JP2017138024A - 空気調和機の室内ユニットの吊り部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なるサイズの室内ユニットの更新作業を容易に行うことができる、空気調和機の室内ユニットの吊り部材を提供する。【解決手段】空気調和機の室内ユニットの吊り部材(20)には、天井に吊り下げられる吊りボルト(8)が挿通され、吊りボルト(8)の周囲に回転可能に支持される筒部(21)と、筒部(21)から径方向外方に延びるガイド部(30)と、ガイド部(30)の長手方向に沿って移動可能にガイド部(30)に支持され、空気調和機の室内ユニットが固定される空調側ボルト(40)とが設けられる。【選択図】図2
Description
本発明は、空気調和機の室内ユニットの吊り部材に関する。
従来より、天井吊下式の室内ユニットを有する空気調和機が知られている。特許文献1には、この種の室内ユニットが開示されている。
空気調和機の室内ユニットは、天井面に沿うような状態で天井に吊り下げられる。具体的に、天井スラブに4本の天井ボルトが固定され、これらの天井ボルトが下方へと吊り下げられる。室内ユニットのケーシングの側面部には、各天井ボルトに対応する取付金具が設けられる。各取付金具にそれぞれの天井ボルトを締結することで、室内ユニットの4隅が天井ボルトに支持され、室内ユニットが天井に吊り下げられる。
ところで、上記のような天井吊下式の室内ユニットは、一定期間の使用を経た後に、新しい室内ユニットに更新される。更新後の室内ユニットは、既存の室内ユニットと同じサイズとは限らず、一般的には既存の室内ユニットよりも小さくなる。従って、予め天井に固定された天井ボルトでは、更新後の室内ユニットとのサイズが合わず、この室内ユニットを天井ボルトに直接支持できないことがある。
一方、更新後の室内ユニットのサイズに応じてアングル等を組立てて天井ボルトにアングルを支持させるとともに、このアングルに室内ユニットを支持するためのボルトを設ける方法もある。しかし、この場合、更新する室内ユニットのサイズに合わせて、適切なサイズのアングルを適宜組み立てる必要があり、更新作業が繁雑になってしまうという問題が生じる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、異なるサイズの室内ユニットの更新作業を容易に行うことができる、空気調和機の室内ユニットの吊り部材を提供することである。
第1の発明は、空気調和機の室内ユニットの吊り部材を対象とし、天井に吊り下げられる吊りボルト(8)が挿通され、該吊りボルト(8)の周囲に回転可能に支持される筒部(21)と、該筒部(21)から径方向外方に延びるガイド部(30)と、該ガイド部(30)の長手方向に沿って移動可能に該ガイド部(30)に支持され、空気調和機の室内ユニットが固定される空調側ボルト(40)とを備えていることを特徴とする。
第1の発明では、吊りボルト(8)に対して筒部(21)を回転させることで、吊りボルト(8)に対するガイド部(30)の角度を調節できる。空調側ボルト(40)をガイド部(30)の長手方向に沿って移動させることで、吊りボルト(8)と空調側ボルト(40)の距離を変更できる。これにより、吊りボルト(8)に対する空調側ボルト(40)の角度及び距離を適宜調節できる。このため、更新時に室内ユニット(10)のサイズが小さくなったとしても、この室内ユニット(10)に合わせて空調側ボルト(40)の位置を微調整できる。
第2の発明は、第1の発明において、上記筒部(21)及び上記ガイド部(30)に亘って斜め下方に延び、該筒部(21)及びガイド部(30)に固定される補強部材(90)を備えていることを特徴とする。
第2の発明では、筒部(21)及びガイド部(30)に亘って斜め下方に延びる補強部材(90)を設けたので、吊り部材の全体的な強度を向上できる。
第3の発明では、第2の発明において、上記補強部材(90)は、上記筒部(21)及びガイド部(30)に着脱可能に固定されるワイヤー部材(90)であることを特徴とする。
第3の発明では、補強部材がワイヤー部材(90)で構成されるため、補強部材の軽量化が図れる。また、ワイヤー部材(90)であれば、室内ユニット(10)の周囲の部材等との干渉を回避しつつ、配設することも可能である。更に、ワイヤー部材(90)を筒部(21)及びガイド部(30)から取り外すことで、他の部材等との干渉を確実に回避できる。
