JP2017138589A - Mems装置及びmems装置の動作方法 - Google Patents

Mems装置及びmems装置の動作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】全寿命に亘って高い精度の駆動制御が可能なMEMS装置を提供する。【解決手段】MEMS装置(100)は、基板(101)上に配置され、少なくとも1つのマイクロミラー(102)を有し、少なくとも1つの軸を中心に静止ポジションから旋回可能であるマイクロミラー装置(112)と、基板上に配置された少なくとも1つの第1のストッパ(103,104)と、電流(I)の印加によってマイクロミラー装置を旋回させるアクチュエータ装置と、電流に対する旋回位置依存性を測定する測定装置と、停止ポジションにて電流変化時に旋回位置が変化し、及び/又は、電流変化時に旋回位置が所定の値だけ変化することを測定装置が測定した場合に最大旋回角度に旋回され、第1のストッパへの接触を識別する識別装置と、旋回位置依存性と停止ポジションと最大旋回角度とに基づいて電流に対する旋回角度(α)の依存性を計算する計算装置とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、MEMS装置及びMEMS装置の動作方法に関する。
従来技術
車両用のアダプティブヘッドライトシステムでは、マイクロミラー及び相応するMEMSアクチュエータが、水平光分布のために使用可能である。国際公開第2012/089387号(WO2012/089387 A1)から、例えば、磁気によって駆動可能なマイクロミラーが既知である。このマイクロミラーは、ここで、バネによって回転可能に支承され、反対の回転方向において通電される2つの導体ループによって回転される。これらの導体ループは、外部磁界によって偏向される。ここで、このミラーの偏向はストッパ構造によって制限可能である。
国際公開第2012/089387号
マイクロミラーの正確な制御のために、導体ループに印加された駆動電流と、対応する回転角度との間の関係を正確に知ることが必要である。しかし、このような関係は、時間の経過において、種々の原因に基づいて変化し得る。これは例えば、外部磁界を形成する磁石の部分的な消磁時に変化し得る。
発明の開示
第1の態様では、本発明は、請求項1の特徴部分に記載された構成を有するMEMS装置を実現する。
従って、本発明は、基板と、基板上に配置されているマイクロミラー装置であって、少なくとも1つのマイクロミラーを有し、かつ、少なくとも1つの軸を中心に静止ポジションから、ある旋回角度に亘って旋回可能であるマイクロミラー装置と、を備えるMEMS装置を実現する。当該MEMS装置は、さらに、少なくとも1つの、基板上に配置されている第1のストッパと、電流を印加することによって、マイクロミラー装置を旋回させるように構成されているアクチュエータ装置と、を含んでいる。MEMS装置はさらに、アクチュエータ装置によって印加された電流を測定し、かつ、印加された電流に対するマイクロミラー装置の旋回位置の依存性を測定するように構成されている測定装置を備えている。また、識別装置が備えられており、当該識別装置は、マイクロミラー装置の停止ポジションを識別するように構成されている。ここでは、印加される電流の変化時にマイクロミラー装置の旋回位置の変化が生じないこと、及び/又は、印加される電流の変化時にマイクロミラー装置の旋回位置の変化が少なくとも所定の値だけ若しくは所定の割合だけ変化することを測定装置が測定した場合に、マイクロミラー装置が最大旋回角度に亘って旋回されており、かつ、少なくとも1つの第1のストッパに接触している。また、計算装置が備えられており、当該計算装置は、印加された電流に対する旋回角度の依存性を計算するように構成されている。この計算は、測定装置によって測定された、印加された電流に対するマイクロミラー装置の旋回位置の依存性と、識別装置によって識別された停止ポジションと、停止ポジションにおける既知の最大旋回角度とに基づいて行われる。
別の態様では、本発明は、請求項7の特徴部分に記載された構成を有する、MEMS装置の動作方法を実現する。
