JP2017141610A - 車両ドアロックシステム及び車両キー - Google Patents

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Abstract

【課題】紛失した車両キーを用いた車両の盗難を防止し得る車両ドアロックシステム及び車両キーを提供する。【解決手段】キー3は、車両1の第1無線通信装置11との無線通信が可能となった場合などに、予め登録された特定のスマートフォン5との無線通信が可能であるか否かを判定する。キー3及びスマートフォン5の無線通信を行うことができない場合には、キー3が車両1の第1無線通信装置11との無線通信を制限することによって、このキー3を用いた車両1のドアのアンロックを制限する。ただしスマートフォン5のバッテリ残量が低下した場合、キー3による上述の制限を解除する。またキー3を用いたドアのアンロックが行われていない場合、エンジン制御装置15がエンジン16の始動を制限する。ただしサーバ装置7からの緊急信号を第2無線通信装置12にて受信した場合、エンジン始動の制限を解除する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両キーとの無線通信に応じて車両のドアのロック及びアンロックを制御する車両ドアロックシステム、及び、このシステムに用いられる車両キーに関する。
従来、ユーザが所持する車両キーと車両に設けられた車両ドアロック制御装置との間で無線通信を行うことにより、機械式キーを用いることなく車両のドアのロック又はアンロックを行う車両ドアロックシステムが広く普及している。このシステムは、いわゆるキーレスエントリシステム又はスマートエントリ(登録商標)システム等の名称で呼ばれ得るシステムである。
特許文献1においては、携帯通信機器が電子キーとの通信が途絶えたか否かを判定すると共に、通信が途絶えた場合には通信が途絶えた時点での自身の位置及び日時等を含む紛失履歴情報を記憶し、記憶した紛失履歴情報を画面に表示することでユーザに通知する電子キーの紛失記憶システムが提案されている。
特開2013−68058号公報
ユーザが車両キーを紛失し、これを悪意の第三者が取得した場合、この第三者によって車両が盗難される虞がある。特許文献1に記載の電子キー紛失記憶システムは、電子キーの紛失履歴情報をユーザに通知するのみであり、紛失した電子キーを用いた車両の盗難を防止し得るものではない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、紛失した車両キーを用いた車両の盗難を防止し得る車両ドアロックシステム及び車両キーを提供することにある。
本発明に係る車両ドアロックシステムは、車両に搭載され、車両キーとの無線通信に応じて前記車両のドアのロックを制御する車両ドアロック制御装置と、前記車両との間で無線通信を行う第1無線通信部、及び、可搬型通信装置との間で無線通信を行う第2無線通信部を有する前記車両キーと、前記車両キーの前記第2無線通信部が特定の可搬型通信装置との無線通信を行うことができない場合に、前記車両キーとの無線通信に応じた前記車両のドアのアンロックを制限するキー制限部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る車両ドアロックシステムは、前記キー制限部が、前記車両キーに設けられ、前記車両キーの前記第1無線通信部による前記車両との無線通信を制限することを特徴とする。
また、本発明に係る車両ドアロックシステムは、前記車両に搭載され、前記キー制限部による制限が行われている場合に、所定の情報の入力を受け付ける情報受付部と、前記情報受付部が入力を受け付けた情報の正否を判定する情報判定部と、前記情報が正当でないと前記情報判定部が判定した場合に、前記車両の走行を制限する走行制限部とを更に備えることを特徴とする。
また、本発明に係る車両ドアロックシステムは、所定の条件が満たされた場合に、前記走行制限部による制限を解除する制限解除部を更に備えることを特徴とする。
また、本発明に係る車両ドアロックシステムは、前記車両に搭載され、車外装置との間で無線通信を行う無線通信装置を更に備え、前記制限解除部は、前記無線通信装置が前記車外装置との間で所定の通信が行われることを前記所定条件として制限を解除することを特徴とする。
また、本発明に係る車両ドアロックシステムは、所定の条件が満たされた場合に、前記キー制限部による制限を解除する制限解除部を更に備えることを特徴とする。
また、本発明に係る車両ドアロックシステムは、前記制限解除部が、前記特定の可搬型通信装置のバッテリ残量が低下したことを前記所定条件として制限を解除することを特徴とする。
また、本発明に係る車両キーは、車両との間で無線通信を行う第1無線通信部と、可搬型通信装置との間で無線通信を行う第2無線通信部と、前記第2無線通信部が特定の可搬型通信装置との無線通信を行うことができない場合に、前記第1無線通信部による前記車両との無線通信を制限するキー制限部とを備えることを特徴とする。
本発明においては、車両のドアのロック/アンロックを行うための車両キーに、例えば携帯電話機又はスマートフォン等の可搬型通信装置との間で無線通信を行う機能を設ける。例えば車両キーが車両との無線通信が可能となった場合などに、この車両キーが予め登録された特定の可搬型通信装置との無線通信が可能であるか否かを判定し、車両キーと可搬型通信装置との無線通信を行うことができない場合には、この車両キーを用いた車両のドアのアンロックを制限する(アンロックを行わない)。これにより、ユーザが車両キーのみを紛失し、これを悪意の第三者が取得した場合であっても、特定の可搬型通信装置を有していない第三者は車両キーを用いたドアのアンロックを行うことができないため、車両の盗難を防止することができる。
