JP2017141899A - バンプストッパ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】バンプストッパの上面部に備えた長い突起による緩衝性能の確保と該長い突起の損傷防止とをコンパクトな構造で両立すること。
【解決手段】
ダンパ2のピストンロッド4にバンプストッパ30を備え、該バンプストッパ30上方に、ダンパ本体3の上動時にバンプストッパ30の上面部35が当接する受け部141が配置され、受け部141における上面部35との当接部位にエッジ部18が設けられ、バンプストッパ上面部35に、該上面部35に倒れるように撓み変形する上下方向に長い突起36が設けられ、上面部35における少なくともエッジ部18に対応する部位に、倒れた状態の突起36を上面部35に対して下方に退避させる凹部37を形成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、ダンパのピストンロッドに取り付けられ、ダンパ本体の上動時に上面部が受け部に当接して衝撃吸収を行うバンプストッパ構造に関する。
従来から車両のサスペンション装置として、車輪支持部材と車体側部材との間にストラット式のダンパ装置を介設して車輪の振動を吸収するようにしたものが知られている。
このようなサスペンション装置においては、ダンパ本体と、バンプストッパを受け止める受け部との間に、ダンパ本体の変位量が急激に大きく変化するバンプ時に、その衝撃荷重(ダンパ本体の突上げ荷重)を受け止めて吸収するバンプストッパが設けられている。
この種のバンプストッパには、受け部側に固定されるタイプのものとダンパのロッド側に取り付けられるタイプのものとがある。
このうち、前者の場合は受け部側にバンプストッパの取付構造を設ける必要があるため、装置自体が大型化するおそれがあるのに対して、後者の場合には、バンプストッパをその弾性力を活かして、ダンパのロッドに対して摺動可能に取り付けることができるため、バンプストッパをコンパクトに配置することができるメリットがある。
しかしその一方で、後者の場合は、バンプストッパがダンパのロッドに対して固定されず、上述したように、摺動可能な状態で取り付けられるため、バンプ時においてダンパ本体が上動してバンプストッパに衝突すると、バンプストッパがダンパのロッドに沿ってスライドして、その上面部が受け部への当接時に異音が発生するおそれがあった。
しかも、バンプストッパは、ダンパのロッドとの接触抵抗により、バンプ時にダンパ本体が衝突直後にダンパのロッドに沿って滑らかにスライドせず、スライド開始前の位置において踏ん張るように留まりながらある程度圧縮する。その後、バンプストッパは、その圧縮に対する反力も加わった状態で一気に上動して上面部が受け部に衝突するため、バンプ時に打音のような異音が発生するおそれもあった。
このような、バンプ時に、ダンパのロッド側に取り付けられるタイプのバンプストッパの上面部が受け部に衝突する際に異音が発生するという課題に対して、例えば、下記特許文献1のバンプストッパが提案されている。
特許文献1のバンプストッパは、その後端側(上面)に、バンプストッパ受け止め部材(受け部)側に向かって突出するリップ(12)が設けられたものである。
そして、このようにリップ(12)をバンプストッパ受け止め部材側に向かって長く形成することで、バンプ時にバンプストッパの上面をバンプストッパ受け止め部材に当接させた際に、リップ(12)を撓み変形させることができる。これにより、特許文献1の発明は、バンプストッパのバンプストッパ受け止め部材に対する衝撃吸収力性能を高め、衝突の際に発生する騒音防止効果を期待してなされたものである。
しかしながら特許文献1のバンプストッパの場合、長尺状のリップ(12)を、径方向外側へ撓むように径方向外側に拡がる形状で形成しているため、該リップ(12)は、バンプストッパ受け止め部材に当接時には上面部に対して径方向外側へはみ出して撓み変形することになる。
そうすると、バンプストッパがバンプストッパ受け止め部材への当接時にリップ(12)による十分な衝撃吸収性能(緩衝性能)を得るためにリップ(12)が径外方向に撓むことができるスペースをバンプストッパの径方向外側周辺に確保する必要があり、バンプストッパの配置箇所をコンパクト化することができない点で改善の余地があった。