従って、本発明は、アクチュエータ装置によって電流を印加することによってマイクロミラー装置を旋回させる第1のステップを有する、MEMS装置の動作方法を実現する。測定装置は、アクチュエータ装置によって印加された電流を測定する。測定装置は、さらに、印加された電流に対するマイクロミラー装置の旋回位置の依存性を測定する。印加される電流の変化時にマイクロミラー装置の旋回位置の変化が生じないこと、及び/又は、印加される電流の変化時にマイクロミラー装置の旋回位置の変化が少なくとも所定の値だけ若しくは所定の割合だけ変化したことが測定されると直ちに、識別装置は、マイクロミラー装置の停止ポジションを識別する。計算装置は、印加された電流に対する旋回角度の依存性を、測定装置によって測定された、印加された電流に対するマイクロミラー装置の旋回位置の依存性と、識別装置によって識別された停止ポジションと、停止ポジションにおける既知の最大旋回角度とに基づいて計算する。
有利な発展形態は、各従属請求項に記載されている。
発明の利点
本発明のMEMS装置は、第1のストッパによって、マイクロミラー装置の十分に規定された停止ポジションが得られる、という利点を有している。この停止ポジションにおける最大旋回角度は、例えば、事前の光学的な測定によって既知である。従って、停止ポジションを、特定の旋回角度に亘る角度偏向を正確に特定するための基準ポジションとして入手することができる。測定装置は、絶対尺度、即ち、旋回位置と旋回角度との間の関係を特定せずに、電流に対するマイクロミラー装置の旋回位置の依存性を測定することができ、旋回位置と旋回角度との間のこの関係は、計算装置によって、既知の最大旋回角度に基づいて提供可能である。このために、例えば、規則的な間隔で、例えばMEMS装置の起動時に、はじめにマイクロミラー装置を停止ポジションまで動かし、次に、計算装置が、印加された電流に対する旋回角度の依存性を計算することが可能である。次に、通常の動作状態において、任意の旋回角度に対して、アクチュエータ装置によるマイクロミラー装置の制御を、印加された電流に対する旋回角度のこの計算された依存性に基づいて実行することができる。
これによってMEMS装置は、印加される外部磁界を正確に知る必要がない、という利点を有する。外部磁石の磁化の変化に基づく場合のように、印加された電流に対する旋回角度の依存性が時間の経過とともに変化する場合には、計算装置によって、印加された電流に対する旋回角度の依存性を再計算することができる。これによって、任意の旋回角度への、マイクロミラー装置の駆動制御の高い精度が、MEMS装置の全寿命に亘って得られる。これによって、旋回角度の正確な調節を必要とする、影響を受けやすい方法に対してもMEMS装置を使用することが可能になる。MEMS装置は、特に、レーザ画像プロジェクター又は車両用ヘッドライトに対して使用可能である。
MEMS装置の有利な発展形態では、マイクロミラー装置は、少なくとも2つのバネ部材を介して基板と接続されている。第1のバネ部材上には第1のホイートストンハーフブリッジが配置されており、第2のバネ部材上には第2のホイートストンハーフブリッジが配置されている。第1のホイートストンハーフブリッジと第2のホイートストンハーフブリッジとが接続されて、1つのホイートストンフルブリッジを構成する。測定装置は、このホイートストンフルブリッジに印加された電圧を測定することによって、印加された電流に対するマイクロミラー装置の旋回位置の依存性を測定するように構成されている。ホイートストンフルブリッジに印加された電圧を測定することによって、印加された電流に対するマイクロミラー装置の旋回位置の依存性を正確に特定することができる。
MEMS装置の有利な発展形態では、マイクロミラー装置は、保持装置を有している。
MEMS装置の有利な発展形態では、マイクロミラー装置が最大旋回角度に亘って旋回されている場合に、保持装置は、少なくとも1つの第1のストッパに接触する。
MEMS装置の有利な発展形態では、保持装置は、少なくとも1つの第2のストッパを有しており、マイクロミラー装置が最大旋回角度に亘って旋回されている場合に、保持装置の少なくとも1つの第2のストッパが、少なくとも1つの第1のストッパに接触する。
有利な発展形態では、MEMS装置は、停止ポジションにおける最大旋回角度を測定するように構成されている角度測定装置を含んでいる。
有利な発展形態では、動作方法は、電流の印加によって、アクチュエータ装置によってマイクロミラー装置を固定の旋回角度に亘って旋回させることを含む。これは、印加された電流に対する旋回角度の計算された依存性に基づいて行われる。
