JP2017140626A - 棒鋼用冷却床及び棒鋼の冷却方法 - Google Patents

棒鋼用冷却床及び棒鋼の冷却方法 Download PDF

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光義 田村
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光義 田村
裕司 田邊
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裕司 田邊
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Abstract

【課題】丸鋼及び角鋼に対応可能であり、且つ、多様なサイズの丸鋼に対応可能な棒鋼用冷却床及び棒鋼の冷却方法を提供する。
【解決手段】
棒鋼用冷却床1は、回転機構2と、搬送機構3と、昇降機構4とを含む。回転機構2は、丸鋼及び角鋼を支持可能な回転支持部21を有し、回転支持部21に支持された丸鋼を回転させる。搬送機構3は、丸鋼及び角鋼を回転させずに支持可能な静置支持部31を有する。静置支持部31は、水平方向に回転支持部21に対して相対的に移動可能である。昇降機構4は、回転支持部21及び静置支持部31を相対的に昇降させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧延された丸鋼及び角鋼を冷却しつつ搬送するための棒鋼用冷却床及び棒鋼の冷却方法に関する。
圧延された棒鋼は、冷却床によって冷却しながら搬送される。この際、丸鋼は、均一に冷却して曲がりを防止するために、回転させながら冷却される。他方、角鋼は、表面に傷ができないように、コンベヤ上に静置して冷却される。
特許文献1には、丸鋼と角鋼の混在搬送が可能な棒鋼用冷却床が開示されている。特許文献1に開示された棒鋼用冷却床は、順送用チェーンコンベヤと逆送用チェーンコンベヤとが並設され、順送用チェーンコンベヤのチェーンが、トッププレートの高さが高い高トップリンクとトッププレートの高さが低い低トップリンクとが所定ピッチで交互に連結された構成となっている。高トップリンクの上面高さは逆送用チェーンコンベヤの上面より高く、低トップリンクの上面高さは逆送用チェーンコンベヤの上面より低く設定される。これにより、順送用チェーンコンベヤの高トップリンクのトッププレート上に角鋼を積載することで、摺り摩擦が生じることなく角鋼を搬送できる。また、低トップリンクのトッププレート上に丸鋼を置くことで、丸鋼が高トップリンクの端部で押され回転しながら搬送される。高トップリンクの端部には、丸鋼表面に傷ができないように、アイドラローラが回転自在に軸支される。
特開平8−174037号公報
特許文献1に開示された棒鋼用冷却床は、アイドラローラの設置高さが固定されているため、当該設置高さよりも直径が小さい丸鋼には適さない。したがって、対象とする丸鋼のサイズが限定される。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、上記課題を解決できる棒鋼用冷却床及び棒鋼の冷却方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の棒鋼用冷却床は、水平に延びた棒状の丸鋼及び角鋼を支持可能な回転支持部を有し、前記回転支持部に支持された前記丸鋼を、前記丸鋼の中心軸回りに回転させる回転機構と、前記丸鋼及び前記角鋼を回転させずに支持可能な静置支持部を有し、前記中心軸の軸長方向と交差する水平方向に前記回転支持部に対して前記静置支持部が相対的に移動可能な搬送機構と、前記回転支持部及び前記静置支持部を相対的に昇降させる昇降機構とを備え、前記回転機構は、前記昇降機構による昇降によって前記回転支持部が前記静置支持部の上方にある場合に、前記回転支持部で丸鋼及び角鋼を支持し、前記丸鋼を支持しているときには前記丸鋼を回転させるように回転動作し、角鋼を支持しているときには前記回転動作を停止するように構成されており、前記搬送機構は、前記昇降によって前記静置支持部が前記回転支持部の上方にある場合に、前記丸鋼及び角鋼を前記静置支持部で支持し、且つ、前記回転支持部に対して水平方向の一方向に前記静置支持部が相対的に移動するように構成されている。
