JP2017142309A - 結像光学素子及び空中表示装置並びに結像光学素子の製造方法 - Google Patents

結像光学素子及び空中表示装置並びに結像光学素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた品質の空中画像を得ることができる結像光学素子を提供する。【解決手段】透光性を有する基板21と、基板21の上に形成され、二次元的に区画された複数の開口部22aを有する隔壁22とを備え、複数の開口部22aの各々には、互いに交差する2つの反射面22a1が形成され、基板21と隔壁22との間には、反射膜23が形成されている。【選択図】図8

Description

本発明は、結像光学素子及びこれを備える空中表示装置、並びに、結像光学素子の製造方法に関する。
従来、ディスプレイに表示された2次元画像を空中画像として空中に表示することができる空中表示装置が提案されている(例えば特許文献1、2)。
空中画像表示装置では、ディスプレイに表示された画像から放たれる光を結像光学素子によって空中に結像させることで空中に空中画像を表示している。
特開2003−98479号公報 特開2015−225287号公報
しかしながら、従来の空中表示装置に用いられる結像光学素子では、迷光によって空中画像の品質が低下するという課題がある。
本発明は、優れた品質の空中画像を得ることができる結像光学素子及び空中表示装置並びに結像光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る結像光学素子の一態様は、透光性を有する基板と、前記基板の上に形成され、二次元的に区画された複数の開口部を有する隔壁とを備え、前記複数の開口部の各々の内面には、互いに交差する2つの反射面が形成され、前記基板と前記隔壁との間には、反射膜が形成されている。
また、本発明に係る空中表示装置の一態様は、上記の結像光学素子の一態様と、画像を表示する画像表示部とを備え、前記結像光学素子は、前記画像表示部に表示された画像を空中画像として空中に結像させる。
また、本発明に係る結像光学素子の製造方法の一態様は、透光性を有する基板を準備する工程と、前記基板の表面に反射膜を形成する工程と、前記反射膜の上に、二次元的に区画された複数の開口部を有する隔壁を形成する工程とを含み、前記複数の開口部の各々内面には、互いに交差する2つの反射面が形成されている。
本発明によれば、優れた品質の空中画像を得ることができる。
実施の形態に係る空中表示装置をキッチンに適用したときの適用例を示す図である。 実施の形態に係る空中表示装置をキッチンに適用したときの適用例を示す図である。 実施の形態に係る空中表示装置の原理を説明するための図である。 実施の形態に係る空中表示装置の外観図である。 実施の形態に係る結像光学素子を模式的に示す視図である。 図5の破線で囲まれる領域VIを拡大して示す実施の形態に係る結像光学素子の一部拡大断面斜視図である。 実施の形態に係る結像光学素子における単位素子の拡大斜視図である。 図6におけるVIII−VIII線における実施の形態に係る結像光学素子の断面図である。 実施の形態に係る結像光学素子の製造方法を説明するための図である。 比較例の結像光学素子の拡大断面図である。 実施の形態に係る結像光学素子の拡大断面図ある。 変形例1に係る空中表示装置の外観図である。 変形例2に係る空中表示装置の模式断面図である。 変形例3に係る空中表示装置をキッチンに適用したときの適用例を示す図である。 変形例4に係る空中表示装置をユニットバスに適用したときの適用例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺等は必ずしも一致しない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
まず、実施の形態に係る空中表示装置1の概要について、図1〜図3を用いて説明する。図1及び図2は、実施の形態に係る空中表示装置1をキッチン100に適用したときの適用例を模式的に示す模式図であり、図1は正面斜め方向から見たときのキッチン100の斜視図、図2は側方から見たときのキッチン100の一部断面図である。図3は、実施の形態に係る空中表示装置1の原理を説明するための図である。
