JP2017161733A - 結像光学素子及び空中表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた品質の空中画像を得ることができる結像光学素子等を提供する。【解決手段】結像光学素子20は、透光性を有する基板21と、基板21の上に形成され、二次元的に区画された複数の開口部22aを構成する隔壁22とを備え、複数の開口部22aの各々の内面には、互いに交差する2つの反射面が形成され、隔壁22の少なくとも一部には、遮光部材22bが含まれている。【選択図】図11
Description
本発明は、結像光学素子及びこれを備える空中表示装置に関する。
従来、ディスプレイに表示された2次元画像を空中画像として空中に表示することができる空中表示装置が提案されている(例えば特許文献1、2)。
空中画像表示装置では、ディスプレイに表示された画像から放たれる光を結像光学素子によって空中に結像させることで空中に画像(空中画像)を表示している。
しかしながら、従来の空中表示装置に用いられる結像光学素子では、迷光によって空中画像の品質が低下するという課題がある。
本発明は、優れた品質の空中画像を得ることができる結像光学素子及び空中表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る結像光学素子の一態様は、透光性を有する基板と、前記基板の上に形成され、二次元的に区画された複数の開口部を構成する隔壁とを備え、前記複数の開口部の各々の内面には、互いに交差する2つの反射面が形成され、前記隔壁の少なくとも一部には、遮光部材が含まれている。
また、本発明に係る空中表示装置の一態様は、上記の結像光学素子と、画像を表示する画像表示部とを備え、結像光学素子は、前記画像表示部に表示された画像を空中画像として空中に結像させる。
本発明によれば、優れた品質の空中画像を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺等は必ずしも一致しない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1に係る空中表示装置1の概要について、図1〜図3を用いて説明する。図1及び図2は、実施の形態1に係る空中表示装置1をキッチン100に適用したときの適用例を模式的に示す模式図であり、図1は正面斜め方向から見たときのキッチン100の斜視図、図2は側方から見たときのキッチン100の一部断面図である。図3は、実施の形態1に係る空中表示装置1の原理を説明するための図である。
まず、実施の形態1に係る空中表示装置1の概要について、図1〜図3を用いて説明する。図1及び図2は、実施の形態1に係る空中表示装置1をキッチン100に適用したときの適用例を模式的に示す模式図であり、図1は正面斜め方向から見たときのキッチン100の斜視図、図2は側方から見たときのキッチン100の一部断面図である。図3は、実施の形態1に係る空中表示装置1の原理を説明するための図である。
図1及び図2に示すように、空中表示装置1は、キッチン100に適用することができる。この場合、キッチン100を使用するユーザUが空中表示装置1を利用することができる。
キッチン100は、例えばユーザUが調理をしたり食器を洗ったりするための設備である。具体的には、キッチン100は、システムキッチンであり、調理等の作業を行うためのキッチン台110と、キッチン台110の奥側に衝立状に配置されたキッチン壁120と、キッチン台110に組み込まれた流し台(シンク)130と、キッチン台110に併設された加熱調理器140と、キッチン台110の下方に設置された収納庫150とを備える。本実施の形態において、空中表示装置1は、キッチン壁120に組み込まれている。
空中表示装置1は、空中の所定の表示領域2(空間領域)に画像を表示するための空間表示装置である。図1及び図2において、表示領域2は、キッチン台110の上方かつキッチン壁120の前方に位置する空間領域である。空中の表示領域2に表示された画像は、空中画像3であり、図2に示すように、キッチン壁120の前方に立つユーザUによって視認される。空中表示装置1は、例えば、表示領域2に料理のレシピ等の空中画像3を表示する。これにより、ユーザUは、空中画像3として表示されたレシピ等を見ながら調理することができる。なお、詳細は後述するが、空中の表示領域2に表示された空中画像3は、ユーザUによって操作することができる。例えば、ユーザUによって空中画像3の表示内容を変更することができる。
図3に示すように、空中表示装置1は、ディスプレイ10と、結像光学素子20とを備えており、ディスプレイ10に表示された2次元画像を空中画像3として立体的に空中に表示する。つまり、空中表示装置1は、空中に浮かび上がった状態で画像(空中画像3)を表示することができる。
なお、本実施の形態において、画像(映像)は、静止画像及び動画像のいずれであってもよく、例えば、空中表示装置1に記憶されたコンテンツ映像、テレビ番組の放送中の映像や録画映像、BDやDVD等の再生映像、又は、インターネット画像等である。
ディスプレイ10は、画像を表示(出力)する画像表示部の一例であり、例えば液晶表示装置、有機EL表示装置又はLED表示装置等の2次元画像を表示するフラットパネルディスプレイである。ディスプレイ10は、ディスプレイ10に入力された画像が表示される表示面を有する。ディスプレイ10の表示面には、空中画像3として空中に表示するための画像が表示される。
