JP2017140194A - 放射線撮影システム、制御装置、放射線撮影方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】制御装置に撮影画像を取り込む際に、撮影装置から受信した撮影画像ごとに対応付ける検査情報を生成すること。【解決手段】放射線撮影システムは、照射された放射線を検出し、蓄積された電気信号に基づいて撮影画像を生成する撮影部と、撮影画像を記憶する記憶部とを有する撮影装置と、撮影装置と通信可能な制御装置とを有する。制御装置は、撮影画像ごとに対応付ける検査情報を生成する生成部を備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、放射線撮影システム、制御装置、放射線撮影方法、およびプログラムに関するものである。
近年、放射線信号をデジタル画像に変換して出力する撮影装置(フラットパネルディテクタ:FPD)を用いた放射線撮影システムが普及してきている。例えば、特許文献1には、記憶部を備える撮影装置の構成が開示されている。この構成の撮影装置では、撮影画像を撮影装置の記憶部に撮りためることができる。そのため、すべての撮影が完了してから制御装置が設置されている場所に戻り、撮影装置の記憶部から撮影画像を取り込むという運用形態が可能となる。
しかしながら、特許文献1で開示されるような、撮影時に制御装置を用いない運用形態では、撮影画像と撮影条件を含む検査情報とを撮影時に対応付けることができない。例えば、検査情報のうち撮影部位を示す情報は画像処理を決定する要素であるため、制御装置に撮影画像を取り込む際には、撮影画像と検査情報の対応付け作業が必要となる。このため、撮影画像ごとに検査情報を対応付ける必要があり、撮影画像が多くなると対応付け作業に膨大な時間を要することになり、ユーザーの負担が増大することになる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、制御装置に撮影画像を取り込む際に、撮影画像ごとに対応付ける検査情報を生成することが可能な放射線撮影技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様による放射線撮影システムは、照射された放射線を検出し、蓄積された電気信号に基づいて撮影画像を生成する撮影手段と、前記撮影画像を記憶する記憶手段とを有する撮影装置と、前記撮影装置と通信可能な制御装置とを有する放射線撮影システムであって、前記制御装置は、前記撮影画像ごとに対応付ける検査情報を生成する生成手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、制御装置に撮影画像を取り込む際に、撮影画像ごとに対応付ける検査情報を生成することが可能になる。
例えば、撮影時に制御装置を用いない運用形態において、制御装置に撮影画像を取り込む際に、ユーザーによる撮影画像と検査情報との対応付け作業が不要になり、ユーザーの作業負担が軽減されるとともに、画像取り込みの作業時間の短縮化が可能になる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。本明細書において、放射線は、放射線に限らず、例えば、電磁波やα線、β線、γ線などであってもよい。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係る放射線撮影システムの構成例を示す図である。放射線撮影システムは、放射線発生装置102から照射された放射線を検出し、蓄積された電気信号に基づいて撮影画像を生成する撮影部101aと、撮影画像を記憶する記憶部101bと、外部装置と通信する通信部101cとを有する撮影装置101を備える。また、放射線撮影システムは、外部装置と通信する通信部103aを介して撮影装置101と通信可能な制御装置103を備える。制御装置103は、撮影装置101から受信した撮影画像ごとに対応付ける検査情報を生成する生成部(検査情報生成部103b)と、検査情報生成部103bにより生成された検査情報および受信した撮影画像を記憶する検査データベース103c(検査記憶部)とを備える。
図1は第1実施形態に係る放射線撮影システムの構成例を示す図である。放射線撮影システムは、放射線発生装置102から照射された放射線を検出し、蓄積された電気信号に基づいて撮影画像を生成する撮影部101aと、撮影画像を記憶する記憶部101bと、外部装置と通信する通信部101cとを有する撮影装置101を備える。また、放射線撮影システムは、外部装置と通信する通信部103aを介して撮影装置101と通信可能な制御装置103を備える。制御装置103は、撮影装置101から受信した撮影画像ごとに対応付ける検査情報を生成する生成部(検査情報生成部103b)と、検査情報生成部103bにより生成された検査情報および受信した撮影画像を記憶する検査データベース103c(検査記憶部)とを備える。
図1に示す放射線撮影システムにおいて、放射線発生装置102は放射線を発生させる。撮影装置(FPD)101は、照射された放射線を検出し、蓄積された電気信号に基づいて撮影画像を生成する撮影部101a、撮影画像を記憶する記憶部101bおよび通信部101cを有する。撮影部101aは、放射線を検出する画素アレイを有し、放射線発生装置102から発生した放射線を検出する。放射線を検出する画素アレイの構成において、例えば、放射線照射の有無を検出するための放射線照射検出用の画素を有している。画素アレイにより構成される撮影部101aは、照射された放射線の検知に基づいて、放射線画像の取得を開始する。撮影部101aは、放射線発生装置102から放射線が照射されると、放射線照射検出用の画素の検出結果に基づいて、自動的に画像信号(電荷)の蓄積を行って放射線画像(撮影画像)を生成する自動検出モードで動作可能である。放射線撮影システムの構成において、制御装置103が設けられていない場合であっても、放射線発生装置102から放射線が照射されると、撮影装置(FPD)101は、自動検出モードで動作して、自動的に画像信号(電荷)の蓄積を行って放射線画像(撮影画像)を生成可能である。これにより、撮影装置(FPD)101は、放射線発生装置102からの放射線の照射と同期した撮影を行うことができる。
尚、撮影装置(FPD)101には、撮影装置(FPD)101の内部構成を制御する撮影制御部(不図示)が設けられており、撮影制御部からの指示に従って、撮影部101aの画素アレイを駆動するための駆動信号が供給されると、光電変換素子により変換された画像信号(電荷)が蓄積される。また、撮影制御部からの指示に従って、画素アレイから出力された画像信号(電荷)が読み出される。撮影制御部は、画素アレイから出力された画像信号(電荷)に基づく放射線画像(撮影画像)を記憶部101bに記憶し、所定のタイミングで、記憶部101bに記憶されている撮影画像を読み出して制御装置103に送信するように送信制御を行うことが可能である。
記憶部101bは、撮影部101aにより撮影された撮影画像を記憶する。記憶部101bは、不揮発性記憶部であり、読み書きが可能に構成されている。例えば、SDカードやフラッシュメモリのように撮影装置101に対して着脱可能に構成することが可能である。通信部101cは、記憶部101bに記憶された撮影画像を制御装置103に送信する。撮影装置101は、撮影画像を、通信部101cを介して撮影毎に制御装置103に送信したり、撮影画像を記憶部101bに蓄積し、まとめて制御装置103に送信することが可能である。
