JP2016171206A - 光検知素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光検知器にヒビ割れ等の損壊を生ぜしめることなく、F値の小さいレンズを用いてSN比を向上させて像面湾曲収差を抑えることができる、信頼性の高い光検知素子が実現する。【解決手段】信号処理回路を有する回路基板20と、回路基板20上に二次元状に配された複数の光検知器10とを含み、光検知器10は、それぞれ個々に分離されており、回路基板20が湾曲され、赤外線の入射面が椀状の凹曲面とされている。【選択図】図4

Description

本発明は、赤外線等を検知する光検知素子及びその製造方法に関する。
従来、光検知素子、例えば赤外線検知素子として、多数の赤外線検知器を2次元状に並べた赤外線イメージセンサが開発されている。非特許文献1にあるように、赤外線イメージセンサでは多画素化が進行しており、チップサイズの増大化が進んでいる。
大面積の赤外線イメージセンサでは、その表面の中央部分にピントを合わせると周辺部分でピントがずれて画像の分解能が低下する像面湾曲収差による画質劣化が顕著となる。光学系の改善により像面湾曲収差を抑えることはできるが、その場合にはF値の小さいレンズを使用してSN比を向上させることは困難であり、結果的に明瞭な画像を得ることはできない。
像面湾曲収差を抑えてF値の小さいレンズを使用できるようにするため、CMOSセンサ及びフォトディテクタ等を集積したモノリシックな赤外線イメージセンサについて、その表面を曲面形状とする開発が進んでいる(非特許文献2を参照)。赤外線イメージセンサは、その赤外線の入射面が平面状のものが一般的である。これに対して表面が曲面形状の赤外線イメージセンサでは、その赤外線の入射面が、当該入射面の中央部分が窪んだ椀状の曲面形状とされている。モノリシックな赤外線イメージセンサでは、シリコン基板を薄くすることにより、当該曲面形状を得ることが可能である。シリコンは硬質材料であって機械的強度も高いため、表面が曲面形状となるように曲げても、ヒビ割れ等の損壊が発生することはない。このような曲面形状にすることで、レンズから各画素までの距離がほぼ等しくなり、像面湾曲収差を抑えることができる。
特開2009−543367号公報 特開2014−7201号公報
Infrared Physics & Technology 52 (2009) 395-398 A Novel Curved CMOS Image Sensor Integrated with Imaging System 2014 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Papers
近年では、GaAs等の化合物半導体を用いた赤外線センサ素子(FPA)と、Si−CMOS信号処理回路を集積した回路基板とを、Inバンプ電極により接続してなるハイブリッド型の赤外線検知素子の開発が進められている。このようなハイブリッド型の赤外線検知素子でも、上記したモノリシックな赤外線イメージセンサと同様に、大面積化が進行している。
しかしながら、ハイブリッド型の赤外線検知素子では、FPAを構成するGaAs等の化合物半導体材料はシリコンに比べて脆く、FPAの表面を曲面状にして強度を保つことが困難である。また、FPAでは、各画素で下部電極が共通とされており、隣り合う画素間を分離するための溝が形成されている。この溝部分は薄く、更に脆弱であるため、当該溝部分で割れ等の損壊が生じる虞が高いという問題がある。
本発明は、上記の問題に起因してなされたものであり、光検知器にヒビ割れ等の損壊を生ぜしめることなく、F値の小さいレンズを用いてSN比を向上させて像面湾曲収差を抑えることができる、信頼性の高い光検知素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
光検知素子の一態様は、信号処理回路を有する回路基板と、前記回路基板上に二次元状に配された複数の光検知器とを含み、前記光検知器は、それぞれ個々に分離されており、前記回路基板が湾曲され、赤外線の入射面が椀状の凹曲面とされている。
光検知素子の製造方法の一態様は、信号処理回路を有する回路基板上に、複数の光検知器を二次元状に配する工程と、前記光検知器をそれぞれ個々に分離する工程と、光の入射面が椀状の凹曲面となるように、前記回路基板を湾曲させる工程とを含む。
上記の諸態様によれば、光検知器にヒビ割等の損壊を生ぜしめることなく、F値の小さいレンズを用いてSN比を向上させて像面湾曲収差を抑えることができる、信頼性の高い光検知素子が実現する。