ディスプレイ10の表示面は、マトリクス状に複数の画素が設けられた画素領域である。ディスプレイ10の表示面には、例えば1フレームの画像が表示される。
結像光学素子20は、ディスプレイ10に表示された画像を空中画像3として空中に結像させる光学デバイスである。結像光学素子20は、いわゆる反射型面対称結像素子であり、入射する光を透過及び反射することで結像光学素子20を対象軸として1:1で空中に実像を形成する。
図2に示すように、このように構成される空中表示装置1は、ディスプレイ10及び結像光学素子20が筐体30に収納されてユニット化されている。つまり、本実施の形態において、空中表示装置1は、ユニットとしてキッチン100に組み込まれている。ディスプレイ10及び結像光学素子20は、保持手段等によって筐体30内の所定の位置に保持されている。
図4に示すように、筐体30の外形は、略直方体状であり、例えば金属材料又は樹脂材料によって構成される。図4は、実施の形態1に係る空中表示装置1の外観図である。なお、筐体30の外形は、略直方体状に限るものではなく、略円柱状等であってもよい。
また、筐体30には、ディスプレイ10に表示される画像から放たれる光を外部に取り出すための開口が設けられており、この開口には、ガラス製又は透明樹脂製の透光プレート31が設けられている。
このように、空中表示装置1をユニット化することで設置作業を容易に行うことができる。また、空中表示装置1をユニット化することで、ディスプレイ10及び結像光学素子20を設置者が素手などで直接触らずに済むため、指紋又は異物等の汚れディスプレイ10及び結像光学素子20に付着することを抑制できる。これにより、汚れによって空中画像3が不鮮明化すること等を抑制できる。
また、図2及び図4に示すように、空中表示装置1は、さらに、操作検知部40と、制御部50とを備える。
操作検知部40は、空中画像3に対するユーザUの操作を検知する機能を有する。例えば、空中画像3が表示される表示領域2内の位置に応じて予めユーザ操作領域が設定されており、操作検知部40は、空中画像3の一部としてユーザ操作領域に表示された操作ボタン等のGUI(Graphical User Interface)をユーザUが操作した場合に、当該GUIに対応した操作(指示)があったと検知する。これにより、ユーザUは、空中に表示された空中画像3を操作することができる。例えば、ユーザUの操作によって、空中画像3が別の画像に変更される。なお、ユーザ操作領域は、例えば表示領域2に略一致しており、ユーザUが空中画像3に触れるように操作した場合に、その操作を検知するための領域である。
操作検知部40は、例えば、モーションセンサである。モーションセンサは、例えば赤外光を発する赤外LEDとイメージセンサとを備えており、赤外LEDが発した赤外光のユーザUの指による反射光をイメージセンサで受光することで、ユーザUの操作を検知する。なお、モーションセンサは、ステレオカメラ、又は、TOF(Time Of Flight)式の距離センサ等でもよい。
制御部50は、各種制御処理及び演算処理等を行う情報処理装置であり、システムLSI(Large Scale Integration)又はマイクロコンピュータ等の制御回路によって実現される。
制御部50は、操作検知部40で検知されたユーザUの操作に応じてディスプレイ10で表示する画像を制御する機能を有する。例えば、ユーザUが空中画像3の一部としてユーザ操作領域に表示された操作ボタンを操作したことを操作検知部40が検知した場合、制御部50は、操作検知部40で検知されたユーザUの操作内容にしたがって、ディスプレイ10で表示する画像を制御する。これにより、ユーザUの操作に応じてディスプレイ10で表示する画像が変更され、これに連動して空中画像3の表示内容も変更される。
なお、図示しないが、空中表示装置1は、記憶部(メモリ)を備えていてもよい。この記憶部には、ディスプレイ10に表示するための映像コンテンツが記憶されていてもよいし、処理部60での処理を実行するためのアプリケーションプログラム等が記憶されていてもよい。
次に、本実施の形態における結像光学素子20の詳細構成について、図5〜図8を用いて説明する。図5は、実施の形態1に係る結像光学素子20を模式的に示す斜視図である。図6は、図5の破線で囲まれる領域VIを拡大して示す同結像光学素子20の一部拡大断面斜視図である。図7は、同結像光学素子20における単位素子の拡大斜視図である。図8は、図5におけるVIII−VIII線における同結像光学素子20の断面図である。
図5に示すように、結像光学素子20は平板状のプレートである。結像光学素子20は、入射する複数の光(光線)の各々を反射して透過するリフレクタアレイ装置である。本実施の形態において、結像光学素子20は、交差する2つの面で光を反射させる二面コーナーリフレクタアレイ装置である。
図6及び図8に示すように、結像光学素子20は、透光性を有する基板21と、基板21の上に形成された隔壁22とを備える。
基板21は、ガラス基板又は透明樹脂基板等の透光性基板である。基板21は、隔壁22を支持している。基板21の形状は、例えば矩形板状であるが、これに限るものではない。
