JP2017142688A - 貨幣釣銭機および貨幣処理システム - Google Patents

貨幣釣銭機および貨幣処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】釣銭としての硬貨の出金処理を行う途中で硬貨の搬送路においてジャムが生じる等の異常が発生しても顧客を長い間待たせてしまうことを防止することができる貨幣釣銭機および貨幣処理システムを提供する。【解決手段】貨幣釣銭機は、搬送部から送られた貨幣を収納するとともに収納されている貨幣を搬送部に繰り出し可能な収納繰出部(例えば、硬貨収納部106や紙幣収納部206)と、収納繰出部とは別に設けられ、少なくとも釣銭として用いられるべき硬貨を収納可能な硬貨用追加収納部(例えば、追加収納部154や追加収納部254)とを備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、売上金としての貨幣を入金するとともに釣銭としての貨幣を出金する貨幣釣銭機およびこのような貨幣釣銭機を備えた貨幣処理システムに関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の商業施設の店舗において、商品棚が設置されるフロント領域の精算所には貨幣釣銭機がPOSレジスタとともに設置され、また、顧客が立ち入ることができないバックヤード領域には出納機等の入出金機が設置されるようになっている。ここで、フロント領域の精算所に設置される貨幣釣銭機は、商品と引き換えに顧客から店員に手渡された貨幣の入金処理を行うとともに、釣銭としての貨幣の出金処理を行うことができるようになっている。また、このような貨幣釣銭機にはキャッシュドロアが併設されるようになっており、貨幣釣銭機において釣銭としての貨幣を出金する際に硬貨や紙幣が搬送路で詰まってしまう等の異常が発生している場合には、顧客を待たせることのないよう操作者はキャッシュドロアから釣銭としての貨幣を取り出して顧客に手渡すようになっている。しかしながら、貨幣釣銭機にキャッシュドロアを併設する場合には、キャッシュドロアの追加設備投資が必要となり、また、システム全体の設置スペースが大きくなってしまうという問題がある。
これに対し、特許文献1には、リサイクル庫等の紙幣収納庫とは別に、紙幣を保管する緊急時専用出金庫が設けられており、紙幣の搬送路においてジャムが発生している場合に緊急時専用出金庫から緊急時紙幣搬送路を介して緊急時用出金庫から紙幣を出金するような紙幣取扱装置が開示されている。特許文献1に開示されるような紙幣取扱装置では、紙幣の搬送路においてジャムが発生しても紙幣の出金処理を行うことができるようになる。
特開2006−65539号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるような紙幣取扱装置の原理を貨幣釣銭機に適用しても、硬貨の搬送路においてジャムが発生している場合に釣銭としての硬貨をすぐに出金することができないという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、釣銭としての硬貨の出金処理を行う途中で硬貨の搬送路においてジャムが生じる等の異常が発生しても顧客を長い間待たせてしまうことを防止することができる貨幣釣銭機および貨幣処理システムを提供することを目的とする。
本発明の貨幣釣銭機は、筐体内で貨幣を搬送する搬送部と、前記搬送部から送られた貨幣を収納するとともに収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部と、前記収納繰出部とは別に設けられ、少なくとも釣銭として用いられるべき硬貨を収納可能な硬貨用追加収納部と、を備えたことを特徴とする。
このような貨幣釣銭機によれば、硬貨の搬送路においてジャムが生じており当該搬送路を使って硬貨の出金処理を行うことができない場合でも釣銭としての硬貨を硬貨用追加収納部から取り出すことができるため、釣銭としての硬貨の出金処理を行う途中で硬貨の搬送路においてジャムが生じる等の異常が発生しても顧客を長い間待たせてしまうことを防止することができる。
本発明の貨幣釣銭機は、前記貨幣釣銭機において異常が発生していることを検知する異常検知手段を更に備え、前記硬貨用追加収納部は、前記異常検知手段により異常が検知されたときに前記筐体の外部から当該硬貨用追加収納部にアクセスすることができるような構成となっていてもよい。
この場合、本発明の貨幣釣銭機は、開閉可能となっており前記硬貨用追加収納部を選択的に閉じるカバー部材および前記硬貨用追加収納部を閉じた状態で前記カバー部材をロックするロック機構を更に備え、前記異常検知手段により異常が検知されたときに前記ロック機構による前記カバー部材のロックが解除されることにより前記カバー部材を開くことができるようになっていてもよい。
本発明の貨幣釣銭機においては、前記硬貨用追加収納部は、釣銭として用いられるべき紙幣も収納することができるような構成となっていてもよい。
あるいは、本発明の貨幣釣銭機は、前記収納繰出部とは別に設けられ、釣銭として用いられるべき紙幣を収納可能な紙幣用追加収納部を更に備えていてもよい。
この場合、本発明の貨幣釣銭機は、前記貨幣釣銭機において異常が発生しているときに硬貨および紙幣のうちどちらの種類の貨幣の異常であるかを判別する異常種類判別手段を更に備え、前記硬貨用追加収納部および前記紙幣用追加収納部は、それぞれ、前記異常種類判別手段により異常が判別された貨幣の種類に対応する前記硬貨用追加収納部または前記紙幣用追加収納部にアクセスすることができるような構成となっていてもよい。
あるいは、本発明の貨幣釣銭機は、前記貨幣釣銭機において異常が発生しているときに硬貨および紙幣のうちどちらの種類の貨幣の異常であるかを判別する異常種類判別手段を更に備え、前記硬貨用追加収納部および前記紙幣用追加収納部は、それぞれ、前記異常種類判別手段により異常が判別された貨幣の種類に対応する前記硬貨用追加収納部または前記紙幣用追加収納部から前記搬送部に硬貨または紙幣を繰り出すことができるような構成となっており、前記硬貨用追加収納部または前記紙幣用追加収納部から前記搬送部に繰り出された硬貨または紙幣が釣銭として出金されるようになっていてもよい。
本発明の貨幣釣銭機は、釣銭として出金されるべき貨幣の金種毎の枚数または金額に係る情報を受け付ける出金情報受付手段を更に備え、前記異常検知手段により異常が検知されたときに、前記出金情報受付手段により少なくとも硬貨の出金処理に係る情報が受け付けられていることを条件として、前記ロック機構による前記カバー部材のロックが解除されるようになっていてもよい。
本発明の貨幣釣銭機は、貨幣の処理状況に関する情報を記憶する記憶部を更に備え、前記ロック機構による前記カバー部材のロックが解除されると、前記ロック機構による前記カバー部材のロックが解除されたという情報が前記記憶部に記憶されるようになっていてもよい。
本発明の貨幣釣銭機は、前記硬貨用追加収納部に収納されている貨幣の在高を管理する在高管理手段を更に備え、前記搬送部には、当該搬送部により搬送される貨幣を識別する識別部が設けられており、前記在高管理手段により管理される貨幣の在高と、前記硬貨用追加収納部に収納されている貨幣が前記識別部により識別されたときの識別結果とを比較する第1比較手段が設けられていてもよい。
本発明の貨幣処理システムは、筐体内で貨幣を搬送する搬送部、前記搬送部から送られた貨幣を収納するとともに収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部、および前記収納繰出部とは別に設けられ、少なくとも釣銭として用いられるべき硬貨を収納可能な硬貨用追加収納部を有する貨幣釣銭機と、前記貨幣釣銭機とは別に設けられ、当該貨幣釣銭機の管理を行う管理装置と、前記管理装置と通信可能に設けられ、少なくとも貨幣の入金処理を行う入金機と、を備えた貨幣処理システムであって、前記硬貨用追加収納部に収納されている貨幣の在高を管理する在高管理手段と、前記在高管理手段により管理される貨幣の在高と、前記貨幣釣銭機の前記硬貨用追加収納部から回収された貨幣が前記入金機に入金されたときの入金結果とを比較する第2比較手段と、を備えたことを特徴とする。
このような貨幣処理システムによれば、貨幣釣銭機の硬貨の搬送路においてジャムが生じており当該搬送路を使って硬貨の出金処理を行うことができない場合でも釣銭としての硬貨を硬貨用追加収納部から取り出すことができるため、釣銭としての硬貨の出金処理を行う途中で硬貨の搬送路においてジャムが生じる等の異常が発生しても顧客を長い間待たせてしまうことを防止することができる。しかも、在高管理手段により管理される貨幣の在高と、貨幣釣銭機の硬貨用追加収納部から回収された貨幣が入金機に入金されたときの入金結果とを比較することにより、貨幣釣銭機の硬貨用追加収納部から回収された貨幣が全て入金機に入金されたか否かを判別することができるようになる。
本発明の貨幣釣銭機および貨幣処理システムによれば、釣銭としての硬貨の出金処理を行う途中で硬貨の搬送路においてジャムが生じる等の異常が発生しても顧客を長い間待たせてしまうことを防止することができる。
