JP2017139417A - 光検出器及び光検出器の製造方法 - Google Patents

光検出器及び光検出器の製造方法 Download PDF

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一男 尾▲崎▼
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【課題】光の入射した画素における光量低下が少なく、多重反射した光が隣の画素に入射することのない構造の光検出器を提供する。【解決手段】下部コンタクト層と、前記下部コンタクト層の上に、第1活性層、第1上部コンタクト層、第1回折格子、第1反射膜の順に設けられた第1画素と、前記下部コンタクト層の上に、第2活性層、第2上部コンタクト層、第2回折格子、第2反射膜の順に設けられ、前記第1画素と離間して配置された第2画素と、前記第1画素と前記第2画素との間に、且つ前記第1画素及び前記第2画素が配置された側の前記下部コンタクト層の表面に設けられた凸部と、前記第1画素と前記第2画素との間において、前記第1画素の側面と前記第2画素の側面と前記下部コンタクト層と前記凸部と覆う反射膜と、を有することを特徴とする光検出器により上記課題を解決する。【選択図】 図4

Description

本発明は、光検出器及び光検出器の製造方法に関するものである。
光検出器として、赤外線を検出するための量子井戸型赤外線検出器(QWIP:Quantum Well Infrared Photodetector)、または、量子ドット型赤外線検出器(QDIP:Quantum Dot Infrared Photodetector)等がある。これらの赤外線検出器は、赤外線を検出する活性層の両面を上部コンタクト層及び下部コンタクト層により挟んだ構造のものである。
このような赤外線検出器と、信号処理用の集積回路素子である信号処理回路素子とをInバンプを介しハイブリッド接続することにより、赤外線検出装置が作製される。尚、赤外線検出器は、活性層が量子井戸構造により形成されている光電変換素子であり、赤外線検出装置は半導体撮像装置の一種である。
一般的には、赤外線検出器の表面側は、読み出し回路がInバンプを介しハイブリッド接続されているため、赤外線検出器の裏面側から赤外線検出器に入射した赤外線が検出される。具体的には、赤外線検出器の裏面側から入射した赤外線は、赤外線検出器の表面側に形成された光結合構造(グレーティングカプラ)により回折、反射され、活性層において検出される。光結合構造は、回折格子と回折格子の上に形成された金属反射膜により形成されている。
赤外線検出器は、赤外線を検出するための画素が複数設けられており、画素と画素の間には、赤外線検出器の表面側より、各々の画素を分離するための画素分離溝が形成されている。
特開2005−123217号公報 特開2008−182076号公報
ところで、赤外線検出器に形成されている画素分離溝は、所定の深さで形成されているため、画素と画素との間は、下部コンタクト層等により接続されており、この領域を介し、多重反射された赤外線の一部が、隣の画素に入射する場合がある。この場合、赤外線の入射した画素において検出される赤外線の光量が低下するとともに、隣の赤外線が入射していない画素にも多重反射された赤外線が入射するため、光クロストークが発生する。
このため、光の入射した画素における光量低下が少なく、多重反射された光が隣の画素に入射することのない構造の光検出器が求められている。
本実施の形態の一観点によれば、下部コンタクト層と、前記下部コンタクト層の上に、第1活性層、第1上部コンタクト層、第1回折格子、第1反射膜の順に設けられた第1画素と、前記下部コンタクト層の上に、第2活性層、第2上部コンタクト層、第2回折格子、第2反射膜の順に設けられ、前記第1画素と離間して配置された第2画素と、前記第1画素と前記第2画素との間に、且つ前記第1画素及び前記第2画素が配置された側の前記下部コンタクト層の表面に設けられた凸部と、前記第1画素と前記第2画素との間において、前記第1画素の側面と前記第2画素の側面と前記下部コンタクト層と前記凸部と覆う反射膜と、を有することを特徴とする。
開示の光検出器によれば、光の入射した画素における光量低下が少なく、多重反射された光が隣の画素に入射することを抑制することができる。
赤外線検出器の構造図 赤外線検出器における光クロストークの説明図 画素分離溝に分離溝反射膜を設けた赤外線検出器の構造図 第1の実施の形態における赤外線検出器の構造図(1) 第1の実施の形態における赤外線検出器の構造図(2) 第1の実施の形態における赤外線検出器の構造図(3) 第1の実施の形態における赤外線検出器の構造図(4) 第1の実施の形態における赤外線検出器の製造方法の工程図(1) 第1の実施の形態における赤外線検出器の製造方法の工程図(2) 第1の実施の形態における赤外線検出器の製造方法の工程図(3) 第1の実施の形態における赤外線検出器の製造方法の工程図(4) 第1の実施の形態における赤外線検出器の製造方法の工程図(5) 第1の実施の形態における赤外線検出器の製造方法の工程図(6) 第1の実施の形態における赤外線検出器の製造方法の工程図(7) 第1の実施の形態における赤外線検出器の製造方法の説明図(1) 第1の実施の形態における赤外線検出器の製造方法の説明図(2) 第1の実施の形態における赤外線検出器の製造方法の説明図(3) 第1の実施の形態における赤外線検出器の製造方法の説明図(4) 画素分離溝に分離溝反射膜を設けた赤外線検出器の光クロストークの説明図 第1の実施の形態における赤外線検出器の光クロストークの説明図(1) 第1の実施の形態における赤外線検出器の光クロストークの説明図(2) 第1の実施の形態における赤外線検出器の光クロストークの説明図(3) 第1の実施の形態における赤外線検出器の光クロストークの説明図(4) 第2の実施の形態における赤外線検出器の構造図 第2の実施の形態における赤外線検出器の製造方法の説明図(1) 第2の実施の形態における赤外線検出器の製造方法の説明図(2) 第2の実施の形態における赤外線検出器の光クロストークの説明図(1) 第2の実施の形態における赤外線検出器の光クロストークの説明図(2) 第2の実施の形態における赤外線検出器の光クロストークの説明図(3) 第2の実施の形態における赤外線検出器の光クロストークの説明図(4)
