JP2017143185A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Masatoshi Wakagi
政利 若木
小島 恭子
Kyoko Kojima
恭子 小島
安井 感
Kan Yasui
感 安井
和弘 鈴木
Kazuhiro Suzuki
和弘 鈴木
廉一 山田
Renichi Yamada
廉一 山田
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Abstract

【課題】ワイドギャップ半導体からなる半導体素子の端部における樹脂の剥離を防止できる、信頼性の高い半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置は、ワイドギャップ半導体からなり、アクティブ領域と、アクティブ領域の周辺部に位置するターミネーション領域12と、を有する半導体チップ1と、半導体チップを搭載する基板4と、半導体チップの表面に接合される配線導体7と、半導体チップを封止する封止樹脂10とを備えるものであって、半導体チップは、ターミネーション領域を覆い、半導体チップの端面側におけるターミネーション領域の端部の上で終端する第1樹脂層5と、第1樹脂層の表面上から半導体チップの端面の表面上にかけて位置する第2樹脂層8とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ワイドバンドギャップ半導体材料を用いる半導体装置およびその製造方法に関する。
インバータに代表される電力変換機器の中で、パワー半導体装置は整流機能やスイッチング機能をもつ主要な構成部品として使われている。パワー半導体装置の半導体材料として現在はシリコン(Si)が主流であるが、物性に優れるシリコンカーバイド(SiC)などのワイドバンドギャップ半導体を用いるパワー半導体装置の開発が進んでいる。
ワイドバンドギャップ半導体は、シリコンに対して絶縁破壊電界強度が一桁高く、所望の耐圧を得るために、半導体基板の厚さをシリコンよりも薄くできたり、半導体基板の不純物濃度をシリコンよりも高くできたりする。このため、素子抵抗が低減され、電力損失が大幅に低減できるので、ワイドバンドギャップ半導体はパワー半導体装置を構成する半導体材料に適している。特に、耐圧600〜3300Vという高耐圧のユニポーラ素子、例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やショットキーバリアダイオード(Schottky Barrier Diode)などに適し、ワイドバンドギャップ半導体によって、これらの高耐圧パワー半導体素子、並びにこれらのパワー半導体素子を搭載するパワー半導体モジュールなどのパワー半導体装置の実用化が可能になる。
ワイドギャップ半導体は前述のように絶縁破壊電界強度が高いため、パワー半導体素子の半導体チップ内部の電界強度を高めることができる。このため、半導体チップ周辺の電界緩和領域(ターミネーション領域)を縮小して半導体チップの面積を削減できる。このとき、半導体チップに接するシリコーンゲルなどの封止樹脂にかかる電界強度も高くなるため、電界緩和領域の封止構造には高い絶縁破壊強度が求められる。これに対し、特許文献1および特許文献2に記載される従来技術が知られている。
特許文献1に記載の技術においては、SiCからなる半導体素子の電界緩和領域と、半導体素子を封止するシリコーンゲルとの間に、絶縁樹脂層が設けられる。
また、特許文献2の技術においては、ワイドギャップ半導体からなる半導体素子の端部表面に第1の絶縁樹脂膜および第2の絶縁樹脂膜が設けられ、さらに半導体素子が封止樹脂によってモールドされる。
特開2013−191716号公報 特開2014−116333号公報
上記従来技術によれば、半導体素子を封止する樹脂の電界を緩和できるが、半導体チップ端部から絶縁樹脂が剥離しやすく、半導体装置の信頼性が低いという問題がある。
そこで、本発明は、ワイドギャップ半導体からなる半導体素子の端部における樹脂の剥離が防止できる、信頼性の高い半導体装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明による半導体装置は、ワイドギャップ半導体からなり、アクティブ領域と、アクティブ領域の周辺部に位置するターミネーション領域と、を有する半導体チップと、半導体チップを搭載する基板と、半導体チップの表面に接合される配線導体と、半導体チップを封止する封止樹脂とを備えるものであって、半導体チップは、ターミネーション領域を覆い、半導体チップの端面側におけるターミネーション領域の端部の上で終端する第1樹脂層と、第1樹脂層の表面上から半導体チップの端面の表面上にかけて位置する第2樹脂層とを有する。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、ワイドギャップ半導体からなる半導体チップを備える半導体装置の製造方法であって、半導体ウエハ上において、第1樹脂層を形成する第1工程と、第1工程の後、半導体ウエハを複数の半導体チップに分割する第2工程と、第2工程の後、半導体チップを基板上に接合する第3工程と、第3工程の後、第1樹脂層の表面上から半導体チップの端面の表面上にかけて第2樹脂層を形成する第4工程とを含む。