本発明の実施の形態による貨幣釣銭機が設置された店舗の構成の概略を示す概略構成図である。 図1に示す店舗のフロント領域の精算所に設置されたレジユニットにおける貨幣釣銭機およびPOSレジスタの構成を示す斜視図である。 図2に示す貨幣釣銭機においてカバー部材を開いたときの状態を示す斜視図である。 図2等に示すレジユニットの構成の概略を示す概略構成図である。 図2等に示すレジユニットの制御系の構成を示す機能ブロック図である。 変形例に係る貨幣釣銭機およびPOSレジスタの構成を示す斜視図である。 図6に示す貨幣釣銭機においてカバー部材を開いたときの状態を示す斜視図である。 図6等に示すレジユニットの制御系の構成を示す機能ブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図5は、本実施の形態による貨幣釣銭機およびこのような貨幣釣銭機を備えたレジユニットを示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による貨幣釣銭機が設置された店舗の構成の概略を示す概略構成図であり、図2および図3は、それぞれ、図1に示す店舗のフロント領域の精算所に設置されたレジユニットにおける貨幣釣銭機およびPOSレジスタの構成を示す斜視図である。また、図4は、図2等に示すレジユニットの構成の概略を示す概略構成図であり、図5は、図2等に示すレジユニットの制御系の構成を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗10において、顧客が立ち入ることができるフロント領域12には様々な商品が陳列された商品棚14が設置されているとともに、このフロント領域12の精算所16にはレジユニット18が設置されている。後述するように、レジユニット18は、硬貨釣銭機100、紙幣釣銭機200およびPOSレジスタ300等から構成されている(図2等参照)。顧客がこのような精算所16で精算処理を行う際に、店員は、顧客から受け取った商品の代金としての貨幣をレジユニット18の硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200に入金したり、釣銭としての貨幣を硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200から出金して顧客に返却したりするようになっている。また、このような店舗10における顧客の立ち入りが禁止されたバックヤード領域20には、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200から回収された売上金としての貨幣が入金される売上入金機22が設置されている。売上入金機22に入金された売上金としての貨幣は、警送会社の収集担当者により回収されて当該警送会社の管理センターに運搬されるようになっている。
フロント領域12の精算所16に設置されたレジユニット18の構成の詳細について図2乃至図4を用いて説明する。なお、前述したように、図2は、レジユニット18における硬貨釣銭機100、紙幣釣銭機200およびPOSレジスタ300の構成を示す斜視図であり、図3は、図2に示す紙幣釣銭機200のカバー部材250(後述)を開いたときの状態を示す斜視図である。また、図4は、図2等に示すレジユニット18の内部構成の概略を示す概略構成図であり、図5は、図2等に示すレジユニット18の制御系の構成を示す機能ブロック図である。
図2等に示すように、レジユニット18は、硬貨釣銭機100と、紙幣釣銭機200と、POSレジスタ300とを備えており、硬貨釣銭機100および紙幣釣銭機200は、それぞれ硬貨や紙幣の入出金処理を行うようになっている。また、図2に示すように、硬貨釣銭機100および紙幣釣銭機200は左右方向に並ぶよう配置されている。そして、POSレジスタ300は、硬貨釣銭機100および紙幣釣銭機200の上面に載置されるようになっている。以下、硬貨釣銭機100および紙幣釣銭機200を組み合わせたものを貨幣釣銭機という。また、本実施の形態のレジユニット18において、POSレジスタ300は、貨幣釣銭機(具体的には、硬貨釣銭機100および紙幣釣銭機200)の管理を行う管理装置として機能するようになっている。
また、図4および図5に示すように、POSレジスタ300は店舗サーバ500に通信可能に接続されている。そして、POSレジスタ300から店舗サーバ500に売上金情報等が送信されるようになっている。また、各種設定情報が、店舗サーバ500からPOSレジスタ300(複数台でも可)に配信されるようになっている。また、POSレジスタ300には売上入金機22も通信可能に接続されており、POSレジスタ300と売上入金機22との間で様々な情報の送受信が行われるようになっている。
図4および図5に示すように、硬貨釣銭機100は、上位制御部120および硬貨釣銭機制御部130を有しており、これらの上位制御部120および硬貨釣銭機制御部130は互いに接続されている。また、紙幣釣銭機200は、紙幣釣銭機制御部230を有しており、この紙幣釣銭機制御部230は硬貨釣銭機100の上位制御部120に通信可能に接続されている。また、POSレジスタ300もPOS制御部330を有しており、硬貨釣銭機100の上位制御部120はPOSレジスタ300のPOS制御部330に通信可能に接続されている。なお、図4および図5に示す例では、上位制御部120が硬貨釣銭機100に設けられている態様が示されているが、このような例に限定されることはない。本実施の形態による貨幣釣銭機の他の例として、硬貨釣銭機ではなく紙幣釣銭機に上位制御部が設けられていてもよく、あるいは硬貨釣銭機および紙幣釣銭機の両方に上位制御部がそれぞれ設けられていてもよい。
以下、硬貨釣銭機100、紙幣釣銭機200およびPOSレジスタ300の各々の構成について図2乃至図4を用いて詳述する。
まず、硬貨釣銭機100の構成について具体的に説明する。図2等に示すように、硬貨釣銭機100は略直方体形状の筐体110を備えており、この筐体110の前部上面にはタッチパネル等の第1操作表示部112が設けられている。また、筐体110の前部には硬貨受入部114および硬貨払出部116がそれぞれ設けられている。
また、図4に示すように、硬貨受入部114には、当該硬貨受入部114から筐体110の内部に投入された硬貨を搬送する入金搬送部103が接続されている。ここで、硬貨受入部114には、当該硬貨受入部114に投入された硬貨を1枚ずつ入金搬送部103に繰り出す繰出部として搬送ベルト等が設けられている。また、硬貨受入部114には、当該硬貨受入部114内に硬貨が残留するか否かを検知する光センサ等の残留検知センサ114a(図4参照)が設けられている。そして、硬貨釣銭機100において硬貨の入金処理が行われる際に、硬貨受入部114内に硬貨が存在することが残留検知センサ114aにより検知されると繰出部としての搬送ベルトが駆動され、硬貨受入部114に受け入れられた硬貨が1枚ずつ搬送ベルトにより入金搬送部103に繰り出されるようになる。
図4に示すように、入金搬送部103の途中箇所には、硬貨の金種、真偽、正損、新旧、搬送状態等の識別を行う硬貨識別部101と、分岐部104とがそれぞれ設けられている。分岐部104は、硬貨識別部101による硬貨の識別結果に基づいて、リジェクト硬貨等の、硬貨払出部116から払い出されるべき硬貨を入金搬送部103から出金搬送部108に分岐させるようになっている。
一方、正常硬貨等の機体内に収納されるべき硬貨は入金搬送部103により各硬貨収納部106へ搬送されるようになっている。各硬貨収納部106は硬貨を金種別に収納するようになっている。
出金搬送部108は、各硬貨収納部106から繰り出された硬貨を硬貨払出部116へ搬送するようになっている。また、出金搬送部108は、分岐部104により入金搬送部103から分岐させられたリジェクト硬貨等も硬貨払出部116へ搬送するようになっている。
図2乃至図4に示すように、硬貨払出部116には、当該硬貨払出部116から硬貨を抜き取ろうとする操作者の手を検知する抜き取り検知センサ116aが設けられている。具体的には、抜き取り検知センサ116aは発光素子および受光素子を含む光センサからなり、発光素子から発せられた光が、硬貨払出部116から硬貨を抜き取ろうとする操作者の手によって遮られて受光素子により受けられなくなったときに、この操作者の手が抜き取り検知センサ116aにより検知されるようになる。
また、本実施の形態では、入金搬送部103や出金搬送部108等において硬貨のジャム(詰まり)が生じることにより硬貨釣銭機100の筐体110の内部で異常が発生していることを検知する硬貨異常検知手段160が硬貨釣銭機100に設けられている(図5参照)。このような硬貨異常検知手段160は、本実施の形態による貨幣釣銭機において異常が発生していることを検知する異常検知手段の一部として用いられるようになっている。
次に、紙幣釣銭機200の構成について具体的に説明する。図2乃至図4に示すように、紙幣釣銭機200は、筐体210と、この筐体210内の略中央部に設けられた環状の周回搬送部203aとを備えている。また、紙幣受入部214、3つの紙幣収納部206、紙幣払出部216、出金リジェクト部204および紙幣回収カセット207が、周回搬送部203aを外側から取り囲むように配置されている。