実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
最初に、表面側より画素分離溝が形成されている赤外線検出器について説明する。尚、本願においては、可視光、赤外線(赤外光)及び紫外線(紫外光)のうちのいずれかを含むものを光と記載する場合がある。
図1に示される赤外線検出装置は、赤外線検出器10と信号処理回路素子40とをInのバンプを用いたFCB(フリップチップボンディング)により接合することにより形成されている。具体的には、図1に示される赤外線検出装置は、赤外線検出器10と信号処理回路素子40とが、Inにより形成されたバンプ接合部50により、画素ごとに電気的に接合されている。
赤外線検出器10は、下部コンタクト層11、活性層12、上部コンタクト層13を積層することにより形成されている。活性層12は、量子井戸構造や量子ドット構造により形成された赤外線を検知する層であり、GaAsやAlGaAs等の化合物半導体により形成されている。下部コンタクト層11及び上部コンタクト層13は、n−GaAs等の不純物元素がドープされている化合物半導体より形成されている。
赤外線検出器10においては、赤外線検出器10の一方の面10aには、画素20と画素20とを分離する画素分離溝30が形成されている。また、画素20が形成される領域において、赤外線検出器10の一方の面10aの側の上部コンタクト層13の表面には、凹凸を形成することにより回折格子が形成されており、画素20の中央部分には、金属コンタクト層14が形成されている。上部コンタクト層13及び金属コンタクト層14の上には、金属反射膜15が形成されており、金属反射膜15の上には、絶縁膜16または下地金属膜17が形成されている。尚、下地金属膜17は、画素20の中央部分のバンプ接合部50が形成される領域に形成されており、下地金属膜17が形成されていない領域には絶縁膜16が形成されている。
信号処理回路素子40は、Si基板等により形成されており、信号処理回路素子40の一方の面40aには、図1には不図示の半導体回路、配線、下地金属膜等が形成されている。図1に示す赤外線検出装置は、赤外線検出器10の一方の面10aと信号処理回路素子40の一方の面40aとを対向させた状態で、In等の接合金属材料により形成されたバンプ接合部50により接合している。この赤外線検出装置においては、赤外線は赤外線検出器10の他方の面10bより入射し、金属反射膜15において反射された赤外線が、活性層12に入射することにより検出される。検出された赤外線は、電気信号に変換された後、バンプ接合部50を介し、信号処理回路素子40に送られる。
画素分離溝30は、回折格子が形成されている赤外線検出器10の一方の面10aより、画素20と画素20との間における上部コンタクト層13及び活性層12を除去することにより形成されている。このため、隣り合う画素20と画素20とは、画素分離溝30が形成されている領域の下部コンタクト層11においてつながっている。図1に示す構造の赤外線検出器10では、破線矢印に示されるように、赤外線検出器10の他方の面10bの下部コンタクト層11が形成されている側より入射した赤外線を検出する。具体的には、赤外線検出器10の他方の面10bより入射した赤外線は、回折格子及び金属反射膜15により回折、反射されて、活性層12において検出される。
しかしながら、図2に示すように、回折格子及び金属反射膜15により回折、反射された赤外線の一部には、破線矢印60aに示すように、画素分離溝30が形成されている領域の下部コンタクト層11を介し、隣の画素20に入射する成分が存在している。また、破線矢印60bに示すように、画素分離溝30において界面反射されることなく、そのまま隣の画素20に入射する成分が存在している。このように、ある画素に入射した赤外線の一部が隣の画素に入射すると、赤外線の入射した画素において検出される赤外線の光量が低下するとともに、赤外線が入射していない隣の画素においても赤外線が検出されるため、光クロストークが発生する。
破線矢印60bに示されるような、画素分離溝30を通り、そのまま隣の画素20に入射する赤外線を防ぐ方法としては、図3に示すように、画素分離溝30に分離溝反射膜70を形成する方法が考えられる。具体的には、画素分離溝30に形成された絶縁膜16の上に、画素分離溝30の底面及び側面を覆うように分離溝反射膜70を形成し、更に、分離溝反射膜70を覆う絶縁膜71を形成した構造のものである。
この構造の赤外線検出器では、画素分離溝30を通り隣の画素に入射していた成分は、分離溝反射膜70において反射されるため、隣の画素に入射することはない。よって、光クロストークはある程度は抑制することができ、赤外線が入射した画素の光量低下もある程度は防ぐことができる。しかしながら、分離溝反射膜70が設けられている構造の赤外線検出器では、破線矢印60cに示されるように、下部コンタクト層11と空気との界面と、分離溝反射膜70とにおいて反射され、赤外線が入射した画素より、隣の画素に入射する成分が生じてしまう。このため、光クロストークの抑制や、赤外線が入射した画素の光量低下を十分には防ぐことができない。