ところで、上述した受け部には、ダンパのロッドを挿通する挿通孔が設けられ、該挿通孔を構成する内周面の下端部に、内周面と下面とで形成される角部を有する等受け部の下面には、エッジ部(角部、突状部)が設けられていることが多い。
このため、突起を、バンプストッパ上面からはみ出さないように撓み変形するように設けた場合には、バンプストッパがバンプストッパ受け止め部材への当接時に、上面に倒れ込んだ状態の突起がエッジ部からせん断荷重を受けることにより、損傷するおそれがあった。
すなわち、バンプストッパの突起を長く形成すると異音防止性能は向上するが、該突起が長いために撓み変形可能なスペースを確保し難いことやエッジ部の挟み込み等の問題があり、突起部の長尺化には限界があった。
特開2006−38022号公報
そこでこの発明は、長い突起による緩衝性能(衝撃吸収性能)の確保と該長い突起の損傷防止とをコンパクトな構造で両立することができるバンプストッパ構造の提供を目的とする。
この発明のバンプストッパ構造は、ダンパのピストンロッドにバンプストッパを備え、該バンプストッパ上方に、ダンパ本体の上動時に前記バンプストッパの上面部が当接する受け部が配置され、前記受け部における前記上面部との当接部位にエッジ部が設けられたバンプストッパ構造であって、前記バンプストッパ上面部に、該上面部に倒れるように撓み変形する上下方向に長い突起が設けられ、前記上面部における少なくとも前記エッジ部に対応する部位に、倒れた状態の前記突起を前記上面部に対して下方に退避させる凹部を形成したものである。
上記構成によれば、バンプストッパ上面部が受け部への当接時において長い突起による緩衝性能の確保と該長い突起の損傷防止とをコンパクトな構造で両立することができる。
この発明の態様として、前記凹部を、前記上面部における前記突起基部周辺を含めて形成することができる。
上記構成によれば、前記突起の倒れストロークを増大させることができる。
またこの発明の態様として、前記突起を先細り形状で形成することができる。
上記構成によれば、突起が上面部へ向けて倒れ込んだ状態で要する倒れスペースをコンパクト化することができる。
この発明によれば、バンプストッパの上面部に備えた長い突起による緩衝性能の確保と該長い突起の損傷防止とをコンパクトな構造で両立することができる。
本実施例のバンプストッパを備えたサスペンション装置上部の縦断面図 本実施例のバンプストッパの平面図 本実施例のバンプストッパの片側断面図 本実施例のバンプストッパの上部の一部を示す斜視図 本実施例のバンプストッパの作用説明図 本実施例のバンプストッパの作用説明図 本発明の他の実施例のバンプストッパの説明図
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図1は本実施例のバンプストッパを備えた右前輪用のストラット式サスペンション装置における上部の縦断面図、詳しくは図2中のA−O−B線矢視に相当する断面を示す。但し、図1中のバンプストッパは端面図で示している。図2は本実施例のバンプストッパの平面図であり、図3は本実施例のバンプストッパの左片側を断面とした正面図であり、紙面向かって左側の断面は図2中のA−O線矢視断面である。図4は本実施例のバンプストッパの上部の一部を示す斜視図である。
さらに、図1中、矢印Uは車両上方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示し、図2中、矢印drは上面部の径方向内側を示し、図中、矢印Rはロッド軸方向を示す。
本実施例のバンプストップラバー30(以下、「バンプストッパ30」という。)を備えた車両のサスペンション装置1は、図1に示すように、車輪を回転自在に支持する不図示の車輪支持部材(ナックル)と車体側部材との間に備えたストラット式のサスペンション装置であり、車輪の振動を衝撃吸収するように構成している。
サスペンション装置1には図1に示すように、ダンパ2を備え、該ダンパ2は、車輪支持部材に対して下端が固定されたダンパ本体としてのダンパ外筒3と、該ダンパ外筒3内を進退作動する不図示のピストンに連結されたピストンロッド4(以下、「ロッド4」という。)とを備えた油圧ダンパである。