本実施形態によるハイブリッド型の赤外線検知素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図1に引き続き、実施形態によるハイブリッド型の赤外線検知素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図2に引き続き、実施形態によるハイブリッド型の赤外線検知素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図3に引き続き、実施形態によるハイブリッド型の赤外線検知素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 本実施形態によるハイブリッド型の赤外線検知素子の等価回路図である。
以下、光検知素子である赤外線検知素子の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、赤外線検知素子として、GaAs等の化合物半導体を用いた赤外線センサ素子(FPA)と、Si−CMOS信号処理回路を集積した回路基板とを、Inバンプ電極により接続してなるハイブリッド型のものを例示する。赤外線検知素子の構成について、その製造方法と共に説明する。
図1〜図4は、本実施形態によるハイブリッド型の赤外線検知素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
先ず、図1(a)に示すように、成長用基板として例えば絶縁性のGaAs基板1上に、化合物半導体層2を積層形成する。化合物半導体層2は、バッファ層2a、エッチングストッパー層2b、下部電極層2c、多重量子井戸層2d、及び上部電極層2eが順次積層されて構成される。
詳細には、例えば有機金属気相成長(MOVPE:Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)法により、以下の各化合物半導体を成長する。MOVPE法の代わりに、分子線エピタキシー(MBE:Molecular Beam Epitaxy)法等を用いても良い。
GaAs基板1上に、GaAs又はAlGaAsを堆積してバッファ層2aを形成する。その上にGaInPを1.0μm程度の厚みに堆積してエッチングストッパー層2bを形成する。その上に、厚みが1.0μm程度でSiのドーピング濃度が1×1018/cm3程度のn型GaAsを堆積して、下部電極層2cを形成する。その上に、バリア層として厚みが50nm程度でAl組成が0.25のAlGaAsと、量子井戸層として厚みが5nm程度でSiのドーピング濃度が2×1017/cm3程度のn型GaAsとからなる構造を20層積層し、多重量子井戸層2dを形成する。その上に、厚みが1.1μm程度でSiのドーピング濃度が1×1018/cm3程度のn型GaAsを堆積して、上部電極層2eを形成する。
GaAs基板1を用いる代わりに、シリコン基板等を用いても良い。また、多重量子井戸層2dを形成する代わりに、量子細線や量子箱等の構造を形成しても同様の効果が得られる。或いは、所望の波長の光を吸収するバルク半導体材料の層を形成するようにしても良い。
続いて、図1(b)に示すように、上部電極層2eの表層を加工して光カップラー2e1を形成する。
詳細には、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより上部電極層2eの表層を凹凸状に加工する。以上により、上部電極層2eの表層に回折格子構造の光カップラー2e1が形成される。
続いて、図1(c)に示すように、画素ごとに化合物半導体層2の一部を分断する。
詳細には、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより、画素ごとに、エッチングストッパー層2bの表面が露出するまで化合物半導体層2の一部である上部電極層2e、多重量子井戸層2d、及び下部電極層2cを加工し、画素分離溝2Aを形成する。画素分離溝2Aの幅は、後の曲面形成工程における曲面の度合いによるところ、本実施形態では例えば2μm程度とする。画素分離溝2Aの幅を2μm程度よりも大きくすると、画素のフィルファクターが低下し、結果として感度が下がる。画素分離溝2Aにより化合物半導体層2が分断されることにより、画素ごとに、下部電極層2cから下部電極11が、多重量子井戸層2dから赤外線吸収層12が、上部電極層2eから上部電極13がそれぞれ形成される。
続いて、図1(d)に示すように、画素ごとに、下部電極11上及び上部電極13上にオーミック電極3,4を形成する。
詳細には先ず、画素ごとに画素分離溝2Aと連通するように、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより、上部電極11の表面が露出するまで上部電極13及び多重量子井戸層2dを加工する。
次に、下部電極11の露出された表面上及び上部電極13の表面上に、オーミック電極3,4を形成する。オーミック電極3,4は、フォトリソグラフィ、金属として例えばAuGe/Ni/Auの蒸着、及びリフトオフにより形成される。