本発明によれば、吊りボルト(8)と空調側ボルト(40)との角度及び距離と調節することで、空調側ボルト(40)の位置を微調整できる。従って、更新される室内ユニット(10)のサイズが変わったとしても、アングル等を組み立てることなく、室内ユニット(10)を容易に天井に吊り下げることができる。
また、筒部(21)の内周面において室内ユニット(10)の荷重の一部を受けることができるため、吊り部材や吊りボルト(8)の破損を回避でき、信頼性を確保できる。
更に、吊りボルト(8)に沿って筒部(21)の高さを調節することで、空調側ボルト(40)の高さも微調整できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態》
実施形態に係る空気調和機は、例えばビルや店舗等に適用されるマルチ式の空気調和機である。空気調和機は、室内ユニット(10)と室外ユニット(図示省略)とが連絡配管を介して互いに接続される。
実施形態に係る空気調和機は、例えばビルや店舗等に適用されるマルチ式の空気調和機である。空気調和機は、室内ユニット(10)と室外ユニット(図示省略)とが連絡配管を介して互いに接続される。
図1に示すように、室内ユニット(10)は、天井スラブ(5)に吊り下げられる天井吊下式である。換言すると、室内ユニット(10)は、ケーシング(11)の化粧パネル(12)が天井面(6)に沿うように配置される天井埋込式である。例えばケーシング(11)は、平面視が略正方形となる箱状に形成される。ケーシング(11)の側面パネル(13)には、取付金具(14)が設けられる。
天井スラブ(5)には、4本の吊りボルト(8)が固定される。各吊りボルト(8)は、例えばアンカーボルトで構成される。吊りボルト(8)は、天井スラブ(5)から下方へ垂直に延びている。4つの吊りボルト(8)は、平面視において矩形の頂点をなすように所定の間隔を置いて配列される。
室内ユニット(10)は、金属製の吊り金具(20)を介して吊りボルト(8)に固定される。吊り金具(20)は、空気調和機の室内ユニット(10)の吊り部材である。吊り金具(20)は、4つの吊りボルト(8)に1つずつ対応するように4つ設けられる。図2に示すように、吊り金具(20)は、筒部(21)と、ガイド部(30)と、空調側ボルト(40)とを有している。
筒部(21)は、吊りボルト(8)に沿って上下に延びる縦長の円筒状に形成される。筒部(21)の内部には、吊りボルト(8)のねじ部(9)が挿通される挿通孔(22)が形成される。挿通孔(22)の内径は、吊りボルト(8)のねじ部(9)の外径よりも僅かに大きい。筒部(21)は、吊りボルト(8)のねじ部(9)に沿って上下に移動可能となる。また、筒部(21)は、吊りボルト(8)のねじ部(9)の周囲を回転可能となる。吊りボルト(8)には、筒部(21)の上側に上部ナット(23)が取り付けられる。
ガイド部(30)は、筒部(21)の下端に固定される。ガイド部(30)は、例えば溶接によって、筒部(21)の下端に一体化される。ガイド部(30)は、筒部(21)の下端から径方向外方へ延びている。
図2〜図4に示すように、ガイド部(30)は、板金が折り返されて形成される長尺の部材である。ガイド部(30)は、上板部(31)と、一対の側板部(32)と、一対の底板部(33)と、一対の突板部(34)とを有している。
上板部(32)には、横長の直方体状に形成される。上板部(32)の長手方向の一端部には、1つの第1ボルト穴(35)が形成され、該長手方向の他端部には、1つの第2ボルト穴(36)が形成される。第1ボルト穴(35)は、上板部(32)のうち筒部(21)の挿通孔(22)に対応する部分に形成される。第1ボルト穴(35)には、吊りボルト(8)が挿通される。第2ボルト穴(36)には、ワイヤー部材(90)を固定するためのボルトナット(86)が挿通される。
一対の側板部(32)は、横長の直方体状に形成され、上板部(32)の幅方向の両端から下方へ延びている。一対の側板部(32)は、互いに平行となるように対向している。一対の底板部(33)は、一対の側板部(32)の下端からガイド部(30)の幅方向内方へ水平に延びている。一対の底板部(33)の各側端の間には、平面視で直方体状の空間(37)が形成される。
