JP2017140665A - 基板処理装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こすロータリージョイントの異常の有無を検査する。
【解決手段】ヘッド部と、ヘッド部の回転とともに回転する回転部と、当該回転部の周囲に設けられた固定部と、回転部と固定部との間をシールするシール部とを有し、第1の流路が形成されシール部により第1の流路に対して隔離された第2の流路が形成されているロータリージョイントと、クエンチ水とガスとを切り替えてロータリージョイントの第2の流路の一端へ供給する切替バルブ部と、第1の流路を通るガスを検出する検出部と、第2の流路の他端から排出されるクエンチ水またはガスを遮断可能な閉止バルブと、切替バルブ部による切り替えによりガスが第2の流路の一端へ供給され且つ閉止バルブが閉じられている場合において、検出部による検出結果を少なくとも用いて、ロータリージョイントの異常の有無を判定する制御部と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、基板処理装置及び制御方法に関する。
従来から、研磨装置、エッチャー、またはCVD(Chemical Vapor Deposition)装置など、基板に対して処理を施す基板処理装置が知られている。例えば、従来の研磨装置では、ウエハの吸着及び研磨パッドへの押し付け時にガスを供給したり、ヘッド部(トップリングともいう)の弾性膜により形成された空間から気体を吸い出したりする流路上にロータリージョイントが配置されている(例えば、特許文献1参照)。このロータリージョイントは、ヘッド部の回転とともに回転する回転部と当該回転部の周囲に設けられた固定部とを有し、回転部の内部に形成された流路と固定部によって形成された流路とを連通させて第1の流路(主ラインともいう)を形成する機能を提供する。
ロータリージョイントには、回転部と固定部との間をシールするシール部が設けられている。シール部はメカニカルシールであり、炭化ケイ素(SiC)またはカーボン材が素材として用いられている。回転部は、固定部に対して摺動するため、回転部と固定部の接触面で発熱する。この発熱による熱膨張により、回転部または固定部の形状変化、及び/または回転部と固定部の間の接触圧変化が生じ、シール性能の低下をもたらす。
このため、熱を低減するため、メカニカルシールの周方向の外側に通水するための第2の流路(クエンチ水ラインともいう)が設けられている。ここでこの通水に用いられる水をクエンチ水という。また、クエンチ水ラインの外側には、ロータリージョイントの軸方向の外側へ漏れたクエンチ水を排出するドレイン流路(ドレインラインともいう)を有する。
特開2015−193068号公報
従来、第2の流路(クエンチ水ライン)から第1の流路(主ライン)への水漏れが疑われる場合には、ロータリージョイントの下流にあるトップリングを外し、第1の流路(主ライン)をガス(例えば、窒素)で加圧し水が出てくるか目視で確認していた。しかしながら、このとき水が出てきたとしてもトップリングからロータリージョイントへ逆流した水である可能性もあり、第2の流路(クエンチ水ライン)から第1の流路(主ライン)への水漏れがあると断定することができない。
このため、第2の流路(クエンチ水ライン)から第1の流路(主ライン)への水漏れが疑われる場合には、ロータリージョイントを新品に交換し、トップリングも再組み立てして研磨装置を復旧させ、その後、研磨装置を運用して不具合の再発がないか経過観察している。そして、取り外されたロータリージョイントは回収され、ロータリージョイント単体で第2の流路(クエンチ水ライン)から第1の流路(主ライン)への水漏れ(リークともいう)の有無を検査していた。しかし、ロータリージョイント単体での検査の結果、第2の流路から第1の流路への水漏れがないと判定されることがしばしばある。
このことから、研磨装置などの基板処理装置にロータリージョイントが搭載された状態で、第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こすロータリージョイントの異常の有無を検査できることが望まれていた。
近年、基板の大口径化と研磨面の均一性の要求の高度化に伴い、トップリングの弾性膜の領域分割数が増加し、ロータリージョイントの第1の流路数も増加している。第1の流路の数が多くなるほど、ロータリージョイントの交換に係る作業時間と作業ミス発生リスクが増加する。また、第1の流路の数が多くなるほど、ロータリージョイントが高価なものとなる。
このことからも、研磨装置などの基板処理装置にロータリージョイントが搭載された状態で、第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こすロータリージョイントの異常の有無を検査できることが望まれていた。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、基板処理装置にロータリージョイントが搭載された状態で、第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こすロータリージョイントの異常の有無を検査することを可能とする基板処理装置及び制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る基板処理装置は、ヘッド部と、前記ヘッド部の回転とともに回転する回転部と、当該回転部の周囲に設けられた固定部と、前記回転部と前記固定部との間をシールするシール部とを有し、第1の流路が形成され前記シール部により前記第1の流路に対して隔離された第2の流路が形成されているロータリージョイントと、クエンチ水とガスとを切り替えて前記ロータリージョイントの前記第2の流路の一端へ供給する切替バルブ部と、前記第1の流路を通るガスを検出する検出部と、前記第2の流路の他端から排出されるクエンチ水またはガスを遮断可能な閉止バルブと、前記切替バルブ部による切り替えにより前記ガスが前記第2の流路の一端へ供給され且つ前記閉止バルブが閉じられている場合において、前記検出部による検出結果を少なくとも用いて、前記ロータリージョイントの異常の有無を判定する制御部と、を備える。
この構成によれば、第2の流路から第1の流路への漏れがない場合には、第2の流路に供給されたガスが第1の流路に漏れないので流量計においてガスが検出されない。その一方で、第2の流路から第1の流路への漏れがある場合には、第2の流路に供給されたガスが第1の流路に漏れるため、検出部においてガスが検知される。これにより、検出部でガスの有無を監視することにより、第2の流路から第1の流路へのガス漏れの有無を検知することができるので、第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こすロータリージョイントの異常の有無を判定することができる。このため、基板処理装置にロータリージョイントが搭載された状態で、第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こすロータリージョイントの異常の有無を検査することができる。
本発明の第2の態様に係る基板処理装置は、第1の態様に係る基板処理装置であって、前記ロータリージョイントには、複数の前記シール部を有し、前記複数のシール部それぞれにより前記第2の流路に対して隔離された第1の流路が複数形成されており、前記第1の流路それぞれ毎に、当該第1の流路を通るガスを検出する検出部を有し、前記制御部は、前記検出部それぞれによる検出結果を用いて、当該検出部に対応する前記シール部の異常の有無を判定する。
この構成によれば、複数存在する第1の流路それぞれ毎に、第2の流路から第1の流路へのガス漏れの有無を検知することができ、ガス漏れが検知された場合には、対応するシール部分にシールの異常があることが判明する。このため、どこのシールに異常があるのかを特定できるので修理が容易となる。更に異常があるシールに関する部品(例えば、シール部)だけを交換することができ、交換部品の数を低減することができる。
本発明の第3の態様に係る基板処理装置は、第1または2の態様に係る基板処理装置であって、前記制御部は、基板処理時よりも遅い速度で前記ヘッド部を回転させている場合において、前記検出部による検出結果を用いて、前記ロータリージョイントの異常の有無を判定する。
この構成によれば、基板処理時よりも遅い速度でヘッド部を回転させることにより、回転部と固定部との摺動による発熱を抑えながら、回転部が周方向に回転して固定部に擦れているときに、第2の流路から第1の流路へのガス漏れがあるか否かを検知することができる。このため、より基板処理時に近い状態で、ロータリージョイントに第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こす異常があるか否かを検査することができる。
本発明の第4の態様に係る基板処理装置は、第1から3のいずれかの態様に係る基板処理装置であって、前記検出部は、前記第1の流路を通るガスの流量を検出する流量計であり、前記制御部は、前記流量計で検出された流量が予め決められた閾値を超えるときに、前記ロータリージョイントを異常と判定する。
この構成によれば、流量計でガスが閾値を超えて検出されたときには、第2の流路から第1の流路へのガス漏れがあるので、検出部に対応するシール部にシールの異常があることを検知することができる。
本発明の第5の態様に係る基板処理装置は、第4の態様に係る基板処理装置であって、一端が前記ロータリージョイントの前記第1の流路の前記ヘッド部とは反対側の端部と連通する配管を更に備え、前記流量計は、前記配管に設けられており、前記制御部がロータリージョイントの異常の有無を判定するときには、前記配管は前記流量計よりも当該配管の他端側において大気開放されている。
この構成によれば、第2の流路から第1の流路へのガス漏れがある場合に、このガスが配管及び流量計を介して外部に排出されるので、流量計でガスの流量が計測される。これにより、流量計で検出されたガスの流量を監視することにより、第2の流路から第1の流路へのガス漏れの有無を検知することができ、ガス漏れが検知された場合には、対応するシール部にシールの異常があることを検知することができる。
本発明の第6の態様に係る基板処理装置は、第5の態様に係る基板処理装置であって、前記配管の他端と連通しガス供給源から流入したガスを前記配管に供給可能であり且つ大気開放可能な圧力制御弁を更に備え、前記制御部は、前記切替バルブ部による切り替えにより前記ガスが前記第2の流路へ供給され且つ前記閉止バルブが閉じられ且つ前記圧力制御弁が大気開放している場合において、前記流量計で検出されたガスの流量を少なくとも用いて、前記ロータリージョイントの異常の有無を判定する。
この構成によれば、ヘッド部にガスを供給するときのガスの流量と、第2の流路から第1の流路へのガス漏れ時のガスの流量を一つの流量計で検知することができる。このため、従前、ヘッド部にガスを供給するときのガスの流量を計測する流量計Fを用いていた場合、新たに流量計を設置する必要がないので、流量計の設置に係る労力及びコストを削減することができる。