本発明によれば、SiC半導体装置の強電界部が第1樹脂層で覆われると共に、第2樹脂層により第1樹脂層の剥離が防止される。これにより、SiC半導体装置の高耐圧特性の信頼性が向上する。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1である半導体モジュールの部分断面を示す。 実施例1の半導体モジュールの製造方法を示すフロー図である。 耐高電界樹脂層の形成手段を示す。 耐高電界樹脂材塗布後におけるSiCウエハの表面状態を示す。 ダイシング手段を示す。 耐高電界樹脂層を形成する工程におけるSiCウエハの部分断面図である。 ダイシング工程におけるSiCウエハの部分断面図である。 ダイシング後のSiCウエハの部分断面図である。 ダイシングによって形成されるダイオードチップの断面図である。 ワイヤボンディング工程におけるダイオードチップおよび基板の断面図である。 耐高電界樹脂層の形状の変形例を示す、ダイオードチップの断面図である。 耐高電界樹脂層の形状の変形例を示す、ダイオードチップの断面図である。 実施例1の半導体モジュールの全体構成を示す概略断面図である。 半導体モジュール内におけるダイオードチップの部分断面図である。 本発明の実施例2である半導体モジュールの部分断面を示す。 実施例2の半導体モジュールの製造方法を示すフロー図である。 本発明の実施例3である半導体モジュールの部分断面を示す。 実施例3の半導体モジュールの製造方法を示すフロー図である。 実施例4の半導体モジュールにおける基板のレイアウト構成を示す。 図19におけるMOSFETチップの上面を示す。 実施例4の変形例におけるMOSFETチップの上面を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。各図において、参照番号が同一のものは同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。以下の各実施例において、半導体装置は半導体モジュールである。
なお、以下に説明する各実施例において、半導体素子を構成するワイドギャップ半導体はSiCとするが、SiCに限らず、窒化ガリウム(GaN)なども適用することができる。
図1は、本発明の実施例1である半導体モジュールの部分断面を示す。本半導体モジュールにおいては、SiCダイオードが実装される。
SiCダイオードを構成するダイオードチップ1は、基板4上に実装される。ここで、基板4は、セラミック絶縁板の表面および裏面にそれぞれ設けられる表面導体層3および裏面導体層14を有し、SiCダイオードのカソード電極15と表面導体層3が、半田2を介して接合されている。裏面導体層14は、半導体モジュールが備える図示されないベースプレート、例えば放熱用金属基板に接合される。なお、半田2に代えて、焼結金属などの接合層を適用することができる。また、SiCダイオードのアノード電極6には、配線導体である金属ワイヤ7が接合されている。金属ワイヤ7は、ダイオードチップ1の中央部における接合部9において、例えば超音波ボンディングによって、アノード電極6の表面に接合される。また、金属ワイヤ7は、ヒール部16が構成されるように、接合部9から延びている。
ダイオードチップ1のアクティブ領域の周辺部におけるSiCダイオードのターミネーション領域12の表面には、二酸化シリコン(SiO)からなる無機膜が接する。ここで、アクティブ領域とは、半導体素子中で主電流が流れる領域であり、ターミネーション領域とは、所望の耐圧を確保するために、半導体チップの周辺部において素子内の電界集中を緩和するために設けられる領域である。無機膜の表面には、ポリイミドなどからなる絶縁膜13が接し、絶縁膜13によってターミネーション領域12上が覆われる。無機膜および絶縁膜は、ターミネーション領域の表面を保護する保護層となる。
さらに、絶縁膜13の表面に接触する、絶縁膜13よりも厚い耐高電界樹脂層5が、ターミネーション領域12の表面上を覆う。耐高電界樹脂層5は、金属ワイヤ7下におけるSiCダイオードのアクティブ領域の周辺部におけるアノード電極6の表面上に延在すると共に、ダイオードチップ1の端面上で終端する。耐高電界樹脂層5の終端面11は、基板4の表面に垂直なダイオードチップ1の端面に連続する。従って、耐高電界樹脂層5の終端面も基板4の表面に略垂直である。
さらに、密着樹脂層8が、耐高電界樹脂層5の終端面11および終端面に続く耐高電界樹脂層の表面、並びに、ダイオードチップ1の端面に接触して、これら面上を覆う。耐高電界樹脂層5の終端面11とダイオードチップ1の端面との接触部が密着樹脂層8によって覆われるため、耐高電界樹脂層5の剥離が防止される。これにより、半導体モジュールの信頼性が向上する。