また、紙幣釣銭機200の筐体210の内部には、紙幣受入部214、各紙幣収納部206、紙幣払出部216、出金リジェクト部204および紙幣回収カセット207の各々と、周回搬送部203aとの間をそれぞれ接続する複数の接続搬送部203bが形成されている。また、周回搬送部203aには紙幣識別部201が設けられており、この紙幣識別部201は、当該紙幣識別部201を通過する紙幣の金種、真偽、正損、新旧、搬送状態等の識別を行うようになっている。
また、周回搬送部203aと各接続搬送部203bとの間で紙幣の搬送経路を切り換える経路切換部(図示せず)が、周回搬送部203aに沿って配置されている。
図2乃至図4に示すように、筐体210の前面には、紙幣受入部214の紙幣受入口214aと、紙幣払出部216の紙幣取出口216aとがそれぞれ設けられている。また、紙幣回収カセット207は筐体210に対して着脱可能に設置されている。
紙幣受入部214は、投入された紙幣を検知すると駆動され、紙幣受入口214aに挿入された入金紙幣を一括で取り込んで、接続搬送部203bを介して周回搬送部203a側へ1枚ずつ繰り出すようになっている。各紙幣収納部206は、紙幣識別部201の識別結果に基づいて紙幣を金種別に収納するとともに収納されている紙幣を接続搬送部203bを介して周回搬送部203a側へ1枚ずつ繰り出すようになっている。紙幣払出部216は、各紙幣収納部206から周回搬送部203aに繰り出された紙幣を紙幣取出口216aにより筐体210の外部へ放出するようになっている。
出金リジェクト部204は、紙幣の出金処理が行われる際に紙幣収納部206から繰り出された紙幣のうち、斜行等の搬送異常により紙幣識別部201で正常に識別することができない紙幣を出金リジェクト紙幣として収納する。また、紙幣受入部214から機体内に取り込まれた紙幣のうち、汚損等により紙幣識別部201で正常に識別することができない紙幣は入金リジェクト紙幣として紙幣払出部216に返却されるようになっている。
紙幣回収カセット207は筐体210の前面から引き出すことにより当該筐体210の外部に取り出すことができるようになっている。
また、本実施の形態では、周回搬送部203aや接続搬送部203b等において紙幣のジャム(詰まり)が生じることにより紙幣釣銭機200の筐体210の内部で異常が発生していることを検知する紙幣異常検知手段260が紙幣釣銭機200に設けられている(図5参照)。このような紙幣異常検知手段260は、本実施の形態による貨幣釣銭機において異常が発生していることを検知する異常検知手段の一部として用いられるようになっている。
また、本実施の形態では、紙幣釣銭機200の筐体210の前部上面に開閉可能なカバー部材250が設けられており、このカバー部材250にはタッチパネル等の第2操作表示部252が設けられている。ここで、図2は、カバー部材250を閉じたときの状態を示す図であり、図3は、カバー部材250を開いたときの状態を示す図である。また、紙幣釣銭機200におけるカバー部材250の裏側には追加収納部254が設けられており、図3に示すようにカバー部材250を開くと操作者は紙幣釣銭機200の筐体210の外部から追加収納部254にアクセスすることができるようになっている。ここで、追加収納部254には、少なくとも釣銭として用いられるべきバラ硬貨や棒金硬貨、バラ紙幣等が収納されるようになっている。図3において、追加収納部254に収納されている棒金硬貨およびバラ紙幣をそれぞれ参照符合C、Pで示している。なお、図3では図示していないが、釣銭として用いられるべきバラ硬貨を追加収納部254に収納してもよい。また、追加収納部254において、1つの収納領域にバラ硬貨や棒金硬貨、バラ紙幣等がまとめて収納されるようになっていてもよく、あるいは、追加収納部254において、バラ硬貨や棒金硬貨、バラ紙幣等がそれぞれ収納される複数の収納領域を区画するための仕切板等の区画部材が設けられていてもよい。また、追加収納部254に設けられる収納領域は、少なくとも9,999円分の硬貨や紙幣を収納することができるような大きさとなっている。なお、追加収納部254は、1万円分以上の硬貨や紙幣を収納することができるような大きさとなっていてもよい。このような追加収納部254が設置されていることにより、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200において釣銭としての硬貨や紙幣の出金処理を行う際に出金搬送部108や周回搬送部203a、接続搬送部203b等において硬貨や紙幣のジャムが発生しても操作者はカバー部材250を開くことにより追加収納部254から釣銭として用いられるべき硬貨や紙幣を取り出すことができ、よって顧客に釣銭としての硬貨や紙幣を迅速に手渡すことができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣釣銭機200には、図2に示すような追加収納部254を閉じた状態でカバー部材250をロックするロック機構256が設けられている(図5参照)。ここで、ロック機構256によりカバー部材250が図2に示すような閉じた状態でロックされている場合には、操作者は手動でカバー部材250を開くことができないようになる。一方、ロック機構256によるカバー部材250のロックが解除されると、図3に示すように操作者は手動でカバー部材250を開くことができようになる。後述するように、例えば硬貨異常検知手段160や紙幣異常検知手段260により硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200で異常が発生していることが検知されたときに、ロック機構256によるカバー部材250のロックが解除されることによりカバー部材250を開くことができるようになっている。
次に、POSレジスタ300の構成について具体的に説明する。POSレジスタ300は、商品の購入情報を登録するとともに、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200に対して硬貨や紙幣の入出金処理を行わせるようになっている。
図4に示すように、POSレジスタ300のPOS制御部330は、硬貨釣銭機100の上位制御部120に通信可能に接続されているとともに、店舗サーバ500や売上入金機22にも通信可能に接続されている。そして、このPOS制御部330は、硬貨釣銭機100の上位制御部120を介して当該硬貨釣銭機100の硬貨釣銭機制御部130や紙幣釣銭機200の紙幣釣銭機制御部230に指令を送ることにより硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200に対して硬貨や紙幣の入出金処理を行わせるようになっている。また、POS制御部330は、硬貨釣銭機100の硬貨釣銭機制御部130や紙幣釣銭機200の紙幣釣銭機制御部230から、上位制御部120を介して、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200における硬貨や紙幣の処理状況に係る情報を受け取るようになっている。
操作部304は、店員が操作することができるようになっており、POS制御部330に対して様々な指令を与えることができるようになっている。また、表示部302は、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200における硬貨や紙幣の処理状況や、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200の在高を表示するようになっている。また、POSレジスタ300には顧客向けの追加の表示部302aが設けられており、様々な情報を表示部302に表示させる代わりに、あるいは表示部302における表示に加えて、追加の表示部302aにおいて顧客向けの表示が行われるようになっている。また、POSレジスタ300にはカードリーダライタ336および印字部338が設けられている(図5参照、図2乃至図4では図示せず)。カードリーダライタ336は、店員のIDカードを読み取ることにより店員のIDや権限等に関する情報を取得するようになっている。また、印字部338は例えばプリンタから構成され、取引内容をレシートに印字したり、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200の在高等の様々な情報をレシートに印字したりするようになっている。
また、図2等に示すように、POSレジスタ300には、商品棚14に陳列される商品に付されたバーコードの情報を読み取るバーコードスキャナ350が設けられている。
