にすぎないが、防腐剤としてはフェノキシエタノール、トコフェノールなどを含んでいてよく、また、pH調整剤として水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、リンゴ酸、リンゴ酸ナトリウムなどを含んでいてよい。更には、本発明の爪用組成物はエモリエント剤なども含んでいてよい。例えば、アボガド油、ホホバ油およびブドウ種子油から成る群から選択される少なくとも1種が爪用組成物に含まれていてよい。エモリエント剤が含まれると、爪用組成物が爪に塗布された際に、水分の蒸発が効果的に抑えられて保水効果が向上し得、保湿性の向上に寄与し得る。また、例えばオウレンエキスなどの消炎作用、抗菌作用を有する成分が爪用組成物に含まれていてもよい。
ある好適な態様では、本発明の香料成分は、組成物として有意な香りを大きく発揮しなくても、他の成分の臭い(特に不快な臭い又はきつい臭い)を相殺する効果を奏し得る。例えば、ケラチン成分などは使用者にとって独特な匂いを感じさせるものであるが、そのような非所望の匂いを打ち消しつつも、かかる打ち消しのための成分で自爪をより美しく又は健康的に補強・強化できる。つまり、爪用組成物につき防臭と爪美容化・爪健康化促進とをより少ない成分で実現することができる。
以上、本発明の実施形態を説明してきたが、あくまでも典型例を例示したに過ぎない。従って、本発明はこれに限定されず、種々の態様が考えられることを当業者は容易に理解されよう。
例えば、本発明の爪用組成物の形態(使用形態・商品形態)は、化粧容器や化粧瓶に仕込まれた流体形態、液体形態またはペースト形態などに限らない。例えば、本発明の爪用組成物は「吸収シートに染み込ませた状態の含浸シートの形態」、「適当な担体に付着または含浸などを施すことで得られる固形スティック部材の形態」あるいは、「いわゆる“液状のり”の如くスポンジ部材を介して爪塗布を施す商品形態」などであってよい。つまり、使用者の爪への塗布法は特に限定されず、それゆえ、本発明の爪用組成物は自爪の種々の塗布法に合わせた最終商品形態を有していてよい。
[”爪美容化・爪健康化促進”および“塗布特性”の評価試験]
本発明の爪用組成物の効果を確認すべく以下の実証試験を行った。特に爪用組成物における「爪美容化・爪健康化促進(爪成長)」および「塗布特性」の効果を確認すべく実証試験を行った。
(試験試料)
“実施例”に相当する試料として表1の試料A〜試料Dを用い、“比較例”に相当する試料として表1の試料Eを用いた(図3参照)。試料A〜試料Dの各試料の調製は、表1に示す含有成分を互いに混合することで行った。各試料は“香料成分”を変更した以外は全てベースを同じにした。

(実施例)
試料A:香料成分の含有量:0.010重量%
試料B:香料成分の含有量:1.000重量%
試料C:香料成分の含有量:1.500重量%
試料D:香料成分の含有量:6.000重量%

(比較例)
試料E:香料成分なし(香料成分の含有量:0.000重量%)

香料成分としては、天然香料を用いた。特に天然香料として植物性香料を用い、より具体的にはミモザオイル(山本香料株式会社製、品番18544)を用いた。かかる香料成分は、攪拌機で試料成分同士を混合することにより爪用組成物に含有させた。
(試験手法)
下記に示す試験条件でもって試料A〜Eの各試料を被験者の爪に塗布し、“爪美容化・爪健康化促進”および“使用感”について被験者からの評価を得た。

(1)試験条件
・試験期間:4週間(2016年11月〜12月)
・塗布頻度:毎日2回(朝:出勤前、晩:就寝前)
・塗布箇所:利き手の指爪(親指:試料A、人指し指:試料B、中指:試料C、薬指:試料D、小指:試料E)
・塗布量:爪の根元から爪先に至るまで爪全体に塗布(塗布厚さ:約0.5mm)
・塗布方法:刷毛による塗布(容器の刷毛付きキャップ使用/図4参照)

(2)評価基準
評価基準として0〜10の11段階の評価を採用した(0:最低評価、10:最高評価)
・0〜2 :×
・ 3 :△
・4〜6 :〇
・7〜10:◎

(3)評価項目
●“爪美容化・爪健康化促進”
つや:試験期間(4週間)の前後における爪の美観評価(特に“爪美容化”の評価)
爪全体を外側から目視評価した。試験期間の4週間後に爪つやがより出たと判断される場合には相対的に“高評価”とし、その逆を“低評価”とした。