図1及び図2に示すように、空中表示装置1は、キッチン100に適用することができる。この場合、キッチン100を使用するユーザUが空中表示装置1を利用することができる。
キッチン100は、例えばユーザUが調理をしたり食器を洗ったりするための設備である。具体的には、キッチン100は、システムキッチンであり、調理等の作業を行うためのキッチン台110と、キッチン台110の奥側に衝立状に配置されたキッチン壁120と、キッチン台110に組み込まれた流し台(シンク)130と、キッチン台110に併設された加熱調理器140と、キッチン台110の下方に設置された収納庫150とを備える。本実施の形態において、空中表示装置1は、キッチン壁120に組み込まれている。
空中表示装置1は、空中の所定の表示領域2(空間領域)に画像を表示するための空間表示装置である。図1及び図2において、表示領域2は、キッチン台110の上方かつキッチン壁120の前方に位置する空間領域である。空中の表示領域2に表示された画像は、空中画像3であり、図2に示すように、キッチン壁120の前方に立つユーザUによって視認される。空中表示装置1は、例えば、表示領域2に料理のレシピ等の空中画像3を表示する。これにより、ユーザUは、空中画像3として表示されたレシピ等を見ながら調理することができる。なお、詳細は後述するが、空中の表示領域2に表示された空中画像3は、ユーザUによって操作することができる。例えば、ユーザUによって空中画像3の表示内容を変更することができる。
図3に示すように、空中表示装置1は、ディスプレイ10と、結像光学素子20とを備えており、ディスプレイ10に表示された2次元画像を空中画像3として立体的に空中に表示する。つまり、空中表示装置1は、空中に浮かび上がった状態で画像(空中画像3)を表示することができる。
なお、本実施の形態において、画像(映像)は、静止画像及び動画像のいずれであってもよく、例えば、空中表示装置1に記憶されたコンテンツ映像、テレビ番組の放送中の映像や録画映像、BDやDVD等の再生映像、又は、インターネット画像等である。
ディスプレイ10は、画像を表示(出力)する画像表示部の一例であり、例えば液晶表示装置、有機EL表示装置又はLED表示装置等の2次元画像を表示するフラットパネルディスプレイである。ディスプレイ10は、ディスプレイ10に入力された画像が表示される表示面を有する。ディスプレイ10の表示面には、空中画像3として空中に表示するための画像が表示される。
ディスプレイ10の表示面は、マトリクス状に複数の画素が設けられた画素領域である。ディスプレイ10の表示面には、例えば1フレームの画像が表示される。
結像光学素子20は、ディスプレイ10に表示された画像を空中画像3として空中に結像させる光学デバイスである。結像光学素子20は、いわゆる反射型面対称結像素子であり、入射する光を透過及び反射することで結像光学素子20を対象軸として1:1で空中に実像を形成する。
図2に示すように、このように構成される空中表示装置1は、ディスプレイ10及び結像光学素子20が筐体30に収納されてユニット化されている。つまり、本実施の形態において、空中表示装置1は、ユニットとしてキッチン100に組み込まれている。ディスプレイ10及び結像光学素子20は、保持手段等によって筐体30内の所定の位置に保持されている。
図4に示すように、筐体30の外形は、略直方体状であり、例えば金属材料又は樹脂材料によって構成される。図4は、実施の形態に係る空中表示装置1の外観図である。なお、筐体30の外形は、略直方体状に限るものではなく、略円柱状等であってもよい。
また、筐体30には、ディスプレイ10に表示される画像から放たれる光を外部に取り出すための開口が設けられており、この開口には、ガラス製又は透明樹脂製の透光プレート31が設けられている。
このように、空中表示装置1をユニット化することで設置作業を容易に行うことができる。また、空中表示装置1をユニット化することで、ディスプレイ10及び結像光学素子20を設置者が素手などで直接触らずに済むため、指紋又は異物等の汚れディスプレイ10及び結像光学素子20に付着することを抑制できる。これにより、汚れによって空中画像3が不鮮明化すること等を抑制できる。