このため、光クロストークをより一層抑制することができ、赤外線の入射した画素において検出される赤外線の光量の低下を抑制することのできる赤外線検出器が求められている。
(光検出器)
次に、本実施の形態における光検出器について、図4に基づき説明する。図4は、本実施の形態における光検出器である赤外線検出器の一部を示す構造図である。
赤外線検出器110は、下部コンタクト層11、活性層12、上部コンタクト層13を積層することにより形成されている。活性層12は、QWIPやQDIP等の赤外線を検知する層であり、GaAsやAlGaAs等の化合物半導体により形成されている。下部コンタクト層11及び上部コンタクト層13は、n−GaAs等の不純物元素がドープされている化合物半導体より形成されている。
赤外線検出器110の一方の面110aには、画素20を分離する画素分離溝130が形成されている。また、赤外線検出器110の一方の面110aの側の上部コンタクト層13の表面には凹凸を形成することにより回折格子が形成されており、画素20の中央部分には、金属コンタクト層14が形成されている。上部コンタクト層13及び金属コンタクト層14の上には、金属反射膜15が形成されており、金属反射膜15の上には、絶縁膜16または下地金属膜17が形成されている。尚、下地金属膜17は、画素20の中央部分のバンプ接合部50が形成される領域に形成されており、下地金属膜17が形成されていない領域には絶縁膜16が形成されている。
また、画素分離溝130に形成された絶縁膜16の上には、画素分離溝130の底面及び側面を覆うように分離溝反射膜170が形成されており、更に、分離溝反射膜170を覆う絶縁膜171が形成されている。
本実施の形態における赤外線検出器110においては、画素分離溝130の底面には凸部となる断面形状が凸曲面の凸面部130aが形成されている。画素分離溝130の底面に断面形状が凸曲面の凸面部130aを形成することにより、画素分離溝130が形成されている領域においては、下部コンタクト層11と空気との界面で反射された赤外線は、画素分離溝130の底面の凸面部130aで反射される。画素分離溝130の底面に形成されている凸面となる凸面部130aは、半導体層の内部を進行する赤外線においては凹面鏡となる。このため、画素分離溝130の底面の凸面部130aにおいて反射された赤外線は、赤外線の入射した画素20の側に向かって戻され、更に、下部コンタクト層11と空気との界面で反射され、赤外線が入射した画素20の活性層12に入射し検出される。
このため、図3に示すような底面が平らな画素分離溝30に分離溝反射膜70を設けた構造の赤外線検出器と比べて、赤外線の入射した画素において検出される赤外線の光量の低下を抑制することができ、光クロストークを抑制をすることができる。
本実施の形態においては、画素分離溝130の底面に形成される凸部は、図5に示されるような、底面の他の部分より出っ張った凸状の突起部130bであってもよく、図6に示されるように、側面にテーパーが形成された凸状の突起部130cであってもよい。また、図7に示されるように、画素分離溝130の底面の断面形状が三角となる山形状の山形部130dであってもよい。画素分離溝130の底面をこれらの形状で形成した場合においても、画素分離溝130の底面に凸部が形成されていれば、図4に示す構造のものと同様の効果を得ることができる。
(光検出器の製造方法)
次に、本実施の形態における光検出器である赤外線検出器の製造方法について説明する。尚、説明の便宜上、図3等に示すものとは構造が一部相違している。
最初に、図8(a)に示すように、半導体ウェハにより形成される基板80の上に、エッチングストッパ層81、下部コンタクト層11、活性層12、上部コンタクト層13をエピタキシャル成長により順に形成する。エッチングストッパ層81、下部コンタクト層11、活性層12、上部コンタクト層13は、分子線エピタキシー(MBE:Molecular Beam Epitaxy)法または有機金属気相成長(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により形成する。基板80は、例えば、厚さが600μmのi−GaAs基板が用いられる。エッチングストッパ層81は厚さが数nmのInGaAsにより形成されている。下部コンタクト層11は、厚さが約1μmのn−GaAsにより形成されている。活性層12は、厚さが約5nmのGaAsからなる井戸層と厚さが約40nmのAlGaAsからなる障壁層とを交互に積層したMQW(Multi Quantum Well:多重量子井戸)構造により形成されており、厚さは2〜3μmである。上部コンタクト層13は、厚さが約1μmのn−GaAsにより形成されている。
次に、図8(b)に示すように、上部コンタクト層13の表面を加工することにより回折格子13aを形成する。具体的には、上部コンタクト層13の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、回折格子を形成するための周期的な不図示のレジストパターンを形成する。この後、レジストパターンの形成されていない領域の上部コンタクト層13の一部をRIE(Reactive Ion Etching)等のドライエッチングにより除去することにより、上部コンタクト層13の表面に回折格子13aを形成する。不図示のレジストパターンは、この後、有機溶剤等により除去する。