本発明の第7の態様に係る基板処理装置は、第5の態様に係る基板処理装置であって、前記配管の他端と連通しガス供給源から流入したガスを前記配管に供給可能な圧力制御弁と、前記圧力制御弁より前記ロータリージョイント側において前記配管に設けられ且つ前記圧力制御弁への連通と大気への連通とを切り替え可能な第2の切替バルブ部と、を更に備え、前記流量計は、前記第2の切替バルブ部より前記ロータリージョイント側において前記配管に設けられており、前記制御部は、前記切替バルブ部による切り替えにより前記ガスが前記第2の流路へ供給され且つ前記閉止バルブが閉じられ且つ前記第2の切替バルブ部が前記圧力制御弁への連通を遮断し且つ大気へ連通している場合において、前記流量計で検出されたガスの流量を少なくとも用いて、前記ロータリージョイントの異常の有無を判定する。
この構成によれば、切替バルブ部により圧力制御弁への連通が遮断されているので、仮に第2の流路に残った水が第1の流路に漏れ出たとしても、その水が切替バルブ部で遮断されて圧力制御弁に流入するおそれがない。これにより、ロータリージョイントの異常の有無を判定する際に、圧力制御弁に水が流入することを防ぐことができるので、圧力制御弁が水で故障するおそれがなくなる。
本発明の第8の態様に係る基板処理装置は、第4の態様に係る基板処理装置であって、前記流量計は、前記ロータリージョイントを基準として前記ヘッド部の側に設けられている。
この構成によれば、流量計がヘッド部の側に設けられている場合において、ロータリージョイントの異常の有無を検知することができる。
本発明の第9の態様に係る基板処理装置は、第8の態様に係る基板処理装置であって、前記ヘッド部と前記ロータリージョイントとを連結し且つ前記第1の流路と連通する流路が設けられているトップリングヘッドシャフトと、一端が前記流量計に接続され且つ他端が大気に開放されているバルブと、を更に備え、前記流量計は、前記トップリングヘッドシャフトに設けられた流路に設けられており、前記制御部は、更に前記バルブが開いている場合において、前記流量計で検出されたガスの流量を少なくとも用いて、前記ロータリージョイントの異常の有無を判定する。
この構成によれば、仮に第2の流路から第1の流路にガスが漏れた場合、このガスは第1の流路から流量計を経由して外部へ排出されるので、流量計でガスの流量が検知される。これにより、流量計で検出されたガスの流量を監視することにより、第2の流路から第1の流路へのガス漏れの有無を検知することができ、ガスの流量からガス漏れがあるとみなせる場合には、制御部は、ロータリージョイントに第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こす異常が有ると判定することができる。
本発明の第10の態様に係る基板処理装置は、第8の態様に係る基板処理装置であって、前記ヘッド部は、前記ガスが供給するかあるいは真空に引くための複数の第1のヘッド流路が形成されたベース部と、前記複数の第1のヘッド流路と連通する複数の第2のヘッド流路が形成され弾性膜が取り付けられているキャリア部と、を有し、前記キャリア部を取り除かれた状態で前記ベース部の第1のヘッド流路と前記流量計の一端とを連通させる治具を更に備え、前記流量計は、一端が前記治具に設けられた流路に連通し且つ他端は大気に開放されている。
この構成によれば、仮に第2の流路から第1の流路にガスが漏れた場合、このガスは第1の流路から流量計を経由して外部へ排出されるので、流量計でガスの流量を検知することができる。これにより、流量計で検出されたガスの流量を監視することにより、第2の流路から第1の流路へのガス漏れの有無を検知することができ、ガスの流量からガス漏れがあるとみなせる場合には、制御部は、ロータリージョイントに第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こす異常が有ると判定することができる。
本発明の第11の態様に係る基板処理装置は、第8の態様に係る基板処理装置であって、前記ロータリージョイントに接続され且つ前記第1の流路と連通する流路が設けられているトップリングヘッドシャフトと、前記ヘッド部が取り除かれた状態で前記トップリングヘッドシャフトの流路と前記流量計の一端とを連通させる治具を更に備え、前記流量計は、一端が前記治具に設けられた流路に連通し且つ他端は大気に開放されている。
この構成によれば、仮に第2の流路から第1の流路にガスが漏れた場合、このガスは第1の流路から治具に設けられた流路及び流量計を経由して外部へ排出されるので、流量計でガスの流量を検知することができる。これにより、流量計で検出されたガスの流量を監視することにより、第2の流路から第1の流路へのガス漏れの有無を検知することができ、ガスの流量からガス漏れがあるとみなせる場合には、制御部は、ロータリージョイントに第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こす異常が有ると判定することができる。
本発明の第12の態様に係る基板処理装置は、第1の態様に係る基板処理装置であって、前記切替バルブ部と前記ロータリージョイントの前記第2の流路を通るガスを検出する第2の検出部を更に備え、前記ロータリージョイントは、クエンチ水と大気との間をシールする第2のシール部を更に有し、前記第2のシール部により前記第2の流路に対して隔離され且つ大気に開放されているドレイン流路が形成されており、前記制御部は、前記切替バルブ部による切り替えにより前記ガスが前記第2の流路へ供給され且つ前記閉止バルブが閉じられている場合において、前記ガスの第2の流路への供給後、所定の期間経過後に、前記検出部による検出結果と前記第2の検出部による検出結果とを用いて前記第2の流路から前記ドレイン流路への漏れの有無を判定する。
この構成によれば、仮に第2の流路から第1の流路にガスが漏れた場合、このガスは第1の流路から検出部を経由して外部へ排出されるので、検出部でガスが検出される。一方、仮に第2の流路からドレイン流路にガスが漏れた場合、第2の検出部では引き続きガスが検出されるが、検出部ではガスが検出されない。これにより、流量計及び第2の流量計で計測されたガスを監視することにより、第2の流路から第1の流路へのガス漏れの有無及び第2の流路からドレイン流路へのガス漏れの有無を検知することができる。このため、制御部は、第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こす異常の有無、及び第2の流路からドレイン流路への水漏れを引き起こす異常の有無を判定することができる。
本発明の第13の態様に係る基板処理装置は、第12の態様に係る基板処理装置であって、前記切替バルブ部は、前記ロータリージョイントの第2の流路へのクエンチ水の供給を遮断可能な第1の弁と、前記ロータリージョイントの第2の流路へのガスの供給を遮断可能な第2の弁と、を有し、前記第2の検出部は、前記ロータリージョイントの第2の流路の端部と前記第2の弁とを連通する配管に設けられている。
この構成によれば、ロータリージョイントへ供給されるクエンチ水とガスの流路を分けて、ガスの流路上に第2の検出部が設けられている。このため、クエンチ水の流路上に流量計を設けて第2の検出部のところで流路が細くなることによる圧力損失、及びガスを検知する第2の検出部に常時水を流しておくことによる第2の検出部の故障を未然に防ぐことができる。
本発明の第14の態様に係る基板処理装置は、第1の態様に係る基板処理装置であって、前記ロータリージョイントは、クエンチ水と大気との間をシールする第2のシール部を更に有し、前記第2のシール部により前記第2の流路に対して隔離され且つ大気に開放されているドレイン流路が形成されており、前記ドレイン流路を通るガスを検出する第2の流量計を更に備え、前記制御部は、前記切替バルブ部による切り替えにより前記ガスが前記第2の流路へ供給され且つ前記閉止バルブが閉じられている場合において、前記検出部による検出結果を用いて、前記第2の流路から前記第1の流路への水漏れを引き起こす異常の有無を判定し、前記第2の検出部による検出結果を用いて、前記第2の流路から前記ドレイン流路への水漏れを引き起こす異常の有無を判定する。
この構成によれば、仮に第2の流路から第1の流路にガスが漏れた場合、このガスは第1の流路から検出部を経由して外部へ排出されるので、検出部でガスが検出される。一方、仮に第2の流路からドレイン流路にガスが漏れた場合、このガスは第2の検出部を経由して外部へ排出されるので、第2の検出部でガスが検出される。これにより、検出部及び第2の検出部でガスを監視することにより、第2の流路から第1の流路へのガス漏れの有無及び第2の流路からドレイン流路へのガス漏れの有無を検知することができる。このため、制御部は、第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こす異常の有無、及び第2の流路からドレイン流路への水漏れを引き起こす異常の有無を判定することができる。
本発明の第15の態様に係る制御方法は、第1の流路が形成され且つ前記第1の流路に対して隔離された第2の流路が形成されているロータリージョイントと、クエンチ水とガスとを切り替えてロータリージョイントの前記第2の流路の一端へ供給する切替バルブ部と、前記第2の流路の他端から排出されるクエンチ水またはガスを遮断可能な閉止バルブとを備える基板処理装置を制御する制御方法であって、前記切替バルブ部による切り替えにより前記ガスを前記第2の流路の一端へ供給し且つ前記閉止バルブを閉じる手順と、前記切替バルブ部による切り替えにより前記ガスが前記第2の流路の一端へ供給され且つ前記閉止バルブが閉じられている場合において、前記第1の流路を通るガスを検出する検出部による検出結果を少なくとも用いて、前記ロータリージョイントの異常の有無を判定する手順と、を有する。
この構成によれば、第2の流路から第1の流路への漏れがない場合には、第2の流路に供給されたガスが第1の流路に漏れないので流量計においてガスが検出されない。その一方で、第2の流路から第1の流路への漏れがある場合には、第2の流路に供給されたガスが第1の流路に漏れるため、検出部においてガスが検知される。これにより、検出部でガスの有無を監視することにより、第2の流路から第1の流路へのガス漏れの有無を検知することができるので、第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こすロータリージョイントの異常の有無を判定することができる。このため、基板処理装置にロータリージョイントが搭載された状態で、第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こすロータリージョイントの異常の有無を検査することができる。