図5は、上述のような構成からなるレジユニット18の制御系の構成を示す制御ブロック図である。図5に示すように、硬貨釣銭機100の上位制御部120には、硬貨釣銭機100のインターフェース132、第1操作表示部112および記憶部134がそれぞれ接続されている。この上位制御部120は、インターフェース132により、紙幣釣銭機200の紙幣釣銭機制御部230およびPOSレジスタ300のPOS制御部330に対して信号の送受信を行うようになっている。また、店員により第1操作表示部112に入力された指令が当該第1操作表示部112から上位制御部120に送られるとともに、上位制御部120は第1操作表示部112に指令を送ることにより当該第1操作表示部112に様々な情報を表示させるようになっている。より詳細には、第1操作表示部112には、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200における硬貨や紙幣の処理状況や、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200の在高が表示されるようになっている。また、記憶部134には、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200における硬貨や紙幣の処理履歴や、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200の在高等の様々な情報が記憶されるようになっている。
また、硬貨釣銭機100の上位制御部120には、釣銭として出金されるべき硬貨や紙幣の金種毎の枚数または金額に係る情報(以下、出金情報ともいう)を受け付ける出金情報受付手段140、追加収納部254に収納されている貨幣の在高を管理する在高管理手段142、および在高管理手段142により管理されている貨幣の在高と、追加収納部254に収納されている貨幣が硬貨識別部101や紙幣識別部201により識別されたときの識別結果とを比較する第1比較手段144がそれぞれ接続されている。これらの出金情報受付手段140、在高管理手段142および第1比較手段144の機能の詳細については後述する。
硬貨釣銭機100の硬貨釣銭機制御部130には、硬貨受入部114、入金搬送部103、硬貨識別部101、分岐部104、硬貨収納部106、出金搬送部108、硬貨払出部116、硬貨異常検知手段160等がそれぞれ接続されており、硬貨識別部101から硬貨釣銭機制御部130に硬貨の識別結果が送られるとともに、硬貨釣銭機制御部130から硬貨受入部114、入金搬送部103、分岐部104、硬貨収納部106、出金搬送部108、硬貨払出部116等の各々に対して様々な指令が送られるようになっている。また、硬貨釣銭機100において異常が発生していることが硬貨異常検知手段160により検知されると、この硬貨異常検知手段160による検知結果が硬貨釣銭機制御部130に送られるようになっている。
紙幣釣銭機200の紙幣釣銭機制御部230には、インターフェース232、紙幣受入部214、周回搬送部203a、接続搬送部203b、紙幣識別部201、紙幣収納部206、出金リジェクト部204、紙幣払出部216、第2操作表示部252、ロック機構256、紙幣異常検知手段260等がそれぞれ接続されており、紙幣識別部201から紙幣釣銭機制御部230に紙幣の識別結果が送られるとともに、紙幣釣銭機制御部230から紙幣受入部214、周回搬送部203a、接続搬送部203b、紙幣収納部206、出金リジェクト部204、紙幣払出部216、ロック機構256等の各々に対して様々な指令が送られるようになっている。また、店員により第2操作表示部252に入力された指令が当該第2操作表示部252から紙幣釣銭機制御部230を介して上位制御部120に送られるとともに、上位制御部120は紙幣釣銭機制御部230を介して第2操作表示部252に指令を送ることにより当該第2操作表示部252に様々な情報を表示させるようになっている。また、紙幣釣銭機200において異常が発生していることが紙幣異常検知手段260により検知されると、この紙幣異常検知手段260による検知結果が紙幣釣銭機制御部230を介して上位制御部120に送られるようになっている。また、紙幣釣銭機200の紙幣釣銭機制御部230は、インターフェース232により、硬貨釣銭機100の上位制御部120に対して信号の送受信を行うようになっている。
また、POSレジスタ300のPOS制御部330には、表示部302、操作部304、記憶部334、インターフェース332、カードリーダライタ336、印字部338等がそれぞれ接続されており、店員によって操作部304により入力された指令が当該操作部304からPOS制御部330に送られたり、カードリーダライタ336により読み取られた店員のIDカードに係る情報がPOS制御部330に送られたりするようになっている。また、POS制御部330は表示部302に指令を送ることにより当該表示部302に様々な情報を表示させるようになっている。また、POS制御部330は、表示部302に様々な情報を表示させる代わりに、あるいは表示部302における表示に加えて、追加の表示部302aにおいて顧客向けの表示を行わせるようになっている。また、POS制御部330は印字部338に指令を送ることにより当該印字部338により様々な情報をレシートに印字させるようになっている。また、POSレジスタ300のPOS制御部330は、インターフェース332により、硬貨釣銭機100の上位制御部120や店舗サーバ500、売上入金機22に対して信号の送受信を行うようになっている。また、記憶部334には、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200から送信された、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200における硬貨や紙幣の処理状況や、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200の在高等の様々な情報が記憶されるようになっている。
次に、このような構成からなるレジユニット18の動作、具体的には硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200において硬貨や紙幣の入金処理や出金処理を行う際の動作について以下に説明する。
まず、硬貨釣銭機100において売上金としての硬貨の入金処理を行う場合の動作について以下に説明する。硬貨釣銭機100の硬貨受入部114に硬貨が受け入れられると、硬貨受入部114は、受け入れた硬貨を1層1列状態で1枚ずつ機体内に取り込み、取り込まれた硬貨は入金搬送部103により搬送される。そして、入金搬送部103により搬送される硬貨は硬貨識別部101により硬貨の識別が行われる。硬貨識別部101による硬貨の識別結果に基づいて、リジェクト硬貨等の、硬貨払出部116から払い出されるべき硬貨であると識別された硬貨は、分岐部104により入金搬送部103から出金搬送部108に分岐させられ、当該出金搬送部108により硬貨払出部116に搬送される。一方、硬貨識別部101による硬貨の識別結果に基づいて、正常硬貨等の機体内に収納されるべき硬貨であると識別された硬貨は、入金搬送部103により硬貨収納部106へ搬送され、当該硬貨収納部106に金種別に収納される。
次に、硬貨釣銭機100において釣銭としての硬貨の出金処理を行う場合の動作について以下に説明する。硬貨釣銭機100から釣銭としての硬貨を出金する場合には、操作者は第1操作表示部112により出金されるべき硬貨の金種別の枚数や合計金額等の出金情報を入力する。あるいは、POSレジスタ300のPOS制御部330から出金指令が上位制御部120を介して硬貨釣銭機制御部130に送られることにより、硬貨釣銭機100から釣銭としての硬貨が出金されるようになる。硬貨釣銭機制御部130に対して出金指令が与えられると、硬貨収納部106に収納されている硬貨が当該硬貨収納部106から繰り出され、繰り出された硬貨は出金搬送部108により硬貨払出部116へ搬送される。このようにして、操作者は、硬貨払出部116から硬貨を取り出すことができるようになる。
次に、紙幣釣銭機200において売上金としての紙幣の入金処理が行われる際の動作について説明する。紙幣釣銭機200の紙幣受入口214aに紙幣が投入されると、紙幣受入部214は、紙幣受入口214aに投入された入金紙幣を一括で取り込んで、接続搬送部203bを介して周回搬送部203aに紙幣を1枚ずつ繰り出す。そして、周回搬送部203aに繰り出された紙幣は当該周回搬送部203aにより搬送され、この際に紙幣識別部201により紙幣の識別が行われる。紙幣識別部201により識別が行われた紙幣のうち正常な紙幣であると判別された紙幣は、その金種に対応する各紙幣収納部206に送られ、これらの紙幣収納部206に収納される。具体的には、ある紙幣収納部206には千円札が収納され、別の紙幣収納部206には二千円札および五千円札が混合状態で収納され、更に別の紙幣収納部206には一万円札が収納される。一方、紙幣識別部201による識別結果により正常な紙幣ではないと判別された紙幣は入金リジェクト紙幣として周回搬送部203aおよび接続搬送部203bにより紙幣払出部216に搬送され、この紙幣払出部216に集積される。そして、紙幣受入口214aに投入された入金紙幣が全て各紙幣収納部206または紙幣払出部216に送られた後、紙幣払出部216に集積された入金リジェクト紙幣が紙幣取出口216aに送られる。このことにより、操作者は、入金リジェクト紙幣を紙幣取出口216aから取り出して紙幣受入部214の紙幣受入口214aに再投入することができるようになる。