この態様において、前記搬送機構は、前記昇降によって前記静置支持部が前記回転支持部の下方にある場合に、前記回転支持部に対して前記一方向の反対方向に前記静置支持部が相対的に移動するように構成されていてもよい。
また、上記態様において、複数の前記回転支持部が、前記軸長方向に並設され、1つの丸鋼又は角鋼を同時に複数点で支持可能に構成されており、複数の前記静置支持部が、前記軸長方向に並設され、1つの丸鋼又は角鋼を同時に複数点で支持可能に構成されており、前記昇降機構は、前記複数の回転支持部を、前記複数の静置支持部に対して同時に相対的に昇降させ、前記搬送機構は、前記複数の静置支持部を、前記複数の回転支持部に対して同時に前記一方向に相対移動するように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記複数の静置支持部は、互いに連結されており、前記搬送機構は、互いに連結された前記複数の静置支持部を、一体的に前記一方向に移動するように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記複数の回転支持部は、互いに連結されており、前記昇降機構は、互いに連結された前記複数の回転支持部を、一体的に昇降させるように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記回転支持部は、前記一方向に複数の棒鋼を並べて支持可能であり、前記一方向に並べられた複数の丸鋼を同時に回転させるように構成されており、前記静置支持部は、前記一方向に複数の棒鋼を並べて支持可能に構成されていてもよい。
また、本発明の他の態様の棒鋼の冷却方法は、水平に延びた棒状の丸鋼及び角鋼を支持可能であり、支持された前記丸鋼を、前記丸鋼の中心軸回りに回転可能な回転支持部と、前記丸鋼及び前記角鋼を回転させずに支持可能な静置支持部とを用いて、棒鋼を冷却しながら搬送するための棒鋼の冷却方法であって、丸鋼を搬送する場合、前記回転支持部が前記静置支持部に対して相対的に上昇することで、前記静置支持部に支持された丸鋼を前記静置支持部から離して前記回転支持部で支持するステップと、前記回転支持部が前記丸鋼を支持している間、前記回転支持部が前記丸鋼を回転させ、且つ、前記静置支持部が前記回転支持部に対して水平方向の一方向に相対的に移動するステップと、前記回転支持部が前記静置支持部に対して相対的に下降することで、前記回転支持部に支持された前記丸鋼を前記回転支持部から離して前記静置支持部で支持するステップと、前記静置支持部が前記丸鋼を支持している間、前記静置支持部が前記回転支持部に対して前記一方向の反対方向に相対的に移動するステップとを有し、角鋼を搬送する場合、前記回転支持部が前記静置支持部に対して相対的に上昇することで、前記静置支持部に支持された角鋼を前記静置支持部から離して前記回転支持部で支持するステップと、前記回転支持部が前記角鋼を支持している間、前記回転支持部の回転動作を停止させ、且つ、前記静置支持部が前記回転支持部に対して前記一方向に相対的に移動するステップと、前記回転支持部が前記静置支持部に対して相対的に下降することで、前記回転支持部に支持された前記角鋼を前記回転支持部から離して前記静置支持部で支持するステップと、前記静置支持部が前記角鋼を支持している間、前記静置支持部が前記回転支持部に対して前記反対方向に相対的に移動するステップとを有する。
本発明に係る棒鋼用冷却床及び棒鋼の冷却方法によれば、丸鋼及び角鋼に対応可能であり、且つ、多様なサイズの丸鋼に対応できる。