なお、本実施例1において、密着樹脂層8は、アノード電極6の表面上、金属ワイヤ7のヒール部16、およびアノード電極6と金属ワイヤ7との接合部9まで延在する。これにより、接合部9が密着樹脂8によって覆われるので、アノード電極6と金属ワイヤ7との接合が補強される。また、密着樹脂層8は、ダイオードチップ1の端面に隣接する基板4の表面上まで延在して、表面導体層3に接触している。このため、密着樹脂層8は、耐高電界樹脂層5の終端面11およびダイオードチップ1の端面に、高い密着性をもって接触するので、耐高電界樹脂層5の終端面11およびダイオードチップ1の端面から剥離しにくい。これにより、半導体モジュールの信頼性が向上する。
上述のようにダイオードチップ1が実装される基板4の裏面導体層14は、図示されないベースプレートに接合されている。また、本実施例1の半導体モジュールは、基板4およびベースプレートを囲む図示されない樹脂ケースを備えている。この樹脂ケース内に充填されている封止樹脂であるシリコーンゲル10によりダイオードチップ1は覆われている。すなわち、ダイオードチップ1は、半導体モジュール内の基板4上においてシリコーンゲル10によって封止されている。SiCダイオードのターミネーション領域12上においてシリコーンゲル10にかかる電界が耐高電界樹脂層5によって有効に緩和されると共に、密着樹脂層8によって耐高電界樹脂層5の剥離が防止されるので、SiCダイオードの高電圧阻止特性の信頼性が向上する。従って、半導体モジュールの信頼性が向上する。
本実施例1において、耐高電界樹脂層5の終端面11は、ダイオードチップ1の垂直端面に続く、基板4の表面に対する略垂直な面であり、かつターミネーション領域12の内側端部上からダイオードチップ1の中央部に向って膜厚が減少している。これによって、ターミネーション領域12上においては、シリコーンゲル10の電界緩和のための所望の厚さを確保しながら、少量の耐高電界樹脂層によって効率的に高電界領域を被覆することができる。従って、耐高電界樹脂層5を被覆する密着樹脂層8と相俟って、少量の耐高電界樹脂層5によってSiCダイオードの高電圧阻止特性の信頼性が向上する。
なお、耐高電界樹脂層5の材料としては、ポリアミドイミド、ポリエーテルアミドイミド、ポリエーテルアミドの内の一種、あるいは複数種の複合体などが適用できる。この場合、耐高電界樹脂層5の絶縁破壊電界強度は230kV/mmで、シリコーンゲル10の10倍以上の特性を有する。また、密着樹脂層8の材料としては、密着性を向上するために、ポリイミド、ポリアミドイミドの内の一種、あるいは両方の複合体などが好ましい。
次に、製造方法について、図2〜5を用いて説明する。
図2は、本実施例1の半導体モジュールの製造方法を示すフロー図であり、耐高電界樹脂層5の形成工程以降の製造工程(実装組立工程)を示す。図3は、耐高電界樹脂層5の形成手段を示す。図4は、耐高電界樹脂材塗布後におけるSiCウエハの表面状態を示す。図5は、ダイシング手段を示す。
図2に示すように、まず、ウエハ処理工程が完了したSiCウエハの表面上に耐高電界樹脂層を形成する(工程S11)。この時、図3に示すように、SiCウエハ17におけるスクライブライン18上に耐高電界樹脂層を形成する。形成手段として、ディスペンサー19によってペースト状の耐高電界樹脂材20を格子状に塗布する。本実施例1においては、画像処理よって検出されるスクライブラインの位置に耐高電界樹脂材20が塗布されるように、ディスペンサー19が自動制御される。このため、SiCウエハのセット時に、SiCウエハ全体に対するアライメントを行えば、スクライブライン上に高精度で耐高電界樹脂材20を塗布することができる。
耐高電界樹脂材20の塗布後、硬化のための熱処理を行う。熱処理条件は、100℃で30分、さらに200℃で1時間である。このような熱硬化処理の後、不活性雰囲気において、300℃で1時間の高温熱処理を行う。このような追加の高温熱処理によって、後続のチップマウント工程(工程S15)の高温熱処理(最大355℃)における脱ガスを抑制することできる。本発明者による熱処理と脱ガスの関係の検討によれば、追加の高温熱処理における最高温度は、後続のチップマウント工程における熱処理の最高温度以下であれば良く、400℃以下であれば耐高電界樹脂層の耐性の範囲内である。なお、本発明者は、TDS(Thermal Desorption Spectrometry)装置(昇温脱離ガス分析装置)を用いて、熱処理と脱ガスの関係を評価している。
上述のように、耐高電界樹脂材20は、SiCウエハ17のスクライブライン18に沿って格子状に塗布される。このため、図4に示すように、ダイオードチップとなる各領域のチップ端、ターミネーション領域12およびターミネーション領域12に続くアクティブ領域の一部に、すなわちチップ端から図4中の環状破線までの領域23に、耐高電界樹脂材20を塗布することができる。また、縦横のスクライブラインの交差箇所21において、余剰の耐高電界樹脂材が広がって、電界が集中しやすい、ターミネーション領域12のコーナ部分22を効果的に覆うことができる。
工程S11の次に、ウエハ状態で電気特性を検査する(工程S12)。本工程S12においては、電界強度の強いターミネーション領域が耐高電界樹脂層で覆われているので、大気中放電が抑制されるため、SiCダイオードに対する高電圧の印加試験を容易に行うことができる。