隔壁22は、凹凸構造であり、図6に示すように、二次元的に区画された複数の開口部22aを構成している。本実施の形態において、隔壁22は、平面視において格子状に形成されている。したがって、複数の開口部22aは、マトリクス状に形成されている。図8に示すように、隔壁22の幅Wに対する隔壁22の高さHの比(隔壁22のアスペクト比(H/W))は、例えば0.5〜10である。
図6〜図8に示すように、各開口部22aは、基板21の厚み方向に貫通する貫通孔である。隔壁22における各開口部22aは、結像光学素子20の単位素子を構成している。本実施の形態において、各開口部22aは、直方体であり、例えば、平面視形状が1辺100μm〜120μmの正方形で、深さが100μm〜120μmである。
複数の開口部22aの各々の内面(表面)には、互いに交差する2つの反射面22a1が形成されている。複数の開口部22aの各々は、平面視において矩形であり、4つの内面を有する。つまり、各開口部22aにおいて互いに交差する2つの反射面22a1は、直交している。本実施の形態では、各開口部22aの4つの内面の全てに反射面22a1が形成されている。
隔壁22の複数の開口部22aの各々の内面には反射膜として金属膜23が形成されている。つまり、金属膜23は隔壁22の側面に形成されており、各開口部22aにおける互いに交差する2つの反射面22a1は金属膜23の表面となっている。具体的には、各開口部22aの4つの内面の全てに金属膜23が形成されている。つまり、金属膜23は、隔壁22の両側面に形成されている。
本実施の形態において、金属膜23の表面は、鏡面(マイクロミラー)である。金属膜23は、反射性を有する金属材料によって構成されており、例えば、アルミニウム又は銀等を用いて形成されている。
隔壁22の少なくとも一部には、遮光部材22bが含まれている。本実施の形態において、隔壁22の全体が遮光部材22bによって構成されている。
遮光部材22bは、遮光性樹脂によって構成された樹脂壁である。遮光部材22bを構成する遮光性樹脂としては、例えばブラックマトリクス用の黒色樹脂を用いることができる。この場合、ブラックマトリクス用の黒色樹脂としては、例えばネガ型又はポジ型の感光性黒色樹脂材料(ブラックレジスト)を用いることができる。
なお、遮光部材22bを構成する材料としては、可視光を吸収できるものであればよく、例えばカラーフィルタ等に用いられる樹脂材料であってもよい。また、遮光部材22bを構成する遮光性樹脂は、感光性を有する感光性樹脂に限るものではないが、遮光部材22bとして感光性樹脂を用いることで、フォトリソグラフィー法によるパターニングによって隔壁22(遮光部材22b)を容易に形成することができる。
このように構成される結像光学素子20は、基板21がディスプレイ10側に位置するように配置されている。これにより、ディスプレイ10に表示された画像から放たれて結像光学素子20に入射する光は、基板21から入射し、基板21を透過して隔壁22に入射する。隔壁22に入射した光は、図7に示すように、隔壁22の各開口部22aの反射面22a1のうちの隣接する2つの反射面22a1(直交する2つの反射面22a1)で順次反射して開口部22aから出射する。具体的には、隔壁22に入射した光は、隔壁22の4つの内面に形成された金属膜23のうちの直交する2つの金属膜23の表面で1回ずつ反射する。
このように、空中表示装置1では、図3に示すように、ディスプレイ10に表示された画像から放たれる無数の光線が、円錐状に広がってその一つ一つが結像光学素子20に入射し、結像光学素子20の開口部22aの反射面22a1のうち隣接する2つの反射面22a1で反射して結像することで、空中画像3として鏡像が空中に投影される。この場合、結像光学素子20は、ディスプレイ10の表示面と面対称となる位置に、ディスプレイ10の表示面に表示される画像の空中画像3(鏡像)を形成する。したがって、結像光学素子20からディスプレイ10までの距離と、結像光学素子20から空中画像3までの距離とは等しく、ディスプレイ10の表示面に表示される画像の大きさと空中画像3の大きさも等しい。
次に、結像光学素子20の製造方法について、図9を用いて説明する。図9は、実施の形態1に係る結像光学素子20の製造方法を説明するための図である。図9において、左側の図は、同結像光学素子20の製造方法の各工程の断面図であり、右側の図は、同結像光学素子20の製造方法の各工程の断面斜視図である。なお、図9では、結像光学素子20における隔壁22の単位素子のみを示しているが、全ての単位素子が同時に形成される。
まず、図9の(a1)及び(b1)に示すように、基板21を準備する。本実施の形態では、基板21としてガラス基板を用いている。
次に、基板21の上に隔壁22を形成する。本実施の形態では、フォトリソグラフィー法によって隔壁22を形成している。
具体的には、まず、図9の(a2)及び(b2)に示すように、基板21の表面に遮光材料層22bLを形成する。本実施の形態において、遮光材料層22bLは、ネガ型の感光性黒色樹脂材料(フォトレジスト)であり、例えば感光性黒色樹脂材料を塗布することで基板21の全面に遮光材料層22bLを形成する。感光性黒色樹脂材料を塗布した後は、必要に応じて感光性黒色樹脂材料を仮硬化してもよい。