次に、紙幣釣銭機200において釣銭としての紙幣の出金処理が行われる際の動作について以下に説明する。出金される紙幣の合計金額あるいは金種別の枚数等の出金情報を含む出金処理の開始指令がPOSレジスタ300の操作部304や硬貨釣銭機100の第1操作表示部112により上位制御部120に入力されると、各紙幣収納部206に収納されている紙幣が1枚ずつ接続搬送部203bに繰り出され、この接続搬送部203bから周回搬送部203aに紙幣が受け渡される。周回搬送部203aに送られた紙幣は当該周回搬送部203aで少なくとも1周回るよう搬送され、この際に紙幣識別部201により紙幣の金種、真偽、正損、新旧、搬送状態等の識別が行われる。紙幣識別部201により識別が行われた紙幣のうち正常な紙幣であると判別された紙幣は紙幣払出部216に搬送され、この紙幣払出部216に集積される。一方、紙幣識別部201による識別結果により正常な紙幣ではないと判別された紙幣(例えば、重送や斜行等の搬送異常の紙幣)は出金リジェクト紙幣として周回搬送部203aおよび接続搬送部203bにより出金リジェクト部204に搬送され、この出金リジェクト部204に集積される。出金リジェクト部204に集積された出金リジェクト紙幣は、店舗10の店長や管理者等の所定の権限を有する者が紙幣釣銭機200の筐体210から本体部分を手前側に引き出すことにより出金リジェクト部204から取り出すことができるようになる。そして、出金されるべき紙幣が各紙幣収納部206から紙幣払出部216に送られた後、紙幣払出部216に集積された紙幣が一括して紙幣取出口216aに送られる。このことにより、操作者は、出金紙幣を紙幣取出口216aから取り出すことができるようになる。
次に、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200において釣銭としての硬貨や紙幣の出金処理が行われている途中で、出金搬送部108や周回搬送部203a、接続搬送部203b等において硬貨や紙幣のジャムが発生した場合の動作について説明する。出金搬送部108や周回搬送部203a、接続搬送部203b等において硬貨や紙幣のジャムが生じると、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200において異常が発生していることが硬貨異常検知手段160や紙幣異常検知手段260により検知される。この場合には、上位制御部120は、紙幣釣銭機制御部230を介して、ロック機構256によるカバー部材250のロックを解除させる。このことにより、操作者は図3に示すようにカバー部材250を開くことができるようになり、カバー部材250を開いた操作者は釣銭として用いられるべき硬貨や紙幣を追加収納部254から取り出すことができるようになる。このことにより、店員等の操作者は顧客に釣銭としての硬貨や紙幣を迅速に渡すことができるようになる。このように、本実施の形態では、追加収納部254は、硬貨異常検知手段160や紙幣異常検知手段260により異常が検知されたときに筐体210の外部から追加収納部254にアクセスすることができるような構成となっている。
なお、上記の説明では、追加収納部254は、バラ硬貨、棒金硬貨およびバラ紙幣を収納することができるような構成となっているが、追加収納部254はこのような構成に限定されることはない。追加収納部254の他の例として、バラ硬貨および棒金硬貨のみを収納することができるような構成のものが用いられてもよく、あるいはバラ硬貨のみを収納することができるような構成のものが用いられてもよい。また、追加収納部254に紙幣や硬貨以外の有価媒体(例えば、商品券等)を収納させることができるようになっていてもよい。
また、本実施の形態では、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200において釣銭としての硬貨や紙幣の出金処理を行う際に、操作者が第1操作表示部112や第2操作表示部252により釣銭として出金されるべき硬貨や紙幣の金種毎の枚数または金額に係る情報を入力したり、POSレジスタ300等の外部装置からインターフェース132を介して上位制御部120に釣銭として出金されるべき硬貨や紙幣の金種毎の枚数または金額に係る情報が送信されたりすることにより、釣銭として出金されるべき硬貨や紙幣の金種毎の枚数または金額に係る情報が出金情報として出金情報受付手段140により受け付けられるようになっている。ここで、硬貨異常検知手段160や紙幣異常検知手段260により異常が検知されたときに、出金情報受付手段140により硬貨や紙幣の出金処理に係る情報が受け付けられていることを条件として、ロック機構256によるカバー部材250のロックが解除されるようになっていてもよい。また、追加収納部254として、バラ硬貨および棒金硬貨のみを収納することができるような構成のものが用いられる場合には、硬貨異常検知手段160により異常が検知されたときに、出金情報受付手段140により硬貨の出金処理に係る情報が受け付けられていることを条件として、ロック機構256によるカバー部材250のロックが解除されるようになっていてもよい。
また、本実施の形態では、ロック機構256によるカバー部材250のロックが解除されると、ロック機構256によるカバー部材250のロックが解除されたという情報がログとして記憶部134に記憶されるようになっている。このことにより、釣銭としての硬貨や紙幣を操作者が追加収納部254から取り出した場合、このような追加収納部254からの硬貨や紙幣の取り出し動作の履歴を、ロック機構256によるカバー部材250のロックの解除のログという形で記憶部134に記憶させることができるようになる。また、この際に、追加収納部254からの硬貨や紙幣の取り出し動作の履歴を、操作者のID情報に紐付けて記憶部134に記憶させてもよい。この場合には、記憶部134に記憶されている情報に基づいて、追加収納部254から硬貨や紙幣の取り出しを行った操作者を特定することができるようになる。
また、本実施の形態の貨幣釣銭機において、追加収納部254に収納されている釣銭用の硬貨や紙幣の在高を管理する在高管理手段142が設けられていてもよい。在高管理手段142は、例えば追加収納部254に配置されており当該追加収納部254に収納されている硬貨や紙幣を検知する検知センサ等を有しており、このような検知センサ等による硬貨や紙幣の検知結果に基づいて、追加収納部254に収納されている釣銭用の硬貨や紙幣の在高が在高管理手段142により管理されるようになっている。
また、本実施の形態の貨幣釣銭機において、硬貨収納部106や紙幣収納部206に収納されている硬貨や紙幣の回収処理を行ったり、貨幣釣銭機の締め処理を行ったりする際に、追加収納部254に収納されている釣銭用の硬貨や紙幣もこの追加収納部254から取り出されて回収されるようになっている。このときに、操作者は追加収納部254から取り出された硬貨や紙幣を硬貨釣銭機100の硬貨受入部114や紙幣釣銭機200の紙幣受入部214に投入することにより硬貨受入部114や紙幣受入部214から筐体110、210の内部に繰り出された硬貨や紙幣の計数処理が行われるようになっていてもよい。より詳細には、追加収納部254から取り出された硬貨や紙幣が硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200の筐体110、210の内部に繰り出されると、筐体110、210の内部に繰り出された硬貨や紙幣は硬貨識別部101や紙幣識別部201により識別されることによりこれらの硬貨や紙幣の計数が行われる。また、この場合には、在高管理手段142により管理されている硬貨や紙幣の在高と、追加収納部254から取り出された硬貨や紙幣が硬貨識別部101や紙幣識別部201により識別されたときの識別結果とが第1比較手段144により比較されるようになっていてもよい。両者が一致しないことが第1比較手段144により判別された場合には、追加収納部254から取り出された硬貨や紙幣が全て硬貨釣銭機100の硬貨受入部114や紙幣釣銭機200の紙幣受入部214に投入されていないと上位制御部120により判断されるようになる。このときには、第1操作表示部112や第2操作表示部252、あるいはPOSレジスタ300の表示部302には警告メッセージが表示されるようになる。
また、本実施の形態の貨幣釣銭機が設置される店舗10では、営業開始前に、レジユニット18における貨幣釣銭機の硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200に釣銭用の硬貨や紙幣が補充されるようになっている。また、この際に、追加収納部254に収納されるべき緊急用の釣銭としての硬貨や紙幣も硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200に一旦収納されるようになる。その後、緊急用の貨幣の出金指令を操作者が第1操作表示部112に入力したり、POSレジスタ300から上位制御部120に緊急用の貨幣の出金指令が送信されたりすることにより上位制御部120に緊急用の貨幣の出金指令が与えられると、予め設定されている所定の金額の硬貨や紙幣が硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200から出金される。また、上位制御部120に緊急用の貨幣の出金指令が与えられると、ロック機構256によるカバー部材250のロックが解除される。このことにより、操作者はカバー部材250を開くことによって硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200から出金された緊急用の貨幣を追加収納部254に収納することができるようになる。