工程S12の次に、図5に示すように、SiCウエハを、ダイサーブレード24によってスクライブライン18に沿ってダイシングする(工程S13)。これにより、SiCウエハは、複数、例えば数十個〜数百個程度のダイオードチップに分割される。
工程S13の次に、チップ状態で電気特性を検査する(工程S14)。工程S12と同様に、本工程S14においても、SiCダイオードに対する高電圧の印加試験を容易に行うことができる。
工程S14の次に、基板4にダイオードチップ1をマウントする(工程S15)。本工程S15においては、高温半田を用いて、還元性雰囲気中において、最大355℃で熱処理を行う。これによって、ダイオードチップ1が基板4に接合され、SiCダイオードのカソード電極15が基板4の表面導体層3に接合される。
工程S15の次に、基板4上にマウントされるダイオードチップにワイヤボンディングを施す(工程S16)。これにより、SiCダイオードのアノード電極6に金属ワイヤ7が接合される。なお、金属ワイヤ7としては、アルミワイヤなどが用いられる。
工程S16の次に、ダイオードチップ1ごとに、密着樹脂材をダイオードチップ1の全面に塗布し、熱処理により硬化して密着樹脂層8を形成する(工程S17)。熱処理温度は、高温半田の融点よりも低い200℃から300℃の範囲で設定される。本工程S17により、図1に示すような密着樹脂層8を形成することができる。
工程S17の次に、基板4を、モジュール底面となるベースプレートに接合する(S18)。本工程S18では、基板4の裏面導体層14とベースプレートの表面とが接合される。本工程S18における接合材としては、工程S15で用いられる接合材、すなわち高温半田よりも融点の低い接合材、例えば低温半田が用いられる。なお、接合材として、焼結金属を用いても良い。
工程S18の次に、樹脂ケースなどを取り付けるモジュールアセンブリが行われると共に、樹脂ケース内に、封止樹脂として、シリコーンゲルが封入される(工程S19)。
上述の工程S11〜S19(図2)によって、図1に示すような実施例1の半導体モジュールを製作することができる。
上記製造方法によれば、ウエハ状態で耐高電界樹脂層5を形成するので、数十あるいは数百個のダイオードチップにおける耐高電界樹脂層5を一括形成できる。このため、製造に要する時間が短縮され、生産性が向上する。また、密着樹脂材をダイオードチップ1の全面に塗布して密着樹脂層8を形成するので、密着樹脂層8はダイオードチップの全面とダイオードチップ1に隣接する基板4の表面に接する。これにより、密着樹脂層8と、耐高電界樹脂層5および半導体チップとの密着性が向上するので、耐高電界樹脂層5の剥離が防止できる。
また、ワイヤボンディング後に密着樹脂層8を形成するので、金属ワイヤを、密着樹脂層に干渉されることなく、確実にダイオードチップのアノード電極表面に接合できる。さらに、金属ワイヤ7とアノード電極6との接合部9や、金属ワイヤ7のヒール部16が密着樹脂層8によって覆われるので、金属ワイヤ7とアノード電極6の接合強度が向上する。
ここで、本実施例1の耐高電界樹脂層の形状および形状に関わる製造工程について、図6〜12を用いて説明する。
図6は、図2における工程S11、すなわち耐高電界樹脂層を形成する工程におけるSiCウエハの部分断面図である。ディスペンサーの塗布ノズル25から吐出される耐高電界樹脂材20が、SiCウエハ上におけるSiCダイオードのターミネーション領域12の上に塗布されると、ペースト状の耐高電界樹脂材20は横方向に若干広がる。このため、耐高電界樹脂層5の形状27は、耐高電界樹脂層5の断面両端部において、膜厚が徐々に薄くなるテーパー形状26を有する。テーパー形状26は、ターミネーション領域12とアクティブ領域の境界部すなわち電極境界端28からチップ内側に向かって厚さが減少していく。
アノード電極は等電位面になるため、ターミネーション領域12からの電界は断面で見て電極端境界28を中心に拡がっていく。従って、電極境界端部で電界が集中しやすい。これに対し、前述のテーパー形状26によれば、電極境界端28上で膜厚が確保されている。さらに、本テーパー形状26によれば、金属ワイヤの接合部(図1の9)が位置ズレにより電極端部に接近する場合でも、接合部のヒール16の立ち上がり部が耐高電界樹脂層5と干渉しにくい。このため、金属ワイヤから受ける応力による耐高電界樹脂層5の損傷や剥離が防止される。またテーパー形状26は、耐高電界樹脂材がSiCウエハの表面に接触する際に形成されるので、パターニング工程が不要となる。
なお、テーパー形状以外の部分における耐高電界樹脂層の厚さは、例えば80μmというようにかなり厚いため、厚さ10μm程度までの膜のパターニングに適用する一般的なホトリソグラフィが適用しにくい。さらに、基板にダイオードチップをマウント後に耐高電界樹脂層を形成する場合においても、基板にマウントした状態のダイオードチップは面内方向および高さ方向に位置ずれがあるため、正確なパターニングが難しい。これに対し、テーパー形状26は、図3および図6に示すようなSiCウエハ上へ耐高電界樹脂材を塗布することにより、ホトリソグラフィなどのパターニング工程なしで、所定の位置に精度よく形成できる。