次に、図9(a)に示すように、画素の中央部分において、表面に回折格子13aが形成されている上部コンタクト層13の上に、オーミックコンタクト層となる金属コンタクト層14を形成する。具体的には、表面に回折格子13aが形成されている上部コンタクト層13の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、金属コンタクト層14が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、AuGeとNiとが積層された金属膜を真空蒸着により成膜し、有機溶剤に浸漬させることにより、レジストパターンの上の金属膜をリフトオフにより除去する。これにより、画素の中央部分の上部コンタクト層13の上に残存する金属膜により、金属コンタクト層14が形成される。
次に、図9(b)に示すように、表面に回折格子13aが形成されている上部コンタクト層13及び金属コンタクト層14の上に、金属反射膜15を形成する。具体的には、表面に回折格子13aが形成されている上部コンタクト層13及び金属コンタクト層14の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行う。これにより、金属反射膜15が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、PtとAuとが積層された金属膜を真空蒸着により成膜し、有機溶剤に浸漬させることにより、レジストパターンの上の金属膜をリフトオフにより除去する。これにより、上部コンタクト層13及び金属コンタクト層14の上に残存する金属膜により、金属反射膜15が形成される。
次に、図10(a)に示すように、回折格子13aが形成されている上部コンタクト層13の表面側より、画素分離溝130を形成する。具体的には、回折格子13aが形成されている側の金属反射膜15等の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、画素分離溝130が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、レジストパターンの形成されていない領域の上部コンタクト層13及び活性層12をRIE等のドライエッチング等により除去することにより、画素分離溝130を形成する。このドライエッチングにおいては、画素分離溝130の底面の形状が中央部分で盛り上がるような条件でドライエッチングを行う。これにより、画素分離溝130の底面の断面形状が凸曲面となる凸面部130aを形成する。この後、不図示のレジストパターンを有機溶剤等により除去する。
次に、図10(b)に示すように、画素分離溝130、金属反射膜15の上に絶縁膜16を形成する。絶縁膜16は、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)等により、SiO膜を成膜することにより形成する。
次に、図11(a)に示すように、画素分離溝130が形成されている領域の絶縁膜16の上に、分離溝反射膜170を形成する。分離溝反射膜170は、絶縁膜16を介し、画素分離溝130の底面及び側面を覆うように形成する。具体的には、絶縁膜16の上に、PtとAuとが積層された金属膜をスパッタリングにより成膜し、金属膜の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、分離溝反射膜170が形成される領域に不図示のレジストパターンを形成する。この後、イオンミリング等により、レジストパターンが形成されていない領域の金属膜を除去することにより、分離溝反射膜170を形成する。この後、レジストパターンは、有機溶剤等により除去する。
次に、図11(b)に示すように、分離溝反射膜170及び絶縁膜16の上に絶縁膜171を形成する。絶縁膜171は、プラズマCVD等により、SiO膜を成膜することにより形成する。
次に、図12(a)に示すように、一方の面110aにおいて、画素の中央部分の絶縁膜16及び171を除去し、金属反射膜15を露出させ、露出した金属反射膜15の上に、下地金属膜17を形成する。具体的には、絶縁膜171等の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、下地金属膜17が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、レジストパターンの形成されていない領域の絶縁膜16及び171をRIE等のドライエッチングにより除去することにより、金属反射膜15を露出させる。この後、露出した金属反射膜15及びレジストパターンの上に、TiとPtとが積層された金属膜を真空蒸着により成膜し、有機溶剤に浸漬させることにより、レジストパターンの上の金属膜をリフトオフにより除去する。これにより、露出していた金属反射膜15の上に残存する金属膜により、一方の面110aの画素の中央部分に下地金属膜17を形成する。
次に、図12(b)に示すように、下地金属膜17の上に、In等の金属材料によりバンプ接合部50を形成する。具体的には、下地金属膜17及び絶縁膜171等の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、バンプ接合部50が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、In膜を真空蒸着により成膜し、有機溶剤に浸漬させることにより、レジストパターンの上のIn膜をリフトオフにより除去する。これにより、一方の面110aにおいて、画素の中央部分の下地金属膜17の上に残存するIn膜により、バンプ接合部50を形成する。この後、図示はしないが、基板80となる半導体ウェハをダイシングにより各々のチップごとに分離する。