また本発明においては、車両キーが車両との無線通信を制限することによって、この車両キーを用いた車両のドアのアンロックを制限する。これによりドアのアンロックの制限を車両キーにて容易且つ確実に行うことができる。
無線式の車両キーには、機械式のキーが付属しているものがある。このような車両キーの場合、無線通信によるドアのアンロックが制限されていても、機械式キーを用いてドアをアンロックすることが可能である。例えば正規のユーザが自身の可搬型通信装置を所持していない場合などには、この機械式キーを用いてドアをアンロックすることができる。しかしながら、悪意の第三者が車両キーを取得した場合であっても、機械式キーを用いてドアをアンロックすることが可能である。
そこで本発明においては、車両キーと可搬型通信装置との無線通信が行われないことによる上記のアンロックの制限が行われている場合、例えば車両のエンジンの始動を制限するなどして、車両の走行を制限することにより車両の盗難を防止する。ただし正規のユーザに対して車両の走行を制限することを避けるため、パスワードなどの所定の情報の入力を受け付け、受け付けた情報が正当なものである場合には走行制限を行わない。これにより、車両キーに機械式キーが付属する場合であっても、車両の盗難を防止することができる。
上述のようなドアのアンロック制限及び車両の走行制限を行った場合、例えば災害発生時に車両を移動させることが困難化される、又は、可搬型通信装置のバッテリ切れなどが発生した場合に車両のドアロック及び走行等に係る操作が煩わしいものとなる等の問題が懸念される。
そこで本発明においては、所定の条件が満たされた場合には、上述の制限を解除する。
例えば、車両には車外装置との無線通信を行う機能を設け、警察又は消防等の公共の機関が使用する装置から緊急信号を受信した場合など、車両が車外装置との所定の通信を行った場合に、上述の制限を解除する構成とすることができる。
また例えば、可搬型通信装置のバッテリ残量が低下し、車両キーとの無線通信を行うことができない又はできなくなる虞がある場合に、上述の制限を解除する構成とすることができる。
本発明による場合は、車両キーと可搬型通信装置との無線通信を行うことができない場合には、この車両キーを用いた車両のドアのアンロックを制限する構成とすることにより、紛失した車両キーを用いた車両の盗難を防止しすることができる。
車両ドアロックシステムの構成を示すブロック図である。 第1無線通信装置の構成を示すブロック図である。 キーの構成を示すブロック図である。 キーが行う処理の手順を示すフローチャートである。 車両の第1無線通信装置が行うドアのアンロック処理の手順を示すフローチャートである。 スマートフォンが行うキーとの通信処理の手順を示すフローチャートである。 エンジン制御装置が行うエンジンの始動制限処理の手順を示すフローチャートである。
<システム構成>
図1は、本実施の形態に係る車両ドアロックシステムの構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る車両ドアロックシステムは、車両1に搭載された複数の装置と、ユーザが所持するキー3及びスマートフォン5とを備えて構成されている。車両1には、第1無線通信装置11、第2無線通信装置12、ボディECU(Electronic Control Unit)13、ロック機構14、エンジン制御装置15、エンジン16、始動操作部17、表示装置18及び入力装置19等が搭載されている。
キー3は、車両1に搭載された第1無線通信装置11との間で無線通信を行うことができ、この無線通信により認証情報などの情報交換を行う。キー3は、第1無線通信装置11から送信されるLF(Low Frequency)帯の無線信号を受信すると共に、第1無線通信装置11へはUHF(Ultra High Frequency)帯の無線信号を送信する。
スマートフォン5は、ユーザが所持する可搬型の通信装置であり、例えばBluetooth(登録商標)又は無線LAN(Local Area Network)等の通信規格に従ってキー3との間で無線通信を行うことができる。なお本実施の形態においてはユーザが所持する可搬型の通信装置をスマートフォン5とするが、これに限るものではなく、例えば携帯電話機、タブレット型端末装置、ノート型パソコン又は携帯型ゲーム機等の情報処理装置であってもよい。スマートフォン5には、キー3との間で無線通信を介して行う処理を実現するためのアプリケーションプログラムがインストールされている。
車両1の第1無線通信装置11は、車両1から無線信号が到達する所定の範囲内において、ユーザが所持するキー3との間で無線通信を行うことができ、この無線通信により認証情報などの情報交換を行う。第1無線通信装置11は、キー3へLF帯の無線信号を送信すると共に、キー3から送信されるUHF帯の無線信号を受信する。第1無線通信装置11は、無線通信によりキー3との間で送受信する認証情報に基づいて、通信相手のキー3が正当なもの(即ち、自身の車両1に対応付けられたキー3)であるか否かを判定する認証処理を行う。また第1無線通信装置11は、車両1内に設けられた車内ネットワーク10に接続されており、この車内ネットワーク10に搭載されたボディECU13などの他の車載機器との間で通信を行うことができる。車内ネットワーク10を介した通信を行うことにより、第1無線通信装置11は、例えばキー3が正当なものであると判定した場合に、キー3との無線通信に応じてボディECU13へ車両1のドアのロック/アンロックを行う旨の指示を与えることができる。