一対の突板部(34)は、横長の直方体状に形成され、一対の底板部(33)の側端から上方へ延びている。突板部(34)の高さは、側板部(32)の高さよりも低い。一対の突板部(34)は、互いに平行となるように対向している。
空調側ボルト(40)は、4つの吊り金具(20)に1つずつ対応するように、4本設けられる。空調側ボルト(40)の一端(上端)は、第2固定具(60)を介してガイド部(30)に支持される。空調側ボルト(40)の他端側には、室内ユニット(10)の取付金具(14)が固定される。
吊り金具(20)は、吊りボルト(8)とガイド部(30)とを固定する第1固定具(50)と、ガイド部(30)と空調側ボルト(40)とを固定する第2固定具(60)とを有している。
第1固定具(50)は、筒部(21)ないしガイド部(30)と吊りボルト(8)の相対的な位置(高さ位置及び周方向の角度位置)を固定する。第1固定具(50)は、第1保持板(51)と、第1ワッシャ(52)と、第1ナット(53)とを有している。
第1保持板(51)は、ガイド部(30)を挟んで筒部(21)と反対側に設けられる。第1保持板(51)は、吊りボルト(8)のねじ部(9)が挿通される平板部(54)と、該平板部(54)の幅方向(図3の上下方向)の両側から上方に突出する一対の側壁部(55)とを有している。吊りボルト(8)において、第1ワッシャ(52)及び第1ナット(53)は、ガイド部(30)の下側に取り付けられ、上部ナット(23)は筒部(21)の上側に取り付けられる。吊りボルト(8)のねじ部(9)を、筒部(21)、上板部(32)、及び第1保持板(51)に挿通した状態で、第1ワッシャ(52)を介して第1ナット(53)を締結する。これにより、第1保持板(51)がガイド部(30)に密に接し、吊りボルト(8)とガイド部(30)とが固定される。
第2固定具(60)は、ガイド部(30)と空調側ボルト(40)との相対的な位置(ガイド部(30)の長手方向の位置)を固定する。第2固定具(60)は、第2保持板(61)と、第2ワッシャ(62)と、第2ナット(63)と、スライド板(66)とを有している。
第2保持板(61)は、空調側ボルト(40)のねじ部(41)が挿通される。第2保持板(61)は、空調側ボルト(40)のねじ部(41)が挿通される平板部(64)と、該平板部(64)の幅方向(図3の上下方向)の両側から上方に突出する一対の側壁部(65)とを有している。
スライド板(66)は、ガイド部(30)の内部に配置される略板状の部材である。スライド板(66)の中央には、空調側ボルト(40)のねじ部(41)が螺合されるねじ穴(67)が形成される。スライド板(66)の下面には、2つのレール溝(68)が形成される。各レール溝(68)の内部には、ガイド部(30)の突板部(34)の先端が嵌まり込む。これにより、スライド板(66)は、突板部(34)の先端に沿うようにガイド部(30)の長手方向にスライド移動可能となる。
空調側ボルト(40)のねじ部(41)を第2保持板(61)に挿通し、且つこのねじ部(41)をスライド板(66)に螺合した状態で、第2ワッシャ(62)を介して第2ナット(63)を締結する。これにより、ガイド部(30)の一対の突板部(34)が第2保持板(61)とスライド板(66)との間に挟み込まれ、空調側ボルト(40)とガイド部(30)とが固定される。
吊り金具(20)は、筒部(21)に設けられる第1ワイヤー固定部(80)と、ガイド部(30)に設けられる第2ワイヤー固定部(85)と、これらのワイヤー固定部(80,85)の間に着脱可能に取り付けられる1本のワイヤー部材(90)とを有している。
第1ワイヤー固定部(80)は、筒部(21)の上端部に設けられる。第1ワイヤー固定部(80)は、例えば筒部(21)の外周面に巻き付けられるバンド部材(81)と、該バンド部材(81)に固定されるワイヤー保持具(82)とを有する。ワイヤー保持具(82)は、例えばワイヤー部材(90)の端部が固定されるリング状の部材等で構成される。
第2ワイヤー固定部(85)は、ガイド部(30)の上板部(32)の内方端部(図2の右側端部)に設けられる。第2ワイヤー固定部(85)は、上板部(32)の第2ボルト穴(36)に固定されるボルトナット(86)と、ワイヤー保持具(87)とを有する。ワイヤー保持具(87)は、例えばボルトナット(86)に挟持されるとともに、ワイヤーの端部が固定されるリング状の部材等で構成される。