また、店舗10の営業終了後には、ロック機構256によるカバー部材250のロックが解除され、操作者は追加収納部254から硬貨や紙幣を取り出し、硬貨釣銭機100の硬貨受入部114や紙幣釣銭機200の紙幣受入部214に投入する。このことにより、追加収納部254から取り出された硬貨や紙幣が硬貨釣銭機100の硬貨収納部106や紙幣釣銭機200の紙幣収納部206に一旦収納されるようになる。その後、貨幣釣銭機における硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200に収納されている硬貨や紙幣の在高が確認されるようになる。最後に、硬貨釣銭機100の硬貨収納部106や紙幣釣銭機200の紙幣収納部206に収納されている硬貨や紙幣が回収され、バックヤード領域20に設けられた売上入金機22に入金される。このことにより店舗10における一日の業務が終了する。
以上のような構成からなる本実施の形態の貨幣釣銭機によれば、搬送部から送られた貨幣を収納するとともに収納されている貨幣を搬送部に繰り出し可能な収納繰出部として硬貨収納部106や紙幣収納部206が設けられているとともに、収納繰出部とは別に、少なくとも釣銭として用いられるべき硬貨を収納可能な硬貨用追加収納部として追加収納部254が設けられている。このことにより、硬貨釣銭機100において出金搬送部108等の硬貨の搬送路においてジャムが生じており当該搬送路を使って硬貨の出金処理を行うことができない場合でも釣銭としての硬貨を硬貨用追加収納部としての追加収納部254から取り出すことができ、よって、釣銭としての硬貨の出金処理を行う途中で異常が発生しても顧客を長い間待たせてしまうことを防止することができるようになる。
また、本実施の形態の貨幣釣銭機においては、上述したように、硬貨釣銭機100において異常が発生していることを検知する硬貨異常検知手段160が設けられており、硬貨用追加収納部としての追加収納部254は、硬貨異常検知手段160により異常が検知されたときに紙幣釣銭機200の筐体210の外部から当該追加収納部254にアクセスすることができるような構成となっている。より詳細には、開閉可能となっており追加収納部254を選択的に閉じるカバー部材250および追加収納部254を閉じた状態でカバー部材250をロックするロック機構256がそれぞれ設けられており、硬貨異常検知手段160により異常が検知されたときにロック機構256によるカバー部材250のロックが解除されることによりカバー部材250を開くことができるようになっている。なお、本実施の形態による貨幣釣銭機の他の例では、カバー部材250をロックするロック機構256が設けられておらず、操作者はカバー部材250を自在に開閉することができるようになっていてもよい。また、本実施の形態による貨幣釣銭機の更に他の例では、追加収納部254がカバー部材250により選択的に閉じられることに限定されることはない。追加収納部254として、硬貨異常検知手段160により異常が検知されたときに紙幣釣銭機200の筐体210の外部から当該追加収納部254にアクセスすることができるような構成のものであれば、カバー部材250の裏側以外の箇所に追加収納部254を配置してもよい。
また、本実施の形態の貨幣釣銭機においては、上述したように、硬貨用追加収納部としての追加収納部254は、釣銭として用いられるべき紙幣も収納することができるような構成となっている。
また、本実施の形態の貨幣釣銭機においては、上述したように、釣銭として出金されるべき硬貨や紙幣の金種毎の枚数または金額に係る情報を受け付ける出金情報受付手段140が設けられており、硬貨異常検知手段160により異常が検知されたときに、出金情報受付手段140により少なくとも硬貨の出金処理に係る情報が受け付けられていることを条件として、ロック機構256によるカバー部材250のロックが解除されるようになっていてもよい。この場合には、釣銭としての硬貨の出金処理が行われている途中において、ロック機構256によるカバー部材250のロックを解除して追加収納部254にアクセスすることができるようになる。
また、本実施の形態の貨幣釣銭機においては、上述したように、貨幣の処理状況に関する情報を記憶する記憶部134が設けられており、ロック機構256によるカバー部材250のロックが解除されると、ロック機構256によるカバー部材250のロックが解除されたという情報が記憶部134に記憶されるようになっている。この場合には、釣銭としての硬貨等を操作者が追加収納部254から取り出したときに、このような追加収納部254からの硬貨等の取り出し動作の履歴を、ロック機構256によるカバー部材250のロックの解除のログという形で記憶部134に記憶させることができるようになる。
また、本実施の形態の貨幣釣銭機においては、上述したように、硬貨用追加収納部としての追加収納部254に収納されている貨幣の在高を管理する在高管理手段142が設けられており、入金搬送部103や周回搬送部203a等の搬送部には、これらの搬送部により搬送される硬貨や紙幣を識別する硬貨識別部101や紙幣識別部201が設けられている。また、在高管理手段142により管理される貨幣の在高と、硬貨用追加収納部としての追加収納部254に収納されている貨幣が硬貨識別部101や紙幣識別部201により識別されたときの識別結果とが第1比較手段144により比較されるようになっている。このことにより、追加収納部254から取り出された硬貨や紙幣が全て硬貨釣銭機100の硬貨受入部114や紙幣釣銭機200の紙幣受入部214に投入されていない場合には、在高管理手段142により管理される貨幣の在高と、追加収納部254に収納されている貨幣が硬貨識別部101や紙幣識別部201により識別されたときの識別結果とが一致しないと第1比較手段144により判別されるようになる。そして、上位制御部120は、このような第1比較手段144による比較結果に基づいて、追加収納部254から取り出された硬貨や紙幣が全て硬貨釣銭機100の硬貨受入部114や紙幣釣銭機200の紙幣受入部214に投入されていないと判断するようになる。このときには、第1操作表示部112や第2操作表示部252、あるいはPOSレジスタ300の表示部302に警告メッセージを表示させることにより、操作者に対して注意を促すことができるようになる。
なお、本実施の形態による貨幣釣銭機やこのような貨幣釣銭機による貨幣処理方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、少なくとも釣銭として用いられるべき硬貨を収納可能な硬貨用追加収納部が紙幣釣銭機200に設けられる代わりに硬貨釣銭機100に設けられるようになっていてもよい。具体的には、硬貨釣銭機100の筐体110の前部上面に開閉可能なカバー部材が設けられており、このカバー部材の裏側に硬貨用追加収納部が設けられていてもよい。この場合には、カバー部材を開くと操作者は硬貨釣銭機100の筐体110の外部から硬貨用追加収納部にアクセスすることができるようになる。このように、硬貨用追加収納部を硬貨釣銭機100に設けた場合には、貨幣釣銭機において紙幣釣銭機200の設置を省略し、本発明に係る貨幣釣銭機として硬貨釣銭機100を単体で用いることができるようになる。
また、本発明に係る貨幣処理システムとして、フロント領域12の精算所16に設けられたレジユニット18の貨幣釣銭機およびPOSレジスタ300、ならびにバックヤード領域20に設けられた売上入金機22を備えたものが用いられてもよい。このような貨幣処理システムでは、貨幣釣銭機において、硬貨収納部106や紙幣収納部206に収納されている硬貨や紙幣の回収処理を行ったり、貨幣釣銭機の締め処理を行ったりする際に、追加収納部254に収納されている釣銭用の硬貨や紙幣もこの追加収納部254から取り出されて回収され、回収された硬貨や紙幣は売上入金機22に入金されるようになる。また、図5に示すように、売上入金機22には第2比較手段24が設けられている。ここで、追加収納部254から取り出されて回収された硬貨や紙幣が売上入金機22に入金される際に、在高管理手段142により管理されている、追加収納部254に収納されている貨幣の在高と、この追加収納部254から回収された貨幣が売上入金機22に入金されたときの入金結果とが第2比較手段24により比較されるようになっている。そして、両者が一致しないと第2比較手段24により判別された場合には、追加収納部254から取り出された硬貨や紙幣が全て売上入金機22に入金されていないと上位制御部120により判断されるようになる。このときには、第1操作表示部112や第2操作表示部252、あるいはPOSレジスタ300の表示部302に警告メッセージが表示されるようになる。なお、在高管理手段142により管理されている、追加収納部254に収納されている貨幣の在高と、この追加収納部254から回収された貨幣が売上入金機22に入金されたときの入金結果とを比較する第2比較手段は、売上入金機22に設けられることに限定されることはない。このような第2比較手段が管理装置としてのPOSレジスタ300に設けられていてもよく、あるいは貨幣釣銭機に設けられていてもよい。また、追加収納部254に収納されている貨幣の在高を管理する在高管理手段が貨幣釣銭機に設けられる代わりに管理装置としてのPOSレジスタ300に設けられていてもよい。