第2無線通信装置12は、例えば携帯電話通信網又は無線LAN等を介して、車両1の外部に存在する通信装置との間で通信を行うことができる。本実施の形態において第2無線通信装置12は、例えば警察又は消防等の公共の機関が運営するサーバ装置7との間で無線通信を行う。また第2無線通信装置12は、車両1の車内ネットワーク10に接続されており、ボディECU13又はエンジン制御装置15等の他の車載機器との間で通信を行うことができる。これにより車両1内のボディECU13及びエンジン制御装置15等は、第2無線通信装置12を介して車両1外のサーバ装置7との通信を行うことができる。
ボディECU13は、車両1の各ドアに設けられたロック機構14の動作を制御することによって、各ドアのロック/アンロックを行う。またボディECU13は、車両1の窓の開閉制御、ランプの点灯制御、及び、ワイパーの動作制御等の処理を行う構成であってもよい。ボディECU13は、キー3との無線通信に応じて第1無線通信装置11から与えられるロック/アンロックの指示に応じて、ロック機構14の動作を制御し、ドアのロック/アンロックを行う。ロック機構14は、車両1の各ドアに設けられ、ドアをロックするための機械機構と、この機械機構を動作させるモータ又はアクチュエータ等とを備えて構成されている。ロック機構14は、ボディECU13から与えられる動作命令に応じて、ドアのロック/アンロックを行う。
エンジン制御装置15は、車両1のエンジン16の動作を制御する装置である。例えばエンジン制御装置15は、車両1の運転席近傍に設けられたエンジンの始動操作部17に対するユーザの操作がなされた場合に、エンジン16を始動する。また詳細は後述するが、本実施の形態においてエンジン制御装置15は、キー3との無線通信に応じたドアのアンロックが正常に行われずに始動操作部17が操作された場合に、エンジン16の始動を制限する(エンジン16を始動しない)制御を行う。
表示装置18は、車両1内の運転席近傍に設けられた液晶ディスプレイなどとして実現され得る。表示装置18は、車内ネットワークを介して与えられた表示命令に応じて、種々の画像又はメッセージ等を表示する。入力装置19は、車両1内の運転席近傍に設けられ、ユーザによる文字又は数字等の入力を受け付ける装置である。入力装置19は、例えばテンキー又はキーボード等の装置であってもよく、また例えば表示装置18の画面に対するタッチ操作を検知するタッチパネルであってもよい。なお表示装置18及び入力装置19は、カーナビゲーション装置などと共用のものであってよい。
図2は、第1無線通信装置11の構成を示すブロック図である。第1無線通信装置11は、処理部110、記憶部111、無線通信部112及び車内通信部113等を備えて構成されている。処理部110は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro-Processing Unit)等の演算処理装置を用いて構成され、記憶部111に記憶されたプログラムを実行することによって、車両1の内外の装置との通信に係る種々の演算処理及び制御処理等を行う。
記憶部111は、例えばフラッシュメモリ又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性のメモリ素子を用いて構成されている。記憶部111は、例えば処理部110が実行するプログラム、及び、このプログラムの実行に必要なデータ等を記憶している。本実施の形態においては、第1無線通信装置11と無線通信を行うキー3は予め登録されている必要があり、第1無線通信装置11は登録されたキー3の識別情報及び認証情報等の情報を記憶部111にキー情報111aとして記憶している。
無線通信部112は、キー3との間で無線通信を行う。無線通信部112は、キー3へLF帯の無線信号を送信するLF送信部112a及びキー3から送信されるUHF帯の無線信号を受信するUHF受信部112bを有している。無線通信部112は、処理部110からの送信命令に応じてLF送信部112aによるLF信号の送信を行うと共に、送信したLF信号に対する応答としてキー3から送信されるUHF信号をUHF受信部112bにて受信し、受信したUHF信号に含まれる情報を処理部110へ与える。
車内通信部113は、車両1内に設けられた車内ネットワーク10を介して他の車載機器との間で通信を行う。車内通信部113は、例えばCAN(Controller Area Network)の通信規格に応じた通信を行う構成とすることができる。車内通信部113は、処理部110から与えられた送信用の情報を電気信号に変換して車内ネットワーク10を構成する通信線へ出力することにより他の車載機器への情報を送信し、通信線上の信号をサンプリングして取得することにより他の車載機器からの情報を受信し、受信した情報を処理部110へ与える。