ワイヤー部材(90)は、2つのワイヤー固定部(80,85)の間に張架される。この状態のワイヤー部材(90)は、斜め下方に直線状に延びている。ワイヤー部材(90)は、吊り金具(20)の剛性を向上させる補強部材を構成する。
−室内ユニットの更新作業について−
本実施形態の吊り金具(20)では、室内ユニット(10)のサイズに合わせて、空調側ボルト(40)の位置を適宜変更できる。この点について、図5及び図6を参照しながら説明する。
本実施形態の吊り金具(20)では、室内ユニット(10)のサイズに合わせて、空調側ボルト(40)の位置を適宜変更できる。この点について、図5及び図6を参照しながら説明する。
〈第1の更新作業例〉
図5は、既存の室内ユニット(10)(以下、第1室内ユニット(10A)という)を、新たな室内ユニット(10B)(以下、第2室内ユニット(10B)という)に更新する際の、吊りボルト(8)、吊りボルト(8)、ケーシング(11)、取付金具(14)の関係を模式的に表したものである。この例では、第1室内ユニット(10A)及び第2室内ユニット(10B)のケーシング(11)は、平面視において正方形状である。第1室内ユニット(10A)のケーシング(11)の左右の幅W1は、第2室内ユニット(10B)のケーシング(11)の左右の幅W2よりも小さい。また、第1室内ユニット(10A)のケーシング(11)の前後の長さL1は、第2室内ユニット(10B)のケーシング(11)の前後の長さL2よりも小さい。
図5は、既存の室内ユニット(10)(以下、第1室内ユニット(10A)という)を、新たな室内ユニット(10B)(以下、第2室内ユニット(10B)という)に更新する際の、吊りボルト(8)、吊りボルト(8)、ケーシング(11)、取付金具(14)の関係を模式的に表したものである。この例では、第1室内ユニット(10A)及び第2室内ユニット(10B)のケーシング(11)は、平面視において正方形状である。第1室内ユニット(10A)のケーシング(11)の左右の幅W1は、第2室内ユニット(10B)のケーシング(11)の左右の幅W2よりも小さい。また、第1室内ユニット(10A)のケーシング(11)の前後の長さL1は、第2室内ユニット(10B)のケーシング(11)の前後の長さL2よりも小さい。
第1室内ユニット(10A)の据え付け状態では、4つの吊り金具(20)のガイド部(30)の各々が、ケーシング(11)の中心Cを向いている。つまり、各ガイド部(30)は、図5の実線で示す配置となるように、筒部(21)の角度が調節される。また、各吊り金具(20)では、空調側ボルト(40)の位置が吊りボルト(8)の比較的近くに調節される。
この状態から、第2室内ユニット(10B)に更新するとする。この場合、まず、第1室内ユニット(10A)のケーシング(11)を取り外し、各吊り金具(20)の位置合わせを行う。この位置合わせでは、ガイド部(30)の角度、ガイド部(30)における空調側ボルト(40)の相対位置、及びガイド部(30)の高さが調節可能である。
この例では、各ガイド部(30)の角度は調節されない。
一方、空調側ボルト(40)は、吊りボルト(8)から比較的離れた位置に調節される。この際には、第2ナット(63)を緩め、スライド板(66)、第2保持板(61)、及び空調側ボルト(40)をガイド部(30)の内方端部へとスライドさせる。各空調側ボルト(40)の位置を、第2室内ユニット(10B)のケーシング(11)の各取付金具(14)の位置(予定位置)と合わせた後、第2ナット(63)を締め付ける。
また、各吊りボルト(8)は、上部ナット(23)及び第2ナット(63)の高さ位置を調節することで、ガイド部(30)の高さも必要に応じて変更可能となる。
〈第2の更新作業例〉
図6は、既存の室内ユニット(10)(以下、第3室内ユニット(10C)という)を、新たな室内ユニット(10D)(以下、第4室内ユニット(10D)という)に更新する際の、吊りボルト(8)、ケーシング(11)、取付金具(14)の関係を模式的に表したものである。この例では、第3室内ユニット(10C)のケーシング(11)は、平面視において長方形状であり、第4室内ユニット(10D)のケーシング(11)は、平面視において正方形状である。第3室内ユニット(10A)のケーシング(11)の左右の幅W3は、第4室内ユニット(10D)のケーシング(11)の左右の幅W4よりも小さい。また、第3室内ユニット(10A)のケーシング(11)の前後の長さL3は、第4室内ユニット(10D)のケーシング(11)の前後の長さL4よりも小さい。