次に、図13(a)に示すように、赤外線検出器の表面側となる一方の面110aに、信号処理回路が形成されている信号処理回路素子40の一方の面40aを張り付ける。具体的には、フリップチップボンディング(FCB)により、赤外線検出器の表面側におけるInにより形成されているバンプ接合部50に、信号処理回路素子40に形成されている不図示の下地金属膜を接合する。これにより、赤外線検出器の表面側の一方の面110aに信号処理回路素子40の一方の面40aを張り付ける。
次に、図13(b)に示すように、バンプ接合部50により接続されている赤外線検出器と信号処理回路素子40との間の空間に、エポキシ樹脂を注入し硬化させることにより強度を高めるアンダフィルという工程を行う。
次に、図14に示すように、基板80を除去する。具体的には、基板80の裏面より、例えば、50μm以下の厚さまで研磨により薄くし、この後、塩素を含むエッチングガスを用いたドライエッチングにより基板80を除去する。塩素を含むエッチングガスを用いたドライエッチングでは、InGaAsにより形成されたエッチングストッパ層81においてエッチングがストップするため、基板80を完全に除去することができる。この後、エッチングストッパ層81は、ウェトエッチングまたはドライエッチングにより除去する。これにより、他方の面110bを露出させる。
以上の工程により、本実施の形態における赤外線検出器と信号処理回路素子とがバンプ接合部50により接合されている赤外線検出装置を作製することができる。このように形成される赤外線検出器は、例えば、画素20のピッチが約20μmであって、画素分離溝130の幅が約2μmである。
また、図5に示されるような画素分離溝130の底面において、凸状の突起部130bを形成する場合には、例えば、図9(b)に示す工程の後、図15〜図16に示す工程を行うことにより形成する。具体的には、図15(a)に示すように、上部コンタクト層13の上に、画素分離溝130が形成される領域に開口部91aを有するレジストパターン91を形成し、ドライエッチングにより、上部コンタクト層13及び活性層12の一部を除去する。この状態において、形成される画素分離溝130の底面は平坦である。次に、図15(b)に示すように、レジストパターン91を有機溶剤等により除去する。次に、図15(c)に示すように、突起部130bが形成される領域と上部コンタクト層13の上に、レジストパターン92を形成し、ドライエッチングにより、下部コンタクト層11の表面が露出するまで、活性層12の一部を除去し、突起部130bを形成する。この後、図16に示すように、レジストパターン92を有機溶剤等により除去する。これにより、画素分離溝130の底面に凸部となる凸状の突起部130bを形成することができる。この後、図10(b)以降に示される工程と同様の工程を行うことにより、図5に示される構造の赤外線検出器を作製することができる。
また、図6に示されるような画素分離溝130の底面において、側面にテーパーを有する凸状の突起部130cを形成する場合には、例えば、図9(b)に示す工程の後、図17〜図18に示す工程を行うことにより形成する。具体的には、図17(a)に示すように、画素分離溝130が形成される領域に開口部93aを有するハードマスク93を形成する。このハードマスク93は、上部コンタクト層13の上に、SiO膜を成膜し、成膜されたSiO膜の上に、フォトレジストを塗布し、露光、現像を行うことにより、画素分離溝130が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、レジストパターンの開口部におけるSiO膜を塩素を含むエッチングガスを用いたドライエッチングにより除去することにより、画素分離溝130が形成される領域に開口部93aを有するハードマスク93を形成する。この後、不図示のレジストパターンは、有機溶剤等により除去する。次に、図17(b)に示すように、ハードマスク93の開口部93aにおける上部コンタクト層13及び活性層12の一部をドライエッチングにより除去する。この状態において、形成される画素分離溝130の底面は平坦である。次に、図17(c)に示すように、突起部130cが形成される領域とハードマスク93の上に、レジストパターン94を形成し、図18(a)に示すように、ドライエッチングにより、下部コンタクト層11の表面が露出するまで、活性層12の一部を除去する。これにより、突起部130cを形成する。この後、図18(b)に示すように、レジストパターン94を有機溶剤等により除去し、更に、ハードマスク93をウェトエッチング等により除去する。これにより、画素分離溝130の底面において、側面131cにテーパーを有する凸部となる凸状の突起部130cを形成することができる。尚、側面131cにテーパーを有する突起部130cは、レジストパターン94を形成した後、ベーキング等により角を丸くし、ドライエッチングの際にレジストの退行を利用して形成してもよく、ドライエッチングの条件を変えることにより形成してもよい。この後、図10(b)以降に示される工程と同様の工程を行うことにより、図6に示される構造の赤外線検出器を作製することができる。
また、図7に示されるように、画素分離溝130の底面の断面形状が三角となる山形状の山形部130dを形成する際には、図10(a)に示される工程において、画素分離溝130を形成する際のドライエッチングの条件を変えることにより形成することができる。例えば、ドライエッチングの際に基板80に印加されるバイアス電圧等を調節することにより、画素分離溝130の底面の断面形状が山形状となるように形成する。
(シミュレーション)