また、変形例に係る貨幣釣銭機として図6乃至図8に示すようなものが用いられてもよい。図6乃至図8に示すような変形例に係る貨幣釣銭機は、硬貨釣銭機100aおよび紙幣釣銭機200aを組み合わせたものである。ここで、変形例に係る貨幣釣銭機の硬貨釣銭機100aおよび紙幣釣銭機200aを説明するにあたり、図1乃至図5に示す貨幣釣銭機の硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200と同一の構成部材については同一の参照符合を付してその説明を省略する。
図6および図7に示すように、変形例に係る貨幣釣銭機の硬貨釣銭機100aでは、筐体110の前部上面に開閉可能なカバー部材150が設けられており、このカバー部材150にタッチパネル等の第1操作表示部112が設けられている。ここで、図6は、硬貨釣銭機100aに設けられたカバー部材150および紙幣釣銭機200aに設けられたカバー部材250をそれぞれ閉じたときの状態を示す図であり、図7は、カバー部材150およびカバー部材250をそれぞれ開いたときの状態を示す図である。また、硬貨釣銭機100aにおけるカバー部材150の裏側には追加収納部154が設けられており、図7に示すようにカバー部材150を開くと操作者は硬貨釣銭機100aの筐体110の外部から追加収納部154にアクセスすることができるようになっている。ここで、図6乃至図8に示すような変形例に係る貨幣釣銭機では、硬貨釣銭機100aに設けられた追加収納部154には、少なくとも釣銭として用いられるべきバラ硬貨や棒金硬貨が収納されるようになっている。すなわち、硬貨釣銭機100aに設けられた追加収納部154は、釣銭として用いられるべき硬貨を収納可能な硬貨用追加収納部として機能するようになる。一方、紙幣釣銭機200aに設けられた追加収納部254には、少なくとも釣銭として用いられるべきバラ紙幣等が収納されるようになっている。すなわち、紙幣釣銭機200aに設けられた追加収納部254は、釣銭として用いられるべき紙幣を収納可能な紙幣用追加収納部として機能するようになる。図7において、硬貨釣銭機100aに設けられた追加収納部154に収納されているバラ硬貨を参照符合Cで示しており、また、紙幣釣銭機200aに設けられた追加収納部254に収納されているバラ紙幣を参照符合Pで示している。なお、図7では図示していないが、釣銭として用いられるべき棒金硬貨を、硬貨釣銭機100aに設けられた追加収納部154に収納してもよい。図6乃至図8に示すような変形例に係る貨幣釣銭機でも、硬貨釣銭機100aおよび紙幣釣銭機200aにそれぞれ追加収納部154および追加収納部254が設置されていることにより、硬貨釣銭機100aや紙幣釣銭機200aにおいて釣銭としての硬貨や紙幣の出金処理を行う際に出金搬送部108や周回搬送部203a、接続搬送部203b等において硬貨や紙幣のジャムが発生しても操作者はカバー部材150やカバー部材250を開くことにより追加収納部154や追加収納部254から釣銭として用いられるべき硬貨や紙幣を取り出すことができ、よって顧客に釣銭としての硬貨や紙幣を迅速に渡すことができるようになる。
また、変形例に係る貨幣釣銭機の硬貨釣銭機100aには、図6に示すように追加収納部154を閉じた状態でカバー部材150をロックするロック機構156が設けられている(図8参照)。ここで、ロック機構156によりカバー部材150が図6に示すような閉じた状態でロックされている場合には、操作者は手動でカバー部材150を開くことができないようになる。一方、ロック機構156によるカバー部材150のロックが解除されると、図7に示すように操作者は手動でカバー部材150を開くことができようになる。
図6乃至図8に示すような変形例に係る貨幣釣銭機の硬貨釣銭機100aには、追加収納部154に収納されている硬貨(具体的には、バラ硬貨)をこの追加収納部154から出金搬送部108に繰り出す硬貨繰出機構158が設けられている(図8参照)。また、紙幣釣銭機200aには、追加収納部254に収納されている紙幣(具体的には、バラ紙幣)をこの追加収納部254から周回搬送部203aに繰り出す紙幣繰出機構258が設けられている(図8参照)。
また、変形例に係る貨幣釣銭機において、上位制御部120には、上述した出金情報受付手段140、在高管理手段142および第1比較手段144に加えて、異常種類判別手段146が接続されている。異常種類判別手段146は、貨幣釣銭機の硬貨釣銭機100aや紙幣釣銭機200aにおいて異常が発生しているときに硬貨および紙幣のうちどちらの種類の貨幣の異常であるかを判別するようになっている。具体的には、硬貨異常検知手段160により硬貨釣銭機100aで異常が発生していることが検知されたときには、異常種類判別手段146は異常が発生している貨幣の種類が硬貨であると判別するようになる。一方、紙幣異常検知手段260により紙幣釣銭機200aで異常が発生していることが検知されたときには、異常種類判別手段146は異常が発生している貨幣の種類が紙幣であると判別するようになる。
図6乃至図8に示すような変形例に係る貨幣釣銭機では、硬貨釣銭機100aや紙幣釣銭機200aにおいて釣銭としての硬貨や紙幣の出金処理が行われている途中で、硬貨釣銭機100aの出金搬送部108で硬貨のジャムが発生することにより当該硬貨釣銭機100aにおいて異常が発生していることが硬貨異常検知手段160により検知されると、上位制御部120は、異常種類判別手段146による異常が発生している貨幣の種類の判別結果に基づいて、硬貨釣銭機100aに設けられたロック機構156および紙幣釣銭機200aに設けられたロック機構256のうちロック機構156によるカバー部材150のロックのみを解除させる。このことにより、操作者はカバー部材150およびカバー部材250のうちカバー部材150のみを開くことができるようになり、カバー部材150を開いた操作者は釣銭として用いられるべき硬貨を追加収納部154から取り出すことができるようになる。一方、硬貨釣銭機100aや紙幣釣銭機200aにおいて釣銭としての硬貨や紙幣の出金処理が行われている途中で、紙幣釣銭機200aの周回搬送部203aや接続搬送部203bで紙幣のジャムが発生することにより当該紙幣釣銭機200aにおいて異常が発生していることが紙幣異常検知手段260により検知されると、上位制御部120は、異常種類判別手段146による異常が発生している貨幣の種類の判別結果に基づいて、硬貨釣銭機100aに設けられたロック機構156および紙幣釣銭機200aに設けられたロック機構256のうちロック機構256によるカバー部材250のロックのみを解除させる。このことにより、操作者はカバー部材150およびカバー部材250のうちカバー部材250のみを開くことができるようになり、カバー部材250を開いた操作者は追加収納部254から釣銭として用いられるべき紙幣を取り出すことができるようになる。このように、図6乃至図8に示すような変形例に係る貨幣釣銭機では、硬貨用追加収納部として機能する追加収納部154および紙幣用追加収納部として機能する追加収納部254は、それぞれ、異常種類判別手段146により判別された貨幣の種類に対応する追加収納部154、254にアクセスすることができるような構成となっている。