その後、図9の(a3)及び(b3)に示すように、開口を有するマスクMSKを介して遮光材料層22bLを露光する。これにより、マスクMSKの開口に対応する遮光材料層22bLの部分が露光される。
その後、マスクMSKを除去して、現像液で遮光材料層22bLを現像する。これにより、遮光材料層22bLの露光されていない部分がエッチング除去される。その後、UV光を照射することで遮光材料層22bLを硬化させる。
この結果、図9の(a4)及び(b4)に示すように、基板21の上に、開口部22aを有する隔壁22(遮光部材22b)が形成される。なお、図9の(a4)及び(b4)では、1つの開口部22aのみを図示しているが、基板21の上には、二次元的に区画された複数の開口部22aを有する隔壁22が形成される。
次に、隔壁22の内面に金属膜23を形成する。具体的には、図9の(a5)及び(b5)に示すように、隔壁22の各開口部22aの表面に、表面が互いに交差する2つの反射面を含む金属膜23を形成する。金属膜23は、例えばスパッタ法又は蒸着法等によって隔壁22の内面に成膜することができる。これにより、隔壁22の複数の開口部22aの各々に、金属膜23の表面として、互いに交差する2つの反射面22a1が形成される。なお、本実施の形態において、金属膜23は、各開口部22aの4つの内面の全てに形成される。
次に、本実施の形態における結像光学素子20の効果について、図10及び図11を用いて説明する。図10は、比較例の結像光学素子20Xの拡大断面図である。図11は、実施の形態1に係る結像光学素子20の拡大断面図ある。
図10に示すように、比較例の結像光学素子20Xでは、隔壁22Xが透明材料によって構成されている。これにより、基板21に入射した光のうち隔壁22Xに向かう光L2は、隔壁22Xの基板21側の面から隔壁22Xの内部に侵入する。この結果、隔壁22Xの内部に侵入した光L2が迷光(不要光)となって隔壁22Xから出射し、空中画像3がぼけてしまって画像不良が発生する場合がある。
特に、隔壁22Xの開口部22aの表面に金属膜23が形成されていると、隔壁22Xの内部に侵入した光L2は、金属膜23で反射される。このため、隔壁22Xに侵入した光L2は、隔壁22Xの基板21側とは反対側の端部の面から出射して迷光となりやすい。この結果、空中画像3の画像不良が発生しやすい。
これに対して、図11に示すように、本実施の形態における結像光学素子20では、隔壁22が遮光部材22bによって構成されている。これにより、基板21に入射した光のうち隔壁22に向かう光L2については、隔壁22(遮光部材22b)によって遮光することができる。具体的には、隔壁22(遮光部材22b)は黒色樹脂によって構成されているので、隔壁22に入射する光L2は、隔壁22(遮光部材22b)によって吸収される。したがって、迷光となる光L2が隔壁22から出射することを抑制できる。この結果、空中画像3がぼけることを抑制できるので、画像不良の発生を抑制できる。
なお、図10及び図11において、基板21に入射した光のうち開口部22aに向かう光L1は、空中画像3として結像される光(必要な光)を示している。
(まとめ)
以上、本実施の形態に係る結像光学素子20によれば、複数の開口部22aを構成する隔壁22が遮光部材22bである。
以上、本実施の形態に係る結像光学素子20によれば、複数の開口部22aを構成する隔壁22が遮光部材22bである。
これにより、隔壁22の基板21側の面から迷光となる光が隔壁22に侵入することを抑制できるので、空中画像3がぼける等して画像不良が発生を抑制することができる。したがって、優れた品質の空中画像3を得ることができる結像光学素子20を実現できる。例えば、本実施の形態における結像光学素子20を用いることで、シャープな空中画像3を得ることができる。
さらに、隔壁22を遮光部材22bで構成することで、隔壁22内への光の侵入を抑制できる。これにより、隔壁22の幅に対する隔壁22の高さの比(隔壁22のアスペクト比)を小さくすることができる。
つまり、図10に示されるように、隔壁22X全体が透光部材によって構成されていると、隔壁22X内に光が侵入して迷光が発生する。このため、隔壁22X内に光が侵入する確率を減らすために、開口部22aの開口幅に対する隔壁22Xの幅を小さくしたり、隔壁22Xの幅そのものを小さくしたりする必要があった。この結果、隔壁22Xのアスペクト比が大きくなるので、隔壁22Xの形成方法に制限が発生して隔壁22Xを作製することが難しくなったり、隔壁22Xが倒れる等して欠陥が発生しやすくなったりする。したがって、図10に示す構造では、隔壁22Xのアスペクト比は10程度が限界であった。
これに対して、本実施の形態では、隔壁22が遮光部材22bによって構成されているので、隔壁22内への光の侵入を抑制できる。この結果、隔壁22のアスペクト比を小さくすることができるので、隔壁22の形成方法の選択肢が多くなって隔壁22を容易に形成することができたり、隔壁22が倒れる等の欠陥の発生を抑制することができる。したがって、隔壁22の耐久性(物理的ダメージ耐性)を向上させることができるので、品質及び信頼性が高い結像光学素子20を歩留まりよく作製することができる。
また、本実施の形態において、隔壁22(遮光部材22b)は、遮光性樹脂によって構成されている。
これにより、複数の開口部22aを構成する隔壁22を容易に形成することができる。