続いて、図2(a)に示すように、反射層5を形成する。
詳細には、上部電極13の光カップラー2e1及びオーミック電極4を覆う反射層5を形成する。反射層5は、フォトリソグラフィ、金属として例えばTi/Pt/Auの蒸着、及びリフトオフにより形成される。
続いて、図2(b)に示すように、全面に絶縁膜6を形成する。
詳細には、例えばCVD法により、画素分離溝2Aの内壁面を含む全面を覆うように、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜等の絶縁材料を堆積する。以上により、全面に絶縁膜6が形成される。絶縁膜6は、各画素において、下部電極11と上部電極13とが電気的に接続されないようにするものである。
続いて、図2(c)に示すように、配線7を形成する。
詳細には先ず、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより絶縁膜6を加工し、絶縁膜6にオーミック電極3を露出する開口6aを形成する。
次に、絶縁膜6により上部電極13との間で電気的絶縁が保たれた状態で、開口6aから露出するオーミック電極3と電気的に接続され、上部電極13の上方まで引き出された配線7を形成する。配線7は、フォトリソグラフィ、金属として例えばTi/Pt/Auの蒸着、及びリフトオフにより形成される。
続いて、図2(d)に示すように、下地金属層8及びバンプ9a,9bを形成する。
詳細には先ず、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより絶縁膜6を加工し、絶縁膜6に反射層5の一部を露出する開口6bを形成する。
次に、配線7の表面上、及び開口6bから露出する反射層5の表面上に、それぞれ下地金属層8及びバンプ9a,9bを形成する。バンプ9aは、下地金属層8、配線7及びオーミック電極3を通じて下部電極11と電気的に接続される。バンプ9bは、下地金属層8、反射層5及びオーミック電極4を通じて上部電極31と電気的に接続される。下地金属層8及びバンプ9a,9bは、フォトリソグラフィ、下地金属層8の材料として例えばTi/Pt/Auの蒸着、バンプ9a,9bの材料として例えばインジウム(In)の蒸着、及びリフトオフにより形成される。
以上により、GaAs基板1の上方で画素分離溝2Aにより画素ごとに分離され、絶縁膜6により接続されてなる複数の赤外線検知器10が形成される。複数の赤外線検知器10は、GaAs基板1の上方で二次元状に(マトリクス状に)配されている。
続いて、図3(a)に示すように、赤外線検知器10を回路基板20とフリップチップ接続する。
詳細には、複数の赤外線検知器10が形成されたGaAs基板1を、Si−CMOS信号処理回路である読出し回路を集積した回路基板20とフリップチップ接続する。回路基板20には、複数の読出し回路が二次元状に(マトリクス状に)配されており、回路基板20の表面には、読出し回路と電気的に接続されたパッドが形成されている。これらのパッド上に形成された下地金属層21と、赤外線検知器10のバンプ9a,9bとが電気的に接続される。以上により、ハイブリッド型の赤外線検知素子が形成される。
続いて、図3(b)に示すように、アンダーフィル22を注入する。
詳細には、赤外線検知器10と回路基板20との間隙を埋めるように、当該間隙に熱硬化性のアンダーフィル22を注入する。アンダーフィル22が不完全に硬化する程度の第1の温度でアンダーフィル22を熱処理(キュア)する。当該キュアの第1の温度は、アンダーフィル22を完全に硬化させる温度が例えば120℃程度であれば、例えば80℃程度とすることが好ましい。
続いて、図3(c)に示すように、GaAs基板1、バッファ層2a、及びエッチングストッパー層2bを除去する。
詳細には、GaAs基板1、バッファ層2a、及びエッチングストッパー層2bをドライエッチングで除去する。ドライエッチングは、GaAs基板1及びバッファ層2aとエッチングストッパー層2bとでエッチング条件(エッチングガス等)を変えて行うことが好ましい。
続いて、図3(d)に示すように、各赤外線検知器10を分離する。
詳細には、隣り合う赤外線検知器10間の画素分離溝2Aの部分の絶縁膜6をドライエッチングで分断する。これにより、回路基板20上で各赤外線検知器10が個々に完全に分離される。赤外線検知器10の平面視形状は、所期の多角形状(四角形状、三角形状等)とされる。例えばハニカム(正六角)形状とすることにより、後の曲面形成工程において応力が分散されて更に損壊が生じ難くなる。
回路基板20は、事前にバックグラインド又はCMP法により、50μm以下の厚みに薄化されてサポート基板に張り付けられている。赤外線検知器10を分離した後、サポート基板を取り外す。Si基板は一般的に、50μm程度の厚みとすることで、損壊することなく曲面に湾曲させることができる。