また、図6乃至図8に示すような変形例に係る貨幣釣銭機において、硬貨異常検知手段160や紙幣異常検知手段260により硬貨釣銭機100aや紙幣釣銭機200aにおいて異常が発生していることが検知されたときに、ロック機構156やロック機構256によるカバー部材150、250のロックが解除される代わりに、以下に示すような処理が行われるようになっていてもよい。すなわち、硬貨釣銭機100aや紙幣釣銭機200aにおいて釣銭としての硬貨や紙幣の出金処理が行われている途中で、硬貨釣銭機100aの出金搬送部108で硬貨のジャムが発生することにより当該硬貨釣銭機100aにおいて異常が発生していることが硬貨異常検知手段160により検知されると、上位制御部120は、異常種類判別手段146による異常が発生している貨幣の種類の判別結果に基づいて、硬貨釣銭機100aの追加収納部154に設けられた硬貨繰出機構158により追加収納部154に収納されている硬貨を出金搬送部108に繰り出させ、この繰り出された硬貨を出金搬送部108により硬貨払出部116に送る。このことにより、硬貨釣銭機100aにおいて、追加収納部154から出金搬送部108に繰り出された硬貨を釣銭として出金することができるようになる。一方、硬貨釣銭機100aや紙幣釣銭機200aにおいて釣銭としての硬貨や紙幣の出金処理が行われている途中で、紙幣釣銭機200aの周回搬送部203aや接続搬送部203bで紙幣のジャムが発生することにより当該紙幣釣銭機200aにおいて異常が発生していることが紙幣異常検知手段260により検知されると、上位制御部120は、異常種類判別手段146による異常が発生している貨幣の種類の判別結果に基づいて、紙幣釣銭機200aの追加収納部254に設けられた紙幣繰出機構258により追加収納部254に収納されている紙幣を周回搬送部203aに繰り出させ、この繰り出された紙幣を周回搬送部203aにより紙幣払出部216に送る。このことにより、紙幣釣銭機200aにおいて、追加収納部254から周回搬送部203aに繰り出された紙幣を釣銭として出金することができるようになる。このように、図6乃至図8に示すような変形例に係る貨幣釣銭機において、硬貨用追加収納部として機能する追加収納部154および紙幣用追加収納部として機能する追加収納部254は、それぞれ、異常種類判別手段146により判別された貨幣の種類に対応する追加収納部154、254から出金搬送部108や周回搬送部203aに硬貨または紙幣を繰り出すことができるような構成となっており、追加収納部154、254から出金搬送部108や周回搬送部203aに繰り出された硬貨または紙幣が釣銭として硬貨釣銭機100aや紙幣釣銭機200aから出金されるようになっていてもよい。
なお、追加収納部154、254から出金搬送部108や周回搬送部203aに硬貨や紙幣を繰り出して出金する際に、硬貨払出部116や紙幣払出部216に硬貨や紙幣を送るのではなく、硬貨払出部116や紙幣払出部216とは別に設けられた専用の出金口(図示せず)やリジェクト部(図示せず)、あるいは返却口(図示せず)に硬貨や紙幣を送ってもよい。
また、別の変形例に係る貨幣釣銭機において、硬貨釣銭機100、100aや紙幣釣銭機200、200aに加えて、棒金硬貨を収納する棒金ドロアが引き出し可能に設けられた棒金収納庫が設けられていてもよい。この場合には、少なくとも釣銭として用いられるべき硬貨を収納可能な硬貨用追加収納部として棒金収納庫の棒金ドロアが用いられるようになっていてもよい。また、棒金ドロアに、釣銭として用いられるべき紙幣が収納可能な紙幣用追加収納部が設けられていてもよい。
10 店舗
12 フロント領域
14 商品棚
16 精算所
18 レジユニット
20 バックヤード領域
22 売上入金機
24 第2比較手段
100、100a 硬貨釣銭機
101 硬貨識別部
103 入金搬送部
104 分岐部
106 硬貨収納部
108 出金搬送部
110 筐体
112 第1操作表示部
114 硬貨受入部
114a 残留検知センサ
116 硬貨払出部
116a 抜き取り検知センサ
120 上位制御部
130 硬貨釣銭機制御部
132 インターフェース
134 記憶部
140 出金情報受付手段
142 在高管理手段
144 第1比較手段
146 異常種類判別手段
150 カバー部材
154 追加収納部
156 ロック機構
158 硬貨繰出機構
160 硬貨異常検知手段
200、200a 紙幣釣銭機
201 紙幣識別部
203a 周回搬送部
203b 接続搬送部
204 出金リジェクト部
206 紙幣収納部
207 紙幣回収カセット
210 筐体
214 紙幣受入部
214a 紙幣受入口
216 紙幣払出部
216a 紙幣取出口
230 紙幣釣銭機制御部
232 インターフェース
250 カバー部材
252 第2操作表示部
254 追加収納部
256 ロック機構
258 紙幣繰出機構
260 紙幣異常検知手段
300 POSレジスタ
302 表示部
302a 追加の表示部
304 操作部
330 POS制御部
332 インターフェース
334 記憶部
336 カードリーダライタ
338 印字部
350 バーコードスキャナ
500 店舗サーバ

Claims (11)

  1. 筐体内で貨幣を搬送する搬送部と、
    前記搬送部から送られた貨幣を収納するとともに収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部と、
    前記収納繰出部とは別に設けられ、少なくとも釣銭として用いられるべき硬貨を収納可能な硬貨用追加収納部と、
    を備えた、貨幣釣銭機。
  2. 前記貨幣釣銭機において異常が発生していることを検知する異常検知手段を更に備え、
    前記硬貨用追加収納部は、前記異常検知手段により異常が検知されたときに前記筐体の外部から当該硬貨用追加収納部にアクセスすることができるような構成となっている、請求項1記載の貨幣釣銭機。
  3. 開閉可能となっており前記硬貨用追加収納部を選択的に閉じるカバー部材および前記硬貨用追加収納部を閉じた状態で前記カバー部材をロックするロック機構を更に備え、
    前記異常検知手段により異常が検知されたときに前記ロック機構による前記カバー部材のロックが解除されることにより前記カバー部材を開くことができるようになっている、請求項2記載の貨幣釣銭機。
  4. 前記硬貨用追加収納部は、釣銭として用いられるべき紙幣も収納することができるような構成となっている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の貨幣釣銭機。
  5. 前記収納繰出部とは別に設けられ、釣銭として用いられるべき紙幣を収納可能な紙幣用追加収納部を更に備えた、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の貨幣釣銭機。
  6. 前記貨幣釣銭機において異常が発生しているときに硬貨および紙幣のうちどちらの種類の貨幣の異常であるかを判別する異常種類判別手段を更に備え、
    前記硬貨用追加収納部および前記紙幣用追加収納部は、それぞれ、前記異常種類判別手段により異常が判別された貨幣の種類に対応する前記硬貨用追加収納部または前記紙幣用追加収納部にアクセスすることができるような構成となっている、請求項5記載の貨幣釣銭機。
  7. 前記貨幣釣銭機において異常が発生しているときに硬貨および紙幣のうちどちらの種類の貨幣の異常であるかを判別する異常種類判別手段を更に備え、
    前記硬貨用追加収納部および前記紙幣用追加収納部は、それぞれ、前記異常種類判別手段により異常が判別された貨幣の種類に対応する前記硬貨用追加収納部または前記紙幣用追加収納部から前記搬送部に硬貨または紙幣を繰り出すことができるような構成となっており、前記硬貨用追加収納部または前記紙幣用追加収納部から前記搬送部に繰り出された硬貨または紙幣が釣銭として出金されるようになっている、請求項5記載の貨幣釣銭機。
  8. 釣銭として出金されるべき貨幣の金種毎の枚数または金額に係る情報を受け付ける出金情報受付手段を更に備え、
    前記異常検知手段により異常が検知されたときに、前記出金情報受付手段により少なくとも硬貨の出金処理に係る情報が受け付けられていることを条件として、前記ロック機構による前記カバー部材のロックが解除されるようになっている、請求項3記載の貨幣釣銭機。
  9. 貨幣の処理状況に関する情報を記憶する記憶部を更に備え、
    前記ロック機構による前記カバー部材のロックが解除されると、前記ロック機構による前記カバー部材のロックが解除されたという情報が前記記憶部に記憶されるようになっている、請求項3記載の貨幣釣銭機。
  10. 前記硬貨用追加収納部に収納されている貨幣の在高を管理する在高管理手段を更に備え、
    前記搬送部には、当該搬送部により搬送される貨幣を識別する識別部が設けられており、
    前記在高管理手段により管理される貨幣の在高と、前記硬貨用追加収納部に収納されている貨幣が前記識別部により識別されたときの識別結果とを比較する第1比較手段が設けられている、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の貨幣釣銭機。
  11. 筐体内で貨幣を搬送する搬送部、前記搬送部から送られた貨幣を収納するとともに収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部、および前記収納繰出部とは別に設けられ、少なくとも釣銭として用いられるべき硬貨を収納可能な硬貨用追加収納部を有する貨幣釣銭機と、
    前記貨幣釣銭機とは別に設けられ、当該貨幣釣銭機の管理を行う管理装置と、
    前記管理装置と通信可能に設けられ、少なくとも貨幣の入金処理を行う入金機と、
    を備えた貨幣処理システムであって、
    前記硬貨用追加収納部に収納されている貨幣の在高を管理する在高管理手段と、
    前記在高管理手段により管理される貨幣の在高と、前記貨幣釣銭機の前記硬貨用追加収納部から回収された貨幣が前記入金機に入金されたときの入金結果とを比較する第2比較手段と、
    を備えた、貨幣処理システム。
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