また、図2及び図4に示すように、空中表示装置1は、さらに、操作検知部40と、制御部50とを備える。
操作検知部40は、空中画像3に対するユーザUの操作を検知する機能を有する。例えば、空中画像3が表示される表示領域2内の位置に応じて予めユーザ操作領域が設定されており、操作検知部40は、空中画像3の一部としてユーザ操作領域に表示された操作ボタン等のGUI(Graphical User Interface)をユーザUが操作した場合に、当該GUIに対応した操作(指示)があったと検知する。これにより、ユーザUは、空中に表示された空中画像3を操作することができる。例えば、ユーザUの操作によって、空中画像3が別の画像に変更される。なお、ユーザ操作領域は、例えば表示領域2に略一致しており、ユーザUが空中画像3に触れるように操作した場合に、その操作を検知するための領域である。
操作検知部40は、例えば、モーションセンサである。モーションセンサは、例えば赤外光を発する赤外LEDとイメージセンサとを備えており、赤外LEDが発した赤外光のユーザUの指による反射光をイメージセンサで受光することで、ユーザUの操作を検知する。なお、モーションセンサは、ステレオカメラ、又は、TOF(Time Of Flight)式の距離センサ等でもよい。
制御部50は、各種制御処理及び演算処理等を行う情報処理装置であり、システムLSI(Large Scale Integration)又はマイクロコンピュータ等の制御回路によって実現される。
制御部50は、操作検知部40で検知されたユーザUの操作に応じてディスプレイ10で表示する画像を制御する機能を有する。例えば、ユーザUが空中画像3の一部としてユーザ操作領域に表示された操作ボタンを操作したことを操作検知部40が検知した場合、制御部50は、操作検知部40で検知されたユーザUの操作内容にしたがって、ディスプレイ10で表示する画像を制御する。これにより、ユーザUの操作に応じてディスプレイ10で表示する画像が変更され、これに連動して空中画像3の表示内容も変更される。
なお、図示しないが、空中表示装置1は、記憶部(メモリ)を備えていてもよい。この記憶部には、ディスプレイ10に表示するための映像コンテンツが記憶されていてもよいし、処理部60での処理を実行するためのアプリケーションプログラム等が記憶されていてもよい。
次に、本実施の形態における結像光学素子20の詳細構成について、図5〜図8を用いて説明する。図5は、実施の形態に係る結像光学素子20を模式的に示す斜視図である。図6は、図5の破線で囲まれる領域VIを拡大して示す同結像光学素子20の一部拡大断面斜視図である。図7は、同結像光学素子20における単位素子の拡大斜視図である。図8は、図6におけるVIII−VIII線における同結像光学素子20の断面図である。
図5に示すように、結像光学素子20は平板状のプレートである。結像光学素子20は、入射する複数の光の各々を反射して透過するリフレクタアレイ装置であって、図6に示すように、透光性を有する基板21と、基板21の上に形成された隔壁22と、基板21と隔壁22との間に形成された反射膜23とを備える。
基板21は、ガラス基板又は透明樹脂基板等の透光性基板である。基板21は、隔壁22を支持している。基板21の形状は、矩形板状であるが、これに限るものではない。
隔壁22は、透光性樹脂材料によって構成された樹脂壁であり、例えば、アクリル系又はエポキシ系の透明樹脂材料を用いて形成されている。隔壁22は、二次元的に区画された複数の開口部22aを有する。隔壁22は、平面視において格子状に形成されている。したがって、複数の開口部22aは、マトリクス状に形成されている。
各開口部22aは、基板21の厚み方向に貫通する貫通孔である。隔壁22における各開口部22aは、結像光学素子20の単位素子を構成している。本実施の形態において、各開口部22aは、直方体であり、例えば、平面視形状が1辺100μm〜120μmの正方形で、深さが100μm〜120μmである。
反射膜23は、基板21と隔壁22との接合面に形成されている。具体的には、基板21と隔壁22との間にのみ形成されており、隔壁22の開口部22aが形成された部分には形成されていない。つまり、反射膜23は、隔壁22の複数の開口部22aの各々に対応した複数の開口部を有する。反射膜23は、全反射膜であり、例えば、アルミニウム、銀、タングステン又はモリブデン等を用いて形成された金属膜である。