なお、ダンパ外筒3の上端には、ロッド4をダンパ外筒3に対して出し入れ自在に該上端の開口を閉塞するとともにバンプ時にダンパ外筒3が上動してバンプストッパ30の下端に当接するバンプキャップ5を嵌装している。
また、ロッド4の上端は、サスペンション装置1のマウント部材としての車体側取付部6に固着されている。車体側取付部6の下部には、ダンパ2および後述するスプリング15からの入力荷重を別々に受け止める受止めブラケット14を該車体側取付部6に対して一体に固着している(図1参照)。
そして、ダンパ外筒3の中間部に下側バネ座19が固定され、該下側バネ座19と、受止めブラケット14に設けられた後述する上側バネ座142との間であって、バンプストッパ30よりも径方向外側には、ダンパ外筒3の上下動を緩衝するコイル状のスプリング15が介設されている。
車体側取付部6は、ロッド4を支持するロッド支持部7と、車体側へ取り付ける取付プレート12と、これらロッド支持部7と取付プレート12との間に介在するラバー13等で一体に構成している。
ロッド支持部7は、取付プレート12よりも径方向内側に備えており、上カップ7aと下カップ7bとで構成している。これら上カップ7aおよび下カップ7bは、いずれもロッド4の上端を挿通可能な貫通孔11,11を有した有底円筒状に形成され、互いの底面部が背中合わせでロッド軸方向の上下に配置されるようにロッド4の上端を挿着している。詳しくは、ロッド支持部7は、ロッド4の上端下部に形成した段付状の肩部21に係合され、さらに上方からロッド4の上端に螺合するナットNで締結している。
取付プレート12は、車体側の不図示のストラットタワーにボルトB等の締結部材により一体に取り付け可能に車体側取付部6の上部外周側に備えている。
また、車体側取付部6の下部に備えた上述の受止めブラケット14は、その中心にロッド4を挿通する貫通孔14aが形成され、該受止めブラケット14の下部外周には、上側バネ座142を形成するとともに、下部内周には、バンプストッパ30の上面部35が当接するバンプストッパ30の受け部141を形成している。さらに、受止めブラケット14の貫通孔14aを形成する内周面16の下端部には、受け部141の内周面16と下面17とで形成されるエッジ部18(角部)を有している。
上述のバンプストッパ30は、図1〜図3に示すように、ロッド4が挿通可能に貫通形成した挿通孔31を有する略円筒状の部材であり、全体がウレタン等の弾性部材からなる成形体である。このバンプストッパ30は、ロッド4の上部、すなわちロッド軸方向のダンパ外筒3と受け部141との間にロッド4に対して同心状に取り付けられている。
図3に示すように、バンプストッパ30は、その上部よりも下側部分であって外周面側および内周面側には、ロッド軸方向に環状の山部32a,33aと溝部32b,33bとを交互に設けながら下方程先細り(下方程薄肉)になるように蛇腹状に形成している。
このように、バンプストッパ30の下側部分における内周側および外周側に、複数の環状の山部32a,33aと溝部32b,33bとを形成することで、バンプストッパ30の下方のばね定数を小さくし、バンプストッパ30の下端がダンパ外筒3上端に備えたバンプキャップ5に衝突してからばね定数が順に大きくなるように上側部分へ順に圧縮され、バンプ時の衝撃を効果的に吸収するようにしている。
また、バンプストッパ30の下端には、バンプキャップ5が当接可能に下方へ向けて突出する複数の下端突起34を周方向に等分配している(図1、図3参照)。
さらにまた、バンプストッパ30の内周面の上部およびロッド軸方向の中間部の各山部33a(径方向内側への突出部分)には、図2、図3に示すように、ロッド軸方向に延びる縦溝33cを形成している。本実施例においては、縦溝33cはバンプストッパ30の内周面における周方向の所定部位であって、径方向に対向する各位置に一対形成している(図2参照)。