本発明によれば、第2の流路から第1の流路への漏れがない場合には、第2の流路に供給されたガスが第1の流路に漏れないので流量計においてガスが検出されない。その一方で、第2の流路から第1の流路への漏れがある場合には、第2の流路に供給されたガスが第1の流路に漏れるため、検出部においてガスが検知される。これにより、検出部でガスの有無を監視することにより、第2の流路から第1の流路へのガス漏れの有無を検知することができるので、第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こすロータリージョイントの異常の有無を判定することができる。このため、基板処理装置にロータリージョイントが搭載された状態で、第2の流路から第1の流路への水漏れを引き起こすロータリージョイントの異常の有無を検査することができる。
各実施形態に共通する研磨装置の全体構成を示す概略図である。 第1の実施形態に係るトップリングの模式的断面図である。 第1の実施形態に係るロータリージョイント26の主要構成要素を示す模式的断面図である。 第1の実施形態に係る研磨装置の一部の構成を示す概略図である。 第2の実施形態に係る研磨装置の一部の構成を示す概略図である。 第3の実施形態に係る研磨装置の一部の構成を示す概略図である。 第4の実施形態に係るトップリングシャフト111の模式的断面図である。 第4の実施形態に係る研磨装置の一部の構成を示す概略図である。 第5の実施形態に係る治具218の模式的断面図である。 第5の実施形態に係る研磨装置の一部の構成を示す概略図である。 第6の実施形態に係る治具219の模式的断面図である。 第6の実施形態に係る研磨装置の一部の構成を示す概略図である。 第7の実施形態に係る研磨装置の一部の構成を示す概略図である。 第8の実施形態に係る研磨装置の一部の構成を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態(以下、実施形態という)それぞれについて、図面を参照しながら説明する。基板処理装置は、基板に対して処理を施す装置であり、例えば、研磨装置、エッチャー、及びCVD装置などを含む。各実施形態では、基板処理装置の一例として研磨装置を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
<第1の実施形態>
図1は、各実施形態に共通する研磨装置の全体構成を示す概略図である。図1に示すように、研磨装置10は、研磨テーブル100と、研磨対象物である半導体ウエハ等の基板を保持して研磨テーブル100上の研磨面に押圧する基板保持装置としてのヘッド部(以下、トップリングという)1とを備えている。研磨テーブル100は、テーブル軸100aを介してその下方に配置されるモータ(図示せず)に連結されている。研磨テーブル100は、モータが回転することにより、テーブル軸100a周りに回転する。研磨テーブル100の上面には、研磨部材としての研磨パッド101が貼付されている。この研磨パッド101の表面は、半導体ウエハWを研磨する研磨面101aを構成している。研磨テーブル100の上方には研磨液供給ノズル60が設置されている。この研磨液供給ノズル60から、研磨テーブル100上の研磨パッド101上に研磨液(研磨スラリ)Qが供給される。
なお、市場で入手できる研磨パッドとしては種々のものがあり、例えば、ニッタ・ハース社製のSUBA800、IC−1000、IC−1000/SUBA400(二層クロ
ス)、フジミインコーポレイテッド社製のSurfin xxx−5、Surfin 000等がある。SUBA800、Surfin xxx−5、Surfin 000は繊維をウレタン樹脂で固めた不織布であり、IC−1000は硬質の発泡ポリウレタン(単層)である。発泡ポリウレタンは、ポーラス(多孔質状)になっており、その表面に多数の微細なへこみまたは孔を有している。
トップリング1は、半導体ウエハWを研磨面101aに対して押圧するトップリング本体2と、半導体ウエハWの外周縁を保持して半導体ウエハWがトップリング1から飛び出さないようにするリテーナ部材としてのリテーナリング3とから基本的に構成されている。トップリング1は、トップリングシャフト111に接続されている。このトップリングシャフト111は、上下動機構124によりトップリングヘッド110に対して上下動する。トップリング1の上下方向の位置決めは、トップリングシャフト111の上下動により、トップリングヘッド110に対してトップリング1の全体を昇降させて行われる。トップリングシャフト111の上端にはロータリージョイント26が取り付けられている。
トップリングシャフト111及びトップリング1を上下動させる上下動機構124は、軸受126を介してトップリングシャフト111を回転可能に支持するブリッジ128と、ブリッジ128に取り付けられたボールねじ132と、支柱130により支持された支持台129と、支持台129上に設けられたサーボモータ138とを備えている。サーボモータ138を支持する支持台129は、支柱130を介してトップリングヘッド110に固定されている。
ボールねじ132は、サーボモータ138に連結されたねじ軸132aと、このねじ軸132aが螺合するナット132bとを備えている。トップリングシャフト111は、ブリッジ128と一体となって上下動する。従って、サーボモータ138を駆動すると、ボールねじ132を介してブリッジ128が上下動し、これによりトップリングシャフト111及びトップリング1が上下動する。
また、トップリングシャフト111はキー(図示せず)を介して回転筒112に連結されている。回転筒112は、その外周部にタイミングプーリ113を備えている。トップリングヘッド110にはトップリング用回転モータ114が固定されており、タイミングプーリ113は、タイミングベルト115を介してトップリング用回転モータ114に設けられたタイミングプーリ116に接続されている。従って、トップリング用回転モータ114を回転駆動することによってタイミングプーリ116、タイミングベルト115、及びタイミングプーリ113を介して回転筒112及びトップリングシャフト111が一体に回転し、トップリング1が回転する。
トップリングヘッド110は、フレーム(図示せず)に回転可能に支持されたトップリングヘッドシャフト117によって支持されている。研磨装置10は、トップリング用回転モータ114、サーボモータ138、研磨テーブル回転モータをはじめとする装置内の各機器を制御する制御部500を備えている。
次に、本実施形態に係る研磨装置におけるトップリング1について説明する。トップリング1は、研磨対象物である半導体ウエハを保持して研磨テーブル100上の研磨面に押圧する。図2は、第1の実施形態に係るトップリングの模式的断面図である。図2においては、トップリング1を構成する主要構成要素だけを図示している。
図2に示すように、トップリング1は、トップリングシャフト111に連結されているベース部1aと、半導体ウエハWを研磨面101aに対して押圧するキャリア部(トップリング本体ともいう)2と、研磨面101aを直接押圧するリテーナ部材としてのリテーナリング3とから基本的に構成されている。ベース部1aには、ガスが供給するかあるいは真空に引くための複数の第1のヘッド流路41、…、45が形成されている。キャリア部2は概略円盤状の部材からなり、リテーナリング3はトップリング本体2の外周部に取り付けられている。
キャリア部2は、エンジニアリングプラスティック(例えば、PEEK)などの樹脂により形成されている。キャリア部2の下面には、半導体ウエハの裏面に当接する弾性膜(メンブレン)4が取り付けられている。弾性膜(メンブレン)4は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度及び耐久性に優れたゴム材によって形成されている。弾性膜(メンブレン)4は、半導体ウエハ等の基板を保持する基板保持面を構成している。
弾性膜(メンブレン)4は同心状の複数の隔壁4aを有し、これら隔壁4aによって、メンブレン4の上面とトップリング本体2の下面との間に円形状のセンター室5、環状のリプル室6、環状のアウター室7、環状のエッジ室8が形成されている。すなわち、トップリング本体2の中心部にセンター室5が形成され、中心から外周方向に向かって、順次、同心状に、リプル室6、アウター室7、エッジ室8が形成されている。トップリング本体2内には、センター室5に連通する第2のヘッド流路11、リプル室6に連通する第2のヘッド流路12、アウター室7に連通する第2のヘッド流路13、エッジ室8に連通する第2のヘッド流路14がそれぞれ形成されている。このように、キャリア部2は、複数の第1のヘッド流路41、…、45と連通する複数の第2のヘッド流路11、…、15が形成されている。
センター室5に連通する第2のヘッド流路11は、トップリングシャフト111内の流路31、及びロータリージョイント26を介して、配管21に接続されている。
同様に、リプル室6に連通する第2のヘッド流路12は、トップリングシャフト111内の流路32、及びロータリージョイント26を介して、配管22に接続されている。
同様に、アウター室7に連通する第2のヘッド流路13は、トップリングシャフト111内の流路33、及びロータリージョイント26を介して、配管23に接続されている。
同様に、エッジ室8に連通する第2のヘッド流路14は、トップリングシャフト111内の流路34、及びロータリージョイント26を介して、配管24に接続されている。
配管21、22、23、24は、それぞれ第1の分岐配管21−1、22−1、23−1、24−1と、第2の分岐配管21−2、22−2、23−2、24−2に分岐する。第1の分岐配管21−1、22−1、23−1、24−1は、それぞれバルブV1−1、V2−1、V3−1、V4−1、流量計F1、F2、F3、F4及び圧力制御弁R1、R2、R3、R4を介してガス供給源に接続されている。ここで圧力制御弁R1、R2、R3、R4は一例として電空レギュレータである。また、第2の分岐配管21−2、22−2、23−2、24−2は、それぞれバルブV1−2、V2−2、V3−2、V4−2を介して真空源VSに接続されている。
また、リテーナリング3の直上にも弾性膜(メンブレン)16によってリテーナリング圧力室9が形成されている。弾性膜(メンブレン)16は、トップリング1のフランジ部に固定されたシリンダ17内に収容されている。リテーナリング圧力室9は、キャリア部2内に形成された流路15、トップリングシャフト111内の流路35、及びロータリージョイント26を介して配管25に接続されている。配管25は、第1の分岐配管25−1と、第2の分岐配管25−2に分岐する。第1の分岐配管25−1は、バルブV5−1、流量計F5及び圧力制御弁R5を介して圧力調整部30に接続されている。ここで圧力制御弁R5は一例として電空レギュレータである。また、第2の分岐配管25−2は、バルブV5−2を介して真空源VSに接続されている。