複数の開口部22aの各々の内面(表面)には、互いに交差する2つの反射面22a1が形成されている。複数の開口部22aの各々は、平面視において矩形であり、4つの内面を有する。つまり、各開口部22aにおいて互いに交差する2つの反射面22a1は、直交している。本実施の形態では、各開口部22aの4つの内面の全てに反射面22a1が形成されている。
隔壁22の複数の開口部22aの各々の内面には反射膜として金属膜24が形成されている。つまり、各開口部22aにおける互いに交差する2つの反射面22a1は、金属膜24の表面である。具体的には、各開口部22aの4つの内面の全てに金属膜24が形成されている。
本実施の形態において、金属膜24の表面は、鏡面(マイクロミラー)である。金属膜24は、反射性を有する金属材料によって構成されており、例えば、アルミニウム又は銀等を用いて形成されている。
このように構成される結像光学素子20は、基板21がディスプレイ10側に位置するように配置されている。これにより、ディスプレイ10に表示された画像から放たれて結像光学素子20に入射する光は、基板21から入射し、基板21を透過して隔壁22に入射する。隔壁22に入射した光は、図7に示すように、隔壁22の各開口部22aの反射面22a1のうちの隣接する2つの反射面22a1(直交する2つの反射面22a1)で順次反射して開口部22aから出射する。具体的には、隔壁22に入射した光は、隔壁22の4つの内面に形成された金属膜24のうちの直交する2つの金属膜24の表面で1回ずつ反射する。
このように、空中表示装置1では、図3に示すように、ディスプレイ10に表示された画像から放たれる無数の光線が、円錐状に広がってその一つ一つが結像光学素子20に入射し、結像光学素子20の開口部22aの反射面22a1のうち隣接する2つの反射面22a1で反射して結像することで、空中画像3として鏡像が空中に投影される。この場合、結像光学素子20は、ディスプレイ10の表示面と面対称となる位置に、ディスプレイ10の表示面に表示される画像の空中画像3(鏡像)を形成する。したがって、結像光学素子20からディスプレイ10までの距離と、結像光学素子20から空中画像3までの距離とは等しく、ディスプレイ10の表示面に表示される画像の大きさと空中画像3の大きさも等しい。
次に、結像光学素子20の製造方法について、図9を用いて説明する。図9は、実施の形態に係る結像光学素子20の製造方法を説明するための図である。図9において、左側の図は、同結像光学素子20の製造方法の各工程の断面図であり、右側の図は、同結像光学素子20の製造方法の各工程の断面斜視図である。なお、図9では、結像光学素子20における隔壁22の単位素子のみを示しているが、全ての単位素子が同時に形成される。
まず、図9の(a1)及び(b1)に示すように、基板21を準備する。本実施の形態では、基板21としてガラス基板を用いている。
次に、図9の(a2)及び(b2)に示すように、基板21の表面に反射膜23を形成する。本実施の形態において、反射膜23は金属膜であり、例えばスパッタ法又は蒸着法等によって基板21に反射膜23を成膜することができる。
次に、図9の(a3)及び(b3)に示すように、反射膜23の上に、開口部22aを有する隔壁22を形成する。隔壁22は、透明樹脂材料によって構成されており、例えばフォトリソグラフィー法又はインプリント法等によって形成することができる。なお、図9の(a3)及び(b3)では、1つの開口部22aのみを図示しているが、反射膜23の上には、二次元的に区画された複数の開口部22aを有する隔壁22が形成される。
次に、図9の(a4)及び(b4)に示すように、隔壁22の各開口部22aの表面に、表面が互いに交差する2つの反射面を含む金属膜24を形成する。金属膜24は、例えばスパッタ法又は蒸着法等によって隔壁22の内面に成膜することができる。これにより、隔壁22の複数の開口部22aの各々に、金属膜24の表面として、互いに交差する2つの反射面22a1が形成される。本実施の形態において、金属膜24は、各開口部22aの4つの内面の全てに形成される。