ところで図1〜図4に示すように、バンプストッパ30の上面部35には、該上面部35(詳しくは後述する隆起部39)から上方に突出するとともに、上下方向に長い複数の突起36が設けられている。本実施例においては、図2に示すように、バンプストッパ30の上面部35に6つの突起36を備え、夫々上面部35の外周側に等分配している。すなわち、これら突起36は、それぞれ挿通孔31を隔ててバンプストッパ30の径方向に対向する対(ペア)となるものが存在するように配設され、バンプストッパ30の上面部35において、互いに対向する一対の突起36,36が3組構成されるように配設されている(図2参照)。
これら突起36は、図1〜図4に示すように、先端(上端)に丸みを持たせた先細り形状に形成している。詳しくは、突起36におけるバンプストッパ30の径方向外側部分は、先端から下方へ円錐状に形成するとともに、突起36におけるバンプストッパ30の径方向内側部分には径方向内側へ対向するように上面部35(詳しくは後述する隆起部39)から略平面状に立ち上がる立上がり面36a(図3、図4参照)を有している。突起36は、立上がり面36aが上方程径内側へ若干傾いた前傾姿勢の突形状で形成している(図1〜図4参照)。また突起36は、倒れ方向であるバンプストッパ30の径方向の肉厚よりも、上下方向に長く形成していることが好ましい。
このような突起36は、ウレタン等の弾性部材で撓み変形可能に形成しているとともに、上述した突形状としていることにより、バンプ時に受け部141に当接すると、該受け部141から受ける荷重により、上面部35からバンプストッパ30の径方向外側へはみ出さずに該バンプストッパ30の径方向内側(上面部35側)へ確実に倒れ込むように撓み変形(内倒れ)する突形状としている。
また、突起36は、内倒れ時に途中で座屈することのない肉厚を確保して形成している。
突起36は、内倒れた状態で上面部35におけるエッジ部18に対応する部位をバンプストッパ30の径方向に跨ぐ長さを有しているが、先端部が挿通孔31に到達しない(、すなわちロッド4に当接しない)長さで形成している(後述する図6(a)参照)。
バンプストッパ30の上面部35には、図2〜図4に示すように、内倒れた状態の突起36を該上面部35(詳しくは後述する隆起部39)に対して下方に退避させる凹部37を形成している。
上記凹部37は、図2に示すように、上面部35において、バンプストッパ30の径方向で対向する一対の突起36,36を繋ぐように挿通孔31を跨いで対角線状に形成した凹状部分37aを有している。そして本実施例の上面部35には、バンプストッパ30の径方向に対向する一対の突起36,36を3組分有しているため、これら3組有する一対の突起36,36に対応させて周方向において3つの凹状部分37aを等分配させて形成している。これにより、3つの凹状部分37aを備えた凹部37は、上面部35において平面視放射状に形成している。さらに、凹部37は、上記3つの凹状部分37aが上面部35の中心で交わる部分すなわち、上面部35における挿通孔31の周縁部も含めて形成している(図2〜図4参照)。
上記構成により、凹部37は、上面部35における、上述のエッジ部18に対応する部位に少なくとも形成している(後述する図5(a)、図6(a)参照)。
さらに凹部37は、上面部35における突起36の基部36M周辺を含めて形成している。
詳しくは、図2〜図4に示すように、突起36の基部36M周辺、すなわち突起36における上面部35の周方向の両側、換言すると突起36における平面視で径方向に直交する方向の両側には、突起側方溝38を凹部37の一部として形成しており、該突起側方溝38は、上面部35の突起36に対して径方向内側の凹状部分37aと、バンプストッパ30の上部に対して径方向外側空間とが径方向に沿って連通するように径方向に延びる溝状に形成している。
また、上面部35に上述した凹部37を形成することにより、上面部35における凹部37以外の部分には、凹部37の底面に対して隆起する隆起部39が形成されている。本実施例における隆起部39は、バンプストッパ30の上面部35において、周方向に隣り合う凹状部分37aの間部分に形成されるとともに、突起36を下側から支持するように突起36の配置箇所に形成している(図1、図2、図4参照)。
上述したサスペンション装置1がバンプ時に、ロッド4におけるバンプキャップ5と受け部141との間に嵌着したバンプストッパ30が奏する作用について図5(a)、(b)、(c)および図6(a)、(b)、(c)を用いて説明する。