また、本実施の形態において、隔壁22(遮光部材22b)を構成する遮光性樹脂は、ブラックマトリクス用の黒色樹脂である。
これにより、所定形状の隔壁22をフォトリソグラフィー法等によって形成することができるので、微細な構造の隔壁22を容易に作製することができる。
また、本実施の形態において、複数の開口部22aの各々の表面には金属膜23が形成され、互いに交差する2つの反射面22a1は、金属膜23の表面である。
上記のように、各開口部22aの表面に反射面22a1となる金属膜23を形成すると、空中画像3の画像不良が発生しやすいが、本実施の形態では、隔壁22が遮光部材22bであるので、空中画像3の画像不良の発生を効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態に係る空中表示装置1によれば、上記の結像光学素子20と、画像を表示するディスプレイ10とを備えており、結像光学素子20は、ディスプレイ10に表示された画像を空中画像3として空中に結像させる。
このように、隔壁22として遮光部材22bが用いられた結像光学素子20を用いることにより、優れた品質の空中画像3が表示可能な空中表示装置1を実現できる。
なお、本実施の形態において、隔壁22は、フォトリソグラフィー法によって形成したが、これに限るものではなく、インプリント法等によっても形成することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る結像光学素子20Aについて、図12及び図13を用いて説明する。図12は、ブラックレジストを用いて隔壁22を形成した場合の課題を説明するための図である。図13は、実施の形態2に係る結像光学素子20Aの拡大断面図である。
次に、実施の形態2に係る結像光学素子20Aについて、図12及び図13を用いて説明する。図12は、ブラックレジストを用いて隔壁22を形成した場合の課題を説明するための図である。図13は、実施の形態2に係る結像光学素子20Aの拡大断面図である。
上記実施の形態1では、フォトリソグラフィー法によってブラックレジストをパターニングすることで隔壁22を形成した。この場合、ブラックレジストの材料のラインナップが少ないこともあるが、厚膜化及び垂直高精度に対応するのが難しい。つまり、図12に示すように、隔壁22を厚くすることができなかったり、隔壁22の側面が基板21に対して傾斜したりする。例えば、フォトリソグラフィー法によってブラックレジストをパターニングすると、ブラックレジストの厚さ(高さ)は2μm程度が限界である。これは、フォトリソグラフィー法では、露光された部分での膜厚方向に対する架橋密度の差が拡大するため、高感度化を達成して良好な垂直側面を有するパターンを得ることが難しいからである。
そこで、図13に示すように、本実施の形態における結像光学素子20Aでは、隔壁22Aの高さを確保するために、隔壁22Aを複数の部材の積層構造としている。
具体的には、隔壁22Aは、遮光部材22bと透光部材22cとの2つの部材で構成され、遮光部材22bと透光部材22cとは、基板21の主面の法線方向に沿って積層されている。
本実施の形態では、遮光部材22bが基板21に対して透光部材22cよりも近い位置に配置されている。つまり、遮光部材22b及び透光部材22cは、基板21側から、遮光部材22b、透光部材22cの順で基板21上に積層されている。
透光部材22cは、透光性樹脂によって構成された樹脂壁であり、例えば、アクリル系又はエポキシ系の透明樹脂材料を用いて形成することができる。また、透光部材22cをフォトリソグラフィー法で形成する場合、感光剤及び硬化剤を含む感光性透明樹脂材料を用いることができる。なお、遮光部材22bの材料としては、実施の形態1と同様のものを用いることができる。
このように構成される隔壁22Aでは、透光部材22c及び遮光部材22bの幅は同じであるが、厚さ(高さ)は、透光部材22cの方が厚くなっている。なお、隔壁22Aの側面に形成される金属膜23は、下層の遮光部材22bと上層の透光部材22cの両方の側面に形成されている。
ここで、本実施の形態における結像光学素子20Aの製造方法について、図14を用いて説明する。図14は、実施の形態2に係る結像光学素子20Aの製造方法における隔壁22Aの形成工程を説明するための図である。
隔壁22Aを形成する場合、まず、図14の(a)に示すように、基板21の上に遮光材料層22bLを形成する。本実施の形態でも、例えばネガ型の感光性黒色樹脂材料を基板21に塗布することで基板21の上に遮光材料層22bLを形成することができる。
次に、図14の(b)に示すように、実施の形態1と同様にして、遮光材料層22bLを露光及び現像し、硬化することで所定形状の遮光部材22bを形成する。
次に、図14の(c)に示すように、遮光部材22bの上に透光部材22cを形成する。透光部材22cは、遮光部材22bと同様の方法で形成することができる。例えば、感光性透明樹脂材料を塗布して露光及び現像し、硬化することで所定の位置に所定の形状の透光部材22cを形成することができる。具体的には、遮光部材22bの上に遮光部材22bと同じ幅の透光部材22cを形成する。
これにより、遮光部材22bの上に透光部材22cが積層された隔壁22Aを形成することができる。