図6は、既存の室内ユニット(10)(以下、第3室内ユニット(10C)という)を、新たな室内ユニット(10D)(以下、第4室内ユニット(10D)という)に更新する際の、吊りボルト(8)、ケーシング(11)、取付金具(14)の関係を模式的に表したものである。この例では、第3室内ユニット(10C)のケーシング(11)は、平面視において長方形状であり、第4室内ユニット(10D)のケーシング(11)は、平面視において正方形状である。第3室内ユニット(10A)のケーシング(11)の左右の幅W3は、第4室内ユニット(10D)のケーシング(11)の左右の幅W4よりも小さい。また、第3室内ユニット(10A)のケーシング(11)の前後の長さL3は、第4室内ユニット(10D)のケーシング(11)の前後の長さL4よりも小さい。
第3室内ユニット(10C)の据え付け状態では、4つの吊り金具(20)のガイド部(30)の各々が、ケーシング(11)の長さ方向(図6の上下方向)の内方を向いている。つまり、各ガイド部(30)は、図6の二点鎖線で示す配置となるように、筒部(21)の角度が調節される。また、各吊り金具(20)では、空調側ボルト(40)がガイド部(30)の中間部に調節される。
この状態から、第4室内ユニット(10D)に更新するとする。この場合、まず、第3室内ユニット(10C)のケーシング(11)を取り外し、各吊り金具(20)の位置合わせを行う。この位置合わせでは、ガイド部(30)の角度、ガイド部(30)における空調側ボルト(40)の相対位置、及びガイド部(30)の高さが調節可能である。
この例では、図6の実線で示すように、各ガイド部(30)が第4室内ユニット(10D)のケーシング(11)の中心Cを向くように調節される。具体的には、第1ナット(53)を緩め、吊りボルト(8)に対する筒部(21)の角度を調節する。ガイド部(30)の角度を調節した後、第1ナット(53)を締め付ける。
一方、空調側ボルト(40)は、ガイド部(30)の長手方向の内方端部寄りに調節される。この際には、第2ナット(63)を緩め、スライド板(66)、第2保持板(61)、及び空調側ボルト(40)をガイド部(30)の内方端部へとスライドさせる。各空調側ボルト(40)の位置を、第4室内ユニット(10D)のケーシング(11)の各取付金具(14)の位置(予定位置)と合わせた後、第2ナット(63)を締め付ける。
また、各吊りボルト(8)は、上部ナット(23)及び第2ナット(63)の高さ位置を調節することで、ガイド部(30)の高さも必要に応じて変更可能となる。
−実施形態の効果−
上記実施形態によれば、吊りボルト(8)と空調側ボルト(40)との角度及び距離と調節することで、空調側ボルト(40)の位置を微調整できる。具体的には、空調側ボルト(40)は、ガイド部(30)に沿って図5の直線Mの範囲においてスライド可能となり、且つ吊りボルト(8)を中心として360°角度が可変となる。従って、空調側ボルト(40)は、図5の円R0と円R1との間の領域内であれば、どこでも位置を調節できる。従って、更新される室内ユニット(10)のサイズが変わったとしても、アングル等を組み立てることなく、室内ユニット(10)を容易に天井に吊り下げることができる。更に、吊りボルト(8)に沿って筒部(21)の高さを調節することで、空調側ボルト(40)の高さも微調整でき、室内ユニット(10)の高さが大きく変わった際にも、対応可能である。
上記実施形態によれば、吊りボルト(8)と空調側ボルト(40)との角度及び距離と調節することで、空調側ボルト(40)の位置を微調整できる。具体的には、空調側ボルト(40)は、ガイド部(30)に沿って図5の直線Mの範囲においてスライド可能となり、且つ吊りボルト(8)を中心として360°角度が可変となる。従って、空調側ボルト(40)は、図5の円R0と円R1との間の領域内であれば、どこでも位置を調節できる。従って、更新される室内ユニット(10)のサイズが変わったとしても、アングル等を組み立てることなく、室内ユニット(10)を容易に天井に吊り下げることができる。更に、吊りボルト(8)に沿って筒部(21)の高さを調節することで、空調側ボルト(40)の高さも微調整でき、室内ユニット(10)の高さが大きく変わった際にも、対応可能である。
