JP2017137085A - 保護キャップ付き複数剤吐出容器 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、本発明は、以下の複数剤吐出容器である。
また、この複数剤吐出容器によれば、使用者が使用する際に、各部品を組み立てる必要がなく、すぐに使用が開始できるという効果も認められる。
この特徴によれば、輸送時などの外部からの押圧による誤射を防ぐ効果のみならず、複数剤吐出容器の転倒を防ぐことができる。
転倒防止機能として、足部を備えた構成を適用する場合には、簡素な構造物によって複数剤吐出容器の自立を補助することができる。
また、転倒防止機能として、接着面を備えた構成を適用する場合には、壁面や傾斜面等においても複数剤吐出容器の自立を補助することができる。
この特徴によれば、保護キャップをレバー部の誤操作防止のために使用する場合において、ノズル吐出部からの内容物の垂れ落ちを抑え、床面等の汚染を防止することができる。
この特徴によれば、保護キャップを転倒防止のために使用する場合において、ノズル吐出部から垂れ落ちた内容物を受け部に受けることにより、床面等の汚染を防止することができる。
発泡性組成物は、使用後に放置すると、ノズル内部に残った泡が破泡して液体となるため、ノズルの吐出部から垂れ落ちやすい。また、後発泡性組成物は、ノズルの内部に残った内容物が徐々に発泡して膨らむため、ノズルの吐出部から垂れ落ちやすい。そのため、この特徴によれば、前記垂れ落ち防止部又は前記受け部の作用効果をより発揮することができる。
この特徴によれば、複数剤吐出容器の備品としてノズル洗浄器を付属する場合において、ノズル洗浄器が保護キャップに収納若しくは係止、又は、一体的に構成されているため、各部品がまとめられた簡素な商品となり、省スペース化を実現することができる。また、ノズル洗浄器を保護キャップとまとめて保管することにより、ノズル洗浄器の紛失を防止することができる。
この特徴によれば、複数剤吐出容器の備品として塗布具を付属する場合において、塗布具が保護キャップに収納若しくは係止、又は、一体的に構成されているため、各部品がまとめられた簡素な商品となり、省スペース化を実現することができる。また、塗布具を保護キャップとまとめて保管することにより、塗布具の紛失を防止することができる。
また、本発明の複数剤吐出容器によれば、使用者が使用する際に、各部品を組み立てる必要がなく、すぐに使用が開始できるという効果も認められる。
以下に、本発明の複数剤吐出容器の各構成について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の第一実施例の2剤吐出容器1を示す概略説明図である。
図1に示すように、本発明の実施例の2剤吐出容器1は、複数の剤がそれぞれ別個に充填された複数の容器からなる容器本体10と、複数の容器に装着され、複数の容器の内容物を吐出するノズル20と、容器本体10の上部に係合し、ノズル20を押下するレバー部32を備えたカバー30と、カバー30のレバー部32を覆い、レバー部32の操作を制限する保護キャップ100により構成される。
図2aは、本発明の第一実施例の2剤吐出容器1の容器本体10を示す分解斜視図である。
図2aに示すように、容器本体10は、第1剤を充填する第1エアゾール容器(以下、第1容器と記す)11と、第2剤を充填する第2エアゾール容器(以下、第2容器と記す)12と、を備えている。更に、第1容器11及び第2容器12は、容器の上部を塞ぐためのマウンテインカップ14a及び14bと、該容器内の内容物を放出させるための円筒状の管であるステム15a及び15bと、とを備えている。
また、マウンテインカップ14a及び14bは連結部13により係止され、第1容器及び第2容器のステム15a、15bの先端が略同じ高さになるように固定されている。
クリーム状、ジェル状、ペースト状等の剤型とする場合には、後者の放出手段を利用することが好ましい。
後発泡性組成物とは、イソペンタン等の後発泡剤を含む組成物であり、内容物がエアゾール容器からクリーム状やジェル状の組成物として吐出された後、せん断力を加えたり、大気圧下に置かれたりすると、後発泡剤が気化して徐々に泡状となる組成物である。後発泡性組成物は、吐出後に徐々に膨張するため、ノズルに残存した内容物がノズルの吐出部から溢れて垂れ落ちることがある。
そのため、内容物として発泡性組成物又は後発泡性組成物を使用する場合には、内容物の垂れ落ちを防止する垂れ落ち防止部や、垂れ落ちた内容物を受ける受け部を備えた保護キャップにおいて、それらの構成の作用効果がより発揮される。
本発明における粘度測定にはVISCOMETER TV-10粘度計(東機産業株式会社製)を使用する。粘度500mPa・s未満の場合は、15℃、1分間、回転速度:12rpm、1号ローター使用の条件下で測定し、粘度500mPa・s以上2500mPa・s未満の場合は、15℃、1分間、回転速度:12rpm、2号ローター使用の条件下で測定し、粘度2500mPa・s以上10000mPa・s未満の場合は、15℃、1分間、回転速度:12rpm、3号ローター使用の条件下で測定し、粘度10000mPa・s以上50000mPa・s未満の場合は、15℃、1分間、回転速度:12rpm、4号ローター使用の条件下で測定し、粘度50000mPa・s〜100000mPa・sの場合は、15℃、1分間、回転速度:6rpm、4号ローター使用の条件下で測定する。