なお、図視しないが、その後、実施の形態1と同様にして、隔壁22Aの開口部22aの表面に金属膜23を形成することで、結像光学素子20Aを作製することができる。
以上、本実施の形態に係る結像光学素子20Aによれば、複数の開口部22aを構成する隔壁22Aには遮光部材22bが含まれている。
これにより、実施の形態1と同様に、迷光となる光が隔壁22Aに侵入することを抑制できるので、空中画像3がぼける等して画像不良が発生を抑制することができる。したがって、優れた品質の空中画像3を得ることができる結像光学素子20Aを実現できる。
また、本実施の形態において、隔壁22Aは、さらに、透光部材22cを有しており、遮光部材22bと透光部材22cとは、基板21の主面の法線方向に沿って積層されている。
これにより、透光部材22cによって隔壁22Aのトータル膜厚を稼ぐことができるので、遮光部材22bとして、厚膜化が難しいとされるが工業的に扱いやすいブラックレジストを用いることができる。この結果、隔壁22Aに遮光部材22bを用いることができつつ、所望の高さの隔壁22Aを形成することができる。
しかも、仮にブラックレジストを用いて遮光部材22bを形成した場合に遮光部材22bの側面の垂直が出せなくても、遮光部材22bの厚さが透光部材22cの厚さと比べて非常に小さく、隔壁22Aにおける遮光部材22bの厚さの寄与度が小さい。したがって、遮光部材22bの側面が傾斜していても、空中画像3の画質が悪化することを軽減できる。例えば、隔壁22Aの全体の厚さ(高さ)が約100μmの場合、遮光部材22bの厚さが約2μmで、透光部材22cの厚さは約98μmである。
なお、本実施の形態において、隔壁22Aは、実施の形態1と同様に、フォトリソグラフィー法によって形成したが、これに限るものではなく、インプリント法等によっても形成することができる。例えば、黒色樹脂材料と透明樹脂材料とを順次積層した後に、所定形状のモールドで押しつけることで遮光部材22bと透光部材22cとの積層構造の隔壁22Aを形成することができる。
また、本実施の形態における結像光学素子20Aは、実施の形態1と同様に、空中表示装置1に用いることができる。
(実施の形態2の変形例)
上記実施の形態2における結像光学素子20Aでは、遮光部材22bの上に透光部材22cを積層することで隔壁22Aを形成したが、遮光部材22bの上に透光部材22cを積層すると、遮光部材22bと透光部材22cとの位置がずれてしまう場合がある。
上記実施の形態2における結像光学素子20Aでは、遮光部材22bの上に透光部材22cを積層することで隔壁22Aを形成したが、遮光部材22bの上に透光部材22cを積層すると、遮光部材22bと透光部材22cとの位置がずれてしまう場合がある。
具体的には、図15の(a)に示すように、まず、ブラックレジスト等の感光性黒色樹脂材料をパターニングすることで所定形状の遮光部材22bを形成する。その後、図15の(b)に示すように、遮光部材22bの幅と一致するように位置合わせをして透光樹脂材料をパターニングすることで所定形状の透光部材22cを形成する。このとき、位置合わせの精度によっては、透光部材22cのパターンが遮光部材22bのパターンとずれてしまうことがある。
そこで、本変形例における結像光学素子20Bでは、図16に示すように、遮光部材22bを覆うように透光部材22cを積層することで隔壁22Bを形成している。図16は、実施の形態2の変形例に係る結像光学素子20Bの拡大断面図である。
具体的には、基板21を平面視したときに、基板21における遮光部材22bの投影面積が基板21における透光部材22cの投影面積よりも小さくなるように透光部材22cを形成している。つまり、透光部材22cの幅を遮光部材22bの幅よりも大きくしている。
このように、透光部材22cの幅が遮光部材22bの幅よりも大きくなるように隔壁22Bを形成することによって、遮光部材22bに対する透光部材22cの位置がずれたとしても、透光部材22cと遮光部材22bとの幅の違い(マージン)の分だけ、遮光部材22bと透光部材22cとの位置ずれを吸収することができる。したがって、遮光部材22bに対する透光部材22cの位置合わせの誤差を小さくすることができる。
なお、本変形例では、透光部材22cの幅が遮光部材22bの幅よりも大きいため、基板21に入射した光のうち隔壁22Bに向かう光が隔壁22Bの内部に侵入して迷光が発生する可能性がある。このため、本変形例では、上記実施の形態1、2と比べて、隔壁22Bへの光の侵入を完全に防ぐことはできないものの、実施の形態1、2と同様に、隔壁22Bには遮光部材22bが含まれているので、ある程度の光の侵入を抑制することができる。また、このことから、透光部材22cの幅は、遮光部材22bの幅よりもあまり大きくなりすぎないようにするとよい。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3に係る結像光学素子20Cについて、図17を用いて説明する。図17は、実施の形態3に係る結像光学素子20Cの拡大断面図である。
次に、実施の形態3に係る結像光学素子20Cについて、図17を用いて説明する。図17は、実施の形態3に係る結像光学素子20Cの拡大断面図である。