実施の形態に係る棒鋼用冷却床の全体構成を示す平面図。 図1におけるA−A線による断面図。 回転ローラー部の構成を示す拡大側面図。 回転ローラー部の構成を示す拡大正面断面図。 図1におけるB−B線による断面図。 回転支持部が棒鋼を支持する場合の棒鋼用冷却床の状態を示す、図1におけるC−C線による断面図。 静置支持部が棒鋼を支持する場合の棒鋼用冷却床の状態を示す、図1におけるC−C線による断面図。 制御装置による棒鋼用冷却床の制御の流れを示すフローチャート。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
[棒鋼用冷却床の構成]
図1は、本実施の形態に係る棒鋼用冷却床の全体構成を示す平面図である。
本実施の形態に係る棒鋼用冷却床1は、圧延工場における棒鋼の圧延設備の出側に設置され、圧延設備によって圧延された棒鋼を冷却しながら搬送する。なお、ここでいう「棒鋼」とは、棒状の鋼材をいう。棒鋼は、断面形状によって丸鋼(断面が円形)、角鋼(断面が四角形)、平角鋼(断面が長方形)、六角鋼(断面が六角形)、八角鋼(断面が八角形)等の複数種類に分けられる。以下の説明では、角鋼及び平角鋼のことを「角鋼」という。
以下の説明において、水平方向の一つの方向を「前方」といい、その反対方向を「後方」という。また、前方に向かって右の方向を「右方」といい、その反対方向を「左方」という。
図1に示すように、本実施の形態に係る棒鋼用冷却床1は、回転機構2と、搬送機構3と、昇降機構4と、制御装置5とを備える。制御装置5は、プログラマブルロジックコントローラ等によって構成され、回転機構2、搬送機構3、及び昇降機構4を制御する。
回転機構2は、丸鋼を回転しながら支持し、角鋼を回転させずに支持するためのものである。回転機構2に回転しながら支持されることで、丸鋼は均一に冷却される。かかる回転機構2は、前後方向に延びた複数(6個)の回転支持部21を有する。これら複数の回転支持部21は、左右方向に並設されている。また、各回転支持部21の高さは同一高さに揃えられている。
図2は、図1におけるA−A線による断面図である。図2には、回転機構2の側面断面が示される。各回転支持部21は、左右方向に延びる複数の連結部材22を含む連結フレーム23によって連結されている。これにより、複数の回転支持部21が一体的に昇降可能となっている。
図2に示すように、回転支持部21は3つの駆動ブロック24により構成される。各駆動ブロック24は、前後方向に所定ピッチで等間隔に並べられた複数の回転ローラー部210を有している。図3A及び図3Bは、回転ローラー部210の構成を示す拡大側面図及び拡大正面断面図である。1つの回転ローラー部210は、一対の回転ローラー211と、1つのスプロケット212とを含む。回転ローラー211は、外周部分がセラミックスによって構成されている。これにより、高度な耐熱衝撃性及び耐摩耗性を得ることができる。かかる一対の回転ローラー211はそれぞれの回転軸が平行となるように前後に並べて配置され、それぞれがスプロケット212にチェーン213を介して接続されている。
再び図2を参照する。1つの駆動ブロック24において、各スプロケット212には環状のチェーン214が掛け渡される。また、連結フレーム23には、3つの駆動ブロック24のそれぞれに対応する3つの回転駆動装置25が連結されている。図1に示すように、3つの回転駆動装置25は、最も右側の回転支持部21の右側に配置されている。回転駆動装置25はモータ等によって構成され、各回転駆動装置25の出力軸251は長く左右方向に延びており、全ての回転支持部21に掛け渡されるように連結される。そして、各連結フレーム23において、回転駆動装置25の出力軸251と、最も前方のスプロケット212とにチェーン26が掛け渡される。
回転駆動装置25が回転動力を発生すると、その動力によってスプロケット212が回転する。スプロケット212の回転運動はチェーン213を介して回転ローラー211に伝達され、各回転ローラー211が同一方向(図3Aでは時計回り方向)に回転する。図3Aに示すように、一対の回転ローラー211に1つの棒鋼100が載せられ、これによって棒鋼100が支持される。棒鋼100が丸鋼の場合、回転ローラー211が時計回りに回転することにより、丸鋼100が反時計回りに回転する。