また第1無線通信装置11の処理部110には、記憶部111に記憶されたプログラムを実行することにより、キー処理部110a、ロック制御部110b及びロック通知部110c等がソフトウェア的な機能ブロックとして実現される。キー処理部110aは、無線通信部112によるキー3との通信に係る処理を行う。ロック制御部110bは、キー処理部110aによるキー3との通信の結果に応じて、ボディECU13へ車両1のドアのロック/アンロックの命令を送信することにより、ドアのロック/アンロックを制御する処理を行う。ロック通知部110cは、キー3との通信に応じてロック制御部110bがドアのロック/アンロックを行った場合に、この旨をエンジン制御装置15などの他の車載機器へ車内ネットワーク10を介して通知する処理を行う。
図3は、キー3の構成を示すブロック図である。キー3は、処理部30、記憶部31、第1無線通信部32及び第2無線通信部33等を備えて構成されている。処理部30は、キー3内の各部の制御処理及び各種の演算処理等を行い、これにより車両1との間の無線通信、及び、スマートフォン5との間の無線通信等が実現される。記憶部31は、EEPROM又はフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ素子を用いて構成されており、処理部30が行う処理に必要な各種のデータを記憶している。本実施の形態においては、キー3と無線通信を行う車両1は予め登録されている必要があり、キー3は登録された車両1の識別情報及び認証情報等の情報を記憶部31に車両情報31aとして記憶している。同様に、キー3と無線通信を行うスマートフォン5は予め登録されている必要があり、キー3は登録されたスマートフォン5の識別情報及び認証情報等の情報を記憶部31に端末情報31bとして記憶している。
第1無線通信部32は、車両1の第1無線通信装置11との間で無線通信を行う。第1無線通信部32は、車両1から送信されるLF帯の無線信号を受信するLF受信部32a及び車両1へUHF帯の無線信号を送信するUHF送信部32bを有している。第1無線通信部32は、車両1から送信されるLF信号をLF受信部32aにて受信し、受信したLF信号に含まれる情報を処理部30へ与えると共に、処理部30からの送信命令に応じてUHF送信部32bによるUHF信号の送信を行う。第2無線通信部33は、例えばBluetooth(登録商標)又は無線LAN(Local Area Network)等の通信規格により、スマートフォン5との間で無線通信を行う。第2無線通信部33は、処理部30から与えられた送信用の情報を無線信号としてスマートフォン5へ送信すると共に、スマートフォン5から受信した情報を処理部30へ与える。
またキー3の処理部30は、車両処理部30a、端末処理部30b及び制限処理部30c等を有している。車両処理部30aは、第1無線通信部32による車両1との無線通信に関する制御処理及び演算処理等を行う。端末処理部30bは、第2無線通信部33によるスマートフォン5との無線通信に関する制御処理及び演算処理等を行う。制限処理部30cは、端末処理部30bによるスマートフォン5との無線通信の結果に応じて、車両処理部30aによる車両1との無線通信を制限することにより、キー3を用いた車両1のドアのロック/アンロックを制限する処理を行う。
なお、図1に示したスマートフォン5及びサーバ装置7と、第2無線通信装置12及びエンジン制御装置15等の他の車載機器とについては、ブロック図の図示及び内部構造の詳細な説明を省略する。
<キー制限>
本実施の形態に係る車両ドアロックシステムでは、キー3を用いた車両1のドアのアンロックを制限する機能が設けられている。本実施の形態に係る車両ドアロックシステムにおいて車両1のユーザは、キー3を用いた車両1のドアのアンロックを行うために、車両1のキー3と、このキー3に対して予め対応付けられた(登録された)スマートフォン5とを所持している必要がある。
車両1の第1無線通信装置11は、処理部110のキー処理部110aの処理により、無線通信部112のLF送信部112aによるLF信号の送信を定期的に行っている。ユーザが所持するキー3の車両処理部30aは、車両1の第1無線通信装置11が送信するLF信号の到達範囲内にユーザが入った場合に、第1無線通信部32のLF受信部32aにてLF信号を受信する。LF信号を受信したキー3の端末処理部30bは、記憶部31の端末情報31bに登録されたスマートフォン5との無線通信を第2無線通信部33にて試みる。スマートフォン5との無線通信を行うことができる場合、キー3の車両処理部30aは、車両1からのLF信号に対する応答を、第1無線通信部32のUHF送信部32bにてUHF信号を送信することにより行う。
キー3からのUHF信号による応答を受信した車両1の第1無線通信装置11のキー処理部110aは、キー3との間で無線通信により必要な情報を交換し、通信相手のキー3が正当なものであるか否かを判定する。キー3が正当なものであると判定した場合、第1無線通信装置11のキー処理部110aは、車内通信部113にてボディECU13へ車両1のドアのアンロック命令を送信する。車内ネットワーク10を介して第1無線通信装置11からのアンロック命令を受信したボディECU13は、ロック機構6へドアをアンロックする制御信号を出力し、これにより車両1のドアがアンロックされる。