テーパー形状26は電界強度の高い電極端境界28を覆うように裾部がアノード電極6とオーバーラップしている。オーバーラップ長29は、ワイヤボンディングに用いる電極領域を確保するため、1mm以内とすることが好ましい。このようなテーパー形状を形成しかつ所望の厚さが確保されるように、耐高電界樹脂材の塗布条件が設定される。
耐高電界樹脂材の塗布条件として、ディスペンサーのノズル径、吐出圧、ギャップ長(ノズルと塗布対象の距離)、塗布速度(ノズルの面内移動速度)、塗布材料としての耐高電界樹脂材の温度が、所望の塗布膜厚と塗布線幅が得られるように調整される。なお、耐圧3.3kVクラス以上のような高耐圧素子においては、内部電界が強く、耐高電界樹脂層の膜厚が、半導体素子に形成される一般的な樹脂層より厚くなるため、耐高電界樹脂材を複数回塗布しても良い。例えば、耐高電界樹脂材を塗布した後、大気中において、60℃という低温で熱処理して仮硬化を行い、その後、仮硬化された耐高電界樹脂材上に、耐高電界樹脂材を再度塗布する。同様に、所望の膜厚に応じて、複数回、高電界樹脂材を塗布する。これにより、膜厚を厚くすることができる。
図7は、図2における工程S13、すなわちダイシング工程におけるSiCウエハの部分断面図である。また、図8は、ダイシング後のSiCウエハの部分断面図である。さらに、図9は、ダイシングによって形成されるダイオードチップの断面図である。
図7に示すように、ダイシングブレード24によってSiCウエハが切断される。これにより、SiCウエハは、図8に示すように、耐高電界樹脂層5が形成された複数(数十〜数百個)のダイオードチップに分割される。図9に示すように、分割された各ダイオードチップ1において、耐高電界樹脂層5は、ダイオードチップ1の外周端部において略垂直な終端面を有し、ターミネーション領域12において、チップ外周端部までほぼ最大の厚さを有する。これにより、半導体材料をSiCにすることによって幅が低減され電界強度が高くなるターミネーション領域12において、所望の厚さを確保することができる。従って、SiCダイオードの高電圧阻止特性の信頼性が向上する。
図10は、図2の工程S16、すなわちワイヤボンディング工程におけるダイオードチップ1および基板4の断面図である。上述したように、耐高電界樹脂層は、金属ワイヤ7に干渉しないので、耐高電界樹脂層の形状は、ワイヤボンディング工程後においても保持される。
図11および図12は、耐高電界樹脂層の形状の変形例を示す、ダイオードチップの断面図である。図11に示す耐高電界樹脂層の形状は、ダイオードチップ端面側における終端部の上部の一部が凹形状あるいは切り欠き状30を有する。また、図12に示す耐高電界樹脂層の形状は、ダイオードチップ端面側における終端部の上部の一部が凸形状31を有する。これら変形例おいても、耐高電界樹脂層の終端面は略垂直面であり、実施例1と同様の効果を有する。また、これらの変形例においても、密着樹脂層8によって耐高電界樹脂層の剥離が防止されるので、SiCダイオードおよび半導体モジュールの信頼性が向上する。
なお、図11および図12に示す耐高電界樹脂層の形状は、耐高電界樹脂材の熱硬化条件(温度,時間)やダイシング条件(ブレード回転数や移動速度)を調整することによって形成される。
次に、上述の製造方法によって製作される、本実施例1の半導体モジュールの全体構成について説明する。
図13は、本実施例1の半導体モジュールの全体構成を示す概略断面図である。ダイオードチップ1およびIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)チップ33が接合される基板4が、放熱用のベースプレート4に接合される。なお、IGBTチップ33の半導体材料はシリコン(Si)である。ダイオードチップ1およびIGBTチップ33は、基板4上において、基板4の表面導体層および金属ワイヤによって、逆並列に接続され、アーム回路を構成する。基板4上には、アーム回路の外部電極端子35が接合される。ベースプレート34には、ダイオードチップ1およびIGBTチップ33が接合される基板4を囲む樹脂ケース32が接着される。外部電極端子35は、樹脂ケース32の外部に取り出され、樹脂ケース32の内部空間36には、封止樹脂として、シリコーンゲルが充填される。
図14は、図13の半導体モジュール内におけるSiC−ダイオードチップの部分断面図である。シリコーンゲル中の電界の強度が、シリコーンゲルの絶縁破壊電界強度(14kV/mm程度)を超えないためには、ターミネーション領域上の耐高電界樹脂層5の厚さは、電界が集中しやすい領域、すなわち素子内の電界を緩和するための不純物領域37とアクティブ領域との境界部から、ダイオードチップの端部までの領域において、所定の厚さを確保する。図14では、A−B地点間、すなわちJTE(Junction Termination Extension)を構成する不純物領域37とアクティブ領域の境界部からチャネルストッパ39までの領域において、耐高電界樹脂層5の厚さは、所定の下限値以上の厚さが確保される。