続いて、図4に示すように、赤外線検知素子の表面を湾曲させる。
詳細には、回路基板20の裏面側を曲面の型に押し当て、赤外線検知素子における赤外線の入射面(下部電極11側の面)が椀状の凹曲面となるように、赤外線検知素子の表面を湾曲させる。複数の赤外線検知器10は、回路基板20の曲面に追随して当該曲面を形成する。この状態で、アンダーフィル22が完全に硬化する第2の温度でアンダーフィル22を熱処理(キュア)する。アンダーフィル22が完全に硬化するときの応力は、当該曲面形成をサポートする効果がある。椀状凹曲面の度合いは光学系に依存するが、赤外線検知素子のサイズが例えば10mm×10mm程度であれば、6mm程度の曲率半径に湾曲させる。以上により、椀状凹曲面の状態で固定化され、本実施形態による赤外線検知素子が形成される。
なお、図4の工程において、回路基板20を湾曲させた後、アンダーフィル22の硬化状態を完全な第2の状態とする際に、アンダーフィル22を段階的に前記第2の状態に近づけてゆくようにしても良い。この場合、アンダーフィル22を例えば80℃、90℃、100℃、110℃、120℃のように段階的に高くなる温度で複数回の熱処理(キュア)することが考えられる。このようにすることで、赤外線検知素子の湾曲をきめ細かく正確に所期の状態に調節することができる。
本実施形態においては、回路基板20上で画素ごとに赤外線検知器10が2μm程度の間隔で完全に分離されている。この状態で、赤外線の入射面が椀状の凹曲面となるように、赤外線検知素子の表面を湾曲させると、各赤外線検知器10が無理なく湾曲に追随し、赤外線検知器10が損壊することはない。このとき、隣り合う赤外線検知器10間では接触することなく離間し、電気的絶縁が保たれる。このように、赤外線検知器10の接触や損壊を懸念することなく、赤外線の入射面の所期の椀状凹曲面を備えた赤外線検知素子が得られる。赤外線検知器10と回路基板20の読出し回路とが電気的に接続された状況について、図5の赤外線検知素子の等価回路図に例示する。
以上説明したように、本実施形態によれば、赤外線検知器10にヒビ割れ等の損壊を生ぜしめることなく、F値の小さいレンズを用いてSN比を向上させて像面湾曲収差を抑えることができる、信頼性の高い赤外線検知素子が実現する。
本実施形態では、単一波長の赤外線を検知する赤外線検知素子を例示して説明したが、複数波長の赤外線を検知する赤外線検知素子にも本実施形態を適用することができる。この場合でも、赤外線検知器を画素ごとに完全に分離し、所期の椀状凹曲面構造にすれば、本実施形態と同様な効果を得ることができる。
また、本実施形態では、ハイブリッド型の光検出素子として赤外線検出素子を例示したが、これに限定されることなく、例えばX線検知器、テラヘルツ帯の検知器、可視光の検知器等にも適用することができる。これらの場合でも、例えば、X線検知器を画素ごとに完全に分離し、所期の椀状凹曲面構造としたハイブリッド型のX線検出素子とすれば、本実施形態と同様な効果を得ることができる。
以下、光検知素子及びその製造方法の諸態様について、付記としてまとめて記載する。
(付記1)信号処理回路を有する回路基板と、
前記回路基板上に二次元状に配された複数の光検知器と
を含み、
前記光検知器は、それぞれ個々に分離されており、
前記回路基板が湾曲され、赤外線の入射面が椀状の凹曲面とされていることを特徴とする光検知素子。
(付記2)隣り合う前記光検知器は、互いに非接触状態に保持されていることを特徴とする付記1に記載の光検知素子。
(付記3)前記光検知器は、下部電極及び上部電極で光吸収層を挟持してなることを特徴とする付記1又は2に記載の光検知素子。
(付記4)隣り合う前記光検知器間に樹脂が設けられていることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の光検知素子。
(付記5)前記回路基板は、複数の前記信号処理回路が二次元状に配されてなり、
前記光検知器は、前記回路基板上で前記信号処理回路と電気的に接続されていることを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の光検知素子。
(付記6)信号処理回路を有する回路基板上に、複数の光検知器を二次元状に配する工程と、
前記光検知器をそれぞれ個々に分離する工程と、
光の入射面が椀状の凹曲面となるように、前記回路基板を湾曲させる工程と
を含むことを特徴とする光検知素子の製造方法。
(付記7)前記回路基板を湾曲させた際に、隣り合う前記光検知器が互いに非接触状態に保持されることを特徴とする付記6に記載の光検知素子の製造方法。
(付記8)前記回路基板上に前記光検知器を配する工程の後、前記光検知器を分離する工程の前に、前記回路基板と前記光検知器との間の領域に樹脂を注入し、前記樹脂を不完全に硬化した第1の状態とする工程と、