昇降機構4は、回転機構2を昇降させるためのものである。図1に示すように、昇降機構4は、駆動装置41と、動力伝達機構42とを含む。駆動装置41は、モータ等によって構成されており、回転動力を発生する。図2に示すように、動力伝達機構42は、回転シャフト等を含んでおり、駆動装置41と連結フレーム23とを接続する。駆動装置41から発生される回転動力は、動力伝達機構42によって上下方向の動力に変換され、連結フレーム23に伝達される。これにより、連結フレーム23で連結された各回転支持部21が一体的に上昇又は下降する。このように、複数の回転支持部21を連結フレーム23で連結することで、少ない数の駆動装置41によって同時に各回転支持部21を昇降させることができる。
再び図1を参照する。搬送機構3は、丸鋼及び角鋼を回転させずに支持し、支持された丸鋼及び角鋼を前方に搬送するためのものである。かかる搬送機構3は、前後方向に延びた複数(6個)の静置支持部31を有する。これら複数の静置支持部31は左右方向に並設されており、それぞれの高さは同一の高さに揃えられている。また、隣り合う2個の静置支持部31の間には、1個又は2個の回転支持部21が配置される。
図4は、図1におけるB−B線による断面図である。図4には、搬送機構3の側面が示される。図4に示すように、静置支持部31は、前後方向に等間隔に並べて配置された複数の支持台32を含んでいる。ここで、隣り合う2つの支持台32の間隔は、隣り合う2つの回転ローラー部210の間隔と同じである。各支持台32は、前後方向の中央が側面視において円弧状に窪んだ板状をなしている。1つの支持台32には、1つの棒鋼が載せられる。支持する棒鋼が角鋼の場合、支持台32の窪みの前後の平坦部分に角鋼が載置される。また、支持する棒鋼が丸鋼の場合、支持台32の円弧面の窪み部分に丸鋼が載置される。これにより、丸鋼及び角鋼の両方が回転せずに支持される。
また、図4に示すように、搬送機構3は、各静置支持部31を連結する搬送フレーム33と、各静置支持部31を前後方向に移動させるための駆動装置34とを含む。搬送フレーム33は、平面視において四角形の枠体であり(図1参照)、かかる搬送フレーム33に各静置支持部31が固定されている。図4に示すように、搬送フレーム33の四隅の下端には車輪35が取り付けられており、搬送フレーム33が車輪35によって前後方向に移動可能に支持されている。駆動装置34は、油圧シリンダ等で構成されており、搬送フレーム33の前端部に接続されている。駆動装置34から発生される動力によって、搬送フレーム33で連結された各静置支持部31が一体的に前後方向に移動する。このように、複数の静置支持部31を搬送フレーム33で連結することで、少ない数の駆動装置34によって同時に各回転支持部21を前後方向に移動させることができる。
図5及び図6は、図1におけるC−C線による断面図である。図5には、回転支持部21が棒鋼を支持する場合の棒鋼用冷却床1の状態が示される。昇降機構4は、各回転支持部21を各静置支持部31の上方まで上昇させることができる。図5に示すように、各回転支持部21が各静置支持部31の上方に位置すると、棒鋼が回転支持部21のみによって支持される。また、左右方向に延びた棒鋼100を、複数の回転支持部21に掛け渡すようにして、安定して支持できる。なお、ここでいう「回転支持部21が静置支持部31の上方に位置する」とは、回転ローラー211の棒鋼を支持する支持面が、支持台32の棒鋼を支持する支持面よりも上方に位置することをいう。つまり、ここでいう「回転支持部21が静置支持部31の上方に位置する」には、回転支持部21の全体が静置支持部31の支持面よりも上方に位置する場合だけでなく、回転支持部21の支持面が静置支持部31の支持面よりも上方に位置しており、回転支持部21のその他の部位が静置支持部31の支持面よりも下方に位置している場合も含む。