次に、赤外線検出器において、赤外線が入射した画素において、赤外線が回折格子により回折されて、隣の画素に入射する回折光の割合について、図19〜図23に基づき説明する。尚、図19〜図23において、各々の半導体層、金属反射膜、分離溝反射膜、回折格子の形状等の詳細については省略されており、赤外線検出器における回折光の様子を実線により示す。このシミュレーションでは、画素20のピッチは20μmであり、画素分離溝の幅wは、図19、図20、図23に示す場合が2μm、図21、図22に示す場合が3μmとした。また、画素分離溝の深さdは3.5μm、下部コンタクト層11の厚さは0.8μmとし、赤外線検出器の一方の面に形成された回折格子において回折される赤外線の回折角は、60°とした。
図19は、図3に示されるように、画素分離溝30の底面が平坦に形成されている構造の赤外線検出器のシミュレーションの結果である。この構造の赤外線検出器では、赤外線が入射した画素20において回折された赤外線のうち、隣の画素に入射する赤外線の割合は、22.2%であった。
図20は、本実施の形態における赤外線検出器であって、図4に示されるように、画素分離溝130の底面に断面形状が凸曲面となる凸面部130aが形成されている構造の赤外線検出器のシミュレーションの結果である。尚、凸面部130aは曲率半径が約1μmの球面となるように形成されている。この構造の赤外線検出器では、赤外線が入射した画素20において回折された赤外線のうち、隣の画素に入射する赤外線の割合は、11.1%であった。
図21は、本実施の形態における赤外線検出器であって、図5に示されるように、画素分離溝130の底面に断面形状が凸状の突起部130bが形成されている構造の赤外線検出器のシミュレーションの結果である。尚、凸状の突起部130bは幅wが1μm、高さhが0.5μmとなるように形成されており、突起部130bの側面は、画素分離溝130の底面に対し略垂直となるように形成されている。この構造の赤外線検出器では、赤外線が入射した画素20において回折された赤外線のうち、隣の画素に入射する赤外線の割合は、17.6%であった。
図22は、本実施の形態における赤外線検出器であって、図6に示されるように、画素分離溝130の底面に側面にテーパーが形成された凸状の突起部130cが形成されている構造の赤外線検出器のシミュレーションの結果である。尚、凸状の突起部130cは上面の幅wが1μm、底の部分の幅wが1.4μm、高さhが0.5μmとなるように形成されており、突起部130cの側面は、画素分離溝130の底面に対しテーパーとなるように傾斜している。この構造の赤外線検出器では、赤外線が入射した画素20において回折された赤外線のうち、隣の画素に入射する赤外線の割合は、8.8%であった。
図23は、本実施の形態における赤外線検出器であって、図7に示されるように、画素分離溝130の底面に凸部となる断面形状が三角となる山形状の山形部130dが形成されている構造の赤外線検出器のシミュレーションの結果である。尚、山形部130dは頂点の角度が約90°となるように形成されている。この構造の赤外線検出器では、赤外線が入射した画素20において回折された赤外線のうち、隣の画素に入射する赤外線の割合は、11.1%であった。
上記においては、赤外線を検出する赤外線検出器を例に説明したが、本実施の形態は、可視光や紫外光等の他の光を検出する光検出器にも適用可能である。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態における光検出器について説明する。本実施の形態における光検出器は、赤外線が入射する他方の面の画素分離溝130に対応する位置に、凹凸が形成されている構造のものである。
本実施の形態における光検出器である赤外線検出器は、図24に示されるように、赤外線検出器110の他方の面110bにおいて画素分離溝130が形成されている領域に対応する領域に、凹凸210が形成されている構造のものである。このように、赤外線検出器110の他方の面110bに凹凸210を形成することにより、画素分離溝130が形成されている領域において、赤外線検出器110の他方の面110bで生じる全反射を抑制することができる。
本実施の形態における赤外線検出器の製造方法は、例えば、第1の実施の形態における図14に示す工程の後、図25(a)に示すように、赤外線検出器110の他方の面110bに、凹凸210に対応した形状のレジストパターンを形成する。具体的には、赤外線検出器110の他方の面110bとなる下部コンタクト層11の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、凹凸210に対応した形状のレジストパターン191を形成する。
次に、図25(b)に示すように、レジストパターン191の形成されていない領域の下部コンタクト層11をRIE等のドライエッチングにより一部除去し、更に、図26に示すように、レジストパターン191を有機溶剤等により除去する。これにより、下部コンタクト層11の表面に凹凸210を形成する。以上の工程により、本実施の形態における赤外線検出器を作製することができる。
(シミュレーション)
次に、赤外線検出器において、赤外線が入射した画素において、赤外線が回折格子により回折されて、隣の画素に入射する回折光の割合について、図27〜図30に基づき説明する。尚、図27〜図30において、各々の半導体層、金属反射膜、分離溝反射膜、回折格子の形状の詳細等については省略されており、赤外線検出器における回折光の様子を実線により示す。このシミュレーションでは、図4〜図7に示す赤外線検出器において、他方の面110bの画素分離溝130に対応する位置に凹凸210が形成されており、この凹凸210が、凹部と凸部の幅が各々約1μm、高さhが約0.3μmとした。