次に、図9の(a5)及び(b5)に示すように、隔壁22をマスクとして反射膜23を除去する。本実施の形態では、隔壁22の内面に金属膜24が形成されているので、隔壁22及び金属膜24をマスクとして反射膜23を除去している。これにより、隔壁22及び金属膜24と基板21との間の領域以外の反射膜23を除去することができる。この結果、隔壁22及び金属膜24と基板21との間の領域のみに反射膜23を選択的に残すことができる。反射膜23の除去は、例えば反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)等のドライエッチング法等によって行うことができる。
次に、本実施の形態における結像光学素子20の効果について、図10及び図11を用いて説明する。図10は、比較例の結像光学素子20Xの拡大断面図である。図11は、実施の形態に係る結像光学素子20の拡大断面図ある。
図10に示すように、比較例の結像光学素子20Xでは、基板21と隔壁22との間に反射膜23が形成されていない。これにより、基板21に入射した光のうち隔壁22の基板21側の面に向かう光L2は、隔壁22の基板21側の面から隔壁22の内部に侵入する。この結果、隔壁22に侵入した光L2が迷光(不要光)となって空中画像3がぼけてしまい、画像不良が発生する場合がある。
特に、隔壁22の開口部22aの表面に金属膜24が形成されていると、隔壁22の基板21側の面から隔壁22に侵入した光L2は、金属膜24で反射される。このため、隔壁22に侵入した光L2は、隔壁22の基板21側とは反対側の端部の面から出射して迷光となりやすい。この結果、空中画像3の画像不良が発生しやすい。
これに対して、図11に示すように、実施の形態に係る結像光学素子20では、基板21と隔壁22との間に反射膜23が形成されている。これにより、基板21に入射した光のうち隔壁22の基板21側の面に向かう光L2を反射膜23によって反射することができる。したがって、隔壁22の基板21側の面から迷光となる光L2が隔壁22に侵入することを抑制できる。この結果、空中画像3がぼけることを抑制できるので、画像不良の発生を抑制できる。
なお、図10及び図11において、基板21に入射した光のうち開口部22aに向かう光L1は、空中画像3として結像される光(必要な光)である。
(まとめ)
以上、本実施の形態に係る結像光学素子20によれば、基板21と複数の開口部22aを有する隔壁22とを備え、複数の開口部22aの各々には互いに交差する2つの反射面22a1が形成され、基板21と隔壁22との間には反射膜23が形成されている。
これにより、隔壁22の基板21側の面から迷光となる光が隔壁22に侵入することを抑制できるので、空中画像3がぼける等して画像不良が発生を抑制することができる。したがって、優れた品質の空中画像3を得ることができる結像光学素子20を実現できる。
また、本実施の形態において、複数の開口部22aの各々の表面には金属膜24が形成され、互いに交差する2つの反射面22a1は、金属膜24の表面である。
上記のように、各開口部22aの表面に反射面22a1となる金属膜24を形成すると、空中画像3の画像不良が発生しやすいが、本実施の形態では、基板21と隔壁22との間に反射膜23が形成されているので、空中画像3の画像不良の発生を効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態において、複数の開口部22aの各々は、平面視において矩形であり、4つの内面を有し、この4つの内面のうちの2つには、互いに直交する2つの反射面22a1が形成されている。
これにより、各開口部22aにおいて互いに交差する2つの反射面22a1は、直交する。したがって、互いに直交する2つの反射面22a1が形成された開口部22aを有する結像光学素子20を容易に得ることができる。
また、本実施の形態において、開口部22aの4つの内面の全てに反射面22a1が形成されている。
これにより、互いに直交する2つの反射面22a1が形成された開口部22aを一層容易に形成することができる。
また、本実施の形態において、隔壁22は、平面視において格子状であり、複数の開口部22aは、マトリクス状に形成されている。