図17に示すように、本実施の形態における結像光学素子20Cの隔壁22Cは、遮光部材22bと透光部材22cとが積層されている点で、上記実施の形態2における結像光学素子20Aの隔壁22Aと同様の構造であるが、本実施の形態における隔壁22Cと上記実施の形態における隔壁22Aとでは、遮光部材22bと透光部材22cとの積層順序が異なる。
具体的には、上記実施の形態2における隔壁22Aでは、遮光部材22bの方が透光部材22cよりも基板21に近い位置に配置されていたが、本実施の形態における隔壁22Cでは、透光部材22cの方が遮光部材22bよりも基板21に近い位置に配置されている。すなわち、本実施の形態における隔壁22Cは、遮光部材22bが基板21に対して透光部材22cよりも遠い位置に配置されている。
このように、本実施の形態に係る結像光学素子20Cでも、複数の開口部22aを構成する隔壁22Cには遮光部材22bが含まれている。
これにより、図17に示すように、基板21に入射した光の一部が隔壁22Cの内部に侵入したとしても、遮光部材22bによって吸収して遮光することができる。したがって、迷光となる光が隔壁22Cから出射することを抑制できるので、空中画像3がぼけることを抑制できる。
このように構成される隔壁22Cは、フォトリソグラフィー法及びインプリント法によって形成することができる。
この場合、隔壁22Cをインプリント法によって形成すると、実際には、図18に示すように、隣り合う隔壁22Cの透光部材22c同士が底部分で連結される構造となる。つまり、隔壁22の各開口部22aは、貫通孔ではなく、底部を有する凹部となる。このように、結像光学素子20Cは、図18に示すような構造であってもよい。
ここで、インプリント法による隔壁22Cの形成方法について、図19を用いて説明する。図19は、実施の形態3に係る結像光学素子20Cの隔壁22Cの形成工程の一例を示す図である。
まず、図19の(a)に示すように、基板21としてガラス基板を準備し、基板21の上に、透明樹脂材料からなる透光材料層22cLと黒色樹脂材料からなる遮光材料層22bLとを順次積層する。具体的には、基板21の上に透光材料層22cLを塗布した後に、透光材料層22cLの上に遮光材料層22bLを塗布する。
次に、図19の(b)に示すように、隔壁22Cの複数の開口部に対応する複数の凸部を有するモールド(金型)MLDを、積層した透光材料層22cLと遮光材料層22bLとに押しつける。これにより、モールドMLDの凹凸部の形状が、透光材料層22cLと遮光材料層22bLとの積層構造体に転写される。このとき、モールドMLDの凸部に押された遮光材料層22bLがモールドMLDの凸部間の凹部に流れる。
その後、透光材料層22cL及び遮光材料層22bLを硬化させる。これにより、図19の(c)に示すように、透光部材22cと遮光部材22bとの積層構造からなる隔壁22Cを形成することができる。
なお、上述のように、上記実施の形態2でも、インプリント法によって隔壁22Bを形成することができるが、実施の形態2では、下層が遮光材料層22bLとなっている。このため、遮光材料層22bLと透光材料層22cLとの積層構造体にモールドMLDを押し当てたときに、隔壁22Bの開口部22a(凹部)の底部に遮光材料層22bLが残ってしまい、これが残膜となって隔壁22Bの開口部22aの底部に形成されやすい。隔壁22Bの開口部22aの底部に遮光材料層22bLの残膜が形成されると、本来透過すべき光が透過しなくなり、画像不良が発生するおそれがある。このため、インプリント法は、実施の形態2よりも、実施の形態3の方に適用するとよい。つまり、インプリント法は、下層が透光部材22cで上層が遮光部材22bの隔壁22Cを形成する場合に用いる方がよい。
一方、実施の形態3の場合でも、隔壁22Cの開口部22a(凹部)に遮光材料層22bLが残ってしまう場合がある。このため、図20に示すように、隔壁22Cの開口部22a(凹部)に遮光材料層22bLが残らないように、透光材料層22cLと遮光材料層22bLとの積層構造体にモールドMLDを押し当てたときのこれらの材料の流動を考慮してプロセス条件最適化するとよい。図20は、開口部22a(凹部)に遮光材料層22bLが残らないように形成された隔壁22Cの構成の一例を示している。
なお、本実施の形態における結像光学素子20Cは、実施の形態1と同様に、空中表示装置1に用いることができる。
(変形例等)
以上、本発明に係る結像光学素子及び空中表示装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
以上、本発明に係る結像光学素子及び空中表示装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態において、遮光材料層22bL及び透光材料層22cLをUV光で硬化することで遮光部材22b及び透光部材22cを形成したが、遮光材料層22bL及び透光材料層22cLを加熱して硬化することで遮光部材22b及び透光部材22cを形成してもよい。つまり、遮光材料層22bL及び透光材料層22cLの材料は、紫外線硬化樹脂ではなく、熱硬化樹脂であってもよい。