図27は、図4に示される画素分離溝130の底面が凸面部130aにより形成されている構造の赤外線検出器において、画素分離溝130に対応する領域の他方の面110bに凹凸210が形成されている構造の赤外線検出器のシミュレーションの結果である。この構造の赤外線検出器では、赤外線が入射した画素20において回折された赤外線のうち、隣の画素に入射する赤外線の割合は、2.8%であった。
図28は、図5に示される画素分離溝130の底面に凸状の突起部130bが形成されている構造の赤外線検出器において、画素分離溝130に対応する領域の他方の面110bに凹凸210が形成されている構造の赤外線検出器のシミュレーションの結果である。この構造の赤外線検出器では、赤外線が入射した画素20において回折された赤外線のうち、隣の画素に入射する赤外線の割合は、2.9%であった。
図29は、図6に示される画素分離溝130の底面に凸状の突起部130cが形成されている構造の赤外線検出器において、画素分離溝130に対応する領域の他方の面110bに凹凸210が形成されている構造の赤外線検出器のシミュレーションの結果である。この構造の赤外線検出器では、赤外線が入射した画素20において回折された赤外線のうち、隣の画素に入射する赤外線の割合は、2.9%であった。
図30は、図7に示される画素分離溝130の底面が山形部130dにより形成されている構造の赤外線検出器において、画素分離溝130に対応する領域の他方の面110bに凹凸210が形成されている構造の赤外線検出器のシミュレーションの結果である。この構造の赤外線検出器では、赤外線が入射した画素20において回折された赤外線のうち、隣の画素に入射する赤外線の割合は、8.3%であった。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
下部コンタクト層と、
前記下部コンタクト層の上に、第1活性層、第1上部コンタクト層、第1回折格子、第1反射膜の順に設けられた第1画素と、
前記下部コンタクト層の上に、第2活性層、第2上部コンタクト層、第2回折格子、第2反射膜の順に設けられ、前記第1画素と離間して配置された第2画素と、
前記第1画素と前記第2画素との間に、且つ前記第1画素及び前記第2画素が配置された側の前記下部コンタクト層の表面に設けられた凸部と、
前記第1画素と前記第2画素との間において、前記第1画素の側面と前記第2画素の側面と前記下部コンタクト層と前記凸部と覆う反射膜と、
を有することを特徴とする光検出器。
(付記2)
光を検出する複数の画素を有する光検出器であって、
半導体材料により形成された下部コンタクト層と、
前記下部コンタクト層の上に半導体材料により形成された活性層と、
前記活性層の上に半導体材料により形成された上部コンタクト層と、
前記上部コンタクト層の上または表面に形成された回折格子と、
前記回折格子の上に形成された反射膜と、
前記複数の画素に分離する画素分離溝と、
前記画素分離溝の底面及び側面を覆う分離溝反射膜と、
を有し、
前記画素分離溝の底面には凸部が形成されていることを特徴とする光検出器。
(付記3)
前記凸部が設けられている面とは反対側の前記下部コンタクト層が設けられている側の面には、前記第1画素と前記第2画素とが分離している領域に対応する領域に凹部或いは凸部が設けられていることを特徴とする、付記1に記載の光検出器。
(付記4)
前記画素分離溝が形成されている面とは反対側の前記下部コンタクト層が形成されている側の面には、前記画素分離溝が形成されている領域に対応する領域に凹凸が形成されていることを特徴とする付記2に記載の光検出器。
(付記5)
前記凸部は、断面形状が凸曲面となるように形成された凸面部であることを特徴とする付記1から4のいずれかに記載の光検出器。
(付記6)
前記凸部は、出っ張った突起部であることを特徴とする付記1から4のいずれかに記載の光検出器。
(付記7)
前記突起部の側面には、テーパーが形成されていることを特徴とする付記6に記載の光検出器。
(付記8)
前記凸部は、断面形状が三角形状であることを特徴とする付記1から4のいずれかに記載の光検出器。
(付記9)
光を検出する複数の画素を有する光検出器であって、
半導体材料により形成された下部コンタクト層と、
前記下部コンタクト層の上に半導体材料により形成された活性層と、
前記活性層の上に半導体材料により形成された上部コンタクト層と、
前記上部コンタクト層の上または表面に形成された回折格子と、
前記回折格子の上に形成された反射膜と、
前記複数の画素に分離する画素分離溝と、
前記画素分離溝の底面及び側面を覆う分離溝反射膜と、
を有し、
前記画素分離溝が形成されている面とは反対側の前記下部コンタクト層が形成されている側の面には、前記画素分離溝が形成されている領域に対応する領域に凹凸が形成されていることを特徴とする光検出器。
(付記10)
前記分離溝反射膜は、Auを含む材料により形成されていることを特徴とする付記1から9のいずれかに記載の光検出器。
(付記11)
前記光検出器は赤外線検出器であることを特徴とする付記1から10のいずれかに記載の光検出器。
(付記12)
光を検出する複数の画素を有する光検出器の製造方法であって、
半導体材料により下部コンタクト層、活性層、上部コンタクト層を順に積層して形成する工程と、
前記上部コンタクト層の上に回折格子を形成し、前記回折格子の上に形成された反射膜を形成する工程と、
前記上部コンタクト層及び前記活性層を除去し、底面に凸部が形成された前記画素を分離する画素分離溝を形成する工程と、
前記画素分離溝の底面及び側面を覆う分離溝反射膜を形成する工程と、