制御装置103は、通信部103a、検査情報生成部103bおよび検査データベース103c(検査DB)を有する。通信部103aは、撮影装置(FPD)101の通信部101cと無線通信により通信可能であり、通信部101cを介して、撮影装置(FPD)101から送られてくる撮影画像を受信する。検査情報生成部103bは撮影装置から受信した撮影画像ごとに対応付ける検査情報を生成する。具体的には、検査情報生成部103bは患者情報および撮影部位情報を含む検査情報を自動生成する。検査データベース103cは検査情報生成部103bにより生成された検査情報および受信した撮影画像を記憶する。
撮影装置(FPD)101の撮影部101aが放射線を検出可能な状態で、放射線発生装置102から放射線の照射が行われると、撮影部101aは放射線を検出する。そして、撮影部101aは放射線に基づいて撮影画像を生成し、記憶部101bは撮影画像を記憶する。この一連の撮影処理は複数回実施できる。また、このとき、制御装置103は撮影装置(FPD)101の近傍に設置されている必要はなく、通信部103aによる通信も行われていなくてよい。
撮影画像の取り込みを実施する際には、撮影装置(FPD)101と制御装置103との間で通信を行う。撮影装置(FPD)101は記憶部101bより撮影画像を取得し、通信部101cより送信する。記憶部101bから取得する撮影画像は記憶部101aに記憶されているすべての画像でも良いし、記憶部101aに記憶されている複数の撮影画像の中から一部の画像の選択に基づいて撮影画像を取得することも可能である。例えば、制御装置103から通信部103aを介した通信により、記憶部101aに記憶されている複数の撮影画像の中から取得する撮影画像を選択することも可能である。制御装置103は、撮影装置(FPD)101から通信部103aを介して撮影画像を受信すると、制御装置103は、検査情報生成部103bが自動的に生成した患者情報および撮影部位情報を含む検査情報と、撮影画像とを対応付けて、検査データベース103c(検査DB)に記憶する。
次に、検査情報生成部103bで生成される具体的な検査情報の例を説明する。図2は撮影画像の取り込み完了後に検査データベース103cに記憶される形態である。検査データベース103cに記憶されている検査リスト201は、項目として、検査情報を特定するための検査識別情報202(検査ID)、患者情報の一部であり患者を特定するための患者識別情報203(患者ID)、撮影画像の画像処理の決定に関わる撮影部位情報204を有する。
制御装置103は、通信部103aを介して、撮影画像を取得すると、取得した撮影画像を検査情報生成部103bに入力するように通信部103aを制御する。検査情報生成部103bは撮影画像を受け取ると、例えば、撮影画像ごとに検査識別情報202(検査ID)を付与して、検査データベース103cの検査リスト201に記憶する。これにより、検査データベース103cの検査リスト201には、検査識別情報202(検査ID)が付与された全ての撮影画像が独立した検査情報として記憶される。検査リスト201には、検査IDが付与された撮影画像および患者情報である患者識別情報203(患者ID)および撮影部位情報204がそれぞれ対応付けられた検査情報として記憶される。
図2の例では、患者情報として患者識別情報203(患者ID)が検査情報に対応付けられているが、それ以外にも患者名や性別、年齢などの個人を特定する情報が含まれてもよい。また、図2の例では、患者識別情報203(患者ID)が全て別の患者になっているが、同一の患者について異なる部位を撮影した場合が含まれてもよい。この場合、患者識別情報203(患者ID)が同一であるが検査識別情報202(検査ID)が異なる複数の撮影画像や撮影部位情報204が検査情報に対応付けられる。
撮影部位情報204は、例えば、制御装置103の検査情報生成部103bにより一律で自動付与される。検査情報生成部103bは、検査情報に含まれる撮影条件として、撮影部位を特定するための撮影部位情報を、撮影画像ごとに対応付ける検査情報を生成する。また、検査情報生成部103bは、検査情報に含まれる撮影条件として、患者を特定するための患者識別情報を撮影画像ごとに対応付ける検査情報を生成することも可能である。
検査情報生成部103bは、例えば、予め設定された暫定部位を撮影部位情報として、検査情報を生成する。また、検査情報生成部103bは、予め設定された特定の部位を撮影部位情報として、検査情報を生成する。あるいは、検査情報生成部103bは、撮影頻度に基づいて予め設定された部位を撮影部位情報として、検査情報を生成する。検査情報生成部103bは、撮影部位情報を一律の情報として検査情報を生成する。図2では、撮影部位情報204には一律に「Unknown」という暫定部位が付与されているが、ユーザーによって予め設定された特定の部位であってもよい。予め撮影部位が検査情報生成部103bに設定されている場合、検査情報生成部103bは、設定されている撮影部位に基づいて、撮影部位情報204を一律に設定することが可能である。例えば、ユーザーは検査情報生成部103bに対して「Chest AP」を撮影部位として予め設定していれば、撮影部位情報204には一律に「Chest AP」が付与される。
また、検査情報生成部103bは、記憶部に記憶されている複数の撮影の履歴情報から撮影頻度が最も高い部位を抽出し、撮影頻度が最も高い部位に基づいて、撮影部位情報204を一律に設定することが可能である。具体的には、検査情報生成部103bは、検査データベース103c等の記憶部に記憶されている複数の撮影の履歴情報から撮影頻度が最も高い部位を抽出することができる。そのため、検査情報生成部103bは、これまでの撮影において最も付与されている部位(撮影頻度が最も高い部位)が撮影部位情報204として自動的に選択されるように設定することも可能である。例えば、これまでの撮影において「Abdomen AP」の撮影頻度が最も高い場合、検査情報生成部103bは、「Abdomen AP」が撮影部位情報204として自動的に選択されるように設定する。撮影部位情報204には一律に「Abdomen AP」が付与される。
ここで、検査情報生成部103bは、ユーザーによって撮影部位が検査情報生成部103bに予め設定されている場合、撮影頻度が最も高い部位に優先して、予め設定されている撮影部位に基づいて撮影部位情報204を一律に設定することが可能である。すなわち、ユーザーが検査情報生成部103bに対して撮影部位を予め設定していれば、撮影部位情報204には予め設定した撮影部位が一律に付与される。
一方、検査情報生成部103bは、ユーザーによって撮影部位が検査情報生成部103bに予め設定されていない場合、撮影頻度が最も高い部位に基づいて撮影部位情報を一律に設定することが可能である。すなわち、ユーザーが検査情報生成部103bに対して撮影部位を予め設定していなければ、検査情報生成部103bは撮影頻度が最も高い部位を選択する。よって、撮影部位情報204には撮影頻度が最も高い部位が一律に付与される。つまり、検査情報生成部103bは、ユーザーが設定した撮影部位を優先して撮影部位情報204の設定を行うことができる。