図6には、静置支持部31が棒鋼を支持する場合の棒鋼用冷却床1の状態が示される。昇降機構4は、各回転支持部21を各静置支持部31の下方まで下降させることができる。回転機構2が下降することにより、各静置支持部31が各回転支持部21の上方に位置し、図6に示すように棒鋼が静置支持部31のみによって支持される。また、左右方向に延びた棒鋼を、複数の静置支持部31に掛け渡すようにして、安定して支持できる。なお、ここでいう「静置支持部31が回転支持部21の上方に位置する」とは、静置支持部31の支持面が、回転支持部21の支持面よりも上方に位置することをいう。
[棒鋼用冷却床の動作]
次に、棒鋼用冷却床1の動作について説明する。図7は、制御装置5による棒鋼用冷却床1の制御の流れを示すフローチャートである。
(1)冷却対象の選択
ユーザは、制御装置5に設けられた操作パネルを操作して、冷却対象の鋼材が丸鋼であるか角鋼であるかを選択する。制御装置5は、選択された冷却対象が丸鋼か角鋼かを判定し(ステップS10)、丸鋼が選択された場合(ステップS10において「丸鋼」)、ステップS21に処理を移し、角鋼が選択された場合(ステップS10において「角鋼」)、ステップS31に処理を移す。
(2)冷却対象が丸鋼の場合
以下に、冷却対象が丸鋼の場合における棒鋼用冷却床1の動作を説明する。
(2−1)回転動作の開始
制御装置5は、回転機構2の回転駆動装置25により、各回転ローラー211の回転動作を開始させる(ステップS21)。
(2−2)棒鋼の受入
棒鋼用冷却床1の入側(後側)には、図示しない移送装置が設けられる。移送装置は、圧延設備によって圧延され適宜の長さに切断された棒鋼を、棒鋼用冷却床1の入側の受入位置に移送する。棒鋼用冷却床1に丸鋼が搬入されるとき、駆動装置34によって各静置支持部31が後側の移動限界位置(以下、「後側位置」という)に位置付けられる(図4参照)。また、この時点において、昇降機構4によって各回転支持部21が各静置支持部31の下方の所定位置(以下、「下側位置」という)に位置付けられている。搬入される丸鋼は、静置支持部31において最も後側の支持台32に載置される。制御装置5は、支持台32に設けられたセンサの出力により、丸鋼が投入されたか否かを判定する(ステップS22)。丸鋼の投入が検出されなければ(ステップS22においてNO)、制御装置5はステップS22の処理を繰り返す。他方、丸鋼の投入が検出された場合(ステップS22においてYES)、制御装置5は、ステップS23に処理を移す。
(2−3)静置支持部31の前方移動
静置支持部31によって丸鋼が支持されている間、制御装置5は、駆動装置34により、各静置支持部31を前側の移動限界位置(以下、「前側位置」という)まで移動させる(ステップS23)。図4に示すように、このときの静置支持部31の移動量は、隣り合う2つの支持台34の間隔(1ピッチ)と等しい。つまり、静置支持部31に支持された丸鋼は、回転されることなく1ピッチ分だけ前方に搬送される。
(2−4)回転支持部21の上昇
次に制御装置5は、昇降機構4により、各回転支持部21を各静置支持部31の上方の所定位置(以下、「上側位置」という)まで上昇させる(ステップS24)。これにより、静置支持部31に支持された丸鋼が回転支持部21に当接し、さらに回転支持部21が上昇することで静置支持部31から当該丸鋼が離れ、回転支持部21によって支持される。
(2−5)静置支持部31の後方移動
回転支持部21によって丸鋼が支持されている間、回転ローラー211の回転動作により、丸鋼は回転する。このため、丸鋼は均一に冷却され、曲がりの発生が防止される。これと共に、制御装置5は、駆動装置34により、各静置支持部31を後側位置まで移動させる(ステップS25)。
(2−6)回転支持部21の下降