耐高電界樹脂層5の厚さの下限値は20〜80μm程度であるが、耐圧3.3kV級の場合で50〜80μmが好ましく、耐圧1.2kV級および1.7kV級では20μm程度が好ましい。なお、耐高電界樹脂層5にかかる応力を抑制するために、耐高電界樹脂層5の厚さは、500μm以下とすることが好ましい。
なお、JTEに代えて、FLR(Field Limiting Ring)を用いても良い。
図14に示されるように、ターミネーション領域においては、半導体SiCの表面から上方に向って、下地層である酸化シリコン膜(SiO膜)38、絶縁膜13、耐高電界樹脂層5、密着樹脂層8(図示せず)、封止樹脂であるシリコーンゲルが、この順に積層されている。ここで、下地層の比誘電率と封止樹脂の比誘電率の差を低減し、かつ下地層の比誘電率≧絶縁膜および耐高電界樹脂層並びに密着樹脂層の比誘電率≧封止樹脂の比誘電率として、下地層から封止樹脂に向って比誘電率が緩やかに変化し、各比誘電率の差が小さいことが好ましい。これにより、積層界面における電荷の蓄積が抑制され、素子特性の変動が防止される。
例えば、下地層38、保護膜13、耐高電界樹脂層5、密着樹脂層8および封止樹脂が、それぞれ、酸化シリコン膜(SiO膜)、ポリイミド膜、ポリエーテルアミド、ポリイミドおよびシリコーンゲルである場合、比誘電率は、それぞれ、3.8〜4.1、約2.9、約3.2、約2.9および約2.7である。従って、この場合、上述の比誘電率の関係をほぼ満足する。
以上の詳述のように、本実施例1によれば、半導体SiCからなる半導体素子の端部における耐高耐圧樹脂の剥がれが防止できるので、高耐圧で、かつ信頼性の高い、半導体素子、並びにそれを搭載する半導体モジュールが得られる。
以下、本発明の実施例2について、図15,16を用いて、主に実施例1と異なる点について説明する。
図15は、本発明の実施例2である半導体モジュールの部分断面を示す。なお、本実施例2の半導体モジュールの全体構成は、実施例1(図13)と同様である。
本実施例2において、密着樹脂層8は、ダイオードチップ1の端面から内側に向って延在するが、実施例1とは異なり、耐高電界樹脂層5上で終端している。従って、密着樹脂層8は、金属ワイヤ7、金属ワイヤ7のヒール部16、および金属ワイヤ7とアノード電極6の接合部9から離れ、これらとは接触しない。これにより、金属ワイヤ7が密着樹脂層8から応力を受けることが無いので、金属ワイヤ7や接合部9の信頼性が向上する。
図16は、本実施例2の半導体モジュールの製造方法を示すフロー図であり、耐高電界樹脂層5の形成工程以降の製造工程(実装組立工程)を示す。
本実施例2の製造方法において、工程S21,S22,S23,S24,S25,S28,S29は、それぞれ、実施例1の製造方法(図2)における工程S11,S12,S13,S14,S15,S18,S19と同様である。
また、図16の工程S26,S27が示すように、本実施例2の製造方法においては、実施例1の製造方法(図2中のS16,17)とは異なり、基板4にダイオードチップ1をマウント後に、まず密着樹脂層8を形成し、その後、ワイヤボンディングを行う。ここで、密着樹脂層8は、図15に示すように耐高電界樹脂層5上で終端するように密着樹脂材が塗布されてパターンニングされるが、ワイヤボンディングの前であるため、金属ワイヤ7に阻害されることなく、容易にパターンニングすることができる。また、密着樹脂層形成後において、アノード電極6の表面は露出しているので、容易に金属ワイヤ7を接合することができる。
以下、本発明の実施例3について、図17,18を用いて、主に実施例2と異なる点について説明する。
図17は、本発明の実施例3である半導体モジュールの部分断面を示す。なお、本実施例3の半導体モジュールの全体構成は、実施例1(図13)と同様である。
本実施例3においては、実施例2とは異なり、アノード電極6の表面上において、接合部9およびヒール部16およびそれらの周囲がワイヤ補強樹脂40で被覆されている。これにより、接合部9の強度が向上する。また、ワイヤ補強樹脂40の厚さを変えることにより、金属ワイヤ7や接合部がワイヤ補強樹脂40から受ける応力を低減できるので、信頼性が向上する。
図18は、本実施例3の半導体モジュールの製造方法を示すフロー図であり、耐高電界樹脂層5の形成工程以降の製造工程(実装組立工程)を示す。
本実施例3の製造方法において、工程S31,S32,S33,S34,S35,S36,S37,S39,S40は、それぞれ、実施例2の製造方法(図18)における工程S21,S22,S23,S24,S25,S26,S27,S28,S29と同様である。
また、図18の工程S38が示すように、本実施例3の製造方法においては、実施例2の製造方法とは異なり、ワイヤボンディング後、かつ基板ベースプレート接合前に、ワイヤ補強樹脂40が形成される。これにより、接合部9を補強することができる。ここで、ワイヤ補強樹脂40を形成するための樹脂材の塗布量を調整することにより、ワイヤ補強樹脂40の厚さを容易に調整することができる。さらに、ワイヤ補強樹脂40を形成するための樹脂材は、耐高電界樹脂層5に囲まれるアノード電極6の表面に塗布されるので、塗布位置の位置合わせが容易であり、生産性が向上する。