硬さ:試験期間(4週間)の前後における爪の硬さ評価(特に“爪健康化”の評価)
爪の先端を指で押さ付けた際(爪が折れない程度の荷重をかけた際)に爪から受ける力の程度を評価した。試験期間の4週間後に受ける力がより強いと判断される場合には相対的に“高評価”とし、その逆を“低評価”とした。

厚さ:試験期間(4週間)の前後における爪の厚さ評価(特に“爪健康化”の評価)
爪先端における爪厚さを目視評価した。試験期間の4週間後に爪厚さが通常より増していると判断される場合には相対的に“高評価”とし、その逆を“低評価”とした。

●“塗布特性”
塗り易さ:各試料の塗布時の爪への塗布し易さの評価
爪の根元から爪先まで全体的に図4に示す刷毛で塗布する際の塗り易さを評価した。より塗り易いと判断される場合(即ち、爪全体に容易に試料が行き渡り易いと判断される場合)には相対的に“高評価”とし、その逆を“低評価”とした。

浸透感:各試料の塗布時における爪への浸透感を評価
爪全体に塗布した直後に被験者が知覚し得る浸透感を評価した。塗布された試料が爪になじみ易いと判断される場合には相対的に“高評価”とし、その逆を“低評価”とした。
(試験結果)
試験結果を表2に示す。つまり、「爪美容化・爪健康化促進」の評価項目として“つや”、“硬さ”および“厚さ”に関する結果、ならびに、「塗布特性」の評価項目として“塗り易さ”および“浸透感”に関する結果を表2に示す。
上記の表2から分かるように、“香料成分”を含んだ実施例の試料A〜Dは、“香料成分”を含まない比較例の試料Eよりも総じて高い評価が得られた。具体的には下記の結果を把握することができた。

▽ 実施例の試料A〜Dは、“つや”、“硬さ”および“厚さ”の全ての「爪美容化・爪健康化促進」の項目において、比較例の試料Eよりも高くなる。

▽ 実施例の試料B→C又は試料C→Dと、香料成分の含量が増えると、“塗り易さ”および“浸透感”といった「塗布特性」の項目が低下する。特に“香料成分”の含有量が5重量%よりも多くなると、それが顕著となる。

▽ “香料成分”の含有量が5重量%以下に相当する試料は、「爪美容化・爪健康化促進」のみならず、「塗布特性」の点でも好ましい。

▽ 香料成分の含有量がアミノ酸系成分の含有量よりも少ない試料(具体的には香料成分の含有量がアミノ酸系成分の含有量の1/2以下、特に1/10以下、より限定すれば1/50以下または1/100以下などに相当する試料A)において「爪美容化・爪健康化促進」がみられた。
[使用感の評価試験]
本発明の爪用組成物の「使用感」に関する効果を評価した。具体的には、“刺激感”および“におい感覚・香り感覚”についてその効果を確認する試験を行った。
具体的には、上記の「爪美容化・爪健康化促進」および「塗布特性」の実証試験で使用した実施例の試料A〜Dについて、“刺激感覚”および“臭い感覚・香り感覚”を評価した。
(1)試験条件
・塗布箇所:利き手の指爪(親指:試料A、人指し指:試料B、中指:試料C、薬指:試料D、小指:試料E)
・塗布量:爪の根元から爪先まで全体的に塗布(塗布厚さ:約0.5mm)
・塗布方法:刷毛による塗布(容器の刷毛付きキャップ使用/図4参照)

(2)評価基準
評価基準として0〜10の11段階の評価を採用した(0:最高評価、10:最低評価)
・0〜3 :◎(刺激を感じない/臭い・香りの点で満足のいく)
・4〜6 :○(刺激を僅かに感じる/臭い・香りの点でほぼ満足のいく)
・ 7 :△(刺激を感じる/臭い・香りの点であまり満足いかない)
・8〜10:×(刺激を非常に感じる/臭い・香りの点で満足いかない・問題がある)

(3)評価項目
●“使用感”
刺激感:各試料の塗布時における刺激感を評価
爪全体に塗布した直後に被験者が知覚し得る刺激感を評価した。塗布された試料が爪から少しはみ出て皮膚に触れた際に“ひりひり”又は“じーん”とする等が知覚される際に相対的に“低評価”の判断とし、その逆を“高評価”の判断とした。