次に制御装置5は、昇降機構4により、各回転支持部21を下方位置まで下降させる(ステップS26)。これにより、回転支持部21に支持された丸鋼が静置支持部31に当接し、さらに回転支持部21が下降することで回転支持部21から当該丸鋼が離れ、静置支持部31によって支持される。
ステップS26を終えると、制御装置5は、処理をステップS22へ移す。ステップS22〜S26の動作を繰り返すことで、棒鋼用冷却床1は、丸鋼を順次前方へ搬送する。棒鋼用冷却床1の出側(前側)には、図示しない移送装置が設けられる。丸鋼が棒鋼用冷却床1の出側の搬出位置に到達すると、移送装置が当該丸鋼を棒鋼用冷却床1から搬出する。
(3)冷却対象が角鋼の場合
以下に、冷却対象が角鋼の場合における棒鋼用冷却床1の動作を説明する。
(3−1)回転動作の停止
制御装置5は、回転機構2の回転駆動装置25を停止し、各回転ローラー211の回転動作を停止させる(ステップS31)。
(3−2)棒鋼の受入
棒鋼用冷却床1に角鋼が搬入されるとき、駆動装置34によって各静置支持部31が後側位置に位置付けられる(図4参照)。また、この時点において、昇降機構4によって各回転支持部21が下側位置に位置付けられている。搬入される角鋼は、静置支持部31において最も後側の支持台32に載置される。制御装置5は、支持台32に設けられたセンサの出力により、角鋼が投入されたか否かを判定する(ステップS32)。角鋼の投入が検出されなければ(ステップS32においてNO)、制御装置5はステップS32の処理を繰り返す。他方、角鋼の投入が検出された場合(ステップS32においてYES)、制御装置5は、ステップS33に処理を移す。
(3−3)静置支持部31の前方移動
静置支持部31によって角鋼が支持されている間、制御装置5は、駆動装置34により、各静置支持部31を前側位置まで移動させる(ステップS33)。これにより、静置支持部31に支持された角鋼は、回転されることなく1ピッチ分だけ前方に搬送される。
(3−4)回転支持部21の上昇
次に制御装置5は、昇降機構4により、各回転支持部21を上側位置まで上昇させる(ステップS34)。これにより、静置支持部31に支持された角鋼が回転支持部21に当接し、さらに回転支持部21が上昇することで静置支持部31から当該角鋼が離れ、回転支持部21によって支持される。
(3−5)静置支持部31の後方移動
回転支持部21によって角鋼が支持されている間、回転ローラー211は回転動作を停止している。このため、角鋼は回転されることなく、回転支持部21に支持される。これにより、角鋼の表面における傷の付着を防止できる。この間、制御装置5は、駆動装置34により各静置支持部31を後側位置まで移動させる(ステップS35)。
(3−6)回転支持部21の下降
次に制御装置5は、昇降機構4により、各回転支持部21を下方位置まで下降させる(ステップS36)。これにより、回転支持部21に支持された角鋼が静置支持部31に当接し、さらに回転支持部21が下降することで回転支持部21から当該角鋼が離れ、静置支持部31によって支持される。
ステップS36を終えると、制御装置5は、処理をステップS32へ移す。ステップS32〜S36の動作を繰り返すことで、棒鋼用冷却床1は、角鋼を順次前方へ搬送する。角鋼が棒鋼用冷却床1の出側の搬出位置に到達すると、移送装置が当該角鋼を棒鋼用冷却床1から搬出する。
上記のように、棒鋼用冷却床1においては、丸鋼及び角鋼の両方を冷却しつつ搬送可能である。その上、回転機構2と搬送機構3とを別個に設け、棒鋼を回転支持部21及び静置支持部31のそれぞれで独立して支持する構成としたため、回転支持部21によって丸鋼を支持しさえすれば、当該丸鋼を確実に回転させることができ、多様なサイズの丸鋼に対応可能である。また、一対の回転ローラー211によって丸鋼を強制的に回転させる構成としたため、回転不良の発生を抑制でき、回転不良による表面傷の発生を防止できる。
(その他の実施の形態)
なお、上述した実施の形態においては、回転支持部21が昇降する構成について述べたが、これに限定されるものではない。回転支持部21と静置支持部31とが相対的に昇降する構成であればよく、例えば、回転支持部21が昇降せず、静置支持部31が昇降する構成としてもよい。