これに対して、例えばユーザがスマートフォン5を所持していない場合など、キー3がスマートフォン5との無線通信を行うことができない場合、キー3の制限処理部30cは、第1無線通信部32による車両1の第1無線通信装置11との無線通信を制限(禁止)する。よって、第1無線通信装置11はキー3からのUHF信号による応答を受信しないため、車両1のドアのアンロックは行われない。即ち、ユーザがキー3及びスマートフォン5の両方を所持していない場合には、キー3が無効化されて車両1のドアをアンロックすることができなくなる。これにより、例えばユーザがキー3のみを紛失し、これを悪意の第三者が取得した場合であっても、この第三者がスマートフォン5を取得しない限りはキー3を用いた車両1のドアのアンロックを行うことができないため、車両1の盗難を防止することができる。
<キー制限の解除>
上記のキー制限を行った場合、例えばユーザがスマートフォン5を所持していたとしても、スマートフォン5のバッテリが切れてキー3との無線通信を行うことができなくなった場合には、ユーザがキー3を利用して車両1のドアをアンロックすることができなくなる虞がある。そこで本実施の形態に係る車両ドアロックシステムでは、スマートフォン5のバッテリ残量が低下した場合に、上記のキー制限を解除する。
スマートフォン5は、自身のバッテリの残量を定期的に調べ、例えば残量が10%以下になった場合など、バッテリ残量が閾値より少なくなった場合に、登録されているキー3との無線通信を行い、バッテリ残量が低下した旨を通知する。スマートフォン10からバッテリ残量低下の通知を第2無線通信部25にて受信したキー3は、この旨を例えばフラグなどとして記憶しておく。このフラグに基づいてキー3の制限処理部30cは、スマートフォン10のバッテリ残量が低下した状態である場合には、上記のキー制限を行わない。この場合にキー3は、車両1の第1無線通信装置11からのLF信号に応じて、スマートフォン5との無線通信を行うことができるか否かを確認することなく、UHF信号による応答を行う。即ち、キー制限を行わないキー3は、通常のキーレスエントリシステム又はスマートエントリシステムのキーと同様の動作を行う。
その後、スマートフォン5は、例えばバッテリの残量が50%以上まで回復した場合など、バッテリ残量が閾値より多くなった場合に、バッテリ残量の低下を通知したキー3に対して、バッテリ残量が回復した旨の通知を行う。バッテリ残量回復の通知を受信したキー3は、スマートフォン5がバッテリ残量低下状態である旨の記憶を消去し、上記のキー制限を再開する。
<走行制限>
車両1の無線式のキー3には、機械式キーが付属しているものがある。このような構成のキー3の場合、上記のキー制限によるドアのアンロックが制限されていても、キー3に付属する機械式キーを用いて車両1のドアをアンロックすることが可能である。例えば車両1の正規のユーザがスマートフォン5を所持し忘れた場合などには、上記のキー制限によりドアのアンロックが制限されるため、機械式キーを用いてドアをアンロックすることができる。しかしながら、悪意の第三者がキー3を不正に取得した場合であっても、キー3に付属する機械式キーを用いてドアをアンロックすることが可能である。(ただしこの場合であっても、キー3の無線通信に応じたアンロックを制限することによって、キー3に対応する車両1の存在を第三者に対して秘匿することができるという効果はある。)
そこで本実施の形態に係る車両ドアロックシステムでは、キー3の無線通信に応じたドアのアンロックが行われていない場合には、車両1のエンジン16の始動を制限する。キー3との無線通信に応じてボディECU13に対してロック/アンロックの命令を送信した場合、第1無線通信装置11のロック通知部110cは、車内ネットワーク10を介してエンジン制御装置15へロック/アンロックを行った旨を通知する。車両1のエンジン制御装置15は、第1無線通信装置11からのロック/アンロックの通知を記憶することによって、車両1のドアがキー3を用いてアンロックされた状態であるか否かを判定することができる。
車両1のドアがキー3を用いてアンロックされた後、車両1内の始動操作部17に対するエンジン16の始動の操作がなされた場合、エンジン制御装置15は、エンジン16を始動する。これに対して、車両1のドアがキー3を用いてアンロックされていないにも関わらず、始動操作部17に対する操作がなされた場合、エンジン制御装置15は、エンジン16を始動せず、表示装置18及び入力装置19を用いて所定の情報(いわゆるパスワード)の入力を要求する。エンジン制御装置15は、入力されたパスワードが正当なものである場合にのみ、エンジン16を始動する。これにより、キー3を利用せずに車両1内へ浸入した第三者などがエンジン16を始動することを防止できる。また正当なユーザはパスワードを入力することができるため、スマートフォン5を所持していない場合であっても車両1を走行させることが可能となる。
<走行制限の解除>
上記の走行制限を行った場合、例えば災害発生時にユーザ以外が車両を移動させることが困難化される虞がある。そこで本実施の形態に係る車両ドアロックシステムでは、例えば警察又は消防等の公共の機関が運営するサーバ装置7から緊急信号などを第2無線通信装置12にて受信した場合に、エンジン制御装置15による上記の走行制限を解除する。
サーバ装置7は、例えば携帯電話通信網を利用して、地震、台風又は津波等の発生時に警報又は避難勧告等を、対象となる地域に存在する携帯電話機又はスマートフォン等へ送信する装置である。本実施の形態においてサーバ装置7は、上記の走行制限を行う機能を有する車両1に対して、走行制限を解除する命令を送信することができる。