臭い・香り:各試料の使用時における臭いを評価
爪全体に塗布した直後に被験者が知覚し得るにおい・香りを評価した。試料が塗布された爪を被験者が臭ってみて(爪と鼻との離隔距離は1cm以上かつ5cm以内)、“臭いがきつい又は過度である”と知覚される際に相対的に“低評価”の判断とする一方、臭い・香りの点で満足のいく又は問題がないと知覚される場合を“高評価”の判断とした。
(試験結果)
試験結果を表3に示す。つまり、「使用感」の評価項目として得られた“刺激感”および“におい・香り”の結果を表3に示す。
表3から分かるように、“香料成分”を含む実施例の試料A〜Dにおいて、“香料成分”の含有量が高くなるほど、“刺激感”および“におい・香り”が強く、使用感としては好ましくない方向となることが確認できた。かかる傾向は試料Cからみることができ、特に試料Dで顕著に表れた。つまり、“刺激感”および“におい・香り”といった「使用感」は、香料成分の含有量が1.5重量%以上多くなると過度になる傾向を有し、特に香料成分の含有量が5重量%よりも多くなるとそれがより顕著となるといえる。よって、使用感の観点をより重視するのであれば、“香料成分”の含有量は5重量%以下であることが好ましく、より好ましくは1.5重量%未満、更に好ましくは1.0重量%以下であることが分かった。
[外観特性の評価試験]
本発明の爪用組成物の外観特性を評価した。具体的には、上記の「爪美容化・爪健康化促進」および「塗布特性」の実証試験で使用した実施例の試料A〜Dについて透明性(可視光波長領域の光が通過する透明性)を有しているか否かを評価した。
(1)評価条件
透明化粧容器(最大容量:5.0mL)、容器高さ方向に直交する最大厚み寸法:2.6cm)に仕込んだ各試料を使用した。試料A〜Dの各試料が仕込まれた透明化粧容器を黒色の背景下で一列に横に並べて、透明性を目視確認した(図5参照)。より具体的には、水平方向に30cm離れた距離から試料A〜Dを目視確認した。

(2)評価条件
・◎:透明である/可視光波長(400〜800nm)の光がよく通過する
・○:透明性が低い/可視光波長(400〜800nm)の光はどちらかといえば通過し得る
・△:どちらかといえば白濁している/可視光波長(400〜800nm)の光は通過しにくい
(試験結果)
試験結果を表4に示す。つまり、試料A〜Dにつき「外観特性」の評価結果を表4に示す。
表4から分かるように、“香料成分”を含む実施例の試料A〜Dにおいて、“香料成分”の含有量が高くなるほど透明の程度が低下し、逆に、“香料成分”の含有量が低くなるほど透明の程度が高くなることが確認できた。特に試料CおよびDでは透明性低下が比較的大きかった。それゆえ、透明性の観点をより重視するあれば、“香料成分”の含有量は1.5重量%未満であることが好ましく、より好ましくは1.0重量%以下(例えば0.005〜0.9重量%、0.005〜0.5重量%、0.005〜0.3重量%または0.005〜0.2重量%、0.005〜0.1重量%など)であることが分かった。
本発明の爪用組成物は、ヘルスケア関連分野および美容・化粧品分野のみならず、医療分野または介護分野などにおいて用いることができる。より具体的には、人の手および足の爪をケアまたは治療などのために本発明の爪用組成物を用いることができる。更にいえば、特に人に限定されることなく、動物などの生体の爪に対して同様に用いることも可能である。

Claims (11)

  1. 爪用組成物であって、
    水、
    アミノ酸系成分、および
    香料成分
    を少なくとも含んで成り、
    前記香料成分が爪美容化・爪健康化促進成分として含有されて成ることを特徴とする、爪用組成物。
  2. 前記香料成分が天然香料であることを特徴とする、請求項1に記載の爪用組成物。
  3. 前記天然香料が植物性香料であることを特徴とする、請求項2に記載の爪用組成物。
  4. 前記香料成分がミモザオイルであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の爪用組成物。
  5. 前記香料成分が前記爪用組成物の全体基準で5重量%以下含有されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の爪用組成物。
  6. 前記香料成分が前記爪用組成物の全体基準で1.5重量%未満含有されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の爪用組成物。
  7. 前記アミノ酸系成分が、必須アミノ酸組成と非必須アミノ酸組成とを含む混成アミノ酸成分であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の爪用組成物。
  8. 前記アミノ酸系成分として、ケラチンを更に含むことを特徴とする、請求項7に記載の爪用組成物。
  9. 前記アミノ酸系成分が前記爪用組成物の全体基準で1重量%〜9重量%含有されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の爪用組成物。
  10. 前記香料成分の含有量が前記アミノ酸系成分の含有量よりも少ないことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の爪用組成物。
  11. 前記爪用組成物が透明な組成物であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の爪用組成物。
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