有利な発展形態では、動作方法は、角度測定装置による、停止ポジションにおける最大旋回角度の測定を含む。この最大旋回角度は、例えば、MEMS装置の製造時に光学的に測定可能なので、既知である。これによって、計算装置は、印加された電流に対する旋回角度の正確な依存性を計算することができる。
本発明の第1の実施形態に即したMEMS装置の概略的な横断面図。 本発明の第1の実施形態に即したMEMS装置の概略的な平面図。 第1の実施形態に即したMEMS装置の詳細図。 第1の実施形態に即したホイートストンフルブリッジの回路図。 印加された電流に対するマイクロミラー装置の旋回位置の依存性。 本発明の第1の実施形態の概略的な横断面図。 本発明の第1の実施形態の概略的な横断面図。 本発明の第2の実施形態に即したMEMS装置の概略的な横断面図。 印加された電流に対する旋回角度の依存性。 MEMS装置の動作方法を説明するためのフローチャート。
全ての図面では、同一又は機能的に同等の部材及び装置には、そうでないことが記載されていない限り、同一の参照符号が付けられている。ステップの番号付けは、分かり易くするためのものであり、そうでないことが記載されていない限り、特に、特定の時間的な順序を示唆するものではない。特に、複数のステップを同時に実行することもできる。
実施例の説明
図1は、本発明の第1の実施形態のMEMS装置100の概略的な横断面図を示しており、図2は、MEMS装置100の概略的な平面図を示している。ここで図1は、軸A−Aに沿った横断面図である。
MEMS装置100は、キャビティ118を備えた基板101、有利には、半導体基板を含んでいる。この基板は、例えばシリコンから成る。基板101には、第1のバネ部材202a及び第2のバネ部材202bを用いて、マイクロミラー装置112がキャビティ118内に配置されている。第1のバネ部材202a及び第2のバネ部材202bは、特にねじりバネであってよい。マイクロミラー装置112は、ここでは、回転軸201を中心に旋回可能である。マイクロミラー装置112は、例えばシリコンから成る保持装置111を有している。保持装置111上には、マイクロミラー102が配置されている。
基板101上には、マイクロミラー112の下方に、下方の第1のストッパ104が位置している。基板101は、ここでは、マイクロミラー装置112を包囲している。ここで、マイクロミラー装置112の上方には、開口部が形成されている。従って、基板101の上方の領域には、上方の第1のストッパ103が形成されている。
さらに、保持装置111上には、マイクロミラー102を中心に、4つの、第2のストッパ105が配置されている。これらの第2のストッパ105は、特に、トレンチエッチングによって形成可能である。上方の第1のストッパ103によって規定されている開口部の縁部領域109の幅dは、ここでは、これに対して平行に測定される、マイクロミラー装置112の幅dよりも狭い。従って、第2のストッパ105は、平面図では、上方の第1のストッパ103によって部分的に覆われている。
図1では、第1の軸110が基板101に対して平行に記入されており、第2の軸106が第1の軸110及び回転軸201に対して垂直に記入されている。ここで、第1の軸110と、第2の軸106と、回転軸201とは、保持装置111の点108において、交差している。図1に示された状況では、マイクロミラー装置112は静止ポジションにある。即ち、保持装置111に対して平行な、第1の軸110と第3の軸107との間の旋回角度αは、ここでは0°である。
基板101の下方、即ち、基板101の、マイクロミラー装置112とは反対側の面には、磁石115と磁束プレート116とが位置している。磁束プレート116は、U字状に、磁石115の周囲に配置されており、磁束を導く材料から成る。マイクロミラー装置112の下面には、保持装置111に、長方形の第1の導体ループ113と、長方形の第2の導体ループ114とが配置されている。第1の導体ループ113は、ここでは、回転軸201に対して平行な導体部分113a及び113bを有しており、第2の導体ループ114は、回転軸201に対して平行な導体部分114a及び114bを有している。第1の導体ループ113と第2の導体ループ114とは、ここでは、回転軸201を基準にして、保持装置111の異なる面上に位置している。