また、上記実施の形態において、空中画像3に対するユーザUの操作に対応する制御部50の制御は、操作検知部40によってユーザUの操作を検知することで行ったが、これに限るものではない。例えば、図21に示すように、筐体30に設けられたスイッチ70によって、制御部50を直接制御してもよい。スイッチ70は、例えば、メカニカルスイッチ(押しボタン等)、タッチセンサ、又は、非接触センサ等である。なお、スイッチ70には、ディスプレイ10の表示のオン及びオフを切り替えるための電源用のスイッチが含まれていてもよい。このように、空中表示装置がスイッチ70を備えることで、例えば、空中画像3が表示されない場合、又は、故障等によって操作検知部40が機能しない場合等でも、ユーザUからの操作を受け付けることができる。これにより、ユーザ利便性を高めることができる。
また、上記実施の形態では、ディスプレイ10及び結像光学素子20の位置又は角度については変更させなかったが、これに限るものではない。例えば、図22に示すように、ディスプレイ10及び結像光学素子20の位置又は角度を微調整できるように、筐体30内にモータ等の制御機構を設けてもよい。これにより、ユーザUの身長又はユーザUの位置に一層適した空中画像3にすることができるので、ユーザUにとって見やすい空中画像3で表示することができる。なお、筐体30内には、レンズ等の光学系を設けてもよい。
また、上記実施の形態において、空中表示装置1は、キッチン壁120に組み込まれていたが、これに限るものではない。例えば、図23に示すように、空中表示装置1は、キッチン台110に組み込まれていてもよい。なお、この場合も、上記実施の形態と同様に、ディスプレイ10は、表示面が結像光学素子20の主面に対して傾斜するように配置されているが、図23に示される空中表示装置1では、上記実施の形態とは反対に、ディスプレイ10は、ディスプレイ10の表示面の上端と結像光学素子20との距離がディスプレイ10の表示面の下端と結像光学素子20との距離が大きくなるように配置されている。
また、上記実施の形態において、空中表示装置1は、キッチン100に適用したが、これに限るものではない。例えば、図24に示すように、空中表示装置1は、ユニットバス200に適用してもよい。具体的には、空中表示装置1は、ユニットバス200のバス壁210に組み込まれていてもよい。これにより、ユーザUは、浴槽220に浸かった状態で空中画像3を視認することができる。
また、本発明は、空中表示装置として実現できるだけではなく、空中表示装置の各構成要素が行う処理をステップとして含むプログラム、及び、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現することもできる。
なお、その他、上記実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 空中表示装置
3 空中画像
10 ディスプレイ(画像表示部)
20、20A、20B、20C 結像光学素子
21 基板
22、22A、22B、22C 隔壁
22a 開口部
22a1 反射面
22b 遮光部材
22c 透光部材
23 金属膜
3 空中画像
10 ディスプレイ(画像表示部)
20、20A、20B、20C 結像光学素子
21 基板
22、22A、22B、22C 隔壁
22a 開口部
22a1 反射面
22b 遮光部材
22c 透光部材
23 金属膜
Claims (10)
- 透光性を有する基板と、
前記基板の上に形成され、二次元的に区画された複数の開口部を構成する隔壁とを備え、
前記複数の開口部の各々の内面には、互いに交差する2つの反射面が形成され、
前記隔壁の少なくとも一部には、遮光部材が含まれている、
結像光学素子。 - 前記遮光部材は、遮光性樹脂によって構成されている、
請求項1に記載の結像光学素子。 - 前記遮光性樹脂は、ブラックマトリクス用の黒色樹脂である、
請求項2に記載の結像光学素子。 - 前記隔壁は、透光部材を有し、
前記遮光部材と前記透光部材とは、前記基板の主面の法線方向に沿って積層されている、
請求項3に記載の結像光学素子。 - 前記遮光部材は、前記基板に対して前記透光部材よりも遠い位置に配置される、
請求項4に記載の結像光学素子。 - 前記遮光部材は、前記基板に対して前記透光部材よりも近い位置に配置されており、
平面視において、前記基板における前記遮光部材の投影面積は、前記基板における前記透光部材の投影面積よりも小さい、
請求項4に記載の結像光学素子。 - 前記透光部材は、透光性樹脂によって構成されている、
請求項4〜6のいずれか1項に記載の結像光学素子。 - 前記隔壁の幅に対する前記隔壁の高さの比は、0.5〜10である、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の結像光学素子。 - 前記複数の開口部の各々の内面には金属膜が形成され、
前記2つの反射面は、前記金属膜の表面である、
請求項1〜8のいずれか1項に記載の結像光学素子。 - 請求項1〜9のいずれか1項に記載の結像光学素子と、
画像を表示する画像表示部とを備え、
前記結像光学素子は、前記画像表示部に表示された画像を空中画像として空中に結像させる、
空中表示装置。
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-
2016
- 2016-03-09 JP JP2016046349A patent/JP2017161733A/ja active Pending
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