圧力制御弁R1、R2、R3、R4、R5は、それぞれガス供給源GSからセンター室5、リプル室6、アウター室7、エッジ室8、リテーナリング圧力室9に供給する圧力流体(例えば、ガス)の圧力を調整する圧力調整機能を有している。圧力制御弁R1、R2、R3、R4、R5及び各バルブV1−1〜V1−2、V2−1〜V2−2、V3−1〜V3−2、V4−1〜V4−2、V5−1〜V5−2は、制御部500に接続されていて、それらの動作が制御されるようになっている。例えば、圧力制御弁R1、R2、R3、R4、R5は、制御部500が入力された制御信号に従って動作する。また流量計F1、F2、F3、F4、F5は、それぞれの第1の分岐配管21−1、22−1、23−1、24−1、25−1を通るガスの流量を検出する。流量計F1、F2、F3、F4、F5は、制御部500に接続され、検出されたガスの流量を示す流量信号を制御部500へ出力する。
センター室5、リプル室6、アウター室7、エッジ室8、リテーナリング圧力室9に供給する流体の圧力は、圧力制御弁R1、R2、R3、R4、R5によってそれぞれ独立に調整される。このような構造により、半導体ウエハWを研磨パッド101に押圧する押圧力を半導体ウエハの領域毎に調整でき、かつリテーナリング3が研磨パッド101を押圧する押圧力を調整できる。
図3は、第1の実施形態に係るロータリージョイント26の主要構成要素を示す模式的断面図である。図3に示すように、ロータリージョイント26は、ヘッド部1の回転とともに回転する回転部RRと、当該回転部RRの周囲に設けられた固定部FR1、FR2、FR3、FR4、FR5と、固定部FR1、FR2、FR3、FR4、FR5が固定されたハウジングHSとを有する。
回転部RRは中心部が円筒状で円周方向に凹凸を有する構造になっている。回転部RR内には、互いに隔離された空洞が設けられている。固定部FR1、FR2、FR3、FR4は、内周側に凹凸を有するリング状の構造になっている。固定部FR1、FR2、FR3、FR4には、内周側から外周側に貫通する穴が設けられている。これらの穴それぞれが、一端が回転部RR内の空洞と連通しており、他端がハウジングHSに設けられた穴と連通している。これにより、ロータリージョイント26の内部に、第1の流路51、52、53、54、55(流路55については不図示)が形成されている。
第1の流路51、52、53、54、55は、一端がそれぞれトップリングシャフト111内の流路31、32、33、34、35と連通している。第1の流路51、52、53、54、55の他端は、それぞれ外部とのポートT4−1、T4−2、T4−3、T4−4、T4−5を介して配管21、22、23,24、25に連通している。
更に、ロータリージョイント26は、回転部RRと固定部FR1との間をシールするシール部MS1、MS2、回転部RRと固定部FR2との間をシールするシール部MS3、MS4、回転部RRと固定部FR3との間をシールするシール部MS5、MS6、及び回転部RRと固定部FR4との間をシールするシール部MS7、MS8を備える。シール部MS1〜MS8は、固定部FR1〜FR4に対して回転部RRが摺動する際の隙間をシールする。本実施形態に係るシール部MS1〜MS8は一例として、メカニカルシールでありリング状の構造を有する。これらのシール部MS1〜MS8により第1の流路51〜55に対して隔離された第2の流路FP2が形成されている。このように、ロータリージョイント26には、複数のシール部MS1〜MS8を有し、複数のシール部MS1〜MS8それぞれにより第2の流路FP2に対して隔離された第1の流路が複数形成されている。クエンチ水は、ポートT1から供給されて第2の流路FP2を流れ、ポートT2から排出される。図3の矢印A1に示すように、シール部MS7におけるシールが緩むと第2の流路FP2を流れるクエンチ水が、第1の流路51〜55に漏れる。
更に、ロータリージョイント26は、ハウジングHSと回転部RRとの間に設けられクエンチ水と大気との間をシールする第2のシール部OS1、OS2を有し、第2のシール部OS1、OS2により第2の流路FP2に対して隔離され且つ大気に開放されているドレイン流路FP3−1、FP3−2が形成されている。本実施形態に係る第2のシール部OS1、OS2は一例として、オイルシールでありリング状の構造を有する。図3の矢印A2に示すように、第2のシール部OS1におけるシールが緩むと第2の流路FP2を流れるクエンチ水が、ドレイン流路FP3−1に漏れる。同様に、第2のシール部OS2におけるシールが緩むと第2の流路FP2を流れるクエンチ水が、ドレイン流路FP3−2に漏れる。
以下、各実施形態において、第1の流路51〜55を通るガスを検出する検出部の一例として流量計を用いて説明する。
以下、各実施形態に係る制御部500の制御について、第1の流路51及びこの第1の流路51に連通する配管21を代表例として、第2の流路FP2から第1の流路51への漏れの有無を検知する処理を説明する。
図4は、第1の実施形態に係る研磨装置10の一部の構成を示す概略図である。図4は、第1の流路51に関わる流路のみに関してその概略接続関係を表している。図4に示すように、研磨装置10は更に、クエンチ水供給源から供給されたクエンチ水の流量を計測するクエンチ水流量計210と、クエンチ水流量計210に連通し且つ加圧ガス源に接続された切替バルブ部209とを備える。切替バルブ部209は、クエンチ水とガスとを切り替えてロータリージョイント26の第2の流路FP2の一端であるポートT1へ供給する。
研磨装置10は更に、第2の流路FP2の他端であるポートT2と連通し且つ第2の流路FP2の他端から排出されるクエンチ水またはガスを遮断可能な閉止バルブ212を備える。上述したように、圧力制御弁R1は、第1の分岐配管21−1の他端と連通しガス供給源から流入したガスを第1の分岐配管21−1に供給可能であり且つ大気開放可能である。
流量計F1は、バルブV1−2が遮断されている場合、第1の流路51のポートT4−1と連通する配管21が分岐した第2の分岐配管21−2を通るガスの流量を計測することにより、第1の流路51を通るガスの流量を検出する。ここで上述したように、流量計F1は、第1の分岐配管21−1に設けられている。第1の分岐配管21−1は、一端がロータリージョイント26の第1の流路51のヘッド部1とは反対側の端部であるポートT4−1と配管21を介して連通している。制御部500がロータリージョイントの異常の有無を判定するときには、第1の分岐配管21−1は流量計F1よりも当該第1の分岐配管21−1の他端側(すなわちロータリージョイント26とは反対側)において大気に開放されている。本実施形態では、その一例として、圧力制御弁R1において大気に開放されている。
この構成によれば、第2の流路FP2から第1の流路51へのガス漏れがある場合に、このガスが配管21、第2の分岐配管21−2及び流量計F1を介して外部に排出されるので、流量計F1でガスの流量が計測される。これにより、流量計F1で検出されたガスの流量を監視することにより、第2の流路FP2から第1の流路51へのガス漏れの有無を検知することができ、ガス漏れが検知された場合には、対応するシール部MS1あるいはMS2にシールの異常があることを検知することができる。
切替バルブ部209による切り替えによりガスが第2の流路FP2の一端へ供給され且つ閉止バルブ212が閉じられており、バルブV1−2が閉じられており圧力制御弁R1において大気に開放されている場合を想定する。この場合において、制御部500は、流量計F1で検出されたガスの流量を少なくとも用いて、ロータリージョイント26の異常の有無を判定する。ここで、ロータリージョイント26の異常とは具体的には、第1の流路51に対して第2の流路FP2を隔離するシール部MS1、MS2のシールの異常などである。
第2の流路FP2から第1の流路51への漏れがない場合には、第2の流路FP2に供給されたガスが第1の流路FP1に漏れないので流量計においてガスの流量が検出されない。その一方で、第2の流路FP2から第1の流路51への漏れがある場合には、第2の流路FP2に供給されたガスが第1の流路51に漏れるため、流量計F1においてガスの流量が検知される。これにより、流量計F1で検出されたガスの流量を監視することにより、第2の流路FP2から第1の流路51へのガス漏れの有無を検知することができ、ガス漏れが検知された場合にはシール部MS1、MS2によるシールなどに異常があることが判明する。このため、研磨装置10にロータリージョイント26が搭載された状態で、ロータリージョイント26において第2の流路FP2から第1の流路51への水漏れを引き起こす異常があるか否かを検知することができる。また、ヘッド部1にガスを供給するときのガスの流量と、第2の流路FP2から第1の流路51へのガス漏れ時のガスの流量を一つの流量計F1で検知することができる。このため、従前、ヘッド部1にガスを供給するときのガスの流量を計測する流量計F1を用いていた場合、新たに流量計F1を設置する必要がないので、流量計F1の設置に係る労力及びコストを削減することができる。
制御部500は、流量計F1でガスが検出されたときに、ロータリージョイント26を異常と判定してもよい。
あるいは、制御部500は、流量計F1で検出された流量が予め決められた閾値を超えるときに、ロータリージョイント26を異常と判定してもよい。このように、流量計F1でガスが閾値を超えて検出されたときには、第2の流路FP2から第1の流路51へのガス漏れがあるので、流量計F1に対応するシール部MS1、MS2にシールの異常があることを検知することができる。
あるいは、制御部500は、基板処理時(例えば、研磨時)よりも遅い速度(例えば、1rpmなどゆっくりとした速度)でヘッド部1を回転させている場合において、流量計F1で検出された流量を用いて、ロータリージョイント26を異常と判定する。これにより、基板処理時(例えば、研磨時)よりも遅い速度でヘッド部1を回転させることにより、回転部RRと固定部FR1〜FR4との摺動による発熱を抑えながら、回転部RRが周方向に回転して固定部FR1〜FR4に擦れているときに、第2の流路FP2から第1の流路51へのガス漏れがあるか否かを検知することができる。このため、より基板処理時(例えば、研磨時)に近い状態で、ロータリージョイント26に第2の流路FP2から第1の流路51への水漏れを引き起こす異常があるか否かを検査することができる。
同様に、制御部500は、流量計F2、F3、F4、F5それぞれの流量を用いて、当該流量計F2、F3、F4、F5に対応するシール部MS3〜MS8の異常の有無を判定する。これにより、複数存在する第1の流路51〜55それぞれ毎に、第2の流路FP2から第1の流路51、52、53、54あるいは55へのガス漏れの有無を検知することができ、ガス漏れが検知された場合には、対応するシール部分MS1〜MS8にシールの異常があることが判明する。このため、どこのシールに異常があるのかを特定できるので修理が容易となる。更に異常があるシールに関する部品(例えば、シール部)だけを交換することができ、交換部品の数を低減することができる。