車両1の第2無線通信装置12は、サーバ装置7から走行制限の解除命令を受信した場合、車内ネットワーク10を介して解除命令を受信した旨をエンジン制御装置15へ通知する。この通知を受けたエンジン制御装置15は、上記の走行制限を解除する。即ちエンジン制御装置15は、始動操作部17に対する始動操作がなされた場合、その直前の車両1のドアのアンロックがキー3の無線通信によるものであるか又はキー3に付属する機械式キーを用いたものであるかに関わらず、始動操作に応じてエンジン16を始動する。
<フローチャート>
図4は、キー3が行う処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態に係るキー3の処理部30は、車両1の第1無線通信装置11から送信されるLF信号を、第1無線通信部32にて受信したか否かを判定する(ステップS1)。LF信号を受信していない場合(S1:NO)、処理部30は、スマートフォン5からバッテリの残量低下の通知を受信したか否かを判定する(ステップS2)。バッテリの残量低下の通知を受信していない場合(S2:NO)、処理部30は、ステップS1へ処理を戻す。バッテリの残量低下の通知を受信した場合(S2:YES)、処理部30は、スマートフォン5のバッテリ残量が低下した旨の情報を記憶部31に記憶し(ステップS3)、ステップS1へ処理を戻す。
第1無線通信部32のLF受信部32aにてLF信号を受信した場合(S1:YES)、処理部30は、第2無線通信部33にて通信を行うべき通信相手のスマートフォン5はバッテリ残量が低下した状態であるか否かを、記憶部31に記憶された情報に基づいて判定する(ステップS4)。スマートフォン5がバッテリ残量低下状態である場合(S4:YES)、処理部30は、スマートフォン5との通信を行わずに、ステップS7へ処理を進める。スマートフォン5がバッテリ残量低下状態でない場合(S4:NO)、処理部30は、第2無線通信部33にて記憶部31の端末情報31bに登録されたスマートフォン5との間で無線通信を試みる(ステップS5)。処理部30は、スマートフォン5からの無線信号を受信するか否か、及び、スマートフォン5との間での認証処理に成功したか否か等に基づいて、スマートフォン5との無線通信が可能であるか否かを判定する(ステップS6)。
スマートフォン5との無線通信が可能である場合(S6:YES)、又は、スマートフォン5がバッテリ残量低下状態である場合(S4:YES)、処理部30は、第1無線通信部32のUHF送信部32bにて車両1の第1無線通信装置11へUHF信号による応答を送信する(ステップS7)。処理部30は、車両1の第1無線通信装置11との間で無線通信による情報交換を行うことによって認証処理を行い(ステップS8)、処理を終了する。また、スマートフォン5との無線通信が可能でない場合(S6:NO)、処理部30cは、第1無線通信部32による以後の第1無線通信装置11との無線通信を制限(禁止)して(ステップS9)、処理を終了する。
図5は、車両1の第1無線通信装置11が行うドアのアンロック処理の手順を示すフローチャートである。第1無線通信装置11の処理部110は、無線通信部112のLF送信部112aにてLF信号を送信する(ステップS21)。処理部110は、送信したLF信号に対するキー3からのUHF信号による応答を、無線通信部112のUHF受信部112bにて受信したか否かを判定する(ステップS22)。UHF信号の応答を受信していない場合(S22:NO)、処理部110は、ステップS21へ処理を戻す。
UHF信号の応答を受信した場合(S22:YES)、処理部110は、キー3との間で無線通信による情報交換を行うことによって認証処理を行う(ステップS23)。処理部110は、キー3との認証処理に成功したか否かを判定する(ステップS24)。認証処理に成功しなかった場合(S24:NO)、処理部110は、処理を終了する。認証処理に成功した場合(S24:YES)、処理部110は、車内通信部113にてボディECU13へドアのアンロック命令を送信する(ステップS25)。このアンロック命令により、ボディECU13による車両1のドアのアンロックが行われる。また処理部110は、エンジン制御装置15などの他の車載機器へアンロックを行った旨を通知し(ステップS26)、処理を終了する。
図6は、スマートフォン5が行うキー3との通信処理の手順を示すフローチャートである。なおこの通信処理は、スマートフォン5にインストールされたキー3との通信のためのアプリケーションプログラムが実行されることによって実現される。スマートフォン5は、キー3からの無線信号を受信したか否かに応じて、キー3から無線通信の有無を判定する(ステップS41)。キー3からの無線通信がある場合(S41:YES)、スマートフォン5は、キー3との間で無線通信による情報交換を行うことによって認証処理を行う(ステップS42)。スマートフォン5は、認証処理の結果、即ちキー3との認証処理に成功したか否かをキー3へ送信し(ステップS43)、ステップS41へ処理を戻す。
キー3からの無線通信がない場合(S41:NO)、スマートフォン5は、バッテリの残量をチェックするタイミングであるか否かを判定する(ステップS44)。スマートフォン5は、周期的に自身のバッテリ残量をチェックする処理を行っており、このチェックを行うタイミングでない場合(S44:NO)、ステップS41へ処理を戻す。バッテリの残量のチェックを行うタイミングである場合(S44:YES)、スマートフォン5は、内蔵されたセンサ又は回路等によりバッテリの残量を取得し(ステップS45)、取得したバッテリの残量が閾値未満であるか否かを判定する(ステップS46)。バッテリの残量が閾値以上である場合(S46:NO)、スマートフォン5は、ステップS41へ処理を戻す。バッテリの残量が閾値未満である場合(S46:YES)、スマートフォン5は、キー3との無線通信を行って、バッテリ残量が低下した旨を通知し(ステップS47)、処理を終了する。