を有することを特徴とする光検出器の製造方法。
(付記13)
前記画素分離溝が形成されている面とは反対側の前記下部コンタクト層が形成されている側の面に、前記画素分離溝が形成されている領域に対応する領域に凹凸を形成する工程を有することを特徴とする付記12に記載の光検出器の製造方法。
10 赤外線検出器
10a 一方の面
10b 他方の面
11 下部コンタクト層
12 活性層
13 上部コンタクト層
14 金属コンタクト層
15 金属反射膜
16 絶縁膜
17 下地金属膜
20 画素
30 画素分離溝
40 信号処理回路素子
40a 一方の面
50 バンプ接合部
70 分離溝反射膜
71 絶縁膜
80 基板
81 エッチングストッパ層
110 赤外線検出器
110a 一方の面
110b 他方の面
130 画素分離溝
130a 凸面部
130b 突起部
130c 突起部
130d 山形部
170 分離溝反射膜
171 絶縁膜
210 凹凸

Claims (12)

  1. 下部コンタクト層と、
    前記下部コンタクト層の上に、第1活性層、第1上部コンタクト層、第1回折格子、第1反射膜の順に設けられた第1画素と、
    前記下部コンタクト層の上に、第2活性層、第2上部コンタクト層、第2回折格子、第2反射膜の順に設けられ、前記第1画素と離間して配置された第2画素と、
    前記第1画素と前記第2画素との間に、且つ前記第1画素及び前記第2画素が配置された側の前記下部コンタクト層の表面に設けられた凸部と、
    前記第1画素と前記第2画素との間において、前記第1画素の側面と前記第2画素の側面と前記下部コンタクト層と前記凸部と覆う反射膜と、
    を有することを特徴とする光検出器。
  2. 光を検出する複数の画素を有する光検出器であって、
    半導体材料により形成された下部コンタクト層と、
    前記下部コンタクト層の上に半導体材料により形成された活性層と、
    前記活性層の上に半導体材料により形成された上部コンタクト層と、
    前記上部コンタクト層の上または表面に形成された回折格子と、
    前記回折格子の上に形成された反射膜と、
    前記複数の画素に分離する画素分離溝と、
    前記画素分離溝の底面及び側面を覆う分離溝反射膜と、
    を有し、
    前記画素分離溝の底面には凸部が形成されていることを特徴とする光検出器。
  3. 前記凸部が設けられている面とは反対側の前記下部コンタクト層が設けられている側の面には、前記第1画素と前記第2画素とが分離している領域に対応する領域に凹部或いは凸部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の光検出器。
  4. 前記画素分離溝が形成されている面とは反対側の前記下部コンタクト層が形成されている側の面には、前記画素分離溝が形成されている領域に対応する領域に凹凸が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光検出器。
  5. 前記凸部は、断面形状が凸曲面となるように形成された凸面部であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光検出器。
  6. 前記凸部は、出っ張った突起部であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光検出器。
  7. 前記突起部の側面には、テーパーが形成されていることを特徴とする請求項6に記載の光検出器。
  8. 前記凸部は、断面形状が三角形状であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光検出器。
  9. 光を検出する複数の画素を有する光検出器であって、
    半導体材料により形成された下部コンタクト層と、
    前記下部コンタクト層の上に半導体材料により形成された活性層と、
    前記活性層の上に半導体材料により形成された上部コンタクト層と、
    前記上部コンタクト層の上または表面に形成された回折格子と、
    前記回折格子の上に形成された反射膜と、
    前記複数の画素に分離する画素分離溝と、
    前記画素分離溝の底面及び側面を覆う分離溝反射膜と、
    を有し、
    前記画素分離溝が形成されている面とは反対側の前記下部コンタクト層が形成されている側の面には、前記画素分離溝が形成されている領域に対応する領域に凹凸が形成されていることを特徴とする光検出器。
  10. 前記光検出器は赤外線検出器であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の光検出器。
  11. 光を検出する複数の画素を有する光検出器の製造方法であって、
    半導体材料により下部コンタクト層、活性層、上部コンタクト層を順に積層して形成する工程と、
    前記上部コンタクト層の上に回折格子を形成し、前記回折格子の上に形成された反射膜を形成する工程と、
    前記上部コンタクト層及び前記活性層を除去し、底面に凸部が形成された前記画素を分離する画素分離溝を形成する工程と、
    前記画素分離溝の底面及び側面を覆う分離溝反射膜を形成する工程と、
    を有することを特徴とする光検出器の製造方法。
  12. 前記画素分離溝が形成されている面とは反対側の前記下部コンタクト層が形成されている側の面に、前記画素分離溝が形成されている領域に対応する領域に凹凸を形成する工程を有することを特徴とする請求項11に記載の光検出器の製造方法。
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