以下、本発明の実施例4である半導体モジュールについて、図19,20,21を用いて説明する。本実施例4の半導体モジュールは、スイッチング素子およびダイオードとして、それぞれSiC−MOSFETおよびSiCダイオードを搭載する。なお、本実施例4の半導体モジュールの全体構成は、実施例1(図13)と同様である。
図19は、本実施例4の半導体モジュールにおける基板のレイアウト構成を示す。
基板4の表面導体層3(図1)は、左右対称なパターン形状を有する、ゲートパターン43、共通ソース回路パターン44、共通ドレイン回路パターンに分割されている。
複数個、本実施例4では4個のMOSFETチップ41が、基板上で、左右対称に配置さる。各MOSFETチップ41の裏面側に設けられるドレイン電極が共通ドレイン回路パターンに電気的に接合される。各MOSFETチップ41の表面側中央部に設けられるゲート電極パッド42とゲートパターン43とが、金属ワイヤ7によって電気的に接続される。また、各MOSFETチップ41の表面側に設けられるソース電極と共通ソース回路パターン44とが、金属ワイヤ7によって電気的に接続される。
複数個、本実施例4では10個のダイオードチップ1が、基板上で、左右対称に配置さる。各ダイオードチップ1の裏面側に設けられるカソード電極が共通ドレイン回路パターンに電気的に接合される。各ダイオードチップ1の表面側に設けられるアノード電極と共通ソース回路パターン44とが、金属ワイヤ7によって電気的に接続される。
共通ソース主端子コンタクト45および共通ドレイン主端子コンタクト46には、それぞれ、外部ソース電極および外部ドレイン電極が電気的に接続される。
なお、図19において、基板の右半分については、金属ワイヤ7の記載を省略している。
図20は、図19におけるMOSFETチップ41の上面を示す。図示されていないが、本実施例4におけるMOSFETチップ41は、実施例1〜3と同様に、ターミネーション領域において耐高電界樹脂層5および密着樹脂層8を備えている。他の樹脂被覆構成も、実施例1〜3のいずれかが適用される。さらに、本実施例4の実装組み立て工程として、前述の製造方法(図2、図16、図18)を適用することができる。
耐高電界樹脂層5は、他の実施例と同様に、ターミネーション領域に隣接するアクティブ領域の一部、すなわち図20中の環状破線の位置まで延在している。すなわち、ターミネーション領域側のソース電極端からソース電極上の破線までの領域において、耐高電界樹脂層5はソース電極とオーバーラップしている。また、本実施例4においては、MOSFETチップの中央部にゲート電極パッド42が位置する。すなわち、ゲート電極パッド42は、耐高電界樹脂層5から離れている。このため、ゲート電極パッド42に対して、耐高電界樹脂層5に阻害されることなく、ワイヤボンディングを施すことができる。なお、耐高電界樹脂層5を、オーバーラップ長29が1mm以内のテーパー形状とし、ゲート電極パッド42の外周端が、ターミネーション領域側のソース電極端から1mm以上離すことが好ましい。
なお、ゲート電極パッド42がMOSFETチップの中央部に位置することにより、素子面内におけるスイッチング動作の均一性が向上する。
図21は、本実施例4の変形例におけるMOSFETチップ41の上面を示す。本変形例においては、ゲート電極パッド47が、MOSFETチップ41の中央部よりも、ターミネーション領域側のソース電極端寄りに配置される。これにより、ゲート電極パッドによる無効面積を低減することができる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、半導体素子を構成する半導体材料としては、SiCに限らず、GaN、ダイヤモンド等のワイドバンドギャップ半導体が適用できる。半導体素子としては、ダイオードやMOSFETに限らず、JFET(Junction Field Effect Transistor)、接合型バイポーラトランジスタ、IGBTなどでも良い。また、これらの種類の半導体素子を搭載する半導体モジュールとしては、一種類の半導体素子を搭載するもの、複数種の半導体素子を搭載するもののいずれでも良い。複数種の半導体素子の一部が、シリコンや、ガリウムヒ素、ゲルマニウム等の一般的なバンドギャップを持つ半導体からなるものでも良い。
1 ダイオードチップ
2 半田
3 表面導体層
4 基板
5 耐高電界樹脂層
6 アノード電極
7 金属ワイヤ
8 密着樹脂層
10 シリコーンゲル
12 ターミネーション領域
13 絶縁膜
14 裏面導体層
15 カソード電極
17 SiCウエハ
18 スクライブライン
19 ディスペンサー
20 耐高電界樹脂材
24 ダイサーブレード
25 塗布ノズル
32 樹脂ケース
33 IGBTチップ
34 ベースプレート
35 外部電極端子
37 不純物領域
38 下地層
39 チャネルストッパ
40 ワイヤ補強樹脂
41 MOSFETチップ
42 ゲート電極パッド
43 ゲートパターン
44 共通ソース回路パターン