図7は、エンジン制御装置15が行うエンジン16の始動制限処理の手順を示すフローチャートである。エンジン制御装置15は、始動操作部17に対する操作がなされてか否かを判定する(ステップS61)。始動操作部17に対する操作がなされていない場合(S61:NO)、エンジン制御装置15は、始動操作部17に対する操作がなされるまで待機する。始動操作部17に対する操作がなされた場合(S61:YES)、エンジン制御装置15は、第1無線通信装置11から車両1のドアのアンロックを行った旨の通知を受信済みであるか否かを判定する(ステップS62)。アンロックの通知を受信していない場合(S62:NO)、エンジン制御装置15は、車両1外のサーバ装置7からの緊急通知を、第2無線通信装置12から車内ネットワーク10を介して受信済みであるか否かを判定する(ステップS63)。
第1無線通信装置11からアンロックの通知を受信済みである場合(S62:YES)、又は、第2無線通信装置12から緊急通知を受信済みである場合(S63:YES)、エンジン制御装置15は、エンジン始動の制限を行うことなく、エンジン16を始動して(ステップS67)、処理を終了する。
アンロックの通知を受信しておらず(S62:NO)、且つ、緊急通知を受信していない場合(S63:NO)、エンジン制御装置15は、車内ネットワーク10を介して表示装置18へ表示命令を送信することにより、始動操作部17に対する操作を行ったユーザに認証処理を要求するメッセージを表示装置18に表示する(ステップS64)。エンジン制御装置15は、入力装置19が受け付けた入力を取得することにより、ユーザによるパスワードの入力受付を行う(ステップS65)。エンジン制御装置15は、入力を受け付けたパスワードの正否を判定することにより、認証処理に成功したか否かを判定する(ステップS66)。認証処理に成功した場合(S66:YES)、エンジン制御装置15は、エンジン16を始動して(ステップS67)、処理を終了する。認証処理に成功しなかった場合(S66:NO)、エンジン制御装置15は、エンジン16を始動せずに処理を終了する。
<まとめ>
以上の構成の本実施の形態に係る車両ドアロックシステムは、車両1のドアのロック/アンロックを行うためのキー3に、スマートフォン5との間で無線通信を行う第2無線通信部33を設ける。キー3は、車両1の第1無線通信装置11との無線通信が可能となった場合などに、予め登録された特定のスマートフォン5との無線通信が可能であるか否かを判定する。車両ドアロックシステムでは、キー3及びスマートフォン5の無線通信を行うことができない場合には、このキー3を用いた車両1のドアのアンロックを制限する(アンロックを行わない)。これにより、ユーザがキー3のみを紛失し、これを第三者が取得した場合であっても、キー3に登録されたスマートフォン5を有していない第三者は、キー3を用いたドアのアンロックを行うことができないため、車両1の盗難を防止することができる。
また本実施の形態においては、キー3が車両1の第1無線通信装置11との無線通信を制限することによって、キー3を用いた車両1のドアのアンロックを制限する。これによりドアのアンロックの制限を、キー3にて容易且つ確実に行うことができる。
また本実施の形態においては、キー3を用いたドアのアンロックが行われていない場合、エンジン制御装置15がエンジン16の始動を制限することにより、車両1の走行を制限する。ただしエンジン制御装置15は、パスワードなどの所定の情報の入力を入力装置19にて受け付け、受け付けた情報が正当なものである場合には走行制限を行わない。これにより、キー3に機械式キーが付属する場合であっても、車両1の盗難を防止することができる。また正規のユーザが機械式キーを使用した場合に車両1の走行が制限されることを防止できる。
また本実施の形態においては、警察又は消防等の公共の機関が使用するサーバ装置7からの緊急信号を受信した場合など、第2無線通信装置12が車外装置との所定の通信を行った場合に、上述のエンジン始動の制限を解除する。これにより、上述のエンジン始動の制限を行うことによって、例えば災害発生時に車両1を移動させることが困難化されることを防止できる。
また本実施の形態においては、スマートフォン5のバッテリ残量が低下し、スマートフォン5がキー3との無線通信を行うことができなくなる虞がある場合、キー3による上述の制限を解除する。これによりスマートフォン5のバッテリ切れなどが発生した場合に、車両1のドアのアンロック及びエンジン始動等に係るユーザの操作が煩わしいものとなることを防止できる。
なお、本実施の形態においては、キー3及びスマートフォン5の間の無線通信を行うことができない場合に、キー3が車両1との無線通信を行わないことで車両1のドアのアンロックを制限する構成、即ちキー3にて制限が行われる構成としたが、これに限るものではない。ドアのアンロックの制限を車両1側、例えば第1無線通信装置11又はボディECU13にて行う構成としてもよい。この場合、キー3はスマートフォン5との無線通信を行うことができない旨を車両1へ通知し、この通知を受信した車両1側の装置がドアのアンロックを制限する構成とすることができる。また本実施の形態においては、車両1のドアのアンロックを制限する構成としたが、ドアのロックについては同様の制限を行ってもよく、制限を行わなくてもよい。