これにより、撮影装置(FPD)101から制御装置103に撮影画像を取り込む際に、ユーザーは検査情報を対応付ける作業を行うことなく、撮影画像に検査情報を付与することが可能になる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、取得した撮影画像に対し、システムで一律に撮影部位情報204を自動的に付与する例を示したが、付与した撮影部位情報204が一部の検査において適切でなかった場合には、任意の撮影部位情報204に簡易に変更する運用形態も考えられる。図3は撮影部位情報204を変更可能な第2実施形態に係る放射線撮影システムの構成例を示す図である。本実施形態に係る放射線撮影システムにおいて、制御装置103は、図1で説明した構成の他に、画像処理部302a、表示制御部302bおよび代替部位変更部303を有する。更に、放射線撮影システムは、表示制御部302bと接続する表示装置301を有する。画像処理部302aは、検査情報の撮影部位情報に基づく画像処理を、検査情報に対応付けられている撮影画像に対して実行する。表示制御部302bは、画像処理の結果を表示装置301に表示させる。
第1実施形態では、取得した撮影画像に対し、システムで一律に撮影部位情報204を自動的に付与する例を示したが、付与した撮影部位情報204が一部の検査において適切でなかった場合には、任意の撮影部位情報204に簡易に変更する運用形態も考えられる。図3は撮影部位情報204を変更可能な第2実施形態に係る放射線撮影システムの構成例を示す図である。本実施形態に係る放射線撮影システムにおいて、制御装置103は、図1で説明した構成の他に、画像処理部302a、表示制御部302bおよび代替部位変更部303を有する。更に、放射線撮影システムは、表示制御部302bと接続する表示装置301を有する。画像処理部302aは、検査情報の撮影部位情報に基づく画像処理を、検査情報に対応付けられている撮影画像に対して実行する。表示制御部302bは、画像処理の結果を表示装置301に表示させる。
撮影画像は検査情報に含まれる撮影部位情報204と対応付けられたことにより画像処理し、画像処理の結果を表示することが可能となる。画像処理部302aは、検査データベース103cに記憶されている検査情報群より任意の検査情報を選択し、選択した検査情報の撮影部位情報204に基づく画像処理を、選択した検査情報に対応付けられている撮影画像に対して実行する。
この時、検査データベース103cから選択される検査情報は1つでも複数でもよい。複数の検査情報が選択された場合、表示制御部302bは、各検査情報に対応する撮影画像の画像処理の結果を表示装置301の表示領域に並べて表示させる。ユーザーは、表示された画像を閲覧し、適切な部位選択が行われていないと判断された場合、ユーザーからの操作入力に基づいて、代替部位変更部303(変更部)は撮影部位情報204を変更することが可能である。代替部位変更部303(変更部)は、代替部位リストに基づいて、指定された撮影部位情報を代替部位情報に変更する。
次に、代替部位変更部303の代替部位管理方法についての一例を示す。検査データベース103c(記憶部)は、撮影部位情報ごとに代替部位情報を対応付ける代替部位リストを記憶する。図4は、本実施形態において検査データベース103cに記憶されている代替部位リスト401の一例を示す図である。代替部位リスト401には、撮影部位情報204に対応付けられた代替部位情報402が保持されている。変更対象の撮影部位情報204が指定された場合、代替部位変更部303は、代替部位リスト401に基づいて、変更対象の撮影部位情報204を、指定された撮影部位情報204に対応付けられている代替部位情報402に変更する。図4の代替部位リスト401の例において、例えば、変更対象の撮影部位情報204として、「Chest AP」が指定(選択)された場合、「Chest AP」に対応付けられている代替部位情報402として、代替部位変更部303は、「Abdomen AP」を取得し、取得した代替部位情報402(「Abdomen AP」)に基づいて、撮影部位情報204を変更する。
次に、表示制御部302bによる表示装置301の表示制御の一例を説明する。撮影部位情報204が代替部位変更部303により変更される際、表示制御部302bは表示装置301の表示画面に表示されるGUIの表示制御を行う。図5は表示装置301に表示された表示画面の一例を示す図である。図5において、検査アイコン501は検査情報における撮影部位情報204を示しており、代替部位変更ボタン502は、撮影部位情報204の変更指示を入力し、複数の代替部位情報のうちから一つの代替部位情報を指定する指定部である。代替部位変更部303(変更部)は、指定された代替部位情報に基づいて、撮影部位情報を変更することが可能である。
表示領域503には、例えば、画像処理済の撮影画像が表示される。表示制御部302bは、表示装置301の表示領域503に画像処理済の撮影画像を表示させる。表示領域503に表示された撮影画像に基づいて、適切な部位選択が行われていないとユーザーが判断した場合、ユーザー操作により代替部位変更ボタン502が押下されると、表示制御部302bは、検査アイコン501に表示されている撮影部位情報204の表示を代替部位情報の表示に変更するように表示制御を行う。画像処理部302aは、変更された代替部位情報に基づく画像処理を、検査情報に対応付けられている撮影画像に対して実行する。そして、表示制御部302bは、画像処理の結果を表示装置301に表示させる。
例えば、制御装置103が、通信部103aを介して、撮影画像を取得した際に、自動付与される撮影部位情報204に対しては、放射線撮影システムの撮影のうち一番撮影頻度の高い撮影部位に対応した情報を設定し、代替部位リスト401において、代替部位情報402に対しては、放射線撮影システムの撮影のうち2番目に撮影頻度の高い撮影部位に対応した情報を設定することが可能である。このように撮影頻度の高い順に設定された変更候補に基づいて撮影部位情報を代替部位情報に変更することができるので、任意に設定された変更候補の場合に比べて、代替部位変更ボタン502に対する変更指示の入力操作回数を低減しつつ、各検査情報において適切な撮影部位情報を設定することが可能になる。
尚、図4に示した代替部位リスト401において、撮影部位情報204に対応付けられている代替部位情報402は1つの情報である場合を示したが、本発明の実施形態は、この例に限定されるものではなく、例えば、一つの撮影部位情報204に対して、複数の代替部位情報402を設定することも可能である。例えば、代替部位リストには、一つの撮影部位情報に対して、撮影頻度に基づく複数の代替部位情報が対応付けられている。具体的には、自動付与される撮影部位情報204に対しては、放射線撮影システムの撮影のうち一番撮影頻度の高い撮影部位に対応した情報を設定する。そして、複数の代替部位情報402に対しては、2番目に撮影頻度の高い撮影部位に対応した情報、3番目に撮影頻度の高い撮影部位に対応した情報、・・・N番目(N:自然数)に撮影頻度の高い撮影部位に対応した情報等を設定することが可能である。代替部位変更ボタン502に対して変更指示を順次入力することにより、代替部位変更部303は、複数の代替部位情報402の中から適切な代替部位情報を選択することがきる。これにより、各検査情報において、より適切な撮影部位情報を設定することが可能になる。
(第3実施形態)