なお、15℃における粘度の測定は、エアゾール容器を15℃環境下に置き、内容物を15℃とした後、各剤をエアゾール容器から吐出してすぐに粘度を測定する。
例えば、本実施例で用いられている第1剤は、p−トルイレンジアミン、p−フェニレンジアミン、p−メチルアミノフェノール、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、1−アミノ−4−メチルアントラキノン、ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(15)ノニルフェニルエーテル、セチル硫酸ナトリウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、セチルアルコール、ワセリン、ステアリン酸、プロピレングリコール、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、エデト酸二ナトリウム、アスコルビン酸、28%アンモニア水およびモノエタノールアミン、精製水を成分としており、これらを調製したものである。また、第1容器11で用いられている噴射剤の成分は、窒素ガスである。
本発明のノズルは、レバー部を介して与えられた外部からの押圧により、容器本体の内容物を放出させる作用を有する構成である。実施例の2剤吐出容器1では、エアゾール容器によるノズルの構成を詳細に示すが、これに限定されず、内容物の放出手段に応じて適宜形状を設計すればよい。
例えば、レバー部を介して与えられた外部からの押圧を変換機構により引力に変換して、引く操作により内容物が放出されるようなノズルを使用してもよい。
図1bに示すカバー30は、ノズル20と容器本体10を組み付けるものであり、ノズル20の導入部23a及び23bと、容器本体10のステム15a及び15bを容易に係合させることができる。
なお、本発明において、カバーは必須の構成ではなく、ノズルを直接本体容器と係合するような構成としてもよい。また、カバー30とノズル20を着脱できないように固定してもよい。
本発明のレバー部は、外部からの押圧をノズルに与える作用を有する部材あるいは作用部であり、第一実施例のように、部材としてレバー部32を設けてもよいし、その他、外部からの押圧をノズルに直接与える作用部として、ノズル20の基部21の上面をレバー部としてもよい。
カバー下部30aは、ノズル20aを収容できる筒体からなり、筒体の内側には、第1容器および第2容器の配列方向に沿ってノズル係止帯体31aが設けられ、ノズル20aの押下方向への移動を制限する。また、ノズル20aの押下方向に沿ってノズル摺動片31bが設けられており、ノズル20aは、配列方向への移動が制限され、押下方向への上下摺動が可能となる。なお、ノズル摺動片31bと、ノズル摺動片31bに係止するノズル20aの背面突部(図示しない)の間には間隙が形成されており、配列方向へのノズル20aの移動はわずかに許容される。
また、カバー下部30aの後方には、レバー揺動切り欠き部32cが形成されており、レバー突起32bを押下方向に揺動可能としている。
基部21及び吐出部24aの中央に設置された仕切り板25aは、吐出部24aの途中まで設置されており、吐出部24aの先端において、第1剤と第2剤の接触領域が形成されている。接触領域を設けることにより、第1剤と第2剤が一筋となって吐出されるため、所定の位置に吐出しやすく、また、混合しやすいという効果がある。
本発明の保護キャップは、レバー部の操作を制限するための構成である。レバー部の操作を制限するための具体的構成は、特に制限されず、例えば、第一実施例のように、高硬度のプラスチックで形成された蓋状部材を、レバー部を覆うように着脱可能に取り付ける構成の他、レバー部を下から支持する支持部を、レバー部の下方に着脱可能に取り付ける構成や、弱い押圧では変形しない難変形性のゴム状部材で構成されたレバー部を備えた構成等が挙げられる。
また、深さは、カバーからの取り外しやすさから2〜50mmが好ましく、5〜30mmが更に好ましい。
保護キャップ100は、2剤吐出容器1に装着した際に外部からの押圧によって変形しない強度を有するプラスチックにより構成されている。
以下に、これらの付加機能について説明する。
図3には、本発明の第一実施例の2剤吐出容器1において、保護キャップ100を容器本体10の底部に装着する態様を示す。保護キャップ100は、カバー30の上部のみならず、容器本体10の底部にも装着可能に形成されており、また、保護キャップ100の上面は、フラットな平面状に形成されている。これにより、保護キャップ100は、容器本体10の底部に装着する際には、容器本体10の自立を安定化して、容器本体10の転倒を防止することができる。
図4の左図に示す保護キャップ101は、その蓋体上面に容器本体10の底部より広い面積を持つ足部110を備えた構成である。