これにより、優れた品質の空中画像3を容易に得ることができるとともに、複数の開口部22aを有する隔壁22を容易に形成することができる。
また、本実施の形態に係る空中表示装置1によれば、上記の結像光学素子20と、画像を表示するディスプレイ10とを備えており、結像光学素子20は、ディスプレイ10に表示された画像を空中画像3として空中に結像させる。
このように、基板21と隔壁22との間に反射膜23が形成された結像光学素子20を用いることにより、優れた品質の空中画像3を表示することができる空中表示装置1を実現できる。
また、本実施の形態において、空中表示装置1は、さらに、空中画像3に対するユーザUの操作を検知する操作検知部40と、操作検知部40で検知されたユーザUの操作に応じてディスプレイ10で表示する画像を制御する制御部50とを備える。
これにより、ユーザUが空中画像3を操作したときに、操作検知部40によって空中画像3に対するユーザUの操作が検知され、制御部50によって操作検知部40で検知されたユーザUの操作に応じてディスプレイ10で表示する画像が制御される。したがって、ユーザUの操作に応じてディスプレイ10で表示する画像が変更され、これに連動して空中画像3の表示内容も変更される。
また、本実施の形態に係る結像光学素子20の製造方法によれば、基板21を準備する工程と、基板21の表面に反射膜23を形成する工程と、反射膜23の上に、二次元的に区画された複数の開口部22aを有する隔壁22を形成する工程とを含み、複数の開口部22aの各々には、互いに交差する2つの反射面22a1が形成されている。
これにより、基板21と隔壁22との間に反射膜23が形成された結像光学素子20を容易に製造することができる。
また、本実施の形態における結像光学素子20の製造方法は、隔壁22を形成する工程の後に、複数の開口部22aの各々における隔壁22の表面に、表面が2つの反射面22a1を含む金属膜24を形成する工程を含む。
これにより、隔壁22の内面に金属膜24が形成された結像光学素子20を容易に製造することができる。
また、本実施の形態における結像光学素子20の製造方法は、さらに、隔壁22を形成する工程の後に、隔壁22をマスクとして反射膜23を除去する工程を含む。
これにより、隔壁22と基板21との間の領域に反射膜23を選択的に残すことができるので、基板21と隔壁22との間にのみ反射膜23が形成された結像光学素子20を容易に製造することができる。
(変形例等)
以上、本発明に係る結像光学素子及び空中表示装置並びに結像光学素子の製造方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態において、結像光学素子20に入射する光は、基板21を透過してから隔壁22に入射したが、これに限るものではない。
また、上記実施の形態において、空中画像3に対するユーザUの操作に対応する制御部50の制御は、操作検知部40によってユーザUの操作を検知することで行ったが、これに限るものではない。例えば、図12に示すように、筐体30に設けられたスイッチ70によって、制御部50を直接制御してもよい。スイッチ70は、例えば、メカニカルスイッチ(押しボタン等)、タッチセンサ、又は、非接触センサ等である。なお、スイッチ70には、ディスプレイ10の表示のオン及びオフを切り替えるための電源用のスイッチが含まれていてもよい。このように、空中表示装置がスイッチ70を備えることで、例えば、空中画像3が表示されない場合、又は、故障等によって操作検知部40が機能しない場合等でも、ユーザUからの操作を受け付けることができる。これにより、ユーザ利便性を高めることができる。
また、上記実施の形態では、ディスプレイ10及び結像光学素子20の位置又は角度については変更させなかったが、これに限るものではない。例えば、図13に示すように、ディスプレイ10及び結像光学素子20の位置又は角度を微調整できるように、筐体30内にモータ等の制御機構を設けてもよい。これにより、ユーザUの身長又はユーザUの位置に一層適した空中画像3にすることができるので、ユーザUにとって見やすい空中画像3で表示することができる。なお、筐体30内には、レンズ等の光学系を設けてもよい。