第2実施形態では、1つの検査情報における撮影部位情報204を変更するための構成を説明したが、本実施形態では、複数の検査情報において、複数の撮影部位情報204を一括で変更する構成を説明する。図6は、本実施形態に係る検査リスト画面の一例を示す図である。検査リスト画面には、検査リスト領域601および選択された検査情報を表示する選択検査リスト領域603および代替部位変更ボタン606が表示される。検査リスト領域601のうち網掛けが付された検査情報602は変更対象の検査情報を示し、例えば、チェックボックスをマウス等の入力デバイスで選択することにより、変更対象の検査情報として選択可能である。マウス等の入力デバイス(選択部)は、複数の検査情報の中から変更対象の検査情報を操作入力に基づいて選択する選択部として機能する。変更対象の検査情報が選択されると、代替部位変更部303(変更部)は、代替部位リストに基づいて、選択された検査情報の撮影部位情報を、撮影部位情報に対応付けられている代替部位情報に変更する。マウス等の入力デバイス(選択部)により複数の検査情報が選択された場合、代替部位変更部303(変更部)は、複数の検査情報の撮影部位情報を代替部位情報により一括変更する。
第2実施形態では、1つの検査情報における撮影部位情報204を変更するための構成を説明したが、本実施形態では、複数の検査情報において、複数の撮影部位情報204を一括で変更する構成を説明する。図6は、本実施形態に係る検査リスト画面の一例を示す図である。検査リスト画面には、検査リスト領域601および選択された検査情報を表示する選択検査リスト領域603および代替部位変更ボタン606が表示される。検査リスト領域601のうち網掛けが付された検査情報602は変更対象の検査情報を示し、例えば、チェックボックスをマウス等の入力デバイスで選択することにより、変更対象の検査情報として選択可能である。マウス等の入力デバイス(選択部)は、複数の検査情報の中から変更対象の検査情報を操作入力に基づいて選択する選択部として機能する。変更対象の検査情報が選択されると、代替部位変更部303(変更部)は、代替部位リストに基づいて、選択された検査情報の撮影部位情報を、撮影部位情報に対応付けられている代替部位情報に変更する。マウス等の入力デバイス(選択部)により複数の検査情報が選択された場合、代替部位変更部303(変更部)は、複数の検査情報の撮影部位情報を代替部位情報により一括変更する。
選択検査リスト領域603には、検査リスト領域601で選択された各検査情報を表す選択検査アイコン604、および各検査情報に対応付けられた撮影画像のサムネイル画像605、および各検査情報を特定するための検査識別情報608(検査ID)が表示される。また、図6において、代替部位変更ボタン606が押下されると、代替部位変更部303の動作に基づいて、選択された複数の検査情報602(検査ID1、検査ID4、検査ID5)の撮影部位情報は、変更済検査情報607で示されるように代替部位情報が変更される。図6において、変更前の撮影部位情報(「Chest AP」)は、変更済検査情報607に示すように変更後の撮影部位情報(「Abdomen AP」)に一括変更される。
ユーザーは、検査リスト領域601に表示されている複数の検査情報の中から変更対象の検査情報602を選択すると、表示制御部302bは、選択された検査情報602を示す選択検査アイコン604を選択検査リスト領域603に表示するよう表示制御を行う。選択検査アイコン604が選択検査リスト領域603に表示されると、表示制御部302bは、選択された検査情報602に対応付けられた撮影画像の縮小画像(サムネイル画像605)を生成して、生成したサムネイル画像605を選択検査アイコン604と組み合せて表示するよう表示制御を行う。これによりユーザーは、選択した検査情報に対応付けられた撮影画像がどの部位を撮影したものかを把握することが可能になる。
図6に示す検査リスト画面の例では、サムネイル画像605は選択検査アイコン604上に配置されているが、対象検査を特定できる別の表示領域に配置されていてもよい。サムネイル画像605に表示される部位と検査情報602が持つ撮影部位情報204とが一致しないものをすべて選択し、例えば、代替部位変更ボタン606が押下されると、代替部位変更部303は、選択検査リスト領域603に表示されている、選択された複数の検査情報の撮影部位情報を一括で代替部位情報に変更する。変更前の撮影部位情報は、変更済検査情報607に示すように変更後の撮影部位情報に一括変更される。代替部位変更部303は、撮影部位情報204に対応付けられた代替部位情報402が記憶されている代替部位リスト401に基づいて、撮影部位情報を代替部位情報に変更することが可能である。代替部位リスト401において、撮影頻度に応じて複数の代替部位情報が代替部位リスト401に記憶されている場合、代替部位変更ボタン502に対して変更指示を順次入力することにより、代替部位変更部303は、複数の代替部位情報402の中から適切な代替部位情報を選択し、選択した代替部位情報に基づいて、選択された複数の検査情報の撮影部位情報を一括で変更することができる。図6において、検査リスト画面に表示された代替部位変更ボタン606の押下に基づいて、代替部位変更部303は、撮影部位情報を一括で代替部位情報に変更する構成を説明したが、本発明の実施形態は、この例に限定されるものではない。例えば、代替部位変更部303の処理の開始のきっかけをユーザー操作に基づいて提供できる形態であれば、検査リスト画面上の操作でなくてもよい。本実施形態の構成によれば、複数の検査情報において、複数の撮影部位情報を一括で代替部位情報に変更することが可能になる。
(第4実施形態)
本実施形態では、放射線撮影システムにおいて、一律で付与される撮影部位情報204が図2に示すように暫定的なものである場合、その撮影部位情報204を変更するための処理を説明する。図7は第4実施形態に係る放射線撮影システムの処理の流れを説明する図である。
本実施形態では、放射線撮影システムにおいて、一律で付与される撮影部位情報204が図2に示すように暫定的なものである場合、その撮影部位情報204を変更するための処理を説明する。図7は第4実施形態に係る放射線撮影システムの処理の流れを説明する図である。
S701において、撮影画像の取り込みを開始する。S702において、検査情報生成部103bは、取得した撮影画像に対して、撮影部位情報204として暫定部位情報を一律に自動付与する。暫定部位情報が撮影画像に付与されることにより、画像処理部302aは撮影画像に対して画像処理を行うことが可能になる。尚、ここで付与される暫定部位情報は、被検者の撮影部位を示す部位として適切な部位(最適な部位)ではない撮影部位情報204を示す。
S703において、検査情報生成部103bは、暫定部位情報が対応付けられた撮影画像の検査を検査未完了の検査として検査データベース103cに記憶する。すなわち、検査データベース103c(記憶部)は、予め設定された暫定部位情報を撮影部位情報として有する検査情報を検査未完了の検査情報として記憶する。例えば、図2に示すように暫定部位情報として一律に「Unknown」という暫定部位を設定して、検査未完了の検査であることを明示してもよいし、検査未完了の検査であることを明示するための識別情報を検査ID等と組み合せて検査リスト201に記憶してもよい。これにより、検査リスト201の参照により、撮影部位情報204が適切ではない状態であることをユーザーに知らせることができる。
S704において、検査情報生成部103bは、ユーザーの操作入力に基づいて、検査未完了の検査を再開する。本ステップは、ユーザーが任意のタイミングで実施できるステップであり、撮影画像を取り込むのと連動して必ずしも一連で実行する必要はない。S705において、検査情報生成部103bは、ユーザーの操作入力に基づいて、再開した検査の検査情報の修正を行う。例えば、患者名や撮影部位情報が適切でない場合、検査情報生成部103bは、ユーザーの操作入力に基づいて、検査リスト201の検査情報を修正する。検査情報生成部103bは、検査情報の修正結果を検査データベース103c(検査DB)に記憶する。