なお、図5は本実施例のバンプストッパ30の作用説明図であり、詳しくは、図5(a)は、バンプ時にバンプストッパ30が受け部141に衝突する前の状態を示す要部断面図であり、図5(b)は、バンプ時にバンプストッパ30が受け部141に衝突した状態を示す要部断面図であり、図5(c)は、図5(b)のX部拡大図である。図6は本実施例のバンプストッパ30の作用説明図であり、詳しくは、図6(a)は、図5(b)中のD−D線矢視の要部拡大図であり、図6(b)は、図5(b)中のE−E線矢視の要部断面図であり、図6(c)は、図5(b)中のF−F線矢視の要部断面図である。また、図6(a)中のドット部分は、受け部141との当接部分を示し、符号18は受け部141のエッジ部を示す。
バンプ時にはスプリング15の圧縮変形とともにダンパ外筒3が上動し、バンプキャップ5がバンプストッパ30の下端に当接することにより、バンプストッパ30がロッド軸方向に圧縮変形するとともにバンプストッパ30の上面部35が受け部141の下面17に当接する。
なお、バンプキャップ5が当接する前に受け部141とバンプストッパ30との間に隙間がある場合にも、ダンパ外筒3の上動に伴ってバンプキャップ5によりバンプストッパ30が図5(a)中の矢印に示すように、ロッド軸方向に沿って押上げられ、バンプストッパ30の上面部35が受け部141の下面17に当接する。
バンプストッパ30が受け部141に当接する際には、まず、突起36が受け部141に当接することで、図5(b)、(c)、図6(a)に示すように、突起36は、受け部141からの衝突荷重を吸収しながら内倒れ(バンプストッパ30の径方向内側へ撓み変形)する。
このとき本実施例においては、図5(c)、図6(c)に示すように、内倒れた状態の突起36の基部36Mの上部が上面部35に対して突出した状態となり、受け部141から荷重を受けて突起36の基部36Mが厚み方向に圧縮した状態となる。
一方、図5(c)、図6(b)に示すように、凹部37の底面に内倒れた状態の突起36の先端側部分、すなわちエッジ部18に対応する部位は、上面部35(詳しくは、隆起部39)に対して凹部37へ退避した状態となる。これにより、バンプ時にバンプストッパ30の上面部35が受け部141に当接した際に、突起36が受け部141のエッジ部18からせん断荷重を受けることを回避することができる。
なお、バンプストッパ30によりバンプ時の衝撃吸収後に、ダンパ外筒3が下動した際には、突起36はその弾性力により上方へ突出した図5(a)に示すような状態に復元する。
上述したサスペンション装置1は、ダンパ2のピストンロッド4にバンプストッパ30を備え、該バンプストッパ30上方に、ダンパ外筒3の上動時にバンプストッパ30の上面部35が当接する受け部141が配置され、受け部141における上面部35との当接部位にエッジ部18が設けられ(図1、図5(a)、(b)、(c)、図6(a))、バンプストッパ30の上面部35に、該上面部35に倒れるように撓み変形する上下方向に長い突起36が設けられ(同図参照)、上面部35における少なくともエッジ部18に対応する部位に、倒れた状態の突起36を上面部35に対して下方に退避させる凹部37を形成したものである(図5(b)、(c)、図6(a)、(b)参照)。
上記構成によれば、バンプストッパ30の上面部35に設けた上下方向に長い突起36を倒れ変形させることで突起36の撓バネ定数を下げることができ、ダンパ外筒3の上動時にバンプストッパ30の上面部35が受け部141に当接することによる衝撃が急激に高くならないようにその衝撃を吸収することができる。
さらに、バンプストッパ30の上面部35における少なくともエッジ部18に対応する部位に、該上面部35に向けて倒れた突起36を退避させる凹部37を設けたため、受け部141のエッジ部18によるせん断荷重により突起36が損傷することを防ぐことができる。
しかも、突起36は、受け部141との当接時に内倒れによって受け部141のエッジ部18によるせん断荷重により突起36が損傷することを考慮して上面部35の径方向外側へ撓み変形(外倒れ)させる必要がないため、バンプストッパ30の配置スペースのコンパクト化を図ることができる。