また、上述した実施の形態においては、静置支持部31が前後方向に移動する構成について述べたが、これに限定されるものではない。回転支持部21と静置支持部31とが相対的に前後方向に移動する構成であればよく、例えば、静置支持部31が前後方向に移動せず、回転支持部21が前後方向に移動する構成としてもよい。
また、上述した実施の形態においては、静置支持部31が前後方向に往復移動する構成について述べたが、これに限定されるものではない。例えば、搬送機構をチェーンコンベヤによって構成してもよい。この場合、棒鋼を支持するチェーンの上側部分は前方にのみ移動することになる。
また、上述した実施の形態においては、丸鋼及び角鋼の両方の場合において、静置支持部31が前後方向に交互に移動する間欠動作を行う構成について述べたが、これに限定されるものではない。上記のように、搬送機構をチェーンコンベヤとした場合、角鋼の搬送時には、回転支持部21を下側位置に静止させておき、チェーンコンベヤを連続駆動する構成とすることもできる。また、この場合において、丸鋼の搬送時には、チェーンコンベヤが前後方向に交互に移動してもよく、チェーンコンベヤが前方に1ピッチ移動した後停止する動作を繰り返してもよい。
また、上述した実施の形態においては、複数の回転支持部21を左右方向に並設し、各回転支持部21を連結フレーム23によって連結した構成について述べたが、これに限定されるものではない。回転支持部21を1つだけ設けてもよい。また、回転支持部21を複数設け、各回転支持部21を連結しない構成としてもよい。この場合、回転支持部21毎にモータ等からなる駆動装置を設置し、各駆動装置の動作を同期して、各回転支持部21が同一方向及び同一速度で同時に昇降するように構成する必要がある。
また、上述した実施の形態においては、複数の静置支持部31を左右方向に並設し、各静置支持部31を搬送フレーム33によって連結した構成について述べたが、これに限定されるものではない。静置支持部31を1つだけ設けてもよい。また、静置支持部31を複数設け、各静置支持部31を連結しない構成としてもよい。この場合、静置支持部31毎に油圧シリンダ等からなる駆動装置を設置し、各駆動装置の動作を同期して、各静置支持部31が同一方向及び同一速度で同時に前後移動するように構成する必要がある。
本発明の棒鋼用冷却床及び棒鋼の冷却方法は、圧延された丸鋼及び角鋼を冷却しつつ搬送するための棒鋼用冷却床及び棒鋼の冷却方法として有用である。
1 棒鋼用冷却床
2 回転機構
21 回転支持部
23 連結フレーム
24 駆動ブロック
25 回転駆動装置
210 回転ローラー部
211 回転ローラー
3 搬送機構
31 静置支持部
32 支持台
33 搬送フレーム
34 駆動装置
4 昇降機構
5 制御装置
100 棒鋼

Claims (7)

  1. 水平に延びた棒状の丸鋼及び角鋼を支持可能な回転支持部を有し、前記回転支持部に支持された前記丸鋼を、前記丸鋼の中心軸回りに回転させる回転機構と、
    前記丸鋼及び前記角鋼を回転させずに支持可能な静置支持部を有し、前記中心軸の軸長方向と交差する水平方向に前記回転支持部に対して前記静置支持部が相対的に移動可能な搬送機構と、
    前記回転支持部及び前記静置支持部を相対的に昇降させる昇降機構と
    を備え、
    前記回転機構は、前記昇降機構による昇降によって前記回転支持部が前記静置支持部の上方にある場合に、前記回転支持部で丸鋼及び角鋼を支持し、前記丸鋼を支持しているときには前記丸鋼を回転させるように回転動作し、角鋼を支持しているときには前記回転動作を停止するように構成されており、
    前記搬送機構は、前記昇降によって前記静置支持部が前記回転支持部の上方にある場合に、前記丸鋼及び角鋼を前記静置支持部で支持し、且つ、前記回転支持部に対して水平方向の一方向に前記静置支持部が相対的に移動するように構成されている、