またキー3の無線通信に応じたドアのアンロックが行われない場合にエンジン16の始動を制限する構成としたが、これに限るものではない。エンジン16の始動制限は行わない構成であってもよい。またエンジン16の始動が制限されている場合に、入力装置19によるパスワードの入力をユーザに対して要求する構成としたが、これに限るものではない。パスワード入力に代えて、例えば指紋認証又は声紋認証等の認証技術を採用してもよい。また車両1の走行を制限するために、エンジン16の始動を制限する構成としたが、これに限るものではない。例えば車両1のシフトレバーの操作を制限する又はパーキングブレーキの解除を制限する等のその他の方法により車両1の走行を制限する構成としてもよい。また車両1が電気自動車などの場合には、エンジンの始動制限に代えて、走行用モータの動作を制限してもよい。
また本実施の形態においては、第1無線通信装置11とボディECU13とを別の装置としたが、これに限るものではなく、第1無線通信装置11の機能とボディECU13の機能とを兼ね備える1つの装置として実現されてもよい。同様に、第1無線通信装置11及び第2無線通信装置12を1つの装置として実現してもよく、第2無線通信装置12及びボディECU13を1つの装置として実現してもよく、これら以外の装置を組み合わせて1つの装置としてもよい。即ち、本実施の形態において複数の装置が行うとして説明した処理及び機能等は、一つの装置に統合されて実現されてもよい。また、本実施の形態において一つの装置が行うとして説明した処理及び機能等は、複数の装置の協働により実現されるものであってよい。
1 車両
3 キー(車両キー)
5 スマートフォン(可搬型通信装置)
7 サーバ装置(車外装置)
10 車内ネットワーク
11 第1無線通信装置
12 第2無線通信装置(無線通信装置)
13 ボディECU(車両ドアロック制御装置)
14 ロック機構
15 エンジン制御装置(情報判定部、走行制限部、制限解除部)
16 エンジン
17 始動操作部
18 表示装置
19 入力装置(情報受付部)
30 処理部
30a 車両処理部
30b 端末処理部
30c 制限処理部(キー制限部)
31 記憶部
31a 車両情報
31b 端末情報
32 第1無線通信部
32a LF受信部
32b UHF送信部
33 第2無線通信部
110 処理部
110a キー処理部
110b ロック制御部
110c ロック通知部
111 記憶部
111a キー情報
112 無線通信部
112a LF送信部
112b UHF受信部
113 車内通信部

Claims (8)

  1. 車両に搭載され、車両キーとの無線通信に応じて前記車両のドアのロックを制御する車両ドアロック制御装置と、
    前記車両との間で無線通信を行う第1無線通信部、及び、可搬型通信装置との間で無線通信を行う第2無線通信部を有する前記車両キーと、
    前記車両キーの前記第2無線通信部が特定の可搬型通信装置との無線通信を行うことができない場合に、前記車両キーとの無線通信に応じた前記車両のドアのアンロックを制限するキー制限部と
    を備えることを特徴とする車両ドアロックシステム。
  2. 前記キー制限部は、前記車両キーに設けられ、前記車両キーの前記第1無線通信部による前記車両との無線通信を制限すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両ドアロックシステム。
  3. 前記車両に搭載され、前記キー制限部による制限が行われている場合に、所定の情報の入力を受け付ける情報受付部と、
    前記情報受付部が入力を受け付けた情報の正否を判定する情報判定部と、
    前記情報が正当でないと前記情報判定部が判定した場合に、前記車両の走行を制限する走行制限部と
    を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両ドアロックシステム。
  4. 所定の条件が満たされた場合に、前記走行制限部による制限を解除する制限解除部を更に備えること
    を特徴とする請求項4に記載の車両ドアロックシステム。
  5. 前記車両に搭載され、車外装置との間で無線通信を行う無線通信装置を更に備え、
    前記制限解除部は、前記無線通信装置が前記車外装置との間で所定の通信が行われることを前記所定条件として制限を解除すること
    を特徴とする請求項4に記載の車両ドアロックシステム。
  6. 所定の条件が満たされた場合に、前記キー制限部による制限を解除する制限解除部を更に備えること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の車両ドアロックシステム。
  7. 前記制限解除部は、前記特定の可搬型通信装置のバッテリ残量が低下したことを前記所定条件として制限を解除すること
    を特徴とする至請求項6に記載の車両ドアロックシステム。
  8. 車両との間で無線通信を行う第1無線通信部と、
    可搬型通信装置との間で無線通信を行う第2無線通信部と、
    前記第2無線通信部が特定の可搬型通信装置との無線通信を行うことができない場合に、前記第1無線通信部による前記車両との無線通信を制限するキー制限部と
    を備えることを特徴とする車両キー。
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