S706において、検査情報の修正を終えたユーザーは、例えば、撮影完了ボタン(不図示)を押下して、検査完了を申請する。
S707において、表示制御部302bは、検査データベース103c(検査DB)に記憶されている修正された検査リストを表示装置301に表示させる。ここで、検査情報生成部103bは、検査データベース103c(記憶部)の変更履歴に基づいて、暫定部位情報が変更されたか否かを判定する判定部として機能することが可能である。あるいは、暫定部位情報が変更されたか否かの判定は、表示装置301に表示された検査リストをユーザーが確認することにより行うことも可能であり、ユーザーは、表示された検査リストに基づいて、修正した検査情報の暫定部位情報は変更されたか否かを判定する。変更されていた場合(S707−Yes)、S709において、検査完了を承認して処理を完了する。すなわち、判定の結果に基づいて、検査未完了の暫定部位情報の全てが変更されている場合、検査情報生成部103bは、検査情報の生成処理を完了する。
一方、暫定部位情報が変更されていない場合(S707−No)、S708において、表示制御部302bは、検査情報における撮影部位情報204のデータが暫定部位情報のままであり、変更されていないことをユーザーに通知し、処理をS705に戻し、ユーザーに検査情報の修正を再度行うように促す。ここで、表示制御部302bは、検査情報生成部103bの判定の結果に基づいて暫定部位情報が変更されていない場合、暫定部位情報が変更されていないことを示す通知を表示するように表示装置の表示制御を行う。例えば、表示制御部302bは、ユーザーへの通知として、暫定部位情報が変更されていない検査情報について、検査情報の表示色を変えて表示するように表示装置301の表示制御を行うことが可能である。あるいは、表示制御部302bは、ユーザーへの通知として、暫定部位情報が変更されていない検査情報に対して、暫定部位情報が変更されていないことを通知するための通知情報を検査情報と組み合せて表示するように表示装置301の表示制御を行うことが可能である。通知情報としては、例えば、ユーザーに注意を促す符号やアイコンが含まれる。その他、表示制御部302bは、暫定部位情報が変更されていないことを通知するための表示制御として、表示の文字サイズを変更したり、表示を点滅表示させてユーザーに通知することが可能である。検査リストに含まれる全ての検査情報について、暫定部位情報が変更されるまでユーザーへの通知は行われる。本実施形態によれば、暫定部位情報が変更されないまま検査完了となることを防止することができる。
(第5実施形態)
第4実施形態では、撮影時に制御装置103を用いない運用形態において、暫定的に付与された暫定部位情報を修正して撮影部位情報204を付与する方法について説明した。この運用形態では患者情報も決定できないが、検査情報をユーザーが修正する際には、撮影を実施した患者を特定するための暫定患者情報を検査情報に付与しておくことが望ましい。本実施形態では、撮影を実施した患者を特定するための暫定患者情報を付与する構成について説明する。
第4実施形態では、撮影時に制御装置103を用いない運用形態において、暫定的に付与された暫定部位情報を修正して撮影部位情報204を付与する方法について説明した。この運用形態では患者情報も決定できないが、検査情報をユーザーが修正する際には、撮影を実施した患者を特定するための暫定患者情報を検査情報に付与しておくことが望ましい。本実施形態では、撮影を実施した患者を特定するための暫定患者情報を付与する構成について説明する。
図8は、第5実施形態に係る放射線撮影システムの構成例を示す図である。放射線撮影システムにおいて、撮影装置(FPD)101は、撮影画像に撮影情報を付与する画像情報付与部801を有する。検査情報生成部103bは、撮影条件として、患者を特定するための暫定患者情報を撮影情報の情報に基づいて生成する。ここで、撮影情報には、撮影画像を特定するための画像識別情報および撮影画像の撮影日時を示す情報が含まれる。画像情報付与部801は、撮影画像に対して、撮影画像を特定するための画像識別情報(画像ID)および撮影画像の撮影日時の情報を撮影画像に付与する。
撮影装置(FPD)101が撮影画像を生成し、記憶部101bに撮影画像を記憶する際に、画像情報付与部801は、撮影画像を特定するための画像識別情報(画像ID)を発行し、撮影日時を記録する。画像情報付与部801は、撮影画像と、画像識別情報(画像ID)および撮影日時とを対応付ける。
通信部101cは、記憶部101bに記憶された撮影画像を制御装置103に送信する。通信部101cは画像送信の際に、画像情報付与部801より付与された画像識別情報(画像ID)および撮影日時の情報を撮影画像と共に送信する。
本実施形態において、検査情報生成部103bは、画像識別情報(画像ID)に基づく暫定患者情報と、撮影部位情報とを含む検査情報を生成する。検査情報生成部103bは、撮影部位情報に関し、例えば、これまでに最も付与されている部位(撮影頻度の最も高い部位)を自動的に選択することが可能である。この他、検査情報生成部103bは、予め設定された暫定部位を撮影部位情報として、検査情報を生成したり、予め設定された特定の部位を撮影部位情報として、検査情報を生成することが可能である。
制御装置103は、通信部103aを介して、撮影画像および画像識別情報(画像ID)および撮影日時の情報を取得すると、取得した情報を検査情報生成部103bに入力するように通信部103aを制御する。検査情報生成部103bは撮影画像および画像識別情報(画像ID)および撮影日時の情報を受け取ると、撮影画像ごとに検査識別情報(検査ID)を付与する。
また、制御装置103が、撮影装置(FPD)101から送信された撮影画像および画像識別情報(画像ID)および撮影日時の情報を受信すると、検査情報生成部103bは、画像識別情報(画像ID)に基づいて暫定患者情報を生成する。検査データベース103cは、検査情報生成部103bにより生成された暫定患者情報および撮影部位情報と、検査識別情報(検査ID)、撮影日時、および撮影画像とを対応付けて記憶する。
次に、暫定患者情報が付与された検査情報の例を説明する。図9は本実施形態において、制御装置103が撮影装置(FPD)101から撮影画像を取得した後に検査データベース103cに記憶される検査リスト201の一例を示す図である。本実施形態の検査リスト201には、検査識別情報(検査ID)、撮影日時を示す情報901、画像IDをもとに生成された暫定患者情報902および撮影部位情報が含まれる。更に、本実施形態の検査リスト201には、検査識別情報202(検査ID)が付与された全ての撮影画像が独立した検査情報として記憶される。検査データベース103cの検査リスト201には、検査IDが付与された撮影画像、撮影日時を示す情報901、暫定患者情報902および撮影部位情報がそれぞれ対応付けられた情報として記憶される。
本実施形態では、画像情報付与部801は、画像識別情報(画像ID)として「01」からカウントアップする情報を撮影画像に付与しており、カウントアップする情報は日付をまたぐとリセットされ、再度「01」からカウントアップする情報を撮影画像に付与するように構成されている。