アクチュエータ装置203は、電流強度又は電流Iを第1の導体ループ113又は第2の導体ループ114に、逆方向に、即ち、相反する回転方向で印加するように構成されている。磁石115によって生成された磁力線117が、例として示されている。電流Iをアクチュエータ装置203によって、第1の導体ループ113及び第2の導体ループ114に印加する際に、各ローレンツ力によって、力が、マイクロミラー装置112に作用する。電流Iの反対の回転方向によって、ローレンツ力は、第1の導体ループ113と第2の導体ループ114とに反対方向に作用する。従って、ねじりモーメントが形成され、マイクロミラー装置112は、回転軸201を中心に旋回させられる。
図3に示されているように、第1のバネ部材202a上には、第1のホイートストンハーフブリッジ305が配置されている。これは、第1の抵抗R1と第2の抵抗R2とを含んでいる。第1の抵抗R1と第2の抵抗R2との間には、電圧源301が接続されている。この電圧源301は、供給電圧Uを供給する。第2のバネ部材202bには、第2のホイートストンハーフブリッジ306が配置されている。これは、第3の抵抗R3と第4の抵抗R4とを含んでおり、この第3の抵抗R3と第4の抵抗R4との間には、アース302が接続されている。第1のホイートストンハーフブリッジ305の第1の終端部303aは、第2のホイートストンハーフブリッジ306の第1の終端部303bと接続されている。ここで、第1の電圧測定機器401が、第1の電圧Uを測定する。さらに、第1のホイートストンハーフブリッジ305の第2の終端部304aは、第2のホイートストンハーフブリッジ306の第2の終端部304bと接続されている。ここで、第2の電圧測定機器402が、第2の電圧Uを測定する。第1のホイートストンハーフブリッジ305と第2のホイートストンハーフブリッジ306とで、ホイートストンフルブリッジ403を構成する。対応する回路図が、図4に示されている。
MEMS装置100は、さらに、測定装置204を有している。これは、アクチュエータ装置203によって印加された電流Iを測定するように構成されている。測定装置204はさらに、第1の電圧測定機器401及び第2の電圧測定機器402と結合されている。測定装置204は、印加された電流Iに対するマイクロミラー装置112の旋回位置の依存性を測定するように構成されている。マイクロミラー装置112の「旋回位置」として、ここでは、マイクロミラー装置112の旋回角度αに比例するパラメータが理解される。しかし、旋回位置を旋回角度αに計算し直すためのスケール係数は、予め知られてはいない。
マイクロミラー装置112の旋回位置の変化時には、第1のバネ部材202a及び第2のバネ部材202bが、回転軸201を中心に旋回される。第1のバネ部材202a及び第2のバネ部材202bは、マイクロミラー装置112の旋回時には、機械的な負荷の影響を受ける。これによって、第1乃至第4の抵抗R1乃至R4の抵抗値が変化する。結果として、第1の電圧測定機器401によって測定された第1の電圧Uと、第2の電圧測定機器402によって測定された第2の電圧Uとの比率、即ち、商β=U/Uの比率が変化する。従って、この商βは、マイクロミラー装置112の旋回位置に相当する。測定装置204は、印加される電流Iの変化時のマイクロミラー装置112の旋回位置の変化を、印加される電流Iの変化時の商βの変化を計算することによって計算するように構成されている。従って、測定装置204は、電流Iに対する商βの依存性を測定するように構成されている。測定装置204は、このために、第1の電圧測定機器401によって測定された第1の電圧Uと、第2の電圧測定機器402によって測定された第2の電圧Uと、測定装置204によって測定された、印加された電流Iとを用いる。
図5には、例として、電流Iに対する商βの依存性のダイヤグラムが示されている。最大電流強度Imaxまで、電流Iに伴って商βが線形的に上昇することが見て取れる。この線形領域では、マイクロミラー装置112は、図6に示されているように、旋回角度α>0によって示されているポジションにある。
図7には、マイクロミラー装置112の停止ポジションが示されている。保持装置111は、下方の第1のストッパ104に接触し、同時に、2つの第2のストッパ105が、上方の第1のストッパ103に接触している。マイクロミラー装置112は、ここで、最大旋回角度αmaxに亘って旋回されている。ここで、さらなる旋回は、第1のストッパ103及び104によって阻止される。「停止ポジション」とは、即ち、第1のストッパ103及び104によってマイクロミラー装置112がそれ以上さらに旋回することができない、マイクロミラー装置112のポジションであると理解されたい。