また、図4の右図に示す保護キャップ102は、円筒状の保護キャップであり、円筒状保護キャップの外周面の一部に突設した足部111を備えた構成である。
これにより、保護キャップを本体容器10の底部に装着した際に、複数剤吐出容器の自立をより安定させることが可能となる。
図5に示す保護キャップ103、104は、保護キャップの上面及び側面に接着面120を備えた構成である。上面に接着面120を設けた場合には、テーブル等の水平面や、傾斜面に付着して複数剤吐出容器の転倒を防止することができる。また、側面に接着面120を設けた場合には、壁面等に付着して複数剤吐出容器の転倒を防止することができる。
図5の左図に示す保護キャップ103は、接着部材として、粘着シール121aを備えた構成である。粘着シール121aは、埃等が付着して粘着力が低下しないように、粘着シールの保護材により保護されており、接着面として作用させる際に、保護材を剥がして使用する。この接着部材によれば、簡単に接着させることができる。
図6には、本発明の保護キャップの垂れ落ち防止部の具体的構成の例を示す。垂れ落ち防止部は、複数剤吐出容器を使用後に、ノズルの内部に残存する内容物がノズルの吐出部24から垂れ落ちることを防止するための構成である。なお、図6の左図に示すように、垂れ落ち防止部は、保護キャップをレバー部32の操作を制限するように装着する際に、その作用を発揮するものである。
垂れ落ち防止部を設けることにより、ノズルの内部に残存する内容物が垂れ落ちて、床等を汚染することを防止することができる。
図7には、本発明の保護キャップの受け部の具体的構成の一例を示す。受け部は、ノズルの内部に残存する内容物がノズルの吐出部24から垂れ落ちた際に、垂れ落ちた内容物を受けるための構成である。なお、図7の左図に示すように、受け部131は、保護キャップ106を容器本体10の底面に装着した際に、その作用を発揮するものである。
本発明の保護キャップは、ノズル洗浄器や、櫛、ブラシ等の塗布具等の備品を収納、係止する機能を設けることが好ましい。また、これらの備品と一体化して構成することが好ましい。これにより、各部品がまとめられた簡素な商品となり、より省スペース化を実現することができる。また、ノズル洗浄器や塗布具を保護キャップとまとめて保管することにより、これらの備品の紛失を防止することができる。
また、図9に示す保護キャップ108、109は、保護キャップ107の外側に塗布具300が係止可能な係止部141、142を備えた構成である。係止部は、塗布具300の一部を保護キャップの蓋体外側に係止可能な構成であればよく、例えば、係止部141のように塗布部300の一部を嵌め込む構成や、係止部142のように塗布部300を掛けることができる構成等が挙げられる。
本発明の保護キャップは、パッチテスト用の小皿としての機能を設けることが好ましい。パッチテストは、酸化染毛剤、脱色剤、脱染剤等の皮膚アレルギー試験であり、複数の剤を小皿に少量ずつ吐出し、綿棒等で混合後、少量を皮膚に塗布して、発疹、発赤、かゆみ、水疱、刺激等がないか確認する。
そして、本発明の保護キャップにパッチテスト用の小皿としての機能を設けることにより、パッチテストに使用する小皿を用意する必要がないという効果を奏する。
Claims (8)
- 内容物が充填された複数の容器を有する容器本体と、前記複数の容器に装着して前記内容物を吐出するノズルと、外部からの押圧を前記ノズルに伝達して該ノズルから内容物を吐出させるレバー部と、を備えた複数剤吐出容器において、
前記レバー部の操作を制限する保護キャップを備えたこと特徴とする複数剤吐出容器。 - 前記保護キャップは、前記容器本体の底部に装着可能に形成され、前記複数剤吐出容器の転倒防止機能を備えたことを特徴とする請求項1に記載の複数剤吐出容器。
- 前記転倒防止機能は、前記複数剤吐出容器の自立を補助する足部又は接着部であることを特徴とする請求項2に記載の複数剤吐出容器。
- 前記保護キャップは、前記ノズルの吐出部から内容物が垂れ落ちることを防止する垂れ落ち防止部を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複数剤吐出容器。
- 前記保護キャップは、前記ノズルの吐出部から垂れ落ちる内容物を受ける受け部を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の複数剤吐出容器。
- 前記内容物は、発泡性組成物又は後発泡性組成物であることを特徴とする請求項4又は5に記載の複数剤吐出容器。
- 前記保護キャップは、ノズル洗浄器を収納する収納部若しくはノズル洗浄器を係止する係止部を有する、又は、ノズル洗浄器と一体的に構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の複数剤吐出容器。
- 前記保護キャップは、塗布具を収納する収納部若しくは塗布具を係止する係止部を有する、又は、塗布具と一体的に構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の複数剤吐出容器。
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