また、上記実施の形態において、空中表示装置1は、キッチン壁120に組み込まれていたが、これに限るものではない。例えば、図14に示すように、空中表示装置1Aは、キッチン台110に組み込まれていてもよい。なお、この場合も、上記実施の形態と同様に、ディスプレイ10は、表示面が結像光学素子20の主面に対して傾斜するように配置されているが、図14に示される空中表示装置1Aでは、上記実施の形態とは反対に、ディスプレイ10は、ディスプレイ10の表示面の上端と結像光学素子20との距離がディスプレイ10の表示面の下端と結像光学素子20との距離が大きくなるように配置されている。
また、上記実施の形態において、空中表示装置1Bは、キッチン100に適用したが、これに限るものではない。例えば、図15に示すように、空中表示装置1は、ユニットバス200に適用してもよい。具体的には、空中表示装置1は、ユニットバス200のバス壁210に組み込まれていてもよい。これにより、ユーザUは、浴槽220に浸かった状態で空中画像3を視認することができる。
また、本発明は、空中表示装置として実現できるだけではなく、空中表示装置の各構成要素が行う処理をステップとして含むプログラム、及び、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現することもできる。
なお、その他、上記実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 空中表示装置
3 空中画像
10 ディスプレイ(画像表示部)
20 結像光学素子
21 基板
22 隔壁
22a 開口部
22a1 反射面
23 反射膜
24 金属膜
40 操作検知部
50 制御部

Claims (10)

  1. 透光性を有する基板と、
    前記基板の上に形成され、二次元的に区画された複数の開口部を有する隔壁とを備え、
    前記複数の開口部の各々の内面には、互いに交差する2つの反射面が形成され、
    前記基板と前記隔壁との間には、反射膜が形成されている、
    結像光学素子。
  2. 前記複数の開口部の各々の内面には金属膜が形成され、
    前記2つの反射面は、前記金属膜の表面である、
    請求項1に記載の結像光学素子。
  3. 前記複数の開口部の各々は、平面視において矩形であり、4つの内面を有し、
    前記4つの内面のうちの2つには、前記2つの反射面が形成されている、
    請求項1又は2に記載の結像光学素子。
  4. 前記4つの内面の全てに反射面が形成されている、
    請求項3に記載の結像光学素子。
  5. 前記複数の開口部は、マトリクス状に形成されている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の結像光学素子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の結像光学素子と、
    画像を表示する画像表示部とを備え、
    前記結像光学素子は、前記画像表示部に表示された画像を空中画像として空中に結像させる、
    空中表示装置。
  7. さらに、
    前記空中画像に対するユーザの操作を検知する操作検知部と、
    前記操作検知部で検知されたユーザの操作に応じて前記画像表示部で表示する画像を制御する制御部と、を備える、
    請求項6に記載の空中表示装置。
  8. 透光性を有する基板を準備する工程と、
    前記基板の表面に反射膜を形成する工程と、
    前記反射膜の上に、二次元的に区画された複数の開口部を有する隔壁を形成する工程とを含み、
    前記複数の開口部の各々内面には、互いに交差する2つの反射面が形成されている、
    結像光学素子の製造方法。
  9. 前記隔壁を形成する工程の後に、前記複数の開口部の各々の内面に、表面が前記2つの反射面を含む金属膜を形成する工程を含む、
    請求項8に記載の結像光学素子の製造方法。
  10. さらに、前記隔壁を形成する工程の後に、前記隔壁をマスクとして前記反射膜を除去する工程を含む
    請求項8又は9に記載の結像光学素子の製造方法。
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