本発明は、これに限定されるものではない。従って、下方の第1のストッパ104のみ又は上方の第1のストッパ103のみが設けられていてもよく、即ち、マイクロミラー装置112は、下方の第1のストッパ104とのみ又は上方の第1のストッパ103とのみ接触するものとしてもよい。
図5に示された、印加された電流Iに対するマイクロミラー装置112の旋回位置の依存性においては、停止ポジションは次のような形で現れる。即ち、印加された最大電流強度Imaxの上方で、マイクロミラー装置112の旋回位置、即ち、商βが一定のままである、という形で現れる。しかし、図5に示された関係から、印加された電流Iに対する旋回角度αの依存性は、まだ計算されない。なぜなら、旋回位置の関係、即ち、商βと旋回角度αとの間の比例定数が不明だからである。
MEMS装置100はさらに、識別装置205を含んでいる。これは、マイクロミラー装置112の停止ポジションを識別するように構成されている。識別装置205は、ここで、測定装置によって測定された、電流Iに対する旋回位置の依存性に基づいて、印加される電流Iの変化時に、マイクロミラー装置112の旋回位置の変化がもはや生じないことを識別する。換言すれば、識別装置205は、最大電流強度Imaxを超える電流Iに対して、商βが一定のままであることを識別する。商βが一定のままである場合に、マイクロミラー装置112の停止ポジションを識別するように、識別装置205は構成されている。
しかし、印加された電流Iに伴う商βの変化率が、少なくとも所定の割合、例えば10%、20%又は30%だけ低下した場合に、マイクロミラー装置112の停止ポジションを識別するように、識別装置205が構成されていてもよい。換言すれば、識別装置205は、Imaxの上方の電流に対して、印加された電流Iの関数である商βの上昇が、少なくとも所定の割合だけ、0乃至Imaxの間の電流Iに対する商βの線形上昇よりも小さいことを識別し、これによって、停止ポジションを識別する。
識別装置205は、最大電流強度Imaxと、最大旋回位置、即ち、最大商βmaxとを計算する。
MEMS装置100は、印加された電流Iに対する旋回角度αの依存性を計算するように構成されている計算装置206を含んでいる。計算装置206は、このために、測定装置204によって測定された、印加された電流Iに対するマイクロミラー装置112の旋回位置の依存性と、識別装置205によって識別された停止ポジションと、停止ポジションにおける既知の最大旋回角度αmaxとを用いる。最大旋回角度αmaxは、ここでは所定の既知の値であり得る。これは例えば、計算装置206の記憶装置上に格納されている。最大旋回角度αmaxが、MEMS装置100に依存して、製造者によって既に、既知のパラメータとして提供されていてもよい。
図9には、計算装置206によって計算された、印加された電流Iに対する旋回角度αの依存性が示されている。計算装置206はここでは、印加された電流Iに対するマイクロミラー装置112の商βの依存性を用いる。計算装置206はここで、電流Iに対する旋回角度αの依存性を、電流Iに対する商βの依存性に比例して計算する。縦座標は、計算装置206によってリスケールされる。ここで、1乃至βmaxの商βは、0乃至αmaxの旋回角度αに相当する。
図8に示されているように、第2の実施形態では、MEMS装置500は、任意の角度測定装置801を含んでいる。これは、停止ポジションにおける最大旋回角度αmaxを測定するように構成されている。ここでは、十分に大きい電流Iを印加することによって、アクチュエータ装置203によって、マイクロミラー装置112が停止ポジションに旋回させられる。送信装置801aによって、光信号802が、第2の軸106に対して垂直に、マイクロミラー装置112へと放射される。マイクロミラー102によって反射された光信号802は、受信装置801bによって受信され、受信装置801bと送信装置801aとの距離、及び、送信装置801a又は受信装置801bとマイクロミラー装置112との距離を測定することによって、最大旋回角度αmaxが計算される。この計算された最大旋回角度αmaxは、次に、計算装置206に提供される。