45 共通ソース主端子コンタクト
46 共通ドレイン主端子コンタクト
47 ゲート電極パッド

Claims (15)

  1. ワイドギャップ半導体からなり、アクティブ領域と、前記アクティブ領域の周辺部に位置するターミネーション領域と、を有する半導体チップと、
    前記半導体チップを搭載する基板と、
    前記半導体チップの表面に接合される配線導体と、
    前記半導体チップを封止する封止樹脂と、
    を備える半導体装置において、
    前記半導体チップは、
    前記ターミネーション領域を覆い、前記半導体チップの端面側における前記ターミネーション領域の端部の上で終端する第1樹脂層と、
    前記第1樹脂層の表面上から前記半導体チップの端面の表面上にかけて位置する第2樹脂層と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2樹脂層は、前記基板の上まで延在することを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2樹脂層は、前記半導体チップの表面と前記配線導体の接合部まで延在することを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2樹脂層は、前記第1樹脂層の表面上で終端することを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項4に記載の半導体装置において、さらに、
    前記半導体チップの表面と前記配線導体の接合部を覆う第3樹脂層を有することを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1樹脂層は、前記半導体チップの端面側において、前記半導体チップの表面に対して略垂直な終端面を備えることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1樹脂層は、前記アクティブ領域と前記ターミネーション領域との境界部から、前記半導体チップの内側へ向かって厚さが減少していくテーパー形状を備えることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1樹脂層は、ターミネーション上の最小厚さが20〜80μmであることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項1に記載の半導体装置において、さらに、
    前記ターミネーション領域の表面上と、前記第1樹脂層との間において、前記ターミネーション領域を覆う、絶縁膜を備え、
    前記第1樹脂層の厚さは、前記絶縁膜の厚さよりも大きいことを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1樹脂層は、ポリアミドイミド、ポリエーテルアミドイミド、ポリエーテルアミドの内の一種類あるいは複数種類からなることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2樹脂層が、ポリイミド、ポリアミドイミドの内の一種類あるいは両方からなることを特徴とする半導体装置。
  12. ワイドギャップ半導体からなる半導体チップを備える半導体装置の製造方法において、
    半導体ウエハ上において、第1樹脂層を形成する第1工程と、
    前記第1工程の後、前記半導体ウエハを複数の半導体チップに分割する第2工程と、
    前記第2工程の後、前記半導体チップを基板上に接合する第3工程と、
    前記第3工程の後、前記第1樹脂層の表面上から前記半導体チップの端面の表面上にかけて第2樹脂層を形成する第4工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 請求項12に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1工程では、前記半導体ウエハのスクライブラインに沿って前記第1樹脂層が形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 請求項12に記載の半導体装置の製造方法において、さらに、
    前記第3工程と前記第4工程の間に、前記半導体チップに配線導体を接合する工程を含み、
    前記第4工程においては、前記第2樹脂層を形成するための樹脂材が前記半導体チップの全体に塗布されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 請求項12に記載の半導体装置の製造方法において、さらに、
    前記第4工程の後に、前記半導体チップに配線導体を接合する第5工程を含み、
    前記第4工程においては、前記第2樹脂層を形成するための樹脂材を塗布する領域が前記第1樹脂の表面上で終端することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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