またこの発明の態様として、凹部37を、上面部35における突起36の基部36M周辺を含めて形成することができる。すなわち、本実施例において、凹部37は突起36の周方向の両側に形成した突起側方溝38を含めて形成することができる(図2〜図4参照)。
上記構成によれば、凹部37を突起36の基部36Mの周辺まで形成することで、実質的に突起36の長さを確保しつつ、突起36の基部36M側も含めてより撓み変形させることができるため(図5(b)、(c)、図6(a)参照)、突起36のエッジ部18に対応する部位が上面部35(詳しくは、隆起部39)に対して下方に確実に退避するまで突起36を倒れ変形させることができる。
またこの発明の態様として、突起36は先細り形状で形成したものである(図1〜図4参照)。
上記構成によれば、凹部37を深く形成せずとも受け部141に設けたエッジ部18により突起36がせん断荷重を受けて損傷しないように退避させることができるため(図5(c)、図6(b)参照)、凹部37を形成することによるバンプストッパ30の肉の減少を最小限に抑制し、バンプストッパ30の衝撃吸収性能を確保することができる。
またこの発明の態様として、上面部35において突起36を互いに対向するように対角線状に設け、凹部37をこれら突起36を繋ぐように形成したものである(図2参照)。
上記構成によれば、倒れ込み状態の突起36を上面部35に対して下方へ退避させる凹部37(凹状部分37a)を、一対の突起36,36間で共通化することができる。よって、受け部141に設けたエッジ部18により突起36がせん断荷重を受けて損傷しないように突起36を上面部35に対して下方へ退避させつつ、上面部35に凹部37を効率よく設けることでバンプストッパ30の上部の肉を確保して衝撃吸収性能を確保することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、バンプストッパ構造は、サスペンション装置1に対応し、以下、同様に、
ダンパ本体は、ダンパ外筒3に対応し、
上面における前記突起基部周辺を含めて形成した凹部は、突起基部側方溝38を含めた凹部37に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、他の実施例として、図7(a1)、(a2)に示すバンプストッパ30Aのように、その上面部35において凹部37Aを上述した実施例のように放射状に形成せず、エッジ部18に対応する部位として挿通孔31の外周縁部にのみにロッド軸方向と同心円状に形成してもよい。
なお、図7(a1)は本発明の他の実施例のバンプストッパ30Aの平面図であり、図7(a2)、(a3)は図7(a1)中のG−G線矢視の要部を示す断面により示した作用説明図であり、図7(a2)は受け部141に衝突前の状態を示すとともに、図7(a3)は受け部141に衝突した状態を示す。また、以下で説明する他の実施形態は、上述したバンプストッパ30と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
上記構成によれば、図7(a3)に示すように、バンプ時にバンプストッパ30Aの上面部35が受け部141に当接した際に、撓み変形した状態の突起36の基部36Mが上面部35(詳しくは、隆起部39A)に対して突出させる(すなわち、凹部37Aからはみ出す)ことができるため、上述したように、バンプ時に、突起36の撓み変形と圧縮変形との双方による優れた衝撃吸収性能を得ることができる。
しかも、上記構成によれば、図7(a3)に示すように、バンプ時にバンプストッパ30Aの上面部35が受け部141に当接した際に、内倒れた突起36における先端部36N、すなわち受け部141のエッジ部18に対応する部位は、上面部35(詳しくは、隆起部39)に対して凹部37に退避した状態とすることができるため、せん断荷重により損傷することを防ぐことができる。
加えて、バンプストッパ30Aは、その上面部35において凹部37Aを、受け部141のエッジ部18に対応する部位のみに形成し、それ以外の部位には極力形成しない構成としたため、凹部37Aを形成することによるバンプストッパ30Aの肉の減少を最小限に抑制し、バンプストッパ30Aの衝撃吸収性能を確保することができる。