図10には、MEMS装置の動作方法を説明するフローチャート、特に、上述した実施形態において記載された複数のMEMS装置のうちの1つの動作方法を説明するフローチャートが示されている。第1のステップS1では、ここで、マイクロミラー装置112は、電流Iの印加によって、アクチュエータ装置203によって旋回させられる。測定装置204は、第2のステップS2において、アクチュエータ装置203によって印加された電流Iを測定する。測定装置204は、さらに、第3のステップS3において、印加された電流Iに対するマイクロミラー装置112の旋回位置の依存性を測定する。測定装置204は、特に、印加された電流Iへの、ホイートストンフルブリッジ403の第2の電圧Uに対する第1の電圧Uの商βの、図5に示された依存性を測定することができる。特に、測定装置204は、印加される電流Iの変化時の旋回位置の変化を測定する。
第4のステップS4では、識別装置205は、印加される電流Iの変化時に、マイクロミラー装置112の旋回位置の変化がもはや生じないことが測定されると直ちに、マイクロミラー装置112の停止ポジションを識別する。これは図5における、最大電流強度Imaxの場合である。しかし、識別装置205が、印加される電流Iに伴った旋回位置の変化率が、少なくとも所定の割合だけ低下した場合に、マイクロミラー装置112の停止ポジションを識別してもよい。
第5のステップS5では、計算装置206は、印加された電流Iに対する旋回角度αの依存性を計算する。この計算は、測定装置204によって測定された、印加された電流Iに対するマイクロミラー装置112の旋回位置の依存性と、識別装置205によって識別された停止ポジションと、停止ポジションにおける既知の最大旋回角度αmaxとに基づいて行われる。
任意のステップS5aでは、停止ポジションにおける最大旋回角度αmaxが角度測定装置801によって、図8に示されているように、予め測定され得る。
さらに、任意のステップS6では、アクチュエータ装置203が、印加された電流Iに対する旋回角度αの計算された依存性に基づいて、対応する電流Iを印加することによって、アクチュエータ装置203が、マイクロミラー装置112を固定の旋回角度αに亘って旋回させることができる。
基板101上には、マイクロミラー装置112の下方に、下方の第1のストッパ104が位置している。基板101は、ここでは、マイクロミラー装置112を包囲している。ここで、マイクロミラー装置112の上方には、開口部が形成されている。従って、基板101の上方の領域には、上方の第1のストッパ103が形成されている。

Claims (9)

  1. MEMS装置(100;500)であって、
    基板(101)と、
    前記基板(101)上に配置されているマイクロミラー装置(112)であって、少なくとも1つのマイクロミラー(102)を有し、かつ、少なくとも1つの軸(201)を中心に静止ポジションから旋回角度(α)に亘って旋回可能であるマイクロミラー装置(112)と、
    前記基板(101)上に配置されている少なくとも1つの第1のストッパ(103,104)と、
    電流(I)の印加によって、前記マイクロミラー装置(112)を旋回させるように構成されているアクチュエータ装置(203)と、
    前記アクチュエータ装置(203)によって印加された前記電流(I)を測定し、かつ、前記印加された電流(I)に対する前記マイクロミラー装置(112)の旋回位置の依存性を測定するように構成されている測定装置(204)と、
    前記マイクロミラー装置(112)の停止ポジションを識別するように構成されている識別装置(205)であって、当該停止ポジションにおいて、前記印加された電流(I)の変化時に前記マイクロミラー装置(112)の前記旋回位置の変化が生じないこと、及び/又は、前記印加された電流(I)の変化時に前記マイクロミラー装置(112)の前記旋回位置の変化が少なくとも所定の値だけ変化することを前記測定装置(204)が測定した場合に、前記マイクロミラー装置(112)は最大旋回角度(αmax)に亘って旋回されており、かつ、少なくとも1つの第1のストッパ(103,104)に接触している、識別装置(205)と、
    前記印加された電流(I)に対する前記旋回角度(α)の依存性を、前記測定装置(204)によって測定された、前記印加された電流(I)に対する前記マイクロミラー装置(112)の前記旋回位置の前記依存性と、前記識別装置(205)によって識別された前記停止ポジションと、前記停止ポジションにおける既知の最大旋回角度(αmax)とに基づいて計算するように構成されている計算装置(206)と、