また、筒部(21)は、吊りボルト(8)に沿って上下に延びているため、筒部(21)の内周面において室内ユニット(10)の荷重の一部を受けることができる。このため、吊り金具(20)や吊りボルト(8)の破損や屈曲を回避でき、信頼性を確保できる。
筒部(21)とガイド部(30)に亘ってワイヤー部材(90)を張架することで、吊り金具(20)の強度を向上できる。ワイヤー部材(90)は、筒部(21)及びガイド部(30)から取り外すことができる。このため、筒部(21)とガイド部(30)との間に何らかの障害物等があったとしても、ワイヤー部材(90)を取り外すことで、このような干渉を防止できる。
また、予め取り付けられたワイヤー部材(90)よりも長い別のワイヤーを取り付けることも可能である。この場合、新たなワイヤーの一部を緩ませることで、障害物等を避けることができる。また、新たなワイヤーの一端をガイド部(30)に固定する一方、ワイヤーの他端を別の構造体に固定し、吊り金具を支持することも可能である。
《その他の実施形態》
上記実施形態では、筒部(21)とガイド部(30)に亘る補強部材としてワイヤー部材(90)を用いているが、例えば金属製の柱状や板状の補強部材を用いるようにしてもよい。
上記実施形態では、筒部(21)とガイド部(30)に亘る補強部材としてワイヤー部材(90)を用いているが、例えば金属製の柱状や板状の補強部材を用いるようにしてもよい。
上記実施形態のスライド板(66)を省略し、空調側ボルト(40)のナット部分をガイド部(30)の内部に嵌合させてもよい。この場合、このナット部分をガイド部(30)に沿ってスライドさせることで、吊りボルト(8)と空調側ボルト(40)との距離を調節できる。
以上説明したように、本発明は、空気調和機の室内ユニットの吊り部材について有用である。
8 ボルト
21 筒部
30 ガイド部
40 空調側ボルト
90 ワイヤー部材(補強部材)
21 筒部
30 ガイド部
40 空調側ボルト
90 ワイヤー部材(補強部材)
Claims (3)
- 空気調和機の室内ユニットの吊り部材であって、
天井に吊り下げられる吊りボルト(8)が挿通され、該吊りボルト(8)の周囲に回転可能に支持される筒部(21)と、
上記筒部(21)から径方向外方に延びるガイド部(30)と、
上記ガイド部(30)の長手方向に沿って移動可能に該ガイド部(30)に支持され、空気調和機の室内ユニットが固定される空調側ボルト(40)と
を備えている
ことを特徴とする空気調和機の室内ユニットの吊り部材。 - 請求項1において、
上記筒部(21)及び上記ガイド部(30)に亘って斜め下方に延び、該筒部(21)及びガイド部(30)に固定される補強部材(90)
を備えている
ことを特徴とする空気調和機の室内ユニットの吊り部材。 - 請求項2において、
上記補強部材(90)は、上記筒部(21)及びガイド部(30)に着脱可能に固定されるワイヤー部材(90)である
ことを特徴とする空気調和機の室内ユニットの吊り部材。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7337186B2 (ja) | 2019-03-18 | 2023-09-01 | ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド | アンテナ用クランピング装置 |
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2016
- 2016-02-02 JP JP2016017723A patent/JP2017138024A/ja active Pending
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JP7337186B2 (ja) | 2019-03-18 | 2023-09-01 | ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド | アンテナ用クランピング装置 |
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