また、図7(b1)、(b2)は、本発明のさらに他の実施例のバンプストッパ30Bの説明図であり、図7(b1)は受け部141に衝突前の状態を示すとともに、図7(b2)は受け部141に衝突した状態を示す。
図7(b1)、(b2)に示すバンプストッパ30Bは、上述した実施例と同様に、突起36を先端程径方向の肉が薄くなるように先細り形状に形成しおり、この先細り形状の突起36に対応させて凹部37Bの底面をバンプストッパ30Bの径方向外側から径方向内側へ徐々に浅くなるように傾斜して形成している。但し、この凹部37Bにおいても、内倒れた突起36の少なくともエッジ部18に対応する部位が上面部35に対して退避した状態となる深さを確保しているものとする(図7(b2)参照)。
上記構成によれば、撓み変形した状態の突起36の厚み方向の一部は凹部37Bに格納され、残り部分としての突起36の基部36Mの上部が上面部35に対して突出させることができるため、上述したように、バンプ時に、突起36の撓み変形と圧縮変形との双方による優れた衝撃吸収性能を得ることができる。
さらに、上記構成のように、凹部37Bの底面をバンプストッパ30Bの径方向内側が径方向外側よりも高くなるように形成しても、バンプ時にバンプストッパ30Bの上面部35が受け部141に当接した際に、内倒れた突起36における受け部141のエッジ部18に対応する部位は、上面部35(詳しくは、隆起部39)に対して凹部37Bに退避した状態となるように形成したため(図7(b2)参照)、エッジ部18からのせん断荷重による損傷を低減、或いは回避することができる。
しかも、凹部37Bをバンプストッパ30Bの径方向外側から径方向内側へ徐々に浅くなるように形成することで、凹部37Bの全体を径方向外側と同様の深さで形成する場合と比較して、凹部37を形成することによるバンプストッパ30Bの肉の減少を最小限に抑制し、バンプストッパ30Bの衝撃吸収性能を確保することができる。
また、本発明のバンプストッパは、上述したように、上面部35に備えた突起36が受け部141に当接時して撓み変形する際に、必ずしも上面部35の径方向内側に撓み変形(内倒れ)するように突起36を構成に限らず、上面部35から径方向外側へはみ出さずに上面部35側に倒れ込む構成であれば、例えば、上面部35の周方向や径方向外側に倒れ込むように撓み変形する構成としてもよい。
また、上述した実施例では、受け部141に形成したエッジ部18は、受け部141の内周面16と下面17とで形成されるエッジ部としたが、これに限らず、例えば、受け部141に形成した空気や水を流すための溝、孔等の縁部に形成される図示しないエッジ部(角部、突状部)を対象としてもよい。
以上説明したように、本発明は、ダンパのピストンロッドに取り付けられ、ダンパ本体の上動時に上面部が受け部に当接して衝撃吸収を行うバンプストッパ構造について有用である。
1…サスペンション装置(バンプストッパ構造)
2…ダンパ
3…ダンパ外筒(ダンパ本体)
4…ロッド(ピストンロッド)
18…エッジ部
30,30A,30B…バンプストッパ
35…バンプストッパ上面部
36…突起
37,37A,37B…凹部
38…突起基部側方溝(突起基部周辺に設けた凹部)
141…受け部

Claims (3)

  1. ダンパのピストンロッドにバンプストッパを備え、該バンプストッパ上方に、ダンパ本体の上動時に前記バンプストッパの上面部が当接する受け部が配置され、前記受け部における前記上面部との当接部位にエッジ部が設けられたバンプストッパ構造であって、
    前記バンプストッパ上面部に、該上面部に倒れるように撓み変形する上下方向に長い突起が設けられ、
    前記上面部における少なくとも前記エッジ部に対応する部位に、倒れた状態の前記突起を前記上面部に対して下方に退避させる凹部を形成した
    バンプストッパ構造。
  2. 前記凹部を、前記上面部における前記突起基部周辺を含めて形成した
    請求項1に記載のバンプストッパ構造。
  3. 前記突起を先細り形状で形成した
    請求項1、又は2に記載のバンプストッパ構造。
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