    を備えていることを特徴とするMEMS装置(100;500)。
  2. 前記マイクロミラー装置(112)は、少なくとも2つのバネ部材(202a,202b)を介して前記基板(101)と接続されており、
    第1のバネ部材(202a)上に、第1のホイートストンハーフブリッジ(305)が配置されており、
    第2のバネ部材(202b)上に、第2のホイートストンハーフブリッジ(306)が配置されており、
    前記第1のホイートストンハーフブリッジ(305)と前記第2のホイートストンハーフブリッジ(306)とが接続されて、1つのホイートストンフルブリッジ(403)を構成し、
    前記測定装置(204)は、前記ホイートストンフルブリッジ(403)に印加されている電圧を測定することによって、前記印加されている電流(I)に対する前記マイクロミラー装置(112)の前記旋回位置の前記依存性を測定するように構成されている、請求項1に記載のMEMS装置(100;500)。
  3. 前記マイクロミラー装置(112)は、保持装置(111)を有している、請求項1又は2に記載のMEMS装置(100;500)。
  4. 前記マイクロミラー装置(112)が最大旋回角度(αmax)に亘って旋回されている場合に、前記保持装置(111)は、少なくとも1つの第1のストッパ(104)に接触している、請求項3に記載のMEMS装置(100;500)。
  5. 前記保持装置(111)は、少なくとも1つの第2のストッパ(105)を有しており、
    前記マイクロミラー装置(112)が最大旋回角度(αmax)に亘って旋回されている場合に、前記保持装置(111)の少なくとも1つの第2のストッパ(105)は、少なくとも1つの第1のストッパ(103,104)に接触している、請求項3に記載のMEMS装置(100;500)。
  6. 前記停止ポジションにおける前記最大旋回角度(αmax)を測定するように構成されている角度測定装置(801)を備えている、請求項1に記載のMEMS装置(100;500)。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のMEMS装置(100;500)の動作方法であって、
    前記アクチュエータ装置(203)によって、前記マイクロミラー装置(112)を、電流(I)の印加によって旋回させるステップ(S1)と、
    前記測定装置(204)によって、前記アクチュエータ装置(203)によって印加された電流(I)を測定するステップ(S2)と、
    前記測定装置(204)によって、前記印加された電流(I)に対する前記マイクロミラー装置(112)の旋回位置の依存性を測定するステップ(S3)と、
    前記印加された電流(I)の変化時に前記マイクロミラー装置(112)の前記旋回位置の変化が生じないこと、及び/又は、前記印加された電流(I)の変化時に前記マイクロミラー装置(112)の前記旋回位置の変化が少なくとも所定の値だけ変化したことが測定されると直ちに、前記識別装置(205)によって前記マイクロミラー装置(112)の停止ポジションを識別するステップ(S4)と、
    前記測定装置(204)によって測定された、前記印加された電流(I)に対する前記マイクロミラー装置(112)の前記旋回位置の依存性と、前記識別装置(205)によって識別された前記停止ポジションと、前記停止ポジションにおける既知の最大旋回角度(αmax)とに基づいて、前記計算装置(206)によって、前記印加された電流(I)に対する前記旋回角度(α)の依存性を計算するステップ(S5)と、
    を有していることを特徴とする、MEMS装置(100;500)の動作方法。
  8. さらに、前記印加された電流(I)に対する前記旋回角度(α)の計算された前記依存性に基づいて、前記アクチュエータ装置(203)によって、前記マイクロミラー装置(112)を固定の旋回角度(α)に亘って、電流(I)の印加によって旋回させるステップ(S6)を有している、請求項7に記載の動作方法。
  9. さらに、前記角度測定装置(801)によって、前記停止ポジションにおける前記最大旋回角度(αmax)を測定するステップ(S5a)を有している、請求項7又は8に記載の動作方法。
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