また研磨したときに、被研磨物(例えばウエハ)が特定の領域が削れなかったあるいは削れすぎた場合に、その特定の領域に対応するシール部でガス漏れがあったときには、シール部に異常があるので、研磨時にセンター室5、環状のリプル室6、環状のアウター室7、あるいは環状のエッジ室8中に、水が入ってきてガスと混合することにより、水に気泡が発生して、正しい圧力で被研磨物を押しつけられないので、特定の領域が削れなかったあるいは削れすぎたという原因の類推に使用することができる。
<第2の実施形態>
続いて、図5を用いて第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、仮に第2の流路FP2に残った水が第1の流路51に漏れ出た場合、その水が圧力制御弁R1に流入し、圧力制御弁R1が故障するおそれがある。そこで、第2の実施形態に係る研磨装置10−2では、圧力制御弁R1と流量計F1との間に、切替バルブ部(第2の切替バルブ)201を設けることにより、圧力制御弁R1への水の侵入を防ぐ。
図5は、第2の実施形態に係る研磨装置10−2の一部の構成を示す概略図である。図5は、第1の流路51に関わる流路のみに関してその概略接続関係を表している。図5に示すように、図4に示す第1の実施形態の研磨装置10の構成と比べて、研磨装置10−2は、圧力制御弁R1よりロータリージョイント26側において第1の分岐配管21−1に設けられ且つ圧力制御弁R1への連通と大気への連通とを切り替え可能な切替バルブ部SB1を備える。
ここで、切替バルブ部SB1は、一端が流量計F1に連通し且つ他端が圧力制御弁R1に連通するバルブV1−3と、一端が流量計F1に連通し且つ他端が大気に開放されているバルブV1−4とを有する。バルブV1−3、V1−4は、制御部500に接続されていて、それらの動作が制御されるようになっている。
なお、研磨装置10−2は、切替バルブ部SB1と同様に、切替バルブ部SB2、SB3、SB4、SB5を備えるが、これらの説明を省略する。
流量計F1は、切替バルブ部SB1よりロータリージョイント26側において第1の分岐配管21−1に設けられている。
ここで、切替バルブ部SB1による切り替えによりガスが第2の流路FP2へ供給され且つ閉止バルブ212が閉じられ且つ切替バルブ部SB1が圧力制御弁R1への連通を遮断し且つ大気へ連通している場合を想定する。ここで切替バルブ部SB1が圧力制御弁R1への連通を遮断し且つ大気へ連通している場合とは、具体的にはバルブV1−3が閉められ且つバルブV1−4が開いている状態である。この場合において、制御部500は、流量計F1で検出されたガスの流量を少なくとも用いて、ロータリージョイント26の異常の有無を判定する。
これにより、切替バルブ部SB1により圧力制御弁R1への連通が遮断されているので、仮に第2の流路FP2に残った水が第1の流路51に漏れ出たとしても、その水が切替バルブ部SB1で遮断されて圧力制御弁R1に流入するおそれがない。これにより、ロータリージョイント26の異常の有無を判定する際に、圧力制御弁R1に水が流入することを防ぐことができるので、圧力制御弁R1が水で故障するおそれがなくなる。
<第3の実施形態>
続いて、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態に係る研磨装置10−3は、第1の実施形態に係る研磨装置10に対し、更に流量計F6を配管21に設けるようにした点が異なる。
図6は、第3の実施形態に係る研磨装置10−3の一部の構成を示す概略図である。図6は、第1の流路51に関わる流路のみに関してその概略接続関係を表している。図5に示すように、図4に示す第1の実施形態の研磨装置10の構成と比べて、研磨装置10−3は、配管21に設けられた流量計F6と、一端が流量計F6に連通し且つ他端が大気に開放されているバルブV1−5とを更に備える。ここで、バルブV1−5は、バルブV1−1とともに、切替バルブ部SB1−2として機能する。
ここで、切替バルブ部SB1による切り替えによりガスが第2の流路FP2へ供給され且つ閉止バルブ212が閉じられ且つ切替バルブ部204が圧力制御弁R1への連通を遮断し且つ大気へ連通している場合を想定する。ここで切替バルブ部204が圧力制御弁R1への連通を遮断し且つ大気へ連通している場合とは、具体的にはバルブV1−1が閉められ且つバルブ204が開いている状態である。この場合において、制御部500は、流量計F6で検出されたガスの流量を少なくとも用いて、ロータリージョイント26の異常の有無を判定する。
これにより、切替バルブ部204により圧力制御弁R1への連通が遮断されているので、仮に第2の流路FP2に残った水が第1の流路51に漏れ出たとしても、その水が切替バルブ部204で遮断されて圧力制御弁R1に流入するおそれがない。これにより、ロータリージョイント26の異常の有無を判定する際に、圧力制御弁R1に水が流入することを防ぐことができるので、圧力制御弁R1が水で故障するおそれがなくなる。
なお、研磨装置10−3は、切替バルブ部SB1−2と同様に、第1の分岐配管22−1、23−1、24−1、25−1それぞれに切替バルブ部SB2−2、SB3−2、SB4−2、SB5−2が設けられているが、これらの説明を省略する。研磨装置10−2は、流量計F6と同様に、配管22、23、24、25それぞれに流量計F7、8、9、10が設けられているが、これらの説明を省略する。
<第4の実施形態>
続いて、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態に係る研磨装置10−4は、第3の実施形態に係る研磨装置10−3とは異なり、流量計F11がロータリージョイント26を基準としてヘッド部1の側に設けられている。
図7は、第4の実施形態に係るトップリングシャフト111の模式的断面図である。図7に示すように、トップリングシャフト111は、流路31、32、33、34、35それぞれに流量計F11、F12、F13、F14、F15が設けられており、流路31、32、33、34、35それぞれを通るガスの流量を計測する。そして、流量計F11、F12、F13、F14、F15は無線送信機214に接続されており、流量計F11〜15で計測されて得られた流量信号が無線送信機214に供給され、無線送信機214から無線送信される。また、無線送信機214は電源213と接続され、電源213から供給された電力で駆動する。
図8は、第4の実施形態に係る研磨装置10−4の一部の構成を示す概略図である。図8は、第1の流路51に関わる流路のみに関してその概略接続関係を表している。図8に示すように、図4に示す第1の実施形態の研磨装置10の構成と比べて、第4の実施形態に係る研磨装置10−4は、トップリングシャフト111に設けられた流路31に設けられた流量計F11と、一端が流量計F11に接続され且つ他端が大気に開放されているバルブV1−6とを更に備える。更に第4の実施形態に係る研磨装置10−4は、流量計F11〜F15に接続された無線送信機214と、無線送信機214に接続された電源213と、制御部500に接続された無線受信機217とを備える。
無線受信機217は、無線送信機214から無線送信された流量信号を受信し、受信した流量信号を制御部500に出力する。これにより、制御部500は、流量計F11〜15により計測された流量を取得することができる。上述したように、トップリングシャフト111には、ヘッド部1とロータリージョイント26とを連結し且つ第1の流路51と連通する流路31が設けられている。
ここで、切替バルブ部209による切り替えによりガスが第2の流路FP2の一端へ供給され且つ閉止バルブ212が閉じられており、バルブV1−1及びバルブV1−2が閉じられており、バルブV1−6が開いている場合を想定する。この場合において、制御部500は、流量計F11で検出されたガスの流量を少なくとも用いて、ロータリージョイント26の異常の有無を判定する。
この構成によれば、仮に第2の流路FP2から第1の流路51にガスが漏れた場合、このガスは第1の流路51から流路31及び流量計F11を経由して外部へ排出されるので、流量計F11でガスの流量が検知される。これにより、流量計F11で検出されたガスの流量を監視することにより、第2の流路FP2から第1の流路51へのガス漏れの有無を検知することができ、ガスの流量からガス漏れがあるとみなせる場合には、制御部500は、ロータリージョイント26に第2の流路FP2から第1の流路51への水漏れを引き起こす異常が有ると判定することができる。
なお、研磨装置10−4は、バルブV1−6と同様に、流量計F12、F13、F14、F15それぞれにバルブV2−6、V3−6、V4−6、V5−6が設けられているが、これらの説明を省略する。
<第5の実施形態>
続いて第5の実施形態について説明する。第5の実施形態に係る研磨装置10−5は、第4の実施形態に係る研磨装置10−4とは異なり、ヘッド部1のキャリア部2が取り除かれた状態でヘッド部1のベース部1aに治具218が接続され、更に流量計F11は、一端がこの治具218に接続され且つ他端は大気に開放されている。
図9は、第5の実施形態に係る治具218の模式的断面図である。図9に示すように、治具218には、流路61、62、63、64、65が設けられ、上面にオーリングO1〜O10が設けられている。また、治具218の下面には、一端が流路61と連通し且つ他端が流量計F11の一端と連通する配管71が接続されている。同様に、治具218の下面には、一端が流路62と連通し且つ他端が流量計F12の一端と連通する配管72が接続されている。同様に、治具218の下面には、一端が流路63と連通し且つ他端が流量計F13の一端と連通する配管73が接続されている。同様に、治具218の下面には、一端が流路64と連通し且つ他端が流量計F14の一端と連通する配管74が接続されている。同様に、治具218の下面には、一端が流路65と連通し且つ他端が流量計F15の一端と連通する配管75が接続されている。ここで流量計F11、F12、F13、F14、F15の他端は大気に開放されている。
治具218の上面をヘッド部1のベース部1aの下面に対して圧力をかけて押すことにより、オーリングO1〜O10がヘッド部1のベース部1aの下面に接着されている。これにより、流路61、62、63、64、65それぞれが、対応するヘッド部1内の第1のヘッド流路41、42、43、44、45と連通するので、流路61、62、63、64、65それぞれが、対応するロータリージョイント26の第1の流路51、52、53、54、55と連通する。このように、治具218は、キャリア部2が取り除かれた状態でベース部1aの第1のヘッド流路41〜45と対応する流量計F11〜F15の一端とを連通させる。
図10は、第5の実施形態に係る研磨装置10−5の一部の構成を示す概略図である。図10は、第1の流路51に関わる流路のみに関してその概略接続関係を表している。図10に示すように、図4に示す第1の実施形態の研磨装置10の構成と比べて、第5の実施形態に係る研磨装置10−5は、ヘッド部1のキャリア部2が取り除かれた状態でベース部の第1のヘッド流路41(図9参照)と流量計F11の一端とを連通させる治具218と、一端が配管71を介して治具218に設けられた流路に連通し且つ他端が大気に開放されている流量計F11とを更に備える。