前記回路基板を湾曲させる工程の後、前記樹脂を完全に硬化した第2の状態とする工程と
を更に含むことを特徴とする付記6又は7に記載の光検知素子の製造方法。
(付記9)前記樹脂は熱硬化性樹脂であり、前記樹脂の硬化温度よりも低い温度で熱処理して前記樹脂を前記第1の状態とした後、前記樹脂の硬化温度以上の温度で熱処理して前記樹脂を前記第2の状態とすることを特徴とする付記8に記載の光検知素子の製造方法。
(付記10)前記回路基板を湾曲させた後、前記樹脂を前記第2の状態とする際に、前記樹脂を段階的に前記第2の状態に近づけてゆくことを特徴とする付記8又は9に記載の光検知素子の製造方法。
(付記11)前記回路基板は、複数の前記信号処理回路が二次元状に配されてなり、
前記回路基板上に前記光検知器を配する工程において、前記光検知器を前記信号処理回路と電気的に接続することを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載の光検知素子の製造方法。
(付記12)前記光検知器は、下部電極及び上部電極で光吸収層を挟持してなることを特徴とする付記6〜11のいずれか1項に記載の光検知素子の製造方法。
1 GaAs基板
2 化合物半導体層
2a バッファ層
2b エッチングストッパー層
2c 下部電極層
2d 多重量子井戸層
2e 上部電極層
2A 画素分離溝
2e1 光カップラー
3,4 オーミック電極
5 反射層
6 絶縁膜
6a,6b 開口
7 配線
8,21 下地金属層
9 バンプ
10 赤外線検知器
11 下部電極
12 赤外線吸収層
13 上部電極
20 回路基板
22 アンダーフィル

Claims (11)

  1. 信号処理回路を有する回路基板と、
    前記回路基板上に二次元状に配された複数の光検知器と
    を含み、
    前記光検知器は、それぞれ個々に分離されており、
    前記回路基板が湾曲され、赤外線の入射面が椀状の凹曲面とされていることを特徴とする光検知素子。
  2. 隣り合う前記光検知器は、互いに非接触状態に保持されていることを特徴とする請求項1に記載の光検知素子。
  3. 前記光検知器は、下部電極及び上部電極で光吸収層を挟持してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の光検知素子。
  4. 隣り合う前記光検知器間に樹脂が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光検知素子。
  5. 前記回路基板は、複数の前記信号処理回路が二次元状に配されてなり、
    前記光検知器は、前記回路基板上で前記信号処理回路と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光検知素子。
  6. 信号処理回路を有する回路基板上に、複数の光検知器を二次元状に配する工程と、
    前記光検知器をそれぞれ個々に分離する工程と、
    光の入射面が椀状の凹曲面となるように、前記回路基板を湾曲させる工程と
    を含むことを特徴とする光検知素子の製造方法。
  7. 前記回路基板を湾曲させた際に、隣り合う前記光検知器が互いに非接触状態に保持されることを特徴とする請求項6に記載の光検知素子の製造方法。
  8. 前記回路基板上に前記光検知器を配する工程の後、前記光検知器を分離する工程の前に、前記回路基板と前記光検知器との間の領域に樹脂を注入し、前記樹脂を不完全に硬化した第1の状態とする工程と、
    前記回路基板を湾曲させる工程の後、前記樹脂を完全に硬化した第2の状態とする工程と
    を更に含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の光検知素子の製造方法。
  9. 前記樹脂は熱硬化性樹脂であり、前記樹脂の硬化温度よりも低い温度で熱処理して前記樹脂を前記第1の状態とした後、前記樹脂の硬化温度以上の温度で熱処理して前記樹脂を前記第2の状態とすることを特徴とする請求項8に記載の光検知素子の製造方法。
  10. 前記回路基板を湾曲させた後、前記樹脂を前記第2の状態とする際に、前記樹脂を段階的に前記第2の状態に近づけてゆくことを特徴とする請求項8又は9に記載の光検知素子の製造方法。
  11. 前記回路基板は、複数の前記信号処理回路が二次元状に配されてなり、
    前記回路基板上に前記光検知器を配する工程において、前記光検知器を前記信号処理回路と電気的に接続することを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載の光検知素子の製造方法。
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