検査情報生成部103bは、画像識別情報(画像ID)に基づいて暫定患者情報を生成する。例えば、「01」からカウントアップする画像識別情報(画像ID)に基づいて、検査情報生成部103bは、暫定患者情報として、「Patient-01」、「Patient-02」、「Patient-03」等とカウントアップする情報を生成する。
図9の検査リスト201において、検査ID1の検査は、2015年11月10日15時35分に実施されたものであり、暫定患者情報は「Patient-01」である。検査ID2の暫定患者情報「Patient-02」により特定される患者に対しては、2015年11月10日15時42分に検査が実施されたものである(撮影実施日の2番目に撮影)。また、検査ID3の暫定患者情報「Patient-03」により特定される患者に対しては、2015年11月10日15時44分に検査が実施されたものである(撮影実施日の3番目に撮影)。撮影実施日が変わり2015年11月11日になると、画像識別情報(画像ID)はリセットされる。検査ID4の暫定患者情報は「Patient-01」として示されるが、前日(2015年11月10日)に撮影した検査ID1の患者と同一ではなく、暫定患者情報は、撮影実施日の何番目に撮影した患者であるかを示す撮影順序の情報である。
したがって、ユーザーが撮影実施日における撮影順序と患者情報との対応関係を把握していれば、撮影順序を示す暫定患情報を介して、患者情報と、撮影画像および検査情報の対応付けが可能になる。
画像情報付与部801による画像識別情報(画像ID)の生成方法および検査情報生成部103bによる暫定患者情報の生成方法は、上記のように画像識別情報(画像ID)や暫定患者情報を構成する一部の情報を昇順に変更する(カウントアップする)ことによる生成方法に限定されない。例えば、撮影順序を特定可能な情報を付加することにより、画像識別情報(画像ID)および暫定患者情報を生成することが可能である。また、本実施形態では画像識別情報(画像ID)に基づいて、患者名に対応する暫定患者情報を生成したが、患者を特定できる情報であれば患者名に限定されない。
本実施形態によれば、制御装置103が、撮影装置(FPD)101から撮影画像を取得する際に、撮影を実施した患者を特定するための暫定患者情報を検査情報に付与することが可能になる。
(第6実施形態)
第5実施形態では、画像識別情報(画像ID)に基づいて、暫定患者情報902を生成したが、本実施形態では、撮影日時を示す情報901に基づいて、暫定患者情報902を生成する構成について説明する。検査情報生成部103bは、撮影画像の撮影日時を示す情報とグループ分けの基準となるグループ化時間との比較結果に基づいて、検査情報をグループに分けるグループ識別情報と、グループ内における撮影順序を特定するためのグループ内識別情報とを生成し、グループ識別情報とグループ内識別情報との組み合わせに基づいて、暫定患者情報を生成する。
第5実施形態では、画像識別情報(画像ID)に基づいて、暫定患者情報902を生成したが、本実施形態では、撮影日時を示す情報901に基づいて、暫定患者情報902を生成する構成について説明する。検査情報生成部103bは、撮影画像の撮影日時を示す情報とグループ分けの基準となるグループ化時間との比較結果に基づいて、検査情報をグループに分けるグループ識別情報と、グループ内における撮影順序を特定するためのグループ内識別情報とを生成し、グループ識別情報とグループ内識別情報との組み合わせに基づいて、暫定患者情報を生成する。
図10は、本実施形態において、撮影日時を示す情報901に基づいて暫定患者情報902を生成した際の検査リスト201の一例を示す図である。
検査情報生成部103bは、所定の時間内(グループ化時間内)に撮影が行われたものを一つのグループとして設定し、グループ内に複数の検査情報が含まれる場合は、撮影順序を特定可能な情報を設定されたグループ名に付加することにより、暫定患者情報902を生成する。例えば、グループ化時間を1時間とする。図10の検査ID1の撮影は2015年11月11日9時42分に行われており、検査ID2の撮影は、2015年11月11日9時50分に行われている。検査ID1と検査ID2の撮影間隔はグループ化時間(1時間)以内であるため、検査情報生成部103bは、検査ID1および検査ID2の検査情報に対して同一のグループ識別情報(グループID)を付与する(図10では「Aグループ」)。そして、検査情報生成部103bは、グループ内の複数の検査情報に対して、撮影順序を特定可能なグループ内識別情報(グループ内ID)を付与し、グループ識別情報(グループID)およびグループ内識別情報(グループ内ID)に基づいて、暫定患者情報902(「A−01」、「A−02」)を生成する。
図10において、検査ID2と検査ID3との間の撮影時間の間隔はグループ化時間(1時間)を超えているため、検査ID3の検査情報は、検査ID1および検査ID2と同一のAグループに含まれない。また、図10において、検査ID3〜検査ID7の撮影はグループ化時間(1時間)以内であるため、検査情報生成部103bは、検査ID3〜検査ID7の検査情報に対して同一のグループ識別情報(グループID)を付与する(図10では「Bグループ」)。そして、検査情報生成部103bは、グループ内の複数の検査情報に対して、撮影順序を特定可能なグループ内識別情報を付与し、グループ識別情報(グループID)およびグループ内識別情報(グループ内ID)に基づいて、暫定患者情報902(「B−01」〜「B−05」)を生成する。
撮影日時の近い検査について、暫定患者情報902がグループ化されるため、例えば、ユーザーが患者の病室を回診して撮影を行った場合、1回の回診行為で行った撮影を一つのグループにより管理することが可能になる。例えば、ユーザーが、各回診において、撮影順序と患者情報との対応関係を把握していれば、各回診および撮影順序を示す暫定患情報を介して、患者情報と、撮影画像および検査情報の対応付けが可能になる。
図11は、第6実施形態に係る放射線撮影システムの処理の流れを説明する図である。S1100において、検査情報生成部103bは、検査が同一グループにグループ化することができるか否かを判定するためのグループ化時間を設定する。図10および図11に示す例では、グループ化時間を1時間としているが、この例に限定されるものではなく、検査情報生成部103bは、グループ化時間を任意に設定することが可能である。
S1101において、検査情報生成部103bは、検査データベース103c(検査DB)に記憶されている複数の検査情報を、撮影日時を示す情報901に基づいて、撮影日時順に並べ替える。そして、S1102において、検査情報生成部103bは、並べ替えられた検査情報のうち、先頭に配置された検査情報を選択する。S1103において、検査情報生成部103bは、選択した検査情報があるか否かを判定する。選択した検査情報が無い場合(S1103−No)、処理は終了する。一方、S1103の判定で、選択した検査情報がある場合(S1103−Yes)、処理はステップS1104に進められる。検査データベース103cに記憶されている複数の検査情報について、先頭の検査情報から順次処理をしていき、最後の検査情報まで処理したら本処理は終了する。
S1104において、検査情報生成部103bは、以下の判定を行う。すなわち、検査情報が先頭の検査情報である、または、直前の検査情報の撮影日時との時間差がグループ化時間1101より大きいか否かを判定する。判定条件に合致する場合(S1105−Yes)、処理はS1105に進められる。一方、S1105の判定で、判定条件に合致しない場合(S1105−No)、処理はS1107に進められる。図11では、グループ化時間1101が1時間であるため、直前に行った検査から1時間以上経過していれば処理はS1105に進められ、直前に行った検査からの経過時間がグループ化時間1101(1時間)以内であれば、処理はS1107に進められる。