ここで、切替バルブ部209による切り替えによりガスが第2の流路FP2の一端へ供給され且つ閉止バルブ212が閉じられており、バルブV1−1及びバルブV1−2が閉じられている場合を想定する。この場合において、制御部500は、流量計F11で検出されたガスの流量を用いて、ロータリージョイント26の異常の有無を判定する。
この構成によれば、仮に第2の流路FP2から第1の流路51にガスが漏れた場合、このガスは第1の流路51から流路31及び流量計F11を経由して外部へ排出されるので、流量計F11でガスの流量を検知することができる。これにより、流量計F11で検出されたガスの流量を監視することにより、第2の流路FP2から第1の流路51へのガス漏れの有無を検知することができ、ガスの流量からガス漏れがあるとみなせる場合には、制御部500は、ロータリージョイント26に第2の流路FP2から第1の流路51への水漏れを引き起こす異常が有ると判定することができる。
<第6の実施形態>
続いて第6の実施形態について説明する。第6の実施形態に係る研磨装置10−6は、第5の実施形態に係る研磨装置10−5とは異なり、ヘッド部1のキャリア部2だけでなくヘッド部1全体が取り除かれた状態でトップリングシャフト111に治具219が接続され、更に流量計F11は、一端がこの治具219に接続され且つ他端は大気に開放されている。
図11は、第6の実施形態に係る治具219の模式的断面図である。図11に示すように、治具219には、流路81、82、83、84、85が設けられ、上面にオーリングO11〜O16が設けられている。また、治具219の下面には、一端が流路81と連通し且つ他端が流量計F11の一端と連通する配管91が接続されている。同様に、治具219の下面には、一端が流路82と連通し且つ他端が流量計F12の一端と連通する配管92が接続されている。同様に、治具219の下面には、一端が流路83と連通し且つ他端が流量計F13の一端と連通する配管93が接続されている。同様に、治具219の下面には、一端が流路84と連通し且つ他端が流量計F14の一端と連通する配管94が接続されている。同様に、治具219の下面には、一端が流路85と連通し且つ他端が流量計F15の一端と連通する配管95が接続されている。ここで流量計F11、F12、F13、F14、F15の他端は大気に開放されている。
治具219の上面をトップリングシャフト111の下面に対して圧力をかけて押すことにより、オーリングO11〜O16がトップリングシャフト111の下面に接着されている。これにより、流路81、82、83、84、85それぞれが、対応するトップリングシャフト111内の流路31、32、33、34、35と連通するので、流路81、82、83、84、85それぞれが、対応するロータリージョイント26の第1の流路51、52、53、54、55と連通する。
このように、トップリングシャフト111は、ロータリージョイント26に接続され且つ第1の流路51〜55と連通する流路31〜35が設けられている。そして、治具219は、ヘッド部1を取り除いた状態でトップリングシャフト111の流路31〜35と対応する流量計F11〜F15の一端とを連通させる。
図12は、第6の実施形態に係る研磨装置10−6の一部の構成を示す概略図である。図12は、第1の流路51に関わる流路のみに関してその概略接続関係を表している。図12に示すように、図4に示す第1の実施形態の研磨装置10の構成と比べて、第6の実施形態に係る研磨装置10−6は、ヘッド部1を取り除いた状態でトップリングシャフト111の流路31と流量計F11の一端とを連通させる治具219と、一端が配管91を介して治具219に設けられた流路81(図11参照)に連通し且つ他端が大気に開放されている流量計F11とを更に備える。
ここで、切替バルブ部209による切り替えによりガスが第2の流路FP2の一端へ供給され且つ閉止バルブ212が閉じられており、バルブV1−1及びバルブV1−2が閉じられている場合を想定する。この場合において、制御部500は、流量計F11で検出されたガスの流量を用いて、ロータリージョイント26の異常の有無を判定する。
この構成によれば、仮に第2の流路FP2から第1の流路51にガスが漏れた場合、このガスは第1の流路51から流路31、治具219に設けられた流路81及び流量計F11を経由して外部へ排出されるので、流量計F11でガスの流量を検知することができる。これにより、流量計F11で検出されたガスの流量を監視することにより、第2の流路FP2から第1の流路51へのガス漏れの有無を検知することができ、ガスの流量からガス漏れがあるとみなせる場合には、制御部500は、ロータリージョイント26に第2の流路FP2から第1の流路51への水漏れを引き起こす異常が有ると判定することができる。
<第7の実施形態>
続いて第7の実施形態について説明する。第7の実施形態に係る研磨装置10−7は、第1の実施形態に係る研磨装置10とは異なり、流量計F1と流量計(第2の流量計)16を用いて、第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1、FP3−2へのガス漏れの有無も検出する。
図13は、第7の実施形態に係る研磨装置10−7の一部の構成を示す概略図である。図13は、第1の流路51に関わる流路のみに関してその概略接続関係を表している。図13に示すように、図4に示す第1の実施形態の研磨装置10の構成と比べて、第7の実施形態に係る研磨装置10−7は、切替バルブ部209とロータリージョイント26の第2の流路FP2との間におけるガスの流量(以下、第2の流量という)を計測する流量計F16を更に備える。ここで第2の流量は、バルブ209−2からロータリージョイント26への向きを正とする。また、上述したように、ロータリージョイント26は、クエンチ水と大気との間をシールする第2のシール部OS1、OS2(図3参照)を有し、第2のシール部OS1、OS2により第2の流路FP2に対して隔離され且つ大気に開放されているドレイン流路FP3−1、FP3−2が形成されている。
また、クエンチ水の流路上に流量計F16を設けると流量計F16のところで流路が細くなり圧力損失になるし、ガスを検知する流量計F16に常時水を流しておくと流量計F16がれる可能性がある。これらを未然に防ぐために、本実施形態では、ロータリージョイント26へ供給されるクエンチ水とガスの流路を分けて、ガスの流路上に流量計F16が設けられている。
すなわち、本実施形態では、切替バルブ部209は、ロータリージョイント26の第2の流路へのクエンチ水の供給を遮断可能なバルブ(第1の弁ともいう)209−1と、ロータリージョイント26の第2の流路FP2へのガスの供給を遮断可能なバルブ(第2の弁ともいう)209−2と、を有する。そして、流量計F16は、前記ロータリージョイント26の第2の流路FP2の端部とバルブ(第2の弁)209−2とを連通する配管に設けられている。
この構成によれば、ロータリージョイント26へ供給されるクエンチ水とガスの流路を分けて、ガスの流路上に流量計F16に設けられている。このため、クエンチ水の流路上に流量計F16を設けて流量計F16のところで流路が細くなることによる圧力損失、及びガスを検知する流量計F16に常時水を流しておくことによる流量計F16の故障を未然に防ぐことができる。
切替バルブ部209による切り替えによりガスが第2の流路FP2へ供給され且つ閉止バルブ212が閉じられており、バルブV1−2が閉じられており圧力制御弁R1において大気に開放されている場合を想定する。制御部500は、ガスの第2の流路FP2への供給後、所定の期間経過後に、流量計F1により計測された流量と流量計F16により計測された流量とを用いて第2の流路FP2からドレイン流路への漏れの有無を判定する。ここで所定の期間は、第2の流路FPに連通する流路全体の容積を満たすガスが流入したと見込まれる時間以上の時間に設定されている。
具体的には、ガスの第2の流路FP2への供給後、所定の期間経過し、第2の流路FPに連通する流路全体の容積を満たすガスが流入した場合には、仮に第2の流路FP2からどこにもガス漏れがない場合には、加圧ガス源からロータリージョイント26へのガスの流れがなくなるので、流量計F16で検出されるガスの流量は閾値以下になる。
一方、所定の期間経過後に、仮に第2の流路FP2から第1の流路へのガス漏れがある場合には、第2の流路FPに連通する流路全体の容積がガスで満たされないので、加圧ガス源からロータリージョイント26へガスが流れ、流量計F16で検出されるガスの流量は閾値を超える。このとき、流量計F1で計測される流量が、流量計F16で検出される流量を基準とする所定の範囲に収まれば、流量計F1でも流量計F16で検出される流量とほぼ同じ流量が計測されることになるので、制御部500は、第2の流路FP2から第1の流路へのガス漏れがあると判断する。
他方、所定の期間経過後に、仮に第2の流路FP2から第1の流路へのガス漏れがある場合には、第2の流路FPに連通する流路全体の容積がガスで満たされないので、同様に加圧ガス源からロータリージョイント26へガスが流れ、流量計F16で検出されるガスの流量は閾値を超える。このとき、流量計F1で計測される流量が、流量計F16で検出される流量を基準とする所定の範囲を下回る場合には、第2の流路FP2から第1の流路へのガス漏れがないことが分かり、制御部500は、第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1、FP3−2へのガス漏れであると判断する。
このように、ガスの第2の流路FP2への供給後、所定の期間経過後に、流量計F16で計測された第2の流量が閾値を超える場合において、流量計F1で計測された第1の流量が、第2の流量とほぼ同じすなわち第2の流量を基準とする所定の範囲に収まるときには、制御部500は第2の流路FP2から第1の流路51へのガス漏れと判定する。一方、第1の流量が第2の流量を基準とする所定の範囲を下回る場合には、制御部500は第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1、FP3−2へのガス漏れと判定する。
この構成によれば、仮に第2の流路FP2から第1の流路51にガスが漏れた場合、このガスは第1の流路51から配管21、第1の分岐配管21−1、流量計F1及び圧力制御弁R1を経由して外部へ排出されるので、流量計F1でガスの流量が計測される。一方、仮に第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1、FP3−2にガスが漏れた場合、流量計F16では引き続きガスの流量が計測されるが、流量計F1ではガスの流量が計測されない。これにより、流量計F1及び流量計F16で計測されたガスの流量を監視することにより、第2の流路FP2から第1の流路51へのガス漏れの有無及び第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1、FP3−2へのガス漏れの有無を検知することができる。このため、制御部500は、第2の流路FP2から第1の流路51への水漏れを引き起こす異常の有無、及び第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1、FP3−2への水漏れを引き起こす異常の有無を判定することができる。