    棒鋼用冷却床。
  2. 前記搬送機構は、前記昇降によって前記静置支持部が前記回転支持部の下方にある場合に、前記回転支持部に対して前記一方向の反対方向に前記静置支持部が相対的に移動するように構成されている、
    請求項1に記載の棒鋼用冷却床。
  3. 複数の前記回転支持部が、前記軸長方向に並設され、1つの丸鋼又は角鋼を同時に複数点で支持可能に構成されており、
    複数の前記静置支持部が、前記軸長方向に並設され、1つの丸鋼又は角鋼を同時に複数点で支持可能に構成されており、
    前記昇降機構は、前記複数の回転支持部を、前記複数の静置支持部に対して同時に相対的に昇降させ、
    前記搬送機構は、前記複数の静置支持部を、前記複数の回転支持部に対して同時に前記一方向に相対移動するように構成されている、
    請求項1又は2に記載の棒鋼用冷却床。
  4. 前記複数の静置支持部は、互いに連結されており、
    前記搬送機構は、互いに連結された前記複数の静置支持部を、一体的に前記一方向に移動するように構成されている、
    請求項3に記載の棒鋼用冷却床。
  5. 前記複数の回転支持部は、互いに連結されており、
    前記昇降機構は、互いに連結された前記複数の回転支持部を、一体的に昇降させるように構成されている、
    請求項3又は4に記載の棒鋼用冷却床。
  6. 前記回転支持部は、前記一方向に複数の棒鋼を並べて支持可能であり、前記一方向に並べられた複数の丸鋼を同時に回転させるように構成されており、
    前記静置支持部は、前記一方向に複数の棒鋼を並べて支持可能に構成されている、
    請求項1乃至5の何れかに記載の棒鋼用冷却床。
  7. 水平に延びた棒状の丸鋼及び角鋼を支持可能であり、支持された前記丸鋼を、前記丸鋼の中心軸回りに回転可能な回転支持部と、前記丸鋼及び前記角鋼を回転させずに支持可能な静置支持部とを用いて、棒鋼を冷却しながら搬送するための棒鋼の冷却方法であって、
    丸鋼を搬送する場合、
    前記回転支持部が前記静置支持部に対して相対的に上昇することで、前記静置支持部に支持された丸鋼を前記静置支持部から離して前記回転支持部で支持するステップと、
    前記回転支持部が前記丸鋼を支持している間、前記回転支持部が前記丸鋼を回転させ、且つ、前記静置支持部が前記回転支持部に対して水平方向の一方向に相対的に移動するステップと、
    前記回転支持部が前記静置支持部に対して相対的に下降することで、前記回転支持部に支持された前記丸鋼を前記回転支持部から離して前記静置支持部で支持するステップと、
    前記静置支持部が前記丸鋼を支持している間、前記静置支持部が前記回転支持部に対して前記一方向の反対方向に相対的に移動するステップと
    を有し、
    角鋼を搬送する場合、
    前記回転支持部が前記静置支持部に対して相対的に上昇することで、前記静置支持部に支持された角鋼を前記静置支持部から離して前記回転支持部で支持するステップと、
    前記回転支持部が前記角鋼を支持している間、前記回転支持部の回転動作を停止させ、且つ、前記静置支持部が前記回転支持部に対して前記一方向に相対的に移動するステップと、
    前記回転支持部が前記静置支持部に対して相対的に下降することで、前記回転支持部に支持された前記角鋼を前記回転支持部から離して前記静置支持部で支持するステップと、
    前記静置支持部が前記角鋼を支持している間、前記静置支持部が前記回転支持部に対して前記反対方向に相対的に移動するステップと
    を有する、
    棒鋼の冷却方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108213093A (zh) * 2018-02-09 2018-06-29 江苏华伟特种薄板有限公司 用于钢板生产线的冷床

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