検査情報が先頭の検査情報である場合、あるいは、直前の検査情報の撮影日時との時間差がグループ化時間1101(1時間)以上である場合、S1105において、検査情報生成部103bは、新たなグループ識別情報(グループID)を生成し、S1106において、検査情報生成部103bは、グループ内において撮影順序を特定するためのグループ内識別情報(グループ内ID)を「1」とする。
一方、直前の検査情報の撮影日時との時間差がグループ化時間1101(1時間)以内である場合、S1107において、検査情報生成部103bは、直前の検査情報と同一のグループを示すグループ識別情報を付与する。
そして、S1108において、検査情報生成部103bは、グループ内において撮影順序を特定するためのグループ内識別情報(グループ内ID)をインクリメントする。
S1109において、検査情報生成部103bは、グループ識別情報(グループID)およびグループ内識別情報(グループ内ID)を組みあわて暫定患者情報を生成し、検査情報に付与する。
S1110において、検査情報生成部103bは、次の検査情報を選択し、処理はS1103に戻される。この処理を全ての検査情報に対して実行することにより、撮影日時の近い検査情報に対して同一のグループ識別情報(グループID)を付与した暫定患者情報を生成することが可能になる。
本実施形態では、検査情報のうち撮影日時の近いものを同一のグループとし、同一のグループに含まれる検査情報に対して、グループ内識別情報(グループ内ID)を設定している。すなわち、グループ識別情報(グループID)およびグループ内識別情報(グループ内ID)を組みあわて生成される暫定患者情報は異なる患者を暫定的に示すものである。しかしながら、本発明の趣旨は、この例に限定されるものではなく、例えば、同一のグループに含まれる複数の検査情報に関して、直前の検査情報の撮影日時との時間差が閾値時間(例えば、5分)以内ある場合、検査情報生成部103bは、検査情報は同一の患者に対するものと判定し、同一の患者を特定する暫定患者情報を生成することが可能である。
(第7実施形態)
第6実施形態では、検査情報生成部103cは、撮影画像ごとに別の検査情報602を生成していたが、本実施形態では、同一患者の複数の検査情報を一つの検査情報としてまとめて取り扱う構成を説明する。図12は、本実施形態に係る検査リスト画面の一例を示す図である。検査リスト画面には、検査リスト領域601および選択された検査情報を表示する選択検査リスト領域603および代替部位変更ボタン606および検査結合ボタン1201が表示される。検査リスト領域601のうち網掛けが付された検査情報602は結合対象の検査情報を示し、例えば、チェックボックスをマウス等の入力デバイスで選択することにより、結合対象の検査情報として選択可能である。
第6実施形態では、検査情報生成部103cは、撮影画像ごとに別の検査情報602を生成していたが、本実施形態では、同一患者の複数の検査情報を一つの検査情報としてまとめて取り扱う構成を説明する。図12は、本実施形態に係る検査リスト画面の一例を示す図である。検査リスト画面には、検査リスト領域601および選択された検査情報を表示する選択検査リスト領域603および代替部位変更ボタン606および検査結合ボタン1201が表示される。検査リスト領域601のうち網掛けが付された検査情報602は結合対象の検査情報を示し、例えば、チェックボックスをマウス等の入力デバイスで選択することにより、結合対象の検査情報として選択可能である。
選択検査リスト領域603には、検査リスト領域601で選択された各検査情報を表す選択検査アイコン604、および各検査情報に対応付けられた撮影画像のサムネイル画像605、および各検査情報を特定するための検査識別情報608(検査ID)が表示される。また、図12において、検査結合ボタン1201が押下されると、検査情報生成部103b(生成部)は、検査情報を結合する操作入力に基づいて、選択された複数の検査情報を、一つの検査情報として結合する。検査情報生成部103bの動作に基づいて、選択された複数の検査情報602(検査ID1、検査ID2)は、結合済検査情報1202で示されるように一つの検査情報として結合される。
検査情報生成部103cは、撮影日時を示す情報、患者ID、患者名を、いずれか一方の情報に基づいて統一する。図12に示す例では、結合済検査情報1202で示されるように、検査リストの先頭に配置されている検査ID1の検査情報に基づいて、撮影日時を示す情報、患者ID、患者名は統一されている。具体的には、検査ID2の撮影日時を示す情報は、2015/11/11 10:35として変更され、患者IDは「2」から「1」に変更され、患者名は「Patient2」から「Patient1」に変更されることにより両者の情報が統一されている。図12の例では、検査ID1を基準として、検査ID2の情報を変更する例を示しているが、この例に限定されず、いずれの情報を基準にするかを任意に選択することが可能である。例えば、検査ID2を基準として、検査ID1の情報を変更するように設定することも可能である。
また、撮影部位情報に関して、検査情報生成部103cは、検査ID1の検査情報における撮影部位情報(「Abdomen AP」)および検査ID2の検査情報における撮影部位情報(「Chest AP」)を、組み合せた撮影部位情報を生成する。本実施形態によれば、同一患者の複数の検査情報を一つの検査情報としてまとめることが可能になる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101:FPD、101a:撮影部、101b:記憶部、101c:通信部、103:制御装置、103a:通信部、103b:検査情報生成部、103c:検査データベース
Claims (27)
- 照射された放射線を検出し、蓄積された電気信号に基づいて撮影画像を生成する撮影手段と、前記撮影画像を記憶する記憶手段とを有する撮影装置と、前記撮影装置と通信可能な制御装置とを有する放射線撮影システムであって、前記制御装置は、 前記撮影画像ごとに対応付ける検査情報を生成する生成手段を備えることを特徴とする放射線撮影システム。
- 前記生成手段は、前記検査情報に含まれる撮影条件として、撮影部位を特定するための撮影部位情報を、前記撮影画像ごとに対応付ける検査情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影システム。
- 前記生成手段は、予め設定された特定の部位を前記撮影部位情報として、前記検査情報を生成することを特徴する請求項2に記載の放射線撮影システム。
- 前記生成手段は、撮影頻度に基づいて予め設定された部位を前記撮影部位情報として、前記検査情報を生成することを特徴する請求項2に記載の放射線撮影システム。
- 前記生成手段は、予め設定された暫定部位情報を前記撮影部位情報として、前記検査情報を生成することを特徴する請求項2に記載の放射線撮影システム。
- 前記生成手段は、前記撮影部位情報を一律の情報として前記検査情報を生成することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
- 前記制御装置は、
前記撮影部位情報ごとに代替部位情報を対応付ける代替部位リストを記憶する記憶手段と、