<第8の実施形態>
続いて第8の実施形態について説明する。第8の実施形態に係る研磨装置10−8は、第1の実施形態に係る研磨装置10とは異なり、流量計(第2の流量計)F21と流量計(第2の流量計)F22を用いて、第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1、FP3−2へのガス漏れの有無も検出する。
図14は、第8の実施形態に係る研磨装置10−8の一部の構成を示す概略図である。図14は、第1の流路51に関わる流路のみに関してその概略接続関係を表している。図14に示すように、図4に示す第1の実施形態の研磨装置10の構成と比べて、第8の実施形態に係る研磨装置10−8は、ロータリージョイント26のポートT3−1に連通する流量計F21と、ロータリージョイント26のポートT3−2に連通する流量計F22とを更に備える。流量計F21は、ドレイン流路FP3−1を通るガスの流量を検出する。また流量計F22は、ドレイン流路FP3−2を通るガスの流量を検出する。
また、上述したように、ロータリージョイント26は、クエンチ水と大気との間をシールする第2のシール部OS1、OS2(図3参照)を有し、第2のシール部OS1、OS2により第2の流路FP2に対して隔離され且つ大気に開放されているドレイン流路FP3−1、FP3−2が形成されている。
切替バルブ部209による切り替えによりガスが第2の流路FP2へ供給され且つ閉止バルブ202が閉じられており、バルブV1−2が閉じられており圧力制御弁R1において大気に開放されている場合を想定する。この場合、制御部500は、流量計F1で検出されたガスの流量を用いて、第2の流路FP2から第1の流路51への水漏れを引き起こす異常の有無を判定する。また、制御部500は、流量計F21で検出されたガスの流量を用いて、第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1への水漏れを引き起こす異常の有無を判定する。同様に制御部500は、流量計F22で検出されたガスの流量を用いて、第2の流路FP2からドレイン流路FP3−2への水漏れを引き起こす異常の有無を判定する。
この構成によれば、仮に第2の流路FP2から第1の流路51にガスが漏れた場合、このガスは第1の流路51から配管21、第1の分岐配管21−1、流量計F1及び圧力制御弁R1を経由して外部へ排出されるので、流量計F1でガスの流量が計測される。一方、仮に第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1あるいはFP3−2にガスが漏れた場合、このガスは流量計F21あるいはF22を経由して外部へ排出されるので、流量計F21あるいはF22でガスの流量が計測される。これにより、流量計F1及び流量計F21あるいはF22で計測されたガスの流量を監視することにより、第2の流路FP2から第1の流路51へのガス漏れの有無及び第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1あるいはFP3−2へのガス漏れの有無を検知することができる。このため、制御部500は、第2の流路FP2から第1の流路51への水漏れを引き起こす異常の有無、及び第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1あるいはFP3−2への水漏れを引き起こす異常の有無を判定することができる。
また、各実施形態において、第1の流路51〜55を通るガスを検出する検出部の一例として流量計を用いて説明したが、これに限ったものではなく、他の検出器(センサ)あるいは計測器でもよく、第1の流路51〜55を通るガスを検出する検出部であればよい。この場合、制御部500は、切替バルブ部209による切り替えによりガスが第2の流路FP2の一端へ供給され且つ閉止バルブ212が閉じられている場合において、検出部による検出結果を少なくとも用いて、ロータリージョイント26の異常の有無を判定すればよい。
ここで、第2の流路FP2から第1の流路51への漏れがない場合には、第2の流路FP2に供給されたガスが第1の流路FP1に漏れないので検出部においてガスが検出されない。その一方で、第2の流路FP2から第1の流路51への漏れがある場合には、第2の流路FP2に供給されたガスが第1の流路51に漏れるため、流量計F1においてガスが検知される。これにより、検出部でガスの有無を監視することにより、第2の流路FP2から第1の流路51へのガス漏れの有無を検知することができ、ガス漏れが検知された場合にはシール部MS1、MS2によるシールなどに異常があることが判明する。このため、研磨装置10にロータリージョイント26が搭載された状態で、第2の流路FP2から第1の流路51への水漏れを引き起こす異常を検知することができる。
この場合、第1の流路51〜55それぞれ毎に、当該第1の流路を通るガスを検出する検出部を有してもよい。この場合、制御部500は、検出部それぞれによる検出結果を用いて、当該検出部に対応するシール部MS1〜MS8の異常の有無を判定する。
これにより、複数存在する第1の流路51〜55それぞれ毎に、第2の流路FP2から第1の流路51、52、53、54あるいは55へのガス漏れの有無を検知することができ、ガス漏れが検知された場合には、対応するシール部分MS1〜MS8にシールの異常があることが判明する。このため、どこのシールに異常があるのかを特定できるので修理が容易となる。更に異常があるシールに関する部品(例えば、シール部)だけを交換することができ、交換部品の数を低減することができる。
また例えば制御部500は、検出部でガスが検出されたときに、ロータリージョイント26を異常と判定してもよい。このように、検出部でガスが検出されたときには、第2の流路FP2から第1の流路51へのガス漏れがあるので、検出部に対応するシール部MS1〜MS8にシールの異常があることを検出することができる。
また、第7の実施形態において、流量計(第2の流量計)F16を用いて説明したが、これに限ったものではなく、他の検出器(センサ)あるいは計測器でもよく、切替バルブ部209とロータリージョイント206の第2の流路FP2との間を通るガスを検出する検出部(第2の検出部)であればよい。この場合、制御部500は、切替バルブ部209による切り替えによりガスが第2の流路へ供給され且つ閉止バルブ212が閉じられている場合において、検出部による検出結果と第2の検出部による検出結果とを用いて第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1、FP3−2への漏れの有無を判定してもよい。
この構成によれば、仮に第2の流路から第1の流路にガスが漏れた場合、このガスは第1の流路から検出部を経由して外部へ排出されるので、検出部でガスが検出される。一方、仮に第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1、FP3−2にガスが漏れた場合、第2の検出部では引き続きガスが検出されるが、検出部ではガスが検出されない。これにより、流量計及び第2の流量計で計測されたガスを監視することにより、第2の流路FP2から第1の流路51へのガス漏れの有無及び第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1、FP3−2へのガス漏れの有無を検知することができる。このため、制御部は、第2の流路FP2から第1の流路51への水漏れを引き起こす異常の有無、及び第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1、FP3−2への水漏れを引き起こす異常の有無を判定することができる。
またこの場合、第2の検出部は、ロータリージョイント26の第2の流路FP2の端部T1とバルブ(第2の弁)209−2とを連通する配管に設けられている。この構成によれば、ロータリージョイント26へ供給されるクエンチ水とガスの流路を分けて、ガスの流路上に第2の検出部が設けられている。このため、クエンチ水の流路上に流量計を設けて第2の検出部のところで流路が細くなることによる圧力損失、及びガスを検知する第2の検出部に常時水を流しておくことによる第2の検出部の故障を未然に防ぐことができる。
また、第8の実施形態において、流量計(第2の流量計)F21、F22を用いて説明したが、これに限ったものではなく、他の検出器(センサ)あるいは計測器でもよく、ドレイン流路FP3−1、FP3−2を通るガスを検出する検出部(第2の検出部)であればよい。この場合、制御部500は、切替バルブ部209による切り替えによりガスが第2の流路FP2へ供給され且つ閉止バルブ212が閉じられている場合において、検出部による検出結果を用いて、第2の流路FP2から第1の流路51への水漏れを引き起こす異常の有無を判定し、第2の検出部による検出結果を用いて、第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1、FP3−2への水漏れを引き起こす異常の有無を判定してもよい。
この構成によれば、仮に第2の流路FP2から第1の流路51にガスが漏れた場合、このガスは第1の流路51から検出部を経由して外部へ排出されるので、検出部でガスが検出される。一方、仮に第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1、FP3−2にガスが漏れた場合、このガスは第2の検出部を経由して外部へ排出されるので、第2の検出部でガスが検出される。これにより、検出部及び第2の検出部でガスを監視することにより、第2の流路から第1の流路へのガス漏れの有無及び第2の流路からドレイン流路へのガス漏れの有無を検知することができる。このため、制御部は、第2の流路FP2から第1の流路51への水漏れを引き起こす異常の有無、及び第2の流路FP2からドレイン流路FP3−1、FP3−2への水漏れを引き起こす異常の有無を判定することができる。
なお、各実施形態において、制御部500がバルブV1−1〜V1−2、V2−1〜V2−2、V3−1〜V3−2、V4−1〜V4−2、V5−1〜V5−2の開閉を制御したが、操作者がこれらのバルブを開閉してもよい。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 ヘッド部(トップリング)
1a ベース部
2 キャリア部(トップリング本体)
3 リテーナリング
4 弾性膜(メンブレン)
4a 隔壁
5 センター室
6 リプル室
7 アウター室
8 エッジ室
9 リテーナリング圧力室
10、10−1、10−2、10−3、10−4、10−5、10−6、10−7、10−8 研磨装置
11、12、13、14、15 第2のヘッド流路
16 弾性膜(メンブレン)
17 シリンダ
21、22、23、24、25 配管
21−1、22−1、23−1、24−1、25−1 第1の分岐配管
21−2、22−2、23−2、24−2、25−2 第2の分岐配管
26 ロータリージョイント
31、32、33、34、35 流路
41、42、43、44、45 第1のヘッド流路
51、52、53、54、55 第1の流路
61、62、63、64、65 流路
61、62、63、64、65 流路
71、72、73,74、75 配管
81、82、83、84、85 流路
91、92、93,94、95 配管
100 研磨テーブル
101 研磨パッド
101a 研磨面
102 孔
110 トップリングヘッド
111 トップリングシャフト
112 回転筒
113 タイミングプーリ
114 トップリング用回転モータ
115 タイミングベルト
116 タイミングプーリ
117 トップリングヘッドシャフト
124 上下動機構
126 軸受
128 ブリッジ
129 支持台
130 支柱
131 真空源
132 ボールねじ
132a ねじ軸
132b ナット
138 サーボモータ
201 切替バルブ部(第2の切替バルブ)
209 切替バルブ部
209−1 バルブ(第1の弁)
209−2 バルブ(第2の弁)
210 クエンチ水流量計
212 閉止バルブ
218、219 治具
500 制御部
F1〜F15 流量計
F16、F21、F22 流量計(第2の流量計)
FR1、FR2、FR3、FR4、FR5 固定部
GS ガス供給源
HS ハウジング
MS1〜MS8 シール部
O1〜O16 オーリング
OS1、OS2 第2のシール部
R1、R2、R3、R4、R5 圧力制御弁
RR 回転部
SB1〜SB5、SB1−1〜SB5−1 切替バルブ部
T1、T2、T3−1、T3−2、T4−1〜T4−5 ポート
V1−1〜V1−6、V2−1〜V2−6、V3−1〜V3−6、V4−1〜V4−6、V5−1〜V5−6 バルブ
VS 真空源

Claims (15)

  1. ヘッド部と、
    前記ヘッド部の回転とともに回転する回転部と、当該回転部の周囲に設けられた固定部と、前記回転部と前記固定部との間をシールするシール部とを有し、第1の流路が形成され前記シール部により前記第1の流路に対して隔離された第2の流路が形成されているロータリージョイントと、
    クエンチ水とガスとを切り替えて前記ロータリージョイントの前記第2の流路の一端へ供給する切替バルブ部と、
    前記第1の流路を通るガスを検出する検出部と、
    前記第2の流路の他端から排出されるクエンチ水またはガスを遮断可能な閉止バルブと、
    前記切替バルブ部による切り替えにより前記ガスが前記第2の流路の一端へ供給され且つ前記閉止バルブが閉じられている場合において、前記検出部による検出結果を少なくとも用いて、前記ロータリージョイントの異常の有無を判定する制御部と、
    を備える基板処理装置。
  2. 前記ロータリージョイントには、複数の前記シール部を有し、前記複数のシール部それぞれにより前記第2の流路に対して隔離された第1の流路が複数形成されており、
    前記第1の流路それぞれ毎に、当該第1の流路を通るガスを検出する検出部を有し、
    前記制御部は、前記検出部それぞれによる検出結果を用いて、当該検出部に対応する前記シール部の異常の有無を判定する
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記制御部は、基板処理時よりも遅い速度で前記ヘッド部を回転させている場合において、前記検出部による検出結果を用いて、前記ロータリージョイントの異常の有無を判定する
    請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記検出部は、前記第1の流路を通るガスの流量を検出する流量計であり、
    前記制御部は、前記流量計で検出された流量が予め決められた閾値を超えるときに、前記ロータリージョイントを異常と判定する
    請求項1から3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 一端が前記ロータリージョイントの前記第1の流路の前記ヘッド部とは反対側の端部と連通する配管を更に備え、
    前記流量計は、前記配管に設けられており、
    前記制御部がロータリージョイントの異常の有無を判定するときには、前記配管は前記流量計よりも当該配管の他端側において大気開放されている
    請求項4に記載の基板処理装置。
  6. 前記配管の他端と連通しガス供給源から流入したガスを前記配管に供給可能であり且つ大気開放可能な圧力制御弁を更に備え、
    前記制御部は、前記切替バルブ部による切り替えにより前記ガスが前記第2の流路へ供給され且つ前記閉止バルブが閉じられ且つ前記圧力制御弁が大気開放している場合において、前記流量計で検出されたガスの流量を少なくとも用いて、前記ロータリージョイントの異常の有無を判定する
    請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記配管の他端と連通しガス供給源から流入したガスを前記配管に供給可能な圧力制御弁と、
    前記圧力制御弁より前記ロータリージョイント側において前記配管に設けられ且つ前記圧力制御弁への連通と大気への連通とを切り替え可能な第2の切替バルブ部と、
    を更に備え、
    前記流量計は、前記第2の切替バルブ部より前記ロータリージョイント側において前記配管に設けられており、
    前記制御部は、前記切替バルブ部による切り替えにより前記ガスが前記第2の流路へ供給され且つ前記閉止バルブが閉じられ且つ前記第2の切替バルブ部が前記圧力制御弁への連通を遮断し且つ大気へ連通している場合において、前記流量計で検出されたガスの流量を少なくとも用いて、前記ロータリージョイントの異常の有無を判定する
    請求項5に記載の基板処理装置。
  8. 前記流量計は、前記ロータリージョイントを基準として前記ヘッド部の側に設けられている
    請求項4に記載の基板処理装置。
  9. 前記ヘッド部と前記ロータリージョイントとを連結し且つ前記第1の流路と連通する流路が設けられているトップリングヘッドシャフトと、
    一端が前記流量計に接続され且つ他端が大気に開放されているバルブと、
    を更に備え、
    前記流量計は、前記トップリングヘッドシャフトに設けられた流路に設けられており、
    前記制御部は、更に前記バルブが開いている場合において、前記流量計で検出されたガスの流量を少なくとも用いて、前記ロータリージョイントの異常の有無を判定する
    請求項8に記載の基板処理装置。
  10. 前記ヘッド部は、前記ガスが供給するかあるいは真空に引くための複数の第1のヘッド流路が形成されたベース部と、前記複数の第1のヘッド流路と連通する複数の第2のヘッド流路が形成され弾性膜が取り付けられているキャリア部と、を有し、
    前記キャリア部を取り除かれた状態で前記ベース部の第1のヘッド流路と前記流量計の一端とを連通させる治具を更に備え、
    前記流量計は、一端が前記治具に設けられた流路に連通し且つ他端は大気に開放されている
    請求項8に記載の基板処理装置。
  11. 前記ロータリージョイントに接続され且つ前記第1の流路と連通する流路が設けられているトップリングヘッドシャフトと、
    前記ヘッド部が取り除かれた状態で前記トップリングヘッドシャフトの流路と前記流量計の一端とを連通させる治具を更に備え、
    前記流量計は、一端が前記治具に設けられた流路に連通し且つ他端は大気に開放されている
    請求項8に記載の基板処理装置。
  12. 前記切替バルブ部と前記ロータリージョイントの前記第2の流路との間を通るガスを検出する第2の検出部を更に備え、
    前記ロータリージョイントは、クエンチ水と大気との間をシールする第2のシール部を更に有し、前記第2のシール部により前記第2の流路に対して隔離され且つ大気に開放されているドレイン流路が形成されており、
    前記制御部は、前記切替バルブ部による切り替えにより前記ガスが前記第2の流路へ供給され且つ前記閉止バルブが閉じられている場合において、前記ガスの第2の流路への供給後、所定の期間経過後に、前記検出部による検出結果と前記第2の検出部による検出結果とを用いて前記第2の流路から前記ドレイン流路への漏れの有無を判定する
    請求項1に記載の基板処理装置。
  13. 前記切替バルブ部は、
    前記ロータリージョイントの第2の流路へのクエンチ水の供給を遮断可能な第1の弁と、
    前記ロータリージョイントの第2の流路へのガスの供給を遮断可能な第2の弁と、
    を有し、
    前記第2の検出部は、前記ロータリージョイントの第2の流路の端部と前記第2の弁とを連通する配管に設けられている
    請求項12に記載の基板処理装置。
  14. 前記ロータリージョイントは、クエンチ水と大気との間をシールする第2のシール部を更に有し、前記第2のシール部により前記第2の流路に対して隔離され且つ大気に開放されているドレイン流路が形成されており、
    前記ドレイン流路を通るガスを検出する第2の検出部を更に備え、
    前記制御部は、前記切替バルブ部による切り替えにより前記ガスが前記第2の流路へ供給され且つ前記閉止バルブが閉じられている場合において、前記検出部による検出結果を用いて、前記第2の流路から前記第1の流路への水漏れを引き起こす異常の有無を判定し、前記第2の検出部による検出結果を用いて、前記第2の流路から前記ドレイン流路への水漏れを引き起こす異常の有無を判定する
    請求項1に記載の基板処理装置。
  15. 第1の流路が形成され且つ前記第1の流路に対して隔離された第2の流路が形成されているロータリージョイントと、クエンチ水とガスとを切り替えてロータリージョイントの前記第2の流路の一端へ供給する切替バルブ部と、前記第2の流路の他端から排出されるクエンチ水またはガスを遮断可能な閉止バルブとを備える基板処理装置を制御する制御方法であって、
    前記切替バルブ部による切り替えにより前記ガスを前記第2の流路の一端へ供給し且つ前記閉止バルブを閉じる手順と、
    前記切替バルブ部による切り替えにより前記ガスが前記第2の流路の一端へ供給され且つ前記閉止バルブが閉じられている場合において、前記第1の流路を通るガスを検出する検出部による検出結果を少なくとも用いて、前記ロータリージョイントの異常の有無を判定する手順と、
    を有する制御方法。
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