前記代替部位リストに基づいて、指定された撮影部位情報を前記代替部位情報に変更する変更手段と、
を更に備え、
変更対象の撮影部位情報が指定された場合、前記変更手段は、前記代替部位リストに基づいて、前記変更対象の撮影部位情報を、前記撮影部位情報に対応付けられている代替部位情報に変更する
ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。 - 前記代替部位リストには、一つの撮影部位情報に対して、撮影頻度に基づく複数の代替部位情報が対応付けられていることを特徴とする請求項7に記載の放射線撮影システム。
- 前記制御装置は、
複数の代替部位情報のうちから一つの代替部位情報を指定する指定手段を更に備え、
前記変更手段は、前記指定された代替部位情報に基づいて、前記撮影部位情報を変更することを特徴とする請求項8に記載の放射線撮影システム。 - 前記制御装置は、複数の検査情報の中から変更対象の検査情報を操作入力に基づいて選択する選択手段を更に備え、
前記変更手段は、前記代替部位リストに基づいて、前記選択された検査情報の撮影部位情報を、前記撮影部位情報に対応付けられている代替部位情報に変更することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。 - 前記選択手段により複数の検査情報が選択された場合、前記変更手段は、前記複数の検査情報の撮影部位情報を代替部位情報により一括変更することを特徴とする請求項10に記載の放射線撮影システム。
- 前記生成手段は、検査情報を結合する操作入力に基づいて、前記選択された複数の検査情報を、一つの検査情報として結合することを特徴とする請求項10に記載の放射線撮影システム。
- 前記制御装置は、
前記検査情報の撮影部位情報に基づく画像処理を、前記検査情報に対応付けられている撮影画像に対して実行する画像処理手段と、
前記画像処理の結果を表示装置に表示させる表示制御手段と、を更に備えることを特徴とする請求項2乃至12のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。 - 前記制御装置は、
予め設定された暫定部位情報を前記撮影部位情報として有する検査情報を検査未完了の検査情報として記憶する記憶手段と、
前記記憶手段の変更履歴に基づいて、前記暫定部位情報が変更されたか否かを判定する判定手段と、を更に備え
前記表示制御手段は、前記判定の結果に基づいて前記暫定部位情報が変更されていない場合、前記暫定部位情報が変更されていないことを示す通知を表示するように前記表示装置の表示制御を行うことを特徴とする請求項13に記載の放射線撮影システム。 - 前記表示制御手段は、前記暫定部位情報が変更されていない検査情報について、前記検査情報の表示色を変えて表示するように前記表示装置の表示制御を行うことを特徴とする請求項14に記載の放射線撮影システム。
- 前記表示制御手段は、暫定部位情報が変更されていない検査情報に対して、暫定部位情報が変更されていないことを通知するための通知情報を検査情報と組み合せて表示するように前記表示装置の表示制御を行うことを特徴とする請求項14に記載の放射線撮影システム。
- 前記判定の結果に基づいて、前記検査未完了の暫定部位情報の全てが変更されている場合、前記生成手段は、前記検査情報の生成処理を完了することを特徴とする請求項14に記載の放射線撮影システム。
- 前記撮影装置は、
前記撮影画像に撮影情報を付与する付与手段を更に備え、
前記生成手段は、前記撮影条件として、患者を特定するための暫定患者情報を前記撮影情報の情報に基づいて生成することを特徴とする請求項2乃至17のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。 - 前記撮影情報には、前記撮影画像を特定するための画像識別情報および前記撮影画像の撮影日時を示す情報が含まれることを特徴とする請求項18に記載の放射線撮影システム。
- 前記生成手段は、
前記撮影画像の撮影日時を示す情報とグループ分けの基準となるグループ化時間との比較結果に基づいて、前記検査情報をグループに分けるグループ識別情報と、グループ内における撮影順序を特定するためのグループ内識別情報とを生成し、
前記グループ識別情報と前記グループ内識別情報との組み合わせに基づいて、前記暫定患者情報を生成することを特徴とする請求項19に記載の放射線撮影システム。 - 前記生成手段は、前記記憶手段に記憶されている複数の撮影の履歴情報から撮影頻度が最も高い部位を抽出し、前記撮影頻度が最も高い部位に基づいて、前記撮影部位情報を一律に設定することを特徴とする請求項7に記載の放射線撮影システム。
- 予め撮影部位が前記生成手段に設定されている場合、前記生成手段は、前記設定されている撮影部位に基づいて、前記撮影部位情報を一律に設定することを特徴とする請求項21に記載の放射線撮影システム。
- 前記生成手段は、前記撮影部位が前記生成手段に予め設定されている場合、前記撮影頻度が最も高い部位に優先して、前記予め設定されている撮影部位に基づいて前記撮影部位情報を一律に設定することを特徴とする請求項22に記載の放射線撮影システム。
- 前記生成手段は、前記撮影部位が前記生成手段に予め設定されていない場合、前記撮影頻度が最も高い部位に基づいて前記撮影部位情報を一律に設定することを特徴とする請求項23に記載の放射線撮影システム。
- 照射された放射線を検出し、蓄積された電気信号に基づいて撮影画像を生成する撮影手段と、前記撮影画像を記憶する記憶手段と、を有する撮影装置と通信可能な制御装置であって、
前記撮影画像ごとに対応付ける検査情報を生成する生成手段を
を備えることを特徴とする制御装置。 - 照射された放射線を検出し、蓄積された電気信号に基づいて撮影画像を生成する撮影工程と前記撮影画像を記憶する記憶工程とを有する放射線撮影方法であって、
前記撮影画像ごとに検査情報を生成する工程を有することを特徴とする放射線撮影方法。 - 請求項25に記載の制御装置の生成手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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JP2016023080A JP2017140194A (ja) | 2016-02-09 | 2016-02-09 | 放射線撮影システム、制御装置、放射線撮影方法、およびプログラム |
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JP2016023080A JP2017140194A (ja) | 2016-02-09 | 2016-02-09 | 放射線撮影システム、制御装置、放射線撮影方法、およびプログラム |
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2016
- 2016-02-09 JP JP2016023080A patent/JP2017140194A/ja active Pending
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JP2021037236A (ja) * | 2019-09-05 | 2021-03-11 | コニカミノルタ株式会社 | 医用画像処理装置、医用画像処理方法及びプログラム |
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